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JP2013502612A - 二重全反射型偏光ビームスプリッター - Google Patents

二重全反射型偏光ビームスプリッター Download PDF

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JP2013502612A
JP2013502612A JP2012525608A JP2012525608A JP2013502612A JP 2013502612 A JP2013502612 A JP 2013502612A JP 2012525608 A JP2012525608 A JP 2012525608A JP 2012525608 A JP2012525608 A JP 2012525608A JP 2013502612 A JP2013502612 A JP 2013502612A
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Abstract

二重TIRプリズムは、入力プリズム、楔形プリズム、出力プリズム、及び反射型偏光子を有する。二重TIRプリズムは、入射面において光学ビームを受光し、受光された光学ビームの第1の偏光方向を第2の出射面へと通過させ、受光された光学ビームの第2の偏光方向を入力プリズムの第1の出射面から出力するように構成されている。
【選択図】図1A

Description

本発明は、光を効果的に偏光分離するための光学アセンブリに関する。本アセンブリは、例えば、透過型液晶ディスプレイ装置とともに使用することが可能である。より詳細には、本発明は偏光ビームスプリッターとして知られる偏光分離装置に関し、特に、画像投射システムにおいて使用するための偏光ビームスプリッターに関する。
液晶パネル投射システムにおいては、光源から出力された光は、1以上の第1の偏光子によって偏光され、1以上の透過型液晶パネル(すなわち、ピクセル化画像装置)を通過した後、1以上の第2の偏光子によって分析されることにより、所望の暗状態の光が光学ビームから除去され、これにより生ずる透過光パターンから画像が形成される。
偏光子が吸収型偏光子である場合、光のかなりの部分が熱に変換される。投射システム内の偏光子は、液晶パネルなどの熱に影響されやすい要素に近接している場合がある。場合により、吸収型偏光子が過剰な熱を吸収する場合には、吸収型偏光子自体の機能に悪影響が及ぼされる。こうした過熱は液晶パネルの出力部の分析装置の近傍において最も顕著であるが、これは多くの投射システムではこの領域に空気が流れる空間がほとんどないことよる。この過熱はプロジェクターの輝度が増大するに従ってより顕著となり、これによりプロジェクターの部品の寿命が制限され、かつ/又は投射システムの要素をできるだけ冷却状態に保つために用いられる空気流によるノイズが過度に大きくなる。
偏光子が米国特許第6,592,224号に述べられるような偏光ビームスプリッター(PBS)である場合には、光は、PBSの偏光選択面(すなわち、反射型偏光子)から、PBS及び反射型偏光子の外表面での全反射(TIR)を含めて、複数回反射されうる。反射型偏光子の性質にもよるが、反射型偏光子からの光学ビームの複数回の反射は、光吸収によるその表面の温度の望ましくない上昇を引き起こし、光誘導反応の増大を引き起こし、かつ/又はヘイズ又はその表面から放射される散乱光の増大を引き起こしうる。投射された画像のゴースト又はコントラストの低下も生じうる。
PBSによるゴースト像の発生には少なくとも2つの機構がある。第1に、光の偏光状態が全反射下では保存されず、ガラス中での複屈折によっても左右されうることである。このため、全反射した後に反射型偏光子に達する光が、投射レンズへと漏れ出す可能性がある。この光は一般的に像の光円錐の外部にあるが(PBSの設計の詳細による)、その一部はこの時点で分析装置を通過するのに適当な偏光となっており、像円錐内へと散乱する可能性がある。第2に、PBSから反射された光はPBSから出射し、像の光円錐内において液晶パネルに向かって逆方向に導光されうる。この反射光は、液晶パネル内において偏光解消されてから、全反射PBSを通って投射レンズへと反射されうる。
後者の場合、ピクセル化画像装置は、その表面の比較的大きな部分が電子要素のために割かれている。一般的な高温ポリシリコン(HTPS)透過型LCDパネルでは、導電線、トランジスター及びコンデンサーが画像領域の25%以上を占める場合がある。これらの電子要素は、画像装置に戻る光を、開いたピクセル領域よりも更に効率的に反射しうるものである。この光は液晶を通過したものである可能性があり、必要な偏光状態が保存されていることは期待できない。
一態様において、本開示は、入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムを含む二重全反射(TIR)プリズムを提供する。二重TIRプリズムは、出力面、及び第1の間隙面から所定の間隙により離間した第2の間隙面を有する楔形プリズムを更に含む。二重TIRプリズムは、入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムと、出力面と入力面との間に配置された反射型偏光子とを更に含む。入力プリズム、楔形プリズム、反射型偏光子、及び出力プリズムは、入射面からの入射光学ビームの第1の偏光方向を第2の出射面へと通過させ、入射面からの入射光学ビームの第2の偏光方向を第1の出射面へと通過させるように構成されている。
別の態様において、本開示は、偏光した光を分割する方法であって、光学ビームの第1の偏光方向を、入力プリズムの入射面から、楔形プリズム、反射型偏光子、及び出力プリズムに透過させる工程を含む、方法を提供する。本方法は、光学ビームの第2の偏光方向を、入力プリズムの入射面から、楔形プリズムを通って、反射型偏光子と交差するように透過させる工程を更に含む。本方法は、光学ビームの第2の部分を反射型偏光子から反射させる工程と、光学ビームの第2の部分を、楔形プリズムと入力プリズムとの間の間隙に透過させる工程と、光学ビームの第2の部分を、入力プリズムの第1の出射面及び入射面の一方から出力する工程と、を更に含む。
更なる別の形態において、本開示は、二重TIRプリズム及び光源を含む投射システムを提供する。二重TIRプリズムは、入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムを含む。二重TIRプリズムは、出力面、及び第1の間隙面から所定の間隙により離間した第2の間隙面を有する楔形プリズムを更に含む。二重TIRプリズムは、入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムと、出力面と入力面との間に配置された反射型偏光子と、を更に含む。入力プリズム、楔形プリズム、反射型偏光子、及び出力プリズムは、入射面からの入射光学ビームの第1の偏光方向を第2の出射面へと通過させ、入射面からの入射光学ビームの第2の偏光方向を第1の出射面へと通過させるように構成されている。光源は、入射光学ビームを入射面へと透過させるように配置される。
更なる別の態様において、本開示は、第1、第2、及び第3の二重TIRプリズムと、第1、第2、及び第3の光源と、第1、第2、及び第3の液晶パネルと、を含む投射システムを提供する。第1、第2、及び第3の二重TIRプリズムのそれぞれは、入射面、第1の間隙面及び第1の出射面を有する入力プリズムと、出力面、及び第1の間隙面から所定の間隙により離間した第2の間隙面を有する楔形プリズムと、入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムと、出力面と入力面との間に配置された反射型偏光子と、を含む。入力プリズム、楔形プリズム、反射型偏光子、及び出力プリズムは、入射面からの入射光学ビームの第1の偏光方向を第2の出射面へと通過させ、入射面からの入射光学ビームの第2の偏光方向を第1の出射面へと通過させるように構成されている。第1、第2、及び第3の光源のそれぞれは、それぞれ第1、第2、及び第3の入射光学ビームを、第1、第2、及び第3の二重TIRプリズムの入射面に放射するように配置される。第1、第2、及び第3の液晶パネルのそれぞれは、それぞれ第1、第2、及び第3の入射光学ビームを遮断し、第1の偏光方向を有するピクセル化された部分を色合成装置へと透過するように配置され、その色合成装置は、第1、第2、及び第3の色の透過されたピクセル化部分を受光及び合成し、その合成されたピクセル化部分を投射レンズへと導光するように配置される。
