以下、情報処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理システム1000のブロック図である。
情報処理システム1000は、情報処理端末1およびナビゲーション装置2を備える。情報処理端末1とナビゲーション装置2とは、例えば、無線LAN等の無線ネットワークや、Bluetooth(登録商標)等の無線通信等により、情報の送受信が可能となるよう接続されている。ただし、情報処理端末1とナビゲーション装置とは、有線通信等で接続されていても良いし、赤外線通信等により通信可能に接続されるものであっても良い。
情報処理端末1は、送信情報格納部100、選択指示受付部101、送信情報受付部102、位置設定情報受付部103、命令格納部104、送信指示受付部105、送信部106を備える。
ナビゲーション装置2は、受信部200、受信情報格納部201、地図情報格納部202、現在位置取得部203、処理部204、出力部205を備える。
情報処理端末1は、例えば、携帯情報端末や、携帯電話等の移動体通信機器、いわゆるスマートフォン、タブレット型端末、通信機能を有する携帯ゲーム機や携帯音楽プレーヤ、コンピュータ等である。情報処理端末1は、可搬性を有するものであることが好ましい。
送信情報格納部100には、1または2以上の送信情報が格納される。送信情報は、ナビゲーション装置2に送信される1または2以上の情報である。送信情報は、目的地指定情報と、1または2以上の目的地関連情報とを有する情報である。
目的地指定情報は、目的地を指定する情報である。目的地とは、例えば、ユーザが移動する際の目的地である。目的地指定情報は、例えば、ナビゲーション装置において目的地を設定するために用いられる情報である。目的地は、例えば、ナビゲーション装置2において経路探索を行う際に利用される目的地であっても良い。かかることは、以下においても同様である。目的地指定情報は、目的地の位置情報(例えば、緯度と経度との組みあわせ等で示される座標)や、住所や、ランドマーク名等である。目的地指定情報は、結果的に目的地を指定することが可能な情報であればよく、例えば、電話番号やURL等の検索により目的地の位置情報等が取得可能な情報であっても良い。
目的地関連情報は、この目的地関連情報を有する送信情報に含まれる目的地指定情報が示す目的地に関連する情報であって、ナビゲーション装置2から出力される情報である。目的地関連情報は、例えば、ナビゲーション装置2による目的地の取得に利用されない情報である。目的地の取得に利用されない情報とは、例えば、目的地指定情報以外の情報や、ナビゲーション装置2が、通常の検索等の処理を行ったとしても目的地を取得することができない情報である。目的地を取得とは、ここでは、例えば、目的地の位置を示す情報を取得することである。目的地関連情報は、例えば、目的地に関する画像情報である。この画像情報が示す画像は、静止画像であっても、動画像であっても良い。目的地に関する画像情報とは、例えば、目的地やその周辺を示す写真やイラストレーション、目的地周辺の地図等の画像情報である。目的地周辺の地図とは、例えば、目的地周辺の案内図や観光用マップ等の略地図であっても良い。また、例えば、目的地に関する画像情報は、目的地の名物を撮影した写真であっても良い。目的地に関する画像情報は、目的地が、飲食店である場合、目的地に関連した画像は、目的地の飲食店の内外の写真や、看板の写真や、飲食店で提供される飲食物の写真や、飲食店のメニューの画像等であっても良い。また、例えば、目的地関連情報は、目的地に関連した文字列であって、検索等の処理により目的地を取得できない文字列である。例えば、目的地関連情報は、目的地について説明するテキストであって、目的地に直接関連した用語が含まれないテキスト等である。目的地関連情報は、目的地に関連したWEBページや、WEBページのURL(Uniform Resource Locator)、メール等の情報であってもよい。
一の送信情報が有する目的地関連情報と目的地指定情報との組は、例えば、カメラ(図示せず)等で撮影した写真と、このカメラが撮影位置において取得した位置情報との組であってもよい。カメラが撮影位置において取得した位置情報とは、カメラが有するGPS装置等が取得した撮影位置の座標等である。カメラが撮影位置において取得した位置情報は、例えば、カメラで撮影した画像情報のEXIF(Exchangeable image file format)情報内に格納されている。撮影位置を示す位置情報は、例えば、ジオタグとも呼ばれる。カメラ(図示せず)は、情報処理端末1に設けられていても良い。また、このカメラの撮影位置の位置情報は、情報処理端末1に設けられた現在位置情報を取得するためのGPS受信機等の手段(図示せず)が、撮影時に取得する現在地の位置情報を用いるようにしても良い。現在位置情報を取得するための手段としては、後述するナビゲーション装置2の現在位置取得部203と同様の構成を有するものが利用可能である。
また、一の送信情報が有する目的地指定情報と目的地関連情報との組は、以下のような組であっても良い。例えば、この組は、ユーザが閲覧している一のWEBページの情報からユーザの指示等に応じて自動取得した位置情報や住所や電話番号等の目的地指定情報と、このWEBページのURLや、このWEBページから取得した1以上の画像情報である目的地関連情報との組であっても良い。このような情報の組は、例えば、情報処理端末1のWEBページを出力する手段(図示せず)等が出力しているWEBページの情報(例えばWEBページのソース等)から、情報処理端末1の送信情報を自動取得するための手段(図示せず)が自動取得して、送信情報格納部100に蓄積するようにすればよい。例えば、ユーザが、送信情報を閲覧中のWEBページから取得する指示を入力した場合に、この送信情報を自動取得する手段が、出力中のWEBページのソース等において目的地指定情報を取得するための予め指定されたパターンに合致する部分を検出する。そして、検出したパターン内の所定の位置に配置された情報、あるいは、そのパターンに合致する部分に対して所定の位置関係にある位置の情報を目的地指定情報として取得する。例えば、この自動取得する手段は、予め指定された識別情報等が付与されたタグを検出し、このタグの要素を目的地指定情報として取得する。また、自動取得する手段は、例えば、目的地関連情報(例えば、画像情報等)を同様に取得して蓄積する。なお、自動取得する手段は、一のWEBページの代わりに、一のメールや、一のドキュメント等から、目的地指定情報や、目的地関連情報を取得しても良い。
なお、目的地指定情報と目的地関連情報とを有するWEBページやメール、ドキュメント等の情報を、ここでは送信情報と考えても良い。
また、結果的に目的地指定情報と目的地関連情報とを取得可能な情報を、ここでは送信情報と考えても良い。例えば、送信情報を、目的地指定情報と目的地関連情報とを有するWEBページのURLや、目的地指定情報と目的地関連情報とを有するメールやドキュメントへのリンク情報等と考えても良い。
送信情報格納部100に送信情報が記憶される過程は問わない。例えば、ユーザが、入力インターフェース画面や入力デバイス等(図示せず)を用いて入力した送信情報が、送信情報格納部100に蓄積されるようにしても良い。また、通信回線等を介して受信した送信情報が送信情報格納部100に蓄積されるようにしてもよい。
送信情報格納部100は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、ここでの格納は一時記憶も含む概念である。かかることは、以下の格納部においても同様である。
選択指示受付部101は、送信情報格納部100に格納されている送信情報のうちの1または2以上を選択する指示である選択指示を受け付ける。選択指示は、例えば、送信情報の1または2以上を、後述する命令と対応付けてナビゲーション装置2に送信する送信情報として指定する情報と考えても良い。
選択指示の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。選択指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。選択指示受付部101は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
