JP2013140126A - 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム - Google Patents
濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013140126A JP2013140126A JP2012001185A JP2012001185A JP2013140126A JP 2013140126 A JP2013140126 A JP 2013140126A JP 2012001185 A JP2012001185 A JP 2012001185A JP 2012001185 A JP2012001185 A JP 2012001185A JP 2013140126 A JP2013140126 A JP 2013140126A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- time
- light
- optical path
- concentration
- path length
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 C*(CCN=O)=C Chemical compound C*(CCN=O)=C 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
【解決手段】複数の層により構成される観測対象のうち、任意の層における目的成分の濃度を定量する濃度定量装置100であって、光路長分布記憶部102と、時間分解波形記憶部103と、表面の散乱状態が光路長分布のモデル及び時間分解波形のモデルを算出する際に想定された散乱状態になるように調整された観測対象に短時間パルス光を照射する照射部104と、短時間パルス光が観測対象によって後方散乱され、散乱状態が調整された観測対象の表面から射出された光を受光する受光部105と、吸収係数算出部110と、濃度算出部113と、を含む。
【選択図】図1
Description
一方、高齢化社会の到来により、予防医学に対する要求の高まりを受けて、個人における代謝量管理の重要性が急速に増大している。中でも、血糖値測定は、食前や食後の血糖値を測定することで糖代謝の反応が分かることが知られている。糖尿病のごく初期段階での糖代謝の反応を評価することで、糖尿病の早期診断に基づく早期治療が可能になる。
また、血糖値を連続的に測定する方法としては、静脈に注射針を刺した状態で連続的に血糖値相応のグルコースの定量を行う機器が米国にて開発されており、現在臨床試験中である。しかし、静脈に注射針を刺したままにしているために、血糖値の測定中に針が抜ける危険性や感染症の危険性がある。
そこで、採血無しに頻繁に血糖値を測定することができ、しかも感染症の危険性が無い血糖値の測定装置の開発が求められている。さらには、簡単にかつ常時装着可能であり、小型化可能な血糖値の測定装置の開発が求められている。
この装置は、皮膚の赤外スペクトルを用いて生体成分濃度の定量をおこなう場合に、皮下脂肪の影響を受けて生体成分濃度の定量に誤差が生じることに対応したものである。より具体的には、皮膚に近赤外の連続光を照射し、その光吸収量からグルコースの濃度を算出する装置である。
この装置では、予めグルコース濃度と照射する近赤外光の波長と光の吸収量との関係を示す検量線を作成しておく。そして、皮膚に近赤外の連続光を照射し、この皮膚からの戻り光をモノクロメーター等を用いてある波長域を走査し、その波長域の各波長に対する光の吸収量を求め、この各波長における光の吸収量と検量線とを比較する。これにより、血液中のグルコース濃度、すなわち血糖値を算出している。
さらには、予備的に近赤外の受光部と発光部との間隔を650μmとして推定した「皮膚厚さ」を1.2mm以上、1.2mm未満のいずれかに判断し、受光部と発光部との間隔を650μm、300μmのいずれかに選択した後に検量式を選択している。
この皮膚主成分の吸収量には波長依存性があるので、通常、予め皮膚主成分の定量に影響を及ぼす変動要因を多変量解析で複数の割合で変化させた複数のスペクトラムを作製しておく。そして、皮膚主成分における近赤外光の吸収量の測定結果のスペクトルを上記の複数のスペクトラムと比較し、これらのスペクトラムから一致するスペクトラムを選ぶ。これにより、皮膚主成分の各割合を推定している。
また、特許文献1の装置では、皮膚表面から皮下脂肪までの深さを「皮膚厚さ」として、皮下脂肪の特異吸収波長での吸光度から皮膚の性状を分類すること、例えば、皮膚表面から皮下脂肪までの深さを「皮膚厚さ」として代用することには、(1)皮膚の真皮層と皮下組織層の境界は、皮膚の表面からの深さとして均一では無いこと、(2)真皮層には脂肪を分泌する汗腺があって脂肪分泌物を蓄えていること、(3)皮下脂肪の特異吸収波長での吸光度から皮膚の性状の分類を行う場合、真皮層の細胞及び間質液には脂肪が含まれているので、真皮層と皮下脂肪との区別が難しいこと、等の理由により問題点があった。
