JP2013197430A - フィルムコンデンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】誘電体にフィルムを使用し巻回してその両端にメタリコン電極を設けたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収容する上端面に開口部のある有底筒状のケースと、その筒状ケースの開口部を封口する封口体と、その封口体を貫通する外部端子と、その外部端子とメタリコン電極とを接続する引き出し電極と、を有するフィルムコンデンサにあって、封口体に設けた注入孔からケース内部に絶縁樹脂を注入し、脱泡しても、ケース内部にガスが残存せず、耐湿性の向上したフィルムコンデンサを得ることを目的としている。
【解決手段】封口体には、ケース内部に絶縁樹脂を注入する注入孔とは別に、ケース内部のガスを追い出すガス抜き穴を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】封口体には、ケース内部に絶縁樹脂を注入する注入孔とは別に、ケース内部のガスを追い出すガス抜き穴を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、フィルムコンデンサに関する。
従来、フィルムコンデンサは、フィルムを捲き回などしたコンデンサ素子の両端の電極に引き出し端子を接続し、樹脂ケースに収納した後、樹脂ケース内を絶縁樹脂で充填していた。そして、絶縁樹脂よりはみ出した引き出し端子部分を、外部と接続する外部端子として使用していた。
近年、環境への配慮から、省エネルギー化、高効率化に適したインバータ回路が採用され、このインバータ回路の使用電圧が高いことから、コンデンサのなかでも、フィルムコンデンサを採用する傾向がある。特に車載等の移動体などの用途では、耐湿性や耐振動性など、使用される条件が、広い温度範囲で長期にわたり求められるようになってきた。
そのため、従来のような、引き出し端子の先の部分を外部端子として使用する代わりに、特許文献1には、ケースの開口部に封口体を設けて耐湿性を改善させ、またこの封口体に外部端子を設けて、引き出し端子と接続することにより耐振動性を改善する技術が開示されている。
そのため、従来のような、引き出し端子の先の部分を外部端子として使用する代わりに、特許文献1には、ケースの開口部に封口体を設けて耐湿性を改善させ、またこの封口体に外部端子を設けて、引き出し端子と接続することにより耐振動性を改善する技術が開示されている。
ところで、ケースの開口部に封口体を設け、この封口体に外部端子を設けて、引き出し端子と接続する構造の場合、封口体に設けた注入孔からケース内部に絶縁樹脂を注入すると、ケース内のすき間空間のガス、コンデンサ素子内のガス、または混練中に取り込んだ絶縁樹脂中の溶存ガス等のガスが、ケース内部から注入孔を通ってぬけ難いという問題が発生しやすい。そのため、ケース内部特に封口体近傍にガスだまりによる空洞ができやすく、この空洞を経由して外部の湿気がコンデンサ内部に侵入しやすくなってしまう。
本発明は、封口体に設けた注入孔からケース内部に絶縁樹脂を注入する構成のフィルムコンデンサにおいて、絶縁樹脂の注入時に発生するケース内部のガスだまりを容易に取り除いて、外部の湿気のコンデンサ内部への侵入を防止し、耐湿性の向上を目的としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、下記のフィルムコンデンサを提供するものである。
(1)誘電体にフィルムを使用し巻回してその両端にメタリコン電極を設けたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収容する上端面に開口部のある有底筒状のケースと、その筒状ケースの開口部を封口する封口体と、その封口体を貫通する外部端子と、その外部端子とメタリコン電極とを接続する引き出し電極と、を有するフィルムコンデンサにあって、前記封口体には、前記ケース内部に絶縁樹脂を注入する注入孔と、前記ケース内部のガスを追い出すガス抜き穴が設けられていて、なおかつ前記注入孔より前記封口体の外表面に絶縁樹脂をはみ出させ、この絶縁樹脂は、封口体の周辺に設けたダム形状の周回体によりせき止められているフィルムコンデンサ。
(2)前記ガス抜き穴の直径が、0.5mmから5mmであるフィルムコンデンサ。
(3)前記封口体の外表面に、前記ガス抜き穴を覆う弁材が設けられている(1)または(2)のフィルムコンデンサ。
(1)誘電体にフィルムを使用し巻回してその両端にメタリコン電極を設けたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収容する上端面に開口部のある有底筒状のケースと、その筒状ケースの開口部を封口する封口体と、その封口体を貫通する外部端子と、その外部端子とメタリコン電極とを接続する引き出し電極と、を有するフィルムコンデンサにあって、前記封口体には、前記ケース内部に絶縁樹脂を注入する注入孔と、前記ケース内部のガスを追い出すガス抜き穴が設けられていて、なおかつ前記注入孔より前記封口体の外表面に絶縁樹脂をはみ出させ、この絶縁樹脂は、封口体の周辺に設けたダム形状の周回体によりせき止められているフィルムコンデンサ。
(2)前記ガス抜き穴の直径が、0.5mmから5mmであるフィルムコンデンサ。
(3)前記封口体の外表面に、前記ガス抜き穴を覆う弁材が設けられている(1)または(2)のフィルムコンデンサ。
本発明によれば、封口体に設けた注入孔からケース内部に絶縁樹脂を注入する構成のフィルムコンデンサにおいて、絶縁樹脂の注入時に発生するケース内部のガスだまりを容易に取り除いて、外部の湿気のコンデンサ内部への侵入を防止し、耐湿性を向上したフィルムコンデンサを得ることができる。
本発明に述べるコンデンサ素子は、誘電体にフィルムを使用し、電極と共に巻回したもので、フィルムに蒸着により薄膜金属電極を設けたもの、またはこのフィルムを介して金属箔を巻回する方法が含まれる。その両端面には、金属をメタリコンにより付着させた素子外部電極(メタリコン電極)が形成されている。フィルムは、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン等を使用でき、金属箔や薄膜金属の金属としては、アルミニウム、銅、亜鉛またはそれらの合金などが使用できる。断面形状は円形、それをつぶした場合は偏平形となる。
本発明のケースは、上端面に開口部のある有底筒状の一般的にフィルムコンデンサに使用できる容器で、プラスチックまたは金属により形成することができる。プラスチックであれば、たとえば、ポリエチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系、ポリカーボネート系、またはポリフェニレンサルファイド系などの樹脂を用いることができる。金属であれば、たとえば、アルミニウム、マグネシウム、鉄、ステンレス、銅またはそれらの合金などを用いることができる。
ケース内には、コンデンサ素子を設け、絶縁樹脂等で充填する。絶縁樹脂は、一般的にフィルムコンデンサの充填用に使用している絶縁材料で、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂にフィラー等を混ぜたものである。フィラーとしては、珪素、チタン、アルミニウム、カルシウム、ジルコニウム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭化物、窒化物、これらの複合物などが使用できる。必要があれば、難燃剤、酸化防止剤を添加してもよい。
絶縁樹脂は、ケース内に注入する前に十分混練されるので、混練雰囲気のガスを取り込みやすい。そのため、ケース内に注入後、減圧脱泡による取り込んだガスがケース外に排出される。
ケース内には、コンデンサ素子を設け、絶縁樹脂等で充填する。絶縁樹脂は、一般的にフィルムコンデンサの充填用に使用している絶縁材料で、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などの樹脂にフィラー等を混ぜたものである。フィラーとしては、珪素、チタン、アルミニウム、カルシウム、ジルコニウム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭化物、窒化物、これらの複合物などが使用できる。必要があれば、難燃剤、酸化防止剤を添加してもよい。
絶縁樹脂は、ケース内に注入する前に十分混練されるので、混練雰囲気のガスを取り込みやすい。そのため、ケース内に注入後、減圧脱泡による取り込んだガスがケース外に排出される。
本発明の外部端子は、下記に述べる封口体の外表面から内表面間を貫通している電極端子で、コンデンサの外部と接続し、コンデンサの内部とは下記に述べる引き出し電極と接続する。外部端子の形状は、円柱または多角柱の成形体で、特に限定しているわけではないが、封口体の外表面より出ている部分には、コンデンサの外部と接続しやすいように、内側または外側にネジが切られている。材質としては、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル、ステンレス、燐青銅、真鍮等の金属または合金からなり、表面に錫、半田等をめっきする場合もある。
本発明に述べる引き出し電極は、メタリコン電極に接続し外部に引き出しをするための電極で、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル、ステンレス、燐青銅、真鍮等の金属または合金などの金属箔が使用できる。また、表面に錫、半田等をめっきする場合もある。錫めっきを施した銅が好適である。厚さ、形状は、製品の要求する許容電流やESL(等価直列インダクタンス)または強度やストレス軽減等を考慮して設計される。
引き出し電極と外部端子とのそれぞれの接続は、スポット溶接、かしめ、半田付け等特に限定するわけではないが、大電流に対して安定した接続目的の場合、接続面積が広くとれる点で半田付けが好ましい。
引き出し電極と外部端子とのそれぞれの接続は、スポット溶接、かしめ、半田付け等特に限定するわけではないが、大電流に対して安定した接続目的の場合、接続面積が広くとれる点で半田付けが好ましい。
本発明に述べる封口体は、ケースの開口部を封口する絶縁体で、外部端子を設けている。封口体は、樹脂成形により作成することができ、絶縁樹脂より欠陥が少なく強固で、耐湿性あるので、ケースの開口部に封口体を設けると、外部端子を安定して設けることができることと、絶縁性、耐湿性、耐久性が向上する。
本発明に述べる注入孔は、絶縁樹脂をケース内に注入するための穴で、封口体に設ける。注入孔の直径は、絶縁樹脂注入ノズルの直径にもよるが、同時にケース内の空気を追い出しやすい大きさとする。注入ノズルの数だけ、注入孔を複数設けてもよい。
注入孔の直径は、コンデンサの容量と注入速度にもよるが、5mmから15mm程度である。注入される絶縁樹脂の粘度にもより、粘度が低いほど注入孔が小さくても早く注入が完了するし、耐湿性も向上しやすい。
注入孔の直径は、コンデンサの容量と注入速度にもよるが、5mmから15mm程度である。注入される絶縁樹脂の粘度にもより、粘度が低いほど注入孔が小さくても早く注入が完了するし、耐湿性も向上しやすい。
本発明に述べるガス抜き穴は、絶縁樹脂をケース内に注入する時に、ケース内のすき間空間のガス、コンデンサ素子内のガス、または混連中に取り込んだ絶縁樹脂中の溶存ガス等のガスをケース外に追い出すための穴で、これらのガスは、雰囲気を減圧すると追い出しやすくなる。
ガス抜き穴の大きさは、ガスが通ればよい程度の穴径であればよく、針で開けた程度のごく小さな穴でもよいが、注入される絶縁樹脂が、ガス抜き穴に高粘度に付着するようになる場合もあるので、ある程度余裕を持たせる必要がある。ガス抜き穴の穴直径は、0.5mmから5mm程度、好ましくは1mmから3mm程度である。大きいとまた数が多いと耐湿性が悪化する。
また、ガス抜きを早く終了させるために、雰囲気の減圧引きを強くすると、気泡が大量に発生しやすくなる。そのため、絶縁樹脂が封口体から吹きこぼれないように、また外部端子に飛びはねて付着しないような位置に、ガス抜き穴の穴直径を小さくして複数設けるのが好ましい。
ガス抜き穴の大きさは、ガスが通ればよい程度の穴径であればよく、針で開けた程度のごく小さな穴でもよいが、注入される絶縁樹脂が、ガス抜き穴に高粘度に付着するようになる場合もあるので、ある程度余裕を持たせる必要がある。ガス抜き穴の穴直径は、0.5mmから5mm程度、好ましくは1mmから3mm程度である。大きいとまた数が多いと耐湿性が悪化する。
また、ガス抜きを早く終了させるために、雰囲気の減圧引きを強くすると、気泡が大量に発生しやすくなる。そのため、絶縁樹脂が封口体から吹きこぼれないように、また外部端子に飛びはねて付着しないような位置に、ガス抜き穴の穴直径を小さくして複数設けるのが好ましい。
本発明に述べる弁材は、コンデンサの内圧が外圧より相対的に上昇したとき、ここでは雰囲気を減圧したとき、開く弁で、封口体の外表面にガス抜き穴を覆うように設ける。シート状の弾性体が好ましく、弁シートの四方の一方が封口体に固定される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るフィルムコンデンサの横断面概略図と、絶縁樹脂を省いた上面図概略図を示している。図1(a)は、絶縁樹脂を省いた上面図概略図を、図1(b)は、横断面概略図を示している。
図1は、上端面が開放された開口部を有するケース1内にコンデンサ素子2を収納し、封口体3
によりケース1の開口部を封止している。封口体3には、外表面3aと内表面3bとを貫通する一対のネジ付きの外部端子4を設け、外部端子4が封口体3から抜けないように留め具5を設けたフィルムコンデンサの例を示している。
ケース1は、上方に開口部を設けている円柱状容器で、金属またはプラスチックからできている。
コンデンサ素子2は、2枚の金属化フィルム、すなわち片面にアルミニウム等を蒸着して金属電極を形成した薄い帯状の絶縁フィルム(通常、ポリエステルフィルム)を2枚重ね合わせて所定の回数巻回し円形の柱状体化ものであり、その両端面に、金属または合金の溶射によって形成されるメタリコン電極6を設けたものである。
封口体3は、外表面3aと内表面3bとを有し、ケース1の開口部を封止するもので、ケース1の開口部に接着または固着される。ケース1との接触面積を大きくするように、内表面3bの周辺部に張り出し部7を設けている。
また、この封口体3には、この封口体3の外表面3aと内表面3bとを貫通して設けた一対の外部端子4と、外表面3aと内表面3bとを貫通する注入孔8とガス抜き穴9を設ける。
外部端子4は、円柱形の胴部4aと、封口体3の内表面3bと接する胴部4aに設けた鍔部4bと、封口体3の外表面3aと接する留め具5と、留め具5を固定するための胴部4aに設けた溝部4cとを設ける。また、胴部4aの鍔部4bと反対側にはネジが切ってあり、外部とボルト等により固定接続される。
また、ガス抜き穴9は、注入孔8より径が小さく、封口体3の中心と周辺の間に、お互いに離れた位置に複数設けている。
また、注入孔8よりケース1内部に絶縁樹脂10を注入し、なおかつ注入孔8より外表面3aにはみ出した絶縁樹脂10をせき止めるダム形状の周回体11を外表面3aの周辺に囲むように設ける。はみ出した絶縁樹脂10は、ガス抜き穴9と注入孔8を埋めるだけではなく、止め輪5を埋没させるまで設ける。そのことにより、絶縁樹脂10が外部端子4と封口体3とのすき間を埋めるので、外部端子4と封口体3との間の気密性も向上する。また、絶縁樹脂10の量は、周回体11の高さの間にあればよく、ばらつきがある程度あってもよい。
引き出しタブ12は、一端はメタリコン電極6に接続し、他端は外部端子4と接続する。
図1は、上端面が開放された開口部を有するケース1内にコンデンサ素子2を収納し、封口体3
によりケース1の開口部を封止している。封口体3には、外表面3aと内表面3bとを貫通する一対のネジ付きの外部端子4を設け、外部端子4が封口体3から抜けないように留め具5を設けたフィルムコンデンサの例を示している。
ケース1は、上方に開口部を設けている円柱状容器で、金属またはプラスチックからできている。
コンデンサ素子2は、2枚の金属化フィルム、すなわち片面にアルミニウム等を蒸着して金属電極を形成した薄い帯状の絶縁フィルム(通常、ポリエステルフィルム)を2枚重ね合わせて所定の回数巻回し円形の柱状体化ものであり、その両端面に、金属または合金の溶射によって形成されるメタリコン電極6を設けたものである。
封口体3は、外表面3aと内表面3bとを有し、ケース1の開口部を封止するもので、ケース1の開口部に接着または固着される。ケース1との接触面積を大きくするように、内表面3bの周辺部に張り出し部7を設けている。
また、この封口体3には、この封口体3の外表面3aと内表面3bとを貫通して設けた一対の外部端子4と、外表面3aと内表面3bとを貫通する注入孔8とガス抜き穴9を設ける。
外部端子4は、円柱形の胴部4aと、封口体3の内表面3bと接する胴部4aに設けた鍔部4bと、封口体3の外表面3aと接する留め具5と、留め具5を固定するための胴部4aに設けた溝部4cとを設ける。また、胴部4aの鍔部4bと反対側にはネジが切ってあり、外部とボルト等により固定接続される。
また、ガス抜き穴9は、注入孔8より径が小さく、封口体3の中心と周辺の間に、お互いに離れた位置に複数設けている。
また、注入孔8よりケース1内部に絶縁樹脂10を注入し、なおかつ注入孔8より外表面3aにはみ出した絶縁樹脂10をせき止めるダム形状の周回体11を外表面3aの周辺に囲むように設ける。はみ出した絶縁樹脂10は、ガス抜き穴9と注入孔8を埋めるだけではなく、止め輪5を埋没させるまで設ける。そのことにより、絶縁樹脂10が外部端子4と封口体3とのすき間を埋めるので、外部端子4と封口体3との間の気密性も向上する。また、絶縁樹脂10の量は、周回体11の高さの間にあればよく、ばらつきがある程度あってもよい。
引き出しタブ12は、一端はメタリコン電極6に接続し、他端は外部端子4と接続する。
図2は、本発明に係る別の金属化フィルムコンデンサの横断面概略図と、絶縁樹脂を省いた上面図概略図を示している。図2(a)は、絶縁樹脂を省いた上面図概略図を、図2(b)は、横断面概略図を示している。
図1との違いは、弁材13を、封口体3の外表面3aに設けた点である。弁材13の形状は、複数のガス抜き穴9を一枚のシート状の弁材13で覆ったもので、弁材13の一カ所の固定は、外部端子4に差し込んで、外部端子4を固定するために差し込まれる留め具5により同時に行われている。弁材13としては、30μmから200μm程度の厚さの、ポリエステルフィルム、エポキシ樹脂フィルム等のシートが使用できる。
図1との違いは、弁材13を、封口体3の外表面3aに設けた点である。弁材13の形状は、複数のガス抜き穴9を一枚のシート状の弁材13で覆ったもので、弁材13の一カ所の固定は、外部端子4に差し込んで、外部端子4を固定するために差し込まれる留め具5により同時に行われている。弁材13としては、30μmから200μm程度の厚さの、ポリエステルフィルム、エポキシ樹脂フィルム等のシートが使用できる。
まず、片面にアルミニウムを厚さ200オングストロームで蒸着して、金属電極を形成した厚さ7μmの帯状のポリエステルフィルムを2枚重ね合わせて巻回し、端面が円形の柱状体とし、その両端面に、亜鉛、その表面に錫のメタリコンによって形成されるメタリコン電極を設けた直径10cmのコンデンサ素子を用意する。
また、引き出し電極は、厚さが0.4mmの短冊状に加工した銅箔を用意し、メタリコン電極と、外部端子とを半田により接続しておく。
次に、封口体には、ケース内部に絶縁樹脂を注入する直径10mm注入孔と、ケース内部のガスを追い出す直径2mmガス抜き穴と、注入孔からはみ出した絶縁樹脂をせき止める封口体の周辺に設けたダム形状の周回体を設けたものを用意する。
次に、外部端子を封口体の内面側から挿入し、反対側から留め具としてEリングで固定した。
次に、この配線が完了したコンデンサ素子を、ポリフェニレンスルフィドのケースに内に収納し、
封口体をケースに差し込んだ。
次に、封口体に設けた注入孔より、絶縁樹脂としてエポキシ樹脂組成物を注入する工程とコンデンサを減圧中におく工程2度繰り返してケース内をエポキシ樹脂組成物で充填し、最後にダム形状の周回体の途中まではみ出たせた。
次に、絶縁樹脂を55℃で加熱し、完全に固化させた。
また、引き出し電極は、厚さが0.4mmの短冊状に加工した銅箔を用意し、メタリコン電極と、外部端子とを半田により接続しておく。
次に、封口体には、ケース内部に絶縁樹脂を注入する直径10mm注入孔と、ケース内部のガスを追い出す直径2mmガス抜き穴と、注入孔からはみ出した絶縁樹脂をせき止める封口体の周辺に設けたダム形状の周回体を設けたものを用意する。
次に、外部端子を封口体の内面側から挿入し、反対側から留め具としてEリングで固定した。
次に、この配線が完了したコンデンサ素子を、ポリフェニレンスルフィドのケースに内に収納し、
封口体をケースに差し込んだ。
次に、封口体に設けた注入孔より、絶縁樹脂としてエポキシ樹脂組成物を注入する工程とコンデンサを減圧中におく工程2度繰り返してケース内をエポキシ樹脂組成物で充填し、最後にダム形状の周回体の途中まではみ出たせた。
次に、絶縁樹脂を55℃で加熱し、完全に固化させた。
封口体の外表面に弁材を設ける以外実施例1と同様に作成した。弁材の取り付け方法としては、図2のようにガス抜き穴を覆うように、厚さ100μmのエポキシ樹脂フィルムを打ち抜いたものを使用し、外部端子に差し込んで、次に外部端子を固定するために差し込まれる留め具により同時に固定した。
1…ケース、2……コンデンサ素子、3…封口体、3a…外表面、3b…内表面、4…外部端子、4a…胴部、4b…鍔部、4c…溝部、5…留め具、6…メタリコン電極、7…張り出し部、8…注入孔、9…ガス抜き穴、10…絶縁樹脂、11…周回体、12…引き出しタブ、13…弁材
Claims (3)
- 誘電体にフィルムを使用し巻回してその両端にメタリコン電極を設けたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を収容する上端面に開口部のある有底筒状のケースと、その筒状ケースの開口部を封口する封口体と、その封口体を貫通する外部端子と、その外部端子とメタリコン電極とを接続する引き出し電極と、を有するフィルムコンデンサにあって、前記封口体には、前記ケース内部に絶縁樹脂を注入する注入孔と、前記ケース内部のガスを追い出すガス抜き穴が設けられていて、なおかつ前記注入孔より前記封口体の外表面に絶縁樹脂をはみ出させ、この絶縁樹脂は、封口体の周辺に設けたダム形状の周回体によりせき止められているフィルムコンデンサ。
- 前記ガス抜き穴は、0.5mmから5mmである請求項1のフィルムコンデンサ。
- 前記封口体の外表面に、前記ガス抜き穴を覆う開放弁が設けられている請求項1または請求項2のフィルムコンデンサ。
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JP2015103596A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-06-04 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 電気化学キャパシタ |
CN106910636A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-06-30 | 苏州松控电子科技有限公司 | 一种高性能电解电容器 |
CN114334454A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-04-12 | 安徽源光电器有限公司 | 胶木外壳防爆型薄膜启动电容器及其制备工艺 |
-
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- 2012-03-22 JP JP2012064711A patent/JP2013197430A/ja active Pending
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CN114334454A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-04-12 | 安徽源光电器有限公司 | 胶木外壳防爆型薄膜启动电容器及其制备工艺 |
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