JP2013137499A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カートリッジの種別や、トナーの残量などのカートリッジの状態をより早いタイミングで精度よく判断できること。
【解決手段】モータと、モータの回転駆動力によって移動する被検出物を有するカートリッジが装着される装着部と、カートリッジを用いてシートに画像を印刷する印刷部と、被検出物の移動軌道上の検出位置において被検出物を検出する検出部と、モータ及び検出部を制御する制御部と、を備え、制御部は、モータの回転速度を目標速度まで加速する期間中にモータを一定速度で回転させ、モータが当該一定速度で回転している状態で検出部により被検出物を検出し、その検出が終了した後にモータの加速を再開する回転制御処理と、検出部による検出結果に基づいてカートリッジの種別及び状態の少なくとも一方を判断する判断処理と、を実行する、印刷装置。
【選択図】図10
【解決手段】モータと、モータの回転駆動力によって移動する被検出物を有するカートリッジが装着される装着部と、カートリッジを用いてシートに画像を印刷する印刷部と、被検出物の移動軌道上の検出位置において被検出物を検出する検出部と、モータ及び検出部を制御する制御部と、を備え、制御部は、モータの回転速度を目標速度まで加速する期間中にモータを一定速度で回転させ、モータが当該一定速度で回転している状態で検出部により被検出物を検出し、その検出が終了した後にモータの加速を再開する回転制御処理と、検出部による検出結果に基づいてカートリッジの種別及び状態の少なくとも一方を判断する判断処理と、を実行する、印刷装置。
【選択図】図10
Description
本発明は、印刷に用いられるカートリッジの種別及び状態の少なくとも一方を判断する技術に関する。
従来、トナーを収容し、透光窓が設けられた収容部と、収容部内に位置し、トナーを撹拌する撹拌部材とを備えたカートリッジを備える画像形成装置において、撹拌部材の撹拌によって変化する透光窓からの入射光の受光結果を基に収容部内のトナーの残量を検出し、入射光の受光間隔および所定期間中の入射光の受光回数の少なくとも一方を基にカートリッジの種別を識別する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、撹拌部材を回転させるモータを目標速度まで加速する場合、モータを加速しつつトナーの残量の検出やカートリッジの種別の識別を行うと、加速によってモータの回転速度が変動することにより、検出や識別を誤る虞がある。
しかしながら、モータの回転速度が目標速度に達するのを待ってトナーの残量の検出やカートリッジの種別の識別を行うと、検出や識別が行われるタイミングが遅くなってしまうという問題がある。
しかしながら、モータの回転速度が目標速度に達するのを待ってトナーの残量の検出やカートリッジの種別の識別を行うと、検出や識別が行われるタイミングが遅くなってしまうという問題がある。
本明細書では、カートリッジの種別や、トナーの残量などのカートリッジの状態をより早いタイミングで精度よく判断できる技術を開示する。
本明細書によって開示される印刷装置は、モータと、前記モータの回転駆動力によって移動する被検出物を有するカートリッジが装着される装着部と、前記カートリッジを用いてシートに画像を印刷する印刷部と、前記被検出物の移動軌道上の検出位置において前記被検出物を検出する検出部と、前記モータ及び前記検出部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記モータの回転速度を目標速度まで加速する期間中に前記モータを一定速度で回転させ、前記モータが当該一定速度で回転している状態で前記検出部により前記被検出物を検出し、その検出が終了した後に前記モータの加速を再開する回転制御処理と、前記検出部による検出結果に基づいて前記カートリッジの種別及び状態の少なくとも一方を判断する判断処理と、を実行する。
また、前記カートリッジは、前記印刷部による印刷に用いられるトナーと、前記モータの回転駆動力によって回転することにより前記トナーを撹拌する撹拌部材と、前記トナーが収容されているトナー収容室の対向する2つの壁にそれぞれ設けられている透光窓とを有し、前記検出部は、前記カートリッジの外から一方の前記透光窓に向かって光を発光する発光部と、前記発光部により発光され2つの前記透光窓を通過した光を受光する受光部とを有し、前記被検出物は前記トナー及び前記撹拌部材であり、前記制御部は、前記判断処理において、前記カートリッジの状態として、前記検出部による検出結果に基づいて前記トナーの残量を判断してもよい。
また、上記印刷装置は、前記モータの回転駆動力によって回転する回転機構を備え、前記制御部は、前記回転機構の状態が、前記モータに所定の負荷以上の負荷が掛かる高負荷状態であるか、又は、前記モータに掛かる負荷が前記所定の負荷未満である低負荷状態であるかを判定する負荷状態判定処理を実行し、前記回転制御処理において、前記低負荷状態であると判定された場合は前記モータの回転速度を第1の加速度で加速し、前記モータの回転速度が目標速度に達した後に前記検出部により前記被検出物を検出し、前記負荷状態判定処理によって前記高負荷状態であると判定された場合は前記モータの回転速度を前記第1の加速度より小さい第2の加速度で加速し、前記モータの回転速度を目標速度まで加速する期間中に前記モータを一定速度で回転させ、前記検出部により前記被検出物を検出してもよい。
また、前記カートリッジは前記印刷部による印刷に用いられるトナーを有し、前記回転機構は、前記モータの回転駆動力によって回転し前記シートにトナーを熱定着させる回転体と、前記回転体の温度を上昇させる加熱源と、前記回転体を円滑に回転させる潤滑剤とを有する定着器であり、前記制御部は、前記負荷状態判定処理において、前記加熱源がオフ状態になってから所定時間以上経過している場合は前記高負荷状態であると判定し、前記所定時間以上経過していない場合は前記低負荷状態であると判定してもよい。
また、前記カートリッジは前記印刷部による印刷に用いられるトナーを有し、前記回転機構は、前記モータの回転駆動力によって回転し前記シートにトナーを熱定着させる筒状のフィルムと、前記フィルムの温度を上昇させる加熱源と、前記フィルムを円滑に回転させる潤滑剤とを有するフィルム定着器であり、当該印刷装置は前記フィルム定着器の温度を測定する温度測定部を備え、前記制御部は、前記負荷状態判定処理において、前記温度測定部によって前記温度を測定し、測定した温度が所定温度未満である場合は前記高負荷状態であると判定し、前記所定温度以上である場合は前記低負荷状態であると判定してもよい。
また、前記制御部は、前記判断処理において、前記検出部による検出結果と、前記モータを一定速度で回転させて前記検出部により前記被検出物を検出したときの回転速度に応じた基準値とを比較することによって前記カートリッジの種別及び状態の少なくとも一方を判断してもよい。
また、前記一定速度は段階的に複数設定されており、前記制御部は、前記回転制御処理において、前記モータを一定速度で回転させるとき、前記複数の一定速度の中でそのときの前記モータの回転速度よりも速い一定速度のうちそのときの前記モータの回転速度に最も近い前記一定速度まで加速した後に前記モータを一定速度で回転させてもよい。
また、前記被検出物は、前記カートリッジが新品である場合は前記移動軌道上を移動し、中古品である場合は前記移動軌道上を移動しなくなるものであり、当該印刷装置は前記カートリッジが新品であるか中古品であるかを判断する新古判断部を備え、前記制御部は、前記新古判断部によって新品であると判断された場合に、前記回転制御処理、及び、前記判断処理を実行してもよい。
なお、本明細書によって開示される技術は、カートリッジの種別又は状態の判断方法、カートリッジの種別又は状態を判断するための制御プログラム、該プログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
上記の印刷装置によると、モータの回転速度が目標速度に達するのを待ってカートリッジの種別や状態を判断する場合に比べてより早いタイミングで判断できると伴に、モータを加速しつつそれらを判断する場合に比べて精度よく判断できる。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図11によって説明する。
(1)印刷装置の構成
図1は、実施形態1に係る印刷装置1の概略構成を示す側断面図である。印刷装置1は、本体ケーシング10、用紙収容部20、搬送部30、印刷部40、及び、クリーニングユニット50を備えている。
実施形態1を図1ないし図11によって説明する。
(1)印刷装置の構成
図1は、実施形態1に係る印刷装置1の概略構成を示す側断面図である。印刷装置1は、本体ケーシング10、用紙収容部20、搬送部30、印刷部40、及び、クリーニングユニット50を備えている。
用紙収容部20は、印刷用紙Mが積載される用紙トレイ21を有している。用紙トレイ21はバネ22によって上方に付勢されており、用紙トレイ21の最も上に積載されている印刷用紙Mはピックアップローラ31に圧接している。印刷用紙Mはシートの一例である。
搬送部30は、ピックアップローラ31、ベルトユニット32、図示しない各種のローラを備えて構成されている。ベルトユニット32は、駆動ローラ33、従動ローラ34、これらのローラ33及び34に掛け回された無端状のベルト35を有している。搬送部30は用紙収容部20に収容されている印刷用紙Mを1枚ずつ搬送経路Tに沿って搬送する。
印刷部40は、スキャナ部41、プロセス部42、転写ローラ43、及び、フィルム定着器44を備えており、搬送部30によって搬送されている印刷用紙Mに電子写真方式で画像を形成する。
スキャナ部41は、レーザ光を出射する図示しないレーザ発光部、レーザ発光部から出射されたレーザ光Lを偏光する図示しないポリゴンミラー、光学系などを備えており、制御部70(図2参照)から出力される画像信号に従って感光体42cの表面を露光する。なお、スキャナ部41は複数の直線状に配列されたLEDによって感光体42cを露光するものであってもよい。
プロセス部42は、プロセスカートリッジ42a、帯電器42b、及び、感光体42cを有している。
プロセスカートリッジ42aには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応した4つのトナーカートリッジ60(60Y、60M、60C、60K)が着脱可能に装着される。プロセスカートリッジ42aは印刷装置1に着脱不能に設けられているものとする。プロセスカートリッジ42aは装着部の一例である。
トナーカートリッジ60の構成については後述する。
なお、プロセスカートリッジ42aは印刷装置1に着脱可能に装着されてもよい。その場合は、印刷装置1においてプロセスカートリッジ42aが装着される部分が装着部の一例である。
プロセスカートリッジ42aには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応した4つのトナーカートリッジ60(60Y、60M、60C、60K)が着脱可能に装着される。プロセスカートリッジ42aは印刷装置1に着脱不能に設けられているものとする。プロセスカートリッジ42aは装着部の一例である。
トナーカートリッジ60の構成については後述する。
なお、プロセスカートリッジ42aは印刷装置1に着脱可能に装着されてもよい。その場合は、印刷装置1においてプロセスカートリッジ42aが装着される部分が装着部の一例である。
帯電器42bは例えばスコロトロン型の帯電器であり、感光体42cの表面を一様に正に帯電させる。帯電器42bによって感光体42cの表面が帯電された後、スキャナ部41から出射されたレーザ光Lによって感光体42cの表面が露光されることにより、感光体42cの表面に静電潜像が形成される。感光体42cの表面に形成された静電潜像はトナーカートリッジ60から供給されるトナーによって現像され、感光体42cの表面にトナー像が担持される。
転写ローラ43は、各感光体42cとベルト35を挟んで対向する位置にそれぞれ設けられている。ベルトユニット32によって搬送される印刷用紙Mが感光体42cと転写ローラ43との間の各転写位置を通る間に、各感光体42cの表面に担持されたトナー像が、転写ローラ43に印加される負極性の転写バイアスによって印刷用紙Mに順次転写される。
フィルム定着器44はハロゲンランプなどの加熱源を有しており、印刷用紙Mに転写されたトナー像を印刷用紙Mに熱定着させる。フィルム定着器44の構成については後述する。
トナー像が熱定着された印刷用紙Mは、本体ケーシング10の上壁を構成する排紙トレイ11上に排出される。
トナー像が熱定着された印刷用紙Mは、本体ケーシング10の上壁を構成する排紙トレイ11上に排出される。
クリーニングユニット50はベルトユニット32の下方に配されている。クリーニングユニット50は、ベルト35に接触して、当該ベルト35上に残ったトナーを回収するクリーニングローラ51を備えている。
(2)印刷装置の電気的構成
図2は、印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。
印刷装置1は、前述した搬送部30、印刷部40、クリーニングユニット50などの他、制御部70、記憶部71、操作部72、表示部73、通信インタフェース部74、駆動モータ75、リブ検出部76、トナー残量検出部77などを備えている。
図2は、印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。
印刷装置1は、前述した搬送部30、印刷部40、クリーニングユニット50などの他、制御部70、記憶部71、操作部72、表示部73、通信インタフェース部74、駆動モータ75、リブ検出部76、トナー残量検出部77などを備えている。
制御部70は、CPU70a、ROM70b、RAM70cを有する。CPU70aはROM70bや記憶部71から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM70cに記憶させながら、印刷装置1の動作を制御する。ROM70bには、印刷装置1の動作を制御するための各種のプログラムやデータが記録されている。制御部70は、制御部、印刷部、検出部、及び、新古判断部の一例である。
記憶部71には、例えばハードディスクやフラッシュメモリが含まれる。記憶部71には印刷装置1の動作を制御するための各種のプログラムが記録されている。
操作部72は複数のボタンを備えており、ユーザによって印刷開始の指示などの各種の入力操作が可能である。
操作部72は複数のボタンを備えており、ユーザによって印刷開始の指示などの各種の入力操作が可能である。
表示部73は液晶ディスプレイやランプなどを備えており、各種の設定画面や動作状態などを表示することが可能である。
通信インタフェース部74は通信ネットワークを介して端末装置に接続されており、端末装置から印刷ジョブを受信する。
通信インタフェース部74は通信ネットワークを介して端末装置に接続されており、端末装置から印刷ジョブを受信する。
駆動モータ75は例えばステッピングモータであり、印刷装置1が備える回転機構やトナーカートリッジ60が備える回転機構を回転駆動する駆動源である。印刷装置1が備える回転機構とは、前述した搬送部30、印刷部40、クリーニングユニット50などである。一方、トナーカートリッジ60が備える回転機構とは、後述するアジテータ62、供給ローラ63、現像ローラ64、欠け歯ギア67などである。
これらの回転機構は一つの駆動モータ75によって駆動されてもよいし、複数の駆動モータ75によって駆動されてもよい。本実施形態ではこれらの回転機構が全て一つの駆動モータ75によって駆動されるものとする。駆動モータ75はモータの一例である。
リブ検出部76、及び、トナー残量検出部77については後述する。
これらの回転機構は一つの駆動モータ75によって駆動されてもよいし、複数の駆動モータ75によって駆動されてもよい。本実施形態ではこれらの回転機構が全て一つの駆動モータ75によって駆動されるものとする。駆動モータ75はモータの一例である。
