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JP2012228368A - バリカン - Google Patents

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JP2012228368A JP2011098442A JP2011098442A JP2012228368A JP 2012228368 A JP2012228368 A JP 2012228368A JP 2011098442 A JP2011098442 A JP 2011098442A JP 2011098442 A JP2011098442 A JP 2011098442A JP 2012228368 A JP2012228368 A JP 2012228368A
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智 側垣
Hitoshi Ogawa
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    • B26B19/20Clippers or shavers operating with a plurality of cutting edges, e.g. hair clippers, dry shavers with provision for shearing hair of preselected or variable length
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Abstract


【課題】 刈り高さの調整が容易であると同時に設定した刈り高さを精確に保つことができるものとする。
【解決手段】 刈り高さ調整用のスライダーと回転自在な操作リングのいずれか一方にカム溝を設け、他方にカム溝内を摺動する連動ピンを設けて、操作リングの回転で上記カム溝内を連動ピンが移動することで上記スライダーがスライドして刈り高さ調整がなされるバリカンである。上記カム溝における対向する一対の長手縁は、共に、上記スライド方向と略直交する複数のステップ部と、上記スライド方向と斜めに交叉して上記複数のステップ部間をつなぐスロープ部とを備えた階段状で、連動ピンは一方の長手縁のステップ部と他方の長手縁のステップ部との間に位置する状態で刈り高さを保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バリカン、殊に刈り高さ調整機能を備えたバリカンに関するものである。
櫛状の固定刃と、この固定刃に対して往復駆動される櫛状の可動刃とで頭髪のカットを行う電動型のバリカンでは、刈り高さ調整用のアタッチメントを装着することで刈り高さを変更するものと、上記往復駆動方向及び刃厚方向と交叉する刃先方向に可動刃もしくは固定刃をスライドさせることで固定刃と可動刃との相対位置を変更して刈り高さを変更するものとがある。
前者は刈り高さの変更にアタッチメントの着脱が必要であるのに対して、固定刃がくさび型断面となっていることを利用する後者の刈り高さ調整では、手元操作だけで刈り高さを細かく調整することができるために、一般消費者用ではなく、プロ用のバリカンに主に採用されている。
ここにおいて、モータを内蔵する本体に操作リングを配置し、この操作リングを回転させればスライダーが前後に動いて可動刃の位置を変更して刈り高さの変更を行うものが特許文献1に示されている。また、特許文献1においては、操作リングの内周面に傾斜したカム溝を設け、上記スライダーにカム溝と係合する連動ピンを設けて、操作リングの回転でスライダーの前後動を行わせるにあたり、傾斜したカム溝の一方の長手縁を、上記前後方向と直交する方向の直線縁と、上記前後方向に対して傾いた傾斜縁とを交互につないだ階段状とすることで、刈り高さの調整機能におけるがたつきを抑制することが示されている。
しかし、特許文献1で示されているのは、カム溝における対向する一方の長手縁のみを階段状とし、他方の長手縁は全体として傾斜縁のみで構成されるものとしているために、連動ピン(スライダー)の前後方向の可動域を考えると、一方の長手縁にのみ上記前後方向と直交する方向の直線縁が存在することから、設定した刈り高さを保持する位置において可動域が広くなっている。このためにモータの回転や可動刃の往復動に伴う振動によって、可動刃が前後に動いて刈り高さが微妙に変化してしまうことがある。
