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JP2013522602A - 調整可能なビード幅を有するタイヤ試験装置 - Google Patents

調整可能なビード幅を有するタイヤ試験装置 Download PDF

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JP2013522602A
JP2013522602A JP2012557248A JP2012557248A JP2013522602A JP 2013522602 A JP2013522602 A JP 2013522602A JP 2012557248 A JP2012557248 A JP 2012557248A JP 2012557248 A JP2012557248 A JP 2012557248A JP 2013522602 A JP2013522602 A JP 2013522602A
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Abstract

試験サイクルの際に、タイヤを把持しかつ保持する相対移動可能な上側および下側リムを含むタイヤ試験機用の調整可能幅チャックアセンブリ。リムのうちの一方の一部を形成しているパイロットまたはノーズコーンが、他方のリム上に補完的に形成されている構造との係合に向かって気体圧力により付勢される。気体圧力付勢は気体バネにより提供され、気体バネは、付勢力を調整するために様々な圧力の気体バネと交換でき、または気体バネはチャックアセンブリから取り外すことができかつその付勢力を変えるために異なる程度に再加圧される。必要な付勢力を提供するために気体バネを使用することは、ノーズコーンの移動範囲を拡げ、それにより、所与のチャックアセンブリが、広い範囲のビード幅を有するタイヤを収容することを可能にする。

Description

本発明は、タイヤ試験に関連する。より具体的には、本発明は、タイヤのユニフォミティ試験(uniformity−test)機のような試験機において、様々なビード幅のタイヤをチャックする(掴んで固定する(chuck))装置と方法に関する。
(関連出願)
本出願は、2010年3月10日に出願された、米国仮出願第61/312432号からの優先権を主張するものであり、その全体は、ここに参照することによって組み込まれる。
本発明は、迅速にタイヤをチャックする必要がある、広く多様なタイヤ試験装置への適用が可能であるが、タイヤのユニフォミティ試験機において大きな利点になるように適用可能である。タイヤのユニフォミティ試験機は一般的に、上側リムと、鉛直方向に移動できる下側リムと、タイヤを上側リムと下側リムとの間に運ぶコンベヤと、を含む。コンベヤの開口部を通して、タイヤに空気を入れる上側リムに対して、タイヤを担持する下側リムを上昇させる機構が設けられている。下側リムは、上側リムの中央凹部と係合可能な中央コーン(円錐体)を担持しており、中央コーンは、上側リムを下側リムに対して精度よく位置決めし、それにより、2つのリムは、タイヤが両方のリム同士の間で把持されると同心状になる。モータが上側リムに接続されて、上側リムを所定の試験速度で回転させる。タイヤの軸に平行な軸上で回転可能なロードホイール(load wheel)または路面ホイールはタイヤトレッドと係合するように移動可能であり、それにより、道路条件をシミュレーションするやり方でタイヤが回転するようにタイヤに荷重をかける。
液圧アクチュエータは下側リムに接続されて、下側リムを上昇および下降させる。このアクチュエータは、タイヤに空気を入れるときに、リムに作用する数万ポンド(1ポンド=約0.454kg)の分離力に打ち勝つための十分な力を加えることが可能でなければならない。アクチュエータにより加えられる力はまた、上側リムの凹部に対して、コーンを十分な圧力で保持するためにも十分に大きくなければならず、上側リムおよび下側リムを駆動可能に結合し、それにより、上側リムに加えられる回転力が、さもなければタイヤを歪めかつ試験結果にも影響を与える可能性のあるスリップがほとんどなく、タイヤを通してではなく、中央コーンを通して下側リムに伝達される。
従来技術の装置と機構は、特許文献1に記載されている。
米国特許第4852398号明細書
