JP2013222630A - 二次電池および二次電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池缶のたわみによる二次電池の損傷を防ぐこと。
【解決手段】二次電池1の外装ケース21の内部に電極群3が収容可能な空間を確保するスペーサ6を備える。
【選択図】図1
【解決手段】二次電池1の外装ケース21の内部に電極群3が収容可能な空間を確保するスペーサ6を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、二次電池および二次電池の製造方法に関し、特に、大型の二次電池および二次電池の製造方法に関する。
近年、高エネルギー密度を有し小型軽量化が可能であることからリチウム二次電池が、携帯電話やノート型パソコン等の携帯型電子機器の電源用電池として用いられている。また、大容量化が可能であることから、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)等のモータ駆動電源や、電力貯蔵用蓄電池としても注目されてきている。
上記リチウム二次電池は、電池缶を構成する外装ケース内部に正極板と負極板とをセパレータを挟んで対向配置した電極群を収納し、電解液を充填し、複数の正極板の正極集電タブに連結される正極集電端子と、この正極集電端子と電気的に接続される正極外部端子と、複数の負極板の負極集電タブに連結される負極集電端子と、この負極集電端子と電気的に接続される負極外部端子を備えた構成とされる。
また、電極群としては、巻回型と積層型が知られている。巻回型の電極群は、正極板と負極板との間にセパレータを介装して一体に巻回した構成であり、積層型の電極群は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した構成である。
積層型の電極群を備えるリチウム二次電池においては、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を外装ケースに収容し、非水電解液で充填した構成とされ、それぞれの正極板の正極集電タブに連結される正極集電端子と、この正極集電端子と電気的に接続される外部端子、および、負極板の負極集電タブに連結される負極集電端子と、この負極集電端子と電気的に接続される外部端子がそれぞれ設けられている。
従来、このようなリチウム二次電池に関する様々な技術が開発されている。例えば、特許文献1には、電池缶への挿入時の損傷を防ぐために、巻回型の電極群の外周部をテープで巻き、電極群を保護する技術が開示されている。また、特許文献2には、電池缶への挿入時の損傷を防ぐために、巻回体を挿入用フィルムで覆って、電池缶に挿入する技術が開示されている。また、特許文献3には、材厚が均一で寸法精度の高い電池缶を製造する技術が開示されている。
正極板と負極板と電解液とを有する二次電池の容量を大きくし、電池寿命を長くするためには、発電面積を大きくし、充填する電解液の量を増量することが好ましいので、それぞれの極板の面積を大きくし、積層する層数も増加すると共に、充填する電解液量を増量する傾向にある。すなわち、二次電池の容量を大きくすると、電池缶を構成する外装ケースの容量、つまり、サイズが大きくなる。しかしながら、外装ケースのサイズが大きくなると、自重によって又は加工による応力等によって外装ケースがたわむという問題が生じる。
例えば、図14に示すような、箱型の大型の外装ケース210について考える。図14に示すように、外装ケース210の上面部210bがたわむため、電極群を挿入するための挿入口の形状が歪む。そのため、電極群を損傷させずに、この状態の外装ケース210に挿入することは容易ではない。また、挿入口の形状が歪み、電極群が入る空間が確保されていない場合、上述の特許文献1または2の技術では電極群を外装ケース210に挿入できない場合がある。
また、仮に外装ケース210に電極群を挿入できたとしても、図15に示すように、電極群300が外装ケース210に収納されている状態において、外装ケース210の上面部210bによって電極群300が過度に圧迫されると、電極群300が損傷するという問題もある。例えば、電極群300が過度に圧迫されることにより、セパレータが損傷し、正極板と負極板とが短絡することがある。また、電極群300が過度に圧迫されることにより、電解液の注液が困難になる。さらに、電極群300が過度に圧迫されることにより、電極間の保液量が少なくなることで、電池寿命が短くなる可能性がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池缶のたわみによる二次電池の損傷を防ぐ二次電池および二次電池の製造方法を実現することにある。
本発明に係る二次電池は、上記課題を解決するために、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を収容し、電解液が充填される外装ケースを備える二次電池であって、前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持するスペーサを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記外装ケースが自重又は加工による応力等によりたわんだとしても、前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間が確保されているため、前記外装ケースに収容された電極群が前記外装ケースによって過度に圧迫されることがない。よって、電池缶のたわみによる二次電池の損傷を防ぐことができるという効果を奏する。
本発明に係る二次電池は、前記外装ケースに設ける外部端子と、前記正負の極板と前記外部端子とを電気的に接続する正負の集電端子とをさらに備え、前記スペーサは、さらに、前記外装ケースの内部に前記集電端子および前記外部端子を収容可能な空間を確保することが好ましい。
上記の構成によれば、前記外装ケースが自重又は加工による応力等によりたわんだとしても、前記外装ケースの内部に前記集電端子および前記外部端子が収容可能な空間が確保されているため、前記集電端子および前記外部端子が損傷することを防ぐことができる。
本発明に係る二次電池は、前記スペーサは、板状の底面部と、前記底面部から垂直に立設した、互いに対向し、かつ、平行な2つの第1側面部および第2側面部と、前記底面部に対向し、かつ、平行であって、前記第1側面部および前記第2側面部によって支持される板状の上面部とを含むことが好ましい。
本発明に係る二次電池は、外部端子は、前記外装ケースの対向する2つの外装側面部にそれぞれ配置され、前記スペーサの前記第1側面部および前記第2側面部は、前記外部端子が配置された前記外装側面部と平行であり、前記第1側面部および前記第2側面部間の距離が、前記2つの外装側面部間の距離より短いことが好ましい。
本発明に係る二次電池は、前記スペーサは、前記底面部、前記第1側面部、前記第2側面部および前記上面部よりなる筒形状の一方の開口部を閉鎖する第3側面部をさらに含むことが好ましい。
本発明に係る二次電池の製造方法は、上記課題を解決するために、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を収容し、電解液が充填される外装ケースを備える二次電池の製造方法であって、前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持するスペーサの内部に前記電極群を配置する電極群配置ステップと、第1開口部および前記第1開口部より小さい第2開口部を備える筒型の電池缶保護治具であって、内部から押し広げることにより前記第2開口部が大きくなる電池缶保護治具を前記第2開口部側から前記外装ケースに挿入する電池缶保護治具挿入ステップと、前記スペーサを前記第1開口部から挿入し、前記電池缶保護治具を内部から押し広げながら、前記外装ケースに前記スペーサを挿入するスペーサ挿入ステップと、前記外装ケースから前記電池缶保護治具を取り出す電池缶保護治具取出ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、前記外装ケースがたわみ、挿入口が狭くなっていたとしても、挿入口より小さい前記第2開口部側から挿入するため、前記電池缶保護治具を前記外装ケースに容易に挿入することができる。これにより、前記外装ケースの挿入口は、少なくとも前記第1開口部の大きさに確保される。
そして、前記電池缶保護治具を介して、前記スペーサを前記外装ケースに挿入することにより、前記外装ケースを損傷させずに、前記スペーサを挿入することができる。前記外装ケースに前記スペーサを挿入することにより、前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保することができる。
