JP2014054979A - 自転車シート - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、自転車ライダーによる圧力変形に対応する変形空間を含む自転車シートを提供する。
【解決手段】複数のフィラー粒子が変形空間の中に充填され、圧力で滑ったり転がったりすることで、自転車シートは、ライダーの身体を均一に支持し、より低い摩擦を与えることができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、車両シートに関し、具体的には、自転車シートに関する。

自転車シートは、自転車に乗っているライダーに接触するため、自転車の最も重要な部分の一つである。自転車シートの適切なセッティング、及び自転車に合わせるライダーの姿勢調整は、ライダーの全体的なパフォーマンス、乗車姿勢及び体の重心と深く関わる。

従来技術では、自転車シートに合わせるライダーの姿勢調整が適切ではない問題を解決しようとしている。一部のメーカー及びデザイナーは、ライダーの臀部痛及び尾骨の振動を避けるために、自転車シートの下にバネ支持部材を取り付ける。しかしながら、バネ支持部材の付勢力による振動と圧力は、やがて自転車シートの上に長時間に乗るライダーの臀部や尾骨に不快感を与えることになる。

また、詰め物を配置することで改良される別の自転車シートが知られている。このような詰め物は、一般的に軟質材料からなり、また座圧によって変形する。

しかしながら、詰め物は、圧力で大幅に変形するものであるため、必ずしも適切にライダーに快適感を与えるとは限らない。また、このような「詰め物」装置は、一般的に、より柔らかく且つより厚く設計される。ただし、詰め物が厚く設計されると、自転車で長期間のサイクリングをするライダーが欲する充分な支えを提供できない。詰め物がライダーを長時間支持した場合、詰め物により、ライダーの臀部や尾骨に対する摩擦面積が増加し、摩擦の時間が延ばされる。

一方、詰め物が硬く薄く設計されると、詰め物により、臀部や尾骨に対する摩擦面積が減少され、摩擦の時間が延ばされる。しかしながら、詰め物がライダーを長時間支持した場合、詰め物により、ライダーの臀部や尾骨に対して集中した圧力が長時間かかるため、痛みを感じさせることがある。

本発明の一実施形態によると、自転車シートは、主体を備える。主体は、支持部分と、発泡層と、シートカバーとを有する。また、主体は、複数のフィラー粒子を充填され、座圧によって変形するように配置される変形空間を有する。変形空間が座圧によって変形する場合、変形空間の中における粒子は、圧力で滑りや転がるように移動する。

本発明の別の実施形態によると、自転車シートは、主体を備える。主体は、支持部分及びシートカバーを有する。変形空間は、支持部分とシートカバーとの間に位置し、複数のフィラー粒子を充填される。複数のフィラー粒子は、変形空間の中に制限される。そのため、変形空間中の粒子は、圧力で滑りや転がり、また、自転車シートは、ライダーを均一に支持し、より低い摩擦を与えることができる。

本発明のさらに他の実施形態によると、自転車シートの変形空間は、発泡層の中に位置する。変形空間を発泡層の中に位置させるように、発泡層は、支持部分により閉ざされた下向きの穴又はシートカバーにより閉ざされた上向きの孔を有する。

また、複数のフィラー粒子は、同じ又は異なる大きさを有する。複数のフィラー粒子は、粉末となってよく、上述した粉末は乾燥したバルク固体であり、上述したバルク固体は、圧力で流れられる大量な極めて小さい粒子からなる。