本発明は、新規かつ改良されたタイヤ試験装置を提供する。特に、ここに参考文献として組み込まれる、特許文献1において開示されたチャックアセンブリ(掴んで固定する組立体)を改良した、新規の改良型チャックアセンブリを提供する。
好適な実施の形態によれば、チャックアセンブリは、種々のビード幅のタイヤをチャックでき、ビード幅の変化量は相当に大きくてもよい。チャックは第1および第2リムを含み、各リムはタイヤのビード部に係合可能である。アクチュエータは、少なくとも1つのリムに接続され、リムを他のリムに向けて、そして他のリムから遠ざかる方向に移動させるように作動する。アクチュエータは、関連するリムを他のリムに向けて移動させ、タイヤをリム同士の間に係合させる。試験サイクルの完了後に、リムは試験されたタイヤを開放するために互いに分離する。本発明によれば、少なくとも1つのリムは、気体の圧力により他のリムに向けて付勢され、入れ子式パイロット要素またはノーズコーンを含むアセンブリの一部を形成する。好適かつ例示されている実施の形態においては、ノーズコーンは気体バネ(ガススプリング)により付勢され、気体バネは、ノーズコーンを、他のリムアセンブリの一部を形成している収容構造、つまり、凹部に係合するように付勢する。
本発明の例示されている実施の形態においては、リムが共にタイヤ保持位置に運ばれると、ノーズコーンは、他のリムの関連する凹部に固く係合する。現時点で圧縮されている気体バネの力により、リムは共に回転可能に結合され、それにより、1つのリムを回転すると、他のリムには付随的に回転が引き起こされる。
本発明の特徴によれば、気体バネはノーズコーンのシャンク(柄部)内に取り外し可能に搭載される。ノーズコーンに対して異なる付勢力が所望されるならば、気体バネを取り外して、異なる圧力を加えるものと取り換えることができ、または気体バネを異なる程度に加圧して、その後ノーズコーンのシャンクに再設置することもできる。
開示された本発明では、ノーズコーン(またはパイロット)により加えられる付勢力は容易に調整可能である。更に、チャック装置の構成および作動は簡略化されている。従来技術で使用されていた機械的バネをなくすことによって、ノーズコーンの行程限界を相当に拡大することができ、従って、チャックアセンブリが、より広い範囲のタイヤビード幅を収容できるようになる。
本発明の追加的特徴は、付随する図面と共になされる下記の詳細な記述を理解することにより、明白になり、より完全な理解が得られるであろう。
本発明の好適な実施の形態を組み込んでいるタイヤ試験機の側面図である。 本発明の好適な実施の形態に従って構成された、自動調整可能幅チャックの構成を示す図。 本発明の好適な実施の形態に従って構成された、自動調整可能幅チャックの構成を示す図。
図1は、本発明に従って構成されたタイヤチャッキング(chucking)/把持装置を組み込んでいるタイヤのユニフォミティ検査機械10を例示している。機械10はまたフレーム11も含み、フレーム11は、検査対象のタイヤ14を試験部署15に渡すための複数のローラー13を有するコンベヤ12を支持している。コンベヤ12は、ここにその全体を参照することによって明白に組み込まれる、譲渡された特許文献1に詳細に共通して記載されている。コンベヤ12は開口部16を含み、開口部16は、タイヤが落下するのを防止するためには十分に小さいが、垂直方向に後退可能な下側リムアセンブリ18上に回転可能に搭載されている下側リム17を通過させるには十分に大きい。上側リム20は、上側リムスピンドル21により、フレーム11の上側部分に回転可能に搭載されている。上側リム20は下側リム17に対向して配置され、それにより、上側リム20および下側リム17は、下側リム17が、図1および図2の透視図に示されているような拡張位置にあるときに、試験中のタイヤ14を支持するリムとして協働して機能する。上側リムスピンドル21は、上側リム20におけるオリフィス23と連通して、タイヤ14に空気を入れることを可能にする軸方向空気通路22を含む。上述したリムと、関連する構成要素は、本発明に従って構成される調整可能幅タイヤチャックアセンブリの一部を形成している。
試験中のタイヤを回転させるために、上側リムスピンドル21は、タイミングベルト26により駆動モータ25に接続されている駆動プーリ24に取り付けられている。
