JP2013159101A - 金色表現方法及び印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光輝性インクを用いずに、金色を表現する。
【解決手段】本発明の金色表現方法は、カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドとを備える印刷装置を用いて、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成する工程と、前記淡黄画像の形成された前記透明媒体を、銀色光沢面に密着させる工程と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の金色表現方法は、カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドとを備える印刷装置を用いて、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成する工程と、前記淡黄画像の形成された前記透明媒体を、銀色光沢面に密着させる工程と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、金色表現方法及び印刷装置に関する。
光輝性インクと呼ばれる光輝性インクを用いて、紙などの媒体に金属光沢を有する画像を印刷する印刷装置が知られている。特許文献1には、インクジェット方式の印刷装置に用いられる光輝性インクが提案されている。
金色は特に要望の高い金属光沢色である。このため、印刷装置は、金色を印刷可能にすることが特に望まれる。
但し、金色を印刷するために光輝性インクを用いると、印刷コストが高くなってしまう。また、光輝性インクは、金属粒子として銀粒子やアルミニウム(薄片状アルミニウム、鱗片状アルミニウム)等が含有するため、金属粒子が沈殿しやすい。このため、光輝性インクを印刷装置に搭載する場合、光輝性インクを攪拌するなどの処理ユニットが必要になるため、印刷装置自体も高コストになってしまう。
但し、金色を印刷するために光輝性インクを用いると、印刷コストが高くなってしまう。また、光輝性インクは、金属粒子として銀粒子やアルミニウム(薄片状アルミニウム、鱗片状アルミニウム)等が含有するため、金属粒子が沈殿しやすい。このため、光輝性インクを印刷装置に搭載する場合、光輝性インクを攪拌するなどの処理ユニットが必要になるため、印刷装置自体も高コストになってしまう。
本願発明は、光輝性インクを用いずに金色を表現することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドとを備える印刷装置を用いて、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成する工程と、前記淡黄画像の形成された前記透明媒体を、銀色光沢面に密着させる工程と、を備えることを特徴とする金色表現方法である。
また、上記目的を達成するための別の主たる発明は、カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドとを備え、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成することを特徴とする印刷装置である。
また、上記目的を達成するための別の主たる発明は、カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドとを備え、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドとを備える印刷装置を用いて、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成する工程と、前記淡黄画像の形成された前記透明媒体を、銀色光沢面に密着させる工程と、を備えることを特徴とする金色表現方法が明らかとなる。
このような金色表現方法によれば、光輝性インクを用いずに金色を表現することが可能になる。
このような金色表現方法によれば、光輝性インクを用いずに金色を表現することが可能になる。
前記淡黄画像の形成される領域には背景色インクを塗布せずに、前記淡黄画像の周囲に前記背景色インクを塗布して、前記淡黄画像の周囲に背景画像を形成することが望ましい。これにより、金色画像が視認しやすくなる。
前記透明媒体の印刷面が前記銀色光沢面の側になるように、前記透明媒体を前記銀色光沢面に密着させることが望ましい。これにより、印刷画像が透明媒体で保護されて傷つきにくくなる。
前記第2イエローインクの顔料の平均粒径は、前記第1イエローインクの顔料の平均粒径よりも小さいことが望ましい。これにより、第2イエローインクの光透過率が高くなる。
カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドとを備え、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置によれば、光輝性インクを用いずに金色を表現することが可能になる。
このような印刷装置によれば、光輝性インクを用いずに金色を表現することが可能になる。
背景画像を形成するための背景色インクを吐出する背景色用ヘッドを更に備え、前記淡黄画像の形成される領域には前記背景色インクを塗布せずに、前記淡黄画像の周囲に前記背景色インクを塗布して、前記背景画像を形成することが望ましい。これにより、金色画像が視認しやすくなる。
