JP2014040612A - 蛍光ジスルフィド染料を含む還元剤の存在下におけるケラチン質の染色および明色化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、蛍光ジスルフィド染料を含む染色組成物、および、前記組成物を用いる、ケラチン繊維の染色+明色化方法に関する。本発明はまた、新しい蛍光ジスルフィド染料、およびケラチン質の明色化におけるそれらの使用に関する。前記組成物は、特に長続きする明色効果を得ることを可能にする。
【選択図】なし
Description
ケラチン繊維を染色することが知られている他のジスルフィド染料は、アミノチオフェノール誘導体のジスルフィド誘導体である。このような染料は、例えば、特許FR 1156407に記載されている。これらの染料は、僅かに還元性の媒体の存在下で、または毛髪への還元性予備トリートメントの後で、比較的穏やかな条件下に使用され得る。しかし、これらの染料は、付着させると、望まれていない色の変化を生じ得る。
最後に、文献WO 2005/097051は、ケラチン繊維の直接染色のためのアザイミダゾリウムジスルフィド染料を記載する。
A-(X)p-Csat-S-S-C'sat-(X')p'-A' (I)
A-(X)p-Csat-S-S-C'sat-(X')p'-D (II)
それらの有機または無機酸塩、光学異性体、幾何異性体、および水和物のような溶媒和化合物から選択される蛍光ジスルフィド染料の少なくとも1種を、適切な化粧品用媒体中に含む染色組成物を、ケラチン質に付着させる段階を含み、
式中、
・ AおよびA'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、少なくとも1つの陽イオン性または非陽イオン性の蛍光発色団を含む基を表し;
・ XおよびX'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、飽和または不飽和で線状または分岐状のC1〜C30炭化水素鎖を表し、この鎖は、
- -N(R)-、-N+(R)(R)-、-O-、-S-、-CO-、-SO2-(ここで、RおよびR'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素またはC1〜C4アルキル、ヒドロキシアルキルもしくはアミノアルキル基から選択される);
- 飽和または不飽和、縮合または非縮合、芳香族または非芳香族の(ヘテロ)環式基(1個または複数の同じかまたは同じでないヘテロ原子を任意選択で含み、任意選択で置換されている);
から選択される1つまたは複数の2価の基あるいはこれらの組合せが、任意選択で介在している、ならびに/あるいは、その末端の1つまたは2つに任意選択で存在しており;
・ 添字pおよびp'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、0または1に等しい整数を表し;
・ CsatおよびC'satは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、任意選択で環状で、任意選択で置換されている、線状または分岐状のC1〜C18アルキレン鎖を表し;
・ Dは、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、カルボキシル、カルボキシレート、アミノ、アルキルアミノおよびジアルキルアミノ基から選択される基に一致し;
この付着段階は、還元剤の存在下で実施される。
- 関心のあるパラメータは、400から700ナノメートルの波長範囲の可視光線により照射された時の毛髪の反射性能である。
- この場合、波長の関数としての反射率曲線が、本発明の組成物により処理された毛髪と無処理の毛髪について比較される。
- 処理された毛髪に対応する曲線は、450から700ナノメートルの波長範囲において、無処理毛髪に対応する曲線を超える反射率を示すことが求められる。
- これは、450から700ナノメートルの波長範囲において、処理毛髪に対応する反射率曲線が無処理毛髪に対応する反射率曲線より上にある領域が、少なくとも1つ存在することを意味する。「より上にある」により、少なくとも0.05%、好ましくは少なくとも0.1%の反射率の違いを意味する。これは、450から700ナノメートルの波長範囲内において、処理毛髪に対応する反射率曲線が、無処理毛髪に対応する反射率曲線に重なり合うか、またはより下にあるかのいずれかの領域が、少なくとも1つ存在する可能性を排除しようとするものではない。
- 蛍光ジスルフィド染料は、本明細書において後に定義される蛍光発色団の少なくとも1つを含み、化合物の(複数の)蛍光発色団に直接または間接的に連結した2個の炭素原子の間に1つまたは複数のS-Sジスルフィド結合を含む蛍光化合物である;好ましくは、その結合は化粧品に許容される媒体中で還元可能である;
- 「アリール」または「ヘテロアリール」基、あるいは基のアリールまたはヘテロアリール部分は、以下から選択される少なくとも1つの置換基(炭素原子に有される)によって置換されていてもよい:
・ C1〜C16、好ましくはC1〜C8のアルキル基[これは、次の基から選択される1つまたは複数の基により任意選択で置換されている:ヒドロキシル、C1〜C2アルコキシ、C2〜C4(ポリ)ヒドロキシアルコキシ、アシルアミノ、同じであるかもしくは異なる2つのC1〜C4アルキル基(これらは、少なくとも1つのヒドロキシルを任意選択で有する)により置換されたアミノ(この2つの基は、それらが結合している窒素原子と共に、5員から7員、好ましくは5員または6員を含む複素環を形成していることが可能であり、この複素環は、飽和または不飽和であり、任意選択で置換されており、窒素と同じであるかもしくは異なる別の1個のヘテロ原子を任意選択で含む)];
・ ハロゲン原子、例えば、塩素、フッ素または臭素;
・ ヒドロキシル基;
・ C1〜C2アルコキシ基;C2〜C4(ポリ)-ヒドロキシアルコキシ基;
・ アミノ基;
・ 5員または6員のヘテロシクロアルキル基;