周方向表面28を有しているロードホイール27は、試験中のタイヤ14の軸に平行な軸の周りで自由に回転できるように、ロードホイールスピンドル30により支持されている。ロードホイールスピンドル30は、その結果、キャリッジ31に支持されており、キャリッジ31は、1または複数の支持面(ways)32により、タイヤ14に向けておよびタイヤ14から遠ざかる半径方向に可動なように、フレーム11に摺動可能に固定されている。キャリッジ31が、ロードホイール27を半径方向内側に(図においては左側に)タイヤ14に対して付勢すると、タイヤ14上の半径方向の荷重は増大する。同様に、キャリッジ31の半径方向外側へ(図1においては右側へ)の移動は、タイヤ14に対する半径方向の力を減少させる。キャリッジ31は、フレーム11に固定されている反転可能DCモータ33により前後に移動される。モータ33はギヤボックス34を駆動し、ギヤボックス34の出力は、チェーンおよびスプロケット連結体35を駆動して、ボールスクリュのみ回転雌ネジ(a ball screw rotation only female screw)36を回転させる。キャリッジ31に固定されているスクリュシャフト37は雌ネジ36内に収容されて、雌ネジ36が回転すると、半径方向にキャリッジ31を平行移動させる。
図2Aと2Bを参照すると、上側リム20は、駆動プーリ24(図1)に固定されているアダプタ40上に搭載されている。空気通路または中央孔22は、下側半体リムまたはチャック17上の摺動可能パイロットまたはノーズコーン42(図2B)を収容するための円錐形凹部または座部41を提供している。コーン42は軸方向の孔43を含み、孔43は、ノーズコーン42が座部41に係合して、孔43と交差する半径方向のポート44によりタイヤ14の内部に供給される、タイヤに入れられる空気の通路を提供するときに、空気通路孔22と結合する。コーン42は、線100により示されている通路に沿って、下側スピンドル45において垂直方向に摺動可能である。
スピンドル45は、スピンドルハウジング58により回転可能に支持されている。特に、スピンドル45は、上側および下側ベアリング210、212により支持されている。関連するベアリングシール214、216は、ベアリング210、212それぞれの近傍におけるハウジング58とスピンドル45の界面を密閉する。本発明によれば、ノーズコーン42は、気体バネ220(図2Bの正面図に示されている)によりアダプタ40(図2A参照)において形成されている円錐形座部41に向けて、そしてそこから遠ざかるように往復運動が可能である。気体バネ220は、図2Bに示されている拡張位置に向けてノーズコーン42を付勢し、かつ1または複数のボルト219によりノーズコーンに取り付けられている。
図2Bにおいて最もよく分かるように、ノーズコーン42は、スピンドル45により画定されている孔226内において摺動可能な中空シャンク222の統合部分に搭載されまたはその統合部分を形成している。少なくとも1つの、しかし好ましくは2つの縦方向スロット228がシャンク222に形成されて、キー溝を形成している。内部にネジ山を付けられたキー230は、下側スピンドル45内で穴ぐりされた関連するボルト/ネジ231により、キー溝228内に固定される。キー230とキー溝228は、コーン42が、スピンドル45に対して軸方向に摺動または往復運動することを可能にするが、スピンドル45に対してのコーン42の回転を防止する。このため、上側リム20に加えられた回転力はコーン42に伝達され、キー230とキー溝228を通してスピンドル45に伝達される。キー230は更に、シャンク222の軸方向の進行を制限して、シャンク222をスピンドル45に保持するように機能する。シャンク222に対する動きの限界は、縦方向スロット228の大きさにより決定される。
好適な実施の形態においては、Oリング(図示しない)が、それぞれの孔へのネジ231を密閉するために使用される。Oリングは、上側および下側リム20、17の間に保持されている空気を入れられたタイヤからの空気の漏洩を防ぐ。好適な、そして例示されている実施の形態においては、スロット228は、その長さのほとんどに対して、貫通スロットではない。言い換えると、スロット228はシャンク222の本体を通過するように延びていない。しかし、好適なそして例示されている実施の形態においては、スロット228の下側端部は(図2Bにおいて見られるように)キー230の設置を可能にする貫通部分228aを含む。チャックアセンブリを組み立てるには、シャンク222は孔226内に適切に位置決めされ、それにより、貫通スロット228aがキー230の搭載位置と整列するようにする。定位置に保持されている間、設置されたネジ231は、関連したシールを有してキーの中に通されて、キーをハウジング45の壁に固定する。そして、気体バネ220が、シャンク222により画定されている円筒形凹部222a内に設置される。
