JP2012215300A - Multilayered resin pipe - Google Patents
Multilayered resin pipe Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012215300A JP2012215300A JP2012079987A JP2012079987A JP2012215300A JP 2012215300 A JP2012215300 A JP 2012215300A JP 2012079987 A JP2012079987 A JP 2012079987A JP 2012079987 A JP2012079987 A JP 2012079987A JP 2012215300 A JP2012215300 A JP 2012215300A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- layer
- main
- pipe
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
本発明は、電気融着継手を用いて接合される多層樹脂管に関する。 The present invention relates to a multilayer resin pipe to be joined using an electric fusion joint.
従来、水道管、ガス管等には、耐久性、耐食性、可撓性に優れる上、軽量で作業性(施工性)に優れることからポリエチレン管等の合成樹脂管が多用されている。また、この種の管材を接合するためのソケット、エルボ、チーズ、サドルなどの継手として、高価な工具を用いることなく簡便に接合作業を行うことができ、接合品質にばらつきがなく信頼性が高いなどの多くの利点を有することから、EF継手(電気融着継手)が多用されている。 Conventionally, a synthetic resin pipe such as a polyethylene pipe is frequently used for water pipes, gas pipes and the like because they are excellent in durability, corrosion resistance and flexibility, and are lightweight and excellent in workability (workability). In addition, as a joint for sockets, elbows, cheeses, saddles, etc., for joining this type of pipe material, it is possible to simply perform the joining work without using expensive tools, and there is no variation in joining quality and high reliability. Therefore, EF joints (electric fusion joints) are frequently used.
このEF継手は、ポリエチレン等の合成樹脂を用いて形成され、継手本体の内周面側にニクロム線等の電熱線をらせん状に埋設して形成されている。また、EF継手は、継手本体に外周面から径方向外側に突出する一対のターミナルピン(端子ピン)が設けられ、これらターミナルピンに電熱線の両端部をそれぞれ接続して形成されている。 The EF joint is formed using a synthetic resin such as polyethylene, and is formed by embedding a heating wire such as a nichrome wire in a spiral shape on the inner peripheral surface side of the joint body. The EF joint is formed by providing a pair of terminal pins (terminal pins) projecting radially outward from the outer peripheral surface of the joint body, and connecting both ends of the heating wire to the terminal pins.
そして、EF継手を用いて管材同士を接合する際には、各管材の端部を継手本体に嵌合した状態で、一対のターミナルピンにコントローラ(通電装置)のケーブルコネクタを取り付け、電熱線に通電して発熱させる。この電熱線の発熱により、継手本体の内周面側と管材の外周面側とがそれぞれ融着し、EF継手を介して管材同士を接合することができる。 And when joining pipe materials using an EF joint, the cable connector of a controller (electric conduction apparatus) is attached to a pair of terminal pins in the state which fitted the end part of each pipe material to the joint main body, and it is attached to a heating wire. Energize to generate heat. Due to the heat generated by the heating wire, the inner peripheral surface side of the joint body and the outer peripheral surface side of the pipe material are fused, and the pipe materials can be joined to each other through the EF joint.
ここで、合成樹脂管の管材は、配管現場などにおいて粉塵等の異物が付着する場合がある。また、押出成形による加工時に高温の状態で大気にさらされることで外周面に酸化層が形成されて酸化劣化が生じている場合がある。さらに、紫外線により外周面が光劣化している場合がある。このため、従来、EF継手を用いて管材同士を接合する際には、融着前に、管材の端部側の融着面となる部分の外周面を削り取るスクレープ作業を行い、さらにアセトン等を用いて外周面の清掃を行うようにしている。 Here, a foreign material such as dust may adhere to the pipe material of the synthetic resin pipe at a piping site or the like. In addition, an oxide layer may be formed on the outer peripheral surface due to exposure to the atmosphere at a high temperature during processing by extrusion molding, which may cause oxidative degradation. Furthermore, the outer peripheral surface may be photodegraded by ultraviolet rays. For this reason, conventionally, when joining pipe materials using EF joints, a scraping operation is performed to scrape off the outer peripheral surface of the portion to be a fusion surface on the end side of the pipe material before fusion, and further acetone or the like is used. It is used to clean the outer peripheral surface.