更なる別の態様において、本開示は、第1、第2、第3、及び第4の二重TIRプリズムと、第1、第2、第3、及び第4の光源と、第1、第2、第3、及び第4の液晶パネルとを含む投射システムを提供する。第1、第2、第3、及び第4の二重TIRプリズムのそれぞれは、入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムと、出力面、及び第1の間隙面から所定の間隙により離間した第2の間隙面を有する楔形プリズムと、入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムと、出力面と入力面との間に配置された反射型偏光子と、を含む。入力プリズム、楔形プリズム、反射型偏光子、及び出力プリズムは、入射面からの入射光学ビームの第1の偏光方向を第2の出射面へと通過させ、入射面からの入射光学ビームの第2の偏光方向を第1の出射面へと通過させるように構成されている。第1、第2、第3、及び第4の光源のそれぞれは、それぞれ第1、第2、第3、及び第4の入射光学ビームを、第1、第2、第3、及び第4の二重TIRプリズムの入射面に放射するように配置される。第1、第2、及び第3の液晶パネルのそれぞれは、それぞれ第1、第2、及び第3の入射光学ビームを遮断し、第1の偏光方向を有するピクセル化された部分を第1の色合成装置へと透過するように配置され、その第1の色合成装置は、第1、第2、及び第3の色の透過されたピクセル化部分を受光して、第1の合成された画像を第2の色合成装置へと導光するように配置される。第4の液晶パネルは、第4の入射光学ビームを遮断し、第1の偏光方向を有するピクセル化された部分を第2の色合成装置へと透過するように配置され、その第2の色合成装置は、ピクセル化部分及び合成された画像を受光して、第2の合成された画像を投射レンズへと導光するように配置される。
更なる別の態様において、本開示は、入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムであって、入射面と第1の間隙面との間に所定の角度が形成されている入力プリズムを含む二重TIRプリズムを提供する。二重TIRプリズムは、出力面及び第2の間隙面を有するガラス板であって、その第2の間隙面が第1の間隙面から離間するとともに第1の間隙面とほぼ平行であり、第1の間隙面と第2の間隙面との間に間隙が形成されている、ガラス板を更に含む。二重TIRプリズムは、入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムであって、第2の出射面が入射面とほぼ平行である、出力プリズムを更に含む。二重TIRプリズムは、出力面と入力面との間に配置された反射型偏光子を更に含む。入力プリズム、ガラス板、反射型偏光子、及び出力プリズムは、入射面において光学ビームを受光し、受光された光学ビームの第1の偏光方向を、第2の出射面から透過型液晶装置へと通過させ、受光された光学ビームの第2の偏光方向を、入力プリズムの第1の出射面から出力するように構成されている。
上記の概要は、本発明の開示されるそれぞれの実施形態又はすべての実現形態を説明することを目的としたものではない。以下の図面及び詳細な説明により、例示的実施形態をより詳細に例示する。
本明細書の全体を通じ、同様の参照符合が同様の要素を示す添付の図面を参照されたい。
二重TIRプリズムの断面図。 二重TIRプリズムの斜視図。 二重TIRプリズムの断面図。 二重TIRプリズムの断面図。 二重TIRプリズムを有する投射システムの概略図。 二重TIRプリズムの断面図。 第1の出射面に対する周辺光線の概略図。 システム瞳孔に対する反射光線の円錐の角度の概略図。 第1の角度を屈折率の関数として示すプロット。 第1の角度を屈折率の関数として示すプロット。 二重TIRプリズムの断面図。 光の1つの偏光方向を除去する方法のボックス図。 二重TIRプリズムを有する投射システムの概略図。 2個の二重TIRプリズムを有する投射システムの概略図。 色合成装置を有する投射システムの概略図。 2個の色合成装置を有する投射システムの概略図。 二重TIRプリズムによる投射方法のボックス図。 図は必ずしも縮尺に従っていない。図中に用いられる同様の数字は、同様の要素を指すものである。しかしながら、特定の図中のある要素を指すある数字の使用は、同じ数字を付された別の図中の要素を限定することを目的とするものではない点は理解されるであろう。
二重TIRプリズムを投射システムにおいて使用することによって、投射システムの要素の有害な加熱を防止しつつ、投射システムからの1つの偏光方向の光を除去することができる。特定の一実施形態では、二重TIRプリズムによって、投射システムによるゴースト像の投射を低減又は防止することもできる。
図1Aは、特定の一実施形態に基づく、本明細書においては二重TIR偏光ビームスプリッター10とも呼ぶ二重TIRプリズム10の断面図である。図1Bは、図1Aの二重TIRプリズム10の斜視図を示す。二重TIRプリズム10は、入力プリズム20、楔形プリズム30、及び出力プリズム40を含んでいる。特定の一実施形態では、各プリズムはガラスで形成される。別の特定の実施形態では、各プリズムは、ポリマー材料のような他の光学的に透明な材料で形成される。
入力プリズム20は、入射面22、第1の間隙面24、及び第1の出射面26を含んでいる。楔形プリズム30は、出力面34及び第2の間隙面32を有している。第2の間隙面32は第1の間隙面24から分離しており、第1の間隙面24と整列している。間隙60が、第1の間隙面24と第2の間隙面32との間に形成されている。間隙60は、入力プリズム20及び楔形プリズム30のいずれの屈折率よりも低い屈折率を有する間隙材料を含んでいる。特定の実施形態では、間隙材料は低屈折率の光学接着剤でありうる。他の実施形態では、間隙材料は空気であってもよい。
出力プリズム40は、入力面42及び第2の出射面44を有している。特定の一実施形態では、第1の間隙面24及び第2の間隙面32を、これらの空気/ガラス界面における反射率を低減するための反射防止コーティングで被覆することができる。別の特定の実施形態では、第1の間隙面24、第2の間隙面32、入射面22、第2の出射面44、及び第1の出射面26を、これらの空気/ガラス界面における反射率を低減するために反射防止コーティングで被覆してもよい。反射防止コーティングは、当該技術分野では周知のものであり、図を簡単にするために示していない。
二重TIRプリズム10は、入力された光学ビーム100の選択された偏光(例えば、第1の偏光方向又はp偏光)を、入力ビーム100の選択されていない偏光(例えば、第2の偏光方向又はs偏光)から分離する反射型偏光子50を更に含んでいる。第1の偏光方向は反射型偏光子50を透過し、第2の偏光方向は反射型偏光子50から反射される。反射型偏光子50(本明細書においては「偏光選択面50」とも呼ぶ)は、楔形プリズム30の出力面34と、出力プリズム40の入力面42との間に配置される。入力プリズム20、楔形プリズム30、反射型偏光子50、及び出力プリズム40は、入射面22において光学ビーム100を受光し、受光された光学ビーム100の第1の偏光方向を第2の出射面44から出力光学ビーム110として通過させ、受光された光学ビーム100の第2の偏光方向は入力プリズム20の第1の出射面26から拒絶光学ビーム120として出力するように構成されている。光学ビーム100は、中心光線100Cと、入力ビームの円錐でありうる光学ビーム100の角度変化を表す周辺光線100Mとによって表されている。周辺光線100Mは、中心光線100Cに対して角度αをなしている。光学ビーム100は、収束ビーム、発散ビーム、又は平行化ビームであってよい。
多くの反射性偏光選択面は、s偏光した光を反射し、p偏光した光を透過するように用いられる場合、より効果的に異なる偏光状態の光を分離する。これは一般的に好ましい動作の態様である。しかしながら、p偏光した光を反射し、s偏光した光を透過することが好ましい場合もある。いずれの動作の態様も本開示に含まれるものである。
