JP2014075067A - 交通機関案内メッセージ提供システム、交通機関案内メッセージ提供装置、携帯通信端末および交通機関案内メッセージ提供方法 - Google Patents
交通機関案内メッセージ提供システム、交通機関案内メッセージ提供装置、携帯通信端末および交通機関案内メッセージ提供方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014075067A JP2014075067A JP2012222842A JP2012222842A JP2014075067A JP 2014075067 A JP2014075067 A JP 2014075067A JP 2012222842 A JP2012222842 A JP 2012222842A JP 2012222842 A JP2012222842 A JP 2012222842A JP 2014075067 A JP2014075067 A JP 2014075067A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transportation
- guidance message
- destination
- route
- message providing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 48
- 238000004891 communication Methods 0.000 title claims description 21
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims abstract description 11
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 41
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 claims description 30
- 238000013519 translation Methods 0.000 claims description 22
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 17
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 4
- 238000012545 processing Methods 0.000 abstract description 31
- 230000006870 function Effects 0.000 description 43
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 13
- 230000008859 change Effects 0.000 description 10
- 230000004044 response Effects 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 4
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 3
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 2
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 1
- KQTVWCSONPJJPE-UHFFFAOYSA-N etridiazole Chemical compound CCOC1=NC(C(Cl)(Cl)Cl)=NS1 KQTVWCSONPJJPE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Navigation (AREA)
- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】利用中の、あるいは、利用しようとしている交通機関で目的地に行けるかどうかを尋ねられたときに、当該交通機関に応じた案内を要領よく行えるようにする。
【解決手段】交通機関案内メッセージ提供装置3では、要求抽出部311が、ユーザー端末装置1からの提供要求に含まれる現在位置、現在時刻、交通機関、目的地等の情報を抽出する。この抽出された情報に基づいて、時刻表情報探索処理部312が、目的地まで行く場合の経路を探索する。この探索された経路に基づいて、案内メッセージ形成部313が、当該経路上におけるポイントを特定し、この特定したポイントに応じて当該目的地への経路の要点を教える交通機関案内メッセージを形成する。この交通機関案内メッセージを案内メッセージ提供部314が要求元のユーザー端末装置1に提供する。
【選択図】図1
【解決手段】交通機関案内メッセージ提供装置3では、要求抽出部311が、ユーザー端末装置1からの提供要求に含まれる現在位置、現在時刻、交通機関、目的地等の情報を抽出する。この抽出された情報に基づいて、時刻表情報探索処理部312が、目的地まで行く場合の経路を探索する。この探索された経路に基づいて、案内メッセージ形成部313が、当該経路上におけるポイントを特定し、この特定したポイントに応じて当該目的地への経路の要点を教える交通機関案内メッセージを形成する。この交通機関案内メッセージを案内メッセージ提供部314が要求元のユーザー端末装置1に提供する。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば、電車やバスなどの交通機関の利用時において、当該交通機関によって目的地に行けるかどうかを聞かれた場合に、当該交通機関に応じた案内を要領よく行えるようにするシステム、装置および方法に関する。
後に記す特許文献1には、既に乗車している電車内から目的駅までの最適な路線経路の検索を、目的駅を入力するのみで検索でき、乗車している車両番号も知ることができる最適路線検索システムに関する発明が開示されている。特許文献1に記載の最適路線検索システムは、路線経路検索装置と、複数車両編成の電車の各車両に設置される電車情報装置と、乗客であるユーザーが所持する携帯通信端末とから構成される。
当該最適路線検索システムにおいて、乗客の携帯情報端末は、電車の各車両に設置された電車情報装置にアクセスし、現在位置、路線名、始発駅始発駅の出発時刻、終着駅、終着駅への到着時刻、車両番号からなる電車情報を得る。そして、乗客の携帯通信端末は、目的駅の入力を受け付ける。そして、乗客の携帯通信端末は、取得した電車情報と受け付けた目的駅とを路線経路検索装置に送信し、最適経路の検索を要求する。路線経路検索装置は、乗客の携帯通信端末からの情報に基づいて、目的駅に至る最適な路線経路を検索し、検索結果を要求元の乗客の携帯通信端末に送信する。
これにより、乗客である携帯通信端末のユーザーは、電車に乗っている状態で、目的駅への最適経路を得て、乗り換えを適切に行うことができる。しかも、電車情報装置は、複数車両編成の電車の各車両に設置されるので、乗客が乗車している車両も特定でき、乗換駅での出入り口や階段等の位置をも考慮して、乗車車両の移動を案内するなどして、乗り換えを円滑に行えるように補助できる。
ところで、電車に乗っていて、「この電車は○○駅に行きますか。」と聞かれて、自分が降りる駅より先だと答えられないといったことはよくある。また、駅のホームで電車待ちをしているときにも、同様のことがよく起こる。また、電車だけでなく、バスに乗車しているときやバス停でバス待ちをしているときにも、乗車しているバスが、あるいは、これから乗車しようとしているバスが、目的とする場所に行けるかどうか尋ねられた場合に答えられないといったことはよく起こる。
また、目的とする駅や場所を知っていたとしても、電車やバスの乗り換えが必要な場合などにおいては、案内に慣れていないと要領よく説明できず、却って、尋ねてきた人(聞いてきた人)を混乱させてしまう場合もある。そして、上述したような、自分が降りるべき駅やバス停を尋ねて来る人は、乗り換え検索ができる高機能携帯電話端末(スマートフォン)やナビゲーション装置を持っていないか、あるいは、持っていても使えないと思われる人が多い。
そこで、上述した特許文献1に記載の最適路線検索システムを利用することが考えられる。しかし、特許文献1に記載の最適路線検索システムは、電車の各車両に電車情報装置を設置しなければならず、システムが大規模になりすぎて実現性に乏しい。路線バスに適用することも可能であると考えられるが、システムが大規模になりすぎることは同じである。
また、特許文献1に記載の最適路線検索システムの場合、乗り換え案内は当該特許文献1の図9に示されているように表形式で行われる。このため、尋ねてきた人に対して乗り換え案内を要領よく説明することは難しいし、乗り換えホームの案内を行うことは考慮されていない。また、特許文献1に記載の最適路線検索システムでは、駅構内やバス停付近で目的地に行けるかどうか尋ねられた場合については全く考慮されておらず、駅構内やバス停付近での問い合わせには対応できない。
以上のことに鑑み、この発明は、交通機関の利用中であって、あるいは、交通機関を利用しようとしている場合であって、当該交通機関で目的地に行けるかどうかを尋ねられた(聞かれた)ときに、当該交通機関に応じた案内を要領よく行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の交通機関案内メッセージ提供システムは、
交通機関案内メッセージ提供装置と、携帯通信端末とがネットワークを通じて接続されて構成される交通機関案内メッセージ提供システムであって、
前記交通機関案内メッセージ提供装置は、
前記携帯通信端末からの交通機関案内メッセージ提供要求に含まれる現在位置と現在時刻と交通機関と目的地とのそれぞれを示す情報を抽出する抽出手段と、
前記現在位置が示す地点と前記現在時刻が示す時点において、利用している、あるいは、利用しようとしている前記交通機関によって、前記目的地まで行く場合の経路を探索する探索手段と、
探索の結果得られた前記経路に基づいて、前記現在位置が示す地点から、前記現在時刻が示す時点において、前記交通機関を利用して前記目的地に行く場合の前記経路上におけるポイントを特定し、当該ポイントに応じて前記目的地への経路の要点を教えるための交通機関案内メッセージを形成する形成手段と、
形成された前記交通機関案内メッセージを要求元の前記携帯通信端末に提供する提供手段と
を備え、
前記携帯通信端末は、
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、
利用する交通機関を特定する交通機関特定手段と、
目的地の入力を受け付ける目的地受付手段と、
前記現在位置と前記現在時刻と前記交通機関と前記目的地とのそれぞれを示す情報を含む交通機関案内メッセージ提供要求を形成し、これを前記交通機関案内メッセージ提供装置に提供する要求形成手段と、
前記交通機関案内メッセージ提供装置から提供される前記交通機関案内メッセージを受信する受信手段と、
前記交通機関案内メッセージを、出力手段を通じて出力するように制御する出力制御手段と
を備えることを特徴とする。
交通機関案内メッセージ提供装置と、携帯通信端末とがネットワークを通じて接続されて構成される交通機関案内メッセージ提供システムであって、
前記交通機関案内メッセージ提供装置は、
前記携帯通信端末からの交通機関案内メッセージ提供要求に含まれる現在位置と現在時刻と交通機関と目的地とのそれぞれを示す情報を抽出する抽出手段と、
前記現在位置が示す地点と前記現在時刻が示す時点において、利用している、あるいは、利用しようとしている前記交通機関によって、前記目的地まで行く場合の経路を探索する探索手段と、
探索の結果得られた前記経路に基づいて、前記現在位置が示す地点から、前記現在時刻が示す時点において、前記交通機関を利用して前記目的地に行く場合の前記経路上におけるポイントを特定し、当該ポイントに応じて前記目的地への経路の要点を教えるための交通機関案内メッセージを形成する形成手段と、
形成された前記交通機関案内メッセージを要求元の前記携帯通信端末に提供する提供手段と
を備え、
前記携帯通信端末は、
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、
利用する交通機関を特定する交通機関特定手段と、
目的地の入力を受け付ける目的地受付手段と、
前記現在位置と前記現在時刻と前記交通機関と前記目的地とのそれぞれを示す情報を含む交通機関案内メッセージ提供要求を形成し、これを前記交通機関案内メッセージ提供装置に提供する要求形成手段と、