送信情報受付部102は、1または2以上の送信情報を受け付ける。送信情報受付部102は、例えば、ユーザからキーボードやタッチパネル等の入力デバイス等を介して入力された送信情報を受け付ける。また、送信情報受付部102は、図示しない他の装置等から、無線や有線のネットワークや通信回線等を介して送信情報を受信してもよい。また、送信情報受付部102は、選択指示受付部101が受け付けた選択指示が示す送信情報を送信情報格納部100から読み出すことにより、選択指示が示す送信情報を受け付けてもよい。送信情報格納部100からの送信情報の読み出しも、ここでは受付と考えても良い。
なお、送信情報受付部102は、目的地指定情報と目的地関連情報とを有するWEBページやメール、ドキュメント等の情報を受け付け、この情報から目的地指定情報と目的地関連情報との組を送信情報として取得しても良い。このように結果的に送信情報を取得することを、ここでは、送信情報の受け付けと考えても良い。例えば、WEBページ等から、予め指定されたタグが付与された情報等を、目的地指定情報や目的地関連情報として取得しても良い。例えば、予め指定された識別情報が付与されたタグを目的地指定情報や目的地関連情報として取得しても良い。また、WEBページ等から、予め指定された文字列の出現パターンを有する文字列、あるいは出現パターンと対応付けられた文字列を目的地指定情報や目的地関連情報として取得しても良い。例えば、送信情報受付部102は、「住所:」という文字列の後の、改行コードまでの文字列を目的地指定情報として取得しても良い。また、例えば、送信情報受付部102は、WEBページに配置された最も大きさの大きい画像を目的地関連情報として取得しても良い。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
送信情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。送信情報受付部102は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
位置設定情報受付部103は、1または2以上の位置設定情報を受け付ける。位置設定情報は、位置を指定する情報(以下、位置指定情報と称す)と、この位置に関連した情報(以下、位置関連情報と称す)と、を有する情報である。位置指定情報が指定する位置は、例えば、送信情報受付部102が受け付けた送信情報が有する目的地指定情報が示す目的地以外の位置である。位置指定情報は、上述した目的地を指定する情報と同様の情報である。位置関連情報は、この位置関連情報を有する位置設定情報に含まれる位置指定情報が指定する位置で撮影した写真や、この位置に関連した文字列や画像等である。例えば、位置に関連した情報は、この位置の名物等を示す画像情報であっても良い。一の位置設定情報が有する1または2以上の位置指定情報と、1または2以上の位置関連情報との組は、例えば、カメラ(図示せず)等で撮影した写真と、このカメラが撮影位置において自動取得した位置の情報(例えば、ジオタグ等)との組であってもよい。ここでの位置は、一の地点であっても良いし、一の地点の周辺を含めた領域であっても良い。例えば、ここでの位置は、一の地点を含む予め指定された大きさおよび形状を有する領域であっても良い。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
送信情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。送信情報受付部102は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
命令格納部104には、1または2以上の第一命令が格納される。第一命令は、ナビゲーション装置2に対して送信される命令であって、ナビゲーション装置2に対して目的地を設定させる命令である目的地設定命令を有する命令である。一の第一命令は、目的地設定命令を含む2以上の命令を有していても良い。命令格納部104に格納されている第一命令は、例えば、ナビゲーション装置2の処理部204等に、目的地を設定する処理を少なくとも含む予め指定された処理を実行させる命令である。目的地設定命令とは、例えば、ナビゲーション装置2に経路探索させたり、目的地の地図を出力させたり、目的地の情報を検索させる際等に利用する目的地を設定させる命令である。
目的地設定命令は、例えば、この目的地設定命令と対応付けて送信される送信情報が有する目的地設定情報が示す目的地を、ナビゲーション装置2が行う処理の目的地に設定させるための命令である。
第一命令は、例えば、目的地設定情報に加えて、目的地設定情報を用いて設定される目的地を用いて、ナビゲーション装置2に、現在地あるいはユーザにより指定された位置から目的地までの経路探索を行わせる命令等を有していても良い。また、第一命令は、ナビゲーション装置2に、目的地設定情報を用いて設定される目的地の周辺の地図を表示させる指示等を有していても良い。
また、第一命令は、目的地設定情報に加えて、更に、削除命令を有していても良い。削除命令は、ナビゲーション装置2が目的地に到着した場合に、この削除命令を有する第一命令及びこの第一命令と対応付けて送信された目的地指定情報および目的地関連情報の少なくとも一方をナビゲーション装置2から削除する命令である。第一命令と対応付けて送信された目的地指定情報および目的地関連情報とは、第一命令と対応付けてナビゲーション装置2に送信された送信情報に含まれる目的地指定情報および目的地関連情報である。なお、削除命令は、第一命令と対応付けて送信された送信情報を削除する命令であっても良い。
命令格納部104には、第二命令が更に格納されていてもよい。第二命令は、この命令に対応付けられてナビゲーション装置2に送信された位置設定情報が有する位置指定情報が示す位置が、ナビゲーション装置2が現在位置する領域内の位置となった場合に、ナビゲーション装置2にこの位置設定情報が有する位置関連情報を出力させる命令である。ナビゲーション装置2が現在位置する領域とは、例えば、ナビゲーション装置2の現在位置や、この現在位置を含む予め指定されたサイズ、形状を有する領域である。例えば、ナビゲーション装置2が現在位置する領域は、ナビゲーション装置2の現在位置を中心とした予め指定されたサイズの矩形や円形の領域である。また、ナビゲーション装置2が出力中の現在位置を含む地図が示している領域であってもよい。ナビゲーション装置2が現在位置する領域は、例えば、ナビゲーション装置2の現在位置の座標等を基準として、順次設定される領域である。
送信指示受付部105は、第一送信指示を受け付ける。第一送信指示は、命令格納部104に格納されている1または2以上の第一命令を送信する指示である。この第一送信指示は、送信対象となる1または2以上の第一命令を指定する操作を含んでいても良い。ただし、第一命令の指定がない場合、送信指示受付部105は、デフォルトで指定されている命令や、直前に送信した命令を送信する送信指示を受け付けるようにしても良い。第一送信指示は、上述した選択指示受付部101が受け付けた選択指示で指定された送信情報と、1または2以上の命令とを送信する指示と考えても良い。
送信指示受付部105は、更に、第二送信指示を受け付ける。第二送信指示は、命令格納部104に格納されている命令を送信する指示である。この第二送信指示は、上述した位置設定情報受付部103が受け付けた位置設定情報と、第二命令とを送信する指示と考えても良い。
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
第一送信指示および第二送信指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。送信指示受付部105は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
送信部106は、送信指示受付部105が受け付けた第一送信指示が示す第一命令と、送信情報受付部102が受け付けた送信情報とを対応付けてナビゲーション装置2に送信する。なお、第一送信指示が示す第一命令とは、必ずしも第一送信指示によって明示的に示されている第一命令でなくてもよい。例えば、第一送信指示が、第一命令を指定する情報を有していない場合、デフォルトで指定されている第一命令を、第一送信指示が示す第一命令と考えて良い。また、命令格納部104に格納されている第一命令が一つのみであって、第一送信指示に第一命令を指定する情報が含まれていない場合、この1つのみの第一命令を、第一送信指示が示す第一命令と考えても良い。
送信部106は、更に、送信指示受付部105が受け付けた第二送信指示に応じて、第二命令と、位置設定情報受付部103が受け付けた位置設定情報とを対応付けてナビゲーション装置2に送信する。
送信部106は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。送信部106は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
ナビゲーション装置2は、例えば、ユーザの移動に関する情報等を出力する装置である。移動に関する情報とは、例えば、移動の目的地に関する地図等の情報や、移動経路に関する情報や、現在地の地図等の情報である。ナビゲーション装置2は、例えば、いわゆるカーナビゲーション装置や、携帯型のナビゲーション装置である。また、ここでは、ナビゲーション機能を有する携帯情報端末や、携帯電話、いわゆるスマートフォン等もナビゲーション装置と考えても良い。
受信部200は、情報処理端末1から送信された第一命令と送信情報とを受信する。受信部200は、具体的には、第一命令と、この第一命令と対応付けられた送信情報との組を受信する。また、受信部200は、情報処理端末1から送信された第二命令と位置設定情報とを受信する。受信部200は、具体的には、第二命令と、この第二命令と対応付けられた位置設定情報との組を受信する。受信部200は、受信した第一命令と送信情報との組を、受信情報格納部201に蓄積する。また、受信部200は、受信した第二命令と送信情報との組を、受信情報格納部201に蓄積する。
なお、受信部200が、送信情報としてWEBページやメールやドキュメントや撮影位置の情報を有する写真の画像等を受信した場合、受信部200は、受信したWEBページ等から目的地指定情報と目的地関連情報とを送信情報として取得しても良い。受信部200が、WEBページ等から、目的地指定情報と目的地関連情報とを取得する処理は、例えば、送信情報受付部102が、WEBページ等から目的地指定情報と目的地関連情報とを取得する処理等と同様である。
また、受信部200が受信した送信情報が、WEBページのURLである場合、受信部200は、このURLが示すWEBページの情報を取得して、このWEBページから上記と同様に目的地指定情報と目的地関連情報とを送信情報として取得しても良い。受信した送信情報がメールやドキュメントへのリンク情報である場合も同様である。
受信部200は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。受信部200は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
受信情報格納部201には、受信部200が受信した第一命令と送信情報との組が格納される。また、受信情報格納部201には、受信部200が受信した第二命令と位置設定情報との組が格納される。
地図情報格納部202には、地図情報が格納される。地図情報は、地図に関する情報である。地図情報は、例えば、道路情報を有している。道路情報は、地図が示す道路に関する情報である。地図情報は、通常、地図の画像である地図図柄情報を更に有している。地図図柄情報は、例えば、地図を構成するビットマップデータ(ラスタデータ)またはベクタデータ、またはこれらの組合せなどである。地図図柄情報のファイル形式は、GIF形式やJPEG形式や、PNG形式等問わない。地図情報は、ISOのkiwi地図データフォーマットであっても良い。地図情報は、地図上に表記されている地名や、建物や名勝や場所の名称などの文字列を有していても良い。
地図情報は、例えば、その地図情報が表示する地域の経度や緯度を有する座標情報等の、絶対的な位置を示す位置情報や、各地図情報間においてそれぞれの地図が示す領域間の位置関係が分かるような相対的な位置を示す位置情報を有している、もしくは対応付けられている。例えば、地図情報は、地図情報の表示する地図の範囲や中心点を、緯度と経度との範囲で定義する情報を有していてもよい。このような位置情報を用いることで、地図上の座標と、実空間における座標(例えば、緯度及び経度)とを適宜変換することが可能となる。また、地図情報は、当該地図情報により示される地図内の住所等の位置を指定可能な位置情報を有していても良い。また、地図情報は、縮尺ごとに地図図柄情報を有していてもよいし、縮尺ごとに地図情報が用意されていても良い。通常、地図情報は地図の縮尺と対応付けて管理されている。具体的には、地図情報は、当該地図情報により出力される地図の縮尺の値の情報を有していても良いし、地図情報が地図の縮尺と対応付けて地図情報格納部202に格納されていてもよい。ここでの地図の縮尺とは、地図の縮尺の値を示す情報と考えても良い。
道路情報は、道路に関する情報である。道路情報は、例えば、ノードデータと、リンクデータとを含んでいる。ノードは、交差点や分岐点等の、道路同士が接続される地点を示すものである。ノードデータは、ノードに関する情報である。ノードデータは、道路網の接続関係を示すデータと考えても良い。例えば、行き止まり等の道路網の端点、即ち他の道路と接続されていない道路の端点もノードと考えてもよい。また、ノードは、道路同士が接続される地点以外の道路上の任意の箇所にも設けられていてもよい。また、ノードは、必ずしも全ての道路同士が接続される地点に設けられていなくても良い。ノードデータは、例えば、ノードを識別する識別情報と、ノードの地図上の座標、あるいは、実空間の座標を有する。また、ノードデータは、ノードに接続されるリンクを示す情報等を有していても良い。リンクは、例えば、ノード間を結ぶ道路を示すものである。リンクデータは、リンクに関するデータである。リンクは、通常、一の道路または一の道路の一部に対応したものとなる。ノードで分割されたリンクに対応する道路を、分割道路と考えても良い。リンクデータは、例えば、リンクを識別する情報であるリンク識別情報や、リンクが接続されるノード(例えば、両端のノード)を示す情報(例えばノード識別情報)を有している。また、リンクデータは、リンクの端部の地図上の座標あるいは実空間の座標を有していても良い。また、各リンクデータには、リンクデータが示すリンクを含む道路の名称や道路番号等の道路の識別情報(例えば、京浜バイパスや、烏丸通りや、国道1号線等)を有していても良い。例えば、このような場合、一の道路が、複数のリンクで構成されているとすると、各リンクのリングデータには、同じ道路の識別情報が付与されることとなる。なお、本実施の形態においては、ノードは、リンクの端点と考えて、ノードデータ等は省略するようにしても良い。なお、リンクは、必ずしも隣り合わせのノードで区切られた道路でなくても良く、一の道路上の、隣り合わせでない一組のノードで区切られた道路であっても良い。
リンクデータは、また、複数の道路特性パラメータについてのコスト、および、道路属性としての道路種別等を有していても良い。道路特性パラメータとしては、距離、通行時間、有料・無料の区別、通りやすさ、道路幅などがあり、それぞれの道路特性パラメータについてコスト(距離のコスト、通行時間のコスト等)が定められている。コストは、例えば、経路を探索する場合等において、選択する道路を評価する際等に利用する評価値である。コストは、例えば、経路選択のための優先度を示す値と考えても良い。また、コストはスコアと考えても良い。また、道路種別は、高速道路、それ以外の有料道路、国道、県道などの種別を意味する。
なお、道路情報は、上記のノードデータやリンクデータの代わりに、道路の道筋を示すデータや、道路や通りの名前等の道路の識別情報や、道路の端点等の情報を有していても良い。この場合、道路は、ノードデータやリンクデータを利用する場合と異なり、道路同士が接続される地点で分割されていなくても良い。また、道路情報は、上記のノードデータやリンクデータに加えて、道路の道筋を示すデータを有していてもよい。道路あるいはリンクの道筋を示すデータは、例えば、道路の道筋に沿った直線や曲線の線状、あるいは帯状の情報(例えば、スプライン曲線や、ベジェ曲線の情報)や、道路に沿って配置された複数の座標の集合や、道路に沿って設けられた一以上のベクトルの情報等であっても良い。道路の道筋を示すデータは、リンクデータ毎に設けられていても良い。