リブ検出部76、及び、トナー残量検出部77については後述する。
(3)フィルム定着器の構成
図3は、フィルム定着器44の断面図である。フィルム定着器44は、印刷用紙Mに熱を与える加熱部材44a、加熱部材44aに対向して配置され、加熱部材44aと協働して用紙を挟持するニップ部N1を形成する加圧ローラ44b、及び、温度測定センサ44cを備えている。
図3は、フィルム定着器44の断面図である。フィルム定着器44は、印刷用紙Mに熱を与える加熱部材44a、加熱部材44aに対向して配置され、加熱部材44aと協働して用紙を挟持するニップ部N1を形成する加圧ローラ44b、及び、温度測定センサ44cを備えている。
加熱部材44aは、筒状の定着フィルム44d、定着フィルム44dの温度を上昇させるヒータ44e、ニップ板44f、及び、反射板44gを含む。
ヒータ44eは例えばハロゲンランプである。ヒータ44eは筒状の定着フィルム44dの内側において定着フィルム44dおよびニップ板44fの内面から所定の間隔をあけて配置されており、発熱することによって定着フィルム44dの温度を上昇させる。ヒータ44eは加熱源の一例である。
ヒータ44eは例えばハロゲンランプである。ヒータ44eは筒状の定着フィルム44dの内側において定着フィルム44dおよびニップ板44fの内面から所定の間隔をあけて配置されており、発熱することによって定着フィルム44dの温度を上昇させる。ヒータ44eは加熱源の一例である。
定着フィルム44dは耐熱性と可撓性とを有するフィルムであり、その幅方向両端部が図示しないガイド部材により回転が案内されている。定着フィルム44dは駆動モータ75の回転駆動力によって回転し、印刷用紙Mにトナーを熱定着させる。
ニップ板44fは、加圧ローラ44bの押圧力を受けるとともに、ヒータ44eからの輻射熱を、定着フィルム44dを介して印刷用紙M上のトナーに伝達する板状の部材である。ニップ板44fは筒状の定着フィルム44dの内面に摺接するように配置されている。
ニップ板44fは、加圧ローラ44bの押圧力を受けるとともに、ヒータ44eからの輻射熱を、定着フィルム44dを介して印刷用紙M上のトナーに伝達する板状の部材である。ニップ板44fは筒状の定着フィルム44dの内面に摺接するように配置されている。
ニップ板44fと定着フィルム44dとの間には定着フィルム44dを円滑に回転させる潤滑剤Gが保持されている。潤滑剤Gとしては例えば耐熱性フッ素グリスを採用することができる。
反射板44gはヒータ44eからの輻射熱をニップ板44fに向けて反射する部材である。
反射板44gはヒータ44eからの輻射熱をニップ板44fに向けて反射する部材である。
温度測定センサ44cは潤滑剤Gの温度に相関する温度を測定し、測定した温度に応じた温度信号を制御部70に出力するセンサである。潤滑剤Gの温度に相関する温度は、例えば反射板44gの内部空間の温度であってもよいし、ヒータ44eの温度であってもよいし、ニップ板44fの温度であってもよいし、潤滑剤Gそのものの温度であってもよい。温度測定センサ44cは温度測定部の一例であり、潤滑剤Gの温度に相関する温度はフィルム定着器44の温度の一例である。
(4)トナーカートリッジの構成
図1に示すように、トナーカートリッジ60はトナー収容室61、アジテータ62、供給ローラ63、現像ローラ64、層厚規制ブレード65、トナー収容室61の対向する2つの壁にそれぞれ設けられている透光窓66(図4参照)、トナーカートリッジ60の外壁に設けられている欠け歯ギア67(図4参照)などを備えて構成されている。トナーカートリッジ60はカートリッジの一例である。
図1に示すように、トナーカートリッジ60はトナー収容室61、アジテータ62、供給ローラ63、現像ローラ64、層厚規制ブレード65、トナー収容室61の対向する2つの壁にそれぞれ設けられている透光窓66(図4参照)、トナーカートリッジ60の外壁に設けられている欠け歯ギア67(図4参照)などを備えて構成されている。トナーカートリッジ60はカートリッジの一例である。
トナー収容室61には正帯電性の非磁性のトナーが収容されており、アジテータ62が回転することによってトナー収容室61内のトナーが撹拌される。アジテータ62は撹拌部材の一例である。また、トナー及びアジテータ62は被検出物の一例である。
アジテータ62によって撹拌されたトナーは供給ローラ63の回転によって現像ローラ64に供給される。現像ローラ64に供給されたトナーは現像ローラ64の回転に伴って層厚規制ブレード65と現像ローラ64との間に進入し、一定の厚さの薄層として現像ローラ64の外周に担持される。現像ローラ64に担持されたトナーは感光体42cの表面に形成されている静電潜像に供給され、それにより感光体42cの表面にトナー像が担持される。
アジテータ62によって撹拌されたトナーは供給ローラ63の回転によって現像ローラ64に供給される。現像ローラ64に供給されたトナーは現像ローラ64の回転に伴って層厚規制ブレード65と現像ローラ64との間に進入し、一定の厚さの薄層として現像ローラ64の外周に担持される。現像ローラ64に担持されたトナーは感光体42cの表面に形成されている静電潜像に供給され、それにより感光体42cの表面にトナー像が担持される。
図4は、新品のトナーカートリッジ60の側面を示す模式図である。トナーカートリッジ60が新品である場合は印刷装置1側に設けられているギア80と欠け歯ギア67とが噛み合うことによって駆動モータ75の回転駆動力が欠け歯ギア67に伝達され、それにより欠け歯ギア67が回転する。
欠け歯ギア67には第1のリブ67a及び第2のリブ67bが設けられている。詳しくは後述するが、第1のリブ67aはトナーカートリッジ60の新品検知を行うための役割を有しているとともに、間もなく第2のリブ67bが検出位置を通過することを制御部70に通知する役割を有している。
第2のリブ67bはトナーカートリッジ60の種別を判断するためのものである。第2のリブ67bの移動方向の長さはトナーカートリッジ60の種別によって異なっており、第2のリブ67bが検出位置を通過する時間の長さによってトナーカートリッジ60の種別を判断することができる。第2のリブ67bは被検出物の一例である。
第2のリブ67bはトナーカートリッジ60の種別を判断するためのものである。第2のリブ67bの移動方向の長さはトナーカートリッジ60の種別によって異なっており、第2のリブ67bが検出位置を通過する時間の長さによってトナーカートリッジ60の種別を判断することができる。第2のリブ67bは被検出物の一例である。
図5は、中古品のトナーカートリッジ60の側面を示す模式図である。欠け歯ギア67が回転するとギア80と欠け歯ギア67とが噛み合わなくなり、欠け歯ギヤ67はそれ以上回転しなくなる。このため、トナーカートリッジ60が中古品である場合は、第1のリブ67a及び第2のリブ67bは破線で示す移動軌道67c上を移動しなくなる。
(5)リブ検出部の構成
図4に示すように、印刷装置1側には第1のリブ67a及び第2のリブ67bの移動軌道67c上の検出位置において第1のリブ67a及び第2のリブ67bを検出するリブ検出部76が設けられている。リブ検出部76は第1のリブ67aや第2のリブ67bが検出位置にあるときはそれらのリブに押されてオンになり、それらのリブが検出位置にないときはそれらのリブに押されないことによってオフになる機械的なスイッチである。
図4に示すように、印刷装置1側には第1のリブ67a及び第2のリブ67bの移動軌道67c上の検出位置において第1のリブ67a及び第2のリブ67bを検出するリブ検出部76が設けられている。リブ検出部76は第1のリブ67aや第2のリブ67bが検出位置にあるときはそれらのリブに押されてオンになり、それらのリブが検出位置にないときはそれらのリブに押されないことによってオフになる機械的なスイッチである。
リブ検出部76はオンになると制御部70にリブ検出信号としてオン信号を出力し、オフになると制御部70にオフ信号を出力する。リブ検出部76は検出部の一例である。
