[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2013534527A - コンタクトレンズ乳頭結膜炎及びアレルギー性眼疾患の予防及び処置のための組成物 - Google Patents

コンタクトレンズ乳頭結膜炎及びアレルギー性眼疾患の予防及び処置のための組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2013534527A
JP2013534527A JP2013516909A JP2013516909A JP2013534527A JP 2013534527 A JP2013534527 A JP 2013534527A JP 2013516909 A JP2013516909 A JP 2013516909A JP 2013516909 A JP2013516909 A JP 2013516909A JP 2013534527 A JP2013534527 A JP 2013534527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dexpantenol
contact lens
composition
eye
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013516909A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013534527A5 (ja
Inventor
ブライエン アンソニー ホールデン
Original Assignee
ブライエン ホールデン ビジョン インスティテュート
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from AU2010902954A external-priority patent/AU2010902954A0/en
Application filed by ブライエン ホールデン ビジョン インスティテュート filed Critical ブライエン ホールデン ビジョン インスティテュート
Publication of JP2013534527A publication Critical patent/JP2013534527A/ja
Publication of JP2013534527A5 publication Critical patent/JP2013534527A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/16Amides, e.g. hydroxamic acids
    • A61K31/164Amides, e.g. hydroxamic acids of a carboxylic acid with an aminoalcohol, e.g. ceramides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0048Eye, e.g. artificial tears
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/08Solutions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • A61P27/14Decongestants or antiallergics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

本発明は、対象のコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置におけるパンテノール又はデクスパンテノールの使用を提供する。乾燥重量で0.001〜10%のデクスパンテノールを含むコンタクトレンズケア溶液も提供する。

Description

本発明は、パンテノール又はデクスパンテノールを含有する眼用の医薬組成物と、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患、並びにアレルギー性眼疾患の予防及び/又は処置のためのそれらの使用とに関する。好ましい実施形態において、眼疾患は、コンタクトレンズ乳頭結膜炎である。
巨大乳頭結膜炎としても既知のコンタクトレンズ乳頭結膜炎は、コンタクトレンズ着用者に生じ、コンタクトレンズ着用者がレンズの着用を止める主な原因の1つである。この状態の徴候は、数個の乳頭を伴う上瞼板の軽度の発赤から、大きい石垣状の乳頭を伴う重度の発赤までの範囲に亘り得る。この状態は、全ての種類のコンタクトレンズ、即ちハードレンズ、又はポリメチルメタクリレート(PMMA)レンズの着用、ガス透過性ハードレンズ、ソフトレンズに観察され、かつ、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズにも観察されている。この状態は、急性の患者不快感、コンタクトレンズ着用の不耐性、掻痒、粘液分泌、眼上でのレンズの過剰な移動、及びレンズ上の沈着物をもたらす。多くの場合、レンズ着用者は、レンズの着用時間を短縮して症状の頻度を低下させる必要があるが、未処置のまま放置され、この状態は最終的にはレンズ着用の脱落に繋がる。この状態の発生率は、種類(ガス透過性ソフト、又はシリコーンハイドロゲル)、モード(一日着用、又は長期着用)及びレンズ着用の交換の頻度(一日、又は週、又は月交換)に応じて1.0〜18.0%の範囲であることが報告されている。
コンタクトレンズ乳頭結膜炎は、機械的刺激又は炎症性反応のいずれか又は両方を原因とすると考えられている。機械的病因(aetiology)は、コンタクトレンズの表面潤滑の不足、摩擦、及び表面の凹凸の組み合わせに由来すると想定されている。レンズ上の沈着物も機械的刺激の原因となり得る。炎症性反応又はアレルギー性病因は、通常、レンズ上に蓄積する沈着物、例えばレンズ着用者自身の脂質、タンパク質、レンズ上に蓄積するコンタクトレンズ溶液中の保存剤、レンズ上に蓄積する環境アレルゲン、及びおそらくはレンズ材料に対する反応に関連する。この状態では、上眼瞼の上眼瞼結膜上に乳頭が形成され、これは組織の敏感な性質により不快感の原因となる。
コンタクトレンズ乳頭結膜炎はアレルギー性眼疾患とも関連し得、アレルギー性眼疾患は、例えばアレルギー性結膜炎及び春期結膜炎等の他の顕著な状態を包含する。アレルギー性結膜炎は広く流行しており、概算により、どこでも人口の9〜18%が冒されている可能性があることが示唆されている。この状態は眼の掻痒により特徴付けられ、対象は流涙、発赤及び灼熱も訴え得る。症状は本来、季節性又は持続性であり得る。眼の検査は、結膜の発赤、及び任意選択的に上眼瞼結膜上の小乳頭(組織に粗い外観を与える、上眼瞼内部上の隆起した多角形構造)の存在の特徴を示す。アレルギー性眼疾患のより重篤な異形では、主に子供及び若年成人が罹患するより重篤な慢性状態として春期結膜炎が存在する。その症状には、重度の掻痒、流催、異物感覚、粘液分泌及び羞明が含まれる。この状態は、結膜の発赤と、上眼瞼結膜の巨大な石垣状乳頭反応により特徴付けられる。この状態の異形は、角膜縁結膜関与(limbal conjunctival involvement)により、また角膜浸食によっても特徴付けられる。
一度アレルギー性結膜炎又は春期結膜炎又はコンタクトレンズ乳頭結膜炎に罹患した人は、将来、これらの状態に対してより感受性が高くなる場合が多い。これらの結膜炎形態の発症は、コンタクトレンズの着用により誘発され得、コンタクトレンズの使用を停止する強い動機に繋がる。続くコンタクトレンズ乳頭結膜炎の発生の例は、一日レンズの使用によって低減され得るが、これは理想的な解決法ではない。従って、初期症状の発現を回避することが望ましい。
点眼薬を使用した、例えばステロイドの適用による、コンタクトレンズ乳頭結膜炎及びアレルギー性眼疾患の両方の現存する処置方法は、涙をすぐに流すという眼の効果によって妨げられる。従って、上記の状態を安全に、便利に、かつ費用効率よく処置することは、依然として相当困難である。
デクスパンテノールは、保存剤効果を有するビタミンBとして既知であるが、コンタクトレンズ乳頭結膜炎及びアレルギー性眼疾患の処置物として既知ではない。
米国特許出願公開第2005/0164979号明細書は、アレルギー性鼻結膜炎、アトピー性角結膜炎、アレルギー性角結膜炎、巨大乳頭結膜炎(gigantopapillary conjunctivitis)、春期結膜炎、例えば周期性上強膜炎(episcleritis periodica)、一過性上強膜炎(episcleritis partilis fugax)等の上強膜炎、強膜炎、腱炎、シェーグレン症候群、又はこれらの複合型を含む様々な眼科学的及び鼻科学的機能不全の処置のための、パンテノール又はデクスパンテノールとヒアルロン酸及び/又はヒアルロネートとの組み合わせを含有する組成物の使用を記載している。パンテノールをヒアルロン酸と組み合わせて適用することにより、急速な上皮形成、ひいては創傷治癒がもたらされることが見出された。ヒアルロン酸は、炎症において二重の役割を果たすとして記載されている:ヒアルロン酸は、炎症誘発性及び抗炎症性の両方である。ヒアルロン酸は、初期段階において炎症誘発性であり、創傷治癒を促進する。
米国特許出願公開第2007/0104744号明細書は、様々なビタミンBファミリーから選択される保存剤増強剤(0.00001〜10%)と、増強される保存剤と、任意選択的に緩衝液及び様々な他の賦形剤とを共に含むコンタクトレンズ溶液を記載している。デクスパンテノールは、溶液中の保存剤の効果を増強するとして記載されているビタミンBの1つである。
国際公開第2010/056113号パンフレットは、コンタクトレンズケア溶液中のカモシン(camosine)とデクスパンテノールとの組み合わせを記載している。溶液は、角膜着色の予防又は処置に有用であるとして記載されている。
米国特許出願公開第2007/0027048号明細書は、コンタクトレンズの洗浄と、涙膜の安定化のためのデクスパンテノールを含む溶液を記載している。
本明細書の任意の先行技術に対する参照は、これらの先行技術がオーストラリア若しくは任意の他の法域内で通常の一般的知識の一部を形成すること、又は、これらの先行技術が当業者により関連性があるとして合理的に確認され、理解され、考慮されると期待され得ることの承認若しくは任意の形態の示唆として解釈されず、かつ解釈されるべきではない。
主題の発明は、デクスパンテノール(パントテン酸の右旋性異性体のアルコール形態)の驚くべき効果を含む。本発明者らは、驚くべきこと、眼に適用される製剤中にデクスパンテノール(パントテン酸の右旋性異性体のアルコール形態)が含まれる場合、デクスパンテノールは、上眼瞼結膜上の乳頭と、眼の発赤の徴候とのいずれか又は両方の発生を低減することを発見した。特に、本発明者らは、対象の眼に装着される前にコンタクトレンズが浸漬される、デクスパンテノールを含むコンタクトレンズケア溶液が、これらの症状の発生を低減することを見出した。
従って、本発明は、対象のコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置におけるパンテノール又はデクスパンテノールの使用に関する。本発明はまた、対象の機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患の予防及び/又は処置におけるパンテノール又はデクスパンテノールの使用に関する。本発明はまた、対象のアレルギー性眼疾患の予防及び/又は処置に関する。一実施形態において、アレルギー性眼疾患は、アレルギー性結膜炎又は春期結膜炎である。治療的有効量のデクスパンテノールが使用される。
本発明は一般に、デクスパンテノールを参照して記載されるが、パンテノール(即ち、ラセミ混合物)及び/又は(デクス)パンテノン酸(panthenoic acid)も、本発明での使用に好適である。
好ましくは、処置又は予防される疾患は、コンタクトレンズ等の眼科用(opthalmic)デバイスの着用を原因とする。
デクスパンテノールの使用により、アレルギー性眼疾患の処置に通常用いられている、望ましくない副作用に関連した非ステロイド性抗炎症薬及びコルチコステロイドを使用した長期療法を用いることの代替物も提供される。現存する処置方法は点眼薬の使用を含み、点眼薬は涙によってすぐに流し出され、このことは、眼疾患の処置の点で一貫性のない結果をもたらす。本発明におけるデクスパンテノールの利点は、デクスパンテノールが、何ら有害効果を有さずに、より強力な活性物質と比較してより大量に投与できることである。このことは、より大量のデクスパンテノールを眼に適用することができ、従ってデクスパンテノールが洗い流される前に、より大量のデクスパンテノールが眼上に存在して疾患を処置することを意味する。他の利点としては、デクスパンテノールがコンタクトケア溶液中で使用することも、コンタクトレンズに直接適用して、コンタクトレンズを装着した際にレンズを介して眼に投与することもできることである。これは、他の投与モードを介して生じ得る、涙によるデクスパンテノールの流し出しの可能性が低減されることを意味する。次いでデクスパンテノールは、眼に装着されている間、関連する範囲、特に上眼瞼内の上眼瞼結膜にゆっくりと吸収され得る。
好ましい実施形態において、本発明は、最初にコンタクトレンズ乳頭結膜炎の処置を必要とするとして評価された対象に関する。別の実施形態では、対象は最初に、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患、並びに/又は、アレルギー性結膜炎若しくは春期結膜炎等のアレルギー性眼疾患の処置を必要とするとして評価される。代替的に、対象は最初に、(例えば、コンタクトレンズの最初の着用又は着用の再開による)これらの状態のうちのいずれかの発生の危険性を有するか、又は、これらの状態のうちの1つが発生している場合、(例えば、合併症又は状態の発生の結果による)特定の危険性を有し、従ってこれらの状態の発生の予防又は阻害が必要であると考えられたか、を評価される。この点から、水に可溶なデクスパンテノールの投与の低い危険性は、本発明の方法の安全な実施に関連する。
本発明はまた、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患、並びにアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、特にコンタクトレンズ乳頭結膜炎の対象の予防及び/又は処置における治療的有効量のデクスパンテノールの使用に関する。換言すれば、本発明は、それらの状態の初期の発生を阻害又は予防することによる、これらの状態に罹患する危険性を低減すること、また別の実施形態では、一旦診断されたら、それらの状態を処置することを含む。
別の実施形態では、デクスパンテノールは医薬組成物の形態で投与される。従って、本発明は、パンテノール又はデクスパンテノールを含有する医薬組成物を提供する。本発明の一形態において、組成物中の唯一の活性成分は、パンテノール又はデクスパンテノール、好ましくはデクスパンテノールである。医薬組成物は、例えば軟膏、ゲル、スプレー、点眼薬、又は眼に装着されているコンタクトレンズからの放出等、眼に対する投与に好適な形態にあることが好ましい。スプレーの場合、患者は、眼瞼をひっくり返してスプレーの適用を可能にするであろう。組成物中のデクスパンテノールの濃度は、乾燥重量で0.001〜10%である。特定の実施形態では、組成物中のデクスパンテノールの濃度は、乾燥重量で0.01〜5%、及び0.1〜1%である。組成物中のデクスパンテノールの濃度は、乾燥重量で約2%が好ましい。別の実施形態では、組成物は、等張の水性組成物である。
別の実施形態では、パンテノール又はデクスパンテノールを含むコンタクトレンズケア溶液を提供する。本発明の一形態において、ケア溶液中の唯一の活性成分は、デクスパンテノールである。この実施形態によれば、ケア溶液は、レンズが溶液からデクスパンテノールを吸収し及び/又は吸着させた後、着用中にデクスパンテノールを眼内に放出することを可能にするよう処方される。ケア溶液中のデクスパンテノールの濃度は、乾燥重量で0.001〜10%であってもよい。特定の実施形態では、ケア溶液中のデクスパンテノールの濃度は、乾燥重量で0.01〜5%、及び0.1〜1%である。ケア溶液中のデクスパンテノールの濃度は、乾燥重量で約2%が好ましい。別の実施形態では、溶液は等張の水性溶液である。
別の実施形態において、上述した組成物又はケア溶液は、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患、並びにアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上の予防及び/又は処置のための1種の活性成分から本質的になり、ここで活性物質はデクスパンテノールである。この明細書において、「から本質的になる」は、本発明による組成物又はコンタクトレンズケア溶液が、1種のみの活性医薬成分を含むが、場合により水性溶液中の塩及び緩衝剤等の他の非活性成分を含み得ることを意味する。
一実施形態において、上述した組成物又はケア溶液は、更に保存剤を含んでもよい。好適な保存剤には、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン、硫酸ポリミキシンB、ソルビン酸及びPurite(登録商標)が挙げられる。そのような保存剤は、当業者により、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患、並びにアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上の予防又は処置に好適な、組成物又はケア溶液の活性成分として見なされないであろう。代替的な実施形態では、上述した組成物又はケア溶液は、保存剤を含まず、即ち保存剤フリーである。
本発明による医薬組成物は局所投与用に処方されることが好ましい。本発明の組成物は、例えば点眼薬、スプレー、又はソフトコンタクトレンズからの放出による等、眼に対する投与に好適な形態にあることが好ましい。コンタクトレンズの場合、活性物質は、レンズの表面上に被覆されるか、又はレンズ材料のマトリクス中に吸収されるかのいずれかである。
本発明はまた、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患、並びにアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の対象の予防及び/又は処置における、デクスパンテノールを含む組成物又はコンタクトレンズケア溶液の使用に関する。
更なる実施形態では、組成物又はケア溶液は、デクスパンテノール、水、並びに場合により塩及び/又は緩衝剤からなってもよく、ここで組成物は等張である。
本発明はまた、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置方法に関し、当該方法は、場合により、上述したような医薬組成物又はコンタクトレンズケア溶液中で、治療的有効量のデクスパンテノールを投与することを含んでもよい。本発明はまた、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置のための治療的有効量のデクスパンテノールの使用に関する。
本発明はまた、本発明の任意の実施形態にて上述したような、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置における使用のための医薬組成物又はコンタクトレンズケア溶液を提供する。
本発明はまた、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置のための医薬の製造のための、治療的有効量のデクスパンテノールの使用に関する。
本発明はまた、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置方法に使用される際のデクスパンテノールに関する。
本発明はまた、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置における使用のための、活性成分を有する組成物に関し、ここで活性成分は、デクスパンテノールである。
本発明はまた、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置における、上述したようなデクスパンテノールを含む眼科用デバイスの使用に関する。そのような眼科用デバイスは、コンタクトレンズ等の、眼瞼と強膜との間に適用されることが意図される眼球インサートであってもよく、インサートからデクスパンテノールが眼内に放出され得る。
本発明はまた、治療的有効量のデクスパンテノールによる、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置のための眼科用デバイスの作製方法に関し、方法は、眼科用デバイスを、デクスパンテノールを含む溶液と接触させる工程と、次いでデバイスを眼に適用する工程とを含む。一実施形態において、眼科用デバイスはコンタクトレンズである。コンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズが好ましい。レンズは、デクスパンテノールを含むケア溶液中にレンズを浸漬することにより調製されてもよい。一般に、レンズは、溶液中に15分間〜3時間、好ましくは1時間浸漬される。場合により、コンタクトレンズは、コンタクトレンズケア溶液中に一晩浸漬されてもよい。レンズはまた、a)レンズ表面に取り付けられた、デクスパンテノールを組み込んだリポソーム、及びb)使い捨てレンズ(例えば、一日レンズ)の場合、包装溶液中に組み込まれた、デクスパンテノールのケア溶液製剤により調製されてもよい。デクスパンテノールは、溶液中に、単位体積当たり0.01〜10重量%の範囲の量で存在することが望ましい。特定の実施形態では、単位体積当たり0.01〜5重量%、及び0.1〜1重量%である。単位体積当たり約2重量%が好ましい。
