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JP2013255186A - 情報通信装置、端末装置、情報通信システム、情報通信方法、端末通信方法、及び端末通信プログラム - Google Patents

情報通信装置、端末装置、情報通信システム、情報通信方法、端末通信方法、及び端末通信プログラム Download PDF

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JP2013255186A
JP2013255186A JP2012131059A JP2012131059A JP2013255186A JP 2013255186 A JP2013255186 A JP 2013255186A JP 2012131059 A JP2012131059 A JP 2012131059A JP 2012131059 A JP2012131059 A JP 2012131059A JP 2013255186 A JP2013255186 A JP 2013255186A
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Goji Sunaga
剛司 須永
Maiko Kobayakawa
真衣子 小早川
Yuki Shinno
佑樹 新野
Keijiro Mori
慶二朗 毛利
Eri Ueda
絵理 上田
Chiemi Taki
知惠美 瀧
Tatsuaki Suzuki
辰顕 鈴木
Takeshi Masuyama
毅司 増山
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Yahoo Japan Corp
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Abstract

【課題】交通機関の移動体内においてユーザー間における情報交換が可能な情報通信装置、端末装置、情報通信システム、情報通信方法、端末通信方法、及び端末通信プログラムを提供する。
【解決手段】列車内通信システム1は、列車2内の端末装置100と通信する車内アクセス装置10と、車内アクセス装置10と通信可能な車内サーバ装置20とを備え、車内サーバ装置20は、端末装置100から送信された提供情報を取得する提供情報取得手段と、提供情報を記憶するサーバ記憶部23と、提供情報を車内アクセス装置10から列車2内の端末装置100に発信する情報発信手段と、端末装置100と車内アクセス装置10との通信が切断された場合に、通信が切断された端末装置100から提供された提供情報をサーバ記憶部23から削除する情報削除手段と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、電車やバス等の交通機関内での通信を行う情報通信装置、その情報通信装置と通信可能な端末装置、情報通信装置及び端末装置を備えた情報通信システム、情報通信装置における情報通信方法、情報通信装置と通信可能な端末装置における端末通信方法、及び端末通信プログラムに関する。
従来、電車やバス等の交通機関内において、乗客に対して情報を提供するシステムが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載のシステムは、電車車両の座席ブロックに設けられた非接触型ICカード式定期券リーダから座席に座った乗客の定期券情報(降車駅の情報)を読み取り、読み取った情報を集線機に集める。そして、集線機で集められた降車駅の情報をBluetooth(登録商標)アクセスポイントから車両内の情報端末に提供する。
また、特許文献2に記載のシステムでは、電車の車両内に設けられたディスプレイに無音の映像を表示する。また、ディスプレイの近傍に短距離無線リンクを設け、携帯電話機からの要求を受けると、ディスプレイに表示された映像のチャンネル番号を携帯電話機に送信する。そして、携帯電話機は、受信したチャンネル番号に基づいて、放送波をチューニングし、ディスプレイに表示された映像に対応する音声をイヤホンから再生させる。
特開2009−54024号公報 特開2011−85865号公報
ところで、上記特許文献1、2に記載のような従来のシステムでは、車両システム側から、携帯電話機等の端末装置に一方的に情報を提供するのみである。これに対して、近年のネットワークサービスの多様化に伴い、車両内等の一定の空間や一定の時間に限られた範囲での、不特定多数のユーザーが共有する情報交換の場が望まれている。
本発明では、交通機関の移動体内においてユーザー間における情報交換が可能な情報通信装置、端末装置、情報通信システム、情報通信方法、端末通信方法、及び端末通信プログラムを提供することを目的とする。
本発明の情報通信装置は、交通機関の移動体内の端末装置と通信する移動体内通信装置と、移動体内通信装置と通信可能なサーバ装置とを備えた情報通信装置であって、前記サーバ装置は、前記端末装置から送信された提供情報を、前記移動体内通信装置を介して取得する提供情報取得手段と、取得した前記提供情報を記憶するサーバ記憶手段と、
前記サーバ記憶手段に記憶された前記提供情報を、前記移動体内通信装置から、前記移動体内において当該移動体内通信装置と回線接続された前記端末装置に発信する情報発信手段と、前記端末装置と前記移動体内通信装置との回線接続が切断された場合に、回線接続が切断された前記端末装置から提供された前記提供情報を、前記サーバ記憶手段から削除する情報削除手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明では、交通機関の移動体の限られた空間、限られた時間において、端末装置間における情報交換を実施できる。
本発明の第一実施形態に係る列車内通信システムの概略構成を示すブロック図。 車内サーバ装置のCPUの機能ブロック図。 駅サーバ装置の概略構成を示すブロック図。 端末装置の概略構成を示すブロック図。 端末装置における提供情報の選択処理を示すフローチャート。 端末装置と車内サーバ装置との接続処理を示すフローチャート。 端末装置のディスプレイに表示される提供情報の一覧表示画面の一例を示す図。 ユーザーによりコンテンツが選択された際の処理を示すフローチャート。 端末装置のディスプレイに表示されるコンテンツの紹介画面の一例を示す図。 コンテンツの一部として、電子書籍の一部が再生された際のコンテンツ一時使用画面の一例を示す図。 メッセージ送信処理を示すフローチャート。 メッセージ送信画面の一例を示す図。 メッセージが受信された際の一覧表示画面の一例を示す図。 端末装置と車内アクセス装置との通信切断時における処理を示すフローチャート。 端末装置と駅サーバ装置との接続処理を示すフローチャート。 第二実施形態における列車内通信システムの車内ディスプレイにおける広告表示方法を説明する図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態では、本発明の情報通信システムの一例として、公共交通機関である列車内において端末装置との通信を行う列車内通信システムについて説明する。
[列車内通信システムの概略構成]
図1は、本発明の第一実施形態に係る列車内通信システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、列車内通信システム1(本発明の情報通信システム)は、列車2(本発明の移動体)に配置された車内アクセス装置10(本発明の移動体内通信装置)、車内アクセス装置10と通信可能に接続された車内サーバ装置20、車内アクセス装置10に通信可能な駅サーバ装置30、及び駅内に配置される駅内アクセス装置11(本発明の施設内通信装置:図3参照)を備える情報通信装置と、この情報通信装置と通信可能な端末装置100とにより構成される。
なお、本実施形態では、列車2内に車内サーバ装置20が設けられ、駅(乗降施設)内に駅サーバ装置30が設けられる例を示すが、これに限定されない。例えば、1つのサーバ装置により車内サーバ装置20及び駅サーバ装置30が構成されていてもよい。また、これらのサーバ装置20,30の設置位置としても、列車2内や、駅内に限定されず、例えば路線上の所定の基地局に当該サーバ装置20,30が設置される構成などとしてもよい。さらに、図1では、列車2内に1つの車内サーバ装置20が設けられ、この車内サーバ装置20に複数の車内アクセス装置10が接続される構成を例示するが、例えば、列車2の各車両(A,B,C)にそれぞれ車内サーバ装置20が設けられる構成などとしてもよい。
車内アクセス装置10は、列車2の各車両(A,B,C)内にそれぞれ配置されている。なお、本実施形態における各車両A,B、Cは、それぞれ、本発明におけるエリアに相当する。この車内アクセス装置10は、例えばBluetooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標)等の短距離通信用の通信装置であり、各車両内の端末装置100と通信する。
また、車内アクセス装置10は、端末装置100と通信を行うために、各車両に対して設定された車両ID(エリア識別情報)を有する接続信号を発信する。また、詳細は後述するが、端末装置100は、この接続信号を受信すると、端末装置100を特定する端末ID(端末識別情報)とともに、接続信号を受信した旨の応答信号を車内アクセス装置10に返す。これにより、車内アクセス装置10及び端末装置100との通信セッションが確立され、回線接続される。
そして、この車内アクセス装置10は、1つの車両内の範囲に、上記接続信号や、情報送信用の信号を発信する。したがって、例えば車両A内に設置された車内アクセス装置10は、車両A内の端末装置100とのみ通信可能であり、車両B,C内の端末装置100とは通信しない。このため、例えば車両Aの車内アクセス装置10と通信セッションが確立した端末装置100を有するユーザーが、車両Aから車両Bに移動した場合、車両Aでの通信セッションが切断され(回線接続が切断され)、代わりに、車両Bの車内アクセス装置10と通信セッションが確立されることになる。
[車内サーバ装置の構成]
車内サーバ装置20は、車内通信部21と、外部通信部22と、サーバ記憶部23と、CPU(Central Processing Unit)24とを備えている。
車内通信部21は、各車両の車内アクセス装置10に接続されており、車内アクセス装置10から入力された情報をCPU24に出力し、CPU24から入力された情報を車内アクセス装置10から車両内の端末装置100に送信させる。
