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JP2013055821A - 電力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータの複数のトランジスタをより適性に保護しながら、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を良好に放電させる。
【解決手段】平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を放電すべきときに、ハイブリッドECU70によりシステムメインリレーSMRがオフされ、モータECU40により、インバータ41,42の複数のトランジスタT11〜T16,T21〜T26のうち最も温度が低いものを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタ以外のトランジスタがすべてオフされ、当該一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタの何れか一方がオンされると共に他方が所定の周期でスイッチングされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気機器と、複数の上アームトランジスタおよび対応する上アームトランジスタにそれぞれ直列に接続される複数の下アームトランジスタを含むインバータと、インバータを介して電気機器と電力をやり取り可能なバッテリと、インバータとバッテリとの間の電圧を平滑化する平滑コンデンサとを備えた電力装置に関する。
従来、この種の電力装置として、直流電源に接続された平滑コンデンサと、平滑コンデンサの正端子および負端子にそれぞれ接続された一対のスイッチング素子を複数備えたインバータ回路と、当該インバータ回路を制御するモータコントローラとを備え、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電させるときに、インバータ回路の何れかの一対のスイッチング素子のうち一方を通電状態に保持すると共に、他方を通電状態と遮断状態とを繰り返してスイッチング動作させる放電制御を実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電力装置では、電力を消費可能な電気機器(例えば、電動機)が装置に接続されているか否かに拘わらず、上述の放電制御により、平滑コンデンサとスイッチング素子との間を流れる飽和電流を生じさせることで、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電させることができる。
特開2010−233310号公報
しかしながら、上述の電力装置のように、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電させる際に、インバータ回路の何れかのスイッチング素子を用いて放電制御を実行すると、当該放電制御に用いられる一対のスイッチング素子の温度が過剰に上昇してしまうおそれがある。
本発明の電力装置は、インバータの複数のトランジスタをより適性に保護しながら、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を良好に放電させることを主目的とする。
本発明の電力装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電力装置は、
電気機器と、複数の上アームトランジスタおよび対応する前記上アームトランジスタにそれぞれ直列に接続される複数の下アームトランジスタを含むインバータと、該インバータを介して前記電気機器と電力をやり取り可能なバッテリと、前記インバータと前記バッテリとの間の電圧を平滑化する平滑コンデンサと、前記バッテリと前記平滑コンデンサとの接続および接続の解除を実行可能なリレーと、前記リレーを制御するリレー制御手段と、前記インバータを制御するインバータ制御手段とを備えた電力装置において、
前記リレー制御手段は、前記平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電すべきときに、前記リレーをオフし、
前記インバータ制御手段は、前記平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電すべきときに、前記複数の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタのうち最も温度が低いものを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタ以外の前記トランジスタをすべてオフし、該一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタの何れか一方をオンすると共に他方を所定の周期でスイッチングさせることを特徴とする。
本発明の電力装置では、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電すべきときに、バッテリと平滑コンデンサとの間のリレーがオフされ、インバータの複数の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタのうち最も温度が低いものを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタ以外のトランジスタがすべてオフされ、当該一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタの何れか一方がオンされると共に他方が所定の周期でスイッチングされる。これにより、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電すべきときには、インバータの複数のトランジスタのうち最も温度が低いものを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタのみに平滑コンデンサからの電流が流れるため、複数のトランジスタの温度を過剰に上昇させないようにすることができる。従って、本発明の電力装置によれば、複数のトランジスタをより適性に保護しながら、トランジスタのスイッチング損失により平滑コンデンサに蓄えられた電荷を良好に放電させることが可能となる。