図1Aにおいて、第2の間隙面32は、第1の間隙面24とほぼ平行であり、出力プリズム40の第2の出射面44は、入力プリズム20の入射面22とほぼ平行である。一般的に、平行な表面によって二重TIRプリズムの設計を簡単なものとすることができるが、これらの表面が互いに平行である必要はない。平行でない表面によって、像形成光に収差が導入されうる。収差に対する任意の画像システムの許容度は、そのシステムの画像品質の要求条件によって決まるため、開示される特定の実施形態では平行な場合を用いる。これによって本開示の範囲は限定されないことは理解されるべきである。
拒絶光学ビーム120の少なくとも一部は、二重TIRプリズム10の第1の出射面26を透過する。特定の一実施形態では、拒絶光学ビーム120の全体が二重TIRプリズム10の第1の出射面26を透過する。別の特定の実施形態では、拒絶光学ビーム120の一部が二重TIRプリズム10の第1の出射面26を透過し、拒絶光学ビーム120の残りは二重TIRプリズム10の入射面22を透過する。この後者の実施形態では、拒絶光学ビーム120は二重TIRプリズム10から所定の角度に導光され、これにより、拒絶光学ビーム120のすべて又は大部分が、二重TIRプリズム10に近接した液晶パネル又は他の熱に影響されやすい装置に入射しなくなる。同様に、この後者の実施形態では、拒絶光学ビーム120の任意の部分がシステム内の他の要素(液晶パネルなど)から反射される場合にも、二重TIRプリズム10が組み込まれた投射システムによってゴースト像が投射されることはない。
特定の一実施形態では、反射型偏光子50は、出力プリズム40の入力面42と楔形プリズム30の出力面34との間に埋め込まれたポリマー多層光学フィルム(本明細書においては多層光学フィルムとも呼ぶ)である。別の特定の実施形態では、反射型偏光子50は、例えば光学接着剤を用いて、出力プリズム40の入力面42と楔形プリズム30の出力面34との間に接着されたポリマー多層光学フィルムである。例えば、多層光学フィルムの一方の表面を入力面42に接着し、次に多層光学フィルムの他方の表面を楔形プリズム30の出力面34に接着することができる。別の例では、多層光学フィルムの一方の表面を出力面34に接着し、次に多層光学フィルムの他方の表面を出力プリズム40の入力面42に接着することができる。特定の一実施形態では、反射型偏光子50は、Z方向の屈折率を一致させた偏光子多層光学フィルム(スリー・エム社(3M Company)より販売されるMZIP MOF)とすることができる。
更なる別の特定の実施形態では、反射型偏光子50をワイヤグリッド型偏光子とすることができる。ワイヤグリッド型偏光子は、効果的に動作するためには各ワイヤの隣に間隙を必要とする。したがって、ワイヤグリッド型偏光子はPBSのワイヤ面に隣接した第2の間隙を必要とする。ワイヤグリッド型偏光子を有する二重TIRプリズムの実施形態の説明図を、例えば図2及び3に示す。
図2は、本開示の特定の一実施形態に基づく二重TIRプリズム11の断面図である。二重TIRプリズム11は、図1A〜1Bの埋め込まれた反射型偏光子50が、出力プリズム40の入力面42を被覆するワイヤグリッド型偏光子52に置き換えられている点で、図1A〜1Bに示される二重TIRプリズム10とは異なっている。図2において、第1の間隙61は、第1の間隙面24と第2の間隙面32との間に位置している。第2の間隙62は、ワイヤグリッド型偏光子52と楔形プリズム30の出力面34との間に配置されている。
図3は、本開示の特定の一実施形態に基づく二重TIRプリズム12の断面図である。二重TIRプリズム12は、ワイヤグリッド型偏光子52が楔形プリズム30の出力面34を被覆しており、第2の間隙62がワイヤグリッド型偏光子52と出力プリズム40の入力面42との間に配置されている点で、図2に示される二重TIRプリズム11と異なっている。
ポリマー多層光学フィルム偏光子については、例えば米国特許第6,609,795号に述べられている。多層光学フィルム型の偏光子は、p偏光された光の高い透過率及び低い光の吸収率など、ワイヤグリッド型偏光子と比較して多くの利点を有している。
市販のワイヤグリッド型偏光子は、現在、0.7mmよりも厚く、屈折率が1.5程度のガラス上でのみ製造されている。屈折率が1.7のプリズムガラスが使用される場合、θ=18.9°で傾斜した、n=1.5の厚さ1.1mmのワイヤグリッド型偏光子基板の使用によって、二重TIRプリズムに27μmの非点収差が生ずる。更に、θ=18.9°で傾斜したワイヤグリッド型偏光子に隣接して10マイクロメートルの間隙がある場合、更に3μmの非点収差が加えられ、二重TIRプリズムに全体で30μmの非点収差が生じる。非点収差の効果はシステムの倍率の2乗に比例することから、このレベルの非点収差は、対角60インチ(152.4cm)(又はこれよりも大きい)のスクリーンを満たすように拡大される対角1インチ(2.54cm)以下の画像装置を使用する多くのテレビ又はホームシアター用途には大きすぎるものとなる。しかしながらこのレベルの非点収差は、特定の用途によっては許容可能なものである。ワイヤグリッド型偏光子の非点収差は、基板の厚さの減少又は二重TIRプリズムのガラスの屈折率の低下にともなって低下しうる。
多層光学フィルム型PBSは、非点収差の観点から優れたものである。一般的に多層光学フィルム型PBSは、設計に応じて約3μm〜5μmの非点収差を有する。多層光学フィルム型PBSは光効率の理由からも好ましい。
ワイヤグリッド型偏光子又は多層光学フィルム型偏光子のいずれが使用されるかによらず、一定の内因的な非点収差が発生する。一例として、入射面22に対してγ=11.9°の角度で配置された幅10μmの空気間隙61では、1μmの非点収差が発生する。
図1〜3において、それぞれの二重TIRプリズム10、11及び12は、入力プリズム20内の第1の角度γ、楔形プリズム30内の第2の角度δ、及び出力プリズム40内の第3の角度θを示している。第1の出射面26は、入射面22に対して角度βをなしている。第1の角度γは、入射面22と第1の間隙面24との間に形成されている。間隙60は、入射面22に対して第1の角度γをなしている。第2の角度δは、楔形プリズム30の出力面34と第2の間隙面32との間に形成されている。第3の角度θは、出力プリズム40の入力面42と第2の出射面44との間に形成されている。反射型偏光子50は、第2の出射面44に対して第3の角度θをなしている。第1の角度γと第2の角度δの和は第3の角度θに等しく、出力プリズム40の第2の出射面44は、入力プリズム20の入射面22に対してほぼ平行となっている。Hを第2の出射面44の高さ、Dを出力プリズム40の面46の長さとして、θの正接はD/Hの比である(図1B)。第2の出射面44と入射面22との間の距離は、(長さD)+(間隙60の厚さ)×(cosγ)+(反射型偏光子50の厚さ)×(cosθ)である。第2の出射面44の高さHは、水平線55と出力プリズム40の面46とから測定される。
図4は、本開示の特定の一実施形態に基づく二重TIRプリズムを有する投射システム300の概略図である。図1〜3に示される二重TIRプリズム10、11又は12のような二重TIRプリズムはそれぞれ、投射システム300内で光学ビーム100の第1の偏光方向を透過し、光学ビームの第2の方向(s偏光など)を有する光のほぼすべてを拒絶光学ビーム120として投射システム300から導光する。
図4に示されるように、投射システム300は、光学ビーム101を放射する光源100、光ホモジナイザー125、集光レンズ130、入力偏光子140(本明細書においては前偏光子とも呼ぶ)、液晶パネル150、二重TIRプリズム10、クリーンアップ偏光子160、及び投射レンズ305を含んでいる。光源100、光ホモジナイザー125、及び集光レンズ130は、各要素の関数であるF値を有する照明システム205を構成する。液晶パネル150は、本明細書においては「画像装置150」及び「透過型偏光変調ピクセル化装置150」とも呼ぶ。この照明システムの説明は例示的なものと考えるべきであって、限定的なものと考えるべきではない。例えば、照明システムは、しばしばテレセントリック光線であることが好ましい、光線のF値及び特性を決定する複数のレンズを含んでもよい。同様に、照明システムは、偏光変換装置、再利用装置、及び/又はビーム形成開口部を含んでもよい。これらの構成及び装置は当業者には周知のものである。説明を簡単かつ明確にするため、こうしたビーム調製要素はすべて、集光レンズ130として概略的に表している。
