JP2014086936A - 電子機器及び文字入力プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】押圧検出部は操作入力による押圧値を検出し、表示部は入力される文字の候補を示す複数の入力用表示のいずれかを表示し、表示制御部は押圧検出部が検出した押圧値に基づいて表示部が表示する入力用表示を切り替える。文字選択部は操作入力がなされた位置に基づいて入力用表示に係る文字の候補のいずれかを選択する。
【選択図】図3
Description
例えば、特許文献1に記載の携帯端末は、キーを表示するキー部と、キーへの接触およびキーの接触位置を検出するタッチパネル部と、キーが接触された状態でキーの接触位置の変化が検出された場合、表示部に表示される文字の種別を変更する文字状態管理部とを有する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る電子機器1は、操作入力による押圧値を検出し、入力される文字の候補を示す複数の入力用表示の一種であるキーボード画像のいずれかを表示し、検出した押圧値に基づいて表示されているキーボード画像を切り替える。
電子機器1は、タッチセンサ(位置検出部)101、押圧センサ(押圧検出部)102、及び筐体(収容部)106を含んで構成される。電子機器1には、例えば、多機能携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)、タブレット端末装置、電子書籍閲覧端末、等がある。
押圧センサ102は、生成した押圧信号を押圧値検出部112(後述)に出力する。
筐体106は、電子機器1の各構成部を収容し、また、タッチセンサ101、押圧センサ102及び表示装置105(後述)を一体に保持する。
図2は、本実施形態に係る電子機器1の断面図である。
図2に示す断面図は、図1のAA’線を通過し、XY平面に垂直な断面を示す図である。図1のAA’線は、電子機器1の幅の方向の中点を通り、Y方向に平行な線分である。
図2では、Y方向は電子機器1の高さの方向を示し、Z方向は電子機器1の厚みの方向を示す。紙面の左側が、電子機器1の表面を示す。
保護パネル104は、電子機器1の表面に配置され、タッチセンサ101及び押圧センサ102の表面をそれぞれ覆うように配置されている。保護パネル104は、操作物と接触することによって表面に加えられた押圧を、裏面に接触しているタッチセンサ101又は押圧センサ102に伝達する。保護パネル104に加えられた押圧では、Z方向(正方向)に伝達される成分が主であり、XY平面に平行に伝達される成分は比較的少ない。保護パネル104には、透明な部材(例えば、ポリエステルフィルム)が用いられ、表示装置105が表示する画像の光であってタッチセンサ101を透過した光を透過する。そのため、タッチセンサ101が表示する画像は、保護パネル104の表面から視認可能であり、図1には保護パネル104が表れていない。
表示装置105は、その表面がタッチセンサ101の裏面に接するように重ねられており、表示制御部115から入力された画像信号に基づく画像を表示する。表示装置105は、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイパネル等である。
次に、本実施形態に係る電子機器1の内部構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る電子機器1の内部構成を示す概略ブロック図である。
電子機器1は、タッチセンサ101、押圧センサ102、表示装置105、通信部107、制御部110及び記憶部120を含んで構成される。そのうち、通信部107、制御部110及び記憶部120は、筐体106(図1)に収容される。
制御部110は、タッチ位置検出部(位置入力部)111、押圧値検出部(押圧入力部)112、キーボード切替部113、文字選択部114、表示制御部115、アプリケーション実行部116及び通信制御部117を含んで構成される。
押圧値検出部112は、押圧センサ102から入力された押圧信号を予め定めた時間間隔(例えば、20ms)毎に検知し、検知した押圧信号をキーボード切替部(入力用表示切替部)113、表示制御部115及びアプリケーション実行部116に出力する。
キーボード画像は、入力される文字の候補を示す入力用表示の一種である。キーボード画像は、ユーザに入力しようとする文字を促す画像であり、複数個の入力キーの画像が、それぞれ異なる位置に配置されている画像である。入力キーの画像は、それぞれ入力可能な文字の候補を示す画像である。記憶部120には、それぞれ異なるキーボード画像を示すキーボード画像信号を複数個(N個(Nは、1よりも大きい整数)、例えば、3個)予め記憶させておく。即ち、本実施形態では「キーボード」とは、表示装置105がキーボード画像を表示することで文字入力を実現するソフトウェアキーボードである。キーボード画像の例については後述する。