前記透明媒体の上に前記カラー画像を形成し、前記カラー画像の上に前記背景画像を形成することが望ましい。これにより、印刷画像が透明媒体で保護されて傷つきにくくなる。
===概要===
図1A及び図1Bは、本実施形態の概要の説明図である。ここでは、白色の背景画像の中心に金色の星印のあるラベルを印刷する場合について説明する。
図1A及び図1Bは、本実施形態の概要の説明図である。ここでは、白色の背景画像の中心に金色の星印のあるラベルを印刷する場合について説明する。
図1Aに示すように、印刷装置は、透明媒体Sの上にラベルLを印刷する。このとき、印刷装置は、ラベルの背景の領域に、ホワイトインクを塗布する。但し、星印の領域には、ホワイトインクは塗布されない。この星印の領域には、光透過率の高いイエローインク(光透過性イエローインク、後述する第2イエローインク)が塗布される。この段階では、透明媒体Sには淡い黄色の星印が印刷されているだけである。
図1Aのように印刷されたラベルLは、図1Bに示すように、金属光沢面を有する物体(ここでは金属缶)に密着させて(例えば巻き付けて)用いられる。アルミニウム缶やスチール缶の金属光沢面は銀色であり、このような銀色の金属光沢面にラベルLが巻き付けられると、光透過性イエローインクの塗布された星印は、金色に見えるようになる。
また、金色画像の周囲に白色の背景画像が形成されているため、金色画像の内外でコントラストがはっきりし、金色画像が視認しやすくなる。
このようにして、本実施形態では、光輝性インクを用いずに、金色を表現することを可能にしている。
===本実施形態===
<印刷装置の概要>
図2は、印刷装置1の概略側面図である。図3は、印刷装置1のブロック図である。
<印刷装置の概要>
図2は、印刷装置1の概略側面図である。図3は、印刷装置1のブロック図である。
印刷装置1は、搬送ユニット10、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラー60、駆動信号生成回路70、仮硬化ユニット80、本硬化ユニット90を備えている。
搬送ユニット10は、媒体を搬送する機能を有する。以下の説明では、媒体の搬送される方向を搬送方向と呼ぶ。搬送ユニット10は、ドラム11、第1ローラー12、第2ローラー12、第3ローラー13を有する。媒体は、搬送ユニット10の上流側の供給ユニット(不図示)から供給され、搬送ユニット10の下流側の巻き取りローラー(不図示)によって巻き取られる。媒体は第1ローラー12から第3ローラー14までの間において所定の張力にて張られており、ドラム11の表面に密着している。そして、ドラム11が回転することによって、媒体が搬送されることになる。媒体は、紙であることもあるが、上記のような透明媒体Sであることもある。
ヘッドユニット40は、搬送方向上流側から順に、第1ホワイトヘッドユニット41W、マゼンタヘッドユニット41M、シアンヘッドユニット41C、ブラックヘッドユニット41K、第1イエローヘッドユニット41Y、第2イエローヘッドユニット42Y及び第2ホワイトヘッドユニット42Wを有する。各色のヘッドユニットが各色のインクを吐出することによって、媒体に画像が印刷される。各色のヘッドユニットは、ドラム11の表面に沿って設けられている。また、各色のヘッドユニットは、UVインクを吐出する。UVインクは、紫外光が照射されると硬化する性質を有するインクである。
マゼンタヘッドユニット41Mの吐出するマゼンタインクと、シアンヘッドユニット41Cの吐出するシアンインクと、第1イエローヘッドユニット41Yの吐出する第1イエローインクとによって、減色法によるカラー画像が印刷される。また、カラー画像の印刷には、ブラックヘッドユニット41Kから吐出されるブラックインクも用いられる。以下の説明では、マゼンタインク、シアンインク、第1イエローインク及びブラックインクのことをカラーインクと呼ぶことがある。
ところで、マゼンタインクは、所定の波長を吸収してマゼンタに発色させるための色材が紫外光で壊れにくいという性質を持つ。このため、本実施形態では、マゼンタヘッドユニット41Mは、他のカラーインクを吐出するヘッドユニットよりも搬送方向上流側に配置させている。減色法の3原色であるマゼンタのヘッドユニットを最上流側に配置させた場合、通常であれば、次に残りの2つの原色のヘッドユニット(シアンヘッドユニット41C及びイエローヘッドユニット41Y)を配置し、最後に3原色ではないブラックヘッドユニット41Kを配置する。但し、本実施形態では、マゼンタヘッドユニット41Mを最上流側に配置しているにも関わらず、ブラックヘッドユニット41Kよりも搬送方向下流側にイエローヘッドユニット41Yを配置している。この理由は、後述する。
第1ホワイトヘッドユニット41W及び第2ホワイトヘッドユニット42Wは、白色のホワイトインクを吐出する。ホワイトインクは、透明な媒体にカラー画像を形成する際に用いられる背景色インクである。透明な媒体にカラー画像を単独で形成するとカラー画像の視認性が良くないため、カラー画像と共にホワイトインクで背景画像を形成することによって、カラー画像の遮光性(遮蔽性)を向上させて、カラー画像の視認性を高めている。このため、ホワイトインクは、カラーインクよりも光透過率が低く、遮光性の高いインクである。ホワイトインクの顔料の平均粒径は、例えば300nm〜400nmであり、カラーインクの顔料の平均粒径(200nm程度)と比べると大きい。
なお、第1ホワイトヘッドユニット41Wは、背景画像をカラー画像より先に(カラー画像の下に)形成する表刷り印刷で用いられることになる(後述)。第2ホワイトヘッドユニット42Wは、背景画像をカラー画像の後に(カラー画像の上に)形成する裏刷り印刷で用いられることになる(後述)。
