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JP2013223128A - デジタルコヒーレント受信機およびデジタルコヒーレント受信方法 - Google Patents

デジタルコヒーレント受信機およびデジタルコヒーレント受信方法 Download PDF

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JP2013223128A JP2012093987A JP2012093987A JP2013223128A JP 2013223128 A JP2013223128 A JP 2013223128A JP 2012093987 A JP2012093987 A JP 2012093987A JP 2012093987 A JP2012093987 A JP 2012093987A JP 2013223128 A JP2013223128 A JP 2013223128A
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Abstract

【課題】デジタル信号処理部の適応等化器のステップサイズパラメータをSOP変動速度に応じて適応制御する。
【解決手段】適応等化制御によりデジタル信号s0の波形歪みを補償する適応等化器と、適応等化器のタップ係数からデジタル信号s0の偏波状態SOPを表現するストークス・パラメータを計算し、ストークス・パラメータを用いて任意の時間間隔におけるSOP変動速度ω0を計算して出力するSOP変動速度計算機と、SOP変動速度ω0に応じて、適応等化器のタップ係数を更新する際に乗じるステップサイズパラメータμ0を適応制御して適応等化器に設定するステップサイズパラメータ制御処理部とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光信号をデジタルコヒーレント方式を用いて受信処理を行うデジタルコヒーレント受信機およびデジタルコヒーレント受信方法に関する。
100 Gbps/chを超える光信号伝送を実現するために、コヒーレント光通信技術とデジタル信号処理技術とを組み合わせたデジタルコヒーレント技術が用いられる。デジタルコヒーレント技術を用いた伝送方式では、送信側で位相変調した光信号を出力し、受信側でコヒーレントレシーバを用いたコヒーレント検波技術により高感度に電気信号として出力し、それをAD(Analog to Digital)コンバータでデジタル信号に変換した後に、デジタル信号処理により伝送路で歪んだ受信波形をデジタル領域で補償する(非特許文献1)。そのため、波形の歪みの補正が簡易な構成で行うことができるため、大容量かつ高速な伝送システムが実現可能である。また、送信側で偏波多重された光信号を、受信側でデジタル信号処理により偏波分離することが可能なため、デジタルコヒーレント伝送方式では、一般的に偏波多重された光信号を用いている。
S. J. Savory, "Digital filters for coherent optical receivers, "Optics Express, vol.16, no.2, pp.804-814, 2008. 濱岡福太郎,関剛志,松田俊哉,那賀明,織田一弘,"デジタルコヒーレント方式における偏波状態変動耐力の評価",信学技報,OCS2010-100 ,2010. 濱岡福太郎,関剛志,松田俊哉,那賀明,織田一弘,"デジタルコヒーレント方式における偏波状態変動時のデジタル信号処理追従性",電子情報通信学会総合大会,B-10-63 ,2012. Calvin C. K. Chan,"Optical Performance Monitoring: Advanced Techniques for Next-Generation Photonic Networks," Academic Press, p.287, 2010. ITU-T Manual, "Optical fibres, cables and systems, " pp.142-145, 2009.
