JP2013185001A - 水性紫外線硬化性コーティングニス組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
本発明のオーバープリントワニスは、水性系でありながら、その組成中に非水溶性多官能(メタ)アクリレートを必須成分として含有する紫外線硬化性モノマーを含有する水性紫外線硬化型オーバープリントワニス組成物。
【選択図】なし
Description
また、手で触ったときの感触に特徴を有する表面加工が行われている。
また、防水性、ソフトな指触感、滑り性等の表面特性に優れた塗布用のウレタン樹脂組成物が検討されている(例えば、特許文献2)。
一方で、水性アクリル系樹脂を含有する水分散性塗料組成物であって艶消し剤としてウレタンビーズを含み、スエード調の仕上げが得られるものの発明も成されている(例えば、特許文献3)。
また、スチレン・アクリル樹脂、ポリエチレンワックスを含有する水性コーティング剤であって艶消し効果、滑り防止効果に優れるものが見出されている(例えば、特許文献4)。加えて、同様の主旨の手触り感を付与すべくスチレン・アクリル樹脂をバインダーとしてウレタン樹脂ビーズを定着させた水性系コーティング剤組成物(例えば、特許文献5)が検討されているが、ウレタン樹脂ビーズの固着力、定着力に限界があり、摩擦によってウレタン樹脂ビーズの離脱がしやすく、耐摩擦性が弱い点が上げられる。
加えて、本発明のオーバープリントワニス組成物を用いた塗面は、白さを抑えた、漆黒性(特に墨インキなどダーク系の色上において)の高いマット調を保持し意匠性に優れる。
インキで絵柄を印刷し中間胴で硬化させ、ニスコーター胴で本発明のオーバープリントニ
スをコーティングしデリバリで再度UV照射し乾燥・硬化させる。デリバリではランプの
熱の助けを受け本発明オーバープリントワニスの水分は蒸発し、UV光にて、紫外線硬化
性モノマーは配合されたウレタン樹脂ビーズを定着させる強固なバインダーとなり原反に
定着する。
ガラス転移点(Tg)が−80℃、平均粒子径1.5μmの水系脂肪族ポリウレタンディスパージョン27.0部、水54.0部、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド(HEAA)17.5部、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)0.5部の配合で混合し、ミキサーを使用して撹拌分散し、更に2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル-プロパン−1−オン(DAROCUR1173)1.0部を添加し、完全に溶解させることで、実施例ワニス−1を調製した。
原材料を表1に示す配合で混合し、ミキサーを使用して撹拌分散し、光重合開始剤を完全に溶解させることで、実施例ワニス−1と同様の方法で調製した。
<評価積層体の作製>
(1)基材として板紙(UFコート紙270g/m2、王子製紙株式会社製)を用いた。
(2)この基材に、紫外線硬化型オフセットインキである「ダイキュアアビリオプロセス墨N」(DICグラフィックス株式会社製)をRIテスター装置にて展色を実施した。展色用ゴムロールとして、2分割ローラーを用いた。紫外線硬化型インキの量は、基材上で1〜2g/m2となるように、インキ0.150mlをゴムローラーに付けて展色した。(3)紫外線硬化型オフセットインキを展色した基材に紫外線を照射して硬化させた後、
すぐに評価するオーバープリントワニス組成物をバーコーター#6にて塗布し紫外線を照射する。
(4)できた積層体を常温にて24時間放置する。
(5)物性試験を実施する。
(積層体の評価方法1:塗膜状況(仕上がり))
本願オーバープリントワニス塗膜面のムラの有無を目視評価する。
○:塗膜が均一でムラがない。
×:塗膜にムラが見られる。
(積層体の評価方法2:塗膜の漆黒感)
本願オーバープリントワニス塗膜面の漆黒感を目視評価する。
○:漆黒感がある。
×:漆黒感がなく、白っぽい。
(積層体の評価方法3:光沢値)
本願オーバープリントワニス塗膜面の光沢値をBYK−Garder GmbH 社製 micro−TRI−gloss 光沢計(機種名CAT−NO 4520)で測定する。測定値は低い程ベルベット調若しくはスエード調を再現するマット感が増す。
(積層体の評価方法4:手触り(ソフト感))
本願オーバープリントワニス塗膜面の手触り(ソフト感)評価として、製品開発部所属者5人が手、指で触り、ソフトな手触り感の程度を評価する。評価値は、ソフトな手触りの感触が強くて優れているものを高い数値とし、0〜100点の範囲で付与した値を算術平均した。
(積層体の評価方法5:耐摩擦性)
耐摩擦性に関し学振式摩擦試験機を用い、本願オーバープリントワニス塗膜面を摩擦面とし、加重500gにて摩擦回数100回、及び300回の各々の摩耗状態を目視評価する。
○:摩耗が見られない
×:摩耗が見られる
(積層体の評価方法6:耐ブロッキング性)
耐ブロッキング性については、恒温恒湿槽を使用して50℃にて湿度80%、49kPa(500gf/cm2)の状況下で本願オーバープリントワニス塗膜面同志を合わせた状態で24時間放置し、塗膜面同志のブロッキングの有無を確認する。
○:ブロッキングしていない
×:ブロッキングが見られる
Claims (5)
- 非水溶性多官能(メタ)アクリレートを必須成分として含有する紫外線硬化性モノマーと、ウレタン樹脂と水を含有することを特徴とする水性紫外線硬化型オーバープリントワニス組成物。
- 前記ウレタン樹脂の平均粒子径が0.1〜10μmの範囲のビーズである請求項1に記載の水性紫外線硬化型オーバープリントワニス組成物。
- 前記紫外線硬化性モノマーとしてさらに水溶性(メタ)アクリレートを含有する請求項1又は2に記載の水性紫外線硬化型オーバープリントワニス組成物。
- 前記ウレタン樹脂が、DSC熱分析によるガラス転移点(Tg)が−90℃〜−70℃である請求項1〜3の何れか1つに記載の水性紫外線硬化型オーバープリントワニス組成物。
- 印刷インキ層を形成した原反の印刷インキ層の上部に、請求項1〜4の何れか1つに記載の水性紫外線硬化型オーバープリントワニス組成物を皮膜形成した積層体。
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