JP2013199849A - Internal gear pump - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内接歯車ポンプに関する。 The present invention relates to an internal gear pump.
従来、外歯を有するインナロータと、内歯を有しインナロータに噛合するアウタロータと、を備えた内接歯車ポンプが知られている。例えば特許文献1に記載のポンプは、軸受により回転自在に支持される駆動軸にインナロータを固定している。 2. Description of the Related Art Conventionally, an internal gear pump including an inner rotor having external teeth and an outer rotor having internal teeth and meshing with the inner rotor is known. For example, in the pump described in Patent Document 1, an inner rotor is fixed to a drive shaft that is rotatably supported by a bearing.
しかし、特許文献1に記載のポンプでは、インナロータが傾斜すると、インナロータがアウタロータと干渉して騒音が発生するおそれがあった。本発明の目的とするところは、騒音を低減することができる内接歯車ポンプを提供することにある。 However, in the pump described in Patent Document 1, when the inner rotor is inclined, the inner rotor may interfere with the outer rotor to generate noise. An object of the present invention is to provide an internal gear pump capable of reducing noise.
上記目的を達成するため、本発明のポンプは、好ましくは、インナロータの歯面の少なくとも一部は、軸受側から軸受と反対側へ向かうにつれて、インナロータの軸心からの距離が徐々に短くなることとした。 In order to achieve the above object, the pump of the present invention is preferably such that at least a part of the tooth surface of the inner rotor gradually decreases in distance from the inner rotor axis as it goes from the bearing side to the opposite side of the bearing. It was.
よって、インナロータの傾斜を抑制して、騒音を低減することができる。 Therefore, the inclination of the inner rotor can be suppressed and noise can be reduced.
以下、本発明の内接歯車ポンプを実現する形態を、図面に基づき説明する。 Hereinafter, the form which implement | achieves the internal gear pump of this invention is demonstrated based on drawing.
[実施例1]
実施例1のポンプ1は、電動モータにより駆動される電動ポンプであり、車両の油圧機器に適用される。具体的には、ポンプ1は、車両(自動車)に搭載される自動変速機(CVT)用の補助電動ポンプであり、流体として自動変速機(CVT)の冷却用のオイル(CVTF)を吸入・吐出する。図1は、トランスミッションケース100に設置されたポンプ1を、その軸心を通る平面で切った断面図である。ポンプ1へ吸入され、ポンプ1から吐出されるオイルの流れを矢印で示す。説明のため、ポンプ1の軸心(シャフト30)が延びる方向にx軸を設け、モータ部3に対しポンプ部2の側を正方向とする。
[Example 1]
The pump 1 according to the first embodiment is an electric pump that is driven by an electric motor, and is applied to a hydraulic device of a vehicle. Specifically, the pump 1 is an auxiliary electric pump for an automatic transmission (CVT) mounted on a vehicle (automobile), and sucks oil (CVTF) for cooling the automatic transmission (CVT) as a fluid. Discharge. FIG. 1 is a cross-sectional view of a pump 1 installed in a
トランスミッションケース100は、自動変速機のハウジングであり、ポンプ1が嵌合設置される有底円筒状の凹部101が形成されている。凹部101には図示しない吸入油路が開口すると共に、凹部101の底部にはポンプ1の吐出部45と接続する吐出油路102が開口する。ポンプ1は、オイルを吸入・吐出するポンプ部2と、ポンプ部2を回転駆動するモータ部3と、ポンプ部2及びモータ部3が収容設置されるハウジング4とを有している。
The
ハウジング4は、第1ハウジング4aと第2ハウジング4bを有している。第1ハウジング4aは、内周側に有底円筒状のポンプ収容孔400を備えるポンプ収容部40と、ポンプ収容部40と一体に設けられてポンプ収容孔400の底部からポンプ収容孔400の軸方向反対側(x軸負方向側)に突出し、内周側にシャフト収容孔410を備える軸受部41と、軸受部41の外周面に対して径方向隙間を介して対向するようにポンプ収容部40の底部と一体に設けられ、内周側にステータ収容孔420を備えるモータ収容部42と、モータ収容部42の軸方向端部(x軸負方向端部)と一体に外径方向に広がるように設けられたフランジ部43と、を有している。ポンプ収容部40には、ポンプ収容孔400の底部に、吸入ポート401と吐出ポート402が凹溝状に設けられている。第2ハウジング4bは、吸入油路440が貫通形成された吸入部44と、吐出油路450が貫通形成された吐出部45とを有している。第2ハウジング4bにおける第1ハウジング4aとの接合面には、有底凹部460が形成されている。
