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JP2013161117A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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JP2013161117A JP2012019898A JP2012019898A JP2013161117A JP 2013161117 A JP2013161117 A JP 2013161117A JP 2012019898 A JP2012019898 A JP 2012019898A JP 2012019898 A JP2012019898 A JP 2012019898A JP 2013161117 A JP2013161117 A JP 2013161117A
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Abstract

【課題】画像形成装置のファームウェアの更新履歴に対応付けられた設定値の変更に関する情報をユーザが容易に確認できるようにすること。
【解決手段】MFP1のCPU1(108)は、ファームウェアの更新処理によって発生したMFP1に設定された設定値の変更に関する情報(ファームウェア更新前後におけるMFP1の機器設定の差分)をHDD111等に記憶しておく(S404〜S410)。そして、オペレータからファームウェアの更新履歴の中から特定の更新履歴が選択されると、前記記憶した情報に基づいて、前記特定の更新履歴に対応するファームウェアの更新処理によって発生した設定値の変更に関する情報を表示する(図11(a)〜(c))。
【選択図】図4

Description

本発明は、ファームウェアの更新機能を備える画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
近年、デジタル複合機等の画像形成装置においては、製品出荷後に市場でファームウェア(制御プログラム)の更新(アップデート、バージョンアップ)が可能なものが一般的となっている。
更新用ファームウェアは、機能追加、仕様変更、又はソフトウェア不具合の修正等、様々な理由により提供されるため、同じ製品に対して頻繁にファームウェアの更新を実施する場合がある。そのため、ファームウェアの更新履歴を記憶して管理することが可能な画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−50095号公報
デジタル複合機等の画像形成装置においては、装置ごとの調整値、両面印刷などの印刷処理に係る初期設定、各機能の動作仕様に係る設定等、様々な機器設定(設定項目)に対して設定値を登録可能になっているが、ファームウェアの更新前後で当該設定項目や設定値が変更される場合がある。
例えば、機能追加を伴ったファームウェアの更新を実施する場合、追加された機能の動作仕様に係る設定項目は、ファームウェア更新前の装置状態には存在しない。また、仕様変更により、ある設定項目に対して設定可能な設定値の値域が変更された場合、仕様変更後の値域に合わせてファームウェア更新前の設定値を自動的に補正し、ファームウェア更新後の設定値として登録するケースもある。このようなファームウェア更新に伴う設定値の変更にユーザが気付かない場合、本来ユーザが望まない設定値のまま装置を使用してしまう恐れがある。
ファームウェア更新に伴う設定値の変更にユーザが後から気付いた場合、ユーザは設定値を所望の設定に戻そうとすると考えられる。しかしながら、上述の従来の技術では、ファームウェアの更新結果、およびバージョン情報をユーザに通知することはできるものの、ファームウェア更新に伴う設定値の変更をユーザに通知することはできなかった。また、画像形成装置の仕様に詳しくないユーザであれば、変更された設定値を戻そうとしてもどのような設定値に戻せばいいのか分からない場合もある
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、更新履歴に対応付けられた設定値の変更に関する情報をユーザが確認できる仕組みを提供することである。
