JP2013230705A - ハイブリッド車 - Google Patents
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Abstract
【課題】システムをより確実に起動する。
【解決手段】エンジンが高温状態であると判定されたときに低電圧バッテリのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref未満であるときに(ステップS110,S130)、バッテリ電圧VB2が高電圧バッテリからの電力を使用できない場合にリリーフバルブ開閉制御を行なったりその後のシステム起動を行なうことができる電圧範囲の下限である所定電圧VBrefになるようDC/DCコンバータを制御するコンバータ出力アップ制御を実行する(ステップS140)。これにより、システムオフされたときに、リリーフバルブ開閉制御を十分に実行することができると共に、イグニッションオンされてシステムを起動する際にシステム起動をより確実に行なうことができる。
【選択図】図3
【解決手段】エンジンが高温状態であると判定されたときに低電圧バッテリのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref未満であるときに(ステップS110,S130)、バッテリ電圧VB2が高電圧バッテリからの電力を使用できない場合にリリーフバルブ開閉制御を行なったりその後のシステム起動を行なうことができる電圧範囲の下限である所定電圧VBrefになるようDC/DCコンバータを制御するコンバータ出力アップ制御を実行する(ステップS140)。これにより、システムオフされたときに、リリーフバルブ開閉制御を十分に実行することができると共に、イグニッションオンされてシステムを起動する際にシステム起動をより確実に行なうことができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、ハイブリッド車に関し、詳しくは、走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を入出力可能な電動機と、電動機と電力のやりとりが可能な第1バッテリと、電動機と第1バッテリとの間の接続および接続の解除を行なうシステムメインリレーと、第2バッテリと、第2バッテリが接続された第2バッテリ電圧系からの電力を受けて作動する作動装置と、電動機および第1バッテリに接続された第1バッテリ電圧系と第2バッテリ電圧系とに接続されて第2バッテリ電圧系の電圧を調整すると共に第1バッテリ電圧系と第2バッテリ電圧系との間で電力のやりとりを行なう昇圧コンバータと、イグニッションがオンされているときには電動機と第1バッテリとの間が接続されるようシステムメインリレーを制御し、イグニッションがオフされているときには電動機と第1バッテリとの間の接続が解除されるようシステムメインリレーを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、エンジンと、モータと、システムメインリレーを介してモータに接続されてモータに高電圧を供給するHVバッテリと、補機に電力を供給する補機バッテリと、HVバッテリの高電圧直流電圧を低電圧直流電圧に変換して補機バッテリに供給するコンバータと、補機バッテリからの電力で動作しエンジンやモータを制御する各ECUとを備え、システムをオフするときにはシステムメインリレーをオフし、システムをオンするときにはシステムメインリレーをオンするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、システムがオフされているときにシステムの起動要求がなされたとき、各ECUが正常に起動可能な電圧である最低基準電圧より補機バッテリの電圧が低い場合には、システムメインリレーをオンしてHVバッテリからの電力で補機バッテリが充電されるようコンバータを制御した後にシステムを起動することにより、各ECUを正常に動作させてシステムを起動させている。
上述のハイブリッド車では、システムがオフされているときに補機バッテリの電圧がシステムメインリレーを正常に駆動できる電圧より低くなると、システムメインリレーをオンすることができなくなってしまう。システムメインリレーをオンすることができないと、HVバッテリからの電力を用いて補機バッテリを充電することができなくなり、システムを起動することができなくなる。
本発明のハイブリッド車は、システムをより確実に起動することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な第1バッテリと、前記電動機と前記第1バッテリとの間の接続および接続の解除を行なうシステムメインリレーと、第2バッテリと、前記第2バッテリが接続された第2バッテリ電圧系からの電力を受けて作動する作動装置と、前記電動機および前記第1バッテリに接続された第1バッテリ電圧系と前記第2バッテリ電圧系とに接続されて前記第2バッテリ電圧系の電圧を調整すると共に前記第1バッテリ電圧系と前記第2バッテリ電圧系との間で電力のやりとりを行なうコンバータと、イグニッションがオンされているときには前記電動機と前記第1バッテリとの間が接続されるよう前記システムメインリレーを制御し、イグニッションがオフされているときには前記電動機と前記第1バッテリとの間の接続が解除されるよう前記システムメインリレーを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車であって、