外部通信部22は、例えばインターネット回線等のネットワーク3に接続されている。この外部通信部22は、ネットワーク3を介して、例えば駅サーバ装置30等の外部機器と接続可能であり、列車運行情報等の情報を受信したり、所定の情報を駅サーバ装置30に送信したりする。
サーバ記憶部23は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)等の半導体メモリーや、ハードディスク等の磁気ディスク等により構成されている。このサーバ記憶部23は、例えば車内サーバ装置20を制御するための各種プログラムや各種データの他、車内アクセス装置10を介して各端末装置100から提供された提供情報を一時記憶する。
図2は、CPU24の機能構成を示すブロック図である。
CPU24は、図2に示すように、サーバ記憶部23に記憶された各種プログラムを実行することで、端末特定手段241、提供情報取得手段242、統計手段243(エリア統計手段)、情報発信手段244、メッセージ送受信手段245、コンテンツ要求取得手段246、コンテンツ提供手段247、統計情報送信手段248、通信監視手段249、及び情報削除手段250として機能する。
端末特定手段241は、各車両(A,B,C)の車内アクセス装置10から、車両IDを含む接続信号を発信させる。そして、車内アクセス装置10が、端末装置100から、当該端末装置100を特定する端末IDを含む応答信号を受信すると、端末特定手段241は、表1に示すような端末エリア特定情報を生成し、サーバ記憶部23に記憶する。
Figure 2013255186
この端末エリア特定情報は、表1に示すように、セッションIDと、車両IDと、端末IDとを含む情報である。セッションIDは、通信セッションが確立された端末エリア特定情報を識別するための情報である。車両IDは、車内アクセス装置10を特定するためのIDであり、車両毎(又は車内アクセス装置10毎)にそれぞれ設定されている。なお、車両IDとしては、例えば各車内アクセス装置10が有する固有IDを用いてもよく、例えば、Bluetoothの場合では、BDA(Bluetooth Device Address)が用いられてもよい。
端末IDは、端末装置100を特定する識別情報であり、例えば、後述する端末装置100の近距離通信部160(図4参照)に固有に設定されたIDを用いることができる。例えば、Bluetoothにより車内アクセス装置10及び端末装置100の通信を行う場合では、端末装置100の近距離通信部160に設定されているBDA等が用いられる。
この端末エリア特定情報は、車内アクセス装置10と端末装置100との通信セッションが確立されている間、サーバ記憶部23に一時的に記憶される情報である。したがって、例えば、端末装置100を所有するユーザーが車両から降りたり、他の車両に移動したりして、車内アクセス装置10と端末装置100との通信が切断されると、後述される情報削除手段250により、その端末装置100に対応する端末エリア特定情報は削除される。
提供情報取得手段242は、端末装置100から車内アクセス装置10を介して送信された提供情報を取得する。ここで、本発明の提供情報とは、後述する端末装置100の端末記憶部140(図4参照)に記憶されている情報のうち、端末装置100のユーザーにより車内サーバ装置20への送信が許可された情報を指す。
端末記憶部140に記憶される情報としては、例えば、インターネット等を介してダウンロードされたコンテンツや、ユーザーのプロフィール等が挙げられる。コンテンツとしては、例えば、電子書籍や音楽ファイル、動画や静止画ファイル、ゲーム等のアプリケーション(ソフトウェア)等が含まれる。また、ユーザーのプロフィールとしては、例えば、性別、生年月日、誕生日や結婚記念日等の記念日、ユーザーの心身情報(妊娠中、通院中、持病、気持ち等の情報)、ユーザーが参加するイベント等の情報等が含まれる。
また、提供情報取得手段242は、端末装置100から送信された提供情報を、取得提供情報としてサーバ記憶部23に記憶する。この時、提供情報取得手段242は、取得した提供情報に、その提供情報が送信された端末装置100の端末IDを関連付けてサーバ記憶部23に記憶する。なお、提供情報に関連付ける情報としては、端末IDに限られず、端末装置100を特定可能な情報であれば、いかなる情報であってもよい。例えば、提供情報に、端末装置100に対応した端末エリア特性情報のセッションIDが関連付けられていてもよい。
ここで、表2に、サーバ記憶部23に記憶される提供情報の一例を示す。
Figure 2013255186
表2において、提供情報IDは、提供情報を特定するための識別情報である。
情報種別は、提供情報の種別を示し、提供情報がコンテンツである場合は、更に、電子書籍であるか、アプリケーションであるか、音楽ファイルであるか等の、コンテンツの種別が記録されてもよい。なお、より細かいジャンルに、情報種別が記録されていてもよい。
情報内容は、提供情報の内容を示すものである。提供情報がコンテンツである場合、コンテンツの内容データが記録されていてもよく、コンテンツの内容データが格納されたアドレスが記録されていてもよい。また、提供情報には、コンテンツの紹介文が記録されている。
また、提供情報がプロフィールである場合、具体的なプロフィールの内容が記録される。例えば、ユーザーの心身情報がプロフィールである提供情報として送信された場合、「妊娠中」や「通院中」などといった、具体的な身体情報や精神状態の内容が記録される。
情報名称は、提供情報の名称であり、端末装置100のディスプレイ110に表示される情報やスピーカ装置120から再生される音声情報などが記録される。具体的には、提供情報がコンテンツの場合では、コンテンツから抽出されたコンテンツ名称(コンテンツ識別情報)が記録される。また、提供情報がプロフィールである場合、端末装置100のディスプレイ110(図4参照)に一覧表示された際に、表示させる情報が記録される。さらに、情報名称に、提供情報の内容を示すアイコンI1,I2,I3,I4,I5等(図7参照)が関連付けられていてもよい。
車両IDは、提供情報を受信した車両を特定するための情報である。
端末IDは、提供情報を提供した端末装置100を特定するための情報である。
なお、取得した提供情報として、同一の提供情報が含まれている場合、同一の提供情報の数が記録されていてもよい。また、各提供情報に対して他の端末装置100から送信されたメッセージが関連付けられて記録されていてもよい。さらには、例えばコンテンツに対して、他の端末装置100から送信された評価情報が関連付けられて記録されていてもよい。
統計手段243は、提供情報取得手段242により得られた提供情報を集計し、集計結果に基づいて、提供情報を一覧表示させるための一覧情報を生成する。ここで、統計手段243は、この一覧情報としては、例えばサーバ記憶部23に記憶された取得提供情報を、提供された提供情報の情報種別毎に並び替えた一覧情報を生成する。なお、一覧情報における情報に並び順としては、これに限定されず、例えば、送信元の端末装置100毎(ユーザー毎)に提供情報を一覧表示した情報であってもよく、他のユーザーの評価数やコメント数(メッセージ数)が多い順等であってもよい。
また、統計手段243は、集計結果を所定の条件に基づいて統計した統計情報を生成する。例えば、端末装置100から提供されたコンテンツ、ユーザープロフィールに基づいて、20代の女性向けの電子書籍ファイルが提供された数、提供情報として提供された数が多いアプリケーション、所定のイベントに参加する人の人数等を、車両毎に統計した統計情報を生成する。
情報発信手段244は、サーバ記憶部23に記憶された取得提供情報や、統計手段243により生成された一覧情報を、車内アクセス装置10から各端末装置100に発信する。
この時、情報発信手段244は、端末エリア特定情報に基づいて、提供情報が提供された端末装置100の車両を特定し、同一の車両内に提供情報を発信する。
すなわち、情報発信手段244は、サーバ記憶部23に記憶された提供情報に関連付けられた端末IDと、端末エリア特定情報とに基づいて、提供情報がどの車両において取得されたものかを識別し、提供情報が提供された車両の車内アクセス装置10から情報を発信する。これにより、例えば車両A内にいるユーザーは、同じ車両A内にいる他のユーザーが提供した提供情報を、車両A内に設置された車内アクセス装置10から受信することが可能となる。
また、情報発信手段244は、メッセージ送受信手段245により受信されたメッセージを、当該メッセージが発信された端末装置100が属する車両内の車内アクセス装置10から同一車両内に発信する。
更に、情報発信手段244は、統計手段243により生成された統計情報を車内アクセス装置10から発信してもよい。
メッセージ送受信手段245は、端末装置100から送信されたメッセージを受信する。また、メッセージとして、特定の端末装置100に対して送信する旨のメッセージを受信した場合、当該特定の端末装置100に対してメッセージを送信してもよい。
コンテンツ要求取得手段246は、端末装置100から送信された、コンテンツの使用を要求する旨のコンテンツ要求を受信する。
コンテンツ提供手段247は、コンテンツ要求取得手段246によりコンテンツ要求を受信した場合に、コンテンツ要求を送信した端末装置100に対して、コンテンツの一部を提供する。
また、本実施形態では、コンテンツ提供手段247は、コンテンツの一部を所定の端末装置100に送信した場合、そのコンテンツを提供情報として提供した端末装置100の端末ID、及び、コンテンツの一部を送信した端末IDを、外部通信部22を介して、コンテンツ提供サーバ装置4に送信する。これにより、コンテンツ提供サーバ装置4は、コンテンツの一部を提供された端末装置100のユーザーが、当該コンテンツを購入するアクションを起こした際に、当該コンテンツを提供情報として車内サーバ装置20に提供した端末装置100のユーザーに対して、紹介報酬を提供することが可能となる。
統計情報送信手段248は、統計手段243により生成された統計情報を、例えばネットワーク3を介して駅サーバ装置30に送信する。
通信監視手段249は、端末エリア特定情報に記憶された端末IDに対応する端末装置100と車内アクセス装置10との通信状態を監視する。
情報削除手段250は、通信監視手段249により、端末装置100及び車内アクセス装置10の通信(回線接続)が切断されたと判定された場合に、通信が切断された端末装置100の端末IDを特定し、その端末IDと関連付けられている提供情報、及び端末エリア特定情報をサーバ記憶部23から削除する。
[駅サーバ装置の構成]
駅サーバ装置30は、例えば、列車の駅、すなわち乗降施設内に設けられている。
