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JP2013189093A - 空調装置およびそれを備える車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電モードで動作可能な車両において、ユーザの利便性と空調装置の無駄な消費電力の削減との両立をすることが可能な空調装置およびそれを備える車両を提供する。
【解決手段】空調装置は、車両外部に放電する放電モードを動作モードとして有する車両に搭載される。空調装置は、車室内の空調を行なうエアコン125と、エアコン125を制御する制御装置(ECU300)とを備える。制御装置は、動作モードが放電モードに指定されたことを検出した場合には、エアコン125の動作を停止させ、動作モードに指定されたことを検出した場合であっても車室内に乗員が検出され、かつエアコン125の運転を指示する操作が乗員によって行なわれたときには、エアコン125の動作を許可する。
【選択図】図4

Description

この発明は、空調装置およびそれを備える車両に関し、特に、車両から車両外部に放電する放電モードを動作モードとして有する車両に搭載される空調装置に関する。
近年では、乗員の乗車前に予め車室内を空調し(以下プレ空調と称する)、乗員が乗車した際の快適性を向上させる技術も提案されている。たとえば、真夏に長時間停車していた車両に乗車する前にプレ空調として冷房運転を行なうことにより、乗車時には車室内の暑さが緩和される。
エンジンおよび電動モータを駆動源とするハイブリッド車の車室内を空調する空調装置として、エンジンが停止中であっても車室内を空調するために、バッテリーからの電力によってコンプレッサを駆動して車室内をプレ空調するものがある。特開2006−298262号公報(特許文献1)には、バッテリーが過放電しないようバッテリーの残容量が所定値以下となるとプレ空調の作動を停止する技術が開示されている。
特開2006−298262号公報 特開2001−063347号公報 特開2010−283984号公報 特開平09−109648号公報 特開2010−163092号公報
特開2006−298262号公報に開示された技術では、バッテリーの残容量に応じてプレ空調の作動を決定している。一方で、アウトドアでの電気機器の使用や災害時の電源として、ハイブリッド車両を使用することも検討されている(以下、このような動作モードを放電モードと称する)。
放電モードを有するハイブリッド車両は、エンジンで発電を行ない、バッテリーの残容量が低下しない状態で外部に放電を行なうことも可能である。プレ空調の設定がされている場合には、空調装置が作動しても燃料があればバッテリーの残容量が低下しない。このため、特開2006−298262号公報に開示された技術では、乗員不在の状態で空調を長時間継続して無駄な電力を消費してしまう可能性がある。このような無駄な電力が生じにくいように配慮することが好ましい。
この発明の目的は、放電モードで動作可能な車両において、ユーザの利便性と空調装置の無駄な消費電力の削減との両立をすることが可能な空調装置およびそれを備える車両を提供することである。
この発明は、要約すると、車両外部に放電する放電モードを動作モードとして有する車両に搭載される空調装置であって、車室内の空調を行なう空調部と、空調部を制御する制御装置とを備える。制御装置は、動作モードが放電モードに指定されたことを検出した場合には、空調部の動作を停止させ、動作モードに指定されたことを検出した場合であっても車室内に乗員が検出され、かつ空調部の運転を指示する操作が乗員によって行なわれたときには、空調部の動作を許可する。
好ましくは、車両は、放電モードに加えて動作モードとして、車両の走行中に指定される走行モードと車載の蓄電装置に外部から充電する充電モードとをさらに有する。制御装置は、空調装置の作動状態を示すデータを記憶する記憶部を含む。制御装置は、充電モードおよび走行モードへの指定時には記憶部からデータを読み出してデータに対応する作動状態に空調装置の初期状態を設定し、放電モードへの指定時には記憶部の記憶内容に関わらず、空調装置の初期状態を停止状態に設定する。
より好ましくは、制御装置は、放電モードにおいて乗員の操作によって空調部の作動状態が変更された場合には、記憶部の記憶するデータを変更された作動状態に対応するデータに更新する。
好ましくは、制御装置は、放電モードにおいて、乗員が車室内から車室外に移動した場合に空調部が動作していたときには、空調部の動作を停止させる。
好ましくは、車両は、放電モードに応じて必要に応じて起動され発電を行なう発電機と、発電機で発電した電力を蓄えることが可能な蓄電装置とを含む。
この発明は、他の局面では、上記いずれかの空調装置を搭載する車両である。
本発明によれば、放電モードを有する車両において、空調装置の無駄な消費電力を低減させることができる。
本実施の形態に従うハイブリッド車両100の全体ブロック図である。 放電モードについて説明するための図である。 給電コネクタ600の概略図である。 図3の給電コネクタを用いた場合の給電動作を説明するためのブロック図である。 制御モードによって空調装置の設定の変更を行なう制御について説明するためのフローチャートである。 図5のS10における制御モードの判別について説明するためのフローチャートである。 走行モードと充電モードにおけるエアコンの状態遷移を説明するための波形図である。 走行モードと放電モードにおけるエアコンの状態遷移を説明するための波形図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[車両および充電ケーブルの説明]
