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JP2013212247A - 皮膚測定システム - Google Patents

皮膚測定システム Download PDF

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JP2013212247A
JP2013212247A JP2012083746A JP2012083746A JP2013212247A JP 2013212247 A JP2013212247 A JP 2013212247A JP 2012083746 A JP2012083746 A JP 2012083746A JP 2012083746 A JP2012083746 A JP 2012083746A JP 2013212247 A JP2013212247 A JP 2013212247A
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skin
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JP2012083746A
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Yukio Yamazaki
幸生 山崎
Shohei Fukumoto
章平 福本
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Sharp Corp
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Abstract

【課題】 従来の皮膚測定システムは狭い面積しか測定することができず、例えばファンデーション塗布の際に参考とすることは難しかった。
【解決手段】 波長700nmから1100nmにピーク波長を有する第1の光源と、波長350nmから700nmにピーク波長を有する第2の光源とを順番に顔などの皮膚に照射し、CCDからなる受光部103を用いて撮影し、第1の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号と、第2の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号とを差分演算処理する。これにより比較的安価なシステムで顔のような広い面積の皮膚のシミ、ソバカス等を測定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は皮膚の成分を測定するシステムに関し、特に皮膚を撮影して皮膚表面のメラニン由来生成物やヘモグロビン由来生成物を誇張して表示するシステムに関する。
美容や健康状態の把握のため皮膚の状態を観察、測定することが行われている。鏡を用いて目視で測定することは日常的によく用いられている。測定器を用いる手法としては、メラニン色素由来生成物であるシミ、ソバカス、くすみ、クマ等、あるいはヘモグロビン色素由来生成物である紅斑・皮膚炎等を目視により、あるいはメグザメーター(Mexameter:コラージュ・アンド・カザカ株式会社製)と呼ばれる測定器が用いられている。
メグザメーターとは、皮膚のメラニン量とヘモグロビン量を測定する測定器である。評価対象である皮膚において緑色である568nm(以下、「green」と呼ぶことがある。)と、赤色である660nm(以下、「red」と呼ぶことがある。)及び近赤外光である880nm(以下、「infranred」と呼ぶことがある。)の3種類の波長を照射する照射部と、反射光の反射強度測定を行なう反射強度測定部と、得られたデータを解析してメラニン量とヘモグロビン量を算出・表示する制御部からなる装置である。
図9は、メグザメーターの測定原理を説明するグラフ図である。グラフの横方向は波長を示し、縦方向は波長の吸収率を表している。本グラフは、メラニンの吸収スペクトル901、ヘモグロビンの吸収スペクトル902、皮膚の吸収スペクトル903を示している。
メグザメーターでは、メラニン量mxとヘモグロビン量exは、式1及び式2により求めることができる。
(式1:メラニン量)
mx={500/log5}×[log{(infrared 反射)/(red反射) }+log5 ]
={500/log5}×{log(infrared反射)-log(red 反射) }+500
(式2:ヘモグロビン量)
ex={500/log5}×[log{(red反射)/(green反射) }+log5 ]
={500/log5}×{log(red 反射)-log(green 反射) }+500
この図9と式1及び式2を用いてメグザメーターの測定原理の概略を説明する。血液中のヘモグロビンはredからinfraredまでの波長範囲での吸収がほとんどない。それに対し、メラニンはred波長での吸収は大きいがinfrared波長での吸収はほとんどない。そのため、infrared波長での測定で得られた反射強度から、red波長での測定で得られた反射強度を差し引くことにより、メラニン量を測定することができる。
ヘモグロビンはgreen波長での吸収は大きいがred波長での吸収は殆どない。また、メラニンはred波長とgreen波長との間ではあまり大きな吸収スペクトルの変化がない。そのため、red波長での測定で得られた反射強度からgreen波長での測定で得られた反射強度の差分を取ると、その間の変化はヘモグロビンが支配的な要素として引き起こされたものと考えることができるので、ヘモグロビンの量が求められる。なお、ここでのヘモグロビンは酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの両方を含んでいる(以下、本明細書では「ヘモグロビン」は両者を含む)。
このようなにメグザメーターではヘモグロビンの測定の際にメラニンの影響を排除できないことから、特許文献1には500から700nmの光を重回帰分析で分析する方法が示されている。
特開平11−299743号公報
目視により皮膚の状態を観察する方法では、観察する環境により誤差が大きくなりやすい。例えば、ファンデーションを顔に塗布する場合、明るい環境下では多めに塗ってしまういわゆる厚化粧となりやすく、暗い環境下では少なめに塗る傾向がある。これは、ファンデーションは可視光に対し一定量透過するため、明るい環境下ではメラニン色素由来の生成物がファンデーションを透過して見えやすくそれを隠すために厚めに塗布し、逆に暗い環境下では前記メラニン色素由来の生成物がファンデーションを透過して見えにくいため、薄めに塗布するからである。
また、メグザメーターを用いた測定では皮膚と密着させて測定する環境下の影響を受けないようにしている。そのため、半径数cm程度の狭いエリアしか測定することができず、また、フォトディテクターを使用しているためそのエリア内で一つの数値としてしかアウトプットすることができない。このような理由から美容目的でファンデーションを塗布する際にメグザメーターを用いることは難しい。
同様に、特許文献1に示された技術もメグザメーターと基本原理は同じであり、測定できるエリアが狭いことなどから使用することは難しく、また、重回帰分析を用いるため装置が複雑になりやすく測定に時間がかかるという問題がある。
また、メグザメーターで測定しているときは肌に密着させる構造のため、その部分を化粧するのは難しく、測定した部分を覚えておかないといけないため美容目的で使用することは現実には難しかった。
本発明はかかる課題を解決するためのものであり、例えば顔全体といった広いエリアでも用いることができる皮膚測定システムを提供することである。
本発明に係る皮膚測定システムは、複数の撮像素子を有する受光部と、波長700nmから1100nmにピーク波長を有する第1の光源と、第1の光源とは異なるピーク波長を有する可視光の第2の光源と、第1の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号と、第2の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号とを演算処理するための演算処理部からなることを特徴とする。
また、第2の光源は350nmから700nmにピーク波長を有していてもよい。
また、第1の光源と第2の光源と異なるピーク波長を有する第3の光源を有し、第3の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号と、第2の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号とを演算処理するための演算処理部とを有していてもよい。
また、第1の光源は800nmから1100nm、第2の光源は600nmから800nm、第3の光源は400nmから600nmのピーク波長を有し、各光源のピーク波長が異なっていてもよい。
また、光源とは別の白色光源を備えていてもよい。
また、前記第1の光源ないし前記第3の光源の内少なくとも1種について、2個以上からなり、かつ受光部の中央を中心として回転対称位置に配置されていてもよい。
また、光源が100ナノ秒から10秒の間に切り替わってもよい。
また、演算処理した信号を基に表示する表示部を備えていてもよい。
また、受光部がCCDであってもよい。
本発明によれば比較的安価なシステムで顔全体といった広い面積の皮膚測定ができる。これにより、ファンデーションを塗布する際に参考とすることができるようになる。
本発明の実施形態1の皮膚測定システムを示した図である。 皮膚の色を決定する要因物質の吸収スペクトルを示す図である。 皮膚の色を決定する要因物質の吸収スペクトルを示す図である。 本発明の実施形態2の皮膚測定システムを示した図である。 皮膚の色を決定する要因物質の吸収スペクトルを示す図である。 本発明の実施例1の皮膚測定システムを示す図である。 本発明の実施例1の皮膚測定システムを用いて顔を表示させたときの様子を示した図である。 本発明の実施例2の皮膚測定システムを示す図である。 メグザメーターの測定原理を説明するグラフ図である。
(実施形態1)
図1は実施形態1の皮膚測定システムを示した図である。
本実施形態の皮膚測定システム100は、第1の光源101と第2の光源102と受光部103とを備えている。そして、皮膚測定システム100は、受光部103で測定した画像を第1の演算手段104と第2の演算手段105により処理し、その処理された画像を第3の演算手段106により処理し、表示装置107に表示する。また、白色光源108を備えている。
ここでは、顔の皮膚を測定する場合を例として説明する。
