JP2013105308A - 負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】コスト負担を抑えつつ、仮想ネットワークと上手く連動させた負荷分散を実現することを課題とする。
【解決手段】データセンタ内にある複数のサーバ0〜4のうち、負荷分散装置として機能するサーバ0は、リクエストパケットの転送先IPアドレスと一致するグローバルアドレスに対応付けられたVLANIDが同一である、プライベートアドレスおよび他のサーバの通信機器に割り当てられているMACアドレスの対を全て取得し、取得したプライベートアドレスおよびMACアドレスの対の中から、リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定して、振り分け先に決定されたプライベートアドレスおよびMACアドレスの対およびVLANIDを、リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として、オープンフロースイッチ110のフローテーブルに設定する。
【選択図】図1
【解決手段】データセンタ内にある複数のサーバ0〜4のうち、負荷分散装置として機能するサーバ0は、リクエストパケットの転送先IPアドレスと一致するグローバルアドレスに対応付けられたVLANIDが同一である、プライベートアドレスおよび他のサーバの通信機器に割り当てられているMACアドレスの対を全て取得し、取得したプライベートアドレスおよびMACアドレスの対の中から、リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定して、振り分け先に決定されたプライベートアドレスおよびMACアドレスの対およびVLANIDを、リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として、オープンフロースイッチ110のフローテーブルに設定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラムに関する。
従来、クラウドシステムやデータセンタなどにおいて、クライアントからのアクセスが特定のサーバに集中することを回避して負荷分散を図る技術がある。例えば、非特許文献1では、クラウドシステムやデータセンタに配置されたサーバとクライアントとの間に設けられたネットワーク上に負荷分散装置を組み込み、この負荷分散装置が、サーバやネットワークの状態に応じてトラフィックをコントロールするものについての開示がある。この非特許文献1は、VLAN(Virtual Local Area Network)に対応することで、負荷分散装置の配下に複数のネットワークの収容を可能とし、VLAN単位での負荷分散を行う。
また、クラウドシステムやデータセンタにおける負荷分散に関連する技術として、負荷分散を実現するためのソフトウェアを利用するものもある。例えば、非特許文献2には、レイヤ4やレイヤ7などに対応し、比較的安価なサーバに負荷分散の処理を行わせるソフトウェアについての開示がある。
「BIG−IP」、[Online]、[平成23年11月2日検索]、インターネット(URL:http://www.f5networks.co.jp/product/bigip/index.html)
「UltraMonkey−L7」、[Online]、[平成23年11月2日検索]、インターネット(URL:http://www.oss.ecl.ntt.co.jp/ossc/download/UltraMonkey.pdf)
しかしながら、上述した非特許文献1では、テナント数の増加に対応する場合、テナントの増加予測数に応じた数の装置を予め準備しておく必要がある。一般的に、非特許文献1に開示されているような負荷分散装置は高価であるので、テナントの増加予測数に応じた数の装置を予め準備することは経費の負担が大きく、また、テナントの増加予測数に応じた数の装置を予め準備するといった設備計画が困難であるという問題がある。
一方、上述した非特許文献2に開示があるソフトウェアを利用すれば、テナント数の増加に対して比較的柔軟に対応できる。しかしながら、非特許文献2に開示されているソフトウェアでは、VLANのレイヤ(レイヤ2やレイヤ3)に対応していないので、VLAN単位で負荷分散を実現できないという問題がある。
すなわち、上述した非特許文献1は、クラウドシステムやデータセンタなどにおいて、VLANなどの仮想ネットワークに対応した負荷分散を行う場合、コスト負担が大きい点やハードウェアの設備計画が困難であるという点で問題があり、また、上述した非特許文献2は、仮想ネットワークに上手く連動させた状態でのハードウェアの転用ができないという点で問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コスト負担を抑えつつ、仮想ネットワークと上手く連動させた負荷分散を実現することが可能な負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、同一のローカルネットワーク内に収容され、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置を有し、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置を有する負荷分散システムであって、前記負荷分散装置は、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部と、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部と、リクエストパケットの転送手順の問合せを前記転送部から受信した場合に、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を前記テナント情報記憶部から全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定し、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定部とを有することを特徴とする。
また、本発明は、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と同一のローカルネットワーク内に収容され、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置であって、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部と、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部と、リクエストパケットの転送手順の問合せを前記転送部から受信した場合に、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を前記テナント情報記憶部から全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定し、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定部とを有することを特徴とする。
また、本発明は、同一のローカルネットワーク内に収容され、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置とを有する負荷分散システムで実行される負荷分散方法であって、前記負荷分散装置が、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定する決定ステップと、前記負荷分散装置が、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明は、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と同一のローカルネットワーク内に収容され、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置が実行する負荷分散方法であって、前記負荷分散装置が、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定する決定ステップと、前記負荷分散装置が、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明は、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と同一のローカルネットワーク内に収容され、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置に実行させるための負荷分散プログラムであって、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定する決定手順と、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定手順とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、コスト負担を抑えつつ、仮想ネットワークと上手く連動させた負荷分散を実現することができる。
