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JP2013231885A - 自動焦点検出装置 - Google Patents

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JP2013231885A JP2012104320A JP2012104320A JP2013231885A JP 2013231885 A JP2013231885 A JP 2013231885A JP 2012104320 A JP2012104320 A JP 2012104320A JP 2012104320 A JP2012104320 A JP 2012104320A JP 2013231885 A JP2013231885 A JP 2013231885A
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Abstract

【課題】 ペンタAEでの光源検知では、赤外成分が少ないため、低輝度精度(SN)が低下する。
【解決手段】 AEセンサの分光(可視光)とAFセンサの分光(赤外)の比から光源検知を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種光源条件下で照明された対象物の、撮影レンズを透過した光束に基づいてデフォーカス量を検出する自動焦点検出装置および該自動焦点検出装置を具備するカメラシステムに関するものである。
撮影レンズを通った光束をビームスプリッタで分割して、その光束を、光軸をずらした二つの結像レンズで焦点検出センサに結像し、2像のずれからデフォーカス量を計算し、そのデフォーカス量に応じて撮影レンズを駆動し合焦させる、いわゆるTTL(Through The Lens)位相差検出型のオートフォーカス方式は、銀塩/デジタル一眼レフカメラで広く採用されている。
その他の方式のオートフォーカスとしては、撮像素子に結像される被写体像の高周波成分を抽出し、撮影レンズを駆動しながらその高周波成分がもっとも高くなる位置を合焦位置とする、いわゆるコントラスト検出方式のオートフォーカスがビデオカメラなどで広く採用されている。
上記二つのオートフォーカス方式を比較すると、位相差検出方式は、2像のずれから直接にデフォーカス量を検知でき、1回の焦点検出動作で合焦が可能であるので、オートフォーカス動作時間が非常に早いという利点がある反面、撮影光束を分離するビームスプリッタや、AF結像光学系、焦点検出センサなどを撮影光学系と別に持つ必要があり、コストが高くなると言う課題がある。
一方、コントラスト検出方式では、特別なオートフォーカス検出系を配置する必要がないので、コスト面でも有利であり、また、撮像面上で直接合焦状態の判定ができるので、ピント精度も良いと言う利点がある。しかしその反面、位相差検出方式のようにデフォーカス量を直接に求める事ができず、撮影レンズを少しずつ動かして撮影画像の高周波成分を検出する動作を繰り返し行い、合焦位置を見つけ出す必要があるので、一般的に位相差検出方式に比べて合焦速度が非常に遅くなると言う課題がある。
したがって、早い合焦動作を重視する静止画の一眼レフカメラでは、TTL位相差検出方式が広く採用されているが、上記のコストアップという問題の他に、撮像系と焦点検出系が異なる事で、以下の問題が生じる。
撮像系の分光感度特性は一般的な銀塩フィルムの場合では、人間の目の特性に合わせた色再現性を持たせるために、通常400〜650nm程度の光に対して最も感度を有している。一方、CMOSなどの撮像素子の光電変換を行うためのシリコンフォトダイオードは、一般的には800nm程度に感度ピークを持っており、長波長側は1100nm程度まで感度を持っているが、色再現性を重視するために、感度を犠牲にして上記周波数範囲外の波長の光は光学フィルタで遮断するようにしてある。
一方、オートフォーカス検出用のセンサとしての光電変換素子は、同様に1100nm程度まで感度を持っているが、低輝度まで合焦動作を行う事、および、低輝度下で合焦動作ができない場合に、カメラ側から近赤外(700nm程度)の発光ダイオードを被写体に照射(補助光発光)する事が行われるので、前述の撮像系よりも100nm程度長波長領域まで感度を有するようにしている。
図12は、光源と撮像素子、補助光の分光感度を示す図であり、横軸は波長、縦軸は相対的エネルギーまたは、レンズの色収差による相対的なピント位置を示す。
