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JP2014047073A - 厚み検出装置及び媒体取引装置 - Google Patents

厚み検出装置及び媒体取引装置 Download PDF

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JP2014047073A
JP2014047073A JP2012194196A JP2012194196A JP2014047073A JP 2014047073 A JP2014047073 A JP 2014047073A JP 2012194196 A JP2012194196 A JP 2012194196A JP 2012194196 A JP2012194196 A JP 2012194196A JP 2014047073 A JP2014047073 A JP 2014047073A
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JP2012194196A
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Kinya Maekawa
欽弥 前川
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】信頼性を高める厚み検出装置及び媒体取引装置を提供する。
【解決手段】厚み検出ユニット47は、搬送路を搬送される紙幣に当接すると共に、幅方向に沿った基準軸40を中心に回転し、外周面の他の部分よりも高い摩擦係数でなるゴムリング50が当該外周面を周回するよう嵌め込まれた基準ローラ41と、基準ローラ41に接触することにより基準軸40と略平行なベアリングシャフト52を中心に回転し、ゴムリング50の外側に隙間SPを形成するよう設けられた厚み検知ローラ42とを設ける。
【選択図】図8

Description

本発明は厚み検出装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動預払機としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金口と、投入された紙幣の金種、真偽及び正損を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、金種ごとに紙幣を格納する金種カセットとを有するものが提案されている。
この現金自動預払機は、入金取引において、顧客が紙幣入出金口に紙幣を投入すると、投入された紙幣を鑑別部で鑑別し、正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部で保留する一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣を紙幣入出金口へ戻して顧客に返却する。続いて現金自動預払機は、顧客により入金金額が確定されると、一時保留部に保留した紙幣の金種を鑑別部により再鑑別し、その金種に応じた金種カセットへ収納する。
ところで紙幣のなかには、一部が折り曲げられ、或いは粘着テープ等の異物が貼り付けられる等により、厚さが異なるものがある。そこで鑑別部として、光学センサや磁気センサ等により各種特性を検出すると共に厚みを検出した上で、それぞれの検出結果を総合して紙幣の種類や真偽等を判別するようになされたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば図11に示すように、従来の鑑別部114では、厚み検出部129により紙幣の厚みを検出するようになされている。この厚み検出部129は、互いに同様に構成された所定個数の厚み検出ユニット147が左右方向に並べて配置された構成となっている。
図12〜図15に示すように、この厚み検出ユニット147は、搬送路24の下側に基準軸40を中心に回転する基準ローラ141が配置され、その上側にベアリングシャフト152を中心に回転する厚み検知ローラ142(142R及び142L)と、当該ベアリングシャフト152を介して当該厚み検知ローラ142を支持するブラケット143とが配置されている。
ブラケット143は、ブラケット回動軸44を中心に回動し得るようになされており、またその上側に取り付けられたスプリング45により、下方向へ付勢されている。さらにブラケット143の上面には、変位量を検出する変位センサ46が配置されている。
この鑑別部114は、搬送される紙幣を厚み検出ユニット147の基準ローラ141と厚み検知ローラ142との間に挟み込み、当該紙幣の厚さに応じて厚み検知ローラ142が上下方向に変位する際に、変位センサ46によりブラケット143の変位量を厚み検知ローラ142の変位量として検出する。
そして鑑別部114は、厚み検知ローラ142の変位量を紙幣の厚さとして検出し、検出した厚さを予め記憶している厚さの基準値と比較することにより、折れ曲がりや異物の貼り付け等の有無を判断するようになされている。
すなわち厚み検出ユニット147では、紙幣の厚さを正確に検出するべく、変形しにくい硬質な材料である金属製の厚み検知ローラ142と、同じく金属製の基準ローラ141とを用いている。このため、金属製でなる厚み検知ローラ142及び基準ローラ141と、紙幣との摩擦係数は比較的小さいものとなっている。
また厚み検出ユニット147では、紙幣の折れ曲がりや皺により、検出する厚さに変化が極力生じないように、基準ローラ141に対する厚み検知ローラ142の押圧力を大きくしている。このため、厚み検知ローラ142と基準ローラ141との間に紙幣を挟み込む際には、比較的大きな抵抗が発生する。