まず、被測定者の顔に第1の光源101から光を照射する。顔に照射された光の反射光をマトリクス状に配列された素子を持つCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)からなる受光部103で撮像測定する。第1の演算手段104は、撮影された画像信号をデジタル信号化・ノイズ処理等の信号処理を行い、第1の画像信号に変換する。
次に、被測定者の顔に第2の光源102から光を照射する。照射する光は第1の光源とは異なる波長であるが、ピーク波長が異なっていればよい。スペクトル波形において裾が重なっていてもよいが、両者はピーク波長の半値幅の領域では重ならないことが望ましい。顔に照射された光の反射光をマトリクス状に配列された素子を持つCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)からなる受光部103で撮像測定する。第2の演算手段105は、撮影された画像信号をデジタル信号化・ノイズ処理等の信号処理を行い、第2の画像信号に変換する。
第3の演算手段106は、第1の画像信号と第2の画像信号とを差分演算処理する。これにより、第1の光源101から照射された波長の光と、第2の光源102から照射された波長の光との差分をとった画像信号が得られることになる。この時、その信号の特定の信号を強調処理するようにしてもよい。
第3の演算手段で処理された画像信号は表示装置107に表示され、測定者の眼により目視確認ができるようになる。測定者と被測定者は同一人物であってもよい。
本発明の皮膚測定システム100によって得られた画像信号は、一般の白色照明下における顔の見え方に比べ、メラニン色素由来生成物若しくはヘモグロビン色素由来生成物が誇張して表示される。以下、その原理について説明する。
(メラニン色素由来生成物)
図2は、皮膚の色を決定する要因物質の吸収スペクトルを示す図である。各吸収スペクトルは、メラニン201、皮膚202、水203の吸収スペクトルである。また、波長帯204は350nm以下の紫外光であり、波長帯205は350から700nmの紫外光から可視光であり、波長帯206は700から1100nmの可視光から赤外光(近赤外光)であり、波長帯207は1100nm以上の赤外光(近赤外光)である。
メラニンの吸収スペクトル201は、600nm近くまでは100(10)cm−1以上と吸収が大きく、600nm近傍で急激に吸収が減り始め、1000nm近傍で吸収がほぼゼロになる。
皮膚の吸収スペクトル202は、紫外光である300nm近辺までは100(10)cm−1以上と吸収が大きく、300nmから緩やかに減り始め、可視光では100cm−1より小さくなっており、メラニンと同様に1000nm近傍で吸収がほぼゼロになる。
水の吸収スペクトル203は、紫外光、可視光では吸収がほぼなく、赤外光である1100nm近傍から光を吸収し始める。
図2から、メラニンと皮膚との吸収スペクトルの差が大きい波長帯を用いれば適切にメラニン色素由来生成物と肌(メラニン色素由来生成物がない領域)とを分離することができることがわかる。本発明では、皮膚測定システム100の第1の光源101から照射される波長のピーク波長が波長206(700から1100nm)に設定され、第2の光源102から照射される波長のピーク波長が波長205(350から700nm)に設定されている。第3の演算手段106は、第1の光源101を用いて撮影した第1の画像信号と第2の光源102を用いて撮影した第2の画像信号とを差分演算処理する。
顔の皮膚表面上にメラニン色素由来生成物が存在する領域においては波長帯205にピーク波長を持つ第2の光源ではメラニンと皮膚の両方の吸収があるため反射光が小さくなることにより、第1の画像信号の強度と第2の画像信号の強度の差異が大きくなる。反対に、顔の皮膚表面上にメラニン色素由来生成物が存在しない領域においては、メラニンによる吸収がなく肌による吸収だけなので、第1の画像信号と第2の画像信号で画像信号の強度差が小さくなる。
その結果、メラニン色素由来生成物が存在する領域を特定することができ、表示装置107にはメラニン色素由来生成物が誇張されて表示されることになる。例えば、第3の演算手段で処理された画像信号は、第1の画像信号と第2の画像信号との差が大きいほど輝度が低く(黒く)なるように表示し、差が小さいほど輝度が高く(白く)なるように表示すれば、メラニン色素由来生成物が存在する領域は黒く表示され、メラニン色素由来生成物が存在しない領域は白く表示される。反対に第3の演算手段で処理された画像信号は、第1の画像信号と第2の画像信号との差が大きいほど輝度が高く(白く)なるように表示し、差が小さいほど輝度が低く(黒く)なるように表示すれば、メラニン色素由来生成物が存在する領域は白く表示され、メラニン色素由来生成物が存在しない領域は黒く表示される。
(ヘモグロビン色素由来生成物)
図3は、皮膚の色を決定する要因物質の吸収率スペクトルを示す別の図である。各吸収スペクトルは、ヘモグロビン301、皮膚302、水303の吸収スペクトルである。また、波長帯304は300nm以下の紫外光であり、波長帯305は300から400nmの紫外光から可視光であり、波長帯306は400から700nmまでの可視光であり、波長帯307は700から1100nmの可視光から赤外光(近赤外光)であり、波長帯308は1100nm以上の赤外光(近赤外光)である。
ヘモグロビンの吸収スペクトル301は、300nm近くまでは略10(10)cm−1から100(10)cm−1の範囲であり、300nmからいくつかの吸収ピークが現れ、700nm近傍でほぼ吸収がゼロとなる。