同図において、Cは撮影レンズの色収差、B,G,Rは原色型撮像素子の青画素、緑画素、赤画素の各々の分光感度を示し、Fは蛍光灯、Lはフラッドランプ、Aは前述の補助光の、それぞれ分光感度を示す。
同図より、蛍光灯の波長成分としては、620nmより長波長成分は殆んど含まれていない事に対し、フラッドランプは長波長側になるほど、相対感度が強くなる事がわかる。一方、レンズの色収差を示すラインCは、同図に示す様に、波長に応じてピント位置が変わり、長波長側になると焦点距離が伸びる方向になる事がわかる。したがって、700nmに最大感度があるオートフォーカス検出素子の場合に、長波長成分の少ない蛍光灯と、長波長側になるほど相対感度が強くなるフラッドランプでは、検出するピント位置が異なる事になり、結果として、撮像面側のピントがずれてしまうと言う問題が生じる。
この光源の分光感度に応じて、オートフォーカス検出系のピント位置がずれる問題に対して、ピント位置を補正するカメラが特許文献1,2により開示されている。これらの発明では、分光感度の異なる2種類のセンサの出力を比較して、光源の種類を判別し、ピント位置の補正を行う事により、光源の分光によるピントずれを補正する技術が開示されている。
特公平1−45883号公報 特開2000−275512号公報
しかしながら、上記特許文献1および2にて開示されているオートフォーカスカメラでは、可視外の長波長領域を検出して、蛍光灯照明であることを検知している。この方式では、蛍光灯である事を判別しようとしたときに、蛍光灯では可視外の長波長領域は殆んど含まれていないので、例えばEV6以下の暗い状況では、長波長検知用のセンサでは光電流が殆んど流れないために、センサの応答性が極端に低下し、センサ出力が安定するまでに秒オーダーの時間がかかることが判明した。その結果、暗所でカメラの電源をオンして、即座に撮影をしようとした場合には、センサが安定する前に撮影が行われることになり、蛍光灯下でも蛍光灯でないと判別してしまう問題が生じてしまう。
また、この検出系を一眼レフカメラのオートフォーカス光学系の近傍に置いたり、または露光量調停のための測光センサの配置場所として、一般的に行われているようにファインダ光学系である、フォーカシングスクリーンとペンタプリズムを通った後に配置したりした場合には、撮影時は撮像センサにフルの光を与えるために、検出系には被写体光が照射されなくなり、撮影後に再び検出系に光が照射される事になるので、連続撮影時にはセンサが応答せずに、誤検出をするという問題が生じてしまう。
また、AE側での2つの分光センサの比から光源検知を行った場合、AE側では、赤外成分が少ないため、低輝度精度(SN)の低下が懸念される。
そのため、より多くの赤外成分を通すAF側の方が低輝度限界性能が有利といえるが、レイアウト的な制約により、AF側に光源検知部を設けることは困難であり、そのために、本発明では、AE側での分光(可視光)とAF側での分光(赤外)の比から光源検知を行うようにしたものである。
本発明の目的は、各種光源下、各輝度下において、様々な撮影レンズを用いても、ピントのずれない精度の良い自動焦点検出装置およびカメラシステムを提供しようとするものであり、特に、AF側での分光(赤外)も使用することによる、光源検知の精度向上を図るものである。
上記目的を達成するために本発明は、焦点検出手段と、所定の分光感度の信号を出力するAE側の第一受光素子と、所定の分光感度の信号を出力するAF側の第二受光素子と、
第一の受光素子と第二の受光素子の出力を比較して、照明光源の種別を判別する判別手段と、判別手段の結果に基いて、焦点検出手段による焦点情報を補正する補正手段と、を有する自動焦点検出装置とするものである。
本発明によれば、各種光源下、各輝度下において、様々な撮影レンズを用いても、ピントのずれない精度の良い自動焦点検出装置またはカメラシステムを提供できるものであり、特に、AF側での分光(赤外)も使用することによる、光源検知の精度向上を図るものである。