光ホモジナイザー125は、光源100からの光学ビーム101を受光するように配置されている。光ホモジナイザー125は、光ホモジナイザー125の出力端部の空間的広がりにわたって均一な、均質化された光学ビーム102を出力する。均質化された光学ビーム102は集光レンズ130によって導光され、集光レンズ130は均質化された光学ビーム光を光学ビーム103として出力する。光学ビーム103は偏光子140を通過し、光学ビーム103の第1の偏光方向が光学ビーム104として液晶パネル150上に入射する。第1の偏光方向を有する光学ビーム104のピクセル化された部分が、液晶パネル150から二重TIRプリズム10に向かって光学ビーム100として出力される。二重TIRプリズム10は、第1の偏光方向を有する光学ビーム100のピクセル化された部分を光学ビーム110として出力する。第1の偏光方向を有し、画像を形成する光学ビーム100のピクセル化された部分は、投射レンズ305へと導光されてスクリーン(図に示されていない)上に表示される。クリーンアップ偏光子160が二重TIRプリズム10と投射レンズ305との間に配置され、二重TIRプリズム10から漏れる選択されていない偏光のすべての小成分を除去する。第2の偏光方向を有する光学ビーム100のピクセル化された部分は、第2の偏光方向を有する光が液晶パネル150に入射することがないような方向に第1の出射面26からほぼ出力される。
光源100は、発光ダイオード(LED)、発光ダイオードのアレイ、アークランプ、ハロゲンランプ、蛍光ランプ、レーザー、レーザーのアレイ、又は他の任意の適当な光発生要素でありうる。投射用途における一般的な光源は、超高圧(UHP)水銀アークランプである。特定の一実施形態では、光源100は、専用の赤、緑、及び青色の光線を与えるだけの充分に広いスペクトルを有する光を放射する。特定の一実施形態では、光源100は、約400nm〜約700nmの波長範囲にわたって充分な出力が放射されるように可視光スペクトルの全体にわたって光を放射する。この場合、光源100が発生する光は白色光である。光源100からの光は、必要に応じて用いられる(図に示されていない)集光レンズ若しくはミラー、及び/又は必要に応じて用いられるリフレクターによって集められ、光ホモジナイザー125内に結合される。
光ホモジナイザー125は、長方形、正方形、六角形、台形、楕円形、円形、又は任意の適当な形状でありうる所定の断面形状を有する、中実のロッド又は中空のロッド(光トンネルなど)であってよい。また、光ホモジナイザーは、フライアイインテグレーター又はレンズレットのアレイを含んでもよい。いずれの場合も、例えば米国特許第5,978,136号に述べられるような偏光変換又は再利用光学要素があってもよい。例示的な一例では、光ホモジナイザー125は、断面のサイズの1以上の寸法が、光トンネルの一方の端部から他方の端部へと大きくなるように構成されたテーパ状の光トンネルである。光ビーム101は、図4の左端から光ホモジナイザー125に入射し、光ホモジナイザー125の側面から異なる角度で何度も反射(又は中実ロッドの場合には全反射)することによって光ホモジナイザー125の長さに沿って伝播する。光ホモジナイザー125の端部の空間的広がりにわたって基本的に均一である光は、光ホモジナイザー125の長さに沿って伝播した後、光ホモジナイザー125の右端から均質化された光学ビーム102として放射される。光ホモジナイザー125の形状は、相当量の光を損失することなく光ホモジナイザー125の端部が液晶パネル150上に所定の倍率で画像化されるよう、液晶パネル150の形状と一致するように選択することができる。光ホモジナイザー125の出射面は、均一かつ広がりをもつ光源とみなすことができる。
集光レンズ130は、光ホモジナイザー125から均質化された光学ビーム102を受光して光学ビーム103を出力する。集光レンズ130から出射した光学ビーム103は前偏光子140を通過する。前偏光子140は、ビーム全体にわたった透過偏光のあらゆる変化を最小に抑えるために、広範囲の入射角に対応していることが好ましい。光学ビーム104は、前偏光子140から光学ビーム104として出射し、液晶パネル150を通過する。光ビーム100が液晶パネル150から出力される。
光ホモジナイザー125がレンズレットのアレイである一実施形態では、各レンズレットを透過した光学ビームは、隣り合うレンズレットからのビームが液晶パネル150において互いに重なり合うように集光レンズ130によって拡大される。集光レンズ130は、1以上のレンズを代表する1個のレンズとして示されている。
特定の一実施形態では、投射システム300内の照明ビームは収束して、液晶パネル150上に焦点を結ぶ。一般的なF値は約2.5以下であり、F値が小さいほど集光効率は高くなる。特定の一実施形態では、投射システム300はF/2.3の照明システム205を有する。
図5は、入射光学ビーム100の中心光線105が入力プリズム20内部で全反射される様子を示す二重TIRプリズム10の断面図である。中心光線105が、入射面22、第1及び第2の間隙面24及び32、反射偏光子50、並びに第1の出射面26のそれぞれに入射する角度は、二重TIRプリズム内部の角度γ、δ、β及びθ、並びに入力プリズム20、楔形プリズム30及び出力プリズム40の屈折率に基づいている。以下の考察では、議論を簡単にするために、第1の間隙面24と第2の間隙面32との間の間隙60は空気で満たされているものと仮定する。しかしながら、当業者であれば、間隙の屈折率が1とは異なる場合に同様の計算を行う方法は明らかであろう。入力プリズム20及び楔形プリズム30の屈折率よりも低い屈折率を有する任意の材料を間隙60内に使用することができる点は理解されるはずである。
図5には、二重TIRプリズム10内部における中心光線105の反射が1〜5の番号で示されている。それぞれの反射光線の位置xは入射面22(断面において線x=0として見られる)に対して示され、それぞれの反射光線の位置yは出力プリズム40の表面46(断面において線y=0として見られる)に対して示されている。偶数番号で示される反射点のx位置は、mを整数としてx(i=2m)=0であるため0である。
周辺光線107及び106は、入力光学ビーム100の円錐の最も遠い広がりにおける光線を示している。図5に示されるように、周辺光線107及び106は、水平に対してそれぞれ角度+α’及び−α’で入射面22に入射する。周辺光線107及び106は、入射面22を透過すると、水平に対してそれぞれ角度+α及び−αで入力プリズム20内を伝播するため、入力光学ビーム100は、入力プリズム20内部において収束(又は発散)角αを有することになる。入力プリズム20内部における角度±αは、スネルの法則に従って空気中の角度±α’と関連付けられる。光線105、106及び107は、図1Aの入力光学ビーム100中の光線を代表的に表すものである。
以下の中心光線105の各反射点の位置及び入射角の代表的な計算においては、反射型偏光子50の角度θ及び間隙60の角度γのパラメータを用いる。許容される角度γの範囲には制約条件がある。反射型偏光子50からの反射後に光線105〜107の楔形プリズム30の内部における全反射を防止するためには、角度γは式(1)を満たさなければならない。
γ<2θ+α−arcsine(1/n) (1)
ただし、nは楔形プリズム30の屈折率であり、この例では間隙は空気で満たされているものと仮定する。式(1)では正の周辺光線107の入射角+α(入力プリズム内における)を用いる。
光線105〜107のすべての反射が、反射型偏光子50及び入射面22からの連続的な反射の後に入力プリズム20の内部で確実に全反射するためには、角度γは式(2)を満たさなければならない。
γ<α−2θ+arcsine(1/n) (2)
ただし、nは入力プリズム20の屈折率である。式(2)では、負の周辺光線106の入射角−α(入力プリズム内における)を用いる。更に、入力プリズム20の第1の出射面26から受光光学ビーム100の第2の偏光方向を出力するためには、二重TIRプリズムにおいてγ>0かつγ≦θであることが必要である。これらの最後の2つの関係式が満たされない場合には、式(1)及び(2)に解が存在しない。特定の一実施形態では、入力プリズム20の屈折率は楔形プリズム30の屈折率と同じである。
γについてのこれらの制約条件の下で、中心光線105の入射角及び各反射点の座標(x,y)を計算することができる。中心光線105は入射面22及び間隙60を通過して、第1の反射点(x,y)において反射型偏光子50に入射する。

=ytanθ (3)
/(y−y)=cot 2θ (4)

式(3)及び(4)より下式を得る。

tan(θ)/(y−y)=cot 2θ (5)

これは下式のように変形される。

=y[1+tan θ tan 2θ] (6)
二重TIRプリズム10の入射面22上で起こらないこれに続く反射のすべてについて、全反射は間隙60において入射面22に対する角度γで起こる。これらの反射点のy位置の式は以下のように計算される。

+cot(90°−2θ)x=x cot γ (7)

これは以下のように変形される。

+[tan 2θ]x=x cot γ (8)

又は

=y/[cot γ−tan 2θ] (9)

更に、

=x cot γ (10)

が成り立つ。

式(9)及び(10)より下式を得る。

=y/[1−tan 2θ tan γ] (11)
後に続くi番目の反射のそれぞれにおいて、角度αが導入される。この角度αは、入射面22から間隙60に向かって伝播する最後の光線(現時点の光線ではない)が水平方向に対してなす角度である。ここで、上記で式(3)〜(11)によって説明したものと同じ手法を用いることで下式を得る。

2i=y2i−1[1+tan(γ)tan(α+2γ)] (12)

及び

2i+1=y2i/[1−tan(αi+1+2γ)tan(γ)] (13)

中心光線105では、角度α及びαは2θに等しい。
式(3)〜(13)の計算は中心光線105についてのみ当てはまるものであるが、周辺光線106及び107の角度は中心光線105に対して反射の下に保存されることから、周辺光線106及び107も計算することができる。周辺光線106(又は107)の計算を調整するため、中心光線105に対する角度+α(又は−α)に/から照明円錐角を加える(又は差し引く)と、中心光線105のyの値に加え、周辺光線107(又は106)のyの値が求められる。照明円錐角は、入力光学ビーム100、並びに入力プリズム20及び楔形プリズム30のガラスの屈折率のF値によって決定される。
反射型偏光子50の角度θ及び二重TIRプリズム10の角度γは、二重TIRプリズム10の各ガラス表面上への入射角の値の理解に基づいて設計される。
光が画像装置150に戻ってゴースト像を形成することがないよう、二重TIRプリズム10の底部の第1の出射面の角度βを選択することが重要となる場合がある。これらの角度の範囲を制限する特定の因子としては、二重TIRプリズムの第2の出射面44の必要な高さH、及び二重TIRプリズム10の許容される厚さDがある。
次に、二重TIRプリズムの特定の一実施形態を図1A、1B、4及び5を参照して説明する。この実施形態は、いかなる意味においても二重TIRプリズムの設計を限定することを目的としたものではない。一般的な0.7インチ(1.78cm)HTPS LCD画像装置の画像領域は長さ15.5mm×幅8.7mmであり、一般的な照明のF値はF/2.3である。画像装置150と、二重TIRプリズム10との間の所定の距離の必要条件の下で、19mmの寸法Hを選択することができる。6.5mmの厚さDが選択されるように、二重TIRプリズム10の全体の厚さを7mmより小さくすることがしばしば望ましい。これらの寸法を用いた二重TIRプリズム10の設計の1つを以下に述べる。図1A及び1Bに示されるような二重TIRプリズム10の特定の実施形態では、第1の角度(γ)は11.9°であり、第2の角度(δ)は7°であり、第3の角度(θ)は18.9°であり、βは53°である。間隙が空気(屈折率=1.0)を含む場合には、n=1.7であると良好な全反射(TIR)の範囲が与えられることから、入力プリズム20、楔形プリズム30及び出力プリズム40の屈折率は1.7である。
二重TIRプリズムの設計に際しては、入力プリズム20の入射面22に対する間隙の角度γを最初に決定することができる。F/2.3の入力光学ビームが、空気中で水平に対して+12.25°〜−12.25°の角度の範囲(図5の±α’)にわたって入射プリズム20に入射する。これらの角度は、ガラスの屈折率(すなわち1.7)によって小さくなる。したがって、ガラス中の周辺光線106及び107の周辺角度±αは±7.2°である。d=2.5mmである場合、垂直に対する間隙の角度γは11.9°であり、周辺光線106及び107は間隙60に4.7°〜19.2°で入射する。(間隙は空気で満たされているものと仮定しているため、これらの角度は、屈折率n=1.7を有する物質では36°である全反射(TIR)の臨界角よりも充分に小さい。)したがって、光線105〜107(図5)を含む光学ビーム100(図1A)は、第1の間隙面24及び第2の間隙面32に反射防止コーティングが施されていれば、ほぼ反射することなく間隙60を通過する。中心光線105は、第1の反射点(x,y)において反射型偏光子50上に入射する。
光学ビーム100の第2の偏光方向(例えば、s偏光)は、第1の反射点(x,y)から18.9°でほぼ反射され、反射された光線105〜107の第2の偏光方向は、範囲(2θ±α−γ)にわたった角度で間隙60に入射する。
この例示的な場合では、反射光線105〜107の角度(2θ±α−γ)は、33.1°〜18.7°の範囲であり、これはn=1.7を有するこのガラスの臨界角よりも小さい。したがって、反射光線105〜107は間隙60を通過し、入力プリズム20の入射面22に向かって伝播する。入射面22に対する周辺光線106〜107の角度は2θ±αであり、この実施形態においては30.6°〜45°である。すべての光線が入射面22上のこの点(x,y)において全反射することが望ましい。しかしながら、この例示的な場合では、30.6°〜36°の角度で入射面22に入射する光線は全反射しない。これは、全反射されない光線は水平に対して59.9°〜90°の角度で放射されることから大きな問題とはならない。これらの光線は、システム300を通じて投射することが可能な角度の範囲のはるかに外側である(図4)。透過したビームが仮に画像装置150に入射したとしても、ゴーストを生じることはない。これらの光線は、反射型偏光子50の劣化又は加熱にも寄与しない。
図5に示されるように、入射面22の点(x,y)から反射される光線は再び入力プリズム20を通じて伝播し、第1の反射点(x,y)における反射型偏光子50からの1回目の反射後に、間隙60を通過する際よりも2γだけ大きい角度で間隙60に入射する。したがって、これらの角度は、(2θ±α+γ)によって与えられる角度で間隙60に入射する。これらの角度は、いずれも臨界角である36°よりも大きい42.5°〜56.9°の範囲をカバーする。したがって、図5に示されるように、光線105〜107は間隙60においてすべて全反射し、これにより反射型偏光子50の加熱又は光分解が一切防止される。これらの光線が入力プリズム20を通って伝播していくに従って、入射角(垂直な入射面22に対する)が大きくなり、このため、この後の光線のすべての入射において入射面22で全反射が起こる。同様に、これらの光線が入力プリズム20を下方に伝播していくに従って、入射角(間隙60に対する)は、光線が入力プリズム20の第1の出射面26から出射するまで大きくなっていく。入力プリズム20を上方に逆方向に伝播する光線はゴースト像を生じうることから、入力プリズム20の第1の出射面26からは光線は一切反射しないことが望ましい。
入力プリズム20から出射する光線の角度は、上記の式を用いて計算することができる。第1の出射面26と入射面22との間には、角度βが形成されている。角度βは、全反射されて第1の出射面26に入射するすべての光線が画像装置150(図4)の画像領域の下側の位置へと反射されるように選択される。同様に、角度βは、全反射した光線が入力プリズム20内に逆方向に反射されないように選択される。垂直入射の近くにおいて(第1の出射面26の反射防止コーティングの効果が大幅に高められるように)、又はすれすれ角入射(光が入射面22の下部の画像装置の位置よりも下方で出射するように)のいずれかにおいてできるだけ多くの光が出射することが望ましい場合もある。この特定の設計における適当な第1の出射面26の角度(水平55に対する)は37°である。したがって、角度βは(90°−37°)=53°である。
表1は、ランダムな入射角(a’)で入力プリズムの入力面に入射する光線について、複数の反射点の座標とこれらの反射点における入射角との関係を示したものである。入力プリズムの内部では、入射角(a’)は内部の角度(a)となる。表1の1列目は、反射型偏光子50の第1の反射点(x,y)から反射した後に間隙を透過する光線の角度を示す。
Figure 2013502612
図6は、この特定の実施形態における第1の出射面26に対する周辺光線106及び107の概略図である。第1の出射面26に入射する光学ビームの周辺光線106及び107が、数字401〜405によって一般的に表される組で示されている。各組401〜405は、反射型偏光子50からの1回目の反射を含む、二重TIRプリズム10内で光学ビームが行う反射の回数(1〜5)に関連付けられている。第1の出射面26に入射する光学ビームの周辺光線106及び107には、第1の出射面26に入射する光学ビームの完全な角度の範囲が含まれる。
組401は、入力プリズム20内で全反射せずに、反射型偏光子50から第1の出射面26へと直接反射された光学ビーム100の周辺光線106及び107を示している。この特定の実施形態では、組401の周辺光線106及び107は、96°〜82°の範囲の角度で第1の出射面26に入射している。組401からの光線は、第1の出射面26から反射され(あるいは反射型偏光子50から導光されて)、光線501として入射面22を通過する。光線501は、画像装置150から遠ざかる方向に導光される。
組402は、入力プリズム20内で点(x,y)から1回全反射した光学ビーム100の周辺光線106及び107を示している。組402の周辺光線106及び107は、第1の出射面26に−9°〜−23°の範囲の角度で入射している。組402からの光線は、一切全反射することなく第1の出射面26を透過し、画像装置150から遠ざかる方向に導光される。
組403は、入力プリズム20内で点(x,y)及び(x,y)から2回全反射した光学ビーム100の周辺光線106及び107を示している。組403の周辺光線106及び107は、第1の出射面26に58°〜72°の範囲の角度で入射している。組403からの光線の一部は、第1の出射面26から反射され、光線503として入射面22を通過する。光線503は、画像装置150から遠ざかる方向に導光される。
組404は、入力プリズム20内で点(x,y)、(x,y)及び(x,y)から3回全反射した光学ビーム100の周辺光線106及び107を示している。組404の周辺光線106及び107は、第1の出射面26に1.5°〜16°の範囲の角度で入射している。組404からの光線は、一切全反射することなく第1の出射面26を透過し、画像装置150から遠ざかる方向に導光される。