デジタルコヒーレント伝送では一般的に偏波多重信号を扱うため、デジタル信号処理による偏波分離は重要な技術であり、伝送路中の偏波状態SOP(State of Polarization)の変動に対する受信耐力の評価が重要な課題となっている。SOP変動耐力について、rad/μs オーダの速度でSOP変動が生じる場合、デジタル信号処理の追従性が低下し、BER(Bit Error Rate)が急激に悪化することが知られている(非特許文献2)。
また、デジタルコヒーレント伝送では一般的に、デジタル信号処理装置の適応等化器として、図9に示すようなFIR(Finite Impulse Response )フィルタのタップ係数hをCMA(Constant Modulus Algorithm)を用いて適応制御することで、偏波分離や波形歪みの補償を実現している(非特許文献1)。例えば、偏波多重信号の適応等化を行う場合は、CMAにおいて下式によりタップ係数を更新している。
xx(n+1) =hxx(n)+μεx(n)xout(n)・xin *(n)
xy(n+1) =hxy(n)+μεx(n)xout(n)・yin *(n)
yx(n+1) =hyx(n)+μεy(n)yout(n)・xin *(n)
yy(n+1) =hyy(n)+μεy(n)yout(n)・yin *(n)
ここで、μはステップサイズパラメータ、εx(n)、εy(n) は誤差評価関数、xin *(n) 、yin *(n)はFIRフィルタ入力の複素共役、xout(n)、yout(n)はそれぞれFIRフィルタ出力を示す。
このタップ係数の適応制御時において、デジタル信号処理の追従性を決定するのがステップサイズパラメータμである。ステップサイズパラメータμが大きくなると、デジタル信号処理の追従性が向上して高速なSOP変動に対する受信耐力が向上するが、BERが悪化することが知られている(非特許文献3)。
従来のデジタル信号処理装置では、ステップサイズパラメータμは固定値を用いているが、設定した値の大きさによっては上記の特性によりBER(伝送品質)が劣化してしまう。
本発明は、ステップサイズパラメータをSOP変動速度に応じて適応制御することにより、SOP変動が生じる等の伝送路状態が変化した際にも、伝送品質が劣化することなく受信信号を復調することができるデジタルコヒーレント受信機およびデジタルコヒーレント受信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、伝送路から入力する偏波多重された光信号を偏波分離してコヒーレント検波し、電気信号を出力するコヒーレントレシーバと、電気信号をアナログ−デジタル変換し、デジタル信号s0を出力するADコンバータと、デジタル信号s0を入力し、デジタル信号処理により復調するデジタル信号処理部とを備えたデジタルコヒーレント受信機において、デジタル信号処理部は、適応等化制御によりデジタル信号s0の波形歪みを補償する適応等化器と、適応等化器のタップ係数からデジタル信号s0の偏波状態SOPを表現するストークス・パラメータを計算し、ストークス・パラメータを用いて任意の時間間隔におけるSOP変動速度ω0を計算して出力するSOP変動速度計算機と、SOP変動速度ω0に応じて、適応等化器のタップ係数を更新する際に乗じるステップサイズパラメータμ0を適応制御して適応等化器に設定するステップサイズパラメータ制御処理部と、適応等化器から出力される適応等化されたデジタル信号を入力し、周波数オフセットおよび位相オフセットを補償する周波数/位相オフセット補償器と、周波数オフセットおよび位相オフセットが補償されたデジタル信号を入力し、シンボル列として出力する復調器と、シンボル列を入力し、シンボル列の誤り訂正を行う誤り訂正器とを備える。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、ステップサイズパラメータ制御処理部は、0でない定数をA,Bとしたときに、SOP変動速度ωとステップサイズパラメータμの関係式μ=(Aω)1/2+Bを用いて、SOP変動速度計算機から出力されるSOP変動速度ω0におけるテップサイズパラメータμ0を決定する。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、デジタル信号s0を入力し、2つのSOP変動速度ω1,ω2で時間変動する偏波回転行列を作用させて得られる2つのSOP変動デジタル信号s1,s2を出力するSOP変動エミュレータと、SOP変動デジタル信号s1,s2を適応等化器に入力し、適応等化器から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、2つのSOP変動デジタル信号s1,s2に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出して出力するループ制御部と、SOP変動エミュレータから出力されるSOP変動速度ω1,ω2と、ループ制御部から出力される最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を用いて、関係式(μ=(Aω)1/2+B)の定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機とを備える。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、デジタル信号s0を入力し、SOP変動速度ω1で時間変動する偏波回転行列を作用させて得られるSOP変動デジタル信号s1を出力するSOP変動エミュレータと、デジタル信号s0とSOP変動デジタル信号s1を適応等化器に入力し、適応等化器から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、デジタル信号s0とSOP変動デジタル信号s1に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を探し出して出力するループ制御部と、SOP変動速度計算機から出力されるデジタル信号s0のSOP変動速度ω0と、SOP変動エミュレータから出力されるSOP変動速度ω1と、ループ制御部から出力される最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を用いて、関係式の定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機とを備える。