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JP2012227599A - 通信システム、通信装置及び無線リソース割り当て方法 - Google Patents

通信システム、通信装置及び無線リソース割り当て方法 Download PDF

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JP2012227599A JP2011091082A JP2011091082A JP2012227599A JP 2012227599 A JP2012227599 A JP 2012227599A JP 2011091082 A JP2011091082 A JP 2011091082A JP 2011091082 A JP2011091082 A JP 2011091082A JP 2012227599 A JP2012227599 A JP 2012227599A
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Abstract

【課題】RLC層において、LCH毎のリソース割り当てに依らず、最新のデータ状態でRLC STATSU PDUを設定することができ、かつRLC Data PDUを生成することができる通信システム、通信装置及び無線リソース割り当て方法を提供する。
【解決手段】MAC部(MAC層)110が、RLC部(RLC層)120への無線リソースサイズ通知において、論理チャネル(LCH)毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを通知する。また、RLC部(RLC層)120が、MAC部(MAC層)110から、論理チャネル(LCH)毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを受信する。さらに、RLC部(RLC層)120では、LCH毎の割り当てサイズを参照し、総無線リソースサイズの範囲内で各LCHの送信データの設定を行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、通信システム、通信装置及び無線リソース割り当て方法に関し、特に、3GPP移動通信システムのRLC層及びMAC層における、無線リソースの割り当てを実施する通信システム、通信装置及び無線リソース割り当て方法に関する。
現在、3rd Generation Partnership Project (3GPP)のTechnical Specification Group Radio Access Network(TSG RAN)において、次世代移動通信システムであるLong Term Evolution (LTE)の検討が進められている。
LTEの無線リンク制御層(Radio Link Control、以下「RLC」と記載する)では、非特許文献1の規格に示すように、データ伝送のために、上位層から受信したデータ(RLC SDU)を下位層から通知される送信可能サイズに適応するように結合及び分割を行い、RLC Headerを付加したRLC PDUを生成する。
図1は、RLC層における送信データ生成の様子を示す図である。分割されたRLC SDUは、RLC SDU Segmentと呼ばれる。RLC層は、上位レイヤから受信したRLC SDUからRLC PDUを生成し、下位層に伝送する。また、RLC層では、無線ベアラ(Radio Bearer、以下「RB」と記載する)が要求する様々なサービス品質(QoS)に応じて、透過型データ転送モード(Transparent Mode:TM)、非確認型データ転送モード(Un-acknowledged Mode:UM)、及び確認型データ転送モード(Acknowledged Mode:AM)の3つの動作モードを提供する。
AMモードでは、RLCから下位層に伝送する送信データ(以下、「RLC Data PDU」と記載する)の再送メカニズムによるエラー訂正機能(ARQ:Automatic Repeat Request)を提供している。ARQでは、データ受信側がデータ送信側に対してデータを正しく受信したことを通知するメッセージ(送達確認:acknowledgement)を通知することで、データ送信成否を検出する。データの送信に失敗した場合には、データ再送を実施することにより、データ伝送の信頼性を高めている。送達確認を通知する制御データは、RLC STATUS PDUと呼ばれ、RLC層では、RLC Data PDUより優先して送信することが規定されている。
媒体アクセス制御層(Medium Access Control、以下「MAC」と記載する)は、RLC層の下位に位置する。非特許文献2の規格に示すように、MAC層では、論理チャネル(Logical Channel、以下「LCH」と記載する)とトランスポートチャネル(Transport Channel、以下「TrCH」と記載する)のマッピングを行う。上位レイヤから受信した各LCHのデータ(MAC SDU)をTransport Block(以下、「TB」と記載する)に多重化し、適切なTrCHで下位レイヤに伝送する。