現在位置取得部203は、現在地の位置情報を取得する。現在位置取得部203は、例えば、予め指定された一定または不定のタイミングごとに、現在地の位置情報を取得する。また、現在位置取得部203は、予め指定されたトリガーに応じて、現在地の位置情報を取得しても良い。位置情報は、例えば、現在地の緯度および経度で表される座標や、現在地の地域名等の現在の地域を識別可能な情報(以下、地域識別情報と称す)である。地域の広さは問わない。地域識別情報とは、例えば、地域名や、住所や、地区名や、市町村名や、予め地図等に設定されたエリア名やエリアコード等である。
現在位置取得部203は、例えば、GPS受信機である。また、現在位置取得部203は、無線LANや携帯電話の位置検出を行う手段と同様の構成等でも実現可能である。この場合、現在位置取得部203は、無線LANや携帯電話の位置検出を行う処理等と同様の処理により位置情報を取得すれば良い。また、現在位置取得部203は、その他の処理によって、位置情報を取得するものであっても良い。
なお、上述したような地域名等の地域識別情報は、例えば、地域識別情報と、この情報が示す領域の輪郭等を定義する座標とを対応付けて管理する情報から、現在地の座標を含む領域を検索することにより取得可能である。地域識別情報と、この情報が示す領域の輪郭等を定義する座標とを対応付けて管理する情報は、例えば、後述する地図情報格納部202に格納されている地図情報であっても良いし、別途用意されたデータベース等であってもよい。
処理部204は、受信部200が受信した第一命令が有する目的地設定命令に従って、送信情報が有する目的地指定情報が示す目的地を用いて目的地を設定する処理を行う。また、処理部204は、目的地を設定する処理以外の処理を行っても良い。処理部204が行う目的地を設定する処理以外の処理は、例えば、通常のナビゲーション装置で実行される処理のうちの目的地を設定する処理を除いた処理と同様の処理である。例えば、処理部204が行う目的地を設定する処理以外の処理は、上述した地図情報格納部202に格納されている道路情報を用いた経路探索を行う処理や、上述した地図情報格納部202に格納されている地図情報を用いた目的地の地図を出力するための処理である。また、処理部204が行う目的地を設定する処理以外の処理は、目的地に関する情報を取得して出力するための処理、あるいは現在位置の地図等を出力するための処理等である。これらの処理は,公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。処理部204が行う一の処理は、複数の処理により構成されていても良い。例えば、処理部204は、第一命令が有する目的地設定命令以外の命令に従って、上述したような目的地を設定する処理以外の処理、例えば、経路探索を行う処理等を行っても良い。処理部204は、受信部200が受信した第一命令に含まれる一部の命令だけを処理しても良い。
処理部204が目的地を設定する処理とは、例えば、上述したような経路を探索する処理や、目的地の地図を出力させる処理や、目的地に関する情報を取得する処理を行う際の、目的地に、目的地指定情報が示す目的地を設定する処理である。ここでの目的地を設定する処理は、例えば、目的地指定情報が示す目的地を、処理部204が行う経路探索等の他の処理に用いられる目的地として入力する処理である。処理部204は、例えば、このように設定された目的地について、上述したような経路探索の処理や、目的地の地図を出力させる処理を行う。これらの処理を実行させる命令は、第一命令内に含まれているようにしても良い。なお、目的地指定情報が、電話番号等の目的地の検索に用いられる情報等である場合、この目的地指定情報を用いて目的地を取得し、この目的地を設定する処理を行うようにすればよい。目的地の検索に用いられるデータベース等は、ナビゲーション装置2内の図示しない格納部や、ナビゲーション装置2と無線ネットワーク等を介して接続可能なサーバ装置(図示せず)が有する格納部等の、ナビゲーション装置2がアクセス可能な格納部等に予め格納されているようにすればよい。
受信部200が受信した第一命令が、上記の目的地設定命令に加えて、さらに上述した削除命令を有する場合、処理部204は、以下のような処理を行っても良い。例えば、処理部204は、ナビゲーション装置2が第一命令と対応付けられた送信情報が有する目的地指定情報が示す目的地に到着した場合に、受信部200が受信した第一命令が有する削除命令に従って、この第一命令と、この第一命令と対応付けられた目的地指定情報および目的地関連情報の少なくとも一方とを削除する。例えば、処理部204は、受信情報格納部201から、これらの情報を削除する。削除命令が送信情報を削除する命令である場合、処理部204は、第一命令と対応付けられた送信情報を削除しても良い。第一命令と目的地指定情報および目的地関連情報の少なくとも一方とを、これらが不要となった際に削除することで、ユーザのプライバシー等を保護することができる。処理部204は、例えば、ナビゲーション装置2の現在地の位置情報として、現在位置取得部203が取得した現在地の位置情報を取得する。そして、目的地指定情報が示す目的地の位置情報を取得する。そして、この2つの位置情報が一致する場合に、ナビゲーション装置2が目的地に到着したと判断する。あるいは、この2つの位置情報間の距離が、予め指定された距離以下になったら到着と判断してもよい。あるいは、現在位置や目的地の位置に対して、位置情報の測定精度等を考慮して、それぞれの位置を含む領域をそれぞれ設定するようにし、これらの領域が重なった場合に、目的地に到着したと判断しても良い。
処理部204は、受信部200が受信した第二命令に従って、第二命令と対応付けられた位置設定情報が有する位置指定情報が示す位置の情報を取得し、この位置が、ナビゲーション装置2が現在位置する領域内の位置であるか判断する。そして、ナビゲーション装置2が現在位置する領域内の位置であると判断した場合に、例えば、出力部205に対して、第二命令と対応付けられた位置設定情報が有する位置関連情報を出力させるための指示等を渡す。例えば、処理部204は、出力部205に出力に用いられる位置関連情報等を渡す。位置関連情報を出力するための指示は、例えば、位置関連情報を、対応する位置設定情報に対応する地図上の位置に出力する指示や、位置関連情報を、予め指定された位置等に出力する指示であってもよい。処理部204は、例えば、ナビゲーション装置2の現在地の位置情報として、現在位置取得部203が取得した現在地の位置情報を取得する。そして、ナビゲーション装置2が現在位置する領域を示す情報として、現在位置を含む予め指定された形状およびサイズの領域を示す情報を取得する。例えば、この領域は、経度の範囲と、緯度の範囲との組みあわせた情報で示される。なお、この領域を、ナビゲーション装置2の出力部205が現在地を含む地図として出力中の地図が示す領域としても良い。そして、位置設定情報が有する位置指定情報である座標情報が、この領域内の座標であるか判断し、この領域内の座標であれば、ナビゲーション装置2が現在位置している領域内の位置であると判断する。また、この領域内の座標でなければ、ナビゲーション装置2が現在位置している領域内の位置であると判断しない。なお、ナビゲーション装置2の現在地の位置情報が示す位置と、送信情報が有する位置を指定する情報が示す位置との距離が予め指定された距離以下となった場合に、ナビゲーション装置2が現在位置している領域内の位置であると判断するようにしてもよい。
なお、送信情報に含まれる位置を指定する情報が、電話番号等の位置の検索に用いられる情報等である場合、上述した目的地指定情報の場合と同様に、位置を指定する情報を用いて検索等により位置情報等を取得すればよい。
出力部205は、処理部204が行った処理結果と、送信情報が有する目的地関連情報とを出力する。処理結果は、例えば、処理部204が経路探索の処理を行うことによって取得した経路を示す情報である。経路を示す情報は、例えば経路の道順を示した地図の画像や、進路を示す矢印等を示すサインや、経路で通過する地名や道路名を示す文字列や、この文字列を読み上げた音声等である。経路を示す情報は、現在地の周辺の地図上に経路を示した画像等であってもよい。目的地関連情報は、例えば、目的地を分かりやすく示す情報である。目的地関連情報は、例えば、目的地を地図や経路や目的地の識別情報以外の情報を用いて示す情報である。例えば、出力部205は、目的地関連情報をどのように、どのようなタイミングで出力しても良い。例えば、出力部205は、ナビゲーション装置2の現在位置を示す地図を出力するとともに、目的地関連情報を地図の横や、地図上の一部の領域内に常時出力しても良い。また、出力部205は、目的地指定情報が示す目的地が、現在地を含む地図が示す領域内となった場合や、目的地に到着した場合に、目的地関連情報を出力するようにしても良い。なお、目的地関連情報がWEBページのURL等である場合、出力部205は、図示しない通信手段等を用いて、このURL等が示すWEBページの情報を、図示しないネットワークや通信回線等を介して取得して出力しても良い。