第2イエローヘッドユニット42Yは、第2イエローインクを吐出する。第2イエローインクは、第1イエローインクよりも光透過率の高いインクである。カラー画像の印刷に用いられるカラーインク(第1イエローインク、シアンインク及びマゼンタインク)は、透明媒体にカラー画像を印刷することがあるため、できるだけカラー画像の遮光性を高める必要があるのに対し、第2イエローインクは、このような目的以外で用いられるために、光透過率の高いインクになっている。第2イエローインクの顔料の平均粒径は、光透過率を高めるために、第1イエローインクの顔料の平均粒径(200nm程度)と比べて小さい(100nm以下)。
検出器群50は、印刷装置1の各部の情報を検出する各種の検出器をあらわす。例えば、検出器群50の中には、ドラムの回転角度を検出するエンコーダー(不図示)などが含まれている。検出器群50は、コントローラー60に検出信号を送信する。
コントローラー60は、印刷装置1の制御を行うための制御ユニットである。コントローラー60は、CPU61、メモリ62及びインターフェース部63を有する。CPU61は、印刷装置1の全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ62は、CPU61の作業領域や、プログラムを格納する領域などを確保するための記憶部である。CPU61は、メモリ62に格納されているプログラムに従って、各ユニットを制御することになる。インターフェース部63は、外部装置であるコンピューター110と印刷装置1との間でデータの送受信を行う。
駆動信号生成回路70は、ヘッドユニット40に含まれているピエゾ素子などの駆動素子を駆動するための駆動信号を生成する回路である。駆動信号が駆動素子に印加されることによって、駆動素子が駆動して、インク滴がノズルから吐出されることになる。
仮硬化ユニット80は、媒体に着弾したUVインク同士が滲まないようにUVインクの表面を硬化(仮硬化)させる程度の強度の紫外光を照射する。仮硬化ユニット80は、搬送方向上流側から順に、第1ホワイト用光源81W、マゼンタ用光源81M、シアン用光源81C、ブラック用光源81K、第1イエロー用光源81Y、第2イエロー用光源82Y及び第2ホワイト用光源82Wを有する。仮硬化用の各色の光源は、ドラム11の表面に沿って設けられている。また、各色の光源は、対応する色のヘッドユニットの下流側に設けられている。これにより、UVインクが媒体に着弾してドットが形成された直後に、仮硬化用の光源から紫外光が照射されて、UVインクのドット表面が仮硬化する。仮硬化ユニット80の各色の光源として、LED(発光ダイオード)などが採用される。
本硬化ユニット90は、媒体上のUVインクを本硬化(完全に固化)させることが可能な強度の紫外光を照射する。本硬化ユニット90は、仮硬化用の光源よりも強い紫外光を照射するための本硬化用光源91を有する。本硬化用光源91は、ドラム11の下部に設けられている。また、本硬化用光源91は、媒体Sがドラム11から離れてから第3ローラー13に達するまでの間において、媒体に紫外光を照射する。例えば、本硬化用光源91として、メタルハライドランプなどが採用される。なお、本硬化ユニット90は、本硬化用光源91の紫外光を媒体側に反射させる反射鏡や、排熱のためのフィン、ファン及びダクトなども備えている。
<ヘッドユニットの構成>
図4Aは、ブラックヘッドユニット41Kの構成の説明図である。ここでは、ブラックヘッドユニット41Kについて説明するが、他の色のヘッドユニットの構成も同様である。
図4Aは、ブラックヘッドユニット41Kの構成の説明図である。ここでは、ブラックヘッドユニット41Kについて説明するが、他の色のヘッドユニットの構成も同様である。
ブラックヘッドユニット41は、6個のヘッドアセンブリ411を有する。6個のヘッドアセンブリ411は、紙幅方向に沿って千鳥状に配置されている。すなわち、搬送方向上流側の3個のヘッドアセンブリ411と下流側の3個のヘッドアセンブリ411とが、紙幅方向に互い違いにずれて配置されている。
図4Bは、ヘッドアセンブリ411の構成の説明図である。ヘッドアセンブリ411は、6個のヘッド412を有する。6個のヘッド412は、紙幅方向に沿って千鳥状に配置されている。すなわち、搬送方向上流側の3個のヘッド412と下流側の3個のヘッド412とが、紙幅方向に互い違いにずれて配置されている。
図4Cは、ヘッド412におけるノズルの配置の説明図である。ヘッド412は、360個のノズルを有する。360個のノズルは、紙幅方向に沿って1列に配置されて、ノズル列を構成している。360個のノズルは1/360インチの間隔(ノズルピッチ)にて並んでいる。
上記のようにブラックヘッドユニット41Kが構成されることにより、ブラックヘッドユニット41Kに属する多数のノズルが実質的に1/360インチの間隔にて紙幅方向に並ぶことになる。これにより、ブラックヘッドユニット41Kは、ドットを媒体に1/360インチの間隔(ドットピッチ)にて形成することが可能になる。なお、6個のヘッドアセンブリを千鳥状に配置するのではなく、36個のヘッド412を千鳥状に配置しても良い。要するに、多数のノズルが実質的に所定のノズルピッチで紙幅方向に並んでいればよい。
<通常のカラー画像の印刷方法>