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、伝送路に配置される偏波コントローラを介してデジタル信号s0から生成される任意のSOP変動速度ω2のSOP変動デジタル信号s2がコヒーレントレシーバに入力される構成であり、SOP変動デジタル信号s2を入力し、SOP変動速度ω1で時間変動する偏波回転行列を作用させて得られるSOP変動デジタル信号s1を出力するSOP変動エミュレータと、SOP変動デジタル信号s1,s2を適応等化器に入力し、適応等化器から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、SOP変動デジタル信号s1,s2に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出して出力するループ制御部と、SOP変動速度計算機から出力されるデジタル信号s2のSOP変動速度ω2と、SOP変動エミュレータから出力されるSOP変動速度ω1と、ループ制御部から出力される最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を用いて、関係式の定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機とを備える。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、伝送路に配置される偏波コントローラを介してデジタル信号s0から生成される任意のSOP変動速度ω1,ω2のSOP変動デジタル信号s1,s2がコヒーレントレシーバに入力される構成であり、SOP変動デジタル信号s1,s2を適応等化器に入力し、適応等化器から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、SOP変動デジタル信号s1,s2に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出して出力するループ制御部と、SOP変動速度計算機から出力されるSOP変動デジタル信号s1,s2のSOP変動速度ω1,ω2と、ループ制御部から出力される最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を用いて、関係式の定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機とを備える。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、伝送路に配置される偏波コントローラを介してデジタル信号s0から生成される任意のSOP変動速度ω1のSOP変動デジタル信号s1と、デジタル信号s0がコヒーレントレシーバに入力される構成であり、デジタル信号s0とSOP変動デジタル信号s1を適応等化器に入力し、適応等化器から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、デジタル信号s0とSOP変動デジタル信号s1に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を探し出して出力するループ制御部と、SOP変動速度計算機から出力されるデジタル信号s0のSOP変動速度ω0およびSOP変動デジタル信号s1のSOP変動速度ω1と、ループ制御部から出力される最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を用いて、関係式の定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機とを備える。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、ループ制御部は、周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差から計算されるQ値を用いる代わりに、復調器から出力されるシンボル列とデジタル信号またはSOP変動デジタル信号に設定されるテストパターンを照合して計算されるシンボル列のBERが最小となる2つの最適ステップサイズパラメータを探し出して出力する構成である。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、ループ制御部は、周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差から計算されるQ値を用いる代わりに、誤り訂正器から出力される誤り訂正数を用いて計算されるBERが最小となる2つの最適ステップサイズパラメータを探し出して出力する構成である。
第1の発明のデジタルコヒーレント受信機において、関係式定数計算機は、2つの最適ステップサイズパラメータを決めるQ値またはBERのオーダが変化した場合、または、Q値またはBERが予め設定した閾値を超えて変化した場合に、関係式の定数AおよびBを再決定する構成である。
第2の発明は、伝送路から入力する偏波多重された光信号を入力するコヒーレントレシーバで、当該光信号を偏波分離し、コヒーレント検波して電気信号を出力し、電気信号を入力するADコンバータで、電気信号をアナログ−デジタル変換してデジタル信号s0を出力し、デジタル信号s0を入力するデジタル信号処理部で、デジタル信号s0をデジタル信号処理して復調するデジタルコヒーレント受信方法において、デジタル信号処理部は、デジタル信号s0を入力する適用等化器で、適応等化制御により波形歪みを補償し、SOP変動速度計算機で、適応等化器のタップ係数からデジタル信号s0の偏波状態SOPを表現するストークス・パラメータを計算し、任意の時間間隔におけるSOP変動速度をストークス・パラメータを用いて計算し、ステップサイズパラメータ制御処理部で、SOP変動速度計算機から出力されるSOP変動速度に応じて、適応等化器のタップ係数を更新する際に乗じるステップサイズパラメータを適応制御して適応等化器に設定し、適応等化器から出力される適応等化されたデジタル信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数オフセットおよび位相オフセットを補償し、周波数オフセットおよび位相オフセットが補償されたデジタル信号を復調器に入力し、シンボル列として出力し、シンボル列を誤り訂正器に入力し、シンボル列の誤り訂正を行う。