The housing 4 has a
ポンプ部2は、ギヤポンプ、具体的には静音性が比較的高い内接型ギヤポンプ(内接歯車ポンプ)であり、ポンプロータとしてインナロータ2aとアウタロータ2bとを有するポンプ構成体である。インナロータ2aはn枚(実施例では6枚)の歯数を有する外歯歯車であり、その内周側にシャフト設置孔20が設けられている。シャフト設置孔20にはポンプ部2(インナロータ2a)の駆動軸としてのシャフト30の一端部(x軸正方向端部)が嵌合して設置され、インナロータ2aに固定される。インナロータ2aの歯形はトロコイド歯形である。アウタロータ2bはn+1枚(実施例では7枚)の歯数を有する内歯歯車である。アウタロータ2bは、第1ハウジング4aに形成されたポンプ収容部40(ポンプ収容孔400)内に遊嵌状態で回転自在に収容設置される。アウタロータ2bの外周面はアウタロータ2bの中心軸(x軸)と略平行に設けられており、シャフト収容孔410の軸(x軸)と略平行に設けられたポンプ収容孔400の内周面に対して、径方向の僅かな隙間を介して対向する。アウタロータ2bの歯形はトロコイド歯形である。ポンプ収容孔400が開口する第1ハウジング4aのx軸正方向端面を覆うように第2ハウジング4bが設置され、第1ハウジング4aに対してボルト締結される。第2ハウジング4bの吸入油路440はポンプ部2の吸入領域と連通し、吐出油路450はポンプ部2の吐出領域と連通するように配置される。
The
モータ部3は、ロータ部3aとステータ部3bにより構成されるブラシレスDCモータである。ロータ部3aは、シャフト30と、マグネット31と、これらを連結するヨークとしてのロータコア32とを有する。マグネット31は円筒状の永久磁石(リング磁石)であり、周方向に複数の磁極を有する界磁石である。ロータコア32は磁性体であり、鉄系金属材料で形成されている。ロータコア32は、内周側に凹部320が設けられた有底円筒状であり、その底部にはシャフト設置孔321が貫通形成されている。ロータコア32の外周側にはマグネット設置部322が形成されている。マグネット設置部322にマグネット31が接着されることで、マグネット31がロータコア32に固定設置される。ステータ部3bは、界磁機構としてのステータ33及びコイル34を有する。ステータ33は、ステータコアと絶縁体(インシュレータ)331を有する。ステータコアの各ティース330には、絶縁体331を介して巻線コイル34が巻回されている。コイル34に通電されることでステータ33が磁界を発生し、ロータ部3aを回転駆動する。
The motor unit 3 is a brushless DC motor including a rotor unit 3a and a
シャフト30は、軸受部41のシャフト収容孔410内に回転自在に収容設置(支持)される。軸受部41(シャフト収容孔410)は滑り軸受であり、吐出ポート402から切り欠き413を介して送られるオイルにより潤滑される。軸受部41(シャフト収容孔410)のロータ部3a側(x軸負方向側)の端部にはシール部材としてのオイルシール411が設置されている。オイルシール411がシャフト30の外周面に摺接することで、軸受部41(シャフト収容孔410)に供給されるオイルのモータ部3側への流出が遮断される。なお、軸受部41には、吸入ポート401とオイルシール411とを連通する連通路412が形成されており、軸受部41(シャフト収容孔410)に供給されたオイルは、連通路412を介して吸入ポート401へ戻される。シャフト30は、そのモータ部3側(x軸負方向側)の部分が軸受部41に回転可能に軸支されることでハウジング4に片持ち支持される。このように片持ち支持されることで、シャフト30の長さが短縮され、ポンプ1の軸方向寸法が抑制される。軸受部41からポンプ部2と反対側(x軸負方向側)のモータ収容部42内に突出するシャフト30の他端部は、ロータコア32のシャフト設置孔321に設置され、ロータコア32に固定される。ロータコア32は軸受部41に帽子のように被さって設置される。ロータコア32の凹部320内に軸受部41の一部が収容されることで、シャフト30の長さが短縮され、ポンプ1の軸方向寸法が抑制される。ステータ33は、その外周面がステータ収容孔420の内周面に接するようにモータ収容部42に設置され、その内周面がロータ部3a(マグネット31)の外周面に対して僅かな径方向隙間(エアギャップ)を介して対向するように配置される。
The
以上のようにポンプ部2とモータ部3を収容したハウジング4は、トランスミッションケース100の凹部101に嵌合設置される。第2ハウジング4bの吐出部45はトランスミッションケース100の吐出油路102に嵌合設置される。ハウジング4のフランジ部43は凹部101を囲むようにトランスミッションケース100にボルト締結される。なお、カバー4cがフランジ部43にボルト締結され、ハウジング4のモータ収容部42の開口を塞ぐことで、モータ収容部42内の気密性が保たれる。ハウジング4の外周面とトランスミッションケース100(凹部101)の内周面との間の隙間(オイルが充填される吸入部)103は、凹部101の開口部に設置されたシール部材104により、自動変速機の外部との連通が遮断される。また、上記隙間(オイルが充填される吸入部)103は、吐出部45の外周面と吐出油路102の内周面との間に設置されたシール部材105により、吐出油路102との連通が遮断される。
As described above, the housing 4 accommodating the
図2は、第2ハウジング4bを取り除いた状態でポンプ部2を軸方向一方側(x軸正方向側)から見た正面図である。図3は、図2のA−A視断面を模式的に示す図である。説明のため、インナロータ2a(シャフト30)の軸心Oを通るy軸とこれに直交するz軸を設ける。インナロータ2a及びアウタロータ2bの回転方向を矢印で示す。インナロータ2aは、アウタロータ2bの内周側にアウタロータ2bと噛み合うように設置される。アウタロータ2bは、インナロータ2aの回転により、インナロータ2aとの噛合い位置で回転駆動される。互いに噛み合うインナロータ2aの歯の内周面とアウタロータ2bの歯の内周面とで囲まれる領域にはポンプ室rが形成され、インナロータ2aの歯数と同数(計6個)のポンプ室r1〜r6が設けられている。インナロータ2aが図2の矢印の方向に回転すると、z軸よりもy軸正方向側のポンプ室r1〜r3の容積は拡大し、z軸よりもy軸負方向側のポンプ室r4〜r6の容積は縮小する。z軸よりもy軸正方向側の領域は吸入領域である。第1ハウジング4aの吸入ポート401は、吸入領域に存在するポンプ室r1〜r3と連通するよう、x軸方向から見て三日月状に設けられている。また、吸入領域には第2ハウジング4bの吸入油路440が連通する。z軸よりもy軸負方向側の領域は吐出領域である。第1ハウジング4aの吐出ポート402は、吐出領域に存在するポンプ室r4〜r6と連通するよう、x軸方向から見て三日月状に設けられている。また、吐出領域には第2ハウジング4bの吐出油路450が連通する。ポンプ部2は、両ロータ2a、2bを回転させることにより、吸入部(吸入領域に存在するポンプ室r)で吸入したオイルを吐出部(吐出領域に存在するポンプ室r)から吐出する。
