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JP2013236994A - フィルタ - Google Patents

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JP2013236994A
JP2013236994A JP2012110527A JP2012110527A JP2013236994A JP 2013236994 A JP2013236994 A JP 2013236994A JP 2012110527 A JP2012110527 A JP 2012110527A JP 2012110527 A JP2012110527 A JP 2012110527A JP 2013236994 A JP2013236994 A JP 2013236994A
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plate
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liquid
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JP2012110527A
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Maiku Iwasaki
真育 岩崎
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Enplas Corp
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Enplas Corp
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Abstract

【課題】組み立てに要する労力を軽減させて取り扱い性を向上させることができるフィルタを提供すること。
【解決手段】フィルタカートリッジ2は、所定の厚み、幅、高さを有する板状の複数のフィルタプレート21と、これが着脱可能に取り付けられた環状の一対のプレート取り付け部材22とを備え、フィルタプレート21は、厚みを隔てて互いに対向する表面21aおよび/または裏面21bに、フィルタ本体における液体の流路の一部を構成するための複数の溝部211が形成され、かつ、プレート取り付け部材22の外周に、他のフィルタプレート21と周方向において隣接された状態で取り付けられ、この状態において、他のフィルタプレート21との間で、表面21a/裏面21bを互いに臨ませて流路の一部を構成していること。
【選択図】図2

Description

本発明は、フィルタに係り、特に、液体の濾過に好適なフィルタに関する。
従来から、灌漑用等の各種の用途に用いられる水を濾過する手段として、いわゆるディスクフィルタが採用されていた。
ここで、ディスクフィルタは、円環板状の複数のフィルタディスクを、シャフトを通すようにして上下に重ねた状態でフィルタケース内に収容することによって構成されている。
各フィルタディスクの表裏面には、径方向の一端から他端に亘る溝が形成されており、この溝は、他のフィルタディスクと重ねられた状態において、他のフィルタディスクの表/裏面との間で水の流路(導水路)を構成するようになっている。
また、フィルタケースには、水源から供給された水を流入させる入口と、濾過後の水を供給先(下流側)に向けて流出させる出口とが形成されている。
このようなディスクフィルタにおいては、入口からフィルタケース内に流入した水が、各フィルタディスクの溝によって構成される流路内に流入する際に、各フィルタディスクの周端面または流路内において水中の異物が捕捉されるようにして濾過されるようになっていた。
このようなディスクフィルタに関する技術としては、これまでにも、例えば、特許文献1に示すような技術が提案されている。
特開平3−47505号公報
ところで、この種のディスクフィルタは、特許文献1にも記載されているように、細かい異物を捕捉する観点から、各フィルタディスク同士を付勢力を以て隙間無く重ねるためのばね(圧縮ばね)を備えていた。
そして、このようなディスクフィルタを組み立てる際には、例えば、下部フィルタ内に設けられたばね座に、ばねをフィルタディスクに対して軸方向から付勢力を作用させるように配置した状態で、上部ケースと下部ケースとを内部のフィルタディスクを介したばねの押し込みをともないつつ螺合させるようになっていた。