組405は、入力プリズム20内で点(x,y)、(x,y)、(x,y)、及び(x,y)から4回全反射した光学ビーム100の周辺光線106及び107を示している。組405の周辺光線106及び107は、第1の出射面26に34°〜49°の範囲の角度で入射している。組405からの光線の一部は、第1の出射面26から反射され、光線505として入射面22を通過する。光線505のごく一部は、画像装置150の方向に導光される。
図7は、システム瞳孔に対する反射光線の円錐の角度の概略図である。図7において、液晶パネル150の方向に導光された光線505の部分は、ゴーストに寄与しうるものである。図7は、特定の一実施形態に基づいた照明システム205(図4)のシステム瞳孔420に対する、反射光線505(図6)の円錐425について、水平線55(図1B)に対する角度を示している。図に示されるシステム瞳孔420は、F/2.3の照明システム205の円形のF/2.3の瞳孔である。システム瞳孔420が0°を中心としているのに対して、入力プリズム20内で5回の反射後に生成された光線505の光線束425は11.3°を中心としている。光線束425の中心光線が、図7に示されるように水平から11.3°上方にあるのに対して、投射システム300のシステム瞳孔420は0°を中心として、7.2°にまで拡がっているだけである(n=1.7のガラス中で)。光線束425及びシステム瞳孔420の両方に共通する光線のごく一部のみが、投射システム300におけるゴーストに寄与することが可能である(図4)。角度θ、γ、及びβを変化させることによって、システムのゴーストに寄与しうる光線の数を増加又は減少させることが可能である。例えばβが40°である場合、反射光線505の円錐425及び照明システム205のシステム瞳孔420を表す2つの円は重なり合わない。しかしながらその場合、二重TIRプリズムはより高価で大きくなり、システム内に配置することがより困難となる。それぞれの場合において工学的最適化を用いることによって、全体の性能を最良とするための設計上のパラメータを決定することができる。
例示的な二重TIRプリズムと同じ寸法を有する一般的な先行技術のTIR型PBSでは、反射角度が先行技術のシステムの照明瞳孔420の約1°〜7.2°の間を埋めるために、ゴースト光線を生成するのに3回のみの屈折を要するだけである。瞳孔420の縁部(より大きな角度)に含まれる光は中心よりも少ないことから、新規な二重TIRプリズム10においてゴースト像の形成のために利用可能な光は、先行技術のTIR型PBSよりも少ない。
図1〜3に示される他の特定の実施形態では、入力プリズム20及び出力プリズム40の屈折率は1.7であり、楔形プリズム30の屈折率は1.33であり、第1の角度は11.9°であり、第2の角度は7°であり、第3の角度は18.9°であり、βは53°である。当業者であれば理解されるように他の設計も可能である。
図8A〜8Bは、3つの異なる照明システム205(図4)について、第1の角度(γ)を二重TIRプリズム内のプリズムの屈折率の関数として示したプロットである。3つのプロットは、それぞれ1.8、2.3、及び2.8のF値を有する照射システム205のものである。これらのプロットは、入力プリズム20、楔形プリズム30及び出力プリズム40がいずれも同じ屈折率を有し、間隙の屈折率が1.0である二重TIRプリズム10、11、12のような二重TIRプリズムについて計算したものである。
図8Aにおいて、出力プリズム40内の第3の角度θは16.1°である。図8Aの各プロットは、高さH及び厚さDがそれぞれ19mm及び5.5mmである出力プリズム40について計算した。1.8、2.3、又は2.8のF値を有する照明システム205及び二重TIRプリズム10を含み、(γ<16.1°,n)が上記のそれぞれのプロットを上回るように設計された投射システムは、投射システムから第2の偏光方向の光を除去する一方で、投射システムの要素の有害な加熱を防止し、更に投射システムによるゴースト像の投射を最小に抑えるように動作することが可能である。
図8Bにおいて、出力プリズム40内の第3の角度θは18.9°である。図8Bの各プロットは、高さH及び厚さDがそれぞれ19mm及び6.5mmである出力プリズム40について計算した。1.8、2.3、又は2.8のF値を有する照明システム205及び二重TIRプリズム10を含み、(γ<18.9°,n)が上記のそれぞれのプロットを上回るように設計された投射システムは、投射システムから第2の偏光方向の光を除去する一方で、投射システムの要素の有害な加熱を防止し、更に投射システムによるゴースト像の投射を最小に抑えるように動作することが可能である。(γ=11.9°,n=1.7)に位置する551と示された点は、例示的な設計が図8Bのプロット内に適合する点を示す。
図8A及び8Bに示されるように、点555、556、及び557は、それぞれ1.8、2.3、及び2.8のF値を有する照明システム205のプロット上に位置している。それぞれの点555、556、及び557は、それぞれのプロットについて閾屈折率を示している。二重TIRプリズム10、11又は12内のプリズムがこの閾屈折率よりも大きい屈折率を有している場合、反射型偏光子50から反射される第2の偏光方向は、第1の出射面26を透過するか、あるいは第1の出射面26で全反射した後、入射面22を透過する。
図9は、二重TIRプリズム13の断面図である。二重TIRプリズム13は、第1の角度γが第3の角度θと等しい二重TIRプリズム10の特殊な例である。この場合、「楔形」プリズムは、ほぼ平行な入力面と出力面とを有する平行ガラス板35である。反射型偏光子50は、ガラス板35と出力プリズム40との間に埋め込むことができる。図9に示されるように、入力プリズム20は、入射面22、第1の間隙面24、及び第1の出射面26を有している。入射面22と第1の間隙面24との間には角度θが形成されている。
ガラス板35は、反射型偏光子50を覆う出力面37及び第2の間隙面36を有している。第2の間隙面36は、第1の間隙面24から離間しており、第1の間隙面24とほぼ平行であるため、第1の間隙面24と第2の間隙面36との間に間隙60が形成されている。出力プリズム40は、その構造及び機能において図1〜3を参照して上記に述べた出力プリズム40と同様のものである。反射型偏光子50は、その構造及び機能において図1〜3を参照して上記に述べた反射型偏光子50と同様のものである。入力プリズム20、ガラス板35、反射型偏光子50及び出力プリズム40は、入射面22において光学ビーム100を受光し、受光された光の第1の偏光方向を第2の出射面44から透過型偏光変調ピクセル化装置へと通過させ、受光された光の第2の偏光方向を入力プリズム20の第1の出射面26から出力するように構成されている。特定の一実施形態では、入力プリズム20、ガラス板35、及び出力プリズム40の屈折率は1.4であり、角度は18°である。入力プリズム20、ガラス板35、及び出力プリズム40の屈折率が1.4であり、角度θが18°以上であれば、図1〜7を参照して上記に述べた計算がこの実施形態にも適用可能である。当業者であれば理解されるように、この実施形態の他の設計も可能である。
図10は、光の1つの偏光方向を除去する方法のボックス図である。図10において、方法1000は、第2の偏光方向を有する光をPBSシステムから除去するものである。特定の一実施形態では、PBSシステムは、図1A、1B、1C及び図9を参照して上記に述べた二重TIRプリズム10〜13である。方法1000を図1A及び1Bに示されるような二重TIRプリズム10を参照して説明するが、当業者であれば理解されるように、方法1000は二重TIRプリズムの他の実施形態を用いて実行することが可能である点は理解されるはずである。
光学ビーム100が、入力プリズム20の入射面22及び第1の間隙面24を透過する(ブロック1002)。次いで光学ビームは、間隙60、楔形プリズム30の第2の間隙面32を透過し、更に楔形プリズム30を透過する(ブロック1002)。光学ビーム100の透過部分は、反射型偏光子50を透過する(ブロック1004)。透過部分は第1の偏光方向の偏光を含んでいる。光学ビーム100の反射部分は、反射型偏光子50から反射される(ブロック1004)。反射部分は第2の偏光方向の偏光を含んでいる。
光学ビーム100の反射部分は、楔形プリズム30の第2の間隙面32、間隙60、及び入力プリズム20の第1の間隙面24を通って導光される(ブロック1006)。
光学ビーム100の反射部分は、入力プリズム20の内部で再偏向される(ブロック1008)。反射部分のほとんど又はすべては、入力プリズム20の入射面22で少なくとも1回、全反射する。二重TIRプリズム10の構成及び入射面22上への光学ビーム100の入射角に応じて、反射部分は入力プリズム20の第1の間隙面24で少なくとも1回、全反射しうる。
再偏向された反射部分は、入力プリズム20の第1の出射面26及び入力プリズム20の入射面22の一方から出力される(ブロック1010)。再偏向された反射部分は、図5を参照して上記に述べたように入力プリズム20の内部において1回、2回、3回、又は4回、全反射しうる。特定の構成では、光学ビームの反射部分の光線のすべては、入力プリズム20の第1の出射面26から直接出力される。
図4を参照して上記に述べたように、二重TIRプリズムは、特定の一実施形態に基づいて、例示的な投射システム300内の液晶パネル150と投射レンズ305との間に配置することができる。二重TIRプリズムを実施する他の投射システムの構成について図11〜14を参照しながら述べる。図11〜14はそれぞれ、本開示に基づく二重TIRプリズム10〜13のような少なくとも1つの二重TIRプリズムを含む、投射システム301〜304の実施形態のボックス図である。図11〜14に示さる二重TIRプリズム、光源100、光ホモジナイザー125、集光レンズ130、液晶パネル150の構造及び機能は、図1A〜4を参照して上記に述べたものと同様である。
図11は、二重TIRプリズム10を有する投射システム301の概略図である。図11では、二重TIRプリズム10は集光レンズ130と液晶パネル150との間に配置されている。二重TIRプリズム10と液晶パネル150との間には、クリーンアップ偏光子144が配置されている。液晶パネル150と投射レンズ305との間には、分析偏光子142が配置されている。二重TIRプリズム10から出力される拒絶光学ビーム120は、投射システム301を構成する各要素から遠ざかる方向に導光されるために、各要素は第2の偏光方向の光によって加熱されることはない。
図12は、2個の二重TIRプリズムを有する投射システムの概略図である。図12において、投射システム302は2個の二重TIRプリズム10を含んでいる。第1の二重TIRプリズム10は、集光レンズ130と液晶パネル150との間に配置されている。分析偏光子として機能する第2の二重TIRプリズム10は、液晶パネル150と投射レンズ305との間に配置されている。クリーンアップ偏光子144が、各二重TIRプリズム10の出力部に配置されている。2個の二重TIRプリズム10から出力される拒絶光学ビーム120は、投射システム302を構成する各要素から遠ざかる方向に導光されるために、各要素は選択されない光によって加熱されることはない。
