JP2013208694A - Drill and method for manufacturing cutting workpiece using the same - Google Patents
Drill and method for manufacturing cutting workpiece using the same Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013208694A JP2013208694A JP2012081881A JP2012081881A JP2013208694A JP 2013208694 A JP2013208694 A JP 2013208694A JP 2012081881 A JP2012081881 A JP 2012081881A JP 2012081881 A JP2012081881 A JP 2012081881A JP 2013208694 A JP2013208694 A JP 2013208694A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- edge
- drill
- margin
- continuous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Drilling Tools (AREA)
Abstract
Description
本発明は、ドリル及びそれを用いた切削加工物の製造方法に関する。 The present invention relates to a drill and a method of manufacturing a cut product using the drill.
従来、例えば、特許文献1には、一対のチゼルエッジにそれぞれ連続する、ドリル本体の外周端まで延びる第1の切刃と、第1の切刃に比べ切刃に沿う方向の長さが短い第2の切刃とを備える二枚刃ドリルが開示されている。そして、二枚刃に対応して、2つの主溝およびそれに連結する2つのランドがドリル本体の先端から設けられた構成が開示されている。
Conventionally, for example,
しかしながら、このように2つのランドが被削材の加工穴内壁に摺接してドリルをガイドする構成を有する。そのため、被削材に対する穴あけ加工の初期段階において2つの切刃に振れが発生した場合には、被削材に対して傾斜した状態で、あるいは位置ズレが生じた状態で、加工が行なわれてしまう。それ故、結果として所望の位置に加工穴を精度良く形成することが出来ないおそれがあった。 However, the two lands have a configuration in which the drill is guided by sliding contact with the inner wall of the work hole of the work material. For this reason, if the two cutting blades are shaken in the initial stage of drilling the work material, the work is performed in a state of being inclined with respect to the work material or in a state of displacement. End up. Therefore, as a result, there is a possibility that the processed hole cannot be accurately formed at a desired position.
そのため、穴位置精度の高い加工が可能なドリル及びこれを用いた切削加工物の製造方法が求められていた。 Therefore, a drill capable of processing with high hole position accuracy and a method of manufacturing a cut product using the drill have been demanded.
本発明の実施形態に係るドリルは、 先端部において互いに連続して位置している第1チゼルエッジおよび第2チゼルエッジと、 一端が前記第1チゼルエッジに連続している第1切刃と、 一端が前記第2チゼルエッジに連続している第2切刃と、 前記第1切刃に連続しており、後端部へ向かって螺旋状に延びている第1溝と、 前記第2切刃に連続しており、前記後端部へ向かって螺旋状に延びている第2溝と、 前記第1切刃の他端に連続しており、先端視において外縁に沿って前記第2溝まで延びている第1外周部と、 前記第2切刃の他端に連続しており、先端視において前記外縁に沿って前記第1溝まで延びている第2外周部と、を有する円柱状の切削部を備え、 先端視において、前記第2外周部は、前記切削部の前記外縁に沿う全領域において該外縁に対して前記切削部の回転軸側に深さD2で窪んでいる。 A drill according to an embodiment of the present invention includes: a first chisel edge and a second chisel edge that are continuously located at a tip portion; a first cutting edge having one end continuous with the first chisel edge; A second cutting edge that is continuous with the second chisel edge; a first groove that is continuous with the first cutting edge and extends spirally toward the rear end; and is continuous with the second cutting edge. A second groove extending spirally toward the rear end, and continuing to the other end of the first cutting edge, and extending to the second groove along the outer edge in a front end view. A cylindrical cutting part having a first outer peripheral part and a second outer peripheral part that is continuous with the other end of the second cutting edge and extends to the first groove along the outer edge in a front end view. And the second outer peripheral portion is along the outer edge of the cutting portion in a front end view. In the entire region, the outer edge is recessed with a depth D2 on the rotating shaft side of the cutting portion.
本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法は、 前記ドリルを回転軸まわりに回転させる工程と、 回転している前記ドリルの前記第1切刃および前記第2切刃を、被削材に接触させる工程と、 前記被削材と前記ドリルとを離隔させる工程と、を備えている。 According to an embodiment of the present invention, there is provided a manufacturing method of a cut product, the step of rotating the drill around a rotation axis, the first cutting edge and the second cutting edge of the rotating drill, And a step of separating the work material from the drill.
