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JP2013237792A - 食器洗浄機用洗浄剤組成物 - Google Patents

食器洗浄機用洗浄剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、リンス剤を使用せずに、高い洗浄効果とリンス効果の2つの効果を併せ持つ食器洗浄機用の洗浄剤組成物を提供することにある。
【解決手段】本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、下記の一般式(1)で表される界面活性剤(C)及び下記の一般式(2)で表される界面活性剤(D)を含有することを特徴とする:
【化1】
Figure 2013237792

(式中、Rは、炭素数10〜16の脂肪族炭化水素を表し、mは、3〜6の数を表し、nは、4〜8の数を表す。)
【化2】
Figure 2013237792

(式中、Rは、炭素数10〜16の脂肪族炭化水素を表し、qは、10〜20の数を表し、rは、0〜20の数を表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、リンス剤を使用することなく、汚れの除去と同時に食器の乾燥を速める効果を有する食器洗浄機用洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、特定の界面活性剤を使用することにより、洗浄後のリンス効果に優れ、且つ起泡による洗浄阻害及びリンス効果の低下を生じない食器洗浄機用洗浄剤組成物に関する。
食器洗浄機には家庭用と業務用が知られているが、そこに使用される洗浄剤にはいずれも強力な洗浄力が要求されている。特に、業務用食器洗浄機には、洗浄以外にも食器の仕上がり性を向上させる効果が要求されている。
業務用食器洗浄機が使用される場所は、主に外食産業等の厨房であるが、こうした場所では洗浄後の食器の後片付け等における効率化や洗浄後のガラス製品の仕上がり性向上のために、洗浄後の食器がすぐに乾く速乾性の効果(リンス効果)が要求されている。一般的にリンス効果を発揮させるためにはリンス剤と呼ばれる薬剤が用いられ、通常、濯ぎ工程においてリンス剤が使用されてきた。リンス剤は食器の乾燥を速め、更にウォータースポットと呼ばれる白斑を低減して食器を美観よく仕上げることができる。しかし、食器洗浄機にリンス剤専用の供給装置を取り付けなければならず、更に、リンス剤の購入費、在庫管理費等の費用が必要となる。
また、リンス剤を直接洗浄剤に配合すれば、洗浄剤とリンス剤を別々に配合することがなく、リンス剤供給装置の必要もなくなるが、洗浄剤とリンス剤を併用すると、リンス効果が得られず、更に、洗浄剤のアルカリ成分でリンス剤が分解して逆に悪影響を及ぼすこともあり、今までのリンス剤は洗浄剤に直接配合することはできなかった。
このような背景から、近年では洗浄剤にリンス効果をもたせたリンス剤不要の洗浄剤や、リンス効果を与えるような洗浄方法が開発されている。例えば、特許文献1には、洗浄及びすすぎのいずれにも非イオン性リンス剤組成物を含有する洗浄組成物を使用する食器類洗浄方法であり、前記方法は以下の(a)(b)工程を含み、(a)食器類を、自動食器洗浄機内で、水性洗浄組成物と接触させ、前記水性洗浄組成物は主成分である水性希釈液及び重量にして水生希釈液100万部あたり250〜3000部のアルカリ性食器洗浄洗剤を含み、前記洗剤は、(i)10〜60重量%の炭酸ナトリウム及び(ii)特定の非イオン性界面活性剤を含むリンス剤組成物20〜40重量%を含み、(b)水性残留物を除去する目的で、前記洗浄済み食器類を飲用水水性リンスと接触させ、前記水性リンスは、意図的に添加されるリンス剤を実質的に含んでおらず、前記アルカリ性食器洗浄洗剤が前記飲用水水性リンス中で適度な被覆作用を得る上で十分な非イオン性界面活性剤を含有する食器類洗浄方法が開示されている。
また、特許文献2には、界面活性剤を含有する洗剤組成物を使用した食器洗浄方法であって、(a)自動、業務用食器洗浄機中で、食器と水性洗浄組成物とを接触させる洗浄工程であって、該水性洗浄組成物は、主成分の水性希釈剤と該水性希釈剤100万部当たり 約200〜5000重量部の食器洗浄洗剤とを含んでおり、該洗剤は15重量%を超えない量で存在する界面活性剤を含んでいる洗浄工程;及び(b)前記洗浄された食器と飲用水性リンスとを接触させるすすぎ工程であって、該水性リンスは意図的に添加されたリンス剤を実質的に含んでいないすすぎ工程を有しており、前記食器洗浄洗剤は、該食器上に界面活性剤の層を提供するのに十分な吸着性界面活性剤を含有しており、前記飲用水性すすぎ工程において被覆作用を提供することを特徴とする食器洗浄方法が開示されている。
特開2006−336019号公報 特表2009−501554号公報