図13は、特定の一実施形態に基づいた、色合成装置を有する投射システムの概略図である。図13において、投射システム303は3個の二重TIRプリズム10を含んでいる。二重TIRプリズム10のそれぞれは、3個の発光ダイオード(LED)101、102、又は103のそれぞれの数字181、182、又は183によって一般的に表される光路上にある。特定の一実施形態では、LED 101は青色LEDであり、LED 102は赤色LEDであり、LED 103は緑色LEDである。LED 101〜103のそれぞれからの光は、各光ホモジナイザー125によって均質化され、各集光レンズ130によって集束され、各二重TIRプリズム10によって偏光され、各液晶パネル150によってピクセル化される。3つの光路181、182、及び183からの光は、合成された光111を投射レンズ305へと導光するように配置された色合成装置170上に導光される。したがって、3個の光源101〜103は、図11の1個の光源100に置き換わるものである。3個の光源101〜103はそれぞれ、所定のスペクトル分布(すなわち色)を有している。特定の一実施形態では、3つのスペクトル分布は白色光のスペクトル分布を含む。例えば3つのスペクトル分布は、赤色、緑色、及び青色のスペクトル領域を含んでいる。別の特定の実施形態では、3つのスペクトル分布は、白色光のスペクトル分布内で重なり合わないスペクトル分布を含む。例えば3つのスペクトル分布は、赤色のスペクトル領域の一部、緑色のスペクトル領域の一部、及び青色のスペクトル領域の一部を含む。
図13に示されるように、第1の液晶パネル150−Bは第1の色データを受信し、第1の色データに基づいて光の第1の色(例えば青)のピクセル化された部分を透過するように構成されている。第1の液晶パネル150−Bには、液晶パネル150−Bの入力側に配置された1個の二重TIRプリズム10が関連付けられている。別の特定の実施形態では、第1の液晶パネル150−Bには、一方が第1の液晶パネル150−Bの入力側、他方が出力側に配置された2個の二重TIRプリズム10が関連付けられる。第1の色の光がB LED 101から放射され、第1の色の光路181を通って伝播する。第1の色の光路181は、図11の投射システム301の光路と同様のものであり、色合成装置170が分析偏光子142と投射レンズ305との間に挿入されている。二重TIRプリズムに関連付けられた液晶パネルは、二重TIRプリズムに光を送信するか、又は二重TIRプリズムから光を受信するように光学的に整列されている。一般的に、各光路上の光学要素は、光源からの光を投射レンズへと最適に透過するように互いに対して整列される。
第2の液晶パネル150−Rは、第2の色データを受信し、第2の色データに基づいて光の第2の色(例えば赤)のピクセル化された部分を透過するように構成されている。第2の液晶パネル150−Rには、液晶パネル150−Rの入力側に配置された1個の二重TIRプリズム10が関連付けられている。別の特定の実施形態では、第2の液晶パネル150−Rには、一方が第2の液晶パネル150−Rの入力側、他方が出力側に配置された2個の二重TIRプリズム10が関連付けられる。第2の色の光がR LED102から放射され、第2の色の光路182を通って伝播する。第2の色の光路182は、図11の投射システム301の光路と同様のものであり、色合成装置170が分析偏光子142と投射レンズ305との間に挿入されている。
第3の液晶パネル150−Gは、第3の色データを受信し、第3の色データに基づいて光の第3の色(例えば緑)のピクセル化された部分を透過するように構成されている。第3の液晶パネル150−Gには、液晶パネル150−Gの入力側に配置された1個の二重TIRプリズム10が関連付けられている。別の特定の実施形態では、第3の液晶パネル150−Gには、一方が第3の液晶パネル150−Gの入力側、他方が出力側に配置された2個の二重TIRプリズム10が関連付けられる。第3の色の光がG LED 103から放射され、第3の色の光路183を通って伝播する。第3の色の光路183は、図11の投射システム301の光路と同様のものであり、色合成装置170が分析偏光子142と投射レンズ305との間に挿入されている。
色合成装置170は、透過した第1、第2及び第3の色のピクセル化された部分を受光して合成し、合成されたピクセル化部分を投射レンズ305へと導光するように配置されている。投射レンズ305は、それぞれの液晶パネル150において受信された第1の色データ、第2の色データ、及び第3の色データに基づいた所定のカラー画像を投射する。当該技術分野では周知であるように、色データは、液晶パネル150のどのピクセルが第1の偏光方向を透過するかを制御する。
図14は、2個の色合成装置を有する投射システムの概略図である。図14において、投射システム304は4個の二重TIRプリズム10を含んでいる。二重TIRプリズム10のそれぞれは、発光ダイオード101、発光ダイオード102、及び2個の発光ダイオード103のそれぞれの光路180〜184上にある。特定の一実施形態では、LED 101は青色LEDであり、LED 102は赤色LEDであり、各LED 103は緑色LEDである。LED 101〜103のそれぞれからの光は、各光ホモジナイザー125によって均質化され、各集光レンズ130によって集束され、各二重TIRプリズム10によって偏光され、各液晶パネル150によってピクセル化される。第4の光路184上の第4の液晶パネル150は、第3の色データを受信し、第3の色データに基づいて光の第3の色のピクセル化された部分を透過するように構成されている。第4の液晶パネル150−Gには、第4の光路184上の二重TIRプリズム10が関連付けられている。
色合成装置170は、最初の3つの光路181〜183から透過した第1、第2及び第3の色のピクセル化された部分を受光して合成し、合成されたピクセル化部分をビームスプリッター175へと導光するように配置されている。ビームスプリッター175は第4の光路からの光を受光し、これを光合成装置170から放射された合成された光と合成する。4個の液晶パネル150からの合成されたピクセル化部分は、光学ビーム112として投射レンズ305へと導光される。透過レンズ305は、それぞれの液晶パネル150において受信された第1の色データ、第2の色データ、及び第3の色データに基づいた所定のカラー画像を投射する。
投射システム304のこの実施形態は、光源の1つ(例えばG LED 103)の強度が他の光源(例えば、R LED 102及びB LED 101)の強度よりも低い場合に有用である。第3の色の第2の光源の更なる光が、第3の色の強度を高めるために、向上したカラー画像が投射レンズ305から投射される。当業者であれば直ちに理解されるように、特定の一実施形態では、光路184上の更なる光が、例えば赤色、緑色、又は青色とは異なる第4の色などの異なる色の光を含んでもよく、これにより画像に第4の色を付加することができる。
ビームスプリッター175はPBSとすることができる。この場合には、第1の偏光方向に対して進相軸が45°に設定された第3の色に対する半波長板177を第4の光路上の偏光子142の後方に挿入する。半波長板177は第4の光路からの光の偏光を回転させるため、この偏光はPBS 175によって投射レンズの方向に反射され、同時に色合成装置170からの合成された光(例えば第1の偏光方向)はビームスプリッター175によって透過される。このようにして、4つの光路からの光は投射レンズ305へと導光される。
4つの光路、ビームスプリッター175及び色合成装置170の他の構成を、4つの光路からの光を合成するために実施することもできる。図11〜14に示される投射システムの構成は、各構成を限定することを目的としたものではなく、あくまで実例を与えるためのものである。
図15は、二重TIRプリズムによる投射方法のボックス図である。図15では、二重TIRプリズムを含む光学系のための投射方法1500について説明する。特定の一実施形態では、光学系は、図4及び図11〜14を参照して上記に述べた少なくとも1つの二重TIRプリズム10〜13を含む300〜304のような投射システムである。方法1500を図11に示されるような投射システム301を参照して説明するが、当業者であれば理解されるように、方法1500は投射システムの他の実施形態を用いて実行することが可能である点は理解されるはずである。方法1500を図1A及び1Bに示されるような二重TIRプリズム10を参照して説明するが、方法1500は、二重TIRプリズムの他の実施形態を用いて実行することが可能である点は理解されるはずである。
少なくとも1個の光源100からの光が、少なくとも1個の二重TIRプリズム10に導光される(ブロック1502)。次いで光の第1の偏光方向が、二重TIRプリズム10内の反射型偏光子50を通って付随する液晶パネル150へと透過される。特定の一実施形態では、図4に示されるように、光は光源100から付随する液晶パネル150へと導光された後、二重TIRプリズム10へと導光される。この後者の実施形態では、第1の偏光方向のピクセル化された光が、液晶パネル150からの光から二重TIRプリズム10へと送られる。
光の第1の偏光方向は、少なくとも1個の二重TIRプリズム10から投射レンズ305へと透過される(ブロック1504)。受光された光の第2の偏光方向が、少なくとも1個の二重TIRプリズム10の第1の出射面26から拒絶光学ビーム120として出力される(ブロック1506)。これにより、受光された光の第2の偏光方向は光学系内の熱に影響されやすい要素に吸収されない。
特に断らないかぎり、本明細書及び「特許請求の範囲」において用いた構造の大きさ、量及び物性を示す数字はすべて、「約」という用語によって修飾されているものと解すべきである。したがって、特にそうではないことが断られないかぎり、本明細書及び付属の「特許請求の範囲」において記載される数値パラメータは、当業者が本明細書に開示される教示を利用して得ようとする所望の特性に応じて変動しうる近似的な値である。
本明細書に引用したすべての参照文献及び刊行物は、本開示と直接矛盾しうる場合を除いて、それらの全容を本開示に明確に援用するものである。以上、本明細書において特定の実施形態について図示及び説明してきたが、当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な代替的及び/又は同等の実施形態を、図示及び説明した特定の実施形態に置き換えることが可能である点は認識されるであろう。本出願は、本明細書において考察した特定の実施形態のあらゆる適合形態又は変形形態を網羅するものである。したがって、本開示は「特許請求の範囲」及びその均等物によってのみ限定されるものとする。