本発明の実施例1に係る、一眼レフレックスカメラと該カメラに装着される交換式の撮影レンズとによって成るカメラシステムを示す構成図である。 図1のカメラシステムの回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る光源検知用測光センサの構成の説明図である。 本発明の実施例1に係る光源検知用測光センサの詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1に係る光源検知用測光センサの分光感度特性の説明図である。 図1のカメラシステムの主要部分の動作の一部を示すフローチャートである。 図6の動作の続きを示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る、一眼レフレックスカメラと該カメラに装着される交換式の撮影レンズとによって成るカメラシステムを示す構成図である。 図8のカメラシステムの回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る光源検知用測光センサの構成の説明図である。 本発明の実施例2に係る光源検知用測光センサの分光感度特性の説明図である。 一般的な光源と撮像素子、補助光の分光感度を示す図である。 図6の動作の一部を示すフローチャートである。 図6の動作の一部を示すフローチャートである。 図6の動作の一部を示すフローチャートである。
以下の実施例1および実施例2に示す通りである。
[実施例1]
図1は本発明の実施例1に係わる、一眼レフレックスカメラと該カメラに装着される交換式の撮影レンズとによって構成されるカメラシステムの光学配置を示す構成図である。
同図において、1はカメラ本体であり、その前面には撮影レンズ11が装着される。カメラ本体1内には、光学部品、機械部品、電気回路およびフィルム又はCCD等の撮像素子などが収納され、写真又は画像撮影が行えるようになっている。以下に、その詳細を説明する。
カメラ本体1内において、2は主ミラーであり、ファインダ観察状態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避する。また、主ミラー2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜設されているときは、後述する焦点検出光学系へ被写体からの光線の約半分を透過させる。3は、ファインダ光学系を構成する、後述のレンズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板、4はファインダ光路変更用のペンタプリズムである。5はアイピースであり、撮影者はこの窓からピント板3を観察することで、撮影画面を観察することができる。7はファインダ観察画面内の被写体輝度測定用の測光センサ、6は測光センサ7にピント板3を通した被写体像を結像する結像レンズ、31は光源検出用測光センサ、30は結像レンズ、32は測光センサ7の分光特性を視感度に合わせる視感度補正フィルタである。
8はフォーカルプレーンシャッタである。9は感光部材であり、銀塩フィルム又はCCD等の撮像素子が用いられる。25はサブミラーであり、主ミラー2とともにファインダ観察状態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避する。このサブミラー25は、斜設された主ミラー2を透過した光線を下方に折り曲げて、後述の焦点検出ユニットの方に導くものである。
26は焦点検出ユニットであり、2次結像ミラー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ29や後述の焦点検出回路等から構成されている。2次結像ミラー27および2次結像レンズ28は焦点検出光学系を構成しており、撮影レンズ11の2次結像面を焦点検出ラインセンサ29上に形成している。この焦点検出ユニット26はいわゆる位相差検出法によって撮影レンズ11の焦点調節状態を検出し、その検出結果を撮影レンズの焦点調節機構を制御する自動焦点調節装置へ送出する。
10はカメラ本体1と撮影レンズ11との通信インターフェイスとなるマウント接点群である。
次に、撮影レンズ11内について説明する。12〜14はレンズであり、1群レンズ(以下、フォーカシングレンズと記す)12は光軸上を前後に移動することで撮影画面のピント位置を調整するものであり、2群レンズ13は光軸上を前後に移動することで撮影レンズ11の焦点距離を変更し、撮影画面の変倍を行うものであり、14は固定の3群レンズである。15は絞りである。16は駆動モータであり、自動焦点調節動作時にフォーカシングレンズ12を光軸方向に前後移動させるフォーカス駆動モータである。17は絞り15の開口径を変化させるための絞り駆動モータである。18は距離エンコーダであり、フォーカシングレンズ12に取り付けられたブラシ19が摺動することで、該フォーカシングレンズ12の位置を読み取り、被写体距離に相当する信号を発生する。詳しくは、距離エンコーダ18とブラシ19および後述のレンズマイコン112は、ピント調節された後のフォーカシングレンズ12の位置を読み取り、該位置よりその時の被写体距離に換算した信号(被写体距離情報)を出力する被写体距離検出手段を構成している。