MAC層では、様々なLCHのデータをTBに多重化する際、LCHの優先度に応じた無線リソースの割り当て(Logical Channel Prioritization、以下「LCP」と記載する)を行う。LCPでは、LCHのデータをTBに多重化する際、LCH毎に設定される優先度及び保証帯域(Prioritized Bit Rate、以下「PBR」と記載する)に基づいてLCH毎のデータ送信量を決定する。
以下に非特許文献2で規定されている割り当てルールを記載する。
MAC層では、LCHj毎にBucket size(Bj)という値を管理する。Bjは、PBRの値を元に算出され、TTI毎にPBRが加算される。送信機会の都度、以下の手順でLCPを実施する。
Step1:Bj>0の全LCHについて、高優先度のLCHから順にリソース割り当てを行う。
Step2:上記Step1で割り当てたデータサイズをBjから減算する(Bjは、マイナス値も可)。
Step3:上記Step1の割り当てで無線リソースが残った場合は、Bjの値に関わらず、高優先度のLCHから順に、送信データがなくなるかリソースがなくなるまで、割り当てを行う。
図2及び図3は、LCP適用例を示す図である。図2は、無線リソースサイズ≧LCH毎の割り当て合計値の場合のLCP実施例を示し、図3は、無線リソースサイズ<LCH毎の割り当て合計値の場合のLCP実施例を示す。
優先度は、LCH#1>LCH#2>LCH#3とする。上記Step1において、優先度の順にリソースを割り当てる。そして、余りのリソースは、上記Step3で高優先度のLCH(ここではLCH#1)から順に割り当てられることになる。
図2に示すように、1回の送信機会でUEに割り当てられた無線リソースのサイズが、上記Step1での各LCHの割り当てサイズ合計値より大きい場合は、全LCHにリソース割り当てが行われるため、全LCHでデータ送信が可能である。
一方、図3に示すように、UEに割り当てられた無線リソースのサイズが、上記Step1での各LCHの割り当てサイズ合計値より小さい場合も有り得る。この場合、高優先度のLCH(ここではLCH#1, LCH#2)への割り当てが優先されるため、優先度の低いLCH(ここではLCH#3)にはリソース割り当てが行われない。その結果、優先度の低いLCHのデータ送信が行われないことになる。
RLC層のAMモードでは、ARQ機能を実施しているため、データの受信が成功した場合、RLC STATUS PDUで送達確認(ACK)を送信し、対向RLC層にデータ受信成功を通知する必要がある。対向RLCでは、送達確認(ACK)を受信できない場合、データの再送を実施することになる。
しかし上述したように、データを受信しているLCHの優先度が低く、無線リソース割り当てが行われない場合、RLC STAUTS PDUを送信することができないという問題が発生する。そして送達確認が受信できないことによりデータの再送が繰り返された場合、再送回数が規定上限値に達すると、コネクションの再接続がトリガされることになる。
このような、優先度の低いLCHのRLC STAUTS PDUを送信することができないという課題を解決する手法として、特許文献1に示す方法が知られている。
特許文献1では、RLC STATUS PDUを全LCHのRLC Data PDUより優先して送信する方法を提案している。
図4は、特許文献1に記載のRLC層-MAC層の制御シーケンスである。図5は、従来方式におけるMAC層でのLCPによるリソース割り当て方法を示す図である。
図4に示すように、従来の方式では、RLC層がRLC STATUS PDUのサイズ及びRLC Data PDUのサイズを計算しMAC層に通知する。そして、MAC層では、通知されたLCH毎のRLC STATUS PDUのサイズに基づいて、無線リソース割り当てを行う。その際、図5に示すように、まず、RLC STATUS PDUにLCPの優先順に無線リソースの割り当てを行う。そして、余ったリソースがある場合は、RLC Data PDUにLCPの優先順にリソース割り当てを行う。MAC層から割り当てリソースサイズを通知されたRLC層では、RLC STATUS PDUをRLC Data PDUより優先的に送信する。このような方法により、RLC STATUS PDUが送信できないという課題を解決している
特表2010−521869号公報
3GPP TS 36.322 V8.7.0 (2009-09) Radio Link Control (RLC) protocol specification(Release 8) 3GPP TS 36.322 V8.7.0 (2009-09) Medium Access Control (MAC) protocol specification(Release 8)
しかしながら、特許文献1の無線リソース割り当て方式では、RLC層において、RLC Data PDUだけでなくRLC STATUS PDUのサイズを別に管理し、MAC層に通知する必要がある。さらに、MAC層では、LCPでの無線リソース割り当ての際、RLC STAUS PDUのサイズを考慮して割り当てを行う必要がある。そしてRLC層では、MAC層から通知されたLCH毎のリソースサイズに応じてRLC STATUS PDUを優先して送信する。
したがって、MAC層-RLC層間のInteractionが必要となるために、RLC層でのサイズ算出から、MAC層でリソース割り当てを実施しRLC層でデータの設定を行うまでの間にRLC層で保持している送信可能なRLC Data PDU及びRLC Status PDUのデータ量が変化した場合には、適切なリソース割り当てができないことになる。つまり、特許文献1の無線リソース割り当て方式では、最新のデータ状態を反映しての送信ができないという課題がある。
さらに、特許文献1の無線リソース割り当て方式では、MAC層でLCH毎に割り当てたサイズをRLC層に通知し、RLC層ではLCH毎にMAC層から割り当てられたリソース内でRLC PDUを生成し、送信を行う。
図6は、従来方式におけるRLC層でのデータ設定方法を示す図である。
図6に示すように、LCH毎にRLC SDUがセグメントされ、RLC SDU Segmentが生じることになる。
RLC Headerには、RLC PDU中のRLC SDUあるいはRLC SDU Segmentの長さを示すLI field(Length Indicator field)を設定する必要がある。そのため、各LCHでRLC SDUのセグメントが生じると、RLC SDU数が増加することにより設定するLI fieldが増加し、RLC Header量が増加することになる。
このため、特許文献1の無線リソース割り当て方式では、無線リソースを有効利用できていないという課題がある。
本発明の目的は、RLC層において、LCH毎のリソース割り当てに依らず、最新のデータ状態でRLC STATSU PDUを設定することができ、かつRLC Data PDUを生成することができる通信システム、通信装置及び無線リソース割り当て方法を提供することである。
本発明の通信システムは、無線リンク制御層と、媒体アクセス制御層と、を備える通信システムであって、前記媒体アクセス制御層は、前記無線リンク制御層への無線リソースサイズ通知において、論理チャネル毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを通知する通知手段を備え、前記無線リンク制御層は、前記媒体アクセス制御層から、論理チャネル毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを受信する受信手段と、前記論理チャネル毎の割り当てサイズを参照し、前記総無線リソースサイズの範囲内で各論理チャネルの送信データの設定を行う無線リソース割当手段と、を備える構成を採る。
本発明の通信装置は、無線リンク制御層と、媒体アクセス制御層と、を備える通信装置であって、前記無線リンク制御層は、前記媒体アクセス制御層から、論理チャネル毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを受信する受信手段と、前記論理チャネル毎の割り当てサイズを参照し、前記総無線リソースサイズの範囲内で各論理チャネルの送信データの設定を行う無線リソース割当手段と、を備える構成を採る。
本発明のデータ処理方法は、無線リンク制御層と、媒体アクセス制御層と、を備える通信システムの無線リソース割り当て方法であって、前記無線リンク制御層では、前記媒体アクセス制御層から、論理チャネル毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを受信するステップと、前記論理チャネル毎の割り当てサイズを参照し、前記総無線リソースサイズの範囲内で各論理チャネルの送信データの設定を行うステップと、を有する。
本発明によれば、RLC層において、LCH毎のリソース割り当てに依らず、最新のデータ状態でRLC STATSU PDUを設定することができ、かつRLC Data PDUを生成することができる。
RLC層における送信データ生成の様子を示す図 LCP適用例を示す図 LCP適用例を示す図 従来のRLC層-MAC層の制御シーケンス図 従来のMAC層でのLCPによるリソース割り当て方法を示す図 従来のRLC層でのデータ設定方法を示す図 本発明の実施の形態1に係る通信装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態1に係る通信装置の無線リソース割当方法を説明する図 上記実施の形態1の無線リソース割り当て方法が適用される通信装置のRLC部(RLC層)における処理を示すフロー図 本発明の実施の形態2の無線リソース割り当て方法が適用される通信装置のRLC部(RLC層)における処理を示すフロー図 本発明の実施の形態3の無線リソース割り当て方法が適用される通信装置のRLC部(RLC層)における処理を示すフロー図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図7は、本発明の実施の形態1に係る通信装置100の構成を示すブロック図である。
通信装置100は、アンテナ101と、無線通信部102と、MAC部(MAC層)110と、RLC部(RLC層)120と、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)部(PDCP層)130とから主に構成される。通信装置100は、例えば移動機等の通信端末装置である。