デクスパンテノールが眼科用デバイスから放出される本発明の実施形態は、正常な涙作用により比較的急速に眼から排水され得る点眼薬又はスプレーとは対照的に、着用者がまばたきする毎に溶液が眼瞼と接触している状態をデバイス(コンタクトレンズ等)が維持するという点で有利である。任意の特定の作用モードに束縛されるものではないが、ケア溶液中に浸漬された際、デクスパンテノールがデバイスのマトリクス上に吸収され又はデバイスの表面上に被覆されると考えられる。次いで、デクスパンテノールは、コンタクトレンズから処置範囲(即ち、上眼瞼の上眼瞼結膜)内に吸収され得る。
本発明はまた、デクスパンテノールを含む眼科用デバイスに関する。眼科用デバイスは、コンタクトレンズが好ましい。この実施形態では、デクスパンテノールは、デバイスのマトリクス中に吸収され、又はデバイスの表面を被覆している。
本発明はまた、眼科用デバイスをデクスパンテノールで被覆するための方法を提供し、方法は、デバイスを、デバイスを被覆するのに十分な時間、デクスパンテノールを含有する組成物と接触させる工程を含む。デバイスは、コンタクトレンズが好ましい。本発明は、デクスパンテノールを含む眼科用(opthalmic)デバイスを製造するための方法も提供し、方法は、デバイスを、デクスパンタノール(dexpanthanol)がデバイスのマトリクス中に吸収されるのに十分な時間、デクスパンテノールを含有する組成物と接触させる工程を含む。デバイスは、コンタクトレンズが好ましい。本発明は、デクスパンテノールで被覆された眼科用デバイス、又はデクスパンテノールを含む眼科用デバイスも提供する。本発明のこれらの態様によれば、眼科用デバイスは、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置に好適である。
本発明は、デクスパンテノールを含有する組成物で眼科用(opthalmic)デバイスを処理することによる、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置方法も提供する。本発明は、デクスパンテノールを含有する組成物、又はコンタクトレンズケア溶液でコンタクトレンズを処理することによる、コンタクトレンズの着用を原因とするコンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患又はアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置方法も提供する。
これらの実施形態のいずれかにより記載される本発明の形態において、デクスパンテノールは、本質的に組成物又はケア溶液の唯一の活性成分である。一実施形態において、組成物又はケア溶液は、1種以上の炎症誘発剤、抗炎症剤、創傷治癒剤、抗菌剤(殺菌剤及び静菌剤を含む)、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗酸化剤、抗生物膜剤及び保存剤増強剤、並びに/又は1種以上の保存剤を有さない又はフリーであることが好ましい。一実施形態において、組成物又はケア溶液は、ヒアルロン酸及び/又はヒアルロネートを全く有さない。別の実施形態では、組成物又はケア溶液はまた、ペプチド成分、特にカモシン(camosine)を全く有さない。別の実施形態では、組成物又はケア溶液は、ヘキサミジンジイセチオナート、ポリヘキサニド塩酸塩、ジグルコン酸クロルヘキシジン又はメチルスルホニルメタンを全く有さない。更なる実施形態では、組成物又はケア溶液は、天然油、又は天然油(例えば、リナロール油、α−テルピネオール油、ヒノキチオール)中に見出される化合物を全く有さない。別の実施形態では、組成物又はケア溶液は、アルコール(例えば、グリコール等のジオール)を全く有さない。更なる実施形態では、組成物又はケア溶液は、ビタミン(例えば、ビタミンA及び/又はE)を全く有さない。組成物は、いかなる保存剤、ヒアルロン酸及び/又はヒアルロネート、並びにいかなるペプチド成分、特にカモシン(camosine)も除外し又は実質的にフリーであることが好ましい。
別の実施形態では、上記に論じた本発明の方法に使用するためのキットを提供し、キットは:
・ デクスパンテノール、又は本発明の医薬組成物若しくはコンタクトレンズケア溶液を保持する容器と;
・ 使用説明書を有するラベル又は添付文書と
を含む。
場合により、キットは、組成物又はコンタクトレンズケア溶液中に浸漬されたコンタクトレンズを収容するための容器、及び/又は点眼薬を分注するためのデバイスを含んでもよい。
更なる実施形態では、上述した本発明の方法に使用される際のキットを提供し、キットは:
・ デクスパンテノール、又は本発明の医薬組成物若しくはコンタクトレンズケア溶液を保持する容器と;
・ 使用説明書を有するラベル又は添付文書と
を含む。
特定の実施形態において、キットは、コンタクトレンズ乳頭結膜炎、機械的外傷及び摩擦により誘発される眼疾患、並びにアレルギー性眼疾患のうちの1つ以上、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置のための1種以上の更なる成分を収容してもよい。
本発明の更なる態様、及び先行する段落に記載した態様の更なる実施態様は、実施例により提供される以下の記載から、また付属の図面を参照して明らかとなろう。
以下、本発明の特定の実施形態の詳細を参照する。本発明は実施形態と併せて記載されるが、本発明は本発明をそれらの実施形態に限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。一方、本発明は、特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内に含まれ得る代替物、変更物及び等価物の全てを包含することが意図される。
当業者は、本明細書に記載されたものと同様の又は均等な、本発明の実践に使用できる多数の方法及び材料を認識するであろう。本発明は、記載された方法及び材料に限定されるものでは全くない。
上記に論じたように、医薬組成物中にデクスパンテノールが含まれる場合、デクスパンテノールは上眼瞼結膜上の乳頭の発生を低減するのみならず、眼の発赤の徴候を低減することが見出されている。デクスパンテノールはまた、アレルギー性眼疾患の処置に通常用いられている、非ステロイド性抗炎症薬及びコルチコステロイドを使用した長期療法を用いることに通常関連した副作用を低減する利点を有する。
異なる種類のコンタクトレンズを一日着用にて使用するコンタクトレンズ着用者のグループにおいて、デクスパンテノールを含有するコンタクトレンズケア組成物の使用を、コンタクトレンズ着用グループにおいてデクスパンテノールを含有しない組成物の使用と比較すると、製剤を使用しているグループでは、コンタクトレンズ乳頭結膜炎の発症が全く起こらないことが見出されている。
当業者は、上皮病変、ドライアイ及び乾燥症候群等の眼の状態が、角膜を冒す状態であることに気付くであろう。対照的に、本発明に従って処置及び/又は予防される状態(即ち、コンタクトレンズ乳頭結膜炎及びアレルギー性眼疾患)は、上眼瞼結膜(即ち、眼瞼の内部)の炎症に関係する。これらの状態は、コンタクトレンズ着用者にも関連する。同様に、非アレルギー性結膜炎(即ち、伝染性結膜炎)は、白目を冒す状態であり、従って、本発明で検討される種類の状態とは異なる状態である。
加えて、「機械的外傷」及び「摩擦により誘発される眼疾患」は、特にコンタクトレンズ着用中の、異物(例えば、砂及び塵)、微生物又は化学的傷害を原因とする、眼瞼内側及び/又は眼瞼結膜を冒す状態を指す。コンタクトレンズの着用は、これらの状態にも繋がり得る。
デクスパンテノール(D−パンテノール、ベパンテン又はパンテノールとも称される)は、パントテン酸(ビタミンB)の右旋性異性体のアルコール類似体であり、水溶性ビタミンのグループに属する。
用語「処置する」又は「処置」は、処置される状態(例えば、アレルギー性眼疾患又はコンタクトレンズ乳頭結膜炎)の改善を対象が有するように、治療的有効量の、デクスパンテノールを含有する組成物を対象に投与することを指す。処置は状態を改善し得るが、状態の完全な治癒を提供しないこともあることが認識されるであろう。
用語「予防する」又は「予防」は、対象の状態(例えば、アレルギー性眼疾患、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎)の徴候及び/又は症状が、組成物を受容しない対象と比較して、回避され、遅延され、又は頻度において低減されるように、治療的有効量の、デクスパンテノールを含有する組成物を対象に投与することを指す。予防は、状態又は症状が永久に回避されることを必要としない。加えて、用語「予防」は、その臨床センスにおいて、特定の対象に疾患が生じることを常に不可能にするという絶対的意味にて使用されるのではなく、疾患の発生を阻害することを意味するのに使用される。従って、疾患への進行を阻害し又は新たな疾患を低減することは、既に疾患が存在する場合であっても、本明細書の「予防」の意味の範囲内に相当する。
用語「治療的有効量」又は「有効量」は、疾患又は状態の症状の改善又は治療をもたらすデクスパンテノールの量を指す。
用語「医薬組成物」は、薬学的に許容され得る担体中に分散されたデクスパンテノールを含有する組成物を指す。組成物は、更に、希釈剤、乳化剤、緩衝液、安定剤、結合剤、充填剤及び同様物等の1種以上の追加の賦形剤を含有してもよい。
用語「活性な」は、動物身体(例えば、ヒトの身体)内の任意の細胞若しくは組織と相互作用し、又は細胞若しくは組織上に影響を与える物質を指す。
用語「眼科用デバイス」は、眼内又は眼上に存在する物体を指す。デバイスは、光学補正を提供してもよく、美容用であってもよい。眼科用デバイスには、ソフトコンタクトレンズ、眼内レンズ、オーバーレイレンズ、眼球インサート、涙点プラグ及び光学インサートが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の好ましい眼科用デバイスは、コンタクトレンズ、特にシリコーンエラストマー又はハイドロゲルから形成されたソフトコンタクトレンズであり、ハイドロゲルは、シリコーンハイドロゲル及びフルオロハイドロゲルを含むがこれらに限定されない。眼科用デバイスは、「単回使用」デバイス、例えば、単回使用コンタクトレンズ、又は一日コンタクトレンズであってもよい。
用語「投与する」又は「投与」は、デクスパンテノール組成物又はデクスパンテノールを含む眼科用デバイスを、対象の眼の表面上又は眼内に配置することを意味する。一般に、そのようなデバイス(例えば、ソフトコンタクトレンズ)は、対象の眼の前側表面と一日8〜16時間接触する。代替的に、デクスパンテノールは、薬物送達の一方法として、眼球インサート内又は眼球インサート上に配置されてもよい。一般に、そのような眼球インサートは、眼瞼と強膜との間の空間(円蓋部)内に挿入され、薬物を序々に放出する。代替的に、デクスパンテノール中に浸漬された生分解性コラーゲンレンズを、対象の眼の表面上に配置し又は眼内に挿入してもよい。一般に、コラーゲンレンズは、ゆっくりと溶解して、患者の症状を改善する。
対象は、通常にコンタクトレンズの着用者となるヒト対象であり、又はコンタクトレンズの着用の好適な候補である対象である。
本明細書で使用されるように、文脈により特に要求される場合を除いて、例えば「含んでいる」、「含む」及び「含んだ」等の、用語「含む」及び当該用語の変化形は、更なる添加剤、成分、整数又は工程を除外することを意図するものではない。
本発明の医薬組成物は、眼への投与に好適な組成物である眼科用組成物であってもよい。本発明による眼科用組成物の例は、縣濁液、軟膏、ゲル、スプレー、徐放製剤、又は点眼薬としての適用に好適な溶液である。組成物は、コンタクトレンズに直接適用されてもよく、又はそうでない場合は、コンタクトレンズが対象の眼に装着される前にコンタクトレンズが浸漬されるコンタクトレンズケア溶液中に存在してもよい。任意の特定の作用モードに束縛されるものではないが、このことは、活性物質がコンタクトレンズのマトリクス上に吸収され又はコンタクトレンズの表面上に被覆され、その後、コンタクトレンズが眼に装着された後、処置範囲、特に眼瞼及び/若しくは上眼瞼結膜中に、又は眼瞼及び/若しくは上眼瞼結膜上にゆっくりと放出されることを可能にすると考えられる。
調製の容易さと、冒された眼に1〜2滴の溶液を滴下することにより対象がそれらの組成物を容易に投与できるということに基づいて、水性溶液(ソフトコンタクトレンズから放出されるものを含む)が一般に好ましい。コンタクトレンズの場合、溶液の投与は、コンタクトレンズ及び溶液が一工程で適用される点で簡素化される。しかしながら、組成物はまた、縣濁液、粘性若しくは半粘性ゲル、又は他の種類の固体若しくは半固体組成物、又は徐放に適したものであってもよい。
スプレーの場合、組成物は眼瞼の内側に適用されてもよい(患者は、眼瞼をひっくり返してスプレーの適用を可能にする)。本発明の医薬組成物はまた、溶液として適用されてもよく、ここでシリコーンハイドロゲルレンズを含むソフトコンタクトレンズが溶液を吸収し又は表面に被覆した後、レンズが眼に装着された際、溶液を放出してもよい。最後の選択肢は、正常な涙作用により比較的急速に眼から排水され得る点眼薬又はスプレーとは対照的に、着用者がまばたきする毎に溶液が眼瞼と接触している状態をコンタクトレンズが維持するという利点を有する。
水、水とC〜C−アルカノール等の水混和性溶媒との混合物、0.5〜5%の非毒性水溶性ポリマーを含む植物油又は鉱油、ゼラチン、アルギネート、ペクチン、トラガカント、カラヤゴム、キサンタンゴム、カラギーナン、寒天及びアカシア、並びにそれらの誘導体等のゲル化製品、澱粉アセテート及びヒドロキシプロピル澱粉等の澱粉誘導体、セルロース及びその誘導体、並びにまた、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、好ましくは、中性カーボポール等の架橋ポリアクリル酸、又はそれらのポリマーの混合物、天然に存在するリン脂質、例えば、レシチン、又はアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合物、例えばポリオキシエチレンステアレート、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート等の、エチレンオキシドと、脂肪酸とヘキシトールとから誘導された部分エステルとの縮合物、又はエチレンオキシドと、脂肪酸とヘキシトール無水物とから誘導された部分エステルとの縮合物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエート等の他の合成製品を含む多様な担体のいずれも、本発明の組成物中に使用することができる。
水の添加による水性縣濁液の調製に好適な分散性粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤、及び1種以上の保存剤との混合物中の活性成分を提供する。好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、上記にて既に述べたものにより例示されている。
本発明による組成物は、少なくとも1種のゲル化剤を含有してもよい。医薬組成物中での使用に好適なゲル化剤は、当業者に周知であり、例えば、キサンタンゴム及びその誘導体、カルボマー及びその誘導体、アクリレート系コポリマー及びクロスポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム及びその誘導体、セルロース及びその誘導体、並びに澱粉及び寒天並びにそれらの誘導体が挙げられる。
本発明によるゲル化剤の選択は、透明ゲルを提供するのに重要である。
組成物に添加されるゲル化剤の量は、当業者により最小限の実験を用いて容易に決定することができ、ゲル化剤の特性及び医薬組成物の所望の特性等の、当業者に既知の因子に依存するであろう。
本発明の医薬組成物中に含まれ得る追加の成分には、張度増強剤、保存剤、安定剤、非毒性賦形剤、粘滑剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、共溶媒、及び増粘剤が挙げられる。
pHを好ましくは生理学的pHに調整する場合、緩衝液が特に有用である。本溶液のpHは、6.5〜8.0、好ましくは7.2〜7.5の範囲内に維持される必要がある。当業者は、眼表面に適合する任意のpHが好適であることを理解するであろう。ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、エデト酸(EDTA)二ナトリウム、及び様々なリン酸緩衝液(NaCl、KCl、NaHPO、NaHPO及びKHPOの組み合わせを含む)、並びにそれらの混合物等の好適な緩衝液を加えることができる。一実施形態では、使用される緩衝液は、約NaCl 8g/L、KCl 0.2g/L、NaHPO 1.15g/L及びKHPO 0.2g/Lの濃度を含む。
必要であれば、典型的には張度増強剤を用いて張度を調整する。そのような薬剤は、例えばイオン性及び/又は非イオン性の種類のものであってもよい。イオン性張度増強剤の例は、例えばCaCl、KBr、KCl、LiCl、NaI、NaBr若しくはNaCl、NaSO等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属のハロゲン化物又はホウ酸である。非イオン性張度増強剤は、例えば尿素、グリセロール、ソルビトール、マンニトール、プロピレングリコール又は右旋糖である。本発明の水性溶液は一般に、等張化剤を用いて正常な涙液の浸透圧の付近に調整される。
特定の実施形態において、本発明の組成物は、更に保存剤を含有する。保存剤は、一般に、塩化ベンザルコニウム(N−ベンジル−N−(C〜C18−アルキル)−N.N−トリメチルアンモニウムクロリド)、塩化ベンゾキソニウム又は同様物等の第四級アンモニウム化合物から選択されてもよい。第四級アンモニウム塩とは異なる保存剤の例は、例えばチオマーサル等の、チオサリチル酸のアルキル水銀塩、硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀又はホウ酸フェニル水銀、過ホウ素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、例えばメチルパラベン若しくはプロピルパラベン等のパラベン、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、例えばクロロブタノール、ベンジルアルコール若しくはフェニルエタノール等のアルコール、例えばクロロヘキシジン(chlorohexidine)若しくはポリヘキサメチレンビグアニド等のグアニジン誘導体、過ホウ素酸ナトリウム、Germal(登録商標)π、又はソルビン酸である。好ましい保存剤は、第四級アンモニウム化合物、特に塩化ベンザルコニウム又はその誘導体、例えばPolyquad(米国特許第4,407,791号明細書参照)、アルキル水銀塩、及びパラベンである。他の好適な保存剤には、硫酸ポリミキシンB及びPurite(登録商標)が挙げられる。適切な場合、十分な量の保存剤が眼科用組成物に添加されて、細菌及び真菌を原因とする使用中の二次汚染からの保護を確実にする。