また、キーボード切替部113は、押圧値が予め定めた閾値Mよりも大きく、かつ、キーボード画像上のいずれかの文字の候補が押下されていると判定した場合、予め定めたキーボード画像(ホームキーボード画像と呼ぶ)を表示装置105に表示させるようにしてもよい。閾値Mは、閾値Kよりも大きい押圧値である。ホームキーボード画像に係るキーボード画像信号(ホームキーボード画像信号)は、上述の複数のキーボード画像信号のうちの1つ(例えば、後述する「かなキーボード画像」を示す画像信号)でもよいし、それ以外に記憶部120に予め記憶させたキーボード画像信号でもよい。そこで、キーボード切替部113は、記憶部120からホームキーボード画像信号を読み出し、読み出したホームキーボード画像信号を表示制御部115に出力する。従って、キーボード画像がさらに強く押圧された場合に、ホームキーボード画像が表示される。頻繁に使用されるキーボードに係るキーボード画像信号をホームキーボード画像信号として、キーボード切替部113に予め設定しておけば、直ちにホームキーボード画像に遷移することができる。
押下されたと表示制御部115が判定した入力キー画像が、文字の候補が1個のみ対応付けられているものであるとき、文字選択部114は、その入力キー画像への押下が解除された場合、その入力キー画像に対応する文字の候補を入力文字と選択する。ここで、「文字の候補が1個のみ対応付けられている」とは、例えば、キーボード画像240(図8)の四角形で示された入力キー画像のいずれか1つが押下されると、1個の文字の候補(例えば、「1」)のみ入力可能であることを指す。
文字選択部114は、位置情報が示す位置がその入力キー画像が表示されている表示領域に含まれ、かつ、押圧信号が示す押圧値が予め定めた閾値と等しいか、その閾値よりも小さい場合、その入力キー画像への押下が解除されたと判定する。入力キー画像が表示されている表示領域を文字領域と呼ぶ。これにより、文字選択部114は、押下が解除された時点で押下された入力キー画像に対応する文字を選択し、選択した文字を入力文字として確定する。
以下の説明では、この閾値を押下判定閾値又は閾値Pと呼ぶ。閾値Pは、ゼロよりも大きく、かつ閾値Kよりも小さい値である。
位置が変化したと判定した場合には、文字選択部114は、さらにその位置が変化した移動方向を判定する。文字選択部114は、位置が変化していないと判定した場合に、文字選択画像の中心部に表示された文字の候補を入力文字として選択する。文字選択部114は、位置が変化したと判定した場合に、文字選択画像において判定した移動方向に対応する方向に表示された文字の候補を入力文字として選択する。これにより、文字選択部114は、押下が解除された時点で、押下した入力キー画像に対応する文字であって、押下した位置の変化の有無又はその位置が変化した方向に対応する文字を選択し、選択した文字を入力文字として確定する。このようにして文字を選択し、選択した文字を入力することをフリック入力と呼ぶ。
文字選択部114は、選択した入力文字を示す入力文字情報をアプリケーション実行部116に出力する。これにより、押下された入力キー画像に対応する文字が入力される。
アプリケーション実行部116が通信に係るアプリケーションソフトウェアを実行する場合には、通信の開始又は終了等の制御を示す通信制御信号を通信制御部117に出力する。アプリケーション実行部116は、通信中に行われる処理において通信制御部117から入力された受信信号が用いられるか、生成した送信信号を通信制御部117に出力する。
押圧閾値記憶部122には、押圧閾値が記憶される。押圧閾値とは、押圧信号が示す押圧値に基づいて制御を行うために用いられる閾値である。押圧閾値には、例えば、上述の閾値P、閾値Kがある。
図4は、本実施形態に係る文字入力処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)表示制御部115は、タッチ位置検出部111から入力された位置情報と押圧値検出部112から入力された押圧信号に基づいて、いずれかの入力キー画像が押下されたか否かを判定する(文字領域上でのタッチ検出)。押下されたと判定された場合には(ステップS101 YES)、表示制御部115は、押下された入力キー画像の表示態様を変更する。なお、その入力キー画像に複数個の文字の候補が対応付けられている場合には、文字選択部114は、その入力キー画像に対応した文字選択画像信号を記憶部120から読み出し、読み出した文字選択画像信号を表示制御部115に出力する。その後、ステップS102に進む。押下されていないと判定された場合には(ステップS101 NO)、ステップS101を繰り返す。