また、前記スペーサの内部には、前記電極群が収容可能な空間が確保されているため、前記電極群を損傷させずに、前記電極群を前記外装ケースに挿入することができる。
よって、前記外装ケースが自重又は加工による応力等によりたわんでいる場合であっても、前記電極群の挿入時および挿入後において、前記電極群の損傷を防ぐことができるという効果を奏する。
本発明に係る二次電池の製造方法は、上記課題を解決するために、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を収容し、電解液が充填される外装ケースを備える二次電池の製造方法であって、第1開口部および前記第1開口部より小さい第2開口部を備える筒型の電池缶保護治具であって、内部から押し広げることにより前記第2開口部が大きくなる電池缶保護治具を前記第2開口部側から前記外装ケースに挿入する電池缶保護治具挿入ステップと、前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持する筒型の電池缶矯正治具を前記第1開口部から挿入し、前記電池缶保護治具を内部から押し広げながら、前記外装ケースに前記電池缶矯正治具を挿入する電池缶矯正治具挿入ステップと、前記電池缶保護治具は前記電池缶矯正治具と結合する第1結合部をさらに備え、前記電池缶矯正治具は前記電池缶保護治具と結合し、かつ電極群保護治具と結合する第2結合部をさらに備え、前記第2結合部を前記第1結合部と結合させる第1結合ステップと、前記電極群を押し出す電極群押出治具が組み合わされ、かつ、前記電極群が載置された電極群載置治具を前記電池缶矯正治具の内部に挿入し、電極群載置治具挿入ステップと、前記電極群載置治具は前記電池缶矯正治具と結合する第3結合部をさらに備え、前記第3結合部を前記第2結合部と結合させる第2結合ステップと、前記電極群押出治具を前記電極群に当接させて、前記外装ケースに対する前記電極群の位置を動かさずに、前記電極群載置治具を引き出すことにより、前記電極群載置治具、並びに、前記電極群載置治具と結合する前記電池缶保護治具および前記電池缶矯正治具を取り出す治具取出ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、前記外装ケースがたわみ、挿入口が狭くなっていたとしても、挿入口より小さい前記第2開口部側から挿入するため、前記電池缶保護治具を前記外装ケースに容易に挿入することができる。これにより、前記外装ケースの挿入口は、少なくとも前記第1開口部の大きさに確保される。
そして、前記電池缶保護治具を介して、前記電池缶矯正治具を前記外装ケースに挿入することにより、前記外装ケースを損傷させずに、前記電池缶矯正治具を挿入することができる。前記外装ケースに前記電池缶矯正治具を挿入することにより、前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保することができる。
また、前記電池缶矯正治具の内部には、前記電極群が収容可能な空間が確保されており、さらに、前記電極群が載置された前記電極群載置治具を前記電池缶矯正治具の内部に挿入することにより、容易に前記電極群を前記外装ケースに挿入することができる。
よって、前記外装ケースが自重又は加工による応力等によりたわんでいる場合であっても、前記電極群の挿入時において、前記電極群の損傷を防ぐことができるという効果を奏する。
以上のように、本発明に係る二次電池は、外装ケースの内部に電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持するスペーサを備えている構成である。
よって、電池缶のたわみによる二次電池の損傷を防ぐことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る二次電池の製造方法は、前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持するスペーサの内部に前記電極群を配置する電極群配置ステップと、第1開口部および前記第1開口部より小さい第2開口部を備える筒型の電池缶保護治具であって、内部から押し広げることにより前記第2開口部が大きくなる電池缶保護治具を前記第2開口部側から前記外装ケースに挿入する電池缶保護治具挿入ステップと、前記スペーサを前記第1開口部から挿入し、前記電池缶保護治具を内部から押し広げながら、前記外装ケースに前記スペーサを挿入するスペーサ挿入ステップと、前記外装ケースから前記電池缶保護治具を取り出す電池缶保護治具取出ステップとを含む。
よって、前記外装ケースが自重又は加工による応力等によりたわんでいる場合であっても、前記電極群の挿入時および挿入後において、前記電極群および前記外装ケースの損傷を防ぐことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る二次電池の製造方法は、第1開口部および前記第1開口部より小さい第2開口部を備える筒型の電池缶保護治具であって、内部から押し広げることにより前記第2開口部が大きくなる電池缶保護治具を前記第2開口部側から前記外装ケースに挿入する電池缶保護治具挿入ステップと、前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持する筒型の電池缶矯正治具を前記第1開口部から挿入し、前記電池缶保護治具を内部から押し広げながら、前記外装ケースに前記電池缶矯正治具を挿入する電池缶矯正治具挿入ステップと、前記電池缶保護治具は前記電池缶矯正治具と結合する第1結合部をさらに備え、前記電池缶矯正治具は前記電池缶保護治具と結合し、かつ電極群保護治具と結合する第2結合部をさらに備え、前記第2結合部を前記第1結合部と結合させる第1結合ステップと、前記電極群を押し出す電極群押出治具が組み合わされ、かつ、前記電極群が載置された電極群載置治具を前記電池缶矯正治具の内部に挿入し、電極群載置治具挿入ステップと、前記電極群載置治具は前記電池缶矯正治具と結合する第3結合部をさらに備え、前記第3結合部を前記第2結合部と結合させる第2結合ステップと、前記電極群押出治具を前記電極群に当接させて、前記外装ケースに対する前記電極群の位置を動かさずに、前記電極群載置治具を引き出すことにより、前記電極群載置治具、並びに、前記電極群載置治具と結合する前記電池缶保護治具および前記電池缶矯正治具を取り出す治具取出ステップとを含む。
よって、前記外装ケースが自重又は加工による応力等によりたわんでいる場合であっても、前記電極群の挿入時において、前記電極群の損傷を防ぐことができるという効果を奏する。
<本発明の概要>
本発明に係る二次電池は、電池缶のたわみを抑制するため、電池缶の内部に電極群が収容可能な空間を確保するスペーサを備えることを特徴とする。ここで、本発明に係る二次電池は、大容量化を目的とした大型の二次電池である。具体的には、本発明に係る二次電池は、大型の電池缶に大型の電極群を収容したものである。極板の面積を大きくし、積層数を増やした大型の電極群を備える比較的大容量の二次電池は、電気自動車用蓄電池や電力貯蔵用蓄電池などに適用可能なものである。
本発明に係る二次電池は、電池缶のたわみを抑制するため、電池缶の内部に電極群が収容可能な空間を確保するスペーサを備えることを特徴とする。ここで、本発明に係る二次電池は、大容量化を目的とした大型の二次電池である。具体的には、本発明に係る二次電池は、大型の電池缶に大型の電極群を収容したものである。極板の面積を大きくし、積層数を増やした大型の電極群を備える比較的大容量の二次電池は、電気自動車用蓄電池や電力貯蔵用蓄電池などに適用可能なものである。
なお、大型とは、電池缶に図14に示すようなたわみが生じるサイズを意味する。電池缶にたわみが生じるサイズは、電池缶の材質および外装ケースと蓋部材との接着構造等により異なるが、例えば、二次電池が略直方体の形状の場合、長辺がおおよそ10cm以上のものを指す。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
また、以下では、二次電池として積層型のリチウム二次電池を例にして説明する。ただし、二次電池はこれに限るものではなく、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群と、この電極群を収容し電解液が充填される外装ケースと、前記外装ケースに設ける外部端子と、前記正負の極板と前記外部端子とを電気的に接続する正負の集電端子と、前記外装ケースに装着される蓋部材と、を備える二次電池であればどのようなものであってもよい。
また、以下では、電池缶の形状を直方体としているがこれに限るものではない。例えば、電池缶の外装ケースの挿入口が略楕円形のものであってもよい。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について図1から図8に基づいて説明すると以下の通りである。
まず、本発明の第1実施形態について図1から図8に基づいて説明すると以下の通りである。