以下に、図面を参照しつつ、本願にかかる負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラムの実施例を説明する。後述する各実施例は一実施形態にすぎず、本願にかかる負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラムの実施形態を限定するものではない。また、後述する各実施例は処理内容に矛盾を生じさせない範囲で適宜組み合わせることもできる。
[負荷分散システムの概要および特徴(実施例1)]
実施例1に係る負荷分散システムの概要および特徴を説明する。実施例1に係る負荷分散システムは、同一のローカルネットワーク内に収容され、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置を有し、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御することを概要とする。そして、実施例1に係る負荷分散システムは、コスト負担を抑えつつ、仮想ネットワークと上手く連動させた負荷分散を実現することが可能である点に主たる特徴がある。
実施例1に係る負荷分散システムの概要および特徴を説明する。実施例1に係る負荷分散システムは、同一のローカルネットワーク内に収容され、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置を有し、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御することを概要とする。そして、実施例1に係る負荷分散システムは、コスト負担を抑えつつ、仮想ネットワークと上手く連動させた負荷分散を実現することが可能である点に主たる特徴がある。
まず、複数の情報処理装置のうちの1つの情報処理装置を、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置として機能させる。これにより、テナントの増加予測数に応じて高価な負荷分散装置を予め用意するためのコスト負担が必要なく、テナントの増加予測数に応じた数の装置を予め準備するといった設備計画の困難性からも開放される。
そして、負荷分散装置は、フローテーブルに従って前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされる情報を転送する転送部を有する。また、負荷分散装置は、転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定し、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定部を有する。これにより、負荷分散装置は、仮想ネットワーク単位で情報処理装置へのアクセスを制御することができる。
このようなことから、実施例1に係る負荷分散システムは、コスト負担を抑えつつ、仮想ネットワークと上手く連動させた負荷分散を実現できる。
[負荷分散システムの構成(実施例1)]
以下の実施例1では、テナントに提供される複数のサーバを有するデータセンタを、実施例1に係る負荷分散システムの一例として説明する。
以下の実施例1では、テナントに提供される複数のサーバを有するデータセンタを、実施例1に係る負荷分散システムの一例として説明する。
図1は、実施例1に係るデータセンタの構成例を示す図である。図1に示すように、実施例1に係るデータセンタは、サーバ0〜サーバ4の5台の物理サーバを有し、これらの物理サーバをテナントである企業に貸し出すサービスを提供する。例えば、図1に示すサーバ1およびサーバ2はテナントAに貸し出され、サーバ3およびサーバ4は、テナントBに貸し出された状態にある。そして、スイッチ200およびサーバ0〜サーバ4を収容するローカルネットワーク内に2つの仮想ネットワークが構築される。
テナントAに貸し出されているサーバ1およびサーバ2は、ローカルネットワーク内に構築された仮想ネットワークの1つに属する。そして、図1に示すように、サーバ1およびサーバ2が属する仮想ネットワークは、識別子として付与された「VLAN(Virtual Local Area Network)=20」で管理されている。また、テナントBに貸し出されているサーバ3およびサーバ4は、サーバ1およびサーバ2が属する仮想ネットワークとは異なる仮想ネットワークに属する。そして、サーバ3およびサーバ4が属する仮想ネットワークは、識別子として付与された「VLAN(Virtual Local Area Network)=40」で管理されている。このように、データセンタは、VLAN単位でマルチテナントの形態をとっている。マルチテナントとは、複数の顧客企業間でハードウェアやソフトウェアなどのリソースを共有する方式であり、ハードウェアのみを共有し、仮想マシン上で顧客ごとに異なるソフトウェアを用意する方式や、アプリケーションソフトやデータベースのスキーマ(設定)までを共有し、設定情報やデータベースの内容のみが顧客ごとに異なる方式などがある。
サーバ1〜4は、ネットワークインターフェースカードを1枚装備し、データセンタ内のローカルネットワークに接続される。また、サーバ1〜4では、テナントに利用させるための仮想マシンが稼動しており、サーバ1では、テナントAに利用させるための仮想マシン「A.1」および「A.2」が稼動し、サーバ2では、テナントAに利用させるための仮想マシン「A.3」および「A.4」が稼動している。また、サーバ3では、テナントBに利用させるための仮想マシン「B.1」および「B.2」が稼動しており、サーバ4では、テナントBに利用させるための仮想マシン「B.3」および「B.4」が稼動している。また、サーバ1〜4は、それぞれブリッジを有し、サーバ内で稼動する仮想マシンにはブリッジを介して接続される。
サーバ0は、サーバ1〜4に対するクライアントからのアクセスを制御する負荷分散装置として機能する。クライアントは、サーバ0を介して、データセンタ内のサーバ1〜4(サーバ1〜4で稼動する仮想マシン)へのアクセスが可能となる。
図1に示すように、サーバ0は、ネットワークインターフェースカード(NIC:Network Interface Card)を2枚装備し、一方のネットワークインターフェースカード(NIC1)は、インターネットに接続され、他方のネットワークインターフェースカード(NIC2)は、データセンタ内のローカルネットワークに接続される。
そして、サーバ0は、図1に示すように、オープンフロースイッチ110と、コントローラ120と、負荷分散処理部130とを有する。
オープンフロースイッチ110は、フローテーブルに設定されたフロー情報(オープンフロー)に従って、オープンフローによるパケット通信の制御処理を行う、ソフトウェアで実行された仮想スイッチである。なお、オープンフローとは、MAC(Media Access Control)アドレスやIP(Internet Protocol)アドレス、ポート番号などの組合せによって決定される一連の通信をフローと定義し、フロー単位で通信経路を制御する方式である。また、フローテーブルは、オープンフロースイッチ110がパケットを宛先に転送するために、パケットに挿入されたアドレス情報を変換する(書き換える)ためのフロー情報を記憶するテーブルである。フローテーブルには、後述する負荷分散処理部130によりフロー情報が設定される。
具体的に説明すると、オープンフロースイッチ110は、ゲートウェイからarp(address resolution protocol)パケットを受信すると、コントローラ120に転送する。また、オープンフロースイッチ110は、コントローラ120からarpパケット応答命令を受信すると、arpパケット応答をゲートウェイに転送する。