しかしながら、上記特許文献に開示されているような洗浄組成物を用いた場合、リンス効果を高めようとすると泡立ちが過剰となり洗浄性能が低下したり、逆に抑泡しようとするとリンス効果が低下するといった問題が生じ、両性能を両立することが難しかった。
従って、本発明が解決しようとする課題は、リンス剤を使用せずに、高い洗浄効果とリンス効果の2つの効果を併せ持つ食器洗浄機用の洗浄剤組成物を提供することにある。
そこで本発明者等は鋭意検討し、リンス剤を使用せず、洗浄だけで高いリンス効果が得られる洗浄剤組成物を見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、下記の一般式(1)で表される界面活性剤(C)及び下記の一般式(2)で表される界面活性剤(D)を含有することを特徴とする食器洗浄機用洗浄剤組成物である:
Figure 2013237792
(式中、Rは、炭素数10〜16の脂肪族炭化水素を表し、mは、3〜6の数を表し、nは、4〜8の数を表す。)
Figure 2013237792
(式中、Rは、炭素数10〜16の脂肪族炭化水素を表し、qは、10〜20の数を表し、rは、0〜20の数を表す。)
本発明の効果は、リンス剤を使用せずに、高い洗浄効果とリンス効果の2つの効果を併せ持つ食器洗浄機用洗浄剤組成物を提供したことにある。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物を構成するアルカリ剤(A)は、公知のアルカリ剤であれば種類を選ばずに使用することができ、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属;オルソ珪酸ソーダ、メタ珪酸ソーダ、セスキ珪酸ソーダ等の珪酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム等の炭酸塩;テトラ硼酸ソーダ等の硼酸塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類;およびこれらのアルカリ剤の2種以上の混合物等が挙げられる。これらの中でも、洗浄効果が良好なことから水酸化アルカリ金属塩および珪酸塩が好ましく、水酸化アルカリ金属塩がより好ましい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物を構成するキレート剤(B)は、公知のキレート剤であれば種類を選ばずに使用することができ、例えば、ニトリロ三酢酸塩、トリポリリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、グルタミン酸二酢酸塩、メチルグリシン二酢酸塩、グルコン酸塩、オルトリン酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸塩、ジエチレントリアミノ五酢酸塩、トリエチレンテトラアミン六酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩、ジヒドロキシエチルグリシン、アスパラギン酸二酢酸塩、β-アラニン二酢酸塩、セリン二酢酸塩およびこれらのキレート剤の2種以上の混合物等が挙げられる。これらの中でも、洗浄効果が良好なことからニトリロ三酢酸塩、トリポリリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、グルタミン酸二酢酸塩、メチルグリシン二酢酸塩およびグルコン酸塩が好ましく、ニトリロ三酢酸塩、トリポリリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、グルタミン酸二酢酸塩がより好ましい。なお、これらのキレート剤の塩となる対イオンは、ナトリウムまたはカリウムであるが、汎用性が高いことからナトリウムであることが好ましい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物を構成する界面活性剤(C)は、下記の一般式(1)で表すことができる:
Figure 2013237792
一般式(1)において、Rは、炭素数10〜16の脂肪族炭化水素を表す。これらの脂肪族炭化水素としては、例えば、デシル基、イソデシル基、2級デシル基、ウンデシル基、イソウンデシル基、2級ウンデシル基、ドデシル基、イソドデシル基、2級ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、2級トリデシル基、テトラデシル基、イソテトラデシル基、2級テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、2級ヘキサデシル基等が挙げられる。これらの中でも洗浄効果とリンス効果がバランスよく発揮されることから、炭素数10〜13の脂肪族炭化水素が好ましく、炭素数10〜13の分岐または2級の脂肪族炭化水素がより好ましい。