(ステップS103)キーボード切替部113は、押圧信号が示す押圧値が閾値Kよりも大きいか否かを判定する。押圧値が閾値Kよりも大きいと判定された場合(ステップS103 YES)、ステップS104に進む。押圧値が閾値Kと等しいか閾値Kよりも小さい判定された場合(ステップS103 NO)、ステップS106に進む。
(ステップS105)キーボード切替部113は、選択したキーボード画像信号を記憶部120から読み出し、読み出したキーボード画像信号を表示装置105に出力する。その後、ステップS101に戻る。
(ステップS107)文字選択部114は、押下が解除された入力キー画像に係る文字を選択し、選択した文字を入力文字として確定する。
ここで、その入力キー画像に1個の文字の候補が対応付けられている場合には、文字選択部114は、その入力キー画像に対応する文字の候補を入力文字として選択する。
その入力キー画像に複数個の文字の候補が対応付けられている場合には、文字選択部114は、入力された位置情報が示す位置が文字領域内で変化したか否かを判定する。位置が変化していないと判定した場合には、文字選択部114は、フリック入力に係る処理を行う。即ち、文字選択部114は、文字選択画像の中心部に表示された文字の候補を入力文字として選択する。位置が変化したと判定した場合には、文字選択部114は、文字選択画像において、その移動方向に対応する方向に表示された文字の候補を入力文字として選択する。その後、処理を終了する。
次に、本実施形態に係るキーボード画像の例について説明する。
本実施形態では、複数のキーボード画像間でそれぞれ異なる文字体系に係る文字が入力可能な文字の候補として用いられる。文字体系は、文字の種別の一環であり、同種の表記に用いられるひとまとまりの文字の体系である。文字体系は必ずしも言語毎の表記体系とは一意に対応しない。例えば、日本語の文字入力において、かな文字、数字、ラテンアルファベットと3つの文字体系が使い分けられることがある。入力以下の例では、かな文字、数字、ラテンアルファベットそれぞれに係るキーボード画像について説明するが、本実施形態は、日本語以外の言語、例えば英語の文字入力にも適用可能である。
キーボード画像210は、キーボード指示画像211と12個の入力キー画像212とを含む画像である。キーボード画像210は、いわゆる、かなキーボードを示す画像(かなキーボード画像)である。かなキーボードとは、日本語を表記するときに用いられる文字体系の一種である「かな文字」を主に入力することを目的とするキーボードである。つまり、キーボード画像210において入力可能である文字の候補は、主に「ひらがな」である。入力可能である文字の候補には、読点「、」、句点「。」等、その文字体系で表記される際に常用される記号や空白(スペース)が含まれる。
なお、キーボード切替部113は、タッチ位置検出部111から入力された位置情報に基づいてキーボード指示画像211等が押下されたことを検出する毎に、その順序でキーボードを切り替える処理を行うようにしてもよい。
キーボード画像220は、キーボード指示画像221と12個の入力キー画像222とを含む画像である。キーボード指示画像221と12個の入力キー画像222が表示される位置は、キーボード指示画像211と12個の入力キー画像212が表示される位置とそれぞれ同じである。キーボード画像220は、いわゆる、英字キーボードを示す画像(英字キーボード画像)である。英字キーボードとは、文字体系の一種であるラテンアルファベットを主に入力することを目的とするキーボードである。つまり、キーボード画像220において入力可能である文字の候補は、主にラテンアルファベットである。入力可能である文字の候補には、減算記号「−」、疑問符「?」等の記号や空白が含まれる。
キーボード画像230は、キーボード指示画像231と12個の入力キー画像232とを含む画像である。キーボード指示画像231と12個の入力キー画像232が表示される位置は、キーボード指示画像211と12個の入力キー画像212が表示される位置とそれぞれ同じである。キーボード画像230は、いわゆる、数字キーボードを示す画像(数字キーボード画像)である。数字キーボードとは、文字体系の一種である算用数字を主に入力することを目的とするキーボードである。つまり、キーボード画像230において入力可能である文字の候補は、主に算用数字である。入力可能である文字の候補には、アスタリスク「*」、番号符「#」といった記号が含まれる。