本発明の実施例に係る電力装置を有するハイブリッド自動車20の概略構成図である。 ハイブリッド自動車20に搭載される電気駆動系の概略構成図である。 実施例に係るハイブリッド自動車20において車両の衝突が検知された後にモータECU40により実行される放電制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る電力装置を有するハイブリッド自動車20の概略構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介してキャリア34が接続されたプラネタリギヤ30と、プラネタリギヤ30のサンギヤ31に接続された発電可能なモータMG1と、プラネタリギヤ30のリングギヤ32に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに連結された減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、リングギヤ軸32aにギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して接続された駆動輪39a,39bとを備える。
また、ハイブリッド自動車20は、システムメインリレーSMRを介して電力ライン54に接続された例えばリチウムイオン二次電池あるいはニッケル水素二次電池であるバッテリ50と、モータMG1と電力ライン54との間に介設されたインバータ41と、モータMG2と電力ライン54との間に介設されたインバータ42と、システムメインリレーSMRよりもインバータ41,42側に位置するように電力ライン54に接続されてインバータ41,42とバッテリ50との間の電圧を平滑化する平滑コンデンサ57と、インバータ41,42を介してモータMG1およびMG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52等と通信しながら車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(以下、ハイブリッドECUという)70とを備える。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも永久磁石が埋め込まれたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備える周知の同期発電電動機として構成されている。インバータ41,42は、図2に示すように、6つのトランジスタT11〜T16,T21〜T26と、トランジスタT11〜T16,T21〜T26に逆方向に並列接続された6つのダイオードD11〜D16,D21〜D26とにより構成されている。インバータ41,42のトランジスタT11〜T16,T21〜T26は、それぞれインバータ41,42が電力ライン54として共用する正極母線54aと負極母線54bとに対してソース側とシンク側とになるよう2個ずつペアで配置されており、対となるトランジスタ同士の接続点の各々にモータMG1,MG2の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、正極母線54aと負極母線54bとの間に電圧が作用している状態で対をなすトランジスタT11〜T16,T21〜T26のオン時間の割合を制御することにより三相コイルに回転磁界を形成でき、モータMG1,MG2を回転駆動することができる。また、インバータ41,42には、トランジスタT11〜T16,T21〜T26の温度をそれぞれ検出する温度センサS11〜S16,S21〜S26が設けられている。以下、インバータ41の3個のトランジスタT11〜T13と、インバータ42の3個のトランジスタT21〜T23とを「上アームトランジスタ」といい、それぞれ上アームトランジスタT11〜T13のうちの対応する一つに直列に接続されるインバータ41の3個のトランジスタT14〜T16と、それぞれ上アームトランジスタT21〜T23のうちの対応する一つに直列に接続されるインバータ42の3個のトランジスタT24〜T26とを「下アームトランジスタ」という。
インバータ41,42は、モータECU40により制御され、これによりモータMG1,MG2が駆動制御される。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号やトランジスタT11〜T16,T21〜T26の温度をそれぞれ検出する温度センサS11〜S16,S21〜S26からのトランジスタ温度Ttr11〜16,Ttr21〜26、平滑コンデンサ57の電圧を検出する電圧センサ57aからの電圧VHなどが入力される。また、モータECU40からは、インバータ41,42のトランジスタT11〜T16,T21〜T26へのスイッチング制御信号が出力される。そして、モータECU40は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
上述のように構成された実施例のハイブリッド自動車20においてイグニッションスイッチ80がオンされると、ハイブリッドECU70は、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速Vに基づいて要求トルクTr*を設定すると共に、設定した要求トルクTr*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*、目標トルクTe*やモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*といった指令信号を生成し、生成した各指令信号をエンジンECU24、モータECU40に送信する。また、ハイブリッドECU70には、車体(例えば、車両前方の中央部や両側部など)に取り付けられた衝突検知手段としての加速度センサ58からの車両の加速度が入力されている。そして、ハイブリッドECU70は、例えば、入力された加速度が衝突判定用の閾値やエアバッグなどの安全装置を作動するための閾値を超えたときなどに車両の衝突が生じたと判定し、衝突時の車両の安全性を高めるために、システムメインリレーSMRをオフしてバッテリ50を車両の電気系から切り離すと共に、所定の衝突発生信号を各ECU24,40,52等に送信する。