一般式(1)において、mは、3〜6の数を表し、nは、4〜8を表す。具体的には、mは、一般式(1)中のオキシエチレン基の平均付加モル数を表し、nは、一般式(1)中のオキシプロピレン基の平均付加モル数を表す。なお、mは、4〜5の数が好ましく、また、nは、5〜7の数が好ましい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物を構成する界面活性剤(D)は、下記の一般式(2)で表すことができる:
Figure 2013237792
一般式(2)において、Rは、炭素数10〜16の脂肪族炭化水素を表す。これらの脂肪族炭化水素としては、例えば、デシル基、イソデシル基、2級デシル基、ウンデシル基、イソウンデシル基、2級ウンデシル基、ドデシル基、イソドデシル基、2級ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、2級トリデシル基、テトラデシル基、イソテトラデシル基、2級テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、2級ヘキサデシル基等が挙げられる。これらの中でも洗浄効果とリンス効果がバランスよく発揮されることから、炭素数14〜16の脂肪族炭化水素が好ましく、炭素数14〜16の分岐または2級の脂肪族炭化水素がより好ましい。
一般式(2)において、qは、10〜20の数を表し、rは、0〜20を表すが、洗浄時の泡立ちとリンス効果のバランスを考慮すると、rは1〜20であることが好ましい。なお、具体的には、qは、一般式(2)中のオキシエチレン基の平均付加モル数を表し、rは、一般式(2)中のオキシプロピレン基の平均付加モル数を表す。また、qは、12〜18の数が好ましく、rは、0〜18の数が更に好ましい。
界面活性剤(C)および(D)は、それぞれ1種または2種以上を併用して使用することができる。また、界面活性剤(D)に関しては、1種を使用する場合であれば上記に示したとおり、rの値が1〜20の界面活性剤を使用することが好ましいが、更に洗浄効果およびリンス効果が向上することから、一般式(2)におけるrの値が1〜20の界面活性剤(以下、「界面活性剤(D1)」と呼ぶ)と、rの値が0の界面活性剤(以下、「界面活性剤(D2)」と呼ぶ)を併用することがより好ましい。なお、界面活性剤(D1)と界面活性剤(D2)は、それぞれ1種または2種以上を用いてもよい。
界面活性剤(C)および(D)は、任意の比率で用いることができるが、洗浄効果およびリンス効果が向上することから、質量比で(C)/(D)=1/9〜9/1が好ましく、2/8〜8/2がより好ましく、3/7〜7/3が更に好ましい。また、界面活性剤(D)を2種以上使用する場合の界面活性剤(D1)と(D2)も任意の比率で用いることができるが、洗浄効果およびリンス効果が向上することから、質量比で(D1)/(D2)=50/1〜1/2が好ましく、30/1〜2/1がより好ましく、20/1〜5/1が更に好ましい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、界面活性剤(C)および界面活性剤(D)を含有するものであり、それぞれの配合量は特に規定されないが、洗浄効果およびリンス効果が良好なことから、アルカリ剤(A)10質量部に対して、キレート剤(B)が1〜30質量部、界面活性剤(C)が0.1〜5質量部、界面活性剤(D)が0.1〜5質量部であることが好ましく、キレート剤(B)が5〜20質量部、界面活性剤(C)が0.2〜2質量部、界面活性剤(D)が0.2〜2質量部であることがより好ましい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、上記の必須成分を含有していればその形態は液体状でも粉末状でもかまわない。液体状の場合は上記必須成分に水や後述する有機溶剤を添加して調整すればよい。また粉末状の場合は水や溶剤を実質含有させなければよく、濃度の調整や粉末の流動性改善のために硫酸ナトリウム等の粉末を別途添加してもよい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、食器洗浄機に投入して洗浄機内で水希釈して使用するため、上記必須成分の濃度は、液体状の形態であればアルカリ剤(A)の濃度が1〜30質量%が好ましく、3〜20質量%がより好ましく5〜15質量%が更に好ましい。また粉末状の形態であれば、アルカリ剤(A)の濃度が1〜60質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく10〜40質量%が更に好ましい。洗浄剤の形態を問わずアルカリ剤(A)の濃度が1%未満になると、食器洗浄機への投入量が増加して供給装置の大型化が必要になる場合や、高濃度の製品と比較して保管や運搬におけるメリットが得られない場合がある。一方、液体状の形態でアルカリ剤(A)の濃度が30質量%を超えると、均一溶液にならず分離する場合や流動性が乏しくなり取り扱いが困難になる場合がある。また、粉末状の形態でアルカリ剤(A)の濃度が60質量%を超えると、粉末の流動性が乏しくなって取り扱いが困難になる場合や、ケーキングを起こして固化する場合、あるいは各成分を好ましい配合比で配合できなくなる場合がある。