特開2001−160166公報(第4図)
このように厚み検出ユニット147においては、基準ローラ141に対する厚み検知ローラ142の押圧力が強いため紙幣を引き込みにくいにも拘わらず、紙幣に対する基準ローラ141及び厚み検知ローラ142の摩擦係数が小さくなっていた。
このため厚み検出ユニット147では、剛性が低下した紙幣や端面が劣化した紙幣が搬送されて来た場合、正常に挟み込むことができず、紙幣のジャムを発生させてしまい、信頼性が低下してしまうおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を高め得る厚み検出装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の厚み検出装置においては、所定の搬送路を搬送される紙葉状の媒体に当接すると共に、当該媒体の搬送方向と直交する幅方向に沿った基準軸を中心に回転し、外周面の他の部分よりも高い摩擦係数でなる高摩擦部が当該外周面を周回するよう形成された基準ローラと、基準ローラに接触することにより基準軸と略平行なシャフトを中心に回転し、高摩擦部の外側に隙間を形成するよう設けられた検知ローラと、検知ローラを基準ローラに対し搬送路を挟んで対向させ当該基準ローラに離接可能に支持すると共に、当該検知ローラを当該基準ローラに押し付ける支持体と、検知ローラが基準ローラに離接する方向に関する検知ローラの変位量を検出する変位センサとを設けるようにした。
この厚み検出装置は、媒体の厚さを正確に検出しつつ、高摩擦部により当該媒体を基準ローラと検知ローラとの間に確実に引き込みことができる。
また本発明の媒体取引装置においては、紙葉状の媒体に関する取引を受け付ける受付部と、受付部により受け付けた媒体を搬送する搬送部と、搬送部により搬送され所定の搬送路を搬送される媒体に当接すると共に、当該媒体の搬送方向と直交する幅方向に沿った基準軸を中心に回転し、外周面の他の部分よりも高い摩擦係数でなる高摩擦部が当該外周面を周回するよう形成された基準ローラと、基準ローラに接触することにより基準軸と略平行なシャフトを中心に回転し、高摩擦部の外側に隙間を形成するよう設けられた検知ローラと、検知ローラを基準ローラに対し搬送路を挟んで対向させ当該基準ローラに離接可能に支持すると共に、当該検知ローラを当該基準ローラに押し付ける支持体と、検知ローラが基準ローラに離接する方向に関する検知ローラの変位量を検出する変位センサとを設けるようにした。
この媒体取引装置は、媒体の厚さを正確に検出しつつ、高摩擦部により当該媒体を基準ローラと検知ローラとの間に確実に引き込みことができる。
本発明によれば、媒体の厚さを正確に検出しつつ、高摩擦部により当該媒体を基準ローラと検知ローラとの間に確実に引き込みことができる。かくして本発明は、信頼性を高め得る厚み検出装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動預払機の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 鑑別部の構成(1)を示す左側面図である。 鑑別部の構成(2)を示す平面図である。 厚み検出ユニットの構成(1)を示す正面図である。 厚み検出ユニットの構成(2)を示す平面図である。 厚み検出ユニットの構成(3)を示す左側面図である。 厚み検出ユニットの構成(4)を示す図6におけるA−A線断面図である。 紙幣が搬送される様子を示す断面図である。 異物が隙間に入り込んだ状態を示す断面図である。 従来の鑑別部の構成を示す左側面図である。 従来の厚み検出ユニットの構成(1)を示す正面図である。 従来の厚み検出ユニットの構成(2)を示す平面図である。 従来の厚み検出ユニットの構成(3)を示す左側面図である。 従来の厚み検出ユニットの構成(4)を示す図13におけるA−A線断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の全体構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行うようになされている。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになされている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。
入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになされている。因みに紙幣は、例えば長方形の紙で構成されている。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。
テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられるようになされている。
レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行うようになされている。
また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部9Aを有しており、この記憶部9Aに種々の情報を記憶させるようになされている。
紙幣入出金機10は、図2に側面図を示すように、紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み合わされた構成となっている。また紙幣入出金機10の各部分は、紙幣制御部11により制御されるようになされている。
紙幣制御部11は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理等、種々の処理を行うようになされている。