〔リチウム二次電池の構成〕
第1実施形態に係るリチウム二次電池の構成を図1および図2に基づいて説明する。図1は、リチウム二次電池1の要部構成を示す図であって、リチウム二次電池の電池缶の蓋部材を取外し、外装ケースの挿入口から見た図である。図2は、リチウム二次電池1の外観を示す斜視図である。
第1実施形態に係るリチウム二次電池の構成を図1および図2に基づいて説明する。図1は、リチウム二次電池1の要部構成を示す図であって、リチウム二次電池の電池缶の蓋部材を取外し、外装ケースの挿入口から見た図である。図2は、リチウム二次電池1の外観を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、リチウム二次電池1は、外装ケース21および蓋部材22から構成される電池缶2と、電極群3と、正極および負極の集電端子4a、4bと、集電端子4a、4bとそれぞれ接続する外部端子5a、5bと、スペーサ6とを備えている。なお、以下では、正極および負極の集電端子4a、4bをそれぞれ区別しない場合、総称して集電端子4と称する。また、外部端子5a、5bをそれぞれ区別しない場合、総称して外部端子5と称する。
電池缶2は、電極群3を収容し、外部の衝撃等から電極群3を保護するものである。また、電池缶2は、内部に封入した電解液が外部に漏出することを防ぐものである。電池缶2は、鉄、ニッケルメッキされた鉄、ステンレススチール、およびアルミニウムなどからなる。電池缶2は、略直方体の形状であって、箱型の外装ケース21および板状の蓋部材22から構成される。
外装ケース21は、略長方形の板状の底面部21aと、底面部21aから立設した3面の略長方形の板状の側面部21c、側面部21dおよび側面部21eと、底面部21aに対向し、側面部21c、側面部21dおよび側面部21eによって支持される略長方形の板状の上面部21bとから構成される。箱型の外装ケース21の開口部から電極群3が挿入される。以下では、この開口部を挿入口と称する。
また、外装ケース21の側面部21cおよび側面部21dには、それぞれ外部端子5a、5bが設けられている。また、外装ケース21には、電解液を注入するための注液口21fが設けられている(図2に示す例では、側面部21dに設けられている)。ここで、外部端子5が配置されている側面部21cおよび側面部21dであって、互いに対向する側面部21cおよび側面部21dを外装側面部と称する。
ここで、外装ケース21の底面部21aから上面部21bに向かう方向をZ方向とし、外装ケース21の挿入口から奥の側面部21eに向かう方向をY方向とし、外装ケース21の側面部21cから側面部21dに向かう方向をX方向とする。また、X方向、Y方向、Z方向を、それぞれ、幅方向、奥行き方向、高さ方向とも称する。
蓋部材22は、挿入口を密閉するように、外装ケース21の底面部21a、上面部21b、側面部21cおよび側面部21dの端面部(接着部)と接着する。なお、外装ケース21と蓋部材22との接着部の構造は、挿入口を密閉するものであればどのような構造であってもよい。例えば、外装ケース21の接着部に凹部を設け、その凹部に蓋部材22が嵌合するようにしてもよい。また、外装ケース21に対する蓋部材22の固定は、例えば、レーザ溶接などによってなされる。
電極群3は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した構成である。ここで、電極群3の詳細な構成を図3に基づいて説明する。図3は、電極群3の分解斜視図である。
図3に示すように、電極群3は、複数の正極板31、複数の負極板32および複数のセパレータ33から構成され、正極板31と負極板32とがセパレータ33を介して積層されたものである。
電極群3では、セパレータ33により、正極板31と負極板32との絶縁が図られているが、外装ケース21内に充填される電解液(不図示)を介して正極板31と負極板32との間でリチウムイオンの移動が可能となっている。
正極板31は、正極集電体31bおよび正極集電体31bの両面に形成された正極活物質からなる正極活物質層31aを含む。正極集電体31bは、例えば、アルミニウム箔からなる。
また、負極板32は、負極集電体32bおよび負極集電体32bの両面に形成された負極活物質からなる負極活物質層32aを含む。負極集電体32bは、例えば、銅箔からなる。
なお、電極群3は、両端面のセパレータ33に替えて、このセパレータ33と同じ材質の樹脂フィルムを巻回して、電極群3を絶縁性を有する樹脂フィルムで被覆する構成としてもよい。
ここで、正極板31の正極活物質としては、リチウムが含有された酸化物(LiCoO2,LiNiO2,LiFeO2,LiMnO2,LiMn2O4など)や、その酸化物の遷移金属の一部を他の金属元素で置換した化合物などが挙げられる。なかでも、通常の使用において、正極板31が保有するリチウムの80%以上を電池反応に利用し得るものを正極活物質として用いれば、過充電などの事故に対する安全性を高めることができる。
また、負極板32の負極活物質としては、リチウムが含有された物質やリチウムの挿入/離脱が可能な物質が用いられる。特に、高いエネルギー密度を持たせるためには、リチウムの挿入/離脱電位が金属リチウムの析出/溶解電位に近いものを用いるのが好ましい。その典型例は、粒子状(鱗片状、塊状、繊維状、ウィスカー状、球状および粉砕粒子状など)の天然黒鉛もしくは人造黒鉛である。
なお、正極板31の正極活物質に加えて、また、負極板32の負極活物質に加えて、導電材、増粘材および結着材などが含有されていてもよい。導電材は、正極板31や負極板32の電池性能に悪影響を及ぼさない電子伝導性材料であれば特に限定されず、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、グラファイト(天然黒鉛、人造黒鉛)、炭素繊維などの炭素質材料や導電性金属酸化物などを用いることができる。
増粘材としては、例えば、ポリエチレングリコール類、セルロース類、ポリアクリルアミド類、ポリN−ビニルアミド類、ポリN−ビニルピロリドン類などを用いることができる。結着材は、活物質粒子および導電材粒子を繋ぎとめる役割を果たすものであり、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルピリジン、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系ポリマーや、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系ポリマーや、スチレンブタジエンゴムなどを用いることができる。
また、セパレータ33としては、微多孔性の高分子フィルムを用いることが好ましい。具体的には、ナイロン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテンなどのポリオレフィン高分子からなるフィルムが使用可能である。
また、電解液としては、有機電解液を用いることが好ましい。具体的には、有機電解液の有機溶媒として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ―ブチロラクトンなどのエステル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、メトキシエトキシエタンなどのエーテル類、さらに、ジメチルスルホキシド、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、ギ酸メチル、酢酸メチルなどが使用可能である。なお、これらの有機溶媒は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
さらに、有機溶媒には電解質塩が含まれていてもよい。この電解質塩としては、過塩素酸リチウム(LiClO4)、ホウフッ化リチウム、六フッ化リン酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸(LiCF3SO3)、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウムおよび四塩化アルミン酸リチウムなどのリチウム塩が挙げられる。なお、これらの電解質塩は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
電解質塩の濃度は特に限定されないが、約0.5〜約2.5mol/Lであれば好ましく、約1.0〜2.2mol/Lであればより好ましい。なお、電解質塩の濃度が約0.5mol/L未満の場合には、電解液中においてキャリア濃度が低くなり、電解液の抵抗が高くなる虞がある。一方、電解質塩の濃度が約2.5mol/Lよりも高い場合には、塩自体の解離度が低くなり、電解液中のキャリア濃度が上がらない虞がある。