特許第3412834号公報
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、刈り高さの調整が容易であると同時に設定した刈り高さを精確に保つことができるバリカンを提供することを課題とするものである。
本発明は、櫛状の刃部を備えた固定刃と、櫛状の刃部を備えて往復駆動される可動刃と、可動刃の往復駆動用の駆動手段を内蔵する本体と、上記固定刃もしくは可動刃を可動刃の往復動方向と直交する刃先方向にスライドさせる刈り高さ調整用のスライダーと、上記本体に対して上記スライド方向と略直交する方向に回転自在に配された操作リングとを備えて、上記操作リングと上記スライダーのいずれか一方にカム溝が設けられ、他方にカム溝内を摺動する連動ピンが設けられて、操作リングの上記回転で上記カム溝内を連動ピンが移動することで上記スライダーがスライドして刈り高さ調整がなされるバリカンであって、上記スライダーのスライド方向と斜めに交叉する上記カム溝における対向する一対の長手縁は、共に、上記スライド方向と略直交する複数のステップ部と、上記スライド方向と斜めに交叉して上記複数のステップ部間をつなぐスロープ部とを備えた階段状となっており、上記連動ピンは一方の長手縁のステップ部と、他方の長手縁のステップ部との間に位置する状態で設定された刈り高さを保持するものであることに特徴を有している。
上記操作リングの回転に対してクリックを発生させるクリック発生手段を備えて、該クリック発生手段は、操作リングの刈り高さ調整のための回転範囲の少なくとも両端の位置においてクリックを発生させるものであることが好ましい。
本発明においては、操作リングを回転させることによって刈り高さを容易に変更することができるものであり、しかも操作リングとスライダーのいずれか一方に設けたカム溝の対向する対の長手縁を共に階段状としているために、設定した刈り高さを保持する位置における連動ピンの可動域が小さく、従って設定した刈り高さを精確に保持することができる。
本発明の実施の形態の一例における操作リングとスライダーの正面図である。 同上の斜視図である。 同上の刃ブロックの斜視図である。 (a)(b)は同上の刃ブロックの断面図である。 同上の本体の斜視図である。 同上の本体と刃ブロックの斜視図である。 同上の操作リングの断面を展開した図である。 同上の操作リングの端面図である。 同上の他例の部分正面図である。
以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述すると、図示例のバリカンは、図2に示すように、モータ(図示せず)を内蔵するとともに外周面に操作リング4が配されている本体1と、本体1の先端側に着脱自在に被せられるヘッド部3とからなるもので、ヘッド部3は刃ブロック2を備えている。図中10は電源スイッチである。
刃ブロック2は、図3に示すように、基板20の内面に固定された固定刃21と、この固定刃21に対して摺動自在とされた可動刃22とを備えている。固定刃21及び可動刃22は、その先端縁が櫛状の刃部となっており、また、上記可動刃22には案内カム23が取り付けられている。この案内カム23は、本体1内の上記モータの出力軸に固定された図5及び図6に示す偏心軸12と係合する縦溝24を備えており、この係合により、上記モータの回転に伴って可動刃22が往復動を行う。
また、基板20にはレバー26が回動自在に取り付けられている。軸27によって基板20に対して回動自在となっているレバー26は、一端を基板20に係止するとともに他端を案内カム23に連結したねじりコイルばね25のコイル部を保持している。可動刃22を固定刃21に向けて付勢するねじりコイルばね25は、レバー26が回動する時、固定刃21に対して可動刃22をその往復動方向及び可動刃22の厚み方向と直交する方向にスライドさせる。
固定刃21はその刃部が楔型の断面形状を有しているために、可動刃22が上記スライド動作を行う時、固定刃21の先端寄りにスライドすると、図4(a)に示すように、刈り高さhを小さくし、固定刃21の先端から遠ざかる方向にスライドすると、刈り高さhを大きくする。