また紙幣制御部11は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部11A(図1)を有しており、この記憶部11Aに種々の情報を記憶させるようになされている。
紙幣制御部11は、例えば顧客が紙幣を入金する入金取引を行う場合、操作表示部6を介して所定の操作入力を受け付けた後、入出金口5のシャッタを開いて入出金部12内へ紙幣を投入させる。
入出金部12は、収容器12Aに紙幣が投入されると、入出金口5のシャッタを閉じて当該収容器12Aから紙幣を1枚ずつ取り出し、搬送部13へ受け渡す。搬送部13は、長方形の紙葉状に構成された紙幣を短手方向に沿って進行させ、鑑別部14へ搬送する。
鑑別部14は、その内部で紙幣を搬送しながら当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等を鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部11へ通知する(詳しくは後述する)。これに応じて紙幣制御部11は、取得した鑑別結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定する。
特に鑑別部14は、予め設定された幅方向(左右方向)の長さ(以下、異物検出幅WNとも呼ぶ)以上の幅を有する異物の貼り付きを検出した際、その紙幣を取引すべきでない紙幣(以下では異常紙幣とも呼ぶ)として鑑別する。
このとき搬送部13は、鑑別部14において正常と鑑別された紙幣(いわゆる正券)を一時保留部15へ搬送する等して一時的に保留させる一方、取引すべきでないと鑑別された異常紙幣(いわゆる損券や偽券等)を入出金部12へ搬送して顧客に返却する。
その後紙幣制御部11は、操作表示部6を介して顧客に入金金額を確定させ、一時保留部15に保留している紙幣を搬送部13により鑑別部14へ搬送してその金種及び損傷の程度等を鑑別させ、その鑑別結果を取得する。
そして紙幣制御部11は、紙幣の損傷の程度が大きければ、これを再利用すべきでない紙幣として搬送部13によりリジェクトカセット16へ搬送して収納させ、損傷の程度が小さければ、これを再利用すべき紙幣として搬送部13により搬送させ、その金種に応じた紙幣カセット17に収納させるようになされている。
[1−2.鑑別部の構成]
鑑別部14は、図3及び図4に示すように、直方体状の鑑別部筐体21内において、上側の上部ユニット22と下側の下部ユニット23との間に搬送路24を形成しており、この搬送路24に沿って紙幣を前方向又は後方向へ走行させながら、制御部20の制御に基づき当該紙幣の鑑別処理を行うようになされている。
また鑑別部14には、鑑別部筐体21内を後側から前側へ向かうように、第1搬送部25、磁気検出部26、第2搬送部27、光学検出部28及び厚み検出部29といった各モジュールが順次配置されている。
因みに図3は、鑑別部14の左側面図であるが、説明の都合上、鑑別部筐体21の左側板等を省略して内部の各部品を模式的に表している。また図4は、鑑別部14の平面図であるが、説明の都合上、鑑別部筐体21の上面板等を省略して内部の各部品等を模式的に表している。
[1−2−1.搬送部の構成]
第1搬送部25は、搬送路24の上側に配置された軸32及びテンションローラ33と、当該搬送路24の下側に配置された軸34及び搬送ローラ35とにより構成されている。
軸34は、左右に細長い円柱状でなり、円環状に構成された5個の搬送ローラ35を所定間隔ごとに貫通している。この軸34は、図示しない駆動モータや当該駆動モータと歯合された駆動ギヤ等を介して駆動力が伝達されることにより、搬送ローラ35と一体に回転する。
搬送ローラ35は、ゴム系の弾性部材により構成されており、紙幣に対し高い摩擦力を有するようになされている。
軸32は、軸34と同様に左右に細長い円柱状に構成されると共に、鑑別部筐体21に対し上下方向へ揺動可能に保持されており、図示しないスプリングにより下方向へ付勢されている。因みにこの軸32は、軸34と異なり、回転しないようになされている。
また軸32は、円環状に構成された5個のテンションローラ33を所定間隔ごとに貫通している。因みにテンションローラ33は、搬送ローラ35と対向する箇所に設けられている。テンションローラ33は、いわゆるボールベアリングと同様に構成されており、軸32に固定された内輪に対し外輪を円滑に回転させ得るようになされている。
かかる構成により第1搬送部25は、テンションローラ33を搬送ローラ35に押し付け、両者の間である搬送路24に紙幣が存在する場合、テンションローラ33の外輪を円滑に回転させながら、搬送ローラ35の回転駆動力をこの紙幣に伝達する。
これにより第1搬送部25は、搬送路24に沿って前方向又は後方向へ紙幣を搬送するようになされている。
また第2搬送部27は、第1搬送部25と同様に構成されており、それぞれ搬送路24に沿って前方向又は後方向へ紙幣を搬送するようになされている。
[1−2−2.磁気検出部の構成]
磁気検出部26は、搬送路24の上側に磁気センサ38が配置されている。一方、紙幣は、局所的に磁性を帯びた磁気インクを用いて印刷されている。
そこで磁気検出部26は、磁気センサ38により、搬送路24を搬送される紙幣の磁気を検出し、その検出結果を制御部20へ送出する。
これに応じて制御部20は、磁気センサ38から取得した紙幣の磁気検出結果を用いて当該紙幣の真偽や金種等を判定する。
[1−2−3.光学検出部の構成]
光学検出部28は、上側の反射センサ部36と下側の透過センサ部37とにより構成されている。
反射センサ部36は、下方向へ向けて所定の照射光を照射すると共に、当該照射光の一部が紙幣の表面において反射されてなる反射光を受光し、その受光結果を制御部20へ送出する。この反射光は、紙幣における光の反射パターンを表すことになる。
透過センサ部37は、上方向からの光、すなわち反射センサ部36からの照射光のうち紙幣を透過してなる透過光を受光し、その受光結果を制御部20へ送出する。この透過光は、紙幣における光の透過パターンを表すことになる。
かかる構成により光学検出部28は、紙幣の反射パターン及び透過パターンを検出し、その検出結果を制御部20へ送出する。これに応じて制御部20は、光学検出部28から取得した紙幣の反射パターン及び透過パターンを用いて当該紙幣の真偽や金種、或いは損傷の程度(正損)等を判定するようになされている。
[1−2−4.厚み検出部の構成]
厚み検出部29は、互いに同様に構成された4個の厚み検出ユニット47(47A〜47D)が左右方向に沿って、すなわち紙幣の搬送方向と直行する幅方向に沿って、一列に並べて配置された構成となっている。
図5に示すように、厚み検出ユニット47は、搬送路24の下側に配置された基準ローラ41と、当該搬送路24の上側に配置された厚み検知ローラ42(42R及び42L)とを中心に構成されている。
基準ローラ41は、所定の金属材料でなり、全体として左右に長い円筒形状に形成され、細長い円柱状の基準軸40により左右方向に貫通されている。この基準軸40は、厚み検出部筐体30(図3及び図4)によりベアリング62を介して回転自在に支持されている。また基準軸40は、図示しない駆動手段により回転駆動され、基準ローラ41と一体に回転する。
基準ローラ41には、後述するスペーサ58の下部において外周面を周回するよう、リング溝48が刻設されている。
当該リング溝48には、基準ローラ41の外周面よりも高い摩擦係数を有するゴム系の弾性部材でなる円環状のゴムリング50が嵌め込まれ、当該ゴムリング50の外径は、基準ローラ41の外径よりも僅かに大きくなっている。これによりゴムリング50の外周面は、基準ローラ41の外周面よりも僅かに外側へ突出している。
このゴムリング50は、当該ゴムリング50の開口の中心を左右方向に貫く中心線CLに平行な面における断面(以下では、中心線平行断面とも呼ぶ)が円形状となっている。
基準ローラ41のゴムリング50の上部には、当該ゴムリング50に接触しないよう左右方向に所定の間隔WRを空けて、厚み検知ローラ42R及び42Lがベアリングシャフト52に貫通されている。
厚み検知ローラ42(42R及び42L)は、円筒形状でなり、いわゆるボールベアリングと同様に構成されており、ベアリングシャフト52に固定された内輪54(54R及び54L)に対し外輪56(56R及び56L)を円滑に回転させ得るようになされている。
厚み検知ローラ42Rと42Lとの間には、スペーサ58がベアリングシャフト52に貫通されている。これにより厚み検知ローラ42R及び42Lは、間隔WRを保ちつつ互いに接触することなく滑らかに回転することができる。
またスペーサ58の外径は、厚み検知ローラ42よりも小さく形成されている。このためゴムリング50とスペーサ58との間の空間には、隙間SPが形成される。
また間隔WRは、ゴムリング50が基準ローラ41の外周面から突出する左右方向の幅よりも長く構成されていることにより、厚み検知ローラ42R及び42Lは、ゴムリング50に接触することなく滑らかに回転することができる。さらに間隔WRは、上述した異物検出幅WN(例えば5mm)よりも小さく形成されている。
ベアリングシャフト52は、左右両端においてブラケット43により支持されている。ブラケット43は、薄板状の金属材料でなり、その天板における左右の端部がそれぞれ下方へ折り曲げられることにより側板を形成しており、左右の側板における前側に、ベアリングシャフト52と対応する孔径の軸孔が穿設されている。
ブラケット43は、左右の側板における軸孔から、ベアリングシャフト52の左右両端に形成された雌ネジに皿ネジ60L及び60Rを螺合させることにより、ベアリングシャフト52を左右両側から締め付け、固定させる。
また厚み検知ローラ42L及び42Rとブラケット43との間には、円環状のスペーサ62L及び62Rがそれぞれ皿ネジ60L及び60Rに貫通されている。これにより厚み検知ローラ42R及び42Lは、ブラケット43との間隔を保ちつつ接触することなく滑らかに回転することができる。
またブラケット43は、左右の側板における軸孔よりも後方に回動孔が穿設されており、厚み検出部筐体30に対し円柱状のブラケット回動軸44を介して回動自在に取り付けられている。このためブラケット43は、ブラケット回動軸44を回動中心として回動することにより、厚み検知ローラ42を上下に変位させることができる。
ブラケット43の天板と厚み検出部筐体30の天板部分との間には、コイルばねでなるスプリング45が自然状態から圧縮された状態で取り付けられている。
スプリング45は、自然状態への復元力が作用することにより、厚み検出部筐体30に対しブラケット43の天井板を下方向へ押し付け、当該ブラケット43における左右の側板を介して厚み検知ローラ42を下方向へ、すなわち基準ローラ41へ向けて押し付ける。
また厚み検出部筐体30内におけるブラケット43の上方には、変位センサ46が設けられている。変位センサ46は、厚み検知ローラ42が基準ローラ41へ当接するときの位置を基準とし、ブラケット43の天板における相対的な変位量を検出して、その検出結果を制御部20へ送出するようになされている。
制御部20は、この検出結果と予め記憶している厚さの基準値とを比較することにより、変位量が紙幣1枚分又は複数枚分のいずれに相当するかを判定し、折れ曲がりや異物の貼り付け等の有無を判断する。
かかる構成により厚み検出部29では、搬送路24に何も搬送されていない場合、スプリング45の作用により厚み検知ローラ42を基準ローラ41に当接させる。これにより厚み検知ローラ42は、基準ローラ41から回転駆動力を伝えられ、当該基準ローラ41の回転に合わせて回転する。このとき厚み検出部29は、変位センサ46によりブラケット43が基準となる高さに位置していることを検出し、その検出結果を制御部20へ送出することができる。
その一方で厚み検出部29では、搬送路24に紙幣が搬送されている場合、厚み検知ローラ42と基準ローラ41との間に当該紙幣を挟持するため、当該紙幣の厚さに応じてブラケット43及び厚み検知ローラ42が上方向へ変位する。このとき厚み検出部29は、変位センサ46によりブラケット43の変位量を厚み検知ローラ42の変位量として検出し、その検出結果を制御部20へ送出することができる。
[1−3.動作及び効果]
以上の構成において、鑑別部14は、搬送路24に沿って紙幣を前方向又は後方向へ搬送し、厚み検出部29の厚み検出ユニット47A〜47Dそれぞれにおいて、紙幣を基準ローラ41と厚み検知ローラ42との間に挟み込む。
厚み検出ユニット47においては、ゴムリング50が基準ローラ41の外周面よりも僅かに突出しているので、まずゴムリング50と厚み検知ローラ42とが紙幣を挟んで引き込む。
このとき図9に示すように、厚み検出ユニット47は、突出したゴムリング50の外形形状に沿って上方向に膨らむよう撓んだ紙幣BLを、厚み検知ローラ42により下方向に付勢する。
これにより厚み検知ローラ42は、ゴムリング50を下方向に潰すように紙幣BLを押し付けることにより、ゴムリング50と紙幣BLとの間に大きな摩擦力を発生させながら、当該紙幣BLを引き込む。
このように厚み検出ユニット47は、基準ローラ41の外周面よりも高い摩擦係数を有するゴムリング50が紙幣に接触することにより、紙幣を確実に引き込むことができる。
また厚み検出ユニット47は、従来の厚み検出ユニット147と同様に、基準ローラ41に対する厚み検知ローラ142の押圧力を大きく保つことにより、紙幣の折れ曲がりや皺による、検出する厚さの変化を極力抑えつつ、金属製の厚み検知ローラ42と基準ローラ41とを用いることにより、紙幣の厚さを正確に検出することができる。
またゴムリング50は、基準ローラ41の外周面よりも僅かに突出しているため、例えば、円筒形状の基準ローラ41の一部に高い摩擦係数の液状の素材を塗布する(基準ローラ41の外周面から殆ど突出しない)場合と比較して、紙幣は上方向へ大きく撓むこととなる。
このように大きく撓んだ紙幣を厚み検知ローラ42によりゴムリング50に押し付ける場合、撓みの小さい紙幣よりも強くゴムリングに押し付けることができ、大きな摩擦力を発生させることができるため、厚み検出ユニット47は、確実に紙幣を引き込むことができる。
また厚み検出ユニット47は、円筒形状の基準ローラ41の一部にリング溝48を刻設し、ゴムリング50を嵌め込むようにしたため、例えば円筒形状の一部が周回するよう突出した形状の基準ローラを新たに製造するよりも、従来の基準ローラ141(図15)を利用して簡易に作成することができる。
ところで、仮にゴムリング50の上方向に隙間SPが形成されていない場合、紙幣が基準ローラ41と厚み検知ローラ42との間を通過する際、紙幣の撓みにより厚み検知ローラ42が上方向へ持ち上げられてしまう可能性がある。この場合、厚み検出ユニット47は、紙幣に折れ曲がりや皺が発生していると判断してしまうおそれがある。
これに対し厚み検出ユニット47は、ゴムリング50の外側に隙間SPを形成するようにした。このため図9に示すように、厚み検知ローラ42が紙幣BLの厚さに応じた距離だけ上方向へ変位すると共に、ゴムリング50により基準ローラ41より僅かに膨らんだ紙幣BLの変形部分は、隙間SPに入り込む。
このため厚み検出ユニット47は、紙幣の撓みを隙間SPに逃がすことができ、厚み検知ローラ42を紙幣BLの厚さよりも上方向へ変位させてしまうことがない。これにより厚み検出ユニット47は、紙幣に不良が発生していると誤認識することなく、精度良く紙幣の不良を認識することができる。
ところで、厚み検出ユニット47において、基準ローラ41の外周面に対するゴムリング50の突出量が大きい場合、紙幣が当該ゴムリング50に強く押し付けられるため、大きな摩擦力が生じ、より確実に紙幣を引き込むことができる。
しかしながらその場合、ゴムリング50により上方向に大きく撓んだ紙幣によって厚み検知ローラ42が持ち上げられてしまうため、厚み検出ユニット47は、正常紙幣を異常紙幣であると誤検出してしまう可能性がある。
またゴムリング50は、硬度が低い(すなわち軟らかい)場合、紙幣によって下方向にやや押し潰されるよう変形することにより、紙幣に接触する面積が大きくなる。これによりゴムリング50は、紙幣との間に大きな摩擦力を発生させることができる。
また、ゴムリング50により紙幣が撓んだとしても、当該ゴムリング50が潰れるため、紙幣の撓み量は少なくなる。すなわちゴムリング50は、紙幣の撓みにより厚み検知ローラ42を持ち上げてしまうことを抑止できる。
このため厚み検出ユニット47は、正常紙幣を異常紙幣であると誤検出してしまう可能性を低くすることができる。しかしながらゴムリング50が柔らかい場合、強度が落ち、寿命が短い傾向にある。
これに対しゴムリング50は、硬度が高い(すなわち硬い)場合、変形量が小さくなるため紙幣に接触する面積が小さくはなるが、強度があり、寿命が長い傾向にある。
しかしながら、ゴムリング50により紙幣が撓んだ際、当該ゴムリング50があまり潰れないため、紙幣の撓み量は大きくなる。すなわちゴムリング50は、紙幣の撓みにより厚み検知ローラ42を持ち上げてしまう可能性がある。
このため厚み検出ユニット47においては、ゴムリング50の硬度が高い場合、正常紙幣を異常紙幣と誤検出してしまう可能性がある。
これを考慮し、本実施の形態においては、ゴムリング50の寿命を実用上問題ないレベルに保ちつつ、正常紙幣を異常紙幣と誤検出してしまうことがないよう、ゴムリング50の硬度と基準ローラ41の外周面に対する突出量とが設定されている。
さらに厚み検出ユニット47は、厚み検知ローラ42Rと厚み検知ローラ42Lとの間隔WRを、異物検出幅WNよりも小さく形成するようにした。
ここで、仮に間隔WRが異物検出幅WN以上であった場合、図10に示すように、厚み検出ユニット47として本来であれば検出すべき幅を有する異物FOが、隙間SPに入り込んでしまう可能性がある。
この場合厚み検知ローラ42は、異物FOによって持ち上げられないため、変位センサ46は、異物FOによる変位量を検出することができない。すなわち厚み検出ユニット47は、検出すべき幅を有する異物FOを検出できなくなってしまう可能性がある。
これに対し厚み検出ユニット47は、間隔WRを、異物検出幅WNよりも小さく形成するようにした。
これにより厚み検出ユニット47は、検出すべき幅を有する異物が隙間SPに入り込んでしまうことを防ぎ、異物を精度良く検出することができる。
以上の構成によれば、鑑別部14は、厚み検出部29の各厚み検出ユニット47A〜47Dにおいて、搬送路24を搬送される紙幣に当接すると共に、当該紙幣の搬送方向と直交する幅方向に沿った基準軸40を中心に回転し、外周面の他の部分よりも高い摩擦係数でなる高摩擦部としてのゴムリング50が当該外周面を周回するよう形成された基準ローラ41と、基準ローラ41に接触することにより基準軸40と略平行なベアリングシャフト52を中心に回転し、ゴムリング50の外側に隙間SPを形成するよう設けられた厚み検知ローラ42と、厚み検知ローラ42を基準ローラ41に対し搬送路24を挟んで対向させ当該基準ローラ41に離接可能に支持すると共に、当該厚み検知ローラ42を当該基準ローラ41に押し付ける支持体と、厚み検知ローラ42が基準ローラ41に離接する方向に関する厚み検知ローラ42の変位量を検出する変位センサ46と設けるようにした。
このため厚み検出ユニット47は、紙幣の厚さを正確に検出しつつ、基準ローラ41の外周面よりも高い摩擦係数を有するゴムリング50により当該紙幣を基準ローラと厚み検知ローラとの間に確実に引き込みことができ、信頼性を向上させることができる。
[2.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、搬送路24の下側に位置し上下方向に可動しない基準ローラ41にゴムリング50を嵌め込む一方、搬送路24の上側に位置し上下方向に可動する厚み検知ローラ42を、ゴムリング50を避けるように配置する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、搬送路24の上側に位置し上下方向に可動する厚み検知ローラにゴムリングを嵌め込む一方、搬送路24の下側に位置し上下方向に可動しない基準ローラ41に、ゴムリングが接触しないような溝を刻設しても良い。
しかしながら、本発明のように回転駆動力を発生する基準ローラ41にゴムリング50を嵌め込んだ方が、当該基準ローラ41に従動して回転する厚み検知ローラ42にゴムリングを嵌め込む場合よりも、ゴムリングと紙幣との間に強い摩擦力を発生させることができ、より確実に紙幣を引き込むことができる。
また上述した実施の形態においては、ゴムリング50に接触しないように、当該ゴムリング50の外側に隙間SPを形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、スペーサ58をゴムリング50に接触するように設けても良い。
この場合、特にゴムリングを硬度の低い素材で形成すると、紙幣にゴムリングが下方向へ押し付けられて大きく潰れるため、紙幣の撓みを小さくすることができ、厚み検知ローラ42が持ち上げられることを抑止することができる。
さらに上述した実施の形態においては、1個の厚み検出ユニット47に対し、スペーサ58を間に介して2個の厚み検知ローラ42R及び42Lを設ける場合について述べた。
本発明はこれに限らず、基準ローラ41のゴムリング50に対応する部分が周回するよう刻設された1個の厚み検知ローラを用いても良い。
また上述した実施の形態においては、厚み検知ローラ42R及び42Lとスペーサ58とを独立した構成とする場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば厚み検知ローラ42R及び42Lそれぞれの内輪54R及び54Lとスペーサ58とを一体化させても良い。
さらに上述した実施の形態においては、1本のベアリングシャフト52によって厚み検知ローラ42R及び42Lを支持する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、厚み検知ローラ42Rと厚み検知ローラ42Lとのそれぞれを独立したベアリングシャフトで支持しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、基準ローラ41に刻設されたリング溝48に、中心線平行断面が円形状でなるゴムリング50を嵌め込む場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば基準ローラ41にリング溝を形成せず、基準ローラ41の平坦な外周面に、当該外周面の形状に対応し中心線平行断面が半円形状を持つゴムリングを貼り付けても良い。
また、中心線平行断面は円形状に限らず、四角形状等、種々の形状であって良い。要は、滑り止めの機能を果たすことができれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、基準ローラ41とゴムリング50とを別体とし、基準ローラ41にゴムリング50を嵌め込む場合について述べた。
本発明はこれに限らず、円筒形状でなる基準ローラの一部に、ゴムリング50が嵌め込まれた場合と同等の外形形状となるような突起を周回して形成し、当該突起の摩擦形状を高くするような加工を施しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、ゴム系の弾性部材でなり高い摩擦係数を有するゴムリング50を基準ローラ41に嵌め込む場合について述べた。
本発明はこれに限らず、他の素材のリングを嵌めこんでも良い。要は、基準ローラ41の外周面よりも高い摩擦係数を有する素材であり、厚み検知ローラ42との間に紙幣を挟み込んで確実に引き込むことができれば良い。
また、円筒形状でなる基準ローラ41の一部を突出させることなく、基準ローラ41を周回するように高い摩擦係数の液状の素材を塗布しても良い。要は、基準ローラ41の外周面よりも高い摩擦係数を有する部分が基準ローラ41の外周面を周回するよう形成されていれば良い。さらに、基準ローラ41に嵌め込まれたゴムリング50の周囲に、滑り止め用の液体を追加して塗布しても良い。
また、上述した実施の形態においては、基準ローラ41の外周面を周回するようにゴムリング50を嵌め込む場合について述べた。本発明はこれに限らず、基準ローラ41の外周面の少なくとも一部が、当該外周面の他の部分よりも高い摩擦力を有していれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、厚み検出ユニット47A〜47Dを互いに独立した構成とする場合について述べた。
本発明はこれに限らず、各厚み検出ユニットにおいて一部の部品を共有するようにしても良い。この場合、部品点数及び製造工数を削減することができる。
さらに上述した実施の形態においては、厚み検出部29において4個の厚み検出ユニット47A〜47Dを設けるようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、厚み検出ユニットの数を1〜3個や5個以上としても良い。この場合、厚み検出ユニットの数を増加させるに連れて、紙幣の長手方向における部分ごとの厚みをより細かく検出することが可能となる。
さらに上述した実施の形態においては、厚み検出ユニット47A〜47Dにおける前後方向の位置を揃えて左右方向に整列するよう配置した場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば厚み検出ユニット47A〜47Dにおける前後方向の位置を互いに相違させるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、鑑別部14において基準ローラ41を搬送路24の下側に配置すると共に厚み検知ローラ42を当該搬送路24の上側に配置し、紙幣の搬送方向を前後方向とする搬送路24により、紙面を上下方向に向けた当該紙幣を短手方向に沿って前後方向へ搬送する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば厚み検出部29の厚み検出ユニット47A〜47Dを上下反対とし、基準ローラ41を搬送路24の上側に配置し、厚み検知ローラ42を当該搬送路24の下側に配置するようにしても良い。また、鑑別部14の取付方向を変更して搬送路24における紙幣の搬送方向を上下方向とし、紙面を前後方向に向けた当該紙幣を短手方向に沿って上下方向へ搬送する等、紙幣の搬送方向を種々の方向としても良い。
これらの場合、要は厚み検出部29の厚み検出ユニット47A〜47Dにおいて厚み検知ローラ42及び基準ローラ41の間、又は厚み検知ローラ42、紙幣及び基準ローラ41それぞれの間に隙間を形成することなく、厚み検知ローラ42を基準ローラ41へ向けて押し付けることができれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、鑑別部14内に後側から第1搬送部25、磁気検出部26、第2搬送部27、光学検出部28及び厚み検出部29の順序で各モジュールを配置する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、鑑別部14内に任意の順序により各モジュールを配置するようにしても良く、さらには厚み検出部29以外の各モジュールを適宜追加、削除又は変更しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、鑑別部14内の搬送路24において紙幣を短手方向に沿って搬送する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、鑑別部14内の搬送路24において紙幣を長手方向に沿って搬送するようにしても良い。