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JP2013244914A - シート位置制御装置 - Google Patents

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JP2013244914A
JP2013244914A JP2012121343A JP2012121343A JP2013244914A JP 2013244914 A JP2013244914 A JP 2013244914A JP 2012121343 A JP2012121343 A JP 2012121343A JP 2012121343 A JP2012121343 A JP 2012121343A JP 2013244914 A JP2013244914 A JP 2013244914A
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Shuichi Ui
秀一 宇井
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Toyota Boshoku Corp
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Abstract

【課題】ステアリングホイールを操作する乗員の乗降時に、脚部の動作が容易となる位置に電動シートを短時間に移動させるシート位置制御装置を提供する。
【解決手段】本シート位置制御装置1は、電動シート2の座面の高さを検出する座面高検出手段11と、車両のステアリングホイールの位置を検出するステアリング位置検出手段12と、座面の高さを調節する位置調整手段13と、車両の運転状態を検出する運転検出手段14と、座面高検出手段により検出した座面の高さと、ステアリング位置検出手段により検出したステアリングホイールの位置とから、座面とステアリングホイールの下端部との距離を求め、その距離により乗降時座面高を設定する座面高設定手段15と、運転検出手段により運転停止が検出されたときに、座面高設定手段により設定された乗降時座面高となるように電動シートを移動させる乗降位置制御手段16と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両シートに用いられるシート位置制御装置に関し、詳しくは、ステアリングホイールを操作する乗員の乗降時に、脚部の動作が容易となる位置に電動シートを短時間に移動させるシート位置制御装置に関する。
従来、車両においては、乗員の姿勢が運転等に適するように、モータ等によりシートの位置を前後に動かしたり座面の高さを変えたりする電動シートが用いられている。乗員が運転開始時に操作スイッチを用いて位置を調整する他、乗員により設定されたシート位置を記憶しておき、シートが移動された場合にも、記憶されている位置に復帰させることができる電動シートも知られている。また、このような電動シートにおいて、乗員の乗降時には、脚を動かすための空間を確保して乗降を容易にするために、シートを後方に移動させる手法が知られている。
例えば、特許文献1には、運転ポジションと乗降ポジションとが設定され、乗員の乗降時にはシートを所定の初期位置(乗降ポジション)まで後方移動させ、シートベルト装着時にシートを運転用の位置(運転ポジション)に前方移動させるシート位置制御装置の発明が開示されている。
特開2007−196948号公報
自動車等の車両に備えられる電動シートは、通常、車両の運転中はその乗員の運転に適する運転位置(運転ポジション)に設定される。しかし、運転席においてはステアリングホイール等が設けられており、乗員が乗降するに際してステアリングホイール等が脚を動かす妨げになるという問題があった。
乗員の乗降時の動作が容易となるように、電動シートの位置をその可動範囲の後端等に移動させることも行われている。例えば、前記特許文献1に記載されたシート制御方法では、運転者が乗車する前あるいは降車時に、電動シートを後方の所定位置(乗降ポジション)に移動させることが可能にされている。
