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JP2013222842A - ノズル調整治具 - Google Patents

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JP2013222842A JP2012093761A JP2012093761A JP2013222842A JP 2013222842 A JP2013222842 A JP 2013222842A JP 2012093761 A JP2012093761 A JP 2012093761A JP 2012093761 A JP2012093761 A JP 2012093761A JP 2013222842 A JP2013222842 A JP 2013222842A
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Abstract

【課題】切削ブレードに対して一対の冷却水ノズルを最適な位置に容易に調整すること。
【解決手段】ノズル調整治具(8)は、切削ブレード(34)が取り外された状態で、スピンドルハウジング(311)の下面(313)に装着されることで、切削ブレード(34)を挟み込むように配置される一対の冷却ノズル(71)の上下位置を調整する。ノズル調整治具(8)は、スピンドルハウジング(311)の下面(313)に磁力によって装着され、冷却水ノズル(71)が上方から当接されることで、切削ブレード(34)に対して一対の冷却水ノズル(71)の上下位置を適切に調整する。
【選択図】図6

Description

本発明は、切削ブレードへ冷却水を供給する冷却水ノズルの位置調整用のノズル調整治具に関し、特に薄型のホイールカバーに組み付けられた冷却水ノズル用のノズル調整治具に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、半導体ウェーハ等の被加工物の表面に格子状に分割予定ラインが形成され、分割予定ラインにより区画された領域にIC、LSI等の回路が形成される。そして、被加工物は、切削装置によりストリートに沿って切削され、個々の半導体チップに分割される。このようにして分割された半導体チップは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用される。
従来、被加工物を分割する切削装置として、冷却水によって切削ブレードを冷却すると同時に切削時に生じた切削屑を洗い流すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この切削装置は、ダイヤモンド砥粒からなる円板状の切削ブレードを高速回転させ、複数の冷却水ノズルから冷却水を半導体ウェーハの加工部分や切削ブレードに噴射する。そして、ダイシング装置は、切削ブレードを半導体ウェーハに一定量切り込ませた状態で、ストリートに沿って切削送りすることにより半導体ウェーハを切削する。
特開2006−187849号公報
また、上記した切削装置においては、切削ブレードの表面及び裏面に向けられた一対の冷却水ノズルが作業者の目視によって調整されるため、作業者によってバラツキが生じるという不具合があった。冷却水ノズル調整の精度が低く、切削ブレードに対して適切な位置に冷却水が供給されないと、加工熱を十分に取り除くことができない。このため、切削ブレードの異常摩耗や焼けが発生して、加工品質が著しく悪化する他、切削ブレードや被加工物が破損する可能性があった。
ところで、切削ブレードとしてハブブレードが用いられる場合、冷却水ノズルの下面がハブブレードの最下点から1mmから3mm程度高い位置に調整されることが望ましい。また、切削ブレードとしてワッシャブレードが用いられる場合、冷却水ノズルの下面がワッシャブレード(フランジ)の最下点から1mm程度高い位置に調整されることが望ましい。このように、切削ブレードの種類等に応じて冷却水ノズルの上下位置を微調整する必要があり、作業者にとって煩わしい作業となっていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、切削ブレードに対して一対の冷却水ノズルを最適な位置に容易に調整可能なノズル調整治具を提供することを目的とする。
本発明のノズル調整治具は、被加工物を切削する切削ブレードと、固定フランジを介して前記切削ブレードを支持するスピンドルと、前記スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハウジングと、前記切削ブレードを挟んで前記切削ブレードの表裏面側に配設された前記切削ブレードに冷却水を供給する一対の冷却水ノズルと、を少なくとも有する切削装置において使用され、前記切削ブレードが取り外された状態で前記冷却水ノズルのノズル位置を調整するノズル調整治具であって、前記スピンドルハウジング下端に磁力により着脱自在に装着される装着部と、前記冷却水ノズルの上下位置を所定位置に位置決めする前記スピンドルハウジング下端からの距離が所定距離に設定された冷却水ノズル位置決め部と、から構成され、前記冷却水ノズル位置決め部を前記冷却水ノズルの下方に位置づけた状態で前記スピンドルハウジング下端に前記装着部を装着し、前記冷却水ノズルの下端を前記冷却水ノズル位置決め部に当接させて前記冷却水ノズルの上下位置を調整することを特徴とする。