出力部205は、位置を指定する情報が示す位置がナビゲーション装置2の現在位置する領域内の位置であると処理部204が判断した場合に、受信部200が受信した位置設定情報が有する位置関連情報を出力してもよい。出力部205は、位置関連情報を、例えば、現在地を示す地図上に出力しても良いし、現在地を示す地図と並べて出力しても良い。例えば、出力部205は、現在地を示す地図の、位置指定情報が示す位置の近傍に、この位置指定情報に対応する位置関連情報を出力しても良い。
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力部205は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部205は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報処理システム1000の情報処理端末1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、送信情報格納部100に予め格納されている送信情報を送信する場合を例に挙げて説明する。
(ステップS101)選択指示受付部101は、送信情報格納部100に格納されている一の送信情報を選択する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS102に進み、受け付けていない場合、ステップS105に進む。
(ステップS102)送信情報受付部102は、ステップS102で選択する指示を受けた送信情報を送信情報格納部100から読み出す。この読み出しを、ここでは受け付けと考える。
(ステップS103)送信指示受付部105は、第一送信指示を受け付けたか否かを判断する。第一送信指示は第一命令を指定する情報を有していても良い。受け付けた場合、ステップS104に進み、受け付けていない場合、ステップS103に戻る。
(ステップS104)送信部106は、第一送信指示が示す第一命令を命令格納部104から読み出し、この第一命令と、ステップS102で読み出した送信情報とを対応付けてナビゲーション装置2に送信する。ここでの送信は、ブロードキャストであっても良いし、ナローキャスト等であっても良い。なお、命令格納部104に第一命令が一つしかない場合や、デフォルト等で送信する第一命令が決まっている場合等においては、第一送信指示が、第一命令を指定する情報を有していなくても、これらの第一命令を第一送信指示が示す第一命令と考えて良い。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS105)位置設定情報受付部103は、位置設定情報を受け付けたか否かを判断する。位置設定情報受付部103は、例えば、ユーザにより入力された位置設定情報を受け付ける。受け付けた場合、ステップS106に進み、受け付けていない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS106)送信指示受付部105は、第二送信指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS107に進み、受け付けていない場合、ステップS106に戻る。
(ステップS107)送信部106は、第二送信指示に応じて、第二命令とステップS105で受け付けた位置設定情報とを対応付けてナビゲーション装置2に送信する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、情報処理システム1000のナビゲーション装置2の動作の一例について図3のフローチャートを用いて説明する。ここでは、ナビゲーション装置2が、情報処理端末1から送信される目的地設定情報が示す目的地を用いて経路探索処理を行う場合を例に挙げて説明する。なお、ここでは、説明を省略するが、ナビゲーション装置2の出力部205等が、図3に示すような処理と並列して、現在位置取得部203が予め指定された一定または不定のタイミング等で順次取得した現在位置を含む地図を地図情報格納部202から順次読み出して出力しているものとする。なお、並列して処理を行う代わりに、出力部205等が、図3に示す1以上の処理ステップの合間等に、この処理を行うようにしても良い。
(ステップS201)受信部200は、第一命令と送信情報との組を受信したかを判断する。受信した場合、ステップS202に進み、受信していない場合、ステップS213に進む。
(ステップS202)受信部200は、ステップS201で受信した第一命令と送信情報との組を受信情報格納部201に蓄積する。なお、経路探索の起点を示す情報も、受信部200等が、情報処理端末1から受信するようにしてもよい。
(ステップS203)処理部204は、ステップS201で受信した第一命令が有する目的地設定命令に従って、ステップS201で受信した送信情報に含まれる目的地設定情報が示す目的地を、経路探索の目的地として設定する処理を行う。
(ステップS204)処理部204は、現在地からステップS203で設定された目的地までの経路探索を行う。なお、処理部204は、受信部200等が受信した経路探索の起点を示す情報が示す起点から目的地までの経路探索を行っても良い。
(ステップS205)出力部205は、ステップS204で行われた経路探索の結果を出力する。
(ステップS206)出力部205は、ステップS201で受信した送信情報に含まれる目的地関連情報を出力する。
(ステップS207)処理部204は、受信情報格納部201に第二命令が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS208に進み、格納されていない場合、ステップS212に進む。
(ステップS208)処理部204は、受信情報格納部201内に格納されている位置設定情報の中に、現在位置取得部203が取得したナビゲーション装置2の現在位置を含む領域内の位置を示す位置指定情報を有する位置設定情報があるか否かを判断する。例えば、処理部204は、受信情報格納部201に格納されている各位置設定情報が有する位置指定情報示す位置が、現在位置取得部203が取得した現在位置を含む領域内の位置であるか否かを順次判断して、現在位置を含む領域内の位置を示す位置指定情報を有する位置設定情報を検出する。そして、位置設定情報が検出できた場合、現在位置を含む領域内の位置を示す位置指定情報を有する位置設定情報があると判断する。ある場合、ステップS209に進み、ない場合、ステップS212に進む。
(ステップS209)出力部205は、ステップS208で検出した位置設定情報に含まれる位置関連情報を出力する。なお、出力した位置関連情報は、予め指定された時間経過後に出力を終了しても良い。出力した位置関連情報に対応する位置指定情報が示す位置が、現在位置を含む領域内の位置でなくなった時点で出力を終了しても良い。
(ステップS210)処理部204は、ナビゲーション装置2がステップS201で受信した送信情報が有する目的地指定情報が示す目的地に到着したか否かを判断する。例えば、処理部204は、現在位置取得部203が取得した現在位置と、目的地設定情報が示す目的地との距離が、予め指定された距離未満であるか否かを判断し、距離未満であれば、目的地に到着したと判断する。到着した場合、ステップS211に進み、到着していない場合、ステップS207に戻る。
(ステップS211)処理部204は、ステップS201で受信した第一命令が削除命令を有するか否かを判断する。削除命令を有する場合、ステップS212に進み、有していない場合、出力部205に経路探索結果の出力を終了させ、ステップS201に戻る。なお、ステップS201に戻る際に、ステップS201で受信した第一命令と送信情報とには、それぞれ、既に終了した処理に対応した第一命令と送信情報とであることを示すフラグ等の情報を付与して、これらの情報を用いた処理が再度実行されないようにすることが好ましい。
(ステップS212)処理部204は、ステップS201で受信した第一命令と送信情報とを受信情報格納部201から削除する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS213)受信部200は、第二命令と位置設定情報との組を受信したか判断する。受信した場合、ステップS214に進み、受信していない場合、ステップS215に進む。
