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JP2013130982A - 情報表示装置 - Google Patents

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JP2013130982A JP2011279082A JP2011279082A JP2013130982A JP 2013130982 A JP2013130982 A JP 2013130982A JP 2011279082 A JP2011279082 A JP 2011279082A JP 2011279082 A JP2011279082 A JP 2011279082A JP 2013130982 A JP2013130982 A JP 2013130982A
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Abstract

【課題】携帯端末を情報表示テーブルの画面に接触させるだけの簡単な操作により、携帯端末との連携を容易にし、データ通信を手軽に行う。
【解決手段】情報表示テーブル5は、1つの画面を複数の領域に分割可能な表示部57と、携帯端末1が表示部57の画面に近接したときに携帯端末1の固有情報を取得する無線通信部55と、携帯端末1が接触した表示部57の画面上の座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域を検知する座標検知部52と、無線通信部55により取得した携帯端末1の固有情報を座標検知部52で検知した座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に対応付けるCPU51とを備える。無線通信部55は、携帯端末1の固有情報が対応付けられた座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に応じて、携帯端末1との間で無線を介してデータ通信を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報表示装置に関し、より詳細には、各種データを蓄積・表示する機能を備え、スマートフォンなどの携帯端末とデータ連携可能な情報表示装置に関する。
液晶ディスプレイなどの薄型表示装置では、大画面化が進んでおり、大画面を複数の領域に分割して利用するケースが増えている。また、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯端末の普及に伴い、携帯端末と大画面表示装置とを連携させて使用する方法が種々提案されている。例えば、特許文献1には、ネットワーク接続された複数の端末機器における表示画面情報を取得し、取得した表示画面情報を一つの画面上に合成して多画面表示する表示装置が開示されている。
また、特許文献2には、携帯端末と通信可能に接続され、ドラッグ&ドロップ操作などの直感的な操作で携帯端末との間でデータ転送を実行できるようにした電子掲示装置が開示されている。この電子掲示装置は、携帯端末と通信可能に接続する接続I/Fと、データを画面上に掲示する表示部と、画面上に掲示されたデータに対する操作入力を画面から受け付けるタッチパネルと、タッチパネルが受け付けた操作入力に基づいて画面上のデータを携帯端末へ転送する制御部とを備える。この制御部は、画面上に掲示されたデータがドラッグ操作により画面の外縁部近傍まで移動し、外縁部近傍でドロップ操作されたときに、データを携帯端末へ転送する。
さらに、上記のような大画面表示装置の応用例として、テーブル型の表示装置(コミュニケーションテーブルともいう)が提案されている。このテーブル型表示装置は、複数人により会議等を行う場合に利用される。これによれば、テーブル状の筐体のテーブル面に大画面の液晶ディスプレイを組み込み、この液晶ディスプレイの画面上に必要なデータを表示させながら、テーブルを囲むようにして複数人によって会議等を行うことができる。また、このテーブル型表示装置は、スマートフォンなどの携帯端末と通信する機能を備えている。例えば、TransferJet(登録商標)などの近距離無線転送技術を用いて携帯端末を通信可能に接続することができる。この近距離無線転送技術によれば、2つの機器をかざす(数センチまで接近させる)ことで自動的にデータ転送を行うことができる。
特開2004−54134号公報 特開2008−257442号公報
上記のようなテーブル型表示装置の使用形態として、複数人が集まり、各自が個別の報告等を行う場合には、1つの大画面よりも、大画面を複数の領域に分割して各自の専用領域として使用できるほうが望ましい。そして、専用領域上に複数のデータが表示されており、その中の1つのデータを選択的に携帯端末に転送する場合や、携帯端末からデータを転送して専用領域の空いている領域に表示させる場合には、画面上の座標と携帯端末とを対応付けることが考えられる。