しかし、電動シートを主として前後方向に移動させるのでは、乗員の体格によっては、シートを大きく後方移動しないとステアリングホイール等と電動シートとの間に脚を通り抜けさせるために充分な空間が確保されないという問題があった。また、乗降ポジションを一律に定まった位置とする場合には、既に乗員が乗降動作を容易に行うことができる空間が確保されたとしても、決められた位置まで電動シートが移動されるため、移動時間が長くなり、乗員の使い勝手がよくないという問題があった。例えば、乗員が小柄であるときには、通常、運転ポジションは前方に位置し、乗降時にシートを後方まで大きく移動させる必要がない場合が多い。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたもので、ステアリングホイールを操作する乗員の乗降時に、その乗員の乗降が容易となる位置に電動シートを最短で移動させるシート位置制御装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本第1発明は、運転手が車両に乗降する際の電動シートの位置を調節するシート位置制御装置であって、前記電動シートの座面の高さを検出する座面高検出手段と、前記車両のステアリングホイールの位置を検出するステアリング位置検出手段と、前記電動シートを駆動して座面の高さを調節する位置調整手段と、前記車両の運転状態を検出する運転検出手段と、前記座面高検出手段により検出した前記座面の高さと、前記ステアリング位置検出手段により検出した前記ステアリングホイールの位置とから、前記座面と前記ステアリングホイールの下端部との距離を求め、その距離により乗降時座面高を設定する座面高設定手段と、前記運転検出手段により前記車両の運転停止が検出されたときに、前記座面高設定手段により設定された前記乗降時座面高となるように前記電動シートを移動させる乗降位置制御手段と、を備えることを要旨とする。
本第2発明は、前記第1発明において、前記座面高設定手段は、求めた前記距離が所定値未満である場合には、前記距離が前記所定値となる座面の高さを乗降時座面高として設定し、求めた前記距離が所定値以上である場合には、現在の座面の高さを乗降時座面高として設定することを要旨とする。
本第3発明は、前記第1又は第2発明において、前記座面高設定手段は、前記運転検出手段により前記車両の運転停止が検出されたときに前記乗降時座面高を設定することを要旨とする。
本第4発明は、前記第1又は第2発明において、前記座面高設定手段は、前記運転検出手段により前記車両の運転開始が検出された後、前記電動シートの位置が所定時間以上変化しないときに前記乗降時座面高を設定することを要旨とする。
本第5発明は、前記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記運転検出手段により検出する運転状態は、イグニッションスイッチの状態、シートベルトの装着状態、シフトレバーの位置及びドア開閉のうちの1つ以上を含むことを要旨とする。
本発明のシート位置制御装置によれば、電動シートの座面の高さを検出する座面高検出手段と、ステアリングホイールの位置を検出するステアリング位置検出手段と、電動シートを駆動して座面の高さを調整する位置調整手段と、車両の運転状態を検出する運転検出手段と、検出した座面の高さとステアリングホイールの位置とから、座面の表面とステアリングホイールの下端部との距離を求め、その距離により乗降時座面高を設定する座面高設定手段と、車両の運転停止が検出されたときに、前記乗降時座面高となるように前記電動シートを移動させる乗降位置制御手段と、を備えるため、乗員(運転者)が乗降する際に、ステアリングホイール等と座面との距離を必要十分に確保するように、電動シートの座面の高さを変えることができる。これにより、乗員は脚を自由に移動させて容易に乗降することが可能になる。
また、前記座面高設定手段は、求めた前記距離が所定値未満である場合には、前記距離が前記所定値となる座面の高さを乗降時座面高として設定すれば、ステアリングホイール等と座面との距離が不十分なときは、乗降時に所定の距離を確保するように電動シートを移動させることができる。また、前記座面高設定手段は、求めた前記距離が所定値以上である場合には、現在の座面の高さを乗降時座面高として設定すれば、ステアリングホイール等と座面との間に既に充分な空間が確保されているため、乗降時に電動シートの移動を行わないようにすることができる。これらによって、乗降時の電動シートの移動範囲及び移動時間を最小限とすることができ、乗員の使い勝手を向上させることが可能になる。
前記座面高設定手段が、前記運転検出手段により前記車両の運転停止が検出されたときに前記乗降時座面高を設定する場合には、運転停止時における電動シートの位置及びステアリングホイールの位置に基づいて、簡単且つ確実に乗降時の空間を確保することができる。
また、前記座面高設定手段が、前記運転検出手段により前記車両の運転開始が検出された後、前記電動シートの位置が所定時間以上変化しないときに前記乗降時座面高を設定する場合には、通常運転ポジションは乗員の体格によって異なるため、運転開始後の安定した運転ポジションを検出することによって、その乗員の体格に応じて、乗降動作を容易にする座面の高さを設定することができる。