この構成によれば、磁力によってスピンドルハウジングの下端に装着部が装着され、冷却水ノズルの下端がノズル位置決め部に当接されることで、切削ブレードに対して冷却水ノズルを適切な上下位置に調整できる。このとき、ノズル調整治具が冷却水ノズルをスピンドルハウジングの下端から所定距離に位置決めするため、作業者によってノズル調整のバラツキが生じることがない。よって、切削ブレードに対して適切な位置に冷却水が供給され、切削時の加工熱が十分に取り除かれるため、加工品質が悪化や切削ブレードや被加工物の破損を防止できる。また、ノズル調整治具に切削ブレードの種類に応じてノズル位置決め部を設けることで、種類の異なる切削ブレードの上下位置の調整を容易に行うことができる。
本発明によれば、切削ブレードに対して一対の冷却水ノズルを最適な位置に容易に調整して、加工品質が悪化や切削ブレードや被加工物の破損を防止できる。
本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。 本実施の形態に係るブレードユニットの正面図である。 本実施の形態に係るブレードユニットの斜視図である。 本実施の形態に係るノズル調整治具の斜視図である。 本実施の形態に示すノズル調整治具と切削ブレードとの位置関係を示す図である。 本実施の形態に係るノズル調整治具を用いたノズル調整作業の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。なお、以下においては、切削ブレードとして主にハブブレードを備えた切削装置ついて説明するが、この構成に限定されない。本発明は、切削ブレードとして、ワッシャブレード(ハブレスブレード)を備えた切削装置にも適用可能である。
図1に示すように、切削装置1は、切削ブレード34を有する一対のブレードユニット3と被加工物Wを保持したチャックテーブル4とを相対移動させて、被加工物Wを切削するように構成されている。被加工物Wは、略円板状に形成されており、表面に格子状に配列された分割予定ラインによって複数の領域に区画されている。この区画された領域には、IC、LSI等のデバイスが形成されている。また、被加工物Wは、貼着テープ95を介して環状フレーム96に支持された状態で切削装置1に搬入される。
なお、本実施の形態においては、被加工物Wとしてシリコンウェーハ、ガリウムヒソ等の半導体ウェーハを例に挙げて説明するが、この構成に限定されるものではない。半導体ウェーハの裏面に設けられるDAF(Die Attach Film)等の粘着部材、半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス、サファイア(Al2O3)系の無機材料基板、各種電気部品やミクロンオーダーの加工位置精度が要求される各種加工材料を被加工物としてもよい。
切削装置1は、基台2を有しており、基台2上にはチャックテーブル4をX軸方向に加工送りするチャックテーブル移動機構5が設けられている。また、基台2上には、チャックテーブル移動機構5を跨ぐように立設した門型の柱部21が設けられ、柱部21には、チャックテーブル4の上方において一対のブレードユニット3をY軸方向に割出送りするブレードユニット移動機構6が設けられている。
チャックテーブル移動機構5は、基台2の上面に配置されたX軸方向に平行な一対のガイドレール51と、一対のガイドレール51にスライド可能に設置されたモータ駆動のX軸テーブル52とを有している。X軸テーブル52の上部には、チャックテーブル4が設けられている。また、X軸テーブル52の背面側には、図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ53が螺合されている。そして、ボールネジ53の一端部には、駆動モータ54が連結されている。駆動モータ54によりボールネジ53が回転駆動され、チャックテーブル4がガイドレール51に沿ってX軸方向に移動される。
チャックテーブル4は、X軸テーブル52の上面に固定されたZ軸回りに回転可能なθテーブル55と、θテーブル55の上部に設けられ、被加工物Wを吸着保持する保持部41とを有している。保持部41は、所定の厚みを有する円盤状であり、上面中央部分にはポーラスセラミック材により吸着面が形成されている。保持部41の周囲には、θテーブル55の四方から径方向外側に延びる一対の支持アームを介して4つのクランプ部42が設けられている。4つのクランプ部42は、エアーアクチュエータにより駆動し、被加工物Wの周囲の環状フレーム96を挟持固定する。
ブレードユニット移動機構6は、柱部21の前面に対してY軸方向に平行な一対のガイドレール61と、一対のガイドレール61にスライド可能に設置されたモータ駆動の一対のY軸テーブル62を有している。また、ブレードユニット移動機構6は、各Y軸テーブル62の前面に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール63と、各ガイドレール63にスライド可能に設置されたモータ駆動のZ軸テーブル64とを有している。各Z軸テーブル64には、ブレードユニット3が設けられている。
また、各Y軸テーブル62、各Z軸テーブル64の背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ65、66が螺合されている。そして、Y軸テーブル62用のボールネジ65、Z軸テーブル64用のボールネジ66の一端部には、それぞれ駆動モータ67、68が連結されている。これら駆動モータ67、68によりボールネジが回転駆動され、一対のブレードユニット3がガイドレール61、63に沿ってY軸方向及びZ軸方向に移動される。各ブレードユニット3は、切削ブレード34を高速回転させ、切削ブレード34や切削位置に冷却水を噴射しつつ被加工物Wを切削する。なお、ブレードユニット3の詳細については後述する。
この切削装置1においては、Y軸テーブル62の移動によって切削ブレード34が被加工物Wの分割予定ラインに位置合わせされる。次に、Z軸テーブル64の移動によって回転された切削ブレード34の被加工物Wに対する切り込み深さが調整される。そして、切削ブレード34に対してX軸テーブル52が相対移動されることにより、チャックテーブル4に保持された被加工物Wが分割予定ラインに沿って切削される。以上の動作を繰り返すことで被加工物Wが格子状の分割予定ラインに沿って分割される。
次に、図2及び図3を参照してブレードユニットについて詳細に説明する。図2は、本実施の形態に係るブレードユニットの正面図である。図3は、本発明の実施の形態に係るブレードユニットの斜視図である。なお、図3Aは、ブレードユニットの分解斜視図であり、図3Bは、切削ブレードを組み付けた後のブレードユニットの斜視図である。
図2及び図3に示すように、ブレードユニット3は、切削ブレード34を装着したスピンドル31と、下面を除いて切削ブレード34の外周を覆うホイールカバー32とを有している。スピンドル31は、例えばエアスピンドルであり、圧縮エアのエア層によってスピンドルハウジング311に対してスピンドルシャフト312を浮動状態で支持している。スピンドルシャフト312の先端部は、スピンドルハウジング311から突出しており、切削ブレード34固定用のマウントフランジ33が装着されている。なお、スピンドルハウジング311は磁性を有するステンレスにより形成されている。
スピンドルハウジング311の下面313は、平坦に形成されている。スピンドルハウジング311は、この平坦に形成された下面313とチャックテーブル4の表面とが平行になるように調整されている。また、スピンドルハウジング311の下面313には、切削ブレード34が取り外された状態で、後述するノズル調整治具8(図4参照)が磁力によって装着される。そして、スピンドルハウジング311の下面313を基準として、ノズル調整治具8により一対の冷却水ノズル71の上下位置が調整される。このように、スピンドルハウジング311の下面313は、冷却水ノズル71の位置調整時には基準面として機能する。
マウントフランジ33は、磁性を有するステンレスにより形成されており、円筒状のボス部331と、ボス部331の外周面から外方に延出する固定フランジ332とを有している。ボス部331には、スピンドルシャフト312の先端部が嵌め込まれる不図示の嵌合孔が設けられている。スピンドルシャフト312の先端部は、嵌合孔に嵌め込まれた状態でボス部331から突出しており、この突出部分に不図示のネジ部が形成されている。マウントフランジ33は、ボス部331から突出したネジ部に装着ナット37が締め付けられることで、スピンドルシャフト312に装着される。
切削ブレード34は、ハブブレードであり、被加工物Wを切削する砥石部341と、砥石部341を保持するハブ基台342とを有している。砥石部341は、例えば、ダイヤモンド等の砥粒をボンド材で結合してリング状に形成されている。ハブ基台342の中央には、ボス部331が差し込まれる貫通孔343が形成されている。ハブ基台342がボス部331に差し込まれると、ハブ基台342の前面側からボス部331の略半部が突出される。このボス部331の略半部には外周面にネジ部334が形成されている。切削ブレード34は、ハブ基台342から突出したネジ部334にリング状の固定ナット35が締め付けられることで、マウントフランジ33に固定される。
ホイールカバー32は、複数個所から冷却水を噴射するように構成されており、切削ブレード34の下部を挟み込むように対向配置された一対の冷却水ノズル71と、切削ブレード34の切削方向前方に位置したシャワーノズル75とを有している。一対の冷却水ノズル71は、切削ブレード34の切削方向後方に配置された冷却水ノズルブロック72に固定されている。冷却水ノズルブロック72では、継手73を介して一対の冷却水ノズル71と冷却水の供給ホース74とが連結される。
一対の冷却水ノズル71は、冷却水ノズルブロック72から下方に延びた後、切削ブレード34の下部を挟み込むように切削方向前方に向かって延びている。一対の冷却水ノズル71の先端側には、切削ブレードを挟んで対向する対向面に、冷却水を噴射する複数のスリット711が形成されている。一対の冷却水ノズル71は、供給ホース74から供給された冷却水を複数のスリット711から被加工物Wの切削位置に向けて噴射(供給)し、切削位置の冷却及び洗浄を行う。
シャワーノズル75は、切削ブレード34の切削方向前方に配置されたシャワーノズルブロック76に形成されている。シャワーノズルブロック76には、継手77を介して冷却水の供給ホース78が連結されている。シャワーノズル75には、シャワーノズルブロック76の内部流路を介して、供給ホース78から冷却水が供給される。シャワーノズル75は、切削ブレード34に向けて冷却水を噴射し、切削ブレード34に冷却水を巻き込ませて切削部分の冷却および洗浄を行う。
また、冷却水ノズルブロック72には、冷却水を後方に導く一対の飛沫カバー36が設けられている。一対の飛沫カバー36は、切削ブレード34の切削によって飛散した冷却水及び切削屑を後方に案内し、ホイールカバー32の外側に排出している。
冷却水ノズルブロック72及びシャワーノズルブロック76は、それぞれホイールカバー32の不図示の固定ブロックにネジ留めされている。冷却水ノズルブロック72の側面721には、上下方向に延在する長孔722が形成されている。長孔722には一対の調整ネジ723が挿通されており、調整ネジ723を緩めて冷却水ノズルブロック72を長孔722に沿って動かすことで、切削ブレード34に対する冷却水ノズル71の上下位置が調整される(図6参照)。
冷却水ノズルブロック72の側面724には、前後方向に延在する一対の長孔(不図示)が形成されている。各長孔には調整ネジ(不図示)が挿通されており、調整ネジを緩めて冷却水ノズルブロック72を長孔に沿って動かすことで、切削ブレード34に対する冷却水ノズル71の前後位置が調整される。また、シャワーノズルブロック76の側面761には、前後方向に延在する一対の長孔762が形成されている。各長孔762には調整ネジ763が挿通されており、調整ネジ763を緩めてシャワーノズルブロック76を長孔762に沿って動かすことで、切削ブレード34に対するシャワーノズル75の前後位置が調整される。
ホイールカバー32の上部には、ブレード破損検出器79が設けられている。ブレード破損検出器79は、切削ブレード34の上部を挟み込むように対向配置された発光素子及び受光素子を有している。発光素子から出射された光束は、切削ブレード34の先端によって部分的に遮光されて受光素子に受光される。よって、ブレード破損検出器79は、受光素子における受光量(透過率)の増加に応じて、切削ブレード34の全損や欠け等の破損状態を検出する。ブレード破損検出器79は、調整ネジ791によって切削ブレード34に対する上下位置が調整され、固定ネジ792によって調整された位置で固定される。
図4及び図5を参照して、切削ブレードに対する冷却水ノズルの上下位置を調整するためのノズル調整治具について説明する。図4は、本実施の形態に係るノズル調整治具の斜視図である。図5は、本実施の形態に示すノズル調整治具と切削ブレードとの位置関係を示す図である。なお、図5Aは、ノズル調整治具とハブブレードとの位置関係を示し、図5Bは、ノズル調整治具とワッシャブレードとの位置関係を示す。また、図5においては、説明の便宜上、切削ブレードを仮想線で示している。
図4に示すように、ノズル調整治具8は、上面視長方形の板状であり、一端部に平板状の磁石82が埋設されている。ノズル調整治具8は、一端部に設けた磁石82の磁力によってスピンドルハウジング311の下面313に装着され、スピンドルハウジング311に片持ちで支持される。このように、ノズル調整治具8の一端部は、スピンドルハウジング311の下面313に磁力によって着脱可能に装着される装着部83となっている。ノズル調整治具8の他端部には、一対の冷却水ノズル71を位置決めするための冷却水ノズル位置決め部84が設けられている。