一方で、スクレープ作業は、特殊な工具を必要とし、手間のかかる作業であるため、このスクレープ作業を行うことなくEF継手で管材同士を接合できるようにして施工性を向上させることが望まれていた。 On the other hand, since the scraping work requires a special tool and is a laborious work, it is desired to improve the workability by allowing the pipe materials to be joined with an EF joint without performing the scraping work. It was.
これに対し、特許文献1には、共押出し成形で、ポリオレフィン系樹脂の主要層(本管)の外側に、ポリオレフィン系樹脂などの被覆層を剥離可能に一体に設けた多層樹脂管が開示されている。この多層樹脂管は、共押出し成形によって、主要層に対し早々に被覆層が一体に被覆形成されるため、本管である主要層の外周面に酸化劣化が生じない。また、主要層が被覆層で覆われていることにより、光劣化が生じることもない。また、EF継手を用いて接合する段階で、本管の主要層から被覆層を剥離して本管の融着面を露出させることで、融着面に粉塵等の異物が付着していない状態を確保して接合作業を行うことができる。これにより、特許文献1に開示された多層樹脂管を用いることで、スクレープ作業を不要にして接合作業が行え、施工性の向上を図ることが可能になる。
On the other hand,
しかしながら、上記従来の多層樹脂管において、ポリオレフィン系樹脂の主要層(本管)の外側に設けられるポリオレフィン系樹脂などの被覆層は、分子量や弾性率などの樹脂物性の違いによって剥離性に違いが生じてしまう。このため、単に主要層に被覆層を一体に被覆形成した多層樹脂管では、接合作業時に被覆層を好適に剥離させることができないおそれがあり、被覆層を確実且つ容易に剥離できるようにする手法の開発が強く望まれていた。 However, in the above-mentioned conventional multilayer resin pipe, the coating layer such as polyolefin resin provided outside the main layer (main pipe) of the polyolefin resin has a difference in peelability due to differences in resin physical properties such as molecular weight and elastic modulus. It will occur. For this reason, in a multilayer resin pipe in which the coating layer is simply formed integrally with the main layer, there is a possibility that the coating layer may not be suitably peeled off during the joining operation, and a method for reliably and easily peeling the coating layer Development of was strongly desired.
上記の課題を解決するために、この発明は以下の手段を提供している。 In order to solve the above problems, the present invention provides the following means.
請求項1記載の多層樹脂管は、本管であるポリエチレン樹脂の主要層と、該主要層の外周面上に剥離可能に積層されたポリプロピレン樹脂の被覆層とを共押出し成形によって一体に形成してなる多層樹脂管であって、前記被覆層は、弾性率が1000MPa以上で、かつ、分子量が5.0×105以下のポリプロピレン樹脂を用いて形成されていることを特徴とする。
The multilayer resin pipe according to
請求項2記載の多層樹脂管は、請求項1に記載の多層樹脂管において、前記被覆層は、プロピレンの単独重合体で形成されていることを特徴とする。
The multilayer resin pipe according to
請求項3記載の多層樹脂管は、請求項1または2に記載の多層樹脂管において、前記被覆層の流動性指数Xと前記主要層の流動性指数Yとの比率X/Yが、8〜12の範囲であることを特徴とする。
The multilayer resin pipe according to
請求項1記載の多層樹脂管においては、弾性率が1000MPa以上となるポリプロピレン樹脂を用いて被覆層を形成することにより、本管の主要層から剥離する際に、千切れが発生することがなく、確実且つ容易に被覆層を剥離できるようにして多層樹脂管を形成することが可能になる。
In the multilayer resin pipe according to
また、分子量が5.0×105以下のポリプロピレン樹脂を用いて被覆層を形成することにより、本管である主要層のポリエチレン樹脂に対し、共押出し成形時の粘度を好適な状態に維持することができ、しわ等を発生させることなく、精度よく被覆層を形成することが可能になる。これにより、主要層への付着強度(剥離強度)が高くなり過ぎたり、付着強度が低くなり過ぎて、本管の主要層から被覆層を剥離する際に被覆層を容易に剥離できなくなったり、剥離作業前に被覆層が主要層から剥離することを防止でき、より確実且つ容易に剥離できる好適な剥離性を備えて被覆層、多層樹脂管を形成することが可能になる。 Further, by forming a coating layer using a polypropylene resin having a molecular weight of 5.0 × 10 5 or less, the viscosity at the time of coextrusion molding is maintained in a suitable state with respect to the polyethylene resin of the main layer which is the main pipe. Therefore, it is possible to form the coating layer with high accuracy without generating wrinkles or the like. As a result, the adhesion strength (peeling strength) to the main layer becomes too high, the adhesion strength becomes too low, and the coating layer cannot be easily peeled off when peeling the coating layer from the main layer of the main pipe, It is possible to prevent the coating layer from being peeled off from the main layer before the peeling operation, and it is possible to form the coating layer and the multilayer resin tube with suitable peelability that can be peeled more reliably and easily.
請求項2記載の多層樹脂管においては、被覆層を、結晶構造が主要層のポリエチレン樹脂と差異が大きいプロピレンの単独重合体(ホモPP)で形成することにより、本管の主要層から剥離する際の剥離性を良好に保つことができる。
3. The multilayer resin pipe according to
請求項3記載の多層樹脂管においては、被覆層の流動性指数(MFR)Xと主要層の流動性指数Yとの比率X/Yが8〜12の範囲内にすることにより、剥離後の表面粗さを小さく抑えることができ、外観を良好に保つことができる。
In the multilayer resin pipe according to
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係る多層樹脂管について説明する。 Hereinafter, a multilayer resin tube according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 3.
本実施形態の多層樹脂管1は、水道管、ガス管等としてEF継手(電気融着継手)で接合される管材であり、図1及び図2に示すように、本管であるポリエチレン樹脂の主要層(内層)2と、この主要層2の外周面2a上に剥離可能に積層されたポリプロピレン樹脂の被覆層(外層)3とを一体形成して構成されている。
The
また、本実施形態では、EF継手を用いて多層樹脂管1を接合する際、被覆層3を好適に剥離できるようにするため、被覆層3は、分子量が5.0×105以下のポリプロピレン樹脂を用いて形成されている。さらに、被覆層3は、弾性率が1000MPa以上となるポリプロピレン樹脂を用いて形成されている。
Moreover, in this embodiment, when joining the
さらに、本実施形態では、被覆層3が、プロピレンの単独重合体(ホモPP)で形成されている。そして、被覆層3の流動性指数Xと主要層2の流動性指数Yとの比率X/Yが、8〜12の範囲内になるように選定した。
Furthermore, in this embodiment, the
一方、本実施形態の多層樹脂管1は、例えば図3に示すような押出成形装置4を用いて製造される。この押出成形装置4は、筒状の外型(キャビティ金型)5の内部に内型(コア金型)6を設けることにより、円筒状のキャビティ7が形成され、外型5の周囲に、樹脂を溶融可塑化してキャビティ7内に押出供給する2つの押出機8、9を備えて構成されている。また、一方の押出機8は、本管の主要層2を形成するポリエチレン樹脂を成形品の押出方向T上流側のキャビティ7内に供給するように配設され、他方の押出機9は、被覆層3を形成するポリプロピレン樹脂を押出方向T下流側のキャビティ7内に供給するように配設されている。
On the other hand, the
そして、本実施形態の多層樹脂管1は、上記のような押出成形装置4を用い共押出し成形によって製造される。具体的に、多層樹脂管1を成形する際には、一方の押出機8から押出されたポリエチレン樹脂(2)が内型6と外型5の間のキャビティ7を押出方向Tに流通することによって円筒状に成形され、本管の主要層2が形成される。また、これとともに、他方の押出機9から押出されたポリプロピレン樹脂(3)がキャビティ7を流通する主要層2のポリエチレン樹脂と外型5の内面の間に押出される。このポリプロピレン樹脂(3)がキャビティ7内で押出方向Tに流通するとともに主要層2の外周を覆うように円筒状に成形され、本管の主要層2の外周面2aを覆って一体に積層し、被覆層3が形成される。