FIG. 2 is a front view of the
図4は、インナロータ2aの(a)斜視図と(b)x軸正方向側から見た正面図である。図5は、アウタロータ2bの(a)斜視図と(b)x軸負方向側から見た正面図である。図6は、アウタロータ2bの内周側にインナロータ2aを設置し、(a)x軸正方向側から見た正面図と(b)x軸負方向側から見た正面図である。インナロータ2aの歯面21は、インナロータ2aの軸に対してゼロより大きい角度θi(図3参照)を有し、軸受部41側(x軸負方向側)のインナロータ2aの端面から軸受部41と反対側(x軸正方向側)のインナロータ2aの端面に向かうにつれて、インナロータ2aの軸心から歯面21までの距離が徐々に短くなるように設けられている。すなわち、歯面21は、x軸負方向に向かうにつれて徐々に外径側(軸心から離れる側)に広がるテーパ状に設けられている。テーパは、歯面21の全体に設けられている。インナロータ2aの軸心を通る断面は、図3に示すように、裾が広がる台形状となる。インナロータ2aの軸が延びる方向(x軸方向)に対して歯面21のテーパがなす角度(テーパ角θi)は、インナロータ2aの全周(軸回り方向の全範囲)にわたり一様である。言換えると、歯面21はインナロータ2aの全周にわたり角度θiを有し、θiはインナロータ2aの全周にわたり一定である。
4A is a perspective view of the
アウタロータ2bの歯面22は、アウタロータ2bの軸に対してゼロより大きい角度θo(図3参照)を有し、軸受部41側(x軸負方向側)のアウタロータ2bの端面から軸受部41と反対側(x軸正方向側)のアウタロータ2bの端面に向かうにつれて、アウタロータ2bの軸心から歯面22までの距離が徐々に短くなるように設けられている。すなわち、歯面22は、x軸負方向に向かうにつれて徐々に外径側(軸心から離れる側)に広がるテーパ状に設けられている。テーパは、歯面22の全体に設けられている。アウタロータ2bの軸心を通る断面は、図3に示すように台形状となる。アウタロータ2bの軸が延びる方向(x軸方向)に対して歯面22のテーパがなす角度(テーパ角θo)は、アウタロータ2bの全周にわたり一様である。言換えると、歯面22はアウタロータ2bの全周にわたり角度θoを有し、θoはアウタロータ2bの全周にわたり一定である。θoはθiと略等しくなるように設定されている。
The
[実施例1の作用]
次に、ポンプ1の作用を説明する。図7および図8は、図3と同様の断面図であり、作動中のポンプ部2におけるオイルの流れ及びインナロータ2aに作用する力を矢印で示す。図7は実施例1を示し、図8は比較例を示す。比較例は、インナロータ2aの歯面21とアウタロータ2bの歯面22にテーパが設けられておらず、歯面21、22がロータの軸に略平行である点が実施例1と異なり、他の点は実施例1と同様である。
[Operation of Example 1]
Next, the operation of the pump 1 will be described. FIGS. 7 and 8 are cross-sectional views similar to FIG. 3, and the oil flow in the
図8に示すように、ポンプ部2の作動中、インナロータ2aの歯面21には、y軸正方向側の吸入領域では吸入圧が作用し、y軸負方向側の吐出領域では吐出圧が作用する。すなわち、インナロータ2aは、吸入領域のポンプ室rの圧力、および吐出領域のポンプ室rの圧力により、ラジアル方向(軸に対して垂直方向)の荷重を受ける。具体的には、インナロータ2aは、吸入領域では吸入圧(負圧)によりy軸正方向に作用する荷重F1を受け、吐出領域では吐出圧によりy軸正方向に作用する荷重F2を受ける。なお、一般的に吸入圧による荷重F1よりも吐出圧による荷重F2のほうが大きい。これらの荷重F1,F2はインナロータ2aに対して共にy軸正方向に作用する。これらの荷重F1,F2により、軸受部41のx軸正方向側(ポンプ部2の側)の端部Pを支点として図8の時計回り方向にインナロータ2aを回転させようとする回転力(第1の力のモーメントM1)が発生する。一方、インナロータ2aを駆動するシャフト30は、軸受部41により片持ち支持される。また、シャフト30とシャフト収容孔410との間、およびインナロータ2aとハウジング4との間には、所定の隙間が存在する。よって、第1の力のモーメントM1により、インナロータ2aが端部Pを支点として図8の時計回り方向に若干回転し、シャフト収容孔410およびポンプ収容孔400(アウタロータ2b)の軸心に対して傾く(倒れる)。これにより、両ロータ2a、2bの軸方向端面付近で両ロータ2a、2bの歯面同士が近接し、両ロータ2a、2bの歯間最小隙間(チップクリアランス)が過度に小さくなって、両ロータ2a、2bの歯同士が干渉する。この干渉(歯当たり)により、騒音(歯打ち音)が発生する。また、モータ部3の側でも、シャフト30が傾くことでロータ部3aとステータ部3bとの間のエアギャップに偏りが生じ、モータ部3が円滑に作動しなくなるおそれがある。
As shown in FIG. 8, during the operation of the
これに対し、実施例1のポンプ部2では、インナロータ2aの歯面21は、テーパ角θi(図3参照)を有しており、軸受部41側(x軸負方向側)から軸受部41と反対側(x軸正方向側)に向かうにつれて、インナロータ2aの軸心から歯面21までの距離が徐々に短くなるように設けられている。この歯面21のテーパ形状に起因して、図7に示すように、インナロータ2aには、吸入領域のポンプ室rの圧力、および吐出領域のポンプ室rの圧力により、ラジアル方向の荷重F1,F2だけでなく、スラスト方向の荷重F3,F4が作用する(吸入領域で作用する荷重を分解するとF1,F3となり、吐出領域で作用する荷重を分解するとF2,F4となる)。具体的には、インナロータ2aは、吸入領域では吸入圧(負圧)により荷重F1に加えてx軸正方向に作用する荷重F3を受け、吐出領域では吐出圧により荷重F2に加えてx軸負方向に作用する荷重F4を受ける。なお、吸入圧による荷重F3よりも吐出圧による荷重F4のほうが大きい。これらの荷重F3,F4は、端部Pを挟んで逆向きに作用する。これらの荷重F3,F4により、端部Pを支点として図7の反時計回り方向にインナロータ2aを回転させようとする回転力(第2の力のモーメントM2)が発生する。なお、荷重F3,F4の大きさ、すなわち第2の力のモーメントM2の大きさは、インナロータ2aの歯面21につけられたテーパ角θiが大きいほど、またテーパを設ける範囲が広いほど、大きくなる。この第2の力のモーメントM2は、第1の力のモーメントM1とは反対方向に作用する。よって、比較例よりも第1の力のモーメントM1が低減される。このため、インナロータ2aの傾き(倒れ)を抑制することができる。よって、インナロータ2aの歯面がアウタロータ2bの歯面と干渉することを抑制し、歯当たりによる騒音(歯打ち音)を低減することができる。また、コンタミの増大を抑制してポンプ部2の耐久性を向上することができる。