第2の発明のデジタルコヒーレント受信方法において、ステップサイズパラメータ制御処理部は、0でない定数をA,Bとしたときに、SOP変動速度ωとステップサイズパラメータμの関係式μ=(Aω)1/2+Bを用いて、SOP変動速度計算機から出力されるSOP変動速度ωにおけるステップサイズパラメータμを決定する。
本発明は、SOP変動速度に応じてステップサイズパラメータを適応制御することにより、伝送路状態が変化した際にも、伝送品質が劣化することなく光信号を復調することができる。
デジタルコヒーレント送受信システムの構成例を示す図である。 デジタル信号処理部230の実施例1の構成を示す図である。 SOP変動速度と最適ステップサイズパラメータの関係を示す図である。 デジタル信号処理部230の実施例2の構成を示す図である。 デジタル信号処理部230の実施例3の構成を示す図である。 デジタル信号処理部230の実施例4の構成を示す図である。 デジタル信号処理部230の実施例5の構成を示す図である。 デジタル信号処理部230の実施例6の構成を示す図である。 FIRフィルタの構成を示す図である。
図1は、デジタルコヒーレント送受信システムの構成例を示す。
図1において、デジタルコヒーレント送受信システムは、偏波多重された光信号を送信する送信機100と、伝送路を介して伝送された光信号を受信して復調するデジタルコヒーレント受信機200から構成される。デジタルコヒーレント受信機200では、伝送路からの光信号とローカル光源301からのローカル光をコヒーレントレシーバ210に入力し、コヒーレント検波技術により高感度に光電気変換した電気信号を出力し、それをADコンバータ220でデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部230でデジタル信号処理により伝送路で歪んだ受信波形をデジタル領域で補償して復調する。
デジタル信号処理部230は、デジタル信号のSOP変動速度に応じて適応等化器のステップサイズパラメータを適応制御することで、伝送路状態が変化した際にも、伝送品質が劣化することなく光信号を復調することができる。以下、デジタル信号処理部230の詳細な実施例構成について説明する。
図2は、デジタル信号処理部230の実施例1の構成を示す。
図2において、適応等化器231は、入力するデジタル信号s0の波形歪みを適応等化制御によって補償し、適応等化されたデジタル信号の周波数オフセットおよび位相オフセットを周波数/位相オフセット補償器232で補償する。復調器233は、周波数/位相オフセット補償器232から出力されるオフセット補償されたデジタル信号をシンボル列として出力し、誤り訂正器234でこのシンボル列のビット誤りを訂正する。
SOP変動速度計算機235は、適応等化器231で更新されるタップ係数を用いてデジタルs0のSOP変動速度を計算する。非特許文献4によると、光信号の偏波状態を表現するストークス・パラメータは、以下の式により計算できる。
1 = cos(2φ)cos(2ψ)
2 = sin(2φ)cos(2ψ)
3 = sin(2φ)
ここで、φおよびψはx偏波について、
φx =tan-1(|hxy(f)|/|hxx(f)|),
ψx =tan-1(Im{hxy(f)/hxx(f)}/Re{hxy(f)/hxx(f)})
で表される。これは、y偏波についても同様に適用できる。
ある時刻t1からt2におけるΔt=t2−t1秒後の偏波状態変動量Δθは、ストークス・ベクトル
S(t1)=[S1(t1), S2(t1), S3(t1)]
S(t2)=[S1(t2), S2(t2), S3(t2)]
の内積で計算できるため、SOP変動速度ωは、
ω=Δθ/Δt =cos-1(S(t1)・S(t2)/(|S(t1)||S(t2)|))/Δt
となる。
ステップサイズパラメータ制御処理部236は、SOP変動速度計算機235から出力されるデジタル信号s0のSOP変動速度ω0に応じて、適応等化器231のタップ係数を更新する際に乗じるステップサイズパラメータμ0を適応制御する。
図3は、SOP変動速度と最適ステップサイズパラメータの関係を示す。
図3において、点●は、あるSOP変動速度でSOP変動が生じている受信信号に、デジタル信号処理を適用した際にBER(Bit Error Rate)が最小となる最適ステップサイズパラメータの計算値を示している。この最適ステップサイズパラメータμとSOP変動速度ωの関係式は、
μ=(Aω)1/2+B
で近似できる。ここで、AおよびBは0でない定数である。この関係式を用いることで、デジタル信号s0のSOP変動速度ω0に対応するステップサイズパラメータμ0を決定することが可能となる。
以下、関係式における定数A,Bを適応的に決めるためのデジタル信号処理部230の実施例構成について説明する。
図4は、デジタル信号処理部230の実施例2の構成を示す。
図4において、実施例2のデジタル信号処理部230は、図2に示すデジタル信号処理部230の基本構成に、SOP変動エミュレータ237、ループ制御部238および関係式定数計算機239を加え、SOP変動エミュレータ237で生成する任意の2つのSOP変動速度ω1,ω2に対応する2つの最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出し、関係式の定数A,Bを決定する構成である。
SOP変動エミュレータ237は、デジタル信号s0を入力し、任意の2つのSOP変動速度ω1,ω2で時間変動する偏波回転行列を作用させてSOP変動デジタル信号s1,s2を出力する。例えば、非特許文献2に記載のように、以下の時間変動する回転行列T(t) をデジタル信号s0に作用して、SOP変動デジタル信号s1,s2を生成する。
Figure 2013223128
ここで、α(t) は回転角、φ(t) は位相角である。また、SOP変動エミュレータ237におけるSOP変動速度ω1,ω2は、任意の時間間隔におけるα(t) およびφ(t) の変化量を用いて計算される。
ループ制御部238は、SOP変動エミュレータ237から出力されるSOP変動デジタル信号s1,s2を適応等化器231に入力し、適応等化器231から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器232に入力し、周波数/位相オフセット補償器233から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し(非特許文献5)、Q値が最大となる最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出す。
関係式定数計算機239は、SOP変動エミュレータ237からSOP変動速度ω1,ω2を入力し、ループ制御部238から最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を入力し、関係式μ=(Aω)1/2+Bに代入して定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部236に設定する。
図5は、デジタル信号処理部230の実施例3の構成を示す。
図5において、実施例3のデジタル信号処理部230は、図2に示すデジタル信号処理部230の基本構成に、SOP変動エミュレータ237、ループ制御部238および関係式定数計算機239を加え、デジタル信号s0のSOP変動速度ω0と、SOP変動エミュレータ237で生成する任意のSOP変動速度ω1に対応する2つの最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を探し出し、関係式の定数A,Bを決定する構成である。
SOP変動エミュレータ237は、デジタル信号s0を入力し、任意のSOP変動速度ω1で時間変動する偏波回転行列を作用させてSOP変動デジタル信号s1を出力する。一方、デジタル信号s0のSOP変動速度ω0は、適応等化器231から出力されるタップ係数に基づいてSOP変動速度計算機235で計算される。
ループ制御部238は、デジタル信号s0と、SOP変動エミュレータ237から出力されるSOP変動デジタル信号s1を適応等化器231に入力し、適応等化器231から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数/位相オフセット補償器233から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、Q値が最大となる最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を探し出す。
関係式定数計算機239は、SOP変動速度計算機235から出力されるSOP変動速度ω0と、SOP変動エミュレータ237からSOP変動速度ω1を入力し、ループ制御部238から最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を入力し、関係式μ=(Aω)1/2+Bに代入して定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部236に設定する。
なお、デジタル信号s0に対応するSOP変動速度ω0および最適ステップサイズパラメータμ0に代えて、伝送路に配置される偏波コントローラ(図1の302)を介して生成される任意のSOP変動速度ω2のSOP変動デジタル信号s2を用い、対応する最適ステップサイズパラメータμ2を探し出す構成であってもよい。この場合、関係式定数計算機239は、SOP変動速度計算機235から出力されるSOP変動速度ω2と、SOP変動エミュレータ237からSOP変動速度ω1を入力し、ループ制御部238から最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を入力し、関係式μ=(Aω)1/2+Bに代入して定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部236に設定する。
図6は、デジタル信号処理部230の実施例4の構成を示す。
図6において、実施例4のデジタル信号処理部230は、図2に示すデジタル信号処理部230の基本構成に、ループ制御部238および関係式定数計算機239を加え、伝送路に配置される偏波コントローラ(図1の302)を介して生成される任意のSOP変動速度ω1,ω2のSOP変動デジタル信号s1,s2に対応する2つの最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出し、関係式の定数A,Bを決定する構成である。
SOP変動デジタル信号s1,s2のSOP変動速度ω1,ω2は、適応等化器231から出力されるタップ係数に基づいてSOP変動速度計算機235で計算される。
ループ制御部238は、デジタル信号s1,s2を適応等化器231に入力し、適応等化器231から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数/位相オフセット補償器233から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、Q値が最大となる最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出す。
関係式定数計算機239は、SOP変動速度計算機235から出力されるSOP変動速度ω1,ω2と、ループ制御部238から最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を入力し、関係式μ=(Aω)1/2+Bに代入して定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部236に設定する。