集電端子4は、複数の正極板31または複数の負極板32にそれぞれ設けられた集電タブを連結するものである。集電端子4は、複数の正極板31または複数の負極板32から供給される電荷を収集したり、複数の正極板31または複数の負極板32に電荷を供給したりするものである。集電端子4aは、複数の正極板31の各集電タブと接続され、集電端子4bは、複数の負極板32の各集電タブと接続される。
外部端子5は、外部の装置等と電気的に接続するための端子である。外部端子5aは、集電端子4aと電気的に接続され、外部端子5bは、集電端子4bと電気的に接続される。
スペーサ6は、電池缶2(または外装ケース21)の内部に電極群3が収容可能な空間を確保するものである。換言すると、スペーサ6は、電池缶2(または外装ケース21)を内部から支持し、電池缶2(または外装ケース21)の形状を維持するものである。
スペーサ6の具体的な構成を図4に基づいて説明する。図4は、スペーサ6の構成を示す斜視図である。図4に示すように、スペーサ6は、略長方形の板状の底面部61と、底面部61から垂直に立設した互いに対向し、かつ、平行な2つのコの字形の板状の側面部63および側面部64(第1側面部および第2側面部)と、底面部61に対向し、かつ、底面部61と平行であって、側面部63および側面部64によって支持される略長方形の板状の上面部62とから構成される。
スペーサ6は、例えば、絶縁性を有する樹脂材からなる。当該樹脂材は、電解液浸透性を有していてもよい。
ここで、一般的に、電池缶2がたわむことにより、電池缶2がスペーサ6を介して電極群3を過度に圧迫し、電極群3が損傷するという問題が発生する。一方、電極群3に対して全く圧力がかからない場合、次のような問題が発生する。例えば、電極群3に対してZ方向の圧力が無い場合、正極、セパレータおよび負極間の距離を制御することができないという問題がある。また、正極、セパレータおよび負極間の距離が遠くなると、電池抵抗が増加するという問題もある。さらに、これにより電極面内での抵抗が不均一になるため、面内において電圧にバラツキが生じ、電池寿命が短くなる。
これらの問題を解消するため、電極群3に対して適度な圧力を加えることが好ましい。例えば、図1に示すように、スペーサ6と電極群3とが密接している場合、スペーサ6によって電極群3に適度な圧力を加えることが好ましい。
具体的には、電極群3に適度な圧力を加えるために、スペーサ6の材質を、例えば、絶縁性に加えて、圧縮性および可撓性を有する発泡体としてもよい。なお、当該発泡体は、電解液浸透性を有していてもよい。これにより、外装ケース21の上面部21bの自重又は加工による応力等による外力を、スペーサ6によって、適度な圧力にまで低減することができる。
底面部61、上面部62、側面部63および側面部64によって形成されるスペーサ6の内部空間に電極群3を収容する。以下では、この内部空間を電極群収容空間と称する。
また、スペーサ6では、電池缶2内部に集電端子4および外部端子5を収容可能な空間を確保するため、側面部63および側面部64間の距離は、外装ケース21の側面部21cおよび側面部21d間の距離より短い。すなわち、電池缶2にスペーサ6を配置することにより、スペーサ6の幅方向の両端側に、電池缶2およびスペーサ6によって2つの空間が形成される。以下では、この空間を端子収容空間と称する。
また、側面部63および側面部64は、電極群3の挿入側に凹部65および66がそれぞれ形成されている。このように、側面部63および側面部64がコの字形であることにより、集電端子4を損傷することなく、集電端子4が設けられた電極群3を容易にスペーサ6に挿入することができる。また、側面部63の凹部65および側面部64の凹部66は、スペーサ6に電極群3が設置された状態において、集電端子4を接続するための貫通孔の機能も有する。なお、本実施形態では、側面部63および側面部64は、コの字形であるが、これに限るものではなく、上記貫通孔を有する略長方形の形状であってもよい。
また、スペーサ6は、底面部61の奥側(Y方向の正側)の端面部から垂直に立設した略長方形の板状の側面部67であって、上面部62、側面部63および側面部64と接続する側面部67(第3側面部)を備えていてもよい。この場合、底面部61、上面部62、側面部63、側面部64および側面部67によって電極群収容空間を形成する。スペーサ6が側面部67を備えることにより、詳細は後述するが、電極群3を電極群収容空間内の所定の位置に容易に配置することができる。また、スペーサ6は、側面部67を備えることにより、電池缶2をより強固に支持することができる。換言すると、側面部67は、底面部61、上面部62、側面部63および側面部64よりなる筒形状の一方の開口部を閉鎖するものである。
スペーサ6は、図1に示すように、電池缶2の上面部21bにスペーサ6の上面部62が当接し、電池缶2の底面部21aにスペーサ6の底面部61が当接し、スペーサ6の高さが電池缶2の底面部21aから上面部21bまでの距離(電池缶2の内部空間の高さ)と略一致することが好ましい。この場合、スペーサ6が高さ方向で電池缶2と密接しているため、電池缶2のたわみを防ぎ、電池缶2の形状を維持することができる。よって、電池缶2の内部に電極群が収容可能な空間を確保することができる。
また、電池缶2に対するスペーサ6の位置を固定するために、図1に示すように、スペーサ6と電池缶2とは、高さ方向だけではなく、幅方向および奥行き方向においても当接していることが好ましい。この場合、電池缶2の内部でスペーサ6が移動することがないため、確実に端子収容空間を確保することができ、集電端子4および外部端子5の断線や損傷を防ぐことができる。
また、電池缶2とスペーサ6とが密接していない場合、電池缶2とスペーサ6との間の空間に、電池缶2に対するスペーサ6の位置を固定する固定部材を配置してもよい。例えば、固定部材として、圧縮性および可撓性を有する発泡体等の緩衝材を用いることができる。当該緩衝材は絶縁性および電解液浸透性を有していてもよい。また、電池缶2とスペーサ6とが密接していない場合、電池缶2の内壁に凹部または凸部等を設けて、電池缶2に対するスペーサ6の位置を固定してもよい。
なお、図1に示す例では、電極群3のスペーサ6に対する位置を固定するために、電極群3の外表面がスペーサ6の内壁と密接しているが、これに限るものではない。電極群3とスペーサ6との間に空間が生じる場合(スペーサ6の電極群収容空間より電極群3が小さい場合)、電極群3のスペーサ6に対する位置を固定する固定部材を配置してもよい。例えば、固定部材として、圧縮性および可撓性を有する発泡体等の緩衝材を用いることができる。当該緩衝材は絶縁性および電解液浸透性を有していてもよい。また、この場合、スペーサ6の内壁に凹部または凸部等を設けて、電極群3のスペーサ6に対する位置を固定してもよい。
このように、電池缶2に対するスペーサ6の位置が固定され、スペーサ6に対する電極群3の位置が固定される。すなわち、電池缶2に対する電極群3の位置が固定される。これにより、電池缶2に対して振動などの外力が働いた場合であっても、集電端子4および外部端子5の断線や損傷が生じたり、電極群3の正極板31および負極板32が互いに離れて電気容量が低下したりすることを防ぐことができる。
〔リチウム二次電池の製造時に使用する治具〕
次に、本実施形態に係るリチウム二次電池1の製造時に使用する各治具について、図5〜図7に基づいて説明する。図5は、リチウム二次電池1の製造時に使用する電極群保護治具の構成を示す概略図である。図6は、リチウム二次電池1の製造時に使用する電極群押出治具の構成を示す概略図である。図7は、リチウム二次電池1の製造時に使用する電池缶保護治具の構成を示す概略図であって、図7(a)は、電池缶保護治具の外観を示す斜視図であり、図7(b)は、X軸方向から見た電池缶保護治具の外観を示す図である。
次に、本実施形態に係るリチウム二次電池1の製造時に使用する各治具について、図5〜図7に基づいて説明する。図5は、リチウム二次電池1の製造時に使用する電極群保護治具の構成を示す概略図である。図6は、リチウム二次電池1の製造時に使用する電極群押出治具の構成を示す概略図である。図7は、リチウム二次電池1の製造時に使用する電池缶保護治具の構成を示す概略図であって、図7(a)は、電池缶保護治具の外観を示す斜視図であり、図7(b)は、X軸方向から見た電池缶保護治具の外観を示す図である。
(電極群保護治具)
図5に示す電極群保護治具(電極群載置治具)11は、電極群3が載置される治具であって、スペーサ6に電極群3を挿入する際に、電極群3を損傷することなくスペーサ6の所定の位置に電極群3を配置するためのものである。
図5に示す電極群保護治具(電極群載置治具)11は、電極群3が載置される治具であって、スペーサ6に電極群3を挿入する際に、電極群3を損傷することなくスペーサ6の所定の位置に電極群3を配置するためのものである。