別の実施形態では、本発明の組成物は、保存剤を含有せず、即ち保存剤フリーである。そのような製剤は、コンタクトレンズを着用する対象に特に有用であろう。
組成物は、更に、例えば乳化剤、湿潤剤、又は例えばポリエチレングリコール200、300、400及び600、若しくはカーボワックス1000、1500、4000、6000及び10000等の充填剤のような非毒性賦形剤を含有してもよい。添加される賦形剤の量及び種類は、特定の要求に従う。
また本発明の組成物に他の化合物を添加して、担体の粘度を増大させてもよい。粘度増強剤の例には、多糖類、コンドロイチン硫酸及びその塩、デキストラン、セルロースファミリーの様々なポリマー;ビニルポリマー;並びにアクリル酸ポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。
組成物は、当業者により好適であると見なされる任意の方法で投与されてもよい。医薬組成物は、局所投与されてもよい。本発明の組成物は、単一用量又は多用量で投与されてもよく、疾患が完全に処置される迄、又は所望の処置レベルに到達する迄、任意の時間の長さで投与されてもよい。当業者は、投与量、投与計画、及び処置の長さは、例えば疾患の種類、疾患の位置、及び対象の健康等の因子に依存することを認識するであろう。コンタクトレンズケア溶液の場合、組成物は、一日一回投与されてもよい(コンタクトレンズが適用された際)。代替的に、コンタクトレンズは、対象により着用されていない間、ケア溶液中に保管されてもよい(例えば、一晩)。点眼薬の場合、組成物は30分毎又は1時間毎に、例えば一日8回迄、投与されてもよい。
デクスパンテノールを含む眼科用デバイスは、デクスパンテノールを含む溶液を眼科用デバイスと接触させることにより調製されてもよい。デクスパンテノールは、眼科用デバイスが対象に販売又は供給される前(例えば、パッケージを封止する前にデクスパンテノールを溶液に添加し、続いてパッケージを滅菌する)、又は眼科用デバイスの調製中、眼科用デバイスと接触させてもよい。上記に概略したように、一実施形態では、デバイス(レンズ等)に取り付けられるリポソーム中にデクスパンテノールを組み込んだ後、デバイスの着用中、リポソームはデクスパンテノールを放出することができる。
滅菌は異なる温度及び時間で行われ得る。滅菌は、フィルター滅菌を用いて実施されることが好ましい。
本発明の方法に使用される「溶液」は、一般に、水ベースの(即ち水性)溶液である。典型的な溶液は、生理食塩水、他の緩衝溶液、及び脱イオン水を含む。好ましい水性溶液は、脱イオン水、又は塩化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、若しくはこれらの対応するカリウム塩を含む塩を含有する生理食塩水である。これらの成分は一般に、組み合わされて酸及びその共役塩基を含む緩衝溶液を形成し、そのため、酸及び塩基の添加は比較的小さいpHの変化のみをもたらす。緩衝溶液は、更に2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)、水酸化ナトリウム、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−2,2’,2’’−ニトリロトリエタノール、n−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、エチレンジアミンテトラ酢酸及び同様物、並びにこれらの組み合わせを含むことができる。溶液は、ホウ酸緩衝若しくはリン酸緩衝生理食塩水又は脱イオン水が好ましい。特に好ましい溶液は、約NaCl 8g/L、KCl 0.2g/L、NaHPO 1.15g/L、及びKHPO 0.2g/Lの緩衝液を含む。
キット又は「製造品」は、容器と、容器上の又は容器に関連したラベル又は添付文書とを含んでもよい。好適な容器には、例えば瓶、バイアル、注射器、ブリスター・パック等が挙げられる。容器は、ガラス又はプラスチック等の多様な材料から形成することができる。容器は、状態の処置に有効なデクスパンテノール又は医薬組成物を保持し、無菌アクセスポートを有してもよい(例えば、容器は、静脈内溶液袋、又は皮下注射針により貫通可能な栓を有するバイアルであってもよい)。ラベル又は添付文書は、デクスパンテノール又は医薬組成物が、選択された状態の処置に使用されることを示す。一実施形態において、ラベル又は添付文書は、使用説明書を含み、治療用組成物がアレルギー性眼疾患、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置に使用し得ることを示す。
キットは、(a)デクスパンテノール、又は上述したような医薬組成物若しくはコンタクトレンズケア溶液と、(b)眼に適用するのに好適な溶液、担体、賦形剤及び同様物を収容する第二の容器とを含んでもよい。本発明のこの実施形態におけるキットは、更に、1つ以上の添付文書を含んでもよい。この添付文書は、例えば、デクスパンテノール又は医薬組成物及び賦形剤をどのように使用して、コンタクトレンズ乳頭結膜炎又は他の眼疾患を予防及び/又は処置し得るかを示し、かつキット使用のための指示を提供する。第二の容器は、静菌性注射用蒸留水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液及び右旋糖溶液等の、眼への適用に好適な溶液(例えば、水性溶液)及び/又は薬学的に許容され得る緩衝液を収容してもよい。第二の容器は、更に、他の緩衝液、希釈剤、フィルター、針及び注射器を含む、商業的に及び使用者の観点から望ましい他の材料を収容してもよい。
キットはまた、(a)デクスパンテノール又は医薬組成物又はコンタクトレンズケア溶液と、(b)コンタクトレンズとを含んでもよい。本発明のこの実施形態におけるキットは、更に、1つ以上の添付文書を含んでもよい。添付文書は、例えば、デクスパンテノール又は医薬組成物及びコンタクトレンズがアレルギー性眼疾患、好ましくはコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置に使用され得ることを示し、かつキット使用のための指示を提供してもよい。
本明細書に開示され及び定義された本発明は、言及された又は文章若しくは図面から明らかな二つ以上の個々の特徴の代替的な組み合わせの全てに拡大されることが理解されるであろう。これらの異なる組み合わせの全ては、本発明の様々な代替的な態様を構成する。
以下、添付の実施例及び図面を参照して、本発明をより完全に記載する。しかしながら、以下の記載は単なる例示であり、上述した本発明の一般性を如何様にも限定するものとして解釈されるべきではないことを理解するべきである。
以下の表は、本発明の組成物の二つの例を提供する。両方の組成物はデクスパンテノール、緩衝液(NaOH/HCl)及び等張化剤(塩化ナトリウム)を含有し、組成物1は保存剤(塩化ベンザルコニウム又は塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム)を含有する一方、組成物2は保存剤フリーである。
Figure 2013534527
Figure 2013534527
デクスパンテノールの効果を示すために、約800人の患者に対して試験を行った。患者は、異なる種類のコンタクトレンズを3ヶ月間、一日着用にて着用し、コンタクトレンズは、デクスパンテノールを含まないコンタクトレンズケア溶液(対照グループ)又はデクスパンテノールを含むケア溶液(組成物1又は組成物2等)のいずれかに一晩浸漬されていた。レンズ着用の快適さを各患者によって主観的に評価し、コンタクトレンズ乳頭結膜炎又は他の眼疾患の発生率を検眼医によって評価した。
3ヶ月後、デクスパンテノールを含む組成物を使用したグループでは、対照グループと比較して、コンタクトレンズ乳頭結膜炎が全く発生しないことが見出された(デクスパンテノールを含まないコンタクトレンズケア製剤を使用した眼の1.1%と比較して(n=559)、デクスパンテノールを含むコンタクトレンズケア製剤を使用した眼では0%(n=239))。このことは、組成物が現存する任意の疾患を処置し、新たな疾患を阻害したことを示す。
本明細書に開示され及び定義された本発明は、言及された又は文章若しくは図面から明らかな二つ以上の個々の特徴の代替的な組み合わせの全てに拡大されることが理解されるであろう。これらの異なる組み合わせの全ては、本発明の様々な代替的な態様を構成する。