紙などの不透明な媒体にカラー画像を印刷する場合、印刷装置1は、マゼンタヘッドユニット41M、シアンヘッドユニット41C、ブラックヘッドユニット41K及び第1イエローヘッドユニット41Yを用いて、媒体にカラー画像を印刷する。まず、印刷装置1は、搬送ユニット10に媒体を搬送させ、媒体を搬送させながら、マゼンタヘッドユニット41Mからマゼンタインクを吐出して、マゼンタドットを媒体に形成し、そのマゼンタドットにマゼンタ用光源81Mから紫外光を照射して、マゼンタドットを仮硬化させる。その後、印刷装置1は、シアン、ブラック及びイエローについてもマゼンタのときと同様に、ドットを媒体に形成し、仮硬化用の各色の光源から紫外光を照射してドットを仮硬化させる。仮硬化されたカラードットは、本硬化ユニット90の本硬化用光源91により紫外光を照射されて本硬化し、カラードットから構成されるカラー画像が媒体に印刷される。
紙などの不透明な媒体にカラー画像を印刷する場合、印刷装置1は、マゼンタヘッドユニット41M、シアンヘッドユニット41C、ブラックヘッドユニット41K及び第1イエローヘッドユニット41Yを用いて、媒体にカラー画像を印刷する。まず、印刷装置1は、搬送ユニット10に媒体を搬送させ、媒体を搬送させながら、マゼンタヘッドユニット41Mからマゼンタインクを吐出して、マゼンタドットを媒体に形成し、そのマゼンタドットにマゼンタ用光源81Mから紫外光を照射して、マゼンタドットを仮硬化させる。その後、印刷装置1は、シアン、ブラック及びイエローについてもマゼンタのときと同様に、ドットを媒体に形成し、仮硬化用の各色の光源から紫外光を照射してドットを仮硬化させる。仮硬化されたカラードットは、本硬化ユニット90の本硬化用光源91により紫外光を照射されて本硬化し、カラードットから構成されるカラー画像が媒体に印刷される。
通常、不透明な媒体にカラー画像を印刷する場合には、第1ホワイトヘッドユニット41W及び第2ホワイトヘッドユニット42Wは用いられない。但し、カラー画像の下地となる媒体の色を調整する目的で、第1ホワイトヘッドユニット41Wや第2ホワイトヘッドユニット42Wからホワイトインクが媒体に吐出されても良い。なお、不透明な媒体にカラー画像を印刷する場合には、第2イエローヘッドユニット42Yも用いられない。
透明媒体にカラー画像を印刷する場合、カラー画像の遮光性が低いと、カラー画像の視認性が低くなってしまう。このため、カラー画像の遮光性を向上させる目的で、カラー画像に背景画像を重ねて印刷する。カラー画像とともに背景画像を印刷する方法として、表刷り印刷と裏刷り印刷とがある。
図5Aは、表刷り印刷により形成される画像(表刷り印刷画像)の説明図である。「表刷り印刷」とは、媒体の印刷面の側(おもて側)から印刷画像を見るための印刷である。このため、「表刷り印刷」で背景画像及びカラー画像を形成する場合には、背景画像を媒体に形成した後に、その背景画像の上にカラー画像を形成することになる。
表刷り印刷を行う場合、印刷装置1は、第1ホワイトヘッドユニット41Wを用いて、媒体に背景画像(白画像)を形成する。すなわち、印刷装置1は、媒体を搬送させながら、第1ホワイトヘッドユニット41Wからホワイトインクを吐出して、ホワイトドットを媒体に形成し、そのホワイトドットに第1ホワイト用光源81Wから紫外光を照射してホワイトドットを仮硬化させて、背景画像を形成する。その後、第1ホワイトヘッドユニット41Wよりも搬送方向下流側のヘッドユニットを用いて、仮硬化後の背景画像の上にカラー画像が形成される。本硬化用光源91は、カラー画像と、そのカラー画像の下の背景画像に紫外光を照射して、カラー画像と背景画像を本硬化させることになる。
図5Bは、裏刷り印刷により形成される画像(裏刷り印刷画像)の説明図である。「裏刷り印刷」とは、透明な媒体越しに(媒体の印刷面の裏側から)印刷画像を見るための印刷である。このため、「裏刷り印刷」で背景画像及びカラー画像を形成する場合には、カラー画像を媒体に形成した後に、そのカラー画像の上に背景画像を形成する。
裏刷り印刷を行う場合、印刷装置1は、第2ホワイトヘッドユニット42Wを用いて、媒体に背景画像(白画像)を形成する。すなわち、印刷装置1は、媒体を搬送させながら、第2ホワイトヘッドユニット42Wよりも搬送方向上流側のヘッドユニットを用いてカラー画像を形成し、仮硬化後のカラー画像の上に第2ホワイトヘッドユニット42Wからホワイトインクを吐出して、カラー画像の上にホワイトドットを形成し、そのホワイトドットに第2ホワイト用光源82Wから紫外光を照射してホワイトドットを仮硬化させて、背景画像を形成する。本硬化用光源91は、カラー画像と、そのカラー画像の上の背景画像に紫外光を照射して、カラー画像と背景画像を本硬化させることになる。
なお、図5A及び図5Bでは、背景画像とカラー画像の層が明確に分離して描かれているが、実際には、各層が明確に分離しているとは限らない。例えば、図5Aの表刷り印刷画像の背景画像を構成するホワイトドットの間に隙間があれば、カラー画像を構成するカラードットの一部が透明媒体Sの上に形成されることもある。
また、図5A及び図5Bの説明図は、印刷工程の順序も示している。例えば、図5Aの場合、透明媒体Sの上に、まず背景画像を形成するためのホワイトインクが塗布され、その後にカラー画像を形成するためのカラーインクが塗布されることが示されていることになる。
<金色画像の印刷方法(1)>
図6Aは、図1AのラベルLの印刷方法の説明図である。図6Bは、金属光沢面を有する物体にラベルLを密着させた様子の説明図である。ここでは、白色の背景画像の中心に金色の星印のあるラベルLを印刷する場合について説明する。
図6Aは、図1AのラベルLの印刷方法の説明図である。図6Bは、金属光沢面を有する物体にラベルLを密着させた様子の説明図である。ここでは、白色の背景画像の中心に金色の星印のあるラベルLを印刷する場合について説明する。
