JP2013026546A - 薄膜デバイス用基板、及び薄膜デバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持基材上に、樹脂基材が設けられてなる薄膜デバイス用基材であって、支持基材側の樹脂基材の表面と、該樹脂基材の表面と接する面と、の界面が、JISK5600−5−7に準拠した付着性で、(A)0.03MPa以上0.12MPa以下の領域と、(B)0.14MPa以上の領域と、を有するように支持基材上の全部または一部に剥離調整層が設けられている。
【選択図】図1
Description
支持基材上の全部または一部に、剥離調整層を形成する工程と、前記支持基材及び前記剥離調整層を覆うように、樹脂基材を形成する工程と、前記樹脂基材上に、薄膜機能層を形成する工程と、前記薄膜機能層を形成した後に、薄膜機能層が形成された樹脂基材を剥離する工程と、を有し、前記剥離調整層を形成する工程が、前記支持基材側の樹脂基材の表面と、該樹脂基材の表面と接する面と、の界面が、JIS K5600−5−7に準拠した付着性(プルオフ法)で、(A)0.03MPa以上0.12MPa以下の領域と、(B)0.14MPa以上の領域と、を有するように剥離調整層を形成する工程であることを特徴とする。
本発明の薄膜デバイスの製造方法は、支持基材上の全部または一部に、剥離調整層を形成する工程と、支持基材及び剥離調整層を覆うように、樹脂基材を形成する工程と、樹脂基材上に、薄膜機能層を形成する工程と、薄膜機能層を形成した後に、薄膜機能層が形成された樹脂基材を剥離する工程と、を有し、剥離調整層を形成する工程が、支持基材側の樹脂基材の表面と、該樹脂基材の表面と接する面と、の界面が、JIS K5600−5−7に準拠した付着性で、(A)0.03MPa以上0.12MPa以下の領域と、(B)0.14MPa以上の領域と、を有するように剥離調整層を形成する工程であることを特徴とする。以下、本発明の製造方法においても、JIS K5600−5−7に準拠した付着性(プルオフ法)で、(A)0.03MPa以上0.12MPa以下の領域を「(A)領域」といい、(B)0.14MPa以上の領域を「(B)領域」という場合がある。また、支持基材1側の樹脂基材2の表面と、該樹脂基材2の表面と接する面との界面を、「樹脂基材2における界面」という場合がある。以下、各工程について具体的に説明する。
剥離調整層を形成する工程は、支持基材上の全部または一部に、剥離調整層を形成する工程であり、本発明の製造方法では、さらに当該工程が、支持基材側の樹脂基材の表面と、該樹脂基材の表面と接する面と、の界面が、JIS K5600−5−7に準拠した付着性(プルオフ法)で、(A)0.03MPa以上0.12MPa以下の領域と、(B)0.14MPa以上の領域と、を有するように剥離調整層を形成する工程であることを特徴とする。
この場合、支持基材と樹脂基材との界面には(A)領域が存在することとなる。したがって、(B)領域を形成すべき位置に対応する支持基材上の全部または一部に剥離調整層を形成することで、樹脂基材における界面において、(A)領域と(B)領域とを存在させることができる。
この場合、(A)領域を形成すべき位置に対応する支持基材上の全部または一部に剥離調整層を形成することで、樹脂基材における界面において、(A)領域と(B)領域とを存在させることができる。(A)領域を形成すべき位置に対応する支持基材上の全部に剥離調整層を形成する方法、及び支持基材上の一部に剥離調整層を形成する方法については、上記(i)と同様の方法を採用することができ、ここでの詳細な説明は省略する。
この場合、(A)領域、(B)領域とすべき位置の支持基材上に、樹脂基材と所定の密着性を有する剥離調整層を適宜形成することで、樹脂基材における界面に(A)領域、及び(B)領域を存在させることができる。
樹脂基材を形成する工程は、支持基材及び剥離調整層を覆うように、樹脂基材を形成する工程である。
薄膜機能層を形成する工程は、上記樹脂基材を形成した後に、該樹脂基材上の薄膜機能層を形成する工程である。薄膜機能層としては、薄膜デバイスの分野で従来公知のものを適宜選択して用いることができ、例えば、カラーフィルタ、TFTアレイ、タッチパネル、有機太陽電池、色素増感太陽電池等を挙げることができる。
剥離工程は、薄膜機能層を形成した後に、薄膜機能層が形成された樹脂基材を剥離する工程である。本発明の製造方法によれば、支持基材と樹脂基材との密着性、剥離調整層と樹脂基材との密着性をそれぞれ調整することにより、密着性と剥離性とを担保している。したがって、当該工程では物理的な方法、例えば、手や装置を用いて剥離することができる。
(実施例1)
一辺15cmのガラス基材上に、剥離調整層として窒化シリコン(膜厚100nm)をスパッタ蒸着して形成した。この際に4辺から幅2.5cmずつの領域に窒化シリコンを形成するために、ガラス基材の中央をメタルマスクを用いて遮蔽した。得られた剥離調整層付きガラス基材の全面にポリイミド溶液をスピンコートし、350℃のオーブンで1時間加熱硬化させ、樹脂基材(膜厚20μm)を形成した。
窒化シリコンを形成せずにガラス基材の全面にポリイミドを形成した以外はすべて実施例1と同様にしてTFTアレイの形成を行った。なお、TFTアレイの形成位置は実施例1と同様である。
(比較例2)
1…支持基材
2…樹脂基材
3…剥離調整層
Claims (3)
- 支持基材上に、樹脂基材が設けられてなる薄膜デバイス用基材であって、
前記支持基材側の樹脂基材の表面と、該樹脂基材の表面と接する面と、の界面が、JIS K5600−5−7に準拠した付着性で、(A)0.03MPa以上0.12MPa以下の領域と、(B)0.14MPa以上の領域と、を有するように前記支持基材上の全部または一部に剥離調整層が設けられていることを特徴とする薄膜デバイス用基材。 - 前記(A)0.03MPa以上0.12MPa以下の領域の周囲が、前記(B)0.14MPa以上の領域によって囲まれていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜デバイス用基材。
- 薄膜デバイスの製造方法であって、
支持基材上の全部または一部に、剥離調整層を形成する工程と、
前記支持基材及び前記剥離調整層を覆うように、樹脂基材を形成する工程と、
前記樹脂基材上に、薄膜機能層を形成する工程と、
前記薄膜機能層を形成した後に、薄膜機能層が形成された樹脂基材を剥離する工程と、
を有し、
前記剥離調整層を形成する工程が、前記支持基材側の樹脂基材の表面と、該樹脂基材の表面と接する面と、の界面が、JIS K5600−5−7に準拠した付着性で、(A)0.03MPa以上0.12MPa以下の領域と、(B)0.14MPa以上の領域と、を有するように剥離調整層を形成する工程であることを特徴とする薄膜デバイスの製造方法。
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