キーボード画像240は、いわゆる、英字キーボードの一種であるQWERTYキーボードを示す画像である。キーボード画像240は、49個の入力キー画像を含む画像である。入力キー画像には、それぞれ1つの文字の候補が対応付けられている。キーボード画像240において入力可能である文字の候補は、主にラテンアルファベットである。入力キー画像がそれぞれ入力可能である文字の候補の配列としてQWERTY配列を含む。図8では、最上行から第2行目において左から右へ順に、入力キー画像がそれぞれ入力可能である文字は、「q」、「w」、「e」、「r」、「t」、「y」、…の順に配列されている。この例では、入力可能である文字の候補には、算用数字やコンマ「,」、ピリオド「.」といった記号が含まれる。
次に、本実施形態に係る文字選択画像の例について説明する。
図9は、本実施形態に係る文字選択画像の一例(文字選択画像213−h)を示す概略図である。
文字選択画像213−hは、入力キー画像212−h(図5)に対応付けられた文字選択画像である。文字選択画像213−hには、入力可能な文字の候補として、「は」、「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」の文字が表示されている。そのうち、「は」の文字は、対応する入力キー画像212−h(図5)に表示されている文字である。「は」の文字は、入力キー画像212−h(図5)において押下されている位置の変化が検出されなかった場合に選択される文字である。その他の「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」の文字は、それぞれ「は」の文字から、それぞれ異なる方向にずれた位置に表示されている。これらの文字は、「は」の文字を基準として表示される方向が、押下されている位置の変化が検出された場合に、検出された変化の方向である場合に選択される文字である。例えば、「ひ」の文字は、「は」の文字の左側に位置しているが、入力キー画像212−h(図5)において押下されている位置の移動方向が左側である場合に選択される。
これにより、ユーザは、押下した入力キー画像について、押下した方向の移動の有無や移動方向に応じて入力可能な文字の候補を知ることができる。
「ひ」の文字の右下の「{」の文字は、さらにその次に切り替えられるキーボード画像230に含まれる入力キー画像232−6(図7)が押下され、押下された位置の移動方向が左である場合に選択される文字である。
これにより、ユーザは、押下した入力キー画像について、押下された位置の移動の有無や移動方向に応じて入力可能な文字の候補であって、キーボードが切り替わったときに入力可能な文字の候補を知ることができる。
文字選択画像223−mは、入力キー画像222−m(図6)に対応付けられた文字選択画像である。文字選択画像223−mには、入力可能な文字の候補として、「M」、「N」、「O」、「6」の文字が表示されている。そのうち、「M」、「N」、「O」の文字は、対応する入力キー画像222−m(図6)に表示されている文字である。「M」の文字は、文字選択画像223−mにおいて、入力キー画像222−m(図6)において押下されている位置の変化が検出されなかった場合に選択される文字である。その他の「N」、「O」、「6」の文字は、それぞれ「M」の文字から、文字選択画像223−mにおいて、それぞれ異なる方向にずれた位置に表示されている。これらの文字は、押下されている位置の変化が検出された場合であって、その位置の移動方向が、それぞれ「M」の文字を基準として表示される方向に変化した場合に選択される文字である。例えば、「N」の文字は、「M」の文字の左側に位置しているが、入力キー画像222−m(図6)において押下されている位置の移動方向が左側である場合に選択される。但し、文字選択画像223−mには、「M」の文字の右側に入力可能な文字の候補が示されていない。これは、入力キー画像222−m(図6)において押下されている位置の移動方向が右側である場合に選択される文字が存在しないことを示す。
その他、「6」、「は」の文字と同じ態様(大きさ)で、その右側に示されている「}」、「へ」の文字も、それぞれ切り替えられたキーボード画像に入力キー画像222−m(図6)と同じ位置に表示される入力キー画像が押下された場合に選択可能な文字の候補である。これらの文字は、押下された位置の移動方向が右である場合に選択される文字である。
文字選択画像233−6は、入力キー画像232−6(図7)に対応付けられた文字選択画像である。文字選択画像233−6には、入力可能な文字の候補として、「6」、「{」、「&」、「}」、「“」の文字が表示されている。そのうち、「6」の文字は、対応する入力キー画像232−6(図7)に表示されている文字である。「6」の文字は、入力キー画像232−6(図7)において押下されている位置の変化が検出されなかった場合に選択される文字である。その他の「{」、「&」、「}」、「”」の文字は、それぞれ「6」の文字から、文字選択画像233−6において、それぞれ異なる方向にずれた位置に表示されている。これらの文字は、「6」の文字を基準として表示される方向が、押下されている位置の変化が検出された場合に、検出された変化の方向である場合に選択される文字である。例えば、「{」の文字は、「6」の文字の左側に位置しているが、入力キー画像232−6(図7)において押下されている位置の移動方向が左側である場合に選択される。
