JP2013198186A - 充電制御支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両に搭載された走行用バッテリへの安価な充電を実現する充電制御支援装置を提供すること。
【解決手段】 充電制御支援装置としての携帯端末40は、車両10の現在位置を取得する。取得した現在位置に基づき、車両10が自宅以外の場所に停車しているときには、端末40は、車両10の現在位置を管轄する電気事業者が設定した電力料金プランを取得する。又、端末40は、充電施設である住宅の南側から外観を撮影した画像データを画像認識することによって太陽光発電設備22が設けられているか否かを判別する。そして、端末40は、設備22が設けられていなければ、電力料金プランに従って優先順位の高い安価な電力が供給される時間帯に充電開始時刻を設定して充電制御装置30に供給する。又、端末40は、設備22が設けられていれば発電時間帯を含む時間帯の優先順位を最下位に設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 充電制御支援装置としての携帯端末40は、車両10の現在位置を取得する。取得した現在位置に基づき、車両10が自宅以外の場所に停車しているときには、端末40は、車両10の現在位置を管轄する電気事業者が設定した電力料金プランを取得する。又、端末40は、充電施設である住宅の南側から外観を撮影した画像データを画像認識することによって太陽光発電設備22が設けられているか否かを判別する。そして、端末40は、設備22が設けられていなければ、電力料金プランに従って優先順位の高い安価な電力が供給される時間帯に充電開始時刻を設定して充電制御装置30に供給する。又、端末40は、設備22が設けられていれば発電時間帯を含む時間帯の優先順位を最下位に設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両に搭載された走行用バッテリへの充電制御を支援する充電制御支援装置に関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に示されているような電気自動車のタイマー設定装置は知られている。この従来の電気自動車のタイマー設定装置は、携帯端末が備えるアプリケーションを利用して電気自動車に対する充電タイマー設定を行うものである。そして、この従来の電気自動車のタイマー設定装置においては、携帯端末のアプリケーションを用いて深夜割引の適用時間帯と電気料金のレートとを選択・設定し、この深夜割引の適用時間帯と電気料金のレートを車両に送信することにより、深夜割引の時間帯での充電を考慮して充電タイマーを設定できるようになっている。
又、例えば、下記特許文献2に示されているような建物も知られている。この従来の建物は、車両用蓄電池を充電するときに、系統電源から供給される電力の料金プランとして、朝晩、昼間、夜間の3時間帯に分割された時間帯別の電力料金プランを適用し、コントローラに電力料金プランの設定等を行って最も安価な電力を供給できる時間帯に車両用蓄電池を充電するようになっている。
上記従来の電気自動車のタイマー設定装置や上記従来の建物においては、ともに、予め設定されている、言い換えれば、既知の深夜電力の時間帯や電力料金プランの時間帯に従って、車載バッテリや車両用蓄電池を充電するようになっている。これにより、安価な充電を可能としている。
ところで、全国の電気事業者(電力会社)は、それぞれ、独自の電力料金プランを設定している。このため、例えば、安価な深夜電力が利用できる時間帯が電気事業者(電力会社)ごとに異なっていたり、割安な電力が利用できる時間帯も電気事業者(電力会社)ごとに異なっていたりする。この場合、ユーザは、例えば、自宅が存在する地域を管轄する電気事業者(電力会社)が設定する電力料金プランにより電力料金契約を結び、この電気事業者(電力会社)が供給する電力を用いることができる。従って、自宅にて車両の走行用バッテリ(車載バッテリや車両用蓄電池)を充電する限りにおいては、自身が契約した内容に基づく適切な電力料金プランによって安価な電力を用いて充電を行うことが可能である。
しかし、例えば、ユーザと電力料金契約をしていない他の電気事業者(電力会社)が管轄している地域では、自身が電力料金契約している電力料金プランが適用されない。又、ユーザと電力料金契約をしている電気事業者(電力会社)が管轄する地域内であっても、自宅と異なる充電設備を利用するときには、必ずしも、自身が電力料金契約している電力料金プランが適用されるとは限らない。このため、例えば、上記従来の電気自動車のタイマー設定装置のように深夜電力の時間帯や電気料金のレートを予め設定している場合には、他の電気事業者(電力会社)が設定した電力料金プランの時間帯と異なったり同一の電気事業者(電力会社)であっても電力料金プランの時間帯が異なったりして、安価な電力を用いて充電を行うことができない可能性がある。この場合、ユーザは、例えば、他の電気事業者(電力会社)が設定した電力料金プランの時間帯を取得し、この取得した時間帯及び電気料金のレートを改めて設定する必要があり、極めて煩雑である。
本発明は、上記した問題に対処するためになされたものであり、その目的の一つは、車両に搭載された走行用バッテリへの充電制御を支援して、安価な充電を実現する充電制御支援装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による充電制御支援装置は、外部に設置された充電施設から供給された電力を用いた車両の走行用バッテリへの充電を制御する充電制御装置と通信可能に設けられるものである。これにより、本発明による充電制御支援装置は、前記充電制御装置による前記走行用バッテリへの充電動作を支援する情報を供給する制御手段を備えている。
そして、本発明による充電制御支援装置の特徴は、前記制御手段が、前記充電施設から前記走行用バッテリへの充電に伴って停車している車両の現在位置を取得すること、前記取得した車両の現在位置に基づき、前記充電施設から供給される電力の使用料金に関する契約情報を推定して決定すること、前記推定して決定した契約情報に従って、前記充電制御装置に対して充電動作に関する情報を供給することにある。尚、この場合、前記制御手段が、前記充電施設から前記走行用バッテリへの充電に伴って停車している車両の現在位置を取得する現在位置取得手段と、前記現在位置取得手段によって取得された車両の現在位置に基づき、前記充電施設から供給される電力の使用料金に関する契約情報を推定して決定する推定手段と、前記推定手段によって推定されて決定された契約情報に従って、前記充電制御装置に対して充電動作に関する情報を供給する情報供給手段とを備えることも可能である。
この場合、前記契約情報は、前記充電施設から供給される電力の電力料金プランを構成する複数の時間帯間で電力の使用に関する優先順位を表す情報であり、割安な電力が供給される時間帯の優先順位が高く設定され、割高な電力が供給される時間帯の優先順位が低く設定される情報とすることができる。又、この場合、前記充電制御装置に対して供給する充電動作に関する情報は、少なくとも、前記走行用バッテリへの充電を開始する時刻を表す充電開始時刻情報を含むことができる。更に、前記制御手段は、例えば、前記充電施設から供給される電力の使用料金に関する契約情報を複数提示することができる。そして、前記制御手段は、前記提示した複数の契約情報のうちから選択された契約情報に従って、前記充電制御装置に対して充電動作に関する情報を供給することができる。
これらによれば、車両のユーザが自宅とは異なる場所、具体的に、自身が電力の使用料金に関する契約を行っていない他の電気事業者(電力会社)が管轄している地域にて車両の走行用バッテリを充電する場合であっても、充電制御支援装置は、自動的に、例えば、車両の現在位置を管轄する他の電気事業者によって設定されている、充電施設から供給される電力の電力料金プランを推定して取得し、この電力料金プランに基づいて安価な電力が供給される時間帯順に優先順位を設定して決定し、この決定した優先順位に従って充電開始時刻を決定することができる。そして、充電制御支援装置は、決定した充電開始時刻を表す充電開始時刻情報を充電制御装置に供給することができる。これにより、車両のユーザは、自宅とは異なる場所の電力料金プランを自身で取得したり、この電力料金プランに従って充電開始時刻を改めて設定して充電制御装置を作動させる必要がなく、極めて簡便にかつ安価な時間帯に充電制御装置を充電動作させて走行用バッテリを充電させることができ、電気代を節約することができる。
又、本発明による充電制御支援装置の他の特徴は、前記制御手段が、更に、前記充電施設の外観に基づき、前記契約情報を推定して決定することにもある。この場合、前記制御手段は、前記充電施設の外観に基づいて前記充電施設に設けられた特定の設備の有無を判別することができる。そして、前記制御手段は、前記特定の設備が前記充電施設に設けられているとき、前記電力の使用に関する優先順位として、前記特定の設備が作動する時間帯を考慮した優先順位を設定することができる。又、この場合、前記特定の設備は、例えば、太陽光発電設備であり、前記制御手段は、前記太陽光発電設備が発電する時間帯の優先順位を前記電力料金プランを構成する複数の時間帯間の優先順位に加えて新たに設定することができる。そして、前記制御手段は、前記新たに設定した前記太陽光発電設備が発電する時間帯の優先順位を最下位に設定することができる。又、この場合、前記制御手段は、例えば、前記充電施設における南側から撮影された外観の画像を画像認識して、前記充電施設に設けられた太陽光発電設備の有無を判別することができる。
これらによれば、充電施設の外観に基づき、特定の設備、例えば、太陽光発電設備や電気エネルギーを熱エネルギーに変換して蓄熱する蓄熱設備等が存在するか否かに基づいて、これら特定の設備を利用するときの契約情報、すなわち、電力料金プランを精度よく推定して決定することができる。そして、特に、特定の設備として、充電施設の南側に太陽光発電設備が設けられている場合には、この太陽光発電設備によって発電される電力を売電して利益が得られるように、発電する時間帯における走行用バッテリの充電を避ける。具体的には、この発電する時間帯、言い換えれば、発電した電力を蓄電する時間帯(すなわち売電する時間帯)の優先順位を最下位に設定する。これにより、太陽光発電設備を設置することによる利益を最大限に享受することができる。
以下、本発明の実施形態に係る充電制御支援装置について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る充電制御支援装置の適用可能な充電システムの概略構成図である。
この充電システムは、一般住宅や出先において充電の必要な車両10を充電対象とするものである。この対象となる車両10は、走行に用いられる電力を蓄えておく走行用バッテリ11(以下、単に「バッテリ11」と称呼する。)を搭載しており、外部電源からバッテリ11に充電できるようにしたプラグイン電気車両、例えば、バッテリ11の電力で走行する電気自動車(EV)や、更に内燃機関を備えたプラグインハイブリッド車両(PHV)、或いは、電動自転車や電動バイクなどの二輪車等を挙げることができる。
このため、車両10には、バッテリ11を充電するために、図1に示すように、充電用接続ケーブルKのプラグK1が接続可能に設けられた受電コネクタ12、受電コネクタ12に供給される交流電力を直流電力に変換してバッテリ11に直流電力を出力するAC/DC変換器13、及び、受電コネクタ12とAC/DC変換器13との間の電源ラインに充電制御スイッチ14が設けられている。この充電制御スイッチ14は、車両10に搭載されて、後述する充電制御装置30からの制御信号によりオン状態とオフ状態とに切り替え可能となっている。更に、車両10には、バッテリ11に設けられてバッテリ11の充電状態を示す値(電力量)であるSOC(State Of Charge)を検出するSOC検出部15が設けられる。SOC検出部15は、SOCを表す信号を充電制御装置30に出力する。
このような車両10を保有する場合、家庭用電源を用いて車両10のバッテリ11を充電する必要がある。以下、家庭用電源を用いて車両10のバッテリ11を充電することが可能な充電施設としての住宅用電力システム20を簡単に説明する。
本実施形態に係る住宅用電力システム20は、図1に示すように、外部の系統側電源21と、この系統側電源21と系統連係される太陽光発電設備22とを備えている。系統側電源21は、電気事業者(電力会社)からの交流電力を供給するものであり、住宅内に設けられた分電盤23に接続されている。太陽光発電設備22は、一般に、住宅の南側の屋根等に設置されていて太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり、住宅内に設けられた分電盤23に対して、後述する住宅用電力制御装置25を介して接続されている。分電盤23には、家庭内で使用される各種電気機器24、例えば、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、照明等の家電が接続される。又、分電盤23には、住宅用電力制御装置25が接続されている。
住宅用電力制御装置25は、図1に示すように、分電盤23(すなわち系統側電源21)及び太陽光発電設備22と接続されるとともに、蓄電池26、蓄熱設備27及び充電スタンド28とも接続されており、各電気機器24、蓄熱設備27及び充電スタンド28に対して、系統側電源21、太陽光発電設備22、蓄電池26のうちの少なくとも一つから電力を供給する。このため、住宅用電力制御装置25は、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータを備えており、例えば、予め電気事業者(電力会社)と結んだ電力料金契約、具体的には、電力料金プランや、太陽光発電設備22によって発電された電力の売電契約等に基づき、系統側電源21、太陽光発電設備22、蓄電池26のうちから電力を供給する優先順位を選択するようになっている。
蓄電池26は、太陽光発電設備22によって発電された余剰の電力や、料金プランに応じて割安な時間帯(例えば、深夜時間帯等)の系統電力を蓄電しておき、住宅用電力制御装置25による制御に応じて蓄電した電力を放電するものである。蓄熱設備27は、具体的には、エコキュート(登録商標)等の、電力料金プランに応じて割安な時間帯の系統電力(電気エネルギー)を熱エネルギーとして蓄熱しておく電気給湯器であり、例えば、屋外の壁面に沿って設置されている。
充電スタンド28は、屋外、例えば、住宅の外壁や住宅敷地内に設けられた駐車場に設置されており、電気的に接続されることによって車両10のバッテリ11を充電するものである。このため、充電スタンド28は、図1に示すように、充電用コンセント28aを備えている。そして、車両10のバッテリ11を充電する場合には、車両10のユーザは、充電用接続ケーブルKのプラグK2を充電用コンセント28aに差し込むとともに、上述したように充電用接続ケーブルKのプラグK1を受電コネクタ12に差し込む。これにより、充電スタンド28は、住宅用電力制御装置25を介して供給される電力を車両10のバッテリ11に供給することができる。
ここで、充電スタンド28は、同スタンド28による充電動作を統括的に制御する電力供給制御ユニット28bを備えている。この電力供給制御ユニット28bは、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータであり、例えば、充電用接続ケーブルKを介した充電制御装置30との有線通信(PLC通信)を利用することにより、車両10のバッテリ11に対して適切な量の電力を供給するようになっている。すなわち、電力供給制御ユニット28bと後述する充電制御装置30とが、互いに所定の周期により、種々の情報(例えば、充電におけるリクエストコードやレスポンスコード、車両10を特定するID情報、バッテリ11のSOC等)を送受信することにより、適切な量の電力を供給する、言い換えれば、適切にバッテリ11を充電するようになっている。
充電制御装置30は、車両10に搭載されており、車両10のユーザが所持している充電制御支援装置としての携帯機器40から供給される充電動作に関する情報に応じて、車両10側におけるバッテリ11への充電動作を統括的に管理して制御するものである。このため、充電制御装置30は、図2に概略的に示すように、電子制御ユニット31、近距離通信ユニット32、記憶ユニット33、及び、GPSユニット34を備えている。
電子制御ユニット31は、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータであり、各種プログラムを実行することにより、バッテリ11への充電に伴う充電制御装置30の動作を統括的に制御する。ここで、電子制御ユニット31には、充電制御スイッチ14及びSOC検出部15を通信可能に接続する周知のインターフェースが設けられており、オン・オフの制御信号を出力したり、検出されたSOCを表す信号を取得したりできるようになっている。
近距離通信ユニット32は、携帯機器40との近距離通信を実現するとともに、充電スタンド28との有線通信(PLC通信)をも実現するものである。ここで、本実施形態においては、近距離通信ユニット32の無線通信方式として、後述するように、Bluetooth(登録商標)を採用して実施するが、その他の無線通信方式として、例えば、Wi-Fi(登録商標)等を採用可能であることは言うまでもなく、例えば、クレードル等を利用した携帯機器40との有線通信等の他の近距離通信方式を採用して実施することも可能である。
記憶ユニット33は、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶媒体及び同記憶媒体のドライブ装置を含むものである。そして、記憶ユニット33は、電子制御ユニット31が充電制御装置30の作動を統括的に制御するにあたって必要なプログラム及びデータを予め記憶しているとともに、後述するように携帯機器40から供給される充電動作に関する指令(以下、「充電指令」と称呼する。)や充電開始時刻を含む充電動作に関する各種情報を更新可能に記憶している。GPSユニット34は、GPS衛星からの衛星電波に基づいて車両10の現在位置を検出するものである。
携帯機器40は、車両10のユーザが所持しており、車両10を充電する停車(駐車)位置(地点或いは地域)や利用する充電スタンド28によって異なる電力料金プランを推定して車両10の充電制御装置30に対して充電指令や充電開始時刻等を送信するものである。このため、携帯機器40は、図3に概略的に示すように、電子制御ユニット41、外部通信ユニット42、近距離通信ユニット43、記憶ユニット44、表示ユニット45、GPSユニット46、及び、カメラユニット47とを備えている。ここで、携帯機器40としては、例えば、スマートフォン等の携帯電話や、タブレット端末、ノートパソコン等を採用することができる。
電子制御ユニット41は、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータであり、後述するプログラムを含む各種プログラムを実行することにより、携帯機器40による充電支援動作を統括的に制御する。外部通信ユニット42は、例えば、インターネット回線網や携帯電話回線網等の外部に構築されたネットワーク網に接続し、同ネットワーク上に設けられたサーバ等との通信を実現するための通信インターフェースである。近距離通信ユニット43は、車両10の充電制御装置30(より詳しくは、近距離通信ユニット32)との間で、Bluetooth(登録商標)を用いた近距離無線通信を実現するための通信インターフェースである。尚、近距離通信ユニット43においても、充電制御装置30の近距離通信ユニット32と同様に、その他の無線通信方式として、例えば、Wi-Fi(登録商標)等を採用可能であることは言うまでもなく、例えば、クレードル等を利用した有線通信等の他の近距離通信方式を採用して実施することも可能である。
記憶ユニット44は、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶媒体及び同記憶媒体のドライブ装置を含むものである。そして、記憶ユニット44は、電子制御ユニット41が携帯機器40の動作を統括的に制御するにあたって必要なプログラム(具体的には、外部のセンタから取得して充電制御の支援に必要な充電制御支援アプリケーションプログラム)や各種データを更新可能に記憶している。表示ユニット45は、表示器と操作器とを兼用したタッチパネル式液晶ディスプレイを主要構成部品としており、ユーザに対して各種情報を表示するとともにユーザのタッチ(タップ)操作により各種情報の入力を可能とするものである。
GPSユニット46は、GPS衛星からの衛星電波に基づいて車両10の現在位置を検出するものである。カメラユニット47は、携帯機器40の周辺を撮影し、この撮影した画像データを電子制御ユニット41及び記憶ユニット44に出力するものである。
次に、上記のように構成される充電システムに適用される充電制御支援装置の動作を説明する。本実施形態においては、充電制御支援装置としてのユーザが所持する携帯機器40は、車両10に搭載された充電制御装置30に対して充電開始時刻及び充電指令、すなわち、充電動作に関する情報を近距離無線通信を利用して供給し、充電制御装置30によるバッテリ11の充電制御を支援するものである。
具体的には、車両10のバッテリ11を充電するに際して、ユーザが携帯機器40を操作して外部のセンタから取得した後述する充電制御支援アプリケーションプログラムを実行することにより、バッテリ11の充電に利用する充電スタンド28が電力を供給するときの電力料金プラン(時間帯)や太陽光発電設備22を有する場合には発電された電力の売電時間帯等を推定して決定し、お得に(安価に)かつ売電時刻に影響しないようにバッテリ11を充電するための充電時間帯に関する優先順位を決定する。そして、携帯機器40は、決定した充電時間帯の優先順位に基づき、充電開始時刻と充電指令とを充電制御装置30に送信する。これにより、充電制御装置30の電子制御ユニット31は、送信された充電開始時刻及び充電指令に従い、安価にかつ確実に車両10のバッテリ11を充電する。
ここで、本実施形態においては、携帯機器40は、充電制御装置30に対して通信可能となるように予め登録されている。本実施形態においては、上述したように、車両10に搭載された充電制御装置30の近距離通信ユニット32と携帯機器40の近距離通信ユニット43とがBluetooth(登録商標)を利用して近距離無線通信可能に接続される。このように、Bluetooth(登録商標)を利用して通信する場合には、充電制御装置30と携帯機器40との間でペアリング処理を実施することにより、充電制御装置30の接続先の相手として携帯機器40を登録することができ、又は、携帯機器40の接続先の相手として充電制御装置30を登録することができる。尚、Bluetooth(登録商標)を利用して通信するためのペアリング処理自体については、本発明に直接関係しないため、以下に簡単に説明しておく。
Bluetooth(登録商標)を使用するときには、接続先の相手を特定(登録)するためのペアリング処理が必要となる。以下、例示的に、一般的な手順に従って充電制御装置30と携帯機器40とをペアリング処理する場合、言い換えれば、充電制御装置30と携帯機器40とを互いに接続先として設定処理する場合を想定する。例えば、車両10のユーザ(すなわち、携帯機器40のユーザ)が充電制御装置30に設けられた図示しないスイッチ類に対して設定開始操作を行うと、電子制御ユニット31は、周囲に存在している携帯機器40による探索が可能となるように、近距離通信ユニット32を探索可能状態に設定する。一方、携帯機器40においては、充電制御装置30における近距離通信ユニット32の探索可能状態に合わせて、電子制御ユニット41が充電制御装置30を探索するように近距離通信ユニット43を探索状態に設定する。このように設定することにより、携帯機器40は、充電制御装置30を含む周囲の近距離通信機器を探索し、探索結果の一覧を表示ユニット45に表示する。尚、充電制御装置30(より詳しくは、近距離通信ユニット32)を含む近距離通信機器には、それぞれ、固有の機器アドレス(例えば、MACアドレス等)が割り当てられており、探索結果の一覧には、探索された機器の機器アドレス又は任意に決められた機器名称が表示される。
次に、携帯機器40のユーザによって探索結果の一覧から所望の接続相手、すなわち、充電制御装置30が選択されると、携帯機器40の近距離通信ユニット43と充電制御装置30の近距離通信ユニット32との間でリンクキーの生成が行われ、このリンクキーと相手の機器アドレスとを双方で(具体的には、充電制御装置30の電子制御ユニット31と携帯機器40の電子制御ユニット41とで)記憶することにより、ペアリング処理が完了する。尚、近距離通信機器の仕様によっては、パスキー(PINコード)の入力が必要な場合もあり、正しいパスキーを入力することによって、上記リンクキーの生成が行われる。
このように、車両10に搭載された充電制御装置30(より詳しくは、近距離通信ユニット32)と携帯機器40(より詳しくは、近距離通信ユニット43)との間で互いに機器アドレスとリンクキーとを共有しており、Bluetooth(登録商標)通信を利用するためのペアリング処理が完了した状態であれば、ユーザが携帯機器40を所持した状態で車両10に乗り込んだり、ユーザが携帯機器40を所持した状態で車両10の周囲近傍に位置することにより、自動的に接続が確立される。或いは、車両10の車内で携帯機器40のユーザが所定の接続操作を行うと、接続が確立される。
このようなペアリング処理を完了させる一方で、携帯機器40のユーザは、例えば、表示ユニット45をタップ操作し、外部通信ユニット42を利用して外部のネットワーク網に接続されたサーバ(センタ)にアクセスする。そして、ユーザは、アクセスしたサーバ(センタ)が提供している充電制御支援アプリケーションプログラムを取得し、携帯機器40の記憶ユニット44に記憶しておく。ここで、取得される充電制御支援アプリケーションプログラムには、全国の電気事業者(電力会社)が管轄する地域を表す地域情報と、各地域を管轄する電気事業者(電力会社)が供給する電力(系統側電源21)の電力料金プラン、すなわち、電力を使用する時刻(時間帯)ごとに割安又は割高となるように設定された電力料金プランの料金プラン情報とが予め含まれている。尚、地域情報及び料金プラン情報については、充電制御支援アプリケーションプログラムの実行時に外部のネットワーク網を介して対応する電気事業者(電力会社)が運営する情報センタから取得してもよい。
そして、携帯機器40のユーザ、すなわち、車両10のユーザは、車両10のバッテリ11を充電する際、充電スタンド28と車両10とを上述したように充電用接続ケーブルKを用いて接続して充電準備を行い、表示ユニット45をタップ操作して充電制御支援アプリケーションプログラムを実行する。以下、このプログラムを図4を用いて詳細に説明する。
ユーザによる表示ユニット45のタッチ操作に従って、携帯機器40の電子制御ユニット41は、図4に示す充電制御支援アプリケーションプログラムの実行をステップS10にて開始する。そして、電子制御ユニット41は、続くステップS11にて、車両10の図示省略のイグニッションスイッチ(或いは、起動スイッチ)がイグニッションオフの操作位置であり、かつ、アクセサリオフの操作位置であるか否か、すなわち、車両10の状態としてバッテリ11を充電可能な状態となっているか否かを判定する。
具体的に、電子制御ユニット41は、近距離通信ユニット43を介して、充電制御装置30の電子制御ユニット31と通信し、車両10のイグニッションスイッチ(或いは、起動スイッチ)がイグニッションオフの操作位置であり、かつ、アクセサリオフの操作位置であることを表す操作情報を取得する。そして、電子制御ユニット41は、取得した操作情報に基づき、車両10のイグニッションスイッチ(或いは、起動スイッチ)がイグニッションオフの操作位置であり、かつ、アクセサリオフの操作位置であれば、「Yes」と判定してステップS12に進む。一方、取得した操作情報に基づき、車両10のイグニッションスイッチ(或いは、起動スイッチ)がイグニッションオフの操作位置であり、かつ、アクセサリオフの操作位置でなければ、電子制御ユニット41は「No」判定を繰り返し、ステップS11を繰り返し実行する。尚、充電制御装置30については、例えば、車両10のイグニッションスイッチ(或いは、起動スイッチ)がオフの状態に操作された状態であっても、所定の時間が経過するまではバッテリ11から電力が供給されて、携帯機器40との間で通信できるようになっている。
ステップS12においては、電子制御ユニット41は、車両10を駐車している現在位置及び現在時刻を取得する。すなわち、電子制御ユニット41は、GPSユニット46に対して、現在位置を検出するように指示する。これにより、GPSユニット46は、携帯機器40の現在位置、言い換えれば、充電のために停車している車両10の現在位置を検出し、検出した現在位置を表す現在位置情報を電子制御ユニット41に出力する。電子制御ユニット41は、GPSユニット46から出力された現在位置情報を取得し、同取得した現在位置情報を記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶するとともに、現在位置情報を取得した現在時刻を表す時刻情報を関連付けて記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶する。
ここで、例えば、携帯機器40にGPSユニット46が設けられていない場合や、何らかの事情によってGPSユニット46の利用ができない場合には、電子制御ユニット41は、近距離通信ユニット43を介して、充電制御装置30に対して車両10の現在位置を検出し現在位置情報の提供を要求することができる。この場合には、充電制御装置30の電子制御ユニット31は、GPSユニット34に対して、車両10の現在位置を検出するように指示することができる。これにより、GPSユニット34は、車両10の現在位置を検出し、現在位置情報を電子制御ユニット31に出力する。電子制御ユニット31は、GPSユニット34から出力された現在位置情報を取得し、この取得した現在位置情報を近距離通信ユニット32を介して、携帯機器40に送信する。携帯機器40においては、電子制御ユニット41が、近距離通信ユニット43を介して、充電制御装置30から送信された現在位置情報を受信して取得し、時刻情報と関連付けて記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶する。このように、電子制御ユニット41は、充電対象である車両10の現在位置及び現在時刻を取得すると、ステップS13に進む。
ステップS13においては、電子制御ユニット41は、表示ユニット45を介して、ユーザに対し、今後の車両10を利用する行動予定を入力するように促す。すなわち、電子制御ユニット41は、今後、車両10のバッテリ11に充電が必要な必要充電量と充電完了時刻とを把握するために、表示ユニット45の表示画面上に、ユーザの今後の行動予定として、例えば、車両10で出発する時刻と車両10で向かう目的地とを入力するように入力フォームを表示する。尚、この入力フォームは、ユーザの利便性やプライバシー保護の観点から、例えば、プルダウンメニューによって表示される時刻を選択したり、大まかな地図上の地点をタップさせたりするようになっている。このような入力フォームに従ってユーザが今後の行動予定を入力すると、電子制御ユニット41は入力された行動予定を表す情報を記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶してステップS14に進む。
ステップS14においては、電子制御ユニット41は、前記ステップS12にてGPSユニット46(又は、充電制御装置30のGPSユニット34)から取得して記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶した現在位置情報に基づき、車両10を駐車している現在位置が自宅であるか否かを判定する。すなわち、電子制御ユニット41は、記憶ユニット44の所定記憶位置から記憶されている現在位置情報を取得する。又、電子制御ユニット41は、充電制御支援アプリケーションプログラムの実行前における事前設定として、自宅の位置として登録されて記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶されている自宅位置情報を取得する。そして、電子制御ユニット41は、取得した現在位置情報によって表される現在位置が自宅位置情報によって表される自宅の位置と一致すれば、「Yes」と判定してステップS15に進む。一方、現在、例えば、友人宅に車両10を駐車していたり、外出先の公共施設等に車両10を駐車していたりして、取得した現在位置情報によって表される現在位置が自宅位置情報によって表される自宅の位置と一致しなければ、電子制御ユニット41は「No」と判定してステップS16に進む。
ステップS15においては、車両10が自宅の駐車場に駐車されていてこの駐車場に設置された充電スタンド28を利用してバッテリ11を充電する状況であるため、電子制御ユニット41は、ユーザが予め電気事業者(電力会社)との間で結んだ電力料金契約すなわち電力料金プランに従って決定されている充電を行う充電時間帯の優先順位により充電開始時刻を決定する。具体的に説明すると、一般に、電力料金プランにおいては、電力の需給状況や季節に応じて、電力料金が割安になる時間帯(以下、割安時間帯と称呼する。)と割高になる時間帯(以下、割高時間帯と称呼する。)とが設定される。
このような電力料金プランとしては、例えば、余剰電力の発生する深夜時間帯(23時〜7時)が割安時間帯に設定され、それ以外の時間帯(7時〜23時)が割高時間帯や使用電力量に応じて料金が加算される従量時間帯に設定されるような時間帯の区分数が少ない電力料金プラン(以下、この電力料金プランを料金プランAと称呼する。)や、或いは、深夜時間帯(23時〜7時)が最も割安な割安時間帯に設定され、午前中(7時〜10時)及び夜間(17時〜23時)が割安時間帯に設定され、昼間(10時〜17時)が割高時間帯に設定されるような時間帯の区分数が多い電力料金プラン(以下、この電力料金プランを料金プランBと称呼する。)が設けられる。尚、料金プランBについては、夏場においては上述した料金体系とされるものの、冬場においては、例えば、夜間(17時〜23時)の電力需給が逼迫する可能性が高くなるために若干の割り増し料金が発生する一方で、昼間(10時〜17時)の電力需給が逼迫しないために若干の割り引き料金が発生するように季節によって変更される場合もある。
そして、車両10のユーザは、自宅における電力の使用状況や自宅に設置した設備(太陽光発電設備22や蓄熱設備27)の利用状況に応じて、例えば、上述した料金プランAや料金プランBを選択し、電気事業者(電力会社)との間で電力料金契約を結ぶ。電力料金契約を結んだ車両10のユーザは、充電制御支援アプリケーションプログラムの実行前における事前設定として、携帯機器40の表示ユニット45をタップ操作して電力料金契約の内容、すなわち、料金プランA又は料金プランBを入力し、この入力した料金プランによって区分される時間帯について充電時間帯の優先順位を予め設定して記憶ユニット44の所定記憶位置に予め記憶しておく。
これにより、電子制御ユニット41は、ステップS15において、記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶された料金プランA又は料金プランBを取得するとともに、予め設定されている充電時間帯の優先順位を取得する。又、電子制御ユニット41は、前記ステップS12にて取得した時刻情報及び前記ステップS13にて入力を促した今後の行動予定を取得する。そして、電子制御ユニット41は、まず、取得した時刻情報によって表される現在時刻に基づいて料金プランA又は料金プランBにおける電力料金の時間帯を特定する。又、電子制御ユニット41は、入力された行動予定に基づき、今後、車両10が自宅を出発する時刻、言い換えれば、バッテリ11の充電を完了する充電完了時刻を特定する。更に、電子制御ユニット41は、入力された行動予定に基づき、車両10が走行するために必要な電力量を特定する。
一方で、電子制御ユニット41は、近距離通信ユニット43を介して、充電制御装置30の電子制御ユニット31と通信し、現在のバッテリ11のSOCの提供を要求し、バッテリ11のSOCを取得する。これにより、電子制御ユニット41は、前記特定した必要な電力量と前記取得したバッテリ11の現在のSOCとの差として表される必要充電量を特定する。そして、電子制御ユニット41は、この必要充電量を充電完了時刻までにバッテリ11に充電するために充電開始時刻を決定する。このとき、電子制御ユニット41は、前記特定した電力料金の時間帯に基づき、最も安価な電力料金となるように、予め設定されいる充電時間帯の優先順位を選択し、この選択した優先順位に基づいて充電開始時刻を決定する。
具体的に説明すると、例えば、料金プランAが契約されていれば、充電時間帯の優先順位として、ユーザは、深夜時間帯(23時〜7時)を第1位に設定し、それ以外の時間帯(7時〜23時)を第2位に設定する。又、例えば、料金プランBが契約されていれば、充電時間帯の優先順位として、ユーザは、深夜時間帯(23時〜7時)を第1位に設定し、午前中(7時〜10時)を第2位に設定し、夜間(17時〜23時)を第3位に設定し、昼間(10時〜17時)を第4位に設定する。そして、電子制御ユニット41は、このように予め設定された優先順位のうち、順位の高い時間帯から充電開始時刻を決定する。
これにより、電子制御ユニット41は、充電完了時刻を勘案し、例えば、料金プランAが契約されていれば、原則、深夜時間帯(23時〜7時)にバッテリ11を充電するように充電開始時刻を決定する。このとき、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、確実にバッテリ11への充電を完了させるために割高となる時間帯(7時〜23時)であっても充電開始時刻を決定する。
又、電子制御ユニット41は、充電完了時刻を勘案し、例えば、料金プランBが契約されていれば、原則、深夜時間帯(23時〜7時)にバッテリ11を充電するように充電開始時刻を決定する。このとき、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、午前中(7時〜10時)又は夜間(17時〜23時)にバッテリ11を充電するように充電開始時刻を決定する。そして、この料金プランBが契約されている状況においても、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、確実にバッテリ11への充電を完了させるために割高となる時間帯(10時〜17時)であっても充電開始時刻を決定する。このように、充電開始時刻を決定すると、電子制御ユニット41は、ステップS21に進む。
ステップS16においては、電子制御ユニット41は、車両10の現在位置、より詳しくは、車両10が利用する充電スタンド28に電力を供給している電気事業者(電力会社)を特定する。すなわち、電子制御ユニット41は、例えば、充電制御アプリケーションプログラムの取得に伴って記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶されている地域情報を取得し、この地域情報に基づいて前記ステップS12にて取得した車両10の現在位置を管轄する電気事業者(電力会社)を特定する。そして、電子制御ユニット41は、車両10の現在位置を管轄する電気事業者(電力会社)を特定すると、ステップS17に進む。
ステップS17においては、電子制御ユニット41は、充電スタンド28から車両10のバッテリ11を充電するために供給される電力の電力料金契約情報を取得できたか否かを判定する。具体的に、例えば、ユーザが友人宅に車両10を駐車しており、この友人宅に設置されている充電スタンド28を利用してバッテリ11を充電する場合においては、友人から電力料金契約情報の内容すなわち電力料金プランを直接聞いたり、或いは、住宅用電力制御装置25との通信によって電力料金プランを取得したりすることが可能である。このように、電子制御ユニット41は、利用する充電スタンド28に供給される電力の電力料金契約情報すなわち電力料金プランを取得していれば、より具体的には、料金プランA又は料金プランBが入力されていれば、「Yes」と判定してステップS18に進む。
一方で、例えば、友人宅に設置されている充電スタンド28を利用してバッテリ11を充電する場合においても、友人から電力料金プランを直接聞くことができない、或いは、住宅用電力制御装置25との通信によって電力料金プランが取得できない状況も生じ得る。或いは、ユーザが車両10を公共施設等に駐車しており、この公共施設等に設置されている充電スタンド28を利用してバッテリ11を充電する場合においては、充電スタンド28に供給される電力の電力料金プランを取得することが難しい。このように、電子制御ユニット41は、利用する充電スタンド28に供給される電力の電力料金契約情報すなわち電力料金プランを取得できなければ、より具体的には、料金プランA又は料金プランBが入力されていなければ、「No」と判定してステップS19に進む。
ステップS18においては、電子制御ユニット41は、自宅以外の充電スタンド28を利用して充電する場合であって、この充電スタンド28に供給される電力の電力料金プランが既知である場合における充電開始時刻を決定する。具体的に説明すると、電子制御ユニット41は、自宅以外で利用する充電スタンド28の既知の電力料金プラン(具体的には、料金プランA又は料金プランB)を取得する。又、電子制御ユニット41は、前記ステップS15と同様に、前記ステップS12にて取得した時刻情報及び前記ステップS13にて入力を促した今後の行動予定を取得する。そして、電子制御ユニット41は、前記ステップS15と同様に、取得した時刻情報によって表される現在時刻に基づいて料金プランA又は料金プランBにおける電力料金の時間帯を特定し、入力された行動予定に基づき、充電完了時刻を特定する。
又、電子制御ユニット41は、入力された行動予定に基づき、車両10が走行するために必要な電力量を特定するとともに、近距離通信ユニット43を介して、充電制御装置30の電子制御ユニット31と通信してバッテリ11のSOCを取得し、特定した必要な電力量と取得したバッテリ11の現在のSOCとから必要充電量を特定する。そして、電子制御ユニット41は、この必要充電量を充電完了時刻までにバッテリ11に充電するために充電開始時刻を決定する。このとき、電子制御ユニット41は、前記特定した電力料金の時間帯に基づき、最も安価な電力料金となるように、電力料金の時間帯に優先順位を設定し、その優先順位に基づいて充電開始時刻を決定する。
具体的に説明すると、電子制御ユニット41は、例えば、料金プランAが契約されていれば、充電時間帯の優先順位として、深夜時間帯(23時〜7時)を第1位に設定し、それ以外の時間帯(7時〜23時)を第2位に設定する。又、電子制御ユニット41は、例えば、料金プランBが契約されていれば、充電時間帯の優先順位として、深夜時間帯(23時〜7時)を第1位に設定し、午前中(7時〜10時)を第2位に設定し、夜間(17時〜23時)を第3位に設定し、昼間(10時〜17時)を第4位に設定する。そして、電子制御ユニット41は、前記ステップS15と同様に、設定した優先順位のうち、順位の高い時間帯から充電開始時刻を決定する。
これにより、電子制御ユニット41は、充電完了時刻を勘案し、例えば、料金プランAが契約されていれば、原則、深夜時間帯(23時〜7時)にバッテリ11を充電するように充電開始時刻を決定する。このとき、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、確実にバッテリ11への充電を完了させるために割高となる時間帯(7時〜23時)であっても充電開始時刻を決定する。
又、電子制御ユニット41は、充電完了時刻を勘案し、例えば、料金プランBが契約されていれば、原則、深夜時間帯(23時〜7時)にバッテリ11を充電するように充電開始時刻を決定する。このとき、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、午前中(7時〜10時)又は夜間(17時〜23時)にバッテリ11を充電するように充電開始時刻を決定する。そして、この料金プランBが契約されている状況においても、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、確実にバッテリ11への充電を完了させるために割高となる時間帯(10時〜17時)であっても充電開始時刻を決定する。このように、充電開始時刻を決定すると、電子制御ユニット41は、ステップS21に進む。
尚、このステップS18においては、充電スタンド28に供給される電力の電力料金プランを、例えば、ユーザの友人から直接的に取得できる状況であるため、例えば、友人が所有する車両10のバッテリ11を充電スタンド28を利用して充電する際に予め設定している充電時間帯の優先順位を取得することも可能である。この場合には、前記ステップS15と同様に、電子制御ユニット41は、前記特定した電力料金の時間帯に基づき、最も安価な電力料金となるように、予め設定されいる充電時間帯の優先順位を選択し、この選択した優先順位に基づいて充電開始時刻を決定することが可能となる。
ステップS19においては、電子制御ユニット41は、車両10を駐車している住宅(又は公共施設)に、特定の設備としての、太陽光発電設備22が設置されているか否か、及び、蓄熱設備27が設置されているか否かを判定する。具体的に説明すると、電子制御ユニット41は、表示ユニット45を介して、ユーザに住宅の南側から外観(特に屋根)を撮影するように要求する。このとき、電子制御ユニット41は、GPSユニット46によって検出される携帯機器40の位置及び方向を示してユーザによる住宅の南側からの撮影を案内する。これにより、ユーザは、携帯機器40のカメラユニット47を起動させて、南側から住宅を撮影し、撮影した画像データを記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶する。
又、電子制御ユニット41は、表示ユニット45を介して、ユーザに住宅の外観(特に壁面)を撮影するように要求する。これにより、ユーザは、携帯機器40のカメラユニット47を起動させて、住宅の壁面を撮影し、撮影した画像データを記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶する。
電子制御ユニット41は、ユーザによって撮影されて記憶ユニット44の所定記憶位置に記憶された画像データを取得し、この取得した画像データによって表される住宅の南側からの屋根の画像を画像認識することによって太陽光発電設備22(すなわち、太陽光発電パネル等)が含まれているか否かを判別し、又、住宅の壁面の画像を画像認識することによって蓄熱設備27(所謂、エコキュート(登録商標)等)が含まれているか否かを判別する。そして、電子制御ユニット41は、太陽光発電設備22の有無、及び、蓄熱設備27の有無を表す有無情報を取得すると、ステップS20に進む。
尚、このステップS19においては、ユーザが携帯機器40の表示ユニット45を利用して、太陽光発電設備22の有無、及び、蓄熱設備27の有無を直接入力することも可能である。又、後述するステップS20に関連して、電子制御ユニット41が表示ユニット45を利用して、太陽光発電設備22の有無に応じて想定される電力料金プランや蓄熱設備27の有無に応じて想定される電力料金プランを候補として一覧メニューに表示しておき、ユーザが太陽光発電設備22又は蓄熱設備27の有無を確認した上で、表示された一覧メニューから対応する電力料金プランをタップして選択するように実施することも可能である。
ステップS20においては、電子制御ユニット41は、車両10のバッテリ11を充電するために利用する充電スタンド28に供給され電力の電力料金プランを推定して決定するとともに、太陽光発電設備22が設けられている場合には同設備22が作動する時間帯である発電時間帯及び発電された電力の売電時間帯等を考慮し、充電開始時刻を決定する。具体的に説明すると、ステップS20においては、電子制御ユニット41は、電力料金プランが明らかでないときには、原則として、前記ステップS16にて特定した電気事業者(電力会社)が提供する電力料金プランのうち、時間帯の区分数が多いプラン、例えば、上述した料金プランBであると推定して決定する。又、電子制御ユニット41は、前記ステップS12にて取得した時刻情報及び前記ステップS13にて入力を促した今後の行動予定を取得する。そして、電子制御ユニット41は、まず、取得した時刻情報によって表される現在時刻に基づいて料金プランBにおける電力料金の時間帯を特定する。又、電子制御ユニット41は、入力された行動予定に基づき、充電完了時刻を特定する。更に、電子制御ユニット41は、入力された行動予定に基づき、必要な電力量を特定する。
一方で、電子制御ユニット41は、近距離通信ユニット43を介して、充電制御装置30からバッテリ11のSOCを取得する。これにより、電子制御ユニット41は、前記特定した必要な電力量と前記取得したバッテリ11の現在のSOCとから必要充電量を特定する。そして、電子制御ユニット41は、この必要充電量を充電完了時刻までにバッテリ11に充電するために充電開始時刻を決定する。このとき、電子制御ユニット41は、前記ステップS19のステップによって蓄熱設備27(エコキュート(登録商標))が設置されていれば、料金プランBのうちでこの蓄熱設備27を最も安価に利用できる時間帯を特定し、充電時間帯の優先順位を設定する。具体的に説明すると、電子制御ユニット41は、一般に蓄熱設備27には深夜電力が供給される場合が多いため、充電時間帯の優先順位として、例えば、深夜時間帯(23時〜7時)を第1位に設定し、午前中(7時〜10時)を第2位に設定し、夜間(17時〜23時)を第3位に設定し、昼間(10時〜17時)を第4位に設定する。
更に、電子制御ユニット41は、前記ステップS19のステップ処理によって太陽光発電設備22が設置されていれば、上述したように設定した優先順位に対して、太陽光発電設備22による発電時間帯及び売電時間帯を考慮し、この発電時間帯(売電時間帯)にかかる充電時間帯の優先順位を最下位に設定する。具体的には、太陽光発電設備22による発電量が増大し余剰電力を売電できる正午近辺の時間帯として、例えば、発電時間帯(10時〜15時)を設定し、この発電時間帯の充電時間帯としての優先順位を最下位に設定する。これにより、電子制御ユニット41は、優先順位として、例えば、深夜時間帯(23時〜7時)を第1位に設定し、午前中(7時〜10時)を第2位に設定し、夜間(17時〜23時)を第3位に設定し、昼間(15時〜17時)を第4位に設定し、発電時間帯(10時〜15時)を第5位に設定する。
そして、電子制御ユニット41は、設定した優先順位のうち、順位の高い時間帯から充電開始時刻を決定する。これにより、電子制御ユニット41は、充電完了時刻を勘案し、例えば、原則、深夜時間帯(23時〜7時)にバッテリ11を充電するように充電開始時刻を決定する。このとき、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、午前中(7時〜10時)又は夜間(17時〜23時)にバッテリ11を充電するように充電開始時刻を決定する。そして、この料金プランBが契約されている状況においても、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、確実にバッテリ11への充電を完了させるために割高となる時間帯(15時〜17時)であっても充電開始時刻を決定する。更には、太陽光発電設備22が設置されていても、電子制御ユニット41は、充電完了時刻までに時間的な余裕がない状況では、確実にバッテリ11への充電を完了させるために割高となる時間帯(10時〜15時)であっても充電開始時刻を決定する。このように、充電開始時刻を決定すると、電子制御ユニット41は、ステップS21に進む。
尚、太陽光発電設備22による発電時間帯については、同一の電気事業者(電力会社)による管轄地域内であっても地域差が生じる可能性がある。このため、電子制御ユニット41は、車両10の現在位置、言い換えれば、車両10を駐車している住宅の位置(地域)に合わせて、太陽光発電設備22による発電時間帯を適宜変更するようになっている。
ステップS21においては、電子制御ユニット41は、前記ステップS15、前記ステップS18、又は、前記ステップS20の各ステップ処理によって決定した充電開始時刻を表す充電開始時刻情報、及び、この充電開始時刻にバッテリ11への充電を開始する指令や充電完了時刻を表す充電完了時刻情報、必要充電量を表す必要充電量情報等の各種情報を含む充電指令を車両10に搭載された充電制御装置30に送信する。すなわち、電子制御ユニット41は、近距離通信ユニット43を介して、充電開始時刻及び充電指令を表す情報を充電制御装置30に送信する。充電制御装置30においては、電子制御ユニット31が、近距離通信ユニット32を介して、充電開始時刻及び充電指令を表す情報を取得する。これにより、充電制御装置30の電子制御ユニット31は、充電接続ケーブルKを介するPLC通信を利用して、充電スタンド28の電力供給制御ユニット28b及び住宅用電力制御装置25と通信し、バッテリ11への充電スケジュール(充電開始時刻、充電完了時刻及び必要充電量等)を共有する。そして、充電制御装置30の電子制御ユニット31は、充電開始時刻になると、充電スタンド28から受電し、SOC検出部15によって検出されたSOCに基づいて必要充電量をバッテリ11に充電する。
尚、この場合、充電制御装置30の電子制御ユニット31は、原則、携帯機器40から送信された充電開始時刻に従ってバッテリ11の充電を開始する。しかし、充電制御装置30の電子制御ユニット31は、住宅用電力制御装置25と協働して、例えば、住宅内の各電気機器24による電力の使用状況や系統側電源21の契約電流(電力容量)等を考慮し、可能な限り充電完了時刻を確保しつつ充電開始時刻を変更することも可能である。このように、充電開始時刻を変更する場合には、充電制御装置30の電子制御ユニット31は、例えば、住宅用電力制御装置25と協働して住宅内に設置された表示装置を利用してユーザに報知したり、住宅内に構築されたネットワークを利用して携帯機器40の表示ユニット45からユーザに報知したりすることが可能である。そして、ユーザは、この充電開始時刻の変更に関して、充電制御装置30に指令(例えば、充電開始時刻の変更を承認する指令や変更を承認せずに充電をキャンセルする指令等)を送信するときには、例えば、住宅用電力制御装置25、充電スタンド28及び充電接続ケーブルKを介した有線通信を利用して送信したり、携帯機器40からWi-Fi(登録商標)通信を利用して送信することができる。
このように、電子制御ユニット41は、充電開始時刻及び充電指令を表す情報を充電制御装置30に送信すると、ステップS22に進む。そして、ステップS22においては、電子制御ユニット41は、充電制御アプリケーションプログラムの実行を終了する。
以上の説明からも理解できるように、車両10のユーザが自宅とは異なる場所、例えば、遠方の友人宅にて車両10のバッテリ11を充電する場合であっても、携帯端末40の電子制御ユニット41は、充電制御支援アプリケーションプログラムを実行することにより、車両10の現在位置を管轄する電気事業者によって設定されている電力料金契約、すなわち、電力料金プランを推定して取得し、この電力料金プランに従って安価な電力が供給される時間帯順に優先順位を設定して決定し、この設定した優先順位に従って充電開始時刻を決定することができる。そして、携帯端末40の電子制御ユニット41は、決定した充電開始時刻を充電制御装置30に供給することができる。これにより、車両10のユーザは、自宅とは異なる場所の電力料金プランを取得したり、この電力料金プランに従って充電開始時刻を改めて設定して充電制御装置30を作動させる必要がなく、極めて簡便にかつ安価な時間帯に充電制御装置30を動作させてバッテリ11を充電させることができ、電気代を節約することができる。
又、充電施設である住宅の外観に基づき、特定の設備として、太陽光発電設備22や蓄熱設備27が存在するか否かに基づいて、これら特定の設備を利用するときの電力料金契約、すなわち、電力料金プランを精度よく推定して決定することができる。そして、特に、住宅の南側に太陽光発電設備22が設けられている場合には、この太陽光発電設備22によって発電される電力を売電して利益が得られるように、発電する発電時間帯におけるバッテリ11の充電を避ける。具体的には、この発電時間帯、言い換えれば、蓄電池26に発電した電力を蓄電する時間帯(すなわち、売電する時間帯)の優先順位を最下位に設定する。これにより、太陽光発電設備22を設置することによる利益を最大限に享受することができる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、電力料金プラン、特に料金プランBの時間帯区分に基づいて充電時間帯の優先順位を設定し、1つの充電開始時刻を決定するように実施した。この場合、複数の優先順位についてそれぞれ充電開始時刻を決定して実施可能であることは言うまでもない。具体的に例示すると、例えば、車両10が15時頃に友人宅に駐車されており、車両10の出発時刻が明日の正午頃である場合を想定する。この場合において、友人宅では深夜時間帯(23時〜7時)に蓄熱設備27に電力を供給するようになっていて契約電流(電力容量)に余裕がなければ、この時間帯に車両10のバッテリ11を充電することは困難となる。
ここで、例えば、上述した料金プランBにおいては、深夜時間帯(23時〜7時)に比して若干料金が高くなるものの、充電時間帯の優先順位として、上位に設定される午前中(7時〜10時)と夜間(17時〜23時)は比較的安価に電力を使用することができる。このため、携帯機器40の電子制御ユニット41は、例えば、車両10の充電制御装置30を介して住宅用電力制御装置25と通信し、深夜時間帯(23時〜7時)の充電が困難であるときには、必要充電量の一部を夜間(17時〜23時)に充電し、残りの必要充電量を午前中(7時〜10時)に充電するように、複数の時間帯(複数の優先順位)についてそれぞれ充電開始時刻を決定することができる。これにより、バッテリ11を確実に充電することができるとともに、バッテリ11の充電に伴う他の機器への電力不足等の影響を排除することができる。
又、上記実施形態においては、充電時間帯の優先順位を電気事業者(電力会社)が提供する予め設定された電力料金プランに基づいて設定するように実施した。この場合、例えば、電力の需給が逼迫する状況では、電気事業者(電力会社)から節電が要請される場合があり、節電要請時間帯における電力の使用については、予め電力料金契約を結んだ状態(予め選択した電力料金プランが適用される状態)であっても割高な電力料金が発生する可能性がある。
このため、携帯機器40の電子制御ユニット41は、ユーザによって予め充電時間帯の優先順位が設定されている状況及び充電時間帯の優先順位を設定する状況において、外部通信ユニット42を介して、外部のネットワーク網に接続された電気事業者(電力会社)が運営するサーバ(センタ)にアクセスし、電力の需給状況や需給予測情報、節電の要請の有無を取得する。そして、節電の要請がなされている場合には、この要請時間帯に対応する充電時間帯の優先順位を下位に変更して、新たに充電時間帯の優先順位を設定することが可能である。尚、このように、例えば、節電要請に応じて充電時間帯の優先順位を変更する場合には、電子制御ユニット41は、表示ユニット45を介して、ユーザに報知することができる。これにより、安価な電力を利用してバッテリ11を充電することができる。
又、このように、電子制御ユニット41が電気事業者(電力会社)から電力の需給情報や需給予測情報を取得することにより、例えば、上述した実施形態における充電制御支援アプリケーションプログラムの前記ステップS20にて発電時間帯とは異なる売電時間帯を適切に設定することができる。すなわち、電力の需給が逼迫する状況では、電気事業者(電力会社)は高い買電価格によって電力を購入するため、例えば、太陽光発電設備22によって発電されて蓄電池26に蓄電された電力を高い売電価格によって売電することができる。従って、電気事業者(電力会社)から電力の需給情報や需給予測情報を取得することにより、電子制御ユニット41は、電力が逼迫する時間帯すなわち売電価格の高くなる時間帯を特定することができ、この時間帯に対応する充電時間帯の優先順位を下位に変更して、新たに充電時間帯の優先順位を設定することが可能である。これにより、太陽光発電設備22による利益を最大限に享受することができるるとともに、安価な電力を利用してバッテリ11を充電することができる。尚、このように、例えば、売電時間帯に応じて充電時間帯の優先順位を変更する場合には、電子制御ユニット41は、表示ユニット45を介して、ユーザに報知することができる。
又、上記実施形態においては、車両10と携帯機器40とが同一地点(例えば、自宅や友人宅等)に存在する場合を説明した。しかしながら、車両10と携帯機器40とが離れている状況であっても、上記実施形態と同様に、携帯機器40の電子制御ユニット41が充電制御支援アプリケーションプログラムを実行することによって、車両10に搭載された充電制御装置30の充電動作を支援することができる。この場合においては、図2にて破線により示すように、充電制御装置30に対して、カメラユニット35が設けられる。これにより、充電制御装置30の電子制御ユニット31による制御により、カメラユニット35が、例えば、住宅の外観を撮影することができる。又、この場合においては、図2にて破線により示すように、充電制御装置30に対して、外部のネットワーク網に接続し、このネットワーク網を介して携帯機器40と通信するための外部通信ユニット36(例えば、データコミュニケーションモジュール:DCM)が設けられる。これにより、携帯機器40の電子制御ユニット41は、ネットワーク網を介して、充電制御装置30と通信することができる。
このように構成することにより、携帯機器40の電子制御ユニット41は、ネットワーク網を介して、例えば、充電制御装置30のGPSユニット34によって検出された現在位置を表す現在位置情報に基づき、車両10を駐車している位置を管轄する電気事業者(電力会社)を特定したり、充電制御装置30のカメラユニット35によって撮影された住宅の外観の画像データに基づき、太陽光発電設備22の有無や蓄熱設備27の有無を表す有無情報を取得したりすることができる。従って、この場合においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
更に、上記実施形態においては、ユーザが所持する携帯機器40の電子制御ユニット41が図4に示した充電制御支援アプリケーションプログラムを実行することによって充電制御支援装置として実施した。この場合、例えば、充電制御装置30の電子制御ユニット31が図4に示した充電制御支援アプリケーションプログラムを実行するように実施することも可能である。
10…車両、11…バッテリ、20…住宅用電力システム、21…系統側電源、22…太陽光発電装置、25…住宅用電力制御装置、26…蓄電池、27…蓄熱装置、28…充電スタンド、30…充電制御装置、40…携帯機器
Claims (8)
- 外部に設置された充電施設から供給された電力を用いた車両の走行用バッテリへの充電を制御する充電制御装置と通信可能に設けられて、前記充電制御装置による前記走行用バッテリへの充電動作を支援する情報を供給する制御手段を備えた充電制御支援装置であって、
前記制御手段は、
前記充電施設から前記走行用バッテリへの充電に伴って停車している車両の現在位置を取得し、
前記取得した車両の現在位置に基づき、前記充電施設から供給される電力の使用料金に関する契約情報を推定して決定し、
前記推定して決定した契約情報に従って、前記充電制御装置に対して充電動作に関する情報を供給することを特徴とする充電制御支援装置。 - 請求項1に記載した充電制御支援装置において、
前記契約情報は、前記充電施設から供給される電力の電力料金プランを構成する複数の時間帯間で電力の使用に関する優先順位を表す情報であり、割安な電力が供給される時間帯の優先順位が高く設定され、割高な電力が供給される時間帯の優先順位が低く設定される情報であることを特徴とする充電制御支援装置。 - 請求項2に記載した充電制御支援装置において、
前記制御手段は、更に、
前記充電施設の外観に基づき、前記契約情報を推定して決定することを特徴とする充電制御支援装置。 - 請求項3に記載した充電制御支援装置において、
前記制御手段は、
前記充電施設の外観に基づいて前記充電施設に設けられた特定の設備の有無を判別し、
前記特定の設備が前記充電施設に設けられているとき、前記電力の使用に関する優先順位として、前記特定の設備が作動する時間帯を考慮した優先順位を設定することを特徴とする充電制御支援装置。 - 請求項4に記載した充電制御支援装置において、
前記特定の設備は、太陽光発電設備であり、
前記制御手段は、
前記太陽光発電設備が発電する時間帯の優先順位を前記電力料金プランを構成する複数の時間帯間の優先順位に加えて新たに設定し、
前記新たに設定した前記太陽光発電設備が発電する時間帯の優先順位を最下位に設定することを特徴とする充電制御支援装置。 - 請求項5に記載した充電制御支援装置において、
前記制御手段は、
前記充電施設における南側から撮影された外観の画像を画像認識して、前記充電施設に設けられた太陽光発電設備の有無を判別することを特徴とする充電制御支援装置。 - 請求項1に記載した充電制御支援装置において、
前記充電制御装置に対して供給する充電動作に関する情報は、少なくとも、
前記走行用バッテリへの充電を開始する時刻を表す充電開始時刻情報を含むことを特徴とする充電制御支援装置。 - 請求項1に記載した充電制御支援装置において、
前記制御手段は、
前記充電施設から供給される電力の使用料金に関する契約情報を複数提示し、
前記提示した複数の契約情報のうちから選択された契約情報に従って、前記充電制御装置に対して充電動作に関する情報を供給することを特徴とする充電制御支援装置。
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- 2012-03-16 JP JP2012059658A patent/JP2013198186A/ja active Pending
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