前記運転検出手段により検出する運転状態が、イグニッションスイッチの状態、シートベルトの装着状態、シフトレバーの位置及びドア開閉のうちの1つ以上を含む場合は、車両が運転可能な状態であるか否か、乗員が乗降しようとしているか等を確実に判断することができるため、運転状態のシート位置の検出や乗降位置へのシート移動のタイミングをより適切にすることが可能になる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述によって更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本シート位置制御装置の構成を説明するためのブロック図である。 本シート位置制御装置が設けられている車両用電動シートを示す模式図である。 本シート位置制御装置による車両用電動シートの位置調節を説明するための模式図である。 本シート位置制御装置による車両用電動シートの別の位置調節を説明するための模式図である。 シート位置制御装置における制御例を示すフローチャートである。
以下、図1〜5を参照しながら本発明のシート位置制御装置を詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
(シート位置制御装置の構成)
本実施形態に係るシート位置制御装置は、ステアリングホイールを操作する乗員(運転者)が車両に乗降する際の電動シートの位置(主として座面高さ)を調節する装置である。図1に例示するように、シート位置制御装置1は、電動シート2の座面の高さを検出する座面高検出手段11、ステアリングホイール3の位置を検出するステアリング位置検出手段12、電動シート2を駆動して移動させる位置調整手段13、車両の運転状態を検出する運転検出手段14、乗員の乗降時の座面高を設定する座面高設定手段15、及び乗降時に電動シート2を設定された座面高に制御する乗降位置制御手段16を備えている。
本シート位置制御装置1は、任意の車両において、図2に示すような、電動シート2に着座した乗員9が乗降する際の電動シート2の位置を制御する。シート位置制御装置1は、特に自動車の運転席として設けられる電動シートに好適に用いることができる。電動シート2には、座面21を上下方向及び車両の前後方向に移動させるリフタ機構、電動シート2を前後方向に移動させるスライド機構、背もたれの角度を変えるリクライニング機構等を適宜備え、それらの各機構はモータ等の動力又は手動により調節可能とすることができる。
図2は乗員が車両を運転している状態を模式的に表わしており、乗員9は、電動シート2の着座面21に着座し、座席の前方に設けられているステアリングホイール3を操作して車両を運転している。この状態においては、通常、電動シート2は乗員ごとに調節される運転位置(運転ポジション)にあり、乗員の脚(膝部)91は、座面21の前端部22とステアリングホイール3の下端部31とに挟まれた位置にある。
前記座面高検出手段11は、シート位置制御装置1が調節対象とする電動シート2の座面高(位置)を検出するように構成されている。電動シート2の位置を検出するための具体的な構成は、任意に選択することができる。例えば、電動シート2の移動部位に位置センサを設けて位置検出を行ってもよいし、電動シート2を移動させるためのモータに回転センサを備え、位置センサと組み合わせて電動シートの座面の位置を算出するようにしてもよい。その他、一般に電動シートに設けられている公知の位置検出手段を利用することができる。
電動シート2の位置の検出部位や検出部位の数は、座面21の高さを知ることができる限り問わない。例えば、電動シート2の任意の部位の現在位置(上下方向の位置、前後方向の位置、傾き等)の1つ又は2つ以上を検出することにより、電動シート2の寸法・形状・機構等に基づいて座面21の高さを導き出すことができる。
この「座面の高さ」は、座面21の前端部22の高さ(上下方向の位置)とすることができる。図2に示したように、乗員9の膝部91が挟まれている場所が、ステアリングホイール3の下端部31と座面21の前端部22との間であり、主として座面21の前端部22の高さによって乗員9の乗降時の動作が制約されるからである。この場合、座面高検出手段11は、座面21の前端部22の高さを算出するための位置を検出可能であればよい。
ステアリング位置検出手段12は、図2に示したようなステアリングホイール3の下端部31の位置を検出するための手段である。この位置の検出方法は特に問わない。例えば、ステアリングホイール3が、乗員から見て上下方向及び前後方向に調節可能とされている場合、ステアリングホイール3の軸方向の位置や向き等をセンサ等により検出し、その位置等とステアリングホイール3の寸法等とに基づいてステアリングホイール下端部31の位置を算出することができる。また、ステアリング位置検出手段12は、ステアリングホイール3の位置情報を通信等により外部の装置(ECU)から取得し、その位置情報を用いてステアリングホイール下端部31の位置を算出するように構成することもできる。
尚、車両のステアリング装置がステアリングホイール以外の装置(例えば、レバーを用いたステアリング装置等)である場合であっても、乗降時に乗員の脚部の動作の妨げとなるステアリング装置の部位を、本実施形態におけるステアリングホイール下端部として扱うことができる。
また、位置等を調節することができないステアリングホイール3の場合には、その下端部の位置は固定されているので、ステアリングホイール3の位置検出手段を備えなくても、その下端部31の位置を算出するように構成することができる。
前記位置調整手段13は、電動シート2に備えられた各調節機構を駆動するモータ、その駆動回路及び制御回路等を備えて構成され、一般に電動シートに用いられている構成と同様とすることができる。例えば、電動シート2にリフタ機構が備えられている場合には、位置調整手段13により座面21を上下方向及び車両の前後方向に移動させることができる。また、スライド機構が備えられている場合には、電動シート2を前後方向に移動させることができる。
電動シートには一般に手動操作用のスイッチが備えられており、乗員はそのスイッチを用いてシートの前後位置や座面高さ等を調節することができる。この手動操作用スイッチによるシート位置の調整は、位置調整手段13に組み込まれていてもよいし、位置調整手段13とは別途に電動シート2が駆動されてもよい。
前記運転検出手段14は、車両が運転状態であるかどうかを検知するための手段である。運転状態とは、車両が運転されている状態又は車両が運転可能な状態であることを意図している。安定して運転状態にあるときは、乗員が適切なシート位置で着席していると判断することができる。また、運転停止されたとき(例えば、乗員がシートベルトを外したりドアを開いたりしたとき)には、乗員が降車すると判断することができる。このような判断のために有用な情報として、例えば、イグニッションスイッチの状態、シートベルトの装着状態、シフトレバーの位置、車速、ドアロックの有無、ドア開閉、ステアリングホイールのチルト状態等を、運転状態として検出するようにすることができる。運転検出手段14は、これらの1つ又は複数を運転状態として検出することによって、運転開始や運転停止を判断するように構成することができる。
運転検出手段14は、各種センサを備えることにより上記の各種状態を検出するように構成されてもよいし、外部の装置(ECU)からその各状態の情報を受け取るように構成されてもよい。
上記の各種状態のうち、運転検出手段14により検出する運転状態は、イグニッションスイッチの状態、シートベルトの装着状態、シフトレバーの位置及びドア開閉のうちの1つ以上を含むものとすることができる。また、運転検出手段14は、複数の運転状態を検出し、それらが一定の条件を満たした場合に運転開始、運転停止等と判断するようにして、誤判断しないような構成とすることができる。
前記座面高設定手段15は、座面高検出手段11及びステアリング位置検出手段12により検出した電動シート2の位置とステアリングホイール3の位置とから、座面21とステアリングホイールの下端部31との距離を求め、その距離により乗降時座面高を設定するように構成される。乗降時座面高とは、乗員の乗降時に、ステアリングホイール3の下端部31との間で脚を支障なく動かすことができる空間が確保される座面21の高さである。すなわち、乗降時座面高は、乗降ポジションにおける座面21の高さとなる。
このため、前記座面高設定手段15は、(i)電動シート2の位置及びステアリングホイール3の位置を検出し、(ii)電動シート2の座面21とステアリングホイール3の下端部31との間の現在の距離(D)を算出し、(iii)距離Dを所定値と比較して、その距離が少なくとも所定値となる乗降時座面高を設定する、という3つのステップによって構成することができる。
一般に、運転ポジション及び乗降ポジションは、乗員の体格との対応関係が見出される。例えば、予め様々な体格の乗員について実際の運転状態と乗降時におけるシート位置及びステアリングホイール位置を調査して、その調査結果に基づいて、乗員の体格と運転ポジションや乗降ポジションとの対応表、換算式等を作成することができる。座面高設定手段15は、その対応表等を参照することによって、運転ポジションにおけるステアリング位置及びシート位置から推定される乗員の体格に応じて、乗降動作を容易にする乗降時座面高の値を設定したり調整したりするように構成することができる。