前記交通機関案内メッセージ提供装置から提供される前記交通機関案内メッセージを受信する受信手段と、
前記交通機関案内メッセージを、出力手段を通じて出力するように制御する出力制御手段と
を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明の交通機関案内メッセージ提供システムによれば、当該システムは、交通機関案内メッセージ提供装置と携帯通信端末とからなる。交通機関案内メッセージ提供装置では、抽出手段が、携帯通信端末からの交通機関案内メッセージ提供要求に含まれる現在位置、現在時刻、交通機関、目的地のそれぞれを示す情報を抽出する。これら抽出した情報に基づいて、探索手段が、当該現在位置が示す地点と当該現在時刻が示す時点において、利用している、あるいは、利用しようとしている当該交通機関によって、当該目的地まで行く場合の経路を探索する。この探索された経路に基づいて、形成手段が、当該経路上を移動する場合において、例えば、乗換駅や乗換バス停、乗換ホーム、乗車すべき電車やバスの特定情報等のポイントとなる情報を特定する。そして、形成手段は、特定したポイントに応じて当該目的地への経路の要点を教えるための交通機関案内メッセージを形成する。そして、形成された交通機関案内メッセージを、提供手段が要求元の携帯通信端末に提供する。
一方、携帯通信端末では、要求形成手段が、現在位置取得手段が取得した現在位置と現在時刻取得手段が取得した現在時刻と交通機関特定手段が特定した交通機関と目的地受付手段が受け付けた前記目的地とを含む交通機関案内メッセージ提供要求を形成する。そして、要求形成手段が、形成した交通機関案内メッセージ提供要求を交通機関案内メッセージ提供装置に提供する。そして、受信手段を通じて交通機関案内メッセージ提供装置からの交通機関案内メッセージを受信し、この後、出力制御手段が、出力手段を通じて当該交通機関案内メッセージを出力するように制御する。
これにより、交通機関の利用中に、あるいは、交通機関を利用しようとしている場合に、当該交通機関で駅やバス停等の目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人に対して、目的地に到達できるようにする要点を通知する交通機関案内メッセージを提供できる。これにより、当該交通機関を利用して目的地に到達できるか否かを尋ねてきた人に対して、確実に有用となる情報を要領よく伝えることができ、当該尋ねてきた人を確実に目的地に向かうように手助けできる。
この発明によれば、交通機関の利用中に、あるいは、交通機関を利用しようとしている場合に、当該交通機関で目的地に行けるかどうかを尋ねられたときに、当該交通機関に応じた案内メッセージを形成し、これを用いて要領よく案内を行うことができる。これにより、当該交通機関で目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人が戸惑うことなく、確実に目的地に向かうように手助けできる。
以下、この発明のシステム、装置、方法の一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態においては、ユーザー端末装置と交通機関案内メッセージ提供装置とがネットワークを通じて接続されて構成される交通機関案内メッセージ提供システムについて説明する。なお、交通機関には様々なものが存在する。しかし、以下に説明する実施の形態においては、説明を簡単にするため、交通機関は一般的な交通機関である主に電車やバスである場合を例にして説明する。
また、当該交通機関案内メッセージ提供システムと同様の機能を、ノート型PC(PCはPersonal Computerの略称。)やタブレットPCなどのより高機能の携帯端末を用いて、いわゆるスタンドアロンの交通機関案内メッセージ提供装置としても実現可能である。この点については後述する。
[交通機関案内メッセージ提供システムの構成例]
図1は、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムの概要と、当該交通機関案内メッセージ提供システムを構成するユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3の概略構成を説明するための図である。まず、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムの概要について説明する。図1に示すように、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムは、ユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3とがネットワーク2を通じて接続されて構成されている。
図1は、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムの概要と、当該交通機関案内メッセージ提供システムを構成するユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3の概略構成を説明するための図である。まず、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムの概要について説明する。図1に示すように、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムは、ユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3とがネットワーク2を通じて接続されて構成されている。
ユーザー端末装置1は、ユーザーによって持ち運ばれて利用される携帯通信端末であり、スマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話端末、ノート型PC、タブレットPCなどにより実現される。この実施の形態において、ユーザー端末装置1は、高機能携帯電話端末により実現されているものとする。ネットワーク2は、主にインターネットであるが、各通信機器からインターネットまでを接続する、例えば、携帯電話網を含む。
交通機関案内メッセージ提供装置3は、1つのサーバ装置により構成することもできるし、ネットワーク2上の複数の装置に、データ処理機能やデータ記憶機能等を分散させるようにした複数の処理装置からなるクラウドシステムとして構成することもできる。この実施の形態において、交通機関案内メッセージ提供装置3はクラウドシステムとして構築されているものとする。
また、この実施の形態において、ユーザー端末装置1は、自機の現在位置を常時適切に取得できるように、ネットワーク2に接続された携帯端末位置情報サーバ4を利用できる。携帯端末位置情報サーバ4は、電話会社側に設けられ、各基地局の番号、各基地局の設置位置の緯度、経度などを管理する。そして、携帯端末位置情報サーバ4は、基地局から送られてくる携帯電話端末の端末識別情報や当該携帯電話端末からの電波の受信電界強度の情報から、携帯電話端末の位置を三角測量の手法を用いて算出して管理する機能を備える。
また、携帯端末位置情報サーバ4は、算出した携帯電話端末の位置情報を当該携帯電話端末に送るなどの機能をも備える。これにより、ユーザー端末装置1は、GPS機能による現在位置の測位ができない場合であっても、携帯端末位置情報サーバ4からの情報により、自機の現在位置を把握し、これを自機の現在位置として用いることができる。
そして、ユーザー端末装置1を所持するユーザーが、電車やバスの中で、この電車(バス)は、○○駅(○○前(バス停名))に行きますかと尋ねられたとする。あるいは、駅やバス停で、次の電車(バス)は、○○駅(○○前(バス停名))に行きますかと尋ねられたとする。そして、尋ねられた駅名やバス停が分からない、あるいは、分かっていても乗り換えがあるなどして、目的地への行き方を要領よく、正確に説明できないとする。このような場合に、ユーザーは、自分の所持するユーザー端末装置1において、交通機関案内アプリケーション(以下、交通機関案内アプリと記載する。)を実行する。
交通機関案内アプリが実行されたユーザー端末装置1では、自機のGPS機能を用いて現在位置を特定し、自機の日時情報の制御機能(管理機能)を用いて現在日時を特定する。なお、何らかの原因によりGPS機能を用いて現在位置を取得できない場合、ユーザー端末装置1は携帯端末位置情報サーバ4から提供される現在位置を用いることができる。さらに、ユーザー端末装置1では、交通機関案内メッセージ提供装置3と協働し、現在位置に基づいて、利用対象の交通機関を特定し、乗車中か駅構内又はバス停付近に居るのかの区別(状態区分)を特定し、さらに、目的地である駅名やバス停名等の入力を受け付ける。なお、ユーザー端末装置1のユーザーが、駅やバス停の付近に位置している場合には、ユーザー端末装置1のユーザーが電車やバスに乗車中なのか、乗車中ではなく駅構内やバス停付近に居るのか判別できない場合もある。このような場合には、状態区分についての情報をユーザー端末装置1のユーザーが入力できる。
その他、詳しくは後述するが、交通機関案内メッセージの作成言語や交通機関を利用する前の場合には、「ホームNo.」や「バス停No.」などの情報の入力も必要に応じて受け付けられる。そして、ユーザー端末装置1は、これらの情報を含む交通機関案内メッセージ提供要求を形成し、これを交通機関案内メッセージ提供装置3に送信する。
交通機関案内メッセージ提供装置3では、ユーザー端末装置1からの交通機関案内メッセージ提供要求から現在位置、現在日時、利用対象の交通機関、乗車中か駅構内又はバス停付近に居るのかを示す情報、目的地等の情報を抽出する。そして、交通機関案内メッセージ提供装置3は、抽出した情報に基づいて、現在日時において、利用対象の交通機関を利用して、現在位置から目的地(駅、バス停等)までの経路を探索する。この場合、交通機関案内メッセージ提供装置3は、乗り換えの有無、乗り換えが必要な場合には、どの駅(バス停)で降り、どのホーム(どのバス停)から、いつ来る、どの電車(バス)に乗車すべきか等の詳細な経路を探索する。
そして、交通機関案内メッセージ提供装置3は、探索した経路に基づいて、現在位置が示す地点から、現在時刻が示す時点において、利用対象の交通機関を利用して目的地に行く場合の経路上のポイントを特定する。ここで、経路上のポイントは、降車場所、乗車位置特定情報、乗車すべき交通機関の到来順番、乗車すべき交通機関の特定情報等である。具体的に、降車場所は、降車駅の駅名、降車バス停のバス停名の他、降車駅や降車バス停は現在位置から何番目の駅やバス停か等を示す情報を含む。
また、乗車位置特定情報は、乗車すべき電車やバスが着発するホームのホームNo.やバス停のバス停No.等である。また、乗車すべき交通機関の到来順番は、例えば、次の電車(バス)、次の次の電車(バス)、あるいは、何分後の電車(バス)と行った情報である。また、乗車すべき交通機関の特定情報は、普通、快速、通勤快速等の種別や、○○行きなどの行き先を示す情報等である。
この後、交通機関案内メッセージ提供装置3は、経路上の特定したポイントに基づいて、交通機関案内メッセージを形成し、これを要求元のユーザー端末装置1に提供する。交通機関案内メッセージは、例えば、「はい、この電車は浜松町に行きます。」といった簡単なものから「この電車で品川まで行って、同じホームの山の手線に乗り換えて、2つ目の駅です。」といった乗り換えを要領よく説明するものまで、種々のものが形成できる。
すなわち、交通機関案内メッセージ提供装置3は、ユーザー端末装置1から提供される情報に基づいて、現在位置が示す地点から、現在時刻が示す時点において、利用対象の交通機関を利用して目的地に行く場合の経路を探索する。そして、交通機関案内メッセージ提供装置3は、探索した経路に基づき、目的地に確実に到達できるようにするポイントを特定し、尋ねてきた人が容易に理解でき、要領よく案内するための交通機関案内メッセージを形成して提供する。これにより、利用対象の交通機関を利用して、目的地に行けるかどうか尋ねてきた人に対して、利用対象の交通機関により、目的地に行けるかどうか、また、乗り換え案内も含めて、どのようにして行くのがよいのかを分かり易く案内できる。
また、この実施の形態のユーザー端末装置1は、TTS(Text To Speech)機能を備えており、交通機関案内メッセージ提供装置3からの交通機関案内メッセージを読み上げさせて、尋ねてきた人に交通機関案内メッセージを提供することもできる。また、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムでは、尋ねてきた人が外国人である場合をも考慮している。具体的には、例えば、交通機関案内メッセージ提供装置3側で指示された言語の交通機関案内メッセージを形成して、ユーザー端末装置1に提供できる。