次に、本実施形態に係る電子機器1の動作例について説明する。
以下に説明する動作例では、表示装置105にキーボード画像210(図5)が表示されている場合に、入力キー画像212−hが押下された場合に表示される画像の変化を示す。
図12は、本実施形態に係る表示装置105が表示する画像の一例を示す。
図12には、キーボード画像210と、その一部に文字選択画像213−hが重なって表示されている。文字選択画像213−hは、入力キー画像212−hに対応する画像であって、入力キー画像212−hが押下されたときに表示される。文字選択画像213−hは、その表示領域が入力キー画像212−hの表示領域と重ならない位置に表示されている。また、入力キー画像212−hは、隣接する入力キー画像とは異なる明るさで表示されている。即ち、図12は、入力キー画像212−hの表示領域が押下され、文字の候補として「は」、「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」のいずれかが選択可能であることを示す。
図13が示す画像は、図12において押圧値検出部112から入力された押圧信号が示す押圧値が閾値Pを下回らず、閾値Kを超えた場合に表示される画像である。
図13には、キーボード画像220と、その一部に文字選択画像223−mが重なって表示されている。文字選択画像223−mは、入力キー画像222−mに対応する画像である。文字選択画像223−mは、その表示領域が入力キー画像222−mの表示領域と重ならない位置に表示されている。また、入力キー画像222−mは、隣接する入力キー画像とは異なる明るさで表示されている。即ち、図13は、入力キー画像222−mと同じ位置に表示されていた入力キー画像212−h(図12)の表示領域において、押下された状態を維持したまま、押圧値が強くなったことを示す。また、押圧値が強くなったことに応じて表示される画像が変化したことを示す。ここで、キーボード画像210及び文字選択画像213−hが、それぞれキーボード画像220及び文字選択画像223−mに切り替わる。また、図13に示す状態では、文字の候補として「M」、「N」、「O」、「6」のいずれかが選択可能であることを示す。
図14は、本実施形態に係る電子機器1への入力内容の一例を示す表である。
図14は、左列から順に、番号(NO)、入力内容、キーボードを示す。この番号は、各入力内容について付される番号である。それぞれの入力内容は、指等の操作物がタッチセンサ101に接触してから離れるまでの間、つまり押圧力が閾値Pを超えてから閾値Pと等しいか、これよりも小さくなるまでの操作を単位とする内容である。キーボードは、その入力内容に係る操作がなされているときに用いられるキーボードである。
また、NOが10である行において、「3」とは、数字「3」を示す入力キー画像が押下されていることを示す。「し」とは、かな文字「し」を示す入力キー画像が「数字キーボード画像」から「かなキーボード画像」に切り替えられた後で選択され、押圧力が閾値Pよりも下回ったときに入力文字としてかな文字「し」が確定されることを示す。
図15も、図14と同様に、左列から順に、番号(NO)、入力内容、キーボードを示す。図15のNOが8、11である行において、「キーボード切替キー」とは、それぞれキーボード切替キーが押下されていることを示す。
つまり、従来のキーボード画像では、文字体系の異なるキーボード画像を変更する場合に、入力しようとする文字に係る入力キー画像とは離れた位置に配置されたキーボード切替キーを押下することが必要となる。
入力される文字の候補を示す入力用表示を切り替える。操作入力により指示された位置の変化に関わらず入力用表示を切り替えられるため、フリック入力を採用した場合でも入力用表示を確実に切り替えることができる。また、文字体系が異なる文字の入力を行う際に、入力用表示を切り替えるための特段の操作が不要になる。
次に、本実施形態に係る電子機器2の内部構成について、上述の実施形態と同一の構成又は処理については同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る電子機器2は、操作入力による押圧値を検出し、入力される文字の候補を示す複数の入力用表示の一種である文字選択画像のいずれかを表示し、検出した押圧値に基づいて表示されている文字選択画像を切り替える。
電子機器2は、電子機器1(図3)の制御部110において更に文字選択画像切替部(入力用表示切替部)133を備える。電子機器2では、キーボード切替部113を省略してもよいし、備えてもよい。
上述では、入力キー画像に対応する文字選択画像信号の数が1個である場合について説明したが、入力キー画像には複数個の文字選択画像信号が対応付けられているものがある。
記憶部120には、かかる入力キー画像のそれぞれと対応付けて複数個(例えば、3個)の文字選択画像信号を予め記憶させておく。本実施形態に係る文字選択画像信号の例については後述する。
電子機器2がキーボード切替部113を備える場合には、閾値Sはキーボード切替判定閾値(閾値K)よりも小さい値と定めておく。また、文字選択画像切替部133は、押圧値が閾値Sよりも大きく閾値Kと等しいか閾値Kよりも小さいときに文字選択画像を切り替えると判定する。また、文字選択画像切替部133は、タッチ位置検出部111から入力された位置情報が示す位置が、その入力キー画像が表示されている表示領域に含まれる場合、入力キー画像が押下されていると判定する。これにより、押圧値に基づくキーボード切替判定との競合を回避して両立することができる。
但し、電子機器2がキーボード切替部113を省略する場合には、文字選択画像切替部133は、閾値Kに関わらず閾値Sよりも大きい場合に、文字選択画像を切り替えると判定する。その場合、閾値Sは、閾値Pよりも大きく閾値Mよりも小さい実数であればよい。
図17は、本実施形態に係る文字入力処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る文字入力処理は、ステップS102(図4)の後でステップS203を行う。
(ステップS203)文字選択画像切替部133は、押圧信号が示す押圧値が閾値Sよりも大きいか否かを判定する。押圧値が閾値Sよりも大きいと判定された場合(ステップS203 YES)、ステップS204に進む。押圧値が閾値Sと等しいか閾値Sよりも小さい判定された場合(ステップS203 NO)、ステップS106に進む。
(ステップS205)文字選択画像切替部133は、選択した文字選択画像信号を記憶部120から読み出し、読み出した文字選択画像信号を表示装置105に出力する。その後、ステップS101に戻る。
次に、本実施形態に係る文字選択画像の例について説明する。
本実施形態では、複数の文字選択画像間でそれぞれ異なる文字の種類(文字種)の文字が入力可能な文字の候補として用いられる。文字選択画像は、入力キー画像に対応付けられている情報であるので、本実施形態は、ある文字体系に属する文字全体にわたり一斉にではなく、一部の入力可能な文字の候補の切り替えに適用される。
文字選択画像214−hは、入力キー画像212−h(図5)に対応付けられた文字選択画像である。文字選択画像214−hには、入力可能な文字の候補として、清音を表記する「は」、「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」の文字が表示されている。「は」の文字は、対応する入力キー画像212−h(図5)に表示されている文字である。「は」の文字は、入力キー画像212−h(図5)において押下されている位置の変化が検出されなかった場合に選択される文字である。その他の「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」の文字は、それぞれ「は」の文字から、それぞれ異なる方向にずれた位置に表示されている。これらの文字は、「は」の文字を基準として表示される方向が、押下されている位置の変化が検出された場合に、検出された変化の方向である場合に選択される文字である。例えば、「ひ」の文字は、「は」の文字の左側に位置しているが、入力キー画像212−h(図5)において押下されている位置の移動方向が左側である場合に選択される。
これにより、ユーザは、押下した入力キー画像について、押下した方向の移動の有無や移動方向に応じて入力可能な文字の候補を知ることができる。
「ひ」の文字の右下の「ぴ」の文字は、さらにその次に切り替えられる文字選択画像216−h(後述)が表示されたときに入力キー画像212−h(図5)が押下され、押下された位置の移動方向が左である場合に選択される文字である。
これにより、ユーザは、押下した入力キー画像について、より強く押下して文字選択画像が切り替わったときに、押下した方向の移動の有無や移動方向に応じて入力可能な文字の候補の候補を知ることができる。
文字選択画像215−hは、入力キー画像212−h(図5)に対応付けられた文字選択画像である。文字選択画像215−hには、入力可能な文字の候補として、濁音を表記する「ば」、「び」、「ぶ」、「べ」、「ぼ」の文字が表示されている。そのうち、「ば」の文字は、入力キー画像212−h(図5)において押下されている位置の変化が検出されなかった場合に選択される文字である。その他の「び」、「ぶ」、「べ」、「ぼ」の文字は、それぞれ「ば」の文字から、それぞれ異なる方向にずれた位置に表示されている。これらの文字は、これらの文字は、「ば」の文字を基準として表示される方向が、押下されている位置の変化が検出された場合に、検出された変化の方向である場合に選択される文字である。例えば、「び」の文字は、「ば」の文字の左側に位置しているが、入力キー画像212−h(図5)において押下されている位置の移動方向が左側である場合に選択される。
これにより、ユーザは、押下した入力キー画像について、押下した方向の移動の有無や移動方向に応じて入力可能な文字の候補を知ることができる。
「び」の文字の右下の「ひ」の文字は、さらにその次に切り替えられる文字選択画像214−h(図18)が表示されたときに入力キー画像212−h(図5)が押下され、押下された位置の移動方向が左である場合に選択される文字である。
これにより、ユーザは、押下した入力キー画像について、より強く押下して文字選択画像が切り替わったときに、押下した方向の移動の有無や移動方向に応じて入力可能な文字の候補の候補を知ることができる。
文字選択画像216−hは、入力キー画像212−h(図5)に対応付けられた文字選択画像である。文字選択画像215−hには、入力可能な文字の候補として、半濁音を表記する「ぱ」、「ぴ」、「ぷ」、「ぺ」、「ぽ」の文字が表示されている。そのうち、「ぱ」の文字は、入力キー画像212−h(図5)において押下されている位置の変化が検出されなかった場合に選択される文字である。その他の「ぴ」、「ぷ」、「ぺ」、「ぽ」の文字は、それぞれ「ぱ」の文字から、それぞれ異なる方向にずれた位置に表示されている。これらの文字は、これらの文字は、「ぱ」の文字を基準として表示される方向が、押下されている位置の変化が検出された場合に、検出された変化の方向である場合に選択される文字である。例えば、「ぴ」の文字は、「ぱ」の文字の左側に位置しているが、入力キー画像212−h(図5)において押下されている位置の移動方向が左側である場合に選択される。
これにより、ユーザは、押下した入力キー画像について、押下した方向の移動の有無や移動方向に応じて入力可能な文字の候補を知ることができる。
「ぴ」の文字の右下の「び」の文字は、さらにその次に切り替えられる文字選択画像215−h(図19)が表示されたときに入力キー画像212−h(図5)が押下され、押下された位置の移動方向が左である場合に選択される文字である。
これにより、ユーザは、押下した入力キー画像について、より強く押下して文字選択画像が切り替わったときに、押下した方向の移動の有無や移動方向に応じて入力可能な文字の候補の候補を知ることができる。
次に、ユーザが日本語の「父母」という文字列を入力する場合を例にとって、その操作入力に係る入力内容について説明する。
図21は、本実施形態に係る電子機器2への入力内容の一例を示す表である。
図21は、左列から順に、番号(NO)、入力内容、文字パッド(文字選択画像)を示す。ここで、図21のNOが2である行において、「ほ」とは、かな文字「ほ」を示す入力キー画像が押下され、その入力キー画像に対応する文字選択画像が表示されていることを示す。「押圧」とは、その入力キー画像が押下された状態で押圧値を閾値Sよりも強くしたことを示す。「文字パッド切替」及び、文字パッドについて、「かな(清音)⇒(濁音)」とは、文字選択画像が清音に係る文字選択画像214−h(図18)から濁音に係る文字選択画像215−h(図19)に切り替わることを示す。
図22も、図21と同様に、左列から順に、番号(NO)、入力内容、文字パッドを示す。図22のNOが2である行において、「ほ」及び、文字パッドについて「かな(清音)」とは、清音に係る文字選択画像214−h(図18)を押下して入力文字として「ほ」が選択されたことを示す。NOが3である行において、「濁点キー」とは、濁点キーが押下されたことを示す。
つまり、従来の文字選択画像では、文字種の異なる文字選択画像を変更する場合に、入力しようとする文字に係る入力キー画像とは離れた位置に配置された濁点キーを押下することが必要となる。
入力される文字の候補を示す入力用表示を切り替える。文字種が異なる文字の入力を行う際、文字体系を一斉に切り替えることなくその一部に係る文字の候補について入力用表示を切り替えるための特段の操作が不要になる。
(1)操作入力による押圧値を検出する押圧検出部と、入力される文字の候補を示す複数の入力用表示のいずれかを表示する表示部と、前記押圧検出部が検出した押圧値に基づいて前記表示部が表示する入力用表示を切り替える表示制御部とを備える電子機器
(2)前記操作入力がなされた位置に基づいて前記入力用表示に係る文字の候補のいずれかを選択する文字選択部を備え、前記表示制御部は、前記押圧検出部が検出した押圧値が予め定めた第1の閾値を超えたとき、前記入力用表示を切り替えることを特徴とする(1)の電子機器。
(3)前記文字の候補に係る文字の種別が、前記複数の入力用表示間で異なることを特徴とする(2)の電子機器。
(4)前記文字の種別として、文字体系が異なることを特徴とする(3)の電子機器。
(5)前記文字の種別は、相互に対応関係があって表記が異なる文字種であることを特徴とする(3)の電子機器。
(6)前記文字選択部は、前記押圧検出部が検出した押圧値が予め定めた第2の閾値よりも小さい場合、前記入力用表示に係る文字の候補のいずれかを入力文字として確定し、前記第2の閾値は前記第1の閾値よりも小さいことを特徴とする(2)ないし(5)のいずれかの電子機器。
(7)電子機器における文字入力方法であって、操作入力による押圧値を検出する押圧検出部が検出した押圧値に基づいて、入力される文字の候補である文字の候補を示す複数の入力用表示のいずれかを表示する表示部が表示する入力用表示を切り替える過程、を有する文字入力方法。
(8)電子機器のコンピュータに、操作入力による押圧値を検出する押圧検出部が検出した押圧値に基づいて、入力される文字の候補である文字の候補を示す複数の入力用表示のいずれかを表示する表示部が表示する入力用表示を切り替える手順、を実行させるための文字入力プログラム。
また、上述した実施形態における電子機器1、2の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。電子機器1、2の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
101…タッチセンサ、102…押圧センサ、104…保護パネル、105…表示装置、
106…筐体、107…通信部、
110…制御部、
111…タッチ位置検出部、112…押圧値検出部、113…キーボード切替部、
114…文字選択部、115…表示制御部、116…アプリケーション実行部、
117…通信制御部、120…記憶部、122…押圧閾値記憶部、
133…文字選択画像切替部、
Claims (5)
- 操作入力による押圧値を検出する押圧検出部と、
入力される文字の候補を示す複数の入力用表示のいずれかを表示する表示部と、
前記押圧検出部が検出した押圧値に基づいて前記表示部が表示する入力用表示を切り替える表示制御部と
を備える電子機器。 - 前記操作入力がなされた位置に基づいて前記入力用表示に係る文字の候補のいずれかを選択する文字選択部を備え、
前記表示制御部は、前記押圧検出部が検出した押圧値が予め定めた第1の閾値を超えたとき、前記入力用表示を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記文字の候補に係る文字の種別が、前記複数の入力用表示間で異なることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
- 前記文字選択部は、前記押圧検出部が検出した押圧値が予め定めた第2の閾値よりも小さい場合、前記入力用表示に係る文字の候補のいずれかを入力文字として確定し、前記第2の閾値は、前記第1の閾値よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
- 電子機器のコンピュータに、
操作入力による押圧値を検出する押圧検出部が検出した押圧値に基づいて、入力される文字の候補である文字の候補を示す複数の入力用表示のいずれかを表示する表示部が表示する入力用表示を切り替える手順、
を実行させるための文字入力プログラム。
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JP2012235477A JP2014086936A (ja) | 2012-10-25 | 2012-10-25 | 電子機器及び文字入力プログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017525076A (ja) * | 2015-06-26 | 2017-08-31 | 小米科技有限責任公司Xiaomi Inc. | キャラクタ特定方法、装置、プログラムおよび記録媒体 |
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- 2012-10-25 JP JP2012235477A patent/JP2014086936A/ja active Pending
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