本実施形態のラベルLは、裏刷り印刷によって形成される。本実施形態では、金属光沢のある物体(図1B参照)にラベルLを密着させることを前提としており、裏刷り印刷によってラベルLを形成すれば、透明媒体の印刷面が金属光沢面の側になるため、ラベルLを金属光沢面に取り付けた後に透明媒体によってラベルLが保護される。
このラベルLは、金色画像(淡黄画像)の形成される金色領域と、金色領域の外側の背景領域とを有する。言い換えると、ラベルLは、金色領域と、それ以外の領域とに分けることができる。
金色領域には、第2イエローインク(光透過率の高いイエローインク)が塗布される。すなわち、印刷装置1は、媒体を搬送させながら、第2イエローヘッドユニット42Yから第2イエローインクを吐出して、金色領域に第2イエロードットを形成し(淡黄画像を形成し)、その第2イエロードットに第2イエロー用光源82Yから紫外光を照射して第2イエロードットを仮硬化させて、金色画像(淡黄画像)を形成する。第2イエローインクは第1イエローインクよりも遮光性が低いため、この段階では、金色領域には、金色画像と言うよりは、淡い黄色の画像(淡黄画像)が印刷されている。印刷装置1は、金色画像の画像データに従って、淡黄画像を印刷するのである。
背景領域には、第2ホワイトヘッドユニット42Wから吐出されたホワイトインクが塗布される。すなわち、印刷装置1は、第2ホワイトヘッドユニット42Wからホワイトインクを吐出して、ホワイトドットを形成し、そのホワイトドットに第2ホワイト用光源82Wから紫外光を照射してホワイトドットを仮硬化させて、背景画像を形成する。なお、裏刷り印刷によってラベルLが形成されるため、第1ホワイトヘッドユニット41Wではなく、第2ホワイトヘッドユニット42Wが用いられる。
なお、印刷装置1は、金色画像(淡黄画像)と背景画像が形成された媒体を更に搬送させ、金色画像(淡黄画像)と背景画像に本硬化用光源91から紫外光を照射し、金色画像(淡黄画像)と背景画像を本硬化させることになる。
ホワイトインクは、金色領域には塗布されない。このため、背景領域は、金色領域を抜いた領域になる。これにより、ラベルLを金属光沢面に密着させると、金色画像のすぐ下に金属光沢面が位置することになる。アルミニウム缶やスチール缶にラベルLを巻き付けると、銀色の金属光沢面にラベルLが密着することになる。
金色領域には、光透過率の高い第2イエローインクが塗布されているため、外部からの光は、ほとんど遮光されずに透過し、金属光沢面に入射して、反射される。但し、金色領域には淡い黄色の画像(淡黄画像)が形成されているため、所定の波長は金色領域で若干吸収されることになる。この結果、銀色の金属光沢面にラベルLを密着させると、淡黄画像が銀色の金属光沢を帯びて視認され、金色領域は金色に見えるようになる(図6B参照)。
仮に金色領域に第1イエローインクが塗布されると、第1イエローインクは第2イエローインクよりも遮光性が高いため、金色領域の色は、金色というよりも黄色に視認されてしまう。このため、本実施形態の印刷装置1は、カラー画像を印刷するためのイエローインク(第1イエローインク)を吐出するヘッドとは別に、カラー画像を印刷するイエローインクよりも光透過率の高いイエローインク(第2イエローインク)を吐出するヘッドを用意しているのである。
なお、背景領域を設けずに、透明媒体に金色画像のみを印刷することも可能である。但し、この場合、金色画像の内外でコントラストが小さいため、金色画像を視認し難い。これに対し、上記のように金色画像の周囲に白色の背景画像を形成すれば、金色画像の内外でコントラストがはっきりし、金色画像が視認しやすくなる。
また、ラベルLを表刷り印刷により形成することも可能である。但し、ラベルL(印刷物)を物体に密着させたときに印刷面がおもて側になるため、印刷面が保護されず傷つきやすくなる。
<金色画像の印刷方法(2)>
図7Aは、カラー画像のあるラベルLの説明図である。図7Bは、図7AのラベルLの印刷方法の説明図である。
図7Aは、カラー画像のあるラベルLの説明図である。図7Bは、図7AのラベルLの印刷方法の説明図である。
カラー画像のあるラベルLにおいても、金色画像の形成される金色領域と、金色領域以外の領域とに分けることができる。
前述の場合と同様に、金色領域には、第2イエローインク(光透過率の高いイエローインク)が塗布される。第2イエローインクは第1イエローインクよりも遮光性が低いため、この段階では、金色領域には、淡い黄色の画像(淡黄画像)が印刷されている。この金色領域には、ホワイトインクは塗布されない。金色領域以外の領域には、裏刷り印刷に従って、背景画像とカラー画像とが形成される。
印刷装置1は、媒体を搬送させながら、マゼンタ、シアン、ブラック、第1イエローの順にカラードットの形成と仮硬化を行い、カラー画像を形成する。次に、印刷装置1は、更に媒体を搬送させ、第2イエローヘッドユニット42Yから第2イエローインクを吐出して、金色領域に第2イエロードットを形成し(淡黄画像を形成し)、その第2イエロードットに第2イエロー用光源82Yから紫外光を照射して第2イエロードットを仮硬化させて、金色画像(淡黄画像)を形成する。次に、印刷装置1は、更に媒体を搬送させ、黄色領域以外の領域に第2ホワイトヘッドユニット42Wからホワイトインクを吐出して、カラー画像の上にホワイトドットを形成し、そのホワイトドットに第2ホワイト用光源82Wから紫外光を照射してホワイトドットを仮硬化させて、背景画像を形成する。最後に、印刷装置1は、金色画像(淡黄画像)、カラー画像及び背景画像が形成された媒体を更に搬送させ、本硬化用光源91から紫外光を照射し、金色画像(淡黄画像)、カラー画像及び背景画像を本硬化させることになる。