次に、図2を用いて、上記カメラシステムの回路構成について説明する。なお、図1と共通の構成要素には同じ符号を付している。
まず、カメラ本体1内の回路構成について説明する。
カメラマイコン100には、焦点検出回路105、被写体輝度測定用測光センサ7、光源検知用測光センサ(輝線検知センサ)31、シャッタ制御回路107、モータ制御回路108および液晶表示回路111が接続されている。また、カメラマイコン100は、撮影レンズ11内に配置されたレンズマイコン112とはマウント接点10を介して信号伝達を行う。
焦点検出回路105は、カメラマイコン100からの信号に従って焦点検出ラインセンサ29の蓄積制御と読み出し制御を行い、それぞれの画素情報をカメラマイコン100に出力する。カメラマイコン100はこの情報をA/D変換し、位相差検出法による焦点調節状態の検出を行い、レンズマイコン112と信号のやりとりを行うことによって、撮影レンズ11の焦点調節制御を行う。
シャッタ制御回路107は、カメラマイコン100からの信号に従ってフォーカルプレーンシャッタ8を構成するシャッタ先幕駆動マグネットMG−1およびシャッタ後幕駆動マグネットMG−2の通電制御を行い、シャッタ先幕および後幕を走行させ、露出動作を行う。モータ制御回路108は、カメラマイコン100からの信号に従ってモータMを制御することにより、主ミラー2のアップダウンおよびシャッタチャージなどを行う。
SW1は不図示のレリーズボタンの第1ストローク(半押し)操作でonし、測光、AF(オートフォーカス)を開始させるスイッチである。SW2はレリーズボタンの第2ストローク(全押し)操作でonし、シャッタ走行、すなわち露光動作を開始させるスイッチである。スイッチSW1,SW2およびその他、不図示の操作部材であるISO感度設定スイッチ、絞り設定スイッチ、シャッタ速度設定スイッチなどの各スイッチの状態信号はカメラマイコン100が読み取る。液晶表示回路111は、ファインダ内表示器24と外部表示器42をカメラマイコン100からの信号に従って制御する。
次に、撮影レンズ11内の電気回路構成について説明する。
カメラ本体1と撮影レンズ11とはレンズマウント接点10を介して相互に電気的に接続される。このレンズマウント接点10は、撮影レンズ11内のフォーカス駆動モータ16および絞り駆動モータ17の電源用接点である接点L0と、レンズマイコン112の電源用接点L1と、シリアルデータ通信を行うためのクロック用接点L2と、カメラ本体1から撮影レンズ11へのデータ送信用接点L3と、撮影レンズ11からカメラ本体1へのデータ送信用接点L4と、モータ用電源に対するモータ用グランド接点L5と、レンズマイコン112用電源に対するグランド接点L6とから構成されている。
レンズマイコン112は、レンズマウント接点10を介してカメラマイコン100と接続され、カメラマイコン100からの信号に応じてフォーカシングレンズ12を駆動するフォーカス駆動モータ16および絞り15を駆動する絞り駆動モータ17を動作させ、撮影レンズ11の焦点調節と絞りを制御する。50と51は光検出器とパルス板であり、レンズマイコン112がパルス数をカウントすることによりピント調節(合焦動作)時のフォーカシングレンズ12の位置情報を得る。これにより、撮影レンズ11の焦点調節を行うことができる。
18は上記した距離エンコーダであり、ここで読み取られたフォーカシングレンズ12の位置情報はレンズマイコン112に入力され、ここで被写体距離情報に変換され、カメラマイコン100に伝達される。
次に、図3を用いて、光源検知用測光センサ(輝線検知センサ)31の詳細を説明する。
310は光源検知用測光センサ31内のICチップであり、該ICチップ310内に第1のフォトダイオード311および第2のフォトダイオード312がある。また、各々のフォトダイオード311,132の受光部(光を感じる開口した部分)上には、水銀のg線を選択的に透過する第1のフィルタ313、および、水銀のg線を除く波長を透過する第2のフィルタ314が配置されている。
次に、図4を用いて、光源検知用測光センサ31の内部回路を説明する。
