JP2013035389A - Vehicle seat - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートクッションの前端部分をベース部に対して後方回動させるチップアップ機能を備えた車両用シートに関する。 The present invention relates to a vehicle seat. More specifically, the present invention relates to a vehicle seat having a tip-up function for rotating a front end portion of a seat cushion backward relative to a base portion.
車両への乗員の乗降性の改善、或いは車両フロアスペースの拡大を目的として、車両後方シートをチップアップシート(シートクッションをシートのベース部に対して後方回動可能としたシート)として設計された車両がある。このようなチップアップシートは、例えば下記特許文献1に開示されている。 The rear seat of the vehicle was designed as a tip-up seat (a seat cushion with a seat cushion that can be rotated backward with respect to the base of the seat) for the purpose of improving the passengers' ability to get on and off the vehicle or expanding the vehicle floor space. There is a vehicle. Such a chip-up sheet is disclosed in Patent Document 1 below, for example.
チップアップシートがチップアップ操作されたときには、シートクッションの後方回動によりシートの前後長が短くされるため、前方に配置されたスライドシートを後方へ比較的大きくスライドさせることができる。しかし、チップアップシートは、シートクッションをチップアップ操作してもシートのベース部は移動しないため、後方スライドするスライドシートはチップアップシートのベース部と干渉し、スライドシートを後方スライドすることができるスペースは限定されている。このため、スライドシートの後方スライド量を充分に確保することができない問題がある。
本発明は、このような問題に鑑み、チップアップシートの車両フロアへの支持強度を確保しつつ、シートのベース部の前方への張り出し量を小さくすることにより、前方配置のスライドシートの後方スライド量を充分に確保することを課題とする。
When the tip-up seat is tip-up operated, the front and rear lengths of the seat are shortened by the rearward rotation of the seat cushion, so that the slide seat disposed at the front can be slid relatively backward. However, since the tip-up seat does not move even when the seat cushion is tip-up operated, the slide seat that slides backward interferes with the base portion of the tip-up seat and can slide the slide seat backward. Space is limited. For this reason, there exists a problem which cannot fully ensure the back slide amount of a slide seat.
In view of such a problem, the present invention reduces the amount of forward protrusion of the base portion of the seat while ensuring the support strength of the tip-up seat to the vehicle floor, thereby enabling the rear slide of the slide seat arranged in the front. The problem is to ensure a sufficient amount.
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
まず、第1の発明は、車両内に配設されたスライドシートの後方に配設される車両用シートである。この車両用シートは、シートクッションの前端部分をベース部に対して跳ね上げるように後方回動させることで着座可能状態からチップアップ状態に移行するように構成されている。ベース部には、上記スライドシートがスライドする車両のフロア面との間でベース部にかかる荷重を支持する第1のレッグが連結される。シートクッションの前端部分には、フロア面との間でシートクッションにかかる荷重を支持する第2のレッグが連結される。第2のレッグは、シートクッションの底面に沿って折り畳まれるように構成されている。第1のレッグは、チップアップ状態におけるシートクッションの前端よりも後方に配設される。
この第1の発明によれば、第1のレッグおよび第2のレッグにより車両用シートにかかる荷重を分散して支持する。このため、第1のレッグに必要とされる強度が小さくなり、第1のレッグをより小さくすることができる。これにより、ベース部および第1のレッグの前方への張り出し量をより小さくすることができる。また、チップアップ状態において、第1のレッグは跳ね上げられたシートクッションの前端よりも後方に配設され、第2のレッグは上記シートクッションの底面に沿って折り畳まれるように格納される。これにより、チップアップ状態において前方のスライドシートの後方へのスライドが各レッグおよびベース部13によって妨げられないようにして、上記スライドシートの後方へのスライド可能範囲を後方により大きく広げることができる。
In order to solve the above problems, the vehicle seat of the present invention takes the following means.
A first invention is a vehicle seat disposed behind a slide seat disposed in a vehicle. The vehicle seat is configured to shift from a seatable state to a tip-up state by rotating the front end portion of the seat cushion backward so as to jump up with respect to the base portion. A first leg that supports a load applied to the base portion is coupled to the base portion between a floor surface of the vehicle on which the slide seat slides. The front leg portion of the seat cushion is connected to a second leg that supports a load applied to the seat cushion with the floor surface. The second leg is configured to be folded along the bottom surface of the seat cushion. The first leg is disposed behind the front end of the seat cushion in the tip-up state.
According to the first aspect of the invention, the load applied to the vehicle seat is distributed and supported by the first leg and the second leg. For this reason, the intensity | strength required for a 1st leg becomes small and can make a 1st leg smaller. Thereby, the protrusion amount to the front of a base part and a 1st leg can be made smaller. Further, in the tip-up state, the first leg is disposed behind the front end of the seat cushion that is flipped up, and the second leg is stored so as to be folded along the bottom surface of the seat cushion. Thereby, in the tip-up state, the rearward sliding range of the slide seat can be greatly expanded so that the rear slide of the front slide seat is not hindered by each leg and the
ついで、第2の発明は、上記第1の発明において、シートクッションの底面は、チップアップ状態において後傾されるものである。
この第2の発明によれば、シートクッションの前端部分が跳ね上げられたチップアップ状態において、シートクッションの底面は前方のスライドシートにおけるシートバックの後傾に対応して後傾される。これにより、上記スライドシートの後方へのスライド可能範囲を後方にさらに大きく広げることができる。
Next, in a second aspect based on the first aspect, the bottom surface of the seat cushion is tilted backward in the tip-up state.
According to the second aspect, in the tip-up state in which the front end portion of the seat cushion is flipped up, the bottom surface of the seat cushion is tilted backward corresponding to the backward tilt of the seat back in the front slide seat. Thereby, the slidable range to the rear of the slide seat can be further expanded to the rear.
さらに、第3の発明は、上記第1または第2の発明において、シートクッションの前端部分には、底面側にクッションパッドが設けられているものである。
この第3の発明によれば、シートクッションには、チップアップ状態において上側かつ前側となる部分にクッションパッドが設けられる。これにより、前方のスライドシートを後方にスライドさせて、そのシートバックの背面がチップアップ状態のシートクッションの上側かつ前側の部分に当接するとき、クッションパッドを介して柔らかく当接させることで当接時の衝撃を和らげることができる。
Furthermore, the third invention is the above first or second invention, wherein the front end portion of the seat cushion is provided with a cushion pad on the bottom surface side.
According to the third aspect of the invention, the seat cushion is provided with the cushion pad on the upper side and the front side in the tip-up state. Thus, when the front slide seat is slid rearward and the back surface of the seat back comes into contact with the upper and front portions of the seat cushion in the tip-up state, the contact is made by soft contact with the cushion pad. Can reduce the impact of time.
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、一実施形態に係る車両用シート10の構成について、図1ないし図5を用いて説明する。この車両用シート10は、3列シートタイプの自動車Cにおいて3列目に採用される車両用シートである。この車両用シート10は、図2に示すように、そのベース部13がスペースアップ機構13Aを介して自動車Cの壁面C1に連結されている。そして、上記スペースアップ機構13Aは、図4に示すように、車両用シート10のシートクッション11およびシートバック12(図1参照)を上記壁面C1に沿うように側方に跳ね上げて格納する(以下、この状態を「スペースアップ状態」ともいう。)ようになっている。これにより、自動車Cの2列目に採用されたスライドシートC3の後方に荷物等を載せるためのスペースを確保することができる。
すなわち、車両用シート10は、図2に示すように、そのバックフレーム12Aをリクライニング機構12Bに隣接して設けられたうずまきばね12Eの付勢力によりベース部13に対して回動軸12Dを中心に倒しこんで(図4参照)、この状態をロックできるようになっている。ここで、リクライニング機構12Bのロック状態とロック解除状態とは、このリクライニング機構12Bに切り替えリンク12Cを介して連結されたレバー(図示省略)の操作によって切り替えられるようになっている。
そして、スペースアップ機構13Aは、上記シートバック12をシートクッション11に向けて倒しこんだ(すなわち、車両用シート10が折り畳まれた)状態で、ベース部13をシートクッション11およびシートバック12とともに回動軸13Bを中心に側方に回動させる。これにより、スペースアップ機構13Aは、車両用シート10を上述したスペースアップ状態とするようになっている。
EMBODIMENT OF THE INVENTION Below, the form for implementing this invention is demonstrated using drawing.
First, the configuration of a
That is, as shown in FIG. 2, the
Then, the space-
上記シートクッション11は、図1および図2に示すように、クッションフレーム11Aを着座面側(図1で見て上側)から覆うように設けられている。このクッションフレーム11Aは、上記着座可能状態において上述したベース部13に対して前方(図1で見て左方向)に突出するようにベース部13に載置されている。また、クッションフレーム11Aとベース部13との間には、チップアップ機構11Bが設けられている。
上記チップアップ機構11Bは、シートクッション11の前端部分11Fをベース部13に対して回動軸11Cを中心に跳ね上げる向き(すなわち、図3で見て上方かつ後方)に回動させるように常に付勢している。この付勢力は、着座可能状態においては、チップアップ機構11Bに設けられたロック機構11D(図2参照)によってロックされている。そして、ロック機構11Dのロックが解除されると、図3に示すように、シートクッション11は跳ね上げられた状態に格納され、車両用シート10はその前後長が短くされる(以下、この状態を「チップアップ状態」ともいう。)。
これにより、車両用シート10のシートクッション11およびシートバック12を格納する前の状態(図1参照。以下、この状態を「着座可能状態」ともいう。)と比べて、スライドシートC3をより大きく後方にスライドさせることができる。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
The tip-
As a result, the slide seat C3 is made larger than the state before the
ベース部13には、図1ないし図4に示すように、自動車Cのフロア面C2との間でベース部13にかかる荷重を支持する第1のレッグ14が連結されている。また、シートクッション11には、その前方に突出した部分に自動車Cのフロア面C2との間でシートクッション11にかかる荷重を支持する第2のレッグ15が連結されている。これにより、車両用シート10にかかる荷重を分散させて支持して、ベース部13および第1のレッグ14に必要とされる強度をより小さくしている。
このため、ベース部13および第1のレッグ14をより小さくして、それらの前方への張り出し量をより小さくすることができる。さらに、前方の第2のレッグ15をシートクッション11とともに後方回動させて、上述したチップアップ状態とすることにより確保されるスライドシートC3のスライド可能範囲をさらに広げることができる。
As shown in FIGS. 1 to 4, the
For this reason, the
上記第2のレッグ15は、図2に示すように、板材を屈曲させて長尺に形成されて、その長手方向の一端がジョイント15Bを介してシートクッション11のクッションフレーム11Aに連結されている。上記ジョイント15Bは、第2のレッグ15をシートクッション11に対して側方に回動させて、シートクッション11の底面11Eに沿って折り畳むことができる第1の回動軸15Cと、第2のレッグ15をシートクッション11に対して前後に回動させて、上記底面11Eに沿って折り畳むことができる第2の回動軸15Dと、を備えている。
すなわち、シートクッション11は、2本の回動軸15C、15Dを備えたジョイント15Bを介して第2のレッグ15を互いに異なる2方向に回動可能に連結している。このため、上述したチップアップ状態(図3参照)およびスペースアップ状態(図4参照)のどちらの状態であっても、第2のレッグ15を折り畳んで格納することができる。これにより、チップアップ状態およびスペースアップ状態により確保することができるスペースをそれぞれ広くすることができる。
As shown in FIG. 2, the
That is, the
なお、ジョイント15Bは、常に第2のレッグ15を第1の回動軸15Cを中心として側方に、かつ、第2の回動軸15Dを中心として後方に回動させるように付勢している。この各付勢力は、着座可能状態においては、図示しないロック部材によりそれぞれ別個にロックされている。
また、シートクッション11は、図1に示すように、上記ジョイント15Bを着座面側(図示上側)から覆うように設けられて、その底面11E側(図示下側)に形成された凹部11H内に第2のレッグ15を格納することができるようになっている。
The joint 15B always urges the
In addition, as shown in FIG. 1, the
上記第1のレッグ14は、図2に示すように、板材を屈曲させて形成されて、ベース部13に設けられた回動軸14Bを中心として側方に回動させることで、ベース部13に対して折り畳まれる(図4参照)ようになっている。この回動軸14Bは、上述した第1の回動軸15Cに対して同一直線上に位置するように配設されている。ここで、第1のレッグ14は、図示しない付勢部材により常に回動軸14Bを中心として側方に跳ね上げられる向きに付勢されている。この付勢力は、着座可能状態においては、図示しないロック部材によりロックされている。
第1のレッグ14は、図1に示すように、上述した第2のレッグ15と比べて着座可能状態における前後方向(図示左右方向)の長さが長く設定されて、第2のレッグ15よりも大きな荷重を支持できるように形成されている。また、ベース部13および第1のレッグ14は、その前端が着座可能状態におけるシートクッション11の前端と比べて後方(図示右方向)となるように配設されている。
As shown in FIG. 2, the
As shown in FIG. 1, the
上記第1のレッグ14には、図1ないし図4に示すように、その下部に複数個(本実施形態では2個)のストライカー14Aが設けられている。また、上記第2のレッグ15には、その下部に1個のストライカー15Aが設けられている。これらのストライカー14A、15Aは、着座可能状態において自動車Cのフロア面C2にスライドレールC6を介して前後方向(図1で見て左右方向)にスライド可能に連結された摺動部材C7と係合するようになっている。
また、ベース部13のスペースアップ機構13Aは、図1ないし図4に示すように、上述した壁面C1に固定されたスライドレールC5を介して前後方向(図1で見て左右方向)にスライド可能に連結されている。このため、車両用シート10は、着座可能状態においてスライドレールC5およびスライドレールC6により前後方向にスライド可能となっている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the
Further, as shown in FIGS. 1 to 4, the space-up
ところで、チップアップ状態においては、シートクッション11の前端11Iは、図3および図5に示すように、ベース部13の前端13Cおよび第1のレッグ14の前端14Cに対して前方(図5で見て左方向)に位置する。また、第2のレッグ15は、チップアップ状態においてシートクッション11の底面11Eに沿って折り畳まれるように格納される。
この構成により、チップアップ状態において上述したスライドシートC3の後方へのスライドが上述した第1および第2のレッグ14、15およびベース部13によって妨げられないようにして、スライドシートC3の後方へのスライド可能範囲を後方により大きく広げることができる。
By the way, in the tip-up state, the front end 11I of the
With this configuration, in the tip-up state, the slide to the rear of the slide sheet C3 is prevented from being hindered by the first and
なお、シートクッション11の底面11Eは、図3および図5に示すように、チップアップ状態において上側を向くように後傾されている。そして、シートクッション11は、上記後傾を前方のスライドシートC3におけるシートバックC4の後傾に対応させることで、スライドシートC3の後方へのスライド可能範囲を後方にさらに大きく広げることができる。
また、シートクッション11は、その着座面側に設けられたクッションパッド11Gが、シートクッション11の前端部分11Fにおいて底面11E側に延長されている。すなわち、上記クッションパッド11Gは、図3に示すように、チップアップ状態において上側かつ前側となる部分にも設けられている。
これにより、前方のスライドシートC3を後方にスライドさせて、そのシートバックC4の背面がチップアップ状態のシートクッション11において上側かつ前側の部分に当接するとき、クッションパッド11Gを介して柔らかく当接させることで当接時の衝撃を和らげることができる。
As shown in FIGS. 3 and 5, the
Further, the
As a result, the front slide seat C3 is slid rearward, and when the back surface of the seat back C4 comes into contact with the upper and front portions of the
上述した実施形態の車両用シート10では、上述したチップアップ状態(図3参照)となることでスライドシートC3を大きく後方にスライドできるようになる。また、車両用シート10では、上述したスペースアップ状態(図4参照)となることで荷物等を載せるためのスペースを確保できるようになる。以下、車両用シート10の上記各状態への移行について、図2を用いて説明する。なお、図2においては、チップアップ機構11Bおよびスペースアップ機構13Aを作動させるためのレバーやワイヤーなどの付随的な部材は図示を省略する。
In the
まず、車両用シート10の着座可能状態(図1参照)からスペースアップ状態(図4参照)への移行について説明する。シートバック12(図1参照)をシートクッション11に向けて倒しこんだ状態でスペースアップ機構13Aを作動させるレバー(図示省略)を操作すると、第1および第2のレッグ14、15の各ストライカー14A、15Aの係合が外れ、第1および第2のレッグ14、15の各連結が解除される。このため、自動車Cの乗員は、折り畳まれた状態の車両用シート10を壁面C1に沿うように側方に跳ね上げることができる。
First, the transition from the seatable state of the vehicle seat 10 (see FIG. 1) to the space-up state (see FIG. 4) will be described. When a lever (not shown) for operating the space-up
ここで、第1のレッグ14には、車両用シート10がスペースアップ状態に移行する際に第1のレッグ14をベース部13に折り畳まれた状態に格納する格納手段が設けられている(図示省略)。すなわち、上記格納手段は、スペースアップ機構13Aによるベース部13の跳ね上げ角度を検出して、その跳ね上げ角度が所定値を超えたときに、第1のレッグ14の回動のロックを解除するようになっている。これにより、第1のレッグ14は、上述した付勢部材の付勢力により側方に跳ね上げられ、ベース部13に沿った格納状態に折り畳まれる(図4参照)ようになっている。
また、上述したジョイント15Bは、スペースアップ機構13Aによるベース部13の跳ね上げ角度を検出して、その跳ね上げ角度が所定値を超えたときに、第2のレッグ15の側方への回動のロックを解除するようになっている。このため、第2のレッグ15は、ジョイント15Bの付勢力により側方に跳ね上げられ、シートクッション11の底面11Eに沿った格納状態に折り畳まれる(図4参照)ようになっている。
Here, the
Further, the joint 15B described above detects the flip-up angle of the
上述した各構成により、自動車Cの乗員は車両用シート10を折り畳んでスペースアップ状態とし、その状態で車両用シート10を固定することができる。また、スペースアップ状態への移行の際に第1および第2のレッグ14、15が自動的に折り畳まれるようになる。
なお、車両用シート10は、スペースアップ状態への移行の際に回動した各部材をそれぞれの付勢力に抗して回動させて着座可能な位置に戻し、各部材の回動のロックをかけなおすと、スペースアップ状態から着座可能状態に戻るようになっている。
With the above-described configurations, the passenger of the automobile C can fold the
Note that the
また、上述した着座可能状態からチップアップ機構11Bを作動させると、車両用シート10はシートクッション11の前端部分11Fをベース部13に対して後方回動させたチップアップ状態に移行する。すなわち、チップアップ機構11Bを作動させるレバー(図示省略)を操作すると、まず第2のレッグ15のストライカー15Aの係合が外れて第2のレッグ15の連結が解かれ、ロック機構11Dのロックが解除される。このため、チップアップ機構11Bは、その付勢力によりシートクッション11の前端部分11Fを跳ね上げるように(すなわち、上方かつ後方に)回動させる。
なお、チップアップ機構11Bを作動させる上記レバーは、シートバック12をシートクッション11に向けて倒しこんだ状態(図4参照)では操作できないようになっている。
When the tip-up
The lever that operates the tip-up
ここで、上述したジョイント15Bは、チップアップ機構11Bによるシートクッション11の跳ね上げ角度を検出して、その跳ね上げ角度が所定値を超えたときに、第2のレッグ15の後方への回動のロックを解除するようになっている。このため、第2のレッグ15は、ジョイント15Bの付勢力により後方に跳ね上げられて、シートクッション11の内部に折り畳まれた状態に格納される(図3参照)ようになっている。
Here, the joint 15B described above detects the flip-up angle of the
ところで、第1のレッグ14は、図1および図3に示すように、車両用シート10のチップアップ状態への移行の際には動作しないようになっている。このため、ベース部13は、チップアップ状態においてもスライドレールC6に前後方向にスライド可能に係止された状態が保たれる。また、ベース部13は、上述したように、スペースアップ機構13Aを介してスライドレールC5に前後方向にスライド可能に連結されている。これにより、車両用シート10は、チップアップ状態においても前後方向にスライド可能となっている。
ここで、第1のレッグ14は第2のレッグ15と比べてその前後方向(図1で見て左右方向)の長さが長く設定されて、第2のレッグ15よりも大きな荷重を支持できるように形成されている。これにより、チップアップ状態への移行による車両用シート10の耐荷重の減少を抑えて、チップアップ状態において車両用シート10を安定させることができる。
Incidentally, as shown in FIGS. 1 and 3, the
Here, the
上述した各構成により、自動車Cの乗員は1本のレバーを操作するだけで車両用シート10を折り畳んでチップアップ状態とすることができる。また、チップアップ状態への移行の際に第2のレッグ15を自動的に折り畳まれるようになる。
なお、車両用シート10は、チップアップ状態への移行の際に回動した各部材をそれぞれの付勢力に抗して回動させて着座可能な位置に戻し、各部材の回動のロックをかけなおすと、チップアップ状態から着座可能状態に戻るようになっている。
With each configuration described above, the passenger of the automobile C can fold the
The
以上、本発明の実施形態を第1および第2の実施形態を用いて説明したが、本発明は上記各実施形態のほか以下のような各種の形態で実施できるものである。
1:スペースアップ機構に、シートバックを後傾させて車両用シート全体を平らに広げた状態で、この車両用シートを跳ね上げる構成を用いることができる。
2:スペースアップ機構の具体的な連結構造は適宜設定することができ、例えばスペースアップ機構が自動車のフロア面に連結された構成やスペースアップ機構がスライドしないように連結された構成を用いることができる。
3:スペースアップ機構を省略した構成を用いることができる。
4:第1および第2のレッグの形状および大きさは適宜変更することができる。
5:第1および第2のレッグがフロア面に対してスライドしないように係止される構成を用いることができる。
6:第1および第2のレッグが折り畳まれる回動の回動軸および回動の向きは適宜設定することができる。
7:第1および第2のレッグを折り畳む際にこの各レッグをシートクッションまたはベース部の内部に格納するか否かは適宜変更することができる。
8:第1のレッグを折り畳んで格納することができない構成を用いることができる。ただし、この場合は第1のレッグがベース部から突出するため、スペースアップ状態により確保されるスペースが狭くなるおそれがある。
9:シートクッションの着座面側に設けられたクッションパッドとは別個に、シートクッションの前端部分の底面側にクッションパッドが設けられた構成を用いることができる。
10:シートクッションの前端部分の底面側に設けられるクッションパッドを省略した構成を用いることができる。ただし、この場合は前方のスライドシートのシートバックをチップアップ状態のシートクッションに柔らかく当接させることができなくなるおそれがある。
11:チップアップ状態においてシートクッションの底面が下を向くように前傾する構成を用いることができる。ただし、この場合はスライドシートの後方へのスライド可能範囲が狭くなるおそれがある。
12:車両用シートの各部材間にかけられた付勢手段をなくすことができる。
13:本発明の車両用シートを適用する車両の種類および車両用シートの配設位置は適宜設定することができる。
As mentioned above, although embodiment of this invention was described using 1st and 2nd embodiment, this invention can be implemented with the following various forms other than said each embodiment.
1: The space-up mechanism can be configured such that the vehicle seat is flipped up in a state in which the seat back is tilted rearward and the entire vehicle seat is spread flat.
2: The specific connection structure of the space-up mechanism can be appropriately set. For example, a structure in which the space-up mechanism is connected to the floor surface of the automobile or a structure in which the space-up mechanism is connected so as not to slide is used. it can.
3: A configuration in which the space-up mechanism is omitted can be used.
4: The shape and size of the first and second legs can be changed as appropriate.
5: A configuration in which the first and second legs are locked so as not to slide with respect to the floor surface can be used.
6: The rotation axis of rotation and the direction of rotation in which the first and second legs are folded can be appropriately set.
7: When the first and second legs are folded, whether or not the legs are stored in the seat cushion or the base portion can be changed as appropriate.
8: A configuration in which the first leg cannot be folded and stored can be used. However, in this case, since the first leg protrudes from the base portion, the space secured by the space-up state may be reduced.
9: A configuration in which a cushion pad is provided on the bottom side of the front end portion of the seat cushion can be used separately from the cushion pad provided on the seating surface side of the seat cushion.
10: The structure which abbreviate | omitted the cushion pad provided in the bottom face side of the front-end part of a seat cushion can be used. However, in this case, there is a possibility that the seat back of the front slide seat cannot be softly brought into contact with the seat cushion in the tip-up state.
11: A configuration in which the seat cushion is inclined forward so that the bottom surface of the seat cushion faces downward in the tip-up state can be used. However, in this case, there is a possibility that the slidable range to the rear of the slide seat becomes narrow.
12: The urging means applied between each member of the vehicle seat can be eliminated.
13: The type of vehicle to which the vehicle seat of the present invention is applied and the arrangement position of the vehicle seat can be appropriately set.
10 車両用シート
11 シートクッション
11A クッションフレーム
11B チップアップ機構
11C 回動軸
11D ロック機構
11E 底面
11F 前端部分
11G クッションパッド
11H 凹部
11I 前端
12 シートバック
12A バックフレーム
12B リクライニング機構
12C 切り替えリンク
12D 回動軸
12E うずまきばね
13 ベース部
13A スペースアップ機構
13B 回動軸
13C 前端
14 第1のレッグ
14A ストライカー
14B 回動軸
14C 前端
15 第2のレッグ
15A ストライカー
15B ジョイント
15C 第1の回動軸
15D 第2の回動軸
C 自動車
C1 壁面
C2 フロア面
C3 スライドシート
C4 シートバック
C5 スライドレール
C6 スライドレール
C7 摺動部材
DESCRIPTION OF
Claims (3)
シートクッションの前端部分をベース部に対して跳ね上げるように後方回動させることで着座可能状態からチップアップ状態に移行するように構成されており、
前記ベース部には、前記スライドシートがスライドする前記車両のフロア面との間で前記ベース部にかかる荷重を支持する第1のレッグが連結され、
前記シートクッションの前記前端部分には、前記フロア面との間で前記シートクッションにかかる荷重を支持する第2のレッグが連結され、
前記第2のレッグは、前記シートクッションの底面に沿って折り畳まれるように構成され、
前記第1のレッグは、前記チップアップ状態における前記シートクッションの前端よりも後方に配設されることを特徴とする車両用シート。 A vehicle seat disposed behind a slide seat disposed in a vehicle,
The seat cushion is configured to shift from a seatable state to a tip-up state by rotating backward so as to jump up the front end portion of the seat cushion with respect to the base portion.
A first leg that supports a load applied to the base portion between the base portion and a floor surface of the vehicle on which the slide seat slides is coupled,
A second leg is connected to the front end portion of the seat cushion to support a load applied to the seat cushion with the floor surface,
The second leg is configured to be folded along a bottom surface of the seat cushion;
The vehicle seat according to claim 1, wherein the first leg is disposed rearward of a front end of the seat cushion in the tip-up state.
前記シートクッションの前記底面は、前記チップアップ状態において後傾されることを特徴とする車両用シート。 The vehicle seat according to claim 1,
The vehicle seat according to claim 1, wherein the bottom surface of the seat cushion is tilted rearward in the tip-up state.
前記シートクッションの前記前端部分には、前記底面側にクッションパッドが設けられていることを特徴とする車両用シート。
The vehicle seat according to claim 1 or 2,
A vehicle seat, wherein a cushion pad is provided on the bottom surface side of the front end portion of the seat cushion.
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