皮膚の吸収スペクトル302は、紫外光である300nm近辺までは100(10)cm−1以上と吸収が大きく、300nmから緩やかに減り始め、可視光では100cm−1より小さくなっており、1000nm近傍で吸収がほぼゼロになる。
水の吸収スペクトル303は、紫外光、可視光では吸収がほぼなく、赤外光である1100nm近傍から光を吸収し始める。
図3から、血液中のヘモグロビンと皮膚との吸収スペクトルの差が大きい波長帯を用いれば適切にヘモグロビン色素由来生成物と肌(ヘモグロビン色素由来生成物がない領域)とを分離することができることがわかる。本発明では、皮膚測定システム100の第1の光源101から照射される波長のピーク波長が波長307(700から1100nm)に設定され、第2の光源102から照射される波長のピーク波長が波長306(400から700nm)に設定されている。第3の演算手段106は、第1の光源101を用いて撮影した第1の画像信号と第2の光源102を用いて撮影した第2の画像信号とを差分演算処理する。
顔の皮膚表面上にヘモグロビン色素由来生成物が存在する領域においては波長帯306にピーク波長を持つ第2の光源ではヘモグロビンと皮膚の両方の吸収があるため反射光が小さくなることにより、第1の画像信号の強度と第2の画像信号の強度の差異が大きくなる。反対に、顔の皮膚表面上にヘモグロビン色素由来生成物が存在しない領域においては、ヘモグロビンによる吸収がなく肌による吸収だけなので、第1の画像信号と第2の画像信号で画像信号の強度差が小さくなる。
その結果、ヘモグロビン色素由来生成物が存在する領域を特定することができ、表示装置107にはヘモグロビン色素由来生成物が誇張されて表示されることになる。表示装置107での見え方についてはメラニン色素由来生成物について説明を行ったものと同じであるので説明を省略する。
(従来技術との比較)
白色光を使った場合と、本発明のように特定の波長の光を用いる場合との比較を行う。本発明の皮膚測定システム100によって得られる画像信号は、通常の白色光を照射して得られる画像信号に比べ、メラニン色素由来生成物、ヘモグロビン色素由来生成物が誇張されたものとなる。
本発明の皮膚測定システム100でメラニン色素由来生成物を測定した場合を説明すると、第1の光源101及び第2の光源102のピーク波長として各々λ1、λ2のものを用い、メラニン及び皮膚の反射強度をそれぞれR(λ)、R(λ)とすると、本発明の皮膚測定システム100によって得られる画像信号は以下の通りである。
まず、メラニン色素由来生成物が存在する領域の反射強度(R)とメラニン色素由来生成物が存在しない領域、つまり皮膚の反射強度(R)は以下の式で表される。
(式3:メラニン色素由来生成物が存在する領域)
(λ1)−R(λ2)
(式4:)
(λ1)−R(λ2)
画像信号のコントラストを高くするためには式3と式4の差が大きくなればよく、下記式から求められる数値が大きくなればよい。
(式5:コントラスト比)
(R(λ1)−R(λ2))−(R(λ1)−R(λ2))
これに対し、通常の白色光を照射して得られる画像信号では、可視波長領域(380〜780nm)の全ての光でのメラニン色素由来生成物が存在する領域での反射強度とメラニン色素由来生成物が存在しない領域での値を積分したものとなる。つまり、可視光での全波長での平均コントラストが得られることになる。
(式6:白色光でのコントラスト比)
以上から、本発明の皮膚測定システム100ではメラニンと皮膚の反射率差が最も大きくなる波長(例えばλ1=800〜1000nm、λ2=600〜700nm)となるように、第1の光源101及び第2の光源102のピーク波長を設定でき、メラニン色素由来生成物での差分が十分とれる波長を用いて測定できるのに対し、特許文献1に記載の測定装置、あるいは通常の目視での確認では十分なコントラストをとることができない。
また、従来技術のメグザメーターや特許文献1の測定装置では狭いエリアの皮膚しか測定することができず、たとえばファンデーションを塗布する際に参考とすることは難しかった。また、メグザメーターで使っているフォトディテクターはエリア内で単一のデータしか測定することができず、広い範囲での皮膚測定をすることは困難だった。しかし、本発明の皮膚測定システム100を用いれば比較的安価なシステムで顔全体のような広い面積で皮膚の測定ができる。
第1の光源101と第2の光源102で照射する光のスペクトルの半値幅は、狭い方が望ましい。その理由は、メラニンと皮膚の反射強度の差が大きくなるように各光源のピーク波長を設定するが、各光源の半値幅が広くなると、反射強度の差の小さな領域がと平均化されメラニンと皮膚のコントラストを悪化させるためである。具体的には、各光源のスペクトル半値幅は100nm以下が良く、望ましくは50nm以下が良い。これを実現する光源として、LED(Light Emitting Diode;半導体発光素子)、LD(Laser Diode;レーザーダイオード)がある。しかし、LDは価格が高いことや、通常の使用パワー範囲内では電力効率が悪いため、LEDが望ましい。
また、LEDやLD以外にも第1の光源101としてネオンランプ(640から710nmにピーク波長)、第2の光源102として水銀ランプ(350nmから550nmにピーク波長)を用いることができる。これらのランプは複数のピーク波長を有するので半値幅を小さくするためにフィルタをつけるとよい。これらのランプはメラニン、ヘモグロビンいずれでも利用することができる。