図6は、トナーカートリッジ60が新品である場合にリブ検出部76から出力されるリブ検出信号を示す模式図である。第1のリブ67aが検出位置に到達するまではリブ検出信号はオフになり、第1のリブ67aが検出位置に到達してから検出位置を通過し終わるまでリブ検出信号がオンになる。そして、第2のリブ67bが検出位置に到達するまでリブ検出信号が再びオフになり、第2のリブ67bが検出位置に到達してから検出位置を通過し終わるまでリブ検出信号が再びオンになる。そして、第2のリブ67bが検出位置を通過するとリブ検出信号がオフになる。
なお、例えば第1のリブ67aや第2のリブ67bに替えて欠け歯ギア67の表面とは光反射率の異なるシールをそれぞれ貼り付け、リブ検出部76はそれらのシールを光学的に検出する構成であってもよい。あるいは、第1のリブ67aや第2のリブ67bを光学的に検出する構成であってもよい。
(6)トナーカートリッジの新品検知
前述したようにトナーカートリッジ60が新品であるときは第1のリブ67a及び第2のリブ67bが移動軌道67c上を移動し、中古品である場合はそれらのリブが移動軌道67c上を移動しなくなる。つまり、トナーカートリッジ60が新品であるときはリブ検出部76から出力されるリブ検出信号がオフからオンに変化し、中古品である場合はリブ検出信号がオフのままとなる。そこで、制御部70はリブ検出信号がオフからオンに変化した場合は新品であると判断し、オフのままであれば中古品であると判断する。
前述したようにトナーカートリッジ60が新品であるときは第1のリブ67a及び第2のリブ67bが移動軌道67c上を移動し、中古品である場合はそれらのリブが移動軌道67c上を移動しなくなる。つまり、トナーカートリッジ60が新品であるときはリブ検出部76から出力されるリブ検出信号がオフからオンに変化し、中古品である場合はリブ検出信号がオフのままとなる。そこで、制御部70はリブ検出信号がオフからオンに変化した場合は新品であると判断し、オフのままであれば中古品であると判断する。
(7)トナーカートリッジの種別判断
各種別のトナーカートリッジ60はそれぞれ第2のリブ67bが検出位置を通過する時間が予め計測され、計測された時間が基準時間としてそのトナーカートリッジ60の種別に対応付けられて記憶部71に記憶されている。
制御部70は、第2のリブ67bに対応するリブ検出信号がオンになってからオフになるまでの時間、言い換えると、第2のリブ67bが検出位置を通過する時間(図6に示す時間Ta)を計測する。第2のリブ67bが検出位置を通過する時間は検出部による検出結果の一例である。また、この場合の制御部70は検出部の一部を構成する。
そして、制御部70は、計測した時間を記憶部71に記憶されている各基準時間と比較し、計測した時間に最も近い基準時間に対応付けられている種別が、現在装着されているトナーカートリッジ60の種別であると判断する。
各種別のトナーカートリッジ60はそれぞれ第2のリブ67bが検出位置を通過する時間が予め計測され、計測された時間が基準時間としてそのトナーカートリッジ60の種別に対応付けられて記憶部71に記憶されている。
制御部70は、第2のリブ67bに対応するリブ検出信号がオンになってからオフになるまでの時間、言い換えると、第2のリブ67bが検出位置を通過する時間(図6に示す時間Ta)を計測する。第2のリブ67bが検出位置を通過する時間は検出部による検出結果の一例である。また、この場合の制御部70は検出部の一部を構成する。
そして、制御部70は、計測した時間を記憶部71に記憶されている各基準時間と比較し、計測した時間に最も近い基準時間に対応付けられている種別が、現在装着されているトナーカートリッジ60の種別であると判断する。
ただし、詳しくは後述するが、本実施形態では第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を計測するときの駆動モータ75の回転速度が一つに固定されない。駆動モータ75の回転速度が一つに固定されないと、同じ種別のトナーカートリッジ60であっても第2のリブ67bが検出位置を通過する時間が駆動モータ75の回転速度によって異なる。
そのため、記憶部71には、トナーカートリッジ60の種別毎に、また、各種別のトナーカートリッジ60においては駆動モータ75が取り得る回転速度毎に基準時間が記憶されている。なお、回転速度毎に基準時間を記憶するのではなく、一つの基準速度について基準時間を記憶し、基準速度と駆動モータ75の回転速度との比から当該回転速度に応じた基準時間を算出してもよい。基準時間は基準値の一例である。
そのため、記憶部71には、トナーカートリッジ60の種別毎に、また、各種別のトナーカートリッジ60においては駆動モータ75が取り得る回転速度毎に基準時間が記憶されている。なお、回転速度毎に基準時間を記憶するのではなく、一つの基準速度について基準時間を記憶し、基準速度と駆動モータ75の回転速度との比から当該回転速度に応じた基準時間を算出してもよい。基準時間は基準値の一例である。
ここで、前述したように欠け歯ギア67が回転するのはトナーカートリッジ60が新品であるときの一度のみであるので、トナーカートリッジ60の種別を判断できるのもトナーカートリッジ60が新品であるときの一度のみとなる。
(8)トナー残量検出部の構成
図7は、トナー残量を判断するためのトナー残量検出部77の構成を示す模式図である。トナー残量検出部77は、トナーカートリッジ60の外から一方の透光窓66に向かって光を発光する発光部77aと、発光部77aにより発光された光であって2つの透光窓66を通過した光を受光し、受光した光の明るさに応じたトナー検出信号を制御部70に出力する受光部77bとを有している。
図7は、トナー残量を判断するためのトナー残量検出部77の構成を示す模式図である。トナー残量検出部77は、トナーカートリッジ60の外から一方の透光窓66に向かって光を発光する発光部77aと、発光部77aにより発光された光であって2つの透光窓66を通過した光を受光し、受光した光の明るさに応じたトナー検出信号を制御部70に出力する受光部77bとを有している。
(9)トナー残量の判断
図8は、トナー残量検出部77における一般的なトナー検出信号の波形を示している。図8において縦軸はトナー検出信号のレベルを示している。アジテータ62が回転することによってトナーが掻き集められると、発光部77aから受光部77bに至る光路がトナーによって徐々に遮光される。すなわち、トナー検出信号のレベルが徐々に下降する。そして、アジテータ62が光路を通過すると、掻き集められたトナーも光路を通過することになり、トナーによる遮光度合いが低くなってトナー検出信号のレベルが上昇する。
図8は、トナー残量検出部77における一般的なトナー検出信号の波形を示している。図8において縦軸はトナー検出信号のレベルを示している。アジテータ62が回転することによってトナーが掻き集められると、発光部77aから受光部77bに至る光路がトナーによって徐々に遮光される。すなわち、トナー検出信号のレベルが徐々に下降する。そして、アジテータ62が光路を通過すると、掻き集められたトナーも光路を通過することになり、トナーによる遮光度合いが低くなってトナー検出信号のレベルが上昇する。
制御部70は、トナー検出信号のレベルが一定レベル以下になってから当該一定レベル以上に回復するまでの時間tを検出し、その時間tからトナー残量を判断する。例えば、時間tとトナー残量との関係が以下の式1に示す1次関数によって近似されるとすると、制御部70はその1次関数からトナー残量を算出する。
トナー残量=α×時間t+β ・・・ 式1
ただし、トナー残量が同じであっても駆動モータ75の回転速度によって時間tは異なる。そのため、記憶部71には、駆動モータ75が取り得る回転速度毎に傾きαが記憶されている。なお、回転速度毎に傾きαを記憶するのではなく、一つの基準速度について傾きαを記憶し、基準速度と駆動モータ75の回転速度との比から当該回転速度に応じた傾きαを算出してもよい。
なお、トナー検出信号のレベルが一定レベル以上になってから当該一定レベル以下になるまでの時間t'を検出し、その時間t'からトナー残量を判断してもよい。あるいは、時間tと時間t'との比からトナー残量を判断してもよい。
また、傾きαはトナーカートリッジ60の種別によって異なっていてもよい。
また、傾きαはトナーカートリッジ60の種別によって異なっていてもよい。
(10)駆動モータの回転制御
駆動モータ75は欠け歯ギア67などのトナーカートリッジ60が有する回転機構の駆動源であるのみでなく、印刷装置1が備える回転機構の駆動源でもある。そのため、駆動モータ75に掛かる負荷は印刷装置1が備える回転機構の状態によって変動する。例えばフィルム定着器44は潤滑剤Gの温度が低いと潤滑剤Gの粘度が高くなって駆動モータ75に掛かる負荷が高くなり、潤滑剤Gの温度が高いと潤滑剤Gの粘度が低くなって駆動モータ75に掛かる負荷が低くなる。
駆動モータ75は欠け歯ギア67などのトナーカートリッジ60が有する回転機構の駆動源であるのみでなく、印刷装置1が備える回転機構の駆動源でもある。そのため、駆動モータ75に掛かる負荷は印刷装置1が備える回転機構の状態によって変動する。例えばフィルム定着器44は潤滑剤Gの温度が低いと潤滑剤Gの粘度が高くなって駆動モータ75に掛かる負荷が高くなり、潤滑剤Gの温度が高いと潤滑剤Gの粘度が低くなって駆動モータ75に掛かる負荷が低くなる。
このように駆動モータ75に掛かる負荷が変動する場合、駆動モータ75に掛かる負荷によらず駆動モータ75の回転制御を同じにすると、駆動モータ75に掛かる負荷が高いとき、前述したトナーカートリッジ60の種別の判断やトナー残量の判断に支障をきたす場合がある。
そこで、制御部70は、駆動モータ75に所定の負荷以上の負荷がかかる高負荷状態である場合と駆動モータ75に係る負荷が該所定の負荷未満である低負荷状態である場合とで駆動モータ75の回転制御を異ならせる。以下、具体的に説明する。
そこで、制御部70は、駆動モータ75に所定の負荷以上の負荷がかかる高負荷状態である場合と駆動モータ75に係る負荷が該所定の負荷未満である低負荷状態である場合とで駆動モータ75の回転制御を異ならせる。以下、具体的に説明する。
(10−1)低負荷状態である場合の駆動モータの回転制御
図9は、低負荷状態である場合の駆動モータ75の回転制御を説明するためのグラフである。ここでは回転速度を目標速度まで段階的に加速する場合を例に説明する。このようにするのは、回転機構によっては連続的に加速することが好ましくない場合もあるため、それを考慮したものである。
図9は、低負荷状態である場合の駆動モータ75の回転制御を説明するためのグラフである。ここでは回転速度を目標速度まで段階的に加速する場合を例に説明する。このようにするのは、回転機構によっては連続的に加速することが好ましくない場合もあるため、それを考慮したものである。
駆動モータ75に掛かる負荷が低い低負荷状態である場合は駆動モータ75の回転速度を加速する加速度を大きくすることができるので、制御部70は駆動モータ75に掛かる負荷が高い高負荷状態である場合の加速度(第2の加速度)より大きい第1の加速度で駆動モータ75の回転速度を加速する。
図中のvmaxは目標速度の一例である。図示する例では時点t0で加速が開始される場合を示しており、制御部70は駆動モータ75の回転速度を第1の加速度でv0まで加速して一旦加速を中断する。そして、時点t1まで駆動モータ75の回転速度をv0に維持し、時点t1に達すると駆動モータ75の回転速度を第1の加速度でv1まで加速する。以降、同様にv2、vmaxまで第1の加速度で加速し、vmaxに達すると加速を終了する。
実施形態1では、駆動モータ75の回転速度を第1の加速度で加速した場合には、第2のリブ67bが検出位置に到達する前に駆動モータ75の回転速度が目標速度に達するものとする。このため、低負荷状態である場合は、第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を、駆動モータ75の回転速度が目標速度に達した後に計測することができる。
(10−2)高負荷状態である場合の駆動モータの回転制御
図10は、高負荷状態である場合の駆動モータ75の回転制御を説明するためのグラフである。駆動モータ75に掛かる負荷が高い高負荷状態である場合は駆動モータ75の回転速度を加速する加速度を上述した第1の加速度と同じ加速度にすることが困難であるので、駆動モータ75の回転速度が目標速度に達するまでに時間を要する。この場合、第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を駆動モータ75の回転速度が目標速度に達した後に測定しようとすると、トナーカートリッジの種別やトナー残量を判断するタイミングが遅くなってしまう。あるいは、駆動モータ75の回転速度が目標速度に達したとき、第2のリブ67bが既に検出位置を通り過ぎてしまっている可能性もある。
図10は、高負荷状態である場合の駆動モータ75の回転制御を説明するためのグラフである。駆動モータ75に掛かる負荷が高い高負荷状態である場合は駆動モータ75の回転速度を加速する加速度を上述した第1の加速度と同じ加速度にすることが困難であるので、駆動モータ75の回転速度が目標速度に達するまでに時間を要する。この場合、第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を駆動モータ75の回転速度が目標速度に達した後に測定しようとすると、トナーカートリッジの種別やトナー残量を判断するタイミングが遅くなってしまう。あるいは、駆動モータ75の回転速度が目標速度に達したとき、第2のリブ67bが既に検出位置を通り過ぎてしまっている可能性もある。
そこで、制御部70は、駆動モータ75に掛かる負荷が高い高負荷状態である場合は、第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を、駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する期間中に計測する。
ただし、駆動モータ75の回転速度を加速しつつ第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を計測すると、トナーカートリッジ60の種別を正しく判断できなくなる。具体的に説明すると、例えば駆動モータ75が一定速度v1で回転しているときに第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を計測するとTaであったとした場合、第2のリブ67bが検出されている間に駆動モータ75の回転速度が加速されると、計測される時間(以下「Tb」という)はTaより小さくなる。このため、計測された時間がTaであれば基準時間とほぼ一致することにより正しく種別を判断できたとしても、Tbの場合は基準時間と一致せず、種別が正しく判断されない。トナー残量の判断についても同様であり、回転速度が変動するとトナー残量を正しく判断できなくなる。
ただし、駆動モータ75の回転速度を加速しつつ第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を計測すると、トナーカートリッジ60の種別を正しく判断できなくなる。具体的に説明すると、例えば駆動モータ75が一定速度v1で回転しているときに第2のリブ67bが検出位置を通過する時間を計測するとTaであったとした場合、第2のリブ67bが検出されている間に駆動モータ75の回転速度が加速されると、計測される時間(以下「Tb」という)はTaより小さくなる。このため、計測された時間がTaであれば基準時間とほぼ一致することにより正しく種別を判断できたとしても、Tbの場合は基準時間と一致せず、種別が正しく判断されない。トナー残量の判断についても同様であり、回転速度が変動するとトナー残量を正しく判断できなくなる。