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、上記のとおり食器洗浄機内の水で希釈して使用するが、その希釈濃度はアルカリ剤(A)の濃度が0.001〜0.3質量%になるように希釈するのが好ましく。0.005〜0.2質量%がより好ましく、0.01〜0.1質量%がより好ましい。0.001質量%未満になると洗浄効果やリンス効果が得られない場合があり、0.3質量%を超えると添加量に見合った効果が得られない場合や、泡立ちが大きくなり食器洗浄機の運転に支障が出る場合がある。なお水での希釈に際しては、食器洗浄機の希釈水量の設定を調整するか、あるいは食器洗浄機の希釈水量に合わせて本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物の投入量を調整すればよい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、洗浄剤に使用できる公知の添加剤の添加を拒むものではなく、本発明の効果を損なわない範囲内で使用目的に応じて、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸マレイン酸コポリマー及びこれらの塩等のポリカルボン酸あるいはポリカルボン酸塩;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、アルキル(炭素数1〜4)ポリアルキレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール等の有機溶剤;硫酸ナトリウム(芒硝)、硫酸カリウム等の無機塩;次亜塩素酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、P−トルエンスルホンクロロアミドナトリウム、過炭酸塩、過ホウ酸塩、スルホン化フタロシアニン塩、過酸化水素等の漂白剤;エタノール、プロパノール、2−プロパノール、低級アルキルエトキシレート、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等の可溶化剤;硫酸アンモニウム、尿素、塩酸グアジニン、炭酸グアジニン、スルファミン酸グアジニン、二酸化チオ尿素、モノエタノールアミン等の塩素捕捉剤、色素、香料等を配合することができる。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、食器洗浄機であれば家庭用あるいは業務用のいずれの食器洗浄機にも使用することができるが、食器類のリンス効果に優れることから、連続運転を行う業務用食器洗浄機に好適に使用することができる。
以下、本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物を実施例により、具体的に説明する。
1.洗浄性評価試験
<洗浄機及び洗浄剤濃度>
洗浄機:業務用自動食器洗浄機HOBART AM−14
洗浄濃度:洗浄機タンク内水量64リットルに対して試験洗浄剤(表1、表2に記載)を 64g添加した。
<試験方法>
米デンプン5gを水20gに溶解し、80℃で30分間撹拌して糊化させた。これに溶かした牛脂20gを加えて撹拌し、53℃にまで冷やした後、卵黄10gを加えて乳化したものを汚れとした。この汚れをポリプロピレン製皿(直径15cm)に2g、均一に塗布し、室温で乾燥させたものを洗浄力試験用被洗物とした。被洗物5枚を洗浄機の低位置に置き、66℃で40秒間洗浄後、流水で軽くすすいだ後目視で観察し、以下の基準で評価した。
<評価基準>
◎:汚れが完全に除去された。
〇:汚れがほとんど除去された。
△:汚れの除去が不十分であった。
×:汚れがほとんど除去されなかった。
2.リンス性評価試験
<洗浄機及び洗浄剤濃度>
洗浄機:業務用食器洗浄機SANYO DW−DR62
洗浄濃度:洗浄機タンク内水量50リットルに対して試験洗浄剤(表1、表2に記載)を 50g添加した。
<試験方法>
清浄なガラス製のコップに卵黄3gを均一に塗布して室温で2時間乾燥した後、上記の業務用食器洗浄機を使用して、汚れを付着させたコップ1つを60℃で40秒間洗浄、80℃に加温した5リットルの濯ぎ水で8秒間濯いだ後、そのまま放置して乾燥させた。乾燥後、コップの表面のスポット痕及び汚れのフィルムを目視で観察し、下記の評価基準で評価した。なお、スポットとは水滴が乾燥したときにできる痕であり、フィルムとは汚れ等の薄い膜のことである。
<評価基準>
◎:スポット、フィルム共に見られない
○:スポットが少しだけ見られる
△:スポットとフィルムの両方が少しだけ見られる
×:スポットとフィルムの両方が多く見られる
3.泡立ち試験
<洗浄機及び洗浄剤濃度>
洗浄機:業務用食器洗浄機SANYO DW−DR62
洗浄濃度:洗浄機タンク内水量50リットルに対して試験洗浄剤を50g添加した。
<試験方法>