図1は、本実施の形態に従うハイブリッド車両100の全体ブロック図である。図1を参照して、車両100は、蓄電装置110と、システムメインリレー(System Main Relay:SMR)115と、PCU(Power Control Unit)120と、エアコン125と、モータジェネレータ130,135と、動力伝達ギヤ140と、駆動輪150と、エンジン160と、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)300とを備える。PCU120は、コンバータ121と、インバータ122,123と、コンデンサC1,C2とを含む。
蓄電装置110は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置110は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池または鉛蓄電池などの二次電池、あるいは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子を含んで構成される。
蓄電装置110は、正電力線PL1および負電力線NL1を介してPCU120に接続される。そして、蓄電装置110は、車両100の駆動力を発生させるための電力をPCU120に供給する。また、蓄電装置110は、モータジェネレータ130、135で発電された電力を蓄電する。蓄電装置110の出力はたとえば200V程度である。
蓄電装置110は、いずれも図示しないが電圧センサおよび電流センサを含み、これらのセンサによって検出された、蓄電装置110の電圧VBおよび電流IBをECU300へ出力する。
SMR115に含まれるリレーの一方は、蓄電装置110の正極端およびPCU120に接続される正電力線PL1に接続され、他方のリレーは蓄電装置110の負極端および負電力線NL1に接続される。そして、SMR115は、ECU300からの制御信号SE1に基づいて、蓄電装置110とPCU120との間での電力の供給と遮断とを切換える。
コンバータ121は、ECU300からの制御信号PWCに基づいて、正電力線PL1および負電力線NL1と正電力線PL2および負電力線NL1との間で電圧変換を行なう。
インバータ122,123は、正電力線PL2および負電力線NL1に並列に接続される。インバータ122,123は、ECU300からの制御信号PWI1,PWI2にそれぞれ基づいて、コンバータ121から供給される直流電力を交流電力に変換し、モータジェネレータ130,135をそれぞれ駆動する。
コンデンサC1は、正電力線PL1および負電力線NL1の間に設けられ、正電力線PL1および負電力線NL1間の電圧変動を減少させる。また、コンデンサC2は、正電力線PL2および負電力線NL1の間に設けられ、正電力線PL2および負電力線NL1間の電圧変動を減少させる。
モータジェネレータ130,135は交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。
モータジェネレータ130,135の出力トルクは、減速機や動力分割機構を含んで構成される動力伝達ギヤ140を介して駆動輪150に伝達されて、車両100を走行させる。モータジェネレータ130,135は、車両100の回生制動動作時には、駆動輪150の回転力によって発電することができる。そして、その発電電力は、PCU120によって蓄電装置110の充電電力に変換される。
また、モータジェネレータ130,135は動力伝達ギヤ140を介してエンジン160とも結合される。そして、ECU300により、モータジェネレータ130,135およびエンジン160が協調的に動作されて必要な車両駆動力が発生される。さらに、モータジェネレータ130,135は、エンジン160の回転により発電が可能であり、この発電電力を用いて蓄電装置110を充電することができる。なお、本実施の形態においては、モータジェネレータ135を専ら駆動輪150を駆動するための電動機として用い、モータジェネレータ130を専らエンジン160により駆動される発電機として用いるものとする。
なお、図1においては、モータジェネレータが2つ設けられる構成が例として示されるが、モータジェネレータの数はこれに限定されず、モータジェネレータが1つの場合、あるいは2つより多くのモータジェネレータを設ける構成としてもよい。また、車両100は、エンジンを搭載しない電気自動車であってもよく、燃料電池車であってもよい。
車両100は、外部電源500からの電力によって蓄電装置110を充電するための構成として、充電器200と、充電リレーCHR210と、接続部であるインレット220とを含む。
インレット220には、充電ケーブル400の充電コネクタ410が接続される。そして、外部電源500からの電力が、充電ケーブル400を介して車両100に伝達される。
充電ケーブル400は、充電コネクタ410に加えて、外部電源500のコンセント510に接続するためのプラグ420と、充電コネクタ410およびプラグ420とを接続する電力線440とを含む。電力線440には、外部電源500からの電力の供給および遮断を切換えるための充電回路遮断装置(以下、CCID(Charging Circuit Interrupt Device)とも称する。)430が介挿される。
充電器200は、電力線ACL1,ACL2を介して、インレット220に接続される。また、充電器200は、CHR210を介して、正電力線PL2および負電力線NL2によって蓄電装置110に接続される。
充電器200は、ECU300からの制御信号PWDによって制御され、インレット220から供給される交流電力を、蓄電装置110の充電電力に変換する。
車両100は、外部に電力を供給するための構成として、AC100Vインバータ201と、放電リレーDCHR211とをさらに含む。なお、インレット220は、電力を出力する接続部としても共用される。放電時にインレットに接続する構成については、後に図2〜図4を用いて説明する。