なお、入力するSOP変動デジタル信号s1,s2の一方(例えばs2)は、SOP変動速度ω0のデジタル信号s0であってもよい。この場合、関係式定数計算機239は、SOP変動速度計算機235から出力されるSOP変動速度ω0,ω1と、ループ制御部238から最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を入力し、関係式μ=(Aω)1/2+Bに代入して定数AおよびBを決定し、ステップサイズパラメータ制御処理部236に設定する。
図4〜図6に示す実施例では、ループ制御部238は、周波数/位相オフセット補償器233から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、Q値が最大となる最適ステップサイズパラメータを探し出す構成であったが、実施例5では復調器から出力されるシンボル列のBERが最小となる最適ステップサイズパラメータを探し出す構成を示す。
図7は、デジタル信号処理部230の実施例5の構成を示す。ここでは、図5に示す実施例3の構成に適用した例を示すが、実施例2または実施例4の構成にも同様に適用することができる。
図7において、ループ制御部238は、デジタル信号s0およびSOP変動エミュレータ237から出力されるSOP変動デジタル信号s1を適応等化器231に入力し、適応等化器231から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器232に入力し、周波数/位相オフセット補償器232から出力される信号を復調器233に入力し、復調器から出力されるシンボル列と、デジタル信号s0およびSOP変動デジタル信号s1に設定されるテストパターンを照合してシンボル列のBERを計算し、当該BERが最小となる2つの最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を探し出して出力する。
ここで、デジタル信号s0のテストパターンは図1に示す送信機100で設定され、SOP変動エミュレータ237はそのテストパターンを有するSOP変動デジタル信号s1を出力する。また、偏波コントローラ(図1の302)を用いる構成では、送信機100で設定されるデジタル信号s0のテストパターンがそのままSOP変動デジタル信号s1,s2のテストパターンとなる。
図4〜図6に示す実施例では、ループ制御部238は、周波数/位相オフセット補償器233から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、Q値が最大となる最適ステップサイズパラメータを探し出す構成であったが、実施例6では誤り訂正器234の誤り訂正数を用いて計算されるBERが最小となる最適ステップサイズパラメータを探し出す構成を示す。
図8は、デジタル信号処理部230の実施例6の構成を示す。ここでは、図5に示す実施例3の構成に適用した例を示すが、実施例2または実施例4の構成にも同様に適用することができる。
図8において、ループ制御部238は、デジタル信号s0およびSOP変動エミュレータ237から出力されるSOP変動デジタル信号s1を適応等化器231に入力し、適応等化器231から出力される信号を周波数/位相オフセット補償器232に入力し、周波数/位相オフセット補償器232から出力される信号を復調器233に入力し、復調器から出力されるシンボル列を誤り訂正器234に入力し、誤り訂正器234の誤り訂正数を用いて計算されるBERが最小となる最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を探し出して出力する。
図4〜図8に示す各実施例において、関係式定数計算機239は、2つの最適ステップサイズパラメータを決めるQ値またはBERのオーダが変化した場合、または、Q値またはBERが予め設定した閾値を超えて変化した場合に、関係式μ=(Aω)1/2+Bの定数AおよびBを再決定する構成としてもよい。これにより、伝送路の状態変化により関係式が成り立たなくなってしまった場合にも、定数AおよびBを再決定することにより、ステップサイズパラメータ制御処理部236において最適なステップサイズパラメータを適応制御することができる。
100 送信機
200 デジタルコヒーレント受信機
210 コヒーレントレシーバ
220 ADコンバータ
230 デジタル信号処理部
231 適応等化器
232 周波数/位相オフセット補償器
233 復調器
234 誤り訂正器
235 SOP変動速度計算機
236 ステップサイズパラメータ制御処理部
237 SOP変動エミュレータ
238 ループ制御部
239 関係式定数計算機
301 ローカル光源
302 偏波コントローラ

Claims (12)

  1. 伝送路から入力する偏波多重された光信号を偏波分離してコヒーレント検波し、電気信号を出力するコヒーレントレシーバと、
    前記電気信号をアナログ−デジタル変換し、デジタル信号s0を出力するADコンバータと、
    前記デジタル信号s0を入力し、デジタル信号処理により復調するデジタル信号処理部と
    を備えたデジタルコヒーレント受信機において、
    前記デジタル信号処理部は、
    適応等化制御により前記デジタル信号s0の波形歪みを補償する適応等化器と、
    前記適応等化器のタップ係数から前記デジタル信号s0の偏波状態SOPを表現するストークス・パラメータを計算し、ストークス・パラメータを用いて任意の時間間隔におけるSOP変動速度ω0を計算して出力するSOP変動速度計算機と、
    前記SOP変動速度ω0に応じて、前記適応等化器のタップ係数を更新する際に乗じるステップサイズパラメータμ0を適応制御して前記適応等化器に設定するステップサイズパラメータ制御処理部と、
    前記適応等化器から出力される適応等化されたデジタル信号を入力し、周波数オフセットおよび位相オフセットを補償する周波数/位相オフセット補償器と、
    前記周波数オフセットおよび位相オフセットが補償されたデジタル信号を入力し、シンボル列として出力する復調器と、
    前記シンボル列を入力し、前記シンボル列の誤り訂正を行う誤り訂正器と
    を備えたことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  2. 請求項1に記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記ステップサイズパラメータ制御処理部は、0でない定数をA,Bとしたときに、SOP変動速度ωとステップサイズパラメータμの関係式μ=(Aω)1/2+Bを用いて、前記SOP変動速度計算機から出力されるSOP変動速度ω0におけるテップサイズパラメータμ0を決定する
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  3. 請求項2に記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記デジタル信号s0を入力し、2つのSOP変動速度ω1,ω2で時間変動する偏波回転行列を作用させて得られる2つのSOP変動デジタル信号s1,s2を出力するSOP変動エミュレータと、
    前記SOP変動デジタル信号s1,s2を前記適応等化器に入力し、前記適応等化器から出力される信号を前記周波数/位相オフセット補償器に入力し、前記周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、前記2つのSOP変動デジタル信号s1,s2に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出して出力するループ制御部と、
    前記SOP変動エミュレータから出力される前記SOP変動速度ω1,ω2と、前記ループ制御部から出力される前記最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を用いて、前記関係式の定数AおよびBを決定し、前記ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機と
    を備えたことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  4. 請求項2に記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記デジタル信号s0を入力し、SOP変動速度ω1で時間変動する偏波回転行列を作用させて得られるSOP変動デジタル信号s1を出力するSOP変動エミュレータと、
    前記デジタル信号s0と前記SOP変動デジタル信号s1を前記適応等化器に入力し、前記適応等化器から出力される信号を前記周波数/位相オフセット補償器に入力し、前記周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、前記デジタル信号s0と前記SOP変動デジタル信号s1に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を探し出して出力するループ制御部と、
    前記SOP変動速度計算機から出力される前記デジタル信号s0のSOP変動速度ω0と、前記SOP変動エミュレータから出力されるSOP変動速度ω1と、前記ループ制御部から出力される前記最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を用いて、前記関係式の定数AおよびBを決定し、前記ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機と
    を備えたことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  5. 請求項2に記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記伝送路に配置される偏波コントローラを介して前記デジタル信号s0から生成される任意のSOP変動速度ω2のSOP変動デジタル信号s2が前記コヒーレントレシーバに入力される構成であり、
    前記SOP変動デジタル信号s2を入力し、SOP変動速度ω1で時間変動する偏波回転行列を作用させて得られるSOP変動デジタル信号s1を出力するSOP変動エミュレータと、
    前記SOP変動デジタル信号s1,s2を前記適応等化器に入力し、前記適応等化器から出力される信号を前記周波数/位相オフセット補償器に入力し、前記周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、前記SOP変動デジタル信号s1,s2に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出して出力するループ制御部と、
    前記SOP変動速度計算機から出力される前記デジタル信号s2のSOP変動速度ω2と、前記SOP変動エミュレータから出力されるSOP変動速度ω1と、前記ループ制御部から出力される前記最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を用いて、前記関係式の定数AおよびBを決定し、前記ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機と
    を備えたことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  6. 請求項2に記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記伝送路に配置される偏波コントローラを介して前記デジタル信号s0から生成される任意のSOP変動速度ω1,ω2のSOP変動デジタル信号s1,s2が前記コヒーレントレシーバに入力される構成であり、
    前記SOP変動デジタル信号s1,s2を前記適応等化器に入力し、前記適応等化器から出力される信号を前記周波数/位相オフセット補償器に入力し、前記周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、前記SOP変動デジタル信号s1,s2に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を探し出して出力するループ制御部と、