また、オープンフロースイッチ110は、ゲートウェイから、テナントサーバへのリクエストパケットであるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)パケットを受信すると、フローテーブルに対応するフロー情報があるかどうかを確認する。オープンフロースイッチ110は、対応するフロー情報がフローテーブルになければ、リクエストパケット転送用のフロー情報の問合せをコントローラ120に送信する。また、オープンフロースイッチ110は、コントローラ120によりフローテーブルに設定されたフロー情報に基づいて、ゲートウェイから受信したリクエストパケットのアドレス情報を書き換えてテナントサーバへ転送する。例えば、オープンフロースイッチ110は、フロー情報に従って、リクエストパケットの宛先として記入されている転送先IPアドレスを、データセンタ内にある対応テナントサーバに割り当てられたプライベートアドレスに書き換え、データセンタ内にある対応テナントサーバのMACアドレスをリクエストパケットに記入し、データセンタ内にある対応テナントサーバが属する仮想ネットワークのVLANIDをリクエストパケットに付与する。実施例1において、テナントサーバとは、リクエストパケットの宛先であるデータセンタ内の物理サーバ(あるいは、物理サーバ内で稼動する仮想マシン(例えば、A.1〜A.4、B.1〜B.4など))に該当する。
また、オープンフロースイッチ110は、テナントサーバから、リクエストパケットに対するリプライパケットを受信すると、対応するフロー情報があるかどうかを確認する。オープンフロースイッチ110は、対応するフロー情報がフローテーブルになければ、リプライパケット転送用のフロー情報の問合せをコントローラ120に送信する。また、オープンフロースイッチ110は、コントローラ120によりフローテーブルに設定されたフロー情報に従って、テナントサーバから受信したリプライパケットのアドレス情報を書き換えてゲートウェイへ転送する。例えば、オープンフロースイッチ110は、フロー情報に従って、リプライパケットに送信元として記入されている送信元IPアドレスを、データセンタ内にある対応テナントサーバに割り当てられたグローバルアドレスに書き換え、リプライパケットに記入されたテナントサーバ(仮想マシン)のMACアドレスをサーバ0のMACアドレスに書き換え、リプライパケットに付与されているVLANIDを削除する。
コントローラ120は、オープンフロースイッチ110と負荷分散処理部130との間でやり取りされる各種情報を中継し、サーバ0における処理をコントロールする。
具体的に説明すると、コントローラ120は、オープンフロースイッチ110からarpパケットを受信すると、負荷分散処理部130に転送する。また、コントローラ120は、負荷分散処理部130からMACアドレスを受信すると、このMACアドレスを付与したarpパケット応答命令をオープンフロースイッチ110に送信する。
また、コントローラ120は、オープンフロースイッチ110から、リクエストパケットの転送用のフロー情報の問合せを受信すると、負荷分散処理部130に転送する。また、コントローラ120は、負荷分散処理部130から、リクエストパケットの転送用の対応フロー情報を受信すると、オープンフロースイッチ110が有するフローテーブルに対して、対応フロー情報に含まれるプライベートアドレス、リクエストパケットの宛先であるテナントサーバ(仮想マシン)のMACアドレス、リクエストパケットの宛先であるテナントサーバが属する仮想ネットワークのVLANIDを、リクエストパケットの転送用のフロー情報として設定する。
また、コントローラ120は、オープンフロースイッチ110から、リプライパケットの転送用のフロー情報の問合せを受信すると、負荷分散処理部130に転送する。また、コントローラ120は、負荷分散処理部130から、リプライパケットの転送用の対応フロー情報を受信すると、オープンフロースイッチ110が有するフローテーブルに対して、対応フロー情報に含まれる、リプライパケットの送信元であるテナントサーバのグローバルアドレス、サーバ0のMACアドレスを、リプライパケットの転送用のフロー情報として設定する。
負荷分散処理部130は、特定のテナントサーバにアクセスが集中しないように、クライアントからのアクセスを制御する。図2に、負荷分散処理部130の構成例を示す。図2は、負荷分散処理部の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、負荷分散処理部130は、パケット処理部131と、arp処理部132と、MACアドレス格納部133と、回答送信部134と、リクエストパケット処理部135と、テナントサーバ情報格納部136と、リクエストパケット振分け部137と、リプライパケット処理部138と、リプライ情報格納部139とを有する。
具体的に説明すると、パケット処理部131は、コントローラ120からarpパケットを受信した場合には、arpパケットの処理をarp処理部132に指示する。また、パケット処理部131は、リクエストパケットに関するフロー情報の問合せをコントローラ120から受信した場合には、問合せの処理をリクエストパケット処理部135に指示する。また、パケット処理部131は、リプライパケットに関するフロー情報の問合せをコントローラ120から受信した場合には、問合せの処理をリプライパケット処理部138に指示する。
arp処理部132は、パケット処理部131からの指示に応じて、arpパケットの処理を実行する。例えば、arp処理部132は、MACアドレス格納部133に格納されているレコードの中に、arpパケットに含まれる問い合わせIPアドレスに対応するMACアドレスがあるかどうかを検索する。arp処理部132は、MACアドレス格納部133からMACアドレスを取得できた場合には、取得したMACアドレスを、回答送信部134を介してコントローラ120に送信する。
図3に、MACアドレス格納部133に格納されているレコードの一例を示す。図3は、MACアドレス格納部に格納されているレコードの一例を示す図である。図3に示すように、MACアドレス格納部133は、問い合わせIPアドレスとMACアドレスとを対応付けて記憶している。問い合わせIPアドレスは、テナントサーバが外部(クライアントなど)に公開するグローバルアドレスであり、クライアントから送信されるリクエストパケットの宛先に挿入されるアドレスとなる。MACアドレスは、データセンタ内のテナントサーバに対するクライアントからのアクセスを受け付けるためにゲートウェイに応答するMACアドレスであり、負荷分散装置として機能するサーバ0のネットワークインターフェースカード(NIC1、図1参照)に割り当てられたMACアドレスである。実施例1では、MACアドレス格納部133は、例えば、図3に示すように、テナントサーバAの問い合わせIPアドレスである「120.18.20.105」に対応付けて、NIC1に割り当てられたMACアドレスである「AA:B2:10:AA:FF:A4」を記憶する。同様に、MACアドレス格納部133は、例えば、図3に示すように、テナントサーバAの問い合わせIPアドレスである「23.100.51.12」に対応付けて、NIC1に割り当てられたMACアドレスである「AA:B2:10:AA:FF:A4」を記憶する。
回答送信部134は、コントローラ120へ各種情報を送信する。例えば、回答送信部134は、上述のarp処理部132から送出されたMACアドレスをコントローラ120へ送信する。また、回答送信部134は、後述するリクエストパケット振分け部137から送出されたリクエストパケット転送用のフロー情報をコントローラ120に送信する。なお、このリクエストパケット転送用のフロー情報には、リクエストパケットの宛先となるテナントサーバに割り当てられたプライベートアドレス、このテナントサーバのMACアドレス、このテナントサーバが属する仮想ネットワークのVLANIDが含まれる。また、回答送信部134は、後述するリプライパケット処理部138から送出されたリプライパケット転送用のフロー情報をコントローラ120に送信する。なお、このリプライパケット転送用のフロー情報には、リプライパケットの送信元であるテナントサーバに割り当てられたグローバルアドレス、サーバ0のMACアドレスが含まれる。
リクエストパケット処理部135は、パケット処理部131からの指示に応じて、リクエストパケットの処理を実行する。例えば、リクエストパケット処理部135は、リクエストパケットに関するフロー情報の問合せ処理の指示があると、リクエストパケットの転送先IPアドレスと同一のアドレスに対応付けられたテナントサーバリストおよびVLANIDをテナントサーバ情報格納部136から取得する。そして、リクエストパケット処理部135は、取得したテナントサーバリストおよびVLANIDをリクエストパケット振分け部137に送出する。
