JP2012221153A - 車両用情報提供装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライバーへの情報提供による周辺車両への影響を低減できる車両用情報提供装置を提供する。
【解決手段】先行車両100の車両用情報提供装置150は、先行車両100のドライバーに情報提供を行う。自車両減速情報発信部114は、ドライバーへの情報提供に係る情報と情報提供後に行なわれたドライバーのブレーキ頻度とが関連付けられて記憶されたドライバーブレーキ頻度情報記録部144のデータを参照して、情報提供時にドライバーが減速操作を行なう頻度が所定の閾値以上のときは、後続車両200に運転操作に伴う先行車両100の減速に関する情報を提供する。よって、後続車両200は、前方の先行車両100のドライバーの運転操作が後続車両200に影響を与えるときは、先行車両100の挙動に関する情報を事前に得ることができ、ドライバーへの情報提供による後続車両200への影響を低減できる。
【選択図】図1
【解決手段】先行車両100の車両用情報提供装置150は、先行車両100のドライバーに情報提供を行う。自車両減速情報発信部114は、ドライバーへの情報提供に係る情報と情報提供後に行なわれたドライバーのブレーキ頻度とが関連付けられて記憶されたドライバーブレーキ頻度情報記録部144のデータを参照して、情報提供時にドライバーが減速操作を行なう頻度が所定の閾値以上のときは、後続車両200に運転操作に伴う先行車両100の減速に関する情報を提供する。よって、後続車両200は、前方の先行車両100のドライバーの運転操作が後続車両200に影響を与えるときは、先行車両100の挙動に関する情報を事前に得ることができ、ドライバーへの情報提供による後続車両200への影響を低減できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用情報提供装置に関し、特に自車両のドライバーや後方車両に情報を提供する車両用情報提供装置に関する。
ドライバーに情報提供を行なう装置が提案されている。例えば、特許文献1には、自車両から死角となる移動体の接近情報を検知してドライバーに表示する装置が開示されている。この装置では、地上に設置されたカメラで道路の交通状況を繰り返して撮像し、カメラで撮像された各画像情報に基づいて、当該道路を移動する移動体を認識し、認識された移動体の位置を算出し、算出された移動体の位置を、当該車両内の画面に表示する。
ところが、上記技術では、情報提供を受けたドライバーは咄嗟に減速等の運転操作をする可能性があり、自車両周辺の周辺車両等の交通流に影響を与える可能性がある。
本発明は、このような実情を考慮してなされたものであり、その目的は、ドライバーへの情報提供による周辺車両への影響を低減することができる車両用情報提供装置を提供することにある。
本発明は、自車両のドライバーに情報提供を行なうドライバー情報提供手段と、情報提供手段により行なわれたドライバーへの情報提供に係る情報と情報提供後に行なわれたドライバーの運転操作との互いに関連付けられて記憶されたデータに基づいて、情報提供手段がドライバーに情報提供を行なうときに、情報提供に係る情報に関連付けられて記憶されているドライバーの運転操作が自車両の周辺車両に影響を与えるものであるときは、周辺車両に運転操作に伴う自車両の挙動に関する情報を提供する周辺車両情報提供手段とを備えた車両用情報提供装置である。
この構成によれば、ドライバー情報提供手段が、自車両のドライバーに情報提供を行なう。また、周辺車両情報提供手段は、情報提供手段により行なわれたドライバーへの情報提供に係る情報と情報提供後に行なわれたドライバーの運転操作との互いに関連付けられて記憶されたデータに基づいて、情報提供手段がドライバーに情報提供を行なうときに、情報提供に係る情報に関連付けられて記憶されているドライバーの運転操作が自車両の周辺車両に影響を与えるものであるときは、周辺車両に運転操作に伴う自車両の挙動に関する情報を提供する。このため、周辺車両は、自車両のドライバーの運転操作が周辺車両に影響を与えるものであるときは、当該運転操作に伴う自車両の挙動に関する情報を事前に得ることができ、ドライバーへの情報提供による周辺車両への影響を低減することができる。
この場合、ドライバー情報提供手段は、自車両の外部から得られた自車両の死角に存在する障害物に関する情報の情報提供を行なうことが好適である。
