JP2013169515A - Fluid purifying apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、有機物を含む浄化対象流体と、酸化剤との混合流体を加圧及び加熱しながら混合流体中の有機物を酸化分解して浄化対象流体を浄化する流体浄化装置に関するものである。 The present invention relates to a fluid purification device that purifies a purification target fluid by oxidizing and decomposing the organic substance in the mixed fluid while pressurizing and heating a mixed fluid of the purification target fluid containing an organic substance and an oxidizing agent.
従来より、し尿、下水、集落廃水、家畜糞尿、食品工場廃水などの廃液を浄化する方法としては、活性汚泥を用いた生物処理を行う方法が一般的に用いられてきた。ところが、この方法では、活性汚泥中の微生物の活動を妨げる高濃度有機溶剤廃液をそのままの濃度で処理したり、生分解ができないプラスチック微粒子を含む廃液を処理したりすることができなかった。また、液体に溶解していない有機性の浮遊物質(Suspended Solids)を多く含む廃液では、活性汚泥の増殖が盛んになって、エアレーション量や余剰汚泥処理量の増加によるコストアップを引き起こすことから、予め浮遊物質を篩いや凝集沈殿などの物理化学的処理で除去しておく必要があった。 Conventionally, as a method for purifying waste liquid such as human waste, sewage, settlement waste water, livestock manure, food factory waste water, a method of performing biological treatment using activated sludge has been generally used. However, with this method, it has been impossible to treat a high-concentration organic solvent waste liquid that hinders the activity of microorganisms in activated sludge at the same concentration, or a waste liquid containing plastic fine particles that cannot be biodegraded. In addition, in waste liquids that contain a lot of suspended solids that are not dissolved in the liquid, activated sludge is proliferating, leading to cost increases due to increased aeration and excess sludge treatment. It was necessary to previously remove the suspended solids by physicochemical treatment such as sieving or coagulation sedimentation.
一方、近年、廃液と空気等の酸化剤との混合流体を加熱及び加圧しながら混合流体中の有機物を酸化分解して廃液を浄化する流体浄化装置の開発が行われるようになった。この種の流体浄化装置では、反応槽の中で廃液と酸化剤との混合流体を加熱及び加圧することで、混合流体中の有機物を化学的に酸化分解する。このような酸化分解においては、生物処理では不可能であった高濃度有機溶剤廃液やプラスチック微粒子含有廃液でも、浄化することができる。また、有機性の浮遊物質を多量に含む廃液であっても、多量の浮遊物質をほぼ完全に酸化分解して、その殆どを、水と、窒素ガスと、二酸化炭素とに分解することができる。 On the other hand, in recent years, development of a fluid purification apparatus that purifies waste liquid by oxidizing and decomposing organic matter in the mixed fluid while heating and pressurizing the mixed fluid of waste liquid and oxidant such as air has been performed. In this type of fluid purification apparatus, the organic substance in the mixed fluid is chemically oxidized and decomposed by heating and pressurizing the mixed fluid of the waste liquid and the oxidizing agent in the reaction tank. In such oxidative decomposition, it is possible to purify even a high-concentration organic solvent waste liquid or a plastic fine particle-containing waste liquid that was impossible with biological treatment. In addition, even a waste liquid containing a large amount of organic suspended solids can oxidize and decompose a large amount of suspended solids almost completely into water, nitrogen gas, and carbon dioxide. .
このような流体浄化装置における反応槽としては、特許文献1に記載の圧力バランス型反応槽が知られている。この圧力バランス型反応槽900は、図1に示されるように、筒状の外円筒体901と、これの内側に配設された筒状の反応容器902とを具備する2重筒構造になっている。外円筒体901は、高圧に耐えるように十分に厚みのあるステンレス材からなるものである。また、反応容器902は、耐食性のあるニッケル合金からなるものである。外円筒体901の下蓋には、外円筒体901の内側における外円筒体901と反応容器902との間に形成される筒間空間に、酸化剤としての空気を圧送するための送気管903が貫通している。また、反応容器902は、その下端部を外円筒体901の下蓋に貫通させた状態で、下蓋によって片持ち支持されている。そして、反応容器902の自由端側にある反応容器上端壁には、流入管904を受け入れるための貫通口902aが形成されている。外円筒体901の内側では、外円筒体901の外側から外円筒体上蓋を貫通して外円筒体901の内側に進入した流入管904の端部が、反応容器902の上端壁に設けられた貫通口902aを通って反応容器902の内側に進入している。流入管904を経由して圧送されてくる廃液は、反応容器902の内部に流入した後、反応容器902内を外円筒体上蓋側から外円筒体下蓋側に向けて移動する。
As a reaction tank in such a fluid purification apparatus, a pressure balance type reaction tank described in
かかる構成の圧力バランス型反応槽900内において、酸化剤としての空気は次のように移動する。即ち、外円筒体901の下蓋に設けられた送気管903を経由して外円筒体901と反応容器902との間の筒間空間に圧送された空気は、その筒間空間内を下側から上側に向けて移動して外円筒体901の上蓋の付近に至る。上蓋の付近では、反応容器902の上端壁に設けられた貫通口902aと、貫通口902aよりも小径の流入管904との間に間隙が形成されている。そして、外円筒体901と反応容器902との間の筒間空間は、その間隙を介して反応容器902の内側の空間と連通している。筒間空間内において、外円筒体901の上蓋の付近まで移動した空気は、貫通口902aと流入管904との間隙を通って反応容器902内に流入した後、廃液と混合されて、反応容器902内を上側から下側に向けて移動する。
In the pressure balance
外円筒体901と反応容器902との間の筒間空間と、反応容器902とは互いに連通していることから、筒間空間内の気圧と、反応容器902内における空気と廃液との混合流体の圧力とはほぼ同じになる。このため、反応容器902の内外の圧力差をほとんど発生させることなく、反応容器902内の混合流体に大きな圧力をかけることができる。これにより、高価なニッケル合金からなる反応容器902を厚みの小さな非耐圧仕様のものにして、低コスト化を実現することができる。
Since the inter-cylinder space between the outer
また、この圧力バランス型反応槽900内においては、外円筒体901と反応容器902との間の筒間空間で空気を予備加熱することができる。具体的には、外円筒体901の中に配設されている反応容器902内では、混合流体が、有機物の酸化分解に伴って発熱したり、反応容器902に取り付けられた図示しないヒーターによって加熱されたりすることで、所定の処理温度まで昇温する。このため、反応容器902の外面は、反応容器902の内部の混合流体からの熱伝導によって高温になっている。外円筒体901と反応容器902との間の筒間空間では、空気が高温の反応容器902外面に接触しながら移動することで、反応容器902に流入するのに先立って予備加熱されるのである。
In the pressure balance
外円筒体901と反応容器902との間の筒間空間で空気を予備加熱すると、反応容器902の流体搬送方向の長さを短くして反応槽の小型化を図ることが可能になる。具体的には、反応容器902内における長手方向の全域のうち、貫通口902aの付近の領域では、混合流体の温度がまだ所定温度に達していない。流入管904から供給された比較的低温の廃液がヒーターによってまだ加熱されていない状態になっているからである。貫通口902aの付近の領域に存在する廃液は、空気と混合されて混合流体になりながら、貫通口902a側から排出管側に向けて搬送される過程で、徐々に処理温度まで昇温していく。廃液中の有機物をほぼ完全に分解するためには、混合流体を所定の処理温度まで昇温させた後、所定の処理時間だけ所定の圧力下においた状態で有機物の酸化分解を促す必要がある。このため、昇温に要する時間が長くなるほど、反応容器902の流体搬送方向の長さを大きくする必要がある。同図に示される圧力バランス型反応槽900では、外円筒体901と反応容器902との間の筒間空間で空気を予備加熱することで、反応容器902内の混合流体の昇温に要する時間を短縮して反応容器902の長さを短くすることが可能になるのである。
When air is preheated in the inter-cylinder space between the outer
しかしながら、外円筒体901と反応容器902との間の筒間空間で、空気を反応容器902内における処理温度まで予備加熱できるとは限らない。空気を筒間空間に通す時間が比較的短いと、空気をそれほど昇温させないままに反応容器902の中に流入させてしまう。また、空気を確実に所望の温度まで予備加熱してから反応容器902内に流入させる目的で、バランス型反応槽900の外部で空気を予備加熱する外部予備加熱手段を設けると、コストアップを引き起こしてしまう。
However, it is not always possible to preheat air up to the processing temperature in the
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空気等の酸化剤を反応槽の外で予備加熱する外部予備加熱手段によらずに、酸化剤を従来よりも高い温度まで予備加熱することができる流体浄化装置を提供することである。 The present invention has been made in view of the above background, and the object of the present invention is to use an oxidant in the past without using an external preheating means for preheating the oxidant such as air outside the reaction tank. It is to provide a fluid purification device that can be preheated to a higher temperature.
上記目的を達成するために、本発明は、前記内筒体の長手方向における全域のうち、前記内筒体に対する処理対象流体の入口側の端部に対して浄化対象流体を流入させるための流入管と、酸化剤を前記外筒体と前記内筒体との間の筒間空間に導入するために、前記外筒体の長手方向における全域のうち、前記内筒体からの流体の出口側の端部又はその近傍に設けられた酸化剤導入口と、前記筒間空間に導入された酸化剤を前記内筒体の内部に進入させるために前記内筒体の前記入口側の端部に設けられた酸化剤進入口とを具備し、前記内筒体の内部で浄化対象流体と酸化剤との混合流体を加熱及び加圧しながら、混合流体中の有機物を酸化反応によって分解する反応槽を備える流体浄化装置において、前記内筒体の内部の浄化対象流体に浸った状態で前記酸化剤進入口に連通するように前記内筒体の内部に配設され、前記内筒体の前記入口側から前記出口側に向けて延在した後、前記出口側から入口側に折り返す構造を具備し、且つ、前記酸化剤進入口から自らの中空内に受け入れた酸化剤を、前記中空内で搬送した後に前記内筒体内における前記入口側の端部の領域に排出して浄化対象流体に接触させる内部搬送管を設けたことを特徴とするものである。 In order to achieve the above object, the present invention provides an inflow for causing a purification target fluid to flow into an end portion on an inlet side of a processing target fluid with respect to the inner cylinder among the entire area in the longitudinal direction of the inner cylinder. In order to introduce the pipe and the oxidant into the inter-cylinder space between the outer cylinder and the inner cylinder, the outlet side of the fluid from the inner cylinder out of the entire area in the longitudinal direction of the outer cylinder An oxidant introduction port provided at or near the end of the inner cylinder, and an oxidant introduced into the inter-cylinder space into the inner cylinder to enter the inner end of the inner cylinder. And a reaction tank that decomposes organic matter in the mixed fluid by an oxidation reaction while heating and pressurizing the mixed fluid of the purification target fluid and the oxidant inside the inner cylindrical body. In the fluid purification device provided, it is immersed in a fluid to be purified inside the inner cylindrical body. In the state, it is disposed inside the inner cylinder so as to communicate with the oxidant inlet, and extends from the inlet side to the outlet side of the inner cylinder, and then from the outlet side to the inlet side. The oxidant having a folded structure and received in the hollow of the oxidant from the inlet of the oxidant is transported in the hollow and then discharged to the inlet side end region in the inner cylinder for purification. It is characterized in that an internal transfer pipe that is brought into contact with the target fluid is provided.
