JP2013092878A - 3次元形状計測装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スタジオ装置10は、パネル101〜105が側面及び上面に配置され接合されて底面が開放された形状の筐体に対して、筐体内部を複数方向から選択的に照射する照明装置111〜118を配備すると共に、筐体内部を複数方向から撮影する撮影装置121〜125を配置し、底面側から対象物体に被せて使用する。演算制御装置20は、照明装置111〜118に筐体内部を複数方向から選択的に照射させ、照射の切り替えに応じて任意の撮影装置の撮影画像を取得し、これらの撮影画像から対象物体の形状を示す3次元情報を演算し、この3次元情報に基づいて全周3次元モデルを作成する。表示装置30は演算制御装置20で作成された全周3次元モデルを表示する。
【選択図】 図1
Description
(1)パネルが側面及び上面に配置され接合されて底面が開放された形状の筐体と、前記パネルの各内面に配置され前記筐体内部を撮影する撮影手段と、前記筐体内部を複数方向から選択的に照射する照明手段とを備え、前記底面側から対象物体に被せて使用するスタジオ装置と、前記照明手段に前記筐体内部を複数方向から選択的に照射させ、前記照射の切り替えに応じて前記パネルの各面に配置される複数の撮影手段の撮影画像を取得し、これらの撮影画像から前記対象物体の形状を示す3次元情報を演算し、この3次元情報に基づいて全周3次元モデルを作成する演算制御手段と、前記演算制御手段で作成された全周3次元モデルを表示する表示手段とを具備する態様とする。
(3)(1)において、前記撮影手段は、前記パネルの内面側に設けられ、複数のピンホールを所定間隔で形成してなるピンホールアレイと、前記ピンホールアレイのピンホールを透過して受光面に投影される画像を取得するイメージセンサを備える態様とする。
(5)(1)において、前記撮像手段は異なる波長に感度を持ち、前記照明手段は異なる波長で発光する照明群を備える態様とする。
また、スタジオ装置に対象物体の載置面に置かれたことを検出する検出手段を装備することで、対象物体に筐体を被せるというユーザにとってわかりやすい動作によって3次元形状計測を開始することを可能にする。
以上のように、本発明によれば、対象物体の全周3次元形状モデルの計測に必要な情報を比較的短時間に取得して、対象物体の全周3次元形状モデルを表示することのできる3次元形状計測装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る3次元形状計測装置の全体構成を示す図である。この3次元形状計測装置は、対象物体の3次元形状情報及びテクスチャ情報を取得するためのスタジオ装置10、取得された3次元形状情報及びテクスチャ情報から3次元モデルを生成する演算制御装置20、生成された3次元モデルを表示する表示装置30を備える。
続いて、第2の実施形態について説明する。尚、基本的な構成は第1の実施形態と同じであるので、ここでは構成に関する説明を省略する。
本実施形態における撮影装置121〜125には、レンズとイメージセンサで構成されたカメラを用いる。この場合、撮影可能な対象物体のサイズや筐体のサイズは、カメラの画角や被写界深度によって決定される。図6は撮影可能な対象物体のサイズと撮影装置の画角の関係を示した図である。つまり、視野の画角θのカメラ121〜123を3次元計測が可能である領域から距離dだけ離して設置すると、3次元形状を計測可能な領域の大きさ(幅)はO3となる。ただし、Oは次式により表される。
O=2dtan(θ/2)
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態の構成図である。第1の実施形態における撮影装置を、図7に示すようにピンホールアレイ131とイメージセンサ132によって構成してもよい。各ピンホール131にはピンホール面の法線方向からの光線のみが入り、この像がイメージセンサ132に結像する。この場合、スタジオ装置10の壁面と対象物体の距離が近くても対象物体の前後左右上方の撮影を行うことができる。また、ピンホール効果によって被写界深度が深くなるので、どこにでも焦点のあった像を得ることができる。この様子を図8に示す。ここで、ピンホール131の直径sとピンホールアレイ面の厚さdには以下の関係式が成り立つ。
θ=2tan-1(s/d)
ここで、隣り合うピンホール131で撮影される像が重ならないようにするために、ピンホールアレイ131の背面からイメージセンサ面までの距離をLとすると、図8に示すように、隣り合うピンホール同士の距離xは、以下の関係式が成り立つように設定するとよい。
x≧(2L+d)tan(θ/2)
このようにすることで、像が重ならないため、滲みのような不具合を回避することが可能となる。
続いて、第4の実施形態について説明する。尚、基本的な構成は第1の実施形態と同じであるので、ここでは構成に関する説明を省略する。
本実施形態は計測プロセスの開始の制御に関する。すなわち、計測プロセスの開始は、計測を開始する際にユーザがボタン等の入力操作を行うように設計してもよいが、本実施形態は、この計測プロセスの開始制御を自動化するものである。まず、スタジオ装置10に内部の明るさを検知する明るさセンサや設置の際に生じる衝撃を検知する加速度センサ等の各種センサを設ける。そして、演算制御装置20において、スタジオ装置10に装備した各種センサによりスタジオ装置10が対象物体の載置面に設置したことをセンシングし、自動的に計測プロセスを開始する。この形態は、対象物体にスタジオ装置10を被せるだけというユーザにとってわかりやすい動作によって3次元形状計測を開始することを可能にする。
さらに、第5の実施形態について説明する。尚、基本的な構成は第1の実施形態と同じであるので、ここでは構成に関する説明を省略する。
本実施形態は、照明装置111〜118として、複数種類の異なる波長を発光する照明群を用いる。この照明群の各波長帯域にピーク感度を持つ撮影装置121〜125を用いることによって、同時に異なる波長で計測を行うことができるようになり、これによって、より短時間に3次元形状を計測することができる。あるいはマルチバンドのイメージセンサで撮影した後に、画像処理によって波長帯域ごとに分割して複数の照明条件の画像群を得てもよい。
Claims (5)
- パネルが側面及び上面に配置され接合されて底面が開放された形状の筐体と、前記パネルの各内面に配置され前記筐体内部を撮影する撮影手段と、前記筐体内部を複数方向から選択的に照射する照明手段とを備え、前記底面側から対象物体に被せて使用するスタジオ装置と、
前記照明手段に前記筐体内部を複数方向から選択的に照射させ、前記照射の切り替えに応じて前記パネルの各面に配置される複数の撮影手段の撮影画像を取得し、これらの撮影画像から前記対象物体の形状を示す3次元情報を演算し、この3次元情報に基づいて全周3次元モデルを作成する演算制御手段と、
前記演算制御手段で作成された全周3次元モデルを表示する表示手段と
を具備することを特徴とする3次元形状計測装置。 - 前記撮影手段は、所定の倍率で拡大するレンズと、このレンズで拡大される画像を取得するイメージセンサとを備えることを特徴とする請求項1記載の3次元形状計測装置。
- 前記撮影手段は、前記パネルの内面側に設けられ、複数のピンホールを所定間隔で形成してなるピンホールアレイと、前記ピンホールアレイのピンホールを透過して受光面に投影される画像を取得するイメージセンサを備えることを特徴とする請求項1記載の3次元形状計測装置。
- 前記スタジオ装置は、前記対象物体の載置面に置かれたことを検出する検出手段を備え、前記演算制御手段は前記検出手段の検出に基づいて前記処理の実行を開始することを特徴とする請求項1記載の3次元形状計測装置。
- 前記撮像手段は異なる波長に感度を持ち、前記照明手段は異なる波長で発光する照明群を備えることを特徴とする請求項1記載の3次元形状計測装置。
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