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JP2013222920A - 位置教示装置及び位置教示方法 - Google Patents

位置教示装置及び位置教示方法 Download PDF

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JP2013222920A JP2012095333A JP2012095333A JP2013222920A JP 2013222920 A JP2013222920 A JP 2013222920A JP 2012095333 A JP2012095333 A JP 2012095333A JP 2012095333 A JP2012095333 A JP 2012095333A JP 2013222920 A JP2013222920 A JP 2013222920A
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亮 納富
Tomio Tanaka
富雄 田中
Hiroshi Matsumura
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Yoshiyuki Hattori
芳幸 服部
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Abstract

【課題】位置教示操作中に対象物を見失うことがなく、短時間で位置教示操作を行うことができるようにした位置教示装置及び位置教示方法を提供することを目的とする。
【解決手段】タッチパネルTPに表示された画像G上でドラッグ操作ポイント51がドラッグされたら、そのドラッグ操作ポイント51のドラッグ方向及びドラッグ量を読み取ってドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始される時点で画像G内の目標装着位置3に表示されていたターゲットマークTMがドラッグ操作ポイント51の画像G内での移動軌道D1と同じ移動軌道D2で移動されるようにする。ターゲットマークTMが部品4に一致してドラッグが終了されたら、ドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始された時点でのターゲットマークTMの位置とドラッグが終了した時点でのターゲットマークTMの位置との相対関係に基づいて部品4の目標装着位置3に対する相対位置を算出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板に部品を実装する部品実装装置において、基準位置に位置されるべき対象物の基準位置に対する相対位置を制御部に教示する位置教示装置及び位置教示方法に関するものである。
部品実装装置は、基板上の装着ヘッドを作動させて基板上の目標装着位置に部品を装着する。このとき装着ヘッドは部品実装装置の制御部によって基板上の目標装着位置に部品がちょうど位置するように作動制御がなされるが、装着ヘッドの位置制御データに基づく位置とこの位置制御データに基づいて移動された装着ヘッドの実際の位置とは必ずしも一致しないため、基板上に装着された部品が基板上の目標装着位置からずれてしまっている場合がある。このため部品実装装置には、実際に基板に装着された部品の目標装着位置に対する相対位置をオペレータが制御部に教示する(把握させる)位置教示装置が備えられており、これにより制御部に装着ヘッドの位置制御データの補正値を与えることができるようになっている。
このような位置教示装置では、カメラが基板に装着された部品(すなわち位置教示の対象物)とその目標装着位置(すなわち部品が装着されるべき基準位置)を含む画像を取得してタッチパネル等の画像表示器がこれを表示し、オペレータはこの画像表示器に表示された画像を見ながら画像表示器又はその周辺に設けられたスイッチを操作することで画像表示器に表示された画像全体を上下左右に移動させ、位置教示対象が基準位置に一致したところで確定ボタンを操作すると、対象物の当初の位置と基準位置に一致した時点での位置との相対位置が求められてこれが対象物の基準位置に対する相対位置として制御部に把握されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−9472号公報
しかしながら、上記従来の位置教示装置では、画像表示器に表示された画像内で対象物を基準位置に一致させる操作を行うと画像全体が移動することから、画像内に対象物が密集しているような場合には移動中の対象物を見失ってしまうことがあり、位置教示操作に時間がかかる場合があるという問題点があった。
そこで本発明は、位置教示操作中に対象物を見失うことがなく、短時間で位置教示操作を行うことができるようにした位置教示装置及び位置教示方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の位置教示装置は、基板に部品を実装する部品実装装置において、基準位置に位置されるべき対象物の前記基準位置に対する相対位置を、画像表示器に表示された前記対象物及び前記基準位置が含まれる画像に基づいて制御部に教示する位置教示装置であって、前記画像表示器に表示された前記画像上にドラッグ操作ポイントを設定するドラッグ操作ポイント設定手段と、前記ドラッグ操作ポイント設定手段により前記画像上に設定された前記ドラッグ操作ポイントがオペレータにより前記画像上でドラッグされた場合に、そのドラッグ操作ポイントのドラッグ方向及びドラッグ量を読み取って前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが開始される時点で前記画像内の前記基準位置に表示されていたターゲットマークを前記ドラッグ操作ポイントの前記画像内での移動軌道と同じ移動軌道で移動させるマーク移動制御手段と、前記マーク移動制御手段により前記画像内で移動される前記ターゲットマークが前記対象物に一致して前記オペレータによる前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが終了された場合に、前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが開始された時点での前記ターゲットマークの位置と前記ドラッグが終了した時点での前記ターゲットマークの位置との相対関係に基づいて前記対象物の前記基準位置に対する相対位置を算出し、その算出した前記対象物の前記基準位置に対する相対位置を前記制御部に把握させる位置算出手段とを備えた。
請求項2に記載の位置教示装置は、請求項1に記載の位置教示装置であって、前記ドラッグ操作ポイントは前記画像表示器が表示する前記画像内に複数設けられている。
請求項3に記載の位置教示方法は、基板に部品を実装する部品実装装置において、基準位置に位置されるべき対象物の前記基準位置に対する相対位置を、画像表示器に表示された前記対象物及び前記基準位置が含まれる画像に基づいて制御部に教示する位置教示方法であって、ドラッグ操作ポイント設定手段が前記画像上に表示させたドラッグ操作ポイントを、オペレータが前記画像上でドラッグする工程と、前記オペレータがドラッグした前記ドラッグ操作ポイントのドラッグ方向及びドラッグ量をマーク移動制御手段が読み取って前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが開始される時点で前記画像内の前記基準位置に表示されていたターゲットマークを前記ドラッグ操作ポイントの前記画像内での移動軌道と同じ移動軌道で移動させる工程と、前記マーク移動制御手段が移動させた前記ターゲットマークが前記対象物に一致して前記オペレータによる前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが終了された場合に、位置算出手段が、前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが開始された時点での前記ターゲットマークの位置と前記ドラッグが終了した時点での前記ターゲットマークの位置との相対関係に基づいて前記対象物の前記基準位置に対する相対位置を算出し、その算出した前記対象物の前記基準位置に対する相対位置を前記制御部に把握させる工程とを含む。
本発明では、画像表示器に表示された画像上に設けられたドラック操作ポイントをオペレータが画像上でドラッグすると、そのドラッグ操作ポイントのドラッグ方向及びドラッグ量が読み取られてドラッグ操作ポイントのドラッグが開始される時点で画像内の基準位置に表示されていたターゲットマークがドラッグ操作ポイントの画像内での移動軌道と同じ移動軌道で移動するようになっており、ターゲットマークを移動させて対象物に一致させることで対象物の基準位置に対する相対位置を制御部に教示するようになっているので、オペレータは位置教示操作中に対象物を見失うことがなく、短時間で位置教示操作を行うことができる。
本発明の一実施の形態における部品実装装置の要部斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の制御系統を示すブロック図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が実行する部品装着作業の流れを示すフローチャート 本発明の一実施の形態における(a)基板の平面図(b)基板の一部の撮像画像を示す図 (a)(b)本発明の一実施の形態における位置教示制御の操作手順の説明図 本発明の一実施の形態における位置教示制御の操作手順の説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示す部品実装装置1は、図示しない上流工程側の装置(例えば半田印刷機や他の部品実装装置)から送られてきた基板2の搬入及び位置決め、位置決めした基板2上の目標装着位置3(電極部)に部品(電子部品)4の装着及び部品4を装着した基板2の下流工程側の装置(例えば他の部品実装装置や検査機、リフロー炉等)への搬出から成る一連の動作を繰り返し実行するものである。以下、説明の便宜上、基板2の搬送方向をX軸方向(オペレータOPから見た左右方向)とし、X軸方向と直交する水平面内方向をY軸方向(オペレータOPから見た前後方向)とする。また、上下方向をZ軸方向とする。