本発明においては、外筒体と内筒体との間の筒間空間に導入した酸化剤を、従来のバランス型反応槽と同様に筒間空間内で内筒体の出口側から入口側に向かう方向に搬送する過程で、内筒体の外面からの熱伝導によって予備加熱する。また、従来のバランス型反応槽とは異なり、このようにして筒間空間内で予備加熱した空気を、更に次のように予備加熱してから、内筒体内の浄化対象流体と混合する。即ち、筒間空間内で予備加熱した空気を、内筒体の入口側の端部に設けられた酸化剤進入口に通して、内筒体内の内部搬送管の中に流入させる。この内部搬送管は、内筒体の中の混合流体に浸っており、浄化対象流体からの熱伝導により、所定の処理温度とほぼ同じ温度まで昇温された状態になっている。このため、内部搬送管の中に流入した酸化剤は、内部搬送管の中で搬送されている間に、内部搬送管の内壁からの熱伝導によって更に予備加熱される。内部搬送管では、酸化剤が内部搬送管に沿って内筒体の入口側から出口側に移動した後、内部搬送管の折り返し形状に従って、内筒体の出口側から入口側に向けて折り返すことから、酸化剤が比較的長時間に渡って内部搬送管内で予備加熱される。そして、内筒体における入口側の端部の領域まで移動すると、内部搬送管から排出されて内筒体内の処理対象流体と混合される。かかる構成では、酸化剤を筒間空間で内筒体の出口側から入口側に向けて搬送する過程で予備加熱することに加えて、内部搬送管の中空内において、内筒体の入口側から出口側に搬送したり、出口側から入口側に向けて折り返し搬送したりする過程でも予備加熱することで、筒間空間内だけで予備加熱していた従来に比べて、より高い温度まで予備加熱する。よって、外部予備加熱手段によらずに、酸化剤を従来よりも高い温度まで予備加熱することができる。 In the present invention, the oxidant introduced into the inter-cylinder space between the outer cylinder and the inner cylinder is moved from the outlet side of the inner cylinder to the inlet side in the inter-cylinder space in the same manner as the conventional balanced reaction tank. In the process of transporting in the heading direction, preheating is performed by heat conduction from the outer surface of the inner cylinder. Further, unlike the conventional balance type reaction tank, the air preheated in the space between the cylinders is further preheated as follows and then mixed with the purification target fluid in the inner cylinder. That is, the air preliminarily heated in the inter-cylinder space passes through the oxidant inlet provided at the inlet side end of the inner cylinder and flows into the internal transfer pipe in the inner cylinder. The internal transfer pipe is immersed in the mixed fluid in the inner cylinder, and is heated to a temperature substantially equal to a predetermined processing temperature by heat conduction from the purification target fluid. For this reason, the oxidant flowing into the internal transfer pipe is further preheated by heat conduction from the inner wall of the internal transfer pipe while being transferred in the internal transfer pipe. In the internal transfer pipe, after the oxidant moves along the internal transfer pipe from the inlet side to the outlet side of the inner cylinder, it is folded back from the outlet side of the inner cylinder toward the inlet side according to the folded shape of the inner transfer pipe. Thus, the oxidant is preheated in the internal transfer pipe for a relatively long time. And if it moves to the area | region of the edge part by the side of the inlet_port | entrance in an inner cylinder, it will discharge | emit from an internal conveyance pipe and will be mixed with the process target fluid in an inner cylinder. In such a configuration, in addition to preheating in the process of transporting the oxidant from the outlet side of the inner cylinder toward the inlet side in the inter-cylinder space, in the hollow of the inner transport pipe, from the inlet side of the inner cylinder. Pre-heating even during the process of transporting to the outlet side or returning from the outlet side to the inlet side, so that the temperature is pre-heated to a higher temperature compared to the conventional pre-heating only in the space between the cylinders. To do. Therefore, the oxidant can be preheated to a higher temperature than before without using the external preheating means.
以下、本発明を適用した流体浄化装置の一実施形態について説明する。
まず、実施形態に係る流体浄化装置の基本的な構成について説明する。図2は、実施形態に係る流体浄化装置を示す概略構成図である。実施形態に係る流体浄化装置は、原水タンク1、攪拌機2、原水供給ポンプ3、原水圧力計4、原水入口弁5、酸化剤圧送ポンプ6、酸化剤圧力計7、酸化剤入口弁8、熱交換器9、熱媒体タンク10、熱交換ポンプ11、出口圧力計12、出口弁13、反応槽20、図示しない制御部などを備えている。
Hereinafter, an embodiment of a fluid purification apparatus to which the present invention is applied will be described.
First, a basic configuration of the fluid purification device according to the embodiment will be described. FIG. 2 is a schematic configuration diagram illustrating a fluid purification device according to the embodiment. The fluid purification device according to the embodiment includes a
制御部は、漏電ブレーカー、マグネットスイッチ、サーマルリレーなどの組み合わせからなる給電回路を、攪拌機2、原水供給ポンプ3、酸化剤圧送ポンプ6、酸化剤圧送ポンプ6、熱交換ポンプ11にそれぞれ個別に対応する分だけ有している。そして、プログラマブルシーケンサーからの制御信号によって給電回路のマグネットスイッチをオンオフすることで、それら機器に対する電源のオンオフを個別に制御する。
The control unit individually corresponds to a power feeding circuit composed of a combination of an earth leakage breaker, a magnet switch, a thermal relay, and the like to each of the
原水圧力計4、酸化剤圧力計、出口圧力計12はそれぞれ、圧力の検知結果に応じた値の電圧を出力する。また、反応槽20の温度計24は、温度の検知結果に応じた電圧を出力する。それらの測定機器から出力される電圧は、それぞれ図示しないA/Dコンバーターによって個別にデジタルデータに変換された後、センシングデータとしてプログラマブルシーケンサーに入力される。プログラマブルシーケンサーは、それらのセンシングデータに基づいて、各種の機器の駆動を制御する。
The raw water pressure gauge 4, the oxidant pressure gauge, and the
原水タンク1には、分子量の比較的大きな有機物を含む廃液Wが未処理の状態で貯留されている。廃液Wは、有機溶剤廃液、製紙工程で生ずる製紙廃液、及びトナー製造工程で生ずるトナー製造廃液のうち、少なくとも何れか1つからなるものである。製紙廃液やトナー製造廃液には、難分解性の有機物が含まれている可能性がある。
In the
攪拌機2は、浄化対象流体としての廃液Wを撹拌することで、廃液中に含まれる浮遊物質(Suspended solids)を均等に分散せしめて、有機物濃度の均一化を図っている。原水タンク1内の廃液Wは、高圧ポンプからなる原水供給ポンプ3によって連続的に圧送されて、原水入口弁5を介して反応槽20に高圧流入する。原水入口弁5は、逆止弁の役割を担っており、原水供給ポンプ3から圧送されてくる廃液Wについて、原水供給ポンプ3側から後述する反応槽20側への流れを許容する一方で、逆方向の流れを阻止する。
The
反応槽20は、外筒21と、これの内部に配設された内筒22とによる二重筒構造になっている。原水入口弁5を通過した廃液Wは、後述する流入管部(図3の26)を通って、反応槽20の内筒22の内部に流入する。
The
原水供給ポンプ3の駆動による廃液Wの流入圧力は、原水入口弁5よりも上流側に配設された原水圧力計4によって検知されて、センシングデータとして制御部のプログラマブルシーケンサーに入力される。原水供給ポンプ3が駆動しているときの廃液Wの流入圧力と、内筒22内の圧力とは、ほぼ同じになる。プログラマブルシーケンサーは、原水供給ポンプ3を駆動しているときに原水圧力計4から送られてくる圧力の検知結果に基づいて、内筒22内の圧力の適否を判断する。
The inflow pressure of the waste liquid W due to the driving of the raw water supply pump 3 is detected by the raw water pressure gauge 4 disposed on the upstream side of the raw water inlet valve 5 and is input to the programmable sequencer of the control unit as sensing data. The inflow pressure of the waste liquid W when the raw water supply pump 3 is driven and the pressure in the
コンプレッサーからなる酸化剤圧送ポンプ6は、酸化剤として取り込んだ空気を、廃液Wの流入圧力と同程度の圧力まで圧縮しながら、酸化剤入口弁8を介して反応槽20に送り込む。酸化剤入口弁8は、逆止弁の役割を担っており、酸化剤圧送ポンプ6から圧送されてくる空気について、酸化剤圧送ポンプ6側から反応槽20側への流れを許容する一方で、逆方向の流れを阻止する。
The oxidant pressure feed pump 6 composed of a compressor sends air taken in as an oxidant to the
反応槽20内に圧送された空気は、外筒21と内筒22との間にある筒間空間に進入した後、内筒22における長手方向の入口付近に流入する。そして、流入管によって内筒22内に送り込まれた廃液Wと混合されて混合流体になる。
The air pumped into the
酸化剤圧送ポンプ6の駆動による空気の流入圧力は、酸化剤入口弁8よりも上流側に配設された酸化剤圧力計7によって検知されて、センシングデータとして制御部のプログラマブルシーケンサーに入力される。酸化剤圧力計7が駆動しているときの空気の流入圧力と、反応槽20内の圧力とは、ほぼ同じになる。プログラマブルシーケンサーは、酸化剤圧送ポンプ6を駆動しているときに酸化剤圧力計7から送られてくる圧力の検知結果にも基づいて、反応槽20内の圧力の適否を判断する。
The inflow pressure of the air generated by driving the oxidant pump 6 is detected by an oxidant pressure gauge 7 disposed upstream of the oxidant inlet valve 8 and input as sensing data to a programmable sequencer of the control unit. . The inflow pressure of air when the oxidant pressure gauge 7 is driven and the pressure in the
酸化剤圧送ポンプ6の駆動による空気の圧送量は、廃液中の有機物を完全に酸化させるのに必要となる化学量論的な酸素量に基づいて決定されている。より詳しくは、廃液のCOD(Chemical Oxygen Demand)、全窒素(TN)、全リン(TP)など、廃液W中の有機物濃度、窒素濃度、リン濃度などに基づいて、有機物の完全酸化に必要な酸素量が算出され、その結果に基づいて、空気の圧送量が設定されている。 The amount of air pumped by driving the oxidant pump 6 is determined based on the stoichiometric amount of oxygen required to completely oxidize the organic matter in the waste liquid. More specifically, it is necessary for the complete oxidation of organic matter based on the organic matter concentration, nitrogen concentration, phosphorus concentration, etc. in the waste liquid W, such as COD (Chemical Oxygen Demand), total nitrogen (TN), and total phosphorus (TP) of the waste liquid. The amount of oxygen is calculated, and the pumping amount of air is set based on the result.
空気の流入量の設定は作業員によって行われるが、廃液W中に含まれる有機物の種類が経時で安定しており、濁度、光透過度、電気伝導度、比重などの物性と、前述の酸素量との相関関係が比較的良好である場合には、その物性をセンサー等で検知した結果に基づいて、前述の制御範囲を自動で補正する処理を実施するように、プログラマブルシーケンサーを構成してもよい。 The inflow of air is set by the worker, but the type of organic matter contained in the waste liquid W is stable over time, and the physical properties such as turbidity, light transmittance, electrical conductivity, specific gravity, etc. When the correlation with the amount of oxygen is relatively good, the programmable sequencer is configured to perform the process of automatically correcting the above-mentioned control range based on the result of detecting the physical property by a sensor or the like. May be.
酸化剤としては、空気の他、酸素ガス、オゾンガス、過酸化水素水の何れか1つ、あるいは、それらの2種類以上を混合したもの、を用いることも可能である。内筒22からの熱の放出を抑えるという観点からすると、空気、酸素ガス、オゾンガスなどの気体を用いることが好ましい。気体は、液体に比べて熱伝導率が低いことから、筒間空間内を気体で満たすことにより、気体を断熱材として機能させることができるからである。
As the oxidizing agent, in addition to air, any one of oxygen gas, ozone gas, hydrogen peroxide water, or a mixture of two or more of them can be used. From the viewpoint of suppressing the release of heat from the
内筒22の外面には、図示しないヒーターが巻き付けられており、内筒22内の混合流体を加熱する。内筒22内の混合流体は、ヒーターによって加熱されることで昇温することに加えて、有機物が酸化分解されることによる発熱によっても昇温する。廃液Wが有機物を高濃度に含むものである場合、多量の有機物が酸化分解される際の多量の発熱だけで、混合流体が所望の温度まで昇温することもある。この場合、装置の立ち上げ時のみ、ヒーターによる加熱を行い、酸化分解が開始された後には、ヒーターを停止することができる。
A heater (not shown) is wound around the outer surface of the
内筒22内の混合流体に加える圧力としては、0.5〜30Mpa(望ましくは5〜30Mpa)の範囲を例示することができる。内筒22内の圧力は、後述する出口弁13によって調整される。出口弁13は、内筒22内の圧力が閾値よりも高くなると、自動で弁を開いて内筒22内の混合流体を外部に排出することで、内筒22内の圧力を閾値付近に維持する。
Examples of the pressure applied to the mixed fluid in the
内筒22内の混合流体の温度としては、100〜700℃(望ましくは200〜550℃)を例示することができる。温度の調整は、上述したヒーターのオンオフや、後述する熱交換器9の動作のオンオフによって行われる。
Examples of the temperature of the mixed fluid in the
温度及び圧力の条件として、温度=374.2℃以上、且つ、圧力=21.8MPa以上を採用した場合、水の臨界温度や臨界圧力をそれぞれ超え、且つ空気の臨界温度や臨界圧力もそれぞれ超える状態であるため、混合流体が液体と気体との中間的な性質を帯びる超臨界流体になる。かかる超臨界流体中では、有機物が良好に超臨界流体に溶解するとともに、空気に良好に接触することから、有機物の酸化分解が急激に進行する。 When temperature = 374.2 ° C. or higher and pressure = 21.8 MPa or higher are adopted as temperature and pressure conditions, the critical temperature and critical pressure of water are exceeded, and the critical temperature and critical pressure of air are also exceeded. In this state, the mixed fluid becomes a supercritical fluid having an intermediate property between liquid and gas. In such a supercritical fluid, the organic matter is well dissolved in the supercritical fluid and is in good contact with air, so that the oxidative decomposition of the organic matter proceeds rapidly.
温度及び圧力の条件として、温度=374.2℃未満の比較的高温、且つ、圧力=21.8MPa以上を採用して、内筒22内で混合流体中の廃液を亜臨界流体にしてもよい。また、温度及び圧力の条件として、温度=200℃以上(望ましくは374.2℃以上)、且つ、圧力=21.8MPa未満(望ましくは10MPa以上)の比較的高圧を採用して、内筒22内で混合流体中の廃液を高温高圧蒸気にしてもよい。
As a condition of temperature and pressure, a relatively high temperature of less than 374.2 ° C. and a pressure of 21.8 MPa or more may be adopted, and the waste liquid in the mixed fluid in the
内筒22内においては、混合流体を高温且つ高圧の状態にすることで、混合流体中の有機物やアンモニア態窒素の酸化分解を促す。有機物やアンモニア態窒素が酸化分解された混合流体は、反応槽20から排出される。
In the
図3は、反応槽20を示す縦断面図である。また、図4は、反応槽20の内筒22を示す斜視図である。内筒22には廃液Wを加熱するためのヒーター23が巻き付けられている(図4参照)。内筒22は、酸に強いチタンからなる筒である。外筒21は、高圧に耐え得るように、肉厚に形成されている。これに対し、内筒22は、耐圧性よりも耐食性が求められることから、優れた耐食性を発揮するチタンが材料として採用されている。内筒22内では、有機塩化物のクロロ基に由来する塩酸や、アミノ酸等のスルホニル基に由来する硫酸が発生して、内筒22の内壁を強い酸性下におくことがある。このため、内筒22には、耐食性に優れたチタンからなる筒が採用されているのである。但し、チタンは非常に高価な材料であるため、内筒22の厚みを高圧に耐え得る値まで大きくすると、非常にコスト高になってしまう。そこで、内筒22の外側に外筒21を配設し、チタンよりも安価なステンレス等からなる外筒21によって必要な耐圧性を発揮させるようにしている。内筒22と外筒21との間の筒間空間の圧力は圧送される空気によって内筒22内の圧力とほぼ同じ値になるため、肉薄のチタンからなる内筒22に対しては、大きな圧力がかからないようになっている。
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing the