AC100Vインバータ201は、蓄電装置110からの直流電力またはモータジェネレータ130,135により発電されてPCU120で変換された直流電力を交流電力に変換して、車両外部へ給電することも可能である。なお、AC100Vインバータ201に代えて、他の交流電圧または直流電圧を出力する装置を設けてもよい。また、充電器200とAC100Vインバータ201とは、充電および給電の双方向の電力変換が可能な1つの装置であってもよい。
CHR210は、ECU300からの制御信号SE2によって制御され、充電器200と蓄電装置110との間の電力の供給と遮断とを切換える。DCHR210は、ECU300からの制御信号SE3によって制御され、インレット220とAC100Vインバータ201との間の電力経路の接続と遮断とを切換える。なお、図1に示す充電時には、CHR210は接続状態に制御され、DCHR211は遮断状態に制御される。
ECU300は、エアコン125の初期設定を記憶しておくための不揮発性メモリ370を含む。いずれも図1には図示しないが、ECU300は、さらに、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置および入出力バッファを含み、各センサ等からの信号の入力や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、蓄電装置110および車両100の各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
ECU300は、蓄電装置110からの電圧VBおよび電流IBの検出値に基づいて、蓄電装置110の充電状態SOC(State of Charge)を演算する。
ECU300は、充電ケーブル400の接続状態を示す信号PISWを充電コネクタ410から受ける。また、ECU300は、充電ケーブル400のCCID430からコントロールパイロット信号CPLT(以下、パイロット信号CPLTと称する)を受ける。ECU300は、これらの信号に基づいて充電動作を実行する。
なお、図1においては、ECU300として1つの制御装置を設ける構成としているが、たとえば、PCU120用の制御装置や蓄電装置110用の制御装置などのように、機能ごと、または制御対象機器ごとに個別の制御装置を設ける構成としてもよい。
[充電モードの説明]
パイロット信号CPLTおよび接続信号PISW、ならびに、インレット220および充電コネクタ410の形状,端子配置などの構成は、たとえば、米国のSAE(Society of Automotive Engineers)や国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission:IEC)等において規格化されている。
CCID430は、いずれも図示しないが、CPUと、記憶装置と、入出力バッファとを含み、各センサおよびコントロールパイロット信号の入出力を行なうとともに、充電ケーブル400の充電動作を制御する。
なお、パイロット信号CPLTの電位は、ECU300によって操作される。また、デューティサイクルは、外部電源500から充電ケーブル400を介して車両100へ供給可能な定格電流に基づいて設定される。
パイロット信号CPLTは、パイロット信号CPLTの電位が規定の電位から低下すると、規定の周期で発振する。ここで、外部電源500から充電ケーブル400を介して車両100へ供給可能な定格電流に基づいてパイロット信号CPLTのパルス幅が設定される。すなわち、この発振周期に対するパルス幅の比で示されるデューティによって、パイロット信号CPLTを用いてCCID430中のコントロールパイロット回路から車両100のECU300へ定格電流が通知される。
なお、定格電流は、充電ケーブル毎に定められており、充電ケーブル400の種類が異なれば定格電流も異なる。したがって、充電ケーブル400毎にパイロット信号CPLTのデューティも異なることになる。
ECU300は、コントロールパイロット線L1を介して受信したパイロット信号CPLTのデューティに基づいて、充電ケーブル400を介して車両100へ供給可能な定格電流を検知することができる。
CCID430内部のリレーの接点が閉じられると、充電器200に外部電源500からの交流電力が与えられ、外部電源500から蓄電装置110への充電準備が完了する。CPU310は、充電器200に対し制御信号PWDを出力することによって、外部電源500からの交流電力を蓄電装置110が充電可能な直流電力に変換する。そして、CPU310は、制御信号SE2を出力してCHR210の接点を閉じることにより、蓄電装置110への充電を実行する。
[放電モードの説明]
上述のような外部充電が可能な車両においては、スマートグリッドなどに見られるように、車両を電力供給源として考え、車両外部の一般の電気機器に対して車両から電力を供給する構想が検討されている。また、キャンプや屋外での作業などで電気機器を使用する場合の電源として、車両が使用される場合もある。
次に、車両から外部に電力を供給する放電モードについて説明する。図2は、放電モードについて説明するための図である。
図2を参照して、給電コネクタ600は、図1で説明した充電ケーブル400の充電コネクタ410の端子部と同様の形状を有する端子部を備えており、車両100のインレット220に充電ケーブル400に代えて接続することが可能である。
蓄電装置110の電力は、AC100Vインバータ201を経由してインレット220に供給可能である。蓄電装置110に蓄えられた電力、もしくは、エンジン160の駆動による発電電力が、給電コネクタ600を介して電気機器700に供給される。