そこで、制御部70は、駆動モータ75に掛かる負荷が高い高負荷状態である場合は、駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する期間中に駆動モータ75を一定速度で回転させ、駆動モータ75が一定速度で回転している状態でリブ検出部76やトナー残量検出部77により第2のリブ67bやトナーなどの被検出物を検出し、その検出が終了した後に駆動モータ75の加速を再開する。
以下、リブ検出部76によって第2のリブ67bを検出する場合を例に具体的に説明する。
前述したように第1のリブ67aは間もなく第2のリブ67bが検出位置を通過することを制御部70に通知する役割を有しており、制御部70は第1のリブ67aが検出されると第2のリブ67bの検出が終了するまで駆動モータ75を一定速度で回転させる。図示する例では駆動モータ75の回転速度がv1のときに第1のリブ67aが検出された場合を示している。駆動モータ75の回転速度がv1のときに第1のリブ67aが検出された場合、制御部70は第2のリブ67bの検出が終了するまで駆動モータ75を一定速度v1で回転させる。
前述したように第1のリブ67aは間もなく第2のリブ67bが検出位置を通過することを制御部70に通知する役割を有しており、制御部70は第1のリブ67aが検出されると第2のリブ67bの検出が終了するまで駆動モータ75を一定速度で回転させる。図示する例では駆動モータ75の回転速度がv1のときに第1のリブ67aが検出された場合を示している。駆動モータ75の回転速度がv1のときに第1のリブ67aが検出された場合、制御部70は第2のリブ67bの検出が終了するまで駆動モータ75を一定速度v1で回転させる。
ただし、第1のリブ67aは駆動モータ75の回転速度がv0やv2にあるときに検出される場合もある。具体的に説明すると、第1のリブ67aの初期位置はトナーカートリッジ60の種別によって異なる場合があり、また、同じ種別のトナーカートリッジ60であっても製造公差によって初期位置がばらつく場合もある。例えば第1のリブ67aの初期位置が検出位置に近い場合は駆動モータ75の回転速度がv0のときに第1のリブ67aが検出位置に到達し、初期位置が検出位置から遠い場合は駆動モータ75の回転速度がv2のときに第1のリブ67aが検出位置に到達するといったことが起きる。
あるいは、v0からv1に加速している期間P5中に第1のリブ67aが検出位置に到達する場合もあれば、v1からv2に加速している期間P6中に第1のリブ67aが検出位置に到達する場合もある。
制御部70は、v0、v1、v2などのように駆動モータ75が一定速度で回転しているときに第1のリブ67aが検出された場合は第2のリブ67bの検出が終了するまでそのときの速度で駆動モータ75を一定速度で回転させる。
一方、駆動モータ75を加速している期間P5中や期間P6中に第1のリブ67aが検出された場合は、制御部70は複数の一定速度の中でそのときの駆動モータ75の回転速度よりも速い一定速度のうちそのときの駆動モータ75の回転速度に最も近い一定速度まで加速した後に駆動モータ75を一定速度で回転させる。
例えば、期間P5中に第1のリブ67aが検出された場合は、一定速度v0、v1、v2の中でそのときの駆動モータ75の回転速度よりも速い一定速度はv1、v2であり、v1、v2のうちそのときの駆動モータ75の回転速度に最も近い一定速度はv1であるので、制御部70はv1に達するまで加速を継続し、駆動モータ75の回転速度がv1に達すると、第2のリブ67bの検出が終了するまで駆動モータ75を一定速度v1で回転させる。
例えば、期間P5中に第1のリブ67aが検出された場合は、一定速度v0、v1、v2の中でそのときの駆動モータ75の回転速度よりも速い一定速度はv1、v2であり、v1、v2のうちそのときの駆動モータ75の回転速度に最も近い一定速度はv1であるので、制御部70はv1に達するまで加速を継続し、駆動モータ75の回転速度がv1に達すると、第2のリブ67bの検出が終了するまで駆動モータ75を一定速度v1で回転させる。
期間P4、P5、P6及びP7中に駆動モータ75の回転速度を加速する加速度は第2の加速度の一例である。
(10−3)駆動モータの回転制御・判断処理の流れ
図11は、制御部70による駆動モータ75の回転制御・判断処理の流れを示すフローチャートである。ここでは駆動モータ75が低負荷状態であるか高負荷状態であるかをフィルム定着器44の状態によって判断する場合を例に説明する。
図11は、制御部70による駆動モータ75の回転制御・判断処理の流れを示すフローチャートである。ここでは駆動モータ75が低負荷状態であるか高負荷状態であるかをフィルム定着器44の状態によって判断する場合を例に説明する。
S101では、制御部70は駆動モータ75の負荷状態を判定する。具体的には、制御部70は温度測定センサ44cから温度信号を取得し、取得した温度信号が表す温度が所定温度以上である場合は低負荷状態であると判定してS102に進み、所定温度未満である場合は高負荷状態であると判定してS106に進む。S101は負荷状態判定処理の一例である。
S102では、制御部70は図9に示す低負荷状態の場合の回転制御によって駆動モータ75を目標速度まで加速する。
S103では、制御部70は駆動モータ75の回転を始めた後、所定時間以内に第1のリブ67aが検出されたか否かを判定する。具体的には、制御部70はリブ検出信号がオフからオンに変化したか否かを判定し、オフからオンに変化した場合は第1のリブ67aが検出されたと判定する。制御部70は、第1のリブ67aが検出された場合はトナーカートリッジ60が新品であるとしてS104に進み、検出されなかった場合はトナーカートリッジ60が中古品であるとして本処理を終了する。
S103では、制御部70は駆動モータ75の回転を始めた後、所定時間以内に第1のリブ67aが検出されたか否かを判定する。具体的には、制御部70はリブ検出信号がオフからオンに変化したか否かを判定し、オフからオンに変化した場合は第1のリブ67aが検出されたと判定する。制御部70は、第1のリブ67aが検出された場合はトナーカートリッジ60が新品であるとしてS104に進み、検出されなかった場合はトナーカートリッジ60が中古品であるとして本処理を終了する。
S104では、制御部70は「(7)トナーカートリッジの種別判断」で説明したようにトナーカートリッジ60の種別を判断する。
低負荷状態の場合は駆動モータ75の回転速度がvmax(目標速度)に達した後にトナーカートリッジ60の種別を判断するので、制御部70はvmaxに対応する基準時間をトナーカートリッジ60の種別毎に読み出し、読み出した基準時間のうち計測した時間に最も近い基準時間に対応付けられている種別が、現在装着されているトナーカートリッジ60の種別であると判断する。
低負荷状態の場合は駆動モータ75の回転速度がvmax(目標速度)に達した後にトナーカートリッジ60の種別を判断するので、制御部70はvmaxに対応する基準時間をトナーカートリッジ60の種別毎に読み出し、読み出した基準時間のうち計測した時間に最も近い基準時間に対応付けられている種別が、現在装着されているトナーカートリッジ60の種別であると判断する。
S105では、制御部70は「(9)トナー残量の判断」で説明したようにトナー残量を判断する。
S106では、制御部70は図10に示す高負荷状態の場合の回転制御によって駆動モータ75を目標速度まで加速する回転制御を開始する。
S107では、制御部70は駆動モータ75の回転を始めた後、所定時間以内に第1のリブ67aが検出されたか否かを判定する。制御部70は、第1のリブ67aが検出された場合はトナーカートリッジ60が新品であるとしてS108に進み、第1のリブ67aが検出されることなく駆動モータ75の回転速度が目標速度に達した場合はトナーカートリッジ60が中古品であるとしてS111に進む。
S107では、制御部70は駆動モータ75の回転を始めた後、所定時間以内に第1のリブ67aが検出されたか否かを判定する。制御部70は、第1のリブ67aが検出された場合はトナーカートリッジ60が新品であるとしてS108に進み、第1のリブ67aが検出されることなく駆動モータ75の回転速度が目標速度に達した場合はトナーカートリッジ60が中古品であるとしてS111に進む。