しかしながら、特許文献1の装置では、上記の理由等により、皮膚の赤外スペクトルを用いて生体成分濃度の定量を行う部位を特定することができない。したがって、真皮層中で間質成分の一つとしてグルコースが存在している網状層(Stratum reticulare)を特定部位として、この特定部位を透過する光路での吸光度を選択的に測定することはできない。
しかしながら、この血糖値測定装置においても、照射部から皮膚内へ光が入射する状態、及び皮膚から後方散乱する光が受光部へ入射する状態を測定することができない。
ここで、実際の皮膚の表面状態は、外部環境(例えば乾燥、湿潤など)、個体差(例えば年齢、性別など)によってばらつく。そのため、シミュレーションで想定している皮膚の表面状態と実際に観測対象の任意の層における目的成分の濃度を測定する際の皮膚の表面状態とが異なる。仮に、照射部から射出された光が直接皮膚の表面に入射する構成であると、外部環境や個体差による皮膚表面の性状の変化によって観測対象の任意の層における目的成分の濃度を精度よく測定することができない。これに対し、本発明の構成によれば、観測対象の表面の散乱状態が光路長分布のモデル及び時間分解波形のモデルを算出する際に想定された散乱状態に調整された状態で、観測対象の任意の層における目的成分の濃度を測定する。このため、シミュレーション時と実測時とで、外部環境や個体差による皮膚表面の性状の変化が生じることを回避することができる。よって、観測対象の任意の層における目的成分の濃度を高精度に算出することができる。
このように、後方散乱光を時間分解計測することで、任意の層以外の層からの後方散乱光をノイズとして低減することができ、目的成分の濃度における任意の層以外の層からの影響を低減することができる。したがって、目的成分の濃度をさらに高精度に測定することができる。
このように、後方散乱光を時間分解計測することで、任意の層以外の層からの後方散乱光をノイズとして低減することができ、目的成分の濃度における任意の層以外の層からの影響を低減することができる。したがって、目的成分の濃度をさらに高精度に測定することができる。
このように、後方散乱光を時間分解計測することで、任意の層以外の層からの後方散乱光をノイズとして低減することができ、目的成分の濃度における任意の層以外の層からの影響を低減することができる。したがって、目的成分の濃度をさらに高精度に測定することができる。
ここで、実際の皮膚の表面状態は、外部環境(例えば乾燥、湿潤など)、個体差(例えば年齢、性別など)によってばらつく。そのため、シミュレーションで想定している皮膚の表面状態と実際に観測対象の任意の層における目的成分の濃度を測定する際の皮膚の表面状態とが異なる。仮に、照射部から射出された光を直接皮膚の表面に入射させる方法であると、外部環境や個体差による皮膚表面の性状の変化によって観測対象の任意の層における目的成分の濃度を精度よく測定することができない。これに対し、本発明の方法によれば、観測対象の表面の散乱状態が光路長分布のモデル及び時間分解波形のモデルを算出する際に想定された散乱状態に調整された状態で、観測対象の任意の層における目的成分の濃度を測定する。このため、シミュレーション時と実測時とで、外部環境や個体差による皮膚表面の性状の変化が生じることを回避することができる。よって、観測対象の任意の層における目的成分の濃度を高精度に算出することができる。
ここで、実際の皮膚の表面状態は、外部環境(例えば乾燥、湿潤など)、個体差(例えば年齢、性別など)によってばらつく。そのため、シミュレーションで想定している皮膚の表面状態と実際に観測対象の任意の層における目的成分の濃度を測定する際の皮膚の表面状態とが異なる。仮に、照射部から射出された光が直接皮膚の表面に入射する構成であると、外部環境や個体差による皮膚表面の性状の変化によって観測対象の任意の層における目的成分の濃度を精度よく測定することができない。これに対し、本発明の構成によれば、観測対象の表面の散乱状態が光路長分布のモデル及び時間分解波形のモデルを算出する際に想定された散乱状態に調整された状態で、観測対象の任意の層における目的成分の濃度を測定する。このため、シミュレーション時と実測時とで、外部環境や個体差による皮膚表面の性状の変化が生じることを回避することができる。よって、観測対象の任意の層における目的成分の濃度を高精度に算出することができる。
本発明では、濃度定量装置として血糖値測定装置を、観測対象として人の手のひらの皮膚を、目的成分としてグルコースを、それぞれ例に挙げて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る血糖値測定装置の構成を示す概略ブロック図である。
血糖値測定装置100(濃度定量装置)は、シミュレーション部101、光路長分布記憶部102、時間分解波形記憶部103、照射部104、受光部105、計測光強度取得部106、光路長取得部107、無吸収時光強度取得部108(光強度モデル取得部)、積分区間算出部109、吸収係数算出部110、吸収係数分布記憶部111、吸収係数取得部112、濃度算出部113、を備える。