前記乗降位置制御手段16は、運転検出手段14により検出された車両の運転停止から運転停止と判断されたとき、座面高設定手段15により設定された乗降時座面高となるように、位置調整手段13により電動シート2を移動させるように構成される。
設定された乗降時座面高となるように、電動シート2に備えられているどの調整機構を用いるかは限定されない。例えば、リフタ機構を使用することによって、座面21を上下方向及び前後方向に移動させ、設定された乗降時座面高となるようにすることができる。また、スライド機構と組み合わせて座面21を移動させるようにしてもよい。座面21の高さの調節と同時に前後方向のシート位置を移動させれば、より乗降しやすくすることができる。
以上に説明した座面高検出手段11、ステアリング位置検出手段12、位置調整手段13、運転検出手段14、座面高設定手段15及び乗降位置制御手段16の主要な制御機能は、ハードウェアのみで構成されてもよいし、マイクロプロセッサ等を使用してハードウェアとソフトウェアとによって構成されてもよい。好適には、CPU、メモリ(ROM、RAM)、入出力回路等を備えるマイクロコントローラ(マイクロコンピュータ)及び周辺回路によって構成することができる。これに限らず、プログラム可能な論理回路、ゲートアレーその他の論理回路によって構成されてもよい。
シート位置制御装置1には、図示しない電源により必要な電力が供給される。例えば、シート位置制御装置1及び電動シート2は、車両のバッテリから給電を受けるようにすることができる。
(シート位置制御装置の動作及び制御)
図3及び図4を参照して、シート位置制御装置1による電動シート2(運転席)の作動を説明する。本例の電動シート2は、座面21の高さとシートの前後方向の位置とを調節することができるようにされている。以下では、座面21の高さを座面21の前端部22の高さとしている。
図3に示される電動シート2の位置は運転ポジションを表わし、乗降ポジションにおいては電動シート2’の位置とされる。本例では、簡単のため、運転時と乗降時とでステアリングホイール3の下端部31の高さSは変わらないものとしている。
図3において、電動シート2の座面の高さ及びステアリングホイール3の下端部31の高さは、車室の床面8を基準としている。ある乗員の運転ポジションにおける電動シート2の座面21の前端部22の高さを運転時座面高H、ステアリングホイール3の下端部31の高さを下端高S、座面21の前端部22とステアリングホイール3の下端部31との高さの差(鉛直方向の距離)を運転時距離Dとする。また、その乗員の乗降ポジションにおける電動シート2’の座面の前端部22’の高さを乗降時座面高H’、座面の前端部22’とステアリングホイール3の下端部31との高さの差を乗降時距離D’とする。
座面21の前端部22とステアリングホイール3の下端部31との間の距離のとり方は、図4に例示するように、座面前端部22とステアリングホイール下端部31との最短距離としてもよい。この場合には、運転時距離D、乗降時距離D’とすることができる。
上記乗降時距離(D’又はD’)を少なくとも所定値とすることによって、乗員が乗降する際に、乗員の脚部をステアリングホイール3により阻まれることなく動かすことができる空間が確保される。前記乗降時座面高H’は、ステアリングホイール下端部31との間が距離D’又はD’となる座面21の高さとなる。各距離(D、D’、D、D’)と座面21の高さとの関係は、電動シート2及びステアリングホイール3の基準位置、車両及び電動シート2の寸法・形状・機構等に基づいて算出することができる。
前記座面高設定手段15は、上記乗降時距離(D’又はD’)が少なくとも所定値(d又はd)となるように、乗降時座面高を設定することができる。前記所定値(d又はd)は、任意の大きさとすることができる。例えば、所定値dは80mm〜180mmの間の任意の値(例えば、100mm程度)とすることができる。この所定値を適宜定めることにより、乗員の脚の太さにかかわらずステアリングホイール3の下端と座面との間に足を通り抜けさせることができる。また、運転ポジションによって乗員の体格を推定することにより、乗員の体格に応じて所定値dを調整するようにすることも可能である。
具体的には、座面高設定手段15は、運転状態において、座面高検出手段11による検出値から、運転時座面高Hを求める。また、ステアリング位置検出手段12による検出値から、ステアリングホイール3の運転時下端高Sを求める。そして、運転時座面高Hと運転時下端高Sとから、運転時距離(D又はD)を求めることができる。
次に、求めた運転時距離(D又はD)が所定値(d又はd’)未満である場合には、乗降時距離(D’又はD’)が所定値(d又はd’)となる座面の高さを、乗降時座面高H’として設定するようにすることができる。このように設定された乗降時座面高は、通常、電動シート2の可動範囲内の下端に位置しないため、乗降時に座面を下端まで移動させる場合と比べて移動量及び移動時間を短縮することができる。