S108では、制御部70は「(10−2)高負荷状態である場合の駆動モータの回転制御」で説明したように第2のリブ67bの検出が終了するまで駆動モータ75を一定速度で回転させる。
S109では、制御部70は「(7)トナーカートリッジの種別判断」で説明したようにトナーカートリッジ60の種別を判断する。
高負荷状態の場合は第2のリブ67bを検出するときの駆動モータ75の回転速度が一つに固定されないので、制御部70は第2のリブ67bを検出したときの回転速度に対応する基準時間をトナーカートリッジ60の種別毎に読み出し、読み出した基準時間のうち計測した時間に最も近い基準時間に対応付けられている種別が、現在装着されているトナーカートリッジ60の種別であると判断する。
S109では、制御部70は「(7)トナーカートリッジの種別判断」で説明したようにトナーカートリッジ60の種別を判断する。
高負荷状態の場合は第2のリブ67bを検出するときの駆動モータ75の回転速度が一つに固定されないので、制御部70は第2のリブ67bを検出したときの回転速度に対応する基準時間をトナーカートリッジ60の種別毎に読み出し、読み出した基準時間のうち計測した時間に最も近い基準時間に対応付けられている種別が、現在装着されているトナーカートリッジ60の種別であると判断する。
S110では、制御部70は「(9)トナー残量の判断」で説明したようにトナー残量を判断する。
S111では、制御部70は駆動モータ75の加速を再開し、駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する。
S111では、制御部70は駆動モータ75の加速を再開し、駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する。
上述したS104、S105、S109、S110は判断処理の一例である。
(11)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係る印刷装置1によると、駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する期間中に駆動モータ75を一定速度で回転させ、駆動モータ75が当該一定速度で回転している状態でリブ検出部76やトナー残量検出部77により第2のリブ67bやトナーなどの被検出物を検出し、その検出が終了した後に駆動モータ75の加速を再開するので、駆動モータ75の回転速度が所定速度に達するのを待ってトナーカートリッジ60の種別やトナー残量を判断する場合に比べてより早いタイミングで判断できると伴に、駆動モータ75を加速しつつそれらを判断する場合に比べて精度よく判断できる。
以上説明した実施形態1に係る印刷装置1によると、駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する期間中に駆動モータ75を一定速度で回転させ、駆動モータ75が当該一定速度で回転している状態でリブ検出部76やトナー残量検出部77により第2のリブ67bやトナーなどの被検出物を検出し、その検出が終了した後に駆動モータ75の加速を再開するので、駆動モータ75の回転速度が所定速度に達するのを待ってトナーカートリッジ60の種別やトナー残量を判断する場合に比べてより早いタイミングで判断できると伴に、駆動モータ75を加速しつつそれらを判断する場合に比べて精度よく判断できる。
更に、印刷装置1によると、駆動モータ75が高負荷状態である場合は駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する期間中に被検出物を検出するので、駆動モータ75が高負荷状態であってもトナーカートリッジ60の種別やトナー残量を早いタイミングで判断できる。
一方、駆動モータ75が低負荷状態である場合は駆動モータ75の回転速度が目標速度に達してから被検出物を検出するので、目標速度まで加速する期間中に被検出物を検出する場合に比べて駆動モータ75の回転制御を簡素にできる。
一方、駆動モータ75が低負荷状態である場合は駆動モータ75の回転速度が目標速度に達してから被検出物を検出するので、目標速度まで加速する期間中に被検出物を検出する場合に比べて駆動モータ75の回転制御を簡素にできる。
更に、印刷装置1によると、潤滑剤Gの温度に相関する温度を測定することにより、駆動モータ75の負荷状態を判断できる。
更に、印刷装置1によると、第2のリブ67bが検出された時間と、第2のリブ67bを検出したときの駆動モータ75の回転速度に応じた基準時間とを比較するので、第2のリブ67bを検出するときの駆動モータ75の回転速度が一つに固定されていなくてもトナーカートリッジ60の種別を判断できる。
更に、印刷装置1によると、駆動モータ75を加速中(期間P5中や期間P6中)に第1のリブ67aが検出されると、複数の一定速度の中でそのときの駆動モータ75の回転速度よりも速い一定速度のうちそのときの駆動モータ75の回転速度に最も近い一定速度まで加速して駆動モータ75を一定速度で回転させるので、一定速度の数が固定される。一定速度の数が固定されると、各速度に応じた基準時間を予め記憶しておくことができ、駆動モータ75の回転速度から基準時間を算出する場合に比べて処理量を低減できる。
更に、印刷装置1によると、トナーカートリッジ60が新品であると判断された場合はトナーカートリッジの種別の判断を行うので、新品であるときしか種別を判断できないトナーカートリッジ60の種別を判断できる。
<他の実施形態>
実施形態は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
実施形態は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではトナーカートリッジ60の種別の判断及びトナー残量の判断の両方を行う場合を例に説明したが、これらのいずれか一方のみを行ってもよい。
トナー残量の判断のみを行う場合はトナーカートリッジ60が新品であるか中古品であるかによらずいつでも行うことができる。ただし、トナー残量を判断する場合も、駆動モータ75の回転速度が目標速度に達するのを待って判断すると判断のタイミングが遅くなってしまう。また、駆動モータ75の回転速度を加速しつつ判断を行うと、駆動モータ75の回転速度が変動することによってトナー残量を精度よく判断できない。
このため、駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する期間中に駆動モータ75を一定速度で回転させてトナー残量を判断することにより、早いタイミングで判断できると伴に、精度よく判断できる。
トナー残量の判断のみを行う場合はトナーカートリッジ60が新品であるか中古品であるかによらずいつでも行うことができる。ただし、トナー残量を判断する場合も、駆動モータ75の回転速度が目標速度に達するのを待って判断すると判断のタイミングが遅くなってしまう。また、駆動モータ75の回転速度を加速しつつ判断を行うと、駆動モータ75の回転速度が変動することによってトナー残量を精度よく判断できない。
このため、駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する期間中に駆動モータ75を一定速度で回転させてトナー残量を判断することにより、早いタイミングで判断できると伴に、精度よく判断できる。
(2)上記実施形態では駆動モータ75の回転速度を加速する期間と一定速度で回転させる期間とを交互に繰り返すことによって回転速度を目標速度まで段階的に上げていく場合を例に説明したが、目標速度に達するまで駆動モータ75の回転速度を連続的に加速してもよい。そして、第1のリブ67aが検出されると一旦加速を中断して駆動モータ75を一定速度で回転させてもよい。
(3)上記実施形態では定着器としてフィルム定着器44を例に説明したが、定着器はフィルム定着器44に限定されるものではない。例えばローラの内部にハロゲンランプが収容された加熱部材を用いる定着器であってもよい。