また、光路長分布とは、光(光子)の移動経路の長さ(光路長)を当該光(光子)が受光部105に到達するまでの時間を基に分布関数として表したものである。
図2は、人の皮膚組織の断面を示す模式図であり、皮膚31は、表皮層32と、真皮層(任意の層)33と、皮下組織層34の3層により構成されている。
本実施形態においては、図4に示すように、皮膚31の表面に調整剤120を塗布して皮膚31の表面の散乱状態を調整する。そして、血糖値測定装置100の表面(図2に示す照射部104の光照射面104a及び受光部105の受光面105a)を散乱状態が調整された皮膚31の表面に密着させる。
図6によれば、真皮層33へ浸透させるのに十分な光としては、Nd−YAGレーザーが出力するレーザー光が好適であることが分かる。
例えば、(1)後方散乱した光を受光する受光部105の出力する光強度が計測光強度取得部106の最小検出感度を超えて検出された時刻から最小検出感度と等しい光強度で検出された時刻までの時間、(2)シミュレーション部101で得られる無吸収時光強度を記憶している時間分解波形記憶部103から取得した無吸収時光強度の時間特性、(3)皮膚表面に接する受光部105と照射部104との間隔、(4)シミュレーション部101に与える皮膚モデルのサイズ及び光学特性(散乱係数、吸収係数、非等方性パラメーター、または屈折率)を用いて、積分区間の開始時刻、終了時刻、増分時間を決定する。
ここでは、積分区間算出部109によって定めた積分区間での皮膚31の各層の吸収係数及び推定誤差率を求め、積分区間に対する皮膚31の各層の吸収係数及び推定誤差率の分布を算出する。
この吸収係数算出部110では、皮膚31における各層の吸収係数を、下記の式(4)から算出する。
ここで、第1層は表皮層、第2層は真皮層、第3層は皮下組織層を示し、μ1は表皮層の吸収係数、μ2は真皮層の吸収係数、μ3は皮下組織層の吸収係数を示す。
この濃度算出部113では、皮膚の任意の層におけるグルコースの濃度を、下記の式(5)から算出する。
ここで、第1層は表皮層、第2層は真皮層、第3層は皮下組織層を示し、μ1は表皮層の吸収係数、μ2は真皮層の吸収係数、μ3は皮下組織層の吸収係数を示す。
次いで、吸収係数分布記憶部111は、吸収係数算出部110が算出した積分区間に対する任意の層の吸収係数及び推定誤差率の分布を記憶する。
次いで、吸収係数取得部112は、吸収係数分布記憶部111から取得した積分区間に対する任意の層の吸収係数及び推定誤差率の分布と、積分区間の変化に対する吸収係数変動率の範囲等の基準とを用いて、皮膚の表面からの特定深さにおける層の皮膚主成分における血糖相応のグルコース濃度に基づく吸収係数を取得する。
これにより、特定深さの層以外の層によるノイズの影響を軽減して、特定深さの層に含まれるグルコースの濃度を算出することができる。
血糖値測定装置100により、図2に示す真皮層33中のグルコース濃度を測定する場合、血糖値を測定する前に、予め皮膚モデルの各層における光路長分布と時間分解波形とを算出しておく必要がある。
初めに、シミュレーション部101は、皮膚モデルを生成する。皮膚モデルの生成は、皮膚の各層の光散乱係数、吸収係数及び厚みを決定することで行う。ここで、皮膚の部分を特定すれば、この特定された皮膚の部分における各層の散乱係数及び厚みは、予めサンプルを取ることなどによって決定するとよい。なお、表皮層32の厚みは略0.3mm、真皮層33の厚みは略1.2mm、皮下組織層34の厚みは略3.0mmである。
また、ここで用いる皮膚モデルの吸収係数はゼロとする。その理由は、この皮膚モデルを用いて光吸収量を算出するからである。
このモンテカルロ法によるシミュレーションは、例えば以下のように行われる。
図7では、横軸を光子の照射からの経過時間とし、縦軸を光路長の対数表示としている。
シミュレーション部101は、受光部105に到達した光子の各々の移動経路を、移動経路が通過する層毎に分類する。そして、シミュレーション部101は、単位時間毎に到達した光子の移動経路の平均長を分類された層毎に算出することで、図7に示すような皮膚の各層の光路長分布を算出する。
図9によれば、グルコースの吸収係数は波長が1600nmのときに極大となり、水の吸収係数は波長が1450nmのときに極大となることがわかる。
したがって、シミュレーション部101は、例えば1400nm、1450nm、1500nm、1600nm、1680nm、1720nm、1740nmというように皮膚の主成分の吸収スペクトルの差が大きい波長について光路長分布及び時間分解波形を算出すると良い。
例えば、皮膚31を構成する主成分のうち、ある主成分における特定成分の吸収係数が他の成分の吸収係数より大きくなる波長の光、すなわち、特定成分の吸収係数の極小値が他の成分の吸収係数の極小値と大きく異なる波長の光について光路長分布及び時間分解波形を算出すると良い。
このステップS3は、図11に示す動作により行う。
より具体的には、積分区間の開始時刻、終了時刻、増分時間を算出する(ステップS11)。