図4に、実施例1に係るテナントサーバ情報格納部136に格納されているレコードの一例を示す。図4は、実施例1に係るテナントサーバ情報格納部に格納されているレコードの一例を示す図である。図4に示すように、テナントサーバ情報格納部136は、テナントサーバが外部(クライアントなど)に公開するグローバルアドレスであるテナントサーバアドレスに対応付けて、テナントサーバとして物理サーバ内で稼動する仮想マシンに割り当てられた仮想的なプライベートアドレスと、仮想マシンに割り当てられている仮想的なMACアドレスとの組合せの一覧を、テナントサーバリストとして記憶するとともに、データセンタ内に構築される仮想ネットワークのうちテナントサーバとして稼動する仮想マシンが属する仮想ネットワークを識別するために仮想ネットワークごとに固有に付与されたVLANIDを記憶する。例えば、テナントサーバ情報格納部136は、テナントAが公開するグローバルアドレス「120.18.20.105」に対応付けて、テナントサーバAとしてサーバ1内で稼動する仮想マシンA.1に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.20」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:A4」の対、テナントサーバAとしてサーバ1内で稼動する仮想マシンA.2に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.21」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:A5」の対、テナントサーバAとしてサーバ2内で稼動する仮想マシンA.3に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.22」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:A6」の対、テナントサーバAとしてサーバ2内で稼動する仮想マシンA.4に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.23」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:A7」の対をテナントサーバリストとして記憶するとともに、テナントサーバAとしてサーバ1およびサーバ内2内で稼動する4つの仮想マシンA.1〜A.4が属する仮想ネットワークの識別子「VLANID=20」を記憶している。同様に、テナントサーバ情報格納部136は、テナントBが公開するグローバルアドレス「23.100.51.12」に対応付けて、テナントサーバBとしてサーバ3内で稼動する仮想マシンB.1に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.24」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B4」の対、テナントサーバBとしてサーバ3内で稼動する仮想マシンB.2に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.25」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B5」の対、テナントサーバBとしてサーバ4内で稼動する仮想マシンB.3に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.26」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B6」の対、テナントサーバBとしてサーバ4内で稼動する仮想マシンB.4に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.27」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B7」の対をテナントサーバリストとして記憶するとともに、テナントサーバBとしてサーバ3およびサーバ4内で稼動する4つの仮想マシンB.1〜B.4が属する仮想ネットワークの識別子「VLANID=40」が記憶されている。
リクエストパケット振分け部137は、リクエストパケットの振り分け先を決定する処理を行う。例えば、リクエストパケット振分け部137は、リクエストパケット処理部135から、テナントサーバリストおよびVLANIDを受け取ると、テナントサーバリスト(テナントサーバとして稼動する複数の仮想マシンのそれぞれに対応するプライベートアドレスとMACアドレスとの組合せの一覧)の中から、公知の分散アルゴリズムを利用して、リクエストパケットの振り分ける先を決定する。分散アルゴリズムとしては、スタティック負荷分散やダイナミック負荷分散のどちらを利用してもよく、例えば、スタティック負荷分散であればラウンドロビン、ダイナミック負荷分散であれば最速応答時間、最小負荷、最小コネクションなどを利用することができる。なお、分散アルゴリズムを利用した負荷分散技術には、例えば、「DNSを用いた広域負荷分散の実装(情報処理学会研究報告、1998年5月15日)」などがある。そして、リクエストパケット振分け部137は、リクエストパケットの振り分け先を決定すると、振り分け先として決定した仮想マシンに割り当てられているプライベートアドレスおよびMACアドレス、振り分け先の仮想マシンが属する仮想ネットワークを識別するVLANIDをフロー情報として、回答送信部134に送出する。
リプライパケット処理部138は、パケット処理部131からの指示に応じて、リプライパケットの処理を実行する。例えば、リプライパケット処理部138は、リプライパケットに関するフロー情報の問合せ処理の指示があると、リプライパケットの送信元IPアドレスと同一のアドレスに対応付けられたグローバルアドレスおよびMACアドレスをリプライ情報格納部139から取得する。そして、リプライパケット処理部138は、取得したグローバルアドレスおよびMACアドレスを回答送信部134に送出する。
図5に、実施例1に係るリプライ情報格納部139に格納されているレコードの一例を示す。図5は、実施例1に係るリプライ情報格納部に格納されているレコードの一例を示す図である。図5に示すように、リプライ情報格納部139は、リプライパケットの送信元アドレスとなり得る送信元IPアドレス(プライベートアドレス)に対応付けて、サーバ0に搭載されたネットワークインターフェースカード(NIC1)のMACアドレスおよびテナントサーバのグローバルなIPアドレスを記憶する。なお、図5に示すIPアドレス(グローバル)は、リプライパケットの送信元であるテナントサーバが外部(クライアントなど)に公開するIPアドレス(図4のグローバルなIPアドレスと同一のアドレス)である。また、MACアドレスは、上述したように、負荷分散装置として機能するサーバ0のネットワークインターフェースカードであるNIC1(図1参照)に割り当てられたMACアドレス(例えば、「AA:B2:10:AA:FF:A4」)であり、データセンタ内のテナントサーバに対するクライアントからのアクセスを受け付けるためにゲートウェイに応答するMACアドレスとなる。
なお、サーバ0は、例えば、アプリケーションソフトや周辺機器の監視、ディスクやメモリなどの資源の管理、割り込み処理、プロセス間通信などの機能を実現する所定のOS(Operating System)が動作する情報処理装置であればよい。
[実施例1における処理]
図6を用いて、実施例1に係るデータセンタにおける処理の流れを説明する。図6は、実施例1に係る処理の流れを示す図である。なお、以下では、オープンフロースイッチ110が有するフローテーブルに、パケットの転送用のフロー情報が設定されていない状態での処理の流れを説明する。
図6を用いて、実施例1に係るデータセンタにおける処理の流れを説明する。図6は、実施例1に係る処理の流れを示す図である。なお、以下では、オープンフロースイッチ110が有するフローテーブルに、パケットの転送用のフロー情報が設定されていない状態での処理の流れを説明する。
図6に示すように、クライアントはテナントサーバへのHTTPパケットを送信する(S101)。ゲートウェイは、テナントサーバへのHTTPパケットをクライアントから受信すると、テナントサーバへのarpパケットを送信する(S102)。
オープンフロースイッチ110は、ゲートウェイからarpパケットを受信すると、コントローラ120に転送する(S103)。コントローラ120は、オープンフロースイッチ110からarpパケットを受信すると、負荷分散処理部130に転送する(S104)。