前記制御手段は、イグニッションがオンされているとき、イグニッションオフ時に前記第2バッテリの電力で前記作動装置を作動させるオフ時作動制御を実行するオフ時作動条件が成立し且つ前記第2バッテリの電圧がイグニッションがオフされている最中に前記オフ時作動制御が実行されてもシステムを起動可能な電圧として予め定められた第2バッテリ電圧低下判定電圧未満であるときには、前記第2バッテリの電圧が前記第2バッテリ電圧低下判定電圧になるよう前記コンバータを制御する手段である、
ことを要旨とする。
走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な第1バッテリと、前記電動機と前記第1バッテリとの間の接続および接続の解除を行なうシステムメインリレーと、第2バッテリと、前記第2バッテリが接続された第2バッテリ電圧系からの電力を受けて作動する作動装置と、前記電動機および前記第1バッテリに接続された第1バッテリ電圧系と前記第2バッテリ電圧系とに接続されて前記第2バッテリ電圧系の電圧を調整すると共に前記第1バッテリ電圧系と前記第2バッテリ電圧系との間で電力のやりとりを行なうコンバータと、イグニッションがオンされているときには前記電動機と前記第1バッテリとの間が接続されるよう前記システムメインリレーを制御し、イグニッションがオフされているときには前記電動機と前記第1バッテリとの間の接続が解除されるよう前記システムメインリレーを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車であって、
前記制御手段は、イグニッションがオンされているとき、イグニッションオフ時に前記第2バッテリの電力で前記作動装置を作動させるオフ時作動制御を実行するオフ時作動条件が成立し且つ前記第2バッテリの電圧がイグニッションがオフされている最中に前記オフ時作動制御が実行されてもシステムを起動可能な電圧として予め定められた第2バッテリ電圧低下判定電圧未満であるときには、前記第2バッテリの電圧が前記第2バッテリ電圧低下判定電圧になるよう前記コンバータを制御する手段である、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、イグニッションがオンされているときには電動機と第1バッテリとの間が接続されるようシステムメインリレーを制御し、イグニッションがオフされているときには電動機と第1バッテリとの間の接続が解除されるようシステムメインリレーを制御する。そして、イグニッションがオンされているとき、イグニッションオフ時に第2バッテリの電力で作動装置を作動させるオフ時作動制御を実行するオフ時作動条件が成立し且つ第2バッテリの電圧がイグニッションがオフされている最中にオフ時作動制御が実行されてもシステムを起動可能な電圧として予め定められた第2バッテリ電圧低下判定電圧未満であるときには、第2バッテリの電圧が第2バッテリ電圧低下判定電圧になるようコンバータを制御する。これにより、第2バッテリを第2バッテリ電圧低下判定電圧以上の電圧にした状態でイグニッションオフされることになり、イグニッションがオフされている最中にオフ時作動制御を実行できると共に、その後、イグニッションオンされたときにシステムをより確実に起動することができる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記エンジンは、燃料タンクと、前記燃料タンクからの燃料を前記エンジンの燃料噴射弁に循環させる循環流路と、前記循環流路に設けられ開閉可能なリターンバルブと、を有する燃料供給装置を備え、前記作動装置は、前記リターンバルブであり、前記オフ時作動制御は、前記イグニッションがオフされている最中に前記リターンバルブが開閉されるよう前記リターンバルブを制御する制御であるものとすることもできる。こうすれば、イグニッションオフされたときにオフ時作動制御をより確実に実行できると共に、イグニッションオンされたときにより確実にシステムを起動することができる。また、こうしたオフ時作業制御を実行することにより、循環流路内の圧力が高くなった状態でシステムオフされたときに、循環流路内の圧力を下げて燃料タンクへの燃料の逆流を抑制することができ、その後、イグニッションオンされてエンジンを始動する場合におけるエンジンの始動性を向上させることができる。この場合において、前記オフ時作動条件は、前記エンジンの冷却水温が予め定められた所定水温以上である条件、前記エンジンを潤滑させる潤滑油の温度が予め定められた所定油温以上である条件、外気温が予め定められた所定気温以上である条件と、前記エンジンの冷却水温を検出するための水温センサが正常である条件と、前記エンジンの吸気温を検出する吸気温センサが正常である条件と、の少なくとも1つを含む条件であるものとすることもできる。
また、この本発明のハイブリッド車において、発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸の3軸に3つの回転要素が連結された遊星歯車機構と、を備え、前記電動機は、回転軸が前記駆動軸に接続され、前記高電圧バッテリは、前記電動機および前記発電機と電力のやりとりが可能であるものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、エンジン22や燃料供給装置60の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、燃料タンク58の燃料をエンジン22に供給する燃料供給装置60と、潤滑オイルを用いてエンジン22の潤滑を行なう潤滑装置90と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えば定格電圧