第1のフォトダイオード311は演算増幅器316の入力端子に接続され、第2のフォトダイオード312は演算増幅器318の入力端子に接続されている。また、それぞれの演算増幅器316,318の入力端子の一方と出力端子間には、対数圧縮用のダイオード315および317が接続されている。
上記ダイオード315,317により、フォトダイオード311および321を流れる電流は対数圧縮され、それぞれの演算増幅器316,318の出力端子に電圧として発生する。これらの演算増幅器316,318の出力電圧は差動増幅器319の入力端子に接続され、差分の電圧として出力され、前述のカメラマイコン100に入力される。したがって、フォトダイオード311とフォトダイオード312に流れる光電流が等しければ、差動増幅器319の出力電圧は発生せず、フォトダイオード311に流れる光電流の方が大きければ、差動増幅器319の出力電圧高くなり、逆の場合は低くなる。したがってこの差動増幅器319の出力電圧を測定する事により、光源種別を判別する事ができる。
次に、図5を用いて、光源検知用測光センサ31の分光特性を説明する。
同図において、Aは光源検知用測光センサ31のそれぞれの受光部であるフォトダイオード311および312の分光感度特性であり、Bは第1の受光部であるフォトダイオード311の前に配置される光学フィルタ313の分光感度特性であり、Cは第2の受光部であるフォトダイオード312の前に配置される光学フィルタ314の分光感度特性である。Dは蛍光灯の波長分光特性である。したがって、第1の受光部であるフォトダイオード311は水銀のg線を検出し、第2の受光部であるフォトダイオード312は水銀のg線以外の波長域の光を検出する。
次に、上記構成のカメラシステムのオートフォーカス動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
図2で示したカメラ本体1のスイッチSW1が押されてonすると、カメラマイコン100は、ステップ#101より動作を開始する。ここでは、焦点検出回路105を含む焦点検出ユニット26内の焦点検出ラインセンサ29の蓄積を行い、結像された被写体像を読み取る。次のステップ#102では、取得した2像のずれから、公知の方法でデフォーカス量の演算を行う。
次のステップ#103,#104では、カメラマイコン100は、上記の第1のフォトダイオード311および第2のフォトダイオード312の光電流を対数圧縮した差分を読み出し、その差分が所定電圧以上の場合は、光源が蛍光灯であると判定し、ステップ#105に進み、所定電圧以下の場合は蛍光灯でないと判定し、ステップ#108に分岐する。ステップ#105ヘ進むと、カメラマイコン100は、色収差量の送信をシリアル通信ラインLCK,LDO,LDIを介してレンズマイコン112に対して指示する。この通信を受けてレンズマイコン112は、現在の焦点距離、フォーカス位置に応じた色収差データをマイコン112内の不図示のROMテーブルから読み出し、シリアル通信ラインLCK,LDO,LDIを介してカメラマイコン100に返送する。
次のステップ#106,#107では、カメラマイコン100は、上記ステップ#102で求めたデフォーカス量に上記ステップ#105で取得したレンズの色収差データを加算して、最終的なデフォーカス量を演算する。
次のステップ#108では、カメラマイコン100は、上記デフォーカス量が所望の範囲うち、例えば1/4Fδ以内(F:レンズの絞り値、δ:定数:20μm、したがってF2.0のレンズの開放絞りでは10μm)であるならば合焦と判定し、オートフォーカス動作を終了する。一方、1/4Fδより大であるならば、ステップ#109でこのデフォーカス量を前述のシリアル通信ラインLCK,LDO,LDIを介してレンズマイコン112に対して送信し、レンズ駆動を指令する。この指令を受けてレンズマイコン112は、受信したデフォーカス量に応じてフォーカス駆動モータ16の駆動方向を決定し、指令されたデフォーカス量に応じて該フォーカス駆動モータ16を駆動してステップ#101に戻り、合焦状態になるまで前述の動作を繰り返す。
次に、図7のフローチャートを用いて、レリーズ時の動作を説明する。
上記したオートフォーカス動作が終了し、図2のレリーズ開始スイッチSW2が操作されてonすると、カメラマイコン100は、先ずステップ#201で、可視光側を測光する測光センサ7の測光値から被写体輝度BVを求め、設定されたISO感度SVと加算し、露出値EVを求め、公知の方法で絞り値AVおよびシャッタ速度TVを算出する。そして、次のステップ#202にて、主ミラー2を跳ね上げて撮影光路から退避させると同時に、レンズマイコン112に対して上記ステップ#202で決定した絞り値AVに絞り込むように指示する。レンズマイコン112は、その指令を受けて絞り駆動モータ17を動作させて絞り15の絞り込みを行う。