あるいは、交通機関案内メッセージ提供装置3からの日本語の交通機関案内メッセージを、ユーザー端末装置1側で指示された言語に翻訳して出力することも可能である。この場合の翻訳は、ユーザー端末装置1が翻訳機能を備えることにより実現してもよい。また、ユーザー端末装置1がネットワーク2上の所定の翻訳サイトに、交通機関案内メッセージを送信して、指示された言語に翻訳することを依頼し、その翻訳結果を得ることにより実現してもよい。もちろん、指示された言語に翻訳された交通機関案内メッセージについても、TTS機能を用いて、音声出力することも可能である。
なお、図1においては、ユーザー端末装置1は、1つしか示していないが、実際には多数のユーザーが所持する多数のユーザー端末装置1のそれぞれが、交通機関案内メッセージ提供装置3と協働して動作する。以下、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムを構成するユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3のそれぞれについて詳細に説明する。
[ユーザー端末装置1の構成例]
次に、ユーザー端末装置1の構成例について説明する。図1の下端側のブロック図に、ユーザー端末装置1の基本構成を示す。図1において、無線通信部101は、ネットワーク2を通じて受信した信号を自機(ユーザー端末装置1)が処理可能なデータに変換して取り込んだり、送信用の種々のデータをプロトコルに準拠した信号に変換してネットワーク2に送出したりする。当該無線通信部101には、送受信アンテナ101Aが接続されている。
次に、ユーザー端末装置1の構成例について説明する。図1の下端側のブロック図に、ユーザー端末装置1の基本構成を示す。図1において、無線通信部101は、ネットワーク2を通じて受信した信号を自機(ユーザー端末装置1)が処理可能なデータに変換して取り込んだり、送信用の種々のデータをプロトコルに準拠した信号に変換してネットワーク2に送出したりする。当該無線通信部101には、送受信アンテナ101Aが接続されている。
制御部102は、ユーザー端末装置1の各部を制御するものであり、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random access Memory)がCPUバスを通じて接続されて構成されたコンピュータ装置である。また、制御部102は、種々のアプリケーションを実行するアプリ実行部としても機能する。
記憶装置103は、記録媒体として不揮発性メモリを備え、種々のアプリケーションプログラムや種々の処理により得られたデータ等の不揮発性メモリへの書込み/記録保持/読み出し/削除を行う。操作部104は、ユーザー端末装置1に設けられたハードウェアキーからなり、ユーザーからの操作入力を受け付けて、受け付けた情報を制御部102に供給する。なお、操作部104に設けられたハードウェアキーは例えば電源のオン/オフキーや基本機能を実行するための幾つかのファンクションキー等である。
時間制御部105は、現在年月日、現在曜日、現在時刻を管理する。GPS部106およびGPSアンテナ106Aは、自機の現在位置を測位する。表示部107は、種々の画像データや映像データの供給を受けて、これを映像信号に変換し、当該映像信号に応じた画像や映像を自己の表示画面に表示する。また、表示部107の表示画面に貼付されたタッチパネル108は、表示画面に表示される情報と共に、いわゆるソフトウェアキーを構成する。したがって、制御部102は、タッチパネル108からのユーザーの指示位置を示す情報と当該指示位置に対応する表示部107の表示画面上に表示された情報とに基づいて、ユーザーからの指示入力が認識できるようになっている。
音声出力部109は、これに供給される種々の音声データをアナログ音声信号に変換し、これをスピーカ110に供給する。これにより、音声出力部109に供給された音声データに応じた音声がスピーカ110から放音される。これら音声出力部109およびスピーカ110は、TTS(Text To Speech)機能を実現する場合などに用いられる。
提供要求形成部111は、交通機関案内メッセージ提供要求を形成し、これを無線通信部101を通じて交通機関案内メッセージ提供装置3に送信する。図2は、提供要求形成部111で形成される交通機関案内メッセージ提供要求の一例を説明するための図である。この実施の形態において、提供要求形成部111で形成される交通機関案内メッセージ提供要求は、図2に示すように、「種別」、「言語」、「交通機関」、「ホームNo./バス停No.」、「状態区分」、「現在位置」、「目的地」、「現在日時」からなっている。種別は、当該データがどのようなデータかを示す情報である。したがって、この例の場合、「種別」により、図2に示すデータが交通機関案内メッセージ提供要求であることが示される。
また、「言語」は、何語の交通機関案内メッセージを形成するのかを指示するものであり、日本語、英語、中国語、韓国語等を示す情報が入力される。また、「交通機関」は、利用対象の交通機関を示すものであり、この実施の形態においては、主に電車かバスである。「状態区分」は、乗車中か駅構内又はバス停付近に居るのかを示す情報である。これにより、乗車中の電車やバスの中で尋ねられたのか、乗車前や降車後等の駅構内やバス停付近で尋ねられたのかを判別することが可能となる。
また、「現在位置」は、例えば、GPS部106を通じて取得する緯度、経度である。また、現在位置は、図1に示した携帯端末位置情報サーバ4から取得する緯度、経度を用いることもできる。また、「目的地」は、入力される駅名やバス停名等である。また、「現在日時」は、時間制御部105から取得する現在日時(現在年月日および現在時刻)である。
このような内容を有する交通機関案内メッセージ提供要求が、提供要求形成部111で形成され、交通機関案内メッセージ提供装置3に送信される。そして、当該交通機関案内メッセージ提供要求に応じて、交通機関案内メッセージ提供装置3は交通機関案内メッセージを形成し、これを要求元のユーザー端末装置1に送信してくる。ユーザー端末装置1は、交通機関案内メッセージ提供装置3からの交通機関案内メッセージを、無線通信部101を通じて受信する。
そして、ユーザー端末装置1の制御部102は、受信した交通機関案内メッセージを表示部107に供給し、当該交通機関案内メッセージを表示部107に表示する。また、制御部102は、交通機関案内メッセージ提供装置3からの交通機関案内メッセージを音声データに変換し、これを音声出力部109に供給し、交通機関案内メッセージを音声としてスピーカ110から放音させることもできる。すなわち、制御部102は、交通機関案内メッセージの出力制御手段としての機能をも有する。
このように、この実施の形態のユーザー端末装置1は、図2に示した交通機関案内メッセージ提供要求を形成し、これを交通機関案内メッセージ提供装置3に送信して、交通機関案内メッセージ提供装置3から必要となる交通機関案内メッセージ情報を取得する。そして、当該交通機関案内メッセージ情報を出力して、利用対象の交通機関によって目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人に対して提供できるようにしている。具体的な提供方法としては、ユーザー端末装置1のユーザーが、ユーザー端末装置1の表示部107に表示された情報を見て話して案内できる。また、ユーザー端末装置1の表示部107に表示された情報を尋ねてきた人に見せて案内できる。さらに、表示内容を、TTS機能を用いて音声出力して案内できる。
[交通機関案内メッセージ提供装置3の構成例]
次に、交通機関案内メッセージ提供装置3の構成例について説明する。図1の上端側のブロック図に、交通機関案内メッセージ提供装置3の基本構成示す。図1において、通信I/F301は、ネットワーク2を通じて受信した信号を自機(交通機関案内メッセージ提供装置3)が処理可能なデータに変換して取り込んだり、送信用の種々のデータをプロトコルに準拠した信号に変換してネットワーク2に送出したりする。
次に、交通機関案内メッセージ提供装置3の構成例について説明する。図1の上端側のブロック図に、交通機関案内メッセージ提供装置3の基本構成示す。図1において、通信I/F301は、ネットワーク2を通じて受信した信号を自機(交通機関案内メッセージ提供装置3)が処理可能なデータに変換して取り込んだり、送信用の種々のデータをプロトコルに準拠した信号に変換してネットワーク2に送出したりする。
制御部302は、交通機関案内メッセージ提供装置3の各部を制御するものであり、図示しないが、CPU、ROM、RAMがCPUバスを通じて接続されて構成されたコンピュータ装置である。また、制御部302は、種々のアプリケーションを実行するアプリケーション実行部としても機能する。記憶装置303は、記録媒体としてハードディスクを備え、種々のアプリケーションプログラムや種々の処理により得られたデータ等のハードディスクへの書込み/記録保持/読み出し/削除を行う。
地図DB304、電車時刻表DB305、バス時刻表DB306、電車遅延DB307、バス遅延DB308、テンプレートDB309のそれぞれは、ハードディスクなどの大容量記録媒体に形成され、所定のデータを記憶保持する。ここで、文字「DB」は、データベースの略称である。
地図DB304は、地図を描画するための例えばベクトルデータやラスタデータ、注記データ等の種々の地図情報(地図データ)を緯度・経度情報に対応付けて記憶保持する。具体的に、地図DB304に蓄積されている地図情報は、例えば、道路、鉄道、河川、山岳、施設、住宅、標識などの所定の種別毎(レイヤ毎)に形成されている。また、駅、地下街、大規模な商業施設などについては、その内部構造、歩行者用通路等に関する情報も記憶保持している。
なお、この実施の形態において、地図DB304には、POI(Point Of Interest)情報も記憶保持されている。POI情報は、緯度、経度により特定される種々の施設、あるいは、地形上の特徴点などである種々の拠点についての情報(拠点情報)である。例えば、地図上にランドマークとなる建物や種々の施設等の拠点が存在する場合、その拠点は、どのような拠点なのか、どのような特徴を有しているかなどの詳細情報が整えられている。従って、駅やバス停などの情報についても管理されている。
電車時刻表DB305は、全国の全ての鉄道会社が運行する全ての電車についての時刻表情報を記憶保持する。電車時刻表DB305で管理される時刻表情報は、始発駅、停車駅、終着駅(行き先)、発着番線(ホームNo.)、運行形態(普通、快速、通勤快速、準急、急行、特急等)、始発駅および停車駅での発車時刻、終着駅への到着時刻を示す情報等の種々の情報である。
そして、現在位置と現在時刻とが分かれば、電車に乗っている場合には、地図DB304と電車時刻表DB305との情報により、何処を走っている、どの電車に乗っているのかを特定できる。また、駅に居る場合には、現在位置に基づいて、地図DB304を参照することによって、どの駅に居るのかが特定できる。さらに、特定された駅と現在時刻とに基づいて電車時刻表DB305を参照することにより、現在時刻以降において、どの電車に乗れるのかが特定できる。
バス時刻表DB306は、全国の全てのバス会社が運行する全ての路線バス等についての時刻表情報を記憶保持する。バス時刻表DB306で管理される時刻表情報は、始発バス停、経由バス停、終着バス停(行き先)、始発バス停および経由バス停での発車時刻、終着バス停への到着時刻を示す情報等の種々の情報である。
そして、現在位置と現在時刻とが分かれば、バスに乗っている場合には、地図DB304とバス時刻表DB306との情報により、何処を走っているどのバスに乗っているのかを特定できる。また、バス停に居る場合に、現在位置に基づいて、地図DB304を参照することによって、どのバス停に居るのかが特定できる。さらに、特定されたバス停と現在時刻とに基づいてバス時刻表DB306を参照することにより、現在時刻以降において、どのバスに乗れるのかが特定できる。
電車遅延DB307は、故障、事故、気象条件等によって、電車の運行に遅延、運休、行き先変更等が生じた場合に、電車毎に、遅延、運休、行き先変更等に関する情報を記憶保持する。バス遅延DB308は、故障、事故、気象条件等によって、バスの運行に遅延、運休、行き先変更等が生じた場合に、バス毎に、遅延、運休、行き先変更等に関する情報を記憶保持する。電車遅延DB307、バス遅延DB308は、鉄道会社やバス会社からの通知情報に基づいて、リアルタイムに更新される。
したがって、利用対象の交通機関が電車の場合には、電車時刻表DB305と電車遅延DB307の情報に基づいて、遅延等の事情も加味して、現時点における電車で移動する場合の最適経路を探索できる。同様に、利用対象の交通機関がバスの場合には、バス時刻表DB306とバス遅延DB308の情報に基づいて、遅延等の事情も加味して、現時点におけるバスで移動する場合の最適経路を探索できる。
また、テンプレートDB309は、交通機関案内メッセージを形成するための種々のテンプレートデータを保持する。図3は、テンプレートDB309の格納データの例を説明するための図である。図3に示すように、交通機関別、状態区分別に、案内メッセージ用のテンプレートデータを記憶保持する。ここで、交通機関は、上述もしたように、利用対象の交通機関を示す情報であり、この実施の形態においては、電車かバスである。また、状態区分は、上述もしたように、乗車中か駅構内又はバス停付近に居るのかを示すものである。
そして、利用対象の交通機関が「電車」であって、状態区分が「乗車中」である場合の図3に示したテンプレートにより形成される案内メッセージとしては、以下のようなものになる。例えば、1番目のテンプレートに従えば、「この電車で品川まで行って、同じホームの山の手線に乗り換えて2つ目の駅です。」というように、乗り換えの要点を分かり易く説明する交通機関案内メッセージが形成できる。また、利用対象の交通機関が「電車」であって、状態区分が「駅構内」である場合の図3に示したテンプレートにより形成される案内メッセージとしては、以下のようなものになる。例えば、「次に来る通勤快速に乗って、2つ目の駅です。」や「次の次に来る各駅停車に乗って、3つ目の駅です。」というように、いつ来る、どの電車かについてまで特定した交通機関案内メッセージを形成できる。
また、利用対象の交通機関が「バス」であって、状態区分が「乗車中」である場合の図3に示したテンプレートにより形成される案内メッセージとしては、以下のようなものになる。例えば、「ここから3つ目のバス停が、桜木交番前です。」という交通機関案内メッセージが形成できる。また、利用対象の交通機関が「バス」であって、状態区分が「バス停付近」である場合の図3に示したテンプレートにより形成される案内メッセージとしては、以下のようなものになる。例えば、「10分後の晴海埠頭行きのバスに乗り6つ目のバス停で降りてください。」というように、行き先によりバスを特定すると共に、降りるバス停までをも特定した交通機関案内メッセージを形成できる。
この他にも、図3には図示しなかったが、例えば、「はい、この電車は○○駅に止まります。」や「はい、このバスは○○に止まります。」などのように、目的駅や目的バス停に止まるか否かを端的に通知するためのテンプレートも用意されている。また、例えば、「○○番線の電車ではなく、□□番線の△△行きの快速電車に乗って下さい。」といった、発車番線、行き先、電車の種別(運行形態)を案内するためのテンプレートも用意されている。すなわち、テンプレートDB309には、想定される種々の状況に応じた種々のテンプレートが用意されている。
また、翻訳辞書310(1)、…は、この実施の形態では、日本語で作成される案内メッセージを指示された言語に翻訳するための辞書データベースであり、英語、中国語、韓国語などの種々の国の言語の翻訳辞書が用意されている。
そして、要求抽出部311は、通信I/F301を通じて制御部302がユーザー端末装置1からの要求を受信した場合に、制御部302の制御の下、受信した要求を分解し、必要となる情報を抽出して、抽出した情報を関係する処理部に供給する。具体的に、要求抽出部311は、受信した要求の種別を示す情報から当該要求が図2を用いて説明した交通機関案内メッセージ提供要求であると判別したとする。この場合、要求抽出部311は、当該要求から「言語」、「交通機関」、「ホームNo./バス停No.」、「状態区分」、「現在位置」、「目的地」「現在日時」の各データを抽出する。そして、要求抽出部311は、「言語」以外の各データを時刻表情報探索処理部312に供給し、「言語」、「交通機関」、「状態区分」については案内メッセージ形成部313にも供給する。
時刻表情報探索処理部312は、制御部302に制御され、要求抽出部311からの各情報に基づき経路探索を行う。この場合、時刻表情報探索処理部312は、「交通機関」が「電車」の場合には電車時刻表DB305および電車遅延DB307を用いて、現在位置から目的地までの経路探索を行う。また、時刻表情報探索処理部312は、「交通機関」が「バス」の場合にはバス時刻表DB306およびバス遅延DB308を用いて、現在位置から目的地までの経路探索を行う。この場合、必要に応じて地図DB304が参照される。そして、時刻表情報探索処理部312は、探索して得られた現在位置から目的地までの経路情報(ルート情報)を案内メッセージ形成部313に供給する。
案内メッセージ形成部313は、時刻表情報探索処理部312の経路探索の結果得られた、利用対象の交通機関を用いた場合の現在位置から目的地までの経路に基づいて、当該経路上のポイントを特定する。当該経路上のポイントは、上述もしたように、降車場所、乗車位置特定情報、乗車すべき交通機関の到来順番、乗車すべき交通機関の特定情報である。そして、案内メッセージ形成部313は、特定したポイントに基づいて、用いるテンプレートをテンプレートDB309から抽出し、そのテンプレートを用いて実際に提供する交通機関案内メッセージを形成する。この交通機関案内メッセージが、利用対象の交通機関によって目的地に到達できるか否かを尋ねてきた人に対して提供する、必要となる要点を要領よく伝えるようにするための簡略化した交通機関案内メッセージとなる。
また、案内メッセージ形成部313は、要求抽出部311からの「言語」を示す情報が、日本語以外の場合には、形成した交通機関案内メッセージを対応する翻訳辞書310(1)、…を用いて、指示された言語に翻訳する。なお、翻訳辞書310(1)、…は、テンプレートDB309のテンプレートデータの翻訳に適したものとして構成しておくことにより、目的とする言語への翻訳を迅速に行うことができる。
案内メッセージ提供部314は、制御部302の制御の下、通信I/F301と協働し、案内メッセージ形成部313で形成された交通機関案内メッセージ情報を、要求元のユーザー端末装置1に提供する機能を実現する。
このように、交通機関案内メッセージ提供装置3は、ユーザー端末装置1からの交通機関案内メッセージ提供要求に応じて、所定の交通機関を利用する場合の現在位置から目的地までの経路探索を行う。そして、交通機関案内メッセージ提供装置3は、経路探索の結果得られた経路に基づいて、当該経路上のポイントを特定し、そのポイントを利用して、目的地に到達できるようにする要点を通知する簡略化した交通機関案内メッセージを形成する。そして、交通機関案内メッセージ提供装置3は、形成した交通機関案内メッセージをユーザー端末装置1に提供する。また、交通機関案内メッセージ提供装置3は、提供する案内メッセージを指示された言語に翻訳し、これを提供できる。
[交通機関案内メッセージ提供システムを構成する各機器で行われる処理]
次に、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムを構成する、ユーザー端末装置1で行われる処理と、交通機関案内メッセージ提供装置3で行われる処理について、フローチャート等を参照しながら具体的に説明する。
次に、この実施の形態の交通機関案内メッセージ提供システムを構成する、ユーザー端末装置1で行われる処理と、交通機関案内メッセージ提供装置3で行われる処理について、フローチャート等を参照しながら具体的に説明する。
[ユーザー端末装置1の処理]
まず、ユーザー端末装置1において行われる処理について説明する。図4は、ユーザー端末装置1において、交通機関案内アプリが実行された場合に行われる、交通機関案内メッセージ提供処理を説明するためのフローチャートである。また、図5は、図4に示す交通機関案内メッセージ提供処理でユーザー端末装置1の表示部107に表示される入力画面等の例を示す図である。
まず、ユーザー端末装置1において行われる処理について説明する。図4は、ユーザー端末装置1において、交通機関案内アプリが実行された場合に行われる、交通機関案内メッセージ提供処理を説明するためのフローチャートである。また、図5は、図4に示す交通機関案内メッセージ提供処理でユーザー端末装置1の表示部107に表示される入力画面等の例を示す図である。
この実施の形態のユーザー端末装置1においては、例えば、所定のメニューから交通機関案内アプリを実行する項目が選択されると、制御部102は、図4のフローチャートに示す交通機関案内メッセージ提供処理を実行する。そして、制御部102は、まず、所定のURL(Uniform Resource Locator)を用いて交通機関案内メッセージ提供装置3が提供する交通機関案内メッセージ提供サイトにアクセスする(ステップS101)。そして、当該交通機関案内メッセージ提供サイトから入力画面等の必要な情報の提供を受けて、当該入力画面を表示部107に表示する(ステップS102)。
図5A、Bは、ステップS102で表示部107に表示される入力画面の一例を説明するための図である。この内、図5Aは、電車やバスに乗車中である場合の入力画面を示し、図5Bは、駅構内やバス停付近に居る場合の入力画面を示している。そして、制御部102は、ステップS102において、図5Aまたは図5Bに示す入力画面を表示し、必要な情報を表示したり、ユーザーからの情報の入力を受け付けたりする情報入力受付処理を実行する(ステップS103)。
この実施の形態において、言語の入力欄G1には、通常「日本語」が選択された状態になっている。しかし、言語の入力欄G1にカーソルが位置付けられることにより、選択可能な言語のプルダウンメニューが表示される。そして、当該言語のプルダウンメニューから目的とする言語を選択できる。この実施の形態においては、日本語、英語、中国語、韓国語等の言語の中から目的とする言語を選択できる。
また、現在日時の表示欄S1には、時間制御部105からの刻々と変化する現在日時が表示される。この実施の形態において、現在日時は秒単位まで特定される。また、現在位置の表示欄S2には、GPS部106を通じて取得される緯度、経度が表示される。そして、利用対象の交通機関の入力欄S3には、通常は、交通機関案内メッセージ提供装置3から提供される交通機関が表示される。
すなわち、ユーザー端末装置1において取得した現在位置を交通機関案内メッセージ提供装置3に送信することにより、当該現在位置が駅構内や鉄道の軌道内であることが特定できた場合には、利用対象の交通機関は「電車」あると特定できる。同様に、当該現在位置がバス停近傍やバス路線となっている道路上であることが特定できた場合には、利用対象の交通機関は「バス」あると特定できる。このようにして、交通機関案内メッセージ提供装置3で特定された情報の提供を受けて、利用対象の交通機関の入力欄S3に交通機関の表示がされる。
但し、駅前には通常バス停が設けられている場合が多い。このため、現在位置が駅前である場合には、利用対象の交通機関が電車なのかバスなのか特定できない。このように、現在位置が複数の交通機関を選択可能な場所である場合には、利用対象の交通機関の入力欄S3にカーソルを位置付けることにより、交通機関を選択入力するためのプルダウンメニューが表示され、交通機関の選択入力を行うことができる。
状態区分の入力表示欄S4には、上述したように、取得した現在位置を交通機関案内メッセージ提供装置3に送信することにより、当該現在位置が鉄道の軌道内やバス路線となっている道路上である場合には、「乗車中」であると特定できる。また、取得した現在位置が駅構内やバス停付近であれば、「駅構内」あるいは「バス停付近」であると特定できる。このようにして、交通機関案内メッセージ提供装置3で特定された情報の提供を受けて、状態区分の入力表示欄S4に状態区分の表示がされる。
なお、例えば、ユーザー端末装置1のユーザーが、駅やバス停の付近に位置している場合には、ユーザー端末装置1のユーザーが電車やバスに乗車中なのか、乗車中ではなく駅構内やバス停付近に居るのか判別できない場合もある。このため、交通機関案内メッセージ提供装置3からの情報が誤っている場合には、状態区分の入力表示欄S4にカーソルを位置付けることによって、「乗車中」と「駅構内」又は「バス停付近」との内のいずれかを選択入力できる。そして、状態区分の入力表示欄S4において、「乗車中」が表示あるいは入力された場合には、図5Aに示したように、路線名等の入力表示欄S5と目的地の入力欄S6とが表示される。路線名等の入力表示欄S5には、現在位置と現在日時を交通機関案内メッセージ提供装置3に送信することにより、これらに基づいて、交通機関案内メッセージ提供装置3において特定される乗車中の交通機関の線名(路線名)や行き先が表示される。
すなわち、交通機関案内メッセージ提供装置3では、ユーザー端末装置1からの現在位置と現在時刻とに基づいて、電車時刻表DB305、バス時刻表DB306、電車遅延DB307、バス遅延DB308を参照し、乗車中の電車(バス)を一意に特定できる。そして、その特定した交通機関の路線名等の提供を受けて、これをユーザー端末装置1において路線名等の入力表示欄S5に表示する。なお、いわゆるターミナル駅には複数の異なる路線の電車、バスが乗り入れている。このため、ターミナル駅の近辺においては、乗車中の電車(バス)を一意に特定できない場合もある。
このような場合には、交通機関案内メッセージ提供装置3から選択可能な路線の一覧リストの提供を受け、これを例えばプルダウンメニューの態様で、路線名等の入力表示欄S5の近傍に表示し、これから選択入力することもできる。そして、選択入力により路線が特定できれば、乗車中の電車(バス)も一意に特定できる。
なお、選択可能な路線の一覧リストには、例えば、乗車中の電車の車両の写真やイラストなどを添付して表示可能にしておくことにより、電車の線名が分からない場合でも、乗車中の電車の外観が分かれば線名を特定することが可能である。また、バスの場合には、例えば、フロントガラスよりも上側の位置などの所定の位置に設けられた表示パネルなどに路線名や行き先などが表示されている場合が多い。このため、当該表示に基づいて選択可能である。
また、目的地の入力欄S6には、表示部107の表示とタッチパネル108とにより実現されるソフトウェアキーボードを通じて、目的地(駅名やバス停名等)を入力する。なお、入力された駅名やバス停名等は、交通機関案内メッセージ提供装置3に送信され、入力された駅名やバス停名に一致する場所があるか否かがチェックされ、無い場合には警告音の放音とエラーメッセージが行われ、修正入力を行うことができる。
また、例えば、「東京タワーに行くには何処の駅(バス停)で降りればよいですか。」というように、駅名やバス停名ではなく、いわゆるランドマークの名称や住所によって、降りるべき駅やバス停を尋ねられる場合もある。この場合には、目的地の名称や住所を目的地の入力欄S6に入力し、これを交通機関案内メッセージ提供装置3に送信する。これにより、交通機関案内メッセージ提供装置3において当該目的地の近隣の駅やバス停を特定し、その駅やバス停の名称の提供を受けて、これを目的地の入力欄S6に表示し直すこともできる。
また、状態区分の入力表示欄S4において、「駅構内」又は「バス停付近」が表示あるいは入力された場合には、図5Bに示したように、ホームNo.の入力欄S7、線名の入力表示欄S8と目的地の入力欄S9とが表示される。なお、交通機関の入力欄S3で「バス」が選択された場合には、ホームNo.の入力欄S7はバス停No.の入力欄S7となり、線名の入力表示欄S8は路線名の入力表示欄S8となる。
そして、ホームNo.やバス停No.の入力欄S7には、表示部107の表示とタッチパネル108とにより実現されるソフトウェアキーボードを通じて、ユーザーが現在いるホームのNo.やバス停のNo.を入力する。このホームのNo.やバス停のNo.が交通機関案内メッセージ提供装置3に送信されることにより、交通機関案内メッセージ提供装置3では地図DBを参照し、線名や路線名を特定でき、これがユーザー端末装置1に提供されて、線名の入力表示欄S8に表示される。また、目的地の入力欄S9については、図5Aの目的地の入力欄S6の場合と同様に目的地の入力が行われる。
なお、何らかの原因により、GPS部106から現在位置を取得できないときには、図1に示した携帯端末位置情報サーバ4から現在位置を取得し、これを利用することもできる。そして、ユーザーは、図5Aや図5Bに示した入力画面に対する情報の入力や表示が完了し、交通機関案内メッセージの提供を求める場合には、「OK」ボタンを操作し、また、交通機関案内アプリを終了させる場合には、「終了」ボタンを操作する。「終了」ボタンや「OK」ボタンが操作された場合には、これらが操作されたことを示す情報も、交通機関案内メッセージ提供装置3に送信される。このように、図5A、Bに示した入力画面に対して必要な情報が入力されて、「OK」ボタンが操作されるまで、あるいは、「終了」ボタンが操作されるまでが、ステップS103の情報入力受け付け処理となる。
そして、ステップS103の情報入力受付処理の後、制御部102は、ステップS103において、「終了」ボタンが選択されたか否かを判別する(ステップS104)。このステップS104の判別処理において、「終了」ボタンが選択されたと判断したとする。この場合には、制御部102は、表示部107に現在表示されている画面を消去し、交通機関案内アプリを実行する前の表示に戻すなどの所定の終了処理を行って(ステップS105)、この図4に示す処理を終了する。
また、ステップS104の判別処理において、「終了」ボタンは操作されていないと判別したとする。この場合、制御部102は、提供要求形成部111を制御して、図2に示した交通機関案内メッセージ提供要求を生成し、これを無線通信部101を通じて交通機関案内メッセージ提供装置3に送信する(ステップS106)。このステップS106においては、図5A、図5Bに示した入力画面に対する情報の入力等により特定された、「言語」、「交通機関」、「ホームNo./バス停No.」、「状態区分」、「現在位置」、「目的地」、「現在日時」が用いられる。
なお、上述の説明からも分かるように、「ホームNo./バス停No.」は、「状態区分」が駅構内やバス停付近に居ることを示す「駅構内(又はバス停付近)」である場合に入力される情報である。このため、「状態区分」が「乗車中」の場合には、交通機関案内メッセージ提供要求の「ホームNo./バス停No.」の欄は、例えば「0」で初期化されるなど、未使用の状態となる。
この後、制御部102は、当該交通機関案内メッセージ提供要求に応じて、交通機関案内メッセージ提供装置3において形成されて送信されてくる交通機関案内メッセージを、無線通信部101を通じて受信し、これを表示部107に表示する(ステップS107)。図5Cは、ステップS107において表示される交通機関案内メッセージの表示画面を説明するための図である。図5Cに示したように、当該交通機関案内メッセージの表示画面には、実行中のアプリのタイトルと、利用対象の交通機関によって目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人に対する交通機関案内メッセージと、「音声出力」ボタンと「終了」ボタンとが表示される。
ユーザー端末装置1のユーザーは、図5Cに示したように表示される表示画面を見ながら、利用対象の交通機関によって目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人に対して、交通機関案内メッセージを提供する。また、図5Cに示したように表示される表示画面を、利用対象の交通機関によって目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人に対して見せることにより、交通機関案内メッセージを提供する。なお、日本語以外の言語を選択した場合には、交通機関案内メッセージは、当該選択された言語で表現されたものとなる。そして、制御部102はタッチパネル108を通じて、「音声出力」ボタンまたは「終了」ボタンに対する操作入力を受け付ける(ステップS108)。
そして、制御部102は、ステップS108において、「音声出力」ボタンに対する操作入力を受け付けたか否かを判別する(ステップS109)。ステップS109の判別処理において、「音声出力」ボタンに対する操作入力を受け付けたと判別したときには、制御部102は、ステップS107で受信した交通機関案内メッセージに応じた音声メッセージを出力する処理を実行する(ステップS110)。
具体的に、ステップS110において制御部102は、ステップS107で受信した交通機関案内メッセージを音声出力するための音声データに変換し、これを音声出力部109に供給する。音声出力部109は、当該音声データを音声信号に変換し、スピーカ110に供給するので、交通機関案内メッセージに応じた音声が、スピーカ110から放音される。
これにより、ユーザー端末装置1のユーザーが直接に交通機関案内メッセージを読み上げたり、見せたりしなくても、ユーザー端末装置1からの音声出力により、道を尋ねてきた人に対して、適切に交通機関案内メッセージを提供できる。特に、交通機関案内メッセージを日本語以外の言語で形成した場合には、ユーザー端末装置1のユーザーが当該言語に不慣れであっても、道を尋ねてきた人に対して、その人が使用する言語で交通機関案内メッセージを提供できる。そして、ステップS110の処理の後においては、ステップS108からの処理を繰り返し、交通機関案内メッセージの表示画面に対する操作入力が繰り返される。したがって、必要がある場合には、「音声出力」ボタンを繰り返し操作することにより、交通機関案内メッセージを繰り返し音声出力できる。
また、ステップS109の判別処理において、「音声出力」ボタンに対する操作入力は受け付けていないと判別したときには、制御部102は、ステップS108において、「終了」ボタンに対する操作入力を受け付けたか否かを判別する(ステップS111)。ステップS111の判別処理において、「終了」ボタンに対する操作入力を受け付けたと判別したとする。この場合、制御部102は、交通機関案内メッセージ提供処理を終了させるための所定の終了処理を実行し(ステップS112)、この図4に示す交通機関案内メッセージ提供処理を終了させる。また、ステップS111の判別処理において、「終了」ボタンに対する操作入力は受け付けていないと判別したときには、ステップS108からの処理を繰り返し、交通機関案内メッセージ提供画面に対する操作入力を受け付ける処理を繰り返す。
このように、ユーザー端末装置1では、「言語」、「交通機関」、「ホームNo./バス停No.」、「状態区分」、「現在位置」、「目的地」、「現在日時」を特定する。そして、ユーザー端末装置1は、利用対象の交通機関によって目的地にいけるかどうかを尋ねてきた人に対する交通機関案内メッセージの提供を交通機関案内メッセージ提供装置3に要求する。これにより、交通機関案内メッセージ提供装置3から、利用対象の交通機関によって目的地に行けるかどうか、また、乗り換え等が必要な場合にはどのようにすればよいかの要点を適切に伝える交通機関案内メッセージを取得し、これを提供できる。
[交通機関案内メッセージ提供装置3の処理]
次に、交通機関案内メッセージ提供装置3において行われる処理について説明する。図6は、交通機関案内メッセージ提供装置3において行われる交通機関案内メッセージの提供処理を説明するためのフローチャートである。この図6に示す処理は、交通機関案内メッセージ提供装置3の主に制御部302によって常時実行されている処理である。
次に、交通機関案内メッセージ提供装置3において行われる処理について説明する。図6は、交通機関案内メッセージ提供装置3において行われる交通機関案内メッセージの提供処理を説明するためのフローチャートである。この図6に示す処理は、交通機関案内メッセージ提供装置3の主に制御部302によって常時実行されている処理である。
交通機関案内メッセージ提供装置3において、制御部302は、通信I/F301を通じてユーザー端末装置1からのアクセスを受け付けるようにし(ステップS201)、ユーザー端末装置1からのアクセスを受け付けたか否かを判別する(ステップS202)。ステップS202の判別処理において、ユーザー端末装置1からのアクセスを受け付けていないと判別したときには、ステップS201からの処理を繰り返し、ユーザー端末装置1からのアクセスを待つことになる。
ステップS202の判別処理において、ユーザー端末装置1からのアクセスを受け付けたと判別したときには、制御部302は、当該ユーザー端末装置1に対する情報受付処理を行う(ステップS203)。このステップS203においては、図5A、Bに示した入力画面をユーザー端末装置1に提供する。さらに、ステップS203においては、ユーザー端末装置1からの現在位置に基づいて利用対象の交通機関を特定し、また、交通機関と現在位置と現在日時とから乗車している電車やバスの線名や行き先を特定して、これらをユーザー端末装置1に提供する処理を行う。
また、ステップS203においては、ユーザー端末装置1からのホームNo.やバス停No.に基づいて利用対象の交通機関の線名(路線名)を特定して、これをユーザー端末装置1に提供する処理を行う。また、ステップS203においては、ユーザー端末装置1からの目的地に基づいて、当該目的地が正しいか否かをチェックする処理も行う。なお、目的地が駅名やバス停名ではなく、ランドマーク等の名称や住所である場合には、これらから目的地となる駅名やバス停名を特定して、ユーザー端末装置1に提供する処理も行う。このように、ステップS203の情報受付処理は、一連の処理が行うようにされており、ユーザー端末装置1から「終了」ボタンが操作されたことを示す情報や「OK」ボタンが操作されたことを示す情報が送信されてくるまで行われる。
そして、ステップS203の処理の後、ユーザー端末装置1から送信されてきた情報は、「終了」ボタンが操作されたことを示す情報か否かを判別する(ステップS204)。ステップS204の判別処理において、「終了」ボタンが操作されたことを示す情報が送信されてきたと判別したときには、当該ユーザー端末装置1との接続を解放し(ステップS209)、ステップS201からの処理を繰り返す。
また、ステップS204の判別処理において、「終了」ボタンが操作されたことを示す情報が送信されてきていない判別したときには、送信されてきた情報は「OK」ボタンを操作することを示す情報であると判別し、ステップS205の処理に進む。この場合、制御部302は、ユーザー端末装置1からの交通機関案内メッセージ提供要求を受信し、これを要求抽出部311に供給して、必要情報を抽出し、これを時刻表情報探索処理部312や案内メッセージ形成部313に供給する(ステップS205)。
具体的に、ステップS205において、要求抽出部311は、ユーザー端末装置1からの交通機関案内メッセージ提供要求から、「言語」、「交通機関」、「ホームNo./バス停No.」、「状態区分」、「現在位置」、「目的地」、「現在日時」を抽出する。そして、要求抽出部311は、抽出した「交通機関」、「ホームNo./バス停No.」、「状態区分」、「現在位置」、「目的地」、「現在日時」の各情報は、時刻表情報探索処理部312に供給する。また、要求抽出部311は、抽出した情報の内、「言語」、「交通機関」、「状態区分」の各情報は案内メッセージ形成部313にも供給する。「交通機関」、「状態区分」の情報を案内メッセージ形成部313に供給するのは、テンプレートDB309を参照する場合のキー情報となるからである。
この後、制御部302は、時刻表情報探索処理部312を制御し、ユーザー端末装置1からの要求に応じて、現在時刻において、利用対象の交通機関で移動する場合の、現在位置から目的地までの経路探索を行う(ステップS206)。このステップS206では、電車時刻表DB305、バス時刻表DB306、電車遅延DB307、バス遅延DB308が用いられ、また、必要に応じて地図DB304も利用される。この経路探索の結果得られた経路情報は案内メッセージ形成部313に通知される。
次に、制御部302は、案内メッセージ形成部313を制御し、時刻表情報探索処理部312が探索した経路(経路情報)に基づいて、当該経路上のポイントを特定し、この特定したポイントに応じて交通機関案内メッセージを形成する(ステップS207)。具体的に、ステップS207においては、要求抽出部311からの「交通機関」や「状態区分」と、経路上における特定したポイントに基づいて、テンプレートDB309のテンプレートを特定し、これを用いて実際の交通機関案内メッセージを形成する。なお、経路上におけるポイントは、上述もしたように、降車場所、乗車位置特定情報、乗車すべき交通機関の到来順番、乗車すべき交通機関の特定情報等の情報である。
また、案内メッセージ形成部313は、要求抽出部311からの言語を示す情報が、日本語以外のときには、形成した日本語の交通機関案内メッセージを、対応する言語の翻訳辞書310(1)、…を用い指示された言語に翻訳する。そして、翻訳した交通機関案内メッセージを提供の対象とする。
そして、制御部302は、案内メッセージ提供部314を制御し、案内メッセージ形成部313が形成した交通機関案内メッセージを、要求元のユーザー端末装置1に提供する(ステップS208)。ここの後、制御部302は、交通機関案内メッセージ提供要求を送信してきたユーザー端末装置1との間の接続を解放し(ステップS209)、この後、ステップS201からの処理を繰り返す。
このように、交通機関案内メッセージ提供装置3では、ユーザー端末装置1からの要求に応じて、利用対象の交通機関で移動する場合の現在位置から目的地までの経路探索を行う。そして、探索した経路に基づき、利用対象の交通機関で、目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人に対して、目的地に行けるかどうかを案内し、また、乗り換え等が必要な場合にはその内容を要領よく案内するための交通機関案内メッセージを形成する。そして、この形成した交通機関案内メッセージをユーザー端末装置1に提供できる。
[実施の形態の効果]
ユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3とが協働し、利用対象の交通機関によって、目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人に提供する交通機関案内メッセージを形成することができる。そして、当該交通機関案内メッセージを用いて、要領よく案内を行うことができる。すなわち、利用対象の交通機関によって目的地に行けるかどうかを的確に教え、また、乗り換え等が必要な場合には、その要点を的確に口頭により、あるいは表示により、あるいは、音声出力によって伝えることが可能な、従来に無い使用形態のナビゲーションシステムを実現できる。
ユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3とが協働し、利用対象の交通機関によって、目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人に提供する交通機関案内メッセージを形成することができる。そして、当該交通機関案内メッセージを用いて、要領よく案内を行うことができる。すなわち、利用対象の交通機関によって目的地に行けるかどうかを的確に教え、また、乗り換え等が必要な場合には、その要点を的確に口頭により、あるいは表示により、あるいは、音声出力によって伝えることが可能な、従来に無い使用形態のナビゲーションシステムを実現できる。
換言すれば、ユーザー端末装置1のユーザーが、ユーザー端末装置1の表示を自分が見て話して案内したり、当該表示を見せて案内したり、また、TTS機能を用いた音声出力により案内したりできる。これにより、利用対象の交通機関によって、目的地に行けるかどうかを尋ねてきた人が迷ったり、不安になったりすることがないように、利用中の、あるいは、利用しようとしている交通機関を用いた場合の経路案内を簡潔かつ要領よく行うことができる。また、交通機関案内メッセージの翻訳機能を備えているので、道を尋ねてきた外国人に対しても適切に案内を行うことができる。
[変形例]
なお、上述した実施の形態では、ユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3とにより構成される交通機関案内メッセージ提供システムについて説明したが、これに限るものではない。上述した実施の形態では交通機関案内メッセージ提供装置3が備えていた機能をユーザー端末装置1が備えれば、いわゆるスタンドアロンで機能する交通機関案内メッセージ提供装置を実現できる。具体的は、地図DB304、電車時刻表DB305、バス時刻表DB306、電車遅延DB307、バス遅延DB308、テンプレートDB309、翻訳辞書310(1)、…、時刻表情報探索処理部312、案内メッセージ形成部313を、ユーザー端末装置1に設ければよい。この場合の交通機関案内メッセージ提供装置は、ノート型PCやタブレットPCにより構成できる。
なお、上述した実施の形態では、ユーザー端末装置1と交通機関案内メッセージ提供装置3とにより構成される交通機関案内メッセージ提供システムについて説明したが、これに限るものではない。上述した実施の形態では交通機関案内メッセージ提供装置3が備えていた機能をユーザー端末装置1が備えれば、いわゆるスタンドアロンで機能する交通機関案内メッセージ提供装置を実現できる。具体的は、地図DB304、電車時刻表DB305、バス時刻表DB306、電車遅延DB307、バス遅延DB308、テンプレートDB309、翻訳辞書310(1)、…、時刻表情報探索処理部312、案内メッセージ形成部313を、ユーザー端末装置1に設ければよい。この場合の交通機関案内メッセージ提供装置は、ノート型PCやタブレットPCにより構成できる。
また、この場合、電車時刻表DB305、バス時刻表DB306、電車遅延DB307、バス遅延DB308、広範囲なエリアについて持つことは現実的でない。そこで、例えば、予め指定したエリアの電車時刻表データ、バス時刻表データを取得し、これらのデータを電車時刻表DB305、バス時刻表DB306に格納して利用する構成とすればよい。また、電車遅延DB307、バス遅延DB308のデータについても、指定したエリアの遅延情報の提供を受け、これを電車遅延DB307、バス遅延DB308格納して利用する構成とすればよい。なお、電車遅延DB307、バス遅延DB308のデータについては、リアルタイムに提供を受けてもよいし、必要な場合に所定のサイトに要求して、提供を受けるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、交通機関案内メッセージの翻訳機能は、交通機関案内メッセージ提供装置3側が持つようにしたが、これに限るものではない。交通機関案内メッセージの翻訳機能は、ユーザー端末装置1が持ってもよい。また、日本語の交通機関案内メッセージを、ユーザー端末装置1や交通機関案内メッセージ提供装置3が、所定の翻訳サイトに送信し、当該翻訳サイトで目的とする言語に翻訳された交通機関案内メッセージを取得する構成とすることもできる。
また、上述した実施の形態においては、交通機関は電車やバスである場合を例にして説明したが、これに限るものではない。交通機関は、例えば、モノレール、水上バスなど、行き先や移動経路が複数存在している種々の交通機関を対処とすることができる。そして、対象とする交通機関についての時刻表DBや遅延DBを交通機関案内メッセージ提供装置3に設けるようにすることで、種々の交通機関に対応できる。
なお、図2においては省略したが、交通機関案内メッセージ提供要求には、ユーザー端末装置1を特定する例えばIPアドレス等の識別情報も含まれる。これにより、交通機関案内メッセージ提供装置3は、受信した交通機関案内メッセージ提供要求がどのユーザー端末装置1からのものかを特定でき、当該要求に応じた交通機関案内メッセージを要求元に適切に提供できる。
また、ユーザー端末装置1の提供要求形成部111の機能は、制御部102で実行されるソフトウェアによって、制御部102の機能として実現することもできる。また、交通機関案内メッセージ提供装置3の要求抽出部311、時刻表情報探索処理部312、案内メッセージ形成部313、案内メッセージ提供部314の各機能は、制御部302で実行されるソフトウェアによって、制御部302の機能として実現することもできる。
[その他]
なお、上述した実施の形態の記載からも分かるように、請求項1における交通機関案内メッセージ提供装置の各手段と、実施の形態の交通機関案内メッセージ提供装置3の各部とを対応付けると以下のようになる。すなわち、抽出手段の機能は要求抽出部311が、探索手段の機能は時刻表情報探索処理部312が、形成手段の機能は案内メッセージ形成部313が、提供手段の機能は案内メッセージ提供部314が実現している。
なお、上述した実施の形態の記載からも分かるように、請求項1における交通機関案内メッセージ提供装置の各手段と、実施の形態の交通機関案内メッセージ提供装置3の各部とを対応付けると以下のようになる。すなわち、抽出手段の機能は要求抽出部311が、探索手段の機能は時刻表情報探索処理部312が、形成手段の機能は案内メッセージ形成部313が、提供手段の機能は案内メッセージ提供部314が実現している。
また、請求項1における携帯通信端末の各手段と、実施の形態のユーザー端末装置1の各部とを対応付けると以下のようになる。すなわち、現在位置取得手段の機能はGPS部106が、現在時刻取得手段の機能は時間制御部105が、交通機関特定手段の機能は、制御部102およびタッチパネル108が実現している。また、目的地受付手段の機能はタッチパネル108が、要求形成手段の機能は提供要求形成部111が、出力制御手段の機能は制御部102が実現している。
また、請求項3の携帯通信端末の音声出力手段の機能は、ユーザー端末装置1の音声出力部109およびスピーカ110が実現している。また、請求項4における交通機関案内メッセージ提供装置側の翻訳手段の機能は、案内メッセージ形成部313が実現し、携帯通信端末側の翻訳手段の機能は、図示しなかったが、専用の翻訳手段を備えるか、あるいは、翻訳手段の機能を制御部102が実現することになる。
また、この発明の交通機関案内メッセージ提供装置は、実施の形態の交通機関案内メッセージ提供装置3に対応し、この発明の携帯通信端末は、実施の形態のユーザー端末装置1に対応する。また、この発明の単体で機能する交通機関案内メッセージ提供装置は、上述もしたように、ユーザー端末装置1に、地図DB304、電車時刻表DB305、バス時刻表DB306、電車遅延DB307、バス遅延DB308、テンプレートDB309、翻訳辞書310(1)、…、時刻表情報探索処理部312、案内メッセージ形成部313を設けたものとなる。
また、この発明の交通機関案内メッセージ提供方法は、図4、図6に示した方法に対応している。さらに、ユーザー端末装置1で実行する交通機関案内アプリは、図4に示した処理を実行するプログラムである。また、交通機関案内メッセージ提供装置3で実行する交通機関案内メッセージ提供プログラムは、図6に示した処理を実行するプログラムとなる。
1…ユーザー端末装置、101…無線通信部、101A…送受信アンテナ、102…制御部、103…記憶装置、104…操作部、105…時間制御部、106…GPS部、106A…GPSアンテナ、107…表示部、108…タッチパネル、109…音声出力部、110…スピーカ、111…提供要求形成部、2…ネットワーク、3…交通機関案内メッセージ提供装置、301…通信I/F、302…制御部、303…記憶装置、304…地図DB、305…電車時刻表DB、306…バス時刻表DB、307…電車遅延DB、308…バス遅延DB、309…テンプレートDB、310…翻訳辞書、311…要求抽出部、312…時刻表情報探索処理部、313…案内メッセージ形成部、314…案内メッセージ提供部、4…携帯端末位置情報サーバ
Claims (8)
- 交通機関案内メッセージ提供装置と、携帯通信端末とがネットワークを通じて接続されて構成される交通機関案内メッセージ提供システムであって、
前記交通機関案内メッセージ提供装置は、
前記携帯通信端末からの交通機関案内メッセージ提供要求に含まれる現在位置と現在時刻と交通機関と目的地とのそれぞれを示す情報を抽出する抽出手段と、
前記現在位置が示す地点と前記現在時刻が示す時点において、利用している、あるいは、利用しようとしている前記交通機関によって、前記目的地まで行く場合の経路を探索する探索手段と、
探索の結果得られた前記経路に基づいて、前記現在位置が示す地点から、前記現在時刻が示す時点において、前記交通機関を利用して前記目的地に行く場合の前記経路上におけるポイントを特定し、当該ポイントに応じて前記目的地への経路の要点を教えるための交通機関案内メッセージを形成する形成手段と、
形成された前記交通機関案内メッセージを要求元の前記携帯通信端末に提供する提供手段と
を備え、
前記携帯通信端末は、
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、
利用する交通機関を特定する交通機関特定手段と、
目的地の入力を受け付ける目的地受付手段と、
前記現在位置と前記現在時刻と前記交通機関と前記目的地とのそれぞれを示す情報を含む交通機関案内メッセージ提供要求を形成し、これを前記交通機関案内メッセージ提供装置に提供する要求形成手段と、
前記交通機関案内メッセージ提供装置から提供される前記交通機関案内メッセージを受信する受信手段と、
前記交通機関案内メッセージを、出力手段を通じて出力するように制御する出力制御手段と
を備えることを特徴とする交通機関案内メッセージ提供システム。 - 請求項1に記載の交通機関案内メッセージ提供システムであって、
前記交通機関案内メッセージ提供装置の前記形成手段で特定される経路上における前記ポイントは、降車場所、乗車位置特定情報、乗車すべき交通機関の到来順番、乗車すべき交通機関の特定情報の内の1つ以上であることを特徴とする交通機関案内メッセージ提供システム。 - 請求項1または請求項2に記載の交通機関案内メッセージ提供システムであって、
前記携帯通信端末の前記出力手段は、音声出力手段を含み、前記出力制御手段は、前記交通機関案内メッセージを、前記音声出力手段を通じて音声として出力することができるように制御することを特徴とする交通機関案内メッセージ提供システム。 - 請求項1、請求項2または請求項3に記載の交通機関案内メッセージ提供システムであって、
前記交通機関案内メッセージ提供装置と前記携帯通信端末との一方が、提供する前記交通機関案内メッセージを、あるいは、受信した前記交通機関案内メッセージを、指示された言語に翻訳する翻訳手段を備え、翻訳した交通機関案内メッセージを前記携帯通信端末の出力手段を通じて出力することを特徴とする交通機関案内メッセージ提供システム。 - 交通機関案内メッセージ提供装置と、携帯通信端末とがネットワークを通じて接続されて構成される交通機関案内メッセージ提供システムの前記交通機関案内メッセージ提供装置であって、
前記携帯通信端末からの交通機関案内メッセージ提供要求に含まれる現在位置と現在時刻と交通機関と目的地とのそれぞれを示す情報を抽出する抽出手段と、
前記現在位置が示す地点と前記現在時刻が示す時点において、利用している、あるいは、利用しようとしている前記交通機関によって、前記目的地まで行く場合の経路を探索する探索手段と、
探索の結果得られた前記経路に基づいて、前記現在位置が示す地点から、前記現在時刻が示す時点において、前記交通機関を利用して前記目的地に行く場合の前記経路上におけるポイントを特定し、当該ポイントに応じて前記目的地への経路の要点を教えるための交通機関案内メッセージを形成する形成手段と、
形成された前記交通機関案内メッセージを要求元の前記携帯通信端末に提供する提供手段と
を備えることを特徴とする交通機関案内メッセージ提供装置。 - 交通機関案内メッセージ提供装置と、携帯通信端末とがネットワークを通じて接続されて構成される交通機関案内メッセージ提供システムの前記携帯通信端末であって、
前記交通機関案内メッセージ提供装置は、前記携帯通信端末からの交通機関案内メッセージ提供要求に含まれる現在位置と現在時刻と交通機関と目的地とのそれぞれを示す情報を抽出し、前記現在位置が示す地点と前記現在時刻が示す時点において、利用している、あるいは、利用しようとしている前記交通機関によって、前記目的地まで行く場合の経路を探索し、探索の結果得られた前記経路に基づいて、前記現在位置が示す地点から、前記現在時刻が示す時点において、前記交通機関を利用して前記目的地に行く場合の前記経路上におけるポイントを特定し、当該ポイントに応じて前記目的地への経路の要点を教えるための交通機関案内メッセージを形成するし、形成された前記交通機関案内メッセージを要求元の前記携帯通信端末に提供するものであり、
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、
利用する交通機関を特定する交通機関特定手段と、
目的地の入力を受け付ける目的地受付手段と、
前記現在位置と前記現在時刻と前記交通機関と前記目的地とのそれぞれを示す情報を含む交通機関案内メッセージ提供要求を形成し、これを前記交通機関案内メッセージ提供装置に提供する要求形成手段と、
前記交通機関案内メッセージ提供装置から提供される前記交通機関案内メッセージを受信する受信手段と、
前記交通機関案内メッセージを、出力手段を通じて出力するように制御する出力制御手段と
を備えることを特徴とする携帯通信端末。 - 現在位置を取得する現在位置取得手段と、
現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、
利用する交通機関を特定する交通機関特定手段と、
目的地の入力を受け付ける目的地受付手段と、
前記現在位置が示す地点と前記現在時刻が示す時点において、利用している、あるいは、利用しようとしている前記交通機関によって、前記目的地まで行く場合の経路を探索する探索手段と、
探索の結果得られた前記経路に基づいて、前記現在位置が示す地点から、前記現在時刻が示す時点において、前記交通機関を利用して前記目的地に行く場合の前記経路上におけるポイントを特定し、当該ポイントに応じて前記目的地への経路の要点を教えるための交通機関案内メッセージを形成する形成手段と、
形成された前記交通機関案内メッセージを、出力手段を通じて出力するように制御する出力制御手段と
を備えることを特徴とする交通機関案内メッセージ提供装置。 - 交通機関案内メッセージ提供装置と、携帯通信端末とがネットワークを通じて接続されて構成される交通機関案内メッセージ提供システムで用いられる交通機関案内メッセージ提供方法であって、
前記交通機関案内メッセージ提供装置においては、
抽出手段が、前記携帯通信端末からの交通機関案内メッセージ提供要求に含まれる現在位置と現在時刻と交通機関と目的地とのそれぞれを示す情報を抽出する抽出工程と、
探索手段が、前記現在位置が示す地点と前記現在時刻が示す時点において、利用している、あるいは、利用しようとしている前記交通機関によって、前記目的地まで行く場合の経路を探索する探索工程と、
形成手段が、探索の結果得られた前記経路に基づいて、前記現在位置が示す地点から、前記現在時刻が示す時点において、前記交通機関を利用して前記目的地に行く場合の前記経路上におけるポイントを特定し、当該ポイントに応じて前記目的地への経路の要点を教えるための交通機関案内メッセージを形成する形成工程と、
提供手段が、形成された前記交通機関案内メッセージを要求元の前記携帯通信端末に提供する提供工程と
を有し、
前記携帯通信端末においては、
現在位置取得手段が、現在位置を取得する現在位置取得工程と、
現在時刻取得手段が、現在時刻を取得する現在時刻取得工程と、
交通機関特定手段が、利用する交通機関を特定する交通機関特定工程と、
目的地受付手段が、目的地の入力を受け付ける目的地受付工程と、
要求形成手段が、前記現在位置と前記現在時刻と前記交通機関と前記目的地とのそれぞれを示す情報を含む交通機関案内メッセージ提供要求を形成し、これを前記交通機関案内メッセージ提供装置に提供する要求形成工程と、
受信手段が、前記交通機関案内メッセージ提供装置から提供される前記交通機関案内メッセージを受信する受信工程と、
出力制御手段が、前記交通機関案内メッセージを、出力手段を通じて出力するように制御する出力制御工程と
を有することを特徴とする交通機関案内メッセージ提供方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012222842A JP2014075067A (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | 交通機関案内メッセージ提供システム、交通機関案内メッセージ提供装置、携帯通信端末および交通機関案内メッセージ提供方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012222842A JP2014075067A (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | 交通機関案内メッセージ提供システム、交通機関案内メッセージ提供装置、携帯通信端末および交通機関案内メッセージ提供方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014075067A true JP2014075067A (ja) | 2014-04-24 |
Family
ID=50749166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012222842A Pending JP2014075067A (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | 交通機関案内メッセージ提供システム、交通機関案内メッセージ提供装置、携帯通信端末および交通機関案内メッセージ提供方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014075067A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016115090A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | Nok株式会社 | 案内表示システム |
JP2016157412A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | ヤマハ株式会社 | 情報提供装置 |
WO2016136619A1 (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | ヤマハ株式会社 | 情報提供装置、端末装置、情報提供システム及び情報提供方法 |
WO2016178282A1 (ja) * | 2015-05-01 | 2016-11-10 | 日立マクセル株式会社 | 情報処理方法及び情報処理装置、及びそれに用いる処理プログラム |
JP6033927B1 (ja) * | 2015-06-24 | 2016-11-30 | ヤマハ株式会社 | 情報提供システムおよび情報提供方法 |
JP2016224614A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 凸版印刷株式会社 | 案内装置及び路線バス |
WO2017065266A1 (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | ヤマハ株式会社 | 情報管理システムおよび情報管理方法 |
JP2018064290A (ja) * | 2017-12-13 | 2018-04-19 | Kddi株式会社 | サーバ及びコンピュータプログラム |
JP2020041932A (ja) * | 2018-09-12 | 2020-03-19 | 株式会社ぐるなび | 情報提供システム、情報提供方法、及び情報提供プログラム |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002145069A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-22 | Jr Soken Joho System:Kk | データ通信方法、および、通信管理サーバ |
JP2003097969A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Toshiba Corp | 移動ルート案内サーバ及び移動ルート案内方法 |
JP2004138569A (ja) * | 2002-10-21 | 2004-05-13 | Toshiba Corp | 携帯型ナビゲーションシステムおよび携帯型ナビゲーション端末 |
JP2005271691A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Hitachi Software Eng Co Ltd | 最適路線検索システム |
JP2005275925A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Railway Technical Res Inst | サーバシステム |
JP2011215118A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-10-27 | Navitime Japan Co Ltd | ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラム |
-
2012
- 2012-10-05 JP JP2012222842A patent/JP2014075067A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002145069A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-22 | Jr Soken Joho System:Kk | データ通信方法、および、通信管理サーバ |
JP2003097969A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Toshiba Corp | 移動ルート案内サーバ及び移動ルート案内方法 |
JP2004138569A (ja) * | 2002-10-21 | 2004-05-13 | Toshiba Corp | 携帯型ナビゲーションシステムおよび携帯型ナビゲーション端末 |
JP2005271691A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Hitachi Software Eng Co Ltd | 最適路線検索システム |
JP2005275925A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Railway Technical Res Inst | サーバシステム |
JP2011215118A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-10-27 | Navitime Japan Co Ltd | ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラム |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016115090A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | Nok株式会社 | 案内表示システム |
CN107251121A (zh) * | 2015-02-25 | 2017-10-13 | 雅马哈株式会社 | 信息提供装置、终端装置、信息提供系统以及信息提供方法 |
JP2016157412A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | ヤマハ株式会社 | 情報提供装置 |
WO2016136619A1 (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | ヤマハ株式会社 | 情報提供装置、端末装置、情報提供システム及び情報提供方法 |
US11250704B2 (en) | 2015-02-25 | 2022-02-15 | Yamaha Corporation | Information provision device, terminal device, information provision system, and information provision method |
WO2016178282A1 (ja) * | 2015-05-01 | 2016-11-10 | 日立マクセル株式会社 | 情報処理方法及び情報処理装置、及びそれに用いる処理プログラム |
JP2016224614A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 凸版印刷株式会社 | 案内装置及び路線バス |
WO2016208366A1 (ja) * | 2015-06-24 | 2016-12-29 | ヤマハ株式会社 | 情報提供システム、情報提供方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
US10621997B2 (en) | 2015-06-24 | 2020-04-14 | Yamaha Corporation | Information providing system, information providing method, and computer-readable recording medium |
JP6033927B1 (ja) * | 2015-06-24 | 2016-11-30 | ヤマハ株式会社 | 情報提供システムおよび情報提供方法 |
WO2017065266A1 (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | ヤマハ株式会社 | 情報管理システムおよび情報管理方法 |
JP6160794B1 (ja) * | 2015-10-15 | 2017-07-12 | ヤマハ株式会社 | 情報管理システムおよび情報管理方法 |
JP2018064290A (ja) * | 2017-12-13 | 2018-04-19 | Kddi株式会社 | サーバ及びコンピュータプログラム |
JP2020041932A (ja) * | 2018-09-12 | 2020-03-19 | 株式会社ぐるなび | 情報提供システム、情報提供方法、及び情報提供プログラム |
JP7256355B2 (ja) | 2018-09-12 | 2023-04-12 | 株式会社ぐるなび | 情報提供システム、情報提供方法、及び情報提供プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014075067A (ja) | 交通機関案内メッセージ提供システム、交通機関案内メッセージ提供装置、携帯通信端末および交通機関案内メッセージ提供方法 | |
JP4437168B1 (ja) | 経路案内システム、経路探索サーバ、経路探索仲介サーバ及び経路案内方法 | |
JP4297513B1 (ja) | 経路探索システム、経路探索サーバおよび経路探索方法 | |
US20150149932A1 (en) | Information sharing system, information sharing method and terminal device | |
JP7555137B2 (ja) | 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および情報処理方法 | |
JP2004295625A (ja) | エリア情報提供システム、エリア情報提供プログラム | |
JP2008209164A (ja) | 路線図表示装置、路線図表示システム、路線図表示方法及び路線情報配信サーバ | |
KR102078177B1 (ko) | 경로선택방법을 이용한 통합경로정보제공방법 | |
US20220187097A1 (en) | Guidance system | |
JP2007303918A (ja) | 最短経路検索装置、最短経路取得システム、最短経路検索方法およびプログラム | |
JP2014066576A (ja) | タクシー運転手案内システム、案内メッセージ提供装置、携帯通信端末、タクシー運転手案内装置およびタクシー運転手案内方法 | |
JP2022003336A (ja) | 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、及び、情報処理方法 | |
CN111858812A (zh) | 出行服务方法、系统、设备及存储介质 | |
WO2014013749A1 (ja) | 情報共有システム、情報共有方法及び端末装置 | |
JP2009036720A (ja) | 情報配信システム、情報配信サーバ、携帯端末装置、及び情報配信方法 | |
US9596204B2 (en) | Determination of a navigational text candidate | |
JP5920140B2 (ja) | 情報共有システム、情報共有方法及び端末装置 | |
Flores et al. | Experiments with a public transit assistant for blind passengers | |
JP2010101668A (ja) | ナビゲーションシステム、経路探索サーバおよび候補経路表示方法 | |
JP5992281B2 (ja) | 道案内メッセージ提供システム、道案内メッセージ提供装置、携帯通信端末および道案内メッセージ提供方法 | |
Koutny et al. | PONS–Mobility assistance on footpaths for public transportation | |
JP7406837B2 (ja) | 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法 | |
JP2020073887A (ja) | 情報処理装置、サーバ装置、公共交通機関の利用案内方法、コンピュータプログラム | |
JP6164946B2 (ja) | ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーション情報取得プログラムおよびナビゲーション情報提供プログラム | |
JP2024048581A (ja) | 案内システム、情報提供装置、案内方法、情報提供方法、およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150903 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160622 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161214 |