また、求めた運転時距離(D又はD)が所定値(d又はd’)以上である場合には、現在の座面の高さ即ち運転時座面高Hを、乗降時座面高H’として設定するようにすることができる。すなわち、距離が変化しないようにすることができる(D’=D、又はD’=D)。既に距離が十分に確保されているため、乗降時に電動シートの座面高さを調節しなくてもよいからである。これにより、乗降時に電動シート2が無駄に移動することなく、直ちに乗降可能とすることができる。
座面高設定手段15は、設定した乗降時座面高H’をシート位置制御装置1内のメモリに格納しておくようにすることができる。そして、乗降位置制御手段16は、記憶された乗降時座面高H’を読出し、その乗降時座面高H’となるように電動シート2を移動させることができる。
座面高設定手段15によって運転ポジション(H、S)を検出するタイミング及び乗降時座面高H’を設定するタイミングは、任意に選択することができる。例えば、運転検出手段14により運転停止を検知したときに、運転ポジション(H、S)を検出して運転時距離Dを求め、更に乗降時座面高H’を設定するようにすることができる。このようにすれば、運転停止時における電動シート2及びステアリングホイール3の位置によって、乗降時座面高H’を設定することができる。この場合、運転停止を検知したときに、座面高設定手段15によって乗降時座面高H’を設定し、次いで、設定された乗降時座面高H’となるように乗降位置制御手段16により電動シートを移動させることとなる。
また、運転検出手段14により運転開始を検知した後、手動調整等により電動シート2の位置が変更されないで一定時間(例えば、30秒間)経過したときに、運転ポジション(H、S)を検出するようにすることができる。運転開始後、一定時間シート位置が変更されなければ、運転開始時等の乗員による調整が終了し、適切な運転ポジションに調整されたと判断することができるからである。
以上のような動作をさせるために、車両の運転状態は、運転検出手段14により常時監視することができる。例えば、イグニッションスイッチがオンであれば、車両は運転可能な状態にあると判断することができる。また、シートベルトが装着され、シフトレバーの位置がパーキング又はニュートラル以外になっているときには、運転中であるか運転準備が完了している状態にあると判断することができる。一方、例えば、シフトレバーの位置がパーキング又はニュートラルとなり、シートベルトが外されたことを検出したときには、運転が停止されていると判断することができる。この他、車速、ドア開閉等を組み合わせれば、より適切な判断を行うことができる。
以下、シート位置制御装置1における制御方法の例を示す。図5は、シート位置制御装置1における制御方法の例を示すフローチャートである。
運転停止時に、乗員により電動シート2の手動操作スイッチが操作されたときは(ステップS1)、操作に対応する座面21の高さ又は前後位置をモータにより変更する(ステップS2)。この処理は位置調整手段13により行うようにすることができる。乗員の操作に代わり、別途の手段により自動的に電動シートの位置が調整されてもよい。
その後、運転検出手段14により、シフトレバーの位置、シートベルトの装着状態、イグニッションスイッチの状態等を検出する(ステップS3、S4、S5)。ここで、シフトレバーの位置がパーキング(P)レンジであるか、シートベルトが未装着であるか、イグニッションスイッチがオフであるかの、いずれかを満たす場合には、運転されていない状態と判断し、ステップS1に戻る。一方、シフトレバーの位置がパーキングレンジでなく、シートベルトが装着され、且つイグニッションスイッチがオンとされている場合には、車両が運転可能な状態(運転状態)と判断し、次のステップS6に進む。
上記運転状態と判断された場合、座面高設定手段15は、電動シートが手動等で位置調整(前記ステップS1及びS2)された後、一定時間(例えば、30秒間)経過するのを待つ(ステップS6)。この所定時間の間に電動シートの位置が再び調整された場合は、前記ステップS1〜S6を繰り返すようにすることができる。すなわち、一定時間以上、電動シートの位置が変化しないことを確認する。車両が運転状態で、一定時間以上、電動シートの位置が調整されなければ、乗員は調整を完了して電動シートが最適な運転ポジションに調整されたと考えられるからである。