その後、主ミラー2が撮影光路から退避すると、カメラマイコン100は、ステップ#203にて、シャッタ先幕駆動マグネットMG−1に通電し、フォーカルプレーンシャッタ8の開放動作を開始させる。所定のシャッタ開放時間が経過するとステップ#204へ進み、カメラマイコン100は、シャッタ後幕駆動マグネットMG−2に通電し、フォーカルプレーンシャッタ8の後幕を閉じて露出を終了しステップ#205で主ミラー2をダウンさせ、撮影を終了する。
以上の実施例1によれば、撮影レンズ11を透過した光束の特定の波長域(水銀のg線の波長域)と上記特定の波長域以外の波長域(水銀のg線以外の波長域)を測光する、光源検知用測光センサ31に含まれるフォトダイオード311,312の各出力を比較し、その差分から光源の種類を判定(図2のカメラマイコン100(図6のステップ#104))して、撮影レンズ11の色収差に関する情報を撮影レンズ11側のレンズマイコン112より読み出してピント補正量を求め(図6のステップ#105,#106)、焦点検出ユニット26にて検出されたデフォーカス量を補正(図6のステップ#107)して、焦点調節動作を行う(図6のステップ#108,#109)ようにしている。
撮影レンズ11側は、上記のように、カメラマイコン100からの色収差補正量の要求に従い、レンズマイコン112内の記憶手段に記憶している色収差情報をカメラマイコン100へ供給するようにしている。
よって、被写体照明光源の分光特性や、撮影レンズ11の種類に応じた色収差量にかかわらず、常にピントの合った画像を得る事が可能となる。つまり、各種光源下、各輝度下において、様々な撮影レンズを用いても、ピントのずれない精度の良いオートフォーカスカメラシステムとすることができる。
図13では、輝度の違いにより、処理を異ならせることを示している。ステップS1001で、輝度の判定を行い、所定値よりも高輝度の場合には、ステップS1002にて、AEセンサの出力のみを用いて光源検知を行う。一方、所定値よりも低輝度の場合には、ステップS1003にて、AEセンサとAFセンサの両方の出力を用いて光源検知を行う。
図14では、コントラストの違いにより、処理を異ならせることを示している。ステップS1101でコントラストの判定を行い、高コントラストであると判断した場合には、ステップS1102にて、AEセンサとAFセンサとが検出するエリアの同一領域から光源検知を行う。一方、低コントラストであると判断した場合には、ステップS1103にて、AEセンサとAFセンサとが検出するエリアの平均測光値から光源検知を行う。なお、ステップS1102で同一領域としたのは、同一領域を含むより広い領域で光源検知するようにしてもよい。
図15では、AEセンサを用いて光源検知を行った結果により、処理を異ならせることを示している。ステップS1201で光源検知を行い、ステップS1202でその結果の判定を行い、もし、蛍光灯下であると判断した場合には、ステップS1203にて、AEセンサとAFセンサの両方の出力を用いて、再度光源検知を行う。
[実施例2]
本発明の実施例2では、露光量調停用測光センサと光源検知用測光センサを同一ICチップで実現しようとするものである。
図8は、本発明の実施例2に係わる、一眼レフレックスカメラと該カメラに装着される交換式の撮影レンズとによって成るオートフォーカスカメラシステムを示す構成図であり、同図において、40が露光量調停用測光センサと光源検知用測光センサを兼ねる測光センサである。その他、上記実施例1と同じ部材は同一の番号を付与し、その説明は省略する。
図9は本発明の実施例2に係わるカメラシステムの回路構成であり、上記実施例1と共通の構成要素には同じ符号を付している。同図において、測光センサ40はカメラマイコン100に接続されている。
図10は本発明の実施例2における測光センサ40の説明図である。同図において、410は測光センサ40内のICチップであり、該ICチップ410上に受光部(光を感じる開口した部分)411がある。この受光部411は複数の領域に分割されており、図10の下方に示す丸で囲った図はその1セルを拡大して示している。この図において、411aは可視光領域をブロードに測光する露光量調停用のフォトダイオードの受光部、411bは水銀のg線を選択的に透過するオンチップフィルタを持つ第1のフォトダイオードの受光部、411cは水銀のg線を除く波長を透過するオンチップフィルタをもつ第2のフォトダイオードの受光部である。この1セルを1単位として、同じ構造のセルを複数並べて受光部411としている。