ピストンロッド220aは、シリンダ220bから延び、シリンダと、適切なボルト236によりスピンドル45の底部に固定されている可動プレート234との間で作用する。知られているように、気体バネの内部領域は、窒素のような適切な気体により加圧される。内部ピストンの上側と下側とに作用する圧力は、ピストンロッド220aを延ばすようにピストンに作用する正味の力を生成する。ピストンロッド220aは固定されているので、シリンダ220bは、移動するか、または、気体バネ内の加圧された気体によりピストンに加えられる力により上方に(図2Bで見たとき)付勢される。この適用に適切な気体バネは、Frazer Michigan の Kaller Gas Springs社から入手できる。本発明の好適な実施の形態に従って構成されたチャックアセンブリに対しては、Kaller社の気体バネ部品番号TU 750-160は、ノーズコーン42に対して約127mm(5”)の動きの範囲を提供することが確認された(機械的バネを利用する従来技術のチャックアセンブリに対しては、約63.5mm(2.5”)の動きの範囲と比較して)。ノーズコーンに対しての約127mm(5”)の動きの範囲は、チャックアセンブリが、タイヤビード幅において、広い変化量を調整することを可能にする。
図2Bにおいて分かるように、シャンク壁の外側に潤滑油を塗り、スピンドル孔226内のノーズコーンシャンクの軸方向の動きを容易にするための潤滑用付属品140が設けられている。
スピンドルハウジング58は、ネジ山によってハウジング58に収容されて互いに120°離間されている複数の締結具152により、アダプタプレート70に適切に搭載されている。複数のバネ156により、アダプタプレート150とスピンドルハウジング58の間の弾力性のある搭載が可能になり、アダプタプレート70とハウジングとの間のわずかな相対移動が可能になり、それにより、ノーズコーン42と円錐形座部41(図2Aに示されている)との間のわずかなずれが補填できる。複数の潤滑用付属品160が設けられ、それにより、回転可能スピンドル45と、スピンドルを収容するハウジング58における内部凹部との間の領域162に潤滑油が注入される。Oリング166のようなOリングが、構成要素同士間の界面をシールするために種々の箇所において使用される。ナット168は、下側ベアリング116に対するベアリング保持体として作用する。上側キャップ170は、ボルト172により主ハウジング58に固定されて、ベアリング110を定位置に保持するように機能する。
ベースプレートまたはアダプタ70は液圧アクチュエータ73(図1参照)に適切に結合され、液圧アクチュエータ70はピストン75を含み、シリンダ72内で往復運動をする。アクチュエータ73の動作により、スピンドルハウジング(および関連するスピンドル)は経路100に沿って上昇および降下されて、タイヤを上側リム20と下側リム17の間に係合させる。
凹凸ワッシャまたはスペーサ176a、176bの整合された組もまた、ベースプレート70とハウジング58の間に設けられている。ワッシャ/スペーサ176a、176bは、ノーズコーン42の、上側リムアセンブリに位置している関連する凹部41への整列を容易にする球面ベアリング176として機能する。タイヤを上側と下側リムの間に把持する際に、アクチュエータ73は、下側スピンドルハウジングを上側リムに向けて移動させて、ノーズコーン42をその凹部43に係合させる。ノーズコーン42が凹部に入り込んだ後、アクチュエータ73は下側スピンドルの上昇を継続し、そのため、気体バネ120の圧縮を引き起こす。この気体バネによりスピンドルハウジング58に加えられる力は、スピンドルハウジング58が、バネ156をハウジング58とベースプレート70の間に固く捕捉している球状ベアリング176に接触するまでバネ156を圧縮させる。球状ベアリング176は、この把持段階の間、スピンドルハウジング58におけるわずかな動きを可能にして、それにより、ノーズコーン42と凹部41との間の固く、完全な係合を確実にする。