図1において、部品実装装置1は、基台11の中央部に基板2をX軸方向に搬送する基板搬送コンベア12を有しており、基台11のY軸方向の端部には、部品供給口13aに部品4を連続的に供給する複数のパーツフィーダ13がX軸方向に並んで取り付けられている。
基台11上にはヘッド移動機構14が設けられている。ヘッド移動機構14は、Y軸方向に延びたY軸テーブル14a、X軸方向に延び、Y軸テーブル14aに沿って(すなわちY軸方向に)移動自在なX軸テーブル14b及びX軸テーブル14b上に沿って(すなわちX軸方向に)移動自在な移動ステージ14cから成り、移動ステージ14cには装着ヘッド15が取り付けられている。ヘッド移動機構14は、Y軸テーブル14aに対するX軸テーブル14bのY軸方向への移動動作とX軸テーブル14bに対する移動ステージ14cのX軸方向への移動動作を組み合わせた動作を行うことで装着ヘッド15を水平面内で移動させる。
図1において、装着ヘッド15には複数のシャフト部材16が下方に延びて設けられており、各シャフト部材16の下端には部品4を吸着するための吸着ノズル17が着脱自在に取り付けられている。各シャフト部材16は装着ヘッド15に設けられたシャフト駆動機構18に駆動されて装着ヘッド15に対する上下動と上下軸(Z軸)回りの回転動作を行う。
装着ヘッド15には撮像視野を下方に向けた基板カメラ20が取り付けられており、基台11上の基板搬送コンベア12とパーツフィーダ13との間の領域には撮像視野を上方に向けた部品カメラ21が設けられている。
図2において、基板搬送コンベア12による基板2の搬送及び位置決め動作、各パーツフィーダ13による部品4の供給動作、ヘッド移動機構14による装着ヘッド15の移動動作、シャフト駆動機構18による各シャフト部材16の上下移動及び上下軸(Z軸)回りの回転の各動作の制御は部品実装装置1が備える制御装置40の装着実行部40aによってなされる。また、各シャフト部材16による吸着ノズル17を介した吸着動作は、制御装置40の装着実行部40aが装着ヘッド15内に設けられた図示しないアクチュエータ等から成る吸着機構41の作動制御を行うことによってなされる。
基板カメラ20による撮像動作制御及び部品カメラ21による撮像動作制御は部品実装装置1が備える制御装置40装着実行部40aによってなされ、基板カメラ20による撮像動作及び部品カメラ21の撮像動作によって得られた各画像データは制御装置40に送信されて制御装置40の画像認識部40b(図2)において画像認識がなされる。
制御装置40の装着実行部40aは、記憶部40c(図2)に記憶された部品実装プログラムに基づき、図3のフローチャートに示す手順で、基板2上の目標装着位置3に部品4を装着する部品装着作業を実行する。
部品装着作業では、制御装置40の装着実行部40aは先ず、基板搬送コンベア12を作動させて、部品実装装置1の上流工程側の装置から送られてきた基板2を受け取って部品実装装置1の内部に搬入し、所定の作業位置に位置決めする(図3に示すステップST1)。
制御装置40の装着実行部40aは基板2の位置決めを行ったら、装着ヘッド15を移動させて基板カメラ20を基板2の上方に移動させ、基板カメラ20に基板2上の一対の基板マーク2m(図1)の撮像を行わせて画像認識部40bに画像認識を行わせる。そして、得られた一対の基板マーク2mの位置を予め設定された基準の位置と比較することによって、基板2の基準の位置からの位置ずれを算出する(ステップST2)。
制御装置40の装着実行部40aは、基板2の基準の位置からの位置ずれを算出したら、パーツフィーダ13の作動制御を行ってそのパーツフィーダ13の部品供給口13aに部品4を供給させる(ステップST3)。そして、装着ヘッド15をパーツフィーダ13の上方に位置させたうえで、パーツフィーダ13の部品供給口13aに供給された部品4を吸着ノズル17に吸着(ピックアップ)させる(ステップST4)。
制御装置40の装着実行部40aは各吸着ノズル17に部品4を吸着させたら、これらの全部品4が部品カメラ21の上方を通過するように装着ヘッド15を移動させ、部品カメラ21に各部品4の撮像を行わせる。そして、各部品4のその撮像結果に基づいて画像認識部40bに画像認識を行わせ(ステップST5)、各部品4の吸着ノズル17に対する位置ずれ(吸着ずれ)を算出する(ステップST6)。
制御装置40の装着実行部40aは、各部品4の吸着ノズル17に対する位置ずれを算出したら、装着ヘッド15を基板2の上方に位置させ、吸着ノズル17に吸着させた各部品4を基板2上の目標装着位置3に接触させたうえで各吸着ノズル17への真空圧の供給を解除して、吸着した全部品4を基板2に装着する(ステップST7)。このステップST7では、制御装置40の装着実行部40aは、ステップST2で求めた基板2の位置ずれと、ステップST6で求めた部品4の吸着ずれが修正されるように、基板2に対する各吸着ノズル17の位置補正を行う。
制御装置40の装着実行部40aは、基板2に対する部品4の装着を行ったら、基板2に装着すべき全ての部品4の装着が終了したか否かの判断を行う(ステップST8)。そして、基板2に装着すべき全ての部品4の装着が終了していなかったときにはステップST3に戻り、基板2に装着すべき全ての部品4の装着が終了していたときには、基板搬送コンベア12を作動させて基板2を部品実装装置1から搬出する(ステップST9)。これにより基板2の1枚当たりの部品装着作業が終了する。
上記部品実装装置1による部品装着作業において、制御装置40の装着実行部40aは記憶部40cに記憶された実装作業プログラムに書き込まれている位置制御データに基づいて装着ヘッド15を作動させ、基板2上の目標装着位置3に部品4がちょうど位置するように装着ヘッド15の作動制御を行うが、装着ヘッド15におけるシャフト部材16の取り付け公差等の影響もあって、装着ヘッドの位置制御データに基づく位置とこの位置制御データに基づいて移動された装着ヘッドの実際の位置とは必ずしも一致しないため、基板2に装着された部品4は、その中心位置が目標装着位置3からずれている場合がある。
このため本実施の形態における部品実装装置1では、実生産用の基板2に対する部品装着作業を実行する前にテスト用の基板2に対して上述の部品装着作業を行ったうえで、基板2上の各目標装着位置3に装着された部品4を基板カメラ20によって撮像して画像認識を行い(図4(a))、目標装着位置3に対して部品4の中心CPの位置がずれていた場合にはその部品4の画像を画像表示器としてのタッチパネルTP(図2及び図4(b))に表示してオペレータOPに示すようになっており、オペレータOPは、タッチパネルTPに表示された画像を見ながら部品4の目標装着位置3に対する相対位置を制御装置40の装着実行部40a(制御部)に教示することによって装着ヘッド15の位置制御データの補正値を与えることができるようになっている。
本実施の形態における部品実装装置1が備える位置教示装置50は、上記のように、基板2上の目標装着位置3(基準位置)に位置されるべき部品4(対象物)の目標装着位置3に対する相対位置を、タッチパネルTPに表示された画像に基づいて制御装置40の装着実行部40aに教示するものであり、図2に示すように、制御装置40のドラッグ操作ポイント設定部40d、マーク移動制御部40e(マーク移動制御手段)及び位置算出部40f(位置算出手段)を備えて成る。
ドラッグ操作ポイント設定部40dは、図4(a),(b)に示すように、画像表示器であるタッチパネルTPに表示された画像G上に複数のドラッグ操作ポイント51を設定するドラッグ操作ポイント設定手段であり、マーク移動制御部40eは、ドラッグ操作ポイント設定部40dにより画像G上に設定されたドラッグ操作ポイント51がオペレータOPにより画像G上でドラッグされた場合に、そのドラッグ操作ポイント51のドラッグ方向及びドラッグ量を読み取ってドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始される時点で画像G内の目標装着位置3に表示されていたターゲットマークTMをドラッグ操作ポイント51の画像G内での移動軌道D1と同じ移動軌道D2で移動させるマーク移動制御手段である。
また、位置算出部40fは、マーク移動制御部40eにより画像G内で移動されるターゲットマークTMが部品4の中心CPの位置に一致してドラッグ操作ポイント51のドラッグが終了された場合に、ドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始された時点でのターゲットマークTMの位置とドラッグが終了した時点でのターゲットマークTMの位置との相対関係に基づいて部品4(部品4の中心CPの位置)の目標装着位置3に対する相対位置を算出し、この算出した部品4の目標装着位置3に対する相対位置を装着実行部40aに把握させる位置算出手段である。
オペレータOPは、制御装置40によりタッチパネルTPに部品4とその目標装着位置3を含む画像Gが表示されたら(図4(b))、画像Gの中のドラッグ操作ポイント51(複数のドラッグ操作ポイント51の中の任意のひとつ)を指Fgで触ってドラッグする(図5(a)→図5(b)。ドラッグ工程)。そうすると、制御装置40のマーク移動制御部40eはそのオペレータOPがドラッグしたドラッグ操作ポイント51のドラッグ方向及びドラッグ量を読み取ってドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始される時点で画像G内の目標装着位置3(基準位置)に表示されていたターゲットマークTMをドラッグ操作ポイント51の画像G内での移動軌道D1と同じ移動軌道D2で移動させるので(ドラッグ操作ポイント移動工程)、オペレータOPはターゲットマークTMが部品4の中心CPの位置に一致するまでドラッグ操作ポイント51のドラッグを継続し、画像G内でターゲットマークTMが部品4の中心CPの位置に一致したところでタッチパネルTPから(すなわちドラッグ操作ポイント51から)指Fgを離す(図6)。
制御装置40の位置算出部40fはオペレータOPの指FgがタッチパネルTPから離れたことを検知したら、これによりドラッグ操作ポイント51のドラッグ操作が終了したものと判断し、ドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始された時点でのターゲットマークTMの位置(図5(a))とドラッグが終了した時点(図5(b)及び図6)でのターゲットマークTMの位置との相対関係を算出する。この相対関係は、例えば、基板搬送コンベア12に位置決めされた状態の基板2の座標系(XY座標系)に合わせて、ドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始された時点でのターゲットマークTMの位置とドラッグが終了した時点でのターゲットマークTMの位置との間のX,Y方向の位置ずれ量の組み合わせ(Δx,Δy)で表すことができる(図6)。
制御装置40の位置算出部40fは、ドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始された時点でのターゲットマークTMの位置とドラッグが終了した時点でのターゲットマークTMの位置との相対関係を算出したら、その算出した部品4の目標装着位置3に対する相対位置のデータを制御装置40の装着実行部40aに送って把握させる(把握工程。図2)。
制御装置40の装着実行部40aは、位置算出部40fからデータを受け取ったら、その受け取ったデータを記憶部40cに記憶し、実生産用の基板2に対する部品装着作業を実行する際には、そのデータを記憶部40cから読み出し、これを装着ヘッド15の位置制御データの補正値として使用する。このため、実生産用の基板2に対する部品装着作業時には、基板2上の目標装着位置3に対して位置ずれなく部品4が装着される。
すなわち、本実施の形態の位置教示装置50を用いた位置教示方法は、基板2に部品4を実装する部品実装装置1において、基板2上の目標装着位置3(基準位置)に位置されるべき部品4(対象物)の目標装着位置3に対する相対位置を、タッチパネルTP(画像表示器)に表示された部品4及び目標装着位置3が含まれる画像に基づいて制御装置40の装着実行部40a(制御部)に教示する位置教示方法であり、ドラッグ操作ポイント設定部40d(ドラッグ操作ポイント設定手段)が上記画像上に表示させたドラッグ操作ポイント51を、オペレータOPが画像G上でドラッグする工程(ドラッグ工程)、オペレータOPがドラッグしたドラッグ操作ポイント51のドラッグ方向及びドラッグ量をマーク移動制御部40e(マーク移動制御手段)が読み取ってドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始される時点で画像内の目標装着位置3に表示されていたターゲットマークTMをドラッグ操作ポイント51の画像内での移動軌道D1と同じ移動軌道D2で移動させる工程(ドラッグ操作ポイント移動工程)及びマーク移動制御部40eが移動させたターゲットマークTMが部品4に一致してオペレータOPによるドラッグ操作ポイント51のドラッグが終了された場合に、位置算出部40f(位置算出手段)が、ドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始された時点でのターゲットマークTMの位置とドラッグが終了した時点でのターゲットマークTMの位置との相対関係に基づいて部品4の目標装着位置3に対する相対位置を算出し、その算出した部品4の目標装着位置3に対する相対位置を制御装置40の装着実行部40aに把握させる工程(把握工程)を含むものとなっている。
このように、本実施の形態における部品実装装置1が備える位置教示装置50(及びこれを用いた位置教示方法)では、タッチパネルTP(画像表示器)に表示された画像G上に設けられたドラッグ操作ポイント51をオペレータOPが画像G上でドラッグすると、そのドラッグ操作ポイント51のドラッグ方向及びドラッグ量が読み取られてドラッグ操作ポイント51のドラッグが開始される時点で画像G内の目標装着位置3(基準位置)に表示されていたターゲットマークTMがドラッグ操作ポイント51の画像G内での移動軌道D1と同じ移動軌道D2で移動するようになっており、ターゲットマークTMを移動させて部品4(対象物)に一致させることで部品4の目標装着位置3に対する相対位置を制御装置40の装着実行部40a(制御部)に教示するようになっているので、オペレータOPは位置教示操作中に部品4を見失うことがなく、短時間で位置教示操作を行うことができる。
なお、上述の実施の形態では、位置教示装置50は、基板2上の目標装着位置3(基準位置)に位置されるべき部品4(対象物)の目標装着位置3に対する装着位置を制御部(制御装置40の装着実行部40a)に教示するケースについて説明したが、位置教示装置50はその他、パーツフィーダ13が供給する部品4を装着ヘッド15によるピックアップする際のパーツフィーダ13の部品供給口13aの位置(基準位置)に対する吸着ノズル17(対象物)の相対位置など、基準位置に位置されるべき対象物の基準位置に対する相対位置を制御装置に教示するあらゆるケースに適用して用いることができる。
また、前述の実施の形態では、タッチパネルTPが表示する画像G内に複数のドラッグ操作ポイント51が設けられており、オペレータOPはその複数のドラッグ操作ポイント51のうちの任意のひとつを選んで操作することでターゲットマークTMの移動を行わせることができたが、ドラッグ操作ポイント51は画像G内に複数設けられていなければならないわけではなく、画像G内に少なくともひとつ設けられていればよい。
位置教示操作中に対象物を見失うことがなく、短時間で位置教示操作を行うことができるようにした位置教示装置及び位置教示方法を提供する。
1 部品実装装置(部品実装装置)
2 基板
3 目標装着位置(基準位置)
4 部品(対象物)
40a 装着実行部(制御部)
40d ドラッグ操作ポイント設定部(ドラッグ操作ポイント設定手段)
40e マーク移動制御部(マーク移動制御手段)
40f 位置算出部(位置算出手段)
50 位置教示装置
51 ドラッグ操作ポイント
TM ターゲットマーク
TP タッチパネル(画像表示器)
G 画像
OP オペレータ

Claims (3)

  1. 基板に部品を実装する部品実装装置において、基準位置に位置されるべき対象物の前記基準位置に対する相対位置を、画像表示器に表示された前記対象物及び前記基準位置が含まれる画像に基づいて制御部に教示する位置教示装置であって、
    前記画像表示器に表示された前記画像上にドラッグ操作ポイントを設定するドラッグ操作ポイント設定手段と、
    前記ドラッグ操作ポイント設定手段により前記画像上に設定された前記ドラッグ操作ポイントがオペレータにより前記画像上でドラッグされた場合に、そのドラッグ操作ポイントのドラッグ方向及びドラッグ量を読み取って前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが開始される時点で前記画像内の前記基準位置に表示されていたターゲットマークを前記ドラッグ操作ポイントの前記画像内での移動軌道と同じ移動軌道で移動させるマーク移動制御手段と、
    前記マーク移動制御手段により前記画像内で移動される前記ターゲットマークが前記対象物に一致して前記オペレータによる前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが終了された場合に、前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが開始された時点での前記ターゲットマークの位置と前記ドラッグが終了した時点での前記ターゲットマークの位置との相対関係に基づいて前記対象物の前記基準位置に対する相対位置を算出し、その算出した前記対象物の前記基準位置に対する相対位置を前記制御部に把握させる位置算出手段とを備えたことを特徴とする位置教示装置。
  2. 前記ドラッグ操作ポイントは前記画像表示器が表示する前記画像内に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の位置教示装置。
  3. 基板に部品を実装する部品実装装置において、基準位置に位置されるべき対象物の前記基準位置に対する相対位置を、画像表示器に表示された前記対象物及び前記基準位置が含まれる画像に基づいて制御部に教示する位置教示方法であって、
    ドラッグ操作ポイント設定手段が前記画像上に表示させたドラッグ操作ポイントを、オペレータが前記画像上でドラッグする工程と、
    前記オペレータがドラッグした前記ドラッグ操作ポイントのドラッグ方向及びドラッグ量をマーク移動制御手段が読み取って前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが開始される時点で前記画像内の前記基準位置に表示されていたターゲットマークを前記ドラッグ操作ポイントの前記画像内での移動軌道と同じ移動軌道で移動させる工程と、
    前記マーク移動制御手段が移動させた前記ターゲットマークが前記対象物に一致して前記オペレータによる前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが終了された場合に、位置算出手段が、前記ドラッグ操作ポイントのドラッグが開始された時点での前記ターゲットマークの位置と前記ドラッグが終了した時点での前記ターゲットマークの位置との相対関係に基づいて前記対象物の前記基準位置に対する相対位置を算出し、その算出した前記対象物の前記基準位置に対する相対位置を前記制御部に把握させる工程とを含むことを特徴とする位置教示方法。
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