このように形成したラベルLを金属光沢面に密着させると、金色画像のすぐ下に金属光沢面が位置することになる。アルミニウム缶やスチール缶にラベルLを巻き付けると、銀色の金属光沢面にラベルLが密着し、淡黄画像が銀色の金属光沢を帯びて視認され、金色領域は金色に見えるようになる。
カラー画像は淡黄画像と比べて遮光性があるため、金属光沢を帯びて視認されにくい。更に、カラー画像の上には背景画像が形成されているため、銀色の金属光沢面にラベルLを巻き付けて媒体越しにカラー画像を見ても、外部の光は背景画像によって遮光され、カラー画像が金属光沢を帯びて視認されにくい。このため、カラー画像は、銀色の金属光沢面にラベルLが密着しても、通常の裏刷り印刷の場合と同様に視認されることになる。
<イエローヘッドユニットを搬送方向下流側に配置した理由>
紫外光は、シアン、マゼンタよりもイエローに吸収されやすい。このため、イエローインク(第1イエローインク及び第2イエローインク)に比較的弱い紫外光を照射して仮硬化させると、イエローインクの表面で紫外光が吸収されてしまい、イエローインクの内部まで紫外光が届かないことがある。この場合、表面だけ硬化し、内部は流動性を持つ状態になる。この状態のイエローインクに強い紫外光を照射して本硬化させると、内部のイエローインクが硬化収縮することによって、表面(既に硬化している表面)にしわが発生してしまう。
紫外光は、シアン、マゼンタよりもイエローに吸収されやすい。このため、イエローインク(第1イエローインク及び第2イエローインク)に比較的弱い紫外光を照射して仮硬化させると、イエローインクの表面で紫外光が吸収されてしまい、イエローインクの内部まで紫外光が届かないことがある。この場合、表面だけ硬化し、内部は流動性を持つ状態になる。この状態のイエローインクに強い紫外光を照射して本硬化させると、内部のイエローインクが硬化収縮することによって、表面(既に硬化している表面)にしわが発生してしまう。
イエローのような明るい色の表面にしわが発生すると、しわによる明暗が視認されやすく、画質が低下する。また、本実施形態のように光透過性の淡黄画像によって金色を表現する場合には、しわによる明暗が視認されてしまうと、金色の画質の劣化が特に著しい。したがって、イエローインク(特に第2イエローインク)に比較的弱い紫外光が照射されることは避けた方が望ましい。
このような理由から、本実施形態では、他の色のカラーインク(シアンインク、マゼンタインク及びブラックインク)のそれぞれの仮硬化を終えた後の媒体に、イエローインク(第1イエローインク及び第2イエローインク)を吐出している。つまり、本実施形態では、第1イエローヘッドユニット41Y及び第2イエローヘッドユニット42Yは、他の色のカラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置されている。これにより、他の色の仮硬化用の光源がイエローインクに比較的弱い紫外光を照射することを避けている。
このような理由から、本実施形態では、他の色のカラーインク(シアンインク、マゼンタインク及びブラックインク)のそれぞれの仮硬化を終えた後の媒体に、イエローインク(第1イエローインク及び第2イエローインク)を吐出している。つまり、本実施形態では、第1イエローヘッドユニット41Y及び第2イエローヘッドユニット42Yは、他の色のカラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置されている。これにより、他の色の仮硬化用の光源がイエローインクに比較的弱い紫外光を照射することを避けている。
特に、本実施形態では、カラーインクのそれぞれの仮硬化を終えた後の媒体に、第2イエローインクを吐出している。つまり、本実施形態では、第2イエローヘッドユニット42Yは、カラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置している。これにより、光透過性の淡黄画像にしわが発生することを抑制し、高画質な金色を表現可能にしている。
また、本実施形態では、第1イエロー用光源81Y及び第2イエロー用光源82Yは、他の色の仮硬化用の光源(マゼンタ用光源81M、シアン用光源81C、ブラック用光源81K)よりも、紫外光の照射量が多い。これにより、イエローインクに比較的弱い紫外光が照射されることを避けて、仮硬化の段階でイエローインクの内部まで紫外光が届くようにしている。
ところで、UVインクは完全に固化するとインクを弾く性質を有する。このため、マゼンタ用光源81M、シアン用光源81C及びブラック用光源81Kは、UVインクを完全に硬化させない程度の比較的弱い紫外光(本硬化用光源91よりも弱い紫外光)を照射して、その後に塗布されるカラーインクが弾かれることを防止し、カラー画像の画質が低下することを防止している。
これに対し、第1イエロー用光源81Yは比較的強い紫外光を照射するため、第1イエロードットがインクを弾く性質を帯びることがある。但し、この段階では全てのカラードットが形成されており(カラー画像が完成しており)、これ以後にカラーインクが塗布されることはないため、カラーインクが弾かれて画質が低下するおそれはない。また、第2イエローインクは、金色領域だけに塗布されるため、第1イエロードットが形成された領域には塗布されないため、第2イエローインクが弾かれるおそれはない。このため、第1イエロー用光源82Yが比較的強い紫外光を照射することは許容されている。