・ 5員または6員のヘテロアリール基(これは、任意選択で陽イオン、好ましくはイミダゾリウムであり、(C1〜C4)アルキル基、好ましくはメチルにより任意選択で置換されている);
・ 同じであるかまたは異なる1つまたは2つのC1〜C6アルキル基により置換されたアミノ基[このアルキル基は少なくとも以下を任意選択で有する:
i)ヒドロキシル基、
ii)アミノ基(これは、任意選択で置換されたC1〜C3アルキル基の1つまたは2つにより任意選択で置換されており、これらのアルキル基は、それらが結合している窒素原子と共に、5員から7員を含む複素環を形成していることが可能であり、この複素環は、飽和または不飽和であり、任意選択で置換されており、窒素と異なるかもしくは同じである少なくとも1個の別のヘテロ原子を任意選択で含む)、
iii)第4級アンモニウム基-N+R'R"R"',M-(R'、R"、およびR"'は同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し;M-は、対応するハロゲン化物または有機もしくは無機の酸の対イオンを表す)、
iv)あるいは、5員または6員のヘテロアリール基(これは、任意選択で陽イオン、好ましくはイミダゾリウムであり、(C1〜C4)アルキル基、好ましくはメチルにより任意選択で置換されている);
・ アシルアミノ基(-NR-COR')(ここで、基Rは水素原子またはC1〜C4アルキル基(これは、少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有する)であり、基R'は、C1〜C2アルキル基である);カルバモイル基((R)2N-CO-)(ここで、基Rは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基(少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有する)を表す);アルキルスルホニルアミノ基(R'SO2-NR-)(ここで、基Rは、水素原子またはC1〜C4アルキル基(少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有する)を表し、基R'は、C1〜C4アルキル基またはフェニル基を表す);アミノスルホニル基((R)2N-SO2-)(ここで、基Rは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基(これは、少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有する)を表す);
・ 酸の形または塩の形(好ましくは、アルカリ金属、または置換もしくは無置換アンモニウムとの)のカルボキシル基;
・ シアノ基(CN);
・ ポリハロアルキル基、好ましくはトリフルオロメチル(CF3);
- 非芳香族基の環式または複素環式部分は、以下の基から選択される少なくとも1つの置換基(炭素原子に有される)によって置換されていてもよい:
・ ヒドロキシル;
・ C1〜C4アルコキシ、C2〜C4(ポリ)ヒドロキシアルコキシ;
・ アルキルカルボニルアミノ(RCO-NR'-)[ここで、基R'は水素原子またはC1〜C4アルキル基(これは、少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有する)であり、基Rは、C1〜C2アルキル基、アミノであり、このアミノは、同じであるかまたは異なる2つのC1〜C4アルキル基(これは、少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有する)により置換されており、該アルキル基は、それらが結合している窒素原子と共に、5員から7員を含む複素環を形成していることが可能であり、この複素環は、飽和または不飽和であり、任意選択で置換されており、窒素と異なるかまたは同じ少なくとも1個の別のヘテロ原子を任意選択で含む];
・ アルキルカルボニルオキシ(RCO-O-)[ここで、基Rは、C1〜C4アルキル基、アミノであり、このアミノは、同じであるかまたは異なる2つのC1〜C4アルキル基(少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有する)により置換されており、該アルキル基は、それらが結合している窒素原子と共に、5員から7員を含む複素環を形成していることが可能であり、この複素環は、飽和または不飽和であり、任意選択で置換されており、窒素と異なるかまたは同じ少なくとも1個の別のヘテロ原子を任意選択で含む];
・ アルコキシカルボニル(RO-CO-)[ここで、基Rは、C1〜C4アルキル基、アミノであり、このアミノは、同じであるかまたは異なる2つのC1〜C4アルキル基(少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有する)により置換されており、該アルキル基は、それらが結合している窒素原子と共に、5員から7員を含む複素環を形成していることが可能であり、この複素環は、飽和または不飽和であり、任意選択で置換されており、窒素と異なるかまたは同じ少なくとも1個の別のヘテロ原子を任意選択で含む];
- 環式または複素環式基、あるいはアリールまたはヘテロアリール基の非芳香族部分は、また、1つまたは複数のオキソ基により置換されていてもよい;
- 炭化水素鎖は、それが、1つもしくは複数の2重結合、および/または、1つもしくは複数の3重結合を含む場合には、不飽和である;
- 「アリール」基は、縮合または非縮合、単環または多環で、6から22個の炭素原子を含み、少なくとも1つの芳香環を含む基を表す;好ましくは、アリール基は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インデニル、アントラセニルまたはテトエラヒドロナフチルである;