Claims (15)

  1. 対象のコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置における治療的有効量のパンテノールの使用。
  2. 対象が最初に、コンタクトレンズ乳頭結膜炎の処置が必要であると評価される、請求項1に記載の使用。
  3. パンテノールがデクスパンテノールである、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記デクスパンテノールが、眼に対する投与に好適な形態を有する医薬組成物の形態で投与される、請求項3に記載の使用。
  5. デクスパンテノールが、前記組成物中の唯一の活性成分である、請求項4に記載の使用。
  6. 乾燥重量で0.001〜10%のデクスパンテノールを含むコンタクトレンズケア溶液。
  7. デクスパンテノールが、乾燥重量で0.01〜5%の量で存在する、請求項6に記載のコンタクトレンズケア溶液。
  8. デクスパンテノールが、乾燥重量で約2%の量で存在する、請求項7に記載のコンタクトレンズケア溶液。
  9. 水性かつ等張である、請求項6〜8のいずれか一項に記載の溶液。
  10. デクスパンテノールが前記溶液中の唯一の活性成分である、請求項6〜9のいずれか一項に記載の溶液。
  11. 対象のコンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置のためのデクスパンテノール。
  12. 乾燥重量で0.001〜10%のデクスパンテノールを含有する、コンタクトレンズ乳頭結膜炎又はアレルギー性眼疾患の処置のための医薬組成物。
  13. デクスパンテノールが乾燥重量で約2%の量で存在し、水性かつ等張である、請求項12に記載の医薬組成物。
  14. デクスパンテノールが前記組成物中の唯一の活性成分である、請求項12又は13に記載の医薬組成物。
  15. 治療的有効量のデクスパンテノールによる、コンタクトレンズ乳頭結膜炎の予防及び/又は処置のための眼科用デバイスの作製方法であって、眼科用デバイスを、デクスパンテノールを含む溶液と接触させる工程と、次いで前記デバイスを眼に適用する工程とを含む、方法。
JP2013516909A 2010-07-02 2011-07-01 コンタクトレンズ乳頭結膜炎及びアレルギー性眼疾患の予防及び処置のための組成物 Pending JP2013534527A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU2010902954 2010-07-02
AU2010902954A AU2010902954A0 (en) 2010-07-02 Composition for prevention and treatment of contact lens papillary conjunctivitis and allergic eye disease
PCT/AU2011/000827 WO2012000055A1 (en) 2010-07-02 2011-07-01 Composition for prevention and treatment of contact lens papillary conjunctivitis and allergic eye disease

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013534527A true JP2013534527A (ja) 2013-09-05
JP2013534527A5 JP2013534527A5 (ja) 2014-08-21

Family

ID=45401233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013516909A Pending JP2013534527A (ja) 2010-07-02 2011-07-01 コンタクトレンズ乳頭結膜炎及びアレルギー性眼疾患の予防及び処置のための組成物

Country Status (9)

Country Link
US (2) US9161923B2 (ja)
EP (1) EP2588096A4 (ja)
JP (1) JP2013534527A (ja)
CN (1) CN103037858A (ja)
AU (1) AU2011274245B2 (ja)
CA (1) CA2803935A1 (ja)
SG (1) SG186782A1 (ja)
TW (1) TW201206418A (ja)
WO (1) WO2012000055A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8513305B2 (en) 2007-05-14 2013-08-20 Research Foundation Of State University Of New York Induction of a physiological dispersion response in bacterial cells in a biofilm
CN103037858A (zh) * 2010-07-02 2013-04-10 华柏恩视觉研究中心 用于预防和治疗接触镜致乳头性结膜炎以及过敏性眼病的组合物
AR089518A1 (es) * 2012-12-27 2014-08-27 Vega Villavicencio Parsival Costra artificial porosa semipermeable
SI2898888T1 (sl) * 2014-01-22 2019-06-28 Visufarma B.V. Sestavek, ki obsega iota-karagenan, proti virusnemu konjunktivitisu
WO2016019627A1 (en) * 2014-08-08 2016-02-11 Shenzhen Hightide Biopharmaceutical, Ltd. Liquid formulation compositions, medicament delivery devices, and methods of preparation and use thereof
EP3072503B1 (en) * 2015-03-26 2020-09-23 D.M.G. Italia Srl Ophthalmic composition for the corneal protection
EP3496516B1 (en) 2017-12-11 2020-02-19 Ion Beam Applications S.A. Superconductor cyclotron regenerator
US11541105B2 (en) 2018-06-01 2023-01-03 The Research Foundation For The State University Of New York Compositions and methods for disrupting biofilm formation and maintenance
EP3827818A1 (en) * 2019-11-26 2021-06-02 Warszawskie Zaklady Farmaceutyczne Polfa S.A. Ophthalmic composition

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004521682A (ja) * 2001-01-09 2004-07-22 ルーイ・ヨハン・ワヘナール 眼を治療および/またはケアする方法と組成物
JP2004522993A (ja) * 2001-01-12 2004-07-29 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト デクスパンテノールを含有するレンズケア製品
JP2006501133A (ja) * 2001-12-12 2006-01-12 ウーアザファルマ アールツナイミッテル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント カンパニー カーゲー 眼科学および鼻科学における適用のための薬学的組成物
WO2010056113A1 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 Louis Johan Wagenaar Ophthalmic solutions, including contact lens care solutions and eye drops comprising carnosine, preferably in combination with dexpanthenol and/or hyaluronic acid

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PT1124582E (pt) * 1998-10-27 2004-03-31 Alcon Mfg Ltd Sistema de conservacao para composicoes farmaceuticas topicamente administraveis
US20070104744A1 (en) * 2000-11-08 2007-05-10 Fxs Ventures, Llc Ophthalmic and contact lens solutions containing forms of vitamin b
US20050220742A1 (en) 2004-03-31 2005-10-06 Breen Ed V Compositions and methods for maintaining eyelid hygiene
US20070243275A1 (en) 2006-04-13 2007-10-18 Gilbard Jeffrey P Methods and compositions for the treatment of infection or infectious colonization of the eyelid, ocular surface, skin or ear
WO2009094466A2 (en) * 2008-01-22 2009-07-30 University Of Florida Research Foundation, Inc. Contact lenses for extended release of bioactive agents containing diffusion attenuators
US20100087550A1 (en) * 2008-10-06 2010-04-08 Zora Marlowe Formulations with a Tertiary Amine Oxide
NZ596254A (en) 2009-05-01 2013-06-28 Advanced Vision Res Inc Cleanser compositions and methods for using the same comprising linalool, hinokitiol, diol and surfactant
IT1393712B1 (it) 2009-05-13 2012-05-08 Bruschettini Srl Composizioni oftalmiche per la riepitelizzazione, la cicatrizzazione, e la disinfezione dei tessuti oculari
CN103037858A (zh) * 2010-07-02 2013-04-10 华柏恩视觉研究中心 用于预防和治疗接触镜致乳头性结膜炎以及过敏性眼病的组合物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004521682A (ja) * 2001-01-09 2004-07-22 ルーイ・ヨハン・ワヘナール 眼を治療および/またはケアする方法と組成物
JP2004522993A (ja) * 2001-01-12 2004-07-29 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト デクスパンテノールを含有するレンズケア製品
JP2006501133A (ja) * 2001-12-12 2006-01-12 ウーアザファルマ アールツナイミッテル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント カンパニー カーゲー 眼科学および鼻科学における適用のための薬学的組成物
WO2010056113A1 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 Louis Johan Wagenaar Ophthalmic solutions, including contact lens care solutions and eye drops comprising carnosine, preferably in combination with dexpanthenol and/or hyaluronic acid

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015021945; Raczynska, K. et al.: 'Clinical evaluation of drops and gel with provitamin B5 in postoperative treatment of cornea and con' Klinika Oczna Vol.105 No.3-4, 2003, p.175-178 *

Also Published As

Publication number Publication date
CN103037858A (zh) 2013-04-10
US20130102679A1 (en) 2013-04-25
CA2803935A1 (en) 2012-01-05
US20160074345A1 (en) 2016-03-17
AU2011274245A1 (en) 2013-01-10
US9161923B2 (en) 2015-10-20
SG186782A1 (en) 2013-02-28
WO2012000055A1 (en) 2012-01-05
EP2588096A4 (en) 2013-12-25
AU2011274245B2 (en) 2014-07-17
TW201206418A (en) 2012-02-16
EP2588096A1 (en) 2013-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220040152A1 (en) Compositions and methods for treating presbyopia, mild hyperopia, and irregular astigmatism
US20230381016A1 (en) Ophthalmic composition and delivery device thereof
AU2011274245B2 (en) Composition for prevention and treatment of contact lens papillary conjunctivitis and allergic eye disease
ES2461617T3 (es) Composiciones farmacéuticas acuosas que contienen complejos borato-polioles
AU2011282683B2 (en) Preservative free brimonidine and timolol solutions
US10780071B2 (en) Compositions, methods and/or devices for prevention and/or treatment of dry eye disorders
US20230235247A1 (en) Contact lens compositions and methods of use thereof
JP2022511335A (ja) 人工涙液組成物、コンタクトレンズ組成物及び薬剤ビヒクル組成物、並びにこれらの使用の方法
Chowhan et al. Ophthalmic preparations
US20120016027A1 (en) Composition and Method for Improved Lens Comfort
NZ623037B2 (en) Compositions and methods for treating presbyopia, mild hyperopia, and irregular astigmatism

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151110