On the other hand, in the
なお、荷重F1,F2は、インナロータ2aの軸方向厚み(すなわちインナロータ2aが径方向で受圧する面積)に応じて変化する。例えば、インナロータ2aが軸方向で薄ければ、荷重F1,F2は小さく、第1の力のモーメントM1が小さくなる。よって、M1を低減するための第2の力のモーメントM2も小さくて済むため、テーパ角θiやテーパを設ける範囲は比較的小さくてよい。モータ部3の側でも、シャフト30の傾きを抑制することで、ロータ部3aとステータ部3bとの間のエアギャップに軸方向で偏りが生じることを抑制し、モータ部3を円滑に作動させることができる。ここで、図7に示すように、シャフト30の軸心はシャフト収容孔410の軸心に対してy軸正方向側にずれるため、ステータ部3b(ステータ収容孔420)の軸心をシャフト収容孔410の軸心に対して予め吐出領域側(y軸正方向側)に同じ量だけずらしておけば、エアギャップに径方向で偏りが生じることも抑制できる。すなわち、エアギャップを軸方向および径方向で一定とし、モータ部3をより円滑に作動させることができる。なお、アウタロータ2bはポンプ収容孔400内でインナロータ2aに対して自動的に調心される。
The loads F1 and F2 vary according to the axial thickness of the
ここで、圧力を利用してインナロータ2aの傾きを抑制する手段として、実施例1のようにインナロータ2aの歯面21にテーパを設けるのではなく、例えば、以下のようにすることも考えられる。すなわち、第2ハウジング4bの側に、第1ハウジング4aの吐出ポート402よりも広い面積で開口する吐出ポートを設ける。これにより、吐出領域(y軸負方向側)においてインナロータ2aが受ける荷重として、軸受部41側(x軸負方向側)の端面で受ける荷重よりも軸受部41と反対側(x軸正方向側)の端面で受ける荷重のほうが大きくなる。よって、この荷重の差がx軸負方向に作用するため、第1の力のモーメントM1を低減し、インナロータ2aの傾きを抑制する。しかし、この手段では、第2ハウジング4bの側に新たに圧力室としての吐出ポートを設ける必要があるため、構造が複雑になり、また、ポンプが大型化するおそれがある。これに対し、実施例1では、歯面21にテーパを設けるだけでインナロータ2aの傾きを抑制することができるため、上記手段に比べて構造を簡素化し、また、ポンプ1の小型化を図ることが容易である。
Here, as means for suppressing the inclination of the
また、アウタロータ2bの歯面22は、テーパ角θo(図3参照)を有し、軸受部41側(x軸負方向側)から軸受部41と反対側(x軸正方向側)に向かうにつれて、アウタロータ2bの軸心から歯面22までの距離が徐々に短くなるように設けられている。このように、インナロータ2aの歯面21にテーパを設けるだけでなく、両ロータ2a、2bの歯面21,22間の最小距離(チップクリアランス)が軸方向(x軸方向)で変化することを抑制するように、アウタロータ2bの歯面22にもテーパを設けた。よって、インナロータ2aの歯面21がアウタロータ2bの歯面22と干渉することを抑制し、歯当たりによる騒音(歯打ち音)を効果的に低減することができる。また、隣接するポンプ室r間でのオイルのリークを低減し、ポンプ効率の低下を抑制することができる。具体的には、少なくとも、周方向で歯面21,22間の距離が最小となる部位で、θoがθiと略等しくなるように設けられている。よって、チップクリアランスを軸方向(x軸方向)で略一定に保つことができ、上記作用効果を向上することができる。
Further, the
テーパは、両ロータ2a、2bの全周にわたり一様な角度でつけられている。具体的には、インナロータ2aの歯面21はインナロータ2aの全周にわたり角度θiを有しており、θiはインナロータ2aの全周にわたり一定である。このように、インナロータ2aの歯面21の(歯先や歯底を含めた)周方向全体にテーパを設けることで、テーパを設ける範囲を可及的に広くすることができる。よって、テーパにより発生する第2の力のモーメントM2を大きくし、傾き抑制力を増大することができる。また、アウタロータ2bの歯面22はアウタロータ2bの全周にわたり角度θoを有しており、θoはアウタロータ2bの全周にわたり一定である。このように、一様な角度θi、θoでテーパを設けることで、両ロータ2a、2bの製造を容易にすることができる。
The taper is applied at a uniform angle over the entire circumference of both
なお、実施例1では、インナロータ2aとアウタロータ2bの歯数差を1として両歯車が多点で連続的に接触し(チップクリアランスを保ち)ながら回転するものとしたが、これに限らず、歯数差が2以上であってもよい。実施例では、歯数差を1としたため、両ロータ2a、2bの歯同士の干渉による騒音の抑制効果を顕著に得ることができる。また、実施例1のテーパ構造を、インボリュートその他の歯形を有する内接歯車ポンプに適用してもよい。実施例1では、両ロータ2a,2bの歯形はトロコイド歯形である。よって、加工が容易であり、作りやすい。また、実施例1の内接歯車ポンプ(ポンプ部2)を、内燃機関等により駆動することとしてもよい。実施例1のポンプ1は、ポンプ部2が電動モータ(モータ部3)により駆動される電動ポンプである。よって、ポンプ1の静音性を高めることで、その品質や商品性を向上できる。さらに、実施例1の電動ポンプ1は、車両に搭載される油圧機器(自動変速機)に適用される。よって、上記車両がアイドリングストップを行う車両や電気自動車等である場合には、ポンプ1の静音性を高めることで、車両の品質や商品性を向上できる。例えば、アイドリングストップ車において、自動変速機に適用される電動ポンプは、エンジン停止中等の静音環境で使用されることが多く、静音性の向上が課題となる。これに対し、実施例1のポンプ1は、ロータの歯当たりによる騒音を低減することで、静音性を向上できる。
In the first embodiment, the difference in the number of teeth between the