本発明は、ファームウェアの更新が可能な画像形成装置であって、ファームウェアの更新処理を実行する更新手段と、前記ファームウェアの更新処理によって発生した前記画像形成装置に設定された設定値の変更に関する情報を記憶する記憶手段と、前記更新手段によるファームウェアの更新履歴の中から特定の更新履歴を選択する選択手段と、前記記憶手段が記憶する情報に基づいて、前記特定の更新履歴に対応するファームウェアの更新処理によって発生した前記設定値の変更に関する情報を表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、更新履歴に対応付けられた設定値の変更に関する情報をユーザが確認できる。
本発明の一実施例を示す画像形成装置を含むシステム構成図である。 MFP1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 MFP1のソフトウェア構成の一例を示すソフトブロック図である。 本実施例に係る画像形成装置のファームウェア更新に伴う一連の処理の一例を示すフローチャートである。 図4のS409で説明したファームウェア更新前後における機器設定差分抽出処理を説明するフローチャートである。 ファームウェア更新前の状態におけるMFP1の機器設定の一例を示す図である。 ファームウェア更新後の状態におけるMFP1の機器設定の一例を示す図である。 ファームウェア更新前後における機器設定の差分情報(XML形式)の例を示す図である。 ファームウェア更新履歴のデータ要素の一例を示す図である。 本実施例に係る画像形成装置におけるファームウェア更新に伴う機器設定差分情報の参照手順の一例を示すフローチャートである。 ファームウェア更新に伴う機器設定差分情報を参照するための画面の一例を示す図である。 ファームウェア更新に伴う機器設定差分情報を参照するための画面の他の例を示す図である。 MFP1における設定値確認変更画面の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す画像形成装置を含むシステム構成図である。
図1において、MFP(Multi Function Peripheral)1は本実施例の画像形成装置であり、コピー、スキャン、プリント、SEND(画像データ送信)、RECEIVE(画像データ受信)などの機能を有する。MFP1は、ネットワーク2を介して配信サーバ3と接続されている。
ネットワーク2は、例えば、イーサネット(登録商標)等から構成されている。配信サーバ3は、少なくとも1機種以上の画像処理装置の更新ファームウェアを保持している。配信サーバ3は、更新ファームウェアが登録されると、更新対象となる装置を検索し、該当する装置へ更新ファームウェアを送信する。
MFP1は、配信サーバ3から送信された更新ファームウェアを受信し、自身のファームウェアを更新する。なお、MFP1と配信サーバ3とは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)/SOAP(Simple Object Access Protocol)といった公知のネットワーク通信プロトコルを用いて通信を行うため、通信手順等の詳細説明は割愛する。
<画像形成装置のハードウェア構成>
以下、図2を用いて、本発明の実施例に係る画像形成装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、MFP1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2において、100はメインコントローラ(Controller MainUnit)であり、MFP1の情報処理部を司る。101はサブコントローラ(Controller SubUnit)であり、MFP1の画像処理部を司る。メインコントローラ100とサブコントローラ101とは、バスブリッジ(BusBridge)116を介してバス間で接続されている。
まず、メインコントローラ100の構成要素を説明する。
メインコントローラ100において、CPU1(108)は、システムバス115に接続される各デバイスを総括的に制御する。CPU1(108)は、フラッシュROM(FLASH ROM)110、或いはハードディスク(HDD)111に記憶された制御プログラム(ファームウェア)を実行する。
フラッシュROM110、或いはHDD111は、プログラムのみでなく、画像データや各機能の動作仕様に係る機器設定、各種履歴データの記憶領域としても使われる。RAM1(109)は、CPU1(108)の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
操作部I/F112は、LCDパネル104に各機能に係る操作画面や装置状態画面などを描画する。また、操作部I/F112には、操作ボタン及び/或いはタッチパネル103も接続されている。操作ボタン及び/或いはタッチパネル103は、LCDパネル104と一体になっており、オペレータの指示入力を制御する。
ネットワークインタフェース部(Network I/F)113は、他のネットワーク機器や図1記載の配信サーバ3とLAN102を介して双方向にデータをやりとりする。
外部シリアルインタフェース(外部シリアルI/F)114は、例えばUSBであり、メモリメディアリーダ、或いはICカードリーダなどの外部装置を接続し、双方向にデータをやりとりする。 次に、サブコントローラ101の構成要素を説明する。
プリンタ106は、例えば電子写真方式あるいはインクジェット方式などで実現される印刷メディアへの印字部である。スキャナ105は、原稿メディアに印字された画像を読み込むための画像読み取り部である。多くの場合、スキャナ105には、オプションとしてオートドキュメントフィーダ(不図示)が装着されており、複数枚の原稿を自動的に読み込むことができる。プリンタ106及びスキャナ105は、デバイスインタフェース(デバイスI/F)120を通して制御信号をCPU2(117)との間で授受する。
CPU2(117)は、システムバス127に接続される各デバイスを総括的に制御する。スキャナ105から入力される画像は、スキャナ画像処理部121を介してRAM2(118)に読み取り画像として入力される。
メモリ画像処理部(IMAGEC)123は、RAM2(118)上の読み取り画像に所定の画像処理を施してRAM2(118)に出力する。このメモリ画像処理部123による画像処理には、回転・変倍・色空間変換・グレースケール変換・合成・符号化・復号化などの処理が含まれる。
CPU2(117)は、RAM2(118)上の画像を、メモリ画像処理部123で画像処理後に、バスブリッジ116を介して、メインコントローラ100上の記憶装置(フラッシュROM110やHDD111)に保存する。
また、CPU2(117)は、バスブリッジ116を介して、メインコントローラ100上の記憶装置(フラッシュROM110やHDD111)に保存されている画像をRAM2(118)に読み出し、プリンタ画像処理部122を経由してプリンタ106に出力する。なお、スキャナ画像処理部121及びプリンタ画像処理部122で行う画像処理には、色空間変換、移動、色調整、濃度制御、遅延量制御が含まれる。
ラスターイメージプロセッサ(RIP)119は、RAM2(118)上のPDLコードをビットマップイメージに展開し、RAM2(118)に出力する。SRAM124は、CPU2(117)との間で不揮発データを高速に入出力する。MODEM125は、公衆回線107に接続し、ファクス画像入出力に伴う変復調を行う。
なお、CPU1(108)及びCPU2(117)により実行される制御プログラム(ファームウェア)は、少なくとも2つ以上のモジュールから構成され、ファームウェアの更新は、それぞれのモジュールごとに行うことが可能である。
<画像形成装置のソフトウェア構成>
以下、図3を用いて、本実施例に係る画像形成装置のソフトウェア構成について説明する。
図3は、MFP1のソフトウェア構成の一例を示すソフトブロック図である。なお、MFP1のファームウェアは図3に記載した以外のソフトブロックも含むが、本発明の構成と直接関係しないものに関しては図示していない。
図3において、ネットワーク制御モジュール301は、ネットワーク通信を実現するモジュールである。ネットワーク制御モジュール301は、ネットワークインタフェース113を制御すると共に、各種通信プロトコルに応じたソフト的な通信制御によりデータの入出力を行う。本実施例においては、ネットワーク制御モジュール301は、配信サーバ3との通信制御を司り、更新ファームウェアの受信処理を行う。
アップデート制御モジュール302は、前記更新ファームウェアを用いてフラッシュROM110或いはHDD111に記憶されたMFP1のファームウェアの更新(アップデート)処理を制御するモジュールである。
機器設定エクスポートモジュール303は、アップデート制御モジュール302の指示により、ファームウェア更新前、及びファームウェア更新後の各種設定値全てを読み出し、XML(eXtensible Markup Language)形式への変換を行う。
機器設定差分抽出モジュール304は、アップデート制御モジュール302の指示により、上述の機器設定エクスポートモジュール303によって取得した情報(ファームウェア更新前後の機器設定値(XML形式))を基にファームウェア更新前後の機器設定値の差分抽出を行う。
