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JP2013172507A - 非接触給電システム、非接触給電装置、非接触受電装置及び非接触給電方法 - Google Patents

非接触給電システム、非接触給電装置、非接触受電装置及び非接触給電方法 Download PDF

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JP2013172507A JP2012033632A JP2012033632A JP2013172507A JP 2013172507 A JP2013172507 A JP 2013172507A JP 2012033632 A JP2012033632 A JP 2012033632A JP 2012033632 A JP2012033632 A JP 2012033632A JP 2013172507 A JP2013172507 A JP 2013172507A
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電システムの提供。
【解決手段】車両に搭載された二次コイル47が受電した電力を整流してバッテリ5に充電する受電回路46と、駐停車区域に配置された一次コイル27に供給する電力を所定周波数に変換する給電回路26とを備え、一次コイル27から二次コイル47へ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電システム。二次コイル47、受電回路46、一次コイル27及び給電回路26内の所定位置の電圧値又は電流値を検出する手段28,29と、その検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定する手段22とを備え、所定範囲にないと判定したときに、電力供給を停止し報知する構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は、非接触状態で車両に給電する非接触給電システム、非接触給電装置、その非接触受電装置及び非接触給電方法に関するものである。
二酸化炭素の排出量及び燃料の消費量を削減することができる車両として、家庭用電源から給電することができ、モータによって走行することが可能なプラグインハイブリッド車又は電気自動車等の車両が普及している。
車両に搭載されたバッテリに給電する給電装置としては、車両に搭載されバッテリに充電する受電装置に、非接触状態で給電する給電装置が、給電ケーブルを接続する手間が省けることから検討されている。
非接触給電を実現する方式の中では、電磁誘導又は磁気共鳴を用いる非放射型の方式と、電磁波を用いる放射型の方式とが主流であり、特に車両では非放射型の方式が有力視されている。
特許文献1には、電源からの電力を供給する送電装置と、送電装置と対向する受電装置とを備え、電磁共鳴によって、電源からの電力を非接触で伝達するための非接触給電システムが開示されている。送電装置は、受電装置と電磁共鳴を行なうための共振コイルと、電磁誘導によって、電源からの電力を共振コイルに伝達するように構成された電磁誘導コイルと、共振コイルに発生する電圧を検出するための電圧検出器と、その検出した電圧に関連する信号に基づいて、共振コイルの異常を検出する異常判定部とを備えている。
特開2011−211854号公報
電磁誘導又は磁気共鳴を用いる非接触給電では、送電効率が低い状態で大電力を送電装置に入力すると、電力を無駄に消費する他、給電装置側に過電圧及び過電流が生じて故障する虞があり、更に電磁波が異常に放射される虞があるという問題がある。
本発明は、前述したような事情に鑑みてなされたものであり、給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電システムを提供することを目的とする。
本発明は、また、給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電システムに好適に使用される非接触給電装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電システムに好適に使用される非接触受電装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る非接触給電システムは、車両に搭載された二次コイルと、該二次コイルが受電した電力を整流してバッテリに充電する受電回路と、車両を駐停車させる駐停車区域に配置された一次コイルと、該一次コイルに供給する電力を所定周波数に変換する給電回路とを備え、前記一次コイルから二次コイルへ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電システムであって、前記二次コイル、受電回路、一次コイル及び給電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出する手段と、該手段が検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定する手段とを備え、該手段が所定範囲にないと判定したときに、前記電力供給を停止し報知するように構成してあることを特徴とする。
第1発明に係る非接触給電システム、及び第7発明に係る非接触給電方法では、給電回路が、車両に搭載された二次コイルが受電した電力を整流してバッテリに充電し、給電回路が、駐停車区域に配置された一次コイルに供給する電力を所定周波数に変換し、一次コイルから二次コイルへ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う。二次コイル、受電回路、一次コイル及び給電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出し、検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定して、所定範囲にないと判定したときに、電力供給を停止し報知する。
第2発明に係る非接触給電システムは、前記電力供給を開始する前に、前記バッテリの端子電圧値を検出する手段を更に備え、前記所定範囲は、該手段が検出した端子電圧値に応じて定められるように構成してあることを特徴とする。
第2発明に係る非接触給電システムでは、電力供給を開始する前に、バッテリの端子電圧値を検出し、送電効率を判定する為の所定範囲は、その検出した端子電圧値に応じて定められるので、バッテリの端子電圧値が給電する都度変化した場合でも、最適効率で給電することができる。
第3発明に係る非接触給電装置は、車両を駐停車させる駐停車区域に配置されたコイルと、該コイルに供給する電力を所定周波数に変換する給電回路と備え、前記コイルから電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電装置であって、前記車両側から電圧値又は電流値を受付ける手段と、該手段が受付けた電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定する手段とを備え、該手段が所定範囲にないと判定したときに、前記電力供給を停止し報知するように構成してあることを特徴とする。
第3発明に係る非接触給電装置では、給電回路が、駐停車区域に配置されたコイルに供給する電力を所定周波数に変換し、コイルから電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う。車両側から電圧値又は電流値を受付け、受付けた電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定して、所定範囲にないと判定したときに、電力供給を停止し報知する。
第4発明に係る非接触給電装置は、車両を駐停車させる駐停車区域に配置されたコイルと、該コイルに供給する電力を所定周波数に変換する給電回路とを備え、前記コイルから電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電装置であって、前記コイル及び給電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出する手段と、該手段が検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定する手段とを備え、該手段が所定範囲にないと判定したときに、前記電力供給を停止し報知するように構成してあることを特徴とする。
第4発明に係る非接触給電装置では、給電回路が、駐停車区域に配置されたコイルに供給する電力を所定周波数に変換し、コイルから電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う。コイル及び給電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出し、検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定して、所定範囲にないと判定したときに、電力供給を停止し報知する。
第5発明に係る非接触給電装置は、前記電力供給を開始する前に、前記車両側から電圧値を受付ける手段を更に備え、前記所定範囲は、該手段が受付けた電圧値に応じて定められるように構成してあることを特徴とする。
第5発明に係る非接触給電装置では、電力供給を開始する前に、車両側から電圧値を受付け、送電効率を判定する為の所定範囲は、その受付けた電圧値に応じて定められるので、バッテリの端子電圧値が給電する都度変化した場合でも、最適効率で給電することができる。