Claims (33)

  1. 入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムと、
    出力面、及び前記第1の間隙面から所定の間隙により離間した第2の間隙面を有する楔形プリズムと、
    入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムと、
    前記出力面と前記入力面との間に配置された反射型偏光子と、を備え、
    前記入力プリズム、前記楔形プリズム、前記反射型偏光子、及び前記出力プリズムが、前記入射面からの入射光学ビームの第1の偏光方向を前記第2の出射面へと通過させ、前記入射面からの前記入射光学ビームの第2の偏光方向を前記第1の出射面へと通過させるように構成されている、二重全反射(TIR)プリズム。
  2. 前記第2の間隙面が前記第1の間隙面とほぼ平行であり、前記出力プリズムの前記第2の出射面が前記入力プリズムの前記入射面とほぼ平行である、請求項1に記載の二重TIRプリズム。
  3. 前記間隙が、前記入力プリズム及び前記出力プリズムのいずれかの屈折率よりも小さい屈折率を有する間隙材料を含む、請求項1に記載の二重TIRプリズム。
  4. 前記間隙材料が空気である、請求項3に記載の二重TIRプリズム。
  5. 前記反射型偏光子が、前記出力面又は前記入力面の少なくとも一方に接着された多層光学フィルムである、請求項1に記載の二重TIRプリズム。
  6. 前記反射型偏光子が、ワイヤグリッド型偏光子を含む、請求項1に記載の二重TIRプリズム。
  7. 前記ワイヤグリッド型偏光子に隣接した第2の間隙を更に備える、請求項6に記載の二重TIRプリズム。
  8. 前記入射面と前記第1の間隙面とが第1の角度で交差し、前記出力面と前記第2の間隙面とが第2の角度で交差し、前記入力面と前記第2の出射面とが第3の角度で交差し、前記第1の角度と前記第2の角度の和が前記第3の角度に等しい、請求項1に記載の二重TIRプリズム。
  9. 前記入力プリズム、前記楔形プリズム、及び前記出力プリズムのそれぞれが1.7に等しい屈折率を有し、前記第1の角度が11.9°であり、前記第2の角度が7°であり、前記第3の角度が18.9°である、請求項8に記載の二重TIRプリズム。
  10. 偏光した光を分割する方法であって、
    光学ビームの第1の偏光方向を、入力プリズムの入射面から、楔形プリズム、反射型偏光子、及び出力プリズムに透過させる工程と、
    前記光学ビームの第2の偏光方向を、前記入力プリズムの前記入射面から、前記楔形プリズムを通って、前記反射型偏光子と交差するように透過させる工程と、
    前記光学ビームの前記第2の偏光方向を、前記反射型偏光子から反射させる工程と、
    前記光学ビームの前記第2の偏光方向を、前記楔形プリズムと前記入力プリズムとの間の間隙に透過させる工程と、
    前記光学ビームの前記第2の偏光方向を、前記入力プリズムの第1の出射面及び前記入射面の一方から出力する工程と、を含む、方法。
  11. 前記光学ビームの前記第2の偏光方向が、前記入力プリズムの前記入射面から少なくとも1回全反射する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記入力プリズムが、前記間隙に隣接した第1の間隙面を更に含み、前記光学ビームの前記第2の偏光方向が、前記第1の間隙面から少なくとも1回全反射する、請求項10に記載の方法。
  13. 入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムと、
    出力面、及び前記第1の間隙面から所定の間隙により離間した第2の間隙面を有する楔形プリズムと、
    入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムと、
    前記出力面と前記入力面との間に配置された反射型偏光子と、を備える二重TIRプリズムであって、
    前記入力プリズム、前記楔形プリズム、前記反射型偏光子、及び前記出力プリズムが、前記入射面からの入射光学ビームの第1の偏光方向を前記第2の出射面へと通過させ、前記入射面からの前記入射光学ビームの第2の偏光方向を前記第1の出射面へと通過させるように構成されている、二重TIRプリズムと、
    前記入射光学ビームを前記入射面へと透過させるように配置された光源と、を備える、投射システム。
  14. 前記入射光学ビームを遮断して、前記第1の偏光方向を有するピクセル化された部分を投射レンズへと透過させるように配置された液晶パネルを更に備える、請求項13に記載の投射システム。
  15. 前記液晶パネルが、前記光源と前記二重TIRプリズムとの間に配置される、請求項14に記載の投射システム。
  16. 前記二重TIRプリズムが、前記光源と前記液晶パネルとの間に配置される、請求項14に記載の投射システム。
  17. 第2の二重TIRプリズムを更に備え、前記液晶パネルが、前記二重TIRプリズムと前記第2の二重TIRプリズムとの間に配置される、請求項14に記載の投射システム。
  18. 第1、第2、及び第3の二重TIRプリズムであって、それぞれが、
    入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムと、
    出力面、及び前記第1の間隙面から所定の間隙により離間した第2の間隙面を有する楔形プリズムと、
    入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムと、
    前記出力面と前記入力面との間に配置された反射型偏光子と、を備え、
    前記入力プリズム、前記楔形プリズム、前記反射型偏光子、及び前記出力プリズムが、前記入射面からの入射光学ビームの第1の偏光方向を前記第2の出射面へと通過させ、前記入射面からの前記入射光学ビームの第2の偏光方向を前記第1の出射面へと通過させるように構成されている、第1、第2、及び第3の二重TIRプリズムと、
    第1、第2、及び第3の光源であって、それぞれ第1、第2、及び第3の入射光学ビームを、前記第1、前記第2、及び前記第3の二重TIRプリズムの前記入射面に放射するように配置された、第1、第2、及び第3の光源と、
    第1、第2、及び第3の液晶パネルであって、それぞれ前記第1、前記第2、及び前記第3の入射光学ビームを遮断し、前記第1の偏光方向を有するピクセル化された部分を色合成装置へと透過するように配置され、該色合成装置が、前記第1、第2、及び第3の色の前記透過されたピクセル化部分を受光及び合成し、前記合成されたピクセル化部分を投射レンズへと導光するように配置された、第1、第2、及び第3の液晶パネルと、を備える、投射システム。
  19. 前記第1、第2、及び第3の光源が、第1の色の光、第2の色の光、及び第3の色の光をそれぞれ含む、請求項18に記載の投射システム。
  20. 前記第1、第2、及び第3の液晶パネルに関連付けられた第1、第2、及び第3の光ホモジナイザーを更に備える、請求項19に記載の投射システム。
  21. 前記各第1、第2、及び第3の光ホモジナイザーと、前記各第1、第2、及び第3の二重TIRプリズムとの間に配置された第1、第2、及び第3の集光レンズを更に備える、請求項20に記載の投射システム。
  22. 第1、第2、第3、及び第4の二重TIRプリズムであって、それぞれが、
    入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムと、
    出力面、及び前記第1の間隙面から所定の間隙により離間した第2の間隙面を有する楔形プリズムと、
    入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムと、
    前記出力面と前記入力面との間に配置された反射型偏光子と、を備え、
    前記入力プリズム、前記楔形プリズム、前記反射型偏光子、及び前記出力プリズムが、前記入射面からの入射光学ビームの第1の偏光方向を前記第2の出射面へと通過させ、前記入射面からの前記入射光学ビームの第2の偏光方向を前記第1の出射面へと通過させるように構成されている、第1、第2、第3、及び第4の二重TIRプリズムと、
    第1、第2、第3、及び第4の光源であって、それぞれ第1、第2、第3、及び第4の入射光学ビームを、前記第1、前記第2、前記第3、及び前記第4の二重TIRプリズムの前記入射面に放射するように配置された、第1、第2、第3、及び第4の光源と、
    第1、第2、及び第3の液晶パネルであって、それぞれ前記第1、前記第2、及び前記第3の入射光学ビームを遮断し、前記第1の偏光方向を有するピクセル化された部分を第1の色合成装置へと透過するように配置され、該第1の色合成装置が、前記第1、第2、及び第3の色の前記透過されたピクセル化部分を受光して、第1の合成された画像を第2の色合成装置へと導光するように配置された、第1、第2、及び第3の液晶パネルと、
    第4の液晶パネルであって、前記第4の入射光学ビームを遮断し、前記第1の偏光方向を有するピクセル化された部分を前記第2の色合成装置へと透過するように配置され、前記第2の色合成装置が、前記ピクセル化部分及び前記第1の合成された画像を受光して、第2の合成された画像を投射レンズへと導光するように配置された、第4の液晶パネルと、を備える、投射システム。
  23. 前記第1、第2、第3、及び第4の液晶パネルに関連付けられた第1、第2、第3、及び第4の光ホモジナイザーを更に備える、請求項22に記載の投射システム。
  24. 各光ホモジナイザーが、長方形の断面形状を有するテーパ状の中空ロッドを含む、請求項23に記載の投射システム。
  25. 各光ホモジナイザーが、真っ直ぐな中実ロッド、真っ直ぐな中空ロッド、テーパ状の中空ロッド、テーパ状の中実ロッド、フライアイインテグレーター、及びレンズレットのアレイのうち1つを含む、請求項23に記載の投射システム。
  26. 前記光ホモジナイザーの対応する1つと、前記二重TIRプリズムの付随する1つとの間に配置された少なくとも1個の集光レンズを更に備える、請求項25に記載の投射システム。
  27. 二重TIRプリズムを含む光学系からの光を投射する方法であって、
    少なくとも1個の光源からの光を、少なくとも1個の二重TIRプリズムへと導光する工程と、
    光の第1の偏光方向を、前記少なくとも1個の二重TIRプリズムから投射レンズへと透過させる工程と、
    光の第2の偏光方向を、前記少なくとも1個の二重TIRプリズムの第1の出射面から出力する工程と、を含む、方法。
  28. 少なくとも1個の光源からの光を、少なくとも1個の二重TIRプリズムへと導光する工程が、
    少なくとも1個の光源からの光を、少なくとも1個の液晶パネルの付随する1つに導光する工程と、
    前記液晶パネルからの前記第1の偏光方向を有するピクセル化された部分を、前記二重TIRプリズムへと透過させる工程と、を含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記少なくとも1個の二重TIRプリズムからの前記光の第1の偏光方向を、付随する液晶パネルに導光する工程と、
    前記液晶パネルからの前記第1の偏光方向のピクセル化された部分を、前記投射レンズへと透過させる工程と、を更に含む、請求項27に記載の方法。
  30. 前記少なくとも1個の二重TIRプリズムが第1の二重TIRプリズムであり、前記液晶パネルからの前記第1の偏光方向のピクセル化された部分を、前記投射レンズへと透過させる工程が、
    前記液晶パネルからの前記光の第1の偏光方向のピクセル化された部分を、第2の二重TIRプリズムへと導光する工程と、
    前記第2の二重TIRプリズムからの前記光の第1の偏光方向のピクセル化された部分を、前記投射レンズへと透過させる工程と、を更に含む、請求項29に記載の方法。
  31. 入射面、第1の間隙面、及び第1の出射面を有する入力プリズムであって、前記入射面と前記第1の間隙面との間に所定の角度が形成されている、入力プリズムと、
    出力面及び第2の間隙面を有するガラス板であって、前記第2の間隙面が前記第1の間隙面から離間するとともに前記第1の間隙面とほぼ平行であり、前記第1の間隙面と前記第2の間隙面との間に間隙が形成されている、ガラス板と、
    入力面及び第2の出射面を有する出力プリズムであって、前記第2の出射面が前記入射面とほぼ平行である、出力プリズムと、
    前記出力面と前記入力面との間に配置された反射型偏光子と、を備え、
    前記入力プリズム、前記ガラス板、前記反射型偏光子、及び前記出力プリズムが、前記入射面において光学ビームを受光し、前記受光された光学ビームの第1の偏光方向を、前記第2の出射面から透過型液晶装置へと通過させ、前記受光された光学ビームの第2の偏光方向を、前記入力プリズムの前記第1の出射面から出力するように構成されている、二重TIRプリズム。
  32. 前記入力プリズム、前記ガラス板、及び前記出力プリズムの屈折率が1.4であり、前記角度が18°である、請求項31に記載の二重TIRプリズム。
  33. 前記間隙が空気を含む、請求項32に記載の二重TIRプリズム。
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