が200Vなどのリチウムイオン二次電池として構成されてシステムメインリレー56とインバータ41,42とを介してモータMG1,MG2と電力をやりとりする高電圧バッテリ50と、高電圧バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、各ECUや補機57aなどが接続された電力ライン(以下、低電圧系電力ラインという)54bに接続された例えば定格電圧が12Vなどの鉛蓄電池として構成された低電圧バッテリ57bと、インバータ41,42と高電圧バッテリ50とを接続する電力ライン(以下、高電圧系電力ラインという)54aからの電力を降圧して低電圧系電力ライン54bに供給するDC/DCコンバータ57cと、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジン22は、図2に示すように、筒内にガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料を直接噴射する筒内用燃料噴射バルブ125と、吸気ポートに燃料を噴射するポート用燃料噴射バルブ126とを備える内燃機関として構成されている。エンジン22は、こうした二種類の燃料噴射バルブ125,126を備えることにより、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共にポート用燃料噴射バルブ126から燃料を噴射して吸入された空気と燃料とを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換するポート噴射駆動モードと、同様にして空気を燃焼室に吸入し、吸気行程の途中あるいは圧縮行程に至ってから筒内用燃料噴射バルブ125から燃料を噴射し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させてクランクシャフト26の回転運動を得る筒内噴射駆動モードと、空気を燃焼室に吸入する際にポート用燃料噴射バルブ126から燃料噴射すると共に吸気行程や圧縮行程で筒内用燃料噴射バルブ125から燃料噴射してクランクシャフト26の回転運動を得る共用噴射駆動モードと、のいずれかの駆動モードにより運転制御される。これらの駆動モードは、エンジン22の運転状態やエンジン22に要求される運転状態などに基づいて切り替えられる。なお、エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する三元触媒を有する浄化装置134を介して外気へ排出される。
燃料供給装置60は、燃料タンク58の燃料をエンジン22の筒内用燃料噴射バルブ125やポート用燃料噴射バルブ126に燃料を供給する装置として構成されており、燃料タンク58の燃料をポート用燃料噴射バルブ126が接続された燃料パイプ63に供給する電動の燃料ポンプ62と、燃料パイプ63内の燃料を加圧して筒内用燃料噴射バルブ125が接続されたデリバリパイプ66に供給する高圧ポンプ64と、デリバリパイプ66と燃料タンク58とに接続されたリリーフパイプ68に設けられてデリバリパイプ66内の加圧された燃料の圧力を大気圧との差圧により減圧可能な電磁バルブとして構成されたリリーフバルブ67と、を備える。高圧ポンプ64は、エンジン22からの動力により駆動されて燃料パイプ63内の燃料を加圧するポンプであり、その吸入口に接続されて燃料の加圧時に開閉する電磁バルブ64aと、その吐出口に接続されて燃料の逆流を防止すると共にデリバリパイプ66内の燃料の圧力(燃料圧力)を保持するチェックバルブ64bと、を備える。これにより、高圧ポンプ64は、エンジン22の運転中に電磁バルブ64aが開弁されると燃料ポンプ62からの燃料を吸入し、電磁バルブ64aが閉弁されたときにエンジン22からの動力により作動する図示しないプランジャにより圧縮した燃料をチェックバルブ64bを介してデリバリパイプ66に断続的に送り込むことにより、デリバリパイプ66に供給する燃料を加圧する。なお、リリーフバルブ67は、低電圧バッテリ57bからの電力で作動する。
潤滑装置90は、車両下部に設けられたオイルパン92と、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられたオイルポンプ94と、を備える。オイルポンプ94は、エンジン22により駆動され、オイルパン92に貯留されている潤滑オイルをエンジン22に供給する。なお、エンジン22に供給された潤滑オイルは、エンジン22の各部分を経由してオイルパン92に戻る。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128を開閉するインテークカムシャフトや排気バルブを開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジションθca,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度TH,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温Ta,浄化装置134に取り付けられた温度センサからの触媒温度Tc,空燃比センサ135aからの空燃比AF,酸素センサ135bからの酸素信号O2,シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生に伴って生じる振動を検出するノックセンサからのノック信号Ks,燃料供給装置60のデリバリパイプ66内の燃料の圧力を検出する燃料圧力センサ69からの燃料圧力Pf,潤滑装置90の潤滑オイルの温度を検出する油温センサ96からの油温Toilなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、筒内用燃料噴射バルブ125への駆動信号やポート用燃料噴射バルブ126への駆動信号,スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号,吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号,燃料ポンプ62への駆動信号,高圧ポンプの電磁バルブ64aへの駆動信号,リリーフバルブ67への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数即ちエンジン22の回転数Neを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて体積効率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算したり、ノックセンサからのノック信号Ksの大きさや波形に基づいてノッキングの発生レベルを示すノック強度Krを演算したりしている。さらに、エンジンECU24は、水温センサ142からの冷却水温Twに基づいて水温センサ142が正常であるか否かの判定や温度センサ149からの吸気温Taに基づいて温度センサ149が正常であるか否かの判定などを実行する。水温センサ142,温度センサ149が正常であるか否かの判定は、例えば、エンジン22が相当な時間運転されていてエンジン22が比較的高い温度であることが推定されているにも拘わらず水温センサ142からの冷却水温Twや温度センサ149からの吸気温Taが低いときなどに水温センサ142,温度センサ149が異常であると判定するものとする。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転角速度ωm1,ωm2や回転数Nm1,Nm2も演算している。
高電圧バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、高電圧バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、高電圧バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,高電圧バッテリ50の出力端子に接続された高電圧系電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,高電圧バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じて高電圧バッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、高電圧バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいて高電圧バッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、高電圧バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、高電圧バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
HVECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に、処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,外気温センサ89からの外気温Ta,低電圧バッテリ57bの端子間に設置された電圧センサ57dからのバッテリ電圧VBなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70からは、システムメインリレー56への駆動信号,DC/DCコンバータ57cへのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2との運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力と高電圧バッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に高電圧バッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード,エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸36に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードとは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードとして考えることができる。
DC/DCコンバータ57cは、基本的には、低電圧バッテリ57bの電圧VB2が補機59を十分に作動させることができる電圧として予め定められた電圧範囲内になるよう図示しないトランジスタがスイッチング制御される。以下、こうした制御をコンバータ通常制御という。
システムメインリレー56は、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号により車両が起動されるイグニッションオンのときにはオンされ、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号により車両がシステム停止されるイグニッションオフのときにはシステムメインリレー56がオフされるよう制御される。これにより、イグニッションオンのときには、高電圧バッテリ50からモータMG1,MG2への電力の供給が可能となり、イグニッションオフのときには高電圧バッテリ50からモータMG1,MG2への電力の供給が遮断される。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、イグニッションオンされている場合にエンジン22が高温であることが推定されたときの動作と、エンジン22が高温であることが推定されている状態でイグニッションオフされたときの動作とについて説明する。最初に、イグニッションオン時の動作について説明する。図3は、実施例のHVECU70により実行されるイグニッションオン時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。図3に示したイグニッションオン時制御ルーチンは、走行中にアクセルペダル83が離されているときなどイグニッションオンされた状態でエンジン22の運転が停止しているときなど所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
イグニッションオン時制御ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、エンジン22の冷却水温Twや油温Toil,吸気温Ta,外気温センサ89からの外気温Tatなどを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、冷却水温Tw,油温Toil,吸気温Taは、それぞれ水温センサ142,油温センサ96,温度センサ149により検出されたものをエンジンECU24を介して入力するものとした。
続いて、エンジン22が高温状態であるか否かを判定する(ステップS110)。ステップS110の処理では、冷却水温Twが所定水温Twref以上である条件と、油温Toilが所定油温Toref以上である条件と、外気温Tatが所定気温Tatref以上である条件と、吸気温Taが所定吸気温Taref以上である条件と、エンジンECU24により水温センサ142が正常であると判定されている条件と、エンジンECU24により油温センサ96が正常であると判定されている条件と、の6つの条件が全て成立したときにエンジン22が高温状態であると判定するものとした。ここで、所定水温Twrefや所定油温Toref,所定気温Taref,所定吸気温Tarefは、エンジン22の運転を停止した後にデリバリパイプ66にベーパが発生して高圧ポンプ64から燃料タンク58に向けて燃料が逆流することにより次のエンジン22の始動性が低下することが推定される温度範囲の下限を用いるものし、例えば、所定水温Twrefが60℃、65℃、70℃など、所定油温Torefが105℃や110℃,115℃など、所定気温Tarefが25℃,28℃,30℃など,所定吸気温Tarefが25℃,28℃,30℃などであるものとした。
ステップS110の判定を行なうのは、以下の理由に基づく。エンジン22が比較的高温であるときに運転を停止すると、エンジン22の運転を停止した後にデリバリパイプ66にベーパが発生してデリバリパイプ66内の圧力が上昇し、高圧ポンプ64から燃料タンク58に向けて燃料が逆流して次のエンジン22の始動性が低下してしまう場合ある。こうしたエンジン22の始動性の低下を抑制するために、後述するように、エンジン22が比較的高温であるときには、イグニッションオフされたときにリリーフバルブ67を開閉してデリバリパイプ66内の圧力を下げるリリーフバルブ開閉制御が実行される。ステップS110の処理は、こうしたリリーフバルブ開閉制御が実行されることが推定されるか否かを判定する処理となる。
エンジン22が高温状態でないときには、コンバータ通常制御を実行して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。こうした処理により、低電圧バッテリ57bの電圧VB2を補機59を十分に作動させることができる電圧にすることができる。
エンジン22が高温状態であるときには、続いて、低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref以上であるか否かを判定する(ステップS130)。ここで、所定電圧VBrefは、イグニッションオフしていて高電圧バッテリ50からの電力を使用できない場合にリリーフバルブ開閉制御を行なったり、その後のシステム起動を行なうことができる電圧範囲の下限を用いるものとした。つまり、ステップS110の判定は、低電圧バッテリ57bがイグニッションオフしてリリーフバルブ開閉制御を行なった後にシステムを起動するのに十分な電圧であるか否かを判定する処理になる。
低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref以上であるときには(ステップS130)、低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が十分高い判断して、コンバータ通常制御を実行して(ステップS120)、本ルーチンを終了し、 低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref未満であるときには(ステップS100)、低電圧バッテリ57bの電圧が所定電圧VBrefになるようDC/DCコンバータ57cを制御するコンバータ出力アップ制御を実行する(ステップS130)。こうした処理により、エンジン22が高温状態であるときには、低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧を所定電圧VBref以上にすることができる。
続いて、ステップS110の処理でエンジン22が高温状態であると判定されたときにおけるイグニッションオフ時の動作について説明する。図4は、実施例のHVECU70により実行されるイグニッションオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ステップS110の処理でエンジン22が高温状態であると判定された後にイグニッションスイッチ80からのイグニッション信号によりイグニッションオンからイグニッションオフへ切り替えられたときに実行される。
イグニッションオフ時制御ルーチンが実行されると、HVECU70は、リリーフバルブ67を開閉して圧力を下げるリリーフバルブ開閉制御を所定回数Nref実行するようエンジンECU24にリリーフバルブ67の駆動信号を送信して(ステップS200,S210)、本ルーチンを終了する。リリーフバルブ67の駆動信号を受信したエンジンECU24は、リリーフバルブ67が所定回数Nref開閉するようリリーフバルブ67を制御する。ここで、所定回数Nrefは、高圧ポンプ64から燃料タンク58に向けて燃料が逆流しない程度にデリバリパイプ66内の圧力を下げることが可能なリリーフバルブ67の開閉回数として予め定められたものを用いるものとした。こうした処理により、デリバリパイフ66内の圧力を下げることができ、燃料の逆流を抑制することができる。このとき、図3に例示したイグニッションオン時制御ルーチンにより、低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref以上となっているから、リリーフバルブ開閉制御を十分に実行することができる。また、こうしてリリーフバルブ開閉制御により低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が低下するが、システムオフされる前に低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref以上となっているから、低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2は、その後にイグニッションオンされてシステムを起動する際でもシステムを起動するための各種処理、例えば、各ECUを作動させる処理やシステムメインリレー56をオンする処理などを行なう程度の電圧は確保されている。したがって、システム起動をより確実に行なうことができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22が高温状態であると判定されたときに低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref未満であるときには、コンバータ出力アップ制御を実行することにより、その後システムオフされたときに、リリーフバルブ開閉制御を十分に実行することができると共に、イグニッションオンされてシステムを起動する際にシステム起動をより確実に行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS110の処理で、冷却水温Twが所定水温Twref以上である条件と、油温Toilが所定油温Toref以上である条件と、外気温Tatが所定気温Tatref以上である条件と、吸気温Taが所定吸気温Taref以上である条件と、エンジンECU24により水温センサ142が正常であると判定されている条件と、エンジンECU24により油温センサ96が正常であると判定されている条件と、の6つの条件が成立したときにエンジン22が高温状態であると判定するものとしたが、こうした条件の少なくとも1つ含めばよいから、例えば、冷却水温Twが所定水温Twref以上である条件と油温Toilが所定油温Toref以上である条件と外気温Tatが所定気温Tatref以上である条件と吸気温Taが所定吸気温Taref以上である条件のうちの少なくとも1つと、エンジンECU24により水温センサ142が正常であると判定されている条件とエンジンECU24により油温センサ96が正常であると判定されている条件のうちの少なくとも1つとが成立しているときにエンジン22が高温状態であると判定してもよいし、冷却水温Twが所定水温Twref以上である条件と、エンジンECU24により水温センサ142が正常であると判定されている条件と、が成立しているときに エンジン22が高温状態であると判定してもよい。また、エンジンECU24により水温センサ142が正常であると判定されている条件とエンジンECU24により油温センサ96が正常であると判定されている条件を考慮しないものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、イグニッションオンされたときに、図3に例示したイグニッションオン時制御ルーチンのステップS110の処理でエンジン22が高温状態であることを判定するものとし、図4に例示したイグニッションオフ時制御ルーチンのステップS200の処理でイグニッションオフされたときにはリリーフバルブ開閉制御を実行するものとしたが、ステップS200の処理でリリーフバルブ開閉制御に換えて他のイグニッションオフのときに実行される制御を実行するものとして、ステップS110の処理でエンジン22が高温状態であることを判定する処理に換えて、イグニッションオフ後にリリーフバルブ開閉制御に換えて実行される他の制御が実行される他の条件が成立するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