第6発明に係る非接触受電装置は、車両に搭載されたコイルと、該コイルが受電した電力を整流してバッテリに充電する受電回路とを備え、前記コイルへ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を受ける非接触受電装置であって、前記電力供給が開始される前に、前記バッテリの端子電圧値を検出する手段と、該手段が検出した端子電圧値に応じて電圧又は電流の閾値を定める閾値手段と、前記電力供給を受けている際に、前記コイル及び受電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出する手段と、該手段が検出した電圧値又は電流値、及び前記閾値手段が定めた閾値を外部へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
第6発明に係る非接触受電装置では、受電回路が、車両に搭載されたコイルが受電した電力を整流してバッテリに充電し、コイルへ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を受ける。電力供給が開始される前に、バッテリの端子電圧値を検出し、検出した端子電圧値に応じて電圧又は電流の閾値を定める。電力供給を受けている際に、コイル及び受電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出し、検出した電圧値又は電流値、及び定めた電圧又は電流の閾値を外部へ送信する。
第7発明に係る非接触給電方法は、車両に搭載された二次コイルと、該二次コイルが受電した電力を整流してバッテリに充電する受電回路と、車両を駐停車させる駐停車区域に配置された一次コイルと、該一次コイルに供給する電力を所定周波数に変換する給電回路とを備え、前記一次コイルから二次コイルへ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電システムの非接触給電方法であって、前記二次コイル、受電回路、一次コイル及び給電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出し、検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定し、所定範囲にないと判定したときに、前記電力供給を停止し報知することを特徴とする。
第1,2発明に係る非接触給電システムによれば、給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電システムを実現することができる。
第3〜5発明に係る非接触給電装置によれば、給電中に送電効率を監視でき、給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電システムに好適に使用される非接触給電装置を実現することができる。
第6発明に係る非接触受電装置によれば、給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電システムに好適に使用され、バッテリの端子電圧値が給電する都度変化した場合でも、最適効率で給電することができる非接触受電装置を実現することができる。
第7発明に係る非接触給電方法によれば、給電中に送電効率を監視でき、送電効率が高い状態で車両に給電することができる非接触給電方法を実現することができる。
本発明に係る非接触給電システムの実施の形態の構成を模式的に示す透視側面図である。 本発明に係る非接触給電システム、非接触給電装置、非接触受電装置及び非接触給電方法の実施の形態の要部構成を示すブロック図である。 非接触給電システムの動作の例を示すフローチャートである。 非接触給電システムの動作の例を示すフローチャートである。 非接触給電システムの動作の例を示すフローチャートである。 非接触給電システムの動作の例を示すフローチャートである。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る非接触給電システムの実施の形態の構成を模式的に示す透視側面図である。この非接触給電システムでは、車両100は、駐停車区域200に前向きに駐停車されている。
駐停車区域200は、左右の前輪111,111を床部(地面)から落とし込む凹部で構成された車止め211,211と、車止め211,211中間部の鉛直上方又は鉛直下方に中央部が配された送電コイル27とを備える。送電コイル27は、床部と平行な面内で渦巻状に巻回されており、平面視が略円形をなしている。
車両100は、左右の前輪111,111間の中間部の鉛直上方又は鉛直下方に中央部が配された受電コイル47を備える。受電コイル47は、送電コイル27と電磁誘導又は磁気共鳴によって結合されるものであり、車両100の底部と平行な面内で渦巻状に巻回されており、平面視が略円形をなしている。
図2は、本発明に係る非接触給電システム、非接触給電装置、非接触受電装置及び非接触給電方法の実施の形態1の要部構成を示すブロック図である。
この非接触給電システム1は、給電装置2(非接触給電装置)及び受電装置(非接触受電装置)4を備えている。
給電装置2は、報知部21、制御部22、受付部23、通信部24、記憶部25、電流供給部(給電回路)26、送電コイル27、及び電流供給部26内の電圧検出器28を有する。
