JP2013229955A - 磁石埋込型永久磁石回転電機のロータおよびその組立方法 - Google Patents
磁石埋込型永久磁石回転電機のロータおよびその組立方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013229955A JP2013229955A JP2012098689A JP2012098689A JP2013229955A JP 2013229955 A JP2013229955 A JP 2013229955A JP 2012098689 A JP2012098689 A JP 2012098689A JP 2012098689 A JP2012098689 A JP 2012098689A JP 2013229955 A JP2013229955 A JP 2013229955A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- rotor
- permanent magnet
- spacer
- rotor core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
【解決手段】ロータシャフト12に組み付けたロータコア8に、セグメント永久磁石9を周方向に配列して埋設した磁石埋込型のロータで、その磁極配列に対応してロータコア8に形成した凹溝状の磁石スロット8aに、永久磁石9と軟磁性体の磁石抑え部材15を積層して嵌入配置したものにおいて、磁石スロット8aの凹溝幅を永久磁石,磁石抑え部材より一回り大に設定し、かつその開口端部には磁石抑え部材15と間隙を隔てて対向するスペーサ係合段部8bを軸方向に沿って形成した上で、該スペーサ係合段部8bと磁石抑え部材15の間に非磁性金属(銅)のパイプ内部を非磁性固体(ハンダ)17を満たしたパイプ状スペーサ16を嵌挿して永久磁石9,磁石抑え部材17の遠心荷重を担持する。
【選択図】図1
Description
前記磁石スロットの開口端部には前記磁石抑え部材と間隙を隔てて対向するスペーサ係合段部を軸方向に沿って形成した上で、該スペーサ係合段部と磁石抑え部材との間に嵌挿した非磁性金属になるパイプ状のスペーサを介して永久磁石,磁石抑え部材に加わる遠心力荷重を支えるようにし(請求項1)、具体的には次記のような態様で構成する。
(1)前記のロータコア,および磁石抑え部材を電磁鋼板の積層体で構成する(請求項2)。
(2)前記磁石スロットの凹溝幅を永久磁石,磁石抑え部材より一回り大に設定する(請求項3)。
(3)前記ロータコアと磁石抑え部材との間に介挿したパイプ状スペーサの内部を非磁性の固体で満たす(請求項4)。
(3)前項(3)において、パイプ状スペーサの材質が銅、該スペーサの内部を満たした非磁性の固体がハンダである(請求項5)。
第1の工程では永久磁石に磁石抑え部材をd軸方向に重ね合わせた上で、この積層体をロータコアの磁石スロット内に嵌入し、続く第2の工程で磁石スロットの開口端部に形成したスペーサ係合段部と磁石抑え部材との間に非磁性金属のパイプ状スペーサを軸方向に嵌挿する。次に、第3の工程でロータコアのシャフト貫通穴にロータシャフトを圧入してロータコアを「しまりばめ」した後、第4の工程でパイプ状スペーサの内部を非磁性の固体で満たす(請求項6)。
(1)ロータの組立状態では、ロータコアの磁石スロット(凹溝)に収容した永久磁石,および磁石抑え部材の積層体を、磁石スロットの開口端部に沿って軸方向に形成したスペーサ係合段部と磁石抑え部材との間の間隙に嵌挿した非磁性金属のパイプ状スペーサを介して永久磁石,磁石抑え部材の遠心荷重をその軸方向の全長域で担持することができる。
(2)ここで、ロータに外周部に形成した凹溝状の磁石スロットについて、その周方向の溝幅を永久磁石,磁石抑え部材より一回り大に設定しておくことにより、ロータの組立時には永久磁石と磁石抑え部材の積層体をロータのd軸方向から容易に挿入することができて組立作業性の簡易化が図れる。
(3)また、ロータの組立方法において、ロータコアに形成した凹溝状の磁石スロットに永久磁石,磁石抑え部材を収容し、次いで磁石スロットの凹溝開口端の側縁に沿って形成したスペーサ係合段部と間隙を隔てて対峙する磁石抑え部材との間に非磁性のパイプ状スペーサを軸方向に嵌挿した組立状態で、次にロータコアの中心部に穿設したシャフト挿通孔にロータシャフトを圧入(ないし焼き嵌め)して「しまりばめ」すると、「しまりばめ」荷重を受けてロータコアが僅かに変形(圧入膨れ)してパイプ状スペーサを嵌挿した部分の隙間が圧縮され、この変形を受けてスペーサのパイプが僅かに押し潰されたかたちで磁石スロットと磁石抑え部材との間に遊び隙間を残さずに密着状態に挟み込まれる。そして、この組立段階でパイプの内部にハンダ等の非磁性固体を満たすことにより、パイプ状のスペーサが中実体となって永久磁石,磁石抑え材の全長域に作用する遠心荷重をロータコアで確実に支えることができる。
(4)さらに、ロータのコア本体,および磁石抑え部材を電磁鋼板の積層体で構成することにより、コア本体と磁石スロットの張り出し箇所を鋳鉄系の磁性体で一体に構成した構造(特許文献1)と比べて、ロータコアの鉄損を低めて高トルク,大出力のモータを小型コンパクトに構成できる。
すなわち、永久磁石の配列に合わせてロータコア8の外周部には軸方向に延在する凹溝状の磁石スロット8aを形成し、該磁石スロット8aの凹溝内には永久磁石9,および軟磁性体の磁石抑え部材15をd軸方向に積層して嵌入配置されている。
また、磁石スロット8aの凹溝内の側壁には永久磁石9の左右側面に細隙を隔てて対峙する突起部8c(図1参照)が形成されているので、回転電機の運転時に永久磁石9がトルク荷重を受けて定位置から周方向にずれ動いてd軸が変位するのを防ぐことができる。
まず、第1の工程では永久磁石9に磁石抑え部材15をd軸方向に重ね合わせて一体化した上で、この積層体をロータコア8の磁石スロット8aに挿入する(図3参照)。この際に、磁石スロット8aの溝幅Aを永久磁石9,磁石抑え部材15の横幅Bよりも一回り大きく(A>B)設定しておくことで、永久磁石9と磁石抑え部材15の積層体をロータコア8のd軸方向から挿入することが可能であり、特にロータコア8,永久磁石9の軸長が大である場合でも、ラジアル方向から作業性よく容易に嵌入できる。また、永久磁石9(例えば、ネオジウム磁石)は脆くて機械強度が低いが、前記のように永久磁石9に磁石抑え部材15をあらかじめ接着して一体化しておけば、ロータコア9に組み込む際には磁石抑え部材15を治具で把持して磁石スロット8aへの嵌入作業を安全に行える。
7 ロータ組立体
8 ロータコア
8a 磁石スロット
8b スペーサ係合段部
9 永久磁石
12 ロータシャフト
15 磁石抑え部材
15a 肩部
16 非磁性のパイプ状スペーサ
17 非磁性固体
Claims (6)
- ロータシャフトに組み付けたロータコアに、複数のセグメント永久磁石を周方向に配列して埋設した磁石埋込型永久磁石回転電機のロータであり、その磁極配列に対応してロータコアの外周部には軸方向に延在する凹溝状の磁石スロットを形成した上で、該磁石スロットに永久磁石,および軟磁性体の磁石抑え部材をd軸方向に積層して嵌入配置したものにおいて、
前記磁石スロットの開口端部には前記磁石抑え部材と間隙を隔てて対向するスペーサ係合段部を軸方向に沿って形成した上で、該スペーサ係合段部と磁石抑え部材との間の間隙に嵌挿した非磁性金属のパイプ状スペーサを介して永久磁石,磁石抑え部材の遠心荷重を支えるようにしたことを特徴とする磁石埋込型永久磁石回転電機のロータ。 - 請求項1に記載のロータにおいて、ロータコア,および磁石抑え部材を電磁鋼板の積層体で構成したことを特徴とする磁石埋込型永久磁石回転電機のロータ。
- 請求項1または2に記載のロータにおいて、磁石スロットの凹溝幅を永久磁石,磁石抑え部材より一回り大に設定したことを特徴とする磁石埋込型永久磁石回転電機のロータ。
- 請求項1ないし3のいずれかの項に記載のロータにおいて、ロータコアと磁石抑え部材との間に介挿したパイプ状スペーサの内部を非磁性の固体で満たしたことを特徴とする磁石埋込型永久磁石回転電機のロータ。
- 請求項4に記載のロータにおいて、パイプ状スペーサの材質が銅、該スペーサの内部を満たした非磁性の固体がハンダであることを特徴とする磁石埋込型永久磁石回転電機のロータ。
- 請求項1ないし4に記載のロータの組立方法であって、永久磁石に磁石抑え部材をd軸方向に重ね合わせた上で、この積層体をロータコアに形成した磁石スロット内に嵌入する第1の工程と、磁石スロットの開口端側部に形成したスペーサ係合段部と磁石抑え部材との間に非磁性金属のパイプ状スペーサを軸方向に嵌挿する第2の工程と、ロータコアの軸中心部に穿設したシャフト挿通孔にロータシャフトを圧入して「しまりばめ」する第3の工程と、その後にパイプ状スペーサの内部を非磁性の固体で満たす第4の工程からなる磁石埋込型永久磁石回転電機のロータ組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012098689A JP5995057B2 (ja) | 2012-04-24 | 2012-04-24 | 磁石埋込型永久磁石回転電機のロータおよびその組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012098689A JP5995057B2 (ja) | 2012-04-24 | 2012-04-24 | 磁石埋込型永久磁石回転電機のロータおよびその組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013229955A true JP2013229955A (ja) | 2013-11-07 |
JP5995057B2 JP5995057B2 (ja) | 2016-09-21 |
Family
ID=49677098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012098689A Expired - Fee Related JP5995057B2 (ja) | 2012-04-24 | 2012-04-24 | 磁石埋込型永久磁石回転電機のロータおよびその組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5995057B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015189938A1 (ja) * | 2014-06-11 | 2015-12-17 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石埋込型電動機 |
CN112467908A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-09 | 安徽美芝精密制造有限公司 | 转子冲片、转子、电机、压缩机和制冷设备 |
CN112671185A (zh) * | 2020-12-15 | 2021-04-16 | 成都皮克电源有限公司 | 一种稀土永磁发电机转子卡式装配方法 |
CN113991949A (zh) * | 2020-07-27 | 2022-01-28 | 丰田自动车株式会社 | 转子的组装方法及转子组装装置的控制装置 |
US11336137B2 (en) | 2016-01-14 | 2022-05-17 | Advanced Electric Machines Group Limited | Rotor assembly |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58195462A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-11-14 | ジヨン・ア−サ−・ノタラス | マグネト発電機のロ−タ−集成装置 |
JP2006029321A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Samsung Kwangju Electronics Co Ltd | 回転子及びこれを備えた圧縮機 |
JP2011172359A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Nippon Steel Corp | 分割型回転子及び電動機 |
-
2012
- 2012-04-24 JP JP2012098689A patent/JP5995057B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58195462A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-11-14 | ジヨン・ア−サ−・ノタラス | マグネト発電機のロ−タ−集成装置 |
JP2006029321A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Samsung Kwangju Electronics Co Ltd | 回転子及びこれを備えた圧縮機 |
JP2011172359A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Nippon Steel Corp | 分割型回転子及び電動機 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015189938A1 (ja) * | 2014-06-11 | 2015-12-17 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石埋込型電動機 |
CN106165255A (zh) * | 2014-06-11 | 2016-11-23 | 三菱电机株式会社 | 永久磁铁嵌入式电动机 |
JPWO2015189938A1 (ja) * | 2014-06-11 | 2017-04-20 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石埋込型電動機 |
CN106165255B (zh) * | 2014-06-11 | 2018-09-04 | 三菱电机株式会社 | 永久磁铁嵌入式电动机 |
US10348144B2 (en) | 2014-06-11 | 2019-07-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Permanent-magnet-embedded motor |
US11336137B2 (en) | 2016-01-14 | 2022-05-17 | Advanced Electric Machines Group Limited | Rotor assembly |
EP3403315B1 (en) * | 2016-01-14 | 2022-12-28 | Advanced Electric Machines Group Limited | Rotor assembly |
CN113991949A (zh) * | 2020-07-27 | 2022-01-28 | 丰田自动车株式会社 | 转子的组装方法及转子组装装置的控制装置 |
CN113991949B (zh) * | 2020-07-27 | 2024-02-02 | 丰田自动车株式会社 | 转子的组装方法及转子组装装置的控制装置 |
CN112467908A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-09 | 安徽美芝精密制造有限公司 | 转子冲片、转子、电机、压缩机和制冷设备 |
CN112671185A (zh) * | 2020-12-15 | 2021-04-16 | 成都皮克电源有限公司 | 一种稀土永磁发电机转子卡式装配方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5995057B2 (ja) | 2016-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10320249B2 (en) | Permanent magnet rotating electric machine and method for manufacturing same | |
JP4608967B2 (ja) | ディスク型回転電機のロータ構造およびロータ製造方法 | |
EP2403117B1 (en) | Turntable for permanent magnet rotating machine and permanent magnet rotating machine fabrication method | |
US10381890B2 (en) | Axial-gap rotating electric machine | |
US10050481B2 (en) | Permanent magnet type motor and method for manufacturing permanent magnet type motor | |
CN108370178B (zh) | 轴向间隙型旋转电机及其制造方法 | |
WO2011114594A1 (ja) | 永久磁石形回転電機 | |
WO2014034344A1 (ja) | 回転電機 | |
JP5995057B2 (ja) | 磁石埋込型永久磁石回転電機のロータおよびその組立方法 | |
JP2012125000A (ja) | エンドプレートおよびこれを用いた回転電機のロータ | |
JP2009077469A (ja) | 埋込磁石型モータとその製造方法 | |
JP2009219314A (ja) | 回転電機の回転子及びその製造方法 | |
JP2009195088A (ja) | 回転電機及びその製造方法 | |
JP2014187828A (ja) | モータ用ロータ、ブラシレスモータ及びモータ用ロータの製造方法 | |
JP2014054047A (ja) | ブラシレスモータ | |
US20220149683A1 (en) | Rotary motor and manufacturing method for rotor | |
JP2014212589A (ja) | 回転電機 | |
JP2010119192A (ja) | 永久磁石形モータ | |
JP2013042596A (ja) | 永久磁石型回転電機およびその製造方法 | |
EP1953901A1 (en) | Motor and device using the same | |
JP2013223407A (ja) | 磁石埋込型永久磁石回転電機のロータ | |
JP6871378B2 (ja) | 回転電機 | |
JP5582383B2 (ja) | 磁石埋め込み型回転子 | |
JPH11355987A (ja) | 回転電機用ロータ構造 | |
JP2011041446A (ja) | ロータコアの製造方法、該製造方法により製造されたロータコア、該ロータコアを有する埋込磁石型回転電機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150316 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20151005 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20151005 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160728 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5995057 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |