JP2013227799A - Shift control device of front loader work vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、フロントローダ作業車の変速制御装置に関するものである。 The present invention relates to a shift control device for a front loader work vehicle.
農業用トラクター等に装着するフロントローダは、ボンネットの左右側方にブーム支持フレームを立設し、このフレームに上下回動自在にブームを支持すると共に、同ブームの先端部にバケットを上下回動自在に支持する構成となっている。そして、支持フレームとブームとの間に介装したブーム昇降用の油圧シリンダのピストン伸縮でブームを上下回動する構成とし、ブームとの間に介装したバケット回動用の油圧シリンダのピストン伸縮でバケットを上下に回動する構成としている。 A front loader to be mounted on an agricultural tractor, etc. has a boom support frame standing on the left and right sides of the bonnet. The boom is supported on this frame so that it can be pivoted up and down, and a bucket is pivoted up and down at the tip of the boom. It is configured to support freely. Then, the boom is moved up and down by the expansion and contraction of the boom lifting hydraulic cylinder interposed between the support frame and the boom, and the bucket rotation hydraulic cylinder piston extending and retracting between the support frame and the boom. The bucket is configured to rotate up and down.
フロントローダ作業車のバケットで土砂を掬い上げて運搬移動する際には、バケットから土砂が零れ落ちないように、走行速度を調整する変速操作具を低速走行に調整して走行しなければならない。 When carrying and transporting the earth and sand with the bucket of the front loader work vehicle, it is necessary to adjust the speed change operation tool for adjusting the traveling speed to low speed so that the earth and sand do not fall from the bucket.
本発明では、変速操作具で走行速度を低速から高速まで変速するフロントローダ作業車において、バケットに土砂を積み込んで移動する作業を行う際に、変速操作具の操作を調整しなくても走行速度を自動的に調整して安全に効率よく作業を行えるようにすることを課題とする。 In the present invention, in a front loader working vehicle that shifts the traveling speed from a low speed to a high speed with a speed change operation tool, the travel speed is adjusted without adjusting the operation of the speed change operation tool when carrying out the work of loading and moving earth and sand in the bucket. It is an object to make it possible to adjust automatically to be able to work safely and efficiently.
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。 The problems of the present invention are solved by the following technical means.
請求項1に記載の発明は、バケット75で掬い上げる土砂の荷重を検出するバケット荷重センサ66を設け、該バケット荷重センサ66が所定以上の荷重を検出すると、変速操作具18で変速出来る最高速度を低下するように制御したことを特徴とするフロントローダ作業車の変速制御装置とする。
According to the first aspect of the present invention, a
この構成で、多くの土砂をバケット75で掬い上げて移動しようと変速操作具18を急に高速側へ操作することが有っても、バケット荷重センサ66がバケット75内の土砂量が多くて重いことを検出した場合には最高走行速度が制限されるので、高速走行で機体が揺れてバケット75から土砂が零れることなく安全で、バケット75内に土砂が少なく軽い場合には規制されない変速操作具の最高速度で移動して効率よく作業を行える。
With this configuration, even if the shifting operation tool 18 is suddenly operated to the high speed side in order to move a lot of earth and sand with the
請求項2に記載の発明は、バケット75で掬い上げる土砂の荷重を検出するバケット荷重センサ66を設け、該バケット荷重センサ66が所定以上の荷重を検出すると、変速操作具18の変速操作で加速される走行速度の増速率を低く制御したことを特徴とするフロントローダ作業車の変速制御装置とする。
The invention according to
この構成で、多くの土砂をバケット75で掬い上げて移動しようと変速操作具18を高速側に変速操作することが有っても、バケット荷重センサ66がバケット75内の土砂量が多くて重いことを検出した場合には走行速度の増速率が低く制限されるので、機体が急加速で揺れてバケット75から土砂が零れることなく安全で、バケット75内に土砂が少なく軽い場合には規制されない走行速度の増速率で移動して効率よく作業を行える。
With this configuration, even if there is a case where the shifting operation tool 18 is shifted to a high speed side in order to move a lot of earth and sand with the
請求項3に記載の発明は、機体から前方へ張出すブーム(77)をブーム昇降シリンダ(78)で昇降し、前記ブーム(77)の先端に枢支するバケット(75)をバケット回動シリンダ(79)で上下回動する構成とし、ブーム昇降シリンダ(78)の油圧を検出するブーム油圧センサをバケット荷重センサ(66)としたことを特徴とする請求項1或いは請求項2のどちらか1項に記載のフロントローダ作業車の変速制御装置とする。 According to a third aspect of the present invention, a boom (77) projecting forward from the fuselage is lifted and lowered by a boom lifting cylinder (78), and a bucket (75) pivotally supported at the tip of the boom (77) is moved to a bucket rotating cylinder. The boom hydraulic sensor for detecting the hydraulic pressure of the boom elevating cylinder (78) is a bucket load sensor (66). The shift control device for a front loader work vehicle described in the above section.
この構成で、バケット75に加わる荷重をブーム油圧センサ66で直接正確に検出して最高走行速度或いは走行速度の増速率を制御できる。
With this configuration, the load applied to the
請求項4に記載の発明は、バケット回動シリンダ79でバケット75を上方へ回動した後のブーム昇降シリンダ78の油圧をバケット荷重として制御することを特徴とする請求項3に記載のフロントローダ作業車の変速制御装置とする。
The invention according to
この構成で、バケット75で土砂を掘り進む場合の荷重をバケット75内に掬い込んだ土砂の重量とすることなく、バケット75内の土砂の重量を正確に検出して走行速度を制御できる。
With this configuration, the traveling speed can be controlled by accurately detecting the weight of the earth and sand in the
請求項1に記載の発明で、多くの土砂をバケット75で掬い上げて移動しようと変速操作具18を急に高速側へ操作することが有っても、バケット荷重センサ66がバケット75内の土砂量が多くて重いことを検出した場合には最高走行速度が制限されるので、高速走行で機体が揺れてバケット75から土砂が零れることなく安全で、バケット75内に土砂が少なく軽い場合には規制されない変速操作具の最高速度で移動して効率よく作業を行える。
According to the first aspect of the present invention, even if the shifting operation tool 18 is suddenly operated to the high speed side in order to move a large amount of earth and sand with the
請求項2に記載の発明で、多くの土砂をバケット75で掬い上げて移動しようと変速操作具18を高速側に変速操作することが有っても、バケット荷重センサ66がバケット75内の土砂量が多くて重いことを検出した場合には走行速度の増速率が低く制限されるので、機体が急加速で揺れてバケット75から土砂が零れることなく安全で、バケット75内に土砂が少なく軽い場合には規制されない走行速度の増速率で移動して効率よく作業を行える。
According to the second aspect of the present invention, the
請求項3に記載の発明で、バケット75に加わる荷重をブーム油圧センサ66で直接正確に検出して最高走行速度或いは走行速度の増速率を制御できる。
According to the third aspect of the present invention, the load applied to the
請求項4に記載の発明で、バケット75で土砂を掘り進む場合の荷重をバケット75内に掬い込んだ土砂の重量とすることなく、バケット75内の土砂の重量を正確に検出して走行速度を制御できる。
In the invention according to
フロントローダ作業車の一例としてトラクター1の機体の前部にフロントローダ69を装着した実施例を以下に説明する。
As an example of the front loader working vehicle, an embodiment in which a
なお、本明細書において作業車両の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後という。 In the present specification, the left and right directions in the forward direction of the work vehicle are referred to as left and right, respectively, the forward direction is referred to as front, and the reverse direction is referred to as rear.
トラクター1は、図1と図2に示す如く、機体の前後部に左右一対の前輪2,2と左右一対の後輪3,3を備え、機体前部のボンネット39内に搭載したエンジン5の回転動力をトランスミッションケース8内のHST21と副変速装置22によって適宜減速して、これら前輪2,2と後輪3,3に伝えるように構成している。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
機体中央であってキャビン4内のハンドルポスト6にはステアリングハンドル7が設けられ、その後方にはシート9が設けられている。ステアリングハンドル7の下方には、機体の進行方向を前後方向に切り換える前後進レバー10が設けられている。この前後進レバー10を前側に倒すと機体は前進し、後側へ倒すと後進する構成である。
A
また、ハンドルポスト6を挟んで前後進レバー10の反対側にはエンジン回転数を調節するアクセルレバー11が設けられ、またステップフロア13の右前コーナー部には、走行速度を調節するアクセルペダル(本発明でいう「変速操作具」に相当する)18と、左右の後輪3,3にブレーキを作動させる左右のブレーキペダル19R,19Lが設けられている。なお、一定速度で走行するオートクルーズ走行を行っている場合に、ブレーキペダル19R,19Lを踏み込むとオートクルーズ走行が解除される。
An accelerator lever 11 for adjusting the engine speed is provided on the opposite side of the forward /
また、前記シート9の側方には、フロントローダ69のブーム77を上下回動操作、及びバケット75を上下回動操作する十字レバー41(図4参照)を設けている。
Further, on the side of the
フロントローダ69は、トラクター1の機体前部に装着するもので、トラクター1のボンネット39の左右両側方に、ローダ装着ブラケット74を車体フレーム73に取り付け、ローダ装着ブラケット74の後部にブーム支持フレーム76を立設し、このブーム支持フレーム76の上端部に前方へ伸びるブーム77を第一横軸82で上下回動自在に取り付けている。このブーム77と前記ブーム支持フレーム76との間には、昇降用アクチュエータとなるブーム昇降シリンダ78を介装し、このブーム昇降シリンダ78のピストンの伸縮操作により前記ブーム77を上下回動する構成となっている。
The
また前記ブーム77の先端部には、バケット75を第二横軸83で上下回動自在に取り付けると共に、同バケット75と前記ブーム77との間に、バケット回動用アクチュエータとなるバケット回動シリンダ79をリンク80,81を介して装着し、このバケット回動シリンダ79のピストンの伸縮操作によりバケット75を上下に回動する構成としている。
A
さらに、ステップフロア13上のシート9側で右側に緊急停止ペダル70を設け、同じくシート9側で左側にデフロックレバー71とパーキングレバー72を設ける。緊急停止ペダル70を使用すると、エンジン5を停止して急停車するので、ブレーキペダル19R,19Lを使用するよりも急停止出来るが、さらに、HST21を中立に戻すようにすれば停止距離を短く出来る。その停止方法を切り換えるスイッチを緊急停止ペダル70の近くに設けると良い。また、パーキングレバー72を引いてブレーキを利かせると、駐車停止すると共にオートクルーズ走行を解除する。
Further, an
なお、前記の緊急停止ペダル70をブレーキペダル19R,19Lに併設しても良い。
The
前記アクセルペダル18は、HST21の変速と共にエンジン5の回転を変更制御するが、HST21の変速用ペダルとエンジン5の変速用ペダルを別にして並設し、HST21の変速とエンジン5の回転変更を使い分けたり、変速用ペダルを離して戻してもエンジン5の回転を一定に維持したり、一体に連結してHST21の変速とエンジン5の変速を連動したり出来るようにしても良い。 The accelerator pedal 18 controls the change of the rotation of the engine 5 together with the shift of the HST 21. However, the shift pedal of the HST 21 and the shift pedal of the engine 5 are separately provided in parallel to change the shift of the HST 21 and change the rotation of the engine 5. It may be possible to maintain the rotation of the engine 5 constant even if it is properly used, or when the shifting pedal is released and returned, or to be linked together so that the shifting of the HST 21 and the shifting of the engine 5 can be linked.
なお、ブレーキペダル19R,19Lに並べてトランスミッションケース8内のクラッチを切るクラッチペダルを設けても良い。
In addition, you may provide the clutch pedal which cut | disconnects the clutch in the
前記アクセルペダル18とブレーキペダル19R,19Lは、ハンドルポスト6の右側で立設しているが、ハンドルポスト6を横切る横枢支軸を設け、その横枢支軸に基部を枢支して、ハンドルポスト6の右側にブレーキペダル19R,19Lとアクセルペダル18を並設しても良く、ハンドルポスト6の右側にアクセルペダル18を、左側にブレーキペダル19R,19Lを分配して配置しても良い。
The accelerator pedal 18 and the
アクセルペダル18は、前進用アクセルペダルと後進用アクセルペダルに分割して並設しても良い。その際に、ブレーキペダル19R,19Lの左側或いは右側にクラッチペダルを設ける構成にしても良い。
The accelerator pedal 18 may be divided into a forward accelerator pedal and a reverse accelerator pedal. At that time, a clutch pedal may be provided on the left or right side of the
アクセルペダル18のHST21との連動部に、踏込み荷重を調整するダンパを設けたり、アクセルペダル18の位置を左右に変更可能にしたりしても良い。 A damper that adjusts the stepping load may be provided at the interlocking portion of the accelerator pedal 18 with the HST 21, or the position of the accelerator pedal 18 may be changed to the left and right.
ハンドルポスト6上部のステアリングハンドル7の前側にメータパネル16が設けられて、走行速度等の機体状況が表示され、その右下部にエンジン回転設定ダイヤル14が設けられ、エンジン5の最高回転数を設定出来る。メータパネル16には、レスポンス設定ダイヤル55の操作量や最高速設定ダイヤル54の操作量を表示したり、オートクルーズ時のエンジン回転数を表示したりするようにしても良い。
A
また、シート9の左前側部の変速パネル87には、低速、中速、高速及び中立のいずれかの位置を選択できる副変速レバー15を設け、その後方にPTO変速レバー12を設けている。
Further, the
シート9の右側部サーボパネル91には、最高速設定ダイヤル54とレスポンス設定ダイヤル55とオートクルーズセットスイッチ56を設けている。最高速設定ダイヤル54で設定される駆動電流値は、後述する調整モードで記憶した制御データに基づいて決定し、図6の如く、回動範囲で90%を真横位置にして50%から100%まで均等に設定する。
The right-
この最高速設定ダイヤル54での100%は、可変容量モータ21bが低速或いは高速での最高速度を意味し、全自動変速スイッチ67をオンして制御する場合には、最高速設定ダイヤル54での最高速設定は無視される。
100% with the maximum
オートクルーズセットスイッチ56をオンすると、走行中の速度が維持されて一定速度で走行するようになり、圃場での播種作業や平坦路での移動走行時に使用する。
When the auto cruise set
なお、オートクルーズ走行を解除するには、ブレーキペダル19R,19Lの踏み込みやアクセルペダル18の再踏み込みやオートクルーズセットスイッチ56の再オン操作を行うが、このオートクルーズ解除感度を調整するオートクルーズ解除感度調整スイッチをオートクルーズセットスイッチ56の近くに設けても良い。
To cancel the auto-cruise running, the
また、前記オートクルーズ解除操作でもオートクルーズが解除されなくして、オートクルーズをオン・オフするオートクルーズ切換スイッチを設けても良い。 Further, an auto cruise switching switch for turning on / off the auto cruise may be provided so that the auto cruise is not canceled even in the auto cruise cancel operation.
なお、オートクルーズの切り換えは、スイッチでなく、シート9の近くに前後回動してオン・オフするオートクルーズ切換レバーの構成にしても良い。その際に、オートクルーズ切換レバーをオフ側からさらに深く回動すると緊急停止するようにしても良い。
The automatic cruise switching may be configured not by a switch but by an automatic cruise switching lever that is turned on and off by rotating back and forth near the
また、シート9に操縦者が着座していることを感知するセンサを設け、オートクルーズ中に操縦者が立ち上がってシート9から離れたことを検出するとエンジン5を停止するようにして安全を図っても良い。
In addition, a sensor for detecting that the operator is seated on the
前記最高速設定ダイヤル54とレスポンス設定ダイヤル55とオートクルーズセットスイッチ56は、図8に示す如く、ステアリングハンドル7の後部に設けるステアリングコラム85に並べても設けても良い。
The maximum
また、図9に示す如く、変速パネル87の左側面に並べても設けても良く、図10に示す如く、右後輪3のフェンダー88の前側面に並べても設けても良く、図11示す如く、シート9のシート支持フレーム89の前側面に並べても設けても良く、図12に示す如く、シート9の肘掛90に並べて設けても良い。
Further, as shown in FIG. 9, it may be provided on the left side of the
図3は、動力伝動ブロック図で、エンジン5の出力軸の回転がトランスミッションケース8内のダンパ20とHST21と副変速部22を介してデフケース23の後輪駆動軸27に伝動し、後輪3,3を駆動する。HST21は可変容量ポンプ21aと可変容量モータ21bで構成されて、可変容量ポンプ21aの斜板を回動すると正転高速から停止を経て逆転高速まで変速し、可変容量モータ21bの斜板を回動すると高速と低速の二段に変速し、後述する走行系ECU50で可変容量ポンプ21aの斜板と可変容量モータ21bの斜板を適宜に回動制御することで変速する。また、副変速部22はギヤ変速によって、高・中・低の三段階に変速する。
FIG. 3 is a power transmission block diagram, in which the rotation of the output shaft of the engine 5 is transmitted to the rear wheel drive shaft 27 of the differential case 23 via the damper 20 in the
なお、図示を省略するが、トランスミッションケース8内で駆動力を分岐して前輪2,2も駆動するようにする。
Although not shown, the driving force is branched in the
HST21の出力軸の回転が回転センサギヤ24の回転としてHST出力軸センサ25で検出され、副変速部22の出力軸回転が後輪駆動軸27の回転数として後車軸回転センサ26で検出される。HST出力軸センサ25と後車軸回転センサ26は、センサギヤの所定歯数を検出する時間で算出しているので、低速では1歯数とし高速では3歯数とすることで高速での回転数を正確に検出し停止を素早く検出出来る。
The rotation of the output shaft of the HST 21 is detected by the HST output shaft sensor 25 as the rotation of the rotation sensor gear 24, and the output shaft rotation of the auxiliary transmission unit 22 is detected by the rear
図4は、トラクター各部の作動を制御する自動制御の制御ブロック図で、エンジンEの出力を制御するエンジンECU29とフロントローダ69を制御するフロントローダECU40と前輪2と後輪3の回転を制御して走行速度を制御する走行系ECU50とで構成し、CAN通信で制御信号の交信を行っている。
FIG. 4 is a control block diagram of automatic control for controlling the operation of each part of the tractor. The
エンジンECU29への制御データの入力は、ブースト圧力センサ30からのブースト圧力と、ブースト圧補正制御スイッチ36からの補正信号と、エンジン排気温度センサ31からの排気温度と、エンジン回転センサ32からのエンジン出力軸の回転数と、エンジンオイル圧力センサ33からのオイル圧力と、エンジン水温センサ34からのラジエータ水温と、レール圧センサ35からのコモンレールの燃料圧力と、アクセルセンサ28のアクセルペダル18の踏込み角度及びエンジン回転設定ダイヤル14の設定エンジン最高回転数等で、エンジンECU29からの制御出力は、燃料高圧ポンプ37へのレール圧と、高圧インジェクタ38への噴射信号である。
Input of control data to the
なお、ブースト圧補正制御スイッチ36は、ブースト圧が低い場合にアクセルレバー11の回動があると燃料噴射量を徐々に増加する制御をオン・オフする。
The boost pressure
フロントローダECU40への制御データの入力は、バケット75の昇降と上下回動を行う十字レバー41の操作信号と、ブーム77を昇降するブーム昇降シリンダ78の油圧を検出するブーム油圧センサ66の油圧と、バケット回動シリンダ79の油圧を検出するバケット油圧センサ48の油圧で、フロントローダECU40からの制御出力は、ブーム昇降シリンダ78の上昇sol(ソレノイド)45と下降sol(ソレノイド)46への上昇或いは下降信号と、バケット回動シリンダ79のバケット回動sol(ソレノイド)47への上下回動信号である。
Input of control data to the
走行系ECU50への制御データの入力は、HST出力軸センサ25のHST21の出力軸回転数と、後車軸回転センサ26の後輪駆動軸27の回転数と、最高速設定ダイヤル54の設定最高速と、レスポンス設定ダイヤル55の設定レスポンスと、オートクルーズセットスイッチ56のオン・オフ信号と、前後進レバー10の前後進レバー操作位置センサ64の操作位置と、副変速レバー15の副変速レバー操作位置センサ57の操作位置と、アクセルペダル18の踏込み位置を検出するアクセルペダルセンサ58の踏込み信号と、アクセルレバー11に設けるアクセルセンサ59のエンジン回転設定信号と、油温センサ60のトランスミッションケース8内オイル温度と、ブレーキペダル操作検出センサ61のブレーキペダル踏み込み信号と、加速度検出センサ52の走行加速度、エンジン5のエンジン回転センサ32のエンジン回転数と、全自動変速スイッチ67のオン・オフ信号と、油圧モータ変速スイッチ68のオン・オフ信号と、左ブレーキセンサ19LSの左ブレーキ踏込み信号と、右ブレーキセンサ19RSの右ブレーキ踏込み信号等で、走行系ECU50からの制御出力は、ポンプ斜板ソレノイド62への斜板角出力信号と、モータ斜板ソレノイド63への斜板角出力信号と警報ブザー51への警報信号等である。
Input of control data to the
全自動変速スイッチ67をオンすると、可変容量ポンプ21aと可変容量モータ21bが共に変速される状態になり、油圧モータ変速スイッチ68をオフすると、可変容量モータ21bの変速を行わないようにする。
When the fully
走行速度や変速位置やエンジン水温その他のデータがステアリングハンドル7の前に設けるメータパネル16と操作パネル65に表示される。
The traveling speed, the shift position, the engine water temperature, and other data are displayed on the
図5は、HST21のトラニオン軸を回動する油圧シリンダを制御するポンプ斜板ソレノイド62とモータ斜板ソレノイド63に付与する駆動電流値とHST出力軸センサ25が検出するHST出力軸回転数の関係を測定した駆動電流値とHST出力軸回転数の測定データで、設計では実線で示す設計変化線Aを変動する想定であるが、HST21や機体毎の特性によって実際の測定データは変速幅Bと最大回転数幅Cの変動が有る。この機体毎に異なる駆動電流値とHST出力軸回転数の測定データを制御データとして走行系ECU50に記憶するのである。
FIG. 5 shows the relationship between the drive current value applied to the pump swash plate solenoid 62 and the motor swash plate solenoid 63 for controlling the hydraulic cylinder that rotates the trunnion shaft of the HST 21 and the HST output shaft rotational speed detected by the HST output shaft sensor 25. In the design, it is assumed that the design change line A indicated by the solid line fluctuates in the design, but the actual measurement data depends on the characteristics of the HST 21 and each body, and the actual measurement data is the shift width B. There is a variation in the maximum rotational speed width C. The drive current value and the measurement data of the HST output shaft rotational speed which are different for each aircraft are stored in the traveling
調整モードは、トラクター1の組み立てが終って最終調整時に、副変速レバー15を中立にしてHST21以降の駆動を断って走行負荷の加わらない状態で行われる。
The adjustment mode is performed in a state where the assembly of the
まず、前進側の測定で、増速時のデータとして、駆動電流をHST21が回転しない程度のゼロ付近から最大回転数Jを得るに充分な最大駆動電流値Dまで変化させてHST21の出力軸回転数を測定して回転開始の駆動開始電流値Fと最大駆動電流Dの90%の最大付近駆動電流値Eでの増速最大付近回転数Hを制御データとして走行系ECU50に記憶する。
First, in the measurement on the forward side, as the data at the time of acceleration, the drive current is changed from near zero where the HST 21 does not rotate to the maximum drive current value D sufficient to obtain the maximum rotational speed J, and the output shaft rotation of the HST 21 The number of rotations is measured, and the driving start current value F at the start of rotation and the maximum acceleration speed H near the maximum driving current value E of 90% of the maximum driving current D are stored in the traveling
また、減速時のデータとして、駆動電流を最大駆動電流値Dからゼロ付近まで変化させて減速最大付近回転数Iと駆動停止電流値Gを制御データとして走行系ECU50に記憶する。この駆動停止電流値Gは、実際にトラクター1を走行させて計測することで、正確な値を検出出来る。
Further, as data at the time of deceleration, the drive current is changed from the maximum drive current value D to near zero, and the maximum deceleration near rotation speed I and the drive stop current value G are stored in the traveling
後進側も前記と同様にして、減速側の制御データが走行系ECU50に記憶される。
Similarly to the above, on the reverse side, the deceleration side control data is stored in the traveling
なお、駆動電流を付与してHST21の回転が出るには僅かのタイムラグがあるために前記駆動電流の付与から所定時間経過後の回転数を制御データとする。 It should be noted that since there is a slight time lag for the drive current to be applied and the HST 21 to rotate, the rotation speed after a predetermined time has elapsed from the application of the drive current is used as control data.
アクセルペダル18の踏込み深さによるHST21の回転数は、前記増速側の駆動開始電流値Fと増速最大付近回転数H及び減速側の減速最大付近回転数Iと駆動停止電流値Gを用いて演算した制御変化率から算出する駆動電流値をポンプ斜板ソレノイド62とモータ斜板ソレノイド63に付与することで行う。 The rotation speed of the HST 21 depending on the depression depth of the accelerator pedal 18 uses the speed increase side drive start current value F, the speed increase maximum vicinity speed H, the speed reduction maximum vicinity speed I, and the drive stop current value G. The drive current value calculated from the calculated control change rate is applied to the pump swash plate solenoid 62 and the motor swash plate solenoid 63.
図7に示す如く、アクセルペダル18の踏込み開始範囲に出力を禁止するHST中立領域を設け、このHST中立領域終端の増速開始位置で前記の駆動開始電流値Fを出力するように走行系ECU50で制御する。アクセルペダル18を増速開始位置から踏み込むと駆動電流をHST21の回転ゼロから増速最大付近回転数Hまで直線的に変化(比例変化)するように駆動電流値を急激に増加させる。また、アクセルペダル18の最大踏込み位置には最大維持余裕角度を設けて、最大駆動電流値で最大回転数Jを出力するようにする。
As shown in FIG. 7, an HST neutral region in which output is prohibited is provided in the depression start range of the accelerator pedal 18, and the
最大回転数Jは、エンジン回転数規制で決まるが、油温センサ60が所定温度以上を検出した場合には、最大駆動電流値Dを最高速設定ダイヤル54で設定した電流値の範囲と最大付近駆動電流値Eの低い方の規制駆動電流値まで低くすることでさらなるオイル温度の上昇を抑える。駆動電流の復帰は所定温度よりも低くしてハンチンの発生を防ぐ。
The maximum speed J is determined by the engine speed regulation. However, when the
規制駆動電流値は、前記制御変化率から算出する駆動電流値によって決定する。 The regulated drive current value is determined by the drive current value calculated from the control change rate.
アクセルペダル18の踏込みを止めてHST21の駆動を中止した場合には、駆動していた前進或いは後進の駆動電流を停止して所定時間経過後に、逆方向の駆動開始電流値Fよりやや大きな駆動電流を短時間(数10msec)付与して、トラニオン軸が正規位置に戻るのを待って中立位置に戻すようにする。 When the depression of the accelerator pedal 18 is stopped and the driving of the HST 21 is stopped, the driving current for driving forward or backward driving is stopped and a driving current slightly larger than the driving start current value F in the reverse direction after a predetermined time has elapsed. Is applied for a short time (several tens of milliseconds), and the trunnion shaft is returned to the neutral position after returning to the normal position.
アクセルペダル18の所定高速位置或いは所定高速位置以上への踏込みでは、踏込み速度の変化率を算出し、該変化率に応じて、エンジン負荷に無理がかからない一定変化率まで、ペダル位置対応速度までの速度の増速率を変化させる。また、アクセルペダル18の所定高速位置以上への踏込みでは、所定の速度増速率が一定時間経過すると速度増速率を低下させ、目標速度となると速度増速率を解除する。 When the accelerator pedal 18 is depressed to a predetermined high speed position or a predetermined high speed position or higher, a change rate of the depression speed is calculated, and according to the change rate, up to a constant change rate that does not overload the engine load, up to the pedal position corresponding speed. Change the speed increase rate. In addition, when the accelerator pedal 18 is stepped on beyond a predetermined high speed position, the speed acceleration rate is decreased when the predetermined speed acceleration rate elapses for a predetermined time, and the speed acceleration rate is canceled when the target speed is reached.
そして、前記で検出した最大付近駆動電流値Eと駆動開始電流値Fと駆動停止電流値Gの制御データを使用してアクセルペダル18の踏込み位置で設定走行速度が出るように、走行系ECU50からポンプ斜板ソレノイド62とモータ斜板ソレノイド63に駆動電流が出力されて、HST21のトラニオン軸の回動を制御する。
From the traveling
アクセルペダル18を最も踏み込んだ場合には、制御データに基づく駆動電流値ではなく、所定の大駆動電流値をポンプ斜板ソレノイド62とモータ斜板ソレノイド63に出力することで、機体毎に最高速が異ならないようにする。 When the accelerator pedal 18 is depressed most, a predetermined large drive current value is output to the pump swash plate solenoid 62 and the motor swash plate solenoid 63 instead of the drive current value based on the control data. Make sure they are not different.
また、駆動電流値(率)を増加しても走行速度増加量(率)が所定より低い場合は、走行負荷が大きいので、駆動電流値の増加を中断してエンストになるのを防ぐ。さらに、エンジン回転数低下が所定率より大きい場合には、駆動電流を減少させてエンストになるのを防ぎ、エンジン回転数がアイドリング回転数近くであれば駆動電流を断ってHST21をニュートラルにする。そして、その後エンジン回転数が設定回転数まで復帰する時には、所定の駆動電流まで所定の変化率でゆっくりと復帰させる。 Further, even if the drive current value (rate) is increased, if the travel speed increase amount (rate) is lower than a predetermined value, the travel load is large, so that the increase in the drive current value is interrupted to prevent an engine stall. Further, when the engine speed reduction is larger than a predetermined rate, the drive current is reduced to prevent engine stall, and when the engine speed is close to the idling speed, the drive current is turned off and the HST 21 is made neutral. After that, when the engine speed returns to the set speed, the engine speed is slowly returned to a predetermined drive current at a predetermined change rate.
なお、駆動電流値とHST出力軸回転数の測定データを用いた制御の他に、レスポンス設定ダイヤル55で増減速加速度を設定し、加速度検出センサ52が検出する機体の加速度が設定加速度になるように制御することも可能である。この加速度を用いた制御は、低速状態では加速度検出に時間がかかりすぎるために行わず、直前の加減速率で制御する。
In addition to the control using the measurement data of the drive current value and the HST output shaft rotation speed, the acceleration / deceleration acceleration is set by the
また、この加速度を用いた制御は、低速で加速度の変化が検出し難いので、別に設定する変化率ラインの駆動電流変化率で加減速を制御する。 In addition, since control using this acceleration is difficult to detect a change in acceleration at a low speed, acceleration / deceleration is controlled by a drive current change rate of a separately set change rate line.
なお、レスポンス設定ダイヤル55は、加速度制御を行うことなく、ダイヤル位置に応じた所定の駆動電流変化率で加減速を制御するようにして、減速開始時には、電流変化ご一定時間経過後の速度変化を加速度検出センサ52で検出した加速度で駆動電流を補正する。前後進切換直後の逆方向への切換(前進→後進或いは後進→前進)時の補正は、減速側での補正増減量と同等比率の増減量補正を所定の駆動電流変化率に対して行う。
The
また、エンジン5の回転速度は、エンジン回転センサ32が検出する回転数が所定回転数以上にならないように規制するが、前記最高速設定ダイヤル54での規制回転数を用いてそれより僅かに高い回転数に設定する。なお、最高速設定ダイヤル54による規制は、可変容量ポンプ21aのトラニオン軸の回動範囲を制限することで走行変速範囲を規制するようにしても良い。
Further, the rotational speed of the engine 5 is regulated so that the rotational speed detected by the engine
走行速度は、アクセルペダル18と副変速レバー15で設定するが、その変速制御を次の如く行う。
The traveling speed is set by the accelerator pedal 18 and the
まず、低速で土砂移動作業を行う場合は、副変速レバー15を「低」に設定してアクセルペダル18を徐々に踏み込みながら走行を開始する。すると、副変速レバー15の変速位置を副変速レバー操作位置センサ57で読み取り、アクセルペダル18の踏み込み深さをアクセルペダルセンサ58で読み取って走行系ECU50に入力し、ポンプ斜板ソレノイド62とモータ斜板ソレノイド63に斜板角出力信号を出力して、可変容量ポンプ21aと可変容量モータ21bを最低速からアクセルペダル18と副変速レバー15で設定した走行速度となるように変速する。
First, when the earth and sand moving work is performed at a low speed, the
副変速レバー15を「低」或いは「中」にして走行を開始する場合は、可変容量ポンプ21aを最低速から変速しながら可変容量モータ21bは最低速以外の中速等から変速しても良いが、副変速レバー15を「高」にして走行を開始する場合は、可変容量モータ21bを最低速から変速することで、急発進を防ぎ、駆動トルクの高い状態で発進するようにする。
When the
また、エンジンECU29からエンジン負荷率を走行系ECU50に入力し、エンジン負荷率が所定の負荷率より低い場合に副変速レバー15を高変速域へ切換可能にすることで、増速時のエンジン回転低下を防ぐことが出来る。
Further, the engine load factor is input from the
また、副変速レバー15を低変速域に切り換えるとエンジン5の回転を低回転にすることで、軽負荷変更によるエンジン回転上昇を防いで滑らかな変速となるようにしても良い。
Further, when the
アクセルペダルセンサ58と副変速レバー15で設定する走行速度は、後車軸回転センサ26が検出する後輪駆動軸27の回転数をフィードバックして、ポンプ斜板ソレノイド62とモータ斜板ソレノイド63に出力する斜板角出力信号を調整する。
The traveling speed set by the accelerator pedal sensor 58 and the
エンジン回転設定ダイヤル14は、エンジン5の回転数を最高回転数より低い任意の回転数に設定するもので、低速で作業を行う場合に使用する。
The engine
アクセルレバー11で指示するエンジン回転数で使用するエンジン回転数を設定するが、アクセルペダル18でその使用エンジン回転数より高いエンジン回転数を指示すると、その高いエンジン回転数を優先する。 The engine speed to be used is set at the engine speed indicated by the accelerator lever 11, but if an engine speed higher than the used engine speed is indicated by the accelerator pedal 18, the higher engine speed is given priority.
なお、副変速レバー15を「中」から「高」或いは「低」から「中」に変速した場合に、後車軸回転センサ26が検出する回転数が低くて走行停止状態での変速ではエンジン回転を変更しないが、後車軸回転センサ26が検出する回転数が高くて走行状態ではエンジン5の回転数を調整して急加速等の変速ショックを無くするようにする。その際にエンジン回転を一気に低下した後に変更前後の車速差が規定範囲内で所定の加速度以下で指示回転数に戻す。
When the
指示回転数に戻した際のエンジン負荷率が所定値以上の場合は、車速差規定範囲内の規定よりもその後のエンジン回転数低下指示に制限を設ける方を優先する。 When the engine load factor at the time of returning to the commanded rotational speed is equal to or greater than a predetermined value, priority is given to setting a restriction on the subsequent engine rotational speed lowering instruction rather than the regulation within the vehicle speed difference regulation range.
副変速レバー15を「高」から「中」或いは「中」から「低」に変速した場合には、エンジン回転を一気に上昇した後に指示回転数に戻す。その際に変更前エンジン回転数指示が最大回転数付近の場合は、変速切り替わり速度を通常よりも遅くなるように可変絞り等で調整する。また、変更前のエンジン負荷率が最大出力付近で有るときは、車速加速度規定内で収まるようにエンジン回転数を増減する。
When the
また、変速した後の車速加速度を監視して加速度が規定内に収まるようにエンジン回転数を増減する。その際に、エンジン負荷率が大きい場合のエンジン回転数変更は、エンジン負荷率が大きくなると推定できるとき、加速度優先をやめて負荷安定を優先する。 In addition, the vehicle speed acceleration after the shift is monitored, and the engine speed is increased or decreased so that the acceleration falls within the specified range. At that time, when it can be estimated that the engine load factor increases when the engine load factor is large, acceleration priority is stopped and load stabilization is prioritized.
オートクルーズセットスイッチ56は、一定速度で走行する場合にオンすると走行中の速度を維持するようになるが、このオートクルーズセットスイッチ56のオンで、モータ斜板ソレノイド63への出力を行わないようにして可変容量モータ21bの変速を行わないようにする。このことで、可変容量モータ21bの変速に伴う速度変動を無くして安定した走行となる。
When the auto cruise set
オートクルーズセットスイッチ56をオフにしたりブレーキペダル19R,19Lを踏み込んだりパーキングレバー72を引いてブレーキを利かせたりすると、オートクルーズ走行が解除されるが、このオートクルーズ解除操作で、可変容量モータ21bの変速制御を自動的に復活させて急激な走行負荷変動に対応した走行を可能にする。
When the auto-
なお、可変容量モータ21bの変速制御を自動的に復活させることなく、油圧モータ変速スイッチ68をオンすることで、可変容量モータ21bが変速制御になるようにすれば、作業車の操縦者に駆動トルクの変動で走行速度が不安定化する可能性が有ることを認識させることが出来る。
If the variable displacement motor 21b is controlled to shift by turning on the hydraulic
さらに、走行負荷が一定以上になると警報ブザー51を鳴らしたり警告灯を点滅したりして操縦者に油圧モータ変速スイッチ68のオン操作を促すようにすれば、可変容量モータ21bを変速制御することによる燃料消費増加の時間を短く出来る。
Further, when the driving load exceeds a certain value, the alarm buzzer 51 is sounded or the warning light blinks to prompt the operator to turn on the hydraulic motor
全自動変速スイッチ67をオンして走行を行っている場合に、走行負荷の増大でエンジン回転が急激に一定回転数だけ低下すると、走行速度を低速の最高速度まで低下させた後に可変容量モータ21bを高速から低速に切り換えて、アクセルペダル18の支持する走行速度にする。この場合にロータリ作業機17が低速の場合は走行速度を低下させる。
When the vehicle is traveling with the fully
または、全自動変速スイッチ67をオンして走行を行っている場合に、走行負荷の増大でエンジン回転が急激に一定回転数だけ低下すると、走行速度を25%低下させてもエンジン回転が復帰しない場合に可変容量モータ21bを高速から低速に切り換えて、アクセルペダル18の支持する走行速度にする。
Or, when the vehicle is traveling with the fully
可変容量モータ21bの低速から高速への切り換えは、アクセルペダル18から増減速の指示が出ていない間に、低速の最高速まで増速してから或いは直ちに高速へと切り換えて増速を継続する。 The variable displacement motor 21b is switched from the low speed to the high speed while the acceleration pedal 18 is not instructed to increase or decrease the speed, the speed is increased to the maximum speed of the low speed or is immediately switched to the high speed and the speed increase is continued. .
左右のブレーキペダル19R,Lの同時踏み込みを、左ブレーキセンサ19LSと右ブレーキセンサ19RSが感知すると、ポンプ斜板ソレノイド62の前進ソレノイドと後進ソレノイドに出力して、レスポンス設定ダイヤル55の設定値に応じたレスポンス速度で減速して可変容量ポンプ21aの出力回転を0にして徐々に減速して停止する。そのレスポンス速度は、レスポンス設定ダイヤル55が中間値以上であれば鈍感側へ変更したレスポンス速度で、レスポンス設定ダイヤル55が中間値以下であれば設定のレスポンス速度とする。
When the left brake sensor 19LS and the right brake sensor 19RS sense that the left and
その際に、左右のブレーキペダル19R,Lの同時踏み込みが0.5秒程度の瞬間的なものであると、上記の走行停止制御を行わない。
At that time, if the simultaneous depression of the left and
また、ポンプ斜板ソレノイド62のレスポンス速度は、所定時間だけ上記のレスポンス速度として、その後レスポンス速度を速めて急停止することで停止時間を短くしても良い。 Further, the response speed of the pump swash plate solenoid 62 may be the above-described response speed for a predetermined time, and then the stop time may be shortened by increasing the response speed and suddenly stopping.
フロントローダ69による土砂移動作業は、ブーム昇降シリンダ78でバケット75を下げて前進し、バケット回動シリンダ79でバケット75を水平に回動して土砂を掬い上げて前進移動して、移動地でバケット75を下方へ回動して土砂を降ろす。
The earth and sand moving work by the
この一連の作業で、バケット荷重センサ66が検出する油圧でブーム昇降シリンダ78を上昇する際の油圧でバケット75に掬い込んだ土砂の荷重となって、この荷重が所定以上の場合に最高走行速度を低く制限したり走行速度の増速率を低下させてアクセルペダル18を踏み込んでも走行速度があまり速くならなかったり急な加速が無くなって、バケット75の土砂が零れ落ちないようにしている。
In this series of operations, the hydraulic load detected by the
ブーム油圧センサ66が検出する油圧は、土砂を掘り進む荷重も検出するので、ブーム77を上昇させる際の油圧をバケット75が掬った土砂の重量としたりバケット75を上方へ回動した際のバケット油圧センサ48の油圧やバケット75を上方に回動させた後のブーム油圧センサ66の油圧やバケット油圧センサ48の油圧を土砂の重量としたりすることで、より正確にバケット75が掬った土砂の重量を検出できる。
The hydraulic pressure detected by the boom
なお、最高走行速度の制限や走行速度の増速率の制限はポンプ斜板ソレノイド62とモータ斜板ソレノイド63を制御することで行うが、メカ的にアクセルペダル18の踏み込み角度を制限するようにしても良い。 The maximum travel speed and the speed increase rate are limited by controlling the pump swash plate solenoid 62 and the motor swash plate solenoid 63. However, the depression angle of the accelerator pedal 18 is mechanically limited. Also good.
図13は、エンジン5の駆動回路図で、副変速レバー15の変速位置を検出するサブシフトセンサ93とHST21の中立を検出するHST中立検出センサ94とブレーキペダル19R,Lのブレーキ作動検出センサ95を設け、第一リレー96と第二リレー97で、ブレーキペダル19R,Lが踏まれて、HST21が中立の時にエンジンスタートキー92を回すと、スタートスイッチ98が通電してエンジン5が起動できるようにしている。この駆動回路で、坂道でHST21を中立にしてもブレーキペダル19R,Lを踏んでいないとエンジン5が起動しないので、機体がずり落ちることなく安全である。
FIG. 13 is a drive circuit diagram of the engine 5, a
図14は、エンジン5の駆動回路の別実施例で、サブシフトセンサ93が副変速レバー15の中立を検出するとオンとなるサブシフトリレー101と並列してブレーキペダル19R,Lの踏み込みでオンとなるブレーキスイッチ100とHST21が中立時にオンとなるHSTスイッチ99を設けて、副変速レバー15が中立以外でもHST21が中立でブレーキペダル19R,Lを踏み込んでいるとエンジンスタートキー92を回してスタートスイッチ98が通電してエンジン5が起動できるようにしている。この駆動回路で、坂道でHST21を中立以外にしていてもブレーキペダル19R,Lを踏んでHST21が中立であればエンジン5が起動する。
FIG. 14 shows another embodiment of the drive circuit of the engine 5, which is turned on when the
図15に、HST21が中立になったことを検出するHST中立検出センサ94の取付構成を示している。
FIG. 15 shows a mounting configuration of the HST
図16は、変速による走行速度Vとエンジン5のスロットル開度Sの関係を示す出力グラフで、現在の出力位置をカーソルKで表示している。この出力グラフをメータパネル16に表示したり、肘掛90の前に設けるモニタに表示したりして、シート9の近くに設けるコントロールレバーや十字キーでカーソルKを移動するか、直接表示画面のカーソルKに触るかして最適の走行速度とエンジン出力を調整するようにすることも可能である。
FIG. 16 is an output graph showing the relationship between the traveling speed V due to the shift and the throttle opening S of the engine 5, and the current output position is displayed with a cursor K. This output graph is displayed on the
18 変速操作具(アクセルペダル)
66 バケット荷重センサ(ブーム油圧センサ)
75 バケット
77 ブーム
78 ブーム昇降シリンダ
79 バケット回動シリンダ
18 Shifting operation tool (accelerator pedal)
66 Bucket load sensor (boom hydraulic pressure sensor)
75
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