[実施例1の効果]
以下、実施例1のポンプ部2ないしポンプ1が奏する効果を列挙する。
(1)ハウジング4に設けられた軸受(軸受部41)により回転自在に支持される駆動軸(シャフト30)に固定され、外歯を有するインナロータ2aと、ハウジング4に形成されたポンプ収容孔400内に遊嵌状態で設置され、内歯を有しインナロータ2aに噛合するアウタロータ2bと、を備え、インナロータ2aの歯面21の少なくとも一部は、インナロータ2aの軸に対してゼロより大きい第1の角度θiを有し、軸受側(x軸負方向側)から軸受と反対側(x軸正方向側)へ向かうにつれて、インナロータ2aの軸心からの距離が徐々に短くなる。
よって、テーパによりインナロータ2aの傾きを抑制することで、歯当たりによる騒音(歯打ち音)を低減することができる。
[Effect of Example 1]
Hereinafter, effects of the
(1) An
Therefore, by suppressing the inclination of the
(1−1)ポンプロータとして、外歯を有しシャフト30の一端部(x軸正方向端部)に設けられたインナロータ2aと、内歯を有しインナロータ2aと噛み合うアウタロータ2bとを有し、ポンプロータ2a、2bを回転させることにより、吸入部(吸入領域に存在するポンプ室r)で吸入した流体(オイル)を吐出部(吐出領域に存在するポンプ室r)から吐出するポンプ構成体(ポンプ部2)と、シャフト30の他端部(x軸負方向端部)に設けられ、通電されることによりシャフト30を回転駆動し、シャフト30を介してインナロータ2aに回転力を伝達する電動モータ(モータ部3)と、シャフト30の中間部を回転自在に支持する軸受(軸受部41)が設けられ、ポンプ構成体と電動モータを内部に収容するハウジング4と、を備える。
よって、テーパによりインナロータ2a(シャフト30)の傾きを抑制することで、モータ部3を円滑に作動させることができると共に、電動ポンプ1の静音性を高めることで、その品質や商品性を向上できる。
(1-1) As a pump rotor, there are an
Therefore, by suppressing the inclination of the
(2)アウタロータ2bの歯面22の少なくとも一部は、アウタロータ2bの軸に対してゼロより大きい第2の角度θoを有し、軸受側(x軸負方向側)から軸受と反対側(x軸正方向側)へ向かうにつれて、アウタロータ2bの軸心からの距離が徐々に短くなる。
よって、チップクリアランスが軸方向(x軸方向)で変化することを抑制することで、歯打ち音を効果的に低減することができ、また、ポンプ効率の低下を抑制することができる。
(2) At least a part of the
Therefore, by suppressing the tip clearance from changing in the axial direction (x-axis direction), the rattling noise can be effectively reduced, and a decrease in pump efficiency can be suppressed.
(3)インナロータ2aの歯面21はインナロータ2aの全周にわたり第1の角度θiを有し、第1の角度θiはインナロータ2aの全周にわたり一定であり、アウタロータ2bの歯面22はアウタロータ2bの全周にわたり第2の角度θoを有し、第2の角度θoはアウタロータ2bの全周にわたり一定であって第1の角度θiと等しい。
よって、テーパによるインナロータ2aの傾き抑制力を増大することができる。
(3) The
Therefore, the inclination suppressing force of the
[実施例2]
実施例2のポンプは、ポンプロータの歯形のパラメータである基礎円径と創生円径を、ポンプロータの一方の端面から他方の端面にわたり徐々に変化させることで、テーパの形状を実施例1と異ならせたものである。図9は、インナロータ2aの(a)斜視図と(b)x軸正方向側から見た正面図である。図10は、アウタロータ2bの(a)斜視図と(b)x軸負方向側から見た正面図である。図11は、アウタロータ2bの内周側にインナロータ2aを設置し、(a)x軸正方向側から見た正面図と(b)x軸負方向側から見た正面図である。両ロータ2a、2bの歯形はトロコイド歯形である。基礎円の円周上を動円が転がるときの描画点の描く軌跡がトロコイド曲線であり、トロコイド曲線上の点を中心とする創生円の包絡線がトロコイド歯形となる。よって、トロコイド歯形を設計するときのパラメータとしては、少なくとも、基礎円の半径(基礎円径)と創生円の直径(創生円径)とがある。
[Example 2]
In the pump of the second embodiment, the basic circle diameter and the wound circle diameter, which are parameters of the tooth profile of the pump rotor, are gradually changed from one end face of the pump rotor to the other end face, so that the taper shape is changed to the first embodiment. It is something different. 9A is a perspective view of the
インナロータ2aの設計においては、軸受部41側(x軸負方向側)から軸受部41と反対側(x軸正方向側)へ向かうにつれて、インナロータ2aの創生円径を徐々に大きくすると共に基礎円径を徐々に小さくする。よって、図9に示すように、インナロータ2aの歯面21には、軸受部41側(x軸負方向側)から軸受部41と反対側(x軸正方向側)に向かうにつれて、インナロータ2aの軸心から歯面21までの距離が徐々に短くなるテーパ形状が設けられる。歯先側の所定領域(歯底と歯先との間を2等分したときの歯先側の領域)では、歯底側から歯先側に向かうにつれてテーパ角θiが小さくなる。テーパ角θiは、インナロータ2aの軸心から歯面21までの距離が基準距離(テーパ角θiをゼロとしたときの上記距離)に対して乖離する(上回る)程度と相関する。よって、歯底側から歯先側に向かうにつれてテーパ角θiが小さくなるということは、歯底側から歯先側に向かうにつれて上記乖離の程度が小さくなることを意味する。実施例2では、インナロータ2aの歯先(頂点)において、上記乖離の程度がゼロとなり、歯面21がインナロータ2aの軸に対してなす角度(テーパ角θi)がゼロとなるように設けられている。一方、歯底側の所定領域(歯底と歯先との間を2等分したときの歯底側の領域)では、歯先側から歯底側に向かうにつれてテーパ角θiが小さくなる。実施例2では、インナロータ2aの歯底(頂点)において、上記乖離の程度がゼロとなり、テーパ角θiがゼロとなるように設けられている。
