JP2013098759A - データ送信装置およびデータ受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ送信装置1は、送信レートを計測し、新たに送信するパケットの仮送信レートとする送信レート計測手段10と、仮送信レートが最大送信レート以下の場合に、パケットをデータ受信装置2に送信するパケット送信手段11と、データ受信装置2から、パケットに含まれている識別子と対応付けて、当該パケットを受信した際の受信レートを受信情報として取得する受信情報取得手段12と、パケット送信手段11が送信したパケットに対応する仮送信レートと、当該パケットと識別子が対応する受信レートとに基づいて、最大送信レートを計算して更新する最大送信レート計算手段13aと、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この動画配信サービスを、品質の保証がされていないベストエフォートタイプのIPネットワークで行う場合、ネットワークの利用可能帯域が一時的に伝送するデータの送信レートを下回ると、これらのデータは、伝送路上の通信機器にバッファリングされてから伝送されため、一時的に遅延が大きく増加してしまう。
また、動画を再生する場合には、連続的にデータを受信しなければ再生が止まってしまうため、このような大きな遅延変動を抑える必要がある。
例えば、TCP(Transmission Control Protocol)の種類の1つであるTCP Renoは、パケットロスの発生を輻輳のシグナルとみなして、送信レートを半分に落とすことで、輻輳を回避する(非特許文献1参照)。
この手法は、RTTによって、クロストラフィックの存在を推定し、クロストラフィックが存在しない場合には、ボトルネックリンク帯域を送信レートとし、クロストラフィックが存在する場合には、送信するデータに合わせて予め設定した下限送信レートを送信レートとするものである。
また、データ送信装置は、パケット送信手段によって、その仮送信レートが、最大送信レート以下の場合に、パケットを送信可能であると判定して、次に送信するパケットをデータ受信装置に送信する。これによって、データ送信装置は、最大送信レートの範囲内で、パケットを送信する。
すなわち、最大送信レート計算手段は、仮送信レートが受信レートを超過する場合に、予め既知、あるいは、測定で求めたボトルネックリンクの帯域から、クロストラフィックの使用帯域を減じた値を最大送信レートとして計算する。なお、このクロストラフィックの使用帯域は、仮送信レートと受信レートとの比率から、ボトルネックリンクの帯域に付加されたトラフィックの量として求めることができる。
また、最大送信レート計算手段は、仮送信レートが受信レート以下の場合に、予め定めたレート増加量を最大送信レートに加算して新たな最大送信レートとする。
そして、データ送信装置は、最大送信レート計算手段によって、仮送信レートが受信レートを超過し、かつ、遅延時間判定手段で送信レートが増加すると判定された場合に限界時間内で最大送信レートを更新する。
そして、データ送信装置は、最大送信レート計算手段によって、更新判定手段で最大送信レートを更新すると判定された場合に最大送信レートを更新する。これによって、必要以上に最大送信レートが更新されなくなる。
そして、データ送信装置は、片方向遅延限界判定手段によって、送信レートが増加するか減少するかの傾向を判定し、そのまま送信レートが増加した場合に、予め定めた最大片方向遅延時間に到達する限界時間を算出する。この増減の判定は、パケットの送信時刻と、当該パケットがデータ受信装置において受信された受信側受信時刻との差である片方向遅延時間に基づいて判定することができる。
そして、データ送信装置は、最大送信レート計算手段によって、仮送信レートが受信レートを超過し、かつ、片方向遅延時間判定手段で送信レートが増加すると判定された場合に限界時間内で最大送信レートを更新する。
また、データ受信装置は、受信レート計測手段によって、パケット受信手段で受信したパケットの受信レートを計測する。そして、データ受信装置は、受信情報通知手段によって、受信レート計測手段で計測した受信レートを、パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて受信情報としてデータ送信装置に送信する。
これによって、データ送信装置では、往復遅延時間を計測することが可能になり、最大送信レートの更新の有無を判定することが可能になる。
また、データ受信装置は、受信レート計測手段によって、パケット受信手段で受信したパケットの受信レートを計測する。そして、データ受信装置は、受信情報通知手段によって、受信レート計測手段で計測した受信レートと、パケット受信手段で計時した受信側受信時刻とを、パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて受信情報としてデータ送信装置に送信する。
これによって、データ送信装置では、パケットの送信方向における片方向遅延時間を計測することが可能になり、最大送信レートの更新の有無を判定することが可能になる。
また、データ受信装置は、受信レート計測手段によって、パケット受信手段で受信したパケットの受信レートを計測する。
さらに、データ受信装置は、往復遅延計測手段によって、データ送信装置にエコー要求を送信し、当該エコー要求に対応するエコー応答を受信して往復遅延時間を計測する。
そして、データ受信装置は、受信情報通知手段によって、通知判定手段で送信レートを変更する必要があると判定された場合、受信レート計測手段で計測した受信レートを、パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて受信情報としてデータ送信装置に送信する。これによって、データ受信装置は、データ送信装置が最大送信レートを更新するタイミングを通知することができる。
そして、データ送信装置は、送信レート計測手段によって、順次送信するパケットの送信レートを計測する。この送信レートは、次に送信するパケットの仮送信レートとみなすことができる。
また、データ送信装置は、受信情報取得手段によって、データ受信装置から、パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて、当該パケットを受信した際の受信レートを受信情報として取得する。これによって、データ送信装置は、パケットがデータ受信装置において、どのような受信レートで受信されたのかを認識することができる。
すなわち、最大送信レート計算手段は、仮送信レートが受信レートを超過する場合に、ボトルネックリンクの帯域から、クロストラフィックの使用帯域を減じた値を最大送信レートとして計算する。なお、このクロストラフィックの使用帯域は、仮送信レートと受信レートとの比率から、ボトルネックリンクの帯域に付加されたトラフィックの量として求めることができる。
また、最大送信レート計算手段は、仮送信レートが受信レート以下の場合に、予め定めたレート増加量を最大送信レートに加算して新たな最大送信レートとする。
また、データ受信装置は、受信レート計測手段によって、パケット受信手段で受信したパケットの受信レートを計測する。そして、データ受信装置は、受信情報通知手段によって、受信レート計測手段で計測した受信レートを、パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて受信情報としてデータ送信装置に送信する。
これによって、データ送信装置では、往復遅延時間を計測することが可能になり、最大送信レートの更新の有無を判定することが可能になる。
請求項1,5〜10に記載の発明によれば、ネットワーク上にクロストラフィックが流入した場合であっても、その帯域を推定し、その帯域に応じて送信レートを制御することができる。これによって、ネットワーク上に大きなクロストラフィックが流入した場合であっても、パケットの送信レートが確実に確保され、例えば、映像や音声を伝送する場合であっても、映像や音声の乱れ、フリーズといった品質低下を抑えることができる。
≪第1実施形態≫
最初に、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るデータ送受信システムSについて説明する。
図1に示したデータ送受信システムSは、パケット通信ネットワークにおいて、データ入力装置Aからデータ出力装置Bに、データ送信装置1とデータ受信装置2とを介してデータ(パケット)を伝送するものである。
データ出力装置Bは、パケット化されたデータをデータ受信装置2から取得するものである。このデータ出力装置Bは、例えば、PC、動画デコーダ等である。
以下、図1を参照して、本発明に係るデータ送信装置1およびデータ受信装置2について詳細に説明する。
図1に示すように、データ送信装置1は、送信レート計測手段10と、パケット送信手段11と、受信情報取得手段12と、最大送信レート決定手段13と、を備えている。
この送信レート計測手段10が計測する送信レートは、パケット送信手段11が、パケットを送信する際の仮の送信レートとなる。この送信レートは、パケット送信手段11に出力される。
ここでは、パケット送信手段11は、入力したパケットをデータ受信装置2に送信した際に、パケット長を送信レート計測手段10に出力するとともに、送信したパケットの識別子(パケット識別子)と送信レート(仮の送信レート)とを最大送信レート決定手段13に出力する。
そして、パケット送信手段11は、入力したパケットをデータ受信装置2に送信したか否かの成否を、送信結果として、データ入力装置Aに通知する。
この受信情報取得手段12は、取得した受信情報(パケット識別子、受信レート)を最大送信レート決定手段13に出力する。
ここで、ボトルネックリンクとは、データ送信装置1とデータ受信装置2との間の送信側の回線L1上における最も帯域が狭いノード間の回線である。
ここでは、最大送信レート計算手段13aは、パケット送信手段11から、パケット識別子と送信レート(仮の送信レート)とを取得し、図示を省略した記憶手段に記憶しておく。そして、最大送信レート計算手段13aは、受信情報取得手段12から、パケット識別子と受信レートとを取得し、同じパケット識別子に対応して記憶されている送信レートと、それに対応する受信レートとの比率に基づいて、最大送信レートを計算する。
例えば、誤差の許容量を定めるパラメータ(誤差許容割合)をα(0≦α)、レートの増加量を定めるパラメータ(増加割合)をβ(0<β)、予め規定されている最大のパケット長をMTU、レートを計算するための単位時間をTとしたとき、最大送信レート計算手段13aは、以下の(2)式によって、最大送信レートを計算し、更新することとしてもよい。
この最大送信レート計算手段13aは、計算した最大送信レートを、図示を省略した記憶手段に記憶し、パケット送信手段11がパケットを送信する際に、逐次参照する。
図2は、データ送信装置11からデータ受信装置21にパケットP1を送信し、データ送信装置12からデータ受信装置22にパケットP2を送信する様子を示している。ここで、あるノードN1,N2間では、同一リンク上でパケットが送信されるものとする。
図1に戻って説明を続ける。
次に、図1を参照して、データ受信装置2の構成について説明する。図1に示すように、データ受信装置2は、パケット受信手段20と、受信レート計測手段21と、受信情報通知手段22と、を備えている。
ここでは、パケット受信手段20は、受信したパケットの識別子(パケット識別子)と、当該パケットのデータ長(パケット長)とを受信レート計測手段21に出力する。さらに、パケット受信手段20は、図示を省略した計時手段によって、当該パケットを受信した時刻(受信側受信時刻)を計測し、受信レート計測手段21に出力する。
ここでは、受信レート計測手段21は、パケット受信手段20から入力したパケット長と受信側受信時刻とに基づいて、受信レートを計算する。例えば、受信レート計測手段21は、パケット長を、前に受信したパケットの受信側受信時刻と今回の受信側受信時刻との差で割った値を受信レートとする。あるいは、受信レート計測手段21は、ある時間長で受信したパケット長の総数を、その時間長で割ることで受信レートを求めることとしてもよい。
この受信レート計測手段21は、パケット受信手段20から入力したパケット識別子とともに、計測した受信レートを受信情報通知手段22に出力する。
このように、受信情報通知手段22が、パケット識別子とともに受信レートをデータ送信装置1に通知することで、データ送信装置1において、クロストラフィックを推定することが可能になる。
このため、データ受信装置2では、連続的にデータを受信することができ、例えば、データ出力装置Bが動画を再生する場合であっても、動画再生が停止することがない。
次に、図4〜図6を参照して、本発明の第1実施形態に係るデータ送受信システムSの動作について説明する。
最初に、図4を参照(適宜図1参照)して、データ送信装置1におけるパケット送信動作について説明する。
まず、データ送信装置1は、パケット送信手段11によって、データ入力装置Aから、パケットを入力する(ステップS1)。
そして、データ送信装置1は、送信レート計測手段10によって、今回送信するパケットのパケット長を含む直近の一定時間内における送信データのデータ長から、当該パケットを送信する際の仮の送信レートを計算する(ステップS2)。
このステップS2で計算された仮の送信レートが、最大送信レート決定手段13で決定される最大送信レート未満である場合(ステップS3でYes)、パケット送信手段11は、ステップS1で入力したパケットを、回線L1を介して、データ受信装置2に送信する(ステップS4)。
一方、仮の送信レートが、最大送信レート以上である場合(ステップS3でNo)、パケット送信手段11は、ステップS1で入力したパケットを破棄する(ステップS6)。
そして、パケット送信手段11は、パケットを送信したか否かの送信結果を、データ入力装置Aに通知する(ステップS7)。
次に、図5を参照(適宜図1参照)して、データ受信装置2におけるパケット受信動作について説明する。
まず、データ受信装置2は、パケット受信手段20によって、回線L1を介して、データ送信装置1から、パケットを受信する(ステップS10)。
そして、パケット受信手段20は、受信したパケットを、データ出力装置Bに出力する(ステップS11)。
さらに、データ受信装置2は、受信レート計測手段21によって、ステップS10で受信したパケットのパケット長と、当該パケットを受信した時刻(受信側受信時刻)とに基づいて、受信レートを計算する(ステップS12)。
この受信情報であるパケット識別子および受信レートは、データ送信装置1の最大送信レート決定手段13において、最大送信レートを計算する際の受信側の情報となる。
次に、図6を参照(適宜図1参照)して、データ送信装置1における最大送信レート更新動作について説明する。
まず、データ送信装置1は、受信情報取得手段12によって、データ受信装置2から、回線L2を介して、受信情報であるパケット識別子および受信レートを取得する(ステップS20)。
このステップS21で計算された最大送信レートに基づいて、データ送信装置1は、図4のステップS3におけるパケットの送信可否の判定を行うことになる。
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態に係るデータ送受信システムSBについて説明する。
図7に示したデータ送受信システムSBは、パケット通信ネットワークにおいて、データ入力装置Aからデータ出力装置Bに、データ送信装置1Bとデータ受信装置2とを介してデータ(パケット)を伝送するものであって、基本的には、図1で説明したデータ送受信システムSと同じ機能を有する。
さらに、データ送受信システムSBは、データ送信装置1Bにおいて、パケットの往復遅延時間(Round Trip Time:以下、RTTという)を計測し、RTTが予め定めた時間を超過しないように、パケットの遅延を制御する機能を有する。
なお、データ送受信システムSBにおけるデータ受信装置2は、図1で説明したデータ送受信システムSと同一のものであるため、ここでは、データ送信装置1Bについてのみ説明を行う。
図7に示すように、データ送信装置1Bは、送信レート計測手段10と、パケット送信手段11Bと、受信情報取得手段12Bと、最大送信レート決定手段13Bと、を備えている。送信レート計測手段10は、図1で説明したデータ送信装置1の構成と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
このパケット送信手段11Bや受信情報取得手段12Bは、図示を省略した計時手段によって、パケットを送信した時刻や、受信情報を受信した時刻を計時する。
遅延限界判定手段13bは、パケットの送信時刻と、それに対応する受信情報の受信時刻との差であるパケットの往復遅延時間(RTT)の増減、すなわち、当該遅延時間が増加する方向にある(増加傾向)にあるのか、または、減少する方向(減少傾向)にあるのかを判定するものである。さらに、遅延限界判定手段13bは、RTTが増加傾向にある場合、RTTが予め定めたRTTの上限値に達するまでの時間(限界時間)を算出する。
すなわち、遅延限界判定手段13bは、図8に示すように、逐次RTTをメモリ等に記録し、現在時刻において、RTTが増加傾向である場合に、その割合でRTTが増加しRTTが上限値に達するまでの時間を、限界時間として、最大送信レート計算手段13Baに通知する。
また、遅延限界判定手段13bは、このRTTの単位時間あたりの変化量を用いて、図8に示した限界時間を求めることができる。
ここでは、最大送信レート計算手段13Baは、パケット送信手段11Bから、パケット識別子、送信レートおよび送信時刻を入力し、受信情報取得手段12Bから、パケット識別子、受信レートおよび受信時刻を入力する。
そして、最大送信レート計算手段13Baは同じパケット識別子に対応する送信時刻および受信時刻を遅延限界判定手段13bに出力し、遅延限界判定手段13bから、RTTの変化の判定結果(限界時間を含む場合あり)を入力して、最大送信レートを計算する。
また、最大送信レート計算手段13Baは、RTTが増加傾向でなく、かつ、送信レートが受信レート以下の場合、前記(1)式の下段の式によって、最大送信レートを予め定めたレート増加量だけ増加させる。
以上説明したように、データ送受信システムSBは、図1で説明したデータ送受信システムSの特徴に加え、パケットの伝送時間が予め定めた遅延時間以上超過しないように制御することができる。
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態に係るデータ送受信システムSBの動作について説明する。
なお、パケット送信動作は、図4で説明したパケット送信動作のステップS4において、パケットを送信した時刻(送信時刻)を計時する動作が付加され、ステップS5において、パケット識別子と送信レートに加え、送信時刻を最大送信レート決定手段13に出力する点が異なるだけである。
また、パケット送信動作は、図5で説明した動作と同じである。
そこで、ここでは、最大送信レート更新動作についてのみ説明する。
以下、図10を参照(適宜図7参照)して、データ送信装置1Bにおける最大送信レート更新動作について説明する。
まず、データ送信装置1Bは、受信情報取得手段12Bによって、データ受信装置2から、回線L2を介して、受信情報であるパケット識別子および受信レートを取得する(ステップS30)。このとき、受信情報取得手段12Bは、受信情報を取得した時刻をパケット識別子に対応した受信時刻として計時する。
そして、データ送信装置1Bは、遅延限界判定手段13bによって、パケットの送信時刻と、それに対応する受信情報の受信時刻との差であるパケットの往復遅延時間(RTT)が増加傾向にあるのか、または、減少傾向にあるのかを判定する(ステップS31)。
さらに、ここで、送信レートが受信レートを上回っている場合(ステップS33でYes)、データ送信装置1Bは、最大送信レート計算手段13Baによって、前記(1)式の上段の式によって、目標最大送信レートを計算し、現在の最大送信レートとの差分を限界時間で割った値を単位時間あたりの減少速度として、最大送信レートを目標最大送信レートまで連続的に減少させる(ステップS34)。また、送信レートが受信レート以下の場合(ステップS33でNo)、最大送信レート計算手段13Baは、最大送信レートを維持する(ステップS35)。
次に、図11を参照して、本発明の第3実施形態に係るデータ送受信システムSCについて説明する。
図11に示したデータ送受信システムSCは、パケット通信ネットワークにおいて、データ入力装置Aからデータ出力装置Bに、データ送信装置1Cとデータ受信装置2とを介してデータ(パケット)を伝送するものであって、基本的には、図1で説明したデータ送受信システムSと同じ機能を有する。
さらに、データ送受信システムSCは、RTTが予め定めた時間を超過しないように、パケットの遅延を制御する機能を有するとともに、最大送信レートの更新を最小限に抑える機能を有する。
なお、データ送受信システムSCにおけるデータ受信装置2は、図1で説明したデータ送受信システムSと同一のものであるため、ここでは、データ送信装置1Cについてのみ説明を行う。
図11に示すように、データ送信装置1Cは、送信レート計測手段10と、パケット送信手段11Bと、受信情報取得手段12Bと、最大送信レート決定手段13Cと、を備えている。最大送信レート決定手段13C以外の構成は、図2で説明したデータ送信装置1Bの構成と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
ここでは、最大送信レート決定手段13Cは、最大送信レート計算手段13Caと、更新判定手段13cと、を備えている。
ここでは、最大送信レート計算手段13Caは、パケット送信手段11Bから、パケット識別子、送信レートおよび送信時刻を取得し、受信情報取得手段12Bから、パケット識別子、受信レートおよび受信時刻を取得する。
そして、最大送信レート計算手段13Caは同じパケット識別子に対応する送信時刻および受信時刻を更新判定手段13cに出力し、更新判定手段13cから、最大送信レートの更新が必要であるとする判定結果を取得した場合に、前記(1)式で示した計算式によって、最大送信レートを計算し、更新する。
ここでは、更新判定手段13cは、RTTがRTT上限値に達しているか、または、最後に最大送信レートを更新した時刻からの経過時間がレート更新最大間隔時間を経過しているかの少なくともいずれか一方を満たす場合に、最大送信レートの更新が必要であると判定する。
このように、最大送信レート決定手段13Cは、RTTが上限値に達しない範囲で、最大送信レートの更新頻度を抑えることができる。
次に、図12を参照して、本発明の第3実施形態に係るデータ送受信システムSCの動作について説明する。なお、パケット送信動作およびパケット受信動作は、データ送受信システムSB(図7)と同じ動作であるため、説明を省略する。
以下、図12を参照(適宜図11参照)して、データ送信装置1Cにおける最大送信レート更新動作について説明する。
まず、データ送信装置1Cは、受信情報取得手段12Bによって、データ受信装置2から、回線L2を介して、受信情報であるパケット識別子および受信レートを取得する(ステップS40)。このとき、受信情報取得手段12Bは、受信情報を取得した時刻をパケット識別子に対応した受信時刻として計時する。
このステップS41において、2つの条件の少なくとも一方を満たす場合(ステップS41でYes)、更新判定手段13cは、最大送信レートの更新が必要である旨の判定結果を最大送信レート計算手段13Caに通知し、最大送信レート計算手段13Caが、前記(1)式により最大送信レートを計算し、更新する(ステップS42)。
次に、図13を参照して、本発明の第4実施形態に係るデータ送受信システムSDについて説明する。
図13に示したデータ送受信システムSDは、パケット通信ネットワークにおいて、データ入力装置Aからデータ出力装置Bに、データ送信装置1Dとデータ受信装置2Dとを介してデータ(パケット)を伝送するものであって、基本的には、図1で説明したデータ送受信システムSと同じ機能を有する。
さらに、データ送受信システムSDは、パケットの遅延を制御する機能を有する。
以下、図13を参照して、本発明に係るデータ送信装置1Dおよびデータ受信装置2Dについて詳細に説明する。
図13に示すように、データ送信装置1Dは、送信レート計測手段10と、パケット送信手段11Bと、受信情報取得手段12Dと、最大送信レート決定手段13Dと、を備えている。送信レート計測手段10は、図1で説明したデータ送信装置1の構成と同じものであり、パケット送信手段11Bは、図7で説明したデータ送信装置1Bの構成と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
遅延限界判定手段(片方向遅延限界判定手段)13Dbは、パケットの送信時刻と、そのパケットの受信側の受信時刻(受信側受信時刻)との差であるパケットの片方向(送信方向)遅延時間が増加する方向にある(増加傾向)にあるのか、または、減少する方向(減少傾向)にあるのかを判定するものである。さらに、遅延限界判定手段13Dbは、片方向遅延時間が増加傾向にある場合、片方向遅延時間が予め定めた上限値に達するまでの時間(限界時間)を算出する。
すなわち、図7で説明した遅延限界判定手段13bが、往復遅延時間(RTT)の変化を判定したのに対し、遅延限界判定手段13Bbは、RTTを片方向遅延時間に替えている点が異なっているだけで、遅延時間の判定手法や限界時間の算出方法は同一である。
ここでは、最大送信レート計算手段13Daは、パケット送信手段11Bから、パケット識別子、送信レートおよび送信時刻を取得し、受信情報取得手段12Dから、パケット識別子、受信レート、および、データ受信装置2Dで計時されたパケットの受信時刻である受信側受信時刻を取得する。
次に、図13を参照して、データ受信装置2Dの構成について説明する。図13に示すように、データ受信装置2Dは、パケット受信手段20と、受信レート計測手段21Dと、受信情報通知手段22Dと、を備えている。パケット受信手段20は、図1で説明したデータ受信装置2の構成と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
これによって、データ送信装置1Dにおいて、データ送信装置1Dが送信したパケットの遅延時間(片方向遅延時間)を計測することが可能になる。
次に、図14を参照して、本発明の第4実施形態に係るデータ送受信システムSDの動作について説明する。
なお、パケット送信動作は、データ送受信システムSB(図7)と同じ動作であるため、説明を省略する。
また、パケット送信動作は、図5で説明したパケット受信動作のステップS10において、パケットを受信した時刻(受信側受信時刻)を計時する動作が付加され、ステップS13において、パケット識別子と送信レートに加え、受信側受信時刻を受信情報として通知する点が異なるだけである。
そこで、ここでは、最大送信レート更新動作についてのみ説明する。
以下、図14を参照(適宜図13参照)して、データ送信装置1Dにおける最大送信レート更新動作について説明する。
まず、データ送信装置1Dは、受信情報取得手段12Dによって、データ受信装置2Dから、回線L2を介して、受信情報であるパケット識別子、受信レートおよび受信側受信時刻を取得する(ステップS50)。
ここで、片方向遅延時間が増加傾向であると判定した場合(ステップS51でYes)、遅延限界判定手段13Dbは、さらに、片方向遅延時間が増加傾向の割合で増加したときに、予め定めた上限値に達するまでの時間を、限界時間として算出する(ステップS52)。
次に、図15を参照して、本発明の第5実施形態に係るデータ送受信システムSEについて説明する。
図15に示したデータ送受信システムSEは、パケット通信ネットワークにおいて、データ入力装置Aからデータ出力装置Bに、データ送信装置1Eとデータ受信装置2Eとを介してデータ(パケット)を伝送するものであって、基本的には、図1で説明したデータ送受信システムSと同じ機能を有する。
さらに、データ送受信システムSEは、データ受信装置2Eにおいて、パケットの遅延時間を計測し、その遅延時間が予め定めた時間を超過しないように、パケットの遅延を制御する機能を有する。
以下、図15を参照して、本発明に係るデータ送信装置1Eおよびデータ受信装置2Eについて詳細に説明する。
図15に示すように、データ送信装置1Eは、送信レート計測手段10と、パケット送信手段11Eと、受信情報取得手段12と、最大送信レート決定手段13と、往復遅延応答手段14と、を備えている。送信レート計測手段10、受信情報取得手段12および最大送信レート決定手段13は、図1で説明したデータ送信装置1の構成と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
この送信時刻が、データ受信装置2Eにおいて、パケットの遅延時間を計測する際に利用される。
このエコー要求およびエコー応答は、例えば、RFC792で規定されているICMP(Internet Control Message Protocol)のメッセージであるエコー要求通知およびエコー応答通知を用いることができる。
次に、図15を参照して、データ受信装置2Eの構成について説明する。図15に示すように、データ受信装置2Eは、パケット受信手段20Eと、受信レート計測手段21Eと、受信情報通知手段22と、往復遅延計測手段23と、通知判定手段24と、を備えている。受信情報通知手段22は、図1で説明したデータ受信装置2の構成と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
ここでは、往復遅延計測手段23は、回線L2を介して、応答を返信する旨の要求(エコー要求)をデータ送信装置1Eに送信し、回線L1を介して返信される応答(エコー応答)を受信し、エコー要求を送信した時刻と、エコー応答を受信した時刻の差によって、RTTを計測する。
この往復遅延計測手段23は、伝送データのパケットとは独立して、定期的にエコー要求を行い、計測した往復遅延時間(RTT)を通知判定手段24に出力する。
なお、往復遅延計測手段23は、図示を省略した計時手段によって、エコー要求を送信した時刻や、エコー応答を受信した時刻を計時する。
この通知判定手段24は、片方向遅延時間が増加し、このままの推移では、予め定めた上限値(限界値)を超えると判断した場合に、受信情報をデータ送信装置1Eに通知すると判定し、受信レート計測手段21Eから取得したパケット識別子および受信レートを、受信情報として受信情報通知手段22に出力する。
さらに、通知判定手段24は、最後に受信情報を通知した時刻からの経過時間がレート更新最大間隔時間を経過している場合にも、受信情報の通知が必要であると判定し、受信情報を受信情報通知手段22に出力する。
このように、通知判定手段24は、片方向遅延時間が上限値に達する前に、受信情報通知手段22を介して、データ送信装置1Eに受信情報を通知することができる。
次に、図17,図18を参照して、本発明の第5実施形態に係るデータ送受信システムSEの動作について説明する。なお、最大送信レート更新動作は、データ送受信システムS(図1)と同じ動作であるため、説明を省略する。
また、往復遅延計測手段23が行う往復遅延時間(RTT)の測定は、伝送パケットとは独立して動作するものであるため、ここでは説明を省略する。
まず、図17を参照(適宜図15参照)して、データ送信装置1Eにおけるパケット送信動作について説明する。
図17に示したステップS1〜S3の動作は、図4で説明したデータ送信装置1の動作と同じであるため、同一の符号を付している。
そして、データ送信装置1Eは、ステップS2で計算された仮の送信レートが、最大送信レート決定手段13で決定される最大送信レート未満である場合(ステップS3でYes)、パケット送信手段11Eは、ステップS1で入力したパケットに送信時刻を付与し、回線L1を介して、データ受信装置2Eに送信する(ステップS4B)。
以降の動作は、図4で説明したデータ送信装置1の動作と同じであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、図18を参照(適宜図15参照)して、データ受信装置2Eにおけるパケット受信動作について説明する。
まず、データ受信装置2Eは、パケット受信手段20Eによって、回線L1を介して、データ送信装置1から、送信時刻が付与されたパケットを受信する(ステップS60)。
そして、パケット受信手段20Eは、受信したパケットを、データ出力装置Bに出力する(ステップS61)。
さらに、データ受信装置2Eは、受信レート計測手段21Eによって、ステップS60で受信したパケットのパケット長と、当該パケットを受信した時刻(受信側受信時刻)とに基づいて、受信レートを計算する(ステップS62)。
このステップS63において、2つの条件の少なくとも一方を満たす場合(ステップS63でYes)、通知判定手段24は受信情報の通知が必要であると判定し、受信情報通知手段22が、受信情報(パケット識別子、受信レート)を、データ送信装置1Eに送信(通知)する(ステップ64)。
この受信情報を通知されたタイミングで、データ送信装置1Eは、最大送信レートの更新を行う。
次に、図19を参照して、本発明の第6実施形態に係るデータ送受信システムSFについて説明する。
図19に示したデータ送受信システムSFは、パケット通信ネットワークにおいて、データ送信装置1Fが映像音声データをパケット化してデータ受信装置2Fに送信し、データ受信装置2Fがそのパケットを受信して映像音声データに復号するものである。
図1に示したデータ送受信システムSでは、データ送信装置1がデータ入力装置Aからデータ(パケット)を入力し、データ受信装置2が、受信したパケットをデータ出力装置Bに出力したが、図19に示したデータ送受信システムSEでは、データをエンコードしてパケット化する機能をデータ送信装置1Fに備え、そのパケットを元のデータに復号する機能をデータ受信装置2Fに備えている。
以下、図19を参照して、本発明に係るデータ送信装置1Fおよびデータ受信装置2Fについて詳細に説明する。
図19に示すように、データ送信装置1Fは、送信レート計測手段10と、パケット送信手段11Fと、受信情報取得手段12と、最大送信レート決定手段13Fと、データエンコード手段15と、を備えている。送信レート計測手段10および受信情報取得手段12、図1で説明したデータ送信装置1の構成と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
このデータエンコード手段15は、最大送信レートから、パケット化に必要なオーバーヘッド(アドレス等のヘッダ情報)を減算したレートを最大エンコードレートとし、当該最大エンコードレート以下となるように、映像音声データをエンコードし、ヘッダ情報等を付加してパケット化し、パケット送信手段11Fに出力する。
すなわち、データエンコード手段15は、最大エンコードレートが低ければ圧縮率を高めてエンコードを行い、最大エンコードレートが高ければ圧縮率を低くしてエンコードを行う。なお、このエンコードは、MPEG等の一般的な圧縮符号化方式を用いることができる。
次に、図19を参照して、データ受信装置2Fの構成について説明する。図19に示すように、データ受信装置2Fは、パケット受信手段20と、受信レート計測手段21と、受信情報通知手段22と、データデコード手段25と、を備えている。データデコード手段25以外の構成は、図1で説明したデータ受信装置2の構成と同じものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、データ送受信システムSFにおけるレート制御を行う動作は、図1で説明したデータ送受信システムSと同じであるため、説明を省略する。
また、本発明は、ここで説明した実施形態に限定されるものではない。
例えば、図11に示したデータ送受信システムSCでは、更新判定手段13cが、往復遅延時間(RTT)が上限値を超過するか否かで最大送信レートを更新するか否か判定したが、図13に示したデータ送受信システムSDと同様に、片方向遅延時間によって更新するか否かを判定することとしてもよい。
その場合、データ送信装置1では、最大送信レート決定手段13が、最大送信レートをデータエンコード手段15に出力するようにし、パケット送信手段は11が、最大送信レートを考慮せずに、パケットの送信を行うようにすればよい。
1 データ送信装置
10 送信レート計測手段
11 パケット送信手段
12 受信情報取得手段
13 最大送信レート決定手段
13a 最大送信レート計算手段
13b 遅延限界判定手段(片方向遅延限界判定手段)
13c 更新判定手段
14 往復遅延応答手段
15 データエンコード手段
2 データ受信装置
20 パケット受信手段
21 受信レート計測手段
22 受信情報通知手段
23 往復遅延計測手段
24 通知判定手段
25 データデコード手段
A データ入力装置
B データ出力装置
Claims (10)
- パケット通信ネットワークを介して、パケット識別子を含んだパケットを、データ受信装置に送信するデータ送信装置であって、
前記パケットの送信レートを計測し、現在の送信レートを、次に送信するパケットの仮送信レートとする送信レート計測手段と、
前記仮送信レートが最大送信レート以下の場合に、次に送信するパケットを前記データ受信装置に送信するパケット送信手段と、
前記データ受信装置から、前記パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて、当該パケットを受信した際の受信レートを受信情報として取得する受信情報取得手段と、
前記パケット送信手段が送信したパケットに対応する仮送信レートと、当該パケットとパケット識別子が対応する前記受信レートとに基づいて、前記最大送信レートを計算して更新する最大送信レート計算手段と、を備え、
前記最大送信レート計算手段は、
前記仮送信レートが前記受信レートを超過する場合に、前記仮送信レートと前記パケット識別子が対応する前記受信レートとの比率に基づいて、前記パケット通信ネットワークにおけるボトルネックリンクの帯域から、当該ボトルネックリンクにおける当該データ送信装置が送信したパケット以外のトラフィックであるクロストラフィックの使用帯域を減じた値を前記最大送信レートとして計算し、
前記仮送信レートが前記受信レート以下の場合に、予め定めたレート増加量を前記最大送信レートに加算して新たな最大送信レートとすることを特徴とするデータ送信装置。 - 前記パケットの送信時刻と、当該パケットとパケット識別子が対応する前記受信情報の受信時刻との差である往復遅延時間に基づいて、前記送信レートの増減を判定するとともに、前記送信レートが増加した場合に、前記往復遅延時間の変化量から予め定めた最大往復遅延時間に到達する限界時間を算出する遅延限界判定手段を、さらに備え、
前記最大送信レート計算手段は、
前記仮送信レートが前記受信レートを超過し、かつ、前記遅延時間判定手段で前記送信レートが増加したと判定された場合に、前記限界時間内で、前記ボトルネックリンクの帯域から前記クロストラフィックの使用帯域を減じた値となるように、前記最大送信レートを減少させることを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。 - 前記最大更新レートを更新した時刻を保持し、前記パケットの送信時刻と、当該パケットとパケット識別子が対応する前記受信情報の受信時刻との差である往復遅延時間が予め定めた上限値に達しているか、または、前記最大更新レートを更新した時刻から予め定めた経過時間超過したかによって、前記最大送信レートを更新するか否かを判定する更新判定手段を、さらに備え、
前記最大送信レート計算手段は、
前記更新判定手段で前記最大送信レートを更新すると判定された場合に前記最大送信レートを更新することを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。 - 前記受信情報取得手段は、前記データ受信装置から、前記パケットを受信した時刻である受信側受信時刻を当該パケットに含まれているパケット識別子と対応付けてさらに取得するものであって、
前記パケットの送信時刻と、当該パケットとパケット識別子が対応する前記受信側受信時刻との差である片方向遅延時間に基づいて、前記送信レートの増減を判定するとともに、前記送信レートが増加した場合に、前記片方向遅延時間の変化量から予め定めた最大片方向遅延時間に到達する限界時間を算出する片方向遅延限界判定手段を、さらに備え、
前記最大送信レート計算手段は、
前記仮送信レートが前記受信レートを超過し、かつ、前記片方向遅延時間判定手段で前記送信レートが増加したと判定された場合に、前記限界時間内で、前記ボトルネックリンクの帯域から前記クロストラフィックの使用帯域を減じた値となるように、前記最大送信レートを減少させることを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。 - 前記パケット送信手段は、前記パケットにさらに送信時刻を付加して前記データ受信装置に送信し、
前記最大送信レート計算手段は、前記受信情報取得手段において、前記データ受信装置から、前記パケットに付加されている送信時刻と当該パケットの前記データ受信装置における受信側受信時刻との差である片方向遅延時間の変化に基づいて、前記最大送信レートを更新する旨の通知として、前記受信情報を取得した段階で、前記最大送信レートを更新することを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデータ送信装置から、パケットを受信するデータ受信装置であって、
前記データ送信装置から前記パケットを受信するパケット受信手段と、
このパケット受信手段で受信したパケットの受信レートを計測する受信レート計測手段と、
この受信レート計測手段で計測した受信レートを、前記パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて受信情報として前記データ送信装置に送信する受信情報通知手段と、
を備えることを特徴とするデータ受信装置。 - 請求項4に記載のデータ送信装置から、パケットを受信するデータ受信装置であって、
前記データ送信装置から前記パケットを受信し、受信した時刻を受信側受信時刻として計時するパケット受信手段と、
このパケット受信手段で受信したパケットの受信レートを計測する受信レート計測手段と、
この受信レート計測手段で計測した受信レートと、前記パケット受信手段で計時した受信側受信時刻とを、前記パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて受信情報として前記データ送信装置に送信する受信情報通知手段と、
を備えることを特徴とするデータ受信装置。 - 請求項5に記載のデータ送信装置から、パケットを受信するデータ受信装置であって、
前記データ送信装置から前記パケットをその送信時刻とともに受信し、受信した時刻を受信側受信時刻として計時するパケット受信手段と、
このパケット受信手段で受信したパケットの受信レートを計測する受信レート計測手段と、
前記データ送信装置にエコー要求を送信し、当該エコー要求に対応するエコー応答を受信して往復遅延時間を計測する往復遅延計測手段と、
前記送信時刻と前記受信側受信時刻との差である片方向遅延時間の変化量に基づいて、前記往復遅延時間経過後に、前記片方向遅延時間が予め定めた上限値に到達するか否かにより、前記データ送信装置に送信レートを変更する旨の通知が必要であるか否かを判定する通知判定手段と、
この通知判定手段で前記送信レートを変更する必要があると判定された場合、前記受信レート計測手段で計測した受信レートを、前記パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて受信情報として前記データ送信装置に送信する受信情報通知手段と、
を備えることを特徴とするデータ受信装置。 - パケット通信ネットワークを介して、ストリームデータを、パケット識別子を含んだパケットとして、データ受信装置に送信するデータ送信装置であって、
前記ストリームデータを、最大送信レート以下でエンコードしパケット化するデータエンコード手段と、
前記パケットの送信レートを計測し、現在の送信レートを、次に送信するパケットの仮送信レートとする送信レート計測手段と、
前記データエンコード手段で生成されたパケットを前記データ受信装置に送信するパケット送信手段と、
前記データ受信装置から、前記パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて、当該パケットを受信した際の受信レートを受信情報として取得する受信情報取得手段と、
前記パケット送信手段が送信したパケットに対応する仮送信レートと、当該パケットとパケット識別子が対応する前記受信レートとに基づいて、前記最大送信レートを計算して更新する最大送信レート計算手段と、を備え、
前記最大送信レート計算手段は、
前記仮送信レートが前記受信レートを超過する場合に、前記仮送信レートと前記パケット識別子が対応する前記受信レートとの比率に基づいて、前記パケット通信ネットワークにおけるボトルネックリンクの帯域から、当該ボトルネックリンクにおける当該データ送信装置が送信したパケット以外のトラフィックであるクロストラフィックの使用帯域を減じた値を前記最大送信レートとして計算し、
前記仮送信レートが前記受信レート以下の場合に、予め定めたレート増加量を前記最大送信レートに加算して新たな最大送信レートとすることを特徴とするデータ送信装置。 - 請求項9に記載のデータ送信装置から、パケットを受信するデータ受信装置であって、
前記データ送信装置から前記パケットを受信するパケット受信手段と、
このパケット受信手段で受信したパケットをストリームデータにデコードするデータデコード手段と、
前記パケット受信手段で受信したパケットの受信レートを計測する受信レート計測手段と、
この受信レート計測手段で計測した受信レートを、前記パケットに含まれているパケット識別子と対応付けて受信情報として前記データ送信装置に送信する受信情報通知手段と、
を備えることを特徴とするデータ受信装置。
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