第1の光源101及び第2の光源102のピーク波長は、図2の波長帯207にかからないように、即ちピーク波長が1100nm以上とならないように設定することが望ましい。1100nm以上では水の吸収が無視できないほど大きくなるため、反射強度が弱くなり受光部における光の検出が困難となるからである。また、受光部103で用いるCCDは通常で受光感度が1000nmくらい付近までであり、長波長の光源を用いても撮影することができない。そのため、ピーク波長が1100nm以上とならないようにするとよい。
なお、上記の説明はヘモグロビンでも同様である。また、ヘモグロビンの場合は、第1の光源101のピーク波長を波長帯307(700から1100nm)、第2の光源のピーク波長を波長帯305(300から400nm)に設定することも可能である。しかし、波長帯305にピークを持つLEDは波長帯306にピークを持つLED(半導体発光素子)よりも高額であるため、波長帯306にピークを持つLEDを用いる方が安価に作ることができる。
また、本発明の皮膚測定システム100は、白色光源108を備えている。白色光源108は白色LEDなどからなる。メグザメーターは、肌に密着させて使用するため光源を直接見ることがない。そのため緑色の光を肌に当てていたとしても直接見ることがないため使用上の違和感がない。しかし、本発明の皮膚測定システム100は顔に光源の光が当たっており、使用時に光源の光が見えるため、特に可視光であると使用時に違和感が生じる恐れがあり、可視光でなければ真っ暗でありやはり使用上の違和感が生じる恐れがある。そこで、本発明の皮膚測定システム100では白色光源108を用い、測定に影響を与えない程度の時間は白色光を照射することにより、使用時の違和感をなくすことができる。
以上、説明したように本発明によれば比較的安価なシステムで顔全体といった広い面積の皮膚測定ができる。これにより、ファンデーションを塗布する際に参考とすることができるようになる。
(実施形態2)
図4は実施形態2の皮膚測定システムを示したものである。
本実施形態の皮膚測定システム400は、実施形態1と異なり光源を3つ備え、メラニン色素由来生成物とヘモグロビン色素由来生成物とで別々の光源を用いて、演算処理することにより正確に測定することができる。メラニン色素由来生成物とヘモグロビン色素由来生成物との測定モードをユーザーが手動で切り替えてもよく、自動で切り替わるようにしてもよい。
皮膚測定システム400は、第1の光源401と第2の光源402と第3の光源403、及び受光部404を備えている。そして、皮膚測定システム400は、受光部404で測定した画像を第1の演算手段405、第2の演算手段406、第3の演算手段407により処理し、その処理された画像を第4の演算手段408、第5の演算手段409により処理し、表示装置410に表示する。また、白色光源411を備えている。
メラニン色素由来生成物を測定するモードについて説明する。
まず、被測定者の顔に第1の光源401から光を照射する。顔に照射された光の反射光をマトリクス状に配列された素子を持つCCDからなる受光部404で撮像測定する。第1の演算手段405は、撮影された画像信号をデジタル信号化・ノイズ処理等の信号処理を行い、第1の画像信号に変換する。
次に、被測定者の顔に第2の光源402から光を照射する。照射する光は第1の光源とは異なる波長であるが、ピーク波長が異なっていれば良く、スペクトル波形において裾が重なっていてもよい。顔に照射された光の反射光をマトリクス状に配列された素子を持つCCDからなる受光部403で撮像測定する。第2の演算手段406は、撮影された画像信号をデジタル信号化・ノイズ処理等の信号処理を行い、第2の画像信号に変換する。
第4の演算手段408は、第1の画像信号と第2の画像信号とを差分演算処理する。これにより、第1の光源401から照射された波長の光と、第2の光源402から照射された波長の光との差分をとった画像信号が得られることになる。この時、その信号の特定の信号を強調処理するようにしてもよい。
第4の演算手段で処理された画像信号は表示装置410に表示され、測定者の眼により目視確認ができるようになる。測定者と被測定者は同一人物であってもよい。
ヘモグロビン色素由来生成物を測定するモードについて説明する。
まず、被測定者の顔に第2の光源402から光を照射し、顔の反射光を受光部404で撮像測定し、第2の演算手段406で演算処理する。次に、被測定者の顔に第3の光源403から光を照射し、顔の反射光を受光部404で撮像測定し、第3の演算手段407で演算処理し第3の画像信号を得る。第5の演算手段409により、第2の画像信号と第3の画像信号とを差分演算処理する。これにより、第2の光源402から照射された波長の光と、第3の光源403から照射された波長の光との差分をとった画像信号が得られることになる。
本発明の皮膚測定システム400によって得られた画像信号は、一般の白色照明下における顔の見え方に比べ、メラニン色素由来生成物若しくはヘモグロビン色素由来生成物が誇張して表示される。
図5は、皮膚の色を決定する要因物質の吸収率スペクトルを示す図である。
各吸収スペクトルは、メラニン501、ヘモグロビン502、皮膚503、水504の吸収スペクトルである。また、波長帯505は400nm以下の紫外光から可視光であり、波長帯506は400から600nmの可視光であり、波長帯507は600から800nmの可視光から赤外光(近赤外光)であり、波長帯508は800nmから1100nmの可視光から赤外光(近赤外光)であり、波長帯509は1100nm以上の赤外光(近赤外光)である。
メラニンの吸収スペクトル501は、600nm近くまでは100(10)cm−1以上と吸収が大きく、600nm近傍で急激に吸収が減り始め、1000nm近傍で吸収がほぼゼロになる。
ヘモグロビンの吸収スペクトル502は、300nm近くまでは略10(10)cm−1から100(10)cm−1の範囲であり、300nmからいくつかの吸収ピークが現れ、700nm近傍でほぼ吸収がゼロとなる。
皮膚の吸収スペクトル503は、紫外光である300nm近辺までは100(10)cm−1以上と吸収が大きく、300nmから緩やかに減り始め、可視光では100cm−1より小さくなっており、1000nm近傍で吸収がほぼゼロになる。
水の吸収スペクトル504は、紫外光、可視光では吸収がほぼなく、赤外光である1100nm近傍から光を吸収し始める。
本実施形態における皮膚測定システム400において、第1の光源401のピーク波長が波長帯508(800から1100nm)、第2の光源402のピーク波長が波長帯507(600から800nm)、第3の光源403のピーク波長が波長帯506(400から600nm)に設定されている。
実施形態1では、2つの光源により測定を行った。しかし、本実施形態ではメラニン色素由来生成物とヘモグロビン色素由来生成物とで異なるピーク波長の光源を含めた3つの光源を用いることによって、メラニン色素由来生成物とヘモグロビン色素由来生成物のいずれも含む場合でもどちらが原因か特定した測定をすることができる。
具体的には、メラニンを測定する場合は、第1の光源401は波長帯508(800から1100nm)と第2の光源402として波長帯507(600から800nm)を用いる。メラニンは波長帯508での吸収がほとんどなく、波長帯507、特に600から700nmでは吸収が大きい。ヘモグロビンは波長帯507、508共に吸収がほとんどない。そのため、反射強度の差分をとることによりメラニン量を測定することができる。
また、ヘモグロビンを測定する場合は、第2の光源402は波長帯507(600から800nm)と第3の光源403として波長帯506(400から600nm)を用いる。ヘモグロビンは波長帯507、特に700nm以上での吸収がほとんどなく、波長帯506では吸収が大きい。また、メラニンは波長帯506と波長帯507、特に700nm以下ではあまり大きな吸収スペクトルの変化がない。そのため、反射強度の差分をとることによりメラニン量を測定することができる。
このように本実施形態は、メラニン色素由来生成物、ヘモグロビン色素由来生成物が強調して表示されるだけでなく、実施形態1よりも精度の高い測定が可能になる。
なお、実施形態では光源の波長を波長帯で示したが、差分が利用できる程度離れた波長の光を用いればよい。理論的にはピーク波長が10nm以上離れていれば可能であるが、LEDの半値幅も考慮すると50nm程度離れているのが好ましい。
また、本発明の皮膚測定システム400は、白色光源411を備えている。白色光源411は白色LEDなどからなる。上述したように、本発明の皮膚測定システム411は顔に光源の光が当たっており、使用時に違和感が生じる恐れがある。そこで、本発明の皮膚測定システム400では白色光源411を用い、測定に影響を与えない程度の時間は白色光を照射することにより、使用時の違和感をなくすことができる。
以下、より具体的な実施例について述べる。
(実施例1)
図6は本発明の実施例1の皮膚測定システムを示す図である。
図6(a)は、皮膚測定システム601の模式図である。皮膚測定システム601は、カメラ部602と表示部603からなり、両者はケーブル604で接続されている。皮膚測定システム601は、カメラ部602により顔などの被測定物の皮膚を撮影し、その撮影した画像を基に処理した画像を表示部603に映し出す。
図6(b)は、カメラ部602の正面図である。カメラ部602は、カメラ605、測定用のLED606〜608を備えている。また、白色LED617を備えている。
LED606から608は、顔などの被測定物を照射するためのもので、実施形態の第1の光源から第3の光源であり、例えば近赤外線を発光するLED606、赤色を発光するLED607、緑色を発光するLED608で構成されている。また、白色LED617は使用時の違和感をなくすための白色光源である。これらLEDは、カメラ605を取り囲むように配置されている。これにより一方向からの照射により被測定物に影が生じることを避けることができる。この効果を発揮する為には、同色のLEDがカメラ中央を中心として回転対称な位置に配置されている事が望ましい。なお、配列順序は説明の通りでなくてよく、またLEDはカメラを取り囲むように配置されている事は必須ではなく、少なくとも1色ずつ備えていれば良い。
図6(c)は、カメラ部602内のブロック図である。カメラ部602は、LED607(他のLEDも有するが不図示)、レンズ609、CCD610、電源回路611、制御回路612、演算回路613、一次メモリ614、表示部インターフェース615、モード切換えスイッチ616を備えている。