負荷分散処理部130は、コントローラ120からarpパケットを受信した場合には、MACアドレス(G)を解決してコントローラ120に送信する(S105)。例えば、負荷分散処理部130は、arpパケットに含まれる問い合わせIPアドレスに対応するMACアドレスがあるかどうかを検索し、取得したMACアドレスを、コントローラ120に送信する。なお、MACアドレス(G)は、データセンタ内のテナントサーバにアクセスさせるために外部に公開するグローバルなMACアドレスを意味し、実施例1では、外部とデータセンタとの通信の中継地点となるサーバ0のネットワークインターフェースカード(NIC1、図1参照)に割り当てられたMACアドレスとなる。
コントローラ120は、負荷分散処理部130からMACアドレスを受信すると、このMACアドレスを付与したarpパケット応答命令をオープンフロースイッチ110に送信する(S106)。オープンフロースイッチ110は、コントローラ120からarpパケット応答命令を受信すると、arpパケット応答をゲートウェイに転送する(S107)。
ゲートウェイは、オープンフロースイッチ110からarpパケット応答を受信すると、クライアントから受信した、テナントサーバへのリクエストパケットであるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)パケットを送信する(S108)。
オープンフロースイッチ110は、ゲートウェイから、テナントサーバへのリクエストパケットであるHTTPパケットを受信すると、リクエストパケットの転送先IPアドレスに対応するフロー情報(リクエストパケットの転送手順対応のフロー情報)の問合せをコントローラ120に送信する(S109)。
コントローラ120は、オープンフロースイッチ110から、フロー情報(リクエストパケットの転送手順対応のフロー情報)の問合せを受信すると、負荷分散処理部130に転送する(S110)。
負荷分散処理部130は、リクエストパケットに関するフロー情報の問合せをコントローラ120から受信した場合には、次のように処理を行う。すなわち、リクエストパケット処理部135は、リクエストパケットの転送先IPアドレスに対応付けられたテナントサーバリストおよびVLANIDをテナントサーバ情報格納部136から取得する(S111)。続いて、リクエストパケット振分け部137は、リクエストパケット処理部135から、テナントサーバリストおよびVLANIDを受け取ると、テナントサーバリストの中から、公知の分散アルゴリズムを利用して、リクエストパケットの振り分ける先(転送先IPアドレス(P))を決定する(S112)。なお、転送先IPアドレス(P)は、テナントサーバとして物理サーバ内で稼動する仮想マシンの各々に割り当てられたプライベートアドレスのうち、振り分け先に決定された仮想マシンに割り当てられているプライベートアドレスを意味する。続いて、回答送信部134は、転送先IPアドレス(P)、MACアドレス(P)およびVLANIDを、対応フロー情報としてコントローラ120に応答送信する(S113)。なお、MACアドレス(P)は、振り分け先に決定された仮想マシンに割り当てられている仮想的なMACアドレスを意味する。
コントローラ120は、負荷分散処理部130から、リクエストパケット転送用のフロー情報を受信すると、オープンフロースイッチ110が有するフローテーブルにフロー情報(転送先IPアドレス(P)、MACアドレス(P)、VLANID)を設定する(S114)。
オープンフロースイッチ110は、コントローラ120によりフローテーブルに設定されたフロー情報に基づいて、ゲートウェイから受信したリクエストパケットのアドレス情報の書き換えを実行し、VLANIDを付与した後(S115)、テナントサーバへ転送する(S116)。すなわち、ステップS115、S116の処理では、オープンフロースイッチ110が、フロー情報に従って、リクエストパケットの宛先として記入されている転送先IPアドレスを、データセンタ内にある対応テナントサーバに割り当てられたプライベートアドレスに書き換え、データセンタ内にある対応テナントサーバのMACアドレスをリクエストパケットに記入し、データセンタ内にある対応テナントサーバが属する仮想ネットワークのVLANIDをリクエストパケットに付与して、リクエストパケットを宛先のテナントサーバへ転送する処理である。
テナントサーバは、リクエストパケットに対するリプライパケットをサーバ0(オープンフロースイッチ110)に返信する(S117)。オープンフロースイッチ110は、テナントサーバから、リクエストパケットに対するリプライパケットを受信すると、リプライパケット転送用のフロー情報の問合せをコントローラ120に送信する(S118)。
コントローラ120は、オープンフロースイッチ110から、リプライパケット転送用のフロー情報の問合せを受信すると、負荷分散処理部130に転送する(S119)。
負荷分散処理部130は、リプライパケットに関するフロー情報の問合せをコントローラ120から受信した場合には、次のように処理を行う。すなわち、リプライパケット処理部138は、リプライパケットの送信元IPアドレスと同一のアドレスに対応付けられたIPアドレス(G)およびMACアドレス(G)をリプライ情報格納部139から取得する(S120)。続いて、回答送信部134は、IPアドレス(G)およびMACアドレス(G)をコントローラ120に応答送信する(S121)。なお、IPアドレス(G)は、リプライパケットの送信元であるテナントサーバが外部(クライアントなど)に公開するIPアドレスであり、MACアドレス(G)は、負荷分散装置として機能するサーバ0のネットワークインターフェースカード(NIC1、図1参照)に割り当てられたMACアドレスである。
コントローラ120は、負荷分散処理部130から、リプライパケット転送用のフロー情報を受信すると、オープンフロースイッチ110が有するフローテーブルにフロー情報(IPアドレス(G)、MACアドレス(G))を設定する(S122)。
オープンフロースイッチ110は、コントローラ120によりフローテーブルに設定されたフロー情報に従って、テナントサーバから受信したリプライパケットのアドレス情報の書き換えを実行し、VLANIDを削除した後(S123)、ゲートウェイへ転送する(S124)。すなわち、ステップS123、S124の処理では、オープンフロースイッチ110が、フロー情報に従って、リプライパケットに送信元として記入されている送信元IPアドレスを、データセンタ内にある対応テナントサーバに割り当てられたグローバルアドレスに書き換え、リプライパケットに記入されたテナントサーバ(仮想マシン)のMACアドレスをサーバ0のMACアドレスに書き換え、リプライパケットに付与されているVLANIDを削除し、転送する処理である。
そして、データセンタ(サーバ0)から送信されたリプライパケットは、ゲートウェイを介して、リクエストパケットの送信元であるクライアントの元に届けられる。
[実施例1による効果]
上述してきたように、実施例1に係る負荷分散システムでは、データセンタ内に配置された複数のサーバのうち、1つのサーバ(サーバ0)を、負荷分散装置として機能させる。これにより、テナントの増加予測数に応じて高価な負荷分散装置を予め用意するためのコスト負担が必要なく、テナントの増加予測数に応じた数の装置を予め準備するといった設備計画の困難性からも開放される。
上述してきたように、実施例1に係る負荷分散システムでは、データセンタ内に配置された複数のサーバのうち、1つのサーバ(サーバ0)を、負荷分散装置として機能させる。これにより、テナントの増加予測数に応じて高価な負荷分散装置を予め用意するためのコスト負担が必要なく、テナントの増加予測数に応じた数の装置を予め準備するといった設備計画の困難性からも開放される。
また、実施例1に係る負荷分散システムでは、リクエストパケットの転送先IPアドレスに基づいて、リクエストパケットの宛先となるテナントサーバおよびVLANIDを特定し、テナントサーバとして稼動する複数の仮想マシンの中から、リクエストパケットの振り分け先を公知の分散アルゴリズムに基づいて決定して、リクエストパケットを転送する為のフロー情報をオープンフロースイッチ110のフローテーブルに設定する。これにより、仮想ネットワーク単位で、テナントサーバへのアクセスを制御することができる。
このようなことから、実施例1によれば、コスト負担を抑えつつ、仮想ネットワークと上手く連動させた負荷分散を実現できる。
また、実施例1に係る負荷分散システムでは、リクエストパケットに対するテナントサーバからのリプライパケットのアドレス情報を、再び、グローバルなアドレス情報に変換するためのフロー情報をオープンフロースイッチ110のフローテーブルに設定する。これにより、仮想ネットワーク単位でテナントサーバへのアクセスを制御する場合に、リクエストに対するリプライのアドレス情報をグローバルなアドレス情報に変換した状態で、リクエスト送信元であるクライアントに転送できる。