図3は、給電コネクタ600の概略図である。図3を参照して、給電コネクタ600には、嵌合部605、操作部615が設けられる。嵌合部605は、インレット220に嵌合することができるように、インレット220に対応した形状を有する。
給電コネクタ600には、外部の電気機器700の電源プラグ710を接続することができる出力部610が設けられる。出力部610を給電コネクタ600と別体に構成し、出力部610と給電コネクタ600とをケーブルで接続するようにしてもよい。
給電コネクタ600がインレット220に接続されると、車両100において給電動作が実行され、インレット220および給電コネクタ600を通して、車両100からの電力が電気機器700へ供給される。
図4は、図3の給電コネクタを用いた場合の給電動作を説明するためのブロック図である。なお、図4において、図1および図2と同じ参照符号が付された重複する要素についての説明は繰返さない。
図4を参照して、車両100に搭載されるECU300は、電源ノード350、プルアップ抵抗R10およびプルダウン抵抗R15と、CPU310と、抵抗回路320と、入力バッファ340とを含む。
抵抗回路320は、車両100側からパイロット信号CPLTの電位を操作するための回路である。
入力バッファ340は、接続信号PISWを受け、その受けた接続信号PISWをCPU310へ出力する。なお、接続信号線L3にはECU300から電圧がかけられており、充電コネクタ410のインレット220への接続によって、接続信号PISWの電位が変化する。CPU310は、この接続信号PISWの電位を検出することによって、充電コネクタ410の接続状態および嵌合状態を検出する。
CPU310は、入力バッファ340から、接続信号PISWを受ける。CPU310は、接続信号PISWの電位を検出し、給電コネクタ600の接続状態および嵌合状態を検出する。
給電コネクタ600がインレット220に接続されると、車両100側の電力線ACL1,ACL2と出力部610とが電力伝達部606を介して電気的に接続される。
給電コネクタ600は、接続信号線L3に接続される接続部601と、接続部601およびコントロールパイロット線L1に接続される接続部602と、接地線L2に接続される接続部603と、接続回路604とを備える。
接続部601は、給電コネクタ600がインレット220に取り付けられると、接続信号線L3に電気的に接続される。接続部602は、給電コネクタ600がインレット220に取り付けられると、コントロールパイロット線L1に電気的に接続される。接続部603は、給電コネクタ600がインレット220に取り付けられると、接地線L2に電気的に接続される。
給電コネクタ600は、抵抗R30,R31およびスイッチSW30をさらに含む。給電コネクタ600がインレット220に接続されると、抵抗R30,R31が接続信号線L3と接地線L2との間に直列に接続される。
スイッチSW30は、抵抗R31と並列に接続される。スイッチSW30は、給電コネクタ600がインレット220に確実に嵌合された状態で接点が閉じられる。すなわち、スイッチSW30はノーマリークローズである。給電コネクタ600がインレット220から切り離された状態、および給電コネクタ600とインレット220との嵌合状態が不確実な場合には、スイッチSW30の接点が開放される。また、スイッチSW30は、操作部615が操作されることによっても接点が開放される。したがって、スイッチSW30の状態は、給電コネクタ600を車両100に取り付ける際、ならびに、給電コネクタ600を車両100から取り外す際に変化する。
CPU310は、給電コネクタ600がインレット220に接続されると、抵抗R10,R15,R30,R31の組合せにより定まる合成抵抗によって、給電コネクタ600の接続状態および嵌合状態を判定することができる。
給電コネクタ600は、スイッチSW30に加えて、スイッチSW10をさらに備える。スイッチSW10は、接続回路604上において、接続部601と接続部602との間に設けられる。スイッチSW10は、ノーマリーオープンである。
スイッチSW10およびスイッチSW30は、操作部615が操作されることによって、連動する。操作部615が利用者により操作されると、スイッチSW10が閉じ、スイッチSW30が開く。操作部615が操作されなければ、スイッチSW10が開き、スイッチSW30が閉じる。
スイッチSW10が閉じると接続回路604は、接続部601と接続部602とを接続する。したがって、接続回路604は、給電コネクタ600がインレット220に取り付けられ、スイッチSW10が操作されると、接続信号線L3とコントロールパイロット線L1とを接続する。
なお、スイッチSW30をノーマリーオープンとし、スイッチSW10をノーマリークローズとしてもよい。この場合には、操作部615が利用者により操作されると、スイッチSW10が開き、スイッチSW30が閉じる。すなわち、操作部615が操作されなければ、スイッチSW10が閉じ、スイッチSW30が開くようにしてもよい。スイッチSW10およびスイッチSW30は、接続信号線L3の電位とコントロールパイロット線L1の電位とを変化させるために設けられる。
CPU310は、接続信号線L3の電位の変化パターンとコントロールパイロット線L1の電位の変化パターンとから、給電コネクタ600が取り付けられたことを認識する。より具体的には、接続信号線L3の電位とコントロールパイロット線L1の電位とが同期して増大し、その後同期して低下すると、CPU310は、給電コネクタ600が取り付けられたことを認識する。給電コネクタ600が取り付けられたことを認識するための電位の変化パターンをこれに限定されない。利用者が所定のパターンで操作部615を複数回(たとえば2回、もしくは3回と7回の組合せ)操作することによって得られる電位の変化パターンが検出されたときに、給電コネクタ600が取り付けられたことを認識するようにしてもよい。