清浄なガラス製のコップに卵黄3gを均一に塗布して室温で2時間乾燥した後、上記の業務用食器洗浄機を使用して、汚れを付着させたコップ3つを40℃で5分間連続運転させ、その間のスプレーアームの回転数を測定した。洗浄機にはスプレーアームが取り付けてあり、スプレー噴射圧によってスプレーアームが回転するが、洗浄液中に泡が発生するとスプレー噴射圧が低下して回転数が少なくなり、物理的洗浄力が阻害される。運転初期の回転数と運転終了間際の回転数を比較し、下記の基準で評価した。
<評価基準>
◎:回転数は変わらない
○:2%未満の回転数低下が認められる
△:2%以上の回転数低下が認められる
×:ポンプが泡をかんで運転困難になる
Figure 2013237792
Figure 2013237792
なお、使用したノニオン界面活性剤を下記の通りである。なお、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を表し、数字はそれぞれの基の平均付加モル数である。
ノニオン界面活性剤1:ドデシルアルコール5EO5PO付加物[一般式(1)において 、R:ドデシル基、m=5、n=5]
ノニオン界面活性剤2:ウンデシルアルコール4EO7PO付加物[一般式(1)におい て、R:分岐ウンデシル基、m=4、n=7]
ノニオン界面活性剤3:テトラデシルアルコール12EO16PO付加物[一般式(2) において、R:分岐テトラデシル基、q=12、r=16;( D1)成分]
ノニオン界面活性剤4:ドデシルアルコール10EO12PO付加物[一般式(2)にお いて、R:ドデシル基、q=10、r=12;(D1)成分]
ノニオン界面活性剤5:ドデシルアルコール15EO付加物[一般式(2)において、
:ドデシル基、q=15、r=0;(D2)成分]
ノニオン界面活性剤6:ノニルフェノール15EO10PO付加物
ノニオン界面活性剤7:ポリエーテル変性シリコーン(KF−354L:信越化学工業社 製)

Claims (7)

  1. アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、下記の一般式(1)で表される界面活性剤(C)及び下記の一般式(2)で表される界面活性剤(D)を含有することを特徴とする食器洗浄機用洗浄剤組成物:
    Figure 2013237792
    (式中、Rは、炭素数10〜16の脂肪族炭化水素を表し、mは、3〜6の数を表し、nは、4〜8の数を表す。)
    Figure 2013237792
    (式中、Rは、炭素数10〜16の脂肪族炭化水素を表し、qは、10〜20の数を表し、rは、0〜20の数を表す。)
  2. アルカリ剤(A)が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、オルソ珪酸ソーダ、メタ珪酸ソーダおよびセスキ珪酸ソーダからなる群から選択される1種または2種以上であり、キレート剤(B)が、ニトリロ三酢酸塩、トリポリリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、グルタミン酸二酢酸塩、メチルグリシン二酢酸塩およびグルコン酸塩からなる群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  3. アルカリ剤(A)10質量部に対して、キレート剤(B)が1〜30質量部、界面活性剤(C)が0.1〜5質量部および界面活性剤(D)が0.1〜5質量部であることを特徴とする請求項1または2に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  4. 界面活性剤(C)と界面活性剤(D)が、質量比で(C)/(D)=1/9〜9/1であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  5. 界面活性剤(D)が、一般式(2)におけるrの値が1〜20である1種または2種以上の界面活性剤(D1)と、一般式(2)におけるrの値が0である1種または2種以上の界面活性剤(D2)からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  6. 界面活性剤(D1)と界面活性剤(D2)が、質量比で(D1)/(D2)=50/1〜1/2であることを特徴とする請求項5に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  7. 更に、水、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸塩、有機溶剤、可溶化剤、無機塩、漂白剤、塩素捕捉剤、色素および香料からなる群から選択される1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
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