原水供給ポンプ(図2の3)によって反応槽20に向けて圧送される廃液Wは、原水入口弁(図2の5)を経由した後、原水入口弁の出口側に接続されている給送管15に進入する。この給送管15は、入口継手17により、反応槽20の入口側に設けられている流入管部26に接続されている。給送管15から反応槽20内に圧送された廃液Wは、反応槽20において、流入管部26を通って内筒22内に流入する。そして、内筒20内のその長手方向に沿って図中左側から右側に向けて移動する。
The waste liquid W pumped toward the
一方、酸化剤導入ポンプ(図2の6)によって反応槽20内に圧送された空気Aは、外筒21と内筒22との間の筒間空間に流入する。そして、内筒22の外面やヒーター23との接触によって加熱されながら、筒間空間をその長手方向に沿って図中右側から左側に向けて移動する。内筒22における図中左側の端面には、連通開口22aが設けられている。この連通開口22aは、筒間空間と、後述する内部搬送管27とを連通させるためのものである。外筒21と内筒22との間の筒間空間内の空気Aは、この連通開口22aを通って、内筒22の内部に進入する。
On the other hand, the air A pumped into the
図3において、内筒22内には、内部搬送管27が配設されており、内筒22内の混合流体に浸っている。この内部搬送管27の一端は、内筒22の端壁に固定された状態で連通開口22aに連通している。外筒21と内筒22との間の筒間空間に圧送された空気Aは、筒間空間内を図中右側から左側に移動する過程で、内筒22の外面や、ヒーター(図4の23)に接触することで予備加熱される。そして、内筒22よりも図中左側に移動すると、内筒22の端壁に設けられた連通開口(図4の22a)を通って内筒22内に進入するとともに、内部搬送管27の中に流入する。
In FIG. 3, an
ヒーター23としては、接触加熱方式のセラミックヒーターや、シースヒーターなどを例示することができる。なお、内筒22に電流を流して抵抗加熱することも可能である。また、内筒22をヒーター23の上から断熱材で覆うことで、内筒22からの熱放出を抑えるようにしてよい。この場合、筒間空間内における空気の予備加熱が行われなくなるが、その分、内部搬送管27を長くすることで、空気を所望の温度まで予備加熱することが可能である。
Examples of the
内筒22内の混合流体に浸っている内部搬送管27は、混合流体からの熱伝導によって混合流体とほぼ同じ温度まで昇温された状態になっている。このため、内部搬送管27の中に流入した空気Aは、内部搬送管27の中で搬送されている間に、内部搬送管27の内壁からの熱伝導によって更に予備加熱される。かかる構成では、空気Aを筒間空間で予備加熱することに加えて、内部搬送管27の中空内でも予備加熱することで、筒間空間内だけで予備加熱していた従来に比べて、より高い温度まで予備加熱する。よって、外部予備加熱手段によらずに、空気Aを従来よりも高い温度まで予備加熱することができる。
The
図5は、内部搬送管27を内筒の端壁とともに示す斜視図である。図中矢印方向は、内筒の内部における混合流体の搬送方向を示している。内部搬送管27は、混合流体の搬送方向に沿って上流側から下流側に向けて延びた後、下流側から上流側に向けて折り返す形状になっている。これにより、先に図3に示されるように、空気Aを比較的長距離に渡って内部搬送管27で搬送して十分に昇温せしめた後、空気Aを内筒22内における搬送方向の上流側端部付近で内部搬送管27から排出して、内筒22内に進入した直後の廃液Wと混合することができる。
FIG. 5 is a perspective view showing the
図3において、内筒22の図中右側端部付近まで移動した混合流体は、有機物や無機化合物がほぼ完全に酸化分解された状態になっている。内筒22における流体搬送方向の下流側端部には、出口継手18を介して、内筒22内で浄化された浄化対象流体を搬送するための搬送管16が接続されている。浄化された浄化対象流体は、この搬送管16に進入する。
In FIG. 3, the mixed fluid that has moved to the vicinity of the right end in the drawing of the
搬送管16内では、浄化された浄化対象流体が冷却されて、液体になる。内筒22に対して流入管部26からに新たな廃液Wが流入すると、それに伴って内筒22の内圧が上昇する。すると、搬送管16内の液体の圧力も上昇する。搬送管16の末端には、出口弁(図2の13)が接続されている。この出口弁は、搬送管16内の圧力が閾値よりも高くなると、自動で弁を開いて搬送管16内の液体を排出することで、搬送管16内の圧力を閾値よりも低く維持する。出口弁13によって搬送管16内から排出された液体は、急激に大気圧付近まで減圧されることで、処理液とガスとに分かれる。そして、処理液は処理液タンクに貯留される。また、ガスは大気中に放出される。
In the
処理液は、活性汚泥による生物処理では除去し切れないごく低分子の有機物もほぼ完全に酸化分解されたものであるため、浮遊物質や有機物は殆ど含まれていない。酸化し切れなかったごく僅かな無機物が含まれているだけである。そのままの状態でも、用途によっては工業用水として再利用することが可能である。また、限外濾過膜による濾過処理を施せば、LSI洗浄液などに転用することも可能である。処理後の混合流体から分離されたガスは、二酸化炭素及び窒素ガスを主成分とするものである。 The treatment liquid contains almost no suspended solids or organic matter because very low molecular weight organic matter that cannot be removed by biological treatment with activated sludge has been almost completely oxidized and decomposed. It contains only a small amount of inorganic material that could not be oxidized. Even as it is, it can be reused as industrial water depending on the application. Further, if a filtration process using an ultrafiltration membrane is performed, it can be diverted to an LSI cleaning liquid or the like. The gas separated from the mixed fluid after the treatment is mainly composed of carbon dioxide and nitrogen gas.