スイッチSW30のノーマル状態とスイッチSW10のノーマル状態の組合せ、操作部615の操作回数などについては種々に変形することができる。ECU300において、変形した組合せを対応する状態に認識するようにソフトウェアなどを変更すればよい。
CPU310は、給電コネクタ600が接続されていることを認識すると、CHR210を開き、DCHR211を閉じるとともに、AC100Vインバータ201に給電動作をさせるように制御して、蓄電装置110からの電力を外部の電気機器700へ供給する。
さらに、蓄電装置110のSOCが低下した場合、あるいは、ユーザからの指示があった場合には、CPU310は、エンジン160を駆動してモータジェネレータ130により発電を行ない、その発電電力を電気機器700へ供給する。
[空調装置の制御]
図5は、制御モードによって空調装置の設定の変更を行なう制御について説明するためのフローチャートである。
図5を参照して、ECU300が起動すると、まずステップS10において、制御モードが判別される。制御モードは、車両を走行可能な状態に制御する走行モード、車両の蓄電装置に外部から充電する充電モード、車両の蓄電装置または発電機から車両外部に電力を出力する放電モードのいずれかであるが、さらに他のモードが存在していてもよい。
図6は、図5のS10における制御モードの判別について説明するためのフローチャートである。図6を参照して、判別処理が開始されるとステップS11においてECUの内部で管理されている電源ポジションがIG−ON状態であるか否かが判断される。電源ポジションは、たとえば、イグニッションキースイッチがOFF→ACC→ONに操作された場合にIG−ON状態に移行する。また、プッシュボタン型の起動スイッチであれば、電源ポジションは、プッシュボタンを一度押したらACC状態に移行し、さらにもう一度押したらIG−ON状態に移行する。
ステップS11において、電源ポジションがIG−ON状態ではないと判断された場合には、ステップS12に処理が進む。ステップS12では、プラグイン充電による電源起動がされたか否か(電源ポジションがIGP−ON状態であるか否か)が判断される。
ステップS12では、たとえば、図1の充電ケーブル400がインレット220に接続され、CCID430からのパイロット信号CPLTの変化によって充電モードであることが認識され電源が起動された場合に、電源ポジションがIGP−ON状態であると判断される。
ステップS12において電源ポジションがIGP−ON状態ではないと判断された場合には、ステップS13において、処理がメインルーチンに戻り再び制御モードがいずれかに設定されることを待つ。ステップS12において、電源ポジションがIGP−ON状態であると判断された場合には、ステップS17に処理が進み、制御モードが充電モードであると判別されて、その後図5のステップS60に処理が進む。
ステップS11において、電源ポジションがIG−ON状態であると判断された場合には、ステップS14に処理が進む。ステップS14では、所定の操作によって電源ポジションがST−ON状態に移行したか否かが判断される。たとえば、イグニッションキースイッチの位置がOFF→ACC→ON→STARTに操作された場合に電源ポジションがST−ON状態に移行する。またプッシュボタン型の起動スイッチである場合には、たとえば、プッシュボタンを一度押したらACC状態、さらにもう一度押したらIG−ON状態に電源ポジションが移行するが、シフトポジションがパーキングポジションに設定されており、電源ポジションがOFF、ACC,IG−ONのいずれかの状態でブレーキを踏みながらプッシュボタンを押すと、電源ポジションがST−ON状態に移行する。
ステップS14において、電源ポジションがST−ON状態であればECU300は、制御モードが走行モードであると判別する。
ステップS14において、電源ポジションがST−ON状態でなかった場合には、ステップS15に処理が進む。ステップS15では、パイロット信号CPLTが発振状態を継続しているか否かが判断される。
ステップS15においてパイロット信号CPLTが発振を継続している場合には、ステップS17に処理が進み、制御モードが充電モードであると判別されて、その後図5のステップS60に処理が進む。
ステップS15においてパイロット信号CPLTが発振を継続していない場合には、ステップS16に処理が進む。ステップS16では、ECU300は、図2〜4で説明した発電ユニット(給電コネクタ600)の装着の認識の有無を判断する。
ステップS16において、発電ユニットの装着が認識された場合には、ステップS19に処理が進み、制御モードは放電モードであると判別されて、その後図5のステップS110に処理が進む。
一方、ステップS16において、発電ユニットの装着が認識されなかった場合には、ステップS13に処理が進み、処理がメインルーチンに戻り再び制御モードがいずれかに設定されることを待つ。
以上の処理において、制御モードがいずれかのモードであることが判別された場合には、図5のステップS10から、ステップS20,S60,S110のいずれかに処理が進む。
再び図5を参照して、まずステップS10において、制御モードが走行モードであると判別された場合には、ステップS20に処理が進み、エアコン125等の空調装置の初期化動作が実行される。
ステップS20では、ECU300の内部の不揮発性メモリ370に記憶されていた設定値SXAC(MEM)が、空調装置の起動後の初期値として、設定値SXACに読み込まれる。動作初期値の内容は、作動状態(ON/OFF)のみでもよいが、風量、温度設定なども含んでいてもよい。これにより、エアコン125等の空調装置は、以前にユーザが設定した内容と同じ動作を行なうので、ユーザが車両起動後に空調装置を設定する手間が省ける場合が多くなる。