アンテナ101は、信号を受信して無線通信部102へ出力する。また、アンテナ101は、無線通信部102から入力した信号を送信する。
無線通信部102は、アンテナ101から入力した信号を無線信号からベースバンド信号に変換するとともに、復調してMAC部110へ出力する。また、無線通信部102は、MAC部110から入力した再送要求を含む送信信号を変調するとともに、ベースバンド周波数から無線周波数に周波数変換してアンテナ101へ出力する。また、無線通信部102は、PDCP部130からRLC部120及びMAC部110を経由して入力したメッセージを含む送信信号を変調するとともに、ベースバンド周波数から無線周波数に周波数変換してアンテナ101へ出力する。
MAC部(MAC層)110は、RLC部(RLC層)120から通知される送信データサイズ、PRBに基づいて無線リソースを割り当てる。この場合、MAC部110は、RLC部120でのサイズ算出/MACでのリソース割り当てで、データPDU/状態PDUを区別しない。すなわち、本実施の形態では、MAC部110からRLC部120にLCH毎の割り当てだけでなく、無線リソースのTotalサイズも通知する。
RLC部120は、受信バッファ121、SDU生成部122、STAUTS PDU作成部123及びRLC-PDU作成部124を備え、無線リンクの制御を行う。
受信バッファ121は、MAC部110から受信データを受信し、ARQ及びHARQのReordering処理を行う。
SDU生成部122は、ARQ及びHARQのReordering処理により順番が揃ったデータについてRLC-SDUの生成を行う。
STATUS PDU作成部123は、受信バッファ121により欠損データを検出する等の状態PDU作成条件が整った場合、状態PDU(Status PDU)を作成する。
RLC-PDU作成部124は、PDCP部130からの送信データ(RLC-SDU)及び状態PDUもしくは再送のRLC-PDUについて、MAC部110から通知された無線リソース割り当て量に従って、データPDU(RLC-PDU)を作成し、MAC部110へ送信する。
RLC-PDU作成部124は、Totalのリソースサイズ内でMACから割り当てられたLCH毎のリソースサイズを超えて状態PDUを送信する。また、RLC-PDU作成部124は、リソースが余った場合、LCP/PBRに基づいてデータPDUを送信する。その際、LCH毎の割り当てに依らず、RLC SDUが極力SegmentされないようにデータPDUを設定する。
これにより、不要なMAC-RLC間Interactionを抑制することができ、RLCの最新のデータ状態でPDU生成が可能になる。
また、LCH毎の割り当てに依らず、Totalリソース内で柔軟なデータ割り当てが可能になる。Segment数が減少するため、Headerサイズ削減が可能になる。その結果、無線リソースの有効利用を図ることができる。
PDCP部130は、データの暗号化・復号化、ハンドオーバ時のパケット順序制御等を行う。
以下、上述のように構成された通信装置100を含む通信システムにおける通信方法について説明する。なお、動作説明において、説明の便宜上、MAC部(MAC層)110は、MAC層、RLC部(RLC層)120は、RLC層と呼称する。
本実施の形態の無線リソース割り当て方法は、特許文献1と異なり、RLC層での送信データサイズ算出及びMAC層でのLCH毎のリソース割り当てにおいて、RLC STATUS PDUのサイズを考慮しない。RLC層からMAC層へは、RLC STATUS PDUとRLC Data PDUのサイズは区別せず、LCH毎の送信可能データサイズを通知する。MAC層では、RLC層から通知される送信データサイズ及びPBRの値に基づいて、Step1のLCH毎のリソース割り当てを行う。
そして、本実施の形態では、MAC層で割り当てられたLCH毎のリソースサイズをRLC層に通知する際、LCH毎のリソースサイズだけでなく、UEに割り当てられた無線リソースの総サイズも併せて通知する。
図8は、本実施の形態の無線リソース割当方法を説明する図である。図8は、RLC層でのデータ設定方法を例に採る。
RLC層では、RLC Data PDUよりRLC STATUS PDUを優先して送信する必要があるため、送信すべきRLC STATUS PDUがある場合、無線リソースの総サイズ内であれば、優先度の高いLCHから順にRLC STATUS PDUを設定する。図8の例では、LCH#3へはMAC層でのリソース割り当ては行われていないが、RLC STAUS PDUを設定することになる。
そしてRLC STATUS PDUを設定後、無線リソースが余っている場合は優先度の高いLCHから順にRLC Data PDUを設定する。その際、無線リソースの総サイズの余りを参照し、サイズ内であれば、MACから割り当てられたLCH毎のリソースサイズを参照し、RLC SDUを極力SegmentしないようにRLC Data PDUを生成する。
RLC SDUを極力SegmentしないようにRLC Data PDUを設定する方法としては、以下(1)−(3)がある。
(1)MAC層から割り当てられたLCH毎のリソースサイズを超えてRLC SDUを設定する方法。