機器設定管理モジュール305は、MFP1における各種設定値の登録/読み出し処理を司るモジュールであり、各種設定値へのアクセスはこのモジュールを介して行われるように構成されている。
ファームウェア更新履歴管理モジュール306は、MFP1のファームウェアの更新履歴の登録/読み出し処理を司るモジュールであり、ファームウェア更新履歴へのアクセスはこのモジュールを介して行われるように構成されている。
なお、MFP1における各種機器設定値、及びファームウェア更新履歴は、機器設定DB(データベース)308、及びファームウェア更新履歴DB309として、図2に示したフラッシュROM110或いはHDD111に保存されている。なお、機器設定DB308、及びファームウェア更新履歴DB309は、DBMS(Database Management System)モジュール307により管理されている。
UI制御モジュール310は、ユーザインタフェースを司るものであり、オペレータがMFP1の各種操作や設定を行う際に機器との仲介を行うモジュールである。UI制御モジュール310は、オペレータが操作ボタン、或いはタッチパネル103から行う操作に従い、関連するモジュールに入力情報を転送し、処理の依頼、或いはデータの設定等を行う。
以上、図3に示したソフトウェアモジュールは、MFP1のメインコントローラ100のフラッシュROM110或いはHDD111に格納された制御プログラムをCPU1(108)が実行することにより実現される機能に対応する。
次に、図4〜図9を用いて、本実施例に係る画像形成装置のファームウェア更新に伴う一連の処理について説明する。
図4は、本実施例に係る画像形成装置のファームウェア更新に伴う一連の処理の一例を示すフローチャートである。図4記載の各ステップの処理は、MFP1のメインコントローラ100のフラッシュROM110、或いはHDD111に格納された制御プログラムに従ってCPU1(108)により実行される。なお、後述する図5及び図10記載の各ステップの処理も同様に、MFP1のメインコントローラ100のフラッシュROM110、或いはHDD111に格納された制御プログラムに従ってCPU1(108)により実行されるものとする。
配信サーバ3から送信された更新ファームウェアを受信すると、CPU1(108)は、MFP1への新たなジョブの受け付けを中止し(S401)、S402に処理を進める。
S402では、CPU1(108)は、現在実行中のジョブが存在するか否かを判定し(S402)、現在実行中のジョブが存在すると判定した場合(S402でNo)、現在実行中のジョブが終了するのを待つ。
そして、実行中のジョブが無いと判定した場合(S402でYes)、CPU1(108)は、S403に処理を進める。
S403では、CPU1(108)は、MFP1をファームウェア更新が可能な動作モード(メンテナンスモード)に切り替えるために、システム全体の再起動を実行し、アップデート制御モジュール302を起動する。これにより、MFP1がメンテナンスモードに移行する。
次に、S404において、CPU1(108)は、ファームウェア更新前(直前)の装置状態における機器設定情報を全て読み出し(取得し)、フラッシュROM110或いはHDD111に、XML形式(一例を図6(b)に示す)で保存する(第1の取得処理)。なお、MFP1の機器設定項目は、大項目・中項目・小項目と親子関係をもったツリー構造を構成しているものとする。また、設定値としては、両面印刷のON/OFFなどの印刷処理のデフォルトの設定を示す設定値、MFP1の各種動作仕様に係る設定値などが例として考えられる。
図6(a)は、ファームウェア更新前の状態におけるMFP1の機器設定の一例を示す図である。
また、図6(b)は、図6(a)で示したファームウェア更新前の状態におけるMFP1の機器設定のリストをXML形式にした例を示す。なお、以降の説明では、このファームウェア更新前の設定値リストを第1の設定値リスト(第1の設定情報)として参照することにする。
以下、図4の説明に戻る。
次に、S405において、CPU1(108)は、MFP1のファームウェアの更新処理を実行する。そして、ファームウェアの更新処理が完了すると、CPU1(108)は、更新処理が正常終了したか否かの判定を行う(S406)。
そして、前記S406において、ファームウェアの更新処理が正常終了しなかったと判定した場合(No)、CPU1(108)は、S413に処理を進める。
S413では、CPU1(108)は、更新失敗としてファームウェア更新履歴を作成し、S414において、LCD104にサービスコールエラーを表示して、ファームウェア更新に伴う一連の処理を終了する。