したがって、ディスクフィルタには、組み立ての際にばねを押し込むための人為的な力を要するため、取り扱いが困難であるといった問題点があった。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、組み立てに要する労力を軽減させて取り扱い性を向上させることができるフィルタを提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明の請求項1に係るフィルタの特徴は、入口から流入させた液体を濾過して出口から流出させるためのフィルタであって、前記入口および前記出口を有するフィルタケースと、このフィルタケース内に着脱可能に収容されたフィルタカートリッジとを備え、前記フィルタカートリッジは、所定の厚み、幅および高さを有する板状の複数のフィルタプレートと、これら複数のフィルタプレートが着脱可能に取り付けられた環状の一対のプレート取り付け部材とを備え、前記フィルタプレートは、前記厚みを隔てて互いに対向する表面および/または裏面に、フィルタ本体における前記液体の流路の一部を構成するための複数の溝部が、幅方向の一端から他端に亘るように形成され、かつ、高さ方向に間隔を設けて配置された前記一対のプレート取り付け部材の外周に、厚み方向を各プレート取り付け部材の周方向に沿わせるとともに前記幅方向を各プレート取り付け部材の径方向に沿わせるようにして他の前記フィルタプレートと前記周方向において隣接した状態で取り付けられ、この状態において、隣接する前記他のフィルタプレートとの間で、前記表面または前記裏面を互いに臨ませて前記流路の一部を構成している点にある。
そして、この請求項1に係る発明によれば、複数のフィルタプレートをプレート取り付け部材に周方向において隣接するように取り付けることによって、ばねを押し込む力に比べれば少ない力を以て異物を捕捉する面(すなわち、互いに隣接するフィルタプレートの互いに隣接する幅方向の側面)を構成することができるので、取り扱い性を向上させることができる。
また、請求項2に係るフィルタの特徴は、請求項1において、更に、前記フィルタプレートは、前記径方向の外端に位置された前記幅方向の一端から前記径方向の内端に位置された前記幅方向の他端に向かうにしたがって前記厚みが漸減する楔形状に形成されている点にある。
そして、この請求項2に係る発明によれば、隣接するフィルタプレート同士の密着性を向上させて細かい異物も確実に捕捉することができるので、濾過能力および汎用性を向上させることができる。
さらに、請求項3に係るフィルタの特徴は、請求項2において、更に、前記フィルタ本体における液体の流路は、前記入口から流入させた前記液体を、隣接状態の前記複数のフィルタプレートの前記幅方向の一端にそれぞれ配置された隣接状態の複数の外側面において、前記液体中の異物を捕捉させて濾過させつつ各外側面同士の間から前記溝部による前記流路の一部に流入させ、その後、各フィルタプレートの前記幅方向の他端にそれぞれ配置された隣接状態の複数の内側面同士の間において、前記流路の一部から流出させ、その後、前記プレート取り付け部材の内周面の内側を通過させて前記出口に至らせるような流路である点にある。
そして、この請求項3に係る発明によれば、フィルタプレートが、内側面に比較して面積が大きい外側面において異物を捕捉することができるので、濾過能力の経時低下を緩和することができ、ひいては、フィルタプレートに要する洗浄の頻度を少なくしてメンテナンス労力を軽減することができる。
さらにまた、請求項4に係るフィルタの特徴は、請求項1〜3のいずれか1項において、更に、前記フィルタプレートは、前記径方向の内端に位置された前記幅方向の他端における前記高さ方向の両端近傍位置に、前記一対のプレート取り付け部材がそれぞれ着脱可能に嵌合された一対の切り欠き部を有しており、これら一対の切り欠き部を介して各プレート取り付け部材にワンタッチで着脱可能とされている点にある。
そして、この請求項4に係る発明によれば、フィルタプレートの着脱を容易に行うことができるので、取り扱い性を更に向上させることができる。
また、請求項5に係るフィルタの特徴は、請求項1〜4のいずれか1項において、更に、前記フィルタケース、前記フィルタプレートおよび前記プレート取り付け部材は、いずれも樹脂材料によって形成されている点にある。