カメラ605は、レンズ609を介して受光部であるCCD610により撮影する。CCD610は波長1000nmくらいまで撮影できるものを用いることが好ましい。LED606〜608は、制御回路612によりオン・オフ、照射強度の制御がされる。制御は所定の時間ずつ順番に切り替わるようにしてもよく、モード切換えスイッチ616に基づいて手動で行われてもよい。
LED606〜608のうち1つのLEDから顔へ光を照射し、顔の皮膚の反射光をカメラ605により撮影測定する。ここでは、LED606が第1の光源401であり近赤外光であるピーク波長940nmで半値幅は30nmのものであり、LED607が第2の光源402であり赤色であるピーク波長700nmで半値幅は25nmのものであり、LED608が第3の光源403であり緑色であるピーク波長525nmで半値幅は30nmのものである。
カメラの受光部であるCCD610は多数の撮像画素を持ち、画素数に応じた分解能により顔の皮膚の状態を測定することができる。撮影された画像信号は、演算回路613によりノイズフィルタリング等の画像処理がなされ、1次メモリ614に格納される。次に、LED606〜608のうち別のLEDから光を照射し、顔の皮膚の反射光をカメラ605により撮影測定する。撮影された画像信号は演算回路613により画像処理がなされ、1次メモリ614に格納される。1次メモリ614に格納された二つの画像信号は演算回路613により差分処理される。処理された画像信号は、表示部インターフェース615を介して表示部603へ送られる。これにより、リアルタイムで表示部603に画像信号が表示される。これらの動作は、100ns以上10s以下で行うことが望ましい。100ns未満で繰り返すことは、光源の中でも最も応答速度が速いLEDにおいても100ns程度であることから、技術的に難しいためである。また10sより長いと、表示部に表示された顔の映像が10s毎に更新されることとなり、映像をリアルタイムで見ながら化粧をする際に待ち時間が生じてしまい、使用上不便なためである。
モード切換えスイッチ616は、メラニン色素由来生成物確認モードとヘモグロビン色素由来生成物確認モードとをユーザーの希望により切り替えることができるようになっている。測定者が希望したモードに従い、制御回路612でLED606〜608のいずれを動作させるかが決定される。例えばメラニン色素由来生成物確認モードの場合は、LED606とLED607が交互に点灯し、ヘモグロビン色素由来生成物確認モードの場合はLED607とLED608が交互に点灯する。
図7は、本実施例の皮膚測定システムを用いて顔を表示させたときの様子を示した図である。図7(a)に示すように、皮膚測定システムの表示部701は顔全体を写しており、第1の画像信号と第2の画像信号の差分画像信号が、白と黒のグレースケールで表示される。メラニン色素由来生成物702が、通常の白色光を照射して得られる画像に比べ、誇張して表示されており、メラニン色素由来生成物702が存在している領域において黒で濃く表示されるようになっている。眼・鼻・口等についても、皮膚と反射率が異なることから表示される。この映像を見ながらファンデーション等を施し、図7(b)に示すようにメラニン色素由来生成物が、表示装置の映像で見えなくなるまで隠れるように、ファンデーションを塗布することができる。本発明によれば、このように顔の映像を見ながらファンデーションを施すことが可能となり非常に有益である。
本実施例では、白色LED617が照射している時間を長くし、その他のLEDの照射時間を短くすることが好ましい。特にLED607とLED608は可視光であり、顔に赤色や緑色に照射されるため、使用者に悪い印象を与えるおそれがある。また、LED606も赤外線であるため基本的には見えないが、半値幅によっては可視光領域の光も発するため同様に照射時間を短くした方が好ましい。そのため、LED606からLED608はシステムが処理可能な必要最小限の点灯時間にすることが望ましい。人間の眼は1/30秒程度であれば切り替わっても前の像の残像が見えるため、LED606からLED608を1/30秒以下の速度で切り替え、残りの時間にLED617を照射するようにすることが好ましい。
なお、本実施例ではカメラ部602と表示部603とをケーブルで接続したが、赤外線通信、Wifiなど無線通信で接続してもよい。その場合、カメラ部602に充電池・乾電池・太陽電池等のバッテリーを設けると使い勝手が良いシステムが得られる。
(実施例2)
図8は本発明の実施例2の皮膚測定システムを示す図である。
図8(a)は、皮膚測定システム801の模式図である。皮膚測定システム801は、カメラ部802、左表示部803、右表示部804、鏡805からなる。本実施例の皮膚測定システム801は、ドレッサータイプであり、必要に応じて図のように化粧品を収納する引き出しなどを有していてもよい。
図8(b)は、カメラ部802の拡大図である。左側撮影用カメラ806と右側撮影用カメラ807とを有し、これらのカメラは各々左表示部803、右表示部804に対応している。照射用のLED808〜811は左右撮影で共通になっており、LED808がピーク波長940nmの近赤外光であり、LED809がピーク波長700nmの赤色であり、LED810がピーク波長525nmの緑色であり、LED811が広帯域の白色LEDである。本皮膚測定システム801は、鏡805があるため白色LED811で顔を照射することにより自然な状態の顔を鏡805に写しだす。表示部804、805には実施例1と同様の処理を行ったメラニン色素由来生成物が強調された画像が表示される。なお、LED808〜811は左右撮影で共通としたが、左右で別々に配置してもよい。
本実施例では、白色LED811が照射している時間を長くし、その他のLEDの照射時間を短くすることが好ましい。特にLED809とLED810は可視光であり、鏡に赤色や緑色に照射された顔が写るため、使用者に悪い印象を与えるおそれがある。また、LED808も赤外線であるため基本的には見えないが、半値幅によっては可視光領域の光も発するため同様に照射時間を短くした方が好ましい。そのため、LED808からLED810はシステムが処理可能な必要最小限の点灯時間にすることが望ましい。人間の眼は1/30秒程度であれば切り替わっても前の像の残像が見えるため、LED808からLED810を1/30秒以下の速度で切り替え、残りの時間にLED811を照射するようにすることが好ましい。
なお、ここでは白色LED811の反射光を鏡805で写しているが、CCDなどの撮影用カメラで測定し、表示装置に映しても良い。
カメラ806、807は各LEDに同期して撮影し、画像処理を行って表示部803、804に表示する。1秒に1回程度画像が切り替われば実用上それほど問題なく使用できる。本実施例の測定システムは実施例1と同様であるので詳細な説明は省略する。
本実施例においては、左側撮影用カメラ806と右側撮影用カメラ807とを備えているので、顔面の内正面から見えない領域、例えば左右のえらの下等にあるメラニン色素由来生成物やヘモグロビン色素由来生成物を確認し、ファンデーション塗布等のケアを施すことができる。
以上、実施例を用いて説明したように本発明の皮膚測定システムを用いると簡易な構成で顔のような広い面積の皮膚の測定ができる。そのため、化粧の参考として用いることができる。目視で確認すると周囲の光量によりファンデーションを適切に塗布することは難しかったが、本システムを用いると適切に塗布することが可能となる。
実施例では顔を撮影したが他の部位でもよく、例えば手や足、胴体など幅広い部位に用いることができることは明らかである。
また、スマートフォンやパソコンなどカメラを備えた演算処理部を有する装置と実施例で説明した光源とを組み合わせることで、実施例と同様な皮膚測定システムを構築することが可能である。
本発明は皮膚の成分を測定する分野に利用できる。
100、400、601、801 皮膚測定システム
101、102、401、402、403、606、607、608、808、809、810 測定用光源
108、411、617、811 白色光源
103、404、602、806、807 受光部(カメラ)
104、105、106、405、406、407、408、409、613 演算手段(演算回路)
107、410、603、701、803、804 表示装置

Claims (9)

  1. 複数の撮像素子を有する受光部と、
    波長700nmから1100nmにピーク波長を有する第1の光源と、
    前記第1の光源とは異なるピーク波長を有する可視光の第2の光源と、
    前記第1の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号と、前記第2の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号とを演算処理するための演算処理部と、
    を備えた皮膚測定システム。
  2. 前記第2の光源は350nmから700nmにピーク波長を有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚測定システム。
  3. 前記第1の光源と前記第2の光源と異なるピーク波長を有する第3の光源を有し、前記第3の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号と、前記第2の光源から光を皮膚に照射し皮膚の反射光を受光部で測定して得られた信号とを演算処理するための演算処理部とを有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚測定システム。
  4. 前記第1の光源は800nmから1100nm、前記第2の光源は600nmから800nm、前記第3の光源は400nmから600nmのピーク波長を有し、各光源のピーク波長は異なることを特徴とする請求項3に記載の皮膚測定システム。
  5. 上記光源とは別の白色光源を備えたことを特徴とする請求項1から4に記載の皮膚測定システム。
  6. 前記光源の内少なくとも1種について、2個以上の光源からなり、かつ受光部の中央を中心として回転対称位置に配置されていることを特長とする請求項1から5に記載の皮膚測定システム。
  7. 上記光源が100ナノ秒から10秒の間に切り替わることを特徴とする請求項1から6に記載の皮膚測定システム。
  8. 上記演算処理した信号を基に表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1から7に記載の皮膚測定システム。
  9. 上記受光部がCCDからなることを特徴とする請求項1から8に記載の皮膚測定システム。
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