図3は、駅サーバ装置の概略構成を示すブロック図である。
また、図3に示すように、駅内には、駅サーバ装置30と接続される駅内アクセス装置11(本発明の施設内通信装置)が設けられている。この駅内アクセス装置11は、例えば、駅構内において、所定間隔で配置され、駅内の端末装置100と通信する。この駅内アクセス装置11は、車内アクセス装置10と同様に、例えばBluetoothやWi−Fi等の短距離通信用の通信装置により構成される。
そして、駅サーバ装置30は、図3に示すように、施設内通信部31と、外部通信部32と、駅側記憶部33と、CPU34と、を備えて構成されている。
施設内通信部31は、駅構内に設けられた駅内アクセス装置11に接続されている。この施設内通信部31は、CPU34から入力された情報を駅内アクセス装置11から駅内の所定の端末装置100に発信させる。
外部通信部32は、ネットワーク3に接続され、ネットワーク3を介して車内アクセス装置10から送信された情報を取得する。
駅側記憶部33は、例えば、RAMやROM、SSD等の半導体メモリーや、ハードディスク等の磁気ディスク等により構成されている。この駅側記憶部33は、例えば駅サーバ装置30を制御するためのOS(Operating System)を含む各種プログラムや、各種データが記憶される。また、各種データとして、車内アクセス装置10から送信された提供情報や統計情報を記憶する。
CPU34は、図3に示すように、駅側記憶部33に記憶された各種プログラムを実行することで、車両情報取得手段341、及び施設内情報発信手段342として機能する。
車両情報取得手段341は、ネットワーク3を介して車内アクセス装置10から送信された提供情報や、統計情報を取得する。
施設内情報発信手段342は、車両情報取得手段341により得られた情報を、駅内アクセス装置11を介して駅内の端末装置100に発信する。
[端末装置の構成]
次に、端末装置100の構成について、図面に基づいて説明する。図4は、端末装置の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、端末装置100は、ハードウェア構成として、ディスプレイ110、スピーカ装置120、操作手段130、端末記憶部140、外部通信部150、近距離通信部160(本発明の端末通信手段)、及びCPU170を備えて構成されている。
ディスプレイ110及びスピーカ装置120は、本発明の報知手段を構成する。そして、ディスプレイ110は、車内アクセス装置10から発信された映像情報を表示させ、スピーカ装置120は、車内アクセス装置10から発信された音声情報を再生させる。なお、スピーカ装置120としては、端末装置100に接続されたイヤホンやヘッドホン等を通じて、音声を再生するものを含む。
操作手段130は、例えばディスプレイ110に設けられたタッチパネルや、操作ボタン等により構成され、ユーザーの操作に基づいた入力信号をCPU170に出力する。
端末記憶部140は、例えばRAMやROM等のメモリーにより構成され、各種プログラム、各種アプリケーション、各種データが記録される。また、これらの各種アプリケーションや各種データには、提供情報として送信可能な各種情報が含まれる。
外部通信部150は、例えばCDMA(Code Division Multiple Access)等の無線方式により、ネットワーク3に接続される。そして、外部通信部150は、CPU170の制御により、ネットワーク3から、各種データや各種アプリケーションをダウンロードしたり、端末記憶部140に記憶された各種データをアップロードしたりする。
近距離通信部160は、例えばBluetoothやWi−Fi等により構成されており、近距離に配置された他の通信装置と通信する。本実施形態では、この近距離通信部160と、列車2内に設けられた車内アクセス装置10との間に通信セッションが確立されることで、端末装置100及び車内アクセス装置10が通信可能となる。
また、近距離通信部160は、通信可能な距離が予め設定されており、例えば、ユーザーが車両から降りたり、他の車両に移動したりして、端末装置100と車内アクセス装置10との距離が所定の通信可能距離範囲から離れると、通信が切断される。
CPU170は、端末記憶部140に記憶されたOSに基づいて、端末装置100の全体の動作を制御する。また、CPU170は、端末記憶部140に記録されたプログラムを実行することで、図4に示すように、情報特定手段171、提供情報送信手段172、情報報知手段173、メッセージ送信手段174、一部コンテンツ要求手段175、及びコンテンツ購入手段176として機能する。
情報特定手段171は、ユーザーによる操作手段130の入力操作に基づいて、車内サーバ装置20に送信する提供情報を特定する。
提供情報送信手段172は、情報特定手段171により特定された提供情報を、車内アクセス装置10を介して車内サーバ装置20に送信する。
情報報知手段173は、車内アクセス装置10から発信された提供情報や一覧情報、メッセージやコンテンツ等の各種情報を受信し、受信した情報をディスプレイ110に表示させたり、スピーカ装置120から音声として再生させたりする。
メッセージ送信手段174は、ユーザーによる操作手段130の入力操作により入力されたメッセージを、車内アクセス装置10を介して車内サーバ装置20に送信する。
一部コンテンツ要求手段175は、車内アクセス装置10から発信される提供情報としてコンテンツ名称を受信し、かつ、ユーザーによる操作手段130の入力操作により当該コンテンツ名称に対応したコンテンツを一時利用する旨の入力操作を受けた場合に、車内アクセス装置10を介して、コンテンツ要求を車内サーバ装置20に送信する。
コンテンツ購入手段176は、ユーザーによる操作手段130の入力操作によりコンテンツを購入する旨の入力操作を受けた場合に、外部通信部150からネットワーク3を介してコンテンツ提供サーバ装置4にアクセスし、当該コンテンツを購入する処理をする。
[列車内通信システムの動作]
次に、上述したような列車内通信システム1の動作について、図面に基づいて説明する。
[提供情報の選択]
まず、端末装置100において、車内アクセス装置10への送信を許可する提供情報を選択する選択処理について説明する。図5は、端末装置100における提供情報の選択処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、提供情報の処理では、まず、ユーザーは、端末装置100を操作して、端末装置100を車内サーバ装置20に接続するための専用のアプリケーションを起動させる(S101)。これにより、情報特定手段171は、例えばディスプレイ110上に端末記憶部140に記憶されているコンテンツや、ユーザーのプロフィール等の情報(提供情報の候補)を一覧表示させる(S102)。
この後、ユーザーの操作手段130の操作により、例えば一覧表示された情報から所定の情報が選択されると(S103)、情報特定手段171は、選択された情報を、車内サーバ装置20に対して送信が許可された提供情報として特定する(S104)。
[端末装置100と車内サーバ装置20との通信処理]
次に、端末装置100と車内サーバ装置20との車内アクセス装置10を介した接続、及び接続後の通信処理について説明する。図6は、端末装置100と車内サーバ装置20との接続処理を示すフローチャートである。
車内アクセス装置10を介して、端末装置100と車内サーバ装置20とを通信可能に接続するためには、まず、端末装置100において、情報通信装置との接続を実行するアプリケーションを起動させる。このアプリケーションは、端末装置100を携帯したユーザーが列車2内に乗車する前に起動されていてもよく、乗車後に起動されてもよい。乗車前に起動されている場合では、端末装置100は、ユーザーが列車2内に乗車して、車内アクセス装置10からの発信信号を受信可能となった状態で接続処理を開始する。また、ユーザーが列車2内に乗車した後にアプリケーションが起動された場合は、端末装置100は、アプリケーションが起動された時点から接続処理を開始する。
そして、端末装置100は、アプリケーションが起動されている状態において、近距離通信部160を常時駆動させ、外部からの通信信号を近距離通信部160において受信可能な状態に設定する。
また、車内サーバ装置20の端末特定手段241は、車内アクセス装置10から例えば一定間隔で接続信号を列車2内に発信させる(S211)。この接続信号には、列車2の各車両においてそれぞれ個別に設定された車両IDが含まれている。
端末装置100は、S211により発信された接続信号を受信すると(S111)、端末装置100を特定する端末IDを含む応答信号を車内アクセス装置10に返す(S112)。
一方、車内サーバ装置20の端末特定手段241は、車内アクセス装置10において応答信号を受信すると(S212)、応答信号を受信した車内アクセス装置10が有する車両IDと、S212で受信した応答信号に含まれる端末IDとを関連付けた端末エリア特定情報を生成し、サーバ記憶部23に記憶する。また、端末特定手段241は、端末エリア特定情報に基づいて、端末装置100及び車内サーバ装置20の、車内アクセス装置10を介した通信を許可する。すなわち、端末装置100及び車内アクセス装置10の通信セッションが確立され(S113、S213)、端末装置100及び車内サーバ装置20の通信が可能となる。
そして、端末装置100の提供情報送信手段172は、車内サーバ装置20との通信セッションが確立すると、上記S104において情報特定手段171により特定された提供情報を、車内アクセス装置10を介して車内サーバ装置20に送信する(S114)。この時、各提供情報に端末装置100を特定する端末IDを関連付けて送信する。
また、S104において、情報特定手段171によりコンテンツが提供情報として特定されている場合、当該コンテンツの一部を車内サーバ装置20に送信する。例えば、電子書籍を送信する場合、予め設定された所定ページのみを提供情報の情報内容として送信する。また、ゲーム等のアプリケーションでは、アプリケーション起動中の画面画像の1つを提供情報として送信してもよい。
一方、車内サーバ装置20の提供情報取得手段242は、端末装置100から送信された提供情報を受信(取得)すると、当該提供情報を表2に示したような取得提供情報としてサーバ記憶部23に記憶する(S214)。
この後、統計手段243は、サーバ記憶部23に記憶された取得提供情報に基づいて、車両毎(車両ID毎)に、提供情報を一覧表示するための一覧情報を作成する(S215)。