図5に示すように、電極群保護治具11は、略長方形の板状の底面部11aと、底面部13aのY方向の負側の端面部から延伸した略長方形の板状の把手部11bと、底面部11aのX方向に対向する端面部およびY方向の負側の端面部から垂直に立設した3面の略長方形の板状の側面部11c、側面部11dおよび側面部11eとから構成される。電極群保護治具11は、塵取のような形状である。
底面部11aの上表面上の電極群載置位置11fに電極群3が載置される。底面部11a、側面部11c、側面部11dおよび側面部11eによって、スペーサ6への挿入時に電極群3を保護する。
側面部11eは、後述の電極群押出治具の把手部が貫通する開口部11gを有する。
電極群保護治具11は、底面部11a、側面部11c、側面部11dおよび側面部11eに囲まれた空間に電極群3を収容可能であって、スペーサ6の電極群収容空間に挿入可能な大きさであればよい。ただし、スペーサ6に挿入後、容易に電極群保護治具11を取り出せるように、電極群保護治具11のY方向の長さは、スペーサ6のY方向の長さより長いことが好ましい。例えば、電極群保護治具11の底面部11a、側面部11cおよび側面部11dのY方向の長さが、スペーサ6のY方向の長さの1.5倍程度であってもよい。
(電極群押出治具)
図6に示す電極群押出治具12は、スペーサ6に対する電極群3の相対位置を変えることなく、スペーサ6から電極群保護治具11を取り出し、スペーサ6の所定の位置に電極群3を配置するためのものである。
図6に示す電極群押出治具12は、スペーサ6に対する電極群3の相対位置を変えることなく、スペーサ6から電極群保護治具11を取り出し、スペーサ6の所定の位置に電極群3を配置するためのものである。
図6に示すように、電極群押出治具12は、T字形状であって、略長方形の板状の押出部12aと、押出部12aから垂直に立設した略長方形の板状の把手部12bとから構成される。
(電池缶保護治具)
図7に示す電池缶保護治具13は、電池缶2の外装ケース21がたわんでいる状態で、外装ケース21およびスペーサ6を損傷することなく容易にスペーサ6を外装ケース21に挿入するためのものである。
図7に示す電池缶保護治具13は、電池缶2の外装ケース21がたわんでいる状態で、外装ケース21およびスペーサ6を損傷することなく容易にスペーサ6を外装ケース21に挿入するためのものである。
図7に示すように、電池缶保護治具13は、略長方形の板状の底面部13aと、底面部13aのX方向に対向する端面部から垂直に立設した2面の略台形の板状の側面部13cおよび側面部13dと、底面部13aに対向し、側面部13cおよび側面部13dにおけるZ方向の正側であってY方向の負側の頂点部13e、13fによって支持される、断面がL字型の板状の上面部13bとから構成される。
側面部13cおよび側面部13dは、Y方向の負側の端面部とY方向の正側の端面部とが略平行であり、Y方向の負側の端面部がY方向の正側の端面部より長くなっている。例えば、Y方向の正側の端面部の長さは、Y方向の負側の端面部の長さの0.5〜0.8倍程度の長さとする。
上面部13bは、略長方形の板状の天板部13gおよび天板部13gのY方向の負側の端面部から立設した略長方形の板状の把手部13hから構成される。上面部13bは、天板部13gと把手部13hとの接続部分を軸として回転するものである。換言すると、上面部13bは、頂点部13eおよび頂点部13fを結ぶ線を軸として回転する。
電池缶保護治具13は、上面部13bが側面部13cおよび側面部13dに接している状態では、筒型の形状となる。筒状時の電池缶保護治具13では、側面部13cおよび側面部13dのY方向の負側の端面部がY方向の正側の端面部より長いため、Y方向の負側の開口部(第1開口部)13iの方が、Y方向の正側の開口部(第2開口部)13jより大きくなる。
電池缶保護治具13の開口部13iの外壁が、外装ケース21の挿入口の内壁に密接することが好ましい。つまり、電池缶保護治具13の開口部13iの外壁の大きさと外装ケース21の挿入口の内壁の大きさが略一致することが好ましい。つまり、この場合、電池缶保護治具13の開口部13jは、外装ケース21の挿入口より小さくなる。
そのため、外装ケース21がたわんでいる状態であっても、つまり、外装ケース21の挿入口が通常時より小さい場合でも、外装ケース21を傷つけることなく、電池缶保護治具13を外装ケース21に挿入することができる。外装ケース21に電池缶保護治具13の底面部13a、側面部13c、側面部13dおよび天板部13gを挿入した状態では、電池缶保護治具13によって、外装ケース21の上面部21bが支えられる。このとき、外装ケース21の挿入口の大きさは、少なくとも電池缶保護治具13の開口部13iの大きさとなる。
よって、スペーサ6の大きさを電池缶保護治具13の開口部13iより小さくすることにより、スペーサ6を損傷させずに容易に挿入することができる。また、電池缶保護治具13の開口部13iからスペーサ6を挿入するにつれて、天板部13gを介してスペーサ6によって外装ケース21の上面部21bを徐々に押し上げることができる。そのため、外装ケース21がたわんでいる状態であっても、スペーサ6および外装ケース21を損傷させずにスペーサ6を外装ケース21に容易に挿入することができる。
外装ケース21にスペーサ6を挿入後、電池缶保護治具13の把手部13hを掴んで、電池缶保護治具13をY方向の負側にゆっくり引き出すことにより、外装ケース21に対するスペーサ6の位置を動かすことなく、電池缶保護治具13だけを外装ケース21から容易に取り出すことができる。
また、電池缶保護治具13のY方向の長さは、外装ケース21のY方向の長さより短いことが好ましい。例えば、電池缶保護治具13のY方向の長さは、外装ケース21のY方向の長さの0.5倍程度であってもよい。電池缶保護治具13のY方向の長さを短くすることにより、外装ケース21に電池缶保護治具13を挿入したときに、外装ケース21の側面部21eを損傷することを防ぐと共に、外装ケース21に対するスペーサ6の位置を変えずに外装ケース21から容易に取り出すことができる。
なお、電池缶保護治具13は、底面部13a、側面部13c、側面部13dおよび天板部13gが外装ケース21内に収容可能な大きさであって、電池缶保護治具13の内部にスペーサ6を収容可能な大きさであればよい。
なお、上述の電極群保護治具11、電極群押出治具12および電池缶保護治具13は、使用時に外装ケース21、スペーサ6および電極群3が損傷することを防ぐために、角部(各治具の縁)を丸面等の形状に面取りされていることが好ましい。また、外装ケース21、スペーサ6および電極群3の間に隙間を生じさせないようにするために、電極群保護治具11および電池缶保護治具13の厚みを薄くすることが好ましい。
〔リチウム二次電池の製造方法〕
次に、本実施形態に係るリチウム二次電池1の製造方法について、図8に基づいて説明する。図8は、リチウム二次電池1の製造方法の各ステップを示す図であって、各ステップにおける電極群3、スペーサ6および電池缶2の状態を示す断面図である。
次に、本実施形態に係るリチウム二次電池1の製造方法について、図8に基づいて説明する。図8は、リチウム二次電池1の製造方法の各ステップを示す図であって、各ステップにおける電極群3、スペーサ6および電池缶2の状態を示す断面図である。
図8に示すように、まず、電極群保護治具11と電極群押出治具12とを組み合わせる。具体的には、電極群保護治具11の開口部11gに電極群押出治具12の把手部12bを通し、電極群押出治具12の押出部12aを電極群保護治具11の内部(側面部11eのY方向の正側)に配置する。そして、電極群保護治具11の電極群載置位置11fに電極群3を配置する(STEP1)。
電極群3が配置された電極群保護治具11と電極群押出治具12とをスペーサ6の電極群収容空間に挿入する(STEP2)。このとき、図8に示すように、電極群保護治具11の先端部(底面部11a、側面部11cおよび側面部11dのY方向の正側の端面部)がスペーサ6の側面部67に当接するまで挿入する。これにより、電極群保護治具11および電極群押出治具12のスペーサ6への挿入時に、スペーサ6に対する電極群載置位置11fの位置を所望の位置に安定して配置することができる。
次に、電極群押出治具12の押出部12aを電極群3に当接させて、スペーサ6に対する電極群3の位置を固定しながら、電極群保護治具11の把手部11bを把持して電極群保護治具11をスペーサ6からY方向の負側に引き出す(STEP3)。そして、電極群押出治具12を取外すと、所定の位置に配置された電極群3を収容したスペーサ6が得られる。電極群保護治具11および電極群押出治具12を用いることにより、電極群3を損傷させずに、スペーサ6の電極群収容空間内の所定の位置に電極群3を配置することができる。
次に、たわんでいる外装ケース21の挿入口に、電池缶保護治具13をY方向の正側(サイズが小さい方の開口部13j側)から挿入する(STEP4)。このとき、電池缶保護治具13の上面部13bの把手部13hが外装ケース21の上面部21bのY方向の負側の端面部に当接するまで電池缶保護治具13を外装ケース21に挿入する。外装ケース21に電池缶保護治具13が挿入されると、電池缶保護治具13が外装ケース21を押し上げることにより、たわんでいた外装ケース21の挿入口の大きさが、電池缶保護治具13の開口部13iの大きさとなる。
次に、スペーサ6によって、電池缶保護治具13の上面部13bを押し上げながら、電池缶保護治具13が挿入された外装ケース21に対して、電極群3を収容するスペーサ6を徐々に挿入する(STEP5)。スペーサ6が電池缶保護治具13を介して外装ケース21を押し上げることにより、スペーサ6および外装ケース21を損傷することなく、たわんでいる外装ケース21内にスペーサ6を挿入することができる。
スペーサ6を外装ケース21に挿入後、電池缶保護治具13の把手部13hを把持して、電池缶保護治具13をY方向の負側に引き出す(STEP6)。これにより、外装ケース21に対するスペーサ6の位置を動かすことなく、外装ケース21からスペーサ6を残して電池缶保護治具13だけを取り出すことができる。
なお、STEP6において、上記STEP3同様に、電極群押出治具12と同様の治具を用いて、外装ケース21に対するスペーサ6(および電極群3)の位置を固定しながら、電池缶保護治具13をY方向の負側に引き出してもよい。
最後に、電極群3およびスペーサ6を収容する外装ケース21に蓋部材22を接着して、リチウム二次電池1が生成される(STEP7)。
なお、上述の製造方法例では、電極群3をスペーサ6に挿入してから、スペーサ6を外装ケース21に挿入しているが、スペーサ6を外装ケース21に挿入してから、外装ケース21に収容されたスペーサ6に電極群3を挿入してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について図9から図13に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、上述の第1実施形態において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について図9から図13に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、上述の第1実施形態において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
上述において、電極群3に適度な圧力を加えることが好ましいことを記述したが、電池缶2のたわみによって電極群3に適切な圧力が与えられる場合がある。この場合、電池缶2への電極群3の挿入後の問題はなくなり、挿入時に電池缶2がたわむという問題だけが残る。つまり、図9に示すように、リチウム二次電池70が電池缶2の内部にスペーサを備えていなくてもよく、電極群3を損傷しないように電池缶2へ挿入する製造方法を用いることによって課題が解決される。
第2実施形態では、挿入時に電池缶2の形状を矯正し、電極群3を損傷しないように電池缶2へ挿入する製造方法について説明する。
〔リチウム二次電池の構成〕
まず、第2実施形態に係る製造方法によって製造されたリチウム二次電池70の構成について図9に基づいて説明する。図9は、第2実施形態に係る製造方法によって製造されたリチウム二次電池70の要部構成を示す図であって、リチウム二次電池70の電池缶の蓋部材を取外し、外装ケースの挿入口から見た図である。
まず、第2実施形態に係る製造方法によって製造されたリチウム二次電池70の構成について図9に基づいて説明する。図9は、第2実施形態に係る製造方法によって製造されたリチウム二次電池70の要部構成を示す図であって、リチウム二次電池70の電池缶の蓋部材を取外し、外装ケースの挿入口から見た図である。
図9に示すように、リチウム二次電池70は、第1実施形態に係るリチウム二次電池1と異なり、スペーサ6を備えていない。リチウム二次電池70のその他の構成はリチウム二次電池1と同じである。
なお、リチウム二次電池70では、電極群3が外装ケース21の上面部21bによって押さえられているため、Z方向に変位することはない。しかしながら、X方向またはY方向に変位する可能性があるため、リチウム二次電池70は、電池缶2に対する電極群3のX方向およびY方向の位置を固定する固定部材等を備えていてもよい。
〔リチウム二次電池の製造時に使用する治具〕
次に、本実施形態に係るリチウム二次電池の製造時に使用する各治具について、図10〜図12に基づいて説明する。図10は、第2実施形態に係るリチウム二次電池の製造時に使用する電極群保護治具の構成を示す概略図である。図11は、第2実施形態に係るリチウム二次電池の製造時に使用する電池缶保護治具の構成を示す概略図であって、図11(a)は、電池缶保護治具の外観を示す斜視図であり、図11(b)は、X軸方向から見た電池缶保護治具の外観を示す図である。図12は、第2実施形態に係るリチウム二次電池の製造時に使用する電池缶矯正治具の構成を示す概略図である。
次に、本実施形態に係るリチウム二次電池の製造時に使用する各治具について、図10〜図12に基づいて説明する。図10は、第2実施形態に係るリチウム二次電池の製造時に使用する電極群保護治具の構成を示す概略図である。図11は、第2実施形態に係るリチウム二次電池の製造時に使用する電池缶保護治具の構成を示す概略図であって、図11(a)は、電池缶保護治具の外観を示す斜視図であり、図11(b)は、X軸方向から見た電池缶保護治具の外観を示す図である。図12は、第2実施形態に係るリチウム二次電池の製造時に使用する電池缶矯正治具の構成を示す概略図である。
なお、第2実施形態に係る製造方法では、電極群保護治具、電池缶保護治具、電池缶矯正治具および電極群押出治具を使用するが、このうち電極群押出治具は、第1実施形態において使用した電極群押出治具12と構成および機能が同じであるため説明を省略する。
(電極群保護治具)
図10に示す電極群保護治具(電極群載置治具)71は、電極群3が載置される治具であって、電池缶2に電極群3を挿入する際に、電極群3を損傷することなく電池缶2の所定の位置に電極群3を配置するためのものである。
図10に示す電極群保護治具(電極群載置治具)71は、電極群3が載置される治具であって、電池缶2に電極群3を挿入する際に、電極群3を損傷することなく電池缶2の所定の位置に電極群3を配置するためのものである。
電極群保護治具71は、第1実施形態において使用した電極群保護治具11の側面部11cおよび側面部11dに、それぞれ結合部を付加したものである。そのため、電極群保護治具71と電極群保護治具11とは、側面部の構成が異なるだけであり、その他の部材の構成は同じである。以下、電極群保護治具71の電極群保護治具11と異なる点について主に説明する。
図10に示すように、電極群保護治具71の側面部71cおよび側面部71dは、底面部11aのX方向に対向する端面部から垂直に立設した略長方形の板状の部材である。さらに、側面部71cおよび側面部71dは、それぞれ結合部71hおよび結合部71i(第3結合部)を備える。
結合部71hは、側面部71cのX方向の負側の表面上に配置されている凸形状の部材である。また、結合部71iは、側面部71dのX方向の正側の表面上に配置されている凸形状の部材である。結合部71hおよび結合部71iは、後述の電池缶保護治具の結合部と結合し、電極群保護治具71と電池缶保護治具とを一体にするものである。
電極群保護治具71は、底面部11a、側面部71c、側面部71dおよび側面部11eに囲まれた空間に電極群3を収容可能であって、後述の電池缶保護治具および電池缶矯正治具が挿入された電池缶2に挿入可能な大きさであればよい。ただし、電池缶2に挿入後、容易に電極群保護治具71を取り出せるように、電極群保護治具71のY方向の長さは、電池缶2のY方向の長さより長いことが好ましい。例えば、電極群保護治具71の底面部11a、側面部71cおよび側面部71dのY方向の長さが、電池缶2のY方向の長さの1.5倍程度であってもよい。また、電池缶保護治具および電池缶矯正治具が挿入された電池缶2に電極群保護治具71を挿入した状態で、電極群保護治具71の側面部71cおよび側面部71dが電池缶矯正治具の側面の内壁に密接することが好ましい。
(電池缶保護治具)
図11に示す電池缶保護治具73は、電池缶2の外装ケース21がたわんでいる状態で、外装ケース21を損傷することなく、後述の電池缶矯正治具を外装ケース21に容易に挿入するためのものである。
図11に示す電池缶保護治具73は、電池缶2の外装ケース21がたわんでいる状態で、外装ケース21を損傷することなく、後述の電池缶矯正治具を外装ケース21に容易に挿入するためのものである。
電池缶保護治具73は、第1実施形態において使用した電池缶保護治具13と上面部および側面部の構成が異なるだけであり、その他の部材の構成は同じである。以下、電池缶保護治具73の電池缶保護治具13と異なる点について主に説明する。
図11に示すように、電池缶保護治具73の側面部73cおよび側面部73dは、底面部13aのX方向に対向する端面部から垂直に立設した略台形の板状の部材である。
側面部73cおよび側面部73dは、Y方向の負側の端面部とY方向の正側の端面部とが略平行であり、Y方向の負側の端面部がY方向の正側の端面部より長くなっている。例えば、Y方向の正側の端面部の長さは、Y方向の負側の端面部の長さの0.5〜0.8倍程度の長さとする。
また、側面部73cおよび側面部73dは、それぞれ結合部73kおよび結合部73m(第1結合部)を備える。
結合部73kは、側面部73cのX方向の負側の表面上に配置されている中空の凸形状の部材である。換言すると、結合部73kは、側面部73cのX方向の正側の表面上に配置されている凹形状の部材である。
また、結合部73mは、側面部73dのX方向の正側の表面上に配置されている中空の凸形状の部材である。換言すると、結合部73mは、側面部73dのX方向の負側の表面上に配置されている凹形状の部材である。
結合部73kおよび結合部73mは、電池缶保護治具73の内部側(凹部側)で後述の電池缶矯正治具の結合部と結合し、電池缶保護治具73と電池缶矯正治具とを一体にするものである。
また、図11に示すように、電池缶保護治具73の上面部73bは、電池缶保護治具13と異なり、略長方形の板状の天板部材のみからなる。上面部73bは、頂点部73eおよび頂点部73fを結ぶ線を軸として回転する。
電池缶保護治具73は、上面部73bが側面部73cおよび側面部73dに接している状態では、筒型の形状となる。筒状時の電池缶保護治具73では、側面部73cおよび側面部73dのY方向の負側の端面部がY方向の正側の端面部より長いため、Y方向の負側の開口部13iの方が、Y方向の正側の開口部13jより大きくなる。
電池缶保護治具73の開口部13iの外壁が、外装ケース21の挿入口の内壁に密接することが好ましい。つまり、電池缶保護治具73の開口部13iの外壁の大きさと外装ケース21の挿入口の内壁の大きさが略一致することが好ましい。つまり、この場合、電池缶保護治具73の開口部13jは、外装ケース21の挿入口より小さくなる。
そのため、外装ケース21がたわんでいる状態であっても、つまり、外装ケース21の挿入口が通常時より小さい場合でも、外装ケース21を傷つけることなく、電池缶保護治具73を外装ケース21に挿入することができる。外装ケース21に電池缶保護治具73の底面部13a、側面部73c、側面部73dおよび上面部73bを挿入した状態では、電池缶保護治具73によって、外装ケース21の上面部21bが支えられる。このとき、外装ケース21の挿入口の大きさは、少なくとも電池缶保護治具73の開口部13iの大きさとなる。
よって、後述の電池缶矯正治具の大きさを電池缶保護治具73の開口部13iより小さくすることにより、電池缶2を損傷することなく、電池缶矯正治具を電池缶2に容易に挿入することができる。また、電池缶保護治具73の開口部13iから電池缶矯正治具を挿入するにつれて、上面部73bを介して電池缶矯正治具によって外装ケース21の上面部21bを徐々に押し上げることができる。そのため、外装ケース21がたわんでいる状態であっても、外装ケース21を損傷させずに電池缶矯正治具を外装ケース21に容易に挿入することができる。
また、電池缶保護治具73のY方向の長さは、外装ケース21のY方向の長さより短いことが好ましい。例えば、電池缶保護治具73のY方向の長さは、外装ケース21のY方向の長さの0.5倍程度であってもよい。
なお、電池缶保護治具73は、外装ケース21内に収容可能な大きさであって、電池缶保護治具73の内部に電池缶矯正治具を収容可能な大きさであればよい。
(電池缶矯正治具)
図12に示す電池缶矯正治具74は、電池缶2(または外装ケース21)の内部に電極群3が収容可能な空間を確保するものである。換言すると、スペーサ6は、電池缶2(または外装ケース21)を内部から支持し、電池缶2(または外装ケース21)の形状を維持するものである。
図12に示す電池缶矯正治具74は、電池缶2(または外装ケース21)の内部に電極群3が収容可能な空間を確保するものである。換言すると、スペーサ6は、電池缶2(または外装ケース21)を内部から支持し、電池缶2(または外装ケース21)の形状を維持するものである。
外装ケース21は、筒型の形状であって、略長方形の板状の底面部74aと、底面部74aのX方向に対向する端面部から垂直に立設した2面の略長方形の板状の側面部74cおよび側面部74dと、底面部74aに対向し、側面部21cおよび側面部21dによって支持される略長方形の板状の上面部74bとから構成される。
側面部74cおよび側面部74dは、それぞれ結合部74eおよび結合部74f(第2結合部)を備える。
結合部74eは、側面部74cのX方向の負側の表面上に配置されている中空の凸形状の部材である。換言すると、結合部74eは、側面部74cのX方向の正側の表面上に配置されている凹形状の部材である。
また、結合部74fは、側面部74dのX方向の正側の表面上に配置されている中空の凸形状の部材である。換言すると、結合部74fは、側面部74dのX方向の負側の表面上に配置されている凹形状の部材である。
結合部74eおよび結合部74fは、電池缶矯正治具74の内部側(凹部側)で電極群保護治具71の結合部71hおよび結合部71iと結合し、電池缶矯正治具74と電極群保護治具71とを一体にするものである。また、結合部74eおよび結合部74fは、電池缶矯正治具74の外側(凸部側)で電池缶保護治具73の結合部73kおよび結合部73mと結合し、電池缶矯正治具74と電池缶保護治具73とを一体にするものでもある。
電池缶矯正治具74は、内部の空間に電極群保護治具71を収容可能であって、電池缶保護治具73が挿入された電池缶2に挿入可能な大きさであればよい。ただし、電池缶矯正治具74のY方向の長さは、外装ケース21のY方向の長さより短く、かつ、電池缶保護治具73のY方向の長さより長いことが好ましい。例えば、電池缶矯正治具74のY方向の長さは、外装ケース21のY方向の長さの0.8倍程度であってもよい。
また、電池缶保護治具73が挿入された電池缶2に電池缶矯正治具74を挿入した状態で、電池缶矯正治具74の側面部74cおよび側面部74dが電池缶保護治具73の側面の内壁に密接することが好ましい。また、電池缶保護治具73および電池缶矯正治具74が挿入された電池缶2に電極群保護治具71を挿入した状態で、電池缶矯正治具74の側面部74cおよび側面部74dが電極群保護治具71の側面の外壁に密接することが好ましい。
なお、上述の電極群保護治具71、電池缶保護治具73および電池缶矯正治具74は、使用時に外装ケース21および電極群3が損傷することを防ぐために、角部(各治具の縁)を丸面等の形状に面取りされていることが好ましい。また、外装ケース21および電極群3の間に隙間を生じさせないようにするために、電極群保護治具71、電池缶保護治具73および電池缶矯正治具74の厚みを薄くすることが好ましい。
〔リチウム二次電池の製造方法〕
次に、本実施形態に係るリチウム二次電池70の製造方法について、図13に基づいて説明する。図13は、リチウム二次電池70の製造方法の各ステップを示す図であって、各ステップにおける電極群3および電池缶2の状態を示す断面図である。
次に、本実施形態に係るリチウム二次電池70の製造方法について、図13に基づいて説明する。図13は、リチウム二次電池70の製造方法の各ステップを示す図であって、各ステップにおける電極群3および電池缶2の状態を示す断面図である。
図13に示すように、まず、自重又は加工による応力等によってたわんでいる外装ケース21の挿入口に、電池缶保護治具73をY方向の正側(サイズが小さい方の開口部13j側)から挿入する(STEP11)。このとき、電池缶保護治具73全体を外装ケース21に挿入する。外装ケース21に電池缶保護治具73が完全に挿入されると、電池缶保護治具73が外装ケース21を押し上げることにより、たわんでいた外装ケース21の挿入口の大きさが、電池缶保護治具73の開口部13iの大きさとなる。
次に、電池缶矯正治具74によって、電池缶保護治具73の上面部73bを押し上げながら、電池缶保護治具73が挿入された外装ケース21に対して、電池缶矯正治具74を徐々に挿入する(STEP12)。電池缶矯正治具74が電池缶保護治具73を介して外装ケース21を押し上げることにより、外装ケース21を損傷することなく、たわんでいる外装ケース21内に電池缶矯正治具74を挿入することができる。
そして、電池缶矯正治具74全体を電池缶保護治具73が挿入された外装ケース21に挿入する(STEP13)。これにより、外装ケース21を損傷することなく、外装ケース21の形状を矯正し、外装ケース21の内部に電極群3を収容可能な空間を確保することができる。なお、このとき、電池缶矯正治具74の結合部74eと電池缶保護治具73の結合部73kと、電池缶矯正治具74の結合部74fと電池缶保護治具73の結合部73mとをそれぞれ結合させて、電池缶矯正治具74と電池缶保護治具73とを一体にする。