そして、この請求項5に係る発明によれば、金属製のばねを要するディスクフィルタのように、液体によってばねが腐食して金属イオンが液体中に溶出して液体の供給対象(例えば、植物)に害をなすようなことがなくなるため、信頼性を確保することができる。
本発明によれば、組み立てに要する労力を軽減させて取り扱い性を向上させることができる。
本発明に係るフィルタの実施形態を示す概略縦断面図 図1のフィルタにおけるフィルタカートリッジを示す分解縦断面図 図2の平面図 図1のフィルタの流路を示す模式図
以下、本発明に係るフィルタの実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるフィルタ1(フィルタ本体)を示す概略縦断面図である。また、図2は、図1のフィルタ1におけるフィルタカートリッジ2を示す分解縦断面図である。さらに、図3は、図2の平面図である。
図1〜図3に示すように、フィルタ1は、大別して、中空のフィルタケース3と、このフィルタケース3内に着脱(収容/取り出し)可能に収容されたフィルタカートリッジ2とによって構成されている。
〔フィルタケースの具体的構成〕
ここで、図1に示すように、フィルタケース3は、上側ケース31と下側ケース32とによって構成されている。これら上側ケース31および下側ケース32は、いずれも樹脂材料によって形成されている。樹脂材料は、例えば、ポリプロピレン等であってもよい。
まず、上側ケース31について詳述すると、図1に示すように、上側ケース31は、円筒形状の外周壁部311と、この外周壁部311の上端部に連接された半球殻状の天壁部312とを有している。
図1に示すように、天壁部312上には、図1における左右2カ所の開口部312a、312bが穿設されているとともに、各開口部312a、312bからそれぞれ上側ケース31の外方側に向けて、一対の筒状部313、314が延設されている。
そして、これらの筒状部313、314のうち、図1における左側の筒状部313は、液体の供給源側から供給された液体をフィルタ1の流路内に流入させるための入口313とされている。この入口313の外周には、液体の供給源側である上流側の配管を螺合させるためのねじ溝が形成されていてもよい。なお、液体は、ポンプによって水源から汲み上げられた水や、水に液肥が混合されたもの等であってもよい。
一方、図1における右側の筒状部314は、入口313から流入した液体をフィルタ1における濾過後にフィルタ1の流路外に流出させるための出口314とされている。この出口314は、図1に示すように、開口部312bから上側ケース31の内方側にも延びており、この出口314の始端部314aは、上側ケース31の内部中央位置において、下方に向けて垂直に折り曲げられている。この出口314の始端部314aは、フィルタカートリッジ2の上端を保持する保持部としても機能するようになっている。一方、この出口314における末端部側の外周には、濾過後の液体の供給先側である下流側の配管を螺合させるためのねじ溝が形成されていてもよい。
また、図1に示すように、外周壁部311の下端部の外周面には、下側ケース32を螺合させるための雄ねじ部311aが形成されている。
次に、下側ケース32について詳述すると、図1に示すように、下側ケース32は、円筒形状の外周壁部321と、この外周壁部321の下端部に連接された丸皿状の底壁部322とを有している。なお、外周壁部321の内径は、上側ケース31の外周壁部311の内径と同径であってもよい。
また、図1に示すように、底壁部322の上面の中央位置には、フィルタカートリッジ2の下端を保持するための円筒形状の保持部323が、上方に向けて突設されている。なお、保持部323の内径は、出口314の始端部314aの内径と同径であってもよい。
さらに、図1に示すように、外周壁部321の上端部の内周面には、上側ケース31を螺合させるための雌ねじ部321aが形成されている。ただし、このような構成に限定される必要はなく、上側ケース31の下端部に雌ねじ部を形成し、下側ケース32の上端部に雄ねじ部を形成してもよい。
〔フィルタカートリッジの具体的構成〕