このようなハイブリッド自動車20では、衝突が発生したときに、インバータ41,42のゲート電圧を早期に低減すべく、平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を速やかに放電させなければならない。そこで、実施例のモータECU40は、ハイブリッドECU70から上記衝突発生信号を受信し、平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷の放電が完了していないときには、図3に示す放電制御ルーチンを実行する。なお、平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷の放電が完了しているか否かは、電圧センサ57aにより検出される平滑コンデンサ57の端子間電圧である電圧VHが所定の閾値以下であるか否かに基づいて判断される。
放電制御ルーチンの実行が開始されると、実施例のモータECU40は、まず、温度センサS11〜S16,S21〜S26からのトランジスタ温度Ttr11〜16,Ttr21〜26の値を入力し、入力したトランジスタ温度Ttr11〜Ttr16,Ttr21〜Ttr26の値に基づいてトランジスタT11〜T16,T21〜T26のうち何れの温度が最も低いか判定する(ステップS100)。ステップS100にて最も温度が低いトランジスタが判別されたならば、当該最も温度が低いトランジスタを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタを用いて所定時間trefにわたって放電制御を実行する(ステップS110)。ここで、放電制御は、具体的には、仮にステップS100にて下アームトランジスタT14の温度Ttr14が最も低いと判別された場合、下アームトランジスタT14および当該下アームトランジスタT14に直列に接続された上アームトランジスタT11以外のトランジスタをすべてオフし、上アームトランジスタT11をオンすると共に下アームトランジスタT14を所定の周期でスイッチング制御するものである。これにより、下アームトランジスタT14がオンされているときには、平滑コンデンサ57からインバータ41の上アームトランジスタT11,下アームトランジスタT14へと電流が流れ、下アームトランジスタT14で発生するスイッチング損失を利用して平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を速やかに放電させることが可能となる。ただし、当該放電制御は、下アームトランジスタT14をオンすると共に、上アームトランジスタT11を所定の周期でスイッチング制御するものであってもよい。なお、所定の周期は、当該周期で上アームトランジスタまたは下アームトランジスタをスイッチング制御することにより、平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を予め定められた放電時間以内に放電可能な値として定められる。また、所定時間trefは、少なくとも上記所定の周期よりも長い時間として定められる。
続いて、モータECU40は、平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷の放電が完了したか否かを判定する(ステップS120)。実施例では、上述したように、電圧センサ57aにより検出される平滑コンデンサ57の端子間電圧である電圧VHが所定の閾値以下となったときに平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷の放電が完了したと判断する。そして、ステップS120にて平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷の放電が完了していないと判定した場合には、再度ステップS100およびS110の処理を実行する。すなわち、再びトランジスタT11〜T16,T21〜T26のうち何れの温度が最も低いか判定し、最も温度が低いトランジスタを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタを用いて所定時間trefにわたって放電制御の実行を継続する。このように、時間間隔をおいて(所定時間trefおきに)インバータ41,42のトランジスタT11〜T16,T21〜T26のうち最も温度が低いトランジスタを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタを選択し、当該一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタのみに平滑コンデンサからの電流が流れるように放電制御を実行することにより、各トランジスタT11〜T16,T21〜T26の温度が過剰に上昇してしまうのを抑制することができるため、トランジスタT11〜T16,T21〜T26の保護を図ることが可能となる。
一方、ステップS120にて平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷の放電が完了したと判定されると、モータECU40は、インバータ41,42をシャットダウンし(ステップS130)、本ルーチンを終了する。なお、ステップS120の平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷の放電が完了したか否かの判定は、上記のステップS100およびS110の処理を実行している最中に常に実行するものとしてもよく、ステップS100およびS110の処理を実行している最中に平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷の放電が完了したときに直ちにインバータ41,42をシャットダウンし(ステップS130)、本ルーチンを終了するものとしてもよい。
以上説明した実施例に係る電力装置を搭載したハイブリッド自動車20では、ハイブリッド自動車20に衝突が発生したとき、すなわち、平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を放電すべきときには、ハイブリッドECU70によりバッテリ50と平滑コンデンサ57との間のシステムメインリレーSMRがオフされ、モータECU40により、インバータ41,42の複数のトランジスタT11〜T16,T21〜T26のうち最も温度が低いものを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタ以外のトランジスタがすべてオフされ、当該一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタの何れか一方がオンされると共に他方が所定の周期でスイッチングされる。これにより、平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を放電すべきときには、インバータ41,42の複数のトランジスタT11〜T16,T21〜T26のうち最も温度が低いものを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタのみに平滑コンデンサ57からの電流が流れる。また、平滑コンデンサ57の放電が完了するまでの間、平滑コンデンサ57の放電に用いられる一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタの少なくとも一方の温度が高まり、他の一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタに最も温度が低いトランジスタが含まれるようになると、当該他の一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタを用いた平滑コンデンサ57の放電制御が実行される。これにより、複数のトランジスタT11〜T16,T21〜T26の温度を過剰に上昇させないようにすることができる。従って、実施例に係る電力装置を搭載したハイブリッド自動車20によれば、複数のトランジスタT11〜T16,T21〜T26をより適性に保護しながら、トランジスタのスイッチング損失により平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を良好に放電させることが可能となる。
なお、本実施例では、ハイブリッド自動車20に衝突が発生したときに、モータECU40が放電制御ルーチンを実行して平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を放電させるものとしたが、ハイブリッド自動車20に衝突が発生したときに限らず、平滑コンデンサ57に蓄えられた電荷を何らかの理由により放電すべきときに、モータECU40が放電制御ルーチンを実行するものとしてもよい。また、本発明の電力装置は、モータMG1,MG2を駆動するインバータ41,42を有する実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるものに限られず、単一のモータと当該モータを駆動する単一のインバータを有する他のハイブリッド自動車や電気自動車などに搭載されてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG1,MG2が「電気機器」に相当し、複数の上アームトランジスタT11〜T13,T21〜T23および対応する上アームトランジスタT11〜T13,T21〜T23にそれぞれ直列に接続される複数の下アームトランジスタT14〜T16,T24〜T26を含むインバータ41,42が「インバータ」に相当し、該インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやり取り可能なバッテリ50が「バッテリ」に相当し、インバータ41,42とバッテリ50との間の電圧を平滑化する平滑コンデンサ57が「平滑コンデンサ」に相当し、バッテリ50と平滑コンデンサ57との接続および接続の解除を実行可能なシステムメインリレーSMRが「リレー」に相当し、システムメインリレーSMRを制御するハイブリッドECU70が「リレー制御手段」に相当し、インバータ41,42を制御するモータECU40が「インバータ制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電力装置の製造産業に利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、34 キャリア、35 減速ギヤ、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、54a 正極母線、54b 負極母線、57 平滑コンデンサ、57a 電圧センサ、58 加速度センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、88 車速センサ、D11〜D16,D21〜D26 ダイオード、MG1,MG2 モータ、S11〜S16,S21〜S26 温度センサ、SMR システムメインリレー、T11〜T16,T21〜T26 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 電気機器と、複数の上アームトランジスタおよび対応する前記上アームトランジスタにそれぞれ直列に接続される複数の下アームトランジスタを含むインバータと、該インバータを介して前記電気機器と電力をやり取り可能なバッテリと、前記インバータと前記バッテリとの間の電圧を平滑化する平滑コンデンサと、前記バッテリと前記平滑コンデンサとの接続および接続の解除を実行可能なリレーと、前記リレーを制御するリレー制御手段と、前記インバータを制御するインバータ制御手段とを備えた電力装置において、
    前記リレー制御手段は、前記平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電すべきときに、前記リレーをオフし、
    前記インバータ制御手段は、前記平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電すべきときに、前記複数の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタのうち最も温度が低いものを含む一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタ以外の前記トランジスタをすべてオフし、該一対の上アームトランジスタおよび下アームトランジスタの何れか一方をオンすると共に他方を所定の周期でスイッチングさせることを特徴とする電力装置。
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