一方、S406において、ファームウェアの更新処理が正常終了したと判定した場合(Yes)、CPU1(108)は、S407に処理を進める。
S407では、CPU1(108)は、更新後のファームウェアに合わせて機器設定DB308の再構築を行う。さらに、S408において、CPU1(108)は、ファームウェア更新後(直後)の装置状態におけるMFP1の機器設定を全て読み出し(取得し)、フラッシュROM110或いはHDD111にXML形式(一例を図7(b)に示す)で保存する(第2の取得処理)。
図7(a)は、ファームウェア更新後の状態におけるMFP1の機器設定の一例を示す図である。
また、図7(b)は、図7(a)で示したファームウェア更新後の状態におけるMFP1の機器設定のリストをXML形式にした例を示す。なお、以降の説明では、このファームウェア更新後の設定値リストを第2の設定値リスト(第2の設定情報)として参照することにする。
以下、図4の説明に戻る。
次に、S409において、CPU1(108)は、上述の第1の設定値リスト及び第2の設定値リストをもとにして、ファームウェア更新前後におけるMFP1の機器設定の差分(ファームウェアの更新処理によって発生したMFP1に設定された設定値の変更に関する情報)を抽出して、XML形式(一例を図8に示す)でフラッシュROM110或いはHDD111にファイル保存する(抽出処理)。なお、ここでの差分情報には、ファームウェア更新により追加または削除された機器設定、およびファームウェア更新により設定値が変更された機器設定が含まれる。また、それぞれの設定項目に対応した設定画面をLCDパネル104に表示させるための識別子(画面ID、ボタンID)の情報も設定項目毎に保存される。なお、機器設定の差分抽出方法については後述する図5で詳細に説明する。
図8は、ファームウェア更新前後における機器設定の差分情報(XML形式)の例を示す図である。
図8において、タグ「add_settings」で囲われた情報は、ファームウェア更新により追加された機器設定を示す。また、タグ「del_settings」で囲われた情報は、ファームウェア更新により削除された機器設定を示す。また、タグ「changed_settings」で囲われた情報は、ファームウェア更新により設定値が変更された機器設定を示すものとする。
また、タグ「prev_value」はファームウェア更新前の設定値を示し、タグ「crnt_value」はファームウェア更新後の設定値を示す。また、タグ「disp_id」及び「button_id」は、ファームウェア更新後のMFP1において該設定項目の設定登録画面を表示させるための識別子(画面ID、ボタンID)を示すものとする。
以下、図4の説明に戻る。
次に、S410において、CPU1(108)は、更新成功としてファームウェア更新履歴を作成しファームウェア更新履歴DB309へ保存する。
図9は、ファームウェア更新履歴のデータ要素の一例を示す図である。
図9に示すように、ファームウェア更新履歴には、履歴識別番号(履歴ID)901、更新日時902、更新前のファームウェアバージョン903、更新後のファームウェアバージョン904、更新結果905、更新に伴う機器設定差分情報ファイル名(更新が正常終了した場合のみ)906などが含まれている。ここで、機器設定差分情報ファイル名906は、上述のS409で抽出保存した機器設定差分情報ファイルを指す。
ここで作成したファームウェア更新履歴は、ユーザが操作ボタン或いはタッチパネル103を操作することで、LCD104上で参照することが可能になっている。ファームウェア更新履歴の参照方法については後で詳細を説明する。
以下、図4の説明に戻る。
次に、S411において、CPU1(108)は、上述のS404及びS408で作成した第1の設定値リスト及び第2の設定値リストを消去する。
次に、S412において、CPU1(108)は、MFP1を通常の動作モードに切り替えるために、通常モードでシステム全体の再起動を実行して、ファームウェア更新に伴う一連の処理を終了する。
図5は、図4のS409で説明したファームウェア更新前後における機器設定差分抽出処理を説明するフローチャートである。
先ず、CPU1(108)は、S501において、第1の機器設定抽出処理を実行し、ファームウェア更新により追加された機器設定を抽出する。具体的には、CPU1(108)は、ファームウェア更新前の機器設定状態を示す第1の設定値リスト(例えば、図6(a))とファームウェア更新後の機器設定状態を示す第2の設定値リスト(例えば、図7(a))を比較し、第2の設定値リストのみに含まれる機器設定を抽出する(追加分抽出処理)。例えば、図8のタグ「add_settings」で囲われた部分の情報を抽出する。