一方、図2および図3に示すように、フィルタカートリッジ2は、複数枚のフィルタプレート21と、これら複数枚のフィルタプレート21が着脱可能に取り付けられた環状の一対のプレート取り付け部材22とによって構成されている。各フィルタプレート21および各プレート取り付け部材22は、いずれも樹脂材料によって形成されている。樹脂材料は、例えば、ポリプロピレン等であってもよい。また、各フィルタプレート21は、いずれも同寸に形成されたものである。さらに、各プレート取り付け部材22は、いずれも同寸に形成されたものであってもよい。
<フィルタプレートについて>
図2および図3に示すように、各フィルタプレート21は、所定の厚み(板厚)t、幅wおよび高さhを有する板状に形成されている。ただし、フィルタプレート21は、厚みtが一定ではなく、図3に示すように、プレート取り付け部材22への取り付け状態において、フィルタプレート21におけるプレート取り付け部材22の径方向の外端に位置された幅w方向の一端(以下、外端と称する)から径方向の内端に位置された幅w方向の他端(以下、内端と称する)に向かうにしたがって厚みtが漸減する楔形状に形成されている。
また、図2に示すように、各フィルタプレート21は、厚みt(図3参照)を隔てて互いに互いに対向する表面21aおよび裏面21bに、フィルタ1の流路の一部を構成するための複数の溝部211を有している。この溝部211は、表面21a/裏面21b上に、高さh方向に等間隔を設けるようにして幅w方向の一端から他端に亘るように形成されている。ただし、溝部211は、幅w方向に平行ではなく、幅w方向に対して高さh方向側に傾斜されている。図2の場合には、表面21a側に形成された溝部211が、幅w方向における外端から内端に向かうにしたがって上方に傾斜され、一方、裏面21b側に形成された溝部211が、幅w方向における外端から内端に向かうにしたがって下方に傾斜されている。
さらに、図2に示すように、各フィルタプレート21の幅w方向の内端における高さh方向の両端近傍位置には、一対のプレート取り付け部材22がそれぞれ着脱(嵌合/離脱)可能に嵌合される一対の嵌合用切り欠き部212が形成されている。図2に示すように、各嵌合用切り欠き部212は、幅w方向の内端から外端側に向かって長尺状に形成されているとともに、長手方向における中央位置において切り欠き幅(高さh方向の寸法)が狭まるような略ひょうたん形状を呈している。
この嵌合用切り欠き部212は、プレート取り付け部材22を嵌合させる際に、まず、図2に示す内端側の比較的幅広の部位212aにおいて、プレート取り付け部材22(具体的には、後述する取り付け部221の先端部221a)による嵌合用切り欠き部212内へのスムーズな挿入開始を許容するようになっている。次いで、嵌合用切り欠き部212は、図2に示す前述した中央の狭小部212bにおいて、プレート取り付け部材22が、狭小部212bの内側面を押圧してフィルタプレート21を弾性変形させながら嵌合用切り欠き部212の更に奥に向かって挿入されることを許容するようになっている。最後に、嵌合用切り欠き部212は、図2に示す外端側の比較的幅広の部位212cにおいて、この部位212b(一番奥)まで挿入されたプレート取り付け部材22を、狭小部212bにおける弾性変形から復帰したフィルタプレート21と協働して係止(嵌合)するようになっている。
さらにまた、図2に示すように、各嵌合用切り欠き部212の外端側には、プレート取り付け部材22が狭小部212bを通過する際におけるフィルタプレート21の弾性変形を円滑に行わせてプレート取り付け部材22の嵌合動作を補助するための嵌合補助用切り欠き部213が連設されている。
また、図2に示すように、各嵌合用切り欠き部212の上下の近傍位置には、幅w方向に長尺とされた各一対ずつの嵌合補助用長孔部214が穿設されており、これらの嵌合補助用長孔部214は、嵌合補助用切り欠き部213とともにプレート取り付け部材22の嵌合動作を補助するようになっている。すなわち、嵌合補助用長孔部214は、フィルタプレート21における狭小部212bの上下の近傍部位の剛性を脆弱化して狭小部212bを上下に広げるような方向へのフィルタプレート21の弾性変形を行い易くするとともに、このように弾性変形した狭小部212bの上下の近傍部位の逃げ部として機能するようになっている。
なお、嵌合補助用切り欠き部213および嵌合補助用長孔部214は、プレート取り付け部材22を嵌合用切り欠き部212から離脱させる場合には、嵌合時と同様に、プレート取り付け部材22が狭小部212bを通過する際におけるフィルタプレート21の弾性変形を円滑に行わせて離脱を補助するようになっている。
<プレート取り付け部材について>