また、上述した実施例1では、データセンタ内に配置された物理サーバ内で稼動する複数の仮想マシンをテナントに提供する場合について、仮想ネットワーク単位で、テナントサーバへのアクセスを制御する処理を説明したが、仮想マシンではなく、物理サーバ自体をテナントに提供する場合も同様に適用することができる。例えば、テナントサーバとして提供される複数の物理サーバの中から、リクエストパケットの振り分け先を公知の分散アルゴリズムに基づいて決定する場合には、まず、リクエストパケットの転送先IPアドレスと同一のアドレスに対応付けられたVLANIDが同一であるプライベートアドレス(または、プライベートアドレスとMACアドレスの対)を取得できるように、リクエストパケット処理部135やテナントサーバ情報格納部136を構成しておく。これにより、物理サーバ自体をテナントに提供する場合も、コスト負担を抑えつつ、仮想ネットワークと上手く連動させた負荷分散を実現できる。
図7に、実施例2に係るデータセンタの構成例を示す。図7は、実施例2に係るデータセンタの構成例を示す図である。図7に示すように、データセンタ内に構築された複数の仮想ネットワーク(VLAN=20、VLAN=40)の境界が、データセンタ内に配置された複数のサーバの中のある1つのサーバ2内にある場合についても、上述した実施例1の処理(図6)を適用することにより、仮想ネットワーク単位で、テナントサーバへのアクセスを制御することができる。
例えば、図7に示すサーバ1〜4には、ブリッジの代わりに、オープンフロースイッチを設置する。これにより、例えば、データセンタに負荷に応じて、サーバ数を柔軟に変更することができる。
そして、図7に示すように、サーバ2では、VLAN=20の仮想ネットワークに属する仮想マシンA.3と、VLAN=40の仮想ネットワークに属する仮想マシンB.0が稼動している。これに応じて、サーバ0が有する負荷分散処理部130のテナントサーバ情報格納部136およびリプライ情報格納部139のレコードを書き換えることにより、上述した実施例1の処理(図6)を適用できる。以下、実施例2に係るテナントサーバ情報格納部136のレコードの構成例、および実施例2に係るリプライ情報格納部139のレコードの構成例を説明する。
図8に、実施例2に係るテナントサーバ情報格納部136に格納されているレコードの一例を示す。図8は、実施例2に係るテナントサーバ情報格納部に格納されているレコードの一例を示す図である。図8に示すように、テナントサーバ情報格納部136は、実施例2に係るデータセンタの構成に応じた情報を記憶しており、例えば、テナントAがクライアントなどに公開するグローバルアドレス「120.18.20.105」に対応付けて、データセンタ内でテナントサーバとして稼動する仮想マシンA.1に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.20」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:A4」の対、仮想マシンA.2に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.21」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:A5」の対、仮想マシンA.3に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.22」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:A6」の対を記憶するとともに、テナントサーバAとして稼動する3つの仮想マシンA.1〜A.3が属する仮想ネットワークのVLANID「20」が記憶されている。また、図8に示すように、テナントサーバ情報格納部136は、テナントBが外部に公開するグローバルアドレス「23.100.51.12」に対応付けて、データセンタ内でテナントサーバとして稼動する仮想マシンB.0に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.23」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B4」の対、データセンタ内でテナントサーバとして稼動する仮想マシンB.1に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.24」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B5」の対、仮想マシンB.2に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.25」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B6」の対、仮想マシンB.3に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.26」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B7」の対、仮想マシンB.4に割り当てられたプライベートアドレス「192.168.100.27」とMACアドレス「52:20:00:AA:FF:B8」の対をテナントサーバリストとして記憶するとともに、テナントサーバBとして稼動する5つの仮想マシンB.0〜B.4が属する仮想ネットワークのVLANID「40」が記憶されている。
図9に、実施例2に係るリプライ情報格納部139に格納されているレコードの一例を示す。図9は、実施例2に係るリプライ情報格納部に格納されているレコードの一例を示す図である。図9に示すように、リプライ情報格納部139は、実施例2に係るデータセンタの構成に応じた情報を記憶しており、例えば、リプライパケットの送信元アドレスとなり得る送信元IPアドレス(「192.168.100.20」〜「192.168.100.27」)に対応付けて、サーバ0に搭載されたネットワークインターフェースカード(NIC1)のMACアドレス(例えば、「AA:B2:10:AA:FF:A4」)およびテナントサーバのグローバルなIPアドレス(例えば、「120.18.20.105」もしくは「23.100.51.12」)を記憶する。
上述してきたテナントサーバ情報格納部136およびリプライ情報格納部139を利用することにより、実施例2に係るサーバ0の負荷分散処理部130は、上述の実施例1と同様の手順(図6参照)で、仮想ネットワーク単位で、テナントサーバへのアクセスを制御することができる。
以下、本発明にかかる負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラムのその他の実施形態として実施例3を説明する。
(1)装置構成等
実施例1に係る負荷分散システムの構成、例えば、図1に示すサーバ0の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
実施例1に係る負荷分散システムの構成、例えば、図1に示すサーバ0の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、図1に示すサーバ0の負荷分散処理部130とコントローラ120とを、機能的または物理的に統合した構成とし、負荷分散処理部130と同様の処理手順を実現するプログラムをコントローラ120に実行させるようにしてもよい。また、図2に示す負荷分散処理部130が有するMACアドレス格納部133、テナントサーバ情報格納部136およびリプライ情報格納部139を、負荷分散処理部130と機能的または物理的に分散させた構成としてもよい。このように、図1に示す負荷分散システムの各構成要素の分散または統合の具体的形態は、図1に示すものに限られず、各構成要素の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
(2)負荷分散方法
実施例1に係る負荷分散システムにより、以下のような負荷分散方法が実現される。例えば、同一のローカルネットワーク内に収容され、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置を有し、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置を有する負荷分散システムで実行される負荷分散方法であって、前記負荷分散装置が、フローテーブルに従って前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされる情報を転送する転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定する決定ステップと(例えば、図6のステップS109〜S112など参照)、前記負荷分散装置が、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定ステップと(例えば、図6のステップS113〜S114など参照)、を含む負荷分散方法が実現される。
実施例1に係る負荷分散システムにより、以下のような負荷分散方法が実現される。例えば、同一のローカルネットワーク内に収容され、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置を有し、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置を有する負荷分散システムで実行される負荷分散方法であって、前記負荷分散装置が、フローテーブルに従って前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされる情報を転送する転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定する決定ステップと(例えば、図6のステップS109〜S112など参照)、前記負荷分散装置が、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定ステップと(例えば、図6のステップS113〜S114など参照)、を含む負荷分散方法が実現される。
(3)ログ解析装置に所定の手順を実行させるプログラム
また、上述の実施例で説明した各種の処理(例えば、図6など)は、実施例1に係るデータセンタ内で負荷分散装置として実装される、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータであるサーバ0に、上述の実施例で説明した各種の処理と同様の処理機能を実現するための手順(プロセス)を実行させるためのプログラムをインストールすることにより実現することもできる。
また、上述の実施例で説明した各種の処理(例えば、図6など)は、実施例1に係るデータセンタ内で負荷分散装置として実装される、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータであるサーバ0に、上述の実施例で説明した各種の処理と同様の処理機能を実現するための手順(プロセス)を実行させるためのプログラムをインストールすることにより実現することもできる。
そこで、以下では、図10を用いて、上述の実施例で説明した各種の処理(例えば、図6など)と同様の機能を実現するコンピュータの一例を説明する。図10は、上述の実施例で説明した処理と同様の機能を実現させるためのプログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図10に示すように、サーバ0として実装されるコンピュータ300は、例えば、メモリ301と、CPU(Central Processing Unit)302を有する。また、コンピュータ300は、図10に示すように、ハードディスクドライブインタフェース303と、光ディスクドライブインタフェース304を有する。また、コンピュータ300は、図10に示すように、シリアルポートインタフェース305と、ビデオアダプタ306と、ネットワークインタフェース307を有する。そして、コンピュータ300は、これらの各部301〜307をバス308によって接続する。
メモリ301は、図10に示すように、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース303は、図10に示すように、ハードディスクドライブ309に接続される。光ディスクドライブインタフェース304は、図10に示すように、光ディスクドライブ310に接続される。例えば、光ディスクドライブ310には、光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース305は、図10に示すように、例えば、マウス400およびキーボード500に接続される。ビデオアダプタ306は、図10に示すように、例えば、ディスプレイ600に接続される。
ここで、図10に示すように、ハードディスクドライブ309は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、プログラムモジュール、プログラムデータを記憶する。
すなわち、上述したサーバ0により実行される処理と同様の機能を実現するための所定の手順をコンピュータに実行させるプログラムは、コンピュータ300によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ309に記憶される。つまり、上述の実施例で説明した各種の処理(例えば、図6など)と同様の処理機能をサーバ0としてのコンピュータ300に実現させるための手順が記述されたプログラムモジュールが、ハードディスクドライブ309に記憶される。このプログラムモジュールは、例えば、図1に示すサーバ0の負荷分散処理部130などにより実行される手順(プロセス)に対応する。
また、上述の実施例で説明した各種の処理(例えば、図6など)と同様の処理機能をサーバ0としてのコンピュータ300に実現させるための手順が記述されたプログラムモジュールにより用いられるデータは、プログラムデータとして、例えばハードディスクドライブ309に記憶される。例えば、このプログラムデータは、例えば、負荷分散処理部130が有するテナントサーバ情報格納部136に格納されているデータ(図4参照)、リプライ情報格納部139に格納されているデータ(図5参照)などの各種データに対応する。
そして、CPU302が、ハードディスクドライブ309に記憶されたプログラムモジュールやプログラムデータを必要に応じてRAMに読み出し、上述の実施例で説明した各種の処理(例えば、図6など)を実現するための手順を実行する。
なお、上述の実施例で説明した各種の処理(例えば、図6など)と同様の処理をサーバ0としてのコンピュータ300に実現させるために、コンピュータ300に実行させる手順が記述されたプログラムモジュールやプログラムデータは、ハードディスクドライブ309に記憶される場合に限られるものではなく、例えば、着脱可能な記憶媒体である光ディスクドライブ310等に記憶されていてもよい。この場合には、CPU302が、光ディスクドライブ310を介して、サーバ0と同様の機能を有するプログラムモジュールやプログラムデータを読み出す。
あるいは、上述の実施例で説明した各種の処理(例えば、図6など)と同様の処理機能をサーバ0としてのコンピュータ300に実現させるための手順が記述されたプログラムモジュールやプログラムデータは、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)など)を介して接続された他のコンピュータに記憶されていてもよい。この場合には、CPU302が、ネットワークインタフェース307を介して、サーバ0と同様の機能を有するプログラムモジュールやプログラムデータを他のコンピュータから読み出す。
なお、プログラムによりCPU302が動作して各種処理を行う代わりに、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの電子回路を用いて処理を行うこともできる。また、メモリ301として、フラッシュメモリ(flash memory)などを用いることもできる。
0〜4 サーバ
110 オープンフロースイッチ
120 コントローラ
130 負荷分散処理部
131 パケット処理部
132 arp処理部
133 MACアドレス格納部
134 回答送信部
135 リクエストパケット処理部
136 テナントサーバ情報格納部
137 リクエストパケット振分け部
138 リプライパケット処理部
139 リプライ情報格納部
200 スイッチ
300 コンピュータ
301 メモリ
302 CPU
303 ハードディスクドライブインタフェース
304 光ディスクドライブインタフェース
305 シリアルポートインタフェース
306 ビデオアダプタ
307 ネットワークインタフェース
308 バス
309 ハードディスクドライブ
310 光ディスクドライブ
400 マウス
500 キーボード
600 ディスプレイ
110 オープンフロースイッチ
120 コントローラ
130 負荷分散処理部
131 パケット処理部
132 arp処理部
133 MACアドレス格納部
134 回答送信部