- 「ヘテロアリール基」は、任意選択で陽イオンで、縮合または非縮合の単環または多環で、5員から22員、1から6個のヘテロ原子(窒素、酸素、硫黄およびセレンの原子から選択される)を含み、少なくとも1つの芳香族環を含む基を表す;好ましくは、ヘテロアリール基は、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾビストリアゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾピリダジニル、ベンゾキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリジニル、テトラゾリル、ジヒドロチアゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾリル、インドリル、イソキノリル、ナフトイミダゾリル、ナフトオキサゾリル、ナフトピラゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾロピリジル、フェナジニル、フェノキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリリル、ピラゾイルトリアジル、ピリジル、ピリジノイミダゾリル、ピロリル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チアゾロピリジニル、チアゾイルイミダゾリル、チオピリリル、トリアゾリル、キサンチリルおよびそのアンモニウム塩から選択される;
- 「環式基」は、縮合または非縮合、単環または多環で、5から22個の炭素原子を含み、1つ乃至複数の不飽和を含み得る非芳香族シクロアルキル基である;
- 「複素環式基」は、縮合または非縮合、単環または多環で、5員から22員を含み、1から6個のヘテロ原子(窒素、酸素、硫黄及びセレンの原子から選択される)を含む非芳香族基である;
- 「アルキル基」は、線状または分岐状で、C1からC16、好ましくはC1〜C8の炭化水素基である;
- アルキル基に関して「任意選択で置換された」という表現は、該アルキル基が次の基から選択される1つまたは複数の基により置換されていてもよいことを意味する:i)ヒドロキシル、ii)C1〜C4アルコキシ、iii)アシルアミノ、iv)同じであるかまたは異なる1つまたは2つのC1〜C4アルキル基により任意選択で置換されたアミノ(該アルキル基は、それらを有する窒素原子と共に、5員から7員を含み、窒素と異なるかまたは同じ1個の別のヘテロ原子を任意選択で含む複素環を形成していることが可能である); v)あるいは、第4級アンモニウム基-N+R'R"R"',M-[R'、R"、およびR"'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表すか、または、-N+R'R"R"'がイミダゾリウムのようなヘテロアリール(これは、C1〜C4アルキル基により任意選択で置換されている)を形成しており、M-は、対応するハロゲン化物または有機もしくは無機の酸の対イオンを表す];
- 「アルコキシ基」は、アルキル-オキシ基であり、この場合、該アルキル基は、線状または分岐状で、C1〜C16、好ましくはC1〜C8の炭化水素基であり;アルコキシ基が任意選択で置換されている場合、これは、上で定義されたように、そのアルキル基が任意選択で置換されていることを意味する。
式(I)および(II)の基AおよびA'は、1つまたは複数の同じかまたは異なる蛍光発色団を含み得る。
本発明の目的では、発色団は、それらが化学構造において違う場合に異なると言われる。このような発色団は、異なるクラスから得られる発色団、または1つのクラスから得られるが異なる化学構造を有する発色団であり得る。例えば、発色団は、(ポリ)メチン染料のクラスから選択され得るが、それらを構成する基の化学構造に、またはこれらの基の個々の位置に違いがあり得る。
すでに示したように、式(I)または(II)において、CsatおよびC'satは、互いに独立に、任意選択で環状で、任意選択で置換された、線状または分岐状のC1〜C18アルキレン鎖を表す。置換基には、アミノ、(C1〜C4)アルキルアミノまたは(C1〜C4)ジアルキルアミノ基、あるいは、基Ra-Za-C(Zb)-(ここで、ZaおよびZbは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、酸素または硫黄の原子あるいは基NRa'を表し、Raは、アルカリ金属、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し、Ra'は水素原子またはC1〜C4アルキル基を表す)が含まれ、これらは、好ましくは、硫黄原子に対してβまたはγ位の炭素上に存在する。
本発明の特定の一実施形態によれば、上の式(I)または(II)において、pが1である場合、XおよびX'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、次の連鎖を表し、
-(T)t-(Z)z-(T')t'-
この連鎖は、式(I)または(II)において、次の様に対称に連結されている。
-Csat(またはC'sat)-(T)t-(Z)z-(AまたはA');式中、
TおよびT'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、次の基:-SO2-、-O-、-S-、-N(R)-、-N+(R)(Ro)-、-CO-(ここで、RおよびRoは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル、C1〜C4ヒドロキシアルキルまたは、アリール(C1〜C4)アルキル基を表す);および、好ましくは単環で、陽イオンまたは非陽イオンで、好ましくは2個のヘテロ原子(より好ましくは2個の窒素原子)を含み、好ましくは5員から7員を含むヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基、より好ましくはイミダゾリウム;から選択される1つまたは複数の基あるいはそれらの組合せを表し;
