JP2013184796A - 乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】乗客コンベア本体の搬入をし易くする。
【解決手段】乗客コンベアは、本体枠と、本体枠の内部に配設される複数の構成部品とを有する。本体枠は、その長手方向に分離可能に連結された複数のフレームで構成される。複数のフレームが、長手方向の一端側に配置される第1のフレームと、長手方向の他端側に配置される第2のフレームと、第1のフレームと第2のフレームとの間に配置される1以上の第3のフレームとで構成される。第1のフレームは、その長手方向に分離可能に連結された2つ以上のユニットから構成されている。それら2つ以上のユニットは、駆動装置及び制御盤が構成部品として組み込まれる第1のユニットと、ターミナルギア及びレールが前記構成部品として組み込まれる第2のユニットとを含み、第1のユニット内の駆動装置と第2のユニット内のターミナルギアとが鎖で巻かれる。
【選択図】図1
【解決手段】乗客コンベアは、本体枠と、本体枠の内部に配設される複数の構成部品とを有する。本体枠は、その長手方向に分離可能に連結された複数のフレームで構成される。複数のフレームが、長手方向の一端側に配置される第1のフレームと、長手方向の他端側に配置される第2のフレームと、第1のフレームと第2のフレームとの間に配置される1以上の第3のフレームとで構成される。第1のフレームは、その長手方向に分離可能に連結された2つ以上のユニットから構成されている。それら2つ以上のユニットは、駆動装置及び制御盤が構成部品として組み込まれる第1のユニットと、ターミナルギア及びレールが前記構成部品として組み込まれる第2のユニットとを含み、第1のユニット内の駆動装置と第2のユニット内のターミナルギアとが鎖で巻かれる。
【選択図】図1
Description
本発明は、エスカレータや動く歩道などに代表される乗客コンベアの設置に関する。
例えば老朽化した既設の乗客コンベアを撤去し、同じ場所に新設の乗客コンベアを設置することで乗客コンベアのリニューアルが行われることがある。リニューアル方法として、既設の乗客コンベアを撤去する際、その本体枠(以下、既設本体枠)を撤去せずに残し、既設本体枠内に乗客コンベア本体(以下、新規コンベア本体という)を組み込む工法が知られている。この工法には、乗客コンベアの据付性に優れコストが削減できる等のメリットがある。
既設本体枠内に新規コンベア本体を組み込む場合、新規コンベア本体を、上階側に位置する上部フレームと、下階側に位置する下部フレームと、上部フレーム及び下部フレームの間に位置する中間部フレームとに分割し、これらフレームを、既設本体枠を利用してその内部に順次搬入するという方法が知られている(特許文献1参照)。
また、フレームを搬出入する方法として、上部フレーム及び下部フレームを、それぞれ、水平ユニットと折れユニットとにさらに2分割し、中間部フレームをさらに複数のユニットに分割した上で、搬送装置を用いてこれらユニットを搬出入する方法が知られている(特許文献2、3参照)。
さらに、乗客コンベアのリニューアル方法として、各種部品を組み込んだ内側トラスを、上階側に位置する上部フレームと、下階側に位置する下部フレームと、上部フレーム及び下部フレームの間に位置する中間部フレームとに分割し、中間部フレームをさらに複数個に分割して、これらフレームを本体枠の内側に着脱自在に装着する方法が知られている(特許文献4)。
しかしながら、特許文献1及び4に記載された方法では、建物内の搬入経路や搬入口によっては、既設本体枠に組み込まれる新規コンベア本体の新規フレームを搬入するのに十分なスペースがなく、乗客コンベアのリニューアルをすることができないケースがある。特に、地下鉄などの駅構内にある乗客コンベアのリニューアルでは、搬入スペースの制約が厳しく(例えば搬入スペースが狭く)、特許文献1及び4の方法をとることが難しい。
また、特許文献2及び3に記載された方法では、既設本体枠に組み込まれる新規コンベア本体を構成する複数のフレームのうちの上部フレームを、傾斜部を含まない水平ユニットと、傾斜部を含む折れユニットとに2分割しているが、駅などのように搬入スペースが限られた場所では、それらのユニットを搬入できないことが多い。特に、一般的に駆動装置やターミナルギア等の駆動や制御のための複数の部品は、水平ユニットに組み込まれており、水平ユニットは、搬送しやすい大きさや重量にすることが困難である。
以上の問題は、乗客コンベアのリニューアルに限らず、本体枠を新規に設置しその本体枠に新規コンベア本体を組み込むことで乗客コンベアを新規に設置する場合にもあり得る。
本発明の目的は、乗客コンベア本体を搬入し易くすることである。
本発明における乗客コンベアは、本体枠と、本体枠の内部に配設される複数の構成部品とを有する。本体枠は、その長手方向に分離可能に連結された複数のフレームで構成される。複数のフレームが、長手方向の一端側に配置される第1のフレームと、長手方向の他端側に配置される第2のフレームと、第1のフレームと第2のフレームとの間に配置される1以上の第3のフレームとで構成される。第1のフレームは、その長手方向に分離可能に連結された2つ以上のユニットから構成されている。それら2つ以上のユニットは、駆動装置及び制御盤が構成部品として組み込まれる第1のユニットと、ターミナルギア及びレールが前記構成部品として組み込まれる第2のユニットとを含み、第1のユニット内の駆動装置と第2のユニット内のターミナルギアとが鎖で巻かれる。
本発明によれば、乗客コンベア本体を搬入し易くすることができる。
以下、実施形態に係る乗客コンベアを図面を参照しながら説明する。以下の説明では、乗客コンベアの一例としてエスカレータを説明するが、無端状に連結された多数のステップを循環移動させて乗客を搬送する乗客コンベアであればよく、乗客コンベアはエスカレータには限られない。例えば、乗客コンベアは動く歩道等でもよい。動く歩道の場合は、傾斜部は不要である。また、以下の説明では乗客コンベアのリニューアルの場合を例に説明するが、リニューアルでない新設の乗客コンベアであってもよく、その場合は、既設本体枠は不要である。
以下、図1〜5を用いてリニューアル後のエスカレータの構成を説明する。
図1は、リニューアル後のエスカレータの側面図である。図2は、図1のB−B断面図である。
図示例にあっては、リニューアル後のエスカレータは、リニューアル前のエスカレータの本体枠(既設本体枠)1と、既設本体枠1を利用して設置される新設のエスカレータ本体とを示す。図1において、既設本体枠1は二点鎖線で示され、新設エスカレータ本体の本体枠である新設本体枠11は実線で示されている。
リニューアル前のエスカレータは、既設本体枠1を有し、既設本体枠1に複数の構成部品が配設される。既設本体枠1に配設される構成部品は、例えば、モータや減速機などの駆動装置、制御盤、駆動輪(ターミナルギア)、ターミナルレール、移動手摺り、手摺り駆動装置及び欄干等(いずれも図1に示されていない)がある。駆動装置、制御盤及び駆動輪等は、例えば既設本体枠1の内部に収納される構成部品である(以下、収容部品という)。また、移動手摺り、手摺り駆動装置、欄干及びステップ等は、例えば既設本体枠1の内部又は上部に配置される構成部品である(以下、配置部品という)。つまり、リニューアル前のエスカレータは、既設本体枠1と、既設本体枠1に配設された収容部品及び配置部品とを有する。
リニューアル時には、既設本体枠1を残して複数の構成部品(収容部品及び配置部品)が撤去され、既設本体枠1だけが残る。なお、ここでは、リニューアル前のエスカレータは、既設本体枠1と複数の構成部品とで構成されているが、既設本体枠1の内部に、エスカレータ本体として、図示しない内側本体枠と構成部品(収容部品及び配置部品)とが配設されている構成でも良い。この場合、リニューアル時には、既設本体枠1に配設された内側本体枠と構成部品(収容部品及び配置部品)が撤去され既設本体枠1だけが残ることとなる。
リニューアル後は、図1に示すように、既設本体枠1に新設エスカレータ本体が配設される。新設エスカレータ本体は、リニューアル前のエスカレータが有していた構成部品に代えて既設本体枠1に新たに配設されたエスカレータ本体である。新設エスカレータ本体は、新設本体枠11と、新設本体枠11の内部(及び/又は上部)に配設される図示しない構成部品(収容部品及び配置部品)とを備えている。
まず、既設本体枠1について説明する。
既設本体枠1は、例えば、トラス構造を有する枠体である。既設本体枠1は、その一端側(上階側)に位置する上方部3と、他端側(下階側)に位置する下方部2と、上方部3と下方部2との間にある中間部4とからなる一体的な構造体である。下方部2、上方部3及び中間部4は、その長手方向に直列に接続される。既設本体枠1の内部に第1収容空間が形成される。図示のX1及びX2は、既設本体1の分割位置である。つまり、分割位置X1と分割位置X2との間が中間部4であり、分割位置X1より下方が下方部2であり、分割位置X2より上方が上方部3である。
第1収容空間には、新設本体枠11が収容される。このため、新設本体枠11は、その長手方向および短手方向において既設本体枠1よりも小さく形成される。
図2を参照する。既設本体枠1は、左右一対の側枠7A及び7Bと、これら一対の側枠7A及び7Bに下部で連結される底辺材8とを有する。これら側枠7A、7B及び底辺材8によって、既設本体枠1が断面略U字型に形成される。また、側枠7Aは、上弦材9aと、この上弦材9aに対して間隔をおいて下方に位置する下弦材9bと、これら上弦材9aと下弦材9bとの間に位置する縦材9cとを連結することで構成される。側枠7Aに対向する側枠7Bも側枠7Aと同様の構成である。底辺材8の両端部で、それぞれ側枠7Aの下弦材9bと側枠7Bの下弦材9bとが連結される。これにより第1収容空間S1が形成される。第1収容空間S1は、既設本体枠1の短手方向の長さがW1、高さがh1に設定される。
次に、新設本体枠11について説明する。
新設本体枠11は、左右一対の側枠15A及び15Bと、これら一対の側枠15A及び15Bに下部で連結される底辺材16と、側枠15A及び15Bにその高さ方向略中間部で連結される横桁17とを有する。
側枠15Aは、上弦材18aと、この上弦材18aに対して間隔をおいて下方に位置する下弦材18bと、これら上弦材18aと下弦材18bとの間に位置する縦材18cとを連結することで構成される。側枠15Aに対向する側枠15Bも側枠15Aと同様の構成である。底辺材16の両端部で、それぞれ側枠15Aの下弦材18bと側枠15Bの下弦材18bが連結される。これにより第2収容空間S2が形成される。第2収容空間S2における、新設本体枠11外側の短手方向の長さ(以下、横外幅)W2は、既設本体枠1の内側の短手方向の長さ(以下、横内幅)W1よりも短く設定される。なお、横外幅W2は1410mm(ミリメートル)以下とするのが好ましい。横外幅W2を横内幅W1よりも小さくしている為、既設本体枠1が形成する第1収納空間S1に、新設本体枠11を収納することが可能となる。
図1に戻る。新設本体枠11は、分離可能な複数のフレームからなり、それら複数のフレームが長手方向の所定の連結位置で連結される構造である。具体的には、新設本体枠11は、その長手方向に分離可能に連結された、既設本体枠1の一端側(上階側)に配置される上部フレーム13と、既設本体枠1内部の他端側(下階側)に配置される下部フレーム12と、上部フレーム及び下部フレームの間に配置される中間部フレーム14とで構成される。フレーム12〜14はその長手方向に直列に接続される。上部フレーム13は既設本体枠1の上方部3内に、下部フレーム12は既設本体枠1の下方部2に、中間部フレーム14は既設本体枠1の中間部4に、それぞれ収容される。
上部フレーム13及び下部フレーム12の少なくともいずれか一方は、その長手方向に分離可能に連結された3つ以上のユニットから構成される。図示例では、上部フレーム13は3つのユニット131〜133で構成され、下部フレーム12は2つのユニットで構成されている。しかし、上部フレーム13が2つのユニット、下部フレーム12が3つのユニットで構成されてもよいし、上部フレーム13及び下部フレーム12の両方がそれぞれ3つ以上のユニットで構成されてもよい。
上部フレーム13及び下部フレーム12のそれぞれは、大部分或いは全てが傾斜となっている傾斜部と、傾斜を含まない水平部とで構成される。傾斜部及び水平部のうちの少なくとも水平部が複数のユニットで構成される。図示例にあっては、上部フレーム13の水平部は、第1の上部水平ユニット131及び第2の上部水平ユニット132を備え、上部フレーム13の傾斜部は、上部傾斜ユニット133を備える。また、下部フレーム12の水平部は、第1の下部水平ユニット121を備え、下部フレーム12の傾斜部は、下部傾斜ユニット122を備える。なお、上記ユニット131、132、133、121及び122は、それぞれ、その長手方向の長さが2000mm(ミリメートル)以下であるのが好ましい。また、その重量は1800kg以下であるのが望ましい。このように、長さ及び重量を従来よりも小さく分割することで、各ユニットの搬入が容易になる。
中間部フレーム14は、複数の中間ユニットが分離可能に連結されて構成される。図示例では、中間フレーム14は、3つの中間ユニット141〜143で構成されているが、中間ユニットの数はいくつでもよい。中間ユニット141〜143のそれぞれの長さ(長手方向に沿った長さ)が、第1の上部水平ユニット131、第2の上部水平ユニット132及び傾斜ユニット133のいずれか1つのユニットの長さと同じか又はその長さよりも短いことが望ましい。ユニット131〜133のうちの少なくとも1つ、望ましくは全ての長さは、例えば2000mm(ミリメートル)以下である。
図示例では、新設本体枠11は8つのユニット121、122、131、132、133、141、142及び143で構成されており、各ユニット121、122、131、132、133、141、142、143は、分離位置Y1〜Y7で連結される。エスカレータ本体のユニットの数(分離位置の数)は、エスカレータ本体の新設本体枠11の長手方向の長さに基づいて定められてもよい。また、水平部を各ユニットに分離する際の分離位置及びユニットの数(分離位置の数)は、水平部の長手方向の長さに基づいて定められる。図示例では、上部水平部において、水平なユニット(傾斜部を含まないユニット)をユニット131、132の2つ(従来は0または1つ)としたので、長手方向の長さ及び重量を小さくできた。尚、上部水平部において、水平なユニット(傾斜部を含まないユニット)を3つ以上としても良い。
図3は、上部フレーム13の詳細な構成を示す側面図である。
上部フレーム13のユニット131〜133には、それぞれ、複数の構成部品が組み込まれる。図示例では、第1の上部水平ユニット131には、構成部品として、駆動装置21(例えばモータや減速機など)及び制御盤22が組み込まれる。第2の上部水平ユニット132には、構成部品として、上部ターミナルギア(上部駆動輪)23及び上部ターミナルレール24が組み込まれる。上部傾斜ユニット133には、構成部品として、直線レール25が組み込まれる。各ユニット131〜133に、このように構成部品を組み込むことで、ユニットの重さ及び大きさを、従来よりも均一に分散することができる。特に、重量のある駆動装置21と上部ターミナルギア23との間で分割することで、各ユニットの重量が大きくなりすぎるのを防ぐことができる。
また、第1の上部水平ユニット131の駆動装置21と第2の上部水平ユニット132の上部ターミナルギア23とが、これら駆動装置21と上部ターミナルギア23を繋ぐように鎖で巻かれる。これにより、駆動装置21の駆動力を上部ターミナルギア23に伝えることができる。鎖は、ユニット131と132の境界を跨いでいる。さらに、第2の上部水平ユニット132の上部ターミナルギア23と上部傾斜ユニット133の直線レール25とが、カーブレール27で接続される。また、移動手摺りを駆動する手摺り駆動装置26も組み込まれる。カーブレール27は、ユニット132と133の境界を跨いでいる。手摺り駆動装置26も、ユニット132と133の境界を跨ぐように設置される。
図4は、上部フレーム13を複数のユニット131〜133に分離した状態を説明する図である。
第1の上部水平ユニット131と第2の上部水平ユニット132が分離された状態では、駆動装置21と上部ターミナルギア23とをつなぐ鎖は取り外されている。また、第2の上部水平ユニット132と上部傾斜ユニット133が分離された状態では、ターミナルギア23と直線レール25とをつなぐカーブレール27及び手摺り駆動装置26は取り外されている。
図5は、下部フレーム12の詳細な構成を示す側面図である。
各ユニット121、122には、複数の構成部品が組み込まれる。図示例では、第1の下部水平ユニット121には、構成部品として、下部ターミナルギア28と下部ターミナルレール29が組み込まれる。また、下部傾斜ユニット122には、構成部品として、直線レール31が組み込まれる。下部カーブレール30は、ユニット121と122の境界を跨ぐように設置される。
また、中間ユニット141〜143には、構成部品として、直線レールが組み込まれる。
次に、エスカレータのリニューアル方法を説明する。
各ユニット121、122、131、132、133、141、142、143に、工場等の所定の場所で、予め(エスカレータが設置される現地へ各ユニットが運ばれる前に)、構成部品が組み込まれる。このとき、上部フレーム13は、すべてのユニット131〜133を一旦連結させてから、分離位置に位置決めの目印となる位置決め部を設けた上で、ユニット131〜133に分離して現地へ搬入される。位置決め部は、ユニット131〜133のいずれかの構成部品であっても良いし、現地でのユニット131〜133を連結した後に取り外される部材であっても良いし、単なるマークであって、リニューアル後も残されたままでも良い。また、下部フレーム12も、すべてのユニット121及び122を一旦連結させてから、分離位置に位置決めの目印となる位置決め部を設けた上で、ユニット121及び122に分離して現地へ搬入される。中間フレーム14も、中間ユニット141〜143を一旦連結させてから、分離位置に位置決めの目印となる位置決め部を設けた上で、ユニット131〜133に分離して現地へ搬入される。
別々に搬入された各ユニット121、122、131、132、133、141、142、143は、現地にてリーマボルト等の連結部材によって連結される。一旦工場でフレーム12、13及び14のそれぞれについてユニット同士の連結作業が行われており、現地では位置決め部で示される分離位置でユニット同士を連結するだけで実質的に済むので、現地での連結作業は容易である。また、前述の通り、一旦工場でフレーム12、13及び14のそれぞれについてユニット同士の連結作業が行われているので、各フレーム12〜14の寸法精度が高く、現場における各構成部品の芯出し作業や各構成部品の微調整作業も容易となる。
より詳細には、上部フレーム13の場合、駆動装置21と上部ターミナルギア23とを繋ぐ鎖や、手摺り駆動装置26や、カーブレール27については、現地での取付けが必要となる。また、下部フレーム12の場合にも、下部カーブレール30については、現地での取付けが必要となる。しかし、工場組立時に上部フレーム13及び下部フレーム14を構成するすべてのユニット121、122、131、132及び133を一旦連結し、構成部品をすべて組み込んで芯出しが行われ、各フレーム13、12が各ユニット121、122、131、132及び133に分離されて現地へ配送される。現地では、上部フレーム13のユニット131、132及び133を連結した後、鎖が駆動装置21と上部ターミナルギア23とを繋ぐように固定され、手摺り駆動装置26が上部フレーム13の所定の取付け位置にボルト等の固定部材で固定され、カーブレール27が、各ユニットに組み込み済みのターミナルレールや直線レールに合わせて上部フレーム13に取り付けられる。このため、容易に現地での芯出し作業や各構成部品の微調整作業を行うことが可能となる。下部フレーム12においても、現地では、下部フレーム12のユニット121及び122を連結した後、カーブレール30が下部フレーム12に取り付けられる。このため、上部フレーム13と同様に、容易に芯出し作業や各構成部品の微調整作業を行うことが可能である。
中間フレーム14のユニット141〜143は、工場での組み立て時に予め直線レールを組み込んでおき、下部フレーム12及び上部フレーム13のユニット121、122、131、132及び133の寸法に合せた長さとしてもよい。
上述した本実施形態により、例えば地下鉄駅構内のように、搬入口や搬入経路が狭く十分な搬入スペースのない場所でも、新設本体枠11の搬入が可能となる。このため、困難な現地作業を増やすことなく、ユニット化したフレームごとのリニューアル作業を行うことができる。
また、各ユニットの寸法を小さくし各ユニットの重量を抑えることで、各ユニットはエレベータを使用した搬入も可能となる。このため、リニューアルの大幅な適用拡大が期待できる。特に、駆動装置21やターミナルギア23等の重量のある構成部品が組み込まれる上部フレーム13の水平部が、複数のユニット131及び132に分離され、上部フレーム13の水平部に組み込まれる複数の構成部品が複数のユニット131及び132に分散配置される。このため、運搬性が向上し、フレームの搬入作業が容易となる。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
例えば、本実施形態では、駆動装置など駆動・制御を伴う構成部品(重量のある構成部品)を上部フレーム13の各ユニットに組み込んでいたが、これらの構成部品を下部フレームに組み込んでもよい。
また、既設本体枠の下部水平部の長さが上記実施形態での下部水平部の長さよりも長い乗客コンベアについては、例えば、ユニットの数が増やされてもよい。例えば、ユニットを3つとした場合、下部の支持部(例えば、建物の梁でエスカレータを支える部分である下部受梁部)と下部ターミナルギアとの間に分離位置が追加されてもよい。
また、乗客コンベアはエスカレータには限られない。例えば、乗客コンベアは動く歩道等でもよい。動く歩道の場合は、傾斜部は不要である。
また、リニューアルでない新設の乗客コンベアであってもよく、その場合は、既設本体枠は不要である。
また、乗客コンベアはエスカレータには限られない。例えば、乗客コンベアは動く歩道等でもよい。動く歩道の場合は、傾斜部は不要である。
また、リニューアルでない新設の乗客コンベアであってもよく、その場合は、既設本体枠は不要である。
1…既設本体枠、11…新設本体枠、121…第1の下部水平ユニット、122…第1の下部傾斜ユニット、131…第1の上部水平ユニット、132…第2の上部水平ユニット、133…第1の上部傾斜ユニット、141〜143…傾斜ユニット、15A…側枠、15B…側枠、16…底辺材、17…横桁、18a…上弦材、18b…下弦材、18c…縦材、2…下方部、3…上方部、4…中間部、7A…側枠、7B…側枠、8…底辺材、9a…上弦材、9b…下弦材、9c…縦材、21…駆動装置、22…制御盤、23…上部ターミナルギア、24…上部ターミナルレール、25…上部傾斜部直線レール、26…手摺り駆動装置、27…上部カーブレール、28…下部ターミナルギア、29…下部ターミナルレール、30…下部カーブレール、31…下部傾斜部直線レール
Claims (8)
- 本体枠と、
前記本体枠の内部に配設される複数の構成部品とを有する乗客コンベアであって、
前記本体枠は、その長手方向に分離可能に連結された複数のフレームで構成され、
前記複数のフレームが、長手方向の一端側に配置される第1のフレームと、長手方向の他端側に配置される第2のフレームと、前記第1のフレームと前記第2のフレームとの間に配置される1以上の第3のフレームとで構成され、
前記第1のフレームは、その長手方向に分離可能に連結された2つ以上のユニットから構成されているとともに、前記2つ以上のユニットは、駆動装置及び制御盤が前記構成部品として組み込まれる第1のユニットと、ターミナルギア及びレールが前記構成部品として組み込まれる第2のユニットとを含み、前記第1のユニット内の前記駆動装置と前記第2のユニット内の前記ターミナルギアとが鎖で巻かれる、
ことを特徴とする乗客コンベア。 - 前記第1のフレームの前記第2のユニットは、水平部であり、
前記第1のフレームは、傾斜部を有し前記第3のフレームと連結される第3のユニットを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
- 前記第3のフレームは、その長手方向に複数のユニットである複数の中間ユニットが分離可能に連結されて構成されており、
各中間ユニットの長手方向の長さが、前記第1及び第2のユニットのいずれか1つの長さと同じか又は短い、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の乗客コンベア。 - 前記第1のフレームは水平部と傾斜部とを有し、前記水平部を各ユニットに分離する際の分離位置及び前記ユニットの数は、前記水平部の長手方向の長さに基づいて定められる、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗客コンベア。 - 複数のユニットに分離されるフレームについて、フレームにおける分離位置には、その分離位置の位置決めのための位置決め部が設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗客コンベア。 - 前記第1のユニット及び前記第2のユニットは、長手方向の長さ2000mm以下、高さ2100mm以下、重さ1800kg以下に設定される、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の乗客コンベア。 - 前記本体枠は、リニューアル後の乗客コンベアの本体枠である新設本体枠であり、
前記新設本体枠は、既設の乗客コンベアの本体枠である既設本体枠の内部に収納される、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の乗客コンベア。 - 前記第3のフレームは、乗客コンベアの傾斜部を構成する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
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