制御部22は、共通のバスを介して受付部23、通信部24及び記憶部25に接続し、電流供給部26に直接接続している。送電コイル27の両端は、商用電源3から電力供給される電流供給部26に接続している。
電圧検出器28は、送電コイル27及び電流供給部26内の所定位置の電圧値(例えば、コンデンサの両端電圧値、コイルの両端電圧値等)を検出し、検出した電圧値は制御部22へ与えられる。尚、本実施の形態1では、電圧検出器28を有していなくても良い。
制御部22は、マイクロコンピュータ及びコンパレータ等の部品によって構成され、電圧検出器28から与えられた電圧値と基準電圧値とを比較する。
制御部22は、通信部24が受電装置4の後述する通信部41から開始信号を受信した場合、開始信号に含まれる受電装置4の認証情報を読み出し、読み出した認証情報を記憶部25に記憶する。
制御部22は、通信部24が受電装置4の通信部41から開始信号を受信した場合、通信部24に指示して、給電装置2及び受電装置4間で一対一の通信を確立し、一対一の通信が確立した旨を通知する通知信号を通信部41に送信する。
制御部22は、通知信号を送信した後、給電を開始し、給電中は送電効率が正常に給電できる範囲内であるか否かを判定し、送電効率が正常に給電できる範囲内でないと判定したときは、給電を停止する。
報知部21は、送電効率が正常に給電できる範囲でないと判定され、給電が停止された場合に、視覚又は聴覚により報知する。
制御部22は、送電コイル27に交流電流が供給されている間に、受付部23がバッテリ5への給電の停止指示を受け付けた場合、電流供給部26に指示して送電コイル27への電流供給を停止させる。また、通信部24が受電装置4からバッテリ5への給電の停止を指示する停止信号を受信し、受信した停止信号に含まれる認証情報が記憶部25に記憶してある認証情報と一致した場合、電流供給部26に指示して送電コイル27への電流供給を停止させる。
受付部23は複数のボタン及びタッチパネル等によって構成される。受付部23は、ボタン等がユーザによって操作されて停止指示を受け付けた場合にその旨を制御部22に通知する。
通信部24は、通信部41から開始信号を受信し、受信した開始信号を制御部22に出力する。更に、通信部24は、制御部22の指示に従って認証情報を含む通知信号を無線で通信部41に送信する。
記憶部25には受電装置4の認証情報が記憶してあり、制御部22によって認証情報の記憶及び読出しが行われる。
電流供給部26は、制御部22からの指示に従って、送電コイル27への電流供給を行う。電流供給部26は、電流供給を行う場合、商用電源3からの電力を高周波、例えば数十kHzの交流電流に変換して、送電コイル27の両端に供給する。
送電コイル27は、ループコイル、スパイラルコイル、又は、磁性体コアに導線を巻きつけたコイル等によって構成され、電流供給部26によって交流電流が供給される。送電コイル27に交流電流が供給された場合、電磁誘導によって受電コイル47に交流電力が発生する。
受電装置4は、制御部40、通信部41、受付部42、表示部43、記憶部44、計時部45、電力変換部(受電回路)46、受電コイル47、及び電力変換部46内の電圧検出器29,30を備えている。
制御部40は、共通のバスを介して通信部41、受付部42、表示部43、記憶部44、計時部45及び電力変換部46に接続している。電力変換部46はバッテリ5の両端に接続されている。電圧検出器30は、バッテリ5の両端電圧値を検出し、検出した両端電圧値は制御部40へ与えられる。
受電コイル47の両端は電力変換部46に接続している。電圧検出器29は、受電コイル47及び電力変換部46内の所定位置の電圧値(例えば、ダイオードの両端電圧値、チョークコイルの両端電圧値等)を検出し、検出した電圧値は制御部40へ与えられる。
マイクロコンピュータからなる制御部40は、受付部42が開始指示を受け付けた場合、受電装置4の認証情報を記憶部44から読み出し、読み出した認証情報を含む開始信号を通信部41から給電装置2の通信部24に送信させる。
制御部40は、通信部41から開始信号を通信部24へ送信させた後、計時部45に指示して、通信部24から通知信号を受信する為に待機している時間を計時させ、通信部41が通知信号を受信するまで待機する。制御部40は、待機時間が所定時間を経過しても通信部41が通信部24から通知信号を受信していない場合、給電装置2及び受電装置4間で一対一の通信が確立されなかった旨のメッセージを表示部43に出力して待機を終了する。
制御部40は、通信部41が所定時間内に通知信号を受信した場合、受付部42が停止指示を受け付けたか否か、及び、バッテリ5が満充電であるか否かを判定する。制御部40は、電圧検出器30が検出したバッテリ5の両端電圧値を与えられ、与えられた電圧値が所定電圧値以上であるか否かを判定することによってバッテリ5が満充電であるか否かを判定する。