添字tおよびt'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ0または1であり;
Zは、
- -(CH2)m-(ここで、mは1と8の間の整数である);
- -(CH2CH2O)q-、または、-(OCH2CH2)q-(ここで、qは、1と15の間の整数である);
- アリール、アルキルアリールまたはアリールアルキル基(ここで、アルキル基はC1〜C4であり、アリール基は好ましくはC6であり、この基は、少なくとも1つの基SO3Mにより任意選択で置換されており、Mは、水素原子、アルカリ金属、あるいは、同じかもしくは異なる、線状または分岐状のC1〜C18アルキル基(少なくとも1つのヒドロキシルを任意選択で有する)の1つまたは複数により置換されたアンモニウム基を表す);
を表し;
zは0または1を表す。
本発明の好ましい一変形形態において、ジスルフィド染料は、少なくとも1つの第4級アンモニウム基を含む陽イオン蛍光染料であり、式(I)において、pは1であり、以下の様である:
AおよびA'は、同じであるかまたは異なり、より好ましくは同じであり、それぞれ、W-C(Rc)= C(Rd)-Ar-、または、-W-C(Rc)=C(Rd)-Arを表し、Wは、第4級アンモニウムを含む、複素環またはヘテロアリールを表し;Arは、フェニルまたはピリジニウム型の5員または6員の(ヘテロ)アリール基、あるいはナフチル、ベンゾピリジニウム、インドリニルまたはベンゾインドリニル型の(ヘテロ)芳香族2環系を表し、これらは、1つまたは複数のハロゲン原子(好ましくは、塩素、フッ素)により、1つまたは複数のアルキル基(好ましくはC1〜C4アルキル基)により、1つまたは複数のヒドロキシル基により、1つまたは複数のアルコキシ基により、1つまたは複数のヒドロキシアルキル基により、1つまたは複数のアミノまたは(ジ)アルキルアミノ基(好ましくは、このアルキル部分はC1〜C4である)により、1つまたは複数のアシルアミノ基により、1つまたは複数の5員または6員のヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基(好ましくは、ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニルおよびイミダゾリニルから選択される)により、任意選択で置換されており;RcおよびRdは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表す。
Aが、次の式のナフタルイミジル基:
式中、Re、Rf、RgおよびRhは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子、または任意選で置換されたC1〜C6アルキル基を表す。
・ GおよびG'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、基-NRcRd、-NR'cR'd、または、任意選択で置換されており、好ましくは置換されていない、C1〜C6アルコキシを表し;好ましくは、GおよびG'は、それぞれ、基-NRcRd、および、-NR'cR'dを表す;
・ RaおよびR'aは、同じであるかまたは異なり、アリール(C1〜C4)アルキル基またはC1〜C6アルキル基[これは、ヒドロキシル、または、アミノ基、C1〜C4アルキルアミノ、もしくはC1〜C4ジアルキルアミノ(これらのアルキル基は、それらを有する窒素原子と共に、5員から7員を含む複素環を形成していることが可能であり、この複素環は、窒素と異なるかもしくは同じである別の1個のヘテロ原子を任意選択で含む)により任意選択で置換されている]を表す;好ましくは、RaおよびR'aはC1〜C3アルキル基[これは、ヒドロキシル基、またはベンジル基によって任意選択で置換されている]を表す;
・ RbおよびR'bは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子、アリール(C1〜C4)アルキル基またはC1〜C6アルキル基(これは、任意選択で置換されている)を表し;好ましくは、RbおよびR'bはそれぞれ、水素原子またはC1〜C3アルキルまたはベンジル基を表す;
・ Rc、R'c、RdおよびR'dは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子、アリール(C1〜C4)アルキル基、C1〜C6アルコキシまたはC1〜C6アルキル基(これは、任意選択で置換されている)を表し;Rc、R'c、RdおよびR'dは、それぞれ、好ましくは、水素原子、ヒドロキシル、C1〜C3アルコキシ、アミノまたはC1〜C3(ジ)アルキルアミノ基またはC1〜C3アルキル基(これは、i)ヒドロキシル基、ii)アミノ、iii)C1〜C3(ジ)アルキルアミノ、またはiv)第4級アンモニウム(R")(R"')(R"")N+-により任意選択で置換されている)を表す;
あるいは、同一の窒素原子に有される2つの隣接する基、RcおよびRd、またはR'cおよびR'dは、一緒に複素環式またはヘテロアリール基を形成し;好ましくは、この複素環またはヘテロアリールは単環であり、5員と7員の間を含み;より好ましくは、これらの基は、イミダゾリルおよびピロリジニルから選択される;
・ ReおよびR'eは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、線状または分岐状で、任意選択で不飽和の、2価のC1〜C6アルキレニル炭化水素鎖を表す;
・ RfおよびR'fは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、第4級アンモニウム基(R")(R"')(R"")N+-を表し、ここで、R"、R"'およびR""は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表すか、あるいは、(R")(R"')(R"")N+-は、任意選択で置換された陽イオンヘテロアリール基、好ましくはイミダゾリニウム基(これは、C1〜C3アルキル基により任意選択で置換されている)を表す;