ステップS20で初期化動作が行なわれた後には、ステップS30において、ユーザによる操作が行なわれたか否かが判断される。ユーザによる操作は、たとえば、エアコン125を停止状態から作動させるスイッチ操作や作動状態から停止させるスイッチ操作などである。ユーザによる操作に風量変更や温度変更の操作が含まれていてもよい。
ステップS30において、ユーザによる操作があった場合には、ステップS40に処理が進み、設定値SXACにユーザによる操作に対応した更新値が書き込まれる。さらにステップS50において、不揮発性メモリ370において更新された設定値SXACと同じ値が設定値SXAC(MEM)にも書き込まれる。設定値SXAC(MEM)も更新されるので、走行モードで最後に設定していた空調装置の状態を次回に車両が起動した場合に再現することが可能となる。
ステップS50の処理が終了したか、または、ステップS30においてユーザの操作が無かった場合には、再びステップS30に処理が戻り、ユーザの操作待ち状態となる。そして、走行モードが終了するまでステップS30〜S50の処理が繰返し実行される。
ステップS10において、制御モードが充電モードであると判別された場合には、ステップS60に処理が進み、エアコン125等の空調装置の初期化動作が実行される。ステップS60では、ECU300の内部の不揮発性メモリ370に記憶されていた設定値SXAC(MEM)が、空調装置の起動後の初期値として、設定値SXACに読み込まれる。
動作初期値の内容は、作動状態(ON/OFF)のみでもよいが、風量、温度設定なども含んでいてもよい。これにより、エアコン125等の空調装置は、以前にユーザが設定した内容と同じ動作を行なうので、ユーザが車両起動後に空調装置を設定する手間が省ける場合が多くなる。この初期値は、充電開始時から所定の時間経過後にタイマーによって起動されるエアコン125の設定値であってもよい。たとえば、帰宅後に充電ケーブルを車両に接続して自宅のコンセントから充電を行なう場合、次回の車両使用時の少し前に起動時間を設定しておけば、前回走行終了時の空調装置の設定がそのまま再現される。
ステップS60で初期化動作が行なわれた後には、ステップS70において、ユーザによる操作が行なわれたか否かが判断される。ユーザによる操作は、たとえば、エアコン125を停止状態から作動させるスイッチ操作や作動状態から停止させるスイッチ操作などである。ユーザによる操作に風量変更や温度変更の操作が含まれていてもよい。
ステップS70において、ユーザによる操作があった場合には、ステップS80に処理が進み、設定値SXACにユーザによる操作に対応した更新値が書き込まれる。この場合は、走行モードとは異なり、ステップS50の設定値SXAC(MEM)の更新は行なわれない。
たとえば、充電中に空調を効かせて車室内で音楽を聴いたりするような使用法では、走行時とは違う空調の運転状況とすることも考えられるためである。また、充電中は電力節約のためにユーザが空調を停止させても、次回走行する際の起動時に走行時のエアコンの最終状態が再現される。したがって、充電時の停止状態が記憶されないので、停止状態が再現され車両起動時にエアコンが停止していることにユーザが気づくのが遅れて快適性が低下するのを防ぐことができる。
ステップS70においてユーザの操作が無かった場合には、ステップS90に処理が進み、蓄電装置110の充電状態(SOC:State Of Charge)が所定のしきい値よりも低下したか否かが判断される。たとえば、充電モードであっても蓄電装置110に充電される電力よりも、エアコン125やヒータなどで消費される電力が大きければ次第にSOCは低下する。SOCが低下しすぎると蓄電装置110が過放電となったりして寿命に悪影響を及ぼす場合がある。また、ユーザは充電したつもりであっても実際には充電されていないのでは、エンジンを使用せず走行可能な距離が短くなり不便である。
したがって、ユーザのニーズに合わせたしきい値をSOCに対して設定しておき、ステップS90においてこのしきい値を下回らないようにSOCを管理する。
ステップS90において、SOCがしきい値よりも低下した場合には、ステップS100に処理が進み、ECU300は、設定値SXACにOFFを設定してエアコン125を停止させる。エアコン125の停止に合わせてシートヒータ等の電力消費の大きな負荷への給電を停止させるように制御してもよい。
ステップS90において、SOCがしきい値よりも低下していない場合、または、ステップS100の処理が終了した場合には、ステップS70に処理が戻り、ユーザの操作待ち状態となる。そして、充電モードが終了するまでステップS70〜S100の処理が繰返し実行される。
ステップS10において、制御モードが放電モードであると判別された場合には、ステップS110に処理が進み、エアコン125等の空調装置の初期化動作が実行される。ステップS110では、ECU300の内部の不揮発性メモリ370に記憶されていた設定値SXAC(MEM)に関わらず、空調装置の起動後の初期値として、設定値SXACがOFF状態に設定される。
放電モードでは、車両外部に電力を放電するので、車両外部においてユーザが電気機器を使用する場合が想定される。したがって、エアコン125等の空調装置は、以前にユーザが設定した内容と同じ動作を再現して実行すると無駄に電力を消費する可能性がある。また、放電モードでは災害時などに使用される場合も考えられるので、ユーザの利便性よりも不要な電力消費をカットすることを優先させるほうが望ましい。
ステップS110で初期化動作が行なわれた後には、ステップS120において、車室内に乗員を検出したか否かが判断される。乗員の検出は、種々の方法で可能であるが、たとえば着座センサや赤外線センサなどで検出が可能である。ステップS120において乗員が車室内に検出された場合には、空調装置の運転は指示があれば許可される。乗員が車室内にいる場合の空調装置の運転による電力消費は、不必要な消費電力ではないとして取り扱う。
すなわち、ステップS120において乗員が車室内に検出された場合には、ステップS130において、ユーザによる操作が行なわれたか否かが判断される。ユーザによる操作は、たとえば、エアコン125を停止状態から作動させるスイッチ操作や作動状態から停止させるスイッチ操作などである。ユーザによる操作に風量変更や温度変更の操作が含まれていてもよい。
ステップS130において、ユーザによる操作があった場合には、ステップS140に処理が進み、設定値SXACにユーザによる操作に対応した更新値が書き込まれる。この場合は、走行モードとは異なり、ステップS50の設定値SXAC(MEM)の更新は行なわれない。
一方、ステップS120において、車室内に乗員が検出されなかった場合には、ステップS150に処理が進み、設定値SXACにOFFが書込まれ、空調装置の運転は停止される。
ステップS140またはS150の処理が終了した場合には、再びステップS120に処理が戻り、乗員の検出およびユーザの操作待ち状態となる。そして、ステップS120〜S150の処理が放電モードが終了するまで繰返し実行される。
図7は、走行モードと充電モードにおけるエアコンの状態遷移を説明するための波形図である。
図1、図7を参照して、時刻t1までは走行モードで車両が制御されている。このときイグニッションスイッチまたは起動スイッチが操作され、IG−ON状態からOFF状態に電源ポジションが変化すると、そのタイミングにおけるエアコン125の作動状態「ON」が不揮発性メモリ370に記憶される。
時刻t2において、充電ケーブル400の接続によって、電源ポジションがOFF状態からIGP−ON状態に変化すると、その時の不揮発性メモリ370に記憶されていた作動状態「ON」がエアコン125の運転状態に設定される。
時刻t3において、ユーザの操作によりエアコン125のOFF指令が入力されたり、また蓄電装置110のSOCが所定のしきい値よりも低下したりした場合には、エアコンの運転状態がON状態からOFF状態に遷移する。
時刻t4において、充電が完了したり、充電ケーブルがインレットから取り外されたりした場合には、電源ポジションがIGP−ON状態からOFF状態に変化する。この時は、特に不揮発性メモリ370の記憶内容は更新されず作動状態「ON」が記憶されたままである。
時刻t5において、ユーザが乗車し、イグニッションキーや起動スイッチを操作して電源ポジションがIG−ON状態に変化すると、制御モードは走行モードに設定される。そして、このときの不揮発性メモリ370の記憶内容である作動状態「ON」に基づいて、ユーザがエアコン125を運転開始する操作をしなくても、エアコン125も運転を開始する。
図8は、走行モードと放電モードにおけるエアコンの状態遷移を説明するための波形図である。
図4、図8を参照して、時刻t11までは走行モードで車両が制御されている。このときイグニッションスイッチまたは起動スイッチが操作され、IG−ON状態からOFF状態に電源ポジションが変化すると、そのタイミングにおけるエアコン125の作動状態「ON」が不揮発性メモリ370に記憶される。
時刻t12において、イグニッションスイッチまたは起動スイッチが操作され、OFF状態からIG−ON状態に電源ポジションが変化する。すると、電源ポジションがOFF状態からIGP−ON状態に変化すると、その時の不揮発性メモリ370に記憶されていた作動状態「ON」がエアコン125の運転状態に設定される。
時刻t13において、ユーザが給電コネクタ600をインレット220に装着し、所定の操作(たとえば、操作部615を2回押す操作)を行なうとECU300が制御モードを放電モードに変更する。放電モードでのエアコン125の初期状態は、図5のステップS110でOFF状態に設定されるので、時刻t13においてエアコン125は運転を停止する。そして、時刻t13以降は、車両は放電モードに設定されているので、給電コネクタ600を経由して電気機器700に電力を供給可能な状態となる。
放電モードにおいて、時刻14の破線に示すようにユーザ操作によってエアコン125の運転が指示されると、エアコンは運転を開始する(図5のステップS130、S140)。そして時刻t15の破線に示すようにユーザが車室外に移動し車室内に乗員が不在となると、エアコン125はOFF状態に戻る(図5のステップS120、S150)。
時刻t16において、ユーザがイグニッションスイッチまたは起動スイッチを操作することに応じて、電源ポジションはIG−ON状態からOFF状態に変化する。この時は、特に不揮発性メモリ370の記憶内容は更新されず作動状態「ON」が記憶されたままである。
時刻t17において、ユーザが乗車し、イグニッションキーや起動スイッチを操作して電源ポジションがIG−ON状態に変化すると、制御モードは走行モードに設定される。そして、このときの不揮発性メモリ370の記憶内容である作動状態「ON」に基づいて、ユーザがエアコン125を運転開始する操作をしなくても、エアコン125も運転を開始する。
最後に再び図面を参照して、本実施の形態について総括する。図4を参照して、本実施の形態の空調装置は、車両外部に放電する放電モードを動作モードとして有する車両に搭載される空調装置であって、車室内の空調を行なう空調部(エアコン125)と、空調部を制御する制御装置(ECU300)とを備える。制御装置は、動作モードが放電モードに指定されたことを検出した場合には、空調部の動作を停止させ、動作モードに指定されたことを検出した場合であっても車室内に乗員が検出され、かつ空調部の運転を指示する操作が乗員によって行なわれたときには、空調部の動作を許可する。
このように制御することにより、外部放電時に空調を停止することで出力低下を抑制でき、ユーザ操作時のみ空調を許可することで、ユーザの要求も満たすことができる。
好ましくは、車両は、放電モードに加えて動作モードとして、車両の走行中に指定される走行モードと車載の蓄電装置(蓄電装置110)に外部から充電する充電モードとをさらに有する。制御装置は、空調装置の作動状態を示すデータを記憶する記憶部(不揮発性メモリ370)を含む。制御装置は、充電モードおよび走行モードへの指定時には記憶部からデータを読み出してデータに対応する作動状態に空調装置の初期状態を設定し(図5のS20,S60,図7の時刻t2,t5)、放電モードへの指定時には記憶部の記憶内容に関わらず、空調装置の初期状態を停止状態に設定する(図5のS110、図8の時刻t13)。
より好ましくは、制御装置は、放電モードにおいて乗員の操作によって空調部の作動状態が変更された場合には(図5のS130でYES)、記憶部の記憶するデータを変更された作動状態に対応するデータに更新する(図8の時刻t14)。
好ましくは、制御装置は、放電モードにおいて、乗員が車室内から車室外に移動した場合に空調部が動作していたときには、空調部の動作を停止させる(図5のS150、図8のt15)。
好ましくは、車両は、放電モードに応じて必要に応じて起動され発電を行なう発電機(図4のエンジン160およびモータジェネレータ130)と、発電機で発電した電力を蓄えることが可能な蓄電装置(蓄電装置110)とを含む。
この発明は、他の局面では、上記いずれかの空調装置を搭載する車両である。
なお、本実施の形態では、ハイブリッド自動車を例示しているが、電気自動車や燃料電池自動車などにも本発明は適用可能である。また、本実施の形態では、充電用のインレットに放電用の給電コネクタを装着する例を示したが、必ずしもそのようにする必要はない。充電モードと放電モードを制御モードとして有すれば、たとえば非接触で受電する受電部を経由して充電を行ない、放電専用の給電コネクタ接続部を有するような車両であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 ハイブリッド車両、110 蓄電装置、121 コンバータ、122,123,201 インバータ、125 エアコン、130,135 モータジェネレータ、140 動力伝達ギヤ、150 駆動輪、160 エンジン、200 充電器、220 インレット、320 抵抗回路、340 入力バッファ、350 電源ノード、370 不揮発性メモリ、400 充電ケーブル、410 充電コネクタ、420 プラグ、440,ACL1,ACL2 電力線、500 外部電源、510 コンセント、600 給電コネクタ、601,602,603 接続部、604 接続回路、605 嵌合部、606 電力伝達部、610 出力部、615 操作部、700 電気機器、710 電源プラグ、C1,C2,C1,C2 コンデンサ、210 充電リレー、CPLT パイロット信号、211 放電リレー、L1 コントロールパイロット線、L2 接地線、L3 接続信号線、NL1,NL2 負電力線、PL1,PL2 正電力線、R10,R15,R30,R31 抵抗、R10 プルアップ抵抗、R15 プルダウン抵抗、SW10,SW30 スイッチ。

Claims (6)

  1. 車両外部に放電する放電モードを動作モードとして有する車両に搭載される空調装置であって、
    車室内の空調を行なう空調部と、
    前記空調部を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記動作モードが前記放電モードに指定されたことを検出した場合には、前記空調部の動作を停止させ、前記動作モードに指定されたことを検出した場合であっても車室内に乗員が検出され、かつ前記空調部の運転を指示する操作が乗員によって行なわれたときには、前記空調部の動作を許可する、空調装置。
  2. 前記車両は、前記放電モードに加えて前記動作モードとして、車両の走行中に指定される走行モードと車載の蓄電装置に外部から充電する充電モードとをさらに有し、
    前記制御装置は、前記空調装置の作動状態を示すデータを記憶する記憶部を含み、
    前記制御装置は、前記充電モードおよび前記走行モードへの指定時には前記記憶部から前記データを読み出して前記データに対応する作動状態に前記空調装置の初期状態を設定し、前記放電モードへの指定時には前記記憶部の記憶内容に関わらず、前記空調装置の初期状態を停止状態に設定する、請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記制御装置は、前記放電モードにおいて乗員の操作によって前記空調部の作動状態が変更された場合には、前記記憶部の記憶するデータを変更された作動状態に対応するデータに更新する、請求項2に記載の空調装置。
  4. 前記制御装置は、前記放電モードにおいて、乗員が車室内から車室外に移動した場合に空調部が動作していたときには、前記空調部の動作を停止させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調装置。
  5. 前記車両は、
    前記放電モードに応じて必要に応じて起動され発電を行なう発電機と、
    前記発電機で発電した電力を蓄えることが可能な蓄電装置とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調装置を搭載する車両。
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