一方、図2に示すように、プレート取り付け部材22は、円環板状の取り付け部221を有しており、この取り付け部221の外周端である先端部221aは、縦断面(図2)において円形状を呈するように他の部位よりも厚肉に形成されている。この取り付け部221は、図2に示すように、嵌合用切り欠き部212に嵌合されることによって、フィルタプレート21をプレート取り付け部材22に取り付けるようになっている。
また、図2に示すように、プレート取り付け部材22は、取り付け部221の径方向における内端から取り付け部221と同心状に垂直に延出された第1の円筒部222を有している。この第1の円筒部222は、図2に示すように、フィルタプレート21の内端に配置された内側面21dに内接するようになっている。
さらに、図2に示すように、プレート取り付け部材22は、第1の円筒部222の延出方向先端に、第1の円筒部222の径方向外方に向けて延出された第1の円筒部222と同心状のフランジ部223を有している。このフランジ部223は、図2に示すように、フィルタプレート21の高さh方向の端面に接触するようになっている。
さらにまた、図2に示すように、プレート取り付け部材22は、フランジ部223における第1の円筒部222と反対側の表面からフランジ部223と同心状に垂直に延出された第2の円筒部224を有している。この第2の円筒部224の内径は、第1の円筒部222の内径よりも大径に形成されていてもよい。
また、図1に示すように、第2の円筒部224の外径は、フィルタカートリッジ2をフィルタケース3内に安定的に保持するために、出口314の始端部314aの内径および保持部323の内径よりも僅かに小さく形成されている。すなわち、図1に示すように、フィルタカートリッジ2のフィルタケース3内への収容状態において、上側のプレート取り付け部材22の第2の円筒部224(換言すれば、フィルタカートリッジ2の上端部)は、出口314の始端部314a内に挿入されて保持されるようになっている。一方、下側のプレート取り付け部材22の第2の円筒部224(換言すれば、フィルタカートリッジ2の下端部)は、保持部323内に挿入されて保持されるようになっている。
<フィルタプレートの取り付け状態について>
以上のようなプレート取り付け部材22に対して、各フィルタプレート21は、前述した嵌合用切り欠き部212を介してワンタッチで着脱可能とされている。また、前述した嵌合補助用切り欠き部213および嵌合補助用長孔部214によるプレート取り付け部材22の嵌合の補助によって、ワンタッチ着脱を容易に行うことが可能となっている。
そして、各プレート取り付け部材22への各フィルタプレート21の取り付け状態において、各フィルタプレート21は、図3に示すように、厚みt方向をプレート取り付け部材22の周方向に沿わせるとともに幅w方向をプレート取り付け部材22の径方向に沿わせるようにして、他のフィルタプレート21と周方向において隣接された状態になる。
このような状態において、各フィルタプレート21は、その表面21aを、表面21a側において隣接する他のフィルタプレート21の裏面21bに臨ませて、表面21a側の溝部211による流路(フィルタ1の流路の一部)を構成するようになっている。一方、各フィルタプレート21は、その裏面21bを、裏面21b側において隣接する他のフィルタプレート21の表面21aに臨ませて、裏面21b側の溝部211による流路(フィルタ1の流路の一部)を構成するようになっている。このとき、表面21a側の溝部211と裏面21b側の溝部211とは、傾斜方向の上下が異なるため、互いに臨ませた表面21a/裏面21bの溝部211同士は、互いに格子状に交差されている。したがって、溝部211による流路は、この溝部211に交差する隣接するフィルタプレート21の溝部211と相まった格子状の流路となる。なお、隣接するフィルタプレート21同士は、互いに臨ませた表面21a/裏面21b同士を互いに密接させてもよいことは勿論である。
〔フィルタの流路の具体的構成〕
以上のように構成されたフィルタ1の流路は、図4において液流として示されるように、入口313から流入させた液体を、隣接状態の複数のフィルタプレート21の幅w方向の外端にそれぞれ配置された各外側面21c(図1参照)において、液体中の異物を捕捉させて濾過させつつ、各外側面21c同士の間から溝部211による流路に流入させるような流路とされている。なお、外側面21cにおいて捕捉しきれなかった異物を、溝部211による流路内において捕捉させてもよい。
また、フィルタ1の流路は、図4に示すように、溝部211による流路への流入後の液体を、各フィルタプレート21の各内側面21d同士の間において、溝部211による流路から流出させるような流路とされている。ただし、図4には、簡略化された液流として、フィルタプレート21内を径方向内方に向かって進む流れが示されている。
さらに、フィルタ1の流路は、図4に示すように、溝部211による流路からの流出後の液体を、上側のプレート取り付け部材22の内周面の内側を通過させて出口314に至らせるような流路とされている。
〔本実施形態の作用・効果〕
<組立時>
本実施形態によれば、複数のフィルタプレート21をプレート取り付け部材22に周方向において隣接するように取り付けることによって、ばねを押し込む力に比べれば少ない力を以て異物を捕捉する面、すなわち、互いに隣接するフィルタプレート21の外側面21cを構成することができる。
そして、このようにしてフィルタプレート21が取り付けられたフィルタカートリッジ2をフィルタケース3に収容する際には、上側のプレート取り付け部材22の第2の円筒部224を出口314の始端部314a内に挿入するとともに下側のプレート取り付け部材22の第2の円筒部224を保持部323内に挿入するようにして上側ケース31と下側ケース32とを螺合すれば済むので、ばねの押し込みは当然要しない。
これにより、ディスクフィルタに比較して、組み立てに要する労力を軽減させて取り扱い性を向上させることができる。
また、嵌合用切り欠き部212を介したフィルタプレート21のワンタッチ装着が可能であるため、取り扱い性を更に向上させることができる。
<使用時>
また、本実施形態によれば、ディスクフィルタにおけるフィルタディスクと同様に、導水用の溝部が形成されたある程度の厚みおよび剛性を有するフィルタプレート21を用いるので、いわゆるメッシュフィルタよりも濾過能力、耐久性およびメンテナンス性に優れているといったディスクフィルタの利点はそのまま踏襲することができる。
また、本実施形態のように、異物を捕捉する面として、内側面21dに比較して面積が大きい外側面21cを用いれば、液体の流量を同一と仮定した場合に、異物の捕捉面における単位面積あたりの異物の捕捉量を低減することができるので、濾過能力の経時低下を緩和することができる。これにより、フィルタプレート21に要する洗浄の頻度を少なくしてメンテナンス労力を軽減することができる。また、これに関連して、メンテナンス労力は、嵌合用切り欠き部212を介したフィルタプレート21のワンタッチ離脱が可能であることによって更に軽減されている。さらに、本実施形態によれば、フィルタカートリッジ2における一方のプレート取り付け部材22のみを取り外して他方のプレート取り付け部材22に取り付けられた状態の各フィルタプレート21をまとめて簡便に洗浄することもできる。
さらに、本実施形態によれば、ディスクフィルタのように金属製のばねを要しない上に、フィルタ1の全部品が樹脂材料によって形成されているため、金属製のばねを要するディスクフィルタのように、液体(例えば、液肥の成分)によってばねが腐食して金属イオンが液体中に溶出して液体の供給対象(例えば、植物)に害をなすようなことがなくなる。これにより、濾過後の液体の液質に対する信頼性を確保することができる。
さらにまた、本実施形態によれば、楔形状のフィルタプレート21を用いることによって、隣接するフィルタプレート21間の密着性を確保することができるので、細かい異物も確実に捕捉することができる。
また、その一方で、本実施形態によれば、フィルタプレート21の取り付け枚数を調整することによって、フィルターのメッシュ数(すなわち、捕捉可能な異物の最小寸法)を変更することも可能である。ばねによって常時付勢されたディスクフィルタにおいては、このような使用態様を選択することは困難である。
<部品製造時>
また、本実施形態によれば、矩形のフィルタプレート21を射出成形によって得る場合には、円形のフィルタディスクに比較して、金型に対する成形品の駒の配置密度を高密度化することができる。これにより、ディスクフィルタに比較して、1回の成形あたりに得られる成形品の個数を増やすことができるので、製造効率を向上させることができる。
さらに、ばねを要しないので、部品点数を抑えることができ、経済性を向上させることができる。
<設計変更時>
さらに、本実施形態によれば、異物の捕捉面積を増加させたい場合には、フィルタケース3およびプレート取り付け部材22として大径のものを用意すれば、フィルタプレート21の形状はそのままに、取り付け枚数だけを増加させれば済む。ディスクフィルタにおいて同じことを行おうとする場合には、フィルタディスクの大径化を免れられない。したがって、本実施形態の構成は、このような設計変更に既存の構成を活用することができるので、汎用性および経済性に優れている。
以上のように、本実施形態のフィルタ1は、様々な場面において、ディスクフィルタに比較して優れた効果を奏することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限度において種々変更してもよい。
例えば、フィルタケース3内に、複数のフィルタカートリッジ2を段積み状態に収容可能に構成してもよい。
また、必要に応じて、フィルタプレート21の内側面21dを異物の捕捉面としてもよい。
さらに、溝部211は、表面21aおよび裏面21bの一方にのみ形成するようにしてもよい。
1 フィルタ
2 フィルタカートリッジ
3 フィルタケース
21 フィルタプレート
21a 表面
21b 裏面
22 プレート取り付け部材
211 溝部
313 入口
314 出口

Claims (5)

  1. 入口から流入させた液体を濾過して出口から流出させるためのフィルタであって、
    前記入口および前記出口を有するフィルタケースと、
    このフィルタケース内に着脱可能に収容されたフィルタカートリッジと
    を備え、
    前記フィルタカートリッジは、
    所定の厚み、幅および高さを有する板状の複数のフィルタプレートと、
    これら複数のフィルタプレートが着脱可能に取り付けられた環状の一対のプレート取り付け部材と
    を備え、
    前記フィルタプレートは、
    前記厚みを隔てて互いに対向する表面および/または裏面に、フィルタ本体における前記液体の流路の一部を構成するための複数の溝部が、幅方向の一端から他端に亘るように形成され、
    かつ、
    高さ方向に間隔を設けて配置された前記一対のプレート取り付け部材の外周に、厚み方向を各プレート取り付け部材の周方向に沿わせるとともに前記幅方向を各プレート取り付け部材の径方向に沿わせるようにして他の前記フィルタプレートと前記周方向において隣接した状態で取り付けられ、この状態において、隣接する前記他のフィルタプレートとの間で、前記表面または前記裏面を互いに臨ませて前記流路の一部を構成していること
    を特徴とするフィルタ。
  2. 前記フィルタプレートは、
    前記径方向の外端に位置された前記幅方向の一端から前記径方向の内端に位置された前記幅方向の他端に向かうにしたがって前記厚みが漸減する楔形状に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記フィルタ本体における液体の流路は、
    前記入口から流入させた前記液体を、隣接状態の前記複数のフィルタプレートの前記幅方向の一端にそれぞれ配置された隣接状態の複数の外側面において、前記液体中の異物を捕捉させて濾過させつつ各外側面同士の間から前記溝部による前記流路の一部に流入させ、その後、各フィルタプレートの前記幅方向の他端にそれぞれ配置された隣接状態の複数の内側面同士の間において、前記流路の一部から流出させ、その後、前記プレート取り付け部材の内周面の内側を通過させて前記出口に至らせるような流路であること
    を特徴とする請求項2に記載のフィルタ。
  4. 前記フィルタプレートは、
    前記径方向の内端に位置された前記幅方向の他端における前記高さ方向の両端近傍位置に、前記一対のプレート取り付け部材がそれぞれ着脱可能に嵌合された一対の切り欠き部を有しており、これら一対の切り欠き部を介して各プレート取り付け部材にワンタッチで着脱可能とされていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルタ。
  5. 前記フィルタケース、前記フィルタプレートおよび前記プレート取り付け部材は、いずれも樹脂材料によって形成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルタ。
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