同様に、第2イエロー用光源82Yも比較的強い紫外光を照射するため、第2イエロードットがインクを弾く性質を帯びることがある。但し、第2イエローインクが塗布された金色領域には、その後にカラーインクやホワイトインクが塗布されることはないので、第2イエロードットがインクを弾く性質を帯びることは問題にならない。このため、第2イエロー用光源82Yが比較的強い紫外光を照射することは許容されている。
これに対し、第1イエロー用光源81Yは比較的強い紫外光を照射するため、第1イエロードットがインクを弾く性質を帯びることがある。但し、この段階では全てのカラードットが形成されており(カラー画像が完成しており)、これ以後にカラーインクが塗布されることはないため、カラーインクが弾かれて画質が低下するおそれはない。また、第2イエローインクは、金色領域だけに塗布されるため、第1イエロードットが形成された領域には塗布されないため、第2イエローインクが弾かれるおそれはない。このため、第1イエロー用光源82Yが比較的強い紫外光を照射することは許容されている。
同様に、第2イエロー用光源82Yも比較的強い紫外光を照射するため、第2イエロードットがインクを弾く性質を帯びることがある。但し、第2イエローインクが塗布された金色領域には、その後にカラーインクやホワイトインクが塗布されることはないので、第2イエロードットがインクを弾く性質を帯びることは問題にならない。このため、第2イエロー用光源82Yが比較的強い紫外光を照射することは許容されている。
なお、第2イエローヘッドユニット42Yは、第2ホワイトヘッドユニット42W及び第2ホワイト用光源82Wよりも搬送方向下流側に設けても良い。第2イエローインクが塗布される領域にはホワイトインクは塗布されないので、このような配置も可能である。この場合、第2イエロー用光源を設けずに、第2イエローインクを仮硬化させずに本硬化させても良い。これにより、光透過性の淡黄画像にしわが発生することを抑制できる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<印刷装置について>
前述の実施形態では、印刷装置はUVインクを用いて画像を形成していた。但し、透明な媒体に画像を形成できるのであれば、UVインクでなくても良い。この場合、前述の実施形態の仮硬化ユニット80や本硬化ユニット90は不要になる。しかし、フィルムなどの透明な媒体はインクを吸収しにくいため、印刷面でドットを硬化させて画像を形成することができるUVインクを用いるのが望ましい。
前述の実施形態では、印刷装置はUVインクを用いて画像を形成していた。但し、透明な媒体に画像を形成できるのであれば、UVインクでなくても良い。この場合、前述の実施形態の仮硬化ユニット80や本硬化ユニット90は不要になる。しかし、フィルムなどの透明な媒体はインクを吸収しにくいため、印刷面でドットを硬化させて画像を形成することができるUVインクを用いるのが望ましい。
<ホワイトインクについて>
前述のホワイトインクは、エプソン純正写真用紙<光沢>(セイコーエプソン株式会社製)に、duty100%以上で吐出された白色インクの明度(L*)と色度(a*、b*)が、分光測光器Spectrolino(商品名:GretagMacbeth社製)を、測定条件をD50光源、観測視野を2°、濃度をDIN_NB、白色基準をAbs、フィルターをNo、測定モードをRefrectance、として設定して計測した場合に、70≦L*≦100、−4.5≦a*≦2、−6≦b*≦2.5の範囲を示すインクのことをいう。
前述のホワイトインクは、エプソン純正写真用紙<光沢>(セイコーエプソン株式会社製)に、duty100%以上で吐出された白色インクの明度(L*)と色度(a*、b*)が、分光測光器Spectrolino(商品名:GretagMacbeth社製)を、測定条件をD50光源、観測視野を2°、濃度をDIN_NB、白色基準をAbs、フィルターをNo、測定モードをRefrectance、として設定して計測した場合に、70≦L*≦100、−4.5≦a*≦2、−6≦b*≦2.5の範囲を示すインクのことをいう。
前述のホワイトインクは、白色顔料を含有する。白色顔料としては、例えば、金属酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。金属酸化物としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等が挙げられる。これらの中でも、白色度に優れているという観点から、二酸化チタンが好ましい。
<平均粒径について>
本明細書において、平均粒径とは、体積基準とした場合の、累積50%粒子径を意味し、光散乱法によって測定される。平均粒径の測定は、例えば、マイクロトラックUPA150(Microtrac Inc.社)を使用して測定することができる。
本明細書において、平均粒径とは、体積基準とした場合の、累積50%粒子径を意味し、光散乱法によって測定される。平均粒径の測定は、例えば、マイクロトラックUPA150(Microtrac Inc.社)を使用して測定することができる。
<銀色光沢面について>
前述の実施形態では、銀色の金属光沢面を有する金属缶にラベルLを密着させていた。但し、銀色光沢面を有する物体は、金属に限られるものではなく、他のものでも良い。
前述の実施形態では、銀色の金属光沢面を有する金属缶にラベルLを密着させていた。但し、銀色光沢面を有する物体は、金属に限られるものではなく、他のものでも良い。
1 印刷装置、