次に、電極群保護治具71と電極群押出治具12とを組み合わせる。具体的には、電極群保護治具71の開口部11gに電極群押出治具12の把手部12bを通し、電極群押出治具12の押出部12aを電極群保護治具71の内部(側面部11eのY方向の正側)に配置する。そして、電極群保護治具71の電極群載置位置11fに電極群3を配置する(STEP14)。
電極群3が配置された電極群保護治具71と電極群押出治具12とを電池缶保護治具73および電池缶矯正治具74が挿入された外装ケース21に挿入する(STEP15)。このとき、図13に示すように、電極群保護治具71の先端部(底面部11a、側面部71cおよび側面部71dのY方向の正側の端面部)が外装ケース21の側面部21eに当接するまで挿入する。これにより、電極群保護治具71および電極群押出治具12の外装ケース21への挿入時に、外装ケース21に対する電極群載置位置11fの位置を所望の位置に安定して配置することができる。
また、電極群保護治具71の結合部71hと電池缶矯正治具74の結合部74eと、電極群保護治具71の結合部71iと電池缶矯正治具74の結合部74fとをそれぞれ結合させて、電極群保護治具71と電池缶矯正治具74とを一体にする。すなわち、ここで、電極群保護治具71、電池缶矯正治具74および電池缶保護治具73が一体となる。
次に、電極群押出治具12の押出部12aを電極群3に当接させて、外装ケース21に対する電極群3の位置を固定しながら、電極群保護治具71の把手部11bを把持して電極群保護治具71を外装ケース21からY方向の負側に引き出す(STEP16)。このとき、電極群保護治具71、電池缶矯正治具74および電池缶保護治具73が一体となっているため、電極群保護治具71を引き出すことにより、外装ケース21に対する電極群3の位置を固定しながら、同時に、電極群保護治具71、電池缶矯正治具74および電池缶保護治具73だけを外装ケース21から取り出すことができる。
そして、電極群保護治具71、電池缶矯正治具74および電池缶保護治具73を取り出した後、電極群押出治具12を電極群3から取外すと、所定の位置に配置された電極群3を収容した外装ケース21が得られる。このように、電極群保護治具71および電極群押出治具12を用いることにより、電極群3を損傷させずに、外装ケース21の内部空間の所定の位置に電極群3を配置することができる。
最後に、電極群3を収容する外装ケース21に蓋部材22を接着して、リチウム二次電池70が生成される(STEP17)。
〔実施例〕
電池缶2の外寸サイズを、幅が350mm、奥行きの長さが180mm、高さが45mmとすると、電池缶2の上面(上面部21b)の中心部分は、加工による応力によって7mm程度落ち込む。そのため、電池缶2のサイズに応じて、電極群3のサイズおよび配置を適宜設計することにより、電池缶2の上面部21bが電極群3に対して適切な圧力を与えることができる。
電池缶2の外寸サイズを、幅が350mm、奥行きの長さが180mm、高さが45mmとすると、電池缶2の上面(上面部21b)の中心部分は、加工による応力によって7mm程度落ち込む。そのため、電池缶2のサイズに応じて、電極群3のサイズおよび配置を適宜設計することにより、電池缶2の上面部21bが電極群3に対して適切な圧力を与えることができる。
<補足>
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る二次電池は、大型化が求められる大容量の蓄電池に好適に利用可能である。
1 リチウム二次電池
2 電池缶
3 電極群
4 集電端子
5 外部端子
6 スペーサ
11 電極群保護治具
12 電極群押出治具
13 電池缶保護治具
21 外装ケース
22 蓋部材
70 リチウム二次電池
71 電極群保護治具(電極群載置治具)
73 電池缶保護治具
74 電池缶矯正治具
2 電池缶
3 電極群
4 集電端子
5 外部端子
6 スペーサ
11 電極群保護治具
12 電極群押出治具
13 電池缶保護治具
21 外装ケース
22 蓋部材
70 リチウム二次電池
71 電極群保護治具(電極群載置治具)
73 電池缶保護治具
74 電池缶矯正治具
Claims (7)
- 正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を収容し、電解液が充填される外装ケースを備える二次電池であって、
前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持するスペーサを備えることを特徴とする二次電池。 - 前記外装ケースに設ける外部端子と、前記正負の極板と前記外部端子とを電気的に接続する正負の集電端子とをさらに備え、
前記スペーサは、さらに、前記外装ケースの内部に前記集電端子および前記外部端子を収容可能な空間を確保することを特徴とする請求項1に記載の二次電池。 - 前記スペーサは、板状の底面部と、前記底面部から垂直に立設した、互いに対向し、かつ、平行な2つの第1側面部および第2側面部と、前記底面部に対向し、かつ、平行であって、前記第1側面部および前記第2側面部によって支持される板状の上面部とを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池。
- 外部端子は、前記外装ケースの対向する2つの外装側面部にそれぞれ配置され、
前記スペーサの前記第1側面部および前記第2側面部は、前記外部端子が配置された前記外装側面部と平行であり、
前記第1側面部および前記第2側面部間の距離が、前記2つの外装側面部間の距離より短いことを特徴とする請求項3に記載の二次電池。 - 前記スペーサは、前記底面部、前記第1側面部、前記第2側面部および前記上面部よりなる筒形状の一方の開口部を閉鎖する第3側面部をさらに含むことを特徴とする請求項3または4に記載の二次電池。
- 正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を収容し、電解液が充填される外装ケースを備える二次電池の製造方法であって、
前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持するスペーサの内部に前記電極群を配置する電極群配置ステップと、
第1開口部および前記第1開口部より小さい第2開口部を備える筒型の電池缶保護治具であって、内部から押し広げることにより前記第2開口部が大きくなる電池缶保護治具を前記第2開口部側から前記外装ケースに挿入する電池缶保護治具挿入ステップと、
前記スペーサを前記第1開口部から挿入し、前記電池缶保護治具を内部から押し広げながら、前記外装ケースに前記スペーサを挿入するスペーサ挿入ステップと、
前記外装ケースから前記電池缶保護治具を取り出す電池缶保護治具取出ステップとを含むことを特徴とする二次電池の製造方法。 - 正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した電極群を収容し、電解液が充填される外装ケースを備える二次電池の製造方法であって、
第1開口部および前記第1開口部より小さい第2開口部を備える筒型の電池缶保護治具であって、内部から押し広げることにより前記第2開口部が大きくなる電池缶保護治具を前記第2開口部側から前記外装ケースに挿入する電池缶保護治具挿入ステップと、
前記外装ケースの内部に前記電極群が収容可能な空間を確保するように、前記外装ケースを内部から支持する筒型の電池缶矯正治具を前記第1開口部から挿入し、前記電池缶保護治具を内部から押し広げながら、前記外装ケースに前記電池缶矯正治具を挿入する電池缶矯正治具挿入ステップと、
前記電池缶保護治具は前記電池缶矯正治具と結合する第1結合部をさらに備え、前記電池缶矯正治具は前記電池缶保護治具と結合し、かつ電極群保護治具と結合する第2結合部をさらに備え、前記第2結合部を前記第1結合部と結合させる第1結合ステップと、
前記電極群を押し出す電極群押出治具が組み合わされ、かつ、前記電極群が載置された電極群載置治具を前記電池缶矯正治具の内部に挿入し、電極群載置治具挿入ステップと、
前記電極群載置治具は前記電池缶矯正治具と結合する第3結合部をさらに備え、前記第3結合部を前記第2結合部と結合させる第2結合ステップと、
前記電極群押出治具を前記電極群に当接させて、前記外装ケースに対する前記電極群の位置を動かさずに、前記電極群載置治具を引き出すことにより、前記電極群載置治具、並びに、前記電極群載置治具と結合する前記電池缶保護治具および前記電池缶矯正治具を取り出す治具取出ステップとを含むことを特徴とする二次電池の製造方法。
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