(4)上記実施形態では潤滑剤Gの温度に相関する温度から駆動モータ75の負荷状態を判断する場合を例に説明したが、駆動モータ75の負荷状態を判断する方法はこれに限られるものではない。
例えば、加熱源がオフ状態になってから所定時間以上経過している場合は潤滑剤Gの粘度が大きくなって高負荷状態となるので、所定時間以上経過している場合は高負荷状態であると判断し、所定時間以上経過していない場合は低負荷状態であると判断してもよい。
例えば、加熱源がオフ状態になってから所定時間以上経過している場合は潤滑剤Gの粘度が大きくなって高負荷状態となるので、所定時間以上経過している場合は高負荷状態であると判断し、所定時間以上経過していない場合は低負荷状態であると判断してもよい。
(5)上記実施形態では第1のリブ67a及び第2のリブ67bが欠け歯ギア67の回転中心を中心点とする円軌道上を移動する場合を例に説明したが、第1のリブ67a及び第2のリブ67bは直線軌道上を移動する構成であってもよい。
(6)上記実施形態では駆動モータ75の状態が低負荷状態であるか高負荷状態であるかを判定しているが、この判定を行わず、常に駆動モータ75の回転速度を目標速度まで加速する期間中に駆動モータ75を一定速度で回転させて被検出物を検出してもよい。
(7)上記実施形態では駆動モータ75の負荷状態をフィルム定着器44の負荷状態から判断する場合を例に説明したが、駆動モータ75の負荷状態は印刷装置1が備えるフィルム定着器44以外の回転機構の負荷状態から判断してもよい。
(8)上記実施形態では第1の加速度と第2の加速度とが互いに異なる場合を例に説明した。しかしながら、第1の加速度と第2の加速度とを同じにしても駆動モータ75に係る負荷が高い場合は結果的に負荷が低い場合に比べて駆動モータ75の加速度が小さくなる場合もある。その場合は第1の加速度と第2の加速度とを同じにしてもよい。
1・・・印刷装置、30・・・搬送部、40・・・印刷部、44・・・フィルム定着器、44a・・・加熱部材、44b・・・加圧ローラ、44c・・・温度測定センサ、44d・・・定着フィルム、44e・・・ヒータ、50・・・クリーニングユニット、60・・・トナーカートリッジ、61・・・トナー収容室、62・・・アジテータ、66・・・透光窓、67・・・欠け歯ギア、67a・・・第1のリブ、67b・・・第2のリブ、67c・・・移動軌道、70・・・制御部、75・・・駆動モータ、76・・・リブ検出部、77・・・トナー残量検出部、77b・・・受光部、77a・・・発光部、G・・・潤滑剤
Claims (8)
- モータと、
前記モータの回転駆動力によって移動する被検出物を有するカートリッジが装着される装着部と、
前記カートリッジを用いてシートに画像を印刷する印刷部と、
前記被検出物の移動軌道上の検出位置において前記被検出物を検出する検出部と、
前記モータ及び前記検出部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記モータの回転速度を目標速度まで加速する期間中に前記モータを一定速度で回転させ、前記モータが当該一定速度で回転している状態で前記検出部により前記被検出物を検出し、その検出が終了した後に前記モータの加速を再開する回転制御処理と、
前記検出部による検出結果に基づいて前記カートリッジの種別及び状態の少なくとも一方を判断する判断処理と、
を実行する、印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記カートリッジは、前記印刷部による印刷に用いられるトナーと、前記モータの回転駆動力によって回転することにより前記トナーを撹拌する撹拌部材と、前記トナーが収容されているトナー収容室の対向する2つの壁にそれぞれ設けられている透光窓とを有し、
前記検出部は、前記カートリッジの外から一方の前記透光窓に向かって光を発光する発光部と、前記発光部により発光され2つの前記透光窓を通過した光を受光する受光部とを有し、
前記被検出物は前記トナー及び前記撹拌部材であり、
前記制御部は、前記判断処理において、前記カートリッジの状態として、前記検出部による検出結果に基づいて前記トナーの残量を判断する、印刷装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置であって、
前記モータの回転駆動力によって回転する回転機構を備え、
前記制御部は、
前記回転機構の状態が、前記モータに所定の負荷以上の負荷が掛かる高負荷状態であるか、又は、前記モータに掛かる負荷が前記所定の負荷未満である低負荷状態であるかを判定する負荷状態判定処理を実行し、
前記回転制御処理において、
前記低負荷状態であると判定された場合は前記モータの回転速度を第1の加速度で加速し、前記モータの回転速度が目標速度に達した後に前記検出部により前記被検出物を検出し、
前記負荷状態判定処理によって前記高負荷状態であると判定された場合は前記モータの回転速度を前記第1の加速度より小さい第2の加速度で加速し、前記モータの回転速度を目標速度まで加速する期間中に前記モータを一定速度で回転させ、前記検出部により前記被検出物を検出する、印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置であって、
前記カートリッジは前記印刷部による印刷に用いられるトナーを有し、
前記回転機構は、前記モータの回転駆動力によって回転し前記シートにトナーを熱定着させる回転体と、前記回転体の温度を上昇させる加熱源と、前記回転体を円滑に回転させる潤滑剤とを有する定着器であり、
前記制御部は、前記負荷状態判定処理において、前記加熱源がオフ状態になってから所定時間以上経過している場合は前記高負荷状態であると判定し、前記所定時間以上経過していない場合は前記低負荷状態であると判定する、印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置であって、
前記カートリッジは前記印刷部による印刷に用いられるトナーを有し、
前記回転機構は、前記モータの回転駆動力によって回転し前記シートにトナーを熱定着させる筒状のフィルムと、前記フィルムの温度を上昇させる加熱源と、前記フィルムを円滑に回転させる潤滑剤とを有するフィルム定着器であり、
当該印刷装置は前記フィルム定着器の温度を測定する温度測定部を備え、
前記制御部は、前記負荷状態判定処理において、前記温度測定部によって前記温度を測定し、測定した温度が所定温度未満である場合は前記高負荷状態であると判定し、前記所定温度以上である場合は前記低負荷状態であると判定する、印刷装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記判断処理において、前記検出部による検出結果と、前記モータを一定速度で回転させて前記検出部により前記被検出物を検出したときの回転速度に応じた基準値とを比較することによって前記カートリッジの種別及び状態の少なくとも一方を判断する、印刷装置。 - 請求項6に記載の印刷装置であって、
前記一定速度は段階的に複数設定されており、
前記制御部は、前記回転制御処理において、前記モータを一定速度で回転させるとき、前記複数の一定速度の中でそのときの前記モータの回転速度よりも速い一定速度のうちそのときの前記モータの回転速度に最も近い前記一定速度まで加速した後に前記モータを一定速度で回転させる、印刷装置。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記被検出物は、前記カートリッジが新品である場合は前記移動軌道上を移動し、中古品である場合は前記移動軌道上を移動しなくなるものであり、
当該印刷装置は前記カートリッジが新品であるか中古品であるかを判断する新古判断部を備え、
前記制御部は、前記新古判断部によって新品であると判断された場合に、前記回転制御処理、及び、前記判断処理を実行する、印刷装置。
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