本発明の実施形態に係るドリルによれば、先端視において、前記第2外周部は、前記切削部の前記外縁に沿う全領域において該外縁に対して前記切削部の回転軸側に深さD2で窪んでいることから、穴あけ加工時において、第2外周部と被削材の加工穴内壁との間に隙間が生じ、ドリルのうち第2外周部側は加工穴内壁によって支持されない状態となる。それによって、上述のような第2外周部と加工穴内壁との間に存在する隙間が、穴あけ加工時にドリルに働く求心作用によってドリルの進行方向を修正するためのスペースとして機能することができ、結果として穴位置精度を向上させることが可能となる。 According to the drill according to the embodiment of the present invention, in the front end view, the second outer peripheral portion has a depth D2 on the rotating shaft side of the cutting portion with respect to the outer edge in the entire region along the outer edge of the cutting portion. In the drilling process, a gap is generated between the second outer peripheral part and the work hole inner wall of the work material, and the second outer peripheral part side of the drill is not supported by the process hole inner wall. . Thereby, the gap that exists between the second outer peripheral portion and the inner wall of the machining hole as described above can function as a space for correcting the traveling direction of the drill by the centripetal action that acts on the drill during drilling, As a result, the hole position accuracy can be improved.
<ドリル>
以下、本発明の実施形態に係るドリルについて、図1〜図6を参照して詳細に説明する。
<Drill>
Hereinafter, a drill according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
図1(a)に示すように、本実施形態のドリル1は、大略、工作機械の回転するスピンドル等で把持される本体部20と、該本体部20の一端側に設けられた切削部10と、を備えている。本体部20は、工作機械の回転軸の形状に応じて設計される部位である。切削部10は、被削材30と接触する部位である。なお、矢印aは、ドリル1の回転方向を示している。
As shown in FIG. 1A, a
切削部10は、被削材30の切削加工において主たる役割を有する部位である。具体的には、先端部10aにおいて、後述する一対のチゼルエッジ11a1、11b1を介して互いに離れて位置している2つの切刃11(第1切刃11a及び第2切刃11b)を有し、且つ、該2つの切刃11に対応して切削部10の外縁(外周)10cに先端部10aから後端部10bに渡って2つの溝12(第1溝12a及び第2溝12b)を有している。すなわち、本実施形態は所謂2枚刃ドリルである。なお、切削部10の外縁(外周)10cは、図1(b)、図4および図5において実線で示されている。また、本実施形態において、切削部10の形状は円柱状である。すなわち、切削部10は、回転軸Oに垂直な断面において、先端部10aにおける直径をT1とし、先端部10a以外の部位における直径をT2としたとき、T1及びT2がT1=T2の関係を有している。また、切削部10は、回転軸Oに垂直な断面において、その直径が先端部10aから後端部10bに渡って一定である。ここで、本明細書において、回転軸Oとは、先端視における切削部10の中心を通る線であって、一対のチゼルエッジ11a1、11b1が連続する点を通る線をいう。
The
2つの切刃11は、図1などに示すように、切削部10の先端部10aに形成されている。本実施形態において、第1切刃11aおよび第2切刃11bは、切削部10の回転軸O(軸線)を基準にして概ね180°の回転対称の部位に位置している。ここで、第2切刃11bの長さは第1切刃11aの長さよりも短く構成されている。具体的には、第1切刃11aの一端11aaは第1チゼルエッジ11a1に連続しており、他端11abは切削部10の外縁10cに位置しているのに対して、第2切刃11bの一端11baは第2チゼルエッジ11b1に連続しており、他端11bbは切削部10の外縁10cよりも内側に位置している。また、後述するように、第2マージン16b1の終端部16b11と該終端部16b11に隣接している第2溝12bとの交線部に位置している第3切刃11cをさらに備えている。ここで、終端部16b11とは、図2(b)などに示すように、単なる点・線ではなく、所定の面積あるいは空間を意味する。これによれば、例えば、先端部10aに位置している第1切刃11aおよび第2切刃11bによる穴あけ加工後に加工穴31内壁に残っているバリなどを効果的に除去することができ、加工穴31内壁の平滑性を向上させることが可能となる。ここで、第1切刃11aに連続している第1逃げ面14a1は、第1切刃11aを基準にして例えば5度〜15度後端部10b側に傾斜し、第1逃げ面14a1に連続している第2逃げ面14a2は、第1逃げ面14a1を基準にして例えば5度〜40度後端部10b側に傾斜するように設定すれば良い。この点、第2切刃11bに連続する逃げ面14(第3逃げ面14b1、第4逃げ面14b2)についても同様である。