制御部40は、電力変換部46がバッテリ5に給電している間に、受付部42が停止指示を受け付けた場合、又は、バッテリ5の電圧が所定電圧値以上となり、バッテリ5が満充電であると判定した場合、通信部41に指示して受電装置4の認証情報を含む停止信号を給電装置2の通信部24に送信させる。
通信部41は、制御部40の指示に従って開始信号又は停止信号を通信部24に無線で送信する。
受付部42は、複数のボタン及びタッチパネル等によって構成され、ボタン等がユーザによって操作されて開始指示及び停止指示を受け付け、その旨を制御部40に通知する。
表示部43は、制御部40からメッセージを受け付けた場合に、受け付けたメッセージを表示する。これにより、ユーザに、給電装置2及び受電装置4で一対一の通信が確立されなかった旨が報知され、受付部42を操作して再び給電の開始を指示するようにユーザに促すことができる。
記憶部44には受電装置4の認証情報が記憶してあり、制御部40によって読み出される。
計時部45は、制御部40の指示に従って計時の開始及び終了を行い、通信部41が開始信号を送信してから通知信号を受信する為に待機している待機時間を計時する。
電力変換部46は、受電コイル47から出力される交流電力を整流して直流電力に変換し、変換した直流電力をバッテリ5に供給する。
受電コイル47は、送電コイル27と同様に、ループコイル、スパイラルコイル、又は、磁性体コアに導線を巻きつけたコイル等によって構成される。受電コイル47には、送電コイル27に高周波の交流電流が供給されて、電磁誘導により高周波の交流電力が発生し、発生した交流電力は電力変換部46に出力される。
図3,4は、非接触給電システム1の動作の例を示すフローチャートである。
非接触給電システム1の受電装置4が有する制御部40は、受付部42が開始指示を受付けたか否かを判定しながら待機しており(S23)、受付部42が開始指示を受付けた場合は、電圧検出器30にバッテリ5の端子電圧値を検出させる(S25)。
制御部40は、電圧検出器30が検出したバッテリ5の端子電圧値(S25)に基づき、送電効率が正常な範囲内であるか否かを判定する為の電圧閾値を決定する(S27)。電圧閾値は、送電効率の正常範囲に対応する電圧検出器29の検出電圧値の正常範囲(所定範囲)を定めるものであり、この正常範囲は、電圧閾値より大きい範囲となる。電圧検出器29は、受電コイル47及び電力変換部46内の所定位置の電圧値(例えば、ダイオードの両端電圧値、チョークコイルの両端電圧値等)を検出する。
制御部40は、次に、通信部41から開始信号及び決定した電圧閾値(正常範囲)を送信させる(S29)。
尚、本フローチャートでは、上述した認証情報に係る動作、待機時間の計時動作等は省略している。
給電装置2の制御部22は、通信部24が開始信号及び電圧閾値を受信したか否かを判定しながら待機しており(S1)、開始信号及び電圧閾値を受信した場合、電流供給部26に給電を開始させる(S3)。
制御部40は、開始信号及び電圧閾値を送信させ(S29)、給電が開始されれば、電圧検出器29に、受電コイル47及び電力変換部46内の所定位置の電圧値を検出させる(S31)。
制御部40は、次に、検出させた電圧値(S31)を、通信部41から送信させる(S33)。尚、電圧閾値(正常範囲)(S29)は、電圧値を送信する際(S33)に送信するようにしても良い。
制御部22は、給電を開始させた(S3)後、通信部24が、電圧検出器29が検出した電圧値を受信したか否かを判定しながら待機しており(S5)、電圧値を受信した場合、その電圧値が、受信した電圧閾値(S1)より小さいか否かを判定する(S7)。
制御部22は、判定した結果(S7)、電圧閾値より小さければ(正常範囲外)(S9)、送電効率が低いことを報知部21に報知させた(S11)後、通信部24から停止信号を送信させる(S13)。尚、送電効率が低いことは、報知部21に報知させる(S11)他、通信部24,41経由で表示部43に表示させることも可能である。
制御部22は、停止信号を送信させた(S13)後、電流供給部26に給電を停止させる(S17)。
制御部40は、電圧値を送信させた(S33)後、通信部41が停止信号を受信したか否かを判定しながら待機しており(S35)、停止信号を受信した場合、受付部42が開始指示を受付けたか否かを判定しながら待機する(S23)。
制御部40は、通信部41が停止信号を受信しない場合(S35)、電圧検出器30にバッテリ5の端子電圧値を検出させる(S37)。
制御部40は、検出させたバッテリ5の端子電圧値(S37)に基づき、バッテリ5が満充電になったか否かを判定し(S39)、満充電になっていなければ、再度、電圧検出器29に、受電コイル47及び電力変換部46内の所定位置の電圧値を検出させる(S31)。
制御部40は、バッテリ5が満充電になったときは(S39)、通信部41から停止信号を送信させ(S41)、次いで、受付部42が開始指示を受付けたか否かを判定しながら待機する(S23)。