この場合、紙幣の短手方向の長さに応じて厚み検知ローラ42における左右方向の長さや厚み検出ユニットの配置数を増減させるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、金融機関等において顧客との間で現金に関する取引を行う現金自動預払機1の鑑別部14において、媒体としての紙幣の厚みを検出して鑑別する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば金融機関等において職員が現金に関する各種処理を行うための出納システムに組み込まれる鑑別部に適用するようにしても良く、或いは債権、証書、商品券、金券や入場券等のような紙葉状の媒体の厚みを検出して鑑別する鑑別部に適用するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、基準ローラとしての基準ローラ41と、検知ローラとしての厚み検知ローラ42と、支持体としてのブラケット43と、変位センサとしての変位センサ46とによって厚み検出装置としての厚み検出ユニット47A〜47Dを構成する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる基準ローラと、検知ローラと、支持体と、変位センサとによって厚み検出装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、受付部としての接客部3と、搬送部としての搬送部13と、基準ローラとしての基準ローラ41と、検知ローラとしての厚み検知ローラ42と、支持体としてのブラケット43と、変位センサとしての変位センサ46とによって媒体取引装置としての現金自動預払機1を構成する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる受付部と、搬送部と、基準ローラと、検知ローラと、支持体と、変位センサとによって媒体取引装置を構成するようにしても良い。
本発明は、紙幣等の紙状の媒体の厚みを検出して鑑別する種々の装置でも利用できる。
1……現金自動預払機、2……筐体、3……接客部、4……カード入出口、5……入出口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発光口、9……主制御部、9A……記憶部、10……紙幣入出金機、11……紙幣制御部、11A……記憶部、12……入出金部、12A……収容器、13……搬送部、14、114……鑑別部、20……制御部、21……鑑別部筐体、22……上部ユニット、23……下部ユニット、24……搬送路、25……第1搬送部、26……磁気検出部、27……第2搬送部、28……光学検出部、29、129……厚み検出部、30……厚み検出部筐体、32……軸、33……テンションローラ、34……軸、35……搬送ローラ、36……反射センサ部、37……透過センサ部、38……磁気センサ、40……基準軸、41……基準ローラ、42、142……厚み検知ローラ、43、143……ブラケット、44……ブラケット回動軸、45……スプリング、46……変位センサ、47、147……厚み検出ユニット、48……リング溝、50……ゴムリング、52、152……ベアリングシャフト、54……内輪、56……外輪、58……スペーサ、60……皿ネジ、62R、62L……スペーサ、64……ベアリング、CL……中心線、FO……異物、WR……間隔、WN……異物検出幅、BL……紙幣。

Claims (7)

  1. 所定の搬送路を搬送される紙葉状の媒体に当接すると共に、当該媒体の搬送方向と直交する幅方向に沿った基準軸を中心に回転し、外周面の他の部分よりも高い摩擦係数でなる高摩擦部が当該外周面を周回するよう形成された基準ローラと、
    上記基準ローラに接触することにより上記基準軸と略平行なシャフトを中心に回転し、上記高摩擦部の外側に隙間を形成するよう設けられた検知ローラと、
    上記検知ローラを上記基準ローラに対し上記搬送路を挟んで対向させ当該基準ローラに離接可能に支持すると共に、当該検知ローラを当該基準ローラに押し付ける支持体と、
    上記検知ローラが上記基準ローラに離接する方向に関する上記検知ローラの変位量を検出する変位センサと
    を有する厚み検出装置。
  2. 上記高摩擦部は、弾性を有し、上記基準ローラの外周面から外側へ突出している
    請求項1に記載の厚み検出装置。
  3. 上記隙間の上記幅方向の長さは、上記厚み検出装置において検出すべき異物の上記幅方向の長さよりも短く形成されている
    請求項2に記載の厚み検出装置。
  4. 上記高摩擦部は、上記媒体が上記高摩擦部と上記検知ローラとの間を搬送される際、異常紙幣と判定されない上記検知ローラの変位量となる硬度及び上記基準ローラの外周面に対する突出量でなる
    請求項2に記載の厚み検出装置。
  5. 上記検知ローラは、上記シャフトに支持され上記幅方向に並んで複数個配され、
    当該検知ローラ同士の間において上記高摩擦部に対応する位置に、上記検知ローラよりも外形が小さいスペーサが配されている
    請求項2に記載の厚み検出装置。
  6. 上記基準ローラの外周には環状溝が刻設され、
    上記高摩擦部は、上記環状溝に嵌め込まれた環状部材である
    請求項2に記載の厚み検出装置。
  7. 紙葉状の媒体に関する取引を受け付ける受付部と、
    上記受付部により受け付けた上記媒体を搬送する搬送部と、
    上記搬送部により搬送され所定の搬送路を搬送される上記媒体に当接すると共に、当該媒体の搬送方向と直交する幅方向に沿った基準軸を中心に回転し、外周面の他の部分よりも高い摩擦係数でなる高摩擦部が当該外周面を周回するよう形成された基準ローラと、
    上記基準ローラに接触することにより上記基準軸と略平行なシャフトを中心に回転し、上記高摩擦部の外側に隙間を形成するよう設けられた検知ローラと、
    上記検知ローラを上記基準ローラに対し上記搬送路を挟んで対向させ当該基準ローラに離接可能に支持すると共に、当該検知ローラを当該基準ローラに押し付ける支持体と、
    上記検知ローラが上記基準ローラに離接する方向に関する上記検知ローラの変位量を検出する変位センサと
    を有する媒体取引装置。
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