The two cutting edges 11 are formed in the front-end |
2つのチゼルエッジ(第1チゼルエッジ11a1、第2チゼルエッジ11b1)は、図1〜図4に示すように、切削部10の最も先端部10a側に位置しており、第1切刃11a及び第2切刃11bとともに被削材30を切削する役割を有する。第1チゼルエッジ11a1および第2チゼルエッジ11b1は、切削部10の回転軸O(軸線)を基準にして180°の回転対称となるように位置している。すなわち、第1チゼルエッジ11a1および第2チゼルエッジ11b1は、互いに回転軸Oに対して2回対称である。言い換えれば、切削部10を先端部10a側から見たときに、第1チゼルエッジ11a1および第2チゼルエッジ11b1は切削部10の回転軸Oを基準として対称である。このような配置にすることで、被削材30を加工する際の直進安定性を向上させることができる。
As shown in FIGS. 1 to 4, the two chisel edges (first chisel edge 11a1 and second chisel edge 11b1) are located on the most
2つの溝12は、2つの切刃11によって生成される切屑を排出することを主目的としている。具体的には、第1溝12a及び第2溝12bは、図1〜図4に示すように、第1切刃11a及び第2切刃11bにそれぞれ連続しており、且つ切削部10の先端部10aから後端部10b(本体部20側)に渡って螺旋状に位置している。そして、切削加工時において、第1切刃11aで形成された切屑は、基本的に第1切刃11aに連続している第1溝12aを通って後端部10b側に排出され、第2切刃11bで形成された切屑は、基本的に第2切刃11bに連続している第2溝12bを通って後端部10b側に排出される。本実施形態において、第1溝12aの捩れ角と第2溝12bの捩れ角とは同一である。また、第1溝12aの溝幅と第2溝12bの溝幅とは同一である。また、第1切刃11aの一端11aaに連続している第1チゼルエッジ11a1で形成された切屑、および第2切刃11bの一端11baに連続している第2チゼルエッジ11b1で形成された切屑は、それぞれのチゼルエッジ11a1、11b1に対応して位置する第4逃げ面14b2および第2逃げ面14a2を経由して、第1溝12aおよび第2溝12bを通って後端部10b側に排出される。
The two grooves 12 are mainly intended to discharge chips generated by the two cutting edges 11. Specifically, as shown in FIGS. 1 to 4, the
外周部16(第1外周部16a、第2外周部16b)は、図1(b)および図4に示すように、溝12が形成されていない領域であって、当該領域においてドリル径(外径)は溝12を形成する前の大きさで維持されている。すなわち、外周部16は、実質的に断面視において切削部10の外縁(外周)10cに相当する部位であり、円弧状をなしている
。
The outer peripheral portion 16 (the first outer
第1外周部16aは、図1(b)および(c)に示すように、第1切刃11aの他端11abに連続しており、先端視において外縁10cに沿って第2溝12bまで延びている。第1外周部16aは、第1マージン16a1および第1クリアランス16a2を有している。なお、本明細書において、先端視とは、ドリル1を先端部10a側から見ることを意味する。
As shown in FIGS. 1B and 1C, the first outer
第1クリアランス16a2は、図4に示すように、先端視において、第2溝12bに連続しており且つ切削部10の外縁10cに沿う全領域において切削部10の外縁10cに対して回転軸O側に深さD1aで窪んでいる。本実施形態において、第1クリアランス16a2は、先端視において第1外周部16aの中央領域から第2溝12bにわたって形成されており、且つ、先端部10aから後端部10b側の領域まで螺旋状に延びるように形成されている。第1クリアランス16a2は、ドリル1と被削材30の加工穴31の内壁との接触を低減する役割を有するとともに、ドリル1の発熱を抑制することによって切屑排出性の向上に寄与し得る。
As shown in FIG. 4, the
第1マージン16a1は、先端視において第1切刃11aの他端11abおよび第1クリアランス16a2のそれぞれに連続しており、且つ、先端部10aから後端部10b側の領域まで螺旋状に延びるように形成されている。本実施形態において、第1マージン16a1は、図1(b)に示すように、先端視において、外縁10cと同一円周上に位置している。これによれば、穴あけ加工時に、第1マージン16a1が被削材30の加工穴31の内壁と摺接してドリル1を案内する機能を備える。