2からの動力を駆動軸36が接続された車軸(駆動輪38a,38bが接続された車軸)とは異なる車軸(図5における車輪39a,39bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と駆動輪38a,38bに動力を出力する駆動軸36に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン22からの動力の一部を駆動軸36に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に変速機330を介してモータMGを取り付けると共にモータMGの回転軸にクラッチ329を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機330とを介して駆動軸36に出力すると共にモータMGからの動力を変速機330を介して駆動軸に出力するものとしてもよい。あるいは、図8の変形例のハイブリッド自動車420に例示するように、エンジン22からの動力を変速機430を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力すると共にモータMGからの動力を駆動輪38a,38bが接続された車軸とは異なる車軸(図8における車輪39a,39bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。即ち、エンジンと走行用の動力を入出力する電動機とを備えるものであれば如何なるタイプのハイブリッド自動車としてもよいのである。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、高電圧バッテリ50が「第1バッテリ」に相当し、システムメインリレー56が「システムメインリレー」に相当し、低電圧バッテリ57bが「第2バッテリ」に相当し、リリーフバルブ67が「作動装置」に相当し、DC/DCコンバータ57cが「コンバータ」に相当し、図3のイグニッションオン時制御ルーチンを実行するHVECU70が「制御手段」に相当する。
ここで、「エンジン」としては、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22に限定されるものではなく、水素エンジンなど、走行用の動力を出力可能なものであれば如何なるタイプのエンジンであっても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプのモータであっても構わない。「第1バッテリ」としては、リチウムイオン二次電池として構成された高電圧バッテリ50に限定されるものではなく、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、電動機と電力のやりとりが可能なものであれば如何なるタイプのバッテリであっても構わない。「システムメインリレー」としては、システムメインリレー56に限定されるものではなく、電動機と第1バッテリとの間の接続および接続の解除を行なうものであれば、如何なるものとしても構わない。「第2バッテリ」としては、鉛蓄電池として構成された低電圧バッテリ57bに限定されるものではなく、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,リチウムイオン二次電池などであっても構わない。「作動装置」としては、リリーフバルブ67に限定されるものではなく、第2バッテリが接続された第2バッテリ電圧系からの電力を受けて作動するものであれば如何なるものとしても構わない。「コンバータ」としては、DC/DCコンバータ57cに限定されるものではなく、電動機および第1バッテリに接続された第1バッテリ電圧系と第2バッテリ電圧系とに接続されて第2バッテリ電圧系の電圧を第1バッテリ電圧系の電圧以上に調整すると共に第1バッテリ電圧系と第2バッテリ電圧系との間で電力のやりとりを行なうものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、単一の電子制御ユニットであるHVECUに限定されるものではなく、複数の電子制御ユニットを組み合わせたものによって構成されるものなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、イグニッションオンのときにはモータMG2と高電圧バッテリ50との間が接続されるようシステムメインリレー56を制御し、イグニッションオフのときにはモータMG2と高電圧バッテリ50との間の接続が解除されるようシステムメインリレー56を制御したり、イグニッションオンのとき、エンジン22が高温状態であり且つ低電圧バッテリ57bのバッテリ電圧VB2が所定電圧VBref未満であるときには、低電圧バッテリ57bの電圧VBが所定電圧VBrefとなるようDC/DCコンバータ57cを制御するものに限定されるものではなく、イグニッションがオンされているときには電動機と第1バッテリとの間が接続されるようシステムメインリレーを制御し、イグニッションがオフされているときには電動機と第1バッテリとの間の接続が解除されるようシステムメインリレーを制御したり、イグニッションがオンされているとき、イグニッションオフ時に第2バッテリの電力で作動装置を作動させるオフ時作動制御を実行するオフ時作動条件が成立し且つ第2バッテリの電圧が予め定められた第2バッテリ電圧低下判定電圧未満であるときには、第2バッテリの電圧が第2バッテリ電圧低下判定電圧より高い電圧として予め定められた第2バッテリ電圧充電完了判定電圧となるようコンバータを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
20,120,220,320,420 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、39a,39b 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 高電圧バッテリ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54a 高電圧系電力ライン、54b 低電圧系電力ライン、56 システムメインリレー、57a 補機、57b 低電圧バッテリ、57c DC/DCコンバータ、58 燃料タンク、60 燃料供給装置、62 燃料ポンプ、63 燃料パイプ、64 高圧ポンプ、64a 電磁バルブ、64b チェックバルブ、66 デリバリパイプ、67 リリーフバルブ、68 リリーフパイプ、69 燃料圧力センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 潤滑装置、92 オイルパン、94 オイルポンプ、96 油温センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、125 筒内用燃料噴射バルブ、126 ポート用燃料噴射バルブ、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、329 クラッチ、330,430 変速機、MG,MG1,MG2 モータ。
Claims (4)
- 走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な第1バッテリと、前記電動機と前記第1バッテリとの間の接続および接続の解除を行なうシステムメインリレーと、第2バッテリと、前記第2バッテリが接続された第2バッテリ電圧系からの電力を受けて作動する作動装置と、前記電動機および前記第1バッテリに接続された第1バッテリ電圧系と前記第2バッテリ電圧系とに接続されて前記第2バッテリ電圧系の電圧を前記第1バッテリ電圧系の電圧以上に調整すると共に前記第1バッテリ電圧系と前記第2バッテリ電圧系との間で電力のやりとりを行なうコンバータと、イグニッションがオンされているときには前記電動機と前記第1バッテリとの間が接続されるよう前記システムメインリレーを制御し、イグニッションがオフされているときには前記電動機と前記第1バッテリとの間の接続が解除されるよう前記システムメインリレーを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車であって、
前記制御手段は、イグニッションがオンされているとき、イグニッションオフ時に前記第2バッテリの電力で前記作動装置を作動させるオフ時作動制御を実行するオフ時作動条件が成立し且つ前記第2バッテリの電圧がイグニッションがオフされている最中に前記オフ時作動制御が実行されてもシステムを起動可能な電圧として予め定められた第2バッテリ電圧低下判定電圧未満であるときには、前記第2バッテリの電圧が前記第2バッテリ電圧低下判定電圧になるよう前記コンバータを制御する手段である、
ハイブリッド車。 - 請求項1記載のハイブリッド車であって、
前記エンジンは、燃料タンクと、前記燃料タンクからの燃料を前記エンジンの燃料噴射弁に循環させる循環流路と、前記循環流路に設けられ開閉可能なリターンバルブと、を有する燃料供給装置を備え、前記作動装置は、前記リターンバルブであり、前記オフ時作動制御は、前記イグニッションがオフされている最中に前記リターンバルブが開閉されるよう前記リターンバルブを制御する制御である
ハイブリッド車。 - 請求項2記載のハイブリッド車であって、
前記オフ時作動条件は、前記エンジンの冷却水温が予め定められた所定水温以上である条件、前記エンジンを潤滑させる潤滑油の温度が予め定められた所定油温以上である条件、外気温が予め定められた所定気温以上である条件、前記エンジンの冷却水温を検出するための水温センサが正常である条件、および、前記エンジンの吸気温を検出する吸気温センサが正常である条件の少なくとも1つを含む
ハイブリッド車。 - 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車にであって、
発電機と、
車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸の3軸に3つの回転要素が連結された遊星歯車機構と、
を備え、
前記電動機は、回転軸が前記駆動軸に接続され、
前記高電圧バッテリは、前記電動機および前記発電機と電力のやりとりが可能である
ハイブリッド車。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017225226A (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | 株式会社Subaru | 車両制御装置 |
CN116412053A (zh) * | 2023-05-19 | 2023-07-11 | 长城汽车股份有限公司 | 一种混动车控制方法、系统和混动车 |
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2012
- 2012-04-27 JP JP2012102292A patent/JP2013230705A/ja active Pending
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