この構成によれば、ドライバー情報提供手段は、自車両の外部から得られた自車両の死角に存在する障害物に関する情報の情報提供を行なう。自車両の死角に存在する障害物に関する情報の情報提供が行なわれた場合は、ドライバーは急ブレーキ、急停止、急旋回等の周辺車両に影響を与える運転操作を行なうことが多い。そのため、当該運転操作に伴う自車両の挙動に関する情報を周辺車両に提供することにより、ドライバーへの情報提供による周辺車両への影響をより低減することができる。
この場合、ドライバー情報提供手段は、自車両の前方車両から提供された前方車両の挙動に関する情報の情報提供を行い、自車両の外部から自車両の死角に存在する障害物に関する情報を得られ、且つ自車両の前方車両から前方車両の挙動に関する情報を提供されるときは、自車両の外部から得られた自車両の死角に存在する障害物に関する情報及び自車両の前方車両から提供された前方車両の挙動に関する情報のいずれか一方の情報提供を行なわないことが好適である。
この構成によれば、ドライバー情報提供手段は、自車両の前方車両から提供された前方車両の挙動に関する情報の情報提供を行い、自車両の外部から自車両の死角に存在する障害物に関する情報を得られ、且つ自車両の前方車両から前方車両の挙動に関する情報を提供されるときは、自車両の外部から得られた自車両の死角に存在する障害物に関する情報及び自車両の前方車両から提供された前方車両の挙動に関する情報のいずれか一方の情報提供を行なわない。そのため、複数の情報提供が行なわれることによるドライバーの煩わしさを低減することができる。
また、周辺車両情報提供手段は、自車両の周辺に周辺車両が存在しないときは、周辺車両に運転操作に伴う自車両の挙動に関する情報を提供しないことが好適である。
この構成によれば、周辺車両情報提供手段は、自車両の周辺に周辺車両が存在しないときは、周辺車両に運転操作に伴う自車両の挙動に関する情報を提供しない。このため、余分な情報提供の低減が可能となる。
また、周辺車両情報提供手段は、周辺車両が外部から自車両の死角に存在する障害物に関する情報を得られるときは、周辺車両に運転操作に伴う自車両の挙動に関する情報を提供しないことが好適である。
この構成によれば、周辺車両情報提供手段は、周辺車両が外部から自車両の死角に存在する障害物に関する情報を得られるときは、周辺車両に運転操作に伴う自車両の挙動に関する情報を提供しない。このため、周辺車両が外部から自車両の死角に存在する障害物に関する情報を得られ、自車両の挙動を予想可能なときに余分な情報を提供されることがないため、自車両は余分な情報の提供を低減でき、周辺車両は余分な情報を提供されることによる弊害を防止することができる。
本発明の車両用情報処理装置によれば、ドライバーへの情報提供による周辺車両への影響を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る車両用情報処理装置について説明する。本実施形態の車両用情報処理装置は、例えば、図4に示すように先行車両100及び後続車両200に搭載され、交差点の建物500等の先行車両100の死角に存在する他車両400等の障害物に対する情報を提供する装置である。以下、先行車両100及び後続車両200に搭載される車両用情報提供装置の機能ブロックについて説明の便宜のために分けて説明するが、先行車両100及び後続車両200に実際に搭載される車両用情報提供装置の機能としては、両方の機能ブロックを備えているものとできる。
図1に示すように、本発明の第1実施形態の先行車両100に搭載される車両用情報処理装置は、ITS情報送受信機110とITS ECU140と、情報提供装置150とを備えている。ITS情報送受信機は、車車間通信や路車間通信により、ITS(高度道路交通システム:Intelligent Transport Systems)等の自車両外部の交通状況に関する情報を送受信する。ITS情報送受信機110は、死角移動体情報受信部112と自車両減速情報発信部114とを有する。死角移動体情報受信部112は、車車間通信や路車間通信により、図4の状況における他車両400のような先行車両100の死角に存在する情報を受信する。自車両減速情報発信部114は、先行車両100が減速する旨の情報を後続車両200に車車間通信により発信する。