しかしながら、従来のテーブル型表示装置は、基本的に機器と機器とを1対1で接続することが前提となっており、上記のように、画面上の座標または座標を含む領域を携帯端末に対応付けるという考え方について考慮されていない。このため携帯端末との連携を容易にし、データ通信を手軽に行えるようにはなっていなかった。このことは、上述の特許文献1,2に記載された発明についても同様に考慮されていない。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、携帯端末を画面に接触させるだけの簡単な操作により、携帯端末との連携を容易にし、データ通信を手軽に行うことができる情報表示装置を提供すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、1つの画面を複数の領域に分割可能な表示部を備えた情報表示装置であって、携帯端末が前記表示部の画面に近接したときに該携帯端末の固有情報を取得する固有情報取得部と、前記携帯端末が接触した前記表示部の画面上の座標または該座標を含む領域を検知する座標検知部と、前記固有情報取得部により取得した前記携帯端末の固有情報を前記座標検知部で検知した座標または該座標を含む領域に対応付ける固有情報対応付け部と、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域に応じて、前記携帯端末との間で無線を介してデータ通信を行うデータ通信部とを備えたことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記データ通信部は、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域にデータが表示されている場合、該データまたは該データの関連データを前記携帯端末に無線を介して送信することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記データ通信部は、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域にデータが表示されていない場合、前記携帯端末からのデータを無線を介して受信し、前記表示部は、前記データ通信部で受信したデータを前記座標または該座標を含む領域に表示することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域が変化した場合、前記固有情報対応付け部は、前記携帯端末の固有情報を前記変化した後の座標または該座標を含む領域に対応付けることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記表示部は、タッチパネルと一体的に構成され、前記座標検知部は、前記携帯端末が前記表示部の画面上に接触したときに前記タッチパネルを介して接触点の座標を検知することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記携帯端末の固有情報と前記座標または該座標を含む領域とを対応付けた対応付け情報を記憶する記憶部を備えたことを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第6の技術手段において、前記記憶部に前記対応付け情報が記憶されている場合、前記固有情報対応付け部は、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域と、前記携帯端末以外の他の携帯端末との対応付けを禁止することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第6の技術手段において、該情報表示装置に対する所定の操作が検知された場合、前記固有情報対応付け部は、前記記憶部から前記対応付け情報を削除し、前記携帯端末の固有情報と前記座標または該座標を含む領域との対応付けを解除することを特徴としたものである。
本発明によれば、携帯端末が画面に近接したときに携帯端末の固有情報を取得すると共に、携帯端末が接触した画面上の座標またはその座標を含む領域を検知し、携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または領域に応じて、携帯端末との間で無線を介してデータの送受信を行うことができるため、携帯端末を画面に接触させるだけの簡単な操作により、携帯端末との連携を容易にし、データ通信を手軽に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る情報表示装置の外観の一例を示す図である。 図1に示した携帯端末と情報表示テーブルの構成例を示すブロック図である。 本発明に係る携帯端末および情報表示テーブルの他の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る情報表示装置の他の例を示す図である。 本発明に係る情報表示テーブルと携帯端末とのデータ連携方法の一例を説明するためのフロー図である。 本発明に係る情報表示ボードと携帯端末とのデータ連携方法の一例を説明するためのフロー図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の情報表示装置に係る好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報表示装置の外観の一例を示す図である。図中、1〜4は携帯端末、5は情報表示装置を示す。本例では、携帯端末1〜4として、スマートフォンを例示すると共に、情報表示装置5として、情報表示テーブル(以下、情報表示テーブル5)を例示するものとする。情報表示テーブル5は、テーブルの天面に表示画面が組み込まれたもので、PC(Personal Computer)と同様の情報処理機能を備える。また、情報表示テーブル5は、1つの表示画面を複数の領域に分割して使用することができる。
この情報表示テーブル5は、例えば、複数人が集まり、各自が個別の報告を行う場合などに、各自に専用領域を設定し、各専用領域をあたかも専用のPCのように必要なデータを表示させ、操作することができる専用領域モードと、1つの議題に対して全員で議論を行う場合などに、1つの大画面に必要なデータを表示させ、操作することができる大画面モードとを適宜切り替えて設定することができる。
本例の場合、携帯端末1〜4を使用する4人のユーザに対して、情報表示テーブル5の大画面が専用領域5a〜5dの4つの領域に分割されている。これらの専用領域5a〜5dにはそれぞれ個別の演算装置が設けられており、専用領域毎に独立して情報処理を行うことができる。なお、領域の分割数は4つに限定されず、例えば、ユーザが2人であれば2分割にするなど、フレキシブルな領域分割を可能としている。
そして、情報表示テーブル5は、携帯端末1〜4が画面に近接したときに携帯端末1〜4の固有情報を取得すると共に、携帯端末1〜4が接触した画面上の座標またはその座標を含む領域を検知し、携帯端末1〜4の固有情報が対応付けられた座標または領域に応じて、携帯端末1〜4との間で無線を介してデータの送受信を行うことができる。図1の例では携帯端末1の接触した座標は(x1,y1)である。このように、携帯端末1〜4を画面に接触させるだけの簡単な操作により、携帯端末1〜4との連携を容易にし、データ通信を手軽に行うことができる。
図2は、図1に示した携帯端末と情報表示テーブルの構成例を示すブロック図である。本例では、携帯端末1のみを例示しているが、他の携帯端末2〜4についても同様の構成を備えるものとする。携帯端末1は、携帯端末1の動作を制御するCPU11と、各種データを記憶する記憶部12と、携帯端末1の動きを検知するための加速度センサ13と、情報表示テーブル1との間で近距離無線通信を行う無線通信部14とを備える。また、情報表示テーブル5は、情報表示テーブル5の動作を制御するCPU51と、画面上の座標位置を検知する座標検知部52と、各種データを記憶する記憶部53と、表示部57に対して表示制御を行う表示ドライバ54と、携帯端末1との間で近距離無線通信を行う無線通信部55と、表示部57と一体的に設けられたタッチパネル56と、液晶ディスプレイなどの表示部57とを備えている。
ここで、近距離無線通信の具体例としては、前述のTransferJet(登録商標)を挙げることができる。情報表示テーブル5と携帯端末1とが数センチ程度まで近接すると、所定の通信プロトコルに従って、接続が確立され、通信可能な状態となる。この際、携帯端末1の無線通信部14は、携帯端末1の固有情報の一例としてMAC(Media Access Control)アドレスを送信し、情報表示テーブル5の無線通信部55は、携帯端末1から送信されたMACアドレスを受信する。また、情報表示テーブル5の無線通信部55は、情報表示テーブル5のMACアドレスを送信し、携帯端末1の無線通信部14は、情報表示テーブル5から送信されたMACアドレスを受信する。このように相互にMACアドレスをやり取りすることで、携帯端末1と情報表示テーブル5との間でデータ通信が可能となる。
また、表示部57は、タッチ操作を可能とするタッチパネル56と一体的に構成され、座標検知部52は、携帯端末1が表示部57の画面上に接触したときにタッチパネル56を介して接触点の座標を検知するように構成されている。また、タッチパネル56は、マルチタッチ入力に対応しており、複数人による同時操作を受け付けることができるようになっている。