一方、本体1内には、前記操作リング4の回動操作によって前後に移動するスライダー5が配されている。このスライダー5は本体1の先端面から突出するアーム50,50を備えている。そして上記ねじりコイルばね25によって図4(b)に示す矢印方向に付勢されたレバー26に上記アーム50の先端が接触しており、このためにスライダー5の前後動によって上述の刈り高さhの調節がなされる。なお、ねじりコイルばね25によるレバー26の上記付勢と対抗するばね力をスライダー5の前進に与えるばねを設けておくことが好ましい。刈り高さhを小さくする方向と刈り高さhを大きくする方向の両操作の操作力を等しくすることができるためである。
次に操作リング4の回転でスライダー5を前後動させる構成について説明すると、本体1内に前後にスライド自在に配されたスライダー5は、図5に示すように、本体1外面に設けた窓12内をスライドする突部53と、この突部53から外部に突出する連動ピン52とを備えている。そして本体1の外周に周方向への回転が自在に配された操作リング4は、その内周面に上記連動ピン52が係合するカム溝40を備えている。このカム溝40は、円筒状の操作リング4の軸方向(上記スライド方向)に対して傾いているために、操作リング4をその軸回りに回転させる操作に伴ってスライダー5が前後動を行う。
ここにおいて、カム溝40の上記軸方向に位置する一対の長手縁41,41が、共に階段状のものとなっている。すなわち、図1及び図7に示すように、上記長手縁41,41は操作リング4の上記軸方向(スライダー5のスライド方向)とほぼ直交するステップ部43と、上記軸方向において異なる位置に設けられた複数(図示例では5つ)の上記ステップ部43を順次つないでいる複数のスロープ部44とを備えたものとなっている。
そして、断面が円形(もしくは楕円形あるいは多角形)となっている連動ピン52は、カム溝40における一方の長手縁41におけるいずれかのステップ部43と、該ステップ部43と軸方向において対向する位置にある他方の長手縁41のステップ部43との間に位置する時、刈り高さhを設定状態に保持し、対の長手縁41,41におけるスロープ部44,44間を通過して他の対向するステップ部43,43間に移動することで他の刈り高さhの設定状態に移行する。
刈り高さhの設定状態においては、軸方向において対向するステップ部43,43間に連動ピン52が挟まれた状態にあるために、両長手縁41,41のうちの一方のみが階段状とされ、他方の長手縁41が軸方向(スライダー5のスライド方向)に対して傾いたスロープ部44のみで形成された前記従来例と比して、スライダー5のスライド方向におけるクリアランスをきわめて小さくすることができるものであり、このために設定した刈り高さhを精確に保持することができる。
なお、連動ピン52がカム溝40内を移動することを許すとともに、刈り高さhの保持位置でのがたつきを最小に抑えるために、連動ピン52が一方の長手縁41におけるステップ部43とスロープ部44との外隅交点に接している時の接線と直交する方向における対向する長手縁41,41間の間隔Wcを、対向するステップ部43,43間の上記軸方向の間隔Waよりも大きくしている。対向するスロープ部44,44間の対向間隔Wb(連動ピン52と一方の長手縁41のスロープ部44との接触点における接線と直交する方向での間隔)は、上記間隔Waと同じでもよいが、間隔Waよりも少し大きいほうが刈り高さhの変更がスムーズになる。つまり、連動ピン52とカム溝40の内壁(長手縁41)との間のクリアランスは、刈り高さhの変更途中の状態よりも刈り高さhの保持位置において小さくなるようにしておくことが好ましい。
本実施例においては、設定した刈り高さhの保持をより確実にするために、刈り高さhの設定位置(連動ピン52がステップ部43,43間に位置する時)に、クリックを発生させるクリック手段を設けている。このクリック手段は、本体1外周の操作リング4で覆われる部分に配されてばね付勢により外方に突出するクリック突起(図示せず)と、操作リング4の内周面に周方向に間隔を置いて複数(図示例では5つ)形成された図8に示すクリック凹部45とからなり、刈り高さhの設定位置に操作リング4がある時、クリック突起はいずれかのクリック凹部45にばね付勢を受けて嵌り込むことで、操作リング4の位置決めを行う。