ITS ECU140は、先行車両100の車両用情報提供装置の動作の制御を行なう。ITS ECU140は、システム制御部142とドライバーブレーキ頻度情報記録部144とを有している。システム制御部142は、後述するようにドライバーブレーキ頻度情報記録部144に記憶されたデータを参照して、死角移動体情報受信部112が受信した情報を先行車両100のドライバーに提供した場合にドライバーが先行車両100を減速させる操作を行う可能性が所定の閾値以上に高いと判定されるときは、自車両減速情報発信部114に、自車両が減速する旨の情報を後続車両200に車車間通信により発信させる。ドライバーブレーキ頻度情報記録部144は、先行車両100のドライバーが様々な交通状況において先行車両100の死角に障害物が存在する旨の情報を提供された場合のドライバーのブレーキ操作の頻度が当該交通状況と提供された情報の内容とに関連付けて記憶されている。
例えば、ドライバーブレーキ頻度情報記録部144には、他車両400等の障害物に関する情報提供後に他車両400等が先行車両100の進路に交錯するまでの時間と、情報提供後のドライバーのブレーキ操作の頻度とが関連付けて記憶されている。システム制御部142は、ドライバーブレーキ頻度情報記録部144を参照しつつ、現在の状況において情報提供後に他車両400等が先行車両100の進路に交錯するまでの時間に関連付けられたドライバーのブレーキ操作の頻度から、ドライバーが情報提供によりブレーキ操作を行なうか否かを判定することができる。
情報提供装置150は、具体的には映像を表示するディスプレイや、光を発するランプや、音声を発生するブザーやスピーカから構成される。情報提供装置150は、ITS情報受信機110により受信した先行車両100の死角に存在する障害物に関する情報を先行車両100のドライバーに提供する。情報提供装置150は、減速注意部152を有する。減速注意部152は、先行車両100のドライバーに映像や音声により、先行車両100の死角に存在する障害物に対して減速すべきことについて注意を喚起する。
図2に示すように、後続車両200に搭載される車両情報提供装置は、ITS情報受信機210、GPS・マップ220、前方レーダー230、ITS ECU240及び情報提供装置250を備えている。ITS情報受信機210は、先行車両100のITS情報送受信機110の死角移動体情報受信部112と同様に、図4の状況における他車両400のような先行車両100の死角に存在する情報を受信する。また、ITS情報受信機210は、前方車両減速情報取得部212を有する。前方車両減速情報取得部212は、先行車両100から送信された先行車両100が減速する旨の情報を受信する。
GPS・マップ220は、自車位置取得部222を有する。自車位置取得部222は、GPSや地図情報データベースから自車位置を取得する。前方レーダー230は、前方車両相対関係取得部232を有する。前方車両相対関係取得部232は、レーダーにより検出した先行車両100と後続車両200との距離、相対速度等の相対関係を取得する。
ITS ECU240は、システム制御部242を有する。システム制御部242は、後述するように、ITS情報受信機210が先行車両100や路車間通信等により受信している情報に応じて、情報提供装置250が提供する情報を制御する。
情報提供装置250は、具体的には映像を表示するディスプレイや、光を発するランプや、音声を発生するブザーやスピーカから構成される。情報提供装置250は、ITS情報受信機210により受信した先行車両100の死角に存在する障害物に関する情報を後続車両200のドライバーに提供する。情報提供装置250は、減速注意部252を有する。減速注意部252は、後続車両200のドライバーに映像や音声により先行車両100が急ブレーキ等により減速することについて注意を喚起する。
以下、本実施形態の車両用情報提供装置の動作について説明する。以下の説明では、図4に示すように、先行車両100及び後続車両200が交差点に向かって走行しており、建物500により先行車両100の死角に他車両400が存在している状況を想定する。図中の領域A内では、光ビーコン等の路車間通信により交差点に存在する他車両400等の障害物に関する情報を受信することが可能とされている。
図3に示すように、先行車両100の移動体情報受信部112は、先行車両100の死角に存在する他車両400に関する情報を受信する(S11)。システム制御部142は、ドライバーブレーキ頻度情報記録部144に記憶されたデータを参照し、死角移動体情報受信部112が受信した他車両400に関する情報を先行車両100のドライバーに提供した場合にドライバーが先行車両100を減速させる操作を行う頻度が所定の閾値以上に高いか否かについて判定する(S12)。
ドライバーが情報提供の後に先行車両100を減速させる頻度が所定の閾値以上に高いときは(S12)、システム制御部142は、自車両減速情報発信部114に、自車両が減速する旨の情報を後続車両200に車車間通信により発信させる(S13)。
一方、後続車両200では、システム制御部242は、ITS情報受信機210により受信された情報や、自車位置取得部222により取得された後続車両200の位置や、前方車両相対関係取得部232により取得された先行車両100との距離等により、後続車両200が、路車間通信により交差点に存在する他車両400等の障害物に関する情報を受信することが可能な領域Aに存在するか否かについて判定する(S14)。後続車両200が領域Aに存在しないときは(S14)、システム制御部242は、減速注意部252により、後続車両200のドライバーに先行車両100が急ブレーキ等により減速することについて注意を喚起する(S15)。後続車両200が領域Aに存在するときは(S14)、システム制御部242は、情報提供装置250により、路車間通信によりITS情報受信機210が受信した他車両400に関する情報を後続車両200のドライバーに提供させる。
つまり、本実施形態では、後続車両200が後続車両200自体は死角の他車両400に関する情報を受信しておらず、且つ直前の先行車両100から先行車両100が減速する旨の情報を受信している場合に、後続車両200の車両用情報提供装置はドライバーに先行車両100が減速することを通知する。
本実施形態では、先行車両100の車両用情報提供装置150が、先行車両100のドライバーに情報提供を行なう。また、自車両減速情報発信部114は、ドライバーへの情報提供に係る情報と情報提供後に行なわれたドライバーのブレーキ頻度とが互いに関連付けられて記憶されたドライバーブレーキ頻度情報記録部144のデータに基づいて、ドライバーに情報提供を行なうときに、ドライバーが減速操作を行なう頻度が所定の閾値以上に高く後続車両200に影響を与えるときは、後続車両200に運転操作に伴う先行車両100の減速に関する情報を提供する。このため、後続車両200は、前方の先行車両100のドライバーの運転操作が後続車両200に影響を与えるものであるときは、当該運転操作に伴う先行車両100の挙動に関する情報を事前に得ることができ、ドライバーへの情報提供による後続車両200への影響を低減することができる。
また、本実施形態では、先行車両100の車両用情報提供装置150や後続車両の情報提供装置250が、先行車両100の外部から得られた先行車両100の死角に存在する障害物に関する情報の情報提供をドライバーに対して行なう。先行車両100の死角に存在する障害物に関する情報の情報提供が行なわれた場合は、先行車両100のドライバーは急ブレーキ、急停止、急旋回等の後方車両に影響を与える運転操作を行なうことが多い。そのため、当該運転操作に伴う先行車両100の挙動に関する情報を後続車両200に提供することにより、ドライバーへの情報提供による後続車両200への影響をより低減することができる。
また、本実施形態では、後続車両200の減速注意部252は、先行車両100から提供された先行車両100の挙動に関する情報の情報提供を行い、後続車両200の外部から後続車両200の死角に存在する障害物に関する情報を得られ、且つ先行車両100から先行車両100の挙動に関する情報を提供されるときは、後続車両200の外部から得られた後続車両200の死角に存在する障害物に関する情報及び先行車両100から提供された先行車両100の挙動に関する情報のいずれか一方の情報提供を行なわない。そのため、複数の情報提供が行なわれることによるドライバーの煩わしさを低減することができる。
つまり、後続車両200のドライバーは死角に存在する障害物に関する通知を受けた上で、重ねて先行車両100の減速に対して注意を喚起されるといった「わかりきった注意喚起」を受けないため、煩わしいと感じることが少なくなる。また、死角に存在する障害物に関する通知を受けた場合、後続車両200のドライバーは先行車両100の減速の理由が判るため、先行車両100の減速を予告されなくとも先行車両100の行動に納得ができ、危険を感じない。さらに、後続車両200の外部から得られた後続車両200の死角に存在する障害物に関する情報及び先行車両100から提供された先行車両100の挙動に関する情報のいずれか一方の情報提供がなされていれば、後続車両200が急減速等をすることがなくなるため、後続車両200後方の交通流も大きく乱れないようにすることができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態においても、先行車両100及び後続車両200に搭載される車両用情報提供装置の機能ブロックについて説明の便宜のために分けて説明するが、先行車両100及び後続車両200に実際に搭載される車両用情報提供装置の機能としては、両方の機能ブロックを備えているものとできる。また、先行車両100の車両用情報提供装置は、後続車両200に搭載される車両用情報提供装置と同様に、不図示の情報提供装置を備え、ITS情報送受信機110により受信した先行車両100の死角に存在する障害物に関する情報を先行車両100のドライバーに提供する。
図5に示すように、本実施形態の先行車両100に搭載される車両用情報提供装置は、GPS・マップ120と後方レーダー130とをさらに備える。GPS・マップ120は、上記第1実施形態の後続車両200のGPS・マップ220と同様であり、自車位置取得部122を有し、先行車両100の位置を取得する。後方レーダー130は、後続車両相対関係取得部132を有する。後続車両相対関係取得部132は、レーダーにより後続車両200の有無を検出し、レーダーにより検出した後続車両200と先行車両100との距離、相対速度等の相対関係を取得する。
一方、図6に示すように、本実施形態の後続車両200に搭載される車両用情報提供装置は、上記第1実施形態の後続車両200の車両用情報提供装置に比べて、GPS・マップ220及び前方レーダー230を省くことができる。また、本実施形態では、システム制御部242は、ITS情報受信機210により受信した他車両400等の障害物や先行車両100の減速等の挙動に関する情報を単に情報提供装置250によりドライバーに提供させるだけで良い。つまり、本実施形態では、後続車両200に搭載される装置を簡便なものとすることができる。
以下、本実施形態の車両用情報提供装置の動作について説明する。図7に示すように、先行車両100の移動体情報受信部112は、先行車両100の死角に存在する他車両400に関する情報を受信する(S21)。システム制御部142は、ドライバーブレーキ頻度情報記録部144に記憶されたデータを参照し、死角移動体情報受信部112が受信した他車両400に関する情報を先行車両100のドライバーに提供した場合にドライバーが先行車両100を減速させる操作を行う頻度が所定の閾値以上に高いか否かについて判定する(S22)。
ドライバーが情報提供の後に先行車両100を減速させる頻度が所定の閾値以上に高いときは(S22)、先行車両100のシステム制御部142は、後方レーダー132により先行車両100後方に後続車両200が存在するか否かについて判定する。また、先行車両100のシステム制御部142は、ITS情報受信機110により受信された情報や、自車位置取得部122により取得された先行車両100の位置や、後方車両相対関係取得部132により取得された後方車両200との距離等により、後続車両200が、路車間通信により交差点に存在する他車両400等の障害物に関する情報を受信することが可能な領域Aに存在するか否かについて判定する(S23)。
先行車両100の後方に後続車両200が存在しており、後続車両200が領域Aに存在しないときは(S23)、システム制御部142は、自車両減速情報発信部114に、自車両が減速する旨の情報を後続車両200に車車間通信により発信させる(S24)。
後続車両200では、領域A内に後続車両200が位置していないときは、ITS情報受信機210の前方車両減速情報取得部212は先行車両100が減速する旨の情報を受信し、減速注意部252は後続車両200のドライバーに注意を喚起する。一方、領域A内に後続車両200が位置しているときは、先行車両100が減速する旨の情報は先行車両100からは発信されず、ITS情報受信部210は領域A内で先行車両100の死角に存在する他車両400に関する情報を受信し、情報提供装置250は他車両400についての情報をドライバーに提供する。
本実施形態では、先行車両100の自車両減速情報発信部114は、後続車両200が外部から先行車両100の死角に存在する障害物に関する情報を得られるときは、後続車両200に運転操作に伴う先行車両100の減速に関する情報を提供しない。このため、後続車両200が外部から先行車両100の死角に存在する障害物に関する情報を得られ、先行車両100の挙動を予想可能なときに余分な情報を提供されることがないため、先行車両100は余分な情報の提供を低減でき、後続車両200は余分な情報を提供されることによる弊害を防止することができる。