135 リクエストパケット処理部
136 テナントサーバ情報格納部
137 リクエストパケット振分け部
138 リプライパケット処理部
139 リプライ情報格納部
200 スイッチ
300 コンピュータ
301 メモリ
302 CPU
303 ハードディスクドライブインタフェース
304 光ディスクドライブインタフェース
305 シリアルポートインタフェース
306 ビデオアダプタ
307 ネットワークインタフェース
308 バス
309 ハードディスクドライブ
310 光ディスクドライブ
400 マウス
500 キーボード
600 ディスプレイ
Claims (6)
- 同一のローカルネットワーク内に収容され、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置とを有する負荷分散システムであって、
前記負荷分散装置は、
前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部と、
前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部と、
リクエストパケットの転送手順の問合せを前記転送部から受信した場合に、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を前記テナント情報記憶部から全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定し、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定部と
を有することを特徴とする負荷分散システム。 - 前記プライベートアドレスに対応付けて、前記負荷分散装置のMACアドレスおよび前記グローバルアドレスを記憶するリプライ情報記憶部と、
前記リクエストパケットに対するリプライパケットの転送手順の問合せを前記転送部から受信した場合に、前記リプライパケットの送信元IPアドレスと同一の前記プライベートアドレスに対応付けられた、前記グローバルアドレスおよび前記負荷分散装置のMACアドレスを前記リプライ情報記憶部から取得し、取得した前記グローバルアドレスおよび前記負荷分散装置のMACアドレスを、前記リプライパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリプライ転送設定部と
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の負荷分散システム。 - 複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と同一のローカルネットワーク内に収容され、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置であって、
前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部と、
前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部と、
リクエストパケットの転送手順の問合せを前記転送部から受信した場合に、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を前記テナント情報記憶部から全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定し、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定部と
を有することを特徴とする負荷分散装置。 - 同一のローカルネットワーク内に収容され、複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置とを有する負荷分散システムで実行される負荷分散方法であって、
前記負荷分散装置が、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定する決定ステップと、
前記負荷分散装置が、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定ステップと
を含むことを特徴とする負荷分散方法。 - 複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と同一のローカルネットワーク内に収容され、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置が実行する負荷分散方法であって、
前記負荷分散装置が、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定する決定ステップと、
前記負荷分散装置が、前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定ステップと
を含むことを特徴とする負荷分散方法。 - 複数のテナントに貸し出される複数の情報処理装置と同一のローカルネットワーク内に収容され、外部のネットワークを経由するクライアントからの前記情報処理装置に対するアクセスを制御する負荷分散装置に実行させるための負荷分散プログラムであって、
前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットに挿入されたアドレス情報を変換するためのフローテーブルに従って、前記ローカルネットワークと前記外部のネットワークとの間でやり取りされるパケットを転送する転送部から、リクエストパケットの転送手順の問合せを受信した場合に、前記情報処理装置により前記外部のネットワークにおいて利用されるグローバルアドレスと、前記情報処理装置により前記ローカルネットワークにおいて利用されるプライベートアドレスおよび前記情報処理装置のMACアドレスの対と、前記ローカルネットワーク内に前記テナント単位で構築された仮想ネットワークのうち前記情報処理装置が属する仮想ネットワークを識別する仮想ネットワーク識別子とを対応付けて記憶するテナント情報記憶部から、前記リクエストパケットの宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子が同一である、前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対を全て取得し、取得した前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの全ての対の中から、前記リクエストパケットの振り分け先を分散アルゴリズムにより決定する決定手順と、
前記振り分け先に決定された前記プライベートアドレスおよび前記MACアドレスの対と、前記宛先IPアドレスと同一の前記グローバルアドレスに対応付けられた前記仮想ネットワーク識別子とを、前記リクエストパケットを転送制御させるためのフロー情報として前記フローテーブルに設定するリクエスト転送設定手順と
を実行させることを特徴とする負荷分散プログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011248597A JP2013105308A (ja) | 2011-11-14 | 2011-11-14 | 負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011248597A JP2013105308A (ja) | 2011-11-14 | 2011-11-14 | 負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2013105308A true JP2013105308A (ja) | 2013-05-30 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011248597A Pending JP2013105308A (ja) | 2011-11-14 | 2011-11-14 | 負荷分散システム、負荷分散装置、負荷分散方法および負荷分散プログラム |
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---|---|
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- 2011-11-14 JP JP2011248597A patent/JP2013105308A/ja active Pending
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