The first margin 16a1 is continuous with each of the other end 11ab of the
第2外周部16bは、図1(b)および(c)に示すように、第2切刃11bの他端11bbに連続しており、先端視において外縁10cに沿って第1溝12aまで延びている。そして、本実施形態では、先端視において、第2外周部16bは、切削部10の外縁10cに沿う全領域において該外縁10cに対して切削部10の回転軸O側に深さD2で窪んでいる。これによれば、穴あけ加工時において、第2外周部16bと被削材30の加工穴31内壁との間に隙間が生じ、ドリル1のうち第2外周部16b側は加工穴31内壁によって支持されない状態となる。それによって、上述のような第2外周部16bと加工穴31内壁との間に存在する隙間が、穴あけ加工時にドリル1に働く求心作用によってドリル1の進行方向を修正するためのスペースとして機能することができ、結果として穴位置精度を向上させることが可能となる。第2外周部16bは、第1マージン16a1および第1クリアランス16a2を有している。
As shown in FIGS. 1B and 1C, the second outer
第2クリアランス16b2は、図1(b)および図4に示すように、先端視において、第1溝12aに連続しており且つ切削部10の外縁10cに沿う全領域において該外縁10cに対して回転軸O側に深さD2aで窪んでいる。ここで、本実施形態において、第2クリアランス16b2は、第1クリアランス16a2と同様、先端視において第2外周部16bの中央領域から第2溝12bにわたって形成されており、且つ、先端部10aから後端部10b側の領域まで螺旋状に延びるように形成されている。第2クリアランス16b2は、ドリル1と被削材30の加工穴31の内壁との接触を低減する役割を有するとともに、ドリル1の発熱を抑制することによって切屑排出性の向上に寄与し得る。
As shown in FIGS. 1B and 4, the second clearance 16b2 is continuous with the
第2マージン16b1は、図1(b)および図4に示すように、先端視において、第2切刃11bの他端11bbおよび第2クリアランス16b2のそれぞれに連続しており且つ切削部10の外縁10cに沿う全領域において該外縁10cに対して回転軸O側に深さD2bで窪んでいる。すなわち、本実施形態において、第2マージン16b1は、第1マージン16a1とは異なり、外縁10cと同一円周上に位置していない。また、図1(b)および図4に示すように、深さD2bは先端視において一定である。ここで、第2マージン16b1の深さD2bと切削部10の外縁(外径)との関係は、切削部10の外縁(外径)をLとすると、0.02≦D2b/L≦0.2の範囲に設定することが好ましい。0.02以上であれば穴位置精度を向上させることができ、0.2以下であれば被削材への喰付き時に生じる位置ずれを最小限に抑えることができるためである。なお、回転軸Oの方向における第2マージン16b1の長さは、切削部10の直径よりも長いことが好ましい。これによれば、ドリル1に対する求心作用によって進行方向を修正できる区間を長く確保できるため、穴位置精度を向上させることが可能となる。
As shown in FIGS. 1B and 4, the
また、第2マージン16b1は、図2および図3に示すように、先端部10aから後端部10b側へ向かって螺旋状に延びている。そして、本実施形態において、第2マージン16b1は、図2に示すように、先端部10aと後端部10bとの間において、深さD2bが無くなる終端部16b11を有している。言い換えれば、第2マージン16b1は切削部10の所定位置である終端部16b11において終了し、切削部10の外縁10cと同一の円周上に位置することとなる。本実施形態においては、第2マージン16b1は、図2(a)および図6(a)に示すように、終端部16b11において、後端部10bへ向かうにつれて深さD2bが小さくなっている。
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, the second margin 16b1 extends in a spiral shape from the
そして、図2に示すように、第2マージン16b1の終端部16b11と該終端部16b11に隣接している第2溝12bとの交線部に第3切刃11cが形成されている。これによれば、例えば、先端部10aに位置している第1切刃11aおよび第2切刃11bによる穴あけ加工後に加工穴31内壁に残っているバリなどを効果的に除去することができ、加工穴31内壁の平滑性を向上させることが可能となる。
As shown in FIG. 2, the
第2マージン16b1の終端部16b11の輪郭線16b12は、図2(b)および図6(b)に示すように、側面視において、回転軸Oの垂線に対して傾斜している。ここで、輪郭線16b12とは、図2(b)および図6(b)に示すように、第2マージン16b1とその後端部10b側に連続する第2外周部16b(外縁10cに相当)との境界線を意味する。本実施形態において、第2マージン16b1の終端部16b11の輪郭線16b12は、図6(b)に示すように、回転軸Oの垂線に対して正の逃げ角を有している。これによれば、第3切刃11cによる穴あけ加工時における抵抗を低減することが可能となる。逃げ角は、例えば2度〜15度の範囲で設定することが好ましい。2度以上であれば穴あけ加工時における抵抗を十分に低減することができ、15度以下であれば第3切刃11cの強度を十分に確保することができるため加工穴31内壁の平滑性を向上させることが可能となる。