    前記SOP変動速度計算機から出力される前記SOP変動デジタル信号s1,s2のSOP変動速度ω1,ω2と、前記ループ制御部から出力される前記最適ステップサイズパラメータμ1,μ2を用いて、前記関係式の定数AおよびBを決定し、前記ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機と
    を備えたことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  7. 請求項2に記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記伝送路に配置される偏波コントローラを介して前記デジタル信号s0から生成される任意のSOP変動速度ω1のSOP変動デジタル信号s1と、前記デジタル信号s0が前記コヒーレントレシーバに入力される構成であり、
    前記デジタル信号s0と前記SOP変動デジタル信号s1を前記適応等化器に入力し、前記適応等化器から出力される信号を前記周波数/位相オフセット補償器に入力し、前記周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差からQ値を計算し、前記デジタル信号s0と前記SOP変動デジタル信号s1に対してそれぞれQ値が最大となる2つの最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を探し出して出力するループ制御部と、
    前記SOP変動速度計算機から出力される前記デジタル信号s0のSOP変動速度ω0および前記SOP変動デジタル信号s1のSOP変動速度ω1と、前記ループ制御部から出力される前記最適ステップサイズパラメータμ0,μ1を用いて、前記関係式の定数AおよびBを決定し、前記ステップサイズパラメータ制御処理部に設定する関係式定数計算機と
    を備えたことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  8. 請求項3〜7のいずれかに記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記ループ制御部は、前記周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差から計算されるQ値を用いる代わりに、前記復調器から出力されるシンボル列と前記デジタル信号または前記SOP変動デジタル信号に設定されるテストパターンを照合して計算されるシンボル列のBERが最小となる2つの最適ステップサイズパラメータを探し出して出力する構成である
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  9. 請求項3〜7のいずれかに記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記ループ制御部は、前記周波数/位相オフセット補償器から出力される信号の平均値と標準偏差から計算されるQ値を用いる代わりに、前記誤り訂正器から出力される誤り訂正数を用いて計算されるBERが最小となる2つの最適ステップサイズパラメータを探し出して出力する構成である
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  10. 請求項3〜7のいずれかに記載のデジタルコヒーレント受信機において、
    前記関係式定数計算機は、前記2つの最適ステップサイズパラメータを決める前記Q値または前記BERのオーダが変化した場合、または、前記Q値または前記BERが予め設定した閾値を超えて変化した場合に、前記関係式の定数AおよびBを再決定する構成である
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント受信機。
  11. 伝送路から入力する偏波多重された光信号を入力するコヒーレントレシーバで、当該光信号を偏波分離し、コヒーレント検波して電気信号を出力し、
    前記電気信号を入力するADコンバータで、前記電気信号をアナログ−デジタル変換してデジタル信号s0を出力し、
    前記デジタル信号s0を入力するデジタル信号処理部で、前記デジタル信号s0をデジタル信号処理して復調するデジタルコヒーレント受信方法において、
    前記デジタル信号処理部は、
    前記デジタル信号s0を入力する適用等化器で、適応等化制御により波形歪みを補償し、
    SOP変動速度計算機で、前記適応等化器のタップ係数から前記デジタル信号s0の偏波状態SOPを表現するストークス・パラメータを計算し、任意の時間間隔におけるSOP変動速度をストークス・パラメータを用いて計算し、
    ステップサイズパラメータ制御処理部で、前記SOP変動速度計算機から出力されるSOP変動速度に応じて、前記適応等化器のタップ係数を更新する際に乗じるステップサイズパラメータを適応制御して前記適応等化器に設定し、
    前記適応等化器から出力される適応等化されたデジタル信号を周波数/位相オフセット補償器に入力し、周波数オフセットおよび位相オフセットを補償し、
    前記周波数オフセットおよび位相オフセットが補償されたデジタル信号を復調器に入力し、シンボル列として出力し、
    前記シンボル列を誤り訂正器に入力し、前記シンボル列の誤り訂正を行う
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント受信方法。
  12. 請求項11に記載のデジタルコヒーレント受信方法において、
    前記ステップサイズパラメータ制御処理部は、0でない定数をA,Bとしたときに、SOP変動速度ωとステップサイズパラメータμの関係式μ=(Aω)1/2+Bを用いて、前記SOP変動速度計算機から出力されるSOP変動速度ωにおけるステップサイズパラメータμを決定する
    ことを特徴とするデジタルコヒーレント受信方法。
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