And the
さらに、ポリエチレン樹脂の本管2の外周面2a上にポリプロピレン樹脂の被覆層3が積層した未硬化状態の多層樹脂管1が、外型5及び内型6の金型から外側に押出され、フォーミング10に送られて寸法調整され、さらに、フォーミング10から水槽11に送られて冷却固化される。これにより、主要層2の外周面2a上に被覆層3を一体に積層してなる多層樹脂管1が製造される。
Further, an uncured
このとき、未硬化状態の多層樹脂管1が金型5、6からフォーミング10に送られる際に大気中に暴露されることになるが(図3中の符号S部分)、主要層2の外周面2aが被覆層3で覆われているため、主要層2の外周面2aに酸化劣化が生じることはない。また、冷却固化して完成した多層樹脂管1は、主要層2の外周面2aが被覆層3で覆われているため、この主要層2の外周面2aが紫外線によって光劣化したり、外周面2aに粉塵等の異物が付着することもない。
At this time, the uncured
これにより、多層樹脂管1は、EF継手の接合時に、被覆層3を主要層2から剥離することで、酸化劣化や光劣化、粉塵等の異物の付着が生じていない主要層2の外周面2a(融着面)にEF継手を接合することができ、スクレープ作業を不要にして接合作業が行える。
Thereby, the
一方、本実施形態の多層樹脂管1は、分子量が5.0×105以下のポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成するようにしている。分子量が5.0×105より大きなポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成すると、本管である主要層2のポリエチレン樹脂に対し、共押出し成形時の粘度が大きくなり過ぎ、しわ等が生じて被覆層3(多層樹脂管1)の寸法精度が落ち、また、硬化時に被覆層3に大きな収縮が生じてしまう。
On the other hand, in the
これに対し、本実施形態の多層樹脂管1のように、分子量が5.0×105以下のポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成すると、主要層2のポリエチレン樹脂に対し、共押出し成形時の粘度が好適な状態で維持され、しわ等が発生することなく、精度よく被覆層3が形成される。この結果として、確実且つ容易に剥離できるようにして、すなわち、好適な剥離性を備えて、被覆層3ひいては多層樹脂管1が形成されることになる。
On the other hand, when the
また、本実施形態の多層樹脂管1は、弾性率が1000MPa以上となるポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成するようにしている。このため、EF継手の接合時に、被覆層3を主要層2から剥離する際に、被覆層3の弾性が乏しく、千切れてしまうようなことがなく、この点からも、好適な剥離性を備えて、被覆層3ひいては多層樹脂管1が形成されることになる。
Moreover, the
さらに、本実施形態の多層樹脂管1は、被覆層3をプロピレンの単独重合体(ホモPP)で形成した。このように、被覆層3を、結晶構造が主要層2のポリエチレン樹脂と差異が大きいプロピレンの単独重合体(ホモPP)で形成することにより、被覆層3を主要層2から剥離する際の剥離性を良好に保つことができる。
Further, in the
そして、本実施形態の多層樹脂管1は、被覆層3の流動性指数Xと主要層2の流動性指数Yとの比率X/Yが8〜12の範囲内になるようにしたため、剥離後の主要層2の表面粗さを小さく抑えることができ、外観を良好に保つことができる。
And since the
ここで、分子量、弾性率が異なる複数種のポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成し、これら複数種の被覆層3を備えた多層樹脂管1の剥離性を確認した試験結果を表1および表2に示す。
Here, the test results obtained by forming the
また、この試験では、剥離強度が3.0〜5.0kg/cmの場合に、好適に剥離可能な状態と判断し、判定を「○:剥離性(良)」とした。剥離強度が剥離強度3.0〜5.0kg/cmを外れた場合に、判定を「×:剥離性(不良)」とした。
さらに、この試験では、剥離後の表面粗さが50μm以下の場合、判定を「○:外観良好」とし、50μmを超える場合、判定を「×:外観不良」とした。
そして、この試験では、被覆層3の流動性指数(MFR)Xと、主要層2の流動性指数Yとの比率(X/Y)が8〜12の範囲である場合は、判定を「○」とし、範囲外である場合は、判定を「×」とした。
Further, in this test, when the peel strength was 3.0 to 5.0 kg / cm, it was determined that the film was suitably peelable, and the determination was “◯: Peelability (good)”. When the peel strength deviated from the peel strength of 3.0 to 5.0 kg / cm, the judgment was “x: peelability (defect)”.