また、CPU51では、タッチパネル56による接触点の座標検知と同時に、携帯端末1の加速度センサ13が反応したタイミングと、タッチパネル56が反応したタイミングとが同時であったか否かが判定される。携帯端末1が表示部57の画面上に接触した際に加速度センサ13が反応する。この反応時のタイミング信号は無線通信部55によりCPU51に入力される。そして、CPU51は、両者の反応タイミングが一致した場合に、表示部57の画面上に携帯端末1が接触したと判定する。
本発明の主たる目的は、携帯端末を画面に接触させるだけの簡単な操作により、携帯端末との連携を容易にし、データ通信を手軽に行えるようにすることにある。このための構成として、情報表示テーブル5は、1つの画面を複数の領域に分割可能な表示部57と、携帯端末1が表示部57の画面に近接したときに携帯端末1の固有情報を取得する固有情報取得部と、携帯端末1が接触した表示部57の画面上の座標または座標を含む領域を検知する座標検知部52と、固有情報取得部により取得した携帯端末1の固有情報を座標検知部52で検知した座標または座標を含む領域に対応付ける固有情報対応付け部と、携帯端末1の固有情報が対応付けられた座標または座標を含む領域に応じて、携帯端末1との間で無線を介してデータ通信を行うデータ通信部とを備える。
ここで、上記領域とは、図1,2の例では、座標(x1,y1)を含む領域であり、この座標(x1,y1)は図1の専用領域5aに含まれているため、専用領域5aを対象としてもよい。あるいは、座標(x1,y1)の例えば周囲10画素の領域を対象としてもよい。すなわち、座標(x1,y1)を含む領域であれば、その領域の範囲については適宜設定可能とする。
図2において、上記の固有情報取得部およびデータ通信部としての機能は無線通信部55により実現され、固有情報対応付け部としての機能はCPU51により実現される。携帯端末1が画面上の座標(x1,y1)に接触した場合、携帯端末1の固有情報が接触座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に対応付けられる。この際、接触座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域にデータが表示されていれば、無線通信部55は、表示データまたは表示データの関連データを携帯端末1に無線を介して送信する。例えば、情報表示テーブル5に複数の画像データが表示されている場合には、接触座標(x1,y1)に対応する画像データを選択的に携帯端末1に送信する。また、情報表示テーブル5に地図データが表示されている場合には、接触座標(x1,y1)に対応する位置情報(経度,緯度)を、表示されている地図データの関連データとして選択的に携帯端末1に送信することができる。
また、携帯端末1の固有情報が対応付けられた接触座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域にデータが表示されていなければ、無線通信部55は、携帯端末1からのデータを無線を介して受信し、表示部57は、無線通信部55で受信したデータを座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に表示する。携帯端末1から情報表示テーブル5にデータを転送する場合、例えば、転送したいデータをフリック操作することで行うことができる。なお、データの送受信は、携帯端末1とその接触座標(x1,y1)との対応付けが完了した後に開始されるが、対応付け完了後に、データの送受信を行ってもよいか否かをユーザに確認するための確認画面を携帯端末1あるいは情報表示テーブル5に表示するようにしてもよい。
携帯端末1の固有情報が対応付けられた座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域が変化する場合がある。図1の例において、会議等の出席者の人数が変更された場合には、専用領域5a〜5dの割り振りが変更される。これに伴い座標(x1,y1)が座標(x2,y2)に変化する場合がある。このような場合、CPU51は、携帯端末1の固有情報を、変化した後の座標(x2,y2)または座標(x2,y2)を含む領域に対応付けるようにしてもよい。これにより、携帯端末1を対応付けた座標または領域が変化した場合でも、座標または領域の変化に追従して、携帯端末1との対応付けを継続させることができるため、座標または領域が変化する度に携帯端末1との対応付けを行う必要がない。