(2)MAC層から割り当てられたLCH毎のリソースサイズ以内でRLC SDUを設定する方法。
(3)MAC層から割り当てられたLCH毎のリソースサイズとの誤差が小さくなるようにRLC SDUを設定する方法。
図8は、MAC層から割り当てられたLCH毎のリソースサイズを超えてRLC SDUを設定する方法の適用例を示す。
この例では、最も優先度の高いLCH#1でのRLC Data PDU設定において、MAC層でのリソース割り当てサイズを超えて、RLC SDU2がSDU SegmentとならないようにRLC Data PDUを生成している。
上記のような方法を用いると、優先度の高いLCHはRLC SDU Segmentが生成されず、RLC SDU Segmentが発生するのは、優先度の低い1LCHのみとなる。図8の例では、LCH#2でのみRLC SDU Segmentが生成されている。
図9は、本実施の形態の無線リソース割り当て方法が適用される通信装置のRLC部(RLC層)における処理を示すフローチャートである。図中、Sはフローの各ステップを示す。
ステップS1では、RLC部(RLC層)120は、MAC部(MAC層)110からLCH毎の割り当てリソースサイズとともに、総無線リソースサイズの情報を受信する。
そして、優先度の高いLCHから順にRLC STATUS PDUを設定する(ループ端:S2)。
ステップS3では、RLC部120は、RLC STATUS PDUを設定する。RLC STATUS PDU設定処理は、全LCHのRLC STATUS PDUを設定するか、無線リソースを全て使用するまでLCHの優先度が高い順に実施する。
RLC STATUS PDUの設定後、ステップS4でRLC部120は、無線リソースサイズに余りがあるか否かを判定する。RLC STATUS PDUの設定後、無線リソースサイズに余りがない場合は、本フローを終了する。
RLC STATUS PDUの設定後、無線リソースサイズに余りがある場合は、このループ終端を抜け、優先度の高い順にLCH毎に実施する(ループ端:S5)。
ステップS6乃至S9では、RLC部120は、RLC Data PDUの設定を行う。具体的には、ステップS6でRLC部120は、優先度の高いLCHから順に、RLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUを設定可能か判定する。RLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUを設定可能な場合は、ステップS7で、RLC部120は、RLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUの設定を行う。また、上記ステップS6で余りのリソース内でRLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUの設定ができない場合は、ステップS7で、RLC部120は、余りのリソース内でRLC SDUをSegmentしてRLC Data PDUの設定を行う。
上記ステップS7でRLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUの設定を行った場合、ステップS9で、RLC部120は、無線リソースに余りがあるか否かを判定する。無線リソースに余りがある場合は、無線リソースに余りがなくなるまで上記処理を繰り返す。無線リソースに余りがない場合は、本フローを終了する。
このように、RLC Data PDU設定処理は、全LCHのRLC SDUを設定するか、無線リソースを全て使用するまでLCHの優先度が高い順に実施する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態の無線リソース割り当て方法が適用される通信装置100は、MAC部(MAC層)110が、RLC部(RLC層)120への無線リソースサイズ通知において、論理チャネル(LCH)毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを通知する。また、RLC部(RLC層)120が、MAC部(MAC層)110から、論理チャネル(LCH)毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを受信する。さらに、RLC部(RLC層)120では、LCH毎の割り当てサイズを参照し、総無線リソースサイズの範囲内で各LCHの送信データの設定を行う。
これにより、RLC部(RLC層)120において、LCH毎のリソース割り当てに依らず、最新のデータ状態でRLC STATSU PDUの設定及びRLC Data PDUの生成が可能となる。
また、無線リソースの総サイズ内で、柔軟なデータ割り当てが可能となるために、RLC SDU Segmentが極力生じないようにRLC Data PDUを生成することが可能となり、RLC Headerサイズを削減することができる。
このように、本発明の無線リソース割り当て方式では、従来の方式と比較して、無線リソースの有効利用が可能となる。
特に、本実施の形態では、RLC STATUS PDUを優先的に送信可能となるとともに、最新のデータ量に応じた無線リソースの割り当てが可能となり、かつ冗長なRLC Headerを削減することができるため、無線リソースの有効利用が可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1の無線リソース割り当て方式は、RLC STATUS PDUの設定処理及びRLC Data PDUの設定処理をそれぞれ単独で実施することも可能である。
実施の形態2は、RLC STATUS PDUの設定処理を単独で実施した場合の処理である。
本発明の実施の形態2における通信装置の基本的な構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
図10は、本発明の実施の形態2の無線リソース割り当て方式が適用される通信装置のRLC部(RLC層)における処理を示すフローチャートである。図9のフローと同一処理を行うステップには同一符号を付している。
ステップS11では、RLC部(RLC層)120は、MAC部(MAC層)110からLCH毎の割り当てリソースサイズとともに、総無線リソースサイズの情報を受信する。
そして、優先度の高いLCHから順にRLC STATUS PDUを設定する(ループ端:S2)。
ステップS3では、RLC部120は、RLC STATUS PDUを設定する。RLC STATUS PDU設定処理は、全LCHのRLC STATUS PDUを設定するか、無線リソースを全て使用するまでLCHの優先度が高い順に実施する。
RLC STATUS PDUの設定後、ステップS4でRLC部120は、無線リソースサイズに余りがあるか否かを判定する。RLC STATUS PDUの設定後、無線リソースサイズに余りがない場合は、本フローを終了する。無線リソースに余りがある場合は、無線リソースに余りがなくなるまで上記処理を繰り返す。
このように、本実施の形態では、RLC部(RLC層)120は、MAC部(MAC層)110からLCH毎の割り当てリソースサイズとともに、総無線リソースサイズの情報を受信する。
そして、優先度の高いLCHから順にRLC STATUS PDUを設定する。RLC STATUS PDU設定処理は、全LCHのRLC STATUS PDUを設定するか、無線リソースを全て使用するまでLCHの優先度が高い順に実施する。
したがって、本実施の形態では、RLC STATUS PDUを優先的に送信可能となるとともに、最新のRLC STATUS PDUのデータ量に応じて無線リソースを有効利用することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、RLC Data PDUの設定処理を単独で実施した場合の処理である。
本発明の実施の形態3における通信装置の基本的な構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
図11は、本発明の実施の形態3の無線リソース割り当て方式が適用される通信装置のRLC部(RLC層)における処理を示すフローチャートである。図9及び図10のフローと同一処理を行うステップには同一符号を付している。
ステップS11では、RLC部(RLC層)120は、MAC部(MAC層)110からLCH毎の割り当てリソースサイズとともに、総無線リソースサイズの情報を受信する。
ループ端S5では、優先度の高い順にLCH毎に実施する。
ステップS6乃至S9では、RLC部120は、RLC Data PDUの設定を行う。具体的には、ステップS6でRLC部120は、優先度の高いLCHから順に、RLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUを設定可能か判定する。RLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUを設定可能な場合は、ステップS7で、RLC部120は、RLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUの設定を行う。また、上記ステップS6で余りのリソース内でRLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUの設定ができない場合は、ステップS8で、RLC部120は、余りのリソース内でRLC SDUをSegmentしてRLC Data PDUの設定を行う。
上記ステップS7でRLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUの設定を行った場合、ステップS9で、RLC部120は、無線リソースに余りがあるか否かを判定する。無線リソースに余りがある場合は、無線リソースに余りがなくなるまで上記処理を繰り返す。無線リソースに余りがない場合は、本フローを終了する。
このように、本実施の形態では、RLC部(RLC層)120は、MAC部(MAC層)110からLCH毎の割り当てリソースサイズとともに、総無線リソースサイズの情報を受信する。