反応槽20内においては、混合流体に含まれる物質を酸化分解する反応が、全て内筒22の内部空間で行われる。内筒22の内部空間では、筒長手方向に沿って図中左側から右側に向けて、混合流体が流れていく。このようにして混合流体が流れる内筒22内に、有機物やアンモニア態窒素の酸化分解を促すための触媒を配設してもよい。有機物やアンモニア態窒素の酸化分解を促進する触媒としては、Ru、Pd、Rh、Pt、Au、Ir、Os、Fe、Cu、Zn、Ni、Co、Ce、Ti、MnおよびCのうち、少なくとも何れか1つの元素を含むものを用いることが望ましい。
In the
廃液W中の有機物濃度が比較的高い場合には、有機物の酸化分解によって多量の熱が発生する。このため、上述したように、運転初期にはヒーター(23)による加熱が必要であるが、有機物濃度によっては、有機物の酸化分解が開始された後には、酸化分解によって発生する熱により、混合流体を発熱だけによって所定の温度まで昇温させることが可能になる場合もあり得る。そこで、制御部のプログラマブルシーケンサーは、温度計(24)による内筒22内の温度の検知結果が、所定の温度よりも高温になった場合には、加熱手段としてのヒーター(23)をオフにする。これにより、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
When the organic substance concentration in the waste liquid W is relatively high, a large amount of heat is generated by oxidative decomposition of the organic substance. For this reason, as described above, heating by the heater (23) is necessary at the initial stage of operation. However, depending on the concentration of organic matter, after the oxidative decomposition of the organic matter is started, the mixed fluid is caused by the heat generated by the oxidative decomposition. It may be possible to raise the temperature to a predetermined temperature only by heat generation. Therefore, the programmable sequencer of the control unit turns off the heater (23) as the heating means when the detection result of the temperature in the
また、廃液Wの有機物濃度が非常に高い場合には、有機物の酸化分解によって発生する熱量が新たに内筒22内に流入してくる廃液Wや空気Aを所定の温度まで昇温させるのに必要な熱量を上回って、そのままでは、内筒22内の温度が上昇の一途を辿ることもある。そこで、制御部のプログラマブルシーケンサーは、温度計(24)による内筒22内の温度の検知結果が、所定の上限温度よりも高くなった場合には、原水供給ポンプ(3)によって原水Wを第1分解反応部22aに送る給送速度、あるいは、酸化剤圧送ポンプ(6)によって空気Aを第1分解反応部22aに送る給送速度を低下させる処理を実施する。これにより、内筒22内の温度が上限温度よりも高くなってしまうことを防止することができる。なお、後述する熱交換器9として、搬送管16との熱交換を行うだけでなく、外筒21との熱交換も行うようにしたものを用いる場合には、廃液Wや空気Aの給送量を低下させる代わりに、外筒21の周りに熱交換流体を送る量を増やすようにしてもよい。
Further, when the organic matter concentration of the waste liquid W is very high, the amount of heat generated by the oxidative decomposition of the organic matter causes the waste liquid W and air A newly flowing into the
内筒22を通過した混合流体を冷却しながら搬送する搬送管16の外壁には、熱交換器9が装着されている。熱交換器9の本体は、搬送管16の外壁を覆う外管で構成され、外管と搬送管16の外壁との間の空間を水などの熱交換流体で満たしている。そして、搬送管16の外壁と熱交換流体との熱交換を行う。反応槽20の運転時には、非常に高温の液体が搬送管16の内部に流れるため、搬送管16から熱交換器9内の熱交換流体に熱が移動して、熱交換流体が熱せられる。熱交換器9内における熱交換流体の搬送方向は、いわゆる向流型の熱交換を行うように、搬送管16内の液体の搬送方向とは逆方向になっている。即ち、出口弁13側から反応槽20側に向けて熱交換流体を送っている。これは、熱媒体タンク10内の熱交換流体を吸引しながら熱交換器9に送る熱交換ポンプ11によって行われる。熱交換器9を通過して熱せられた熱交換流体は、図示しないパイプを通って発電機に送られる。発電機では、熱せられたことによって圧力を高めている熱交換流体を液体から気体の状態にするときに発生する気流によってタービンを回転させることで発電が行われる。なお、熱交換器9を通過した熱交換流体の一部を分岐パイプによって流入管部26や原水タンク1まで搬送して、廃液Wの予備加熱に利用してもよい。
A heat exchanger 9 is mounted on the outer wall of the
搬送管16における出口弁13の近傍には、搬送管16内の液体の温度を検知する図示しない出口温度計が設けられている。制御部のプログラマブルシーケンサーは、出口温度計による検知結果が所定の数値範囲内に維持されるように、熱交換ポンプ11の駆動を制御する。具体的には、出口温度計による検知結果が所定の上限温度に達したときには、熱交換ポンプ11の駆動量を増加して熱交換器9への熱交換流体の供給量を増やすことで、熱交換器9による冷却機能を高める。これに対し、出口温度計による検知結果が所定の下限温度に達したときには、熱交換ポンプ11の駆動量を減少させて熱交換器9への熱交換流体の供給量を減らすことで、熱交換器9による冷却機能を低下させる。かかる構成では、熱交換量を適切に調整して搬送管16内の液体の温度を一定範囲に維持することができる。
An exit thermometer (not shown) for detecting the temperature of the liquid in the
内部搬送管27については、より確実に所望の温度まで昇温させる狙いで、図6に示されるように、内筒の中で3回折り返す形状にしてもよい。また、5回以上であって且つ奇数回数だけ折り返す形状にしてもよい。奇数回数で折り返すことで、内部搬送管27からの空気の排出位置を、内筒における流体搬送方向の上流側端部付近にして、予備加熱後の空気を、内筒に流入した直後の廃液と混合することができる。
As shown in FIG. 6, the
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
筒状の外筒体(例えば、外筒21)の内側に筒状の内筒体(例えば、内筒22)を配設した2重構造を具備するとともに、前記内筒体の長手方向における全域のうち、前記内筒体に対する処理対象流体の入口側の端部に対して浄化対象流体を流入させるための流入管(例えば、流入管部26)と、酸化剤(例えば、空気A)を前記外筒体と前記内筒体との間の筒間空間に導入するために、前記外筒体の長手方向における全域のうち、前記内筒体からの流体の出口側の端部又はその近傍に設けられた酸化剤導入口と、筒間空間に導入された酸化剤を前記内筒体の内部に進入させるために前記内筒体の前記入口側の端部に設けられた酸化剤進入口(例えば、連通開口22a)とを具備し、前記内筒体の内部で浄化対象流体と酸化剤との混合流体を加熱及び加圧しながら、混合流体中の有機物を酸化分解する反応槽(例えば、反応槽20)を備える流体浄化装置において、前記内筒体の内部の浄化対象流体に浸った状態で前記酸化剤進入口に連通するように前記内筒体の内部に配設され、前記内筒体の前記入口側から前記出口側に向けて延在した後、前記出口側から入口側に折り返す構造を具備し、且つ、前記酸化剤進入口から自らの中空内に受け入れた酸化剤を、前記中空内で搬送した後に前記内筒体における前記入口側の端部の領域に排出して浄化対象流体に接触させる内部搬送管(例えば、内部搬送管27)を設けたことを特徴とするものである。
What has been described above is merely an example, and the present invention has a specific effect for each of the following modes.