なお、クリック手段によるクリックは、刈り高さhの調整範囲を明確にするために、刈り高さhを最も小さくした状態と、最も大きくした状態との2つの状態でのみ生じるものとしてもよい。カム溝40の対向するステップ部42,42間に連動ピン52が位置することで刈り高さhの設定保持が十分になされることから、途中のクリックがなくとも不用意に刈り高さhの設定が変更されてしまうことがないためである。
操作リング4の外周面には、操作リング4の軸方向に長い突条46を周方向に間隔をあけて複数設けている。操作リング4の回転操作の際の指のかかりを良くするために設けた突条46を、刈り高さhの設定保持位置に合わせた間隔で形成しておき、ヘッド部3に設けた指標30と合致する位置に突条46が位置する時、刈り高さhの設定保持位置に操作リング4が位置するようにしておくことが好ましい。
図9はこの場合の一例を示している。特に本例においては、突条46の上記軸方向長さを刈り高さhに合わせた長さとしている。つまり、刈り高さhが小さい位置では指標30と合致する突条46の長さを短くし、刈り高さhが大きい位置では指標30と合致する突条46の長さを長くしている。刈り高さhの設定状態が指掛かりである突条46の長さで判別することができる。なお、刈り高さhの設定可変範囲にある突条46は、他の領域にある突条46よりも短いが、これは設定された刈り高さhの数値表示のためのスペースを操作リング4の外周面に確保するためである。
刈り高さhの調整のために操作リング4を回転させることができる範囲が突条46の長さの違いで明確になっているものにおいては、隣り合う突条46,46間の間隔は、刈り高さhの設定保持位置の間隔に合わせていなくてもよい。また、操作リング4の外周面に設ける指掛かりは、図示例のような突条46ではなく、凹条(溝)として設けたものであってもよい。
上記の実施例においては、スライダー5側に連動ピン52を設け、操作リング4側にカム溝40を設けているが、スライダー5側にカム溝40を設け、操作リング4側に連動ピン52を設けたものであってもよい。また、カム溝40におけるステップ部43は、必ずしも直線縁である必要はなく、曲線で構成されたものであってもよい。
さらに、ここでは可動刃22をその往復動方向と直交する方向にスライドさせることで刈り高さhの変更を行うものを示したが、刃ブロック2における基板20に対して固定刃21をスライド自在に配置し、上記スライダー5のアーム50を固定刃21に連結して、固定刃21をスライドさせることによって刈り高さhの変更を行うものであってもよい。
1 本体
2 刃ブロック
3 ヘッド部
4 操作リング
5 スライダー
21 固定刃
22 可動刃
40 カム溝
41 長手縁
43 ステップ部
44 スロープ部
52 連動ピン

Claims (2)

  1. 櫛状の刃部を備えた固定刃と、櫛状の刃部を備えて往復駆動される可動刃と、可動刃の往復駆動用の駆動手段を内蔵する本体と、上記固定刃もしくは可動刃を可動刃の往復動方向と直交する刃先方向にスライドさせる刈り高さ調整用のスライダーと、上記本体に対して上記スライド方向と略直交する方向に回転自在に配された操作リングとを備えて、上記操作リングと上記スライダーのいずれか一方にカム溝が設けられ、他方にカム溝内を摺動する連動ピンが設けられて、操作リングの上記回転で上記カム溝内を連動ピンが移動することで上記スライダーがスライドして刈り高さ調整がなされるバリカンであって、上記スライダーのスライド方向と斜めに交叉する上記カム溝における対向する一対の長手縁は、共に、上記スライド方向と略直交する複数のステップ部と、上記スライド方向と斜めに交叉して上記複数のステップ部間をつなぐスロープ部とを備えた階段状となっており、上記連動ピンは一方の長手縁のステップ部と、他方の長手縁のステップ部との間に位置する状態で設定された刈り高さを保持するものであることを特徴とするバリカン。
  2. 上記操作リングの回転に対してクリックを発生させるクリック発生手段を備えており、該クリック発生手段は、操作リングの刈り高さ調整のための回転範囲の少なくとも両端の位置においてクリックを発生させるものであることを特徴とする請求項1記載のバリカン。
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