Furthermore, in this test, when the surface roughness after peeling was 50 μm or less, the determination was “◯: good appearance”, and when it exceeded 50 μm, the determination was “x: poor appearance”.
In this test, when the ratio (X / Y) between the fluidity index (MFR) X of the
なお、表1,表2中の「ホモPP」は、プロピレンの単独重合体であり、「ブロックPP」は、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンゴム、及びポリエチレンのブロックコポリマー(正確には、エチレン−プロピレンゴム、及びポリエチレンの島が存在する二相樹脂)であり、「ランダムPP」は、少量のエチレンがプロピレン連鎖中にランダムに取り込まれたものである。 “Homo PP” in Tables 1 and 2 is a homopolymer of propylene, and “Block PP” is a block copolymer of polypropylene, ethylene-propylene rubber, and polyethylene (exactly, ethylene-propylene rubber). , And a two-phase resin in which polyethylene islands exist), and “random PP” is obtained by randomly incorporating a small amount of ethylene into a propylene chain.
この表1および表2に示す結果から、分子量が5.0×105以下のポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成すると、また、弾性率が1000MPa以上となるポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成すると、確実且つ容易に剥離でき、好適な剥離性を備えて被覆層3ひいては多層樹脂管1を形成できることが実証された。
From the results shown in Table 1 and Table 2, when the
さらに、被覆層3をホモPPとし、被覆層3の流動性指数Xと主要層2の流動性指数Yとの比率X/Yが8〜12の範囲内になるように被覆層3を形成すると、より剥離性能を良好に保つことができるとともに、剥離後の主要層2の表面粗さも小さくすることができ、外観を良好に保つことができることが実証された。
Furthermore, when the
したがって、本実施形態の多層樹脂管1においては、分子量が5.0×105以下のポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成することにより、本管である主要層2のポリエチレン樹脂に対し、共押出し成形時の粘度を好適な状態に維持することができ、しわ等を発生させることなく、精度よく被覆層3を形成することが可能になる。
Therefore, in the
これにより、主要層2への付着強度(剥離強度)が高くなり過ぎたり、付着強度が低くなり過ぎて、主要層2から被覆層3を剥離する際に被覆層3を容易に剥離できなくなったり、剥離作業前に被覆層3が主要層2から剥離することを防止でき、確実且つ容易に剥離できる好適な剥離性を備えて被覆層3、多層樹脂管1を形成することが可能になる。
As a result, the adhesion strength (peeling strength) to the
また、弾性率が1000MPa以上となるポリプロピレン樹脂を用いて被覆層3を形成することにより、主要層2から剥離する際に、千切れが発生することがなく、より確実且つ容易に被覆層3を剥離できるようにして多層樹脂管1を形成することが可能になる。
Further, by forming the
さらに、被覆層3をプロピレンの単独重合体(ホモPP)で形成することにより、被覆層3を主要層2から剥離する際の剥離性を良好に保つことができる。
Furthermore, by forming the
そして、被覆層3の流動性指数Xと主要層2の流動性指数Yとの比率X/Yが8〜12の範囲内になるようにすることにより、剥離後の主要層2の表面粗さを小さく抑えることができ、外観を良好に保つことができる。
And the surface roughness of the
以上、本発明に係る多層樹脂管の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。 As mentioned above, although one embodiment of the multilayer resin pipe concerning the present invention was described, the present invention is not limited to the above-mentioned one embodiment, and can be suitably changed in the range which does not deviate from the meaning.
1…多層樹脂管 2…主要層 2a…外周面(融着面) 3…被覆層 4…押出成形装置 5…外型(キャビティ金型) 6…内型(コア金型) 7…キャビティ 8…押出機 9…押出機 10…フォーミング 11…水槽 T…押出方向
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記被覆層は、弾性率が1000MPa以上で、かつ、分子量が5.0×105以下のポリプロピレン樹脂を用いて形成されていることを特徴とする多層樹脂管。 A multilayer resin pipe formed integrally by coextrusion with a main layer of polyethylene resin as a main pipe and a coating layer of polypropylene resin laminated on the outer peripheral surface of the main layer in a peelable manner,
The multi-layered resin pipe, wherein the coating layer is formed using a polypropylene resin having an elastic modulus of 1000 MPa or more and a molecular weight of 5.0 × 10 5 or less.
前記被覆層は、プロピレンの単独重合体で形成されていることを特徴とする多層樹脂管。 In the multilayer resin pipe according to claim 1,
The multi-layered resin pipe, wherein the coating layer is formed of a propylene homopolymer.
前記被覆層の流動性指数Xと前記主要層の流動性指数Yとの比率X/Yが、8〜12の範囲であることを特徴とする多層樹脂管。 In the multilayer resin pipe according to claim 1 or 2,
A multilayer resin pipe, wherein the ratio X / Y of the fluidity index X of the coating layer and the fluidity index Y of the main layer is in the range of 8-12.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012079987A JP5860328B2 (en) | 2011-03-31 | 2012-03-30 | Manufacturing method of multilayer resin pipe |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011077311 | 2011-03-31 | ||
JP2011077311 | 2011-03-31 | ||
JP2012079987A JP5860328B2 (en) | 2011-03-31 | 2012-03-30 | Manufacturing method of multilayer resin pipe |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012215300A true JP2012215300A (en) | 2012-11-08 |
JP5860328B2 JP5860328B2 (en) | 2016-02-16 |
Family
ID=47268214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012079987A Active JP5860328B2 (en) | 2011-03-31 | 2012-03-30 | Manufacturing method of multilayer resin pipe |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5860328B2 (en) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014051039A1 (en) | 2012-09-27 | 2014-04-03 | 京セラ株式会社 | Management system, management method, and device |
CN104791555A (en) * | 2015-03-30 | 2015-07-22 | 杭州鸿雁管道系统科技有限公司 | Low-temperature-impacting resistant PP-R composite pipe and manufacturing method thereof |
JP2017032088A (en) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社ブリヂストン | Composite tube |
CN107883078A (en) * | 2016-09-30 | 2018-04-06 | 江阴林格科技有限公司 | A kind of polytetrafluoroethylene (PTFE) pressure-bearing pipe |
PL425076A1 (en) * | 2018-03-29 | 2019-10-07 | Tt Plast T. Fortuna. T. Bugaj Spółka Jawna | Polyolefine layered pipe and method for producing the polyolefine layered pipe |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10220653A (en) * | 1997-02-02 | 1998-08-21 | Bridgestone Corp | Water and hot water supply hose |
JP2001330183A (en) * | 2000-03-17 | 2001-11-30 | Hitachi Metals Ltd | Outer surface anticorrosive pipe joint |
WO2002018832A1 (en) * | 2000-08-29 | 2002-03-07 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Composite high-pressure tube and method of manufacturing the tube |
EP1683631A1 (en) * | 2005-01-25 | 2006-07-26 | Borealis Technology OY | Multilayer structures |
JP2010076287A (en) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Hitachi Chem Co Ltd | Adhesive film for optical sheet protection and its manufacturing method |
JP2011149491A (en) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | Covering material for hose molding, and method for manufacturing hose using the material |
JP2011190877A (en) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Water and hot-water supply hose |
-
2012
- 2012-03-30 JP JP2012079987A patent/JP5860328B2/en active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10220653A (en) * | 1997-02-02 | 1998-08-21 | Bridgestone Corp | Water and hot water supply hose |
JP2001330183A (en) * | 2000-03-17 | 2001-11-30 | Hitachi Metals Ltd | Outer surface anticorrosive pipe joint |
WO2002018832A1 (en) * | 2000-08-29 | 2002-03-07 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Composite high-pressure tube and method of manufacturing the tube |
EP1683631A1 (en) * | 2005-01-25 | 2006-07-26 | Borealis Technology OY | Multilayer structures |
JP2010076287A (en) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Hitachi Chem Co Ltd | Adhesive film for optical sheet protection and its manufacturing method |
JP2011149491A (en) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | Covering material for hose molding, and method for manufacturing hose using the material |
JP2011190877A (en) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Water and hot-water supply hose |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014051039A1 (en) | 2012-09-27 | 2014-04-03 | 京セラ株式会社 | Management system, management method, and device |
CN104791555A (en) * | 2015-03-30 | 2015-07-22 | 杭州鸿雁管道系统科技有限公司 | Low-temperature-impacting resistant PP-R composite pipe and manufacturing method thereof |
JP2017032088A (en) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社ブリヂストン | Composite tube |
CN107883078A (en) * | 2016-09-30 | 2018-04-06 | 江阴林格科技有限公司 | A kind of polytetrafluoroethylene (PTFE) pressure-bearing pipe |
PL425076A1 (en) * | 2018-03-29 | 2019-10-07 | Tt Plast T. Fortuna. T. Bugaj Spółka Jawna | Polyolefine layered pipe and method for producing the polyolefine layered pipe |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5860328B2 (en) | 2016-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5860328B2 (en) | Manufacturing method of multilayer resin pipe | |
JP4076440B2 (en) | Composite high-pressure pipe and manufacturing method thereof | |
EP0804699B1 (en) | Plastics pipe | |
JP2018173172A (en) | Multilayer flexible tube and methods for making the same | |
JP6454695B2 (en) | Oxygen barrier film for pipes | |
JP4345995B2 (en) | Polymer coated metal tube | |
JP7558139B2 (en) | Fluoroplastic tear-away tube | |
TWI727139B (en) | Method for manufacturing a resin coated steel pipe | |
JP2014025575A (en) | Connection structure of tube, and connection method of tube | |
JP4802782B2 (en) | Multilayer pipe and method for producing the same | |
EP0897501A1 (en) | Pressure tube of a plastic material | |
JP3569324B2 (en) | Mandrel for hose production | |
JPH05263984A (en) | Polyolefine pipe | |
JPH04348939A (en) | High molecular weight polyethylene coated hose and its preparation | |
JP4558381B2 (en) | Roll manufacturing method | |
JP2011021704A (en) | Tube with joint | |
US8398908B2 (en) | Plastics pipe | |
JPH08216222A (en) | Production of molded object having protective layer | |
JPH0247054A (en) | Composite tube | |
US20240326379A1 (en) | Dual layer heat shrink tubing | |
WO2006123260A2 (en) | Solvent weldable / adhesive bondable polyolefin pipe and pipe-fitting | |
JP2006183715A (en) | Coated polyolefin pipe and its manufacturing method | |
JP2017032088A (en) | Composite tube | |
JP2004001467A (en) | Multilayer tube | |
JP2003103637A (en) | Method for connecting composite high-pressure pipe |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151218 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5860328 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |