JP2013116916A - 1つ以上のインテグリンアンタゴニストを使用する慢性腎不全の治療 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、慢性腎不全の哺乳動物、または慢性腎不全の危険がある哺乳動物、または腎臓代償療法を必要とする危険のある哺乳動物の処置のための方法、およびその処置において使用するための処方物を提供する。この方法は、特定のインテグリンアンタゴニストを投与する工程を包含する。好ましい実施形態においては、このインテグリンアンタゴニストは、α4サブユニット含有インテグリンとその同種のリガンドまたはレセプターとの間の相互作用を拮抗するポリペプチドを含む。
【選択図】なし
Description
本発明は、一般に、腎臓病に対する処置方法に関する。特に、本発明は、哺乳動物(ヒトを含む)を慢性腎不全にする状態、または慢性腎不全の危険のある状態に対する処置方法に関する。この方法は、特定のインテグリンアンタゴニストを投与する工程を包含する。
多くの生理学的プロセスは、細胞が他の細胞および/または細胞外マトリックスと密に接触することを必要とする。このような接着事象は、細胞の活性化、移動(例えば、白血球移動)、増殖および分化のために、必要であり得る。細胞間相互作用および細胞−マトリックス相互作用は、いくつかのファミリーの細胞接着分子を介して媒介され、このファミリーの1つとしては、インテグリンが挙げられる。
本発明者らは、インテグリンのような細胞接着分子が、急性腎障害の病因学において重要であるのみでなく、CRFの病因学においても重要であることを、見出した。本発明は、慢性腎不全の哺乳動物患者、または慢性腎不全の危険のある哺乳動物患者、または腎臓代償療法を必要とする危険のある哺乳動物患者の処置の方法、ならびにその処置において使用するための薬学的組成物に関する。このような被験体としては、既に慢性腎不全を罹患している患者、または既に腎臓代償療法を受けた患者、ならびに機能的ネフロン単位の進行的な損失に関連する腎機能の進行的な損失を患うと合理的に予測される任意の患者が挙げられる。
(項目1) 慢性腎不全の哺乳動物または慢性腎不全の危険のある哺乳動物に対する処置方法であって、該哺乳動物に、治療有効量のインテグリンアンタゴニストを投与する工程を包含する、方法。
(項目2) 前記インテグリンアンタゴニストが、α4サブユニット含有インテグリンとその同種のリガンドまたはレセプターとの間の相互作用を拮抗するポリペプチドを含む、項目1に記載の方法。
(項目3) 前記インテグリンアンタゴニストが、抗VLA−4抗体ホモログを含む、項目2に記載の方法。
(項目4) 前記インテグリンアンタゴニストが、α1サブユニット含有インテグリンとその同種のリガンドまたはレセプターとの間の相互作用を拮抗するポリペプチドを含む、項目1に記載の方法。
(項目5) 前記インテグリンアンタゴニストが、抗VLA−1抗体ホモログを含む、項目4に記載の方法。
(項目6) 前記インテグリンアンタゴニストが、インテグリンの、α4インテグリンサブユニット以外の少なくとも1つのさらなるα含有サブユニットとの間の相互作用を拮抗し得る、項目2に記載の方法。
(項目7) 慢性腎不全の哺乳動物または慢性腎不全の危険のある哺乳動物に対する処置方法であって、該哺乳動物に、治療有効量の2つ以上のインテグリンアンタゴニストを投与する工程を包含し、ここで、該アンタゴニストのうちの少なくとも2つが、第1のインテグリンアンタゴニストおよび第2のインテグリンアンタゴニストを含み、該第1のインテグリンアンタゴニストは、α4含有サブユニットとその同種のリガンドまたはレセプターとの間の相互作用を拮抗し、そして該第2のインテグリンアンタゴニストは、α4ではない別のα含有サブユニットとの間の相互作用を拮抗する、方法。
(項目8) 前記アンタゴニストが低分子である、項目1または6に記載の方法。
(項目9) 前記哺乳動物が、慢性腎不全、末期腎臓病、慢性糖尿病性腎症、糖尿病性糸球体症、糖尿病性腎肥大、高血圧性腎硬化症、高血圧性糸球体硬化症、慢性糸球体腎炎、遺伝性腎炎、および腎臓形成異常症からなる群より選択される状態に罹患している、項目1または7に記載の方法。
(項目10) 前記抗体ホモログが、核酸配列によってその一部がコードされたヒト化抗体であり、該核酸配列は、高ストリンジェンシーな条件下で、米国特許第5,840,299号の表6の配列の群より選択される核酸配列または該核酸配列の相補体とハイブリダイズする核酸を含む、項目2に記載の方法。
(項目11) 前記抗体ホモログが、核酸配列によってその一部がコードされたヒト化抗体であり、該核酸配列が、低ストリンジェンシーな条件下で、米国特許第5,840,299号の表6の核酸配列の群より選択される核酸配列または該核酸配列の相補体とハイブリダイズする核酸を含む、項目2に記載の方法。
(項目12) 前記抗体ホモログが、核酸配列によってその一部がコードされたヒト化抗体であり、該核酸配列が、低ストリンジェンシーな条件下で、
a)米国特許第5,932,214号に見出される配列番号2;
b)米国特許第5,932,214号に見出される配列番号4;および
c)細胞株ATCC CRL 11175により産生される抗体の可変ドメイン、
からなる群より選択されるポリペプチド配列をコードする核酸配列とハイブリダイズする核酸を含む、項目2に記載の方法。
(項目13) 前記抗体ホモログが、核酸配列によってその一部がコードされたヒト化抗体であり、該核酸配列が、高ストリンジェンシーな条件下で、
a)米国特許第5,932,214号に見出される配列番号2;
b)米国特許第5,932,214号に見出される配列番号4;および
c)細胞株ATCC CRL 11175により産生される抗体の可変ドメイン、
からなる群より選択されるポリペプチド配列をコードする核酸配列とハイブリダイズする核酸を含む、項目2に記載の方法。
(項目14) 前記第1のインテグリンアンタゴニストが、核酸配列によってその一部がコードされたヒト化抗体であり、該核酸配列は、高ストリンジェンシーな条件下で、米国特許第5,840,299号の表6の配列の群より選択される核酸配列または該核酸配列の相補体とハイブリダイズする核酸を含む、項目7に記載の方法。
(項目15) 前記第1のインテグリンアンタゴニストが、核酸配列によってその一部がコードされたヒト化抗体であり、該核酸配列が、低ストリンジェンシーな条件下で、米国特許第5,840,299号の表6の核酸配列の群より選択される核酸配列または該核酸配列の相補体とハイブリダイズする核酸を含む、項目7に記載の方法。
(項目16) 前記第1のインテグリンアンタゴニストが、核酸配列によってその一部がコードされたヒト化抗体であり、該核酸配列が、低ストリンジェンシーな条件下で、
a)米国特許第5,932,214号に見出される配列番号2;
b)米国特許第5,932,214号に見出される配列番号4;および
c)細胞株ATCC CRL 11175により産生される抗体の可変ドメイン、
からなる群より選択されるポリペプチド配列をコードする核酸配列とハイブリダイズする核酸を含む、項目7に記載の方法。
(項目17) 前記第1のインテグリンアンタゴニストが、核酸配列によってその一部がコードされたヒト化抗体であり、該核酸配列が、高ストリンジェンシーな条件下で、
a)米国特許第5,932,214号に見出される配列番号2;
b)米国特許第5,932,214号に見出される配列番号4;および
c)細胞株ATCC CRL 11175により産生される抗体の可変ドメイン、
からなる群より選択されるポリペプチド配列をコードする核酸配列とハイブリダイズする核酸を含む、項目7に記載の方法。
(1.定義)
特許請求された本発明の内容をより明らかにかつ簡潔に示すために、以下に記載の詳細な説明および添付の特許請求の範囲において使用される特定の用語について、以下の定義を提供する。
Uconc×V
GFR=−−−−−−
Pconc
ここで、はマーカーの尿中濃度であり、Pconcはそのマーカーの血漿濃度であり、そしてVは尿の流速(ml/分)である。必要であれば、GFRは体表面積について較正される。したがって、本明細書中で使用されるGFR値はml/分/1.73m2の単位であるとみなされ得る。
「予想されたGFR」または「GFRexp」の予測は、被験体の年齢、体重、性別、体表面積、および筋肉系の程度、ならびに血液検査により判定されるいくつかのマーカー化合物の血漿濃度(例えば、クレアチニン)の考慮に基づき提供され得る。したがって、例として、予想されるGFRまたはGFRexpは、以下のとおり見積もられ得る:
(140−年齢)×体重(kg)
GFRexp≒−−−−−−−−−−−−−−−
72xPconc(mg/dl)
この見積もりは、表面積、筋肉系の程度または体脂肪率のような因子を考慮していない。しかし、血漿クレアチニンレベルをマーカーとして使用することによって、この公式は、GFRを見積もる安価な手段としてヒト雄性について使用されてきた。クレアチニンは、黄紋筋によって生成されることから、ヒト雌性被験体の予想されるGFRまたはGFRexpは、筋肉質量における予想される相違について考慮する0.85を乗じて同じ等式により見積もられる (Lemann,et al.(1990)Am.J.Kidney Dis.16(3):236−243を参照のこと)。
(概説)
本発明は、部分的に、急性腎不全であるかまたはその危険にある被験体に対する特定のインテグリンアンタゴニストの効力が慢性腎不全における効力を予測させないという発見に一部基づく。本発明者らは、これらの知見を実施例においてまとめる。さらに、本発明者らは、特定のインテグリンアンタゴニストが、死亡率および/または罹患率を減少させ得、そして/あるいは慢性腎不全を特徴付ける腎臓機能の進行性の喪失を予防、妨害、遅延または緩和し得ることを見出した。手短には、本発明者らは、2相(10日間続く免疫媒介性腎臓炎症(急性半月形糸球体腎炎)の第一相、続いて約40日目のCRFから死亡まで続く、進行性糸球体硬化症が伴う二次細管腸管腎炎相)を有する腎臓疾患の動物モデルを開発した。本発明者らは、TGFβ(これは、CRFにおいて線維症の公知のメディエーターであり、そしてこのモデルでは11日目以降に発現される)。は、急性相の間はこの動物も出るにおいて効力がなかったが、慢性相においては有効であった。本発明者らは、抗VLA−1抗体を用いて、急性相と慢性相との間に類似の非共役を見出した。従って、両方の相において効力を有するα4インテグリンに対するアンタゴニストを見出すことは予測されない。
本発明の目的のために、インテグリンアンタゴニストは、インテグリンとその同族リガンドもしくはレセプターとの間の任意の相互作用のアンタゴニストであり得る。インテグリンアンタゴニストの1つの好ましい実施形態は、α4インテグリンとそのリガンドとの相互作用のアンタゴニストである(例えば、VCAM−1/VLA−4の相互作用またはMadCAM/α4β7の相互作用(Lobb and Hemler,前出を参照のこと)。これは、VCAM−1および/またはVLA−4に媒介される結合を阻害もしくは媒介し得るか、または他の方法でVCAM−1および/またはVLA−4機能を調節し得(例えば、VLA−4リガンドに媒介されるVLA−4シグナル伝達またはVCAM−1リガンド媒介されるVCAM1シグナル伝達を阻害もしくはブロックすることによる)、そして慢性腎不全の処置において(好ましくは、抗VLA−4抗体と同じ様式で)有効である因子(例えば、ポリペプチドまたは他の分子)である。同様に、これは、MadCAMおよび/もしくはα4β7媒介される結合を阻害もしくはブロックし得るか、または他の方法でMadCAMおよび/もしくはα4β7機能を調節し得(例えば、α4β7リガンド媒介されるα4β7シグナル伝達またはMadCAMリガンドを阻害もしくはブロックすることによる)、そして慢性腎不全の処置において有効である因子(例えば、ポリペプチドまたは他の分子)である。
他の好ましい実施形態において本発明の方法において、細胞表面α4インテグリン(例えば、VLA−4)および/またはα4インテグリンに対する細胞表面リガンド(例えば、VCAM−1)に結合(ブロックまたはコーティングを含む)するために用いられるアンタゴニストは、以前に定義されるように、抗VLA−4および/または抗VCAM−1のモノクローナル抗体または抗体ホモログである。処置特にヒトの処置について、好ましい抗体およびホモログは、ヒト抗体ホモログ、ヒト化抗体ホモログ、キメラ抗体ホモログ、Fab、Fab’、F(ab’)2およびF(v)の抗体フラグメント、ならびに抗体重鎖または軽鎖あるいはそれらの混合物のモノマーまたはダイマーを包含する。VLA−4および/またはVLA−1に対するモノクローナル抗体は、本発明の方法において好ましい結合因子である。