次に、CPU1(108)は、S502において、第2の機器設定抽出処理を実行し、ファームウェア更新により削除された機器設定を抽出する。具体的には、CPU1(108)は、前記S501と同様に、第1の設定値リストと第2の設定値リストを比較し、第1の設定値リストのみに含まれる機器設定を抽出する(削除分抽出処理)。例えば、図8のタグ「del_settings」で囲われた部分の情報を抽出する。
次に、CPU1(108)は、S503において、第3の機器設定抽出処理を実行し、ファームウェア更新により設定値が変更された機器設定を抽出する。具体的には、CPU1(108)は、上述のS501、S502と同様に、第1の設定値リストと第2の設定値リストを比較し、双方のリストに含まれ、且つ、設定値が異なる機器設定を抽出する(設定変更分抽出処理)。例えば、図8のタグ「changed_settings」で囲われた部分の情報を抽出する。
以上、ここまでに説明した処理により、MFP1のファームウェア更新に伴う機器設定の差分抽出、及び、抽出した機器設定差分情報のファームウェア更新履歴への紐付けが可能となる。
次に、図10〜図13を用いて、本実施例に係る画像形成装置におけるファームウェア更新に伴う機器設定差分情報の参照手順について説明する。
図10は、本実施例に係る画像形成装置におけるファームウェア更新に伴う機器設定差分情報の参照手順の一例を示すフローチャートである。
MFP1の操作ボタン、或いはタッチパネル103を介してオペレータによるファームウェア更新履歴の表示指示があった場合、CPU1(108)は、本フローチャートの処理を開始する。
S1001において、CPU1(108)は、ファームウェア更新履歴DB309に保存されているファームウェア更新履歴(図9)を読み出して、図11(a)のように、ファームウェア更新履歴一覧をLCD104に表示する(S1001)。
図11(a)は、MFP1におけるファームウェア更新履歴画面の一例を示す図である。CPU1(108)は、このファームウェア更新履歴画面からユーザからの指示を受け付けるように制御する。
図11(a)に示すように、表示エリア1101には、これまでにMFP1に対して実施したファームウェアの更新に対する履歴の一覧が表示されている。
ここで、オペレータが任意の履歴を選択し、設定差分情報ボタン1102を押下して設定差分情報の表示を指示すると、CPU1(108)は、この設定差分情報表示指示を検知し(S1002)、S1003に処理を進める。
S1003では、CPU1(108)は、前記S1002で選択された特定の履歴に紐付いた機器設定差分情報(図9の906により紐付いた設定値差分情報ファイル)を読み出し、図11(b)のように、設定差分情報をLCD104に表示する(S1004)。
図11(b)は、MFP1における設定差分情報画面の一例を示す図である。CPU1(108)は、この設定差分情報画面からユーザからの指示を受け付けるように制御する。
図11(b)において、1103は表示する差分分類を切り替えるタブであり、ファームウェア更新により追加された機器設定、削除された機器設定、および設定値が変更された機器設定のいずれかを選択して表示させることができる。即ち、図11(b)は、MFP1の設定項目を、ファームウェアの更新によって追加された設定項目、ファームウェアの更新によって削除された設定項目、ファームウェアの更新によって設定値が変更された設定項目のいずれであるかを区別可能に表示する。この図11(b)の表示により、図11(a)で選択した更新履歴に対応するファームウェアの更新により差分が生じたMFP1の設定項目(追加された設定項目、削除された設定項目、設定値が変更された設定項目)が確認可能となる。
ユーザが何らかの設定値の変更に気付いたとしても、MFP1の仕様に詳しくないユーザであればどのように設定値を変更すればいいのかわからない場合がある。このとき、例えば一週間前はMFP1がユーザの意図通りに動作していたことがわかっていれば、一週間前、もしくはその前後のファームウェアの更新履歴を確認することで、ユーザの意図通りに動作していた頃の設定値を確認することができる。
表示エリア1104には、タブ1103で選択された差分分類に該当する機器設定の一覧が表示される。図11(b)では例として、ファームウェア更新により「追加された機器設定」の一覧を表示している。