(ステップS214)受信部200は、ステップS213で受信した第二命令と位置設定情報との組を受信情報格納部201に蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS215)処理部204は、受信情報格納部201に第二命令が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS216に進み、格納されていない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS216)処理部204は、受信情報格納部201内に格納されている位置設定情報の中に、現在位置取得部203が取得したナビゲーション装置2の現在位置を含む領域内の位置を示す位置指定情報を有する位置設定情報があるか否かを判断する。この処理は、ステップS208の処理と同様の処理である。ある場合、ステップS217に進み、ない場合、ステップS201に進む。
(ステップS217)出力部205は、ステップS216で検出した位置設定情報に含まれる位置関連情報を出力する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報処理システム1000の具体的な動作について説明する。図4は、情報処理システム1000の概念図である。ここでは、ナビゲーション装置2は、自動車に搭載されたカーナビゲーション装置であるとする。また、情報処理端末1は、自動車の搭乗者が所持するスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話であるとする。情報処理端末1は、操作のためのタッチパネル(図示せず)を備えているものとする。ナビゲーション装置2と、情報処理端末1とは、ここでは、いわゆるBluetooth(登録商標)と呼ばれる無線通信により情報の送受信が可能なものであるとする。また、ナビゲーション装置2と、情報処理端末1とは、外部の無線通信ネットワーク等と適宜通信が可能なものであるとする。
図5は、情報処理端末1の送信情報格納部100に格納されている送信情報を管理する送信情報管理情報を示す図である。送信情報管理情報は、「ID」と「目的地指定情報」と「目的地関連情報」とを有している。「ID」は送信情報のレコードを管理する識別情報である。ここでは、各行をレコードと考える。「目的地指定情報」は、目的地指定情報であり、ここでは、一例として、住所や店名、座標等の異なる種類の目的地指定情報が混在しているものとする。なお、(x1,y1)はここでは、経度x1と緯度y1との組合せで示される座標であるとする。なお、x、yは、ここでは数値であるとする。かかることは以下においても同様である。また、「目的地関連情報」は、目的地関連情報であり、ここでは、一例として、URLや画像、テキスト等の異なる種類の目的地関連情報が混在しているものとする。
図6は、情報処理端末1のモニタ150等に表示される入力インターフェース画像151を示す図である。入力インターフェース画像151は、送信情報を、送信情報格納部100に蓄積するための入力インターフェース画像である。例えば、入力インターフェース画像の入力フィールド152に目的地指定情報を、入力フィールド153に目的地関連情報を入力することにより、情報処理端末1の図示しない受付部が、これらの目的地指定情報と目的地関連情報との組を受け付け、この組を有する送信情報を、送信情報格納部100に蓄積する。入力フィールド153は、テキストに加えて、写真等の画像も受け付け可能であるとする。これにより、図5に示すように、送信情報が送信情報格納部100に蓄積される。なお、目的地関連情報を入力する入力フィールド153に、撮影位置の情報を有する写真画像等を入力した場合、目的地指定情報を入力する入力フィールド153には、この写真画像に対応付けられた撮影位置の情報が自動入力されるようにしても良い。また、WEBページ等を閲覧中に、この入力インターフェース画像151を出力させた場合、現在閲覧中のURLが目的地指定情報を入力する入力フィールド153に自動入力されるようにしても良い。また、WEBページのタイトル等が、目的地指定情報を入力する入力フィールド153に自動入力されるようにしても良い。
図7は、送信情報格納部100に格納されている送信情報のリストを示す図である。このリストは、ユーザの操作により、情報処理端末1のモニタ150に表示される。ここでは、図5に示した送信情報のうちの「目的地指定情報」をリスト表示したものを示す。
ナビゲーション装置2が設置された移動中の自動車に搭乗しているユーザが、例えば、情報処理端末1を操作して、図7に示したような送信情報のリストを表示させたとする。そして、ユーザが一番上の項目を指でタップして選択したとする。この項目は、図6に示した送信情報管理情報の「ID」が「001」であるレコードに対応する項目であるとする。
選択指示受付部101は、ユーザにより指定された項目に対応する送信情報を選択する選択指示を受け付ける。そして、送信情報受付部102は、この選択指示が示す送信情報を送信情報格納部100から読み出す。具体的には、図6に示した送信情報管理情報の「ID」が「001」であるレコードの「目的地指定情報」である「レストランDEF」と、目的地関連情報「http://www.restaurantDEF…」とを読み出す。
情報処理端末1は、選択指示を受け付けたため、命令格納部104に格納されている第一命令をナビゲーション装置2に送信する指示である第一送信指示を受け付けるためのメニュー画面をモニタ150に表示する。
図8は、第一送信指示を受け付けるためのメニュー画面の表示例を示す図である。なお、ここでは、命令格納部104には、目的地設定命令と、削除命令とを有する第一命令が一つだけ予め格納されているものとする。
ユーザが図8に示したメニュー画面において、第一送信指示を入力するためのボタン154を押したとすると、送信指示受付部105は、第一送信指示を受け付ける。送信部106は、この第一送信指示に従って、上記で送信情報受付部102が受け付けた送信情報と、命令格納部104に格納されている第一命令とを対応付けて、ナビゲーション装置2に送信する。
ナビゲーション装置2の受信部200は、情報処理端末1から送信される第一命令と送信情報との組を受信する。受信部200は、受信した第一命令と送信情報との組を、受信情報格納部201に蓄積する。
ナビゲーション装置2の処理部204は、受信部200による第一命令と送信情報との受信に応じて、この送信情報に含まれる目的地指定情報「レストランDEF」が示す目的地を、経路探索の目的地に設定して、現在地から目的地までの経路探索を行う。例えば、処理部204は、目的地指定情報である「レストランDEF」を検索キーとして、この目的地の座標を取得する。例えば、地図情報格納部202に格納されている地図情報から、この「レストランDEF」という文字列が対応付けられた場所の座標を取得する。取得した座標は、(x2,y2)であったとする。但し、x2は経度、y2は緯度であるとする。そして、処理部204は、現在位置取得部203が取得した現在位置を示す座標から、この目的地の座標までの経路探索を、地図情報格納部202に格納されている地図情報等を用いて行う。なお、経路探索を行う処理は、公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。また、ナビゲーション装置2は、経路探索に必要な情報等は、予め図示しない格納部等に適宜有しているようにすればよい。
そして、出力部205は、この処理部204が経路探索を行った結果として取得した経路を示す情報を出力する。例えば、現在位置取得部203が経時的に順次取得する現在位置の情報を用いて、出力部205は、現在位置の周辺の地図を、順次、地図情報格納部202から読み出し、読み出した地図上に上記の経路を出力する。例えば、出力部205は、読み出した地図上に経路を示した画像を、ナビゲーション装置2のモニタ250に表示する。なお、現在位置の地図を取得したり、この地図に経路を示した画像を出力したりする処理等は、ナビゲーション装置2の処理として公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