また、本実施形態では、先行車両100の自車両減速情報発信部114は、先行車両100の後方に後続車両200が存在しないときは、後続車両200に運転操作に伴う先行車両の挙動に関する情報を提供しない。このため、余分な情報提供の低減が可能となる。
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、通知対象を後続車両200とした場合を例に記載したが、本発明は、後続車両200以外の先行車両100の周辺に存在する周辺車両を通知対象としても良く、これにより、周辺車両の交通流へ与える影響を低減することができる。また、上記実施形態では、先行車両100のドライバーに対して死角に存在する障害物に関する情報を提供し、ドライバーが減速操作を行う場合について主に説明した。しかし、本発明は、これに限定されず、先行車両100が自発的に障害物との接触を回避するPCS(Pre-Crush Safety)システムによる先行車両100の加速、減速、旋回等の後続車両200に影響を与える挙動や、先行車両100が自発的に車線を維持するLKA(Lane keeping Assist)システムによる先行車両100の加速、減速、旋回等の挙動についての情報を後続車両200に事前に通知するものとすることができる。
100…先行車両、110…ITS情報送受信機、112…死角移動体情報受信部、114…自車両減速情報発信部、120…GPS・マップ、122…自車位置取得部、130…後方レーダー、132…後続車両相対関係取得部、140…ITS ECU、142…システム制御部、144…ドライバーブレーキ頻度情報記録部、150…情報提供装置、152…減速注意部、200…後続車両、210…ITS情報受信機、212…前方車両減速情報取得部、220…GPS・マップ、222…自車位置取得部、230…前方レーダー、232…前方車両相対関係取得部、240…ITS ECU、242…システム制御部、250…情報提供装置、252…減速注意部。
Claims (5)
- 自車両のドライバーに情報提供を行なうドライバー情報提供手段と、
前記情報提供手段により行なわれた前記ドライバーへの前記情報提供に係る情報と前記情報提供後に行なわれた前記ドライバーの前記運転操作との互いに関連付けられて記憶されたデータに基づいて、前記情報提供手段が前記ドライバーに前記情報提供を行なうときに、前記情報提供に係る情報に関連付けられて記憶されている前記ドライバーの前記運転操作が前記自車両の周辺車両に影響を与えるものであるときは、前記周辺車両に前記運転操作に伴う前記自車両の挙動に関する情報を提供する周辺車両情報提供手段と、
を備えた車両用情報提供装置。 - 前記ドライバー情報提供手段は、前記自車両の外部から得られた前記自車両の死角に存在する障害物に関する情報の前記情報提供を行なう、請求項1に記載の車両用情報提供装置。
- 前記ドライバー情報提供手段は、
前記自車両の前方車両から提供された前記前方車両の挙動に関する情報の前記情報提供を行い、
前記自車両の外部から前記自車両の死角に存在する障害物に関する情報を得られ、且つ前記自車両の前記前方車両から前記前方車両の挙動に関する情報を提供されるときは、
前記自車両の外部から得られた前記自車両の死角に存在する障害物に関する情報及び前記自車両の前記前方車両から提供された前記前方車両の挙動に関する情報のいずれか一方の前記情報提供を行なわない、請求項2に記載の車両用情報提供装置。 - 前記周辺車両情報提供手段は、前記自車両の周辺に前記周辺車両が存在しないときは、前記周辺車両に前記運転操作に伴う前記自車両の挙動に関する情報を提供しない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用情報提供装置。
- 前記周辺車両情報提供手段は、前記周辺車両が外部から前記自車両の死角に存在する障害物に関する情報を得られるときは、前記周辺車両に前記運転操作に伴う前記自車両の挙動に関する情報を提供しない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用情報提供装置。
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140701 |