The outline 16b12 of the terminal end portion 16b11 of the second margin 16b1 is inclined with respect to the vertical line of the rotation axis O as viewed from the side, as shown in FIGS. Here, as shown in FIGS. 2B and 6B, the contour line 16b12 is a second margin 16b1 and a second outer
なお、図4に示すように、第2マージン16b1の深さD2bは、第2クリアランス16b2の深さD2aよりも小さい。 As shown in FIG. 4, the depth D2b of the second margin 16b1 is smaller than the depth D2a of the second clearance 16b2.
なお、本実施形態のドリル1は、例えば、切刃11の外径が0.6mm未満、好ましくは0.3mm未満の小径ドリル、深穴加工用ドリルとして好適に用いられる。特に、プリント基板等の穴開け加工に適している。また、本実施形態のドリル1は、超微粒子超硬を材料とし、例えば、軸線の長さ(切刃11から溝12が終了するまでの長さ)をLとし、径(切刃11の外径)をDとするとき、L/Dが5以上であるような深穴加工に好適に用いられる。
In addition, the
(変形例について)
以下において、上述した本発明の実施形態に係るドリル1の変形例について説明する。なお、同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。また、基本的な構成は上述の実施形態に係るドリル1と同一であるため、主として実施形態に係るドリ
ル1との差異を説明し、重複する内容については説明を省略する。なお、適宜、以下で説明する各変形例の構成を互いに組み合わせてもよい。
(Modification)
Below, the modification of the
(第2マージンの変形例について)
まず、本発明の実施形態に係るドリル1のうち第2マージン16b1の第1変形例について、図7(a)を参照して詳細に説明する。
(Modification of the second margin)
First, a first modification of the second margin 16b1 in the
本変形例においては、第2マージン16b1は、先端視において、第2切刃11bの他端11bbから離れるにつれて深さD2bが大きくなる部位を有する。これによれば、第2切刃11bの長さを確保しつつ第2マージン16b1の深さD2bを大きく設定することができる。その結果、第1切刃11aと第2切刃11bとによる切削バランスを確保することができると同時に、第2外周部16と加工穴31内壁との間に存在する隙間を十分確保することでドリル1の進行方向を修正することによる穴位置精度の向上を図ることができる。
In the present modification, the second margin 16b1 has a portion where the depth D2b increases as the distance from the other end 11bb of the
次に、本発明の実施形態に係るドリル1のうち第2マージン16b1の第2変形例について、図7(b)を参照して詳細に説明する。
Next, a second modification of the second margin 16b1 in the
本変形例においては、第2マージン16b1は、先端視において、第2切刃11bの他端11bbから離れるにつれて深さD2bが小さくなっていく部位を有する。これによれば、第2外周部16bと加工穴31内壁との間に存在する隙間が徐々に小さくなることから、例えば被削材30が第3切刃11cに接触する際に生じるドリルの挙動変化を低減することができる。その結果、加工穴の壁面の平滑性を向上させるとともに穴位置精度を向上させることが可能となる。
In the present modification, the second margin 16b1 has a portion in which the depth D2b decreases as the distance from the other end 11bb of the
次に、本発明の実施形態に係るドリル1のうち第2マージン16b1の第3変形例について、図8(a)を参照して詳細に説明する。
Next, a third modification of the second margin 16b1 in the
本変形例においては、第2マージン16b1の深さD2bは、第2クリアランス16b2の深さD2aと略同一である。これによれば、穴あけ加工時においてドリルの進行方向の修正に伴って生じる振れなど力を、第2外周部16bの全領域において受け止めることができるため、ドリルの挙動変化を低減することができる。その結果、加工穴の壁面の平滑性を向上させるとともに穴位置精度を向上させることが可能となる。
In this modification, the depth D2b of the second margin 16b1 is substantially the same as the depth D2a of the second clearance 16b2. According to this, since the force such as runout caused by the correction of the traveling direction of the drill at the time of drilling can be received in the entire region of the second outer
次に、本発明の実施形態に係るドリル1のうち第2マージン16b1の第4変形例について、図8(b)を参照して詳細に説明する。
Next, a fourth modification of the second margin 16b1 in the
本変形例においては、第1外周部16aの一部分にも、第2マージン16b1の深さD2bのような構成16a3を設けており、構成16a3の後端部10b側に位置している終端部に第3切刃11cと同様の構成を有する第4切刃11dを設けても良い。これによれば、穴あけ加工時において、第1外周部16aおよび第2外周部16bのそれぞれに対して、加工穴31内壁との間に隙間が存在することから、穴あけ加工時にドリル1に働く求心作用によってドリル1の進行方向を修正するためのスペースをより効果的に機能させることができ、結果として穴位置精度をより向上させることが可能となるとともに、第4切刃11dによって加工穴31内壁に残っているバリなどを効果的に除去することができ、加工穴31内壁の平滑性を向上させることが可能となる。
In the present modification, a configuration 16a3 such as the depth D2b of the second margin 16b1 is also provided in a part of the first outer
(第3切刃の変形例について)
次に、本発明の実施形態に係るドリル1のうち第3切刃11cの変形例について、図9(a)を参照して詳細に説明する。
(Modification of the third cutting edge)
Next, the modification of the
本変形例においては、第3切刃11cが直線状である。これによれば、加工時において第3切刃11cに加わる力が均等に分散されることから、第3切刃11cの欠損を低減することが可能となるとともに、加工穴の壁面の平滑性をより向上させることが可能となる。
In the present modification, the
(第2マージンの終端部の変形例について)
次に、本発明の実施形態に係るドリル1のうち第2マージン16b1の終端部16b11の第2変形例について、図9(b)を参照して詳細に説明する。
(Modification of the end portion of the second margin)
Next, a second modification of the end portion 16b11 of the second margin 16b1 in the
本変形例においては、第2マージン16b1の終端部16b11の輪郭線16b12は、回転軸Oの垂線に対して負の逃げ角を有している。これによれば、第3切刃11cに加えて、あるいは第3切刃11cに代わって、輪郭線16b12が切刃として機能することが可能となる。その結果、先端部10aに位置している第1切刃11aおよび第2切刃11bによる穴あけ加工後に加工穴31内壁に残っているバリなどを効果的に除去することができ、加工穴31内壁の平滑性を向上させることが可能となる。
In the present modification, the outline 16b12 of the end portion 16b11 of the second margin 16b1 has a negative clearance angle with respect to the normal of the rotation axis O. According to this, in addition to the
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法について、上述の実施形態に係るドリル1を用いる場合を例に挙げて詳細に説明する。以下、図10を参照しつつ説明する。
<Manufacturing method of cut product>
Next, the manufacturing method of the cut workpiece which concerns on embodiment of this invention is demonstrated in detail, giving the case where the
本実施形態にかかる切削加工物の製造方法は、以下の(i)〜(iv)の工程を備える。 The manufacturing method of the cut workpiece according to the present embodiment includes the following steps (i) to (iv).