[Aspect A]
A double structure in which a cylindrical inner cylinder (for example, inner cylinder 22) is disposed inside a cylindrical outer cylinder (for example, outer cylinder 21), and the entire area in the longitudinal direction of the inner cylinder. Among them, an inflow pipe (for example, the inflow pipe section 26) for allowing the purification target fluid to flow into an end portion on the inlet side of the processing target fluid with respect to the inner cylindrical body, and an oxidizing agent (for example, air A) In order to introduce into the inter-cylinder space between the outer cylindrical body and the inner cylindrical body, at the end portion on the outlet side of the fluid from the inner cylindrical body or in the vicinity thereof in the entire area in the longitudinal direction of the outer cylindrical body. An oxidant inlet provided, and an oxidant inlet (provided at an inlet side end of the inner cylinder) for allowing the oxidant introduced into the inter-cylinder space to enter the inner cylinder ( For example, a
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、前記内筒体の内部の浄化対象流体を加熱するための加熱手段を前記内筒体の内部に配設するか、あるいは、前記内筒体の外面に接触させて配設したことを特徴とするものである。かかる構成では、内筒体内の浄化対象流体や酸化剤を加熱手段による加熱で確実に所望の温度まで昇温せしめることができる。
[Aspect B]
Aspect B is the aspect A in which heating means for heating the purification target fluid inside the inner cylindrical body is disposed inside the inner cylindrical body, or is brought into contact with the outer surface of the inner cylindrical body. It is characterized by being disposed. In such a configuration, it is possible to reliably raise the temperature of the fluid to be purified and the oxidant in the inner cylinder to a desired temperature by heating with the heating means.
20:反応槽
21:外筒(外筒体)
22:内筒(内筒体)
22a:連通開口(酸化剤進入口)
23:ヒーター(加熱手段)
26:流入管部(流入管)
27:内部搬送管
A:空気(酸化剤)
W:廃液(浄化対象流体)
20: Reaction tank 21: Outer cylinder (outer cylinder)
22: Inner cylinder (inner cylinder)
22a: Communication opening (oxidant entrance)
23: Heater (heating means)
26: Inflow pipe section (inflow pipe)
27: Internal transfer pipe A: Air (oxidant)
W: Waste liquid (Purified fluid)
Claims (2)
前記内筒体の内部の浄化対象流体に浸った状態で前記酸化剤進入口に連通するように前記内筒体の内部に配設され、前記内筒体の前記入口側から前記出口側に向けて延在した後、前記出口側から入口側に折り返す構造を具備し、且つ、前記酸化剤進入口から自らの中空内に受け入れた酸化剤を、前記中空内で搬送した後に前記内筒体内における前記入口側の端部の領域に排出して浄化対象流体に接触させる内部搬送管を設けたことを特徴とする流体浄化装置。 It has a double structure in which a cylindrical inner cylinder is disposed inside a cylindrical outer cylinder, and of the entire area in the longitudinal direction of the inner cylinder, the inlet side of the fluid to be processed with respect to the inner cylinder An inflow pipe for allowing the fluid to be purified to flow into the end of the tube, and a longitudinal direction of the outer cylinder in order to introduce an oxidant into the inter-cylinder space between the outer cylinder and the inner cylinder. The oxidant inlet provided at or near the end of the fluid outlet from the inner cylinder, and the oxidant introduced into the inter-cylinder space enter the inside of the inner cylinder. And an oxidant inlet provided at an end of the inner cylinder on the inlet side, and heating and pressurizing the mixed fluid of the purification target fluid and the oxidant inside the inner cylinder. In a fluid purification apparatus comprising a reaction tank for decomposing organic matter in a mixed fluid by an oxidation reaction,
The inner cylinder is disposed inside the inner cylinder so as to communicate with the oxidant inlet in a state of being immersed in the purification target fluid inside the inner cylinder, and is directed from the inlet side to the outlet side of the inner cylinder. The oxidant received in the hollow from the oxidant inlet and then transported in the hollow after the oxidant has been transferred from the outlet side to the inlet side. A fluid purification apparatus comprising: an internal conveyance pipe that is discharged to a region of an end portion on the inlet side and brought into contact with a fluid to be purified.
前記内筒体の内部の浄化対象流体を加熱するための加熱手段を前記内筒体の内部に配設するか、あるいは、前記内筒体の外面に接触させて配設したことを特徴とする流体浄化装置。 The fluid purification device according to claim 1,
A heating means for heating the purification target fluid inside the inner cylinder is arranged inside the inner cylinder or arranged in contact with the outer surface of the inner cylinder. Fluid purification device.
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