In the design of the
アウタロータ2bの設計においては、軸受部41側(x軸負方向側)から軸受部41と反対側(x軸正方向側)へ向かうにつれて、アウタロータ2bの創生円径を徐々に大きくすると共に基礎円径を徐々に小さくする。よって、図10に示すように、アウタロータ2bの歯面22には、軸受部41側(x軸負方向側)から軸受部41と反対側(x軸正方向側)に向かうにつれて、アウタロータ2bの軸心から歯面22までの距離が徐々に短くなるテーパ形状が設けられる。歯底側の所定領域(歯底と歯先との間を2等分したときの歯底側の領域)では、歯先側から歯底側に向かうにつれてテーパ角θoが小さくなる。テーパ角θoは、アウタロータ2bの軸心から歯面22までの距離が基準距離(テーパ角θoをゼロとしたときの上記距離)に対して乖離する(下回る)程度と相関する。よって、歯先側から歯底側に向かうにつれてテーパ角θoが小さくなるということは、歯先側から歯底側に向かうにつれて上記乖離の程度が小さくなることを意味する。実施例2では、アウタロータ2bの歯底(頂点)において、上記乖離の程度がゼロとなり、歯面22がアウタロータ2bの軸に対してなす角度(テーパ角θo)がゼロとなるように設けられている。一方、歯先側の所定領域(歯底と歯先との間を2等分したときの歯先側の領域)では、歯底側から歯先側に向かうにつれてテーパ角θoが小さくなる。実施例2では、アウタロータ2bの歯先(頂点)において、上記乖離の程度がゼロとなり、テーパ角θoがゼロとなるように設けられている。他の構成は実施例1と同様であるため、説明を省略する。
In the design of the
次に、実施例2の作用を説明する。インナロータ2aの歯面21の少なくとも一部(歯先と歯底を除く領域)は、インナロータ2aの軸に対してゼロより大きい角度θiを有し、x軸負方向側からx軸正方向側に向かうにつれて、インナロータ2aの軸心からの距離が徐々に短くなる。よって、実施例1と同様、テーパにより第2の力のモーメントM2を発生し、インナロータ2aの傾きを抑制することで、歯当たりによる騒音(歯打ち音)を低減することができる。また、アウタロータ2bの歯面22の少なくとも一部(歯先と歯底を除く領域)は、アウタロータ2bの軸に対してゼロより大きい角度θoを有し、x軸負方向側からx軸正方向側に向かうにつれて、アウタロータ2bの軸心からの距離が徐々に短くなる。よって、実施例1と同様、チップクリアランスが軸方向(x軸方向)で変化することを抑制することで、歯打ち音を効果的に低減することができ、また、ポンプ効率の低下を抑制することができる。具体的には、少なくとも、周方向で歯面21,22間の距離が最小となる部位で、θoがθiと略等しくなるように設けられている。よって、チップクリアランスを軸方向(x軸方向)で略一定に保つことができる。
Next, the operation of the second embodiment will be described. At least a part of the
さらに、インナロータ2aの歯面21は、歯先側の所定領域では、歯底側から歯先側に向かうにつれてテーパ角θiが小さくなり、アウタロータ2bの歯面22は、歯底側の所定領域では、歯先側から歯底側に向かうにつれてテーパ角θoが小さくなるように設けられている。すなわち、ポンプ部2の固有吐出量を変えない場合、テーパ角θi、θoを設ける分だけ、ポンプ部2(ポンプロータ)の径方向寸法が増大するおそれがある。これに対し、テーパ角θi、θoが(他の領域よりも)小さくなる領域を設けることで、同じ固有吐出量で比べたとき、テーパを一様に設ける実施例1よりも、ポンプ部2の径方向寸法の増大を抑制できる。すなわち、ポンプ部2のスペースを削減してポンプ1の小型化を図ることができると共に、ポンプ部2のレイアウト性を向上することができる。具体的には、インナロータ2aの歯先におけるテーパ角θiはゼロであり、アウタロータ2bの歯底におけるテーパ角θoはゼロである。すなわち、インナロータ2aの歯先およびアウタロータ2bの歯底は、それぞれインナロータ2aおよびアウタロータ2bの軸に略平行である。よって、上記作用効果を最大化できる。
Further, the
また、インナロータ2aの歯面21は、歯底側の所定領域では、歯先側から歯底側に向かうにつれてテーパ角θiが小さくなり、アウタロータ2bの歯面22は、歯先側の所定領域では、歯底側から歯先側に向かうにつれてテーパ角θoが小さくなるように設けられている。よって、上記と同様、テーパ角θi、θoが(他の領域よりも)小さくなる領域を設けることで、ポンプ部2の径方向寸法の増大を抑制できるため、ポンプ1の小型化を図ること等ができる。具体的には、インナロータ2aの歯底におけるテーパ角θiはゼロであり、アウタロータ2bの歯先におけるテーパ角θoはゼロである。すなわち、インナロータ2aの歯底およびアウタロータ2bの歯先は、それぞれインナロータ2aおよびアウタロータ2bの軸に略平行である。よって、上記作用効果を最大化できる。
Further, the
実施例2では、両ロータ2a、2bの歯底および歯先を、各ロータ2a、2bの軸に略平行としている。よって、両ロータ2a、2bの歯面21,22にテーパ角θi、θoを設けても、ポンプ固有吐出量を変えずに、両ロータ2a、2bの歯先円径と歯底円径を、テーパを設けないものと同じ寸法とすることが可能となる。また、実施例2では、両ロータ2a、2bの歯形のパラメータである基礎円径と創生円径を軸方向で徐々に変化させることで、上記各構成を実現する。具体的には、軸受部41側(x軸負方向側)から軸受部41と反対側(x軸正方向側)へ向かうにつれて、インナロータ2aの創生円径を徐々に大きくすると共に基礎円径を徐々に小さくし、アウタロータ2bの創生円径を徐々に大きくすると共に基礎円径を徐々に小さくする。このように簡単な設計により、両ロータ2a、2bのテーパ角θi、θoが、歯先側および歯底側に向かうにつれて徐々に小さくなるようなテーパ形状を設けることができる。
In Example 2, the roots and tips of the
以下、実施例2のポンプ部2ないしポンプ1が奏する効果を列挙する。
(4)インナロータ2aの歯面21は、歯先側の所定領域では、歯底側から歯先側に向かうにつれて角度θiが小さくなり、アウタロータ2bの歯面22は、歯底側の所定領域では、歯先側から歯底側に向かうにつれて角度θoが小さくなる。
よって、ポンプ部2の径方向寸法の増大を抑制できる。
Hereinafter, effects exhibited by the
(4) The
Therefore, an increase in the radial dimension of the
(5)インナロータ2aの歯先における歯面21がインナロータ2aの軸に対してなす角度θiはゼロであり、アウタロータ2bの歯底における歯面22がアウタロータ2bの軸に対してなす角度θoはゼロである。
よって、上記(4)の効果を最大化できる。
(5) The angle θi formed by the
Therefore, the effect (4) can be maximized.
(6)インナロータ2aの歯面21は、歯底側の所定領域では、歯先側から歯底側に向かうにつれて角度θiが小さくなり、アウタロータ2bの歯面22は、歯先側の所定領域では、歯底側から歯先側に向かうにつれて角度θoが小さくなる。
よって、ポンプ部2の径方向寸法の増大を抑制できる。
(6) The
Therefore, an increase in the radial dimension of the
(7)インナロータ2aの歯底における歯面21がインナロータ2aの軸に対してなす角度θiはゼロであり、アウタロータ2bの歯先における歯面22がアウタロータ2bの軸に対してなす角度θoはゼロである。
よって、上記(6)の効果を最大化できる。
(7) The angle θi formed by the
Therefore, the effect (6) can be maximized.
(8)ポンプロータ2a、2bの歯形はトロコイド歯形である。
よって、製造が容易である。
(8) The tooth profile of the
Therefore, manufacture is easy.
(9)ポンプロータ2a、2bの歯形のパラメータである基礎円径と創生円径を、ポンプロータ2a、2bの軸方向で徐々に変化させ、軸受側(x軸負方向側)から軸受と反対側(x軸正方向側)へ向かうにつれて、インナロータ2aの創生円径を徐々に大きくすると共に基礎円径を徐々に小さくし、軸受側から軸受と反対側へ向かうにつれて、アウタロータ2bの創生円径を徐々に大きくすると共に基礎円径を徐々に小さくする。
よって、簡単な設計により、上記(4)(6)の効果を重畳的に得ることができる。
(9) The basic circle diameter and the wound circle diameter, which are parameters of the tooth profile of the
Therefore, the effects (4) and (6) can be obtained in a superimposed manner with a simple design.
(10)ポンプロータ2a、2bの歯先および歯底における歯面21,22がポンプロータ2a、2bの軸に対してなす角度θi、θoはゼロである。
よって、テーパ形状によりインナロータ2aの傾きを抑制しつつ、ポンプ部2の径方向寸法を、テーパを設けないものと同じ寸法まで抑制することができる。
(10) The angles θi and θo formed by the tooth surfaces 21 and 22 at the tooth tips and bottom of the
Therefore, the radial dimension of the
[他の実施例]
以上、本発明を実現するための形態を、実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。例えば、ハウジングは、実施例のように複数の部材により構成してもよいし、単一の部材により構成してもよいし、実施例とは別様に複数の部材に分割してもよい。吸入油路や吐出油路等の配置は実施例のものに限らない。また、テーパ角は、ポンプロータの軸方向全範囲で一定であってもよいし、ポンプロータの軸方向位置に応じて変化することとしてもよい。実施例では、テーパ角をポンプロータの軸方向全範囲にわたって(一方の端面から他方の端面にわたって)設けることとしたが、テーパ角を軸方向の一部の範囲に設けることとしてもよい。実施例のように軸方向全範囲にテーパ角を設けた場合には、テーパによるインナロータの傾き抑制力を増大することができる。
[Other embodiments]
As mentioned above, although the form for implement | achieving this invention has been demonstrated based on the Example, the concrete structure of this invention is not limited to an Example, The design change of the range which does not deviate from the summary of invention Are included in the present invention. For example, the housing may be constituted by a plurality of members as in the embodiment, may be constituted by a single member, or may be divided into a plurality of members different from the embodiment. The arrangement of the suction oil passage and the discharge oil passage is not limited to that of the embodiment. Further, the taper angle may be constant in the entire axial range of the pump rotor, or may be changed according to the axial position of the pump rotor. In the embodiment, the taper angle is provided over the entire axial range of the pump rotor (from one end surface to the other end surface), but the taper angle may be provided in a partial range in the axial direction. When the taper angle is provided in the entire axial range as in the embodiment, it is possible to increase the inclination suppressing force of the inner rotor due to the taper.
2a インナロータ
21 歯面
2b アウタロータ
22 歯面
3 モータ部(電動モータ)
30 シャフト(駆動軸)
4 ハウジング
41 軸受部(軸受)
400 ポンプ収容孔
30 shaft (drive shaft)
4
400 Pump hole
Claims (10)
前記ハウジングに形成されたポンプ収容孔内に遊嵌状態で設置され、内歯を有し前記インナロータに噛合するアウタロータと、を備え、
前記インナロータの歯面の少なくとも一部は、前記インナロータの軸に対してゼロより大きい第1の角度を有し、前記軸受側から前記軸受と反対側へ向かうにつれて、前記インナロータの軸心からの距離が徐々に短くなる
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 An inner rotor fixed to a drive shaft rotatably supported by a bearing provided in the housing and having external teeth;
An outer rotor installed in a loosely fitted state in a pump housing hole formed in the housing, and having an inner tooth and meshing with the inner rotor,
At least a portion of the tooth surface of the inner rotor has a first angle greater than zero with respect to the axis of the inner rotor, and the distance from the axis of the inner rotor toward the opposite side of the bearing from the bearing side. An internal gear pump characterized by the fact that is gradually shortened.
前記アウタロータの歯面の少なくとも一部は、前記アウタロータの軸に対してゼロより大きい第2の角度を有し、前記軸受側から前記軸受と反対側へ向かうにつれて、前記アウタロータの軸心からの距離が徐々に短くなる
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 1,
At least a portion of the tooth surface of the outer rotor has a second angle greater than zero with respect to the axis of the outer rotor, and the distance from the shaft center of the outer rotor as it goes from the bearing side to the opposite side of the bearing. An internal gear pump characterized by the fact that is gradually shortened.
前記インナロータの歯面は前記インナロータの全周にわたり前記第1の角度を有し、前記第1の角度は前記インナロータの全周にわたり一定であり、
前記アウタロータの歯面は前記アウタロータの全周にわたり前記第2の角度を有し、前記第2の角度は前記アウタロータの全周にわたり一定であって前記第1の角度と等しいことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 2,
The tooth surface of the inner rotor has the first angle over the entire circumference of the inner rotor, and the first angle is constant over the entire circumference of the inner rotor;
The tooth surface of the outer rotor has the second angle over the entire circumference of the outer rotor, and the second angle is constant over the entire circumference of the outer rotor and is equal to the first angle. Closed gear pump.
前記インナロータの歯面は、歯先側の所定領域では、歯底側から歯先側に向かうにつれて前記第1の角度が小さくなり、
前記アウタロータの歯面は、歯底側の所定領域では、歯先側から歯底側に向かうにつれて前記第2の角度が小さくなる
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 2,
The tooth surface of the inner rotor, in a predetermined region on the tooth tip side, the first angle becomes smaller from the tooth bottom side toward the tooth tip side,
The internal gear pump characterized in that the second angle of the tooth surface of the outer rotor decreases in a predetermined region on the tooth bottom side from the tooth tip side toward the tooth bottom side.
前記インナロータの歯先における歯面が前記インナロータの軸に対してなす角度はゼロであり、
前記アウタロータの歯底における歯面が前記アウタロータの軸に対してなす角度はゼロである
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 4,
The angle formed by the tooth surface at the tooth tip of the inner rotor with respect to the axis of the inner rotor is zero,
The internal gear pump, wherein an angle formed by a tooth surface of a tooth bottom of the outer rotor with respect to an axis of the outer rotor is zero.
前記インナロータの歯面は、歯底側の所定領域では、歯先側から歯底側に向かうにつれて前記第1の角度が小さくなり、
前記アウタロータの歯面は、歯先側の所定領域では、歯底側から歯先側に向かうにつれて前記第2の角度が小さくなる
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 2,
The tooth surface of the inner rotor, in a predetermined region on the tooth bottom side, the first angle decreases from the tooth tip side toward the tooth bottom side,
The internal gear pump characterized in that the second angle of the tooth surface of the outer rotor decreases in a predetermined region on the tooth tip side from the tooth bottom side toward the tooth tip side.
前記インナロータの歯底における歯面が前記インナロータの軸に対してなす角度はゼロであり、
前記アウタロータの歯先における歯面が前記アウタロータの軸に対してなす角度はゼロである
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 6,
The angle formed by the tooth surface at the root of the inner rotor with respect to the axis of the inner rotor is zero,
The internal gear pump, wherein an angle formed by a tooth surface at a tooth tip of the outer rotor with respect to an axis of the outer rotor is zero.
前記インナロータおよび前記アウタロータの歯形はトロコイド歯形である
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 1,
The inner rotor pump and the outer rotor tooth profile is a trochoidal tooth profile.
前記インナロータおよび前記アウタロータの歯形のパラメータである基礎円径と創生円径を、前記インナロータおよび前記アウタロータの軸方向で徐々に変化させ、
前記軸受側から前記軸受と反対側へ向かうにつれて、前記インナロータの創生円径を徐々に大きくすると共に基礎円径を徐々に小さくし、
前記軸受側から前記軸受と反対側へ向かうにつれて、前記アウタロータの創生円径を徐々に大きくすると共に基礎円径を徐々に小さくする
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 8,
The basic circle diameter and the wound circle diameter which are parameters of the tooth profile of the inner rotor and the outer rotor are gradually changed in the axial direction of the inner rotor and the outer rotor,
As it goes from the bearing side to the opposite side of the bearing, the creation circle diameter of the inner rotor is gradually increased and the foundation circle diameter is gradually decreased,
An internal gear pump characterized in that, as it goes from the bearing side toward the opposite side to the bearing, the wound circle diameter of the outer rotor is gradually increased and the basic circle diameter is gradually decreased.
前記インナロータの歯先および歯底における歯面が前記インナロータの軸に対してなす角度はゼロであり、
前記アウタロータの歯先および歯底における歯面が前記アウタロータの軸に対してなす角度はゼロである
ことを特徴とする内接歯車ポンプ。 The internal gear pump according to claim 9,
The angle formed by the tooth surface of the tooth tip and the tooth bottom of the inner rotor with respect to the axis of the inner rotor is zero,
The internal gear pump, wherein the angle formed by the tooth surfaces of the tooth tip and the tooth bottom of the outer rotor with respect to the axis of the outer rotor is zero.
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