・ Rg、R'g、R"g、R"'g、Rh、R'h、R"hおよびR"'hは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、シアノ、カルボキシル、ヒドロキシルまたはトリフルオロメチル基、アシルアミノ、C1〜C4アルコキシ、C2〜C4(ポリ)ヒドロキシアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルまたはアルキルカルボニルアミノ基、アシルアミノ、カルバモイルまたはアルキルスルホニルアミノ基、アミノスルホニル基、または、C1〜C16アルキル基(C1〜C12アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、アミノ、C1〜C4アルキルアミノおよびC1〜C4ジアルキルアミノから選択される基により任意選択で置換されている)を表す、あるいは、前記アミノ基の窒素原子に有される2つのアルキル基は、5員から7員を含み、窒素原子と同じであるかまたは異なる別の1個のヘテロ原子を任意選択で含む複素環を形成しており;好ましくは、Rg、R'g、R"g、R"'g、Rh、R'h、R"hおよびR"'hは、水素原子またはハロゲン原子またはC1〜C3アルキル基を表す;
・ あるいは、2個の隣接する炭素原子に有される、RgおよびR'g;R"gおよびR"'g;RhおよびR'h;または、R"hおよびR"'hは、ベンゾもしくはインデノ環、または縮合ヘテロアリールもしくは縮合ヘテロシクロアルキル基を一緒に形成し、このベンゾ、インデノ、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール環は、ハロゲン原子、アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、ヒドロキシルまたはトリフルオロメチル基、アシルアミノ、C1〜C4アルコキシ、C2〜C4(ポリ)ヒドロキシアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、またはアルキルカルボニルアミノ基、アシルアミノ、カルバモイルまたはアルキルスルホニルアミノ基、アミノスルホニル基、またはC1〜C16アルキル基(これは、C1-C12アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、アミノ、C1〜C4アルキルアミノもしくはC1〜C4ジアルキルアミノから選択される基により任意選択で置換されている)により任意選択で置換されている、あるいは、前記アミノ基の窒素原子に有される2つのアルキル基は、5員から7員を含み、窒素原子と同じであるかまたは異なる別の1個のヘテロ原子を任意選択で含む複素環を形成しており;好ましくは、RgおよびR'g、ならびにR"gおよびR"'gは、ベンゾ基を一緒に形成している;
・ あるいは、Gが-NRcRdを表し、G'が-NR'cR'dを表す場合、2つの基、RcおよびR'g;R'cおよびR"g;RdおよびRg;または、R'dおよびR"'gは、飽和複素環またはヘテロアリールを一緒に形成しており、この飽和複素環またはヘテロアリールは、1つまたは複数のC1〜C6アルキル基により任意選択で置換されており、好ましくは、複素環は、窒素および酸素から選択される1個または2個のヘテロ原子を含み、5員と7員の間を含み;より好ましくは、複素環は、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルおよびピロリジニル基から選択される;
・ Ri、R'i、R"iおよびR"'iは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表す;
・ R1、R2、R3、R4、R'1、R'2、R'3およびR'4は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル、C1〜C12アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、アミノ、C1〜C4アルキルアミノもしくはC1〜C4ジアルキルアミノを表し、該アルキル基は、それらを有する窒素原子と共に、窒素と異なるかまたは同じである別の1個のヘテロ原子を任意選択で含む、5員から7員を含む複素環を形成していることが可能であり;好ましくは、R1、R2、R3、R4、R'1、R'2、R'3およびR'4は、水素原子またはアミノ基であり;より好ましくは、R1、R2、R3、R4、R'1、R'2、R'3およびR'4は、水素原子を表す;
・ TaおよびTbは、同じであるかまたは異なり、i)共有σ結合、ii)-SO2、-O-、-S-、-N(R)-、-N+(R)(Ro)-、-CO-から選択される1つまたは複数の基あるいはそれらの組合せ(RおよびRoは、同じであるかまたは異なり、水素原子またはC1〜C4アルキルもしくはC1〜C4ヒドロキシアルキル基、またはアリール(C1〜C4)アルキルを表す);[好ましくは、Taは、Tbと同じであり、共有σ結合、または-N(R)-、-C(O)-N(R)-、-N(R)-C(O)-、-O-C(O)-、-C(O)-O-、および、-N+(R)(Ro)-から選択される基を表し、RおよびRoは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し;より好ましくは、TaおよびTbは、σ結合を表す];iii)あるいは、陽イオンまたは非陽イオンヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基(これらは、好ましくは、単環であり、好ましくは同じであり、好ましくは2個のヘテロ原子(より好ましくは2個の窒素原子)を含み、好ましくは5員から7員を含み、例えばイミダゾリウムである);を表す;
・
・
・ m、m'、n、およびn'は、同じであるかまたは異なり、0と6の間(両端の数を含む)の整数を表すが、但し、m+nおよびm'+n'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、1と10の間(両端の数を含む)の整数を表し;好ましくは、m+n=m'+n'=2と4の間(両端の数を含む)の整数であり;より好ましくは、m+n=m'+n'=2である;
M'は、対イオンあるいは有機または無機酸塩を表す。
「有機または無機酸塩」は、より詳細には、i)塩酸HCl、ii)臭化水素酸HBr、iii)硫酸H2SO4、iv)アルキルスルホン酸:Alk-S(O)2OH、例えば、メチルスルホン酸およびエチルスルホン酸、v)アリールスルホン酸:Ar-S(O)2OH、例えば、ベンゼンスルホン酸およびトルエンスルホン酸、vi)クエン酸、vii)コハク酸、viii)酒石酸、ix)乳酸、x)アルコキシスルフィン酸:Alk-O-S(O)OH、例えば、メトキシスルフィン酸およびエトキシスルフィン酸、xi)アリールオキシスルフィン酸、例えば、トルエンオキシスルフィン酸およびフェノキシスルフィン酸、xii)リン酸H3PO4、xiii)酢酸CH3COOH、xiv)トリフルオロメタンスルホン酸CF3SO3H、ならびに、xv)テトラフルオロホウ酸HBF4、に由来する塩から選択される。
蛍光ジスルフィド染料は、当業者に知られている方法によって調製され得る。
II.1. 染料
本発明において用いられる染色組成物は、通常、組成物の全量に対して、0.001%と50%の間の量の蛍光ジスルフィド染料を含む。好ましくは、この量は、組成物の全重量に対して0.005重量%と20重量%の間、より一層好ましくは、0.01重量%と5重量%の間である。
染色組成物はまた、毛髪染色組成物に通常用いられる様々なアジュバント、例えば、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性および双性の界面活性剤またはこれらの混合物、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性および双性のポリマーまたはこれらの混合物、有機または無機の増粘剤、特に、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性および両性の会合性ポリマー増粘剤、酸化防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、芳香剤、緩衝剤、分散剤、コンディショニング剤(例えば、揮発性または非揮発性の変性または無変性シリコーン、例えば、アミノシリコーン)、フィルム形成剤、セラミド、保存剤、不透明化剤および導電性ポリマーを含み得る。
上のアジュバントは、通常、それらの各々が、組成物の重量に対して、0.01重量%と20重量%の間の量で存在する。
染色組成物のpHは、通常、ほぼ、3と14の間、好ましくは、ほぼ、5と11の間である。それは、ケラチン繊維の染色に通常用いられる酸性化剤または塩基性化剤により、でなければ、通常の緩衝系により所望の値に調整され得る。
染色組成物は、様々な形態として、例えば、液体、クリームまたはゲル、あるいは、ケラチン繊維、より詳細には毛髪の染色を実施するのに適する他の任意の形態として提供され得る。
染色組成物は通常、雰囲気温度で付着される。しかし、それは、20から180℃の範囲の温度で実施され得る。
本発明は、さらに、マルチ-コンパートメントの染色デバイスまたはキットを提供し、ここで、第1コンパートメントは、式(I)または(II)の蛍光ジスルフィド染料の少なくとも1種を含む染色組成物を含み、第2コンパートメントは、染料のジスルフィド結合、および/または、ケラチン質のジスルフィド官能基を還元できる還元剤を含む。
合成実施例
(実施例1)
56gの1-ブロモ-2-[(2-ブロモエチル)ジスルファニル]エタンおよび15mlのN-メチルピロリドン(NMP)の混合物を、35gの2-ピコリンに、80℃で撹拌しながら滴下して導入する。混合物(白色懸濁液)を、撹拌しながら80℃に30分間保ち、100mlのアセトニトリルを加え、撹拌を、80℃で90分間続ける。冷却後、得られた固体を濾別し、100mlのアセトニトリルで洗い、次いで乾燥する。こうして56.2gの茶色の粉末を得る。この粉末の45gを300mlのイソプロパノールに、還流して懸濁させる。温度が40℃に下がったら、固体を濾別し、100mlのイソプロパノールで3回洗い、真空下に乾燥する。薄いベージュ色の生成物、40.56g。分析は予想した構造に合致する。
150mgのピロリジン、次いで129mgの酢酸を、2mlのメタノール中297mgの4-ジメチルアミノベンズアルデヒドの溶液に加える。雰囲気温度での18時間の撹拌後、混合物に、495mgの1,1'-(ジスルファンジイルジエタン-2,1-ジイル)ビス(2-メチルピリジニウム)ジブロミドを加え、撹拌を雰囲気温度で7日間続ける。濾過の後、メタノールで洗い、真空下に乾燥し、312mgのオレンジ色の粉末を回収する。分析は予想した構造に合致する。1H NMR (400MHz, MeOH-d4): 3.02 (s, 6H)、3.22 (t, 2H)、5 (t, 2H)、6.72 (m, 2H)、7.19 (d, 1H)、7.63 (m, 3H)、7.76 (d, 1H)、8.3 (m, 2H)、8.59 (m, 1H)。
82.3gのオキシ塩化リンを、0℃で500mlのDMFに加える。0℃で30分間の撹拌後に、47gのN,N'-(ジスルファンジイルジエタン-2,1-ジイル)ビス(N-メチルアニリン)の溶液を滴下して加える。混合物を、0℃で90分間、次いで、10℃で75分間、40℃で105分間撹拌する。次に、それを、2.5Lの氷-水に注ぎ、700mlの5N水酸化ナトリウムを加える。得られた黄色の沈殿をセライトで濾別し、200mlのジクロロメタンに溶かし、得られた溶液を、200mlの塩化ナトリウム飽和水溶液により洗う。硫酸マグネシウムで乾燥し、ジクロロメタンを蒸発させた後、黄色の残留物(80g)を、シリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製する。乾燥後、薄い黄色の粉末を回収する。分析は、生成物が予想した構造に合致することを示す。
25gの4,4'-{ジスルファンジイルビス[エタン-2,1-ジイル(メチルイミノ)]}ジベンズアルデヒドおよび18.5gのN-メチルピコリニウムクロリドを300mlのメタノールに溶かす。12.7mlのピペリジンを混合物に加える。合わせた系を撹拌しながら55℃で11時間加熱する。メタノールを、真空下に40℃で除去する。固体を300mlのイソプロパノールと混合する。蒸発による新たな乾燥の後、200mlのイソプロパノールを導入する。混合物は固化し、100mlのイソプロパノールの添加により増量し、ガラスフリット上に吸引して濾別する。回収した固体を、イソプロパノールにより、次いでアセトンにより洗い、次に、真空下に乾燥する。乾燥後、36.7gのオレンジ色の粉末を回収する。イソプロパノールからの再結晶により、オレンジ-赤色の27gの高純度粉末を回収する。分析は、この生成物が仕様に合致し、純粋であることを示す。1H NMR (400MHz, MeOH-d4) 2.99 (t, 4H)、3.81 (t, 4H)、4.31 (s, 6H)、6.86 (d, 4H)、7.22 (d, 2H)、7.63 (m, 2H)、7.69 (d, 4H)、7.83 (d, 2H)、8.29 (m, 2H)、8.36 (m, 2H)、8.61 (m, 2H)。
2.62gの4-ピコリンを、25mlのジクロロメタンに希釈し、この溶液に、3mlのジメチルサルフェートを加え、温度を還流(40℃)するまで上げる。40分間の撹拌の後、50mlのイソプロパノールを加え、混合物を、ジクロロメタンの蒸留により濃縮し(混合物を60℃で加熱)、混合物に、1.83gのピロリジン、その後、4.99gの4,4'-{ジスルファンジイルビス[エタン-2,1-ジイル(メチルイミノ)]}ジベンズアルデヒドを導入する。65℃での2時間の撹拌後、反応混合物を雰囲気温度まで冷却し、生成した沈殿を濾別し、100mlのイソプロパノールにより3回洗う。得られた赤色のペーストを200mlのイソプロパノールに分散させ、こうして得た混合物を還流するまで加熱し、次いで冷却する。生成した赤色の沈殿を濾別し、次に、乾燥する。8.94gの赤色の粉末を回収する。分析は、この生成物が仕様に合致し、純粋であることを示す。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) 2.96 (t, 4H)、3.02 (s, 6H)、3.36 (s, 6H)、3.72 (t, 4H)、4.16 (s, 6H)、6.81 (d, 4H)、7.15 (d, 2H)、7.57 (d, 4H)、7.87 (d, 2H)、8.02 (d, 4H)、8.66 (d, 4H)。
10gの4,4'-{ジスルファンジイルビス[エタン-2,1-ジイル(メチルイミノ)]}ジベンズアルデヒドおよび8.1gのN-エチルピコリニウムクロリドを100mlのイソプロパノールに溶かす。この混合物に、1.3gのピペリジンを加える。合わせた系を、撹拌しながら5時間加熱還流する。イソプロパノールを、50℃で真空下に除去する。得られたゴムをアセトン中で細かく砕く。18gの固体を回収し、カーボンブラックにより処理する。7.1gの生成物を捕集し、4gを、液体/液体(水/BuOH)クロマトグラフィーによって精製する。乾燥後、1.65gの赤色の粉末を回収する。分析は、生成物が仕様に合致し、純粋であることを示す。1H NMR (400MHz, MeOH-d4) 1.57 (t, 6H)、2.98 (t, 4H)、3.11 (s, 6H)、3.8 (t, 4H)、4.73 (q, 4H)、6.85 (m, 4H)、7.23 (d, 2H)、7.69 (m, 6H)、7.85 (d, 2H)、8.29 (m, 2H)、8.38 (m, 2H)、8.67 (m, 2H)。
9.30gの6-クロロ-1H,3H-ベンゾ[de]イソクロメン-1,3-ジオンおよび4.46gの塩酸塩化したシスタミン塩酸塩を、50mlのN-メチルピロリドン(NMP)に懸濁させる。5.5gのジイソプロピルエチルアミンを加え、混合物を撹拌しながら120℃で加熱する。2時間後に、50mlのNMPを加え、混合物を撹拌しながら、120℃で3時間保つ。冷却後、沈殿した生成物を回収し、濾液を、200mlの水を加えることによって増量し、第2の沈殿を回収する。沈殿を水で洗い、乾燥する。11.46gの白色粉末を回収する。分析は、生成物が予想した生成物に合致することを示す。
4gの(6-クロロ-2-(2-{[2-(6-クロロ-1,3-ジオキソ-1H-ベンゾ[de]イソキノリン-2(3H)-イル)エチル]-ジスルファニル}エチル)-1H-ベンゾ[de]イソキノリン-1,3(2H)-ジオンを、40mlのN,N-ジメチルプロパン-1,3-ジアミンに懸濁させる。混合物を、110℃で12時間、加熱撹拌する。冷却後、黄色の沈殿を捕集し、濾液に500mlの1/1エタノール/水の混合物を滴下して加える。得られた黄色のペーストを分離し、200mlのアセトン中で細かく砕く。得られた固体を300mlの水で洗い、乾燥する。4.5gの黄色の粉末を回収する。分析は、生成物が予想した生成物に合致することを示す。
4gの6-{[3-(ジメチルアミノ)プロピル]アミノ}-2-[2-({2-[6-{[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-アミノ}-1,3-ジオキソ-1H-benzo[de]イソキノリン-2(3H)-イル]エチル}ジスルファニル)エチル]-1H-ベンゾ-[de]イソキノリン-1,3(2H)-ジオンを、50mlのジメチルホルムアミドに懸濁させる。4mlのジメチルサルフェートを加え、混合物を、撹拌しながら雰囲気温度で4時間保つ。反応混合物を500mlの酢酸エチルに注ぐ。沈殿を濾別し、100mlの酢酸エチルにより4回洗い、真空下に乾燥する。こうして5.9gの黄色の粉末を得る。分析は、生成物が予想した生成物に合致することを示す。1H NMR (400MHz, DMSO-d6): 2.13 (m, 4H)、3.06 (m, 4H)、3.09 (s, 18H)、3.46 (m, 4H)、4.36 (m, 4H)、6.85 (d, 2H)、7.71 (m, 2H)、7.82 (t, 2H)、8.28 (d, 2H)、8.29 (dd, 2H)、8.45 (dd, 2H)。
67gの4-ピコリンを100mlのアセトニトリルに希釈し、混合物を80℃に加熱する。60gの1-ブロモ-2-[(2-ブロモエチル)ジスルファニル]エタンおよび15mlのN-メチルピロリドン(NMP)の混合物を、5分間で加える。85℃での4時間の撹拌後に、混合物を冷却する。得られた固体を濾別し、3×200mlのアセトニトリルによりすすぎ洗いし、次いで、800mlのイソプロパノールに溶かす(還流して)。冷却後、1lのエチルエーテルを加える。生成した沈殿を濾別し、3×200mlのエチルエーテルによりすすぎ洗いし、次いで、乾燥する。得られた少し灰色がかった白色の粉末(73.77g)は、予想した生成物を主に(>90%)含み、それを次のステップにそのまま用いる。
13.2gの4-ジメチルアミノベンズアルデヒドを、100mlのメタノールに懸濁させる。混合物に、6.2gのピロリジン、次いで、5.3gの酢酸(20mlのメタノールに希釈)を加える(最終pH5/6)。前のステップで得た20gの1,1-(ジスルファンジイルジエタン-2,1-ジイル)ビス(4-メチルピリジニウム)ジブロミド(80mlのメタノールに溶解)を導入し、次いで、反応混合物を、100mlのメタノールの添加により希釈する。雰囲気温度での21時間の撹拌後、第1の沈殿を回収し、3×100mlのエタノールにより、次いで、3×200mlの酢酸エチルにより洗い、乾燥し(赤色の粉末、7.4g)、次に、濾液に生成した第2の沈殿を、同様に回収し、乾燥する(赤色粉末、11.44g)。分析は、2つのフラクションが予想した構造に合致することを示す。1H NMR(400MHz, MeOH-d4): 3.02 (s, 12H)、3.42 (t, 4H)、4.74 (t, 4H)、6.77 (d, 4H)、7.19 (d, 2H)、7.6 (d, 4H)、7.97 (d, 2H)、8.1 (d, 4H)、8.79 (d, 4H)。
40.3gのシスタミン二塩酸塩を100mlの水に溶かし、32mlの35%水酸化ナトリウム溶液を加え(pH9.7)、温度を5℃に下げる。温度を10℃未満に保ち、水酸化ナトリウム溶液の添加によりpHを7.9と9.3の間に保って、33.5mlのクロロアセチルクロリドを滴下して導入する。混合物を撹拌しながら雰囲気温度に2時間保つ。沈殿を濾別し、5×150mlの水により洗い、次いで、P2O5の存在下で真空乾燥する。35.3gの白色粉末を回収する。分析は、生成物が合致することを示す。
6.1gのN,N'-(ジスルファンジイルジエタン-2,1-ジイル)ビス(2-クロロアセトアミド)および4.5gの4-ピコリンを、50mlのNMPに溶かし、この溶液を、80℃で19時間加熱する。混合物を冷却した後、アセトンからの逐次沈殿により9.2gの塩を回収し、真空下に乾燥する。分析は、生成物が合致することを示す。1H NMR (400MHz, D2O): 2.61 (s, 6H)、2.82 (t, 4H)、3.56 (t, 4H)、5.31 (s, 4H)、7.85 (d, 4H)、8.51 (d, 4H)。
785mgの3,4,5-トリメトキシベンズアルデヒド、328μlのピロリジン、232μlの酢酸および490mgの1,1'-{ジスルファンジイルビス[エタン-2,1-ジイルイミノ(2-オキソエタン-2,1-ジイル)]}ビス(4-メチルピリジニウム)ジクロリドを、10mlのイソプロパノールに溶かし、この溶液を撹拌しながら、雰囲気温度に3時間30分保つ。混合物を50mlのジクロロメタン/アセトン(1:1)溶液に注ぐ。固体が沈殿する。それを濾別し、20mlのアセトンにより3回洗い、真空下に乾燥する。509mgの黒色の粉末を回収する。分析は、生成物が合致することを示す(LCMS:100%;質量ピークm/z=388、2価の陽イオンに対応)。
組成物Aの調製
Claims (2)
- 下式(V)の蛍光ジスルフィド染料:
・ GおよびG'は、同じであるかまたは異なり、置換された若しくは未置換のC1〜C6アルコキシを表し;
・ Rg、R'g、R"g、R"'g、Rh、R'h、R"hおよびR"'hは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、未置換のC1〜C4アルコキシ、または、C1〜C12アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、アミノ、C1〜C4アルキルアミノおよびC1〜C4ジアルキルアミノから選択される基により置換されているC1〜C4アルコキシを表し;
・ Ri、R'i、R"iおよびR"'iは、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し;
・ R1、R2、R3、R4、R'1、R'2、R'3およびR'4は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、水素原子またはC1〜C4アルキルを表し;
・ TaおよびTbは、同じであるかまたは異なり、i)共有σ結合、またはii)-O-、-N(R)-、-N+(R)(Ro)-、-CO-から選択される1つまたは複数の基あるいはそれらの組合せ(RおよびRoは、同じであるかまたは異なり、水素原子またはC1〜C4アルキルもしくはC1〜C4ヒドロキシアルキル基を表す)を表し;
・
・ m、m'、n、n'は、同じであるかまたは異なり、0と6の間(両端の数を含む)の整数を表すが、但し、m+nおよびm'+n'は、同じであるかまたは異なり、それぞれ、1と10の間(両
端の数を含む)の整数を表し;
M'は、対イオンあるいは有機または無機酸塩を表す]。
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