JP2012218153A - 光学用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 微細気泡含有ポリエステル層を少なくとも1層有する、厚み20〜300μmの積層ポリエステルフィルムであり、当該積層ポリエステルフィルムの片面に塗布層を有し、ヘーズが5〜40%の範囲であり、全光線透過率が80%以上であることを特徴とする光学用積層ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
全光線透過率はJIS−K−7361、ヘーズはJIS−K−7136に準じて日本電色工業社製積分球式濁度計「NDH2000」により、全光線透過率、ヘーズを測定した。
日本電色工業(株)製分光色色差計 SE−2000型を用いて、JIS Z−8722の方法に準じて、透過法によるb*値を測定した。
蛍光X線分析装置((株)島津製作所社製型式「XRF−1500」を用いて、下記表1に示す条件下で、フィルムFP法により単枚測定でフィルム中の元素量を求めた。なお、本方法での検出限界は、通常1ppm程度である。
JIS K−6758−1981に準じて測定した。この値が高いほどポリマーの溶融粘性が低いことを示す。
光学用部材の代表として、プリズムシートとして使用した場合の特性を評価した。すなわちフィルムの片面に、アクリル系バインダーを塗布してプリズム層を形成した。得られたプリズムシートをバックライトユニットに組み込んで、得られる面状発光の品質を以下の観点で評価した。
・輝度レベル(輝度計を用いて評価し、比較例1のフィルムを使用した場合と比較した)
A:輝度が向上し、改良が見られた
B:輝度の低下は確認できなかった
C:輝度が低下した
易接着面の表面にアクリル系光硬化樹脂(日本化薬製KAYANOVA FOP−1700)を硬化後の厚さが6μmになるように塗布し、120W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を使用し、照射距離100mmにて約10秒間照射して、表面硬化フィルムを得た。アクリル系光硬化層形成直後、当該層に1インチ幅に碁盤目が100個になるようクロスカットを入れ、直ちに、同一箇所について3回セロテープ(登録商標)急速剥離テストを実施し、剥離面積により評価した。判定基準は以下のとおりである。
○:0≦碁盤目剥離個数≦10
△:11≦碁盤目剥離個数≦20
×:21<碁盤目剥離個数
バックライトユニットに組み込んで、輝度ムラ、プリズムシートの欠陥、キズなどの隠蔽性の評価を行った。判定基準は以下のとおりである。
A:輝度ムラ、プリズムシートの欠陥、キズなどがなく、隠蔽性が非常に良い
B:輝度ムラ、プリズムシートの欠陥、キズなどが少なく、隠蔽性が良い
C:輝度ムラ、プリズムシートの欠陥、キズなどが確認でき、隠蔽性は悪い
<ポリエステルAの製造方法>
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とジエチレングリコール2重量部とを出発原料とし、触媒としてテトラブトキシチタネートを反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた後、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステルAの極限粘度は0.63であった。
ポリエステル(A)の製造において、重合触媒として三酸化アンチモンを使用したこと以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様な方法を用いてポリエステル(B)を得た。得られたポリエステル(B)の固有粘度は0.65であった
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩を加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物を重縮合槽に移し、正リン酸を添加した後、二酸化ゲルマニウム加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.65に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、ポリエステル(C)のチップを得た。ポリエステル(C)の極限粘度は0.65であった。
ポリエステルAを製造する際、結晶性ポリプロピレン(PP)チップ15重量%、シリコーン系界面活性剤0.2重量%となる様に配合した後、均一にブレンドしてポリエステル原料組成物をポリエステルDとする。
ポリエステルBを製造する際、結晶性ポリプロピレン(PP)チップ15重量%、シリコーン系界面活性剤0.2重量%となる様に配合した後、均一にブレンドしてポリエステル原料組成物をポリエステルEとする。
ポリエステルAを製造する際、平均粒子径2.2μmのシリカ粒子を0.3部添加してポリエステルE得た。
水性塗布剤は下記a、b、c、dの化合物を各々47/20/30/3の重量比で混合した混合物である。
b:メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリロニトリル/N−メチロールメタアクリルアミドを各々45/45/5/5のモル比で重合された重合物水分散体(乳化剤:アニオン系界面活性剤)
c:メラミン系架橋剤(ヘキサメトキシメチルメラミン)
d:平均粒径0.06μmの酸化ケイ素の水分散体
ポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ94%、5%、1%の割合で混合した混合原料を光拡散層の原料として、ベント付き2軸押出機(サブ) に供給し、ポリエステル(A)、(C)をそれぞれ95%、5%の割合で混合した混合原料を支持層の原料として、別のベント付き2軸押出機(メイン)に供給して溶融温度280℃で溶融し、サブ押出機の溶融ポリマーと、メイン押出機からの溶融ポリマーとをギヤポンプフィルターを介してフィードブロックで分流させ、ダイを通してキャスティングドラムに引き取り2種2層の未延伸フィルムとした。キャスティングの際、静電密着法を採用した。かくして得られた未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度83℃(IRヒーター付与)で3.7倍延伸した後、片面に水性塗布剤Aを塗布しテンターに導き95℃で横方向に4.0倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、230℃で5秒間幅方向に3%弛緩させながら熱固定し、易接着層厚み0.1μmを有する厚み250μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの各層の厚みは、光拡散層18μm/支持層170μmである。
実施例1において、使用したポリエステル原料を表2の様に変更した以外は、実施例1と同様にして、厚み188μmのポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、使用したポリエステル原料を表2の様に変更した以外は、実施例1と同様にして、厚み188μmのポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、水性塗布剤Aを塗布しないで易接着層を設けなかった以外は、実施例1と同様にして厚み188μmのポリエステルフィルムを得た。
以上、得られた結果をまとめて下記表2、表3 に示す。
Claims (1)
- 微細気泡含有ポリエステル層を少なくとも1層有する、厚み20〜300μmの積層ポリエステルフィルムであり、当該積層ポリエステルフィルムの片面に塗布層を有し、ヘーズが5〜40%の範囲であり、全光線透過率が80%以上であることを特徴とする光学用積層ポリエステルフィルム。
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JP2001354792A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-25 | Toray Ind Inc | 光界面フィルム |
JP2005181648A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Mitsubishi Polyester Film Copp | プリズムシート用光散乱性ポリエテルフィルム |
WO2008084744A1 (ja) * | 2007-01-09 | 2008-07-17 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 光学シート、面光源装置及び表示装置 |
JP2010214674A (ja) * | 2009-03-14 | 2010-09-30 | Mitsubishi Plastics Inc | 光学用積層ポリエステルフィルム |
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