また、受信部200が受信した送信情報が目的地関連情報「http://www.restaurantDEF…」を有しているため、出力部205は、この目的地関連情報を出力する。ここでは、目的地関連情報がURLであるため、このURLが示す場所からHTMLファイル等の情報を取得して出力する。例えば、ここでは、取得したHTML等の情報を、上記の現在地の地図の横に並べてモニタ250に表示する。URL等からHTMLファイル等の情報を取得する処理は、WEBブラウザ等の技術として公知の技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
図9は、経路探索結果を示す地図と、目的地関連情報との表示例を示す図である。図においては、目的地関連情報に対応する画像91が経路を示した地図92の横に表示されている。地図92においては、現在地93からの経路が点線で示されている。
処理部204は、受信情報格納部201に第二命令が格納されているか判断する。ここでは、第二命令が格納されていないとする。このため、処理部204は、第二命令に従った処理は行わない。
処理部204は、経路探索が行われたため、目的地指定情報が示す位置と、現在位置取得部203が予め指定された一定または不定のタイミングで取得する現在地の位置情報との間の距離を順次算出し、この距離が予め指定された値未満となるか否かを判断する。そして、予め指定された値未満となった場合に、ナビゲーション装置2が目的地に到着したと判断する。予め指定された値は、例えば、現在位置取得部203が取得可能な現在地の位置情報の精度等によって決定される。例えば、この距離が20mに設定されていたとすると、目的地指定情報が示す位置と、現在地の位置情報が示す位置との差が、20m未満となった場合に、目的地に到着したと判断する。
処理部204は、受信部200の受信した第一命令が削除命令を有しているため、この削除命令に従って、受信部200が受信した第一命令と、この第一命令に対応付けられた送信情報に含まれる目的地指定情報および目的地関連情報との少なくとも一方とを削除する。ここでは、具体例として、受信情報格納部201に格納された第一命令と、送信情報との組を削除する。なお、第一命令が削除命令を有していない場合、経路探索結果の出力を終了し、受信部200が受信した第一命令と、送信情報とを用いて、再度経路探索を行わないように、これらの情報に、対応した処理が終了していることを示すフラグ等の情報を付与するようにすればよい。
ここで、上記の処理において、情報処理端末1から位置設定情報と第二命令とをナビゲーション装置2に送信して、この第二命令に従ってナビゲーション装置2が処理を行う場合について以下に説明する。
例えば、ユーザが、情報処理端末1を操作して、位置設定情報を受け付けるための入力インターフェース画面を情報処理端末1のモニタ150に表示させたとする。
図10は、モニタ150に表示された位置設定情報を受け付けるための入力インターフェース画面を示す図である。図10において、入力フィールド161は、位置指定情報を受け付ける入力フィールドであり、目的地の名称や、住所、電話番号、座標等が入力可能であるものとする。入力フィールド162は、位置関連情報を受け付ける入力フィールドであり、テキストや画像やURL等が入力可能なものであるとする。なお、ここでは、入力フィールド162に入力される画像が、撮影位置の情報を有する写真である場合、この写真が有する撮影位置の情報(例えば、座標)が、入力フィールド161の情報として、自動入力されるものとする。
例えば、ユーザが、撮影位置の座標を有する写真を位置関連情報として入力フィールド161に入力したとする。例えば、ユーザが、この写真のファイルのファイル名等を、入力フィールド161に入力したとすると、位置設定情報受付部103は、この写真から、この写真が有する撮影位置の位置情報を取得して、入力フィールド162に位置指定情報として入力する。入力された位置指定情報は、例えば、経度と緯度とで示される座標であるとする。そして、ユーザが位置設定情報の受け付けを行うことを指示するボタン163を押したとすると、位置設定情報受付部103が入力フィールド161および入力フィールド162を介して受け付けた写真の画像情報と、位置情報とが、図示しないメモリ等に一時記憶される。一時記憶された写真の画像情報は、例えば、ファイル名が「anniversary.jpg」である画像情報であったとする。また、一時記憶された位置情報は、「(x3,y3)」であったとする。なお、x3は、経度を示す値、y3は緯度を示す値であるとする。
情報処理端末1は、位置設定情報受付部103が位置設定情報を受け付けたため、命令格納部104に格納されている第二命令をナビゲーション装置2に送信する指示である第二送信指示を受け付けるためのメニュー画面をモニタ150に表示する。このメニュー画面は、図8のメニュー画面と同様のメニュー画面であるとする。
そして、ユーザがメニュー画面において、第二送信指示を入力するためのボタンを押したとすると、送信指示受付部105は、第二送信指示を受け付ける。送信部106は、この第二送信指示に従って、上記で位置設定情報受付部103が受け付けた位置設定情報と、命令格納部104に格納されている第二命令とを対応付けて、ナビゲーション装置2に送信する。
ナビゲーション装置2の受信部200は、情報処理端末1から送信される第二命令と位置設定情報との組を受信する。受信部200は、受信した第二命令と位置設定情報との組を、受信情報格納部201に蓄積する。
処理部204は、受信部200が受信した第二命令に従って処理を行う。具体的には、処理部204は、現在位置取得部203が順次取得して出力する現在位置の情報を順次取得する。そして、現在位置の情報を取得するごとに、この現在位置を例えば中心等とした予め指定されたサイズ及び形状を有する領域内に、受信部200が受信した1以上の位置設定情報に含まれる位置指定情報が示す位置が含まれるか否かを、1以上の位置設定情報毎に順次判断する。
具体的には、例えば、現在位置取得部203が取得した現在位置の座標が(x4,y4)であったとする(ただし、x4は、経度を示す値、y4は緯度を示す値であるとする)。この場合、処理部204は、このx座標(即ち、経度)に予め指定された正の値mを加算した値「x4+m」と減算した値「x4−m」とをそれぞれ算出して、算出した値を、現在位置を中心とした領域の経度の範囲に設定する。また、処理部204は、y座標(即ち、緯度)に予め指定された正の値nを加算した値「y4+n」と減算した値「y4−n」とをそれぞれ算出して、算出した値を、現在位置を中心とした領域の緯度の範囲に設定する。次に、処理部204は、受信情報格納部201に格納されている一番目の位置設定情報に含まれる位置指定情報を読み出す。ここでは、上記で蓄積された位置設定情報だけが受信情報格納部201に格納されていたとすると、この位置設定情報から位置指定情報(x4,y4)を読み出す。そして、処理部204は、読み出した位置指定情報のx座標である「x4」が上記の「x4−n」から「x4+n」の間の値であり、かつ、読み出した位置指定情報のy座標である「y4」が上記の「y4−n」から「y4+n」の間の値であるか判断する。両方の値の範囲の値である場合、現在位置を含む領域内に、この位置設定情報の位置指定情報(x3,y3)が示す位置が含まれると判断する。位置指定情報が示す位置が含まれる場合、この位置指定情報を含む位置設定情報が有する位置関連情報を出力させる指示を、出力部205に渡す。受信情報格納部201に他の位置設定情報が格納されている場合、他の位置設定情報についても上記の判断を行う。なお、現在位置を含む予め指定された領域として、上記の領域の代わりに、現在位置を示す地図が示している領域を利用しても良い。
そして、出力部205は、位置関連情報を出力させる指示を受け取ると、この指示に従って、この位置関連情報を出力する。例えば、上記において、受信部200が受信した位置設定情報に含まれる位置指定情報(x3,y3)が、現在位置を含む予め指定されたサイズ及び形状を有する領域内に含まれると処理部204が判断したため、出力部205は、この位置指定情報(x3,y3)に対応する位置関連情報である画像「anniversary.jpg」を出力する。ここでは、例えば、出力部205は、現在地を示す地図の横に並べて、位置関連情報である画像「anniversary.jpg」を表示する。
図11は、位置関連情報の表示例を示す図である。位置関連情報111は、地図92の横に並べて表示される。なお、図9に示すように、目的関連情報が既に出力されている場合、目的関連情報と重ねて位置関連情報を表示しても良いし、目的関連情報と位置関連情報とを並べて表示しても良い。また、位置関連情報111と並べて表示される地図は、経路探索結果が表示された地図であっても良いし、経路探索結果が表示されていない地図であっても良い。位置関連情報を表示する際に、この位置関連情報に対応する位置指定情報が示す位置を、並べて表示する地図上にマーカ等の位置を示す画像や文字等で表示するようにしても良い。
なお、上記具体例においては、送信情報格納部100に格納されている送信情報のうちの、選択指示により選択された送信情報を、送信情報受付部102が受け付けるようにした場合について説明した。しかし、本発明においては、以下のように送信情報受付部102が送信情報を受け付けるようにしても良い。
例えば、図12のように、情報処理端末1のモニタ150に撮影位置の情報を有する写真を表示している際に、ユーザが、情報処理端末1に、この写真を送信情報として入力させるための入力インターフェース120を表示させる。そして、この写真を送信情報として入力する操作、ここでは「OK」ボタン121を押す操作を、ユーザが行った場合に、送信情報受付部102が、この写真の情報が有する画像を目的地関連情報として、また、この写真が有する撮影位置の情報を目的地指定情報として有する送信情報を受け付けるようにしても良い。
また、同様に、WEBページを、情報処理端末1のモニタ150に表示している際に、ユーザが、情報処理端末1に、このWEBページ内の情報を送信情報として入力させるための入力インターフェースを図12と同様に表示させる。そして、ユーザが、このWEBページ内の情報を送信情報として入力する操作を行ったとする。この場合、送信情報受付部102が、このWEBページ内に含まれる予め指定された第一の出現パターンを有する情報を目的地関連情報として、また、この第二の出現パターンを有する情報を目的地指定情報として有する送信情報を受け付けるようにしても良い。
図13は、情報処理端末1に表示しているWEBページのソースの一例を示す図である。
例えば、第一の出現パターンが「id=main」を含むタグ内の「SRC=」以下の情報という出現パターン、第二の出現パターンが「id=address」を含むタグが付けられた情報という出現パターンであったとする。このWEBページを表示している際にユーザが、このWEBページ内の情報を送信情報として入力する操作を行ったとする。送信情報受付部102は、このWEBページのソースから、「id=main」を含むタグ内の「SRC=」以下の情報である「shopphoto.jpg」を送信情報の目的地関連情報として受け付ける。また、送信情報受付部102は、このWEBページのソースから、「id=address」を含むタグが付けられた情報「S県P市R町…」を送信情報の目的地指定情報として受け付ける。
以上、本実施の形態によれば、目的地指定情報を送信する際に、目的地関連情報を送信することにより、経路探索等に用いられない目的地等に関連した情報を、ナビゲーション装置から出力させることができ、ナビゲーション装置に適切な情報を出力させることができる。
また、本実施の形態によれば、削除命令を更に送信することにより、目的地指定情報及び目的地関連情報の少なくとも一方、および、この目的地指定情報が示す目的地を、目的地に設定させる第一命令をナビゲーション装置から削除させることにより、プライバシーを保護することができる。例えば、ユーザが、タクシー等を利用する際に、タクシーのナビゲーション装置2に、目的地を指定するために、ユーザの所持する情報処理端末1から、ユーザの自宅の位置を示す目的地指定情報と、自宅の外観を示す目的地関連情報とを含む送信情報と第一命令を送信したとする。この場合、タクシーが自宅に着いた場合に、上記の送信情報と第一命令とが削除されることにより、タクシーのナビゲーション装置2にユーザの自宅に関する情報等が削除されるため、これらの情報が外部に漏洩する心配等がなくなる。
また、本実施の形態によれば、例えば、予め送信情報格納部100に蓄積しておいた1または2以上の送信情報から、一の送信情報を選択指示により選択することで、目的地を設定することが可能となるため、目的地の設定を容易に行うことが可能となる。例えば、ユーザが予め観光地の複数の名所についての送信情報を送信情報格納部100に手入力や図示しないサーバ装置等からダウンロード等を行うことにより蓄積しておくようにする。そして、ユーザがその観光地でタクシー等に乗った際に、タクシーに設置されたナビゲーション装置2に、この送信情報のうちの一つを選択指示により選択して、第一命令と共に送信することで、タクシーのナビゲーション装置2に容易に、所望の名所を目的地として設定させることができる。
また、本実施の形態によれば、現在位置を含む領域内の位置指定情報が存在した場合に、この位置設定情報に対応する位置関連情報を出力することにより、ユーザが場所と対応付けて蓄積した情報を、適切なタイミングで出力することができる。
なお、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(受信部や出力部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態における情報処理システムを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上の情報処理端末と、ナビゲーション装置とを備えた情報処理システムを構成する情報処理端末として機能させるためのプログラムであって、ナビゲーション装置に対して送信される命令であって、ナビゲーション装置に対して目的地を設定させる命令である目的地設定命令を有する命令である第一命令が格納されている命令格納部にアクセス可能なコンピュータを、ナビゲーション装置に送信される1以上の情報であって、目的地を指定する情報である目的地指定情報と、目的地指定情報が指定する目的地に関連する情報であって、ナビゲーション装置による目的地の取得に利用されない情報である1以上の目的地関連情報とを有する情報である1以上の送信情報を受け付ける送信情報受付部と、ナビゲーション装置に対して送信される命令であって、ナビゲーション装置に対して目的地を設定させる命令である目的地設定命令を有する命令である第一命令が格納されている命令格納部と、第一命令を送信する指示である第一送信指示を受け付ける送信指示受付部と、送信指示受付部が受け付けた第一送信指示が示す第一命令と、送信情報受付部が受け付けた送信情報とを対応付けてナビゲーション装置に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
また、本発明の情報処理システムは、コンピュータを、1以上の情報処理端末と、ナビゲーション装置とを備えた情報処理システムを構成するナビゲーション装置として機能させるプログラムであって、コンピュータを、情報処理端末が送信する命令であって、ナビゲーション装置に対して目的地を設定させる命令である目的地設定命令を有する命令である第一命令と、目的地を指定する情報である目的地指定情報と、目的地指定情報が指定する目的地に関連する情報であって、ナビゲーション装置による目的地の取得に利用されない情報である1以上の目的地関連情報とを有する情報である1以上の送信情報とを受信する受信部と、受信部が受信した第一命令が有する目的地設定命令に従って、送信情報が有する目的地指定情報が示す目的地を用いて目的地を設定する処理を行う処理部と、処理部が行った処理結果と、送信情報が有する目的地関連情報とを出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図14は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理システムを実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図14において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図15は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図15において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理システムの機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。