ここで、オペレータが表示エリア1104から任意の機器設定を選択し、設定差分詳細情報ボタン1105を押下して設定差分詳細情報の表示を指示すると、CPU1(108)は、この設定差分詳細情報表示指示を検知し(S1005)、S1006に処理を進める。
S1006では、CPU1(108)は、前記S1005で選択された機器設定差分情報からファームウェア更新前後の設定値を読み込み、図11(c)のように、該機器設定に関する設定差分詳細情報画面を、LCD104に表示する(S1007)。
図11(c)は、MFP1における設定差分詳細情報画面の一例を示す図である。CPU1(108)は、この設定差分詳細情報画面からユーザからの指示を受け付けるように制御する。
図11(c)において、表示エリア1106には、ファームウェア更新前、および更新後それぞれの状態における該機器設定の設定値が表示される。この図11(c)の表示により、図11(a)で選択した更新履歴に対応するファームウェアの更新により差分が生じたMFP1の設定項目のうち、図11(b)で選択した設定項目の設定値が確認可能となる。
図11(c)では例として、ファームウェア更新により追加された機器設定に関する詳細情報を表示している。また、図11(c)において、設定値確認ボタン1107は、該機器設定に対する設定登録画面へのショートカットボタンとなっている。
ここで、オペレータが設定値確認ボタン1107を押下して設定値の確認を指示すると、CPU1(108)は、この設定値確認指示を検知し(S1008)、S1009に処理を進める。
S1009では、CPU1(108)は、図11(c)の設定差分詳細情報画面で表示されている機器設定(即ち、前記1005で選択された機器設定)に対する設定登録画面の識別情報を用いて、図13(a)のように、設定登録画面を表示する(S1009)。ここで、オペレータは、現在設定されている設定値の確認、および設定の変更を行うことが可能である。
図13(a)は、MFP1における設定値確認変更画面の一例を示す図である。CPU1(108)は、この設定値確認変更画面からユーザからの指示を受け付けるように制御する。
図13(a)において、表示エリア1108には、該機器設定の設定値を設定するためのコントロールが表示される。図13(a)では例として、「PrintSettingB」の設定値を選択するためのラジオボタンが表示されている。
ここで、オペレータが表示エリア1108で設置値を選択してOKボタン1109を押下して設定値の適用を指示すると、CPU1(108)は、この設定値適用指示を検知し、該機器設定の設定値を変更する。
また、オペレータがキャンセルボタン1110を押下すると、CPU1(108)は、該機器設定の設定値を変更することなく、設定値確認変更画面を終了する。
図12(a)は、MFP1における設定差分情報画面の他の例を示す図である。図12(a)は、上述の図11(b)に示す設定差分情報画面において、タブ1103で「設定値が変更された機器設定」が選択され、ファームウェア更新により「設定値が変更された機器設定」の表示指示があった場合の画面表示の例に対応する。なお、図11(b)と同一のものには同一の符号を付してある。
また、図12(b)は、MFP1における設定差分詳細情報画面の他の例を示す図である。図12(b)は、図12(a)の表示画面において、設定差分詳細情報ボタン1105が押下された場合に表示される設定差分詳細情報画面の例に対応する。なお、図11(c)と同一のものには同一の符号を付してある。
この場合も、設定値確認ボタン1107を押下することで、該機器設定に対する設定登録画面(図13(b))が表示され、現在設定されている設定値の確認、および設定の変更を行うことが可能である。
図13(b)は、MFP1における設定値確認変更画面の他の例を示す図である。図13(b)は、図12(b)の表示画面において、設定値確認ボタン1107が押下された場合に表示される設定値確認変更画面の例に対応する。なお、図13(a)と同一のものには同一の符号を付してある。
この場合、オペレータが表示エリア1108で、「Copy Setting A」の設置値を選択して、OKボタン1109を押下して設定値の適用を指示すると、CPU1(108)は、この設定値適用指示を検知し、「Copy Setting A」の設定値を変更する。
以上詳細に説明したように、本実施例によれば、画像形成装置は、ファームウェアの更新に伴い更新前後の画像形成装置の機器設定に差分が生じた場合であっても、自動で(ユーザの意図的な操作なしに)差分を抽出して、ファームウェア更新履歴に紐付けて保存することができる。このため、ユーザは、操作部よりファームウェアの更新履歴を起点として、該更新に係る機器設定の差分の詳細情報を確認することが可能となる。
さらに、詳細情報の確認画面に設けられる、差分が生じた機器設定それぞれの設定登録画面の識別情報を用いて(タッチして)、該機器設定に対応する設定登録画面を操作部に表示させることが可能である。このため、ユーザはその機器設定の設定登録画面を、わざわざ機器設定項目のトップ画面から大項目・中項目・小項目と親子関係たどって開いて、その機器設定を確認するといった煩雑な操作を行う必要がなく、短い手順で(例えば、図11(c)の1007をタッチするだけで)設定値確認変更画面を表示でき、現在設定されている設定値の確認、および設定の変更を容易に行うことができる。
従って、ファームウェアの更新に伴って画像形成装置の機器設定に生じた差分の確認や設定値の変更についての操作性を大幅に向上することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
108 CPU1
109 RAM1
110 フラッシュROM
111 HDD
301 ネットワーク制御モジュール
302 アップデート制御モジュール
303 機器設定エクスポートモジュール
304 機器設定差分抽出モジュール
305 機器設定管理モジュール
306 ファームウェア更新履歴管理モジュール
307 DBMSモジュール
308 機器設定DB
309 ファームウェア更新履歴DB
310 UI制御モジュール

Claims (8)

  1. ファームウェアの更新が可能な画像形成装置であって、
    ファームウェアの更新処理を実行する更新手段と、
    前記ファームウェアの更新処理によって発生した前記画像形成装置に設定された設定値の変更に関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記更新手段によるファームウェアの更新履歴の中から特定の更新履歴を選択する選択手段と、
    前記記憶手段が記憶する情報に基づいて、前記特定の更新履歴に対応するファームウェアの更新処理によって発生した前記設定値の変更に関する情報を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記表示手段は、前記特定の更新履歴に対応するファームウェアの更新処理を実行する前の設定値と、当該更新処理を実行した後の設定値とを表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表示手段は、前記特定の更新履歴に対応するファームウェアの更新処理によって設定値が変更された複数の設定項目のうち、特定の設定項目の設定値を表示することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示手段が表示する設定値を変更する変更手段を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記表示手段は、前記特定の更新履歴に対応するファームウェアの更新処理によって設定値が変更された設定項目を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記表示手段は、前記設定項目を、ファームウェアの更新によって追加された設定項目、ファームウェアの更新によって削除された設定項目、ファームウェアの更新によって設定値が変更された設定項目のいずれであるかを区別可能に表示することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. ファームウェアの更新が可能な画像形成装置の制御方法であって、
    更新手段が、ファームウェアの更新処理を実行する更新ステップと、
    記憶手段が、前記ファームウェアの更新処理によって発生した前記画像形成装置に設定された設定値の変更に関する情報を記憶する記憶ステップと、
    選択手段が、前記更新ステップによるファームウェアの更新履歴の中から特定の更新履歴の選択を受け付ける選択ステップと、
    表示手段が、前記記憶手段が記憶する情報に基づいて、前記特定の更新履歴に対応するファームウェアの更新処理によって発生した前記設定値の変更に関する情報を表示する表示ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載された手段として機能させるためのプログラム。
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