JP2013007814A - 有機感光体及び画像形成装置、画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性支持体上に感光層及び保護層を順次積層した有機感光体において、該保護層が、ラジカル重合性化合物、水素引き抜き型の重合開始剤及びプロトンドナー型官能基を有する電荷輸送性化合物を含有する組成物を塗布後、硬化して得られる樹脂層であることを特徴とする有機感光体。
【選択図】なし
Description
本願発明に係わるプロトンドナー型官能基を有する電荷輸送性化合物とは、ラジカル反応の進行過程で発生する水素引き抜き反応において、水素原子を放出して電荷輸送性化合物自身がラジカル反応に関与する電荷輸送性化合物を意味する。
以下に、前記保護層以外の有機感光体の構成を記載する。
本発明で用いる支持体は導電性を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛及びステンレスなどの金属をドラムまたはシート状に成形したもの、アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム及び酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着したもの、導電性物質を単独またはバインダー樹脂と共に塗布して導電層を設けた金属、プラスチックフィルム及び紙などが挙げられる。
本発明においては、導電層と感光層の中間にバリアー機能と接着機能をもつ中間層を設けることもできる。種々の故障防止等を考慮すると、中間層を設けるのが好ましい態様といえる。
本発明に用いられる電荷発生層は、電荷発生物質とバインダー樹脂を含有し、電荷発生物質をバインダー樹脂溶液中に分散、塗布して形成したものが好ましい。
本発明の感光体に用いられる電荷輸送層は、電荷輸送物質(CTM)とバインダー樹脂を含有し、電荷輸送物質をバインダー樹脂溶液中に溶解、塗布して形成される。
図1は、本発明の一実施の形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
下記の様に感光体1を作製した。
下記組成の分散液を同じ混合溶媒にて二倍に希釈し、一夜静置後に濾過(フィルター;日本ポール社製リジメッシュ5μmフィルター使用)し、中間層塗布液を作製した。
酸化チタンSMT500SAS(テイカ社製) 3部
メタノール 10部
分散機としてサンドミルを用いて、バッチ式で10時間の分散を行った。
電荷発生物質:下記顔料(CG−1):チタニルフタロシアニンと
(2R,3R)−2,3−ブタンジオールの
1:1付加体と非付加体チタニルフタロシアニンの混晶 20部
ポリビニルブチラール樹脂(#6000−C:電気化学工業社製) 10部
酢酸t−ブチル 700部
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン 300部
を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
(1)無定形チタニルフタロシアニンの合成
1,3−ジイミノイソインドリン;29.2質量部をo−ジクロロベンゼン200質量部に分散し、チタニウムテトラ−n−ブトキシド;20.4質量部を加えて窒素雰囲気下に150〜160℃で5時間加熱した。放冷後、析出した結晶を濾過し、クロロホルムで洗浄、2%塩酸水溶液で洗浄、水洗メタノール洗浄して、乾燥後、26.2質量部(収率91%)の粗チタニルフタロシアニンを得た。
前述の無定型チタニルフタロシアニン10.0質量部と(2R,3R)−2,3−ブタンジオール0.94質量部(0.6当量比)(当量比はチタニルフタロシアニンに対する当量比、以後同じ)をオルトジクロロベンゼン(ODB)200質量部中に混合し60〜70℃で6.0時間加熱撹拌した。一夜放置後、該反応液にメタノールを加えて生じた結晶を濾過し、濾過後の結晶をメタノールで洗って((2R,3R)−2,3−ブタンジオール付加体チタニルフタロシアニンを含有する顔料)CG−1:10.3質量部を得た。CG−1のX線回折スペクトルでは、8.3°、24.7°、25.1°、26.5°に明確なピークがある。マススペクトルにおいて576と648にピークがあり、IRスペクトルでは970cm−1付近のTi=O、630cm−1付近にO−Ti−Oの両吸収が現れる。また熱分析(TG)では390〜410℃に約7%の質量減少があることから、チタニルフタロシアニンと(2R,3R)−2,3−ブタンジオールの1:1付加体と非付加体(付加していない)チタニルフタロシアニンの混晶と推定される。
電荷輸送物質(下記化合物A) 225部
バインダー:ポリカーボネートZ(Z300:三菱ガス化学社製) 300部
酸化防止剤(Irganox1010:BASFジャパン社製) 6部
THF(テトラヒドロフラン) 1600部
トルエン 400部
シリコーンオイル(KF−50:信越化学社製) 1部
を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。
重合性化合物(例示化合物(Mc−1)) 100部
電荷輸送性化合物(感光体例示化合物B−7) 30部
重合開始剤(例示化合物P−2) 5部
重合促進剤(p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル(PS−1)) 1部
酸化防止剤(例示化合物AO−1) 2部
溶媒:2−ブタノール 100部
上記成分を混合撹拌し、十分に溶解・分散し、表面層塗布液を作製した。該塗布液を先に電荷輸送層まで作製した感光体上に円形スライドホッパー塗布機を用いて、表面層を塗布した。塗布後、メタルハライドランプを用いて窒素雰囲気下で紫外線を1分間照射して、その後、100℃、60分の乾燥を行った後、乾燥膜厚3.0μmの保護層を形成し感光体1を作製した。
感光体1の作製において、保護層の重合性化合物、電荷輸送性化合物、重合開始剤等を表1のように変化させた以外は同様にして、感光体2〜10、14〜16を作製した。
感光体1の作製において、保護層の電荷輸送性化合物を特開2006−138951号公報に記載された下記化合物Bを用いた他は同様にして感光体11を作製した。
感光体1の作製において、保護層の重合開始剤を自己開列型重合開始剤の下記化合物Cに変更した以外は同様にして感光体12を作製した。
感光体1の作製において、保護層の重合性化合物、重合開始剤及び重合促進剤を除いて、代わりにポリカーボネート(ポリカーボネートZ(Z−300))を用い、溶媒を2−ブタノールからn−プロピルアルコールとTHF(テトラヒドロフラン)の混合溶媒(混合比(部):1:1)に変更した以外は同様にして、感光体13を作製した。
重合促進剤PS−1はp−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステルを
重合促進剤PS−2はp−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステルを表す。
溶媒Aは2−ブタノール、
溶媒Bはn−プロピルアルコールと2−ブタノールの混合溶媒(混合比(部):1:1)
溶媒Cはn−プロピルアルコールとTHF(テトラヒドロフラン)の混合溶媒(混合比(部):1:1)を表す。
基本的に図1の構成を有するコニカミノルタビジネステクノロジーズ社製bizhub PRO C6501(カラーの複合機、露光光は780nmの半導体レーザー)に各感光体を搭載して評価を行った。
前記耐久試験前後における感光層の膜厚を測定し、膜厚減耗量を算出し、評価した。
前記耐久試験における露光部電位の電位変動の大きさにより評価した。
○:ΔVが50〜100V(実用上問題なし)
×:ΔVが100Vより大きい(実用上問題あり)
画像メモリーの評価
前記耐久試験後に、べた黒とべた白の混在した画像を10枚連続して印刷し、続いて均一なハーフトーン画像を印刷し、該ハーフトーン画像中に前記べた黒とべた白の履歴が現れているかどうかを判定した。
○;ΔIDが0.05〜0.10(実用上問題なし)
×;ΔIDが0.10より大きい(実用上問題あり)
評価結果を表2にまとめて示す。
2Y、2M、2C、2Bk 帯電手段
3Y、3M、3C、3Bk 露光手段
4Y、4M、4C、4Bk 現像手段
10Y、10M、10C、10Bk 画像形成ユニット
7 中間転写体
P 画像支持体(転写材ともいわれ、普通紙等)
Claims (5)
- 導電性支持体上に感光層及び保護層を順次積層した有機感光体において、該保護層が、ラジカル重合性化合物、水素引き抜き型の重合開始剤及びプロトンドナー型官能基を有する電荷輸送性化合物を含有する組成物を塗布後、硬化して得られる樹脂層であることを特徴とする有機感光体。
- 前記ラジカル重合性化合物がメタクリロイル基又はアクリロイル基を有する化合物であり、前記プロトンドナー型官能基がOH、SH及びNHを有する基から選択された1種以上の官能基であることを特徴とする請求項1に記載の有機感光体。
- 前記ラジカル重合性化合物がメタクリロイル基又はアクリロイル基を、電荷輸送性化合物がヒドロキシアルキル基を有することを特徴とする請求項2に記載の有機感光体。
- 有機感光体の周辺に帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する画像形成装置において、該有機感光体が、請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機感光体であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4に記載の画像形成装置を用いて電子写真画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
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