ここで、吸収係数μ1は、表皮層の吸収係数を示し、吸収係数μ2は、真皮層の吸収係数を示し、吸収係数μ3は、皮下組織層の吸収係数を示す。
つまり、式(9)のg4を算出することで、真皮層に含まれるグルコースのモル濃度を求めることができる。
皮膚の散乱係数の波長依存性は小さいので、検出光子数N(t)及び光路長Ln(t)の波長に対する変化は無視することができる。また、ベア・ランベルト(Beer-Lambert)の法則により、吸収係数=モル吸光係数×モル濃度で表すことができる。これにより、2波長で得られた時間分解計測より、検出光子数N(t)を消去することで、真皮層において得られる吸収係数差と皮膚を形成する各成分のモル吸光係数との関係式を示す式(9)を導くことができる。
ここで、コンピューターが読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリー等が挙げられる。
また、このコンピュータープログラムを通信回線によりコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピューターが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
さらに、上述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
ここで、実際の皮膚の表面状態は、外部環境(例えば乾燥、湿潤など)、個体差(例えば年齢、性別など)によってばらつく。そのため、シミュレーションで想定している皮膚の表面状態と実際に観測対象の任意の層における目的成分の濃度を測定する際の皮膚の表面状態とが異なる。仮に、照射部から射出された光が直接皮膚の表面に入射する構成であると、外部環境や個体差による皮膚表面の性状の変化によって観測対象の任意の層における目的成分の濃度を精度よく測定することができない。
このように、後方散乱光を時間分解計測することで、任意の層以外の層からの後方散乱光をノイズとして低減することができ、目的成分の濃度における任意の層以外の層からの影響を低減することができる。したがって、目的成分の濃度をさらに高精度に測定することができる。
このように、後方散乱光を時間分解計測することで、任意の層以外の層からの後方散乱光をノイズとして低減することができ、目的成分の濃度における任意の層以外の層からの影響を低減することができる。したがって、目的成分の濃度をさらに高精度に測定することができる。
図14及び図15は、本発明の第2実施形態に係る血糖値測定装置(濃度定量装置)が血糖値を測定する動作を示すフローチャートである。
本実施形態の血糖値測定装置は、第1実施形態の血糖値測定装置100と同一の構成であり、光路長取得部107、無吸収時光強度取得部108、計測光強度取得部106、吸収係数算出部110の動作が異なる。
本実施形態では、「照射部104は、光照射面104aが調整剤120に接した状態で、調整剤120を介して皮膚31に対して波長λkの短時間パルス光を照射」(ステップS21)から「受光部105は、受光面105aが調整剤120に接した状態で、調整剤120を介して照射部104から照射され皮膚31によって後方散乱された光を受光」(ステップS22)までは、第1実施形態の手順と同一であるため、説明を省略する。
このステップS23は、図15に示す動作により行う。
ここで、吸収係数μ1は、表皮層の吸収係数を示し、吸収係数μ2は、真皮層の吸収係数を示し、吸収係数μ3は、皮下組織層の吸収係数を示す。
このように、後方散乱光を時間分解計測することで、任意の層以外の層からの後方散乱光をノイズとして低減することができ、目的成分の濃度における任意の層以外の層からの影響を低減することができる。したがって、目的成分の濃度をさらに高精度に測定することができる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、濃度定量装置として血糖値測定装置を、観測対象として手のひらの皮膚を、目的成分としてグルコースを、パルス光として短時間パルス光を、それぞれ取ることで、皮膚の真皮層に含まれるグルコースの濃度を測定する場合を説明したが、これに限らない。例えば、濃度定量方法を、複数の光散乱媒質の層から形成される観測対象の任意の層における目的成分の濃度を定量する他の装置に用いてもよく、特定波長の短時間パルス光を、特定波長の連続光に替えてもよい。
例えば、携帯型の皮膚主成分の濃度測定装置に適用した場合、皮膚疾患の検査、診断、治療などに有効利用することが可能である。
Claims (11)
- 複数の層により構成される観測対象のうち、任意の層における目的成分の濃度を定量する濃度定量装置であって、
前記観測対象に対して照射する短時間パルス光の、前記複数の層の各々の層における光路長分布のモデルを記憶する光路長分布記憶部と、
前記観測対象に対して照射する前記短時間パルス光の時間分解波形のモデルを記憶する時間分解波形記憶部と、
表面の散乱状態が前記光路長分布のモデル及び前記時間分解波形のモデルを算出する際に想定された散乱状態になるように調整された前記観測対象に短時間パルス光を照射する照射部と、
前記短時間パルス光が前記観測対象によって後方散乱され、前記散乱状態が調整された前記観測対象の表面から射出された光を受光する受光部と、
前記照射部が短時間パルス光を照射した時刻以降の所定の時刻において前記受光部が受光した光の強度を取得する光強度取得部と、
前記光路長分布記憶部から、前記光路長分布のモデルの前記所定の時刻における、前記複数の層の各々の層の光路長を取得する光路長取得部と、
前記時間分解波形記憶部から、前記短時間パルス光の時間分解波形のモデルの前記所定の時刻における光強度モデルを取得する光強度モデル取得部と、
前記光強度取得部が取得した前記光の強度と、前記光路長取得部が取得した前記複数の層の各々の層の光路長と、前記光強度モデル取得部が取得した前記光強度モデルとに基づいて、前記任意の層の吸収係数を算出する吸収係数算出部と、
前記吸収係数算出部が算出した吸収係数に基づいて、前記任意の層における前記目的成分の濃度を算出する濃度算出部と、
を含む濃度定量装置。 - 前記観測対象の表面の散乱状態は、前記観測対象の表面に前記散乱状態を調整する調整剤を接触させることにより調整される請求項1に記載の濃度定量装置。
- 前記調整剤は、液状またはゲル状の部材である請求項1または2に記載の濃度定量装置。
- 前記照射部は、前記短時間パルス光を照射する面が前記調整剤に接した状態で、前記調整剤を介して前記観測対象に前記短時間パルス光を照射し、
前記受光部は、前記観測対象によって後方散乱した光を受光する面が前記調整剤に接した状態で、前記調整剤を介して前記観測対象によって前記後方散乱した光を受光する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の濃度定量装置。 - 前記観測対象が皮膚であり、前記調整剤が前記皮膚の表面を保湿する保湿剤である請求項1ないし7のいずれか一項に記載の濃度定量装置。
- 前記観測対象が皮膚であり、前記任意の層が真皮層であり、前記目的成分がグルコースである請求項1ないし8のいずれか一項に記載の濃度定量装置。
- 複数の層により構成される観測対象に対して照射する短時間パルス光の、前記複数の層の各々の層における光路長分布のモデルを記憶する光路長分布記憶部と、前記観測対象に対して照射する前記短時間パルス光の時間分解波形のモデルを記憶する時間分解波形記憶部とを備え、前記観測対象のうち任意の層における目的成分の濃度を定量する濃度定量装置を用いた濃度定量方法であって、
照射部は、表面の散乱状態が前記光路長分布のモデル及び前記時間分解波形のモデルを算出する際に想定された散乱状態になるように調整された前記観測対象に短時間パルス光を照射し、
受光部は、前記短時間パルス光が前記観測対象によって後方散乱され、前記散乱状態が調整された前記観測対象の表面から射出された光を受光し、
光強度取得部は、前記照射部が前記短時間パルス光を照射した時刻以降の所定の時刻において前記受光部が受光した光の強度を取得し、
光路長取得部は、前記光路長分布記憶部から、前記光路長分布のモデルの前記所定の時刻における、前記複数の層の各々の層の光路長を取得し、
光強度モデル取得部は、前記時間分解波形記憶部から、前記短時間パルス光の時間分解波形のモデルの前記所定の時刻における光強度モデルを取得し、
吸収係数算出部は、前記光強度取得部が取得した前記光の強度と、前記光路長取得部が取得した前記複数の層の各々の層の光路長と、前記光強度モデル取得部が取得した前記光強度モデルとに基づいて、前記任意の層の吸収係数を算出し、
濃度算出部は、前記吸収係数算出部が算出した吸収係数に基づいて、前記任意の層における前記目的成分の濃度を算出する、
濃度定量方法。 - 複数の層により構成される観測対象に対して照射する短時間パルス光の、前記複数の層の各々の層における光路長分布のモデルを記憶する光路長分布記憶部と、前記観測対象に対して照射する前記短時間パルス光の時間分解波形のモデルを記憶する時間分解波形記憶部とを備え、前記観測対象のうち任意の層における目的成分の濃度を定量する濃度定量装置のコンピューターに、
表面の散乱状態が前記光路長分布のモデル及び前記時間分解波形のモデルを算出する際に想定された散乱状態になるように調整された前記観測対象に短時間パルス光を照射する照射手順、
前記短時間パルス光が前記観測対象によって後方散乱され、前記散乱状態が調整された前記観測対象の表面から射出された光を受光する受光手順、
前記照射手順で前記短時間パルス光を照射した時刻以降の所定の時刻において前記受光手順で受光した光の強度を取得する光強度取得手順、
前記光路長分布記憶部から、前記光路長分布のモデルの前記所定の時刻における、前記複数の層の各々の層の光路長を取得する光路長取得手順、
前記時間分解波形記憶部から、前記短時間パルス光の時間分解波形のモデルの前記所定の時刻における光強度モデルを取得する光強度モデル取得手順、
前記光強度取得手順で取得した前記光の強度と、前記光路長取得手順で取得した前記複数の層の各々の層の光路長と、前記光強度モデル取得手順で取得した前記光強度モデルとに基づいて、前記任意の層の吸収係数を算出する吸収係数算出手順、