ここで、情報表示テーブル5の記憶部53は、携帯端末1の固有情報と座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域とを対応付けた対応付け情報を記憶する。これにより、携帯端末1を座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域から離した後であっても、携帯端末1の固有情報と座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域との対応付けが維持される。すなわち、携帯端末1を画面上の座標(x1,y1)に1回接触させた後に画面から離し、再度、携帯端末1を画面上に近接させると、情報表示テーブル5が携帯端末1の固有情報を取得する。このとき、携帯端末1の対応付け情報は記憶部53に記憶されているため、情報表示テーブル5は、画面上の座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に応じて、携帯端末1との間でデータ通信を行うことができる。
上記において、記憶部53に対応付け情報が記憶されている場合、つまり、携帯端末1の固有情報と座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域との対応付けが維持されている場合、CPU51は、座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域と、携帯端末1以外の他の携帯端末との対応付けを禁止する。この場合、携帯端末1外の他の携帯端末を、座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に接触させても、他の携帯端末を座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に対応付けることはできないため、座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に応じて、他の携帯端末との間でデータ通信を行うことはできない。
なお、情報表示テーブル5に対する所定の操作が検知された場合、CPU51は、記憶部53から対応付け情報を削除し、携帯端末1の固有情報と座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域との対応付けを解除するようにしてもよい。具体的には、所定の操作として、例えば、情報表示テーブル5の電源をオフする、あるいは、携帯端末1を情報表示テーブル5の画面上に設けられた所定の領域に接触させる、などの操作を行うことで、座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域と携帯端末1との対応付けを解除することができる。
図3は、本発明に係る携帯端末および情報表示テーブルの他の構成例を示すブロック図である。本例では、画面上の座標または座標を含む領域を対応付ける携帯端末として、図2の携帯端末1の代わりにヘッドセット6を適用した例について説明する。情報表示テーブル5の構成は図2の例と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。ヘッドセット6は、情報表示テーブル5で再生されている音声データやマルチメディアデータ(映像および音声)に基づき音声出力するヘッドホンであり、ヘッドセット6の動作を制御するCPU61と、各種データを記憶する記憶部62と、集音用のマイク63と、情報表示テーブル5との間で無線を介して通信する無線通信部64とを備える。
情報表示テーブル5のCPU51では、タッチパネル56による接触点の座標検知と同時に、ヘッドセット6のマイク63で接触音が集音されたタイミングと、タッチパネル56が反応したタイミングとが同時であったか否かが判定される。ヘッドセット6が表示部57の画面上に接触した際にマイク63で接触音が集音される。この集音時のタイミング信号は無線通信部55によりCPU51に入力される。そして、CPU51は、両者の反応タイミングが一致した場合に、表示部57の画面上にヘッドセット6が接触したと判定する。
情報表示テーブル5の無線通信部55は、ヘッドセット6の固有情報が対応付けられた座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域にデータが表示されている場合、その表示データの関連データをヘッドセット6に無線を介して送信する。本例の場合、表示部57の画面上に表示されている表示データは、再生中の音声データのアイコンや、マルチメディアデータのアイコンなどであり、無線通信部55は、これらのアイコンに関連する音声データをヘッドセット6に転送する。ヘッドセット6では、情報表示テーブル5から転送された音声データを音声出力し、これをユーザに聞かせることができる。