冷却水ノズル位置決め部84は、高さが異なる段状(本実施の形態では3段)の当接面841a−841cを有しており、一対の冷却水ノズル71を数段階の高さ位置に調整可能に形成されている。この当接面841a−841cは、それぞれ切削ブレード34の種類等に応じて一対の冷却水ノズル71を適切に調整できるように形成されている。例えば、最も他端側の当接面841aは、ハブブレードに対応した高さ位置、中央の当接面841bはワッシャブレードに対応した高さ位置、最も一端側の当接面841cは他のワッシャブレードに対応した高さ位置に一対の冷却水ノズル71を調整する。
図5Aに示すように、切削ブレード34がハブブレードの場合には、刃先(最下点)から一対の冷却水ノズル71の下面までの距離が重要である。このため、ノズル調整治具8は、スピンドルハウジング311の下面313に装着された状態で、切削ブレード34の刃先から距離L1(例えば、1.0から3.0mm)だけ高い位置に当接面841aが位置付けられるように設計されている。一対の冷却水ノズル71をノズル調整治具8の当接面841aに当接させることで、一対の冷却水ノズル71の上下位置が適切に調整される。
図5Bに示すように、ワッシャブレード9はリング状の砥石部からなり、一対のフランジ91、92に挟み込まれて使用される。ワッシャブレード9の場合には、フランジ92の外径(最下点)から一対の冷却水ノズル71までの距離が重要である。このため、ノズル調整治具8は、スピンドルハウジング311の下面313に装着された状態で、フランジ92の外径から距離L2(例えば、1.0mm程度)だけ高い位置に当接面841bが位置付けられるように設計されている。一対の冷却水ノズル71をノズル調整治具8の当接面841bに当接させることで、一対の冷却水ノズル71の上下位置が適切に調整される。
他のワッシャブレードが使用される場合も同様に、フランジの外径に合わせて当接面841cが設計されている。このように、当接面841a−841cは、切削ブレードの種類に応じて、スピンドルハウジング311の下面313からの距離がそれぞれ所定距離になるように設定されている。また、当接面841a−841cと一対の冷却水ノズル71との水平方向の位置合わせは、スピンドルハウジング311の端部にノズル調整治具8の印314a−314cに合わせることで行われる。この場合、印314aはハブブレード用の当接面841a、印314bはワッシャブレード用の当接面841b、印314cは他のワッシャブレード用の当接面841cにそれぞれ対応している。
上記したように、ノズル調整治具8が装着されるスピンドルハウジング311の下面313は、チャックテーブル4に対して平行に形成されている。一対の冷却水ノズル71は、チャックテーブル4に平行なスピンドルハウジング311の下面313を基準として上下位置が調整されるため、チャックテーブル4に対する平行状態が保たれる。したがって、一対の冷却水ノズル71が、水平面に対して傾くことがなく、上下方向に精度よく位置調整される。また、ノズル調整治具8は、磁石82の磁力によってスピンドルハウジング311に装着されるので、既存の構成に変更を加えることなく安価にノズル調整できる。
図6を参照して、ノズル調整治具を用いたノズル調整について詳細に説明する。図6は、本実施の形態に係るノズル調整治具を用いたノズル調整作業の説明図である。なお、図6においては、ハブブレードに対する一対の冷却水ノズルの高さ調整について説明するが、ワッシャブレードに対する一対の冷却水ノズルの高さ調整も同様である。また、図6Cにおいてブレードユニットは、説明の便宜上、一部分を省略して記載している。
図6Aに示すように、ホイールカバー32から切削ブレード34が取り外された状態で、ノズル調整治具8がスピンドルハウジング311の下面313に装着される。ノズル調整治具8は、一端部に設けた磁石82の磁力によって、磁性体で形成されたスピンドルハウジング311に吸着固定されている。このとき、一対の冷却水ノズル71が、冷却水ノズル位置決め部84の当接面841aから僅かな隙間を空けて離間されている。
次に、図6Bに示すように、長孔722に挿通された一対の調整ネジ723を緩めて、一対の冷却水ノズル71がノズル調整治具8の当接面841aに当接するまで、冷却水ノズルブロック72をスライドさせる。この場合、長孔722と一対の調整ネジ723とによって、冷却水ノズルブロック72のスライド方向が上下方向に規制される。よって、ノズル調整時の冷却水ノズルブロック72の回転方向及び前後方向の位置ズレが防止される。
このとき、図6Cに示すように、ノズル調整治具8の当接面841aは、チャックテーブル4に対して平行出しされたスピンドルハウジング311の下面313に平行となっている。このため、一対の冷却水ノズル71は、チャックテーブル4に平行な水平状態を保ちつつ、上下方向に位置調整される。なお、本実施の形態では、一対の冷却水ノズル71の両方に当接面841aを当接させて位置調整する構成としたが、一対の冷却水ノズル71のいずれか片方に当接面841aを当接させて位置調整してもよい。
ノズル調整治具8によって一対の冷却水ノズル71が位置合わせされると、調整ネジ723の締め付けによって冷却水ノズル71が所定位置で固定される。次に、図6Dに示すように、スピンドルハウジング311の下面313からノズル調整治具8が取り外され、固定フランジ332に切削ブレード34が取り付けられる。ノズル調整治具8の当接面841aが一対の冷却水ノズルと切削ブレード34の刃先との間に所定距離L1を確保するように設計されているので、ノズル調整治具8から着け替えられた切削ブレード34に対して一対の冷却水ノズル71が適切な上下位置に位置決めされる。
以上のように、本実施の形態に係るノズル調整治具8によれば、磁力によってスピンドルハウジング311の下面313に装着され、冷却水ノズル71が当接されることで、切削ブレード34に対して冷却水ノズル71が適切な上下位置に調整される。このとき、ノズル調整治具8が冷却水ノズル71をスピンドルハウジング311の下面313から所定距離に位置決めするため、作業者によってノズル調整のバラツキが生じることがない。よって、切削ブレード34に対して適切な位置に冷却水が供給され、切削時の加工熱が十分に取り除かれるため、加工品質が悪化や切削ブレード34や被加工物Wの破損を防止できる。
また、ノズル調整治具8のノズル位置決め部84に、切削ブレードの種類に応じた当接面841を設けることで、種類の異なる切削ブレードの上下位置の調整を容易に行うことができる。さらに、ノズル調整治具8が磁石82によってスピンドルハウジング311に装着されるため、既存の構成を変更することなく利用でき、安価にノズル調整できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態において、スピンドルハウジング311の下端に、平坦な下面313が形成される構成としたが、この構成に限定されない。スピンドルハウジング311の外周は、全周に亘って円形や楕円形に形成されてもよい。この場合、ノズル調整治具8の装着部83は、スピンドルハウジング311の下面に沿った円弧状に形成され、スピンドルハウジング311の下端に装着部83の中心が位置付けられるように印等によって周方向が位置合わせされる。
また、本実施の形態において、冷却ノズル位置決め部84が、3種類の切削ブレードに対応するように段状に形成されたが、この構成に限定されない。冷却ノズル位置決め部84は、1種類の切削ブレードにのみ対応するように段状に形成されなくてもよい。また、冷却ノズル位置決め部84は、さらに多くの種類の切削ブレードに対応できるように多くの段数が形成されてもよい。また、切削ブレードの種類に応じたノズル調整治具8を複数用意することも可能である。
また、本実施の形態において、ノズル調整治具8は、板状の磁石82が埋設される構成としたが、この構成に限定されない。ノズル調整治具8は、磁力によってスピンドルハウジング311の下端に装着可能であればよく、磁石82の形状は特に限定されない。
以上説明したように、本発明は、切削ブレードに対して一対の冷却水ノズルを最適な位置に容易に調整できるという効果を有し、特に、薄型のホイールカバーに組み付けられた冷却水ノズル用のノズル調整治具に有用である。
1 切削装置
3 ブレードユニット
31 スピンドル
311 スピンドルハウジング
312 スピンドルシャフト
313 下面
314a−314c 印
32 ホイールカバー
33 マウントフランジ
332 固定フランジ
34 切削ブレード
71 冷却水ノズル
72 冷却水ノズルブロック
75 シャワーノズル
76 シャワーノズルブロック
8 ノズル調整治具
82 磁石
83 装着部
84 冷却水ノズル位置決め部
841a−841c 当接面
W 被加工物

Claims (1)

  1. 被加工物を切削する切削ブレードと、固定フランジを介して前記切削ブレードを支持するスピンドルと、前記スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハウジングと、前記切削ブレードを挟んで前記切削ブレードの表裏面側に配設された前記切削ブレードに冷却水を供給する一対の冷却水ノズルと、を少なくとも有する切削装置において使用され、前記切削ブレードが取り外された状態で前記冷却水ノズルのノズル位置を調整するノズル調整治具であって、
    前記スピンドルハウジング下端に磁力により着脱自在に装着される装着部と、前記冷却水ノズルの上下位置を所定位置に位置決めする前記スピンドルハウジング下端からの距離が所定距離に設定された冷却水ノズル位置決め部と、から構成され、
    前記冷却水ノズル位置決め部を前記冷却水ノズルの下方に位置づけた状態で前記スピンドルハウジング下端に前記装着部を装着し、前記冷却水ノズルの下端を前記冷却水ノズル位置決め部に当接させて前記冷却水ノズルの上下位置を調整することを特徴とするノズル調整治具。
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