(i)準備された被削材30に対して上方にドリル1を配置する工程(図10(a)参
照)。
(I) The process of arrange | positioning the
(ii)ドリル1を、回転軸Oを中心に矢印a方向に回転させ、被削材30にドリル1を近づける工程(図10(a)および(b)参照)。
(Ii) The step of rotating the
本工程は、例えば、被削材30を、ドリル1を取り付けた工作機械のテーブル上に固定し、ドリル1を回転した状態で近づけることにより行なうことができる。なお、本工程では、被削材30とドリル1とは相対的に近づけばよく、例えば被削材30をドリル1に近づけてもよい。
This step can be performed, for example, by fixing the
(iii)ドリル1をさらに被削材30に近づけることによって、回転しているドリル1
の第1切刃11a及び第2切刃11bを、被削材30の表面の所望の位置に接触させて、被削材30に加工穴(貫通孔)31を形成する工程(図10(b)参照)。
(Iii) The
The
本工程において、良好な仕上げ面を得る観点から、ドリル1の切削部10のうち後端部10b側の一部領域が被削材30を貫通しないように設定することが好ましい。すなわち、この一部領域を切屑排出のためのマージン領域として機能させることで、当該領域を介して優れた切屑排出性を奏することが可能となる。
In this step, from the viewpoint of obtaining a good finished surface, it is preferable to set so that a part of the cutting
(iv)ドリル1を被削材30から離隔させる工程(図10(c)参照)。
(Iv) A step of separating the
本工程においても、上述の(ii)の工程と同様に、被削材30とドリル1とは相対的に離隔すればよく、例えば被削材30をドリル1から離隔させてもよい。
Also in this step, similarly to the above-described step (ii), the
以上のような工程を経ることによって、優れた穴加工性を発揮することが可能となる。 By going through the steps as described above, excellent hole workability can be exhibited.
なお、以上に示したような被削材30の切削加工を複数回行う場合、例えば、1つの被削材30に対して複数の加工穴(貫通孔)31を形成する場合には、ドリル1を回転させた状態を保持しつつ、被削材30の異なる箇所にドリル1の第1切刃11a及び第2切刃11bを接触させる工程を繰り返せばよい。
In addition, when performing the cutting process of the
以上、本発明に係るいくつかの実施形態および変形例について例示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。 As mentioned above, although some embodiment and modification which concern on this invention were illustrated, this invention is not limited to these, It cannot be overemphasized that it is arbitrary, unless it deviates from the summary of this invention. .
例えば、切削部10の形状は、上述の実施形態の構成に限定されるものではなく、当業者が通常用いる形状を採用することができる。例えば、切削部10は、内接円の芯厚が先端部10aから後端部10bに向かって大きくなるようなテーパー状であってもよい。また、切削部10は、ドリル径(外径)が先端部10aから後端部10bに向かうにつれて大きくなるか、あるいは小さくなるように傾斜していてもよい。さらに、切削部10には、アンダーカット部を設けてもよい。
For example, the shape of the cutting
また、上述の実施形態において、第1溝12aおよび第2溝12bの溝幅を同一としたが、これに代えて、第1溝12aおよび第2溝12bのうち先端部10a側に位置する方の溝幅を大きくしてもよい。これによれば、比較的大きな切屑について先端部10a側の溝12を介して効果的に排出することが可能となる。また、先端部10aから後端部10bに向かうにつれて大きくなるか、あるいは小さくなるようにしてもよい。
In the above-described embodiment, the groove widths of the
また、第1溝12aおよび第2溝12bの溝長が異なっていてもよい。さらに、第1溝12aおよび第2溝12bのいずれか一方、または双方の捩れ角を変化させて2つの溝が合流するようにしてもよい。
Moreover, the groove length of the 1st groove |
1 ドリル
10 切削部
10a 先端部
10b 後端部
10c 外縁
11 切刃
11a 第1切刃
11aa 一端
11ab 他端
11b 第2切刃
11ba 一端
11bb 他端
11a1 第1チゼルエッジ
11b1 第2チゼルエッジ
11c 第3切刃
11d 第4切刃
12 溝
12a 第1溝
12b 第2溝
14 逃げ面
14a1 第1逃げ面
14a2 第2逃げ面
14b1 第3逃げ面
14b2 第4逃げ面
16 外周部
16a 第1外周部
16a1 第1マージン
16a2 第1クリアランス
16b 第2外周部
16b1 第2マージン
16b11 終端部
16b12 輪郭線
16b2 第2クリアランス
20 本体部
30 被削材
31 加工穴(貫通孔)
O 回転軸
DESCRIPTION OF
O Rotating shaft
Claims (20)
一端が前記第1チゼルエッジに連続している第1切刃と、
一端が前記第2チゼルエッジに連続している第2切刃と、
前記第1切刃に連続しており、後端部へ向かって螺旋状に延びている第1溝と、
前記第2切刃に連続しており、前記後端部へ向かって螺旋状に延びている第2溝と、
前記第1切刃の他端に連続しており、先端視において外縁に沿って前記第2溝まで延びている第1外周部と、
前記第2切刃の他端に連続しており、先端視において前記外縁に沿って前記第1溝まで延びている第2外周部と、を有する円柱状の切削部を備え、
先端視において、前記第2外周部は、前記切削部の前記外縁に沿う全領域において該外縁に対して前記切削部の回転軸側に深さD2で窪んでいる、ドリル。 A first chisel edge and a second chisel edge, which are continuously located at the tip,
A first cutting edge having one end continuous to the first chisel edge;
A second cutting edge having one end continuous to the second chisel edge;
A first groove that is continuous with the first cutting edge and extends spirally toward the rear end;
A second groove that is continuous with the second cutting edge and extends spirally toward the rear end;
A first outer peripheral portion that is continuous with the other end of the first cutting edge and extends to the second groove along the outer edge in a front end view;
A cylindrical cutting part that is continuous with the other end of the second cutting edge and has a second outer peripheral part extending to the first groove along the outer edge in a front end view;
In the front end view, the second outer peripheral portion is recessed at a depth D2 on the rotation axis side of the cutting portion with respect to the outer edge in the entire region along the outer edge of the cutting portion.