用語「低分子」インテグリンアンタゴニストは、例えば、細胞表面上のVLA−4レセプターを結合することによってVLA−4を阻害するかまたは細胞表面上のVCAM−1レセプターを結合することによってVCAM−1を阻害することによって、インテグリン/インテグリンリガンド相互作用を乱し得るペプチド(すなわち、ペプチド結合を含み得るかまたは含み得ない有機分子)の作用を模倣する因子をいう。VLA−4およびVCAM−1(またはVLA−1およびコラーゲン)低分子は、それ自身がペプチド、セミペプチド化合物または非ペプチド化合物(VCAM−1/VLA−4および/またはコラーゲン/VLA−1相互作用のアンタゴニストである低有機分子など)である。本明細書中で定義されるように、「低分子」は、抗体または抗体ホモログを含むことを意図しない。例示的な低分子の分子量は、一般的に約2000未満であるが、分子が機能的定義を満たす条件で、任意の特定のサイズに制限されることを意図しない。
モノクローナル抗体(例えば、抗インテグリンモノクローナル抗体を含む)を産生するための技術は周知である。例えば、Mendrickら、1995、Lab.Invest.72:367−375(マウス抗−α1β1および抗α2β1に対するmAbs);Sonnenbergら、1987 J.Biol.Chem.262:10376−10383(マウス抗α6β1に対するmAbs);Yaoら、1996、J Cell Sci 109:3139−50(マウス抗α7β1に対するmAbs);Hemlerら、1984、J Immunol 132:3011−8(ヒトα1β1に対するmAbs);Pischelら、1987 J Immunol 138:226−33(ヒトα2β1に対するmAbs);Waynerら、1988、J Cell Biol 107:1881−91(ヒトα3β1に対するmAbs);Hemlerら、1987 J Biol Chem 262:11478−85(ヒトα4β1に対するmAbs);Waynerら、1988 J Cell Biol 107:1881−91(ヒトα5β1に対するmAbs);Sonnenbergら、1987、J.Biol.Chem.262:10376−10383(ヒトα6β1に対するmAbs);A Wangら、1996 Am.J.Respir.Cell Mol.Biol.15:664−672(ヒトα9β1に対するmAbs);Dviesら、1989 J Cell Biol 109:1817−26(ヒトαVβ1に対するmAbs);Sanchez−Madridら、1982、Proc Natl Acad Sci USA 79:7489−93(ヒトαLβ2に対するmAbs);Diamondら、1993、J Cell Biol 120:1031−43(ヒトαMβ2に対するmAbs);Stackerら、1991 J Immunol 146:648−55(ヒトαXβ2に対するmAbs);Van der Vierenら、1995 Immunity 3:683−90(ヒトαDβ2に対するmAbs);Bennettら、1983 Proc Natl Acad Sci USA 80:2417−21(ヒトαIIbβ3に対するmAbs);Hessleら、1984、Differentiation 26:49−54(ヒトα6β4に対するmAbs);Weinackerら、1994 J Biol Chem 269:6940−8(ヒトαVβ5に対するmAbs);Weinackerら、1994 J Biol Chem 269:6940−8(ヒトαVβ6に対するmAbs);Cerf−Bensussanら、1992 Eur J Immunol 22:273−7(ヒトαEβ7に対するmAbs);Nishimuraら、1994 J Biol Chem 269:28708−15(ヒトαVβ8に対するmAbs);Bossyら、1991 EMBO J 10:2375−85(ヒトα8β1に対するポリクローナル抗血清);Camperら、1998 J.Biol.Chem.273:20383−20389(ヒトα10β1に対するポリクローナル抗血清)を参照のこと。
単一投薬形態を生成するためにキャリア材料と合わされ得る活性成分の量は、処置される宿主、および特定の投与形態に依存して変化する。しかし、任意の特定の患者に対する特定の投薬量および処置レジメンが、使用される特定化合物の活性、年齢、体重、通常の健康、性別、食事、投与時間、排出速度、薬物の組み合わせ、ならびに処置する医師の判断および処置される特定の疾患の重篤度を含む種々の因子に依存することが理解されるべきである。活性成分の量はまた、治療剤または予防剤に依存し得、存在する場合、この成分はこれらと同時投与される。
一般的な事項として、本発明の方法は、慢性腎不全であるかまたは慢性腎不全の危険性のある任意の哺乳動物被験体、あるいは腎臓代償療法(すなわち、慢性透析または腎臓移植)が必要な危険性のある哺乳動物被験体に対して使用され得る。本発明の方法に従って処置され得る哺乳動物被験体としては、ヒト被験体またはヒト患者が挙げられるがこれらに限定されない。しかし、さらに、本発明は、ヒトコンパニオンとして維持される家庭の哺乳動物(例えば、イヌ、ネコ、ウマ)の処置に使用され得、これらの動物らは、重要な商業的価値を有するか(例えば、乳牛、肉牛、競技用動物)、重要な科学的価値を有するか(例えば、捕らわれたかまたは自由な絶滅危機種の検体)、または他の価値を有する。さらに、一般的な事項として、本発明の方法を用いて処置するための被験体は、慢性腎不全の危険性と関連する徴候以外は、本発明の腎臓治療剤を用いて処置するための指標を提示する必要はない。すなわち、処置のための被験体は、本発明の薬剤を用いた処置に関する指標を含まない他のものに対して予期される。しかし、いくつかの場合において、被験体は、本発明の薬剤を用いた処置が示される他の徴候(例えば、骨形成異常)で示され得る。そのような場合、処置は、過剰投薬を回避するように従って調節されなければならない。医学分野または獣医分野の当業者は、養成されて、実質的に慢性腎不全の危険性があり得るかまたは実質的に腎臓代償療法が必要な危険性があり得る被験体を認識する。特に、本明細書中に開示される処置方法および他の処置方法に関連する臨床試験および非臨床試験、ならびに累積した経験は、所定の被験体が腎不全であるかもしくは腎不全の危険性があるか、または腎臓代償療法が必要な危険性があるか否か、および任意の特定の処置(本発明に従う処置を含む)が被験体が必要とするものに最も適したものであるか否かを決定する際に熟練した実施者に情報を提供することが予想される。
本発明のインテグリンアンタゴニスト薬剤は、使用される特定の腎臓治療剤に適合し得る任意の経路によって投与され得る。従って、適切なものとして、投与は、経口投与または非経口(静脈および腹腔内を含む)投与、および腎臓の嚢内(renal intracapsular)の経路の投与であり得る。さらに、投与は、本明細書中に記載の薬剤のボーラス(bolus)の周期的な注射により得るか、または外側(例えば、静脈バック)または内側(例えば、生腐食可能な(bioerodable)移植物または移植されたポンプ)であるリザバからの静脈または腹腔内投与によって、より連続的になされ得る。本発明に従う方法において、インテグリンアンタゴニストは、好ましくは、非経口で投与される。本明細書中で使用される場合、用語「非経口」とは、エアロゾル、皮下、静脈、筋肉内、関節腔内、滑液包内、胸骨下、肝臓内、病巣内、および頭蓋内注射または輸血流技術を含む。
本発明の薬剤はまた、慢性的な腎不全の動物モデルにおいて試験され得る。哺乳動物のモデルの慢性的な腎不全(例えば、マウス、ラット、モルモット、ネコ、イヌ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウシ、ウマ、および非ヒト霊長類における)が、動物の腎組織に対して、適切な直接的または間接的な損傷、あるいは傷害を引き起こすことによって作られ得る。例えば、動物モデルの慢性的な腎不全は、部分的な(例えば、5/6の)腎摘除術を行うことによって作られ得、この腎摘除術は、機能するネフロン単位の数を、代償性の腎臓肥大、さらにネフロン喪失、そして腎機能における進行性の減少(これは、慢性的な腎不全によって特徴付けられる)を惹起するレベルに減少させる。最終的に、本発明の薬剤は、慢性的な腎不全にある、またはその危険性がある哺乳動物の被験体(例えば、ヒト被験体)に投与される場合、腎機能の標準的マーカーにおいて臨床的に有意な改善を引き起こすことにおける、その薬剤の治療効果について評価され得る。このような腎機能のマーカーは、医学文献で周知であり、そしてBUNレベルにおける増加率、血清クレアチンにおける増加率、BUNの静的測定、血清クレアチンの静的測定、糸球体濾過率(GFR)、BUN/クレアチンの割合、ナトリウム(Na+)の血清濃度、クレアチンに対する尿/血漿の割合、尿素に対する尿/血漿の割合、尿の重量オスモル濃度、毎日の尿量などが挙げられるが、これらに限定されない(例えば、ハリソンの内科学の原則(Harrison’s Principles of Internal Medicine)、第13版のBrennerおよびLzarus(1994)を参照のこと。)
(等価物)
本発明は、その精神または本質的な特徴を逸脱することなく、他の特定の形態で具体化され得る。従って、前述の実施形態は、全ての点において、本明細書中に記載される発明に対する限定ではなく、例示として考慮されるべきである。本発明の実施は、さらなる好ましい局面およびその実施形態を含み、以下の実施例(これらは、本明細書中で例示のためのみに記載され、そしていかなる点においても本発明を制限すると解釈されるべきではない)からなおより完全に理解される。
(実施例1:腎機能不全動物モデル)
高力価の抗ラット糸球体基底膜(GBM)血清(NTS)のWKYラットへの静脈注射によって、ラットGBM上へのウサギIgGの沈着が生じ、これは、移植された抗原として働き、そして、プロ炎症性(proinflammatory)サイトカインおよびアドヘシン分子(例えば、ともに糸球体への白血球の漸増を伴うICAM−1およびVCAM−1)のアップレギュレートによって特徴付けられる活発な炎症性応答を開始する。細胞流入はおもに単球であり、CD8+細胞もまた存在するが、これらは古典的T細胞ではない。いくつかの細胞は、CD8+およびラット単球/マクロファージマーカーED1(CD68等価物)を同時発現し、これらがマクロファージサブセットに存在することを示唆する。
(機能的パラメーター:)
アルブミン尿/蛋白尿:これは、糸球体漏出、および軽度ではあるが、濾過されたタンパク質の腎細管(tubular)代謝の機能不全を反映する。このようなデータの解釈は困難であり得る。なぜなら、これは、2つの独立する変数の積であるからである;増加したGBM透過性は、高度の蛋白尿を導くが、低減した糸球体濾過率は、糸球体蛋白尿を減少する。
ヘマトキシリン染色およびエオジン染色の切片によって、任意の計測スケール(scoring scale)を使用する糸球体の瘢痕、腎細管(tubular)の脱落、間質性炎症性浸潤物および間質性線維症を天然のままで評価し得る。
TGFβは、腎機能不全の病原性においてよく確立された役割を有する。本発明者らは、インビボでTGFβアンタゴニストとして働くように、ヒトFc幹(stem)(Smith,P.D.ら、Circ.Res.84:1212−1222(1999)を参照のこと)上の可溶性ダイマーウサギTGFβレセプターII型を使用した。Fc融合物として可溶性TGFβレセプターを、5mg/kgで1日目に開始して3日毎に腹腔内注射によって与えた。コントロールとして使用したPBSでの実験を持続する間、投与を続けた。NTNを上記のように0日目の12匹のラットに誘導し、そしてこれらのラットの半分を9日目に屠殺し、残りを21日目に屠殺した。アルブミン尿またはクレアチニンクリアランスに顕著な効果は見られなかったが、研究した時間点の全てにおいて糸球体でのフィブリノイド壊死は減少する傾向があった。群の間で半月の数において差異は見られなかった。免疫組織化学は、TGFβアンタゴニストが以下に顕著な効果を有さなかったことを示した:1)糸球体細胞性浸潤物(EDl+マクロファージまたはCD8+細胞);2)糸球体マクロファージ活性(誘導性一酸化窒素合成酵素発現);または3)糸球体細胞増殖(Ki67発現)(データは本明細書には示さず)。
VLA−1に対する抗体を、10日目までの短期間の研究において評価した。ラットα1インテグリンVLA−1に対するハムスター抗体(Ha3 1/8)を、1日目、次いで、1、3、6および8日目に投与した。コントロール抗体(HA4/8)をまた、投与した。腹腔内への2.5mg/kg用量において、アンタゴニストとコントロールとの間に蛋白尿に対する顕著な効果はなかった。本発明者らはまた、いずれかの抗体のいずれの用量においても糸球体フィブリノイド壊死または半月形成に対して効果がないことを観察した。
このモデルの急性期において、本発明者らは、α4インテグリンアンタゴニストが腎傷害(アルブミン尿、糸球体フィブリノイド壊死および半月形成)を顕著に低減することを以前に示した。Allen,A.R.ら、J.Immunology 162:5519−5527(1999)を参照のこと。
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