また、S214において、統計手段243は、所定の条件で提供情報を統計した統計情報を生成する。なお、本実施形態では、この統計情報は、駅サーバ装置30に送信され、駅内において、端末装置100に発信されるが、これに限定されず、列車2内の端末装置100に発信されてもよい。例えば、車両Aの端末装置100に対して、車両Bや車両Cにおいて提供された提供情報の統計情報を送信してもよい。
そして、統計手段243による、集計及び統計処理、一覧情報の生成処理は、端末装置100から提供情報が送信される毎に実施される。なお、提供情報が取得されていない他の車両では、処理を実施しなくてもよい。例えば、車両B,Cにおいて提供情報を取得し、車両Aでは提供情報が取得されなかった場合、統計手段243は、車両B,Cで取得した提供情報に対してのみ、集計及び統計処理、一覧情報の生成処理を実施する。
また、車両内の1つの端末装置100が車内サーバ装置20との通信セッションを切断した場合にも、実施される。この場合、詳細は後述するが、情報削除手段250による提供情報の削除処理の後に実施する。なお、この場合においても、通信が切断された端末装置100がない車両では、処理を実施しなくてもよい。
この後、情報発信手段244は、生成した一覧情報や、各提供情報を車内アクセス装置10から発信する(S216)。また、提供情報としてコンテンツが含まれる場合、情報発信手段244は、発信する情報内容として、当該コンテンツの情報内容に記録された紹介文を発信する。
このS216では、特に一覧情報や提供情報を送信する端末装置100を指定する必要がなく、車内アクセス装置10から情報を不特定多数の端末装置100で受信可能に発信する。これにより、S113,S213において、車内サーバ装置20との通信セッションが確立されている端末装置100は、発信された情報を受信することが可能となる。
端末装置100は、S216により発信された情報(一覧情報、提供情報)を受信すると(S115)、情報報知手段173により報知処理を実施させる(S116)。具体的には、情報報知手段173は、取得した一覧情報に含まれる各提供情報を、ディスプレイ110に表示させる。また、例えば端末装置100に対して、スピーカ装置120として、イヤホンやヘッドホン等の再生器具が接続されている場合では、情報報知手段173は、これらの再生器具から音声情報を再生させ、一覧情報が取得された旨を報知してもよい。
ここで、図7に端末装置100のディスプレイ110に表示される提供情報の一覧表示画面500の一例を示す。
図7に示すように、情報報知手段173は、一覧表示画面500において、例えば、車内アクセス装置10から送信された接続信号に含まれた車両IDから、ユーザーが乗車した列車の路線名や行先(終点駅)、何両目に乗車したか等を示す乗車情報501を例えばディスプレイ110の最上部に表示させる。
また、情報報知手段173は、例えば乗車情報501の下側に、例えば集計結果が多かった提供情報の上位3つを、上位ランキング情報502として、ディスプレイ110に表示させる。
そして、情報報知手段173は、上位ランキング情報502の下側に、提供情報の一覧情報503を表示させる。ここで、一覧情報503は、上述のように、提供情報の情報種別毎に並び替えられているが、ユーザーの操作手段の操作により、例えば、アプリケーション順、電子書籍順、プロフィール順などといった、他の条件に基づいた並び順に並び替えることもできる。
また、情報報知手段173は、これらの上位ランキング情報502及び一覧情報503としては、図7に示すように、各提供情報に対応したアイコンを表示させる。図7において、アイコンI1,I2,I3は、コンテンツの一例を示すアイコンであり、それぞれ、アイコンI1は、音楽ファイル、アイコンI2は、アプリケーション、アイコンI3は、電子書籍を示している。また、アイコンI4は、ユーザーのプロフィールを示すアイコンであり、例えば、提供されたプロフィール毎に作成される。さらに、アイコンI5は、同じ車両内の端末装置100から送信されたメッセージを示すアイコンである。これらのアイコンI1,I2,I3,I4,I5がユーザーにより選択された際の詳細な動作については、後述する。
なお、本実施形態では、上位ランキング情報502及び一覧情報503として、図7に示すように、各提供情報に対応したアイコンが表示される例を示すが、これに限定されない。例えば、コンテンツ名称(アプリケーション名、音楽の曲名等)や、ユーザーのプロフィール(妊婦である旨、通院中である旨、気持ち等を示す心身情報や、記念日、イベント等)が、文字にて一覧表示されてもよい。
[コンテンツが選択された際の処理]
次に、図7に示すような一覧表示画面500において、ユーザーにより、表示された提供情報のうち、コンテンツが選択された際の処理について説明する。図8は、ユーザーによりコンテンツが選択された際の処理を示すフローチャートである。
図7に示すような一覧表示画面500において、ユーザーにより操作手段130が操作され、コンテンツを示すアイコンI1,I2,I3が選択されると、情報報知手段173は、選択されたアイコンI1,I2,I3に対応したコンテンツの紹介画面510(図9参照)を表示させる(S121)。
図9は、コンテンツの紹介画面510の一例である。
具体的には、情報報知手段173は、図9に示すように、コンテンツに対応したアイコン(I1,I2,I3)と、そのコンテンツ名称511と、コンテンツの紹介文512をディスプレイ110上に表示させる。
また、情報報知手段173は、コンテンツを一時使用する旨の一時使用アイコン513、当該コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバ装置へのリンクを設定するためのブックマークアイコン514、当該コンテンツを購入する旨の購入アイコン515、及び一覧表示画面500に戻る旨の戻りアイコン516等を表示させる。
この後、端末装置100は、ユーザーによる操作手段130の操作により、一時使用アイコン513が選択されたか否かを判定する(S122)。このS122において、「Yes」と判定された場合、すなわち、一時使用アイコン513が選択されたと判定された場合、一部コンテンツ要求手段175は、当該コンテンツの一部を要求するコンテンツ要求を生成し、端末IDとともに生成したコンテンツ要求を車内サーバ装置20に送信する(S123)。
車内サーバ装置20は、コンテンツ要求取得手段246により端末装置100からコンテンツ要求を受信すると(S221)、コンテンツ提供手段247により提供情報の情報内容に記録されたコンテンツの一部を、コンテンツ要求を送信した端末装置100に送信させる(S222)。
また、車内サーバ装置20は、S222の後、サーバ記憶部23に記録された提供情報から、当該コンテンツを提供情報として提供した端末装置100を特定する端末ID(提供元端末ID)を読み込む。そして、車内サーバ装置20は、コンテンツの一部を要求した端末装置100を特定する端末IDと、当該コンテンツに対する提供元端末IDとを、ネットワーク3を介してコンテンツ提供サーバ装置4に送信する(S223)。
一方、端末装置100の情報報知手段173は、S222により送信されたコンテンツの一部を受信すると(S124)、受信したコンテンツの一部を再生する(S125)。図10は、コンテンツの一部として、電子書籍の一部が再生された際の画面例である。
情報報知手段173は、コンテンツの一部として、電子書籍の一部が送信された場合、図10に示すように、ディスプレイ110上に、電子書籍の所定の1ページを表示したコンテンツ一時使用画面520を表示させる。なお、ここでは、電子書籍のコンテンツの一例として、文章がディスプレイ110上に表示される例を示すが、例えば映画コンテンツ等の動画ファイルを対象とする場合、動画の一部をディスプレイ110上に再生させ、スピーカ装置120からその音声を再生させてもよい。また、ゲーム等のアプリケーションのコンテンツでは、アプリケーションの使用画面(静止画、又は動画)の一例をディスプレイ110上にさせてもよく、アプリケーションの一部の機能、又は使用期限付きでアプリケーションの全ての機能(いわゆる体験版)を提供してもよい。また、音楽ファイル等の音声コンテンツでは、車内サーバ装置20から端末装置100に音声コンテンツを端末記憶部140に保存ができない状態で送信してスピーカ装置120から再生させてもよい。
そして、S122において「No」と判定された場合、又はS125が実施された後、端末装置100において、ユーザーによる操作手段130の操作により、例えば図9に示す購入アイコン515が選択されたか否かを判定する(S126)。S126において、「No」と判定された場合は、特に処理を実施せず待機する。すなわち、ユーザーによる操作手段130の操作を受付可能な状態で、コンテンツの紹介画面510を表示し続ける。
また、S126において、「Yes」と判定された場合、コンテンツ購入手段176は、外部通信部150からネットワーク3を介してコンテンツ提供サーバ装置4にアクセスし、当該コンテンツの購入要求を送信する(S127)。
一方、コンテンツ提供サーバ装置4は、S223により車内サーバ装置20から送信される端末IDを受信すると(S41)、その端末IDを図示略の記憶部に記憶する。
さらに、コンテンツ提供サーバ装置4は、S127により端末装置100から送信されるコンテンツ購入要求を受信すると(S42)、当該コンテンツの購入手続き処理を実施する。すなわち、コンテンツ提供サーバ装置4は、コンテンツ購入要求を送信した端末装置100に対して課金し、コンテンツ購入要求を送信した端末装置100から送金があったと判定すると、当該コンテンツを対応する端末装置100に送信する(S43)。これにより、端末装置100は、コンテンツを取得する(S128)。
一方、コンテンツ提供サーバ装置4は、コンテンツを購入した端末装置100の端末IDと、S223により送信された端末IDとを比較判定し(S44)、一致すると判定された場合、提供元端末IDに対応した端末装置100に紹介報酬を支払う。
これにより、コンテンツを提供情報として車内サーバ装置20に送信した端末装置100は、紹介報酬を取得する(S129)。
[特定プロフィールのポップアップ表示]
また、本実施形態では、上述したように、S114により端末装置100から提供情報が送信される毎に、S215及びS216の処理が実施され、統計手段243による一覧情報の生成、生成した一覧情報の発信が実施される。この時、端末装置100では、提供情報として特定のプロフィール(特定プロフィール)が含まれる場合に、情報報知手段173は、当該プロフィールをディスプレイ110上にポップアップ表示させる。このような特定プロフィールとしては、例えば「妊娠中」、「通院中」、「療養中」などといった身体情報が挙げられる。このような身体情報が報知されることで、例えば列車内通信システム1を利用するユーザーに、身体が不自由なユーザーに座席を譲らせる等のアクションを起こさせることも可能となり、ユーザー間の気配りを促進させることができ、利便性を向上させることができる。
なお、端末装置100は、ユーザーの操作手段130の操作に基づいて、ポップアップ表示させる特定プロフィールを追加するポップアップ項目追加手段を備える構成としてもよい。この場合、ユーザーが求める提供情報が車内サーバ装置20に提供された際に、ポップアップ表示により報知することができる。例えば、特定プロフィールとして趣味等を登録しておくことで、同じ趣味を有する他人が乗車した際にポップアップ表示することもできる。
上記のようなポップアップ表示の具体的な処理方法として、情報報知手段173は、まず、S216により受信した提供情報として、特定プロフィールが含まれるか否かを判定する。そして、情報報知手段173は、特定プロフィールが含まれていると判定すると、図10に示すように、ポップアップ表示部521を表示させ、ポップアップ表示部521内に特定プロフィールの内容を表示させる。
なお、ここでは、図10に示すようなコンテンツ一時使用画面内にポップアップ表示部521を表示する例を示したが、図7に示すような一覧表示画面や、図9に示すようなコンテンツの紹介画面がディスプレイ110に表示されている場合でも同様に、ポップアップ表示部521を表示させる。
[メッセージ送信処理]
次に、他の端末装置100のユーザーに対して、メッセージを送信する処理について説明する。
本実施形態では、図7に示すような一覧情報のうち、プロフィールを示す提供情報のアイコンI4や、メッセージを表示する旨のアイコンI5が選択されると、当該プロフィールに対してメッセージを送信することが可能となる。また、ユーザーの操作手段130の操作により、図10に示すようなポップアップ表示部521が選択された場合でも、当該プロフィールに対してメッセージを送信することが可能となる。また、コンテンツに対して、評価メッセージ等を送信可能な構成としてもよく、この場合、図9に示すような紹介画面510において、メッセージを送信するためのメッセージ入力欄やメッセージ送信アイコンを設ければよい。
図11は、メッセージ送信処理のフローチャートである。
プロフィールを示す提供情報のアイコンI4や、他の端末装置100から送信されたメッセージを示すアイコンI5が選択されたり、ポップアップ表示部521が選択されたりすると、情報報知手段173は、図12に示すようなメッセージ送信画面530を表示させる(S131)。
図12は、メッセージ送信画面530の一例である。
具体的には、情報報知手段173は、図12に示すように、メッセージ表示部531、メッセージ入力欄532、送信アイコン533、及び戻りアイコン534を有するメッセージ送信画面530をディスプレイ110に表示させる。
メッセージ表示部531は、車内サーバ装置20に送信したメッセージを表示する表示欄である。なお、メッセージ表示部531には、過去に受信したメッセージが表示されてもよい。
メッセージ入力欄532は、メッセージを入力する入力欄である。
送信アイコン533は、メッセージ入力欄532に入力されたメッセージを車内サーバ装置20に送信する旨を示すアイコンである。
戻りアイコン534は、戻りアイコン516と同様、一覧表示画面500に戻る旨のアイコンである。
図12に示すようなメッセージ送信画面530において、ユーザーによる操作手段130の入力操作により、メッセージ入力欄532にメッセージが入力され、送信アイコン533が選択されると、メッセージ送信手段174は、入力されたメッセージを車内サーバ装置20に送信する(S132)。
そして、車内サーバ装置20は、メッセージを受信すると(S231)、メッセージを送信した端末装置100に対してレスポンスを返す。これにより、メッセージ表示部531に送信したメッセージが表示され、ユーザーは、メッセージの受付けが完了した旨を確認することができる。
この後、車内サーバ装置20は、車内アクセス装置10から、受け付けたメッセージを発信する(S232)。すなわち、メッセージを送信した端末装置100と同一車両内の端末装置100に対して、当該メッセージが発信される。
そして、車両内の端末装置100は、メッセージを受信すると(S133)、情報報知手段173によりそのメッセージを表示させる(S134))。
図13は、メッセージが受信された際の画面例を示す図である。
情報報知手段173は、S133によりメッセージを受信すると、図13に示すように、ポップアップ表示部521を表示させ、その中にメッセージを表示させる。これにより、ディスプレイ110に、一覧表示画面500や紹介画面510、コンテンツ一時使用画面520やメッセージ送信画面530が表示されている端末装置100に対しても適切にメッセージを表示させることが可能となる。
また、上述のように、メッセージ送信画面530のメッセージ表示部531に、過去のメッセージを表示させてもよく、この場合、メッセージ送信画面530を簡易掲示板等として用いることもできる。
なお、ここでは、ポップアップ表示部521により受信したメッセージをポップアップ表示させる例を示したが、ポップアップ表示させるメッセージをユーザーの操作手段130の操作に基づいて適宜設定する構成としてもよい。この場合、例えば、ユーザーが指定した提供情報に関するメッセージのみをポップアップ表示させることも可能となる。
[通信の切断]
次に、端末装置100と車内アクセス装置10との通信セッションが切断された際の処理について説明する。
図14は、通信切断時の処理を示すフローチャートである。
端末装置100を携帯するユーザーが車両から降車した場合、又は、他の車両に移動した場合、又は、操作手段130により車内サーバ装置20との通信を切断する操作が行われた場合、端末装置100と車内アクセス装置10との通信が切断される(S141,S241)。
このような場合、情報報知手段173は、車内サーバ装置20との通信が切断されたことをディスプレイ110上に表示させたり、スピーカ装置120から音声で再生させたりして、通信切断の旨を報知する(S142)。
一方、車内サーバ装置20は、端末装置100との通信が切断されると、切断された端末装置100の端末IDを特定する(S242)。
すなわち、上述したように、本実施形態では、端末特定手段241により一定間隔で、車内アクセス装置10から接続信号が発信されており、通信監視手段249は、この接続信号に対する応答信号が得られるか否かを判定する。そして、通信監視手段249は、端末エリア特定情報に記録された端末IDのうち、応答信号が得られない端末IDがある場合、当該端末IDに対応した端末装置100を、通信が切断された端末装置100として特定する。
なお、通信監視手段249は、接続信号に対する応答信号が得られない回数が連続して所定回数(例えば5回)となった場合に、切断されたと判定してもよい。この場合、一時的な通信障害等により、通信が切断された場合であっても、通信が回復することで、通信監視手段249は、切断とは判断しない。
また、S141及びS241において、ユーザーの操作手段130の操作により、車内サーバ装置20との通信を切断する旨の操作が実施され、車内サーバ装置20に通信切断要求が送信された場合、通信監視手段249は、通信切断要求に応じて通信切断を許可する旨のレスポンスを端末装置100に送信し、端末装置100との通信を切断する。この場合、通信監視手段249は、S242において、その通信切断要求を送信した端末IDを特定することで、通信が切断された端末装置100を特定することができる。
この後、情報削除手段250は、サーバ記憶部23に記憶された提供情報のうち、S242において特定された端末装置100の端末IDが関連付けられた提供情報を検索し、検索された提供情報、及び端末エリア特定情報をサーバ記憶部23から削除する(S243)。したがって、例えばユーザーが車両から降車した後は、提供したコンテンツも、プロフィール等の個人情報も、サーバ記憶部23から削除されることになる。
[駅内での動作]
次に、端末装置100と駅サーバ装置30との駅内アクセス装置11を介した接続、及び接続後の通信処理について説明する。図15は、端末装置100と駅サーバ装置30との接続処理を示すフローチャートである。
駅内アクセス装置11を介して、端末装置100と駅サーバ装置30とを通信可能に接続するためには、まず、端末装置100において、情報通信装置との接続を実行するアプリケーションを起動させる。このアプリケーションは、端末装置100を携帯したユーザーが駅内に入る前に起動されていてもよく、駅内で起動されてもよい。
そして、端末装置100は、アプリケーションが起動されている状態において、近距離通信部160を常時駆動させ、外部からの通信信号を近距離通信部160において受信可能な状態に設定する。
また、駅サーバ装置30は、駅内アクセス装置11から例えば一定間隔で接続信号を駅内に発信する(S351)。なお、駅内においても、複数のエリアに分割され、各エリアにおいて、異なるエリア識別情報を含む接続信号を発信してもよい。例えば、上り列車の駅ホームと、下り列車の駅ホームとにおいて、異なるエリア識別情報を含む接続信号を発信してもよい。
端末装置100は、情報通信装置との接続を実行するアプリケーションが起動されていると、S351により発信された接続信号を近距離通信部160により受信する(S151)。これにより、端末装置100は、駅内アクセス装置11から発信される情報の受信を許可する通信可能状態となる。
この後、駅サーバ装置30の車両情報取得手段341は、ネットワーク3を介して車内サーバ装置20から送信される統計情報を取得する(S352)。この統計情報は、S215において、統計手段243により生成され、統計情報送信手段248により、駅サーバ装置30に送信される情報である。
そして、施設内情報発信手段342は、S352で取得した統計情報を、駅内アクセス装置11から、駅内の端末装置100に発信する(S353)。
端末装置100の情報報知手段173は、S353により発信された統計情報を受信すると(S152)、その統計情報をディスプレイ110やスピーカ装置120を用いて報知する(S153)。
ここで、上述したように、統計情報は列車2の車両毎に生成され、所定の条件で提供情報を統計した情報となる。したがって、駅内の端末装置100では、統計情報を報知することで、例えば、次に駅に来る列車のどの車両において、どのような提供情報が提供されているかを報知することができる。また、上記のように、各ホームの駅内アクセス装置11において、エリア毎に異なる情報を発信する場合では、それぞれのホームに対応した列車から送信された統計情報を報知することができる。
なお、情報報知手段173による統計情報の表示としては、例えば、コンテンツの情報種別を、当該コンテンツを提供情報として提供した端末装置100との数に基づいて、円グラフや棒グラフ等により表示する。これにより、端末装置100のディスプレイ110を確認したユーザーは、視覚的にどの車両において、どのようなコンテンツが提供されているかを容易に判断できる。また、ユーザーによる操作手段130の操作により、統計情報を表示する表示方法や、統計の基準とする項目を変更可能な構成としてもよい。
[実施形態の作用効果]
本実施形態における情報通信装置は、上述したように、列車2の車両内に設けられた車内アクセス装置10と、車内アクセス装置10と通信可能な車内サーバ装置20とを備えている。そして、車内サーバ装置20の提供情報取得手段242は、端末装置100においてユーザーにより送信が許可された提供情報を、端末装置100から車内アクセス装置10を介して取得し、取得した提供情報を取得提供情報としてサーバ記憶部23に記憶する。そして、情報発信手段244は、統計手段243により生成された一覧情報や、サーバ記憶部23に記憶された取得提供情報を、車内アクセス装置10から列車2内の端末装置100に発信させる。また、情報削除手段250は、通信監視手段249により通信が切断されたと判定されると、通信が切断された端末装置100から提供された提供情報をサーバ記憶部23から削除する。そして、本実施形態の列車内通信システム1は、上述したような情報通信装置と、端末装置100とにより構成される。
このような列車内通信システム1では、列車2内の限られた空間、乗車駅から降車駅までの限られた時間内で、車内サーバ装置20と通信する端末装置100を有するユーザー同士が提供情報の一部を共有することができ、情報交換を行うことができる。また、例えばインターネット等により情報を検索する場合では、ユーザー自身が入力したキーワードに基づいた検索となり、自ずとユーザー自身の視野での情報を取得することとなる。これに対して、本実施形態のように、他のユーザーの提供情報が提供されることで、ユーザーが新たな視野で新たな情報を取得することができる。また、列車2に乗車する乗客層に応じて、提供される提供情報も異なる。例えば通勤時間時、休日、学生の下校時、旅行シーズン等、列車2に乗車する時間や時期によって、車内アクセス装置10から発信される提供情報が異なり、これにより時間や時期に応じて、様々な提供情報を得る事ができる。したがって、このようなサービス提供により、情報通信装置が導入された列車2の利用者の増大を図ることができ、公共交通機関の活性化を図ることができる。
また、本実施形態では、端末装置100を有するユーザーが列車2から降車すると、情報削除手段250により、当該端末装置100から提供された提供情報がサーバ記憶部23から削除されるので、サーバ記憶部23に個人情報等を含む情報が残らず、情報漏洩等の問題も防止できる。その上、ユーザーが送信を許可した情報のみを提供情報として提供するので、意図しない情報が送信されることを防止できる。
さらに、端末装置100を携帯した各ユーザーの乗降により、常に新しい提供情報が提供されることになり、同じ車両に乗り合わせたユーザー間の情報交換を促進できる。
本実施形態では、列車2の各車両A,B,Cにそれぞれ、車内アクセス装置10が設けられ、これらの車内アクセス装置10は、各車両において異なる車両IDで端末装置100と通信する。また、車内サーバ装置20は、端末特定手段241により、端末装置100が通信する車内アクセス装置10(車両ID)を特定し、情報発信手段244は、提供情報が提供された車両に、当該提供情報を発信する。すなわち、同じ車両内にいるユーザー間でのみ提供情報が共有される。
これにより、より限られた空間内での情報共有が可能となる。例えば、身体情報等のプロフィールをポップアップ表示部521により表示させて車両内のユーザーに報知する場合等では、他の車両内のユーザーに対して報知しても顕著な効果は得られない。これに対して、車両毎の提供情報を発信する本実施形態では、身体情報を提供情報とするユーザーが乗車した際に、他のユーザーからの気配りや座席の譲渡等を受ける可能性がより高まり、より快適な乗車を支援することができる。
また、車両を移動することで、車両毎に異なる提供情報を受信することができる。したがって、例えば通勤時間等において、普段乗車する車両とは別の車両に乗車することで、ユーザーは、新たな発見を見出して視野を広げることもできる。これにより、情報通信装置が導入された列車2の利用者の更なる増大を図ることができ、公共交通機関の活性化を図ることができる。
さらに、都市部の列車等では、多くの車両が連結された列車が運行されるが、この場合、車両全体での提供情報が多すぎて、ユーザーが閲覧しきれない場合も考えられる。これに対して、車両毎等、所定のエリア毎で情報を共有する空間を区切ることで、適度な空間内での情報共有を図ることができる。
また、端末特定手段241は、車内アクセス装置10との通信が可能となった端末装置100の端末IDと、車内アクセス装置10の車両IDを関連付けた端末エリア特定情報を生成し、情報発信手段244は、この端末エリア特定情報に基づいて、所定の車両IDの車内アクセス装置10から端末装置100に対して提供情報や一覧情報を発信する。また、通信監視手段249は、端末エリア特定情報に基づいて、端末装置100と車内アクセス装置10との接続状態を監視する。
このような端末エリア特定情報に基づいて、情報発信を実施することで、コンテンツの一部を配信する場合等において、特定の端末装置100を容易に特定することができる。また、通信情報の監視も容易となり、端末装置100との通信が切れた際に、即座に切断された端末装置100を特定することができる。
本実施形態では、列車内通信システム1を構成する情報通信装置は、駅内に設けられた駅内アクセス装置11と、駅内アクセス装置11から情報を発信する駅サーバ装置30とを備えている。
これにより、列車2で得られた提供情報を駅内のユーザーに対しても送信することができる。したがって、駅内のユーザーは、例えば列車2内で、次に乗車する列車2内で、興味があるコンテンツやプロフィール等の提供情報があるか否かを乗車前に確認することができる。
ここで、本実施形態では、車内サーバ装置20の統計手段243は、取得した提供情報に基づいて統計情報を生成し、統計情報送信手段248は、生成した統計情報を駅サーバ装置30に送信する。そして、駅サーバ装置30の車両情報取得手段341は、統計情報送信手段248により送信された統計情報を取得し、施設内情報発信手段342は、取得した統計情報を駅内アクセス装置11から発信する。この際、本実施形態では、各車両A,B,Cにおける統計情報が生成され、駅サーバ装置30に送信される。したがって、駅内のユーザーは、どの車両において、どのような提供情報が多く集められているかを容易に確認することができる。この場合、ユーザーは、列車2への乗車前に、興味がある提供情報が多い車両の停車位置に移動することもでき、よりユーザーの利便性を高めることができる。
本実施形態では、端末装置100は、提供情報として他のユーザーのプロフィールが送信された場合に、当該プロフィールに対してメッセージを送信するメッセージ送信手段174を備える。そして、車内サーバ装置20のメッセージ送受信手段245は、端末装置100からメッセージが送信されると、メッセージが受信された車内アクセス装置10から当該メッセージを発信する。これにより、同一車両内において、情報通信装置に接続された端末装置100間でメッセージの送受信を行うことができる。
また、本実施形態では、車内アクセス装置10から発信される提供情報として、身体情報等の特定プロフィールを受信した際に、情報報知手段173は、ポップアップ表示部521を表示させ、このポップアップ表示部521内に内容を表示させる。これにより、特定プロフィールを有するユーザーが乗車した際に、迅速に車両内の他のユーザーに知らせることができる。したがって、例えば、妊娠中や通院中、持病を持ったユーザーは、他のユーザーから座席を譲ってもらえる可能性が高くなり、また、車内において、ユーザー間でのメッセージ交換により、身体が不自由なユーザーに対する気配り等を行うこともできる。これにより、ユーザーの快適な乗車を支援でき、よりユーザーの利便性を高めることができる。
また、メッセージ表示部531に過去に送信されたメッセージを表示させてもよく、この場合、例えば同じ趣味や同じイベント等に参加するユーザー同士により、簡易的な掲示板として利用することもできる。
さらに、例えば列車2を運行する鉄道会社がイベントを開催してもよく、この場合、列車内通信システム1を利用したユーザー間で、当該イベントの情報を交換したりもできる。また、このような鉄道会社が開催するイベントとしては、例えばスタンプラリー等のように、列車内通信システム1を利用したユーザーに対して特典を付与してもよく、例えば、ゲーム主催会社と鉄道会社とが提携したゲームに参加することで、ゲーム内アイテムをユーザーに付与することもできる。このようなイベントの開催により、公共交通機関の集客効果を向上させることができる。
本実施形態では、端末装置100は、提供情報として他のユーザーが所持するコンテンツが送信された場合に、当該コンテンツの一部の使用を求めるコンテンツ要求を生成して送信する一部コンテンツ要求手段175を備える。そして、車内サーバ装置20は、コンテンツ要求取得手段246により端末装置100からコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ提供手段247により当該コンテンツの一部を、コンテンツ要求を送信した端末装置100に送信する。
これにより、ユーザーは、興味のあるコンテンツの内容の一部を使用することができ、コンテンツの購買意欲を高めることができる。すなわち、コンテンツの一部を端末装置100に送信することで、当該コンテンツを他のユーザーに対して宣伝することができる。
また、本実施形態における端末装置100は、車内アクセス装置10と通信可能な近距離通信部160と、提供情報を含む各種情報を記憶する端末記憶部140と、ユーザーの入力操作を受け付ける操作手段130と、を備える。そして、端末装置100の情報特定手段171は、ユーザーによる操作手段130の操作により選択された情報を、車内サーバ装置20に送信する提供情報として特定し、提供情報送信手段172は、特定された提供情報を車内サーバ装置20に送信する。また、情報報知手段173は、車内サーバ装置20から送信された提供情報をディスプレイ110やスピーカ装置120から報知する。
これにより、列車2内の限られた空間、乗車駅から降車駅までの限られた時間内で、車内アクセス装置10を介して、端末装置100を有するユーザー同士により、情報の交換を行うことができる。
また、端末装置100は、近距離通信部160により駅内の駅内アクセス装置11から発信された統計情報を受信し、情報報知手段173により受信した統計情報をディスプレイ110やスピーカ装置120により報知する。これにより、ユーザーは、駅に到着する列車2の各車両における提供情報を、列車2に乗車する前に知ることができ、ユーザーが求める提供情報を有する車両の停車位置に移動することができる。これにより、より快適な乗車を促進でき、公共交通機関の活性化を図ることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
第一実施形態では、統計手段243により生成された統計情報は、駅サーバ装置30に送信され、駅内のユーザーに対して発信される例を示した。これに対して、本実施形態では、統計手段243により生成された統計情報を更に活用し、列車2内の車内ディスプレイ(表示手段)に表示させる広告を設定する。
図16は、第二実施形態における列車内通信システム1において、列車2の車内ディスプレイにおける広告表示を説明する図である。なお、図16では、図示は省略するが、車内サーバ装置20は、第一実施形態と同様に、車内通信部21、外部通信部22を備え、CPU24の機能構成として、端末特定手段241、提供情報取得手段242、情報発信手段244、メッセージ送受信手段245、コンテンツ要求取得手段246、コンテンツ提供手段247、統計情報送信手段248、通信監視手段249、及び情報削除手段250を備える。
この第二実施形態の列車内通信システム1では、列車2は、各車両(図16では、車両A,Bのみ表示)内に少なくとも1つ以上の車内ディスプレイ25(本発明の表示手段)を備える。また、CPU24は、上述した第一実施形態の機能構成に加え、更に、図16に示すように、広告設定手段251を備えている。さらに、第二実施形態のサーバ記憶部23は、車内ディスプレイ25に表示するための広告情報が記憶された広告記憶領域231を備える。
この広告情報は、表3に示すように、広告IDと、広告映像と、表示条件とを備える。
Figure 2013255186
表3において、広告IDは、広告情報を識別するための情報である。
広告映像は、車内ディスプレイ25に表示される映像情報、又は映像情報が格納されるアドレスである。すなわち、広告映像としては、予めサーバ記憶部23に記憶されている映像を用いてもよく、例えばネットワーク3や、その他の無線信号等により取得される、他の広告配信サーバ装置に記憶された広告映像であってもよい。
表示条件は、広告を表示させる条件であり、広告がどのようなユーザーに向けて制作されたものであるかを示す。例えば、表3に示すように、広告対象の性別や、年齢、広告のジャンル等が記録される。
本実施形態では、上記第一実施形態におけるS215の処理において、以下の処理を実施する。
つまり、統計手段243は、S215の処理により、各車両の統計情報を生成する。ここで、本実施形態の統計手段243は、本発明の条件抽出手段としても機能し、統計手段243により生成された統計情報は、本発明の広告映像の表示条件となる。
広告設定手段251は、S215により生成された統計情報、すなわち広告映像の表示条件に基づいて、車両内の乗客層を判定する。例えば、広告設定手段251は、統計情報に基づいて、女性及び男性の比率、年齢層の分布や、最も多く提供されたコンテンツの情報種別等を判定する。そして、これらの判定結果から、広告設定手段251は、車両内における乗客層の傾向を判定する。
この後、広告設定手段251は、判定した乗客層の傾向と一致する表示条件の広告情報を検索し、検索により得られた広告情報を車内ディスプレイ25に表示させる。
例えば、図16に示すように、女性乗客が多いと判定された車両Aに対して、女性向けの広告映像を車両Aの車内ディスプレイ25に表示させ、男性乗客が多いと判定された車両Bに対して、男性向けの広告映像を車両Bの車内ディスプレイ25に表示させる。
本実施形態では、上記のように、広告設定手段251は、統計手段243により生成された統計情報に基づいて、各車両に対する乗客層の傾向を判定し、乗客層の傾向に合致した広告を車内ディスプレイ25に表示するので、車両内のより多くの乗客にとって、より興味がある広告を表示することができ、広告効果を高めることができる。
なお、本実施形態では、広告設定手段251により、車両内の車内ディスプレイ25に対して表示させる広告を設定する例を示したが、更に、駅内に電子広告を設け、駅サーバ装置30に、この電子広告の表示を統計情報に基づいて制御するための広告設定手段を設ける構成としてもよい。
すなわち、上記第一実施形態に示すように、統計手段243により生成された統計情報は、ネットワーク3を介して駅サーバ装置30に送信され、駅内アクセス装置11から駅内の端末装置100に配信される。これにより、駅内のユーザーは、最も興味がある提供情報が多く提供された車両の停止位置に移動することが予想される。したがって、各車両の停止位置の近傍に電子広告を設け、その電子広告に表示される広告を統計情報に基づいて設定することで、駅内の電子広告の広告効果をより高めることができる。
また、端末装置100により提供される提供情報として、鉄道会社が乗客に提供する定期券の情報を取得してもよく、降車するユーザーが多い駅の電子広告に対して、当該ユーザーの乗客層の傾向に応じた広告を表示させてもよい。
また、本実施形態では、車両毎の統計情報に基づいて、各車両の車内ディスプレイ25に表示させる広告をそれぞれ個別に設定する例を示したが、これに限定されない。例えば、列車2の全体の統計情報に基づいて、列車2内の全ての車内ディスプレイ25に対して同じ広告を表示させてもよい。
この場合、統計手段243は、エリア毎の統計情報に加え、各車両から取得した提供情報に基づいて、列車2の全体の統計情報を生成する。そして、広告設定手段251は、この列車2の全体の統計情報に基づいて、列車2内の全ての車内ディスプレイ25に表示させる広告を設定する。
[他の実施形態]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
例えば、上述した各実施形態では、交通機関の移動体として、列車を例示したが、これに限定されない。移動体としては、複数の乗客を乗車して移動するものであれば、いかなるものであってもよく、例えばバス、フェリー等の船舶、旅客機等の航空機等であってもよい。また、バスとしては、市バス等の公共交通機関に限らず、例えば観光バスやスクールバス等の交通機関に対して本発明の情報通信装置を適用してもよい。また、観光バス等、旅行会社が主催するツアーに用いられる交通機関に本発明の情報通信装置を適用する場合、例えば、ツアー客同士での情報交換や、旅行先で旅行者同士の交友を深めるために用いることもできる。
車内アクセス装置10の通信可能なエリアとして、1つの車両内としたが、1つの車両内を含む所定範囲内であればよく、例えば車両外の所定範囲まで、車内アクセス装置10の通信可能範囲が及ぶ構成であってもよい。
また、移動体内のエリアとして、列車の各車両を例示したが、これに限定されない。例えば、1つの車両内を、例えば先頭エリア、中央エリア、後尾エリア等、複数のエリアに区切ってもよい。
上記実施形態では、端末装置100の端末記憶部140に各種提供情報としてプロフィールが記録される構成としたが、これに限定されない。例えば、列車内通信システム1は、列車2内に乗客が乗車する際に、乗客が保有するICカードのデータを読み取り、乗客の身体情報をプロフィールとして取得してもよい。例えば、妊婦であることを示すマタニティカード等に、妊娠中である旨のプロフィール(身体情報)が記録されたICカードを埋め込まれている場合、当該マタニティカードを有するユーザーが列車2に乗車すると、列車2内のセンサーがICカードからプロフィールを読み取る構成としてもよい。この場合、マタニティカードを有するユーザーが情報通信装置に対して通信するための端末装置100を所持していない場合でも、車両内の他の端末装置100を所持するユーザーに対して、妊婦が乗車した旨を報知することができる。これにより、マタニティカードを有するユーザーが、他のユーザーから座席を譲られたり、気配りを受けたりする可能性が高まり、ユーザーの快適な乗車を支援することができる。
更に、端末装置100の端末記憶部140に、鉄道会社が乗客に提供する定期券の情報を記憶してもよい。この場合、統計手段243は、定期券の情報から、降車するユーザーが多い駅、乗車するユーザーが多い駅等の統計情報を生成することができる。したがって、このような情報を駅内アクセス装置11から駅内の端末装置100に発信して、駅内のユーザーの移動を促すことで、車両内の混雑の緩和を図ることができる。
また、この際、各車両の乗車率の情報を同時に発信してもよい。この場合、乗車率と、定期券に基づいた情報との双方により、より適切に、車両内の混雑の緩和を図ることができる。
上記実施形態では、端末装置100からメッセージを送信した際に、車内サーバ装置20のメッセージ送受信手段245は、同じ車両内の他の端末装置100の全てにメッセージが発信される構成としたが、これに限定されない。例えば、提供情報を提供した端末装置に対して、又は、メッセージを送信した端末装置100に対して、メッセージを送信可能な構成としてもよい。
この場合、例えば、情報報知手段173は、メッセージ送信画面530において、メッセージを同一車両内の全ての端末装置100に送信する旨のアイコン、メッセージを提供情報の送信元、又はメッセージ送信元等の特定の端末装置100に送信する旨のアイコンを更に表示させる。そして、ユーザーによる操作手段130の操作により、特定の端末装置100に送信する旨のアイコンが選択された状態で、メッセージが送信されると、メッセージ送信手段174は、メッセージと共に、特定の端末装置100に送信する旨のフラグ情報を車内サーバ装置20に送信する。車内サーバ装置20は、フラグ情報があると判定すると、メッセージの送信元や、提供情報の提供元の特定の端末装置100に対してメッセージを送信する。
このような構成とすることで、例えば、車両内において、ユーザー間の交友を更に深めたい場合等において、より有効に列車内通信システム1を活用することができ、ユーザーの利便性をより向上させることができる。
また、上記実施形態において、端末特定手段241、提供情報取得手段242、統計手段243、情報発信手段244、メッセージ送受信手段245、コンテンツ要求取得手段246、コンテンツ提供手段247、統計情報送信手段248、通信監視手段249、情報削除手段250、及び広告設定手段251は、ソフトウェアであり、CPU24がサーバ記憶部23に記憶されたプログラムを実行することにより各機能が実現する構成としたが、これに限定されず、例えば、IC等の集積回路を組み合わせたハードウェアとして構成されていてもよい。駅サーバ装置30における車両情報取得手段341,施設内情報発信手段342、端末装置100における情報特定手段171,提供情報送信手段172,情報報知手段173,メッセージ送信手段174,一部コンテンツ要求手段175,コンテンツ購入手段176においても同様であり、IC等の集積回路を組み合わせたハードウェアとして構成されていてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
1…列車内通信システム(情報通信装置)、2…列車(移動体)、3…ネットワーク、10…車内アクセス装置(移動体内通信装置)、11…駅内アクセス装置(施設内通信装置)、20…車内サーバ装置(サーバ装置)、21…車内通信部、22…外部通信部、23…サーバ記憶部(サーバ記憶手段)、24…CPU、25…車内ディスプレイ(表示手段)、30…駅内サーバ装置(サーバ装置)、31…施設内通信部、32…外部通信部、33…駅側記憶部、34…CPU、100…端末装置、110…ディスプレイ(報知手段)、120…スピーカ装置(報知手段)、130…操作手段、140…端末記憶部(端末記憶手段)、160…近距離通信部(端末通信手段)、170…CPU、171…情報特定手段、172…提供情報送信手段、173…情報報知手段、174…メッセージ送信手段、175…一部コンテンツ要求手段、241…端末特定手段、242…提供情報取得手段、243…統計手段(エリア統計手段、条件抽出手段)、244…情報発信手段、245…メッセージ送受信手段、246…コンテンツ要求取得手段、247…コンテンツ提供手段、248…統計情報送信手段、249…通信監視手段、250…情報削除手段、341…車両情報取得手段、342…施設内情報発信手段、A,B,C…車両(エリア)。

Claims (13)

  1. 交通機関の移動体内の端末装置と通信する移動体内通信装置と、移動体内通信装置と通信可能なサーバ装置とを備えた情報通信装置であって、
    前記サーバ装置は、
    前記端末装置から送信された提供情報を、前記移動体内通信装置を介して取得する提供情報取得手段と、
    取得した前記提供情報を記憶するサーバ記憶手段と、
    前記サーバ記憶手段に記憶された前記提供情報を、前記移動体内通信装置から、前記移動体内において当該移動体内通信装置と回線接続された前記端末装置に発信する情報発信手段と、
    前記端末装置と前記移動体内通信装置との回線接続が切断された場合に、回線接続が切断された前記端末装置から提供された前記提供情報を、前記サーバ記憶手段から削除する情報削除手段と、
    を備えたことを特徴とする情報通信装置。
  2. 請求項1に記載の情報通信装置において、
    前記移動体は、複数のエリアに区分され、
    前記移動体内通信装置は、前記移動体内のエリア毎に設けられ、
    前記サーバ装置は、各エリア内に位置する前記端末装置を特定する端末特定手段を備え、
    前記情報発信手段は、前記端末装置が提供した前記提供情報を、前記端末特定手段で当該端末装置と同じエリア内に位置すると特定された前記端末装置に発信する
    ことを特徴とする情報通信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報通信装置において、
    前記交通機関の乗降施設内の端末装置と通信可能な施設内通信装置を備え、
    前記サーバ装置は、前記施設内通信装置を介して、前記乗降施設内の前記端末装置に、前記移動体毎の前記提供情報を発信する施設内発信手段を備えた
    ことを特徴とする情報通信装置。
  4. 請求項3に記載の情報通信装置において、
    前記移動体は、複数のエリアに区分され、
    前記移動体内通信装置は、前記移動体内のエリア毎に複数設けられ、
    前記サーバ装置は、
    各エリア内に位置する前記端末装置を特定する端末特定手段と、
    前記エリア毎に、前記提供情報を所定の条件で統計した統計情報を生成するエリア統計手段と、を備え、
    前記施設内発信手段は、前記エリア毎の前記統計情報を前記乗降施設内の前記端末装置に発信する
    ことを特徴とする情報通信装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報通信装置において、
    前記移動体は、広告映像を表示する表示手段を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記広告映像と、当該広告映像の表示条件とを関連付けた広告情報を記憶する広告記憶手段と、
    前記提供情報を所定の条件で統計して前記広告映像の表示条件を抽出する条件抽出手段と、
    前記条件抽出手段により抽出された前記表示条件に基づいて、前記広告情報を選択し、前記表示手段に表示させる広告表示手段と、
    を備えたことを特徴とする情報通信装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報通信装置において、
    前記提供情報は、前記端末装置のユーザーのプロフィールを含み、
    前記サーバ装置は、
    前記端末装置から送信された前記プロフィールに対するメッセージを受信するメッセージ受信手段を備え、
    前記情報発信手段は、前記メッセージを受信すると、前記移動体内の前記端末装置に前記メッセージを発信する
    ことを特徴とする情報通信装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報通信装置において、
    前記提供情報は、コンテンツを含み、
    前記情報発信手段は、取得した前記コンテンツから抽出された当該コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を、前記移動体内の前記端末装置に発信し、
    前記サーバ装置は、
    前記端末装置から、前記コンテンツ識別情報に対応した前記コンテンツを使用する旨のコンテンツ要求を取得するコンテンツ要求取得手段と、
    前記コンテンツ要求に基づいて、前記コンテンツ識別情報に対応する前記コンテンツを、前記コンテンツ要求を送信した前記端末装置に送信するコンテンツ送信手段と、を備えた
    ことを特徴とする情報通信装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の情報通信装置の前記移動体内通信装置と通信可能な端末装置であって、
    前記移動体内通信装置と通信する端末通信手段と、
    前記提供情報を記憶する端末記憶手段と、
    ユーザーの入力操作を受け付ける操作手段と、
    前記ユーザーによる前記操作手段の操作により前記サーバ装置に送信する提供情報を特定する情報特定手段と、
    特定された前記提供情報を前記サーバ装置に送信する提供情報送信手段と、
    前記情報発信手段により発信された前記提供情報を報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  9. 請求項8に記載の端末装置において、
    前記情報通信装置は、前記交通機関の乗降施設内の端末装置と通信可能な施設内通信装置と、前記施設内通信装置を介して、前記乗降施設内の前記端末装置に、前記移動体毎の前記提供情報を発信する施設内発信手段と、を備え、
    前記端末通信手段は、前記施設内通信装置と通信可能であり、
    前記報知手段は、前記施設内通信装置から発信された前記提供情報を報知する
    ことを特徴とする端末装置。
  10. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の情報通信装置と、
    請求項8又は請求項9に記載の端末装置と、を備えた
    ことを特徴とする情報通信システム。
  11. 交通機関の移動体内の端末装置と通信する移動体内通信装置と、移動体内通信装置と通信可能なサーバ装置とを備えた情報通信装置における情報通信方法であって、
    前記サーバ装置は、
    前記端末装置に設けられた端末記憶手段に記憶された提供情報のうち、送信が許可された提供情報を、前記移動体内通信装置を介して前記端末装置から取得する提供情報取得ステップと、
    前記提供情報取得ステップにより取得された前記提供情報をサーバ記憶手段に記憶するサーバ記憶ステップと、
    前記サーバ記憶手段に記憶された前記提供情報を、前記移動体内通信装置から、前記移動体内において当該移動体内通信装置と回線接続された前記端末装置に発信する情報発信ステップと、
    前記端末装置と前記移動体内通信装置との回線接続が切断された場合に、回線接続が切断された前記端末装置から提供された前記提供情報を、前記サーバ記憶手段から削除する情報削除ステップと、
    を備えたことを特徴とする情報通信方法。
  12. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の情報通信装置の前記移動体内通信装置と通信可能な端末装置における端末通信方法であって、
    前記端末装置は、
    前記移動体内通信装置と通信する端末通信手段と、
    前記提供情報を記憶する端末記憶手段と、
    ユーザーの入力操作を受け付ける操作手段と、
    情報を報知する報知手段と、を備え、
    前記ユーザーによる前記操作手段の操作に基づいて、前記サーバ装置に送信する提供情報を特定する情報特定ステップと、
    前記端末通信手段を介して、前記情報特定ステップにより特定された前記提供情報を前記サーバ装置に送信する提供情報送信ステップと、
    前記情報発信手段から発信された前記提供情報を前記端末通信手段で受信して、前記報知手段から報知させる報知ステップと、
    を実施することを特徴とする端末通信方法。
  13. コンピューターを、請求項8または請求項9に記載の端末装置として機能させることを特徴とする端末通信プログラム。
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