回転している前記ドリルの前記第1切刃および前記第2切刃を、被削材に接触させる工程と、
前記被削材と前記ドリルとを離す工程と、
を備える、切削加工物の製造方法。
Rotating the drill according to any one of claims 1 to 19 around a rotation axis;
Contacting the work piece with the first cutting edge and the second cutting edge of the rotating drill;
Separating the work material and the drill;
A method for manufacturing a cut product.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012081881A JP5988353B2 (en) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | Drill and method of manufacturing cut product using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012081881A JP5988353B2 (en) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | Drill and method of manufacturing cut product using the same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013208694A true JP2013208694A (en) | 2013-10-10 |
JP5988353B2 JP5988353B2 (en) | 2016-09-07 |
Family
ID=49527072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012081881A Expired - Fee Related JP5988353B2 (en) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | Drill and method of manufacturing cut product using the same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5988353B2 (en) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57108815U (en) * | 1980-12-25 | 1982-07-05 | ||
JPS59151614U (en) * | 1983-03-29 | 1984-10-11 | ダイハツ工業株式会社 | Drill |
JP2001287110A (en) * | 2000-04-10 | 2001-10-16 | Mitsubishi Materials Corp | Drill |
-
2012
- 2012-03-30 JP JP2012081881A patent/JP5988353B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57108815U (en) * | 1980-12-25 | 1982-07-05 | ||
JPS59151614U (en) * | 1983-03-29 | 1984-10-11 | ダイハツ工業株式会社 | Drill |
JP2001287110A (en) * | 2000-04-10 | 2001-10-16 | Mitsubishi Materials Corp | Drill |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5988353B2 (en) | 2016-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5909565B2 (en) | Drill and method of manufacturing cut product using the same | |
KR101983487B1 (en) | Drill | |
JP6442421B2 (en) | Drill and drilling method | |
JP6343005B2 (en) | Drill and method of manufacturing cut product using the same | |
JP2010158762A (en) | Method for cutting groove for turbine blade connection, and christmas cutter used for the same | |
JP4677722B2 (en) | 3-flute ball end mill | |
JP2013208692A (en) | Drill and method for manufacturing cutting workpiece using the same | |
JP5549080B2 (en) | drill | |
JP6015527B2 (en) | End mill | |
JP5898327B2 (en) | Drill and method of manufacturing cut product using the same | |
JP5988353B2 (en) | Drill and method of manufacturing cut product using the same | |
JP2012176453A (en) | Drill reamer | |
JP6383603B2 (en) | drill | |
JP2010162643A (en) | Drill and grinding method of the drill | |
JP5845288B2 (en) | Drill and method of manufacturing cut product using the same | |
US9969012B2 (en) | Drill and method for manufacturing cut product using same | |
JP6962688B2 (en) | Stepped drill | |
JP2013035101A (en) | Reamer | |
JP2016147328A (en) | drill | |
CN116586652B (en) | Reaming manufacturing method for preventing short slot hole of packaging loading plate from being deviated | |
JP2021120171A (en) | Rotary cutting tool | |
JP5439821B2 (en) | Drill and grinding method of the drill | |
KR102389301B1 (en) | Drill for cfrp machining | |
US9902002B2 (en) | Reamers with radially extending flutes | |
JP5890202B2 (en) | Drill and method of manufacturing cut product using the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140916 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150625 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150707 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160223 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160804 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5988353 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |