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JP2013198289A - 給電システム - Google Patents

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JP2013198289A JP2012062836A JP2012062836A JP2013198289A JP 2013198289 A JP2013198289 A JP 2013198289A JP 2012062836 A JP2012062836 A JP 2012062836A JP 2012062836 A JP2012062836 A JP 2012062836A JP 2013198289 A JP2013198289 A JP 2013198289A
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Morio Kayano
守男 茅野
Hiroshi Igarashi
大士 五十嵐
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】システム構成が大型化することを防止し、外部への給電を統合的に制御する。
【解決手段】給電システム10は、燃料電池車両11の制御装置34と、インバータ装置12のインバータ制御装置82と、を備える。制御装置34は、給電口11aと給電コネクタ12aとの嵌合によって接続状態となるVCC信号電圧ラインLHによって、12Vバッテリ29の電力による基準電圧をインバータ制御装置82に印加する。インバータ制御装置82は、給電口11aと給電コネクタ12aとの嵌合によって接続状態となるVINV信号電圧ラインLLおよびCONNECT信号ラインLAによって、基準電圧を給電情報に応じて分圧して得られる電圧を制御装置34に印加する。
【選択図】図1

Description

この発明は、給電システムに関する。
従来、例えば、系統電源の電力によって運転される燃料電池システムに対して、系統電源の停電時には、この燃料電池システムのインバータに燃料電池車両の蓄電池を接続し、燃料電池システムのインバータに接続された負荷装置に燃料電池車両から給電する電力供給システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4520959号公報
ところで、上記従来技術に係る電力供給システムによれば、系統電源の停電時には燃料電池システムのインバータを制御する制御装置に対しても電源が必要であり、この電源を予め燃料電池システムに備える場合には、システムが大型化してしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、システム構成が大型化することを防止し、外部への給電を統合的に制御することが可能な給電システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電システムは、電動車両(例えば、実施の形態での燃料電池車両11)と、該電動車両に着脱可能な外部給電装置(例えば、実施の形態でのインバータ装置12)と、を備える給電システムであって、前記電動車両は、電源(例えば、実施の形態での燃料電池スタック21、バッテリ22)と、前記電源の電力により駆動する走行用モータ(例えば、実施の形態での走行用モータ24)と、補機用電源(例えば、実施の形態での12Vバッテリ29)と、前記補機用電源の電力により作動する制御手段(例えば、実施の形態での制御装置34)と、を備え、前記外部給電装置は、前記電源に接続されている前記電動車両の給電口(例えば、実施の形態での給電口11a)に嵌合可能な給電コネクタ(例えば、実施の形態での給電コネクタ12a)と、外部制御手段(例えば、実施の形態でのインバータ制御装置82)と、を備え、前記制御手段は、前記給電口と前記給電コネクタとの嵌合によって接続状態となる第1信号電圧ライン(例えば、実施の形態でのVCC信号電圧ラインLH)によって、前記補機用電源の電力による基準電圧を前記外部制御手段に印加する基準電圧印加回路(例えば、実施の形態での制御装置34が兼ねる)を備え、前記外部制御手段は、前記給電口と前記給電コネクタとの嵌合によって接続状態となる第2信号電圧ライン(例えば、実施の形態でのVINV信号電圧ラインLL、CONNECT信号ラインLA)によって、前記基準電圧を給電情報に応じて分圧して得られる分圧電圧を前記制御手段に印加する給電情報入力回路(例えば、実施の形態でのインバータ制御装置82、インバータ電圧センサ84)を備える。
さらに、本発明の請求項2に係る給電システムでは、前記外部給電装置は、A/Dコンバータを備え、前記基準電圧印加回路は、前記補機用電源の電圧を前記A/Dコンバータの基準電圧に相当する電圧に分圧して得られる電圧を、前記基準電圧とする。
本発明の請求項1に係る給電システムによれば、電動車両の外部に電源を備える必要無しに、基準電圧を外部制御手段に印加することができ、システム構成が大型化および複雑化することを防止し、装置構成に要する費用が嵩むことを防止しつつ、電動車両から外部給電装置を介した外部負荷への給電を制御手段によって統合的かつ集中的に制御することができる。
本発明の請求項2に係る給電システムによれば、制御手段は、外部給電装置のA/Dコンバータの基準電圧を制御することができ、第2信号電圧ラインによって外部制御手段から印加される分圧電圧の信号を、例えば電動車両に搭載された他の補機負荷およびセンサなどから出力される電圧信号と同様に扱うことができる。
これにより、例えば電動車両に備えられるA/Dコンバータと外部給電装置のA/Dコンバータとを共通化したり、動作精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る給電システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る給電システムのインバータ電圧センサにより検出されるインバータ電圧(検出値)VIとECUにおいて取得されるVINV信号の電圧との対応関係を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係る給電システムのVCC信号およびIGP信号およびインバータ出力許可信号の変化の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る給電システムについて添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による給電システム10は、例えば図1に示すように、燃料電池車両11と、この燃料電池車両11とは別体に設けられたインバータ装置12と、を備えて構成され、外部の交流機器などの外部負荷13に対して電力を供給する。
燃料電池車両11は、例えば、車両後部のトランクルーム内などに燃料電池車両11の電源に接続された給電口11aを備え、インバータ装置12をトランクルーム内などに搭載可能である。
インバータ装置12は、例えば、燃料電池車両11に設けられた給電口11aに着脱可能に嵌合される給電コネクタ12aを備えている。
そして、給電コネクタ12aは、後述するように、給電口11aに設けられた複数の端子に電気的に接続可能な複数のコネクタピンを備えている。
燃料電池車両11とインバータ装置12とは、燃料電池車両11の給電口11aにインバータ装置12の給電コネクタ12aが嵌合され、この嵌合に伴って給電口11aの複数の端子に給電コネクタ12aの複数のコネクタピンが接続されることによって、電気的に接続される。
また、インバータ装置12は、例えば、外部負荷13を電気的に接続可能な電力出力部12bを備え、給電コネクタ12aから入力された燃料電池車両11の直流電力を交流電力に変換して、この変換後の交流電力を電力出力部12bから外部負荷13に供給可能である。
燃料電池車両11は、例えば、燃料電池スタック21と、バッテリ22と、電圧調整器(VCU)23と、走行用モータ24と、パワードライブユニット(PDU)25と、エアポンプ26と、エアポンプ用インバータ(APINV)27と、ダウンバータ(DV)28と、12Vバッテリ29と、バッテリプリチャージ部30およびバッテリコンタクタ部31と、外部給電プリチャージ部32および外部給電コンタクタ部33と、制御装置34と、を備えて構成されている。
燃料電池スタック21は、例えば、陽イオン交換膜などからなる固体高分子電解質膜を、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)と、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)とで挟持してなる電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セルを多数組積層して構成されている。そして、燃料電池セルの積層体は一対のエンドプレートによって積層方向の両側から挟み込まれている。
燃料電池スタック21のカソードには酸素を含む酸化剤ガス(反応ガス)である空気がエアポンプ26から供給可能であり、アノードには水素を含む燃料ガス(反応ガス)が高圧の水素タンク(図示略)などから供給可能である。
そして、反応ガスの供給時に、アノードのアノード触媒上で触媒反応によりイオン化された水素は、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介してカソードへと移動し、この移動に伴って発生する電子が外部回路に取り出され、直流電力を発生する。このときカソードにおいては、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
バッテリ22は、例えば、高圧系のリチウムイオン型などの2次電池であり、電圧調整器23を介して燃料電池スタック21に接続されている。
電圧調整器23は、例えば、DC−DCコンバータなどを備え、燃料電池スタック21とバッテリ22との間での電力の授受に対して電圧調整を行なう。
なお、電圧調整器23は、例えば、バッテリ22側に平滑コンデンサ23aを備えている。
走行用モータ24は、例えば、U相、V相、W相の3相のDCブラシレスモータであって、パワードライブユニット25による制御に応じて力行運転および発電運転可能である。
例えば、走行用モータ24は、各相のコイルに交流の相電流が通電されることで力行運転を行ない、変速機(T/M)24aを介して駆動輪Wを駆動する。また、燃料電池車両11の減速時などにおいて駆動輪側から駆動力が伝達されることで発電運転(回生運転)を行ない、発電電力(回生電力)を出力する。
パワードライブユニット25は、例えば、トランジスタなどのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路および平滑コンデンサなどを具備するパルス幅変調(PWM)によるインバータを備えて構成されている。
このインバータは、例えば走行用モータ24の力行運転時において、制御装置34から出力されるPWM信号に基づき、各相毎に対をなす各スイッチング素子のオン(導通)/オフ(遮断)を切り替える。これによって、バッテリ22から電圧調整器23を介して供給される直流電力あるいは燃料電池スタック21から供給される直流電力を3相交流電力に変換し、走行用モータ24の各相のコイルへの通電を順次転流させることで交流の各相電流を通電する。
一方、例えば走行用モータ24の発電運転時において、インバータは、走行用モータ24のロータの回転角に基づいて同期がとられたゲート信号に応じて各スイッチング素子をオン(導通)/オフ(遮断)させ、走行用モータ24から出力される交流の発電電力を直流電力に変換する。
エアポンプ26は、例えば、エアポンプ用インバータ27から出力される交流電力によって回転駆動されるポンプ駆動用モータ(図示略)を備える電動コンプレッサであって、外部から空気を取り込んで圧縮し、圧縮後の空気を反応ガスとして燃料電池スタック21のカソードに供給する。
エアポンプ用インバータ27は、例えば、パルス幅変調(PWM)によるPWMインバータなどであり、制御装置34から出力される制御信号に基づき、バッテリ22から電圧調整器23を介して供給される直流電力あるいは燃料電池スタック21から供給される直流電力によって、エアポンプ26のポンプ駆動用モータを回転駆動し、ポンプ駆動用モータの回転数を制御する。
ダウンバータ28は、例えば、DC−DCコンバータなどを備え、バッテリ22の高圧の端子間電圧あるいは燃料電池スタック21から電圧調整器23を介して印加される高圧の電圧を低圧の所定電圧(12V)まで降圧して、降圧後の所定電圧の電力によって12Vバッテリ29を充電する。
12Vバッテリ29は、例えば、制御装置34および各種補機類からなる電気負荷を駆動するための低圧の所定電圧の電力を出力する。
バッテリプリチャージ部30およびバッテリコンタクタ部31は、例えば、バッテリ22と、電圧調整器23およびダウンバータ28との間に設けられている。
バッテリプリチャージ部30は、例えば、直列に接続されたプリチャージコンタクタ41およびプリチャージ抵抗42により構成されている。
バッテリコンタクタ部31は、例えば、燃料電池車両11の正極側の高圧ライン(HV+)においてバッテリ22の正極端子に接続された正極側バッテリコンタクタ43と、負極側の高圧ライン(HV−)においてバッテリ22の負極端子に接続された負極側バッテリコンタクタ44と、により構成されている。
そして、バッテリプリチャージ部30は、正極側バッテリコンタクタ43の両端に(つまり、正極側バッテリコンタクタ43に並列に)接続されている。
外部給電プリチャージ部32および外部給電コンタクタ部33は、例えば、バッテリプリチャージ部30およびバッテリコンタクタ部31と、給電口11aとの間に設けられている。
外部給電プリチャージ部32は、例えば、直列に接続されたプリチャージコンタクタ51およびプリチャージ抵抗52により構成されている。
外部給電コンタクタ部33は、例えば、燃料電池車両11の正極側の高圧ライン(HV+)において正極側バッテリコンタクタ43に接続された正極側外部給電コンタクタ53と、負極側の高圧ライン(HV−)において負極側バッテリコンタクタ44に接続された負極側外部給電コンタクタ54と、により構成されている。
そして、外部給電プリチャージ部32は、正極側外部給電コンタクタ53の両端に(つまり、正極側外部給電コンタクタ53に並列に接続されている。
そして、各コンタクタ41,43,44,51,53,54は、例えば、制御装置34から出力される制御信号に基づき、導通および遮断を切り替え可能である。
制御装置34は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの電子回路により構成されるECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)61を備えている。
ECU61は、例えば、パワードライブユニット25の電力変換動作を制御することによって走行用モータ24の力行運転および発電運転を制御する。
例えば、ECU61は、各種のセンサやスイッチなどから出力される信号に基づき、走行用モータ24の目標トルクを算出し、実際に走行用モータ24から出力されるトルクを目標トルクに一致させるようにして、走行用モータ24に通電される電流に対するフィードバック制御などを実行する。
ECU61は、例えば、エアポンプ用インバータ27の電力変換動作や反応ガスの流路に設けられた各種バルブの開閉や電圧調整器23の電圧調整動作などを制御することによって、燃料電池スタック21への反応ガスの供給および燃料電池スタック21の発電量を制御する。
ECU61は、例えば、各種のセンサやスイッチなどから出力される信号、さらに、インバータ制御装置82から出力される信号などに基づき、バッテリ22を含む高圧電装系の監視および保護などの制御を行なう。
例えば、ECU61は、イグニッションスイッチ71およびパワースイッチ72などの各指令信号と、速度センサ73およびアクセルペダル開度センサ74およびブレーキペダルスイッチ(図示略)などの各検出信号とに基づき、燃料電池車両11の運転状態を制御する。
なお、イグニッションスイッチ71は、運転者の操作に応じて燃料電池車両11の起動および停止を指示する指令信号(IGSW)を出力する。
また、パワースイッチ72は、運転者の操作に応じて燃料電池スタック21の起動(例えば、エアポンプ26の起動など)を指示する指令信号(PSW)を出力する。
また、速度センサ73は、燃料電池車両11の速度を検出する。
また、アクセルペダル開度センサ74は、運転者によるアクセルペダルの踏み込みに応じたアクセルペダルのストローク量(アクセル開度)を検出する。
また、ブレーキペダルスイッチは、運転者によるブレーキペダルの操作有無を検出する。
また、例えば、ECU61は、バッテリ22の端子間電圧(バッテリ電圧)VBを検出するバッテリ電圧センサ75および電流IBを検出するバッテリ電流センサ76および温度TBを検出するバッテリ温度センサ77の各検出信号に基づき、残容量SOC(State Of Charge)などの各種の状態量を算出する。
そして、算出した各種の状態量に基づいて、バッテリプリチャージ部30およびバッテリコンタクタ部31の導通および遮断を制御することによって、バッテリ22の充電および放電を制御する。
なお、ECU61には、各種のセンサやスイッチなどとともに、燃料電池車両11の各種の状態を表示する計器類からなるメータ78が接続されている。
さらに、ECU61は、後述するように、燃料電池車両11に接続されたインバータ装置12への給電およびインバータ装置12の電力変換動作を制御するとともに、インバータ装置12の異常有無を検知する。
例えば、ECU61は、外部給電プリチャージ部32および外部給電コンタクタ部33の導通および遮断を制御することによって、インバータ装置12への給電を制御する。
インバータ装置12は、例えば、少なくとも1つ以上のインバータ81と、インバータ制御装置82と、を備えて構成されている。
インバータ81は、例えば、トランジスタなどのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路および平滑コンデンサなどを備え、インバータ制御装置82から出力されるスイッチング指令信号に基づき、各スイッチング素子のオン(導通)/オフ(遮断)を切り替える。これによって、燃料電池車両11に設けられた給電口11aに嵌合された給電コネクタ12aを介して燃料電池車両11の電源(例えば、燃料電池スタック21と、バッテリ22となど)から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を外部負荷13に供給可能である。
なお、インバータ81は、例えば、平滑コンデンサ81aを介して外部給電コンタクタ部33に接続されている。
インバータ制御装置82は、例えば、燃料電池車両11のECU61から供給される制御用電力によって作動し、ECU61から出力される各種の指令信号に応じて、インバータ81の電力変換動作および給電コネクタ12aの電磁ロック83の動作を制御することによって外部負荷13への給電を制御する。
また、インバータ制御装置82は、例えば、インバータ81の入力電圧(インバータ電圧VI)を検出するインバータ電圧センサ84の検出信号に基づき、インバータ装置12の状態に係る情報の信号(例えば、後述するインバータ電圧のVINV信号など)を出力する。
インバータ制御装置82は、例えば、給電コネクタ12aに備えられた各コネクタピンP1〜P10に接続された各端子と、給電コネクタ12aの電磁ロック83を駆動するための電力を供給する電磁ロック83の入力端子P11に接続された端子と、給電コネクタ12aに設けられたマイクロスイッチなどの断線検知回路(図示略)の出力端子P12に接続された端子と、を備えている。
そして、燃料電池車両11の給電口11aは、給電コネクタ12aの各コネクタピンP1〜P10に接続される各端子を備え、制御装置34のECU61は、適宜の信号線によって給電口11aの各端子に接続された各端子を備えている。
なお、給電コネクタ12aのコネクタピンP2は、例えば、制御装置34のECU61からインバータ制御装置82へと出力されるインバータ出力許可信号、つまりインバータ装置12から外部負荷13への電力の出力許可を指示する信号の供給に用いられる。
また、給電コネクタ12aのコネクタピンP4は、例えば、制御装置34のECU61およびインバータ制御装置82において接地された電位を示すLG信号、つまり燃料電池車両11からインバータ装置12への給電の許可および禁止を指示する信号の供給に用いられる。
また、給電コネクタ12aのコネクタピンP5は、例えば、燃料電池車両11の電源(例えば、燃料電池スタック21と、バッテリ22となど)の負極側の高圧ライン(HV−)に接続され、燃料電池車両11からインバータ装置12への負極側の高圧の給電に用いられる。
また、給電コネクタ12aのコネクタピンP6は、例えば、燃料電池車両11の電源(例えば、燃料電池スタック21と、バッテリ22となど)の正極側の高圧ライン(HV+)に接続され、燃料電池車両11からインバータ装置12への正極側の高圧の給電に用いられる。
また、給電コネクタ12aのコネクタピンP7は、例えば、インバータ制御装置82から制御装置34のECU61へと出力されるSTOP/CONNECT信号(以下、単に、CONNECT信号と呼ぶ)、つまり給電口11aと給電コネクタ12aとの嵌合有無を示す嵌合信号の供給に用いられる。
また、給電コネクタ12aのコネクタピンP8は、例えば、制御装置34のECU61からインバータ制御装置82へと出力されるVCC信号、つまりECU61からインバータ制御装置82へと供給される制御用電圧に応じた所定の制御用電圧(5V)の信号の供給に用いられる。
また、給電コネクタ12aのコネクタピンP9は、例えば、インバータ制御装置82から制御装置34のECU61へと出力されるVINV信号、つまりインバータ電圧センサ84により検出されたインバータ電圧(検出値)VIに応じた電圧の信号の供給に用いられる。
また、給電コネクタ12aのコネクタピンP10は、例えば、制御装置34のECU61からインバータ制御装置82へと出力されるIPG信号、つまりECU61からインバータ制御装置82へと供給される制御用電圧に応じた所定の制御用電圧(12V)の信号の供給に用いられる。
なお、VCC信号は、給電口11aと給電コネクタ12aとの嵌合によって接続状態となるコネクタピンP8に接続されたVCC信号電圧ラインLHによってECU61からインバータ制御装置82へと所定の制御用電圧を印加する。
VCC信号の所定の制御用電圧(5V)は、例えば、燃料電池車両11の制御装置34において、この制御装置34を駆動するために12Vバッテリ29から供給される電力による所定電圧(12V)をインバータ制御装置82に具備されるA/Dコンバータ(図示略)の基準電圧に相当する電圧に分圧して得られる。
また、VINV信号は、給電口11aと給電コネクタ12aとの嵌合によって接続状態となるコネクタピンP9に接続されるVINV信号電圧ラインLLによってインバータ制御装置82からECU61へと、燃料電池車両11からインバータ装置12への給電状態に応じた電圧を印加する。
なお、VINV信号電圧ラインLLは、例えば、燃料電池車両11の制御装置34において、所定のプルアップ抵抗RLによってVCC信号電圧ラインLHに接続されている。
そして、VINV信号の電圧は、例えば図2に示すように、燃料電池車両11の制御装置34において、VCC信号の所定の制御用電圧(5V)を、燃料電池車両11からインバータ装置12への給電状態、例えばインバータ電圧(検出値)VIに応じて分圧して得られる。
例えば、給電口11aと給電コネクタ12aとが正常に嵌合している状態において、インバータ電圧(検出値)VIがゼロから所定の最大電圧Vaまでの正常電圧範囲内である場合に、ECU61において取得されるVINV信号の電圧は0.5(V)〜4.5(V)の電圧範囲内となる。
また、例えば下記表1に示すように、給電口11aと給電コネクタ12aとの間で正極側および負極側の互いの高圧ライン(HV+,HV−)が接続されていない場合(非嵌合)や、インバータ装置12におけるVINV信号電圧ラインLLやインバータ電圧センサ84などで断線が生じている場合に、ECU61において取得されるVINV信号の電圧はVCC信号の所定の制御用電圧(5V)に等しくなる。
また、例えば、給電口11aと給電コネクタ12aとの間で正極側および負極側の互いの高圧ライン(HV+,HV−)が短絡している場合や、インバータ装置12におけるインバータ電圧センサ84などで短絡が生じている場合に、ECU61において取得されるVINV信号の電圧はゼロとなる。
Figure 2013198289
また、CONNECT信号は、給電口11aと給電コネクタ12aとの嵌合によって接続状態となるコネクタピンP7に接続されるCONNECT信号ラインLAによってインバータ制御装置82からECU61へとCONNECT信号ラインLAの接続状態に応じた電圧を印加する。
なお、CONNECT信号電圧ラインLAは、例えば、燃料電池車両11の制御装置34において、所定のプルアップ抵抗RAによってVCC信号電圧ラインLHに接続されている。
そして、CONNECT信号の電圧は、例えば上記表1に示すように、燃料電池車両11の制御装置34において、VCC信号の所定の制御用電圧(5V)をCONNECT信号ラインLAの接続状態に応じて分圧して得られる。
例えば、給電口11aと給電コネクタ12aとが正常に嵌合している場合に、ECU61において取得されるCONNECT信号の電圧は1(V)〜4(V)の電圧範囲内となる。
また、例えば、給電口11aと給電コネクタ12aとの間で正極側および負極側の互いのCONNECT信号ラインLAが接続されていない場合(非嵌合)や、インバータ装置12においてCONNECT信号ラインLAの断線が生じている場合に、ECU61において取得されるCONNECT信号の電圧はVCC信号の所定の制御用電圧(5V)に等しくなる。
また、例えば、CONNECT信号ラインLAで短絡が生じている場合に、ECU61において取得されるCONNECT信号の電圧はゼロとなる。
つまり、例えば上記表1に示すように、VINV信号およびCONNECT信号において短絡が生じている場合(ショート)に、ECU61において取得されるVINV信号およびCONNECT信号の各電圧はゼロとなる。
本実施の形態による給電システム10は上記構成を備えており、次に、この給電システム10の動作、特に、ECU61の動作について説明する。
なお、燃料電池車両11の制御装置34と、インバータ装置12のインバータ制御装置82とは、それぞれA/Dコンバータを備えている。
例えば図3に示すように、時刻t1において、給電口11aと給電コネクタ12aとの嵌合状態でイグニッションスイッチ71がオンとされると、指令信号IGSWはオフから燃料電池車両11の起動を指示するオンに切り替わる。
このとき、ECU61からインバータ制御装置82へと出力されるVCC信号およびIPG信号がオフからオンに切り替わり、ECU61からインバータ制御装置82へと供給される各制御用電圧に応じた所定の各制御用電圧(5V),(12V)がインバータ制御装置82に印加開始される。
そして、時刻t2において、例えばインバータ制御装置82などから出力される外部給電要求、つまり燃料電池車両11からインバータ装置12への給電の実行要求を取得すると、時刻t3において、バッテリプリチャージ部30のプリチャージコンタクタ41と負極側バッテリコンタクタ44とを遮断から接続に切り替える。これによって、バッテリプリチャージ部30のプリチャージ抵抗42による通電(プリチャージ)を開始する。
そして、時刻t4において、プリチャージコンタクタ41を接続から遮断に切り替えるとともに、正極側バッテリコンタクタ43を遮断から接続に切り替える。
そして、時刻t5において、例えば、外部給電プリチャージ部32のプリチャージコンタクタ51と負極側外部給電コンタクタ54とを遮断から接続に切り替える。これによって、外部給電プリチャージ部32のプリチャージ抵抗52による通電(プリチャージ)を開始する。
そして、時刻t6において、例えば、プリチャージコンタクタ51を接続から遮断に切り替えるとともに、正極側外部給電コンタクタ53を遮断から接続に切り替えると、燃料電池車両11からインバータ装置12への給電の実行を指示するインバータ出力許可信号を出力する。
これによって、燃料電池車両11からインバータ装置12への高圧の給電を開始する。
ここで、インバータ制御装置82は、例えば、ECU61から出力されるインバータ出力許可信号を取得していない場合にはインバータ81の電力変換動作を停止させており、このインバータ出力許可信号を取得した場合にインバータ81の電力変換動作を作動させる。
上述したように、本実施の形態による給電システム10によれば、インバータ制御装置82の電源を燃料電池車両11の外部に備える必要無しに、システム構成が大型化および複雑化することを防止し、装置構成に要する費用が嵩むことを防止しつつ、燃料電池車両11からインバータ装置12を介した外部負荷13への給電を、車両側の制御装置34によって統合的かつ集中的に制御することができる。
さらに、車両側の制御装置34によってインバータ装置12のA/Dコンバータの基準電圧を制御することができ、例えばVINV信号電圧ラインLLやCONNECT信号ラインLAなどによってインバータ制御装置82から印加されるVINV信号やCONNECT信号などの電圧の信号を、例えば燃料電池車両11に搭載された他の補機負荷およびセンサなどから出力される電圧信号と同様に扱うことができる。
これにより、例えば燃料電池車両11に備えられるA/Dコンバータとインバータ装置12のA/Dコンバータとで基準電圧を共通化することによって、動作精度を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態において、給電システム10は燃料電池車両11を備えるとしたが、これに限定されず、燃料電池車両11の代わりに、例えばハイブリッド車両などの他の電動車両を備えてもよい。
これに伴い、インバータ装置12に給電する車両側の電源は、燃料電池スタック21やバッテリ22の他に、電動車両に搭載されたキャパシタや内燃機関により駆動される発電機などであってもよい。
なお、上述した実施の形態において、VINV信号の電圧は、VCC信号の所定の制御用電圧(5V)をインバータ電圧(検出値)VIに応じて分圧して得られるとし、CONNECT信号の電圧は、VCC信号の所定の制御用電圧(5V)をCONNECT信号ラインLAの接続状態に応じて分圧して得られるとしたが、これに限定されず、燃料電池車両11からインバータ装置12への給電状態の情報(給電情報)、例えばインバータ制御装置82から出力されるインバータ装置12の異常を示す信号などの他の情報に応じてVCC信号の所定の制御用電圧(5V)を分圧して得られるとしてもよい。
10 給電システム
11 燃料電池車両(電動車両)
11a 給電口
12 インバータ装置(外部給電装置)
12a 給電コネクタ
21 燃料電池スタック(電源)
22 バッテリ(電源)
24 走行用モータ
29 12Vバッテリ(補機用電源)
34 制御装置(制御手段、基準電圧印加回路)
61 ECU
82 インバータ制御装置(外部制御手段、給電情報入力回路)
84 インバータ電圧センサ(給電情報入力回路)

Claims (2)

  1. 電動車両と、該電動車両に着脱可能な外部給電装置と、を備える給電システムであって、
    前記電動車両は、
    電源と、
    前記電源の電力により駆動する走行用モータと、
    補機用電源と、
    前記補機用電源の電力により作動する制御手段と、を備え、
    前記外部給電装置は、
    前記電源に接続されている前記電動車両の給電口に嵌合可能な給電コネクタと、
    外部制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記給電口と前記給電コネクタとの嵌合によって接続状態となる第1信号電圧ラインによって、前記補機用電源の電力による基準電圧を前記外部制御手段に印加する基準電圧印加回路を備え、
    前記外部制御手段は、前記給電口と前記給電コネクタとの嵌合によって接続状態となる第2信号電圧ラインによって、前記基準電圧を給電情報に応じて分圧して得られる分圧電圧を前記制御手段に印加する給電情報入力回路を備えることを特徴とする給電システム。
  2. 前記外部給電装置は、A/Dコンバータを備え、
    前記基準電圧印加回路は、前記補機用電源の電圧を前記A/Dコンバータの基準電圧に相当する電圧に分圧して得られる電圧を、前記基準電圧とすることを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
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