電動シートの位置が所定時間以上変化しなかったときには、座面高設定手段15は、座面高検出手段11により現在の電動シート2の座面の高さ(運転時座面高H)を検出する(ステップS7)。また、ステアリング位置検出手段12により現在のステアリングホイール3の下端部の位置(運転時下端高S)を検出する(ステップS8)。そして、運転時座面高Hと運転時下端高Sから、電動シート2の座面とステアリングホイール3の下端部との間の距離(運転時距離D)を求め、メモリに記憶する(ステップS9)。
次に、シート位置制御装置1は、車両の運転状態が継続されているかを監視する。車両が運転状態であるか否かは、運転検出手段14により適宜検知することができる。例えば、シフトレバーがPレンジであり(ステップS10)、イグニッションスイッチがオフであり、且つシートベルトが非装着であれば、車両の運転が終了した(運転停止)と判断することができる(ステップS11、S12)。尚、前記状態の他、ドア開閉等の状態を加えて判断するようにしてもよい。
そして、運転停止と判断されたとき、座面高設定手段15は、前記ステップS9により記憶された運転時距離Dをメモリから読み出し、その運転時距離Dを所定値dと比較する(ステップS13)。そして、運転時距離Dが所定値d以上(例えば、100mm以上)であれば、乗降ポジションにおいて現在の座面の高さを変更する必要がないため、電動シートの移動を行わないで処理を終了する。
一方、ステップS13において、運転時距離Dが所定値d未満であれば、乗降時距離D’が所定値dとなるように乗降時座面高H’を設定する(ステップS14)。そして、乗降位置制御手段16は、設定された乗降時座面高H’になる位置に電動シートを移動させる(ステップS15)。
尚、前記ステップS7〜9は、ステップS13の直前に行うようにしてもよい。
以上の手順により、運転停止時に、座面21の前端部22とステアリングホイール3の下端部31との間は少なくとも距離dとされる。これによって、乗員は座面21とステアリングホイール3の下端との間で自在に脚を動かすことができ、乗降が容易となる。また、一律に可動範囲の一端等まで電動シートを移動させることがなく、十分な隙間があれば移動もしないので、過剰な移動に費やす時間を省いて短時間で乗降可能にすることができる。
尚、本発明においては、以上に示した実施形態に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した態様とすることができる。
1;シート位置制御装置、11;座面高検出手段、12;ステアリング位置検出手段、13;位置調整手段、14;運転検出手段、15;座面高設定手段、16;乗降位置制御手段、2、2’;電動シート、21;座面、22、22’;座面の前端部、3;ステアリングホイール、31;ステアリングホイールの下端部、9;乗員。

Claims (5)

  1. 運転手が車両に乗降する際の電動シートの位置を調節するシート位置制御装置であって、
    前記電動シートの座面の高さを検出する座面高検出手段と、
    前記車両のステアリングホイールの位置を検出するステアリング位置検出手段と、
    前記電動シートを駆動して座面の高さを調節する位置調整手段と、
    前記車両の運転状態を検出する運転検出手段と、
    前記座面高検出手段により検出した前記座面の高さと、前記ステアリング位置検出手段により検出した前記ステアリングホイールの位置とから、前記座面と前記ステアリングホイールの下端部との距離を求め、その距離により乗降時座面高を設定する座面高設定手段と、
    前記運転検出手段により前記車両の運転停止が検出されたときに、前記座面高設定手段により設定された前記乗降時座面高となるように前記電動シートを移動させる乗降位置制御手段と、
    を備えることを特徴とするシート位置制御装置。
  2. 前記座面高設定手段は、求めた前記距離が所定値未満である場合には、前記距離が前記所定値となる座面の高さを乗降時座面高として設定し、求めた前記距離が所定値以上である場合には、現在の座面の高さを乗降時座面高として設定する請求項1記載のシート位置制御装置。
  3. 前記座面高設定手段は、前記運転検出手段により前記車両の運転停止が検出されたときに前記乗降時座面高を設定する請求項1又は2に記載のシート位置制御装置。
  4. 前記座面高設定手段は、前記運転検出手段により前記車両の運転開始が検出された後、前記電動シートの位置が所定時間以上変化しないときに前記乗降時座面高を設定する請求項1又は2に記載のシート位置制御装置。
  5. 前記運転検出手段により検出する運転状態は、イグニッションスイッチの状態、シートベルトの装着状態、シフトレバーの位置及びドア開閉のうちの1つ以上を含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート位置制御装置。
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