10 搬送ユニット、11 ドラム、
12 第1ローラー、13 第2ローラー、14 第3ローラー、
40 ヘッドユニット、
41W 第1ホワイトヘッドユニット、
41M マゼンタヘッドユニット、
41C シアンヘッドユニット、
41K ブラックヘッドユニット、
41Y 第1イエローヘッドユニット、
42Y 第2イエローヘッドユニット、
42W 第2ホワイトヘッドユニット、
50 検出器群、60 コントローラー、
61 CPU、62 メモリ、63 インターフェース部、
70 駆動信号生成回路、
80 仮硬化ユニット、
81W 第1ホワイト用光源、
81M マゼンタ用光源、
81C シアン用光源、
81K ブラック用光源、
81Y 第1イエロー用光源、
82Y 第2イエロー用光源、
82W 第2ホワイト用光源、
90 本硬化ユニット、91 本硬化用光源、
S 媒体(透明媒体)、
L ラベル
10 搬送ユニット、11 ドラム、
12 第1ローラー、13 第2ローラー、14 第3ローラー、
40 ヘッドユニット、
41W 第1ホワイトヘッドユニット、
41M マゼンタヘッドユニット、
41C シアンヘッドユニット、
41K ブラックヘッドユニット、
41Y 第1イエローヘッドユニット、
42Y 第2イエローヘッドユニット、
42W 第2ホワイトヘッドユニット、
50 検出器群、60 コントローラー、
61 CPU、62 メモリ、63 インターフェース部、
70 駆動信号生成回路、
80 仮硬化ユニット、
81W 第1ホワイト用光源、
81M マゼンタ用光源、
81C シアン用光源、
81K ブラック用光源、
81Y 第1イエロー用光源、
82Y 第2イエロー用光源、
82W 第2ホワイト用光源、
90 本硬化ユニット、91 本硬化用光源、
S 媒体(透明媒体)、
L ラベル
Claims (7)
- カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドとを備える印刷装置を用いて、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成する工程と、
前記淡黄画像の形成された前記透明媒体を、銀色光沢面に密着させる工程と、
を備えることを特徴とする金色表現方法。 - 請求項1に記載の金色表現方法であって、
前記淡黄画像の形成される領域には背景色インクを塗布せずに、前記淡黄画像の周囲に前記背景色インクを塗布して、前記淡黄画像の周囲に背景画像を形成する
ことを特徴とする金色表現方法。 - 請求項1又は2に記載の金色表現方法であって、
前記透明媒体の印刷面が前記銀色光沢面の側になるように、前記透明媒体を前記銀色光沢面に密着させる
ことを特徴とする金色表現方法。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の金色表現方法であって、
前記第2イエローインクの顔料の平均粒径は、前記第1イエローインクの顔料の平均粒径よりも小さい
ことを特徴とする金色表現方法。 - カラー画像を形成するための第1イエローインクを吐出する第1ヘッドと、
前記第1イエローインクよりも光透過率の高い第2イエローインクを吐出する第2ヘッドと
を備え、
透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項5に記載の印刷装置であって、
背景画像を形成するための背景色インクを吐出する背景色用ヘッドを更に備え、
前記淡黄画像の形成される領域には前記背景色インクを塗布せずに、前記淡黄画像の周囲に前記背景色インクを塗布して、前記背景画像を形成する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項5又は6に記載の印刷装置であって、
前記透明媒体の上に前記カラー画像を形成し、前記カラー画像の上に前記背景画像を形成する
ことを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012025392A JP2013159101A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 金色表現方法及び印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012025392A JP2013159101A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 金色表現方法及び印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013159101A true JP2013159101A (ja) | 2013-08-19 |
Family
ID=49171743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012025392A Pending JP2013159101A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 金色表現方法及び印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013159101A (ja) |
-
2012
- 2012-02-08 JP JP2012025392A patent/JP2013159101A/ja active Pending
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