そして、優先度の高いLCHから順に、RLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUを設定可能か判定し、設定可能な場合は、RLC Data PDUの設定を行う。余りのリソース内でRLC SDUをSegmentせずにRLC Data PDUの設定ができない場合は、余りのリソース内でRLC SDUをSegmentしてRLC Data PDUの設定を行う。RLC Data PDU設定処理は、全LCHのRLC SDUを設定するか、無線リソースを全て使用するまでLCHの優先度が高い順に実施する。
以上のように、本実施の形態では、最新のデータ量に応じた無線リソースの割り当てが可能となり、冗長なRLC Headerを削減することができるため、無線リソースの有効利用が可能となる。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。
例えば、上記各実施の形態において、MAC部、RLC部及びRRC部を設けたが、本発明はこれに限らず、MAC部、RLC部及びRRC部以外のこれらと同様の処理を行う任意のプロトコル処理を行う構成を各々採用することができる。
上記実施の形態では、通信システム、通信装置及び無線リソース割り当て方法という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、装置は無線通信端末、LTE端末、移動通信システム、方法は通信制御方法等であってもよい。
さらに、上記通信装置を構成する各構成部、例えば無線通信部の種類、プロトコル処理などは前述した実施の形態に限られない。
上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用等が可能である。
本発明の通信システム、通信装置及び無線リソース割り当て方法は、RLC層においてARQを実施し、MAC層においてLCPを実施する3GPP移動通信システム等に有用である。
100 通信装置
101 アンテナ
102 無線通信部
110 MAC部(MAC層)
120 RLC部(RLC層)
121 受信バッファ
122 SDU生成部
123 STAUTS PDU作成部
124 RLC-PDU作成部
130 PDCP部(PDCP層)

Claims (6)

  1. 無線リンク制御層と、媒体アクセス制御層と、を備える通信システムであって、
    前記媒体アクセス制御層は、
    前記無線リンク制御層への無線リソースサイズ通知において、論理チャネル毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを通知する通知手段を備え、
    前記無線リンク制御層は、
    前記媒体アクセス制御層から、論理チャネル毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを受信する受信手段と、
    前記論理チャネル毎の割り当てサイズを参照し、前記総無線リソースサイズの範囲内で各論理チャネルの送信データの設定を行う無線リソース割当手段と、
    を備える通信システム。
  2. 無線リンク制御層と、媒体アクセス制御層と、を備える通信装置であって、
    前記無線リンク制御層は、前記媒体アクセス制御層から、論理チャネル毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを受信する受信手段と、
    前記論理チャネル毎の割り当てサイズを参照し、前記総無線リソースサイズの範囲内で各論理チャネルの送信データの設定を行う無線リソース割当手段と、
    を備える通信装置。
  3. 前記無線リンク制御層は、優先度の高い論理チャネルから順に、前記媒体アクセス制御層から通知された総無線リソースサイズの範囲内で、Data PDUより優先してSTATUS PDUの設定を行う、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記無線リンク制御層は、優先度の高い論理チャネルから順に、前記媒体アクセス制御層から通知された論理チャネル毎のリソースサイズを基に、前記総無線リソースサイズの範囲内で、SDUを分割しないようにData PDUの設定を行う、請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記無線リンク制御層は、優先度の高い論理チャネルから順に、前記媒体アクセス制御層から通知された前記総無線リソースサイズの範囲内で、Data PDUより優先してSTATUS PDUの設定を行い、
    無線リソースが余った場合には、優先度の高い論理チャネルから順に、前記媒体アクセス制御層から通知された論理チャネル毎のリソースサイズを基に、余剰無線リソースの範囲内で、SDUを分割しないようにData PDUの設定を行う、請求項2に記載の通信装置。
  6. 無線リンク制御層と、媒体アクセス制御層と、を備える通信システムの無線リソース割り当て方法であって、
    前記無線リンク制御層では、前記媒体アクセス制御層から、論理チャネル毎の割り当て無線リソースサイズと併せて総無線リソースサイズを受信するステップと、
    前記論理チャネル毎の割り当てサイズを参照し、前記総無線リソースサイズの範囲内で各論理チャネルの送信データの設定を行うステップと、
    を有する無線リソース割り当て方法。
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