また、ヘッドセット6の記憶部62に音声データが記憶されており、且つ、ヘッドセット6の固有情報が対応付けられた座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域にデータ(本例では音声データのアイコン)が表示されていない場合、情報表示テーブル5の無線通信部55は、ヘッドセット6からの音声データを無線を介して受信し、表示部57は、無線通信部55で受信した音声データに応じたアイコンを座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に表示する。
図4は、本発明に係る情報表示装置の他の例を示す図である。本例では、情報表示装置として、図1の情報表示テーブル5の代わりに情報表示ボード7を適用した場合について説明する。図4(A)に示すように、情報表示ボード7は、不特定多数のユーザ、あるいは、特定のユーザに対する連絡事項等のデータを掲示する電子掲示板である。この情報表示ボード7は、図4(B)に示すように、CPU71、座標検知部72、記憶部73、表示ドライバ74、無線通信部75、タッチパネル76、および表示部77を備え、情報表示テーブル5と基本的な構成は同様であるが、ここでは表示画面を複数の領域に分割せず、1つの表示画面としている。
携帯端末1が座標(x1,y1)に接触した場合、無線通信部75は、携帯端末1の固有情報が対応付けられた座標(x1,y1)または座標(x1,y1)を含む領域に表示されているデータを携帯端末1に無線を介して送信する。例えば、情報表示ボード7に複数の画像データ7a〜7dが表示されている場合には、接触座標(x1,y1)に対応する画像データ7aを選択的に携帯端末1に送信する。また、情報表示ボード7に地図データが表示されている場合には、接触座標(x1,y1)に対応する位置情報(経度,緯度)を、表示されている地図データの関連データとして選択的に携帯端末1に送信する。
また、携帯端末2は座標(x2,y2)または座標(x2,y2)を含む領域7eに対応付けられている。そして、携帯端末2が対応付けられた座標(x2,y2)または座標(x2,y2)を含む領域7eにはデータが表示されていない。このため情報表示ボード7は、携帯端末2からのデータを無線を介して受信し、受信したデータを座標(x2,y2)または座標(x2,y2)を含む領域に表示する。携帯端末2から情報表示ボード7にデータを転送する場合、例えば、転送したいデータをフリック操作することで行うことができる。なお、データの送受信は、携帯端末1,2とその接触座標(x1,y1)、(x2,y2)との対応付けが完了した後に開始されるが、対応付け完了後に、データの送受信を行ってもよいか否かをユーザに確認するための確認画面を携帯端末1,2あるいは情報表示ボード7に表示するようにしてもよい。
図5は、本発明に係る情報表示テーブルと携帯端末とのデータ連携方法の一例を説明するためのフロー図である。本例では図2に示した装置構成に基づいて、図1の座標(x1,y1)を含む専用領域5aと携帯端末1とを対応付ける場合について説明する。まず、情報表示テーブル5は、携帯端末1の接近を検知していない場合には待機状態とする(ステップS1)。そして、情報表示テーブル5は、情報表示テーブル5に近接した携帯端末1から携帯端末1の固有情報(例えば、MACアドレス)を取得する(ステップS2)。
次に、情報表示テーブル5は、表示部57の画面上に携帯端末1が物理的に接触すると(ステップS3)、タッチパネル56により接触点の座標(x1,y1)を検知する(ステップS4)。次に、情報表示テーブル5は、携帯端末1の加速度センサ13の反応タイミングと、情報表示テーブル5のタッチパネル56の反応タイミングとが同時か否かを判定し(ステップS5)、加速度センサ13とタッチパネル56の反応タイミングが同時ではないと判定した場合(NOの場合)、接触した機器は携帯端末ではないと判定し、ステップS1に戻り、待機状態に移行する。
また、ステップS5において、加速度センサ13とタッチパネル56の反応タイミングが同時と判定した場合(YESの場合)、接触した機器は携帯端末であると判定し、情報表示テーブル5の動作モードが全画面モードであるか、専用領域モードであるかを判定する(ステップS6)。動作モードが専用領域モードであると判定した場合(図中、専用領域モードの場合)、ステップS4で検知した座標(x1,y1)を含む専用領域5aと携帯端末1の固有情報とを対応付ける(ステップS7)。そして、情報表示テーブル5は、携帯端末1の固有情報が対応付けられた専用領域5aに応じて、携帯端末1との間でデータ通信を行う(ステップS8)。
ここで、ステップS8において、情報表示テーブル5は、専用領域5aにデータが表示されている場合には、表示データまたは表示データの関連データを携帯端末1に送信する。また、情報表示テーブル5は、専用領域5aにデータが表示されていない場合には、携帯端末1からデータを受信し、受信したデータを専用領域5aに表示させることができる。
また、ステップS6において、動作モードが全画面モードであると判定した場合(図中、全画面モードの場合)、携帯端末1の接触箇所がアプリ領域であるか、背景領域であるかを判定する(ステップS9)。接触箇所が背景領域であると判定した場合(図中、背景領域の場合)、ステップS4で検知した座標(x1,y1)を含む背景領域と携帯端末1の固有情報とを対応付ける(ステップS10)。そして、情報表示テーブル5は、携帯端末1の固有情報が対応付けられた背景領域に応じて、携帯端末1との間でデータ通信を行う(ステップS11)。
また、ステップS9において、携帯端末1の接触箇所がアプリ領域であると判定した場合(図中、アプリ領域の場合)、ステップS4で検知した座標(x1,y1)を含むアプリ領域と携帯端末1の固有情報とを対応付ける(ステップS12)。そして、情報表示テーブル5は、携帯端末1の固有情報が対応付けられたアプリ領域に応じて、携帯端末1との間でデータ通信を行う(ステップS13)。
前述したように、情報表示テーブル5を用いて複数人で会議等を行っている際に、出席者の人数が変化した場合、上記の専用領域もこれに追従して再設定される。本例の場合、携帯端末1の固有情報が対応付けられた座標(x1,y1)を含む専用領域が再設定される。再設定により専用領域が変化した場合、CPU51は、携帯端末1の固有情報を、変化した後の専用領域に対応付ける。このように、携帯端末1を対応付けた座標を含む専用領域が変化した場合でも、専用領域の変化に追従して、携帯端末1との対応付けを継続させることができる。
また、情報表示テーブル5の記憶部53は、携帯端末1の固有情報と座標(x1,y1)を含む領域とを対応付けた対応付け情報を記憶する。これにより、携帯端末1を、座標(x1,y1)を含む領域から離した後であっても、携帯端末1の固有情報と座標(x1,y1)を含む領域との対応付けが維持される。また、記憶部53に対応付け情報が記憶されている場合、CPU51は、携帯端末1の固有情報が対応付けられた座標(x1,y1)を含む領域と、携帯端末1以外の他の携帯端末との対応付けを禁止する。
なお、情報表示テーブル5に対する所定の操作が検知された場合、CPU51は、記憶部53から対応付け情報を削除し、携帯端末1の固有情報と座標(x1,y1)を含む領域との対応付けを解除する。具体的には、所定の操作として、例えば、情報表示テーブル5の電源をオフする、あるいは、携帯端末1を情報表示テーブル5の画面上に設けられた所定の領域に接触させる、などの操作を行うことで、座標(x1,y1)を含む領域と携帯端末1との対応付けを解除する。
図6は、本発明に係る情報表示ボードと携帯端末とのデータ連携方法の一例を説明するためのフロー図である。本例では、図4(B)の装置構成に基づいて、図4(A)の座標(x1,y1)または座標(x2,y2)と携帯端末1とを対応付ける場合について説明する。まず、情報表示ボード7は、携帯端末1の接近を検知していない場合には待機状態とする(ステップS21)。そして、情報表示ボード7は、情報表示ボード7に近接した携帯端末1から携帯端末1の固有情報(例えば、MACアドレス)を取得する(ステップS22)。
次に、情報表示ボード7は、表示部77の画面上に携帯端末1が物理的に接触すると(ステップS23)、タッチパネル76により接触点の座標を検知する(ステップS24)。次に、情報表示ボード7は、携帯端末1の加速度センサ13の反応タイミングと、情報表示ボード7のタッチパネル76の反応タイミングとが同時か否かを判定し(ステップS25)、加速度センサ13とタッチパネル76の反応タイミングが同時ではないと判定した場合(NOの場合)、ステップS21に戻り待機状態に移行する。
また、ステップS25において、加速度センサ13とタッチパネル76の反応タイミングが同時と判定した場合(YESの場合)、携帯端末1が接触した座標に連絡事項またはマルチメディアコンテンツ等のデータが表示されているか否かを判定する(ステップS26)。ここで、携帯端末1が接触した座標に連絡事項またはマルチメディアコンテンツ等のデータが表示されていると判定した場合(YESの場合)、データが表示されている接触座標(ここでは座標(x1,y1))と携帯端末1の固有情報とを対応付ける(ステップS27)。そして、情報表示ボード7は、携帯端末1の固有情報が対応付けられた接触座標(x1,y1)に応じて、携帯端末1との間でデータ通信(データ送信)を行う(ステップS28)。
上記において、ステップS27では、携帯端末1が座標(x1,y1)に接触すると、携帯端末1と座標(x1,y1)との対応付けが行われる。そして、ステップS28では、情報表示ボード7は、携帯端末1の固有情報が対応付けられた座標(x1,y1)に表示されているデータを携帯端末1に無線を介して送信する。前述の図4の例の場合、情報表示ボード7に表示されている複数の画像データ7a〜7dのうち接触座標(x1,y1)に対応する画像データ7aが選択的に携帯端末1に送信される。
また、ステップS26において、携帯端末1が接触した座標に連絡事項またはマルチメディアコンテンツ等のデータが表示されていないと判定した場合(NOの場合)、データが表示されていない接触座標(ここでは座標(x2,y2))と携帯端末1の固有情報とを対応付ける(ステップS29)。そして、情報表示ボード7は、携帯端末1の固有情報が対応付けられた接触座標(x2,y2)に応じて、携帯端末1との間でデータ通信(データ受信)を行う(ステップS30)。
上記において、ステップS29では、携帯端末1が座標(x2,y2)に接触すると、携帯端末1と座標(x2,y2)との対応付けが行われる。そして、ステップS30では、前述の図4(A)に例示したように、座標(x2,y2)を含む領域7eにはデータが表示されていないため、情報表示ボード7は、携帯端末1からのデータを無線を介して受信し、受信したデータを座標(x2,y2)を含む領域7eに表示する。
1〜4…携帯端末、5…情報表示テーブル、5a〜5d…専用領域、6…ヘッドセット(携帯端末)、7…情報表示ボード、11,51,61,71…CPU、12,53,62,73…記憶部、13…加速度センサ、14,55,64,75…無線通信部、56,76…タッチパネル、63…マイク。

Claims (8)

  1. 1つの画面を複数の領域に分割可能な表示部を備えた情報表示装置であって、
    携帯端末が前記表示部の画面に近接したときに該携帯端末の固有情報を取得する固有情報取得部と、前記携帯端末が接触した前記表示部の画面上の座標または該座標を含む領域を検知する座標検知部と、前記固有情報取得部により取得した前記携帯端末の固有情報を前記座標検知部で検知した座標または該座標を含む領域に対応付ける固有情報対応付け部と、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域に応じて、前記携帯端末との間で無線を介してデータ通信を行うデータ通信部とを備えたことを特徴とする情報表示装置。
  2. 請求項1に記載の情報表示装置において、前記データ通信部は、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域にデータが表示されている場合、該データまたは該データの関連データを前記携帯端末に無線を介して送信することを特徴とする情報表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報表示装置において、前記データ通信部は、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域にデータが表示されていない場合、前記携帯端末からのデータを無線を介して受信し、前記表示部は、前記データ通信部で受信したデータを前記座標または該座標を含む領域に表示することを特徴とする情報表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示装置において、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域が変化した場合、前記固有情報対応付け部は、前記携帯端末の固有情報を前記変化した後の座標または該座標を含む領域に対応付けることを特徴とする情報表示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示装置において、前記表示部は、タッチパネルと一体的に構成され、前記座標検知部は、前記携帯端末が前記表示部の画面上に接触したときに前記タッチパネルを介して接触点の座標を検知することを特徴とする情報表示装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報表示装置において、前記携帯端末の固有情報と前記座標または該座標を含む領域とを対応付けた対応付け情報を記憶する記憶部を備えたことを特徴とする情報表示装置。
  7. 請求項6に記載の情報表示装置において、前記記憶部に前記対応付け情報が記憶されている場合、前記固有情報対応付け部は、前記携帯端末の固有情報が対応付けられた座標または該座標を含む領域と、前記携帯端末以外の他の携帯端末との対応付けを禁止することを特徴とする情報表示装置。
  8. 請求項6に記載の情報表示装置において、該情報表示装置に対する所定の操作が検知された場合、前記固有情報対応付け部は、前記記憶部から前記対応付け情報を削除し、前記携帯端末の固有情報と前記座標または該座標を含む領域との対応付けを解除することを特徴とする情報表示装置。
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