次に、図11を用いて、測光センサ40の分光特性を説明する。同図において、Aは測光センサ40の受光部411の1セルの各受光部を構成する各受光部411a,411bおよび411cの分光感度特性であり、Bは第1のフォトダイオードの受光部411bの前に配置されるオンチップフィルタの分光感度特性であり、Cは第2のフォトダイオードの受光部411cの前に配置されるオンチップフィルタの分光感度特性である。Dは蛍光灯の波長分光特性である。したがって、受光部411bを介して光が入射する第1のフォトダイオードは水銀のg線を検出し、受光部411cを介して光が入射するフォトダイオードは水銀のg線以外の波長域の光を検出する。
なお、光源の種類の判別回路と判別シーケンスに関しては、光源検知部が複数に分割されている点を除いては、上記実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
以上の実施例2によれば、撮影レンズ11を透過した光束の特定の波長域(水銀のg線の波長域)と上記特定の波長域以外の波長域(水銀のg線以外の波長域)とを測光する、測光センサ40に含まれるフォトダイオード411b,411cの各出力を比較し、その差分から光源の種類を判定して、撮影レンズ11の色収差に関する情報を撮影レンズ11側のレンズマイコン112より読み出してピント補正量を求め、焦点検出ユニット26にて検出されたデフォーカス量を補正して、焦点調節動作を行うようにしているので、被写体照明光源の分光特性や、撮影レンズ11の種類に応じた色収差量にかかわらず、常にピントの合った画像を得る事が可能となる。
また、上記実施例2では、撮影画面を複数に分割して、部分的な範囲で光源の種類の検出を行うことができるので、撮影画面内に複数の種類の光源が存在する場合でも、自動合焦動作を行う測距点(デフォーカス量検出点)の近傍の光源状態だけを検出する事が可能である。よって、上記実施例1よりも、所望する自動合焦領域でより正確にピントを合わせる事が可能である。
上記実施例1および2では、カメラシステムに適用した例を述べているが、これに限定されるものではなく、カメラ以外の自動焦点検出機能を有する装置にも適用可能である。
1 カメラ本体
7,31,40 測光センサ
11 撮影レンズ
12 フォーカシングレンズ
26 焦点検出ユニット
100 カメラマイコン
112 レンズマイコン

Claims (5)

  1. 焦点検出手段と、
    所定の分光感度の信号を出力するAE側の第一受光素子と、
    所定の分光感度の信号を出力するAF側の第二受光素子と、
    第一の受光素子と第二の受光素子の出力を比較して、照明光源の種別を判別する判別手段と、
    判別手段の結果に基いて、焦点検出手段による焦点情報を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする自動焦点検出装置。
  2. 低輝度下のみ、第二受光素子の情報を用いて検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動焦点検出装置。
  3. 被写体コントラストに応じて、検出処理を変えることを特徴とする請求項1に記載の自動焦点検出装置。
  4. 高コントラスト時には、第一受光素子と第二受光素子とが検出するエリアの同一領域またはより広い範囲での光源検知を行い、低コントラスト時には、第一受光素子と第二受光素子とが検出するエリアの平均測光値から光源検知を行うことを特徴とする請求項3に記載の自動焦点検出装置。
  5. 光源検出の誤差が大きい場合のみ、第二検出素子の情報を用いて再度検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動焦点検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015200714A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 株式会社ニコン 焦点調節装置および撮像装置

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