本発明の一実施形態による自転車シートの分解図である。 図１に示す自転車シートの断面図である。 図２の自転車シートのフィラー粒子及び変形空間を示す部分断面図である。 フィラー粒子が圧力を加えられた場合の、図２の自転車シートのフィラー粒子及び変形空間を表示する部分断面図である。 本発明の別の実施形態による自転車シートの断面図である。 図４の自転車シートのフィラー粒子及び変形空間を表示する部分断面図である。 フィラー粒子が圧力を加えられた場合の、図４の自転車シートのフィラー粒子及び変形空間を表示する部分断面図である。 本発明の第３実施形態による自転車シートの断面図である。 図６の自転車シートのフィラー粒子及び変形空間を表示する部分断面図である。 複数のフィラー粒子が圧力で滑りや転がる場合の、図６の自転車シートのフィラー粒子及び変形空間を表示する部分断面図である。 第１設置モードにおける自転車シートの変形空間の透視図である。 第２設置モードにおける自転車シートの変形空間を表示する透視図である。 第３設置モードにおける自転車シートの変形空間を表示する透視図である。 第４設置モードにおける自転車シートの変形空間を表示する透視図である。 第５設置モードにおける自転車シートの変形空間を表示する透視図である。 本発明の第４実施形態による自転車シートの断面図である。

本発明は、添付図面を参照し、実施形態の下記詳細な説明を読むことで、より十分に理解することができる。図１は、本発明の一実施形態による自転車シートの分解図である。図２は、図１に示す自転車シートの断面図である。

自転車シートは、一対の平行支持レール１００と、平行支持レール１００に取り付けられる主体２００と、を備える。主体２００は、支持部分２１０と、発泡層２２０と、シートカバー２３０とを有する。支持部分２１０は、平行支持レール１００に接続される。発泡層２２０は、支持部分２１０を覆い、シートカバー２３０は、発泡層２２０の上を覆う。主体２００の発泡層２２０は、２つの変形空間２２１を有する。発泡層２２０及びシートカバー２３０は、軟質材料からなり、支持部分２１０は、硬質材料からなる。この２つの変形空間２２１は、支持部分２１０と発泡層２２０との間に挟まれ、それぞれは支持部分２１０により閉ざされる。変形空間２２１は、複数のフィラー粒子３００を充填され、座圧によって変形する。フィラー粒子３００は、変形空間２２１の中に密集して充填される。変形空間２２１が座圧により変形すると、フィラー粒子３００は、変形空間２２１において圧力で滑ったり転がったりする。

図３Ａは、図２の自転車シートのフィラー粒子３００及び変形空間２２１を表示する部分断面図である。図３Ｂは、フィラー粒子３００が圧力で滑ったり転がったりした場合の、図２の自転車シートのフィラー粒子３００及び変形空間２２１を表示する部分断面図である。変形空間２２１が低い座圧で変形する場合、フィラー粒子３００は、変形空間２２１において圧力で滑ったり転がったりする。フィラー粒子３００は、変形空間２２１において自由に転がってぶつかるため、主体２００と自転車シートの上に乗るライダーとの間の摩擦を減少する。変形空間２２１が高い座圧で変形する場合、フィラー粒子３００は、変形空間２２１に締め付けられる。フィラー粒子３００は、変形空間２２１の中に充填されているので、自転車シートの上に乗るライダーが支持部分２１０に直接にぶつかることを防止する。

図４は、本発明の別の実施形態による自転車シートの断面図である。図５Ａは、図４のフィラー粒子３００を表示する部分断面図であり、また変形空間２２１には座圧がかけられていない。図５Ｂは、図４のフィラー粒子３００を表示する部分断面図であり、またフィラー粒子３００は圧力を加えられている。そのうち、主体２００の発泡層２２０は、２つの変形空間２２１を有する。発泡層２２０及びシートカバー２３０は、軟質材料からなり、支持部分２１０は、硬質材料からなる。２つの変形空間２２１は、発泡層２２０の中に位置し、それぞれ発泡層２２０により閉ざされている。発泡層２２０の一部及び支持部分２１０は、変形空間２２１の底部を支える。そのため、変形空間２２１は、より柔らかい感覚を与える大幅な変形が可能である。

図６は、本発明の第３実施形態による自転車シートの断面図である。図７Ａは、図６の自転車シートのフィラー粒子３００及び変形空間２２１を表示する部分断面図であり、また変形空間２２１には座圧がかけられていない。図７Ｂは図６の自転車シートのフィラー粒子３００及び変形空間２２１を表示する部分断面図であり、またフィラー粒子３００は圧力を加えられている。そのうち、主体２００の発泡層２２０は、２つの変形空間２２１を有する。発泡層２２０及びシートカバー２３０は、軟質材料からなり、支持部分２１０は、硬質材料からなる。その２つの変形空間２２１は、発泡層２２０の上に位置し、それぞれシートカバー２３０により閉ざされている。発泡層２２０の一部及び支持部分２１０は、変形空間２２１の底部を支える。そのため、変形空間２２１は、大幅な変形が可能であり、またライダーの臀部や尾骨にはより柔らかい感覚を与える。

図８において、自転車シートの主体は、３つの変形空間２２１を有する。後方に位置する２つの変形空間２２１は、ライダーの臀部を受けるように成形される。前方に位置する１つの変形空間２２１は、会陰でまったく圧力を発生させないという非常に重要な利点を有する。

図９及び図１０において、自転車シートの主体は、１つの変形空間２２１を有しており、この変形空間２２１は、必要に応じて異なるサイズに設計されてよい。

図１１において、自転車シートの主体は、互いに対応してライダーの臀部を受ける２つの変形空間２２１を有する。

図１２において、自転車シートの主体は、１つの変形空間２２１を有しており、また前方に配置されたこの変形空間２２１は、会陰でまったく圧力を発生させない。

図１３は、第４実施形態による自転車シートの断面図である。自転車シートは、一対の平行支持レール１００、及び一対の平行支持レール１００に取り付けられた主体２００を備える。主体２００は、支持部分２１０及びシートカバー２３０を含む。支持部分２１０は、平行支持レール１００に接続される。シートカバー２３０は、支持部分２１０の上を覆う。主体２００の支持部分２１０は、２つの変形空間２２１を有する。シートカバー２３０は、軟質材料からなり、支持部分２１０は、硬質材料からなる。その２つの変形空間２２１は、支持部分２１０とシートカバー２３０との間に挟まれ、それぞれシートカバー２３０により閉ざされている。変形空間２２１は、複数のフィラー粒子３００を充填され、座圧によって変形する。フィラー粒子３００は、変形空間２２１の中に密集して充填される。変形空間２２１が座圧により変形すると、フィラー粒子３００は、変形空間２２１において圧力で滑ったり転がったりする。

本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、本発明の構造に対して様々な修正や変更を加えることができることは、当業者にとって明らかである。前述の事情に鑑みて、前記修正及び変更が特許請求の範囲に属する限り、本発明は、その修正や変更を包含しようとする。

１００ 平行支持レール
２００ 主体
２１０ 支持部分
２２０ 発泡層
２２１ 変形空間
２３０ シートカバー
３００ フィラー粒子

Claims (10)

1. 支持部分と、発泡層と、シートカバーと、変形空間とを有する主体を備え、
   前記変形空間は、複数のフィラー粒子を充填され、座圧によって変形するように配置されている自転車シート。
2. 前記変形空間は、前記発泡層の中に位置している請求項１に記載の自転車シート。
3. 前記変形空間は、前記発泡層の中に位置しており、
   前記発泡層は、前記支持部分により閉ざされた下向きの孔を有する請求項１に記載の自転車シート。
4. 前記変形空間は、前記発泡層の中に位置しており、
   前記発泡層は、前記シートカバーにより閉ざされた上向きの孔を有する請求項１に記載の自転車シート。
5. 前記複数のフィラー粒子は、同じ大きさを有する請求項１に記載の自転車シート。
6. 前記複数のフィラー粒子は、異なる大きさを有する請求項１に記載の自転車シート。
7. 前記複数のフィラー粒子は、プラスチック材料、皮革材料又は織物材料からなる請求項１に記載の自転車シート。
8. 前記複数のフィラー粒子は、木質材料、金属材料又はプラスチック材料に由来する請求項１に記載の自転車シート。
9. 前記発泡層は、弾性支持材料からなる請求項１に記載の自転車シート。
10. 支持部分と、シートカバーと、前記支持部分と前記シートカバーとの間に位置する変形空間とを含む主体と、
    前記変形空間に充填されて、前記変形空間の中に制限される複数のフィラー粒子と、
    を備える自転車シート。

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