制御部22は、判定した結果(S7)、電圧閾値より小さくなければ(正常範囲内)(S9)、通信部24が停止信号を受信したか否かを判定しながら待機しており(S15)、停止信号を受信した場合、電流供給部26に送電コイル27への給電を停止させる(S17)。
制御部22は、次いで、通信部24が開始信号及び電圧閾値を受信したか否かを判定しながら待機する(S1)。
制御部22は、通信部24が停止信号を受信しない場合(S15)、通信部24が、電圧検出器29が検出した電圧値を受信したか否かを判定しながら待機する(S5)。
尚、本実施の形態1では、受電コイル47及び電力変換部46内の所定位置の電圧値を検出し、検出した電圧値及び電圧閾値により、送電効率が正常範囲であるか否かを判定しているが、受電コイル47及び電力変換部46内の所定位置に通流する電流値を検出し、検出した電流値及び電流閾値により、送電効率を判定しても良い。
(実施の形態2)
図5,6は、本発明に係る非接触給電システム、非接触給電装置、非接触受電装置及び非接触給電方法の実施の形態2の非接触給電システムの動作の例を示すフローチャートである。本実施の形態2の非接触給電システムの構成は、図1,2で説明した非接触給電システムの構成と同様であるので、説明を省略する。尚、本実施の形態2では、電圧検出器29を有していなくても良い。
非接触給電システム1が有する受電装置4の制御部40は、受付部42が開始指示を受付けたか否かを判定しながら待機しており(S71)、受付部42が開始指示を受付けた場合は、電圧検出器30にバッテリ5の端子電圧値を検出させる(S73)。
制御部40は、電圧検出器30が検出したバッテリ5の端子電圧値(S73)に基づき、送電効率が正常な範囲内であるか否かを判定する為の電圧閾値を決定する(S75)。電圧閾値は、送電効率の正常範囲に対応する電圧検出器28の検出電圧値の正常範囲(所定範囲)を定めるものであり、この正常範囲は、電圧閾値より小さい範囲となる。電圧検出器28は、送電コイル27及び電流供給部26内の所定位置の電圧値(例えば、コンデンサの両端電圧値、コイルの両端電圧値等)を検出する。
制御部40は、次に、通信部41から開始信号及び決定した電圧閾値(正常範囲)を送信させる(S77)。
尚、本フローチャートでは、上述した認証情報に係る動作、待機時間の計時動作等は省略している。
給電装置2の制御部22は、通信部24が開始信号及び電圧閾値を受信したか否かを判定しながら待機しており(S51)、開始信号を受信した場合、電流供給部26に給電を開始させる(S53)。
制御部22は、電流供給部26に給電を開始させた(S53)後、電圧検出器28に、送電コイル27及び電流供給部26内の所定位置の電圧値を検出させる(S55)。
制御部22は、次に、検出させた電圧値(S55)が、受信した電圧閾値(S51)より大きいか否かを判定する(S57)。
制御部22は、判定した結果(S57)、電圧閾値より大きければ(正常範囲外)(S59)、送電効率が低いことを報知部21に報知させた(S61)後、通信部24から停止信号を送信させる(S63)。尚、送電効率が低いことは、報知部21に報知させる(S61)他、通信部24,41経由で表示部43に表示させることも可能である。制御部22は、停止信号を送信させた(S63)後、電流供給部26に給電を停止させる(S67)。
制御部22は、判定した結果(S59)、電圧閾値より大きくなければ(正常範囲内)、通信部24が停止信号を受信したか否かを判定しながら待機する(S65)。制御部22は、停止信号を受信した場合(S65)、電流供給部26に送電コイル27への給電を停止させた(S67)後、通信部24が開始信号及び電圧閾値を受信したか否かを判定しながら待機する(S51)。
制御部22は、停止信号を受信しない場合(S65)、電圧検出器28に、送電コイル27及び電流供給部26内の所定位置の電圧値を検出させる(S55)。
制御部40は、開始信号及び電圧閾値(正常範囲)を送信させた(S77)後、通信部41が停止信号を受信したか否かを判定しながら待機しており(S79)、停止信号を受信した場合、受付部42が開始指示を受付けたか否かを判定しながら待機する(S71)。
制御部40は、開始信号及び電圧閾値を送信させた(S77)後、給電が開始され、停止信号を受信しない場合(S79)、電圧検出器30にバッテリ5の端子電圧値を検出させる(S81)。
制御部40は、検出させたバッテリ5の端子電圧値(S81)に基づき、バッテリ5が満充電になったか否かを判定し(S83)、満充電になっていなければ、再度、通信部41が停止信号を受信したか否かを判定する(S79)。
制御部40は、バッテリ5が満充電になったときは(S83)、通信部41から停止信号を送信させ(S85)、次いで、受付部42が開始指示を受付けたか否かを判定しながら待機する(S71)。
尚、本実施の形態2では、送電コイル27及び電流供給部26内の所定位置の電圧値を検出し、検出した電圧値及び電圧閾値により、送電効率が正常範囲であるか否かを判定しているが、送電コイル27及び電流供給部26内の所定位置に通流する電流値を検出し、検出した電流値及び電流閾値により、送電効率を判定しても良い。
1 非接触給電システム
2 給電装置(非接触給電装置)
3 商用電源
4 受電装置(非接触受電装置)
5 バッテリ
21 報知部
22 制御部(判定する手段)
26 電流供給部(給電回路)
27 送電コイル(一次コイル)
28,29 電圧検出器(所定位置の電圧値を検出する手段)
30 電圧検出器(端子電圧値を検出する手段)
40 制御部(閾値手段)
46 電力変換部(受電回路)
47 受電コイル(二次コイル)
24,41 通信部(受付ける手段)
100 車両

Claims (7)

  1. 車両に搭載された二次コイルと、該二次コイルが受電した電力を整流してバッテリに充電する受電回路と、車両を駐停車させる駐停車区域に配置された一次コイルと、該一次コイルに供給する電力を所定周波数に変換する給電回路とを備え、前記一次コイルから二次コイルへ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電システムであって、
    前記二次コイル、受電回路、一次コイル及び給電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出する手段と、該手段が検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定する手段とを備え、該手段が所定範囲にないと判定したときに、前記電力供給を停止し報知するように構成してあることを特徴とする非接触給電システム。
  2. 前記電力供給を開始する前に、前記バッテリの端子電圧値を検出する手段を更に備え、前記所定範囲は、該手段が検出した端子電圧値に応じて定められるように構成してある請求項1記載の非接触給電システム。
  3. 車両を駐停車させる駐停車区域に配置されたコイルと、該コイルに供給する電力を所定周波数に変換する給電回路と備え、前記コイルから電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電装置であって、
    前記車両側から電圧値又は電流値を受付ける手段と、該手段が受付けた電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定する手段とを備え、該手段が所定範囲にないと判定したときに、前記電力供給を停止し報知するように構成してあることを特徴とする非接触給電装置。
  4. 車両を駐停車させる駐停車区域に配置されたコイルと、該コイルに供給する電力を所定周波数に変換する給電回路とを備え、前記コイルから電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電装置であって、
    前記コイル及び給電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出する手段と、該手段が検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定する手段とを備え、該手段が所定範囲にないと判定したときに、前記電力供給を停止し報知するように構成してあることを特徴とする非接触給電装置。
  5. 前記電力供給を開始する前に、前記車両側から電圧値を受付ける手段を更に備え、前記所定範囲は、該手段が受付けた電圧値に応じて定められるように構成してある請求項3又は4記載の非接触給電装置。
  6. 車両に搭載されたコイルと、該コイルが受電した電力を整流してバッテリに充電する受電回路とを備え、前記コイルへ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を受ける非接触受電装置であって、
    前記電力供給が開始される前に、前記バッテリの端子電圧値を検出する手段と、該手段が検出した端子電圧値に応じて電圧又は電流の閾値を定める閾値手段と、前記電力供給を受けている際に、前記コイル及び受電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出する手段と、該手段が検出した電圧値又は電流値、及び前記閾値手段が定めた閾値を外部へ送信する手段とを備えることを特徴とする非接触受電装置。
  7. 車両に搭載された二次コイルと、該二次コイルが受電した電力を整流してバッテリに充電する受電回路と、車両を駐停車させる駐停車区域に配置された一次コイルと、該一次コイルに供給する電力を所定周波数に変換する給電回路とを備え、前記一次コイルから二次コイルへ電磁誘導又は磁気共鳴により電力供給を行う非接触給電システムの非接触給電方法であって、
    前記二次コイル、受電回路、一次コイル及び給電回路内の所定位置の電圧値又は電流値を検出し、検出した電圧値又は電流値が、所定範囲にあるか否かを判定し、所定範囲にないと判定したときに、前記電力供給を停止し報知することを特徴とする非接触給電方法。
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