機械を作動させる好適な方法においては、スピンドルハウジング58は、上側および下側リムが、リム同士の間に保持されるタイヤの実際のビード幅よりも狭い間隔で配置されている「0」位置まで、上側に向けて駆動される。そして、スピンドルハウジング58はアクチュエータ71により、試験中のタイヤに対する適切なビード幅まで降下される。従来技術のスピンドルアセンブリを有する全体の機械の作用の更なる詳細は、特許文献1において見出すことができ、その全体は、ここに参照することによって組み込まれる。
図1を参照すると、LVDT88は、ベースプレート/アダプタ70とフレーム11との間に機械的に接続されている。LVDT88の機能は、下側リム17と上側リム20との間の鉛直距離の寸法である電気信号を生成することである。前記したように、液圧アクチュエータ73(図1)はピストン75を含み、シリンダ72内で往復運動する。ピストン75の上面90と、ピストン75の底面91は、これより更に詳細に記載される液圧サーボ制御システム92に接続されている。
制御システム92は、高圧流体供給器93と低圧大容量流体供給器94とを含む。高圧供給器93は、1.38×10Pa(2000psi)の公称圧力であり、一方、低圧供給器94は、6.89×10Pa(1000psi)の公称圧力であり、約9.46×10−2/min(約25gpm)の割合で流体を供給可能である。弁96は、低圧大容量供給器94に接続されている第1入力ポート97と、液圧戻り部101に接続されている第2入力ポート100を有している。弁96は、中央へのバネ復帰の、二重作用4方向、3位置電磁弁である。弁96は更に、フロー制御器103により、ピストン75の上面90に接続されている第1出力ポート102を含んでいる。弁96は、フロー制御器105により、ピストン75の底面91に接続されている第2出力ポート104を有している。逆止弁110を組み込んでいるラインは、弁96の入力97と、フロー制御器103の出力を分岐して、ピストン75が上昇されたときに、再生作用を提供する。
高圧供給器93は、3方向、2位置単独作用電磁弁106に、その第1入力ポート107において接続されている。弁106の第2入力ポート108は戻り部109に接続されている。弁106は第1出力ポート112を有しており、第1出力ポート112はまた、戻り部109と、逆止弁と114と3ミクロンフィルタ115によりサーボ弁116の圧力入力に接続されている第2出力113に接続されており、サーボ弁116は、好ましくは、Parker Hannifin社により製造された部品番号BD-15-25-Nのものである。フィルタ115への入力は更に、逆止弁117を通して低圧供給器94に接続され、逆止弁117は、高圧流体が低圧システムに流入するのを防止している。サーボ弁116は、戻り接続部118と、アクチュエータ73の底面91に接続されている第1出力119と、アクチュエータ73の上面90に接続されている第2出力を含んでいる。サーボ弁116は、制御ライン122により電気的に従来型サーボ増幅器123に接続されており、増幅器123は、設定点入力124と制御入力と125を有しており、制御入力125は、コンパレータボード127から距離表示信号を受信する。コンパレータボード127は、LVDT88から距離表示信号を受け取り、主制御コンピュータ130からの対応する信号と比較する。コンパレータボード127はビード部据付位置を計算し、そのビード部据付位置はサーボ増幅器123に入力される。設定点入力124は、設定点制御ポテンショメータ126に接続されて示されており、それにより、所望のビード幅設定点を決定できる。あるいは、設定点入力124は、近似の設定点制御信号を受け取ることもでき、この信号から試験中の個々のタイヤのビード幅に従って信号が変更されてもよい。機械10の主制御コンピュータ130は、特に、コンパレータボード/回路127からの入力131を含み、入力131から、距離情報と共に、弁96を右および左にそれぞれに作動させるための適切な出力132、133と、弁106を作動させるための出力134とを受け取る。
作動する際に、ピストン75とロッド71は最初、完全に後退位置またはホームポジションにある。試験されるタイヤ14が搭載するための位置にあるときは、主制御コンピュータ130は、出力132により弁96を起動させて、そのスプールを図1において右側にシフトさせて、低圧大容量供給器94を、フロー制御器105を通してピストン75の下側91に接続する。これは、ピストン75の急速な上に向けての移動を引き起こし、その速度はフロー制御器103の設定により制御される。
下側リム17がコンベヤ12内の開口部を上方に通過すると、リム17はタイヤ14の下側ビード部に係合して、タイヤ14を上方に持ち上げる。下側リムアセンブリ18は、ノーズコーン42が傾斜座部41に係合してリム17、20の心合わせをし、その平行性を確実にするまで上昇する。この整列は更に、球状ワッシャ176a、176bにより支援されており、球状ワッシャ176a、176bは、178の箇所においてその結合した球状表面の周りをわずかに回転でき、同時に、必要であれば、ハウジング58における座部において側方にわずかにシフトできる。この時点での下側リム17は、図2AではAの位置に示されている。ここで、図2Aでは、位置Aにある下側リム17は上側リム20と接触して示されていることに留意されたい。これは通常は、「ビード部据付」位置と称される。大きなビード幅を有しているタイヤに対しては、「ビード部据付」位置は、リム20とリム17とが、間隔を置いて配置されて接触していない位置にあってもよい。いかなる場合でも、タイヤを把持している間は、上側および下側リム20、17は、リムがタイヤのビード幅よりも小さな間隔で配置されている「ビード部据付」位置に運ばれ、それにより、タイヤの据え付け、タイヤに空気を入れること、およびタイヤの把持が容易になる。そしてリム20、17は、タイヤに対して適切なビード幅になるまで離れるように移動され、その位置において、リムが使用されている装備のタイプに応じて、タイヤは試験され、バランスを取られかつ/または検査される。
この場所において、LVDT88によって感知され(そしてコンパレータ回路127により処理され)ると共に増幅器123の入力125において現れる信号により示されるリム17、20同士の間の間隔は、ポテンショメータ126の設定により決定されたように、サーボ増幅器123の入力124において加えられた設定点信号により示される所望のビード幅よりも狭い。従って、大きな位置誤差信号が、ライン122上の増幅器123により生成される。その後、サーボ弁116は制御を行い、ライン122上の誤差信号に応じて、ポート120からピストン75の上面90に流体を供給し、ピストン75の下側91からポート119内への流体を受け取り、下側リム17の下方に向けての移動を開始する。ほぼ同時に、下側リム17が依然として位置Aまたはその近くにある間に、主ユニットコントローラ120は、通路22を通過するように空気を流し、ポート44から外側に向けて、リム17、20同士の間の領域に流すことによりタイヤ14に空気を入れることを開始する。タイヤ14の上側ビード部は、上側リム20上または、そこから少なくとも減少した距離に据付けられているので、下側リム17がそのように位置している間におけるタイヤ14の加圧は、リム20へのタイヤ14の上側ビード部の、より信頼性のある据付けを提供する。
下側リム17は、タイヤ14に空気が入れられているときに、下方に向けての移動を継続する。リム17が、ポテンショメータ126により設定された所望のビード幅に接近すると、図2Aの位置Bにより示されているように、コントローラ130は、ライン134により弁106を作動状態にして、高圧供給器93を、フィルタ115を通してサーボ弁116の圧力入力に接続し、かつ中央位置、つまり遮断位置に戻った弁96を非作動状態にする。下側リム17は、タイヤ14に対して適切な所望のビード幅に対応する位置Bに到達し、タイヤの試験が進行する間、システム92の連続閉ループ制御によりそこに維持される。
従来技術においてよく知られているように、試験は、キャリッジ31を、ロードホイール27の表面28が、モータ25によって、ベルト26を通して上側リムスピンドル21へ、そしてアダプタ40を通して上側リム20へ供給される起動力により回転可能に駆動されるタイヤ14のトレッド表面に係合するまで、半径方向内側に向けて駆動することを含む。バネ53により印加される力により、傾斜座部41はノーズコーン42に確実に摩擦により結合されて、上側リム20と共に下側リム17を、2つのリム同士の間に大きな回転スリップを引き起こすことなく駆動させる。試験中、回転するタイヤ14によりロードホイールに伝達される力は、センサ(図示しない)により捕捉され、演算手段(これもまた図示しない)により、タイヤ14構造のユニフォミティ特性を表すために解析される。
試験の最後に、タイヤ14の空気が抜かれ、アクチュエータ73から高圧が除去され、コントローラ130は弁106を非作動状態にし、そのバネが、そのスプールをその通常の再循環位置に戻すことを可能にする。その後、弁96はライン133により作動状態にされて、図1に示されているようにそのスプールを左側に移動させ、それにより、ピストン75の上面90を、フロー制御器103を通して低圧大容量供給器94に接続させ、ピストン75の底面91を、フロー制御器105を通して戻り部101に接続させる。これにより、ピストン75は、フロー制御器103と105により調整可能な速度で、その初期またはホームポジションに向けて急速に下方に移動する。
開示された本発明では、ノーズコーンアセンブリに対するバネ定数は、設置されている気体バネを、異なる気体圧力を有する気体バネと置き換えることにより、または気体バネ220を取り外して、加圧された気体を気体バネのシリンダ220bに追加もしくはそこから除去するように構成されている装置を用いてその圧力を変えることにより、容易に変更できる。加圧された気体を気体バネ220に追加、またはそこから除去するための装置は当業者には知られている。
本発明は、タイヤのユニフォミティ検査機械に適用されるように記述されたが、本発明はそのような機器における使用に制限されないことを理解されたい。反対に、本発明は、タイヤをチャックする必要がある他の用途において、大きな利点になるように適用できる。本発明は、本発明の好適な実施の形態の例として上記に示され、記述されたその正確な形状に制限されないことも理解されたい。本開示を考慮すれば、この技術における技量を有する者であれば、具体的に指摘されかつ添付の請求項において明白に主張された本発明の精神および範囲から逸脱することなく達成できる種々の変更および変形を想像できるであろう。

Claims (15)

  1. 回転可能な上側リムと、前記上側リムの下方に位置する回転可能な下側リムと、タイヤを前記リム同士の間に位置決めする手段と、を有するタイヤ試験機において、前記下側リムを前記上側リムに対して、要求されるビード幅に位置決めする装置であって、
    前記上側および下側リムの間の間隔が、要求されるビード幅よりも小さくなるまで、前記下側リムを上昇させる手段と、
    前記下側リムが、前記リムに前記ビード部を据付けるために上昇した位置にある間に、前記リム同士の間のタイヤに空気を入れる手段と、
    前記タイヤに空気が入れられている間に、前記下側リムを、前記要求されるビード幅まで降下させる手段と、
    前記上側リムの中央に位置する円錐形凹部と、
    前記下側リムの中央に摺動可能に搭載されると共に前記リム同士が整列するように前記凹部と係合可能なノーズコーンと、
    前記凹部と固く係合するように前記コーンを付勢して、前記上側リムからのトルクが前記下側リムへ伝達されることを可能にする、前記コーンに受容されている気体バネと、
    を備える、
    装置。
  2. フレームと、リムと、前記リムを回転させる手段と、前記1つのリムに隣接して位置する他の回転可能なリムと、タイヤを前記リム同士の間に位置決めする手段と、を有するタイヤ試験機において、前記1つのリムを前記他のリムに対して、要求されるビード幅に位置決めする装置であって、
    a)スピンドルハウジングと、
    b)前記ハウジングに回転可能に搭載されるスピンドルであって、前記リムの1つが搭載されるスピンドルと、
    c)前記ハウジングを前記他のリムに向けて、そして前記他のリムから離れるように移動させる、前記フレームと前記スピンドルハウジングとの間で作動するアクチュエータと、
    d)前記ハウジングの中央に軸方向に摺動可能に搭載されると共に、前記ハウジングが前記他のリムに向けて移動すると前記他のリムの中央構造と係合可能な心合わせ部材と、
    e)前記心合わせ部材を、前記他のリムに向けて付勢する気体バネと、
    を備える、
    装置。
  3. 前記心合わせ部材はノーズコーンを備え、前記中心構造は凹部を備える、
    請求項2に記載の装置。
  4. 前記心合わせ部材は、前記気体バネを受容する凹部を有するシャンクを含む、
    請求項3に記載の装置。
  5. 前記シャンクは、前記ハウジングに対する前記シャンクの回転を禁止する回転防止構造を画定している、
    請求項4に記載の装置。
  6. 前記回転防止構造は、前記シャンク上に形成されると共に前記ハウジングにより保持されているキーにより摺動可能に係合される少なくとも1つの縦方向スロットを備える、
    請求項5に記載の装置。
  7. 前記縦方向スロットは貫通部分を含み、前記キーが前記貫通部分を通過するように前記ハウジングに設置される、
    請求項6に記載の装置。
  8. 前記気体バネは、前記気体バネのシリンダ端部が、前記ノーズコーンに隣接して位置するように前記シャンクに設置される、
    請求項4に記載の装置。
  9. 前記気体バネは、前記シャンクに取り外し可能に設置される、
    請求項4に記載の装置。
  10. 様々なビード幅のタイヤを保持するための調整可能幅チャックであって、
    a)第1半体リムおよび反対側の第2半体リムであって、各前記半体リムがタイヤのビード部を保持するようにされている、第1半体リムおよび第2半体リムと、
    b)前記半体リムの少なくとも1つに接続されているアクチュエータであって、選択的に、前記半体リムを一緒に移動させることによって前記チャックをタイヤ保持位置まで閉じ、そして前記半体リムを互いに離れるように移動させることによって前記チャックをタイヤ開放位置まで開くアクチュエータと、
    c)前記第2半体リムに接続されると共に或る距離範囲にわたって前記第1半体リムの方向に入れ子式に延長できるパイロット手段と、
    d)前記チャックが閉じると、前記パイロット手段が、前記第1半体リムに係合して、前記半体リム同士の心合わせを確実にするのに十分なより小さな力でもって、前記アクチュエータによって印加される閉じる力に抗するために、前記パイロット手段と前記アクチュエータとの間に配置される気体バネと、
    を備える、
    調整可能幅チャック。
  11. 前記パイロット手段は、前記気体バネが設置されている往復移動可能なシャンクの一部を形成しているノーズコーンを備える、
    請求項10に記載の調整可能幅チャック。
  12. 様々なビード幅のタイヤを保持するための調整可能幅チャックであって、
    a)第1半体リムと反対側の第2半体リムであって、各前記半体リムは、タイヤのビード部を保持するようにされている周方向リップ(lip)を有する第1および第2半体リムと、
    b)前記半体リムの少なくとも1つに接続されているアクチュエータであって、選択的に、前記半体リムを一緒に移動させることによって前記チャックをタイヤ保持位置まで閉じ、そして前記半体リムを互いに離れるように移動させることによって前記チャックをタイヤ開放位置まで開くためのアクチュエータと、
    c)前記半体リムの少なくとも1つに接続されると共に前記第1半体リムと前記第2半体リムとの間に少なくとも部分的には配置されている入れ子式パイロット部材と、
    d)前記パイロット手段と前記アクチュエータ手段との間に配置されて、前記チャックが前記タイヤ保持位置にあるときに、前記パイロット部材に、前記半体リム同士を分離させるようにする気体圧力生成付勢手段と、
    を備える、
    調整可能幅チャック。
  13. 前記気体圧力生成付勢手段は、前記入れ子式パイロット部材内部に搭載される気体バネを備える、
    請求項12に記載の調整可能幅チャック。
  14. 前記パイロット部材は気体バネ付勢ノーズコーンを備え、
    前記気体バネは、前記ノーズコーンの一部を形成しているシャンクにより画定される凹部内に搭載されている、
    請求項12に記載の調整可能幅チャック。
  15. 前記シャンクは、前記1つの半体リムの一部を形成している回転防止要素により係合可能な少なくとも1つの前記縦方向スロットを画定し、それにより、前記シャンクと前記1つの半体リムとの間の相対回転が禁止され、
    前記スロットは貫通開口部を含み、前記回転防止要素が貫通開口部を通過するように設置される、
    請求項14に記載の調整可能幅チャック。
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