前記吸収係数算出手順で算出した吸収係数に基づいて、前記任意の層における前記目的成分の濃度を算出する濃度算出手順、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001185A JP2013140126A (ja) | 2012-01-06 | 2012-01-06 | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001185A JP2013140126A (ja) | 2012-01-06 | 2012-01-06 | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013140126A true JP2013140126A (ja) | 2013-07-18 |
Family
ID=49037671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012001185A Pending JP2013140126A (ja) | 2012-01-06 | 2012-01-06 | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013140126A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013138811A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-18 | Seiko Epson Corp | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム |
JP2016041095A (ja) * | 2014-08-13 | 2016-03-31 | 株式会社ドクター中松創研 | 連続血液成分測定装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07308312A (ja) * | 1993-09-03 | 1995-11-28 | Ken Ishihara | 非侵襲血液分析装置とその方法 |
JPH11510417A (ja) * | 1995-08-09 | 1999-09-14 | リオ グランデ メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド | 改善された光学インターフェースを使用する非侵襲的血液分析物測定の方法 |
JP2007117221A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Hirato Koji | Ftirを用いた非侵襲血液検査「光人間ドックシステム」 |
JP3931638B2 (ja) * | 2001-11-15 | 2007-06-20 | 松下電工株式会社 | 生体成分の定量装置 |
JP2010237139A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Seiko Epson Corp | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム |
-
2012
- 2012-01-06 JP JP2012001185A patent/JP2013140126A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07308312A (ja) * | 1993-09-03 | 1995-11-28 | Ken Ishihara | 非侵襲血液分析装置とその方法 |
JPH11510417A (ja) * | 1995-08-09 | 1999-09-14 | リオ グランデ メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド | 改善された光学インターフェースを使用する非侵襲的血液分析物測定の方法 |
JP3931638B2 (ja) * | 2001-11-15 | 2007-06-20 | 松下電工株式会社 | 生体成分の定量装置 |
JP2007117221A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Hirato Koji | Ftirを用いた非侵襲血液検査「光人間ドックシステム」 |
JP2010237139A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Seiko Epson Corp | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6016005719; Keiichi Fujita et al.: 'Noninvasive Measurement of Blood Glucose Based on Optical Sensing and Internal Standard Method' Proceedings of IMTC 2005 , 2005, pp.1433-1437 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013138811A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-18 | Seiko Epson Corp | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム |
JP2016041095A (ja) * | 2014-08-13 | 2016-03-31 | 株式会社ドクター中松創研 | 連続血液成分測定装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5463545B2 (ja) | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム | |
US6353226B1 (en) | Non-invasive sensor capable of determining optical parameters in a sample having multiple layers | |
JP4872536B2 (ja) | 生体成分濃度測定方法 | |
US20110112385A1 (en) | Apparatus and method for dating a body sample | |
US20120010477A1 (en) | Concentration determination apparatus, probe, concentration determination method, and program | |
JP5674093B2 (ja) | 濃度定量装置及び濃度定量方法並びにプログラム | |
CA2332229A1 (en) | Non-invasive optical sensor with control of tissue temperature | |
JP4697000B2 (ja) | 体内成分計測装置 | |
JPWO2011013694A1 (ja) | 血糖値推定装置 | |
JP2016010717A (ja) | 濃度定量装置 | |
JP5521199B2 (ja) | 濃度定量装置及び濃度定量方法並びにプログラム | |
JP5626879B2 (ja) | 濃度定量装置及び濃度定量方法並びにプログラム | |
JP5838517B2 (ja) | 濃度定量装置、濃度定量方法 | |
JP5652599B2 (ja) | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム | |
Pleitez et al. | Infrared reflectometry of skin: Analysis of backscattered light from different skin layers | |
JP5674094B2 (ja) | 濃度定量装置及び濃度定量方法並びにプログラム | |
JP2013140126A (ja) | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム | |
JP5626880B2 (ja) | 濃度定量装置及び濃度定量方法並びにプログラム | |
JP4586680B2 (ja) | 体内成分の定量分析用検量線の作成方法、および同検量線を用いた定量分析装置 | |
JP2013138811A (ja) | 濃度定量装置、濃度定量方法及びプログラム | |
RU2511747C2 (ru) | Способ определения концентрации билирубина | |
JP2011220994A (ja) | 近赤外分光分析装置 | |
JP5761708B2 (ja) | 濃度定量方法及び濃度定量装置 | |
JP2013043062A (ja) | 濃度定量装置及び濃度定量方法並びにプログラム | |
JP5818038B2 (ja) | 濃度定量装置及び濃度定量方法並びにプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20141216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151013 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151118 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20151209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20151209 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160216 |